PDF 751kb

Blueprint of New Mid‐term Business Plan SMBC Nikko Securities Chemical Conference 2013
2013年12月11日
代表取締役社長 小柴 満信
JSR株式会社 (4185 JP)
Topics
次期中期計画のテーマ
主力3事業の進捗と課題
サマリー
次期中期計画のテーマ
中期経営計画 JSR20i3の進捗
石化系事業は当中計期間に最高益達成。想定以上の拡大を果たす。
一方、多角化事業は売上成長するものの、収益拡大に苦戦。
単位:億円
4
売上高
単位:億円
営業利益
次期中期計画の目標
①石化系事業によるトップラインの成長、②ファイン事業の収益力回復、
③戦略事業の事業化による2020年以降の持続的成長を目指す。
JSR 20i3の成果と課題
次期中期計画の目標
成果
事業規模・収益力の拡大
①石化系事業の収益拡大
S-SBRのグローバル展開の
実行と採算分岐点の改善
②戦略事業の方向性の明確化
(LIC・ライフサイエンスへの注力)
課題
①ファイン事業の収益力停滞
②戦略事業の立ち上げ遅れ
5
①S-SBR事業のグローバル化推進
②半導体前工程(FEOL)に集中した
事業拡大
③モバイル/ウェアラブルの製品拡充
④戦略事業の再編
2020年に向けた弾込め
①S-SBRグローバル拠点の充実
②デジタル産業での新事業領域
③戦略事業を中心とした第三の柱構築
次期中期計画のテーマ「成長軌道」
2020年ビジョンは不変。
長期目標に向け持続的な成長を果たす。
① 収益拡大の具現化 = コミットメント
② 飛躍への弾込め
= Big Pictureとリスクへの挑戦
1,000 (億円)
750
次期中計
Under
Construction
500
250
2020年
Vision
Unchanged
0
2011
(年度)
6
2012
2013
2014
2015
2016
2017
2018
2019
2020
主力3事業の進捗と課題
エラストマー事業の進捗と課題
エラストマー事業の進捗
原料市況に関わらず、安定収益を確保するビジネスモデル。
今後も、更なる事業規模拡大と収益力の安定化を目指す。
当社収益とBD市況の比較
BD市況が極端に落ち込んだ13年度上期にも、安定した収益を確保。
(Unit; Mil ¥)
9
(BD Price; ICISをベースにJSRで策定)
(BD Price; $/Ton)
エラストマー事業の成長ストーリー
エラストマー事業の成長ドライバーは、低燃費タイヤ用S‐SBR。
技術力・生産能力・コスト競争力でGLOBALトップシェアを目指す。
(Unit; Ton)
10
成長ドライバー
次期中計への弾込め
タイ工場立上げ
Ⅰ期 5万T(2013年末)
Ⅱ期 5万T(2016年)
第4拠点の新設
ハンガリー工場
6万T(2017年)
エラストマー事業の成長ストーリー
・S‐SBRの売上は、2013年度も着実に拡大している。
・生産能力で他社を上回り、最優位なポジションを確定させる。
S-SBRの販売進捗
競合環境と当社ポジション
タイヤ市場の停滞にも関わらず
S‐SBRの販売量は着実に増加。
毎年2ケタ成長する成長市場で
規模競争力の業界首位を占める。
S-SBR需要予測
(‘07=100%とした指数)
S-SBR需要予測(リスクケース)
(右軸)各社生産能力合計
(左軸)各社生産能力
(年度)
グループ
<2017年S-SBR需要供給予測(当社推定)>
11
(当ページのスライド:LMC2013、IISRP 2013資料、業界紙などを基にJSRで策定)
JBE社(タイ国マプタプット)では、S‐SBRの生産を開始
ファイン事業の進捗と課題
ファイン事業のマクロ環境
デジタル産業のけん引役は、PCと大型TVから
モバイル・ウェアラブル・コンテンツへ着実な変化が起きている。
成長の機会
量的拡大と技術革新
①モバイル分野の成長(短期)
②新たな長期的成長市場
(Interface、Sensor、Connectivity/Power)
脅威
コモディティー化
①大型Displayや先端半導体も
コモディティー化の流れ
②デジタル産業のTrendを
けん引する主役が川下へ移行
14
次期中計の取り組み
◆半導体材料事業
・技術革新進むFEOLへの注力
・R&Dの四日市への集中投資
◆FPD材料事業
・モバイル・ウェアラブル分野の
製品ポートフォリオ拡充
・ローコストオペレーション徹底
◆新事業領域の探索
・小型化、高密度化
・省電力
・ユーザーインターフェース
半導体材料事業の進捗
液浸ArFは、いよいよ成長カーブを描き始めた。
液浸ArFの販売見通し
液浸ArFの販売状況
液浸ArFの売上高は、13年度2Qより大幅に増加。
13年度4Qからは、更に増加する見通し。
‘12=100%の売上高
12/1Q=100%の売上高
200%
2X世代でのシェア拡大により、
売上高が拡大する。
150%
100%
50%
0%
12/1Q 12/2Q 12/3Q 12/4Q 13/1Q 13/2Q 13/3QE 13/4QE
(年度)
15
(年度)
ディスプレイ材料の進捗
・アジアグローバルでの製販技体制により安定収益源化に目途。
・今後、モバイル用途の製品ポートフォリオ拡充に全力注入。
ディスプレイ断面図
Cover Glass
機能性コート材料
OCR
タッチパネル
フィルム基板
粘着剤
TSP
TAC
Air Gap
ハードコート、防汚コート、
屈折率調整コート
ITOフィルム、導電インク
パターン形成材料
主なセル外材料の
売上成長
‘11=100%の売上高
偏光板
位相差フィルム
配向膜、絶縁膜、
Vertical
保護膜、スペーサー、
液晶セル
着レ、ブラックレジスト
Integration
導光板
中空粒子インク
バックライト
LED用材料
CMOSセンサー
レンズ用樹脂、NIRフィルター
LCD応用材料、
ブラックレジスト
Glass(LCD)
LCD
LC
Panel
Glass(LCD)
16
16
(年度)
戦略事業の進捗と課題
戦略事業の展開
・戦略事業の再編を行う。
・2020年を見据えた注力事業はLICとライフサイエンス。
2014年度以降
2013年度
戦略事業
の展開
石化
石化
機能化学品
機能化学品
精密材料・加工
18
次世代事業
戦略
戦略
ライフサイエンス
ディスプレイ材料
光学材料
光学材料
LIC
電子材料
LIC
注力
ライフサイエンス
次世代事業
精密材料・加工
ディスプレイ材料
ファイン
ファイン
電子材料
大容量キャパシタの市場見通し
大容量キャパシタの市場は、2017年約1,100億円、
2020年約2,100億円に成長する見通し。
自動車以外
2013年度
2016年度
(33.7 billion yen)
(77.2 billion yen)
2020年度
(130.4 billion yen)
*Energy Industry : Peak-cut, PV, Wind Power applications etc.
2020年度
自動車用途
2016年度
(80.3 billion yen)
(34.3 billion yen)
2013年度
(9.9 billion yen)
Market size of supercapacitors(>300F) is estimated by JME. (Reference data: HIEDGE, Fuji‐Keizai, Navigant Research)
19
LICの成長シナリオ
①性能・耐久性先行、②採用実績拡大、③供給力増加の
3つの強みを生かし、次期中計では本格的事業化を目指す。
3つの強みを生かした事業の拡大
000
性能・耐久性先行
000
低抵抗性、高電圧、高耐久
顧客期待に対する
技術到達レベル
000
JME(現在)
JME(2015目標)
競合他社(現在)
低抵抗性
100%
80%
60%
40%
20%
0%
電圧
採用実績拡大
供給力
瞬低、ピークカット、スマート
ウォーターメーター等で採用実績
生産能力の大幅増強
耐久性
0
'13E
20
'14E
'15E
'16E
(年度)
ライフサイエンスの成長シナリオ
MBL社との提携により、成長を加速。
バイオ創薬支援の川下展開とバイオ創薬への領域拡大を行う。
事業領域の拡大
バイオ医薬創薬の流れ
(スパン10~20年)
基礎研究
アッセイ
スクリーニング
応用研究
臨床試験
リード最適化 前臨床
製剤
審査・承認
製品
プロセス・製造技術
ベンチャー企業・ベンチャーキャピタル投資
原料
ビーズ・メディカルポリマー
バイオ医薬精製プロセス材料
プロセス部材
試薬
(バイオ創薬事業)研究試薬から診断薬・抗体医薬シーズ
試験試薬・キット
細胞培養・キット
器具
装置・デバイス
21
受託
(バイオ創薬支援事業)
川下展開
提携シナジー
JSR MBL社(医学生物学研究所)
との提携
2020年に向けたライフサイエンスの成長シナリオ
次期中計では、JSR及び関連会社で売上高200~300億円を
目指す。
25
JUMP
ライフサイエンス
事業のロードマップ
STEP
00
売上高200億円以上へ
事業ステージを上げる
HOP
75
50
M&Aの実施など
当社のコア事業と
しての事業拡大
診断薬材料
粒子から診断薬への展開
数十億円の売上規模へ到達
バイオプロセス材料
25
メディカルポリマー材料
0
2010
2011
2012
2013
2014
2015
2016
2017
(年度)
サマリー
サマリー
次期中計では、短・中期課題を確実に実行し、成果を出す。
主力4事業の注力テーマ
石化事業
・採算分岐点の更なる改善
・S-SBR事業のグローバル化
FPD材料事業
・大型TV用Display材料の
ローコストオペレーション徹底
・モバイル/ウエアラブル製品拡充
24
半導体材料事業
・ArF含むFEOL周辺の事業拡大
・20nm以降のR&D・製造投資の
四日市への集中
戦略事業
・事業の再編
・LIC/メディカルへの集中
次期中期計画のテーマ「成長軌道」
2020年ビジョンは不変。
長期目標に向け持続的な成長を果たす。
① 収益拡大の具現化 = コミットメント
② 飛躍への弾込め
= Big Pictureとリスクへの挑戦
1,000 (億円)
OP1,000億円へ
750
次期中計
500
①収益拡大の具現化
・石化:トップライン拡大
・ファイン:収益力回復
②飛躍への弾込め
250
①LIC・ライフサイエンス事業が
第三の収益基盤へ成長
②S-SBR世界NO.1
③ファイン事業の新たな成長
0
2011
(年度)
25
2012
2013
2014
2015
2016
2017
2018
2019
2020
Spring 2014
New Mid‐term Business Plan 当資料に記載の業績予想、見通し及び事業計画につきましては、現時点で入手可能な情報からの判断に基づいて作成した
ものであり、様々な不確定要素が内在しております。今後、当社を取り巻く市場の経済情勢等により実際の業績は、当資料
記載のものと異なる可能性があります。