あぜみちだより NO 1

あぜみちだより NO 1
JA今津町/26.5.29 現
<水稲生育情報>
本年は、全体的に移植後、気温、日照時間が平年並みに経過し良好な生育を示しています。
5月上旬の強風等の影響により、葉先枯れ等があり深水管理のほ場では分けつが少なく徒長(軟弱で長
い苗の姿)しているほ場が見受けられます。分けつが少ないほ場では、浅水(3 ㎝程度)にして茎数の確保
を図りましょう。
5 年ぶりの「エルニ-ニョ(2009 年発生)」発生予報(気象庁発表)で
冷夏!長梅雨!集中豪雨!低温!(いもちが好む気象です。)
収量減につながる、いもち病の大発生が予想されます。 減収になります。
「ころばぬ先のつえ」・・・地域全体で、置き苗の処理やコラトップ粒剤等を散布し予防しましょう。
今後の作業のポイント コラトップ粒剤散布時・・・葉いもちに感染時
・・・出穂 30 日前から
①中干しを、7~10 日間実施。
②マルチサポ-ト 2 号の施用(目的:根の健全、倒伏防止、いもち病対策)
③ハナエチゼンの穂肥施用…6 月下旬から(下記に、目安記載)
④ニカメイガ(ニカメイチュウ)対策(第 1 世代防除)…昨年発生したほ場では、
6月15日以降に劇物のパダン粒剤4(販売時、認印必要です)を、10a当た
り、3~4 ㎏の散布。防除目安は、6 月中旬被害株が 10%以上です。
ハナエチゼンの穂肥6月28日頃から(出穂の25日前)
・ 第 1 回目(6/28)…20 ㎏/10aの施用(秋あがり)/7/22 頃出穂と仮定。
・ 第 2 回目(7/7) …10 ㎏/10aの施用(秋あがり)
(ほ場の土質や地力により生育は異なります。また、すご稲 N25 等の元肥一発肥料の施用については、
穂肥の施用は必要ありません。ご注意ください)
☆目標穂数が確保できたら中干しの実施【早めの実施が有効です。】
ほ場毎に生育は異なりますが、まず、目標とする穂数の8割(概ね 14 本~18 本)が確保でき
たなら、すぐに中干し作業(自然減水から)を実施して下さい。中干しを実施することにより、
乳白米対策(無効な分けつと籾数を抑制する)、根粘りがよくなる(倒伏対策)、病害虫対策(風
ぬけが良くなる)等の利点が多々あります。また、溝切りも同時に実施されると穂肥時の入水が
スム-ズに行えます。
◎植付けから中干し作業の時期・中干し期間は…
植付時期
5月上旬
5月中旬
5月下旬
実施時期(目安)
6月初め
6月上旬
6月中旬
中干し期間
7日~10日間
中干し開始時期の(茎)数の目安
目標穂数を400本/㎡として
① 70 株/坪植え→14~15 本/株
② 60 株/坪植え→17~18 本/株
③ 50 株/坪植え→20~21 本/株
◎中干しの程度は…
表面に軽くヒビが入る程度。ヒビが入ったら入水する。この繰り返しを穂肥時まで行いま
しょう。(根の活力維持のため(間断灌水))
◎ 水の管理は…
玄米のカドミウム吸収抑制対策として、出穂期前後6週間は常時湛水に取り組みましょう。
平成 23 年 2 月 28 日から流通する玄米の
カドミウム基準値 0.4ppm 適用
カドミウム基準値が厳しくなりました。
登熟期後半の
水不足注意
水
深
活着するまで
やや深水
浅水
浅水
代かき
5月
水管理
ポイント ①
②
3週間
中干し
6月
③
出
穂 3週間
期
常時湛水管理
溝切り
間断
かんがい
7月
④ 水管理のイメージ
落水後も白乾
すれば走り水
落水は
収穫5日前
8月
⑤
9月
⑥
★置き苗の処分を早急に実施
◎置き苗が、ほ場にあれば早期に処分を…
いもち胞子は、大気中を飛び回り稲体に付着します。
置き苗は、いもち病が発生する要因になります。近隣ほ場に
いもち病が広がらないように早期に処分(埋没かほ場から持ち
出す)しましょう。地域全体で取り組みましょう。
★マルチサポ-ト 2 号(調整肥)の施用
◎施用の効果は…イネが鉄・けい酸の補給を求めています。(土壌診断結果より)
鉄分・けい酸等を含んでいる総合ミネラル資材ですので根を健全にし、稔りを良くする。茎・葉
が堅くなり倒伏を軽減し、病気に対する抵抗力が増し予防に有効です。
施用後、少し葉色が濃くなりますが、穂肥を調整するほどではありません。
各品種とも中干し頃に施用。
6/10~6/20 頃に施用(出穂の 40~50 日前) 反(10a)当たり
30kg
● 除草剤(バサグラン粒剤・液剤)の使用期限(農薬取締法)
ヒエ以外の雑草対策のバザグラン粒剤・液剤とも
移植後15日~50日【収穫前 60 日前まで】の間でご使用下さい。
農薬の使用については、各農薬のラベルをよくご確認頂き、飛散にご注意ください。
■草刈機を使うことが多くなります。扱い方等に注意し事故を未然に防ぎましょう。
◇お問い合わせ JA今津町総合営農センタ- 前川幸 22-4545◇