マニュアル追記

4-9
CSV ログでファイル名をリアルタイムに変更する(Sample09)
目的
下記の例のように、CSV でのログを行うとき、リアルタイムにファイル名を変更しながらデータを保存したいときが
あります。
・ワーク、段取り番号ごとにファイルを変更したい
・外部アプリケーションからファイル名を指定したい
・PLC でファイル名をその都度、指定したい
このサンプルでは、SD0000~SD009 までをワーク番号ごとにファイル名を変更して保存します。
なお U02.F01.T01(文字列タグ)を定義し、ファイル名として使用します。PLC のタグを利用すれば PLC のラダー
でファイル名を制御できます。また、IPLink や OPC/DDE(FA-Studio のみ)で接続し、VisualBasic や SCADA 等の
外部アプリケーションから外部ファイル名を切り替えることもできます。また、ここではデータログのタイミングと
して U02.F01.T01(ビットタグ)を定義し、TRUE に変化した時に、データをファイルへ保存します。
WORK01.txt
時刻
SD000
・・・
SD009
2003/1/1 10:12:00
0
・・・
11
・・・
・・・
・・・
・・・
2003/1/1 10:12:02
5
・・・
11
時刻
SD000
・・・
SD009
2003/1/1 10:12:02
12
・・・
22
・・・
・・・
・・・
・・・
2003/1/1 10:12:10
23
・・・
22
時刻
SD000
・・・
SD009
2003/1/1 10:12:10
14
・・・
33
・・・
・・・
・・・
・・・
2003/1/1 10:12:15
16
・・・
33
WORK02.txt
WORK03.txt
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Ver4.0 1st Edition
設定
設定ファイルのサンプルは\Sample\FALogger\sample09.txt にあります。
タグ設定
データ収集のためのタグ「U01.F01.SD0000」~
「U01.F01.SD0009」を設定します。
ファイル名のためのタグ「U02.F01.T01」とデータ取得トリガのた
めのタグ「U02.F01.T02」を設定します。
アクション設定
ログアクション「A01」を追加します。時刻フィールド「F01」
及び「SD0000~SD0009」のタグフィールドを追加します。フ
ァイル名の「拡張」として「ファイル名にタグ値を付加する」を
選択し、
「タグ名」として「U02.F01.T01」を指定する。
イベント設定
タ グ イ ベ ン ト を 「 U02.F01.T01 」 を 追 加 し ま す 。
「U02.F01.T01」が変化し た時に、 アク ション名
「A01」、パラメータ「SETFILENAME」を実行しま
す。(パラメータ「SETFILENAME」を指定すること
により、ファイル名の変更を行います。このときログ
は行いません。
)
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Ver4.0 1st Edition
タ グ イ ベ ン ト を 「 U02.F01.T02 」 を 追 加 し ま す 。
「U02.F01.T02」が ON になったときに、アクション
名「A01」を実行します。(ログを取得し、1行ファ
イルへ追加します。
)
解説
イベントの実行アクションの定義でアクション「A01」
、パラメータ「SETFILENAME」の組み合わせで指定すると、
そのタイミングでファイル名を変更します。このサンプルの場合「U02.F01.T01」の値が変化したとき、つまりファ
イル名が変化したとき、実際のログのファイル名を変更しています。適当な文字を「U02.F01.T01」に設定後、
「U02.F01.T02」を TRUE にして下さい。ファイル名を変更したい場合は「U02.F01.T01」に異なるファイル名を
再設定します。再び「U02.F01.T02」を FALSE から TRUE へ変更すると新しいファイルへデータが保存されます。
「U02.F01.T01」が空白の文字のまま、
「A01」
「SETFILENAME」を実行しても、ファイル名は設定され
ません。ファイル名が設定されていない状態の時、ログを保存しません。
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Ver4.0 1st Edition