(アースシェイカー)がプロの視点で鋭く試奏!(PDF:636 KB)

ROCK GEARS
2 0 12 - 2 0 1 3
試奏!
Two notes & ADA
石原愼一郎(アースシェイカー)が
プロの視点で鋭く試奏!
キャビネット不要でアンプを
鳴らせる究極の機器!
◎ WeROCK でも、数々の試奏レポート
を行なってくれているシャラこと石原愼一
郎が、ここでの試奏を担当! なんと、
自身のプロジェクト、ミントミンツでも、
実際にここで紹介している機材を使って
DAW やマルチ・エフェクターのアンプ・シミュレーターという便利な機器
はあるものの、実際のレコーディングではやはり不満も多いというギタ
リスト諸君! ここで紹介している機材を使えば、なんと自分のアンプ
でキャビネットから音を出さずに鳴らせます。もちろんクオリティも高い!
るとのこと !! 試奏レポートだけではな
く、ミントミンツを聴けば使用したサウン
ドも聴けるというお得なレポートだ!
トゥー・ノーツ
TORPEDO Live
¥オープン
■パワー・アンプ・シミュレーター搭載!
■キャビネット・シミュレーター搭載 !!
■マイク・シミュレーター搭載で、アンプをキャビから鳴らさずにRECできます!
➡
ちになりやすいけ
ど、 トーピドLive
はもともとの 音 が
かなり明 るいので
ヌケもいいんだよ
ね。ダウン・チュー
ニングで 弾くと気
持ちいいよ。
̶̶ ピーヴィーの
5150は、 どうで
した?
石 原:中音が豊か
多くのシミュレートが搭載されているが、エディットは3つの
ツマミと2つのボタンだけで行なうというシンプルさ!
で、バッキングでも
ソロでもバランスの
̶̶シャラさんは、実際のレコー
とれたいい音だね。 音がグッと前
ディングでTWO NOTES トーピ
に出てくる。メインで使ってる Brit
ド Liveを使 っているそうですね。
VintC(マーシャル Slash)からこっ
代表するキャビネット・シミュレー
ちに変えようかな( 笑)
。VHTは、
トの感想を教えてください。
すごくくタイトな音だね。ミュートし
石原:マーシャル 1965Aは、暖か
て高速リフを弾くと最高!
みのあるマーシャル・ サウンドが
̶̶ 続いて、 マイクのシミュレー
再現されてるね。中音∼低音寄り
ターの感想を教えてください。
なので、 クランチで使うとブルー
石 原: マーシャルのJCM 2000の
ジーで気持ちいいよ。マーシャルの
TSLを使ってる時は、シュアーの57
Slashは、きらびやかな高音のV30
が嫌いだったんだけど、JVMに変
の入ったマーシャル・キャビそのま
えてからは57が好きになった。ここ
まの音をしてる。僕はこれを使って
に入っている57も、レンジは広くな
るんだ。 レンジが広いので、EQの
いんだけど、 中音に存 在 感のある
ノリもいいね。メサ・ブギー・レク
ロックな音が再現されてるね。ゼン
チファイヤーのキャビは、独特の中
ハイザーのMD421は、 ガッツリ低
音がいい感じで、 すごくバッキング
音が出る感じがよく似てる。57に比
もソロも弾きやすい。なんか、ラン
べると上品な音だね( 笑)
。今まで
ディ・ ローズの音によく似てる気が
ギターの録音にノイマンU87は使っ
した。高音が抑えられてるので、レ
たことがないんだけど、 いい音な
ンジが下にグッと下がったような感
んで、 レコーディングで僕はこれを
じだね。ディーゼルは、さらにレン
使ったよ。
ジが下に下がった太いサウンドに
̶̶ パワー・アンプのシミュレー
なってる。こういった音は埋もれが
ターも入ってますが、どうでした?
プロ
指向
音質
重視
オール
ラウンド
2x12" Fane closed back、Bogner 4x12" Celestion V30 ●ベース・キャビネット:CSB
Two Notes custom built bass cabinet、SWR WorkingMan 4x10"、SWR Big Ben 1x18"、
Ampeg 8x10"、Eden 1x15"、Eden 4x10"、Markbass 2x10"、XL Hartke XL 4x12"、
Mesa/Boogie 2x10"、Vox V125 2x12" ● マイク・ リスト:Shure SM57、Sennheiser
MD421、Blue Dragonfly、Neumann U87、Beyerdynamic M160N、Ruban Royer R121、
Electrovoice RE20、Shure Beta52 ●パワー・アンプ・リスト:シングルエンド - クラス (
A 6L 6
/ EL34 / EL84 / KT88)
、プッシュプル - クラスAB
(6L6 / EL34 / EL84 / KT88)
●
入出力端子:スピーカー入力、ライン入力、スピーカー・スルー、ライン出力、ヘッドフォン
出力 ●外形寸法:48(
3 幅/ラック耳含む)
×4(
4 高さ)
×18(
2 奥行き/コネクター&ノブ含む)
㎜ ●重量:2Kg
ライン・アウトの他、スピーカー・スルー・アウトも付いているので、ライヴなどではPA
卓にライン出力を送りつつ、キャビネットから音を鳴らすことも可能だ!
➡
〈仕様〉
●ギター・キャビネット:Two Notes Custom guitar cabinet 1x12" EVM12L、
Engl 4x12" Celestion V30、FenderBassman '63 Blonde Tolex Piggy Back、Marshall
Slash 4x12" Celestion V30、Marshall 1965A 4x10" G12T、Mesa/Boogie Rectifier
Standard 4x12" V30、Diezel 4x12" Celestion V30、Peavey 5150 2x12" Sheffield 1200、
VHT Deliverance 2x12" Eminence P50E、Hughes&Kettner Triamp 4x12" Celestion
Greenback、Vintage Roland JC120 2x12"、Marshall 2550 2x12" Celestion Greenback、
Fender Twin Reverb 2x12" Orange JBL、Fender Twin Reverb 2x12" Jensen C12、
Brunetti Neo1512 1x15"/2x12 "Celestion V30、1961 Fender Vibrolux Original Utah
speaker、1961 Fender Vibrolux Celestion V30、Original 1965 Vox JMI 2x12"、Vox
V212H、Alnico Blue、Original Vox AC30 JMI 2x12" Silver Bell Celestion、Hiwatt
高級
指向
石 原:プッシュプル( 真空 管2本)
のシミュレートで言うと、6L6のア
ンプはあまり好みじゃないんだけ
ど、 このシミュレートはバランスの
とれたいい音だね。EL34は、僕の
JVMもEL34なんだけど、JVMの
プリだけ使ってこのパワー・アンプ
で弾いてみると違う音になった。も
う少しヴィンテージよりの暖かい音
になってるよ。KT88は、以前、グ
ルーブ・チューブのアンプをKT88
に変えたことがあるんだけど、その
時はやたら音が固くてでかくなって
僕との相性は悪かったんだ。でも、
これは いつく感じのいい音だね。
̶̶シングルエンド( 真空管1本)
のシミュレートと、 プッシュプル
のシミュレートを比べて、 どう違
いましたか?
石原:シングルエンドのほうが荒あ
らしくてエッジが効いてるね。 プッ
シュ・ プルは、 しまりのあるタイト
な音だよ。あと、パワー・アンプ・
シミュレーターはパワー・アンプの
2ページ目のヴォリュームでかなり音
が変わるんだ。 上げ気 味で使わな
いと細くなるから、注意してほしい。
3ページ目のプレゼンスも4ページ目
ロード・ボックスとスピーカー・シミュレーターの違いは!?
スピーカー・アウト
トーピドLIVE
スピーカー
出力も可能!
センド・アウト
アンプ・ヘッド
アウト・プット
トーピドCAB
ライン出力
(ミキサー卓 or
レコーダーへ)
アウト・プット
プリアンプ
ADA GCS-2
どちらもスピーカーをシミュレートするものではあるが、ロード・ボックスはアンプ・ヘッド
やパワー・アンプのスピーカー・アウトから接続し、CABやGCS-2はプリアンプやアンプ・
ヘッドのセンド・アウトから接続することが可能。スピーカー・アウトからはスピーカー・ケー
ブルになるので、ケーブルの種類も変わってくるから注意しよう
➡
三大オススメ・
ポイントは!
75
TORPEDO
C.A.B.
¥オープン
コスト・
パフォー
マンス
のデプスも重 要だから、 あれこれ
いじってみて自分の好みを見つけて
ほしいね。
̶̶ 全体的な感想を教えてくださ
い。
石 原:とにかく、 簡 単で使いやす
い。取説なしでも大丈夫なぐらい。
本物のキャビやパワー・アンプとく
らべても、 かなり良い感じで再 現
できてると思う。僕がやっているミ
ントミンツのサード・アルバム
『Love
& mints』のソロ・ギターと右から
聴こえるバッキング・ ギターはすべ
てこれでレコーディングしたんだ。
左で鳴ってる SUN-GO(五十嵐美
貴/SHOW-YA)の音は全部マイク
で録音したから、いい比較対象に
プロ
指向
音質
重視
オール
ラウンド
なると思うよ。YouTubeで見られ
る「TWIN」のPVの音は、僕のデ
モ音源なんでZOOMのG3を使って
る。 アルバムに入ってる「TWIN」
のPVはトーピドLiveとマーシャル
JVMの音なので、 これもいい比 較
対象になると思う。
̶̶ 最 大のオススメ・ポイントと
いうと、どこになりますかね?
石原:トーピドLiveは自分の愛用し
ているアンプを使えるところが素晴
らしい。 自 分のアンプが使えるの
で、アンプ・シミュレーターよりもさ
らに自分の好みのサウンドを作りや
聞かれるんだけど、 マイクともライ
ンの音とも違う。 マイクの音よりも
前に出るし、 ラインぽさも少ない。
もともと明るい音でレンジが広いん
で、EQなどで加 工しやすいしね。
何よりも、
いい音で自宅でレコーディ
ングできるのが素 晴らしい。 次の
アースシェイカーのアルバムもこれ
を使 って家でギターを録 音する予
定だよ。
̶̶ いっぽうのCABはどうでし
た?
石原:ロード・ボックス
(パワー・アンプから接
続できる機能)が入って
いないので、 アンプの
スピーカー・アウトから
直 接 受けることはでき
ないけど、 その他の機
能はトーピドLiveと同じ
で簡単で使いやすいよ。
音 色の印 象はトーピド
Liveと同じかな。 お気
C.A.B.のほうは、ロード・ボックス機能はないものの、
その他の機能はLiveと、ほぼ同じものを搭載している
に入りのプリアンプの音
を本格的に自分好みにできるよね。
➡
トゥー・ノーツ