2012年3月1日 大人女子版 2012年生活予測 食生活 編 株式会社 電通マーケティングインサイトの人と生活研究所では、仕事を持つ女性が多く集まるサイト「カフェグ ローブ・ドット・コム」で「2012年、注目されるであろう商品やサービス、現象」についての意見を聞く生活予測調査 を実施、240人から回答を得ました。今回はその調査結果の中から、食生活分野で、大人女子が今年何に注目 しているのかをお知らせします。 ★1位「ダイエットレストラン ダイエットレストラン」 」 「ふつう ふつう」 」なのにダイエットできる意外性に注目 なのにダイエットできる意外性に注目。 。 • 「バランスのよい食事、満腹感を得られしかもおいしいダイエット」と、家庭的な「ふつう」のメニューでダイエット できる意外性が大人女子にうけているようです。 ★2位「醗酵食品 醗酵食品」 」 日本の伝統健康食の新たな効用にも着目 日本 の伝統健康食の新たな効用にも着目。 。 • 健康効果だけでなく、「放射能防御効果があるという話を見聞きした」「発酵、乾物など長期保存できるものは 備蓄 という面からも注目されそう」など、大人女子は新たな効用にも着目しているようです。 ★3位「男の料理番組 男の料理番組」 」 イケメンからサバイバルクック男子にも目が行く。 イケメンからサバイバルクック男子にも目が行く 。 • 「イケメンシェフ」はもちろん、今後は「単なる料理男子から、サバイバルクック男子に注目が集まるのでは」と いう意見も出るなど、女性にはない新たな男子の料理の魅力に関心が高まっています。 ◆ 2012年今年の食生活テーマは・・・ 「ＢＹＯ ＢＹＯ」」(Ｂｒｉｎｇ Your Own) Own)は は、順位は低いが今後が期待される 順位は低いが今後が期待される。 。 • これから注目度が高まりそうな予感大。お弁当女子と外食女子がいっしょに楽しめるランチの場としてホスト に負担をかけない新しいパーティのスタイルとして、大人女子の熱い視線を浴びています。 ◆ 大人女子攻略のヒントは・・・ 「 オウチごはん オウチごはん」 」 は今年も継続するも は今年も継続するも、 、 単なる内向きでない発展形にビジネス チャンスあり。 チャンスあり 。 • フリーアンサーを見ると、今年も「オウチごはん」は継続しそう。でも、それは単なる内向き志向ではなく、「オ ウチ」のくつろぎ感と「ごはん」の親密コミュニケーションの価値が求められているということのようです。そこ から新たなビジネスチャンスのヒントが得られるのではないでしょうか。 ＊大人女子版【2012年生活予測】調査（12年1月実施。有効回答は24∼59歳の女性240人） ＊「商品やサービス、現象」に関する34のキーワードについて、注目や期待度などを4項目から選択。12年に「はやる、大い に期待できる」に100点、「少し注目されそう、期待できそう」に50点、「注目しない、期待できない」に0点を配点。 各キーワードの合計点を回答者数（「知らない、わからない」を除く）で割って、得点を算出した。 ＊本調査は（株）シナリオワークとの共同研究です。 電通マーケティングインサイトの『人と生活研究所』はコンシューマーインサイトの手法開発、自主研究を行 うとともに、ＤＭＩの対外情報発信機能を担っています。 お問合せは下記まで 株式会社電通マーケティングインサイト 総務部 広報チーム：小島・西元 [email protected] Copyrightⓒ DENTSU MARKETING INSIGHT INC. All rights reserved. 1 Ⅰ.大人女子が注目する、2012年「食」ベスト１０ 2012年に食の分野で流行・注目が期待できる商品、サービス、現象として、大人女子の間で点数が高かっ たもの上位10位は以下の通りでした。 順位 キーワード 1位 ダイエットレストラン 得点 66.7 2位 発酵食品 64.3 3位 男の料理番組 55.7 4位 ノンアルコール飲料 53.7 5位 ゆるベジ 51.0 6位 復刻スイーツ 48.0 7位 新感覚の調味料 44.7 8位 スプリッツァーカクテル 43.9 9位 マッコリ 35.9 10位 紅酢（ホンチョ） 33.5 ★1位「ダイエットレストラン」・・・「ふつう」なのにダイエットできる意外性。 食関連で1位に入ったのは「ダイエットレストラン」。特に昨年大ベストセラーとなった体脂肪計メーカーの社員 食堂のレシピ本を忠実に再現した定食が食べられるレストラン（１月東京丸の内に出店）への注目度は高い。 「身体に良いうえに美味しいというのは嬉しい」、「バランスのよい食事、満腹感を得られしかもおいしいダイエッ ト」、「ヘルシーでおいしそう」 、「これから発売が予定されているお弁当」など、今後の期待度も高いのがダイ エット＋レストラン。 家庭料理に近い定食型のメニューでおいしく健康的にダイエットができるという、これまでのダイエットになかっ た「ふつう」感（空腹をがまんするとか特定の食品だけを食べるということではなく、普通の食事でダイエットできる という感覚）の意外性が大人女性の心をくすぐっているようです。 ★2位「醗酵食品」・・・日本の伝統健康食の新たな効用。 食関連2位の「醗酵食品」、注目されているのは、このところブームの「塩麹」です。 「ブームになる前から使っています」、「万能に使える」とすでにはまっている人もいれば、「塩麹の単語を聞く 日が多いです」、「塩麹が気になっています」と、メディアや口コミで多く取り上げられていることに反応する人も。 同じ麹を使った「甘酒」にも目が行くようで、「砂糖の代わりに使うことができる可能性を秘めていると思いま す。」という記述もありました。 日本古来の「漬物」や「味噌」等への関心も高まっています。「腸内細菌をよく保つため」はもちろん、「醗酵食 品、特に味噌に放射能防御効果があるという話を見聞きしたことから、発酵食品に注目」 「放射能を身体から出 すとか免疫力を高めるための食材、食べ方、発酵食品などに注目」と、その防衛機能に期待する声も見られまし た。「発酵、乾物など長期保存できるものは 備蓄 という面からも注目されそう」という声もあり、大人女子が単に 健康だけでなく、震災を機に「醗酵食品」の新たな効用にも着目していることがうかがわれます。 Copyrightⓒ DENTSU MARKETING INSIGHT INC. All rights reserved. Ⅱ.大人女子版【2012年生活予測】注目食関連ランキング ★3位「男の料理番組」・・・サバイバルクック男子にも注目。 食関連3位には「男の料理番組」（55.7点）が入りました。 「イケメンシェフが注目される気がする。第２の川越シェフとか」といった記述もあるように、 男性が料理をすること自体は以前から好意的に見られており、「料理男子」「カジメン」といった言葉も広がっ ています。 男性が料理をすることが目新しくなくなった今、「男性の料理がさらに掘り下げて取り上げられるでしょう」「男性 目線からの料理が、女性の料理レパートリーにない目線からなので、恋人や旦那に作ってあげたいと思わせる」 など、女性とは異なる視点での男性の料理のとりあげ方が求められています。 さらに今年は、「震災、その後の電力不足を経て、単なる料理男子から、サバイバルクック男子に注目が集ま るのでは。いかに少ない火力（電力）で短時間に多品目の料理を作るか、とか、ダッチオーブン一つであれもこれ もできるとか」と、いざというとき頼りになるたくましい料理男子に関心を持つ大人女子も増えるのではないかと思 われます。 ★4位「ノンアルコール飲料」・・・味の進化に注目。 食関連4位は「ノンアルコール飲料」（53.7点）でした。 「ノンアルコール飲料はどんどん美味しく改良していきそうな気がして、すごく期待してます」「ノンアルコール飲 料も、アルコールが苦手な人だけじゃなく、運転するから飲めないという人まで満足させられるおいしいものがドン ドンでているので、今後も市場は拡大しそう」、「我が家では、週末のみアルコールで、平日はノンアルコール飲料 に最近切り替えた」、「平日ランチでノンアルコールドリンク」と、その味の進化に、大人女子の大きな期待が寄せ られています。 ★5位「ゆるベジ」・・・マクロビやベジは楽に簡単に取り入れたい。 食関連5位には「ゆるベジ」（51.0点）がランクイン。 「肉・魚・卵・乳・砂糖・みりん・だし」を一切使わず、簡単でおいしいベジタリアンレシピ。 フリーアンサーには「マクロビオティックやローフードなど、自然な食に惹かれます」「もともと肉を食べないが、 玄米を食べるようになって確実に体が変化した。（見た目も中身も）」「身体の内側から（飲食をすることによって） 健康や綺麗になれるようなメニューやお茶などに興味がある。いろいろレシピ本をみたり、ハーブティを飲んだり、 あまり苦痛にならない程度に励んでいる」といった声が多く、ベジタリアン的な食生活への注目度は高そうです。 そのうえで、「オーガニック食材のレトルト食品等があれば流行ると思う。」「グリーンスムージー・・・芸能人のブ ログや雑誌でも紹介されている／野菜の酵素を極力壊さず摂取できるそうです。美味しく健康にいいので試した い。」と、とにかく楽に簡単に取り入れられることを望んでいることがうかがえます。 Copyrightⓒ DENTSU MARKETING INSIGHT INC. All rights reserved. Ⅲ.大人女子の今年の食生活テーマは？ 「おウチごはん」は今年も継続・・・価値はくつろぎ空間と親密コミュニケーション 「大人女子」の食というと、合コン、女子会など、華やかな外食シーンが思い浮かびがちですが、今回のアン ケートのフリーアンサーで目立ったのは、自宅で自分で作って食べる食事や親しい友人との家庭的なホームパー ティに関する記述でした。 「おうちご飯」に注目しています。家でゆっくり過ごす、友人達と家でゆるくパーティ、といったことが自分の回りで も増え、調理器具や食器にも興味がでてきた。 おうちで作って食べる。メディアにあおられるのは少々疲れました。 ざっくりとですが「自分で作ること」に注目しています。安全，安心，経済的，そして美味しい。家庭でもプロの味 に近づくことを助けるもの，例えば，調味料(塩，酢，発酵食品），調理器具(フードプロセッサー，高機能オー ブンレンジなど）がよく話題になります。 自宅で何か取り寄せて集まって食べるなど、家で過ごすことが心地いいと感じると思います。自宅でも時間を 気にせず気の合う仲間で美味しい物を食べたり、お酒を飲んだりする時間が大切に感じると思います。 家飯傾向が今後も続くと思う。さらに言えば、華やかなホームパーティーより親しい中でこじんまり傾向になる ように思う。 昨年は震災などの影響で家に集まったり、家でご飯を楽しむウチゴハンがますます流行したと感じた年でした。 今年はそこからさら1歩進んだお取り寄せグルメがもっと流行るのではないかなと思います。 当面はホームパーティの人気が続くと思うので、場所を提供してくれた人の負担にならない食材やカトラリー、 みんなでわいわい食べられる食品が支持されるだろう。 こうした「おウチごはん」が大人女子に評価されるのは、うちで自分で作って食べれば安心、健康、エコノミーだ から、ということはもちろんです。 それ以上に彼女たちにとって「おウチ」という言葉で表される「快適にくつろげる」空間で、「ごはん」という言葉で 表される「気の置けない」人とゆっくりおいしいものを食べたりお酒を飲んだりして過ごす「親密な」時間の価値が高 まっているからということがフリーアンサーの記述からはうかがえます。 「おウチ」感覚を外でも楽しめる「ＢＹＯ（Ｂｒｉｎｇ Your Own)」という新しい食スペース。 そんななか、順位は高くないものの、フリーアンサーの記述で注目されるのが総合２４位の「ＢＹＯ（Ｂｒｉｎｇ Your Own)」（チャージさえ払えば持ち込みＯＫなレストラン・スペース）です。 ■このスタイルは注目したいです。 ■初めて知りましたが、まさに同じ事を考えていました。たとえば、ダイエット食を職場の席や社食で食べるの は勇気がいりますが、持ち込みＯＫスペースでなら心置きなく食事ができそうです。 ■利用しています。女性のランチ利用が多く、お弁当女子と外食女子が一緒に楽しめる場所になるので もっと広がればよいと思います」「料理の持ち寄りをするとなると、どうしても場所は個人宅でとなってしまい がち。ホストに負担をかけない新しいパーティのスタイルとしてＢＹＯが広まると良いかもと思います。 といった声があがっており、「おウチ」のようにリラックスしながら、「外食」感覚も楽しめる新しいスペースとして、 期待が高まっています。 Copyrightⓒ DENTSU MARKETING INSIGHT INC. All rights reserved. Ⅳ.食に関する大人女子攻略ヒント５ １．守ってくれる食 健康不安から経済不安、災害不安など、健康や美容、生活にさまざまなダメージを与える危険への不安が 高まっている今、「マクロビ」や「発酵食品」のように、オウチで不安から自分を「しっかり守ってくれる」食を 提供することで大人女子のハートをつかむことができそうです。 ２．マジックな食 おウチできちんとした食事は作りたいが、そのための手間やスキルが必要と言われるととたんにテンション が下がってしまう大人女子。「塩麹」や「ゆるベジ」のような「ワンステップ何かするだけで」おいしくてきちん とした食事になるマジックな食は大人女子にとっては必需品になりそうです。 ３．会話をもりあげる食 おウチでの親しい人との共食を楽しみたい大人女子。会話の「ネタ」になる「500kcal.ランチ」、女子とは違う 視点から料理を語れる「料理男子」、飲み会気分の場の空気になじむ「ノンアルコール飲料」など、会話を もりあげる材料を提供できる食を求める傾向がますます強まりそうです。 ４．いいね！とほめられる食 自分が作った「おウチごはん」は人に「いいね！」と言ってもらいたい。どんな食材もおいしくなる「万能」素 材や、簡単で健康的でかわいい料理が作れるレシピ、おとりよせの食品やちょっといい調理器具など、大 人女子は「ほめられ」るきっかけを作ってくれる食関連商品やサービスを求めています。 ５．おウチ・アウトソーシング食 大人女子にとって快適にくつろげる「おウチ」的空間は、「自宅」とはかぎりません。「ダイエットレストラン」 や「ＢＹＯ」のように、「イエソト」での「おウチごはん」シーンを提供することで、大人女子の「おウチごはん」 マーケットをもっと拡大することができそうです。 単なる内向き志向ではない 大人女子ならではの「おウチごはん」発展形に ビジネスチャンスがありそう。 Copyrightⓒ DENTSU MARKETING INSIGHT INC. All rights reserved.
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