B-2 「含み資産」を作って節税する方法

第 12 号
読むだけで法人と社長の手元キャッシュが増える!
201*年*月
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▊ B-2 「含み資産」を作って節税する方法
前回は【B 課税繰り延べ型節税】のうち「B-1.前払い費用を計上して節税する」をご紹介しました。今号では【B 課
税繰り延べ型節税】のうち「含み資産を作って節税する方法」をご紹介しましょう。これは節税を図りながら財務基盤を
強化する方法です。方法は 2 つあります。
1.「経営セーフティ共済」に満額加入して節税する
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社長が意外と知らないのが「経営セーフティ共済」です。「経営セーフティ共済」とは「中小企業基盤整備機構」が運
営する共済制度です。本来は取引先倒産などで債権回収が困難になったときに共済金の貸付を受けられる制度です
が、実は「節税ツール」としてもかなり優秀です。掛金は「全額損金」で落とせるので期末ギリギリでも利益を一気に圧縮
できるからです。しかも、その掛金は 40 ヶ月以上加入していればいつでも 100%戻って来ます。
年間拠出掛金の限度額は 240 万円、積立限度額は総額 800 万円まで。つまり、総額 800 万円までは帳簿外
の「含み資産」として蓄積できるのです。資金需要がなければそのまま「含み資産」にしておくことも可能です。加入手続
きも書類を提出するだけ。民間の生命保険と比べても“コスパ”は群を抜いています。なので、民間の生命保険で節税
を考える前に、まずは「経営セーフティ共済」に検討する。これがセオリーです。
ただし、「経営セーフティ共済」は「年間 240 万円」までしか掛金を払えません。そこで、それ以上の利益を圧縮した
いときはじめて生命保険による節税を検討します。民間保険には「年間 240 万円」という保険料上限がないからです。
■「経営セーフティ共済」(中小企業基盤整備機構)
http://www.smrj.go.jp/tkyosai/index.html
2.「生命保険」に加入して節税する
ご存知のとおり、保険商品の中には加入後一定期間を経過すると、支払保険料が 100%近く戻るものがあります。
さらに、保険商品によっては支払保険料を「損金計上」できるものがあります。そうなると、「経営セーフティ共済」と同様
に節税を図りながら“簿外資産(含み資産)を形成できる”というメリットが生まれます。これが他の金融商品(現金
積立等)では実現できない生命保険の固有メリットです。
さて、「節税」という観点で生命保険の活用を考えたときその活用法は概ね次の 3 つです。
①利益繰り延べの節税商品として
⇒ 解約(資金化)のタイミングを考慮のうえで“コスパ”に優れた保険商品を選ぶことがポイントです。
②役員報酬・賞与の代替え商品として
⇒ 現状の税率では「個人>法人」となっていますので、役員報酬・賞与の一部を外部積立(生命保険)に回す方
法です。この方法では数年後に「含み資産」を優遇税制で「法人→個人」に資金移転させることも可能です。
③役員退職金の積立原資として
⇒ 現預金などでは“税引き「後」利益”から積立てることになりますが、生命保険なら“税引き「前」利益”から退職金を
積立てられます。
経営セーフティ共済と民間生命保険の違い
経営セーフティ共済
民間の生命保険
●掛金の全額を損金にできる
●高額保険料を年払いできるため決算対策に使える
●年間掛金を一括納付できるため決算対策に使える
●事業保障資金・死亡退職金にできる
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●掛金月額は 5 千円~20 万円まで自由設定できる
●緊急予備資金・生存退職金にできる
●40 か月以上加入で解約返戻率 100%以上になる
●無担保・無審査で融資が受けられる
★累計 800 万円までしか積立てられない
★全額損金タイプは解約返戻率 100%にならない
以上、「含み資産を作って節税する 2 つの方法」をご紹介いたしましたが、実は、そうやって含み資産で貯めたキャッシ
ュを、「いかに低コストで法人→社長個人に資金移転させるか?」というのが多くの社長の悩みでもあります。もしあな
たもそういうお悩みをお持ちならぜひ私どもにご相談ください。御社と社長の手元キャッシュを最大化できる!【とっておき
の方法】をお教えします。お電話でもメールでも、いつでもお待ちしております。お気軽にご相談ください。
▊ B-3 「償却費」をプラスして節税する
会社が設備投資をすればその分減価償却費を計上できるので税金が軽減される。これは当たり前の話です。ここで
ご紹介するのはあくまでもプラスアルファで節税できる「設備投資関連税制」です。
税制優遇のある設備投資関連まとめ
実は、会社が国の政策に合致した設備投資をすると次のいずれかの税制優遇措置を受けられます。つまり、通常の
減価償却費にプラスして費用計上できるので節税効果があるわけです。
①取得価格 × 30%の「特別償却」
②取得価格 ×
7%の「税額控除」
ただし、「特別償却」しても減価償却費そのものが増えるわけではありません。将来の減価償却費を「先食い」してい
るだけなのであくまでも課税の繰り延べになります。例えば、500 万円の機械を購入して耐用年数 5 年・定額法で減価
償却計上するものとします。通常は毎期 100 万円の減価償却計上です。しかし、「特別償却」すると 150 万円をプラ
ス計上できるようになります。法人税率が 34.33%だとすると、「150 万円×税率 34.33%=約 51.5 万円」の課税
繰り延べ効果になるわけです。
以下、税制優遇のある設備投資関連まとめです。
①中小企業等投資促進税制
⇒ 中小企業者が新品の機械及び装置などを取得等した場合に使えます。
②生産性向上設備投資促進税制
⇒ 先端設備等を導入した場合に使えます。
③商業・サービス業・農林水産業活性化税制
⇒ 認定支援機関の指導を受け、設備投資した場合に使えます。商業、サービス業等でも使える制度です。
④環境関連投資促進税制
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⇒ 法人がエネルギー環境負荷低減推進設備等を取得した場合に使えます。
詳細は中小企業庁が配布している「中小企業税制パンフレット」でご確認ください。以下よりダウンロードできます。
■中小企業庁 HP(財務サポート「税制」)
http://www.chusho.meti.go.jp/zaimu/zeisei/
「中古資産」は必ず耐用年数の特例を使う
税法上、減価償却できる法定耐用年数はそれぞれの資産によって細かく規定されています。しかし、「中古資産」の
場合には耐用年数を短縮し、減価償却費を増やせる「特例」があります。積極的に活用しましょう。具体的には以下の
計算になります。ここで計算した年数が 2 年に満たない場合は償却期間は 2 年(1 年未満切捨)になります。
法定耐用年数の全部が経過しているもの
法定耐用年数の一部が経過しているもの
法定耐用年数×0.2
(法定耐用年数×経過年数)+ 経過年数 × 0.2
▊ まとめ ー【節税対策チェックリスト】
以上、これまで数回にわたって【A 恒久型節税】と【B 利益繰り延べ型節税】という 2 つの節税対策についてご紹介し
てきましたが、その内容をまとめると、次のようになります。言うまでもなく、節税の目的は「より多くお金を会社に残すこと
で資金の効率化を図る」ことです。その観点からみると、まず優先順位が高いのは「資金が不要」で「節税効果が高い」
ものです。ここでは、そうした対策に「★★★」を付けています。次に、「資金が必要」でも「節税効果の高い」ものは「★
★」を付けています。最後に、ケース・バイ・ケースで会社の状況により効果が発揮されるものに「★」を付けています。
【A 恒久型節税】
カテゴリー
内容
時期
効果
通年
★★★
通年
★★★
通年
★
時期
効果
決算
★★★
決算
★★
決算
★
①軽減税率を活用できる
②消費税を節税できる
A-1 分社化して節税する
③2 社から役員退職金を受け取れる
④交際費×2 社分を経費化できる
⑤現物出資で節税できる(ウルトラ C の節税)
A-2 規定を作って節税する
A-3 人を雇用して節税する
①旅費規定を作って節税する
②借り上げ社宅の規定を作って節税する
①雇用促進税制を活用して節税する
②所得拡大促進税制を活用して節税する
【B 利益繰り延べ型節税】
カテゴリー
内容
B-1 未払費用を計上して節税する
①人件費を未払計上する
②会社負担分の社会保険料を未払計上する
Sample
③消費税を未払計上する(税込経理の場合)
④固定資産税を未払計上する
B-2 含み資産を作って節税する
①経営セーフティ共済に満額加入して節税する
②生命保険に加入して節税する
①中小企業等投資促進税制
B-3 償却費をプラスして節税する
②生産性向上設備投資促進税制
③商業・サービス業・農林水産業活性化税制
④環境関連投資促進税制
(※【節税対策チェックリスト】の詳細版をご用意しております。ご希望の方は下記までご連絡ください)
代表者名:*****(フリガナ)
生年月日:19**年*月*日
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