マグロはおいしい、だからこそ正確な情報を

Organization for the Promotion of Responsible Tuna Fisheries
ニュースレター
No.8
2
0
0
4年1
0月
〒107‐0052 東京都港区赤坂1‐9‐13(三会堂ビル7階)
電話 :03‐3568‐6388 FAX :03‐3568‐6389
URL : http : //www.oprt.or.jp E-mail : [email protected]
─ みんなの力で おいしいマグロを いつまでも ─
発行・社団法人 責任あるまぐろ漁業推進機構
マグロはおいしい、だからこそ正確な情報を
!食育"を唱える蓮尾隆子さんインタビュー
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蓮尾隆子さん(写真)は、今で言う 食育 を 食教育 の言葉で
数十年前から唱え続けてきた一人です。家庭栄養研究会という消費者
活動や研究会の月刊誌「食べもの通信」を通じて、いまも 食 の本
質を知ってもらおうとする活動を精力的にこなされています。では、
マグロは食の中でどんな位置づけにあるのでしょうか。「日本人の食
卓には欠かせない」と言われながらも、じつは消費者にまだまだ理解
されていない点、誤解されている点は多いのかもしれません。常にニ
ュートラルな考えの中で食の本質を求め、考えてきた蓮尾さんに、消
費者とマグロと食について聞いてみました。 (インタビュー・浮須雅樹)
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――食に関心をもってもらう活動
を精力的に取り組まれていると聞き
ましたが、いまの日本の食生活には
何か欠けているものはありますか。
蓮尾さん 日本人の食事もこの数
十年の間でずいぶん変化しました。
それが一概に悪いとは言いません
が、残念ながら、健康維持のために
機能的にもバランスのとれた、いま
や世界から注目される典型的な日本
型の食生活は少なくなっています。
――日本型食生活の良さというの
は。
蓮尾さん 日本型
食生活といえば、米
と魚を重要視することが基本になっ
ていますが、そこには目に見えない、
言われなければ気づかない先人の知
恵もたぶんに盛り込まれています。
たとえば、アク出しをすることは、
おいしく食材を食べること以外に汚
染物質を除くことが、最近になって
科学的に解明されてきています。じ
つは先人は食生活の中で自然に行わ
れていた事例が多くあるのです。昔
は経験と知恵の中で、食のリスクを
うまく避けていたのですね。それが
いつからか途絶えがちになってしま
ったのは、やはり家庭の手作りの食
事が徐々に少なくなってしまったこ
とが大きいでしょう。かつては母か
ら娘へ代々伝えられてきた料理も、
いまは少なくなっています。食の基
本は家庭なのに、それが失われてし
まっています。本当に残念ですね。
――日本人の食への関心が薄れて
しまったのでしょうか。
蓮尾さん そんなことはありませ
ん。食に対する関心はいまも昔も変
わりません。ただ、関心の向け方が
違う。自分で作らないし、先人の知
!
"
ができますが、人間は学習しなけれ
ばそれができない。だからこそ代々
積み重ねてきた知恵が必要だったの
ですが、いまはそれが途切れがちに
なってしまっています。
――リスクという言葉がでました
が、食とリスクについてどうお考え
ですか。
蓮尾さん 食の安
全においてリスクが
まったくないということはない。そ
れをうまく判断して選択することが
食において重要なのです。たとえば、
少々体に悪いとされる物資が食材に
蓄積されていたとします。そうした
情報に触れるととたんに食べること
を避ける人がでてきますが、そうで
はなく、その食材を摂って、その物
質を摂取することで発生するリスク
と、その食材から得られる機能的な
プラス面を比較し、自分の体にとっ
てどちらがいいのか判断するのがリ
スクマネージメントだと思います。
(2面につづく)
世界が注目 日本型食生活 の良さ
恵が母から子へ伝わっていない状況
の中で、食への不安が先に立ち、ゼ
ロリスクを求めがちになってしま
う。本来バランスのとれた食事をす
れば、栄養的にも食の安全のうえか
らも十分であるのに、サプリメント
を多種多量に摂る人が増えているの
はそうした理由もあると思います。
いろんな情報の中で、自分で判断で
きないと、「食べない」という選択
になってしまいます。逆に体にいい
と聞けば、それだけを食べる人もで
てくる。両極端なのです。動物なら
本能的に食物の危険性を避けること
ド、韓国のほか、台湾、フィリピン
の協力的非加盟国や、オブザーバー
として南アフリカ、インドネシアも
参加して行われた。
CCSBT
昨年、7年ぶりにTACと国別配
分が合意されたばかりのCCSBT
だが、資源状況の悪化という新しい
資源状況に懸念、ポジティブリスト対象船全船に
課題がでてきての今回の会合となっ
国際資源管理機関として初めて
た。科学委員会は資源評価として、
科学委員会から資源状況の悪化が 加入の低さと産卵場であるインドネ
指摘されている中で、その議論に注 シア水域における親魚資源の減少や
目が集まっていたミナミマグロ保存 低年齢化を指摘、今後の資源状況に
委員会(CCSBT)の第1
1回年次 懸念を示した。日本の科学者なども
会合は1
0月2
2日、2
0
0
4/2
0
0
5年漁期 同様な見解を持っているといい、今
のTAC(総漁獲可能量)を昨年同 後の資源評価結果次第では、TAC
様 の1万4,
0
3
0 (日 本 枠6,
0
6
5 ) の減枠の可能性も出てきている。
とすることで合意した。
資源状況の悪化見通しにあわせ、
ただ、資源状況の悪化が指摘され 今回の年次会合では、ニュージーラ
ており、今後の資源状況次第では減 ンドの増枠要求も延期されることに
枠の検討が行われる事態も想定され なった。また、保存管理措置の遵守
ている。また、ポジティブリスト対 を条件に一定の漁獲枠を認める「協
策では、より対策の効果を高めるた 力的非加盟国」としての参加につい
めに、対象船の条件を国際資源管理 て、まだ態度を明確にしていないイ
機関として初めて現行の「2
4 以上」 ンドネシアに対しては、「早急に資
から「全船」に改正することも決ま 源管理の枠組みに参加すること」を
った。
求める警告書の発出を決めた。警告
1
1回年次会合は韓国・釜山で開催 書では、参加しない場合、制裁措置
され、日本、豪州、ニュージーラン 発動の可能性にも触れている。
マグロ関連情報
2004/2005年漁期はTAC据え置き
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とてもすばらしい魚だけに、提供す
る側はより基準を厳しくし、その情
報提供も工夫してほしいですね。
――マグロが獲れなくなっている
ことをご存じですか。
蓮尾さん OPRTの勉強会など
にでて初めて知りました。正直、驚
きました。ほとんどの消費者はそん
なこと考えもしないでマグロを食べ
ていると思います。2
1世紀は地球規
模で食を考える必要があります。ま
してや魚は世界が共有している資源
です。食べている消費者は、このこ
とをわかっていなくてはいけない。
しかし、実際は知らされていないか
らわからない。それはマグロ業界に
責任があると思います。本当に資源
がなくなってから、ある国の秩序の
ない行動によってマグロがいなくな
った、と言われても消費者は納得で
きないと思います。
――マグロ業界も努力はしている
ようですが。
蓮尾さん 行政と同じで、マグロ
業界も広報面で工夫が足りないので
はないでしょうか。知らせるべきこ
とはきっちり知らせないと消費者は
わからない。水産業界はそうした取
り組みがとくに遅れているように思
います。こんなことを言うのもなん
ですが、業界の仕組みも複雑すぎる
ような気がします。マグロ業界につ
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(1面からつづく)
――その点、マグロもメチル水銀
の問題を気にしている消費者がいる
ようですが。
蓮尾さん 水銀については、昨年、
厚生労働省が「妊娠中の女性は一定
量以上の摂取を避けた方がいい」と
いう注意喚起をしました。これは妊
娠中の人は注意した方がいいという
ことですが、それ以外の人は気にす
る必要はないということなのです。
「妊娠中の人がだめな食材はきっと
危ないから食べない」と考えてしま
う人がいまは多いですが、それは大
きな間違いで、妊娠中以外の人にと
っては、そうした水銀の含有量を気
にして食べないことより、マグロの
もつ食材としての機能面、そしてお
いしさという満足感を判断し選択す
ればいいのです。マグロは食として
の機能面でも美味しさでもすばらし
い食べ物であることには間違いあり
ません。その証拠が、これだけ多く
の日本人に食べられているというこ
とです。問題は、科学的な安全と、
消費者が抱く安心という心理面のギ
ャップだと思います。だからこそ、
行政はもっと丁寧にわかりやすく情
報を提供することを考えてほしいで
す。わかりにくいから消費者も正確
な判断ができないのです。マグロは
幼い子供から大人まで、生で食べる
No.8
家庭栄養研究会は「食は、栄養
素もさることながら、まず安全性
が確保されなければ」の思いで栄
養士数人が1
9
7
0年4月に設立。1
9
8
7年には「心と体と社会の健康を
高める食生活への提言」と「食べ
方1
0ヵ条」を公表、大きな反響を
得た。「食べもの通信」
(発行・食
べもの通信社、
年間6,
900円、
税込み)は、研
究会の会報とし
て設立後まもな
くに創刊された
月刊誌で、「リ
レーエッセイ」
「現代食卓考」
「シリーズ食の安全性を考える」
などの企画ものも充実、食の問題
をきめ細かく紹介している。
▽家庭栄養研究会= 0
3−3
8
1
3
−9
2
0
3、食べもの通信社= 0
3−
5
8
0
0−5
4
3
8
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OPRT ニュースレター
2
いて聞いてみると、マグロという1
つの魚種であまりに多くの団体が存
在することにびっくりしました。数
は多いのに、広報の面では連携した
活動になっていないような印象も受
けました。こうした基本的なことか
ら見直して、いま何が必要なのか考
えるべきではないでしょうか。
CITES
FAO主導でコンセンサス
サメ資源管理
CITES(ワシントン条約)第
1
3回締約国会議が1
0月2日から1
4日
までタイ・バンコクで開かれた。
会議は締約国中1
5
2ヶ国と国際機
関・NGOな ど が 参 加 し て 行 わ れ
た。
焦点となったサメ類については、
CITES主導ではなくFAOや地
域漁業管理機関主導で管理すべきと
する日本の主張が支持され、FAO
主催のサメ類管理ワークショップを
開催することでコンセンサスが得ら
れた。マダガスカルと豪州の提案に
よるホホジロザメの附属書Ⅱへの新
規掲載について、日本は「資源量の
評価が行われておらず、国際取引が
ホホジロザメに影響を及ぼしている
と結論付けることはできない」と反
対したものの、賛成8
7票、反対3
4票、
棄権9票で可決された。
また、常設委員会アジア地域代表
には日本と中国が選出され、マレー
シアは留任となった。
OPRT ニュースレター
奮闘する研究者たち
インドネシア・パプアのオサガメ調査体験記
独立行政法人水産総合研究センター
遠洋水産研究所浮魚資源部混獲生物研究室
南 浩史主任研究官
在、マグロ延縄漁業によってオサガメを含む海亀
現 が偶発的に捕獲されてしまうことが世界中で大き
な問題となっています。このため、世の中には「海亀を
殺してしまう漁業なんて、なくてもいいじゃないか」と
いう過激な主張をする人もいるのが事実です。しかしな
がら、人類4
0
0万年の歴史の中で、常に人は天然資源を
利用してきており、今後も利用し続けます。漁業という
人間活動と海亀との共存共栄をめざすことが大切です。
亀は一生の大部分を大海原の外洋域で生活します
海 が、産卵のために雌親は陸地の砂浜に上陸します。
そこでは新たな生命である子亀が砂から這いだし、次の
世代として大海原に旅を始めます。海亀の生存を脅かす
こととしては、海洋では人や動物による捕食、船舶との
衝突、沿岸や沖合の漁業による偶発的な捕獲、ゴミなど
の人工浮遊物の誤飲などが考えられ、また陸上では人や
動物による産卵亀や卵の捕食、海岸の浸食による産卵場
の減少、高潮による卵の水没、
海岸の開発、光や人間活動によ
る攪乱などが考えられます。こ
のように、海亀資源の減少とな
りうる要因は洋上でも陸上でも
発生するため、一部の環境保護
団体が訴えるような延縄漁業の
みに焦点を当てた論議では、本
当に海亀を守ることにはならな
いと思われます。海亀の資源を
守るためには、海洋環境のみな
らず産卵場周辺の環境について
も調査の実施と適切な保全管理
体制を作り上げることが必要です。
サガメは現代に生きる世界最大のは虫類であり、
オ その体重は500 以上にもなります。過去に体長2
5
6 、体重9
1
6 のオサガメが発見された例もあり、こ
れは現在世界最大のオサガメの記録であります。また、
オサガメは世界中の大洋に広く分布しています。しかし
ながら、太平洋においては、マレーシアの産卵場ではほ
ぼ絶滅状態になり、またメキシコやコスタリカでもオサ
ガメの上陸する数が激減しています。太平洋の各地でオ
サガメの産卵巣数が減少している中、西部太平洋のイン
ドネシアやパプアニューギニアにはオサガメの大産卵場
が残っています。オサガメの絶滅を防ぐためにも、これ
らの産卵場の資源は守らなければなりません。私は、マ
グロ延縄漁業による海鳥や海亀の偶発的捕獲を回避する
調査研究を行っており、主な仕事は外洋域を対象として
いますが、海亀資源を守るためには産卵場における調査
活動も重要な仕事となってきました。
々、混獲生物研究室では、2
0
0
1年よりNPOエバ
我 ーラスティング・ネイチャー(ELNA、菅沼弘
行代表)の協力によってインドネシア・パプア州にある
ジャムルスバメディ海岸にてオサガメ産卵地調査を始め
ました。インドネシアは広い国で、オサガメの産卵場へ
は首都ジャカルタから飛行機でソロンという町へ半日ほ
どかけて行きます。さらにソロンからジャムルスバメデ
ィ海岸までは1
5
0 ほどありますが、陸路がないため、
"
!
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No.8
3
調査資材や買い込んだ食料などを持って船で5時間ほど
かけて行きます。現地にはいくつかの村が存在し、村人
は狩猟や農耕などほとんど自給自足で生活をしていま
す。当然、オサガメの卵も重要なタンパク源として利用
してきました。ところが近年、上陸するオサガメが減り
始めたことから、村人みずからがオサガメの卵を獲らな
いなど保護活動を始めたそうです。ELNAは、村人と
共同で1
9
9
9年より保護の手伝いをしており、野豚がオサ
ガメの卵を食い荒らすのを電気防護柵で防ぐことや、現
地の人を監視員として雇って産卵巣数のモニタリングを
行っています。我々が調査をするときは、現地の監視員
の小屋をベースキャンプとして生活をします。調査は監
視員以外に、食事を作ってくれる村の女性や海岸を管轄
している林業省ソロン支局の職員と一緒に行います。
プアには、マラリア原虫をもつ蚊や、その他寄生
パ 虫をもっているだろうとされるサシバエが多く生
息しており、常にこれらの虫に刺されないように気をつ
けています。また、マラリアが発病しないように副作用
の強い予防薬も服用しています。トイレは大自然の中で
済ませますが、トイレットペーパーは使わずに手で拭く
という習慣です。また、シャワーは川で浴びますが、そ
の時はどうしても蚊やサシバエに刺されてしまいます。
そのため、ゆっくりと水浴びすることができず、ほとん
どカラスの行水状態です。大自然の中、電気もなければ
上下水道もありません。持ち込
んできた資材や食料以外は、す
べて現地調達で生活をします。
々は、オサガメが産卵後
我 どこに行くのかを明らか
にするために、衛星発信器をオ
サガメに装着して行動を追跡す
る調査を行っています。オサガ
メは静かな夜更けに上陸して産
卵を行います。衛星発信器の装
着は産卵中に行うのですが、夜
は涼しい砂浜でも大汗をかきま
す。装着が終わった時には安堵
感で胸が一杯になり、無事にまた浜にもどってきてくれ
と、ただただ祈るのみです。昼間は、ELNAが実施し
ているオサガメの産卵巣を数える調査と卵の孵化につい
ての調査に同行します。ジャムルスバメディ海岸は1
8
あり、約3日かけて砂浜を歩き続けます。砂浜を歩いて
いると、オサガメが産卵した足跡や巣が数多くあり、世
の中にはまだまだ大自然が残っているところもあるもの
だと驚くとともに、これらの資源を守っていきたいとい
う思いが湧いてきます。しかしそうは言いつつも、長時
間、日中の炎天下で砂浜を歩いていると、意識がもうろ
うとしてきて、同僚とともに「今、冷やし中華とかき氷
が食べたい」とぼやくこともありました。
は以前、このオサガメ産卵地調査で食中毒になり、
私 いままで経験したことがないような腹痛と下痢を
したことがあります。
また、
今年の調査でも調査員がマラ
リアにかかり1ヶ月間高熱と内臓痛が続いたことや、補
助調査員として同行した学生もこれまた1ヶ月間下痢に
悩まされたこともありました。なんども苦しい思いをす
るオサガメ調査ではありますが、
何度でも行きたくなる
ような、
自分の心が浄化されるような、そんな大自然が
パプアには残っています。
れからも、魚という天然資源を持続的に有効利用
こ しつつ、海亀の生存を脅かすことのないよう、人
間と自然が共存できるために調査研究を続けていきたい
と思っています。 「Dr.シャークのまめ知識」はお休みします
!
OPRT ニュースレター
消費者らと活発に意見交換
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
OPRT、
10月27日三会堂ビルで
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
OPRT(中須勇雄会長)は1
0月
2
7日午後、東京・赤坂の三会堂ビル
で消費者を対象に「まぐろセミナー」
を開催しました。1
2月から始まるマ
グロキャンペーンの一環で、消費者
ら6
0人は学識経験者、行政関係者ら
と、安全・安心の問題を含め活発な
意見交換を行いました。
冒頭、原田雄一郎専務は「このセ
ミナーは日本人の好きなマグロ、マ
グロ漁業、OPRTの活動に理解を
深め、限りあるマグロ資源をいつま
でも利用できるように協力してほし
いという思いで開催した。今日は忌
憚のないご意見をいただき、意義の
あるものにしたい」とあいさつしま
した。
セミナーは第1部、2部の構成で
行われ、第1部では「天然・冷凍刺
身マグロは何故おいしいか∼遠洋マ
グロ漁業の現場から∼」をテーマに
「まぐろ土佐船」の著者でまぐろ料
理店「炊屋(かしきや)
」
店主である
斉藤健次氏が講演。斉藤氏は沖のマ
グロ船の作業風景を撮影したビデオ
の上映を交えながら、マグロにかけ
る思い、マグロの魅力について語り
ながら「いのちがけでマグロを獲っ
ていることを知ってほしい」と消費
者に語りかけました。
また、第2部では「まぐろと健康
(含む水銀問題)
」
をテーマにパネル
海外ニュースあれこれ
◆スペイン、超低温冷凍装置付きスーパーパーセイナー(超大型巻網漁船)建造
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!まぐろセミナー"開催
No.8
刺身マグロ市場向けのマイナス5
5度Cの超低温冷凍装置を装備し
た巻網漁船「アルバトン・ドス号」が、スペインのヴィゴにあるバ
レラス造船所で建造された。スペインのマグロ業者の発注で建造さ
れ、全長1
1
5 、凍結能力は日産1
5
0 。同造船所は現在、同型の巻
網漁船1隻も建造中。
◆中西部太平洋でメバチマグロの漁獲量減少
2
0
0
3年に中西部太平洋で漁獲されたメバチマグロは、9
6
0,
0
0
0 。
過去7年間で最低。これは全太平洋のメバチ漁獲量の5
3%を占める。
この約6
0%が延縄漁業、残りの殆どが巻網漁業とインドネシアとフ
ィリピンの沿岸漁業による漁獲。しかし、巻網漁業による小型メバ
チマグロの漁獲量は、水揚げ時にキハダマグロと区分されていなの
で確かではない(先月マーシャルで開催された第1
7回まぐろ・かじ
き委員会による報告)
。 (フィッシング・ニュース・インターナショナル記事抄訳)
"
!
!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
4
ディスカッションが行われ、食品総 き」など安全・安心に関する情報の
合研究所の鈴木平光機能生理研究室 提供、報道のあり方などについて多
長、農林水産省消費・安全局の江口 くの意見が出され、有意義な会議と
静也衛生管理課課長補佐が講演。続 なりました。
いて、水銀問題について
OPRT会員の生産者、
流通業者、そして消費者
のそれぞれの立場からの
意見を発表しました。
その後、意見交換が行
われ、消費者からは「水
銀の調査の方法は各国で
違うのか」などの質問が
でたほか、「正しい情報
を出してほしい」
「情報は
報道でしか知るすべはな
い。どう報道されるかに 活発な議論に消費者からは「とてもよく、おもし
ももっと行政も配慮すべ ろかった!」の声
ームページは英語版と日本語版が用 しみをもって見てもらえることをね
意され、一般の消費者にもマグロに らって作成しており、ぜひ多くの方
と言っています。
親しみをもってもらえるようなわか に見てもらいたい」
わかりやすく親しみやすく内容一新
(ホームページは www.oprt.or.jp)
りやすい内容になっています。
OPRTはこのほど、ホームペー
ホームページ上では、マグロ延縄
ジを一新しました。国際的なメンバ 漁法などの基礎知識はもちろん、O
ーで構成されている組織らしく、ホ PRTのメンバーや活動の紹介、さ
OPRTは9月2
8日、第1回臨時
らには世界のマグロ消費量などのマ 総会を開催し、新理事を選任しまし
グロに関する最新データなども掲載 た。新理事は次のとおりで、任期は
しています。
前任者の残任期間となります。
OPRTの原田雄一郎専務は「消
▽木島綱雄氏(日本水産物貿易協
費者の方にはまだまだマグロのこと 会会長)▽関本幸也氏(全国中央市
が知られていない。ましてOPRT 場水産卸協会会長)▽丸山英満氏
(全
の活動を知っている人は少ないと思 国近海かつお・まぐろ漁業協会会
う。今回、初めてこのページを見る 長)▽GilSoo Park 氏(韓国遠洋漁業
人でもマグロやOPRTの活動に親 協会まぐろ延縄漁業委員会委員長)
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OPRTがホームページ
蓮尾さんからは「マグロを含め水産業界の広報努力が足りない」と耳の痛い指摘もあるが、その通りであるだ
けにしっかりと受け止めたい。また、「ゼロリスクを求める」等、今の日本の食習慣についての指摘は「食の安
全」を超えた日本人のあり方に対する鋭い批判とも感じたが、いかがでしょうか。今回は海亀等の海洋生物の保
存のために、現場で苦労されている科学者のレポートを掲載した。「いつまでも美味しいマグロが利用」できる
ようにするために、南博士のほか多くの研究者の方の努力があることを知っていただければと思います。(原田)
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編集後記
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OPRTの新理事選任
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