バックアップ・リカバリの新しい 手 バックアップ・リカバリの新しい一手 - SAP/Oracle環境下における / 環境下における RMAN/Flash back Databaseの活用 2009/12/4 株式会社 日立製作所 情報 情報・通信グループ 通信グル プ 産業・流通システム事業部 エンタープライズパッケージ本部 SAPソリューションセンタ ベーシスグループ 津田 知哉 © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. Contents 1 バックアップの現状 1. 2. RMANを利用するメリット 3. SAP環境でのRMAN設定 4. Flashback Database 5. Migration時のDBMS選定 -WindowsでもOracle © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 1 バックアップの現状 © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 1-1. システムの潜在的な脅威 システムの潜在的な脅威 問題なく稼動しているシステムでも、どんな要因で、いつデータが 問題なく稼動しているシステムでも、どんな要因で、いつデ タが 破壊されるかわかりません。 SAP 地震 火災/テロ 改ざん/人的ミス DISK破損 データベースは様々な脅威に晒されています。 © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 3 1-2. バックアップの重要性 バックアップの重要性 適切なバックアップ運用を行っていないとデータ破壊が発生した際 適切なバックアップ運用を行っていないとデ タ破壊が発生した際 にそのシステム(データ)は2度と復旧しません。 DR (Dataguard) HA/RAC サイト保護 ■ビルメンテナンス ■地震/火災などのサイト障害 システム継続 ■システム障害( OS ) ■システム障害( H/W ) データ保護 BACKUP ■データ破壊 ■オペレーションミス ■ウィルス感染 etc セキュリティ方針の第一歩はBackup方針から © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 4 1-3. 様々なバックアップ要件 BACKUP要件 システム要件によりバックアップ要件も様々です。 Online Backup or Offline Backup ■ Offline Backupによるシステムダウンタイムは許容できるのか? ■ 非データベースファイルを含めた整合性の取れたBackupの必要性? ■ Online Backupの採用によりリストア手順が複雑にならないか? Tape Backup or Disk Backup ■ 1次Backup先は高速なDiskにするのか?安価なTapeにするのか? 1次B k 先は高速なDi kにするのか?安価なT にするのか? ■ Split Mirror BackupなどDisk Backup前提の方式を採用するのか? ■ 大規模システムにおいてもDisk Backupを採用するのか? Full Backup or Incremental Backup ■ Backup/Restore想定時間はSLO的に十分か? ■ Full Backupの取得中のサーバリソース(DISK , CPU)は十分か? ■ 差分Backupの採用によりBackup/Restoreの手順が複雑にならないか? © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 5 1-4. SAP環境Backup運用の現状 SAP/Oracle環境のBACKUP運用の現状 SAP/Oracle環境のOracleデータベースBackupでは、SAP社から提供 SAP/Oracle環境のOracleデータベースBackupでは SAP社から提供 されているBRBackupツールが利用されます。 BRBackup + 3rd Party Soft ■ BACKINTを利用したBRBackupと3rd Party Softとの連携Backup ■ またはBRBackupで一度Disk Backupした後に3rd 後 Party Softで取得 Split Mirror Backup + 3rd Party Soft ■ BACKINTを利用してBRBackup(Split Mirror)と3rd Party Softとの連携Backup ■ Job管理ソフトウェアを利用してBRBackupを利用しない Job管理ソフトウ アを利用してBRBackupを利用しない Split Mirror Backup 大規模なSAP案件はSplit Mirror方式が多数 © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 6 1-5. SAP環境Backup運用の現状2 SAP/Oracle環境のBACKUP運用の現状2 通常のNetwork経由のBackupとSplit Mirror Backupの概要 BRBackup + 3rd Party Soft SAP System Call!!! (BACKINT有) Point Backup Server Network負荷 有 Backup p Soft BRBackup CPU負荷 有 Tape (LTO) DISK負荷 有 Split Mirror Backup + 3rd Party Soft SAP System Split!!! BCV Call!!! Backup Server P i t Point JOB Sheduler Network負荷 無 Backup Soft CPU負荷 無 Tape (LTO) DISK負荷 無 © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 7 1-6. 通常のBRBackupの課題 BRBackup + 3rd Party Soft方式の課題 BRBackup + 3rd Party Soft を利用したSAP環境のDatabase Backup ではDatabaseの成長に伴い、Backup/Restoreに許容された時間の 遵守や 遵守やBackup時にかかるサーバ負荷に課題があります。 p時 かかるサ 負荷 課題があります。 Backup/Restoreに許容された時間 p/ Backup/Restoreに許容させた時間 (SLO)を準拠できるか? データベースの成長に伴い、Backup + Database Verifyの運用が厳しくなる。 また Backup取得時間が延びる事により 当然リストア想定時間も延びる事に・・・ また、Backup取得時間が延びる事により、当然リストア想定時間も延びる事に Backup時のCPU/DISK/Network負荷 Backup取得中にサーバにCPU負荷及びDISK I/Oが増え、Database Serverの サーバリソースを消費する結果に。 大規模なDatabaseではBackup + Database Verifyで半日サ Verifyで半日サーバーリソースを消費 バ リソ スを消費 し続ける事も・・・ またNetwork経由でバックアップを取得する為、Networkにも負荷がかかる © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 8 1-7. Split Mirror Backupの課題 Split Mirror方式の課題 一方、Backup/Restoreの高速化、SLO要件の遵守(復旧目標時間)、 一方 Backup/Restoreの高速化 SLO要件の遵守(復旧目標時間) Backupのサーバ負荷の影響などからSplit Mirror Backupが現在の 主流ですが、Split 主流ですが、 p Mirror Backupにも問題がない訳ではありません。 p も問題がな 訳ではありま ん。 ストレージコスト 実DISK容量と同一サイズのBCV※が別途必要 データベースが成長するにつれ、BCVも同様に確保する必要有 複雑なバックアップ/リストア手法 BRBackupを利用しない場合のSplit Mirror Backup利用時にはバックアップ及び リストア方法を自分で把握する必要有り Oracle Databaseのバックアップ/リストアに対する高度な知識が必要 ※ Business Continuance Volume : 本番データのミラーボリューム © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 9 1-7. Split Mirror Backupの課題 増大し続けるデータベース 近年のSAPシステムでは1TBを超えるデータベースも珍しくありま せん。データベースが増大するにつれて、バックアップもしくはスト レージにかかるコスト(特にSplit ジ かかる ト(特 p Mirror Backup)も増大します。 p)も増大します。 DB Sizeは右肩上がり Unicode OVER 1TB!!! Ehp 規制要件 (履歴データの保存義務) © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 10 1-8. RMANを活用したBackup RMANを活用したBackup 古くからBRBackupと連携機能を持つRMAN (Recovery MANager) を利用して、通常のBackupで課題となるバックアップ時間やサーバ 負荷、Split 負荷、 p Mirror Backupで課題となるストレージコストや複雑な pで課題となる ト ジ トや複雑な Backup/Restore手法を解決する事が可能です。 B k /R t に許容された時間 Backup/Restoreに許容された時間 B k 時のCPU/DISK/N t Backup時のCPU/DISK/Network負荷 k負荷 ストレージコスト ト ジ ト 複雑 バ 複雑なバックアップ/リストア手法 プ/ © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 11 2 RMANを利用するメリット © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 2-1. RMANを利用するメリット RMANを利用するメリット Oracle8から実装されているRecovery MANager (RMAN)ですが、 (RMAN)ですが Oracleのリリースを重ねると共に様々な機能拡張がされています。 SAP環境でRMANを利用する主なメリ ト SAP環境でRMANを利用する主なメリット 未使用ブロックの圧縮機能 高速増分バックアップ機能 BR*TOOLSとのシ ムレスな連携 BR*TOOLSとのシームレスな連携 物理&論理的Database破損の検出 © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 13 2-2. 未使用ブロックの圧縮機能 未使用ブロックの圧縮機能 RMANではBACKUP時にデータベースの未使用ブロックの圧縮 (スキップ)を行いますので、BACKUP速度の向上及びBACKUP容量 の圧縮を実現します。 圧縮を実現します。 Oracle10g R2では現在使用されているブロックのみが取得対象と なっており、未使用ブロックの圧縮効率が向上しております。 データ領域 BACKUP領域 RMAN 圧縮!!! 効果 以前のリリースでは過去のある時点で使用されていて現在は使用されて 以前のリリ スでは過去のある時点で使用されていて現在は使用されて いないブロックも、バックアップを続けるために要求されていました。 © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 14 2-3. 高速増分バックアップ機能 高速増分バックアップ機能 以前のRMANから実装されていた差分増分バックアップと累積増分 バックアップのほかにOracle10g R2からは高速増分バックアップが 実装されております。 高速増分バックアップについてはSAP Note:964919に記載。 データ領域 BACKUP領域 RMAN 増分BACKUP 変更ブロック 効果 BRBackupとRMANの統合では BRB k とRMANの統合では “累積増分バックアップ” “累積増分バ クア プ” のみがサポート のみがサポ ト されております。 ( SAPヘルプに記載 ) © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 15 2-4. BR*TOOLSとのシームレスな連携 BR*TOOLSとのシームレスな連携 SAP環境のOracle Database管理で利用されるBR*TOOLSとRMAN はシームレスに統合されている為、SAP環境でRMANを利用する際 は はSAP環境のデータベース管理者が使い慣れたBR*TOOLSから 環境 デ タ 管理者が使 慣れた から バックアップ/リストア(及びリカバリ)を実行、SAPGUI経由での結果 の確認が可能です。 BRBACKUP BR*TOOLS SAPGUI BRRESTORE BRARCHIVE 連携 RMAN 連携 効果 SAP環境におけるOracle SAP環境におけるO l Enterprise E t i M Managerの利用については の利用に いては SAP Note: 386413 , 355770 及び関連ノートを参照願います。 © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 16 2-5. 物理&論理的DB破損の検出 物理&論理的Database破損の検出 RMANを利用したBACKUPではBACKUP中にDatabaseの物理的 RMANを利用したBACKUPではBACKUP中にDatabaseの物理的、 論理的破損が自動的にチェックされます。 これにより、常に整合性の取れたバックアップが保証されると共に れ より、常 整合性 取れた ックアップが保証されると共 Database Backupとは別に実行していた長時間のDatabase Verify 処理が不要となります。 日次スケジュール 日次スケジュ ル DBA計画カレンダ(DB13) JOB Scheduler S h d l DB Verify y 不要 2:00-7:00 Backup p (RMAN) 2:00-5:00 7:00-12:00 TOTAL:3h TOTAL:10h 効果 © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 17 3 SAP環境でのRMAN設定 © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 3-1. BR*tools及びRMANについて BR*Toolsの設定事項 BR*Toolsを使用するにはinit<SID>.sapのパラメ BR*Toolsを使用するにはinit<SID> sapのパラメータ設定が必要です。 タ設定が必要です。 バックアップに必要なパラメータは以下の通りです。 b k backup_root_dir di F:¥BK ■ バックアップファイルの出力先を指定します。 b k backup_mode d <ORACLE HOME>¥database Win <ORACLE_HOME>¥database <ORACLE_HOME>¥dbs UNIX all ll | full f ll | incr i backup_mode = full backup_root_dir=F:¥BK ■ バックアップの取得方法を指定します。 backup_type =online backup dev type = disk offline force backup_dev_type online | offline | offline_force backup type backup_type disk_copy_cmd = rman_set ■ オンライン又はオフラインバックアップを指定します。 copy | rman_set rman set … disk_copy_cmd disk copy cmd ■ バックアップ形式の指定をします。 backup dev type backup_dev_type tape | disk Init<SID>.sapの例 ■ バックアップの出力先デバイスを指定します。 © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 19 3-2. バックアップ取得方法(1) BR*Toolsで可能なバックアップ取得方法 フルバックアップ(level0)はRMANの累積増分バックアップの基準と なるバックアップです。累積増分バックアップは常にフルバックアップ からの増分となるバックアップ(level1)となります。 backup_mode = full ■フルバックアップ(level0) データ領域 デ タ領域 ■累積増分バックアップ(level1) データ領域 BACKUP領域 backup_mode = incr backup_mode backup mode = incr BACKUP領域 © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 20 3-3. バックアップ取得方法(2) BR*Toolsで可能なバックアップ取得方法 ■高速増分バックアップ(level1) backup mode = incr backup_mode SAP Note:964919に記載されているブロック変更追跡機能をONに する事により、ブロックチェンジトラッキングファイルを利用した 高速増分バックアップの利用が可能となります。 ①SQL発行 ブロックチェンジトラッキング ファイル(BCTF)に変更ブロック が記憶され、増分バックアップ が記憶され、増分 ックアップ 時には変更ブロックのみを取得。 CPU使用率:+2% BCTファイル:+数MB データ領域 デ タ領域 BACKUP領域 1日目 2日目 3日目 ②作成 ブロックチェンジトラッキングファイル © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 21 3-4. バックアップ形式(1) BR*Toolsで可能なバックアップ形式(1) ■RMANバックアップセット形式でのバックアップ BR*toolsからRMANを呼び出し、RMANバックアップセット形式で 取得します。 未使用ブロックは自動的に圧縮(スキップ)される為、ファイルコピー バックアップよりも少ない容量でバックアップが取得されます。 init<SID>.sapのパラメータ データ領域 BACKUP領域 backup_mode = full p_ backup_dev_type = disk disk_copy_cmd = rman_set 使用ブロック 未使用ブロック ■未使用ブロックの圧縮によるBACKUPサイズの圧縮 © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 22 3-5. バックアップ形式(2) BR*Toolsで可能なバックアップ形式(2) ■RMAN圧縮バックアップセット形式でのバックアップ 前頁でご紹介したバックアップセット形式のバックアップの際に、 rman_compressパラメータを追加する事により、さらにバックアップ セットを圧縮する事が可能となります。 データ領域 BACKUP領域 init<SID>.sapのパラメータ 圧縮 backup_mode = full backup_dev_type = disk di k d = rman_sett disk_copy_cmd rman_compress = on 使用ブロ ク 使用ブロック 未使用ブロック 未使用ブロ ク ■未使用ブロックの圧縮によるBACKUPサイズの圧縮 ■RMANソフトウェア圧縮によるBACKUPサイズの圧縮 © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 23 3-6. バックアップの検証結果(1) 検証1:フルバックアップ検証 通常のフルバックアップについて、ファイルコピ 、BRBACKUP、 通常のフルバックアップについて、ファイルコピー、BRBACKUP、 RMANそれぞれ、取得時間と取得容量の比較を行いました。 取得形式 圧縮方式 BACKUP容量 BACKUP時間 File Copy ー 85.1GB 27分 BRBACUP (File Copy) BRTOOLS 9.1GB 27分 RMAN (BACKUP SET) ー 47 8GB 47.8GB 23分 RMAN (BACKUP SET) RMAN 10.1GB 21分 ■85GBのデータベースを同一条件でDISKベースのフルバックアップ ■RMANバックアップも実行はBRBACKUP経由 ■BRTOOLS圧縮はBRTOOLS 7.10の新圧縮機能を利用しており、以前のバージョン で利用されているMKSツール圧縮ではない。 © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 24 3-7. バックアップの検証結果(2) 検証2:差分増分バックアップBTC検証 ブロック変更追跡(BCT)機能を有効化した高速増分バックアップ を検証した結果となります。 ■検証内容 1.クライアントコピー実行前にデータベースバックアップ(level0)を取得 2.クライアントコピーを実行(増加容量約1GB) 3.累積増分バックアップ(level1)の取得 ■検証結果 BTC機能のON/OFF BTC機能OFF時 BTC機能ON時 Level1 BACKUPの実行時間 20分 3分 BCT機能を有効化する事で、今までの差分増分バックアップ BCT機能を有効化する事で 今までの差分増分バックアップ より、大幅なパフォーマンス向上 © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 25 3-8. RMAN機能の活用例(1) RMAN機能の活用例 バックアップ管理 ■DB13カレンダ機能との連携したバックアップ運用例 Tr-cd:DB13画面 日曜日 init<SID>_full.sap backup_mode b k d = full f ll backup_dev_type = disk disk_copy_cmd = rman_set rman compress = on rman_compress プロファイル指定を変更 月曜日ー土曜日 init<SID> incr.sap init SID _incr.sap backup_mode = incr backup_dev_type = disk disk_copy_cmd disk copy cmd = rman_set rman set rman_compress = on 負荷の高いFULL BACKUPは日曜(非営業日)に実施 営業日は負荷及びバックアップ時間の短い差分増分バックアップを実施 © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 26 3-9. RMAN機能の活用例(2) RMAN機能の活用例 リストア ■BRTOOLSからのウィザード形式のリストアが可能 BRTOOLSメニューに従い、リストア&リカバリを実行可能 データ領域 BRRESTORE BRRESTORE (フルリストア) (最新累積増分) (Archive REDO適用) BACKUP領域 BR*TOOLSから ウィザード形式でリストア ウィザードから簡単にリストア可能 © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 27 3-10.RMANを活用したBackup評価 RMANを活用したBackup評価 Oracle 10.2から実装されている 10 2から実装されている”高速増分バックアップ機能”や 高速増分バックアップ機能 や 元々RMANが実装している “物理的&論理的なデータベース破損 の検出”機能により、小規模のみならず、大規模なお客様環境に 検 機能 、 規模 ず、大規模 客様環境 おいてもRMANを活用したBackup運用を実装するメリットがあります。 B k /R t に許容された時間 Backup/Restoreに許容された時間 B k 時のCPU/DISK/N t Backup時のCPU/DISK/Network負荷 k負荷 ストレージコスト ト ジ ト 複雑 バ 複雑なバックアップ/リストア手法 プ/ © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 28 4 Flashback Database © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 4-1. Flashback Database Flashback Databaseとは? Oracle Database 10gからのフラッシュバック 10gからのフラッシュバック・テクノロジの1つです テクノロジの1つです。 論理的なデータ破損またはユーザー・エラーによって発生した問題を 修正するために、Oracleデータベースを過去の時点に迅速に巻き戻 すことが可能です。 例えば・・・Support 例えば Support Packageの適用中エラー Packageの適用中エラ Support Packageの適用中のエラーや、 Enhancement Packageの有効化の取り消し 、Upgradeプロジェクトでの各種テスト時のデータベース変更内容の巻き戻しなど、 完全リ ト よりも短時間 特定 ある時間ま 戻す とが 能となります 不完全リストアよりも短時間で特定のある時間まで戻すことが可能となります。 ERROR ある時点へ巻き戻し © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 30 4-2. Flashback Database Flashback Databaseとは? Flashback DatabaseはABAPスタックSP適用時など、Databaseに対し DatabaseはABAPスタックSP適用時など Databaseに対し てのみの変更が加わる場合に有効な機能となります。 SAP Kernel領域や非SAP領域の変更に対しては当然戻りませんので、 領域や非 領域 変更 対しては当然戻りま ん で、 Database外の修正がかかる際は注意が必要となります。 ■Flashback 通常時 OFF Databaseの流れ 流 テスト前 ON OFF Flash recovery 領域 ERROR 発生 テスト中 ON ON テスト前 ON Flash recovery Log © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 4-3. Flashback Database前提条件 Flashback Databaseの前提条件 Flashback Databaseを使用するには以下の条件にご注意下さい。 Databaseを使用するには以下の条件にご注意下さい 使用条件 ■ ■ ■ ■ Oracle 10.2以降 BR*TOOLS リリース7.10 パッチ6以上(BR*TOOLSから使用する場合のみ) Archive Log Mode前提(DBを戻す際に、Flashback LogとArchive Logを使用) Flashback Database機能利用前にフラッシュリカバリ領域の設定 注意事項 ■ ディスクが壊れるなどの物理障害には対応できない。 ■ プロファイルは対象外、データベースファイルのみが対象。 プ ファイルは対象外、デ タ ファイルのみが対象。 ■ 以下の操作は巻き戻し処理 (DB戻し)ができない。 ■データファイルの縮小 ■表領域の削除 ■データファイルの削除 ■ 数あるフラッシュバックテクノロジの中でもFlashback DatabaseのみSAPでサポート © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 32 4-4. Flashback Databaseの注意点 Flashback Databaseをご利用される際に Flashback Databaseを適用されるケースとして、データベース以外 Databaseを適用されるケースとして データベース以外 に変更がかかる処理にはご注意下さい。 JAVAスタックのSP適用 適 NetWeaver AS JAVAのSP適用はソフトウェアデプロイメントマネージャ (SDM)により フ イル /usr/sap/<SID>以下に変更が加わることも考えられます。 ファイル / / /<SID>以下に変更が加わることも考えられます Flashback Databaseを使用される際は/usr/sap/<SID>以下のバックアップも考慮 する必要があります。 Enhancement Packageの適用 ERP EHP3まではトランザクション「SAINT」によりEnhancement Packageの適用を してきましたが、ERP EHP4よりEnhancement Packageの適用は「Enhancement Package Installer」ツールを使用し適用します。「 Enhancement Package Installer」はSAP Kernel の更新も行うため、Flashback Databaseを使用される際はSAP Kernelのバックアップも 考慮する必要があります。 © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 33 4-5. Flashback Database BR*ToolsのFlashback Database設定 Flashback Database機能を使用するための設定となります。 機能を使用する 設定 なります。 1. プロファイルパラメータ名調整 LOG_ARCHIVE_DEST _ _ をLOG_ARCHIVE_DEST_1へ変更します。 2. Flashback Logの出力先フォルダ作成 <sapmnt>¥oracle¥<DBSID>以下にフォルダoraflashを作成します。 3. Flashback Logの容量設定 alter system set db_recovery_file_dest_size = <XX>G or <XX>M; を実行しファイル容量を設定します。 4. Flashback Logの出力先設定 alter system set db_recovery_file_dest db recovery file dest = ‘<Drive>:¥oracle¥<SID>¥oraflash'; を実行し、出力先を先ほど作成したoraflashフォルダに設定します。 5. Flashback Logの保存期間設定 alter system set db_flashback_retention_target = <XXX>; を実行し、ログの保存期間を設定します。デフォルトは1440分[1日]となります。 © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 34 4-6. Flashback Database BR*ToolsからのFlashback Database BR*ToolsからFlashback Database機能を使用することが可能です。 Database機能を使用することが可能です (BR*Tools リリース 7.10 パッチレベル 6 以上となります。) BR*Tools画面で以下のメニューが用意されています BR Tools画面で以下のメニューが用意されています。 Manage flashback database main menu 1 2 3 4 5 6 7 8 - Switch on flashback database - Switch off flashback database - Create restore point - Drop restore point - Show flashback status - Show restore points * Exit program - Reset program status BR*ToolsにおけるFlashback BR T l におけるFl hb k Databaseの利用については D t b の利用に いては SAP Note: 966117 , 1125923 及び関連ノートを参照願います。 © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 35 4-7. Flashback Database Flashback Databaseの検証結果 Flashback Databaseの効果に関して以下の検証を実施致しました。 効果 関し 以下 検証を実施致しまし 。 ■検証内容 1.Flashbackデータベースの前提処理を有効化 2 データベースの増加する処理を実施 ( Client Copy、SP適用、SGEN 2.データベースの増加する処理を実施 Copy SP適用 SGEN ) 3.DB増量に対するFlashbackログ領域増量、復元時間を計測 ■検証結果 検証項目 実行時間 DB増量 Flashback Log 領域増量 復元時間 Client Copy ( SAP_ALL ) 34分 分 +1.01GB 1 01GB +1.62GB 1 62GB 7分 ABAP SP適用 60分 +1.85GB 85G +2.17GB G 8分 169分 +8.25GB +4.94GB 6分 SGEN (全Component) 通常のリストアと比べると短時間での復旧が可能となります © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 36 5 Migration時のDBMS選定 ‐WindowsでもOracle Wi d もO l © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 5-1. Windows = MSSQL? Windows = MSSQL とお考えでは? 近年、Windows/MSSQL環境へのSAP 近年 Windows/MSSQL環境へのSAP Migration案件が増えてきまし たが、UNIXからWindows環境への移行の際は、ライセンスコスト以外 の考慮点も意識して、Windows/Oracle環境とWindows/MSSQLの比 考慮点も意識して、 / 環境と / 比 較を行うべきです。 例えば Database移行の際に考慮するべき事 例えば、Database移行の際に考慮するべき事 Migration時の考慮点 将来のUnicode対応時のデータ増加量 将来性を含めたデ タベ ス機能 将来性を含めたデータベース機能 © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 38 5-2. Migration時の制約 DB Migrationの際に考慮するべき事 データベース移行により、DBA管理方法やパフォーマンスに対する データベース移行により DBA管理方法やパフォーマンスに対する 影響を考慮するのはもちろんですが、例えば、以下の内容などにつ いても考慮する必要があります。 ても考慮する必要があります。 例えばMS SQL Serverへの移行の際に注意する事 DBMSサポートリリースと前提SP DBMSサポ トリリ スと前提SP SAP Note: 799058に記載のあるように、Web AS 6.40以下をご利用のお客様がMSSQL2005 へのMigrationを行う際にはBASIS Support Packageの適用が必要です Packageの適用が必要です。 また、MSSQL2008への対応プラットフォームはNetWeaver 7.0 BASIS SP14以上が前提と なります。Oracle 11g R2ではWeb AS 6.40のシステムでのサポート予定となっています。 DBCC CHECKDBの実行時間 MS SQL Serverのデータベース整合性チェックを行うDBCC CHECKDBもOracleのDB Verify と同様、データベース容量が増加とともに、長い実行時間(と高いI/O負荷)が必要となり ます。Oracleでは本セミナで紹介したRMAN機能を活用し、Verifyを回避する事が可能です。 © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 39 補足.Oracle Database Support Supported Oracle Releases 11g R2 SAP社資料:SAP on Oracle Development Update October 2009や SAP Note:1398634にOracle 11.2のSAPサポートについての記載が あります。 Oracle 11.2のWindowsに 11 2のWindowsに 対するサポートは2010年 Q2を予定。 ( SAP Note:1398634 N t 1398634 ) 参照文献 : SAP on Oracle Development Update October 2009 © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 40 5-3. Unicode対応 Unicode対応はOracle ここ数年の間で、SAP環境は急速にUnicode化が進んでおります。 ここ数年の間で SAP環境は急速にUnicode化が進んでおります 新規構築はもちろんの事、既存のNon Unicodeシステムに対して も もUnicode化の流れが起きています。 化 流れが起きて ます。 Unicode化におけるOracle Databaseの優位点 Unicode化の際のDB増量 SAP環境をUnicode化するとMSSQL ( UTF-16 )では40%-60%、Oracle ( CESU-8 )では 8ー13%(サイジングでは +10%) 増加します。この増量は一時的なものではなく、移行後 のデータベース増加量にも影響を与えるものです。 U i d 化 高速化 Unicode化の高速化 SAP Unicode移行では “ROW ID分割機能” により、他のDatabaseのUnicode移行と 比較し、高速な移行が可能となります。 比較し 高速な移行が可能となります ※ No.18 Oracle for SAP , May 2009に高速化の理由について紹介されています。 © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 41 補足.SAP SizingにおけるUnicode係数 サイジングにおけるUnicode係数 (DISK) SAP社資料:Hardware Requirements in Unicode Systems September 2009ではUnicode化によるDISK増量を以下のように記載しております。 OracleではUnicode化の 際のFull EXP/IMPの影響 により、Database容量が 削減される傾向 参照文献 : Hardware Requirements in Unicode Systems September 2009 © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 42 補足.SAP社 Unicode Conversion事例 SAP社 Unicode Conversion事例 SAP社 Unicode Conversion事例ではR/3 Enterprise環境における Unicode Conversion事例について紹介されています。 OracleをUnicode化した 場合、概ねDB容量は 再編成効果により減少 傾向にある © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 43 5-4. 将来性を含めたDatabase機能 Oracle 11g R2でのデータ圧縮機能1 SAP社資料:SAP on Oracle Development Update October 2009や No.18 Oracle for SAP , May 2009 にOracle 11g R2環境でのデータ 圧縮 関する情報が記載されております。 圧縮に関する情報が記載されております。 Oracle 11g R2から初期インストール時のDISK容量が削減 空のオブジェクトに対するセグメントの割当て Oracle Database 11g以前のバージョンでは、オブジェクトにデータが含まれていない場合も、 g以前の ジョンでは、オブジ クトにデ タが含まれて な 場合も、 必ず各オブジェクト(索引、表、パーティション)に初期エクステントが割り当てられていました。 Oracle Database 11gでは、データがオブジェクトに挿入されるとエクステントが割り当てられ ますが、空のオブジェクトの場合、エクステントは割り当てられません。インストール後は、 多くのオブジ クトが空であるため これはSAPインスト ルに有益です この機能により 多くのオブジェクトが空であるため、これはSAPインストールに有益です。この機能により、 SAPのインストール時間が短縮され、初期のディスク領域要件も大幅に少なくなりました。 参照文献 : No.18 Oracle for SAP , May 2009抜粋 © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 44 5-5. 将来性を含めたDatabase機能 Oracle 11g R2でのデータ圧縮機能2 Oracle 11g R2ではDISK容量が大幅に削減 SAP/Oracle10g環境の SAP/O l 10 環境の DBサイズを大幅に圧縮 参照文献 : SAP on Oracle Development Update October 2009 © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 45 他社商品名、商標等の引用に関する表示 他社商品名、商標等の引用に関する表示 ■Mi ■Microsoft(R) ft(R) Wi Windows d S Server、Microsoft(R) Mi ft(R) SQL S Server、は米国Microsoft は米国Mi ft C Corp.の の 商品名称です。 ■Microsoftは 米国およびその他の国における米国Microsoft Corp ■Microsoftは、米国およびその他の国における米国Microsoft Corp.の登録商標です。 の登録商標です ■Oracle Databaseは、米国Oracle Corporation の登録商標または商標です。 ■SAP ERP、SAP NetWeaverは、SAP AGのドイツおよびその他の国における登録商標 または商標です。 ■SAPは、SAP AGのドイツおよびその他の国における登録商標または商標です。 ■UNIXは、X/Open Company Limitedが独占的にライセンスしている米国ならびに他 の国における登録商標です。 その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。 © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved. 46 バックアップ・リカバリの新しい 手 バックアップ・リカバリの新しい一手 - SAP/Oracle環境下における / 環境下における RMAN/Flash back Databaseの活用 ー END ー 2009/12/4 株式会社 日立製作所 情報 情報・通信グループ 通信グル プ 産業・流通システム事業部 エンタープライズパッケージ本部 SAPソリューションセンタ ベーシスグループ 津田 知哉 © Hitachi, Ltd. 2009. All rights reserved.
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