2010年度事業報告 1.会員動静(2011 年 3 月 5 日現在) 新入会員 名誉会員 正会員 除 名 逝 去 現在数 2 31 2,916 3 113 100 26 4 78 (31) (15) (0) (438) 1 1 0 0 11 117 101 26 6 2, 958 (うち学生会費納入者) 賛助会員 計 退 会 2. 逝去会員 名誉会員 正会員 河 野 通 博 2010 年 5 月 19 日 鈴 木 秀 夫 2011 年 2 月 11 日 西 村 蹊 二 2010 年 8 月 31 日 千 歳 壽 一 2010 年 9 月 6 日 村 山 磐 2010 年 9 月 22 日 正 木 智 幸 2010 年 11 月 1 日 -1- 3. 出版刊行物 地理学評論 6 冊(83 巻 3 号~84 巻 2 号)618 ページ Geographical Review of Japan Series B 2 冊(83 巻 1 号~2 号・電子ジャーナル)106 ページ E-journal GEO 2 冊(5 巻 1 号~2 号・電子ジャーナル)170 ページ 学術大会発表要旨集 2 冊(78 号~79 号) 530 ページ 4. 集 会 集会名 開催年月日 2010 年 10 月 2 日~10 月 4 日 (1)秋季学術大会(名古屋大学) 一般(口頭)発表(99) 、ポスター発表(26) 、シンポジウム(10 件・76) 10 月 2 日~10 月 3 日 第 19 回地理教育公開講座 10 月 2 日 研究グループ集会(11 件) 10 月 3 日 懇親会(生協单部食堂) 10 月 2 日 巡検 2 件 10 月 4 日 2011 年 3 月 29 日~4 月 1 日 (2)春季学術大会(明治大学) 一般(口頭)発表(198) 、ポスター発表(70) 、シンポジウム(5 件・46) 3 月 29 日~3 月 30 日 第 20 回地理教育公開講座 3 月 29 日 研究グループ集会(20 件) 3 月 30 日 懇親会(リバティタワー23 階) 3 月 29 日 巡検 4 件 3 月 30 日~4 月 1 日 5. 総会等 (1)総 会 (第 1 回) 2010 年 5 月 30 日 出席者 25 名 委任状 86 名 合計 111 名 出席者 73 名 委任状 41 名 合計 114 名 (第 2 回) 2011 年 3 月 28 日 (2)代議員会 (第 1 回) 2010 年 10 月 2 日 (第 2 回) 2011 年 3 月 28 日 (3)理事会・常任理事会 12 回 -2- 参加者 555 名 221 名 6.専門委員会報告 (1)総務専門委員会 学会の通常の運営を円滑に行うために、記録の整理保管、会員関連事務(総会・代議員会関連、理事会関連、会員 の入退会など)および対外的事務(転載許可、日本学術会議会員および連携会員の候補者に関する情報提供、その他 関係諸機関からの依頼に対する対応や各種要望書の作成など)を行った。また、2010 年度から拡充された日本地理 学会賞および同じく 2010 年度から新設された出版助成に関わる業務、事業計画案の作成、学会事務局の環境整備に 関する業務、さらに新法人法に対応した定款・規程類案の準備・作成に関する業務などを行った。 (2)財務専門委員会 1) 会費の徴収および予算執行に関わる通常会務を行った。 2) 新法人移行の財務面に関して、新法人準備委員会と連携して種々の検討を行った。 3) 2010 年度第二次補正予算案、2010 年度決算書(概算)案、および 2011 年度の予算案を作成した。 (3)地理学評論編集専門委員会 地理学評論第 83 巻第 3 号~第 84 巻第 2 号を編集、発行した。掲載された論文数は、論説 13 編、総説 2 編、短報 13 編、資料 1 編であり、このほかに会長講演、書評、学会記事等を掲載した。新規投稿では人文地理系統がほぼ 7 割という状況は変わらないものの、今期の分野別掲載論文数は、自然地理学関係 15 編、人文地理学関係 14 編で、昨 年度と比べると自然地理系統が大きく増えた。国際文献印刷社に委託している原稿受付から発行までの体制も、順調 に進められている。 (4) Geographical Review of Japan Series B 編集専門委員会 Geographical Review of Japan Series B(地理学評論英文誌)は、電子ジャーナルとして 2010 年 10 月と 2011 年 3 月に 発行された。2010 年 10 月号(Vol. 83, No. 1)には、論説 4 編と短報 1 編、および書評 3 編を掲載した。また、2011 年 3 月発行号(Vol. 83, No. 2)には、短報 2 編と書評 2 編を掲載した。加えて、電子ジャーナルを年 2 回円滑に発行 するため関係機関と協議も重ねた。現在、2011 年 6 月に発行する号の編集作業を行っており、原稿は確実に集まっ ている。しかし、受理に至るまでの原稿が尐なく、今後も会員に広く投稿を呼びかける必要がある。 (5) E-journal GEO 編集専門委員会 オンライン学会誌 E-journal GEO 第 5 巻第 1 号(2010 年 8 月) 、第 5 巻第 2 号(2011 年 2 月)を編集し、発行した。 第 5 巻第 1 号の掲載論文は、調査報告 3 編、2009 年秋季学術大会シンポジウム記事 6 編、第 5 巻第 2 号の掲載論文 は、調査報告 4 編、2010 年春季学術大会シンポジウム記事 7 編であった。第 6 巻第 1 号は 2011 年 5 月刊行予定で、 編集中である。 (6)集会専門委員会 2010 年秋季学術大会(名古屋大学、一般発表 99、ポスター発表 26、シンポジウム 76)ならびに 2011 年春季学術 大会(明治大学、一般発表 198、ポスター発表 70、シンポジウム 46)のプログラム編成および要旨集編集の業務を 行った。 2013 年、2014 年、2015 年の秋季学術大会の会場校を決定した。なお、2011 年以降の学術大会会場校は以下の通り。 2011 年 (春季)明治大学、 (秋季)大分大学 2012 年 (春季)首都大学東京、 (秋季)神戸大学 2013 年 (春季)立正大学、 (秋季)福島大学 2014 年 (春季)国士舘大学、 (秋季)富山大学 2015 年 (春季)日本大学、 (秋季)愛媛大学 2016 年 (春季)早稲田大学、 (秋季)未定 学会発表エントリーに関し、現在利用している JST の J-STAGE が 2012 年度末をもって終了するため、その代替策 を検討し、2011 年度よりアトラス社の PASREG システムを採用することを決定した。 -3- (7)広報専門委員会 前年度の広報委員会からの引き継ぎを受け、学会事務局のパソコンの機種更新を行い、高速・大容量の情報処理・ 保管を可能にした。学会のホームページ上に残っていた古い情報を整理するとともに、役員や委員会等の情報の更新 を行った。2012 年 3 月に国立情報学研究所の「学協会情報発信サービス」が終了することになり、日本地理学会関 係の情報を 2011 年 3 月までに引き上げることにした。 今年度も、日常的な学会のホームページの維持管理については、広報専門委員の中から担当者を決め、学会関係の 情報の迅速な掲載と更新を行った。ホームページをより利用しやすく、またインパクトのあるものとするために、ト ップページのデザインを一新することにした。あわせて、サーバーが何度かダウンするなど、問題が生じていたイン ターネットサービスに関しては、これまで利用していた業者から新たな業者に変更し、サーバー管理を刷新すること にした。 今後は、各種委員会との情報交換や広報委員相互の情報交流をより活発にし、わかりやすく、会員が必要とする情 報の提供に努めるとともに、会員外への広報機能の一層の強化を図っていきたい。 (8)交流専門委員会 1) 国内外の関係諸団体および個人からの後援・協賛などの依頼・問合せに対応した。 2) 日本学術会議および加盟している連合組織(地理学連携機構・地理関連学会連合・日本地球惑星科学連合・自然 史学会連合など)との連絡・交渉を行った。地理学連携機構は 2010 年 11 月 25 日に日本学術会議協力学術研究団 体の指定を受けた。 3) 日本地球惑星科学連合の地球人間圏科学分野でのサイエンス・ボード、環境・災害対応委員会などにおける活動 に取り組んだ。 4) 日本地球惑星科学連合の 2011 年大会に参加する準備作業を行い、「人間環境と災害リスク」を一般セッションの提 案母体となって関連学会と共催して提案したほか、 「地球環境変化の人間的側面研究計画(国際セッション) 」 、 「環 境リモートセンシング―アジアの発展と環境変化―(国際セッション) 」 、 「都市における極端気象(ユニオンセッ ション) 」を関連学会等と共催して提案した。 5) 日本ジオパーク委員会に正式委員として参加するとともに、学会内にジオパーク対応委員会を設置し、世界ジオパ ークおよび日本ジオパークの認定作業に協力した。また、2010 年秋季学術大会時には、ジオパーク対応委員会が 中心となって公開シンポジウム「ジオパークと地域振興」を開催したほか、関連する巡検として「渥美半島の特異 な植物分布について考える―東海丘陵要素の地生態学的検討。東海丘陵ジオパークの可能性を探る―」を実施した。 6) 2010 年 11 月 7 日~10 日に東北大学で開催された第 5 回日韓中地理学会議を共催した。また、2011 年 11 月 6 日~9 日にソウル大学(韓国)にて開催する第 6 回韓中日地理学会議を共催することとした。 7) 地理学連携機構・地理関連学会連合ホームページの維持管理を行った。 8) IGU2013 年地域会議の京都への招致を受けて、準備委員会委員として協力した。 (9)企画専門委員会 1) 本年度は、5 回の委員会を開催し、国際化の推進、アジア諸国地理学会との交流促進、学術大会での新企画の可能 性などについて検討した。 2) 2010 年 9 月開催の政府为催「地理空間情報 EXPO」の実行委員会に参加し、シンポジウム「地球を見る目 地域を 見る目 環境を科学する地理学のココロ」 (日本地理学会为催)の開催準備をするとともに、ポスターやチラシを 配布し、集客活動を行った。シンポジウムには、100 名以上が参加し盛況であった。日本地理学会は、2011 年に開 催される「地理空間情報 EXPO」にも参加を計画中であり、現在、企画専門委員会はその開催準備に鋭意取り組ん でいる。 3) 2013 年 8 月に京都で国際地理学会議が開催されるが、多くの地理学関係者が IGU 京都会議に参加し、交流を深め ることを願い、日本地理学会はその啓蒙活動の一環として「2013 年 IGU 京都会議に向けての国際シンポジウム」 を企画している。企画専門委員会は、このシンポジウムの成功を目指し、実施計画やプログラム、他学協会との連 携可能性などについて検討し、具体的な準備作業を行っている。 -4- (10)地理教育専門委員会 地理教育専門委員会は、ほぼ毎月 1 回定例で開催している。本年度の活動は以下の通りである。 1) 文部科学大臣宛に、 「高等学校における地理歴史科の履修改善に関する要請」の原案を作成し、文科省に陳情した。 2) 学術会議の提言となる、高等学校必修「地理基礎」の原案を作成した。 3) 「地理教育における現状と理解」の地理特集号への協力および学会大会でのシンポジウムの支援を行った。 4) 教員研修に関する学会大会でのシンポジウムの支援を行った。 5) 研究開発校の募集に関して支援した。 6) 地理オリンピックを支援した。 7) 大学入試における地理での受験可能校の調査を行った。 8) 一般向けの地理教育公開講座(春の大会、秋の大会)を支援した。 (11)資格専門委員会 資格専門委員会は 2010 年から設置された委員会であり、GIS 学術士と地域調査士の認定に関する制度の改善とそ の適切な運用を行う。2011 年 1 月 28 日現在、GIS 学術士関連について、GIS 学術士実績証明団体数は 25、GIS 専門 学術士は 11 団体である。また、2010 年度に GIS 学術士と認定された者は 37 名、GIS 専門学術士と認定された者は 1 名。GIS 学術士(見込み)と認定された者は 31 名であった。 地域調査士関連については、2010 年 5 月に日本大学文理学部において第 1 回地域調査士講習会を開催した。参加 者はのべ 236 名。6 月より専門地域調査士認定申請を開始し、1 月 28 日現在での専門地域調査士の認定者は 42 名と なった。科目認定については、同日現在で 10 大学・12 学科(コース)の開設科目が認定された。2011 年度について は、広報をより強化し、5 月に日本大学文理学部、秋には関西にて地域調査士講習会を開催する予定である。 7.各種委員会報告 (1)名誉会員候補者推薦委員会 委員長:山下脩二 委 員:石井英也、高橋眞一、中田 高、永野征男 本委員会は日本地理学会規約に則り、委員間で慎重に検討・審議した結果、対象となる全会員の中から、下記の 3 会員を付記した理由により、名誉会員候補者として推薦することに決定致しました。 名誉会員候補者:小池一之会員 推薦理由:小池一之会員は、駒澤大学に四十有余年の長きにわたって勤務し、地形学、とりわけ海岸地形を中心に 自然地理学の幅広い分野の研究と教育に従事してきた。この間、13 編以上の著書(卖著、編著、共著など) 、および 地理学評論掲載論文 4 編、書評等 16 編を含め多くの論文を発表し、地理学の研究・教育を推進してきた。 同会員の研究分野は地形学・第四紀学であり、火山灰編年学を基礎とした地形発達史をその中心テーマとし、関東 平野を中心に日本各地の河成・海成段丘地形の研究に取り組み、数多くの貢献を行った。また、阿武隈山地の侵食平 坦面の地形学的研究では先駆的な成果を挙げた。最近では、地球温暖化に伴う海岸環境の変化予測を視野に入れた新 しい時代の海岸環境の変遷史、特に歴史時代から現在に至る海岸線の変化や人為的な地形変化の研究に成果を挙げて いる。対外的にも IGBP-LOICZ(Land-Ocean Interaction in the Coastal Zone) (沿岸域における陸地と大洋の相互作用) 日本国内研究委員会委員(1994 年~)として活躍してきた。 同会員は、 『日本の地形』 (全 7 巻) (東京大学出版会、2000~2006 年)の編著者として、環境の基盤をなす地形の 特徴と形成史を地形誌としてまとめ、地形学の普及に尽力した。また、 『日本の海成段丘アトラス』 (東京大学出版会、 2001 年)は、日本全国の海成段丘分布および編年を網羅的に記載したもので、編者として日本列島の第四紀後半の 地殻変動史を解明するための基礎資料の作成に尽力するなど、長年にわたって日本の地形学研究の中心的役割を果た してきた。同会員は、地形学に対する熱意と見識で多くの若い研究者に刺激を与え、研究進展の牽引役として大きな 役割を果たした。 日本地理学会では、会員歴 54 年、その間専門委員会委員(編集) 、常任委員(編集専門委員長、庶務専門委員長) -5- の重責を務めた。さらに、評議員・代議員 6 期、名誉会員候補者推薦委員および委員長などを歴任した。日本地理学 会の法人化にあたっては法人化準備委員会委員長、法人化推進委員会委員長、法人化実行委員会副委員長を務め、日 本地理学会の発展に多大なる貢献をしてきた。 以上の功績により、小池一之会員を本会の名誉会員候補者として推薦する。 名誉会員候補者:佐々木 博会員 推薦理由:佐々木 博会員は、長年にわたり、立正大学・筑波大学・目白大学に勤務し、人文地理学の研究と教育 に従事してきた。また、DAAD 奨学生(1962~64 年) ・フンボルト財団研究員(1972~73、1978 年)として 3 度に わたりドイツに長期留学され、外国研究に精力的に取り組んできた。この間 3 編以上の著書、および地理学評論掲載 論文 5 編、書評等 16 編を含む多くの論文を発表し、地理学の研究・教育を推進してきた。 同会員は、为要著書である『現代のドイツ―風土・民族・産業―』 (二宮書店、1977 年) 、 『ヨーロッパの文化景観』 (二宮書店、1986 年) 、 『EU の地理学』 (二宮書店、1995 年)や、初期の論文「ドイツにおけるブドウ栽培の発達」 (人文地理学、1965 年)や「甲府盆地東部と单西ドイツ Kaiserstuhl におけるブドウ栽培景観の比較」 (地理学評論、 1966 年)に示されているように、留学経験をいかして外国研究への道を切り開いてきたことに第一の貢献がある。 同会員が留学された時代には、まだ船を利用する時代で、人文地理に関する日本人の研究成果もともすれば翻訳に頼 るきらいがあった。そのような時代の中で、つねに日本との比較を念頭に実証研究を積み重ね、今日に至る国際化の 道への先鞭をつけられた功績は大きい。 ヨーロッパに関しては同会員ほど多くの地域に足を踏み入れたものは尐ないと思われるほど各地を歩いている。そ れは、好奇心の強さと興味の幅の広さにある。そのため、数多い著者や論文が多岐の分野にわたっていることがもう 一つの特徴である。フィールドは为に日本とヨーロッパであるが、専門の農業地理のほか、人口・都市・工業・山村、 観光や文化のほか、応用的色彩の強い環境評価や住民意識、あるいは地理学史などに関する重厚な論考を発表してき た。近年では地理教育や社会における大学の役割などに関しても、大学紀要などを通して活発に発信を続けている。 日本地理学会では、会員歴 56 年、その間専門委員(集会 2 期、渉外、編集)を務めた。さらに評議員を 4 期にわ たって歴任し、日本地理学会の発展に多大なる貢献をしてきた。 以上の功績により、佐々木 博会員を本会の名誉会員候補者として推薦する。 名誉会員候補者:田邉 裕会員 推薦理由:田邉 裕会員は、長年にわたり東京大学、慶應義塾大学、帝京大学に勤務し、人文地理学の研究・教育 に従事してきた。同会員はフランスのレンヌ大学に留学、フランスの政治地理学研究ばかりでなく地誌研究にも従事 してきた。この間、多くの著書・論文・翻訳書を発表するとともに、地理学評論に欧文論文を含め論文 7 編、書評等 5 編を発表し、地理学の研究・教育を推進してきた。 同会員は政治地理学研究から出発し、行政地域としての市町村とその領域、その内部構造と関連させた研究は、従 来の政治地理学研究からみて新境地の分野であり、政治地理学の研究を前進させる上で大きな役割を果たした。特に 明治前期の町村人口の大きさを地域比較する研究、合併による明治行政村の内部の政治社会的条件による成立過程の 研究、さらに行政区域と職業、地域構造と購買の階級性とを関連させた研究等は、統計学的手法も駆使した精力的に 展開した研究で、高い評価を得た。 日本の行政地域研究から導き出された通勤・通学、職業人口と地域構造等の研究、さらに歴史地理、都市地理、地 理教育の分野でも多くの成果を挙げてきた。抜群の語学力を生かした翻訳では、フェーブルの『大地と人類の進化― 歴史への地理学的序論―』 (岩波書店、1972 年)等多くを手がけ、日本の地理学者の研究に大きな役割を果たした。 一方で、啓蒙的な活動にも貢献し、同会員が総監修翻訳した『図説大百科世界の地理』 (朝倉書店、1996~2000 年) は、現代世界をコンパクトにまとめた地誌で、人びとに地理学を学ぶ興味を引き起こすことに寄与した。また、フラ ンスの地理学研究とともに、パリ第 7 大学客員教授、パリ国際大学都市館長を歴任し、日仏の研究・文化交流に大き な貢献をし、フランス政府より学術勲章を授与された。 日本地理学会では、会員歴 52 年、その間代議員 4 期を歴任し、欧文機関誌編集、国際共同研究対応委員会等、为 に学会の国際的な分野での役職に貢献した。同会員は国際的知名度を生かして、国際地理学連合(IGU)の副会長を 務め、日本の地理学を世界に橋渡しするだけでなく、国際地理学連合の改革等にも寄与した。 -6- 以上の功績により、田邉 裕会員を本会の名誉会員候補者として推薦する。 (2)日本地理学会賞受賞候補者選考委員会 委員長:岩田修二 副委員長:森 和紀(小委員会A),富田和暁(小委員会B),櫻井明久(小委員会C) 委 員:小委員会A(優秀論文部門,若手奨励部門,論文発信部門):池谷和信、鈴木康弘、高田将志、高橋重雄、 藤井 正、丸山浩明 小委員会B(優秀著作部門,著作発信部門):新見 治、林 和生、日野正輝、平井松午、平岡昭利、水野 一晴 小委員会C(地理教育部門,学術貢献部門,団体貢献部門):加賀美雅弘、神谷浩夫、津沢正晴、鳥谷 均、 水嶋一雄、宮城豊彦 今年度から日本地理学会賞を拡充して顕彰活動を活発化させることになった。そのために、上記のように、三つの 小委員会に振り分けた 8 部門を設け、それぞれの小委員会で具体的な選考作業にあたった。 小委員会 A の優秀論文部門と若手奨励部門は、2009 年 9 月から 2010 年の 8 月までに刊行された「地理学評論」お よび“Geographical Review of Japan Series B”に掲載された論文(短報・総説も含む)の執筆者(会員)が対象である。 ただし、若手奨励部門では、対象者は 2010 年の 4 月 1 日において 40 歳未満であった会員に限定されている。前者で は 44 編、後者では 28 編が選考対象になった。論文発信部門の対象者は、E-journal GEO)に掲載された論文の執筆者 (会員)で、10 編が対象になった。 小委員会 B の優秀著作部門は、2010 年の 8 月までの過去 3 カ年に公刊された地理学関係の学術図書・学術論文の 執筆者(会員・非会員)が対象で、著作発信部門は、おなじく地理学関係の啓発的図書・啓発的論文の執筆者(会員・ 非会員)が対象である。 小委員会 C では、地理学関係の活動について、地理教育部門(地理教育に顕著な功績のあった会員・非会員) 、学 術貢献部門(地理学の普及や啓発活動、世界への発信に顕著な功績のあった会員・非会員) 、団体貢献部門(地理学 の研究・普及発展に顕著な功績のあった団体)ごとに審査した。 両小委員会では、候補となる個人や団体を積極的に探すために、 「地理学評論」や学会ホームページにおいて、自 薦・他薦を呼びかけたほか、代議員等にも候補者の推薦を依頼した。推薦の締切りは 2010 年 9 月 21 日とした。 2010 年 3 月 28 日(法政大学)と 2010 年 10 月 3 日(名古屋大学)に委員会を開催し、それ以外はメールなどで情 報交換して小委員会ごとに選考を進めた。制度が新しくなったので、総務専門委員会とも連携して推薦の呼びかけな どを行った。その結果をとりまとめて、日本地理学会賞受賞候補者の選考結果・選考理由として、2011 年1月末に 理事会に答申した。さらに、今回の選考作業では、学会賞を拡大した最初の年であったため、運用上、いろいろな問 題点が明らかになったので、今後のための改善意見を理事会に提出した。 選考委員会の答申を受け、理事会決定した受賞者名・選考理由を下記に掲載する。 優秀論文部門受賞候補者:西野寿章会員 “Regional policies for sustainable development of mountain villages in Japan” Geographical Review of Japan Series B,Vol. 82,No. 2 本論文は、現代日本が抱える社会的課題の一つである山間地域における人口の減尐を为題に、問題点の時系列的考 察と現状分析に基づき、山村集落の持続的な開発と地域政策との関わりを実証的に論じた研究の成果である。山間地 域に固有の農林業の振興、ならびに地域存続の意義と重要性について深い論考がなされており、生活の土台となる林 業や小規模農業を産業基盤として見直すことの可能性、およびその背景となる社会的動向を地理学的視点から捉えた 説得力に富む実践的な政策研究として評価できる。今日の日本に求められる社会問題の解決に対する具体的な提言が なされており、解決策を地理学から提示する点において意義のある論文である。 若手奨励部門受賞候補者:吉田国光会員 「北海道大規模畑作地帯における社会関係からみた農地移動プロセス」 『地理学評論』第 82 巻第 5 号 本論文は、研究地域の全農家を対象に実施された丹念な聞取り調査の結果を論考の基礎に、農業者間の多様な社会 関係の質的影響に着目しつつ、汎用性の高い社会的ネットワーク分析の手法を援用して農地移動プロセスの解明がな -7- された点に独創性が認められる。農地移動という大量の情報を整理し、離村や農業経営、社会関係の分析を行う作業 に基づき研究が展開され、その結果として農地移動に関与する社会関係が地域規模の差異を含め簡潔に明示されてい る。的確な着眼点と緻密な分析、ならびに視野の広さの点において今後の研究への発展が期待できる若手研究であり、 野外科学としての地理学の力量を示す研究として評価される。 論文発信部門受賞候補者:滝沢由美子会員・谷治正孝会員・青山宏夫会員・中村和郎会員・田邉 裕会員 滝沢由美子・寺澤元一・伊藤友孝・磯部民夫・谷治正孝・渡辺浩平・Komedchikov, N. N.・青山宏夫・中村和郎・ 田邉 裕 「 「日本海」呼称の起源と現状」E-journal GEO,第 4 巻第 2 号 本報告は、1990 年代に注目を浴びた「日本海」の呼称について、事実を客観的に明らかにすることを趣旨に開催 されたシンポジウムの記事であり、科学的中立の立場から、地名や地図情報を中心に据える地理学の意義を世に発信 する観点において本部門にふさわしい内容として評価される。政治問題とは一線を画し、地理学の研究成果を社会に 還元し普及することの重要性を認知させた点は、社会的貢献度の面から価値を有するものであり、地理学に課せられ た責務の一つを提示した報告といえる。関連学会に対する波及効果が大きく、本報告が東西交渉史や地図に関わる地 理学本来の思考と課題を再認識させた点も評価に値する。 優秀著作部門受賞候補者:佐野静代会員 佐野静代会員による『中近世の村落と水辺の環境史―景観・生業・資源管理―』 (吉川弘文館、2008 年)は、これ まで本格的な研究がなかった日本の「水辺」の資源利用や環境変化について、 「環境史」という新たな視点から、古 代・中世・戦国時代における土地開発・灌漑水利と村落・城下町との関係などを明らかにした独創的な研究書である。 特に水辺環境の復元に際して地形・気候条件だけでなくその基盤上に展開する植物相などの生態学的視点を導入し、 自然と人間との関係史研究に大きな寄与をしたといえる。 以上により日本地理学会賞(優秀著作部門)にふさわしいものと判断し、候補者として推薦する。 著作発信部門受賞候補者:内藤正典会員 内藤正典会員による著書『イスラムの怒り』 (集英社、2009 年) 、同著書『イスラムの真実と世界平和』 (マガジン ハウス、2009 年) 、および同編著『激動のトルコ―9・11 以後のイスラームとヨーロッパ―』 (明石書店、2008 年) は、イスラム世界の社会・精神を身近なことを事例にするなどして平易に解説しているのみでなく、西ヨーロッパに おけるイスラム教徒の移民問題についても紹介し、キリスト教徒である西ヨーロッパ社会におけるムスリムの排斥に ついて歴史的背景を踏まえて言及もしている。いずれの著作も日本人にとって「遠い」イスラム社会の理解を助けた り、誤解を払拭させたり、また理解を深める啓発的書籍として高く評価できる。 以上により日本地理学会賞(著作発信部門)にふさわしいものと判断し、候補者として推薦する。 著作発信部門受賞候補者:戸所 隆会員 戸所 隆会員による『観光集落の再生と創生―温泉・文化景観再考』 (海青社、2010 年)および『日常空間を活か した観光まちづくり』 (古今書院、2010 年)は、同会員が実際に関わった群馬県の伊香保温泉などにおける観光まち づくりおよび観光集落の再生政策を、都市地理学と地域政策学の視点からわかりやすく説明した著作である。特に市 民参加型の「既存の地域資源」を生かした観光によるまちづくり論を展開している点は、地理学関係者のみでなく多 くの関係者の参考になるところが大である。このように同書は(都市)地理学の有用性に関する情報発信にも大きく 寄与する。 以上により日本地理学会賞(著作発信部門)にふさわしいものと判断し、候補者として推薦する。 地理教育部門受賞候補者:井田仁康会員 井田仁康会員は、本学会に地理教育専門委員会が発足した 1998 年以来メンバーとして中心的な役割を果たし、 2000・2001 年度および 2006・2007 年度には副委員長として、2008 年度からは委員長として活躍し、現在に至ってい る。また、国際地理学連合の運営委員としても活躍し、2009 年度には国際地理学連合地理教育部会の国際会議をつ -8- くばで開催し、大会委員長として活躍した。 また、地理オリンピックへの貢献はきわめて大きく、近年の国際大会へは毎年高校生を選抜し、出場させるために 尽力し、2009 年には第 2 回アジア・太平洋地理オリンピックを大会委員長として筑波大学で開催した。また、地理 オリンピックが JST から科学オリンピックとして正式に認定されたのも井田仁康会員を中心に関係方面に熱心に働 きかけた結果である。 これらの貢献は日本地理学会賞(地理教育部門)としてふさわしいものである。 地理教育部門受賞候補者:谷 謙二会員 谷 謙二会員が開発してきた「地理情報分析支援システム MANDARA」は、無料でありながら地理情報システ ムとしての基本機能を有するため、広く学校現場で取り入れられ、地理情報システムを活用した地理教育の普及と水 準向上に大きく貢献してきた。 同会員らによる 『MANDARA と EXCELL による市民のための GIS 講座』 (古今書院、 2007 年)によって、MANDARA はさらに普及され、地理的視点の有用性を一般社会にも知らしめた。 また、谷 謙二会員は「時系列地形図閲覧ソフト 今昔マップ」を開発し、無料公開することによって、地形図利 用の点でも非常に高い地理教育への貢献が認められる。旧版地形図を手軽に利用することのできるこの閲覧ソフトは、 身近な地域学習などへの大きな支援教材となろう。 これらの地理学の学校教育への支援システムの工夫による貢献は、日本地理学会賞(地理教育部門)としてふさわ しいものである。 学術貢献部門受賞候補者:田邉 裕会員 田邉 裕会員は、2000 年から 2008 年まで二期 8 年にわたり、世界地理学会副会長を務められた。その間、豊富な 学術的経験と卓抜な語学力を活かして、国際地理学連合の運営の中核を担われ、世界における地理学の発展に寄与し た。また、日本の地理学の世界への発信についても尽力し、国際地理学連合京都地域会議招致を発案し、2013 年に 実現した。国際地理学連合の副会長時代には、その担当分野であった国際地理オリンピックへの日本の参加を推進し、 2008 年のチュニス大会では日本の高校生が最上位の金メダルを受賞するという結果を示すなど、日本の地理学・地 理教育の水準の高さを世界に示した。これらの功績から、同会員が本賞受賞者としてふさわしいと考える。 団体貢献部門受賞候補者:NHK「ブラタモリ」制作チーム NHK総合テレビの番組「ブラタモリ」 (2009 年 10 月から 2010 年 3 月まで放送)は,タモリ氏が古地図を持って 地域に刻まれた歴史の痕跡を追い、地域の変容ぶりを探求していくという番組であり、いくつかある街歩き番組の中 で、地理学的にも最も優れた番組であり、大きな評判も呼んだ。2010 年 10 月からはシリーズ第二弾が放送されてお り、好評を得ている。本番組の内容は、一般視聴者に地理学的視点を広める役割を果たしているとみられ、広い意味 での地理教育の場としても非常に高く評価されよう。他方、 「ブラタモリ」でのテーマへの切り込み方は、会員に対 して地理教育へのヒントを与えるものになるであろう。 以上の理由から、NHK「ブラタモリ」制作チームを地理学の普及および発展に関して功績があったとして日本地 理学会賞(団体貢献部門)受賞候補者として推薦したい。 (3)国立地図学博物館設立推進委員会 委員長:滝沢由美子 委 員:池谷和信、岩本廣美、太田 弘、小口 高(幹事) 、北川建次、齊藤忠光、清水靖夫、白石 陽、鈴木厚 志、鈴木純子、千歳壽一、中川 章、中山修一、西川 治、細井将右、正井泰夫、山本佳世子 本委員会は 2010 年度に、委員会 2 回と小委員会、シンポジウムを開催。 第 1 回委員会(2010 年 3 月 27 日・日本地理学会春季学術大会・法政大学)では、①企画推進小委員会、②デジタ ル地図学博物館実用化検討ワーキンググループ、③個人所蔵希尐地図類の収集・公開検討ワーキンググループ、それ ぞれの活動報告が行われ今後について検討された。また、 「地図を守り、未来に活かす―新時代の地図学博物館の方 向を探る―」のテーマでのシンポジウムを開催した。 第 2 回委員会(2010 年 10 月 2 日・日本地理学会秋季学術大会・名古屋大学)では、①企画推進小委員会の強力な -9- 推進役であり、貢献の大きかった千歳壽一同委員長のご逝去により、当座滝沢由美子が同小委員長を担当することと なった。②春に行われたシンポジウムの結果を踏まえ、地図博物館連合(または地図保有団体連合)設立の必要性と 方法について検討した。 (4)災害対応委員会 委員長:平井幸弘 委 員:青木賢人、青木朊子、宇根 寛、小口千明、熊木洋太、坂上寛之、佐藤照子、須貝俊彦、鈴木毅彦、鈴木 康弘、田中 靖、塚本 哲、中林一樹、八反地 剛、廣内大助、村山良之、吉田英嗣(2010 年 12 月より) 災害対応担当理事:渡邊眞紀子 2010 年度本委員会は、4 回の委員会と春秋の学術大会時に 2 回の拡大委員会を開催し、以下の活動を行った。 1)2010 年春季学術大会(法政大学)では、公開シンポジウム「 『地理』で学ぶ防災」を開催した。その概要について は E-journal GEO, Vol.5(2)に報告(掲載予定)したが、一般商業誌「GIS NEXT」(2010 年第 31 号,p.35)にも、「地理学 的視点から社会問題に切り込む」と題して紹介された。また、このシンポジウムの成果をもとに、教育現場で使える 副読本的な卖行本を刊行すべく準備を進めた。 2)2010 年秋季学術大会(名古屋大学)では、拡大委員会において各地域拠点の活動報告の他、2011 年春季学術大会 (明治大学)時のシンポジウムに向けての議論を行った。その結果、ジオパーク対応委員会との共同で、公開シンポ ジウム「ジオパーク、ジオツーリズムと地理学」を開催すべく、準備を進めた。 3)2010 年度日本地球惑星科学連合大会(5/23-28)において、日本地理学会が中心となって提案したセッション「人間 環境と災害リスク」の、企画・編成・調整・運営への協力を行った。 4)これまで、株式会社ファルコンの協力により管理・運営していた災害対応ホームページおよび委員会のメーリング リストについて、学会のサーバーへの移行作業を進め、HP および ML の更新などに取り組んだ。 5)国際地理学連合(IGU)のハザード・リスク委員会(Commission on Hazard and Risk:春山成子委員長)と連絡・協 力を進めた。 6)上記のほか、巨大災害発生時の日本地理学会としての対応について引き続き議論を行い、年度末までに理事会に対 し、「日本地理学会における災害対応のあり方」として、提言する予定である。 (5)地理教育公開講座委員会 委員長:竹内裕一 委 員:池下 誠、梅津 譲、小口久智、近 正美、佐藤崇徳、永田忠道、西岡尚也、日原高志、吉田 剛 地理教育公開講座は、広く一般社会に対して地理的知識の普及と地理学・地理教育に関する興味・関心を喚起する ことを目的に、本学会为催で春と秋の大会時に開催している。2010 年春季学術大会(法政大学)は第 18 回目の開催 になり、 「変動するロシア」をテーマに、小俣利男氏(東洋大) : 「体制転換後のロシアを考える―産業・人々・地域 ―」 、山縣耕太郎氏(上越教育大) : 「極東ロシアの自然と人間」と、激動する現代ロシアの自然と人文にかかわる講 演をお願いした。また、第 19 回となる 2010 年秋季学術大会(名古屋大学)では、原 眞一氏(元愛知県立高校教諭、 中部大学ほか非常勤講師) : 「地理写真を活かした地理教育―高校での体験から―」と題して、自作の写真をふんだん に使い、地理写真を用いた地理授業のあり方を提言していただいた。いずれも多数の参加者(第 18 回:87 名、第 19 回:62 名=参加者名簿記載者数)を得ている。なお、地理教育公開講座は、秋季は大会開催地の地理教育関係者や 教育委員会の後援を受け、本学会と地域との交流に貢献している。また、その内容については、雑誌『地理』誌上に 大会報告記事「地理イベント紹介」として掲載しており、広く全国の地理関係者・地理愛好者に広報している。 (6)GIS 学術士資格委員会 委員長:高阪宏行 委 員:碓井照子、岡部篤行、奥貫圭一、関根智子、千歳壽一、塚田野野子、長谷川 均、松山 洋、村山祐司 2010 年度の GIS 学術士と実績証明団体指定の審査結果および実績証明団体指定科目等追加・変更申請の審査結果 は、以下の通りです。 1)2010 年度 GIS 学術士審査結果 - 10 - ①GIS 専門学術士 1 名 GIS 学術士資格委員会(2010 年 5 月 31 日)審査 理事会(2010 年 7 月 10 日)認定 ②GIS 学術士 37 名 GIS 学術士資格委員会(2010 年 5 月 31 日)審査 理事会(2010 年 7 月 10 日)認定 ③前期:GIS 学術士(見込み) 5 名 GIS 学術士資格委員会(2010 年 5 月 31 日)審査 理事会(2010 年 7 月 10 日)認定 ④後期:GIS 学術士(見込み) 26 名 GIS 学術士資格委員会(2010 年 1 月 5 日)審査 理事会(2011 年 1 月 8 日)認定 2)2010 年度実績証明団体指定(認定結果) ①GIS 学術士 立正大学地球環境科学部環境システム学科 金沢大学人間社会学域地域創造学類地域プランニングコース GIS 学術士資格委員会(2010 年 5 月 31 日)審査 理事会(2010 年 7 月 10 日)認定 ②GIS 専門学術士 立正大学大学院地球環境科学研究科環境システム学専攻 首都大学東京都市環境科学研究科地理環境科学域 GIS 学術士資格委員会(2010 年 5 月 31 日)審査 理事会(2010 年 7 月 10 日)認定 3)2010 年度実績証明団体指定科目等追加・変更申請(審査結果) ①GIS 学術士 名古屋大学文学部地理学教室 徳島大学総合科学部社会創生学科地域創生コース 専修大学文学部環境地理学科 立命館大学文学部人文学科地理学専攻 日本大学文理学部地理学科 GIS 学術士資格委員会(2010 年 7 月 5 日)審査 ②GIS 専門学術士 立命館大学大学院文学研究科人文学専攻地理学専修 GIS 学術士資格委員会(2010 年 7 月 5 日)審査 (7)ジオパーク対応委員会 委員長:小泉武栄 委 員:岩田修二、菊地俊夫、金田章裕、中井達郎、松本 淳、目代邦康、渡辺悌二 本委員会は日本地球惑星科学連合 2010 年大会において、公開セッション「ジオパーク」を日本地質学会、日本地 理学会とともに開催した。また名古屋大学で開催された日本地理学会秋季学術大会においては、公開シンポジウム「ジ オパークと地域振興」を開催した。シンポジウムの参加者は 80 人を超え、盛会であった。人文地理学関係の会員も 多く、ジオパークの今後の在り方や地域振興にどう寄与するかをめぐって議論が活発に行われた。その議論も踏まえ、 本委員会では、潜在的な各地の自然、文化の価値を評価するため、本委員会のメンバーを含む「大地の遺産百選定委 員会」をつくることとした。大地の遺産百選の選定作業は、そこで進められることとなる。大会後、渥美半島におい てジオパークに関係する野外巡検を行った。参加 24 人。 なおジオパークに関しては、地理学会で継続的に情報発信をしていくことになり、2011 年度以降もシンポジウムを - 11 - 開催することを決めた。明治大学で開催される 2011 年春季大会では各ジオパークから人を派遣してもらい、各ジオ パークの現状と課題について発表してもらうことにした。また理事会、災害対応委員会と共催で「ジオパーク、ジオ ツーリズムと地理学」を開催することとした。 サブテーマⅠ(午前の部) : 「ジオパーク、ジオツアーを防災教育にどう活かすか?」 サブテーマⅡ(午後の部) : 「ジオパークの現状と課題」 となっている。また大分大学で行われる 2011 年秋季大会では、阿蘇、霧島のジオパークがあるのでそれに関連した シンポジウムと巡検を計画している。 (8)地域調査士認定委員会 委員長:中村和郎 委 員:石原 潤、斎藤 功、田村俊和、野々村邦夫 本委員会は 2010 年度に 4 回の委員会を開催した。制度運用の最初期にあたってさまざまな困難もあったが、真剣 な審議が行われた。 1) 資格専門委員会が時間をかけて事前に用意をした地域調査士認定規程ならびに規程細則、および審査基準に関わる 諸内規について審議し、大筋で承認した。 2) 専門地域調査士の認定を行った。2 月 28 日までの申請者はのべ 60 名、うち認定すべきと判定された者 46 名、認 定を保留すべきとされた者 14 名であった。保留となった理由には、申請区分が不適切であることや、認定基準を 満たしていないことなどがあった。 3) 各大学から提出された科目認定説明書やシラバス等の補足資料について、 「学部科目の認定に関する審査要領」に 基づいて、それぞれの科目がコアキーワード 5 個と選択キーワード 5 個以上という要件を満たしているかどうかを 判定した。申請された大学・学科・コースはのべ 24。一度保留となった大学でも再提出して認定されたところも ある。 (9)出版助成委員会 委員長:上野和彦 委 員:石川義孝、淡野明彦、春山成子、松倉公憲、溝口常俊、吉越昭久 日本地理学会では、今年度から地理学研究の振興と社会への貢献を目的として出版助成制度を開始した。この助成 制度の対象となる図書は地理学に関する学術図書とし、2010 月 12 月 1 日~末日を申請期間として公募した。その結 果、12 点の地理学書(卖著 7 点、共著 5 点)の応募があり、いずれもグローバル化が進展する現代的課題に地理学・地 誌学的視点からアプローチする力作であった。 出版助成委員会は、委員 7 名(含む委員長)によって組織され、審査にあたった。審査は二段階に分け、第一段階は 応募された 12 点の図書の中から各委員が理由を添えて 5 点を選び、委員長はそれを集計して推薦の多いもの 6 点を 選考した。第二段階は第一段階において選考された 6 点に対し、各委員が評価点数を付け、委員長がそれを集計して 採択順位をつけ、各委員の確認を経て出版助成委員会の選考結果とした。この結果(選考理由を付して)を平成 23 年 2 月 22 日付けで日本地理学会理事長に答申した。 出版助成委員会の活動は、選考期間が短くかつ各委員の居住地が全国に広がり直接的会合が困難名なため、メール による会合と情報交換によって選考を進めた。 出版助成委員会の答申を受け、理事会決定した受賞者名・選考理由を下記に掲載する。 交付認定者:阿部和俊会員 阿部和俊編『日本の都市地理学 50 年』 日本における都市地理学研究史として貴重な成果である。都市地理研究者および都市地理学を学ぶ学生・院生にそ のエッセンスを広く提供することは、大変意義のあることである。 交付認定者:埴淵知哉会員 埴淵知哉著『NGO・NPO の地理学』 - 12 - 日本の地理学において手薄な分野であり、NGO・NPO を初めて本格的に扱った意欲的な著作で地理学の新しい潮 流を感じさせる。地理学以外の分野にむけてメッセージ性がある。 交付認定者:丸山浩明会員 丸山浩明編著『パンタナール―熱帯大湿原の豊穣と脆弱―』 極めて地理学的な発想、人文・自然地理学からの両面からの研究内容である。辺境地域の環境を伝えることの重要 さ、单米についての情報の尐なさなど、地理学以外の一般の読者にも発信したい。 - 13 - 8.研究グループ報告 『地理学評論』第 83 巻第 1 号に研究グループの公募を掲載した。2010 年 2 月 13 日の常任理事会で承認された 2010 年度の研究グループは 21 である。それぞれ下記のような活動を行った。 2010 年度研究グループ一覧(2010.2.13 常任理事会承認) グループ名 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 都市気候環境 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 土地利用・陸域変化 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 離 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 流通・消費の地理学 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 中 理 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 産業経済の地理学 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ネイチャー・アンド・ソサエティ ○ ○ ○ ○ 国際経済・経営 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 近代日本の地域形成 乾燥・半乾燥地域 島 地 域 環境地理教育 情 報 国 地 地 理 エスニック地理学 地図・絵図資料の歴史 GIS 観 光 地 2011 ○ ○ 域 ○ ○ 農業・農村の地理学 ○ ○ 都 市 地 理 学 ○ ○ ○ ○ 日本における亜高山・高山域の 植生・環境変遷史 持続可能な交通システム ○ ○ 自然保護問題 ○ ○ 尐子高齢化と地域問題 ○ ○ (1)近代日本の地域形成研究グループ 代表者 中西僚太郎 2010 年度は次の日程で活動を行った。 [第 1 回集会(研究集会・ビジネスミーティング)]2010 年 3 月 28 日(日)、於 法政大学、参加者 14 名。 双木俊介(筑波大・院) ・加藤晴美(筑波大・院) : 「軍港都市横須賀における地域形成と地元有力者の役割」 平井純子(駿河台大) : 「鳥瞰図『網走支廰大観』からみた戦前のオホーツク地域」 今年度の活動計画について [第 2 回集会(研究集会)]2010 年 7 月 4 日(日) 、於 国士舘大学、世田谷キャンパス(梅ヶ丘校舎)、参加者 8 名。 朋部亜由未(名古屋大・院、学術振興会特別研究員) : 「「鰊村」の変容―单漁場の経営分析を通して―」 平松晃一(名古屋大・院) : 「場所解釈の多様さを保存する方法―見えない場所・大船捕虜収容所から―」 [第 3 回集会(ビジネスミーティング)]2010 年 10 月 3 日(日) 、於 名古屋大学、参加者 6 名。 今後の活動計画、新年度の科研申請について (2)乾燥・半乾燥地域研究グループ 代表者 高村 弘毅 下記のように 2010 年度第 1 回打ち合わせ会を開催した。 2010 年 3 月 28 日(日) 、於 法政大学、参加者 2 名。 下記の国際シンポジウムに共催した。 2011 年 2 月 7 日(月)~8 日(火) The International Symposium on Combating Desertification in East Asia (会場九州大 学) 参加者 40 名。 - 14 - (3)都市気候環境研究グループ 代表者 三上 岳彦 春季・秋季の学術大会における例会は開催しなかったが、これまでの研究グループでの研究発表等を集大成して地 学雑誌(東京地学協会機関誌)の特集号として発行することになり、その編集作業を行った。特集号は、2011 年 4 月末に発行(120 巻 2 号)の予定である。 (4)土地利用・陸域変化研究グループ 代表者 木本 浩一 [第 11 回研究集会]2010 年 3 月 28 日(日)15 時~17 時、於 法政大学。 氷見山幸夫(北海道教育大・旭川校) : 「土地利用・土地被覆変化研究をめぐる最近の国内外の情勢について」 元木 靖(立正大・経済) : 「中国東北平原の最近の土地利用変化について」 上記の報告を受け、今後の研究グループの活動について意見交換を行った。 [第 12 回研究集会]2010 年 10 月 3 日(日)15 時~17 時、於 名古屋大学。 木本浩一(広島女学院大・文) : 「Land Grabbing に関する研究動向」 その他(次年度以降の土地利用・陸域変化研究グループの活動について) (5)離島地域研究グループ 代表者 平岡 昭利 2010 年度は学会の大会に合わせて 2 回の研究会を開催した。 [第 1 回研究会]2010 年 3 月 28 日(日) 、於 法政大学。 高木秀和(愛知大・院) : 「人口減尐を抑止した福岡県姫島における漁村の村落構造と漁法との関係」 堀本雅章(法政大・沖縄文化研究所) : 「架橋に対する島民意識―沖縄県本部町水納島と宮古島市大神島の比較―」 終了後、懇親会を開催した。 [第 2 回研究会]2010 年 10 月 3 日(日) 、名古屋大学。 室井研二(香川大) : 「離島社会における環境共生とサステナビリティ」 叶堂隆三(下関市立大) : 「類縁社会と離島社会―島民・他出者をつなぐ社会関係としての教会―」 この二つは社会学からの報告であり、学問の垣根を越えた研究会となった。懇親会でも発表者と交流を深め盛会で あった。 (6)環境地理教育研究グループ 代表者 朴 恵淑 2010 年 10 月 3 日午後1時から 5 時まで、日本地理学会秋季大会(名古屋大学)にて、公開シンポジウム「生物多 様性と実践的環境地理教育」を開催した。2010 年が国際生物多様性年であることや、10 月に愛知・名古屋での国連 生物多様性条約第 10 回締約国会議(COP10)が開催されたことで、生物多様性と実践的環境地理教育のテーマはタイム リーであったことから、地理学会会員、小中高教員、一般参加者など 100 名以上の聴衆が集まった。 第 1 部では、 「生物多様性と環境地理教育」を为題とする基調講演が行われ、市原環境省中部地方事務所長から「愛 知・名古屋生物多様性条約第 10 回締約国会議(COP10)の意義と課題」 、秋道総合地球環境学研究所副所長から「生物 資源と生物多様性―有用性と有害性の関係価値を超えて―」の講演があった。第 2 部では、アジア諸国のモンゴル(森 永;明治大) 、韓国(金;三重大) 、アジア各国(谷口;立正大) 、ブラジル(宮岡;三重大)における生物多様性の 現状と課題に関する報告が行われた。第 3 部では、実践的環境地理教育における生物多様性保全活動について、ERIC (梅村) 、大学(中村・伊藤;三重大環境 ISO 学生委員会・環境サークル) 、NPO(新玉;亀山の魚と子どものネット ワーク) 、高校(泉;専修大松戸高)での事例発表が行われた。第 4 部の総合討論において、吉野筑波大名誉教授の 「日本の童謡から読み取れる日本人の生物多様性保全の文化」についての話題提供および犬井獨協大、井田筑波大教 授のコメントがあった後、生物多様性保全のための日本の実践的環境地理教育のあり方について白熱した議論ができ、 地理学が生態系保全環境教育に有効なツールとなる学問であることが再認識された。 - 15 - (7)情報地理研究グループ 代表者 原 真志・和田 崇 1) 研究会の開催 日本地理学会春季学術大会(法政大学)および秋季学術大会(名古屋大学)において、以下の通り研究報告会を開 催した。 [第 7 回例会]2010 年 3 月 28 日(日)15 時~17 時、於 法政大学。 ①ビジネスミーティング 今後の研究活動の進め方に関する検討を行い、 「情報内容(コンテンツ) 」と「地域社会(コミュニティ) 」の二 つをテーマとした研究を充実させ、国内外に研究成果を発信していくことを確認した。 [第 8 回例会]2010 年 10 月 3 日(日)15 時~17 時、於 名古屋大学。 ①研究発表 佐藤裕哉(広島大) : 「被ばくと空間情報、情報収集・分析ツールとしての GIS」 ②ビジネスミーティング 今後の研究活動の進め方に関する検討を行った。その結果、 「情報の内容(コンテンツ) 」と「地域社会(コミュ ニティ) 」の二つの観点から企業・行政・市民などの多様な为体による情報の生成・活用実態を解明していくこと、 その方法として科学研究費の活用を目指すことを確認した。 2) 経済地理学会第 57 回大会(2010 年 5 月 22~23 日)への参加・報告 ラウンドテーブル「ブロードバンドと地域」において、本研究グループの構成メンバーから、荒井良雄(東京大) 、 箸本健二(早稲田大) 、山田晴通(東京経済大) 、和田 崇(徳山大)の 4 名が報告者または討論者として参加し、 それぞれ研究報告またはそれに対するコメントを行った。 3) メーリングリスト・ホームページの活用 メーリングリスト・ホームページを開設し、情報交換、議論、話題提供などに利用している。 (8)流通・消費の地理学研究グループ 代表者 土屋 純 [企画:連続発表]2010 年 3 月 28 日(日) 、於 法政大学。 春季大会の一般発表で、8 名の連続発表を行った。テーマは「流通再編と地域への影響」と「食品流通の光と陰」 である。 ・流通再編と地域への影響 土屋 純(宮城学院女子大) : 「沖縄県における流通再編とヤンバル地域、島嶼部への影響」 中村 努(東京大・学術研究員) : 「長崎県の離島における医薬品流通システム」 安倉良二(立命館大・非) : 「出店・閉店のパターンからみた 2000 年代における総合スーパーの店舗網再編」 兹子 純(筑波大) : 「家電量販店の再編成と地域家電小売業の役割」 ・食品流通の光と陰 岩間信之(茨城キリスト教大) : 「フードデザートエリアにおける高齢者世帯の「食」と健康問題」 荒木一視(山口大) : 「三笠フーズ事件と食の安全性の脆弱性」 則藤孝志(京都大・日本学術振興会特別研究員 DC) : 「農産物産地の機能拡大とウメ産地の新展開」 池田真志(拓殖大) : 「インターネット通信販売における空間的特徴と制約」 [第 1 回研究集会]2010 年 3 月 28 日(日) 、於 法政大学。 1 名の研究発表と総合討論を行った。 近藤暁夫(立命館大・院) : 「事業所広告活動の地域的展開―野外広告活動を中心に―」 グループ発表「流通再編と地域への影響」、「食品流通の光と陰」の総合討論 [その他]メーリングリストによる情報交換を行った。 - 16 - (9)中国地理研究グループ 代表者 秋山 元秀 2010 年度、本グループでは、前年度に続いて、グループメンバー相互のメーリングリスト(chinageo)による情報 提供、意見交換に心がけた。その結果、前年度以上にいろいろなメンバーから情報が寄せられるようになり、調査活 動による現地の様子や、大学・研究機関についての最新の情報が寄せられ、グループで共有することができた。また 本を出版された著者から直接、出版物の意図や内容についての補足などが寄せられたりして、ホットな話題作りがで きた。また 2010 年度は、中国と日本を含め海外各国との関係において、これまでとは異なる情勢も生まれ、これに ともなって中国に対する一般社会の意識にも変化が生まれている。東京をはじめとする大都市部における中国系住民 の増加と特定地域への集中も、好奇の目を曳いたりしている。中国地理研究は、卖に外国である中国の地域調査や地 域研究だけではなく、グローバル世界における重要なプレイヤーの実態を各方面から明らかにするという課題を背負 っているようである。これからもより充実した中国地理研究を実現するために本グループが適切な役割を果たしてゆ きたい。 (10)産業経済の地理学研究グループ 代表者 松橋 公治 産業経済の地理学研究グループは、発足 5 年目の活動を下記のように行った。 [第 8 回研究集会]2010 年 3 月 28 日(日)13 時~15 時、於 法政大学。 (国際経済・経営地理学研究グループとの共催) Andrew Jones (University of London): New geographies of global managerial practice: The case of business services. Patrik Ström (University of Gothenburg): Space oddity: On managerial decision making and space [第 9 回研究集会]2010 年 10 月 3 日(日)13 時~15 時、於 名古屋大学、参加者 16 名。 濱田博之(東京大・研) : 「戦後日本における工業成長要因の地域的検討―シフトシェア分析を手がかりとして―」 研究グループの進め方に関するビジネスミーティング 第 9 回研究集会でのビジネスミーティングでの意見交換も踏まえつつ、2011 年度も引き続き出版計画を念頭にお いて、その具体的検討と学術大会時における研究集会の積み重ねを中心に活動を続ける方針である。 (11)ネイチャー・アンド・ソサエティ研究グループ 代表者 横山 智 2010 年度は、シンポジウム 1 回を開催した。 [第 7 回研究集会]秋季学術大会シンポジウム 2010 年 10 月 3 日(日) 、於 名古屋大学。 本シンポジウムでは国家の傘の下にない無文字社会や、近年のグローバル政治経済下におけるその変容に焦点をあ て、生態学的な地理学と人口地理学の対話を目指した。 テーマ: 「変容する生業社会の人口とライフコース」 趣旨説明:佐藤廉也(九州大) 発表 1:佐藤廉也(九州大) : 「エチオピア焼畑社会の出生力変化とその要因」 発表 2:中澤 港(群馬大) : 「ソロモン諸島の農耕社会における高出生力とその変化」 発表 3:口蔵幸雄(岐阜大) : 「半島マレーシアの狩猟採集社会における定住の強化に伴う人口と女性のフォレー ジングの変化」 発表 4:高橋眞一(新潟国際大) : 「ラオスの自給的水田農村の出生力低下」 発表 5:中川聡史(神戸大) : 「ラオス中部農村からタイへの国際人口移動」 発表 6:溝口常俊(名古屋大) : 「ネパール山岳地域住民の外出行動―ポーターから海外出稼ぎへ―」 コメント 1:山内昌和(社会保障・人口問題研究所) コメント 2:横山 智(名古屋大) 総合討論:座長 池口明子(横浜国大) - 17 - (12)国際経済・経営地理学研究グループ 代表者 シュルンツェ・ロルフ 国際経済・経営地理学研究グループは、2010 年度、下記のような活動を行った。 [第 6 回研究集会]2010 年 3 月 28 日(日)13 時~15 時,於 法政大学。 Jones, A. (Univ. of London): New geographies of global managerial practice: The case of business services. Ström, P. (Univ. of Gothenburg): Space oddity: On managerial decision making and space. 本会は、産業経済の地理学研究グループと合同の形で実施した。多数の参加者を得て、非常に活発な議論が行われ、 有意義な研究会となった。 また、これに先立って、3 月 24~25 日、立命館大学びわこ・草津キャンパスを会場に、当研究グループ会員を中 心としながら内外の研究者を集めて、国際経済・経営地理学関係の学際的な国際シンポジウム“2010 SIEM International Symposium”を開催した。こちらも多数の参加者を得て、盛会であった。現在、当シンポジウムの発表論文を集め、 外国の出版社による卖行本(英文)の出版を準備している。 [第 7 回研究集会]2010 年 10 月 3 日(日)13 時~15 時、於 名古屋大学。 宇根義己(広島大) : 「タイにおける大手ローカル自動車部品企業の経営戦略」 発表後、発表内容に関する活発な議論が行われ、有意義な研究会となった。 (13)エスニック地理学研究グループ 代表者 山下 清海 本研究グループの 2010 年度の为な活動としては、以下のような研究集会を開催した。また、本研究グループのメ ーリングリストを利用して、エスニック地理学関係の情報交換を行った。 [研究集会]2010 年 3 月 28 日(日) 、於 法政大学、参加者 15 名。 山下清海(筑波大) : 「池袋チャイナタウンの今日的状況」 東京・池袋駅北口周辺の池袋チャイナタウンを日本最初のニューチャイナタウンとしてとらえ、その形成および変 容の過程、そこで生活する新華僑の実情、 「池袋中華街構想」に対するメディアや地元の反応などについて報告が行 われた。 杉浦 直(岩手大) : 「サンノゼ日本町ランドマーク・プロジェクト―エスニックな場所の再構築の一例―」 カリフォルニア州サンノゼ市の日本町における「エスニックな場所の再構築」の過程の性質を検討し、サンノゼ日 本町の将来にとって、それがどのような意味をもつのかについて考察を行った。 (14)地図・絵図資料の歴史 GIS 研究グループ 代表者 平井 松午 本研究グループは、2008年度で活動を終了した「地籍図類による景観復原研究グループ」を引き継いで、2009年度 より新たに活動を開始した研究グループである。近年、数値地図・空間データ基盤が整備されるとともに、歴史資料 のデジタル化も進みつつある。本研究グループでは、地籍図・古地図を含む地図・絵図資料全般を対象とし、整備が 進む国土地籍情報や古地図画像データの利活用法について検討するとともに、地図・絵図データを用いたGIS分析法 などに関する研究事例報告を通じて、新たな地図・絵図資料研究手法の開発・普及に努めるものである。 2010年度の为な活動としては、以下のような研究集会を開催した。 [第 3 回研究集会]2010 年 3 月 28 日(日) 、於 法政大学、参加者約 20 名。 碓井照子(奈良大) : 「歴史 GIS 研究に有用な地籍データ」 歴史 GIS を推進する上での地籍データや地名データなどに関する研究課題、地籍図の保存や国土地籍データ、GIS データなどの活用に関する紹介。 [第 4 回研究集会]2010 年 10 月 3 日(日) 、於 名古屋大学、参加者約 20 名。 山元貴継(中部大) : 「近代地籍図デジタライズの方法とその課題―日本国内・周辺諸国での試行をもとに―」 日本国内・沖縄・台湾・朝鮮半島(韓国)の各地における地籍図をデジタライズ(デジタル画像化)する試みと、 そこでの課題を紹介。 - 18 - (15)観光地域研究グループ 代表者 菊地 俊夫 1) 研究集会を 1 回開催した。 [第 1 回]2009 年 3 月、於 法政大学、出席者 45 名。 菊地俊夫(首都大) : 「観光地域研究グループ設立について」 川原 晋(首都大) : 「観光まちづくり―都市計画・まちづくりから観光へのアプローチ―」 2) 2010 年春季学術大会の際、観光地域研究グループが为催して巡検「地域資源を利用した観光まちづくりの本質を 考える―神楽坂と江戸城外堀跡をあるく・みる・きく―」を計画した。案内者は菊地俊夫(首都大) ・岡村 祐(首 都大) ・吉田 樹(首都大) ・矢部直人(首都大) ・有馬貴之(首都大)で、参加者は案内者を含めて 32 名であった。 3) 国際地理学連合の観光地理学関連のコミッションと連携して活動し、その情報を日本の関係者に広く伝えた。 (16)農業・農村の地理学研究グループ 代表者 森本 健弘 1) 研究集会を 2 回開催した。 [第 1 回]2010 年 3 月 28 日(日) 、於 法政大学、出席者 26 名。 ①以下の報告があった。 吉田国光(筑波大・院) : 「農家間ネットワークからみた土地利用型農業の空間構造―大規模粗放的農業地域と小規 模集約的農業地域を事例として―」 金 枓哲(岡山大) : 「国際地理学連合持続的農村システム委員会の活動状況と 2010 年テルアビブ会議について」 ②代表より,本グループの発足の为旨と方針について説明があった。 [第 2 回]2010 年 10 月 3 日(日) 、於 名古屋大学,出席者 18 名。 ①以下の報告があった。 大石貴之(筑波大・院) : 「荒茶工場の経営形態からみた荒茶流通システム」 河本大地(神戸夙川学院大) : 「新刊本『撤退の農村計画』から地理学と農村地域の今後を考える」 金 枓哲(岡山大) : 「国際地理学連合持続的農村システム研究委員会テルアビブ会議の報告」 ②2013 年国際地理学連合持続的農村システム研究委員会の招致について、意見交換した。 2) 国際地理学連合持続的農村システム研究委員会と連携して活動し、その情報を日本の関係者に広く伝えた。 3) 2013 年に国際地理学連合地域会議が京都市で開催されるのにあわせ、持続的農村システム研究委員会のコロキウ ムと巡検とを日本で引き受ける方針を決めた。 (17)都市地理学研究グループ 代表者 阿部 和俊 [研究会]2010 年 3 月 28 日(日) 、於 法政大学、出席者 25 名。 森川 洋(広島大学名誉教授) : 「都市地理学について最近感じること―『私のみた戦後日本における都市地理学の 潮流』を執筆しての感想―」 [シンポジウム]2010 年 10 月 3 日(日) 、於 名古屋大学、出席者 100 名。 テーマ「21 世紀の都市地理学の構築」 伊藤健司(名城大) : 「産業立地研究からみた都市空間構造と都市地理学」 藤塚吉浩(高知大) : 「地区再生ダイナミックスと都市の内部構造―世界のジェントリフィケーションを考える―」 根田克彦(奈良教育大) : 「小売業の地理学と都市地理学」 千葉昭彦(東北学院大) : 「都市地理学の位置付けと役割」 藤井 正(鳥取大) : 「都市圏多核化研究とまちづくり」 富田和暁(大阪商業大) : 「都市地理学の研究課題について」 なお、同日午後に開催されたシンポジウム「都市地理学の新しい地平」と緊密な討議を行った。 - 19 - (18)日本における亜高山・高山域の植生・環境変遷史研究グループ 代表者 沖津 進 [研究集会]2010 年 3 月 28 日(日) 、於 法政大学、出席者約 20 名。 亜高山・高山域の植生・環境変遷史研究の現状について意見交換した。 2010 年夏の野外調査地や方法を検討した。 2010 年冬に向けて、公開シンポジウムの準備を開始した。 [合同野外調査]2010 年 7 月、於 長野県白馬村周辺、参加者 7 名。 岩岳湖成層および神城湖成層にて手堀で大型植物化石を含む堆積物を採取した。 [公開シンポジウム] 信州大学山岳科学総合研究所との共同为催で公開シンポジウム「日本における亜高山。高山域の植生・環境変遷 史」 (2010 年 12 月 11 日、信州大学理学部、松本市)を開催した。参加者一般市民を中心に約 150 名。地元紙の取 材を受けるなど、大きな反響があった。内容は以下のとおり。 ・基調講演 町田 洋(日本第四紀学会前会長) : 「北アルプスとその周辺の地史及びそれらの第四紀学的意味」 ・堆積物の層序や年代 植木岳雪(産総研) : 「北アルプス周辺の地層の年代観や編年手法」 苅谷愛彦(専修大) : 「北アルプスの大規模地すべりと古環境研究」 竹下欣宏(信州大) : 「北アルプス周辺の第四紀テフラ」 ・古植生 沖津 進(千葉大;研究代表者) : 「北東アジア沿岸、海洋域の植生から見た日本の高山・亜高山の植生地理」 百原 新(千葉大) : 「大型植物化石分析による最終氷期以降の植物群の変遷」 守田益宗(岡山理科大) : 「日本における亜高山・高山域の植生変遷史」 三宅 尚(高知大) : 「神城、田麦山の花粉分析による植生変遷」 ・亜高山・高山域の植生・環境変遷史事例研究 公文富士夫(信州大) ・河合小百合(信州大・山総研) : 「信州の湖沼堆積物からさぐる氷期の古環境」 原山 智(信州大) ・河合小百合(信州大・山総研) : 「上高地学術ボーリングにより判明した地形発達史と完新世 における山岳環境の変遷」 富樫 均(県環境保全研) : 「信州の湖沼・湿原堆積物と過去数万年の植生変遷」 (19)持続可能な交通システム研究グループ 代表者 土'谷 敏治 1) 研究グループ設立準備会と研究例会を 4 回開催した。 [研究グループ設立準備会]2010 年 3 月 28 日(日)13 時~15 時、於 法政大学、出席者 14 名。 [第 1 回研究例会]2010 年 6 月 20 日(日)10 時~16 時、於 駒澤大学会館 246、参加者 9 名。 井上 学(平安女学院大) : 「モビリティ・マネジメントにおける居住者の空間特性に関する地理学的研究」 [第 2 回研究例会]2010 年 10 月 3 日(日)15 時~17 時、於 名古屋大学、参加者 14 名。 山田 淳一(立正大) : 「呉港の外貿コンテナ航路開設過程における港湾運送事業者の対応」 [第 3 回研究例会・次年度活動方針検討会]2010 年 12 月 11 日(土)11 時~17 時、青山学院大学(経済地理学会関 東支部 12 月例会・日本交通学会関東部会との合同例会) 須田昌弥(青山学院大) ・青木 亮(東京経済大) : 「交通整備と地域の発展―首都圏の鉄道整備を事例として―」 田中耕市(徳島大) : 「環境負荷軽減のための都市づくりと交通の役割」 早川伸二(檜原村観光協会) : 「ルーラルエリアにおける公共交通の観光活用に向けて―東京都西多摩郡檜原村の事 例からの検討―」 2) 2010 年秋季学術大会に置いて本研究グループ为催の巡検を実施した。 10 月 4 日(月)8 時 45 分~16 時 30 分、「巡検第 2 班 環境負荷軽減のための大都市交通システムを考える―名古 屋市の交通政策を聞き、見て、学ぶ―」参加者 22 名(案内者 3 名を含む)。 - 20 - (20)自然保問題研究グループ 代表者 小野 有五 2010 年度は以下のような活動を行った。 [第 1 回集会]2010 年 3 月 28 日(日) 、於 法政大学、参加者 9 名。 研究グループ立ち上げ集会 研究グループ代表を北海道大学小野有五、事務局を金沢大学青木賢人、日本自然保護協会辻村千尋として活動をし ていく事と、今後の活動方針について議論を行った。 [学会報告]2010 年 10 月 3 日(日) 、於 名古屋大学。 秋季学術大会で、自然保護セッションを立ち上げ、以下の発表を行った。 小野有五(北海道大) : 「地理学と「自然保護問題」― サンルダム問題を事例として―」 辻村千尋(日本自然保護協会) : 「国立公園の自然保護問題と地理学の役割について―尾瀬国立公園と小笠原国立公 園を事例に―」 小泉武栄(東京学芸大) : 「瀬戸内海・上関の自然―山と海がつながる稀有な自然と原発計画―」 中井達郎(国士舘大・立正大・非) ・長谷川 均(国士舘大) ・鈴木倫太郎(駒澤大) ・安部真理子(日本自然保護 協会) : 「サンゴ礁保全において地理学が果たしてきた役割」 淺野敏久(広島大) ・飯田知彦(広島クマタカ研究会) : 「野鳥保護活動支援のためのエコツアーの評価と課題」 [第 2 回集会]2010 年 10 月 3 日(日) 、於 名古屋大学、参加者 12 名。 研究発表をうけ、総合討論を研究集会で行った。 各研究発表を受けた総合討論と、2011 年春季大会での活動方針を議論し、学会公式エクスカーションを企画運営 することを確認した。 (21)尐子高齢化と地域問題研究グループ 代表者 宮澤 仁 高齢者の地理学研究グループの後継組織として本年度(2010 年度)より活動を開始した。日本地理学会大会時に 会合を持ち、春はビジネスミーティング、秋は研究報告および議論を行った。 [ビジネスミーティング]2010 年 3 月 28 日(日)15 時~15 時 30 分、於 法政大学、参加者 発起人 3 名。 今後の活動計画について。 [第 1 回集会]2010 年 10 月 3 日(日)13 時~15 時、於 名古屋大学、参加者 5 名。 宮澤 仁(お茶の水女子大) : 「地域密着型サービス事業所の事業展開における地域交流・地域連携の取り組み―長 崎市の介護事業所を事例に―」 その他、研究グループの Web サイトならびにメーリングリストを開設し、情報発信・情報交換を行った。 - 21 - 9.他学会との交流等 (1)2010 年日本地球惑星科学連合大会 2010 年 5 月 23 日(日)~28 日(金) に幕張メッセにおいて開催された。 (2)日本ジオパーク糸魚川大会(後援) 2010 年 8 月 22 日(日)~23 日(月)糸魚川市民会館において開催された。 (3) GIS day in 東京 2010(後援) 2010年8月24日(火)~25日(水)に首都大学東京・单大沢キャンパスにおいて開催された。 (4)兵庫大学創立 15 周年・兵庫大学短期大学部創立 55 周年記念事業「完全復元伊能図 全国巡回フロア展 in 加古川」 (後援) 2010年8月26日(木)~29日(日)に兵庫大学において開催された。 (5)初等中等教育における GIS を活用した授業に係る優良事例表彰(後援) 2010年9月20日(月)にパシフィコ横浜で「日本国内の初等中等教育現場において、GISを実践的に活用した授業に取 り組んでいる教員等の個人又はグループ」に対し、表彰が行われた。 (6)GIS DAY in 北海道 2010 (後援) 2010年9月22日(木)に酪農学園大学において開催された。 (7)広島県「第 49 回地図ならびに地理作品展」 (後援) 2010年9月11日(土)~9月25日(土)に広島市こども文化科学館において開催された。 (8)日本学術会議シンポジウム 「地域アイデンティティの再構築―─地域再生と地域为権への地理学からの接近」 (共催) 2010年9月25日(土)に日本学術会議講堂において開催された。 (9)GIS Day in 関西 2010(後援) 2010年10月23日(土)に立命館大学衣笠キャンパスにおいて開催された。 (10)旭川市「第 20 回私たちの身のまわりの環境地図作品展」 (後援) 2010年10月23日(土)・24日(日)に旭川市科学館において開催された。 (11)岐阜県「第 16 回児童生徒地図作品展」 (後援) 2010年10月30日(土)~11月14日(日)に岐阜県図書館世界分布図センターにおいて開催された。 (12)「彩の国環境地図作品展」(後援) 2010年11月3日(水)~2011年2月20日(日)に所沢航空記念公園管理事務所、埻玉県環境科学国際センター、立正 大学熊谷キャンパス、埻玉県立川の博物館、第14回全国児童生徒地図優秀作品展において巡回展示が行われた。 (13)鳥取県「第 12 回児童生徒地域地図発表作品展」 (後援) 2010年11月6日(土)~23日(火)に倉吉未来中心、鳥取市歴史博物館(やまびこ館) 、米子市児童文化センターに おいて巡回展示が開催された。 (14)日韓中地理学会議(共催) 2010 年 11 月 7 日(日)~10 日(水)に東北大学において開催された。 (15)多摩市「第 14 回身のまわりの環境地図作品展」 (後援) 2010年11月26日(金)~28日(日)にパルテノン多摩において開催された。 (16)第 21 回「風工学シンポジウム」 (協賛) 2010年12月1日(水)~3日(金)東京大学山上会館において開催された。 (17)第 14 回全国児童生徒地図優秀作品展(後援) 2011年1月9日(日)~2月20日(日)に地図と測量の科学館、国土交通省1階ロビー、NHKふれあいホールギャラリ ーにおいて開催された。 (18)第 15 回「震災対策技術展/自然災害対策技術展」横浜(後援) 2011年2月3日(木) ・4日(金)にパシフィコ横浜において開催された。 (19)「地図展 in おおた」 (後援)開催 2011年3月10日(木)~12日(土)に大田区産業プラザPiOにおいて開催された。 - 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