マグロとウナギの旅路−そして迫り来る危機

Organization for the Promotion of Responsible Tuna Fisheries
ニュースレター
No.36
2
0
0
9年7月
〒107‐0052 東京都港区赤坂1‐9‐13(三会堂ビル9階)
電話 :03‐3568‐6388 FAX :03‐3568‐6389
URL : http : //www.oprt.or.jp E-mail : [email protected]
─ みんなの力で おいしいマグロを いつまでも ─
発行・社団法人 責任あるまぐろ漁業推進機構
マグロとウナギの旅路−そして迫り来る危機
東京大学新領域創成科学研究科/海洋研究所 木村伸吾教授
!""""""""""""""""""
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!"""""""""""""""""""""""""
みなさんは、マグロを食べる時に自分の責任を感じたことがある
でしょうか?世界最大のマグロ消費国である日本人としての責任を
どう思いますか?「マグロの資源管理は政府や漁業者が考えるべき
こと。わたしたち消費者に責任を負わせるなんて、おかしい」なん
て声が聞こえてきそうですね。いま、私たち日本人は安い価格でマ
グロを食べています。そのマグロのほとんどは天然資源、もしくは
天然資源を由来とする蓄養や養殖マグロです。「天然がだめなら完
全養殖にすればいいじゃない。最近できそうなんでしょ」と博学な
方もいるかもしれませんが、本当にそんな安易な考えでいいのでし
ょうか。いつでもマグロが食べられる環境の中で、マグロのことを
真剣に考えろというのも無理な相談だと思いますが、将来、天然の
マグロ資源がなくなり、世界が「日本人のせいだ。どうしてくれる
んだ!!」と非難してきた時、知らなかったでは済みません。天然
のおいしいマグロを食べ続けていくために、日本の賢い消費者がい
ま知っておくべきことは何か、東京大学/海洋研究所の木村伸吾教
授に聞きました。
(インタビュー・浮須雅樹)
!"""""""""""""""""""""""""
──先生のご専門は。
木村教授 大きな海洋環境変動と
水産生物の関係が専門です。たとえ
ば、エルニーニョが発生したり地球
温暖化が進むと生物の行動はどう変
わるのか、どう生物が生き残ってい
こうとするのかを研究しています。
温暖化の影響受けるマグロとウナギ
──先日、3
0年後も海の魚を現在
のように食べることができるかを考
える「食卓に迫る危機」と題したシ
ンポジウムで、マグロの話をされた
そうですね。
木村教授 マグロとウナギについ
て話をしました。マグロとウナギは
ともに、産卵場が非常に限定されて
いるのに大回遊し、日本人の好物で
ある点など共通項の多い水産資源で
す。産卵場も産卵時期も極めて限定
的で、たとえばクロマグロは南西諸
島周辺(注)が産卵場で、日本の沿
岸に来るニホンウナギはマリアナ諸
島周辺だけが産卵場です。そして、
もうひとつ、産卵場が極めて限定的
で大回遊するために、地球環境の変
化にも大きく影響を受ける点でも2
種はとても似ています。
(※注:南西諸島とは九州の南方か
ら台湾の東方にかけて点在する諸島
の総称)
減少しました。とくにヨーロッパウ
ナギは資源の悪化は顕著です。ニホ
ンウナギが少なくなって、日本の蒲
焼き用としてヨーロッパウナギが使
われだしたのと同じ頃から資源は悪
化しました。日本の消費がヨーロッ
パウナギの資源に大きく影響したの
は間違いありません。マグロも、世
界全体でもみると、資源状態は超低
空飛行状態です。その一方で、マグ
──マグロもウナギも3
0年後には ロの需要は世界で急拡大しており、
5
0年前まで4
0∼5
0万トンだった需要
食べられなくなるほど資源は悪いの
がいま2
0
0万トンあります。需要の
ですか?
増大は、資源に確実に影響をもたら
木村教授 たとえばウナギ。1
9
7
0 します。その中で、日本は約6
0万ト
0
0
4年)と世界の3分の1程度
年代から急激に減少し、1
9
6
0年代を ン(2
基準とすると今は1
0分1まで資源が を食べています。(2面につづく)
OPRT ニュースレター
2
(1面からつづく)
それほど大量に消費する国となれ
ば本来は大きな責任を伴うものです
が、日本はマグロの半分以上を輸入
に頼りマグロを食べるだけの国のイ
メージが強く、あまり責任を果たし
ているとは言えないのが残念です。
マグロ資源の悪化が日本の責任と言
われても仕方ない面もあるのです。
──マグロは天然資源を全く使わ
ない完全養殖の時代が来ると言われ
ますが。
木村教授 養殖の中でもマグロの
完全養殖は非常に効率が悪いと思い
ます。マダイの養殖が成功している
のは、小型の魚で強い遊泳をせず、
飼うイケスも小規模で済むなど効率
のいい生産が可能です。しかし、マ
グロはそうはいかない。完全養殖は
技術としてすばらしくても、商業的
に採算が合うようにするには難し
い。裏を返せば、天然の資源はそれ
ほど効率がよいといえます。完全養
殖の技術開発を進めるのは結構です
が、最大消費国として天然資源の悪
化に真剣に手を打たないことは、無
責任なことだと思います。
温暖化で日本海がマグロ産卵場に
──日本では、完全養殖ではない
蓄養も盛んになってきました。
木村教授 蓄養には2つの形態が
あります。いま多く行われているの
が、2
0∼3
0 のヨコワと呼ばれてい
る、生まれて2∼3か月のマグロを
漁獲し養殖するものと、日本海で大
型のマグロを巻網で漁獲し数ヶ月蓄
養して出荷するものがあります。2
0
∼3
0 の魚を獲り育てる方法は、資
源にとっては初期減耗の一環に相当
すると考えられます。マグロの場合、
1
0
0
0万粒の卵から最後に親になるの
は2個体ですから、ヨコワの漁獲を
初期減耗プロセスの一環と考えれ
ば、資源に大きな影響を与えずに済
むと考えます。しかし、大きなマグ
ロを巻網で一網打尽に漁獲して数ヶ
月蓄養するのはそうでありません。
"
"
──どう違うのですか?
木村教授 この方法はまさに地中
海で行われた蓄養の方法をそのまま
日本海に持ってきたようなもので
す。地中海の状態を考えてみてくだ
さい。地中海では蓄養をするための
マグロの乱獲が進み、いまでは資源
状態が極端に悪化してしまいまし
た。資源管理的にいえば地中海の蓄
養は失敗だったのです。それをその
まま日本海に持ってきたらその結果
No.36
はどうなるか、明々白々です。
──日本海で行うことに問題があ
るのですか。
木村教授 クロマグロの産卵場は
南西諸島周辺といいましたが、最近
は日本海でも産卵しているのではと
言われています。もし将来、地球温
暖化が進み海水の水温が上昇した場
合、日本海は将来マグロの産卵場に
なりうる場所だということです。
──どういうことですか?
木村教授 地球温暖化がIPCC
の予測通りに進むと、南西諸島周辺
ではクロマグロが産卵できなくなる
可能性があるのです。実は、クロマ
グロの仔魚をいろいろ調べていく
と、摂氏2
6度±2度の水温でしか成
長できないことがわかりました。2
8
度を超すととたんに死んでしまい、
2
3度以下では成長が止まります。い
まの南西諸島周辺の5月(産卵時期)
がまさにその適水温で、南西諸島周
辺が産卵場となったのは、そのよう
な環境に適したピンポイントの場所
だったからだと思います。しかし、
今後温暖化が進み水温が上昇すると
南西諸島周辺は必ずしもクロマグロ
の成長に適した水温の場所ではなく
なります。その時にクロマグロがど
うするかというと、産卵場を変える
可能性があるのです。その候補が日
本海です。いまでも産卵している可
能性がある日本海へ産卵場を移動さ
せることは十分に考えられます。日
本海はクロマグロにとって将来とて
も重要な海域になるのです。
!
昔―マグロ100 はラーメン1杯の値段
──日本人の大好きなマグロやウ
ナギの資源が悪化している中で、木
村教授は、いまのマグロやウナギの
価格にも疑問を持たれているそうで
すね。
木村教授 いまのマグロやウナギ
の価格は納得できないですね。たと
えばいま、ラーメン1杯の価格は平
均して5
5
0円です(総務省小売物価
統計調査年報)
。
1
9
7
0年代は1杯1
0
0
円。当時のウナギ1串は3
0
0∼4
0
0円
で、タクシーの初乗り運賃が1
7
0円
くらいでした。いまタクシーの初乗
りが7
1
0円ですから、ラーメンの5
5
0
円と比較しても物価の変動に合って
います。しかし、マグロやウナギの
値段はどうでしょうか?昔はラーメ
ン1杯の値段の3倍から4倍、タク
シーの初乗り運賃の倍の価格でした
が、いまウナギの値段は1
0
0 あた
りで換算すると、ほぼラーメン並み
!
にまで下がっています。実際にはそ
れを下回る価格のものもあります。
メバチマグロも1
9
9
5年までは、1
0
0 あたりの価格がラーメン1杯の
価格と非常にぴったり合って推移し
ていました。しかし、1
9
9
5年以降は
ずっと下がり、ラーメン一杯より安
いのが当たり前になってしまいまし
た。ウナギの値段もマグロの値段も
完全に崩壊しているのです。わたし
は天然の資源が元となっているマグ
ロやウナギのこの価格設定は間違っ
ていると思います。昔の日本では、
マグロもウナギも本来は「晴れの日」
のご馳走でした。いまのように投げ
売りで食べるようなものではなかっ
たはずです。日本人は、いまこそ、
「悔い改めて食い改める」ことが必
要だと思います。
!
──マグロやウナギの消費大国の
日本はこのままではよくないと。
木村教授 経済大国である日本
は、それに見合うだけの責任があり
ます。しかし、日本人が一番食べて
いるマグロやウナギ、それも天然資
源のもので、資源が悪化しているの
に、それに対して責任を果たそうと
いう機運が薄い。少なくとも消費者
はまったく意識していません。いま
は需要があるから何をやってもいい
となっているのです。それどころか、
日本にマグロを高く売ろうと持って
来る国や業者が悪いという意見もあ
ります。しかし、わたしはそうでは
ないと思います。やはり食べる日本
人の責任はあるのです。業者だけで
はなくて、それは消費者にもです。
天然資源のマグロを、回転寿司のよ
うに時間が経つと捨ててしまうよう
な扱いをしていいのでしょうか。資
源が悪化しているウナギをどんどん
食べ尽くしていいのでしょうか。い
まの価格暴落が、結果的に資源の崩
壊をもたらすのは目に見えます。少
なくとも、乱獲を防止するためにも、
漁業者が獲り過ぎなくても漁業を続
けられるような健全な価格で供給・
消費ができるようにしなけれればな
らないと思います。
──最後に、OPRTへの期待を
お聞かせください。
木村教授 サステナビリティーとい
う言葉がよく使われるようになり、
持続可能な資源利用を念頭に経済活
動を行うことは今や常識です。その
ためには耳の痛い話を業界にしなく
てはならないときがあり、それをこ
れからも責任を持って進めて行かれ
ることを期待しています。
――ありがとうございました。
OPRT ニュースレター
No.36
過剰な漁獲能力抑制へ
マグロRFMO合同会合が行動方針を採択
6月2
9日から、スペインのサン・
セバスチャンで開催されていた「第
2回まぐろ類地域漁業管理機関(R
FMO)合同会合」が7月3日、閉
幕した。会合では「過剰な漁獲能力
を解決する措置をとる」などの行動
方針を全会一致で採択、大西洋、イ
ンド洋、中西部太平洋等の各RFM
Oに対して緊急措置として採択する
ように勧告した。
会合では、日本など先進国が「世
界的にマグロの漁獲能力は過剰であ
る」とし、抑制のため漁船数の削減
を提案した。しかし具体策について、
発展途上国などの賛成が得られず、
新たに設けられる作業部会により、
検討していくことになった。
会合にはICCAT(大西洋まぐ
ろ類保存国際委員会)など5つのま
ぐろ類地域漁業管理機関に加盟する
5
0か国・地域および国連食糧農業機
関(FAO)などが参加した。次回
会合は2
0
1
1年に米国で開催を予定し
ている。
課題鮮明も前進見られず
宮原審議官会見
「第2回まぐろ類地域漁業管理機
関(RFMO)合同会合」に日本政
府代表として出席した水産庁の宮原
正典審議官は記者会見で「課題は鮮
明になったが、対策という意味では
前進が見られなかった」
と振り返り、厳しい情勢
という見解を示した。以
下、会見要旨。
会合の焦点は急増する
巻網船の隻数凍結にあっ
た。2年前に開催された
第1回会合以降、漁船数
が増えている。日本やE
Uが主張する世界的な漁
船数削減案に対し、太平
洋や中南米の途上国は、
世界的にマグロ漁船の隻
3
数が資源量に見合っていないと認め
ながらも、「自国漁業の発展を妨げ
る」とこれを拒否。「規制が必要な
らば先進国が実施すべき」と主張し
たため、具体的な削減隻数の策定に
は至らなかった。
今回策定された行動方針にも「沿
岸途上国、特に島しょ国の漁業発展
のため、支援措置を考慮する」と組
み込まれており、隻数削減の実効性
には不透明感が残る。具体的には漁
港や加工施設などの支援要請もあ
り、行動方針は「太平洋諸国の声が
強く反映された」ことから、島しょ
国の名目で、さらなる増隻も懸念さ
れる。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
OPRT正会員対象セミナー
刺身マグロ市場の展望テーマに講演
マグロの良さを正しく消費者へ
OPRTは6月2日、正会員を対
象にしたセミナーを開催。東京海洋
大学の婁小波教授が、「サシミマグ
ロ市場−日本と世界今後の展望」を
テーマに講演した。講演の概要は次
の通り。
日本の刺身マグロ市場は、平成1
2
年ごろまでは6
0
0
0億円程度あっ た
が、昨年には4
6
0
0億円まで縮小して
いる。
この中で内食
(家庭内消費)
用の刺
身マグロ動向は、途中増減はあるも
のの、3
0万 前後で堅調に推移して
いる。これには量販店の販売戦略も
反映されている。
すなわち、
刺身マグ
ロは、価格を下げて集客や演出用の
商材として扱われるようになった。
一方で外食・中食市場は、平成3
年に2
0万 を越していたが、平成1
9
年には7.
7万 に落ち込んだ。要因
として、平成3年には4万5
0
0
0店以
上あった全国の寿司店舗が、1
8年は
約3万2
0
0
0店にまで減少した。加え
て低コストで管理しやすく通年供給
"
"
"
が可能な刺身用商材が増加してい
る。中でもサーモン・エビ・タコな
どは、「色物」と呼ばれる点でもマ
グロと競合し、近年ではマグロの無
い刺身盛り合わせが増えてきた。
今後の需要予測では景気回復やマ
グロの代替刺身商材の動向に加え、
養殖マグロの存在が重要。大衆化し
た安値のトロが市場に出ることは、
これまで大衆マグロの代表であった
赤身の市場が縮小する恐れがある。
日本の刺身マグロ市場を考える上
で、流通構造の変化は無視できない。
価格決定権を持つ流通チャネルリー
21年第1回 OPRTセミナー
地域存続に危険信号
河北新報記者が講演
6月2日、賛助会員等を対象に2
1
年度初のOPRTセミナーが開催さ
れた。講師にマグロ漁業の問題を半
年にわたり長期連載している河北新
報社の編集局報道部マグロ危機取材
班の昆野勝栄キャップと沼田雅佳記
者を招き、「荒波の先に光を求めて
−マグロ延縄漁船同乗記」と題して
行った。
ダーが卸売業者から大手量販店に移
動したことで、価格が流通の末端で
形成されている。このままではマグ
ロ価格は低下傾向のまま推移し、品
質の劣るものが幅を利かせ、この結
果、消費自体が落ちてくることも懸
念される。
現状から脱却するためには、生産
者側のマーケティング努力ととも
に、流通との協力の促進が必要であ
る。また、サーモンなどの競合商材
との差別化を図るとともに、刺身マ
グロの良さや特徴を正しく消費者に
伝えていくことも重要になる。
国内では乗組員不足・魚価安・燃
油高騰問題の三重苦を抱え、海外か
らは国際的な資源管理の強化と、国
内外双方からくる問題で、刺身用に
マグロを獲る日本の延縄漁業は疲弊
している。「漁業者が、もがき続け
なければいけない状況を紹介して、
刺身マグロがどのような状況で獲ら
れているのか、国民に理解を深めて
もらいたい」と、昆野キャップが長
期連載の背景を説明した。
次いで沼田記者が、気仙沼の近海
マグロ延縄船「海青丸」に1カ月近
く乗船した体験談を、写真を交えて
説明。
(4面につづく)
4
OPRT ニュースレター
(3面からつづく)
「揚げ縄開始から1
0時間が過ぎた
ところで、高波により船が大きく傾
いた。あまりの恐ろしさにしばらく
床にへたり込んでしまった。だが危
険と隣り合わせの状況で誰も動じ
ず、海の男の強さを感じた」等、マ
グロ漁業の厳しさを報告、セミナー
参加者も押し寄せる波浪の中での操
業の映像に厳しさを実感した。
ほかにも陸上生活と全く異なる船
内の衣・食・住環境や、乗組員の漁
にかける思いを紹介。再び昆野キャ
ップが今回の減船(8
7隻)の地域に
No.36
与える影響を解説。スクラップする
ためにマグロ延縄漁船が集まる気仙
沼港の写真を示し、「港は悲しい混
雑」と述べた。その上で「マグロが
漁船漁業の王道でいられる術はない
のか。地域産業を残しながら漁業を
続けられないのか」と訴えた。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
て、「マグロ類漁獲能力抑制推進決
漁獲能力抑制決議満場一致で採択
り、1
0
4
9隻(昨年同期1
1
5
3隻)へと
大きく減少した。
なおOPRTは、小型マグロを多
獲する等、資源に影響を与えている
世界の巻網漁業の漁獲能力を抑制す
るために働きかける必要があるとし
議」
を提案し、満場一致で採択した。
OPRTは、決議を直ちに、国連F
AO(食糧農業機関)
、
各地域漁業管
理機関等へ送付し、協力を要請した。
また、第2回マグロRFMO合同会
合でも配布する等広く国際社会に過
剰漁獲能力削減の必要性を訴えた。
!""""""""""""""""""""""""""""""""""
!""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
!""""""""""""""""""""""""""""""""""
ーが絶品ですよー)
。
我が家ではナ
メローからハンバーグとツミレ汁
と発展します。メカジキのカマは、
リブステーキ、煮付け、カレー
(肉
高橋 美和子さん
の代用)
、
アラ汁など。
・マグロはよくたべますか。
・日本のマグロはえ縄漁船が8
7隻
我が家では魚を毎日食べていま (大型6
4隻)減船しましたが、ど
す。マグロもよく食べます。子供 う思われますか。
が小学3年のころ学校で朝食に何
マグロ資源が枯渇しているよう
を食べたか聞かれ「朝食はいつも です。持続的な漁業資源の活用に
マグロの刺身」と答え、泣き顔で は、悲しいけれど止むえない処置
学校から帰ってきました。
と思います。
我が家の主な食べ方を紹介しま
でも減船で乗組員や多くの人も
す。
仕事を失うニュースを見ると、何
マグロは刺身が基本。刺身の残 とか再生して欲しいと思います。
りは、漬けにして(マグロ丼・お ・OPRTホームページはご覧に
茶漬け)食べます。網焼き(鉄板) なったことがありますか。
とシャブシャブも美味しいです
マグロ漁業に関係する情報が全
よ。ビンチョウマグロとカツオは、 て掲載されていますね。最近、見
刺身のほかにナメロー(ネギ、生 た の は 写 真 で 見 るOPRTの 活
姜、ニンニク、オオバ、味噌など) 動、平成2
0年マグロひとくちメモ、
でも食べます(主人の作るナメロ 美味しいマグロなどです。
∼賛助会員の声∼
!""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
OPRTは6月2日、通常総会を
開催し、2
1年度事業計画(OPRT
ウェブに掲載)などを承認した。
中須会長は冒頭、かつてない景気
の後退でマグロの売れ行きがよくな
く、生産者は多くの問題を抱えてい
ると現状を説明した。その上で「わ
れわれの出発の原点であるマグロ資
源をしっかり守りながら責任ある漁
業を実現することが問われており、
OPRTの活動の重要性が増してい
る。力を合わせて取り組んでゆきた
い。また新たに2会員が加入し、他
にも海外から2つの加入申し出があ
る。世界的にOPRTに関心を寄せ
られており、できるだけ輪を広げて
目的が達成されるよう今後も努力を
してゆく」と述べた。
来賓として出席した水産庁の山下
潤次長は、OPRTの活動について
「マグロ類資源の持続的利用の必要
性を、広く国内外の関係者や一般の
人に訴えてきた」と敬意を表し、
「マ
グロ資源の持続的利用は生産者のみ
ならず、関係者一体で世界レベルの
取り組みが必要。その意味でOPR
Tの役割は一層高まっており、更な
る発展を願う」と述べた。
OPRTの 登 録 漁 船 は 減 船 に よ
OPRT
総
会
OPRTマグロ類漁獲能力抑制推進決議要旨(全文はOPRT
ウェブに掲載 )
(2
0
0
9年
(平成2
1年)
6月2日:東京)
1.中西部太平洋海域で、WCPFCにより2
0
0
9年から実施される巻網メバチ漁獲規制措置が、全ての当事
者により、誠実に、確実に履行されることを要請する。
2.他の地域まぐろ漁業管理機関(RFMOs)が、就中、WCPFC隣接水域の東部太平洋において、巻
網漁業の漁獲能力の抑制、及び小型マグロ類の多獲の抑制措置を早急に導入することを要請する。
3.FAO(国連食料農業機関)
、
及びRFMOsに対して、大型まぐろ巻網漁船の隻数及び漁獲能力を制限
するグローバルな措置を可及的速やかに策定するよう要請する。
!"""""""""""""""
編 集 後 記 マグロもウナギも昔は、確かに「晴れの日」のご馳走だった。今は、飽食の時代。行き着く先は
!"""""""""""""""
!"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
何か?木村教授の話は、資源論からラーメンの値段との比較等、広範囲に渡り、解り易く、
かつ、示唆に富む。また、
「地球温暖化が進むとクロマグロの産卵場も日本海へ変わる可能性が高い」という
話等、更に掘り下げてお伺いしたい豊富な研究テーマを抱えて、マスコミの取材も多く、大忙しの中でのイ
ンタビュー。紙面が足りないのが残念。消費大国の日本のあり方についてもっと伺いたかった! (原田)
!"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""