捕獲位置報告の情報システムのご案内(PDF形式)

捕獲位置報告の情報システムのご案内
鳥獣対策への効果的な活用に向けて
環境省では、国・都道府県・市町村それぞれが収集している狩猟や有害捕獲などの鳥獣関係統計データに基
づく捕獲位置情報を、隣接する自治体関係者で共有するなどの利活用ができる仕組みを整備しました。
特に、農林業被害が深刻化しているニホンジカやイノシシ等の個体数管理には、捕獲位置情報が今後の鳥獣
対策に重要です。都道府県からの捕獲位置情報を共有することで、隣接県での効果的な広域捕獲を実施するな
ど有害捕獲等への活用が期待されます。
このため、下記の制度に基づき、都道府県・市町村から環境省への捕獲位置情報(鳥獣関係統計データを含
む)
の報告が、今後の農林業被害を含めた鳥獣関係施策のために非常に重要なデータであることからご協力を
お願いしています。
狩猟者からの捕獲位置報告制度について
平成14年度の鳥獣保護法の改正により、狩猟者
や有害鳥獣捕獲等による捕獲許可を受けた者から
の捕獲結果の報告が義務化されました
(法66条、9
条13等)。
狩猟者等は狩猟者登録証または捕獲許可証
の有効期限後30日以内に捕獲結果を都道府
狩猟者はハンターマップの
「メッシュ番号」
を
「捕獲許可
証」等の
「報告欄」
に記入
県知事等に報告する義務があります。
なお、捕獲場所については、狩猟者が鳥獣保護
区等位置図(通称:ハンターマップ)
の
「メッシュ番号」
を、
「狩猟者登録証」
または
「捕獲許可証」
の
「報告
欄」
に記載し、許可を受けた都道府県や市町村に報
告する仕組みとなっています。
A市
B町
B県
権限委譲済みの
許可捕獲
(有害等)
鳥獣等の種
類
イノシシ
捕獲等又は採
取等した数量
3
処置の概要
備 考
くくりワナ
捕獲位置情報の報告の流れ
C県
C村
ハンター
(有害等)
報 告 欄
捕獲等又は採
取等した場所
20
環 境 省
A県
鳥獣保護区等位置図(ハンターマップ)
ハンター
(狩猟等)
狩猟、
権限委譲して
いない許可捕獲
環境省では、基本指針や鳥獣保護事業計画の策
定・変更
(法78条2)
の為の基礎データとして、捕獲位
置情報の報告を都道府県等へ求めています。
捕獲許可の権限を委譲された市町村は都道府県
に、都道府県は環境省に、毎年度定められた報告様
式注)で捕獲位置の情報を報告する必要があります。
注)
Excel形式ファイルか都道府県向けに無料配布中の野生鳥
獣情報システム
(WIS)
から出力するCSV形式ファイル
捕獲位置報告の活用シーン
A県の行政官
県境の●●山での捕獲が
少ないので、被害が出ている。
3 県合計で▲▲頭を目標に
一斉捕獲をしませんか?
捕獲数(捕獲圧)
地域のデータに基づいた
きめ細やかな鳥獣被害対策
山奥では体力的に
捕獲が難しくなって
きたなぁ
限られた費用や人的資源で効果的に鳥獣被害対策を
行うためには、
A県
被害状況
・地域毎の捕獲数
(捕獲圧)
・鳥獣被害の発生場所
・生息密度等の分布データ
B県のハンター
等を確実に把握し、次に対策が必要な場所を的確に抽出
する必要があります。
本制度で収集する捕獲位置情報は、
こうした対策を行
うための地域毎の捕獲数の基礎資料として重要な情報
生息密度
です。
C県
B県
うちの村では、
まだ被害がないけれど、
隣の市ではずいぶん捕獲している。
そろそろ柵の設置を考えよう
専門家・研究者
捕獲数の強化が
優先的に必要
実際の分布記録
1978年から生息
2003年に生息
2007-2009年度
分布拡大の予測
を収集・共有し、
それらを活用して広域的な視点から捕獲
計画を立案する等の取組が必要です。
大
↑
拡大の可能性
↓
小
関東山地地域
奄美諸島、琉球諸島
都県境
都道府県境を
超えて往き来
ニホンジカ分布
(5kmメッシュ)
埼玉県
埼玉県
山梨県
山梨県
C県の農家
広域での捕獲位置報告を用いた管理計画のイメージ
近年、被害が問題になっているニホンジカやイノシシ等
は、一般に都府県境を越えて個体群を形成し、異なる自
治体間を広く移動しています。
こうした種について、個体数を管理し鳥獣被害の軽減
を図るためには、従来の自治体の地域の枠を越えた広域
での管理計画の策定や、
広域連携が重要になります。
そのためには自治体の枠を越えた広域で捕獲データ等
長野県
長野県
C県内D市の行政官
この地域全体で今年は
●●頭の捕獲をすると、
個体数増加が抑えられそうだ
自治体の枠を越えた広域での
個体数管理の必要性
群馬県
群馬県
隣町との境界付近でも、
有害捕獲を始めているのか。
我が市でも体制を
強化しないとな
0
出典:環境省「平成19年度 関東山地ニホンジカ広域管理指針作成のための情報整備及び体制整備事業業務資料」
を改変
こうして集められた捕獲位置報告は国レベルの各種
の施策にも活用されています。
たとえば左図では過去の調査と本制度で収集した
捕獲位置データ
(赤点)
を元にニホンジカの分布拡大
の予測を行っています。
こうした予測結果を用いること
で、次に重点を置いて対策を行うべき地域の抽出等が
可能です。
その他にも都道府県で5年ごとに見直しされる鳥獣
保護事業計画や環境省の基本指針へのフィードバッ
東京都
東京都
関東山地のシカ地域個体群と都県境
国レベルでの活用例
125 250
500
km
大東諸島
小笠原諸島
ニホンジカの分布とその拡大予測
出典:環境省「平成23年度 生物多様性評価の地図化に関する検討業務調査報告書」
を改変
ク、生物多様性地域戦略や緑の基本計画等の地域計
画、
自然公園や鳥獣保護区等の保護区見直しの基礎
資料にもなります。
簡単に捕獲位置報告を地図化できる!
地図化ソフトを無料提供中
環境省では、各都道府県が毎年入力している捕獲位置情報の報告様式ファイルを3ステップで簡単に地
図化できるソフト
「鳥獣対策マップ
(捕獲位置情報マッピングシステムVer.2.0」
を無料配布しています。
このソフトは、
自身で入力した報告ファイルに加えてテスト公開サイトから複数の都道府県の捕獲位置報告
ファイルをダウンロードし、地図化することで全国の捕獲状況も見ることができます。
●「鳥獣対策マップ」
を用いた地図化の手順
ステップ①
「捕獲位置情報の報告様式ファイル」
を準備
ステップ②
を起動し、
ダウンロードしたファイルを取り込む
(複数の都道府県データの取り込みも可能)
選択した種のメッシュ毎の
捕獲頭数が地図化
ステップ③ 地図化する種を選択
捕獲位置情報の報告様式ファイルの準備方法
方法①
各都道府県が毎年入力している鳥獣関係統計報告様式の
様式28と様式29-1から29-8(平成25年度の場合)
に入力又は
WISから専用ファイルを出力。報告様式(Excel形式)
はWIS
サポートサイトで入手可能
方法②
WISサポートサイト内の捕獲位置情報テスト公開ページから
ダウンロード
No 都道府県
平成14 平成15 平成16 平成17 平成18 平成19 平成20 平成21 平成22
年度
年度
年度
年度
年度
年度
年度
年度
年度
45 宮崎県
46 鹿児島県
捕獲位置情報テス
ト公開 都道府県の報告によるもの
47 沖縄県
04 宮城県
No
都道府県
05
01
06
02
07
03
08
04
09
05
45
06
46
07
47
08
秋田県
北海道
山形県
青森県
福島県
岩手県
城県
宮城県
栃木県
秋田県
宮崎県
山形県
鹿児島県
福島県
沖縄県
城県
平成14 平成15 平成16 平成17 平成18 平成19 平成20 平成21 平成22
年度
年度
年度
年度
年度
年度
年度
年度
年度
09 栃木県
10 群馬県
【WIS
サポートサイト内での公開の様子】
11 埼玉県
12 千葉県
(要ID/パスワード)
捕獲位置情報テス
ト公開サイトのURL *
http://www.sizenken.biodic.go.jp/wildbird/flash/wis/
【報告のご協力のお願い】
捕獲位置情報(鳥獣関係統計データ)
につい
【鳥獣対策マップの画面状況】
東京都と神奈川県のイノシシの捕獲報告を地図化した例
ては、
今後の有害捕獲事業を含めた鳥獣行政
に非常に重要であることから、速やかな提出に
ご協力をお願いします。
発行 環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護業務室
〒100-8975 東京都千代田区霞が関1-2-2
電話:03-5521-8285 / FAX:03-3581-7090
WISサポートサイトURL:
http://www.sizenken.biodic.go.jp/wildbird/flash/wis/
平成26年3月発行