第二専門部会 第3回会合 資料4 大田区の 大田区の商店街の 商店街の現状と 現状と課題 (商店街インタビュー 商店街インタビュー調査 インタビュー調査) 調査) 目 次 1.梅屋敷東通り商店街振興組合の現状と課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 2.するがや通り商店街振興組合の現状と課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 3.石川台希望が丘商店街振興組合の現状と課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 4.田園調布商栄会の現状と課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 5.糀谷商店街振興組合の現状と課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21 6.矢口渡荏原高校通り商店街の現状と課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26 1.梅屋敷東通り商店街振興組合の現状と課題 (大森地区/活動が活発な商店街) (1)概要と沿革 ①概要と沿革 商店街の設立 役員数 全店舗数 ホームページ 1984 年 22 人(平均年齢 62 歳) 120 店(正会員:110 店、準会員:5 店) 商店街組織 最寄り駅 空店舗 開設 京急線梅屋敷駅(徒歩1分) 0店 商店街位置図 ・ 戦後まもない 1948 年8月、約 30 店舗で梅屋敷東通商店会として発 足。 ・ 1984 年、念願だった商店会を振興 組合として法人格取得。 沿 革 商店街振興組合 ・ その後、区の補助により街路灯整備 やカラー舗装化等を実施。 ・ 2001 年にポイントカード事業を開 始。その他、携帯電話等を活用した 情報発信も行っている。 平成 19 年度商店街実態調査も参考に整理 1 ②商店街の現況 商店街ゲート 核店舗であるハイマート 街路灯 商店街の様子 2 (2)店舗状況 ①業種構成と空店舗の状況 業種構成と最近の変化 参考:業種構成(大田区商店街基礎調査 2004年) ・ 生鮮三品の減少は顕著であり(青果 10 軒→6 軒、 精肉(現状維持) 、鮮魚 6 軒→3 軒) 、衣料品等の その他 21.0% 店舗も減少している。 ・ 2年ぐらい前までは空き店舗にはテナントが入 空き店舗の 状況 発生状況 らない状況が続いたが、ここ最近では、廃業もあ 娯楽 0.6% (廃業・撤退理由) るものの総店舗数では増加傾向にある。賃貸の店 舗が店を畳んでいるケースが多い。 宿泊・洗濯・理容・ 美容・浴場 10.5% 空き店舗の活用 ・ イベントでの活用、地域サークル活動の発表の場 などとして利用している。 その他飲食 5.6% 一般飲食 10.5% 織物・衣服・身の 回り品 9.3% 一般食料品 22.2% 自動車・自転車・ 家具・建具・什器 6.2% その他小売 14.2% ②大型店など核店舗の状況 大型店・専門店等 集客力ある店舗 ・ 商店街内には大型店舗は立地していない(コンビニエンスストアはあり) 。 ・ 今年2月に商圏内にスーパーマーケット(ライフ)が立地。各店舗とも苦戦している。 ・ ハイマート(生鮮食品等を販売)は商店街の中でも集客力のある店舗である(写真参照) 。 ・ 飲食店もそれぞれに頑張っている。 (3)最近の商業者の事業や商店街活動に対する意識 ・ 健康志向が影響しているのか、癒し系業種(マッサージ、セラピー等)の増加が目立つ。 ・ 商店街と大家、不動産業者とがうまく連携して、商店街への店舗立地の条件として、振興組合への加盟がほぼルール化されているた め、大手チェーンも加盟している。 3 (4)商店街の活動状況 ・ 実施を前提とした積極的な意見が交わされる。 組織体制(特徴) 組織運営 ・ 最近では、若手中心で商店街事業を運営していくようにしている。事業が継承するだけでなく、 若手の育成、さらに若い客層を商店街に取り入れる契機になると信じているため。 担い手 (後継者の存在) ・ 比較的若手が積極的な活動を行っている。 【情報発信】 ・ 若手中心で進めている事業の一つが情報発信活動である。ホームページの開設や、携帯電話を利 用した会員登録など様々な取り組みによって情報発信を行っている。 【地域密着型の商店街へ】 活性化の取組 現在の取り組み 状況 ・ 空き店舗をサークル等の発表の場として提供したりしている。 ・ 健康志向への試験的取り組みとして、ある短期間、足湯体験コーナーを設置したが非常に好評だ ったことから、常設の検討を行っている。商店街で空き店舗を借り運営していく予定である。ま た、その担い手としては商店街 OB 等をメンバーとして NPO の設立が検討されている。 ・ 若手を中心として「梅屋敷を応援する会」を立ち上げた。これは商店街メンバーに限らず、地域 住民を巻き込みながら様々な取り組みを実施していこうと考えている( 「どうせ同じものを買うな ら、商店街で買おう」という気持ちになってもらうための取り組みとしても位置づけている) 。 今後の取り組み ・ パスモ、スイカとの連携を検討している(これからのキャッシュレス時代に向けて) 。カードで買 い物もできて、ポイントも貯めることができるシステムも検討中である。 ・ 現段階では、特別に取り組みを行っているものではない(空き店舗を託児所にという話は女性部 では話題になっている) 。 少子高齢化・子育て支援について ・ 商店にとっては、少子化よりも高齢化への対応が重要であると考える。個店ベースではあるが、 配送サービスの実施を試みたがシステム化は困難だった(うまくいけば共同配送システム構築を 考えていた) 。 課題と行政への要望 ・ 近隣商店街との温度差がある。何かを実施しようとする場合、近隣商店街も参加してくれれば、 地域住民の利便性も向上し、魅力づけになるはずで、話を持ちかけるものの後ろ向きである。 4 (5)主な顧客の状況と商圏人口 主な顧客層 主な商圏 商圏人口 ・ 10 年ぐらい前と比較すると、2/3ぐらいまで減少し、顧客は高齢化が進んでいる。 ・ 昔は1km 以上が商圏だったが、現在では 500m 程度だろう(国道 15 号線の西側からの来街者は少ない) 。 ・ 商店街の中の自転車が減っているような印象を受ける。昔は、自転車も引かなければ歩けないほどだった。 ・ 商店街中心部より大よそ 500m 圏内(うちに国道 15 号線と産業道路に囲まれている部分を対象)を主な商圏と すると、商圏人口は 2000 年から 2005 年にかけて 3.7%減少している。ただし、65 歳以上は増加している。 主な商圏と商圏人口の推移(大森中、東蒲田 1 丁目) 商圏人口の推移(性別) 2000年 人 14000 12000 2005年 12,503 12,043 10000 8000 6000 6,365 6,355 6,138 5,688 男 女 4000 2000 0 合計 梅屋敷東通 り 商店街 商圏人口の推移(年齢別) 2000年 人 10000 2005年 9,200 8,720 8000 6000 4000 2000 :主な商圏(商店街中心から概ね500m圏) 1,927 2,211 1,376 1,106 0 14歳以下 15~64歳 65歳以上 人・世帯 資料:国勢調査 5 2000年 2005年 増減率 合計 14歳以下 15~64歳 65歳以上 世帯数 12,503 1,376 9,200 1,927 5,989 12,043 1,106 8,720 2,211 6,152 -3.7% -19.6% -5.2% 14.7% 2.7% 2.するがや通り商店街振興組合の現状と課題 (大森地区/活動が活発であるが活性化が進まない商店街) (1)概要と沿革 ①概要と沿革 商店街の設立 役員数 全店舗数 ホームページ 1986 年 10 人(平均年齢 60 歳) 約 50 店(正会員:32 店) 商店街組織 最寄り駅 空店舗 開設に向け準備中 商店街振興組合 東急線大森町駅(徒歩 10 分) 8店 商店街位置図 ・ 人の動線に合わせて商店が立地し、 商店街として形成された。 ・ 最盛期お 1980 年代に振興組合を設 立している。 沿 革 平成 19 年度商店街実態調査も参考に整理 6 ②商店街の現況 商店街風景(住宅と混在して商店が立地) 商店街モニュメント 通称・ストリート婆さんのいるたばこ屋 街路灯 7 商店街内のタイル (2)店舗状況 ①業種構成と空店舗の状況 業種構成と最近の変化 参考:業種構成(大田区商店街基礎調査 2004年) ・ 4割程度は食品関連の店舗であるが、生鮮三品が 減少しており、現在、精肉 3 店、青果 2 店、鮮魚 1 店である。 発生状況 (廃業・撤退理由) 状況 ・ 生鮮三品の減少が目立つ(2~3軒ずつほどあっ た生鮮三品も1軒ずつ程度に減少している) 。 ・ 店舗所有者は廃業後、集合住宅などへの建替えす 空き店舗の るケースが多い。 空き店舗の活用 織物・衣服・身の 回り品 その他 3.9% 一般食料品 22.1% 15.6% ・ 抽選会の会場や、イベント時の休憩所に利用して いる。 自動車・自転車・ 家具・建具・什器 5.2% 娯楽 1.3% 宿泊・洗濯・理容・ 美容・浴場 14.3% その他飲食 13.0% その他小売 13.0% 一般飲食 11.7% ・ 廃業の業種としては、飲食店以外の業種が多い。 ②大型店など核店舗の状況 大型店・専門店等 集客力ある店舗 ・ 産業道路を挟み、食品スーパー、コンビニエンスストア等が近隣に立地している。 ・ 飲食店はそれぞれに顧客の維持に努めている。 ・ 商店街の専門店である自転車屋は色々な工夫をもって集客に努めている。 (3)最近の商業者の事業や商店街活動に対する意識 ・ 現状維持を基本としている。既存のイベント等を変わらず実施することが第一である。 ・ 町内会との連携が強いことから、地域の中の商店街という意識は大きい。 8 (4)商店街の活動状況 組織体制(特徴) 組織運営 担い手 (後継者の存在) ・ 町内会との連携が強く役員のメンバーも重なっているため、一体的に推進している。 ・ 後継者がいない(大きな課題となっている) 。 【情報発信】 現在の取り組み 活性化の取組 状況 ・ ホームページを町内会と共同で開設の予定(現在、準備中) 。 【イベント】 ・ 町内会との共同による各種イベントや、近隣商店街との連携で共同イベントを実施するなどして いる。 ・ 近隣の5つの商店街等との連携により、今夏より浜辺に売店を設置することになっている(現在、 準備中) 。 今後の取り組み ・ ホームページの開設が当面の取り組みである。 ・ 顔見知りをつくることを第一として、コミュニケーションを大切にしている(あいさつ運動) 。 ・ 「ストリート婆さん」という名物お婆ちゃんがいる。店先に座り、老若男女問わず通る人に挨拶 少子高齢化・子育て支援について をしている。全国的に地域のコミュニケーション不足が課題となっているが、こうしたきっかけ で会話が生まれている。 ・ 無料配達の実施。 ・ 各店舗で後継者問題は深刻である。また、嫁不足も課題となっているので、行政として交流の場 等を設けて欲しい。 課題と行政への要望 ・ 区からの情報提供の手法も検討してほしい。商業者においては、書類だけを提供されていても、 その情報は行き届かないことが多い。 ・ IT 補助の支援もほしい。 9 (5)主な顧客の状況と商圏人口 主な顧客層 ・ 顧客はここ5年でみても1/3程度に減少している。 主な商圏 ・ 現在の商圏はおおよそ 200~300m 程度だろう。また、産業道路で分断されているのが現状である。 商圏人口 ・ 商店街中心部より大よそ 300m 圏内(うち、主要道路に囲まれている部分を対象)を主な商圏とすると、商圏 人口は 2000 年から 2005 年にかけて 6.0%減少しているものの、年齢別では 65 歳以上が 24.6%増加している。 商圏人口の推移(性別) 2000年 人 主な商圏と商圏人口の推移(大森東1~3丁目) 14,000 12,000 2005年 11,694 10,995 10,000 8,000 6,000 6,078 5,725 5,616 5,270 男 女 4,000 2,000 0 合計 商圏人口の推移(年齢別) 2000年 人 10,000 するがや 通 り 商店街 2005年 8,838 7,884 8,000 6,000 4,000 2,000 1,625 2,025 1,231 1,061 0 14歳以下 65歳以上 人・世帯 :主な商圏(商店街中心から概ね500m圏) 2000年 2005年 増減率 10 15~64歳 合計 14歳以下 15~64歳 65歳以上 世帯数 11,694 1,231 8,838 1,625 5,162 10,995 1,061 7,884 2,025 5,192 -6.0% -13.8% -10.8% 24.6% 0.6% 3.石川台希望ヶ丘商店街振興組合の現状と課題 (調布地区/活動が活発な商店街) (1)概要と沿革 ①概要と沿革 商店街の設立 1963 年 商店街組織 役員数 21 人(平均年齢 59 歳) 最寄り駅 全店舗数 120 店(正会員:90 店) 空店舗 ホームページ 開設 東急池上線石川台駅(徒歩 2 分) 0店 商店街位置図 ・ 1912 年の池上線開通とともに石川 台駅周辺では人口が増加し、それに ともない商店の進出がはじまり、 1930~1931 年ごろに商店街らしく なった。 沿 革 商店街振興組合 ・ 戦後、1951 年に大田区商店街連合 会が誕生した際、石川台希望ヶ丘商 店街も同連合会の正会員に入会、 1963 年には商店街振興組合を設立 し商店街振興を進めてきている。 ・ 最盛期は隣接地にセイフーストア があった 1975 年ごろである。 平成 19 年度商店街実態調査も参考に整理 11 ②商店街の現況 商店街の現況とドラッグストア 商店街の現況 高齢者向けのベンチを各所に配置 子供連れでも楽しめる親子カフェ 12 (2)店舗状況 ①業種構成と空店舗の状況 業種構成と最近の変化 参考:業種構成(大田区商店街基礎調査 2004年) ・ 4割程度は食品関連の店舗であるが、生鮮三品が 減少しており、現在、精肉 3 店、青果 2 店、鮮魚 その他 17.9% 1 店である。 娯楽 1.5% ・ 生鮮三品をはじめ後継者がいないため廃業する 空き店舗の 状況 発生状況 ケースはあるが、商店街としての集客力があるた (廃業・撤退理由) めチェーン店などの出店があり、空店舗が発生す ることは少ない。 空き店舗の活用 ・ 店舗所有者は廃業後、集合住宅などへの建替えも 織物・衣服・身の 回り品 9.0% 宿泊・洗濯・理容・ 美容・浴場 11.9% その他飲食 4.5% 含めて店舗を賃貸するケースがある。 一般飲食 11.9% 一般食料品 25.4% 自動車・自転車・ 家具・建具・什器 5.2% その他小売 12.7% ②大型店など核店舗の状況 大型店・専門店等 集客力ある店舗 ・ 食品スーパー(マルサン) 、ディスカウントストア、コンビニが立地している。 ・ 子供連れで楽しめる親子カフェが立地しており、鉄道を使って来店するケースもある。 ・ 比較的大きな和食飲食チェーンがあり、夕方はサラリーマン等が多く利用している。 (3)最近の商業者の事業や商店街活動に対する意識 ・ 店舗を賃貸している商業者の割合が高く、事業を維持する必要性があることから、事業に対する意識が高い。 ・ 新規店舗については商店街への加盟を要請しており、商店街としての集客力があるためほとんどの店舗が加盟している。 商店街の各事業部も商店街を盛り上げようとする気持ちが強く、一体感をもって活動している。 13 (4)商店街の活動状況 組織体制(特徴) 組織運営 担い手 (後継者の存在) ・ 役員は 60 歳代が中心で理事長のリーダーシップにより運営されている。 ・ 青年部の商店街活動への参加はあまり行われていない。 ・ 理事長の後継者はいまのところいない状況にある。 【情報発信】 ・ ホームページによる商店街に関する情報発信、ホームページ、チラシによるイベント情報の発信 現在の取り組み 活性化の取組 状況 などを行っている。 【イベント】 ・ 女性部を中心に希望ヶ丘と自治会が連携して「歳末大売出し」 「もちつき大会」 「中元大売出し」 「盆 踊り大会」 「きてとくまつり」 「ホーズキ市」 「縁日」などを開催している。その他、東京都の助成 事業である元気出せ商店街事業を活用したイベントも開催している。 今後の取り組み ・ ホームページの充実による情報発信の強化、夜間需要への対応を検討したいと考えている。 ・ 商店街各所にベンチを配置している。 ・ 宅配事業に力を入れている。宅配の電話受付は月曜から金曜の 10:00~18:00 で、配達指定可 能時間は即日の 13:00~18:00 まで。とくにカタログ等は用意しておらず、注文希望店と商品 少子高齢化・子育て支援について 名を所定の FAX 用紙または電話時に口頭で窓口に伝える。注文の受付は商店街一括の全体窓口に 加えて、各参加店でも直接電話で受けている。 *配達料は無料で、購入費用を配達時に代引きする。配達は受注店が自ら行うか、もしくは会員 でもある運送会社が代行することも可能。受注店が自ら配達した場合には商店街から 100~200 円程度が支払われ、店は受注金額の約 2%を負担する。 (東京都商店街振興組合連合会ホームページより) ・ 理事長の後継者の育成が大きな課題である。 課題と行政への要望 ・ 行政に対してはトイレ、駐輪場の整備を要望している。可能であれば呑川の上に駐車場の整備も お願いしたいという。 14 (5)主な顧客の状況と商圏人口 主な顧客層 ・ 商店街全体の来街者数は把握できないが、顧客の高齢化は進展している。 主な商圏 ・ 近隣の徒歩 5~10 分圏が中心である(時速 4km 程度とすると 300~600m 圏内) 。 商圏人口 ・ 商店街中心部より大よそ 500m 圏内(主に該当する町丁目)を主な商圏とすると、商圏人口は 2000 年から 2005 年にかけて 65 歳以上を中心に 3.1%増加している。 商圏人口の推移(性別) 主な商圏と商圏人口の推移(東雪谷、南雪谷(2 丁目除く)、石川町 2 町目) 人 35000 30000 25000 20000 15000 10000 5000 0 2000年 2005年 28,413 29,282 合計 13,948 14,301 14,465 14,981 男 女 商圏人口の推移(年齢別) 2000年 人 25000 石川台希望 ヶ 丘商店街 2005年 20,653 20,495 20000 15000 10000 5000 4,242 4,972 3,518 3,796 0 14歳以下 2000年 2005年 増減率 15 65歳以上 人・世帯 :主な商圏(商店街中心から概ね500m圏) 資料:国勢調査 15~64歳 合計 14歳以下 15~64歳 65歳以上 世帯数 28,413 3,518 20,653 4,242 12,737 29,282 3,796 20,495 4,972 13,226 3.1% 7.9% -0.8% 17.2% 3.8% 4.田園調布商栄会の現状と課題 (調布地区/活動が活発であるが活性化が進まない商店街) (1)概要と沿革 ①概要と沿革 商店街の設立 1961 年 商店街組織 役員数 9 人(平均年齢 70 歳) 最寄り駅 全店舗数 26 店(正会員:26 店) 空店舗 ホームページ なし 東急東横線田園調布駅(徒歩 15 分) 5店 商店街位置図 ・ 当時、風呂屋があり、そこを基点と して、貸店舗が中心の商店が出始め た。バブル時には大工や鳶職などが 商店街を多く利用してくれていた。 ・ 住宅地の高級化にともない、商店街 沿 革 任意団体 が衰退していった(購買力の流出) 。 ・ 最盛期には 40 店舗あったが、現在 は 26 店舗にまで減少している。 ・ 地域密着型の商店街として、商売を 営み、地域活動に参加している。 平成 19 年度商店街実態調査も参考に整理 16 ②商店街の現況 核店舗となっている青果店 商店街の風景① これから始まる盆踊りを知らせるフラッグ 商店街の風景② 17 (2)店舗状況 ①業種構成と空店舗の状況 業種構成と最近の変化 参考:業種構成(大田区商店街基礎調査 2004年) ・ 生鮮食品の減少が目立つ(精肉店:2店舗→1店 舗、鮮魚:2店舗→0店舗) 。 その他 12.8% 娯楽 0.0% ・ 医療・サービス系が安定しているようである。 空き店舗の 発生状況 (廃業・撤退理由) 状況 ・ 生鮮三品の減少が大きいが、その他に乾物屋、洗 濯屋等が廃業している。 ・ 廃業した店舗のほとんどは住宅となっている。 ・ 福引などイベントでの利用が中心。 空き店舗の活用 ・ 商店街として特別なアクションは起こす予定は ない。 織物・衣服・身の 回り品 5.1% 宿泊・洗濯・理容・ 美容・浴場 20.5% 一般食料品 35.9% その他飲食 0.0% 一般飲食 その他小売 自動車・自転車・ 10.3% 家具・建具・什器 10.3% 5.1% ②大型店など核店舗の状況 大型店・専門店等 集客力ある店舗 ・ 田園調布駅には、食品スーパーやコンビニエンスストア、飲食店が立地している。 ・ 相川青果店や岡田食料品などが挙げられる(食料品店が中心) 。 (3)最近の商業者の事業や商店街活動に対する意識 ・ スタンプラリーや餅つき、盆踊り、桜まつり、歳末イベントなどのイベントを中心に実施。町内会との連携も図られている。 ・ 現在の商店街の状況から考えても、現状維持を基本としている、新しいアクションは起こせない。個々の店舗維持が最優先の状況で ある。 18 (4)商店街の活動状況 組織体制(特徴) 組織運営 担い手 (後継者の存在) ・ 店舗自体も少なく、商店街店舗の全員が組織に加盟していることや、昔からともに商店街で商売 を営んでいたことから意思疎通は問題なくスムーズである。まとまりがよい。 ・ 高齢化が顕著で、後継者は問題となっている。 【情報発信】 活性化の取組 現在の取り組み 状況 ・ ホームページは開設されていない、今後も予定はない。チラシ等は配布している。 【イベント】 ・ スタンプラリーや餅つき、盆踊り、桜まつり、歳末イベントなどのイベントを中心に実施。町内 会との連携も図られている。 今後の取り組み 少子高齢化・子育て支援について 課題と行政への要望 ・ 現状維持が基本であるため、今後新しいことは考えていない。 ・ 無料配達は各店とも開店当初からのサービスで行っている(坂の多い地域であるため需要もあ る) 。 ・ これまでも補助金等を支援してもらっているため、これ以上を望んではいない。 19 (5)主な顧客の状況と商圏人口 主な顧客層 ・ 顧客は減少傾向で高齢化も進んでいる。 主な商圏 ・ 以前は 1,000m が商圏だったが、現在は 500m 程度と縮小している。 商圏人口 ・ 商店街中心部より大よそ 500m 圏内(主に該当する町丁目)を主な商圏とすると、商圏人口は 2000 年から 2005 年にかけて 6.0%増加しており、特に 65 歳以上で 19.4%増加している。 主な商圏と商圏人口の推移(田園調布 4・5 丁目、世田谷区尾山台 1・2 丁目、玉堤 1 丁目) 商圏人口の推移(性別) 2000年 人 15,000 12,259 2005年 12,993 12,000 9,000 6,447 6,131 6,000 6,128 6,546 3,000 田園調布商栄会 0 合計 男 女 商圏人口の推移(年齢別) 人 10,000 2000年 2005年 8,799 9,059 8,000 6,000 4,000 2,000 1,849 2,207 1,509 1,623 0 資料:国勢調査 14歳以下 2000年 2005年 増減率 20 15~64歳 65歳以上 人・世帯 合計 14歳以下 15~64歳 65歳以上 世帯数 12,259 1,509 8,799 1,849 5,271 12,993 1,623 9,059 2,207 5,623 6.0% 7.6% 3.0% 19.4% 6.7% 5.糀谷商店街振興組合の現状と課題 (蒲田地区/活動が活発な商店街) (1)概要と沿革 ①概要と沿革 商店街の設立 1978 年 商店街組織 役員数 15 人(平均年齢 60 歳) 最寄り駅 全店舗数 100 店(正会員:77 店) 空店舗 ホームページ 開設 京急空港線糀谷駅(徒歩 1 分) 0 店(店舗の都合で営業していない店舗が 1 店ある) 商店街位置図 ・ 戦後、店舗が自然発生的に増加し 1949~1950 年に糀谷商店会として 活動を開始した。 ・ 1978 年に振興組合を設立し、カラ ー舗装を行った。また、1974 年か 沿 革 商店街振興組合 ら現在も主要イベントである阿波 踊りをはじめている。 ・ 環状八号線の開通で集客なども心 配されたが、大きな店舗の減少もな く、現在でも商店街としての活力を 維持している。 平成 19 年度商店街実態調査も参考に整理 21 ②商店街の現況 商店街の現況 商店街の現況とショップ99 阿波踊りの様子(商店街HPより) 抽選会の様子と商店街の商品券(商店街HPより) 22 (2)店舗状況 参考:業種構成(大田区商店街基礎調査 2004年) ①業種構成と空店舗の状況 業種構成と最近の変化 空き店舗の 状況 (廃業・撤退理由) 空き店舗の活用 娯楽 4.8% ある。 ・ 美容院や飲食店などが増加している。 発生状況 その他 13.6% ・ 店舗数の減少はないが、物販、生鮮三品は減少し ており、現在、精肉 1 店、青果 2 店、鮮魚 2 店で ・ 生鮮三品をはじめ後継者がいないため廃業する 宿泊・洗濯・理容・ 美容・浴場 5.6% ケースはあるが、チェーン店などの出店があり、 空店舗が発生していない。 ・ 店舗所有者は、店舗を賃貸するケースがあり、オ その他飲食 5.6% 一般飲食 14.4% ーナー店舗は減少している。 織物・衣服・身の 回り品 12.8% 一般食料品 19.2% 自動車・自転車・ 家具・建具・什器 2.4% その他小売 21.6% ②大型店など核店舗の状況 大型店・専門店等 集客力ある店舗 ・ 商店街にはスーパーなどの大型店は立地していない。 ・ 物販など個店として集客力をもつ店舗が 10 店程度ある。 (3)最近の商業者の事業や商店街活動に対する意識 ・ 商店街振興に対する意欲は全体的に高く、商店街活動も他の商店街に比べると活発といえる。ただし、オーナー店舗が減少している ためチェーンなど意思疎通に課題もある。 ・ スタンプラリーには 50 店が参加しているが、飲食店、美容院、その他チェーン店は参加していない。 23 (4)商店街の活動状況 組織運営 組織体制(特徴) ・ 商店街事務所に事務員 2 名を配置し商店街活動を推進している。 担い手 (後継者の存在) ・ 役員 15 名のうち後継者がいるのは2、3名であり、将来を見通すことが難しい。 【情報発信】 ・ ホームページによる商店街に関する情報発信、ホームページ、チラシによるイベント情報の発信 などを行っている。 現在の取り組み 状況 ・ ホームページでの店舗案内により、時計修理など馬込から来店するケースもある。 【イベント】 ・ 「糀谷市」 「さくら・もみじ祭り」 「中元・歳末・初売り」 「阿波踊り」など、1 年を通じてイベン トを開催している。 活性化の取組 ・ 糀谷市ではチラシを 15,000 枚配布し、チラシの抽選券を持参すれば抽選会は無料で参加可能にし ている。チラシは 20 回/年、配布しており、2 次元バーコードを利用した抽選も行っている。 ・ ホームページをはじめ情報化の推進、駅近接という立地を活かしたすべての需要をまかなえる地 今後の取り組み 域密着型商店街として地域の安全・安心の確保と環境対策に力を入れていく。装飾灯の LED 化を 進めている。 ・ 隣接する羽田空港の国際化による外国人の呼び込み、大学や学生との連携なども検討したい。 少子高齢化・子育て支援について ・ 少子高齢化、子育て支援に注目した取組は行っていない。 ・ 商店街組合を企業的な組織に転換し機能を強化することが課題と考えている。 ・ 各店舗のリニューアルも課題である。玄関が汚いと顧客は店内に入らない。 ・ 空店舗への新規出店はあるが商店街としての業種・業態のバランスを維持していくことが課題で 課題と行政への要望 ある。 ・ 取り組みたいアイデアはあるが、担い手と資金が不足しており実行できない状況にある。行政に 対しては核となる活力ある商店街を対象とした人材、資金面での支援を要望する。 ・ 行政に対しては観光振興の一環として、羽田空港の国際化に合わせて、乗り継ぎ待ちをする外国 人などを対象に羽田・糀谷一帯の回遊バスの運行も要望する。 24 (5)主な顧客の状況と商圏人口 主な顧客層 ・ マルエツなど周辺スーパー、コンビニの影響で来街者が減少している。顧客は 50 歳代以上が圧倒的に多い。 主な商圏 ・ 1次商圏は 200~300m 圏内で、環状八号線より南側が主な商圏である。 商圏人口 ・ 環状八号線から南側の商店街から概ね 300m 圏内を主な商圏とすると、商圏人口は 2000 年から 2005 年にかけ て 65 歳以上が 11.9%増加しているが、人口全体ではほぼ横ばい状況にある。 主な商圏と商圏人口の推移(萩中 1・2 丁目、本羽田 1・2 丁目、南蒲田 3 丁目) 商圏人口の推移(性別) 2000年 人 20000 2005年 17,288 17,271 15000 10000 8,876 8,927 8,412 8,344 男 女 5000 0 合計 糀谷商店街 商圏人口の推移(年齢別) 人 14,000 2000年 2005年 12,121 11,744 12,000 10,000 8,000 6,000 :主な商圏(商店街中心から概ね300m圏) 4,000 2,000 2,945 3,295 2,221 2,187 0 14歳以下 15~64歳 65歳以上 人・世帯 資料:国勢調査 2000年 2005年 増減率 25 合計 14歳以下 15~64歳 65歳以上 世帯数 17,288 2,221 12,121 2,945 7,239 17,271 2,187 11,744 3,295 7,575 -0.1% -1.5% -3.1% 11.9% 4.6% 6.矢口渡荏原高校通り商店街の現状と課題 (蒲田地区/活動が活発であるが活性化が進まない商店街) (1)概要と沿革 ①概要と沿革 商店街の設立 1982 年 商店街組織 役員数 15 人(平均年齢 50 歳) 最寄り駅 全店舗数 46 店(正会員:45 店) 空店舗 ホームページ - 東急多摩川線矢口渡駅(徒歩 3 分) 5店 商店街位置図 ・ 戦後、安方商店街として発展してき たが、環状八号線の開通にともない 商店街が分断され、矢口渡荏原高校 通り商店街が誕生した。 ・ バルブ期前後が最盛期で 77、78 店 沿 革 商店街振興組合 舗あった。 ・ その後、廃業などが相次ぎ、それに ともなって店舗の住宅や集合住宅 への転換も進んだ。 平成 19 年度商店街実態調査も参考に整理 26 ②商店街の現況 商店街の現況 10 年ほど前に開業した食品スーパー 空店舗の状況例 27 (3)店舗状況 ①業種構成と空店舗の状況 ・ 10 年ほど前に食品スーパーが開業し、生鮮三品 は減少し、現在、生鮮三品を取り扱う店舗は食品 業種構成と最近の変化 スーパーのみである。 参考:業種構成(大田区商店街基礎調査 2004年) その他 19.2% 織物・衣服・身の 回り品 7.7% ・ 最近でも米店、陶器店が閉店し、現在では飲食店 が最も多くなっている。 空き店舗の 状況 発生状況 (廃業・撤退理由) 空き店舗の活用 ・ 生鮮三品をはじめ店主が高齢化し、後継者がいな いため廃業している。 ・ 店舗所有者は廃業後、自らの住宅や集合住宅など 宿泊・洗濯・理容・ 美容・浴場 9.0% その他飲食 5.1% 一般飲食 17.9% 一般食料品 19.2% 自動車・自転車・ 家具・建具・什器 3.8% その他小売 17.9% への建替えることが多い。 ②大型店など核店舗の状況 大型店・専門店等 集客力ある店舗 ・ 食品スーパー(もりたや) 、コンビニが立地しており、これら店舗が集客している。 ・ のり店も集客には貢献している。 (3)最近の商業者の事業や商店街活動に対する意識 ・ 商店街には介護サービス業者、不動産業者も加盟しているが、1店の居酒屋はメリットがないため加盟していない。 ・ 会長が交代後、従来、実施していた商店街のイベントも開催できない状況で、各店舗の商店街の活性化に対する意識は高まらない状 況にある。 ・ スタンプラリー券を来街者に配布してくれる店舗も減少している。 28 (4)商店街の活動状況 組織体制(特徴) 組織運営 担い手 (後継者の存在) 現在の商店街会長は 31 歳の若手で、今後の活躍が期待される。 【イベント】 ・ 現在は「夏のチビッコまつり」を行っており、参加者も多く評判もよい。 活性化の取組 現在の取り組み 状況 今後の取り組み 少子高齢化・子育て支援について 課題と行政への要望 ・ イベントでは町内会の婦人部などの協力を得ている。 ・ 以前は夏のイベントで荏原高校の和太鼓クラブ、ブラスバンドによる演奏も行っていたが、現在 は行っていない。 ・ 商店街を地域に喜び、安心を与える場としていきたいと考えている。 ・ 特に対応は図っていない。 ・ 現在の会長を中心とした商店街活動の推進が大きな課題と思われる。 29 (5)主な顧客の状況と商圏人口 主な顧客層 ・ 池上方面への顧客が流出しており来街者数は減少している。顧客の高齢化も進展している。 主な商圏 ・ 近隣の徒歩 5 分圏が中心である(時速 4km 程度とすると概ね 300m 圏内) 。 商圏人口 ・ 商店街中心部より大よそ 300m 圏内(主に該当する町丁目)を主な商圏とすると、商圏人口は 2000 年から 2005 年にかけて 65 歳以上を中心に 3.1%増加している。 主な商圏と商圏人口の推移(東矢口、池上 1・2 丁目) 商圏人口の推移(性別) 2000年 人 25000 20000 2005年 20,204 21,014 15000 10000 10,153 10,507 10,031 10,507 男 女 5000 0 合計 商圏人口の推移(年齢別) 人 15000 矢口渡荏原高校通り 矢口渡荏原高校通 り 商店街 14,853 14,749 2000年 2005年 12000 9000 6000 3000 :主な商圏(商店街中心から概ね300m圏) 3,107 2,224 2,307 3,894 0 14歳以下 15~64歳 65歳以上 人・世帯 資料:国勢調査 2000年 2005年 増減率 30 合計 14歳以下 15~64歳 65歳以上 世帯数 28,413 2,224 14,853 3,107 9,309 29,282 2,307 14,749 3,894 9,976 3.1% 3.7% -0.7% 25.3% 7.2%
© Copyright 2024 Paperzz