2010.7.6 更新 Price list France TERRA VERT 参考上代 生産者別 在庫はリスト作成時の在庫です。万一、欠品の場合はご容赦下さい。 諸般の事情により、やむを得ず価格を変更することが御座います。 テラヴェール株式会社 東京都港区東麻布1-10-13 〒106-0044 TEL:03-3568-2415 FAX:03-3584-2681 Champagne Drappier シャンパーニュ・ドラピエ ・・・P. 3 Loir Henri Bourgeois アンリ・ブルジョワ・・・・・・・・・・P. 8 Bourgogne Frederic Magnien フレデリック・マニャン・・・・・・・P.13 Chateau de Beauregard シャトー・ド・ボールガール・・・P.16 Camus Pere & Fils カミュ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.18 Domaine Yves Chevalier ドメーヌ・イヴ・シュヴァリエ・・・P.20 Jerome Chezeaux ジェローム・シェゾー・・・・・・・・P.22 Du Four Bassot デュ・フール・バッソ・・・・・・・・P.23 Chevrot ドメーヌ・シュヴロ・・・・・・・・・・・P.24 Prieure ドメーヌ・プリューレ・・・・・・・・・P.25 Alsace Cave de Ribeauville カーヴ・ド・リボーヴィレ・・・・・・P.26 Languedoc Le Grand Noir ル・グラン・ノワール・・・・・・・・P.27 Bordeaux John Kolasa Selection ジョン・コラサ・セレクション・・・P.30 Jean-Luc Thunevin ジャン・リュック・テュヌヴァン・P.33 Ch. Batailley シャトー・バタイエ・・・・・・・・・・P.34 Ch. Trotte Vieille シャトー・トロット・ヴィエイユ・・・P.35 Ch. Beau-Site シャトー・ボーシット・・・・・・・・・P.36 Ch. Haut-Bages Monpelou オー・バージュ・モンプルー・・P.36 Petit Chateau Selection プティ・シャトー・・・・・・・・・・・・P.37 New Zealand Clos Henri クロ・アンリ・・・・・・・・・・・・・・・P.39 - 2 - TOP Champagne Drappier Urville , Champagne , France シャンパーニュ・ドラピエ 有機農法による柔らかく澄んだピノ・ノワールは唯一無二の個性 “神に祝福された声”を持つと言 われ世界三大テノールの一人、 ル チ ア ー ノ ・ パ ヴ ァ ロ ッ テ ィは 、 「喉に優しい」とドラピエのシャン パーニュを歌う前に飲んでいたと いう。これは単に味わいの好みだ けでなく、パヴァロッティが知って いるかどうかは定かではないが無 農薬、有機栽培が産む健全な ぶどうを極めて少ない量の SO2 の使用によりぶどう本来の”うま 味”を凝縮した実質的な要素もあ るのではないだろうか。 所有す る 53ha の畑では一切の農薬を 使用しない有機栽培。これは家 族経営であるドラピエ家にはとて も大きな負担となるが、彼等の 拠点であるウルヴィル(オーブ県)の一帯はおよそ1億4千年前のジュ ラ紀からの石灰石土壌が広がり、ブルゴーニュから伝来したと言われ るピノ・ノワールに最適な土壌を形成している。ドラピエ家はその恩恵を 最大限に生かす事こそ最も重要であると考え、目的ではなく手段として 有機栽培に積極的に取り組んできた。 それを更に生かすのが最小限 の SO2 の使用。SO2(二酸化硫黄)はワイン造りには欠かせないとされ る添加物の一種で、一般に知られる酸化防止の役割以外にも発酵の 安定した促進を促すなどの効果も得られる優れモノ。しかしながら使い すぎると味わい には間違いなく 変化をもたらす。 無農薬、有機 栽培のぶどうを 使 っ て も 、 SO2 を過度に使え ばせっかくの素 材を台無しにし てしまう可能性 を伴う。ドラピエ 家は数年前から使用量を 10%ずつ減らし試行錯誤の末、平均的な使 用量の 1/3(通常 100mg/㍑のところ 35mg/㍑)までに抑えるまでに 達した。それには様々な条件を必要とする。収穫されたぶどうは小分 けにし、できる限り短時間でタンクに運ぶこと。そして 18℃を基本とした 完全な温度管理でも時間をかけた発酵期間。酸素を遮断するため圧 搾機を発酵層の真上に設置したグラヴィティシステムなど、一つ一つ の行程がすべてぶどうの質を保つために考えられている。その姿勢が あってこそ大切に育てたぶどうが生きてくる。2007 年には SO2 完全無 添加のキュヴェ(ブリュット・ナチュール・サン・スフレ・ノン・ドサージュ) の生産に成功し、話題を呼んだ。 これほどまでのこだわり、それはす べてぶどうの品質と個性を最大限に引き出すためである。有機栽培と 同時にドラピエ家のもう一つの特徴がそのぶどうである。シャンパーニュ の中心地ではシャルドネ が多く栽培されるが、南 部のオーブ県ウルヴィル にあるドラピエ家は、約 700 年前にブルゴーニュ のシトー派修道層によっ て伝えたと言われるピノ・ ノワールを主体に栽培す る。先述のようにドラピエ が 所 有 する 畑の 土壌 は 基本的に石灰石土壌で ピノ・ノワールには最適な 地質であり、1803 年それ にいち早く着目したドラピ エ家先祖はより優れた畑 を手に入れてきた。 現 在作付面積およそ 100ha(相続の過程で現在法的にドラピエ家所有畑は 53ha)、そのどれ もが日照条件、水はけ地層の深さなどにおいて最良の畑である。いつ しかドラピエ家はシャンパーニュにおける「ピノ・ノワールの父」と呼ばれる ほどになった。シャルドネが高い酸度とミネラル分をワインに与えるのに 対して、熟した果実感と柔らか味を与えるピノ・ノワールは、ふくよかな 酒質の味わい深いシャンパーニュとなる。その品質はロバート・パーカ ーJr.の「バイヤーズ・ガイド」で★★★★(Excellent)と評され、フランス 国内、特にレストラン関係者からも絶大な人気を誇る。 さらにドラピエ を語る上でもう一つ特筆すべきはドサージュの少なさだ。いわゆる「門 出のリキュール」と呼ばれるシャンパーニュの味わいに大きな影響を与 え る 作 業 。 各 メ ゾ ン が 最 も 気 を 使 う 工 程 の 一 つ で あ る 。 Burt や Demi-Sec などの甘辛度の表示法に基づく容量はその分類ごとにある 程度の幅があるがドラピエはどの銘柄においてもドサージュの量は少な い。たとえばブリュットの分類では 15g/㍑まで許されているがカルト・ド ール・ブリュットのドサージュの量は 10g/㍑。これはぶどうの品質に対 する絶対の自信を伺わせるものだろう。しかも使われるのは 25 年間樽 熟成された、まろやかなリキュール(使用は一部キュヴェを除く)。樽熟 成することでコクが生まれ、黒ぶどうであるピノ・ノワールに良く馴染むの だという。確かに柔らかくまとまりのある立体的な味わいはこのドサージ ュによるところも大きいだろう。 決して派手さはないが確かな個性と安 心感を印象付ける彼らのシャンパーニュは、まさにドラピエ家の歴史を 映し出している。初代ドラピエがぶどう作りを始めてすでに 200 年以上 の時が経った。代々築いて きた現在の地位は一つ一つ の誠実な仕事の積み重ね と強い意志の賜物。それは 現当主のミシェル・ドラピエ から次の世代、そしてその 次へと変ることなく脈々と受 け継がれていくに違いない。 - 3 - Carte Blanche Brut カルト ブランシュ ブリュット ≪産地≫ 主にウルヴィル、モンターニュ・ド・ランス、エペルネ等12の異なる畑の葡萄にリザーヴワインを 30%アッサンブラージュ。 ≪品種≫ ピノ・ノワール 75%、ピノ・ムニエ 15%、シャルドネ 10% ≪醸造・熟成≫ ぶどう自体の重みでプレスされた第一果汁のみを原料とし、ポンプなどは使用しない。そのため、余計な酸素との接触もなくSO 2 の添加を通常の1/3以下に抑えることが可能となる。18℃に設定されたタンクにて 14 日間の発酵後、滓引き、そしてマロラ クティック発酵。冬の低温(5∼8℃)にて清澄しアッサンブラージュ。冷却安定後に濾過するが、その間 2∼3 年、シュール・リー (11℃)にて熟成され、滓抜き後は最低 4 ヶ月間の熟成。 ≪その他テクニカル情報≫ ほぼブラン・ド・ノワールに近い造り。SO2 の添加をできる限り抑える(40mg/l)。冬季自然清澄。 ドザージュ:オーク樽熟成の「門出のリキュール」添加。 ・総酸度:4.8g/1 H2SO4 ・アルコール度:12.7% ・pH:3.18 ・残糖分:9g/l ≪テイスティングノート・コメント≫ 凝縮した洋ナシやスパイス、バニラなどの豊かでしっかりした香りが主張している。へーゼルナッツのスパイシーな風味とフローラルな余韻を堪能 できる。 Drappier Carte d’Or Brut ドラピエ カルト・ドール ブリュット ≪産地≫ 主にウルヴィル、モンターニュ・ド・ランス、エペルネ等に位置する12の異なる畑のぶどうにリザーヴワインを 30%アッサンブラージ ュ。 ≪品種≫ ピノ・ノワール 90%、シャルドネ 7%、ピノ・ムニエ 3% ≪ 醸造・熟成≫ 水平式プレス機でソフトプレス。ファーストプレスのみを原料とする。圧搾から瓶詰めまでほぼ全ての工程は重力を利用する。その ため、ぶどうは余計な酸素との接触もなくSO2 の添加を通常の1/3以下に抑えることが可能となる。18℃に設定されたタンクにて 14 日間の発酵後、滓引き、マロラクティック発酵と続く。冬の低温(5∼8℃)にて清澄、アッサンブラージュ。冷却し、安定後に濾 過するが、その間 2∼3 年シュール・リー(11℃)にて熟成され、滓抜き後は、最低 4 ヶ月間の瓶熟成。 ≪その他テクニカル情報≫ ・総酸度:5g/1 H2SO4 ・アルコール度:12.7% ・残糖分:9g/l ≪テイスティングノート・コメント≫ ぶどう果汁の鮮度を保つことを大切にしている。 その結果「バラ色と黄金に緑のニュアンスが混じった濃い色」のシャンパーニュが完成する。 圧倒的な果実風味と黒ぶどうらしい高いアロマが特徴的。 高い黒ぶどう比率からたっぷりとして、ふくよかなアタックと余韻に残る充実感、飲み 応えを得ている。 少し冷やし目で食前に。 温度を上げて白身の肉や煮込み料理まで合わせられる。 まさに食事と共にあるシャンパーニュ。 どこまでも優しく、身体に染み込んでいくようなナチュラルでぶどう本来の果実味を感じさせる味わい。 Brut Nature ドラピエ ブリュット ナチュール ≪ドラピエの畑のテロワール≫ 54 ヘクタールに及ぶ自社栽培畑は我々の特徴的である本物のナチュラルなキュヴェを体言していると言える。1808 年の創業以 来、ドラピエ家はこの太陽の恵みを受けた石灰岩を多く含有する大地で、熟練の技術によりミネラル分豊かな薫り高いワイン造りを 続けてきた。ドラピエのシャンパンは、主にウルヴィル、ベルジェール、ブジー、アンボネイ、マルイ・シュール・アイ、クラマンといった 畑から生産される。醸造所は 12 世紀、クレルヴォー大修道院の修道士により建設され、その場所は歴史的な観光地として名高く、 シャルル・ド・ゴールのコロンベイ・レ・ドゥ・エグリーズの私邸はここより 14 キロ程に位置し、当時彼はドラピエをこよなく愛していた。 このシャンパーニュもウルヴィルの村を主としたジュラ紀に由来する土壌で育まれたピノ・ノワール 100%。南向き斜面上部の畑の 完熟したぶどう。 ≪品種≫ ピノ・ノワール 100% ≪醸造・熟成≫ ぶどうの自重でプレスされた第一果汁のみを原料にし、ポンプなどは使用しない。そのため、ぶどうは余計な負荷がかからない上、酸素との接触 もなくSO2 の添加を最小限に抑えることが可能となる。3 種のリザーヴ・ワインがアッサンブラージュされ、最低3年は便熟成される。 ≪その他テクニカル情報≫ 醸造時SO2 無添加 瓶詰め時に少量添加(20mg/l) 総酸度:5g/1 H2SO4 ドザージュ:門出のリキュール無添加、残糖分は 3g/l 以下 - 4 - ≪テイスティングノート・コメント≫ 色:鮮やかで光沢のある銅の色調。アロマ:赤いフルーツや桃のパワフルでフレッシュな香り。ボディー:フルーティーなマルメロ、クロフサスグリ、ジ ンジャーブレッドの香りのすっきりとしたアタックでありながrしっかりとした味わい。フレッシュな喉越しで食欲を促すので、理想的なアペリティフです。 オイスターやシーフード、そして様々な軽めのペーストリーと良く合います。 本物の純粋さに感動を求める方々のために、ドラピエはピノ・ノワール100%で、(ドラピエのシャンパンはどれも同じではありますが)第一搾り果汁 のみを原料として、更にドザージュを一切行わないシャンパンを用意している。 いわゆる「門出のリキュール(Liqueur d’Expedition)」の添加を一 切行わないので、シャンパンの残糖(ボトル当たり約2グラム)は正に自然の果実に由来するもののみという事。 製造工程での亜硫酸塩の使用 は品質を保持するために必要な最小限度に抑えている。 ぶどう果実の特性が活き活きと表現できるシャンパーニュに仕上げる。 ルビー色か かった黄金色に微かに銅色を反射させる色調、泡立ちはほんの僅かですが口の中で溌剌としたムースが感じ取れるはず。 新鮮な黒ぶどうのノ ーズに、柑橘や赤果実の香りが印象的。 洋梨のフレーヴァーや芳香なハーブのブーケが口一杯に豊に広がり、辛口過ぎず、すっきりしたイキイ キした仕上がりの。 仄かにスパイシーさが長く持続する余韻。 ドラピエらしい自然な味わいを楽しめる。 Rosé Brut ドラピエ ロゼ・ブリュット ≪産地≫ ウルヴィルの村、ドラピエのピノ・ノワールのみ植樹された小さな畑に名付けられた“Val des Demoiselles”のピノ・ノワールを主体とす る。 ≪品種≫ ピノ・ノワール 100% ≪醸造・熟成≫ 重力で軽くプレスされた第一果汁のみを使い、ポンプなどは使用しない。ぶどうは余計な酸素との接触もなくSO2 の添加を通常の 1/3以下に抑えることが可能となる。セニエ法での伝統的醸造法により、強烈なブーケ、そして繊細な赤いフルーツのアロマが放 たれる。2 年以上瓶内熟成。 ≪その他テクニカル情報≫ 総酸度:4.80g/1 H2SO4 ドザージュ:11g/l ≪テイスティングノート・コメント≫ 色:ヴィンテージ毎に、淡いサーモンから鮮やかなピンクへと変化してゆく。 アロマ:ラズベリーやブラックベリー、時折ブラックカラントの香りを感じ る。ボディー:赤いフルーツ(ラズベリーやブラックベリー、ブラックカラント)やマンダリン、ペッパーの香り、程よい酸味の熟成した味わい。 このロゼシャンパンは、ピノ・ノワール種を醸してロゼシャンパンを造るという、シャンパンではとても珍しい製法を採用。 ぶどう園の畑は、ピノ・ノワー ルの栽培に向け格別に良い土壌になっていて、赤い果実味とアロマがもっとも濃縮された状態で、ぶどうを収穫。 低温でサービスすればきめ細 かい泡が充実。 泡立ちは綺麗なリボン状を描き、シトラスフルーツやペッパーの香りを放つ。 ぶどうの果実がとても濃縮されているため、濃縮 感が強すぎると感じることも。 その場合は、白のシャンパン向けに栽培されたピノ・ノワールをアッサンブラージュして、濃縮感を調整。 ロゼの色 合いを変わらないように、意思的にシャンパンを保管するシャンパンハウスもあるが、ドラピエ家では、色合いが自然に変化するようにしている。 、 色合いを調整するよりも、シャンパンの品質を管理することを優先した考え。 ファーストノーズは、ロゼのシャンパンらしく、赤い果実のフルーツや スミレの花の香りが漂う。 口当たりは、力強いので、口に含むとピノ・ノワール種100%ということがはっきりと感じられるはず。 Collection Cuvée Charles de Gaulle キュヴェ シャルル・ド・ゴール ≪産地・エピソード≫ 1960 年代、シャルル・ド・ゴール将軍は、エリゼ宮やその他公務以外の際は、私邸であるコロンベイ・レ・デュ・エグリーズ村のボワ セリーに滞在することが多かった。彼は、このボワセリーを囲む丘から産まれるシャンパーニュをこよなく愛しており、軍営の側近で あったボネヴァル大佐がドラピエの愛飲者であったことが゙ドラピエのシャンパーニュとド・ゴール将軍を引き合わせた。特に、ピノ・ノ ワールの豊かな風味が楽しめるエキストラ・ドライが彼の好みであった。1990 年 6 月 18 日、彼の兵役 50 周年祝典を記念して、 彼の肖像画をボトルに描きこんだ「コレクション・シャルル・ド・ゴール」がこの歴史的人物に対する尊敬の念を込めて製造販売され たもの。 ≪品種≫ ピノ・ノワール 80%、シャルドネ 20% ≪醸造・熟成≫ 重力で軽くプレスされた第一果汁のみを原料にし、ポンプなどは使用しません。そのため、葡萄は余計な酸素との接触もなくSO2 の添加を通常 の1/3以下に抑えることが可能になります。SO2 の添加をできる限り抑える(40mg/l)。 ≪その他テクニカル情報≫ 総酸度:5.2g/1 H2SO4 ドザージュ:9g/l ≪テイスティングノート・コメント≫ 黄金の色調とピノ種独特の香りが特徴。滑らかで味わいの持続するエレガントな仕上がりのシャンパン。サービス白いお肉料理との相性が良い。 - 5 - Cuvee Quattuor Blanc de Blancs ドラピエ キュベ クァトル ブラン・ド・ブラン ≪4 種類の古代品種≫ キュベ・キャトゥール(ラテン語で数字の 4 を意味)はウルヴィルとその周辺で際場される今では非情に僅かとなったシャンパーニュ の古代品種 4 種を均等にアッサンブラージュすることで、それぞれのぶどうのハーモニーを完成させる。フルーティーさ際立たせる 為、第一発酵後は樽熟成は行わずに、シュール・リーでの熟成を行う。4 つの白品種から生まれる唯一のシャンパンとなる。 アルバンヌ種 最初古代ローマ人によりもたらされた。以来、シャンパーニュ地方、特にバール・シュール・オーヴのコート・デ・バールで栽培され てきました。この品種からは、すっきりとしたアロマティックな香と溌剌とした味わいを生みます。 プティ・メリエ種 シャンパーニュ、そしてフランシュ・コンテを起源とし、アルバンヌ同様、フィロキセラ後はその多くは絶滅してしまいました。生き残っ た数百の苗から生まれるワインからは、フルーティーで火打ち石の風味も感じることが出来ます。 ブラン・ブレ種(真実の白という意味) シャンパーニュ地方でピノ・ブラン種に対し付けられた呼び名で、長い間シャルドネと混同されていました。ボトリティスの影響を受けやすいですが、 つる棚で風通しを良くするなどの注意をはらえば比較的気候には左右されにくく、しなやかで軽めのワインを生みます。 シャルドネ種 最もエレガント。豊かな芳香を作り出す高貴な品種です。十字軍時代にキプロス島よりもたらされ、シャンパーニュ地方では最も新しい品種。 ≪品種≫ アルバンヌ 25%, プティ・メリエ 25%、 ブラン・ブレ 25%、 シャルドネ 25% ≪醸造・熟成≫ 圧搾から瓶詰めまで、ほぼ全ての工程は重力を利用するグラヴィティシステム。それにより酸素との過度の接触がなくなり酸化を防ぎ、自然の風 味を引き出す。熟成 2∼3 年間、シュール・リーにて熟成。 SO2 はほぼ無添加。 ≪その他テクニカル情報≫ 総酸度:5.3g/1 H2SO4 ドザージュ:8g/l 25 年オーク樽で寝かせた秘伝の自家製リキュール ≪テイスティングノート・コメント≫ 少し緑がかった淡い金色。アロマ:柑橘系の果実の中に白い花や緑茶のニュアンス。ボディー:ミネラルの中に若干スパイスを感じる、クラシック、 そしてエキゾチックな味わい。サービス:理想的なアペリティフです。お魚やシーフード(ドレッシング抜き)、そして軽めの白いお肉料理との相性が 良い。 その名の通り 4 つのぶどう品種を均等に 25%づつアッサンブラージュして作られたユニークなシャンパンがこのキュヴェ。古代ローマ人がこの地 域ではじめて植えた葡萄はアルヴァンヌだと考えられている。アルヴァンヌもプティ・メリエもフィロキセラ禍以降、植えられることが少なくなり次第に 姿を消していき、現在では数百の葡萄樹しか残存していない。この 2 種類のぶどうは力強い個性を発揮し、シャンパンに力強さをもたらす。ブラ ン・ブレはシャンパーニュ地方でピノ・ブランに付けられた名前で“真実の白”を意味する。ボトリティスに弱いという特色があるものの、ぶどうへの風 通しを良くするなどの注意をはらえば比較的気候には左右されにくいぶどうである。このぶどうはシャンパンに柔らかさとフレッシュさをもたらす。そ してこの個性ある 3 種類のぶどうにシャルドネの特色であるエレガンスやアロマティックな味わいがプラスされ、全体のハーモニーが完成する。収 穫されたぶどうは慎重に選果したのち、空圧プレスによりゆっくりと搾られ、一番搾り果汁のみを使用する。他のキュベ同様、SO2 は最低限しか 添加せず、ドサージュはやはり 25 年オーク樽で寝かした秘伝の自家製リキュールを 1 リットル当たり 8 グラム使用。瓶詰め後は 2 年から 3 年熟 成され出荷される。ワインの色調は少し緑がかった淡い金色。ファーストノーズで柑橘系の果実のなかに、わずかではあるが緑茶のようなニュア ンスを感じることができる。口当たりはミネラルの中に若干スパイスを感じることができる。 Grande Sendrée ドラピエ グラン・サンドレ ≪産地≫ ウルヴィル、モンターニュ・ド・ランス、クラマンの異なる畑のぶどう ≪品種≫ ピノ・ノワール 55%、 シャルドネ 45% ≪醸造・熟成≫ 水平式プレス機で優しくプレス。ファーストプレスのみを原料とする。ルモンタージュを行わずに発酵。18℃に設定されたタン クにて 14 日間の発酵後、滓引き。そしてマロラクティック発酵が続く。冬の低温(5∼8℃)にて清澄。ブレンド、冷却安定後に 濾過するが、その間 2∼3 年、シュール・リー(11℃)にて熟成され滓抜き後は、最低 4 ヶ月間の熟成を経て出荷。 ≪その他テクニカル情報≫ SO2 の添加をできる限り抑える(40mg/l)。 冬季自然清澄 総酸度:5.6g/1 H2SO4 ドザージュ:オーク樽熟成の「門出の リキュール」添加 9g/l アルコール度:12% pH:3.08 残糖分:9g/l ≪テイスティングノート・コメント≫ 凝縮した洋ナシやスパイス、バニラなどの豊かでしっかりした香りが主張している。へーゼルナッツのスパイシーな風味とフローラルな余韻が印象 的。 適温は 7℃くらい。 料理全般に良く合う。 熟成させてもおもしろい。 - 6 - 「キュヴェ・グラン・サンドレ」の名前は1838年ウルヴィル(Urville)村に大被害を齎した大火で焼灰に覆われた一区画の名前に由来する。 その 土地の名称が不動産登記簿上の綴りに間違いがあったまま、“S”としてこのキュヴェに表記されたものである。 ウルヴィル村のセラーで発見さ れた 13 世紀のボトルを使用し、このグラン・サンドレは全ての工程で手造り作業での製造を行った。 1999年からマグナムボトルの生産も開始し ている。 ぶどうの選定、ワイン造りの手法と風味の官能的審査、いずれも優れた収穫年度に限って生産される「グラン・サンドレ」は正にグレート と称されるシャンパーニュに相応しいものである。 最良の区画の中でも最も古い樹齢のぶどう樹を選び、特別の注意を払いながらぶどうを収穫 する。 優しい加圧によって、キュヴェの最良の果汁を搾った後で、最小限のポンプ圧を駆使しながら丁寧に醸造工程をすすめ、亜硫酸の使用 を最小限にして独特のフィネスをもつワインを造り上げる。 ピノ・ノアール55%、シャルドネ45%のブレンドによって、このバランスの優れたシャン パーニュは力強くまた豊かな表現をみせる。 古式豊かな黄金色の衣をまとい、グラスの中でバブル(泡)は細やかでまた控えめである。 複雑 性を帯びた香りが弾ける。 フローラルでフルーティな表現によって、このグラン・サンドレはフィネスや芳しい香りを供えた仕上がりに驚かされるに 違いない。 アカシアの花からのハニーやマンダリンのジャムの香りが特長的。 乾燥した花、柔らかいスパイス、そして甘草の香りが印象的。 こ の上質のシャンパンは 飲み干す度にそれぞれ新しいこの上ない喜びを齎す。 商品記号 ワイナリー 69364 Drappier ドラピエ ワイン Carte Blanche Brut カルト・ブランシュ・ブリュット ヴィンテージ AOC/DO 色 サイズ 参考上代 在庫 NV Champagne 白 750ml 5,100 ◎ NV Champagne 白 750ml 5,600 ◎ NV Champagne 白 750ml 5,600 △ NV Champagne 白 375ml 3,400 ○ NV Champagne 白 750ml 5,900 △ NV Champagne 白 750ml 5,900 × NV Champagne 白 750ml 6,300 △ NV Champagne ロゼ 750ml 6,500 ○ NV Champagne ロゼ 750ml 6,500 △ 2002 Champagne 白 750ml 7,500 △ Champagne 白 750ml 9,000 △ Champagne 白 750ml 14,000 × Marc de Champagne 白 700ml 6,800 △ ピノ・ノワール75%、ピノ・ムニエ15%、シャルドネ10% 69366 Drappier ドラピエ Carte d'Or Brut 69710 Drappier ドラピエ Carte d'Or Brut ≪化粧箱入≫ 69283 Drappier ドラピエ Carte d'Or Brut ≪375ml≫ カルト・ドール・ブリュット カルト・ドール・ブリュット カルト・ドール・ブリュット ピノ・ノワール85%、シャルドネ10%、ピノ・ムニエ5% 69360 Drappier ドラピエ Brut Nature 69712 Drappier ドラピエ Brut Nature ≪化粧箱入≫ ブリュット・ナチュール ブリュット・ナチュール ピノ・ノワール100%。醸造時の亜硫酸無添加。ノンドサージュ。 69469 Drappier ドラピエ Brut Nature"Sans Soufre" ブリュット・ナチュール・サン・スフレ ピノ・ノワール100%。亜硫酸無添加。ノンドサージュ。 69361 Drappier ドラピエ Rose Brut 69711 Drappier ドラピエ Rose Brut ≪化粧箱入≫ ロゼ・ブリュット ロゼ・ブリュット ピノ・ノワール100%。セニエ方式。 69363 Drappier ドラピエ Cuvee Charles de Gaulle 69309 Drappier ドラピエ "Cuvee Quattuor" Blanc de Blancs 69909 Drappier ドラピエ Grande Sendree 69313 Drappier ドラピエ Tres Vieux Marc de Champagne キュヴェ・シャルル・ド・ゴール キュヴェ・キャトゥール・ブラン・ド・ブラン 2004 グラン・サンドレ トレ・ヴュー・マール・ド・シャンパーニュ ピノ・ノワール100%。アルコール度数 40%。オーク樽で10年熟成。 - 7 - Loire TOP Henri Bourgeois Sancerre アンリ・ブルジョワ サンセールの歴史を造った老舗 アンリ・ブルジョワ “クロタン・ド・シャビィニョール”とい う山羊の乳から造られるフロマージ ュで有名なシャビィニョールの街で 10世代にもわたってサンセールを 代表する銘酒を造り続けているドメ ーヌ・アンリ・ブルジョワ。 まさにサ ンセールの歴史を作ってきた一家 と言って良いだろう。 現当主ジャ ン・マリー・ブルジョ ワ氏は 言う。 『私達の一族はこの土地の伝統を 歪めることなく、10世代に渡って 引き継いできました。この土地の 個性と伝統的ワイン造りに敬意を 払い尊重すること。それは伝統を 重んじるということだけでなく、この土地の表現の為に最適の判断をす るということなのです。』 言葉の通り彼等の哲学は全てのワインに反映 されていて、プティ・ブルジョワでさえエスプリを感じさせてくれるし、ソム リエ、ジャーナリストをはじめとするプロから一般のワインラヴァーまで賞 賛の声がやまない。 洗練され、鋼のような緊張感を持ちながらも、ど こか親しみやすさを感じさせるワイン。 アンリ・ブルジョワが位置するサ ンセールは地質学的に見ても特異な土地である。 ロワール川に面し て位置する為、その傾斜は60%を超えることもある。 土壌を形成す るのはジュラ紀に由来する泥灰土の上にロワール川の堆積物が幾重 にも重なる。 黒灰色の石英や石灰岩の比率は非常に高くミネラルが “Petit Bourgeois” Sauvignon Blanc 豊富。 それでいて、 1つ丘を越えると全く 違った表情の土壌 に変化するという。 元々1950年創業 当時は2ha の畑か らスタートし、現在で はサンセールとプイ ィ・フュメに合計65 ha の畑を持つに至 っている。 量、質 共にサンセールを代 表する造り手と言っ てよいだろう。 つぎ はぎのように点在す る 畑 は 各々 個性 の 違う土壌になってい て、できる限りその 土壌を生かすべく幾 つものキュヴェを造 っている。 プティ・ブルジョワ・ソーヴィニョン・ブラン 原産地: ロワール中央部 品種: 100% ソーヴィニヨン・ブラン 樹齢: 10∼40 年以上 農法: リュット・レゾネ 栽培面積: 112ha 収 穫量: 55-60hl/ha 畑の向き: 南、南南西 土壌: カイヨット(小石混じりの石灰質)、シレックスの混じる粘土質 ≪栽培≫ フランスの庭と呼ばれる、中央フランスの区画の異なる複数の畑で栽培される。平均樹齢 10 年の若木から 40 年の古木まで、様々な葡 萄がブレンドされる。 ≪醸造≫ 温度管理可能なステンレス・スティール・タンクにて、15∼20 日間のアルコール発酵後、5 ヶ月間滓と共に熟成させ、フレッシュでフルーティーな中に 深みのあるワインに仕上げる。※スクリューキャップ使用。 ≪テイスティング≫ ソーヴィニョン・ブラン自体の果実味やその葡萄樹に咲く花の香りを思い起こさせる、芳香風味を備えている。健全な葡萄の成熟を十分 に待って収穫されている。味わいとしては新鮮で溌剌としている。アペリティフとして、またグリルした魚介類、お刺身、サラダなどとも好相性で、幅広く 楽しめるワイン。10∼12℃で提供したい。 ≪受賞暦≫ (2008)…Medaille d’Or / ConcoursNational desVins de Pays 2009 - 8 - “Petit Bourgeois” Cabernet Franc プティ・ブルジョワ・カベルネ・フラン 原産地: ロワール中央部 品種: 100% カベルネ・フラン 樹齢: 10∼40 年以上 農法: リュット・レゾネ 生産量: 37,500 本/年 栽 培面積: 5.15ha 収穫量: 48hl/ha 畑の向き: 南 土壌: シレックスの混じる粘土質 ≪栽培≫ サンセールの丘の斜面で栽培される樹齢 10 年から 40 年のカベルネ・フラン 100%で造られる。 ≪醸造≫ 100%除梗。14 日間ステンレス・スティール・タンクでのアルコール発酵。果実味を最大限に引き出し 10 ヶ月間フレンチ樽(60%)にて熟成、フレッ シュでフルーティーなワインに仕上げている。 ≪テイスティング≫ 黒スグリ、野いちごなどのフルーティーな香。滑らかで柔らかく、少しスパイシーな味わいは、カベルネ・フランの教科書のよう。グリルした赤身肉 とのマリアージュは当たり前すぎると言う方には中華料理や魚の照り焼き、うなぎの蒲焼なども良く合う。16℃程度でサービスしたい。 Sancerre “La Vigne Blanche” サンセール・ラ・ヴィーニュ・ブランシュ 原産地: AOC サンセール 品種: 100% ソーヴィニョン・ブラン 樹齢: 20∼40 年以上 農法: リュット・レゾネ 生産量: 128,000 本/年 収穫量: 55hl/ha 畑の向き: 南、南西 土壌: カイヨット中心の白亜質土壌 ≪栽培≫ シャヴィニョールに位置するカイヨットと呼ばれる石灰岩土壌が2/3を占める畑。樹齢は40年を越す。リュット・レゾネ、さらに収量制限 を課すことで、葡萄の実は凝縮度の高いものとなり、綺麗な酸とバランスの取れた深い果実味を得る。 ≪醸造≫ 15∼18℃に温度管理されたステンレス・スティール・タンクで、18日間、自然酵母でアルコール発酵を行います。(一部培養酵母使用することもある)発 酵後 6∼7 月の間、シュール・リーにて熟成され瓶詰め。 ≪テイスティング≫ 12℃ほどが適温。繊細でフローラルなアロマがバランス良く、活き活きとしたフレッシュさが口の中に広がります。ソーヴィニョンらしい花の香、青草の香が支 配的。完璧に成熟した葡萄ならではの満足感。2∼3年の熟成が可能。 Sancerre Les Baronnes Sauvignon サンセール゚・レ・バロンヌ・ソーヴィニヨン 原産地: AOC サンセール 品種: 100% ソーヴィニョン・ブラン 樹齢: 20∼40 年 農法: リュット・レゾネ 生産量: 143,000 本/年 栽培面積: 22ha 収穫量: 50hl/ha 畑の向き: 南東 土壌: 粘土石灰質 ≪栽培≫ シャヴィニョール村の境界線から広がるこの畑は樹齢 20 年のものから 40 年の古木も多く石灰質交じりの粘土層に深く根付いている。 葡萄はミネラル分を豊富に吸収し、華やかな香りを放つ。 ≪醸造≫ 15∼18℃に設定されたステンレス・スティール・タンクで 18 日間、自然酵母にて発酵。 熟成はシュール・リーにてタンク熟成が主体だ が約15%が2∼3年のオーク樽も用いている。 ≪テイスティング≫ このワインは南国フルーツのようなエキゾチックで華やかな香りにはじけるようなシトラスのアロマが印象的。飲み口はとてもエレガント でやさしく、若草の香りが心地良い余韻となりソーヴィニヨンらしさを表現している。野菜、魚介類などを使った料理はもちろん、フル ーツをベースにしたソースを絡めた主菜にも良く合う。また若いクロタン・ド・シャヴィニョールには抜群に合う。 Sancerre “le MD”de Bourgeois サンセール・ル・モンダネ・ド・ブルジョワーズ 原産地: AOC サンセール 品種: 100% ソーヴィニョン・ブラン 樹齢: 10∼40 年以上 農法: リュット・レゾネ 生産量: 38,038 本/年 栽培面積: 5.60ha 収穫量: 51hl/ha 畑の向き: 南、南西 土壌: キンメリジャン泥灰土 ≪栽培≫ シャヴィニョールの起伏のある丘の斜面のキンメリジャン泥灰土と粘土石灰土壌で栽培される。完熟をゆっくり待ってから収穫され、丁寧に 発酵槽へと運ばれる。 ≪醸造≫ 最良の果汁を取り出す為、ゆっくりと圧搾し、低温にて滓下げを行い、不純物を沈殿させます。21 日間のステンレス・スティール・タンクでの アルコール発酵(15∼18℃)。そしてシュール・リーにてゆっくり 9 ヶ月の間、熟成させる。 ≪テイスティング≫ 完熟した葡萄を感じさせるエキゾチックな香り、そしてフルーティーなミネラル感のある芳醇な香りを備えます。魚、白身の肉、特にマンステール チーズ、子牛の薄切り肉などと好相性をみせる。10∼12℃前後で、その偉大な個性を十二分に発揮し、3∼5 年の瓶内熟成で、さらにまろやかな 旨味や複雑さが出てくる。 ≪受賞暦≫ (2008)…Guide Hachettes 2010 - 9 - Sancerre “La Bourgeoise” Blanc サンセール・ラ・ブルジョワーズ・ブラン 原産地: AOC サンセール 品種: 100% ソーヴィニョン・ブラン 樹齢: 50 年以上 農法: リュット・レゾネ 生産量: 85,400 本/年 栽培面積: 15ha 収穫量: 43hl/ha 畑の向き: 南、南西 土壌: シレックスの混じる粘土石灰質土壌 ≪栽培≫ この畑特有の火打ち石の混じる土壌の畑で、樹齢50年以上の古木から上質の葡萄が収穫される。リュット・レゾネ、さらに収量制限を 課すことで、葡萄の実は凝縮度の高いものとなり、綺麗な酸味とバランスの取れた深い果実味を産む。 ≪醸造≫ 除梗は行わず、温度管理されたステンレス、一部(35%)トロンセ産フレンチオークにより、22日間ほぼ自然酵母でアルコール発酵を行う。発酵 後11ヶ月の間シュール・リー。熟成は新樽、1年樽、2年樽をそれぞれ1/3づつ使用。 ≪テイスティング≫ 12℃に程度で石灰土壌由来の非常に強いミネラル、グリーンノートやスパイシーさが感じられ、後から豊かな果実味とソーヴィニョンの花の香り が出てくるが、火打ち石そのままのミナラリーな香が支配的。香の豊かさだけでなく非常に複雑味があり、エスニック料理にも良く合う深み のあるワイン。10∼12年の熟成が可能。 ≪受賞暦≫ (2007)…★ / Guide Hachettes 2010 …★★★★ / Guide Phaneuf 2010 (Quebec) Sancerre “La Bourgeoise” Rouge サンセール・ラ・ブルジョワーズ・ルージュ 原産地: AOC サンセール 品種: 100% ピノ・ノワール 農法: リュット・レゾネ 生産量: 37,693 本/年 樹齢:50 年以上 栽培面積: 5.90ha 収穫量: 41hl/ha 畑の向き: 南、南西、南東 土壌: シレックスの混じる粘土石灰質土壌 ≪栽培≫ 南西の粘土石灰質土壌の畑。リュット・レゾネ、さらに収量制限を課すことで、葡萄の実は凝縮度の高いものとなり、綺麗な酸味とバラン スの取れた深い果実味を産む。 ≪醸造≫ 除梗は行わず、18日間、26∼32℃で自然酵母にて発酵を行う。この間、ピジャージュや1日2回のルモンタージュを行い、シュール・リーに て、色素やタンニンを丁寧に抽出。そして10∼12カ月の間、トロンセ産樽にて熟成される。 ≪テイスティング≫ ルビーがかったガーネットの色調で熟したフルーツ、チェリーやプラムそれからバニラの香りが感じられる。凝縮された均整のとれたワイン。白ワイン 同様にしっかりとミネラルを感じさせる。10年以上の熟成が可能。 Sancerre “Jadis” サンセール・ジャディス 原産地: AOC サンセール 品種: 100% ソーヴィニョン・ブラン 樹齢: 30 年以上 農法: リュット・レゾネ 生産量: 9,000 本/年 栽培 面積: 1,60ha 収穫量: 42hl/ha 畑の向き: 南、南西 土壌: キンメリジャン泥灰土 ≪栽培≫ キンメリジャン土壌。樹齢30年以上の畑で、リュット・レゾネによる栽培。葡萄の房は小さく、結実も制限される為、葡萄の木の腐敗などを 防ぐことが出来る。ソーヴィニヨン・グリが数パーセント栽培されている。 ≪醸造≫ 畑で葡萄に付着した不純物を2日間に渡り沈殿させた後、葡萄は自然に発酵を始める。自然酵母による25日間のアルコール発酵で 果実味豊かな果汁が取り出され、ステンレス・スティール・タンクとフレンチオーク樽(1:1)で11ヶ月間の熟成。満月の後に滓引きが行われる。 非常に粗いフィルター。 ≪テイスティング≫ 強い果実味と凝縮した味わいが特徴的。エキゾチックな果実と蜂蜜のフレーバー、複雑味がありながらも非常に高いレベルでバランスして いる。甘辛ソースの魚や白身肉料理とのマリアージュが最適。 ≪受賞暦≫ (2007)…17.5 / Grand Guide des Vins de France 2009 …Guide Hachettes - 10 - Sancerre “d’Antan” サンセール・ダンタン 原産地: AOC サンセール 品種: 100% ソーヴィニョン・ブラン 樹齢: 40 年以上 農法: リュット・レゾネ 生産量: 9,800 本/年 栽培 面積: 1,90ha 収穫量: 39hl/ha 畑の向き: 南、南西 土壌: シレックスでも特に優れた土壌 ≪栽培≫ 火打ち石の混じる石灰質土壌。樹齢40年以上の畑でリュット・レゾネによる栽培。39hl/ha という低い収量により、凝縮度の高い、しっ かりとした骨格のワインを生み出す。 ≪醸造≫ 除梗は行わず23日間自然酵母のみで発酵。フレンチオーク樽(60%)とステンレス・スティール・タンクにて、11ヶ月間熟成を行う。テロワールの 個性、収量制限された葡萄の質を最大限に活かす為、無清澄、無濾過で満月後に滓引き。 ≪テイスティング≫ 芯の通った生き生きとした酸と熟度のある果実が特徴的。他のどのワインよりも高い凝縮度を誇る。レモン果皮やグレープフルーツ、スイカズラ の花のフレーバーが感じられる。熟成によって更に個性を表す。 ≪受賞暦≫ (2007)…17.0 / Grand Guide des Vins de France 2009 Sancerre “le Chene St Etienne” Blanc サンセール・ル・シェーヌ・サン・エチエンヌ・ブラン 原産地: AOC サンセール 品種: 100% ソーヴィニョン・ブラン 樹齢: 35 年以上 農法: リュット・レゾネ 生産量: 11,168 本/年 栽 培面積: 2ha 収穫量: 41hl/ha 畑の向き: 南、南西 土壌: キンメリジャン泥灰土 ≪栽培≫ キンメリジャン土壌の樹齢35年以上の畑で、リュット・レゾネによる栽培。41hl/ha という低い収量により、凝縮度の高い、しっかりとした骨 格のワインを生む。 ≪醸造≫ 28日間自然酵母のみで発酵後、11ヶ月に渡り樹齢435年のエチエンヌの樹で造った225lバリックと600lの伝統的な樽で熟成さ せる。(新樽及び古樽)シュール・リーを行うことで、非常に奥深いワインに仕上げています。最高のワインを造る為にできることは全てやる。 ≪テイスティング≫ 非常に長熟で年毎に深みを増す。レモンパウンドケーキや白桃、シトラス、メレンゲといった芳醇な香りと微かにビターな甘さが感じられます。 長く綺麗に残る余韻が印象的。※1995 年樹齢435年の樫の樹に落雷があり、街のシンボルで不思議な力を持つと言われていた樹 は死んでしまった。その樹を樽に加工し、熟成に使っている特別なキュヴェ。2003年が最後のヴィンテージ。 ≪受賞暦≫ (2002)…92pt / Wine Spectator 2008 June Sancerre “le Chene St Etienne” Rouge サンセール・ル・シェーヌ・サン・エチエンヌ・ルージュ 原産地: AOC サンセール 品種: 100% ピノ・ノワール 樹齢: 35 年以上農法: リュット・レゾネ 生産量: 4,226 本/年 収穫量: 42hl/ha 畑の向き: 南 土壌: 石灰岩 ≪栽培≫ 石灰岩土壌の樹齢 35 年以上の畑で、リュット・レゾネによる栽培を行います。39hl/ha という低い収量により、凝縮とバランスの良い、フル ボディのワインを造り出します。 ≪醸造≫ 除梗を100%行い、自然酵母により、19日間のアルコール発酵後(26∼32℃)。12ヶ月に渡り、樹齢435年のエチエンヌの樹で造った 225lバリックと600lの伝統的な新樽で熟成させる。最高のワインを造る為にできることは全てやる。 ≪テイスティング≫ 非常に長熟で年毎に深みを増す。鮮やかなガーネット色で、赤や黒フルーツバスケット、そしてほのかに野生的でスパイシーな香りが感じられ ます。パワフルなボディーながら上品にまとまっている。タンニンは細かくやわらかい。※1995 年樹齢435年の樫の樹に落雷があり、街の シンボルで不思議な力を持つと言われていた樹は死んでしまった。その樹を樽に加工し、熟成に使っている特別なキュヴェ。2002年が最後のヴィ ンテージ。 ≪受賞暦≫ (2000)…85pt / Wine Spectator 2008 June - 11 - Pouilly-Fume “La Demoiselle” De Bourgeois プイィ・フュメ・ル・デモワゼル 原産地: AOC プイィ・フュメ 品種: 100% ソーヴィニョン・ブラン 樹齢: 20∼30 年以上 農法: リュット・レゾネ 生産量: 42,640 本 /年 栽培面積: 6.60ha 収穫量: 48hl/ha 畑の向き: 南東 土壌: キンメリジャン泥灰土 ≪栽培≫ 最初にこのアペラシオンの葡萄の苗木が植樹されたという、サン・ローラン修道院のキンメリジャン泥灰土壌で栽培された葡萄を厳選して使 用。 ≪醸造≫ 自然酵母にて、ステンレス・スティール・タンクとフレンチオーク樽にて 22 日の間、発酵。そしてシュール・リーにてゆっくり 9 ヶ月の間、熟成させる。夏 に入ってから、ようやく瓶詰めされます。最もボトリングが遅いキュヴェ。 ≪テイスティング≫ このプレステージセレクションでは、繊細で凝縮したフルーティーなアロマを発見できるはず。最初の数年は、ソーヴィニョンの葡萄のフルーティーさや草 木の香りが強く、年月が進むにつれ、さらに複雑なテロワールの特性が表れてくる。熟成させお楽しみ頂きたいワインになっている。8∼10 年の熟成が 可能。お料理とのマリアージュも幅広くお楽しみ頂ける。ヨード的な香を感じさせるのが大きな特徴。 ≪受賞暦≫ (2008)…★★ / Guide Hachette 2010 …★★★★ / Guide Phaneuf 2010 (Quebec) 商品記号 ワイナリー ワイン Bourgeois 69947 Henri アンリ・ブルジョワ Petit Bourgeois Sauvignon Bourgeois 69874 Henri アンリ・ブルジョワ Petit Bourgeois Cabernet F Bourgeois 69948 Henri アンリ・ブルジョワ Sancerre la Vigne Blanche Bourgeois 69973 Henri アンリ・ブルジョワ Sancerre Les Baronnes Blanc Bourgeois 69661 Henri アンリ・ブルジョワ Sancerre la Bourgeoise Bourgeois 69662 Henri アンリ・ブルジョワ Sancerre la Bourgeoise Bourgeois 69663 Henri アンリ・ブルジョワ Sancerre le MD Bourgeois 69875 Henri アンリ・ブルジョワ Sancerre Jadis Bourgeois 69755 Henri アンリ・ブルジョワ Sancerre d'Antan Bourgeois 69666 Henri アンリ・ブルジョワ Sancerre le Chene St Etienne Bourgeois 69667 Henri アンリ・ブルジョワ Sancerre le Chene St Etienne Bourgeois 69668 Henri アンリ・ブルジョワ Pouilly Fume la DM プティ・ブルジョワ・ソーヴィニヨン プティ・ブルジョワ・カベルネ・フラン サンセール・ラ・ヴィーニュ・ブランシュ サンセール・レ・バロンヌ・ブラン サンセール・ラ・ブルジョワーズ・ブラン サンセール・ラ・ブルジョワーズ・ルージュ サンセール・ル・モンダネ サンセール・ジャディス サンセール・ダンタン サンセール・ル・シェーヌ・エチエンヌ・ブラン サンセール・ル・シェーヌ・エチエンヌ・ルージュ プイィ・フュメ・ラ・デモワゼル - 12 - ヴィンテージ AOC/DO 色 サイズ 参考上代 在庫 2009 Vin de Pays 白 750ml 2,000 ◎ 2008 Vin de Pays 赤 750ml 2,000 ◎ 2008 #N/A 白 750ml 3,200 × 2008 Sancerre 白 750ml 3,600 ○ 2007 Sancerre 白 750ml 4,500 × 2006 Sancerre 赤 750ml 4,500 ○ 2008 Sancerre 白 750ml 4,000 △ 2007 Sancerre 白 750ml 6,000 ○ 2007 Sancerre 白 750ml 6,000 △ 2002 Sancerre 白 750ml 9,500 △ 2000 Sancerre 赤 750ml 9,500 △ 2008 Pouilly Fume 白 750ml 4,500 △ Bourgogne TOP Frederic Magnien Morey Saint Denis フレデリック・マニャン 新しいネゴシャンのスタイルを築いた異端児の「ブルギニヨン」 フレデリック・マニャンは196 9年モレ・サン・ドニ村のドメ ーヌ・ミシェル・マニャンの5 代目として生まれた。 17 歳から畑やカーヴで父の手 伝いをしながら、ボーヌにあ る醸造学校でワインを学ん だという。 このころには、シ ャサーヌ・モンラッシェを代 表する造り手の一人「シャサ ーヌの手本」とも呼ばれる、 ドメーヌ・ジャン・ノエル・ガニ ャールでも働き、ブルゴーニ ュワイン造りの基本を学んだ。 更にブルゴーニュだけに拘 らずカリフォルニアのカレラ、 オーストラリアのバンノックバ ーンなどにも醸造研修に出 かけている。 そして1993 年、実家に戻り、父ミッシェルのドメーヌを任されるようになり、それまで 収穫した葡萄の大半を協同組合に持ち込んでいたのを止め、元詰め に専念するようになった。 1995年には自分の理想のワインを造るた め、自身の名前を冠したネゴシャンワインの生産に乗り出すこととなっ た。 りわけ樹齢40年以 上のヴィエーニュ・ ヴィーニュを中心に 厳選するのだそう。 テロワールを表現 するにはやはり樹 齢が高く、根のしっ かりと張った樹を選ばなければならない。 仕立てはできる限りコルド ン・ド・ロワイヤルを選ぶ。 (グイヨに比べてコルドンは収量が低く品質に 差が出るからだ。) 細かに観察し、決めた畑は所有者に直接交渉を 持ちかける。 その際は所有者がバルクワインとして販売した金額を上 回る代金を支払うのだという。 こうして最高品質の葡萄を手に入れる 努力を惜しまず、ネゴシャンであることのメリットを最大限に生かし、毎 年安定した高品質のワインを産するという新しいスタイルを確立してき た。 今では葡萄耕作会社を設立し、契約した畑での葡萄栽培を、自 身を含め自前のスタッフで行うようになり、買付価格も抑えることが可 能となっている。 ネゴシャンであることを最大限に活かしながら、畑、 カーヴにおいては限りなくドメーヌに近いワイン造りを行っている。 他の ネゴシャンにもドメーヌにも真似の出来ない手法である。 太陰有機法(Bio-Lunaire) ワイン造りは基本的に有機や太陰有機法(Bio-Lunaire)にのっとって行 われる。 太陰有機法とは、月の満ち欠けに合わせ各行程を進めてい くということ。 その目的は地球のエネルギーをワインに最大限取り入れ ることによって最高の葡萄を造ること。 無農薬・有機栽培は勿論、月 の運動により葡萄畑の作業を規定し、通常のビオロジックに、ビオディ テロワールの個性を自然な形で引き出す 「かつて研修したカレラではピノ・ノワールを造るために粘土石灰質土壌 ナミの考え方、天体運行によるビオディナミ・カレンダーを導入し、ビオ がある土地を探し回らなければならなかった。 しかし私達には探さず ロジーとビオディナミの中間に位置するワイン造りを実施している。(ラベ ともそれが足元にある。」 カリフォルニアでブルギニヨンであることを再 ルにデザインされた太陽と月と地球は自然の力を表現していて、ワイン 認識させられたのだという。 「でも、ブルゴーニュの特殊性を意識でき 造りは自然の流れと共にあるべきという彼の基本理念を表している。) ているブルゴーニュ人が実は非常に少ないんだ。」 テロワールの価値 更に、ワインへのストレスを避けるために自然の重力を利用し破砕、圧 を十分に理解している生産者の少なさに危機感を感じているよう。 フ 搾、発酵までを レデリックが自分のワインを、しかもネゴシャンワインを造ろうと決心した 行うグラヴィテ 大きな理由は、ブルゴーニュという特殊な土地において、それぞれの ィシ ステム(重 アペラシオンを表現する最良のワインを造りたかったから。 彼の言う 力 移 動 シ ス テ 最良のワインとは、異なるテロワールの個性が自然な形で引き出され ム)を採用して ているワインであり、生産者の趣向や時々のトレンドを追うものでは決し いる。 ピノ・ノワ てない。 フレデリックの理想とするワイン造りに到達するには限られた ー ル は 葡 萄 が 到着すると同 畑では不十分であったのだろう。 時に選果台で 未熟や腐敗果 ネゴシャンであることの優位性 自社の畑を所有しない彼は、アペラシオンそのものを表現するワインを 実 、 虫 や 葉 を 造るためにどのようにして葡萄を手に入れているのか。 それは実に原 取り除く房選りの後、除梗。 その後、もう1台の選果台上で果粒に残 始的で確実な方法である。 3月末、房はもちろん、葉もつけていない った果梗を手で除く。 葡萄の粒は破砕せず、800キロの容器に入れ、 葡萄畑に、朝日が昇る前から自転車で出かけ、朝日が一番早く当たる フォークリフトで持ち上げ、発酵用タンクヘと移す、どの行程でもポンプ 区画(=日照量に恵まれた区画)を厳選するのだという。 クリュの境 を使わず葡萄をやさしく扱う。 約15度で発酵前低温醸しの後、野生 界線は完璧に頭に入っていて、 下層の土壌についても熟知している。 酵母のまま発酵を開始。 初期は空圧式のピシャージュ機で、大きな テロワールに拘り始めた頃から自然に葡萄畑を立体的にイメージできる 穴が開いたら後は手で擢を突きながら、果帽を崩す。 アルコール発 ようになったのだという。 そして最良の葡萄の生る樹を探すのだが、と 酵が終了するとワインは小樽へ移される。 その間、酸化防止剤はで - 13 - きる限り使用しない。 基本的にノン・フィルターでボトリング。 テロワー ルの違いを明確に表現するため AOC ブルゴーニュからグラン・クリュま で醸造方法や樽の比率、熟成期間はほとんど変わらない。 彼は今、 ビオディナミ実践団体「ビオ・リュネール」(会長:ピエール・マッソン。 メンバーにはドミニク・ラフォンらも)に所属し、更なる技術向上に努めて いる。 フレール社の3年乾燥熟成バリック フレデリック・マニャンのワイン造りを語る上でもう一つ忘れてならないの がバリック。 サン・ロマンに あるクーパー、 フランソワ・フレ ール社の特注 バリックは世界 中から注文が 殺到する最高 級のものであり、 供給している のは極わずか な選ばれた生 産者のみ。 中でもフレール社製のバリックを100%使用しているのはド メーヌ・ド・ロマネ・コンティ、コント・ラフォン、ルロワ、そしてフレデリック・ マニャンのみだという。 ワイン生産開始から2年間、色々なバリックを 試し、このフレール社製の、しかも乾燥熟成期間が通常より長いドメー ヌ・ド・ロマネ・コンティと同じ仕様のバリックが最も自分のスタイルに合う と判断し、フレール社を「自分が使うことでますます価値が上がる」と説 き伏せたのだという。 使用する樫材は「木目の細かさ」に定評のあるフ ランス中部のアリエ産の樹齢120∼140年のものを使用し、伐採は樹 液の下がる冬期のみに限定されている。 通常2年のところを3年間乾 燥 熟 成 さ せ 80%あった湿度 を最終的に17 ∼18%まで下 げる。 「私がそ の樽を使うのは、 それが、柔らか いタンニンとエ レガントな果実 味を目指す自 分のスタイルに最もしっくりくるから。 樽はワイン造りの一工程に過ぎな い」 フレデリックはこのバリックについて、自分から話すことはない。 本 質を誤解されるのが嫌なのだという。 ヴィエーユ・ヴィーニュレンジの名は”おじいちゃん” フレデリック・マニャンでは新たな試みとして各銘柄をユニークなネーミ ングでカテゴリー分けをした。 多くの銘柄を分かりやすく分類すること で、フレデリック・マニャンの個性とフィロソフィーを明確にし、それを知っ てもらうためだ。 中でも彼が特に強い思い入れを持っているのは“アイ ユル”。 テロワールを高い次元で表現するにはやはりヴィエーユ・ヴィ ーニュの存在は欠かせない。 ICONES [イコンヌ] フレデリック・マニャンの基礎。ブルゴーニュ、赤、白を始めフレデリック・ マニャンが自身のスタイルを表現するのに最適と考える村名銘柄のレ ンジ。コストパフォーマンスの高さが魅力。 CARACTERES [カラクテール] Coeur de Roche=岩盤質、Couer de d'Argiles=粘土質など。それ ぞれ土壌タイプが明記されたレンジ。同じ村名でも土壌毎に異なる個 性が楽しめる。 PURETE ETERNELLE [ピュルテ・エテルネル] “永遠なる清純"と言う意味のビオディナミレンジ。畑が細分化されるブ ルゴーニュでは難しいとされるビオディナミだがフレデリックは周りの区 画の農法にも気を配って畑を選定。完全なビオディナミを展開。ジュヴ レ・シャンベルタンを中心に今後、より多くの銘柄にも取り組む。 AIEULS [アイユル] “昔のもの、またはおじいちゃん”を意味する古語。文字通り樹齢 40 年 以上のヴィエーユ・ヴィーニュが産む村名銘柄。古樹が産む葡萄の凝 縮感、上品さを熟知するがゆえのフレデリック・マニャンこだわりのレン ジ。 LES PREMIER [レ・プルミエ] 1級の中でも秀逸な畑の区画を厳選。フレデリック・マニャンの畑選び のセンスが表れるプルミエ・クリュ・レンジ。 - 14 - ICONES [イコンヌ] フレデリック・マニャンの基礎。フレデリック自身のスタイルを表現するのに最適と考える村名銘柄のレンジ。コストパフォーマンスの高さが魅力。 商品記号 ワイナリー ワイン Magnien 69A04 Frederic フレデリック・マニャン Bourgogne Pinot Noir Frederic Magnien 69A15 フレデリック・マニャン Bourgogne Chardonnay Frederic Magnien 69A22 フレデリック・マニャン Bourgogne Rose Frederic Magnien 69A33 フレデリック・マニャン Saint Romain Blanc Frederic Magnien 69A17 フレデリック・マニャン Saint Romain Blanc Frederic Magnien 69A32 フレデリック・マニャン Morey Saint Denis Blanc "Les Larrets" Frederic Magnien 69A34 フレデリック・マニャン Morey Saint Denis Blanc "Les Larrets" Frederic Magnien 69A16 フレデリック・マニャン Morey Saint Denis Blanc "Les Larrets" Frederic Magnien 69A20 フレデリック・マニャン Puligny Montrachet ブルゴーニュ・ピノ・ノワール ブルゴーニュ・シャルドネ ブルゴーニュ・ロゼ サン・ロマン・ブラン サン・ロマン・ブラン モレ・サン・ドニ・ブラン・レ・ラレ モレ・サン・ドニ・ブラン・レ・ラレ モレ・サン・ドニ・ブラン・レ・ラレ ピュリニー・モンラッシェ ヴィンテージ AOC/DO 色 サイズ 2007 ICONES 赤 750ml 参考上代 3,100 在庫 ◎ 2007 ICONES 白 750ml 3,100 ◎ 2008 ICONES ロゼ 750ml 2,500 △ 2007 ICONES 白 750ml 4,200 ○ 2008 ICONES 白 750ml 4,000 ○ 1999 ICONES 白 750ml 5,600 △ 2005 ICONES 白 750ml 5,200 ○ 2008 ICONES 白 750ml 4,500 × 2008 ICONES 白 750ml 7,000 ○ CARACTERES [カラクテール] Coeur de Roche=岩盤質、Couer de d'Argiles=粘土質など。それぞれ土壌タイプが明記されたレンジ。同じ村名でも土壌毎に異なる個性が楽しめる。 商品記号 ワイナリー ワイン Magnien 69A05 Frederic フレデリック・マニャン Cote de Nuits Village "Coeur de Roches Frederic Magnien 69A23 フレデリック・マニャン Marsannay "Coeur d'Argiles" Frederic Magnien 69A06 フレデリック・マニャン Marsannay "Coeur d'Argiles" Frederic Magnien 69A07 フレデリック・マニャン Fixin "Crais de Chene" Frederic Magnien 69A10 フレデリック・マニャン Gevrey Chambertin "Jeunes-Rois" Frederic Magnien 69A25 フレデリック・マニャン Gevrey Chambertin "Coeur de Fer" Frederic Magnien 69A11 フレデリック・マニャン Morey Saint Denis "Coeur d'Argile" Frederic Magnien 69A18 フレデリック・マニャン Meursault "Coeur de Roches" コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ・クール・ド・ロッシュ マルサネ・クール・ダルジール マルサネ・クール・ダルジール フィサン・クレ・ド・シェーヌ ジュヴレ・シャンベルタン・ジュンヌ・ロワ ジュヴレ・シャンベルタン・クール・ド・フェール モレ・サン・ドニ・クール・ダルジール ムルソー・クール・ド・ロッシュ ヴィンテージ AOC/DO 色 サイズ 2008 CARACTERES 赤 750ml 参考上代 4,200 在庫 × 2005 CARACTERES 赤 750ml 4,200 ○ 2008 CARACTERES 赤 750ml 3,800 × 2008 CARACTERES 赤 750ml 4,300 △ 2008 CARACTERES 赤 750ml 6,200 ○ 2005 CARACTERES 赤 750ml 7,000 ○ 2008 CARACTERES 赤 750ml 5,600 × 2008 CARACTERES 白 750ml 6,700 ○ PURETE ETERNELLE [ピュルテ・エテルネル] “永遠なる清純"と言う意味のビオディナミレンジ。畑が細分化されるブルゴーニュでは難しいとされるビオディナミだがフレデリックは周りの区画の農法にも気を配って畑を選定。完 全なビオディナミを展開。ジュヴレ・シャンベルタンを中心に今後、より多くの銘柄にも取り組む。 商品記号 ワイナリー Magnien 69A09 Frederic フレデリック・マニャン ワイン Gevrey Chambertin Bio certifie ジュヴレ・シャンベルタン・ビオ・セルティフィエ ヴィンテージ AOC/DO 色 サイズ 2008 PURETE ETERNELLE 赤 750ml 参考上代 6,400 在庫 ○ AIEULS [アイユル] “昔のもの、またはおじいちゃん”を意味する古語。文字通り樹齢40年以上のヴィエーユ・ヴィーニュが産む村名銘柄。古木が産むぶどうの凝縮感、エレガントさを熟知するがゆえの フレデリック・マニャンのこだわりのレンジ。 商品記号 ワイナリー ワイン Frederic Magnien 69A24 フレデリック・マニャン Gevrey Chambertin "Vieilles Vignes" Frederic Magnien 69A08 フレデリック・マニャン Gevrey Chambertin "Vieilles Vignes" Frederic Magnien 69A12 フレデリック・マニャン Chambolle Musigny "Vieilles Vignes" Frederic Magnien 69A30 フレデリック・マニャン Vosne Romanee Vieilles Vignes Frederic Magnien 69A13 フレデリック・マニャン Vosne Romanee "Vielles Vignes" Frederic Magnien 69A14 フレデリック・マニャン Nuits Saint Georges "Vieilles Vignes" Frederic Magnien 69A31 フレデリック・マニャン Chablis Vieilles Vignes ジュヴレ・シャンベルタン・ヴィエーユ・ヴィーニュ ジュヴレ・シャンベルタン・ヴィエーユ・ヴィーニュ シャンボール・ミュジニー・ヴィエーユ・ヴィーニュ ヴォーヌ・ロマネ・ヴィエーユ・ヴィーニュ ヴォーヌ・ロマネ・ヴィエーユ・ヴィーニュ ニュイ・サン・ジョルジュ・ヴィエーニュ・ヴィーニュ シャブリ・ヴィエーユ・ヴィーニュ ヴィンテージ AOC/DO 色 サイズ 2007 AIEULS 赤 750ml 参考上代 6,600 在庫 ○ 2008 AIEULS 赤 750ml 6,200 × 2008 AIEULS 赤 750ml 6,600 × 2007 AIEULS 赤 750ml 7,400 ○ 2008 AIEULS 赤 750ml 7,000 ○ 2008 AIEULS 赤 750ml 5,900 × 2007 AIEULS 白 750ml 3,900 ○ ヴィンテージ AOC/DO 色 サイズ 2001 1er cru 赤 750ml 7,500 △ 2002 1er cru 赤 750ml 8,600 △ 2007 1er cru 赤 750ml 9,000 ○ 2004 1er cru 赤 750ml 10,000 ○ 2008 1er cru 白 750ml 10,500 ○ 2008 1er cru 白 750ml 11,200 △ LES PREMIER [レ・プルミエ] 1級の中でも秀逸な畑の区画を厳選。フレデリック・マニャンの畑選びのセンスが表れるプルミエ・クリュ・レンジ。 商品記号 ワイナリー ワイン Frederic Magnien 69A26 フレデリック・マニャン Morey Saint Denis 1er cru "Clos Sorbe" Frederic Magnien 69A27 フレデリック・マニャン Morey Saint Denis 1er cru "Clos Sorbe" Frederic Magnien 69A28 フレデリック・マニャン Morey Saint Denis 1er cru "Clos Sorbe" Frederic Magnien 69A29 フレデリック・マニャン Chambolle Musigny 1er cru "Les Charmes" V.V." Frederic Magnien 69A19 フレデリック・マニャン Chassagne Montrachet 1er cru "Morgeots" Blanc Frederic Magnien 69A21 フレデリック・マニャン Puligny Montrachet 1er cru "Champ Canet" モレ・サン・ドニ・プルミエ・クリュ・クロ・ソルベ モレ・サン・ドニ・プルミエ・クリュ・クロ・ソルベ モレ・サン・ドニ・プルミエ・クリュ・クロ・ソルベ シャンボール・ミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・シャルム・ヴィエーユ・ヴィーニュ シャサーヌ・モンラッシェ・プルミエ・クリュ・モルジョ・ブラン ピュリニー・モンラッシェ・プルミエ・クリュ・シャン・カネ - 15 - 参考上代 在庫 Bourgogne TOP Joseph Burrier Chateau de Beauregard Fuisse ジョセフ・ブーリエ/シャトー・ド・ボール・ガール 畑ごとの個性を表現するプイィ・フュイッセの完成形 マコネのワインはシンプ ルで退屈なワインだと 言う人がいる。 確かに 平坦で焦点の定まらな いワインに出会うことも 多い。 しかし一度プイ ィ・フュイッセの畑を見 れば、この土地の可能 性にすぐ気が付くはずだ。 不規則に入り組んで小さな丘状になった畑 が連なり、土壌はアルカリ性が強く粘土の下には石灰岩が豊富に含ま れている。 この変化に富んだテロワールを誠実に表現しようとした時、 マコン・ヴィラージュとは違う世界が広がる。 ブーリエ家は 5 世代に渡 りブルゴーニュ南部(マコネ・ボジョレ地区)において、ぶどう畑を所有し、 ワイン造りを営んできた歴史ある家系。 15 世紀よりこの地方にその名 を残し“Les Burriers”(レ・ブーリエ)と呼ばれるフュイッセ村から 7km の村に位置する。 マコネ・ボジョレ地区において広大かつ良質の畑を 所有することで知られ、その中にはマコネ地区最高峰のひとつと名高 いプイィ・フュイッセ・レ・メネトリエールやラ・マレショード、ボジョレ地区の グラン・クリュとも言える丘の斜面に位置する樹齢 80 年以上のムーラ ン・ナヴァン・ラ・サロミンなどの畑も所有する。 常にマコネ・ボジョレ地 区のリーダー的存在として、そこに生きる「テロワールの個性」を引き出 すことを目指し、妥協のないぶどう栽培を徹底してきた。 その姿勢は 現当主フレデリック・マーク・ブーリエにより更に強固なものとなり今のブ ーリエ家を支えている。 リュット・レゾネを基本とし、農薬の使用を最小 限にとどめ、土への風通しと水はけを考えた耕作と、樹が健康に深く、 強い根を張るように一年の多くの時間を畑仕事のために費やす。 そし て全ての銘柄が安定した品質を保てるように収穫は徹底した収量制 限のもと全て手摘みで行われている。 現当主フレデリック・マーク・ブ ーリエは若くから家業であるワイン造りの道を志し、ディジョン大学醸造 学科を卒 業、農業 技士免許 を取得。 その翌年 にはリヨン の高等商 業学校に おいてマ ネジメント を学び、 1988 年ル イ・ジャドに入社。 のちに輸出部長として、またワイン造りにも参加しな がらメゾンの中心的存在として活躍。 その後 1999 年、父ジャック・ブ ーリエより家業を受け継ぎ、現在当主として、また AOC プイィ・フュイッ セの代表を務めるなど、地元生産者からも厚い信頼を得てる。 彼の 造るワインは、ジョルジュ・ブラン、ピエール・ガニエールをはじめとする 多くのトップレストランにオンリストされるなど、極めて高い評価を得るに 至っている。 最後にジョセフ・ブーリエを理解する上で最も大切なワイ ンであろうプイィ・フュイッセ・クラシックについて。 このベースとなるクラ スでさえ平均樹齢は30年を越す。 畑は有機肥料のみで健全に保た れ、微生物のバランスがとても良い状態だと言う。 葡萄樹は地中深く まで根を張り巡らせワインにミネラルと骨格を与える。 収穫は勿論、 全て手作業。 極めて優しくプレスした後、バリックとステンレスタンクに 半分づつに仕分けて発酵を開始。(フレッシュで素直な果実感とワイン としての複雑味や多面性を両立する) 通常のプイィ・フュイッセよりも 熟成に耐えうる酒質でありながらも、若いうちにその果実感を隠すこと はない。 3∼5年程度の熟成期間を経ると、樹齢30年樹のパワフル ながら老練な洗練されたブルゴーニュ・ワインへと変化を遂げる。 特に優れたクリマ(畑)を厳選し、個々の個性を活かしたキュヴェ。 その味わいの個性は秀逸であり、プイィ・フュイッセにテロワールの概念を定 着させた。 醸造に関しては基本的には同じだが、その個性に合わせて熟成期間等、一部違う部分がある。 Pouilly Fuisse “La Marechaude” ラ・マレショード 《ヴェルジッソン村》 ヴェルジッソン岩山の南/南東向斜面の畑。 土壌はジュラ紀の石灰質で小石を多く含むことから、水はけがよく、日中の熱もしっかり保つ為に葡 萄は理想的な熟度を誇る。 高い熟度ながら完璧なバランス感。 小樽発酵・熟成。 新樽1/3使用。 Pouilly Fuisse “Vers Pouilly” ヴェール・プイィ 《フュイッセ村》 粘土質土壌に石灰が混ざる土壌。 プイィ山の東向きの東斜面に位置することから適度な熟度、糖度、酸味のバランスを得る。 厚みのある果 実感が特徴的だが口中では十分なミネラルを感じさせる。 小樽発酵・熟成。 新樽と数年使用樽を半分づつ使用。 Pouilly Fuisse “Les Insarts” レ・ザンサール 《フュイッセ村》 ※メネトリエールから変更 古くからのファンが非常に多い優良畑。 小高い丘の南/南東向き斜面の中腹に位置する。 日中の熱を保持する中程度の白い石が豊富な石 灰質土壌。 香にミネラルを含む華やかさを感じさせる。 最もクラシックで優雅なタイプ。 新樽1/3使用。 Pouilly Fuisse “Vers Cras” ヴェール・クラ 《ソルトレ・プイィ村》 畑は醸造所の正面に位置する。 その名の通りクラ=白亜・石灰土壌の強く出た特異な畑。 若干固めな印象ながらミネラリーで硬質。 果実の ボリューム感というより、シャープな酸は高品質で伸びのある余韻になっている。 Pouilly Fuisse “Grand Beauregard” グラン・ボールガール 《各畑のブレンド》 ボールガールが有する8つのクリマのブレンド。 各クリマの最も状態の良い樽を選別してブレンドしているボールガールのトップキュヴェ。 プイィ・ フュイッセの常識を覆す奥行きのある味わいは圧倒的。 熟成によって真価を発揮する。 - 16 - 商品記号 ワイナリー ワイン de Beauregard 69288 Ch シャトード・ボールガール Pouilly Fuisse "Classic" de Beauregard 69289 Ch シャトード・ボールガール Pouilly Fuisse ≪375ml≫ de Beauregard 69290 Ch シャトード・ボールガール Saint Veran Classic de Beauregard 69291 Ch シャトード・ボールガール Saint Veran Classic ≪375ml≫ de Beauregard 69876 Ch シャトード・ボールガール Pouilly Fuisse "la Marechaude" de Beauregard 69293 Ch シャトード・ボールガール Pouilly Fuisse Les Insarts de Beauregard 69294 Ch シャトード・ボールガール Pouilly Fuisse Vers Pouilly de Beauregard 69295 Ch シャトード・ボールガール Pouilly Fuisse Vers Cras de Beauregard 69A39 Ch シャトード・ボールガール Grand Beauregard Pouilly Fuisse Burrier 69760 Georges ジョルジュ・ブリエ Bourgogne Rouge Chevalier Frederic Burrier 69299 Georges ジョルジュ・ブリエ Bourgogne Blanc Chevalier Frederic プイィ・フュイッセ・クラシック プイィ・フュイッセ サン・ヴェラン・クラシック サン・ヴェラン・クラシック プイィ・フュイッセ・ラ・マレショード プイィ・フュイッセ・レ・ザンサール プイィ・フュイッセ・ヴェール・プイィ プイィ・フュイッセ・ヴェール・クラ グラン・ボールガール・プイィ・フュイッセ ブルゴーニュ・ルージュ・シュヴァリエ・フレデリック ブルゴーニュ・ブラン・シュヴァリエ・フレデリック - 17 - ヴィンテージ AOC/DO 色 サイズ 2007 Pouilly Fuisse 白 750ml 参考上代 3,900 在庫 △ 2007 Pouilly Fuisse 白 375ml 2,200 × 2007 Saint Veran 白 750ml 2,700 ◎ 2007 Saint Veran 白 375ml 1,700 △ 2007 Pouilly Fuisse 白 750ml 5,100 △ 2006 Pouilly Fuisse 白 750ml 4,900 △ 2006 Pouilly Fuisse 白 750ml 4,700 △ 2006 Pouilly Fuisse 白 750ml 4,800 △ 2005 Pouilly Fuisse 白 750ml 8,000 △ 2007 AC Bourgogne 赤 750ml 2,500 ○ 2007 AC Bourgogne 白 750ml 2,400 △ Bourgogne TOP Domaine Camus Pere & Fils Gevrey Chambertin ドメーヌ・カミュ・ペール・エ・フィス 180年の歴史を持つジュヴレ特級畑最大の所有者 1830 年にジョセ フ・カミュによって 設立された。現当 主ユベールは孫 に当たり、現在所 有する 16.8 ヘク タールから成る畑 の約 2/3 は特級 畑となっている。 ジュヴレ最大の地 主の一人で 1981 年から 2004 の長 期間 INAO(Institut National des Appellations d'Origine)の地域代 表を努め、1993 年には BIBV(Bureau Interprofessional de Vins de Bourgogne)の局長となるなど、地元民の人望も厚く、責任感の強い 人物。このドメーヌでは生産量の約 70%をドメーヌ元詰めし、残りはネ ゴシャンに販売。現在は娘のエディーとの二人三脚でドメーヌを運営し ている。ユベールのワイン造りは至ってシンプル。発酵時の温度調節 機の導入はなされたが、基本的には約 50 年間なにも変わっていない。 40 年を超える葡萄樹から産まれる健全な葡萄は収穫後 100%除梗さ れ、1週間から 10 日の1次発酵に入る。ルモンタージュとピジャージュ を 1 日1回行い、ユベールお気に入りの 1920 年製のプレス機でゆっく りプレスされたワインは 15∼18 ヶ月、樽熟成。新樽の比率は 平均で 25%(グランクリュに関し ては約 50%)。できるかぎりシン プルに。人為的介入を最小限 に抑え、1つ1つの作業を丁寧 に行うことでブルゴーニュの、シ ャンベルタンの威厳が生まれる と言う。ユベールにとっては何も 特別なことはないが今のブルゴ ーニュにおいては非常に稀有な 存在かもしれない。彼らは自身のワインに対する評価を真摯に受け止 め敬意を表している。数々の賞賛の声があると同時に、『現代風でな い』彼等のワインに対するマイナスの評価も多々存在する。「私達は年 間数十万本を生産しているわけではありません。ずっと続けているもの はシャンベルタ ンという特別な 土地の魂をワイ ンに宿 すこと。 伝統にこ拘るの もそのためで、 それがクラシッ クな味わいと評 価されるのは 当たり前のこと。 それでも我々 のワインを認め てくれる人たちがいるのはとてもありがたいし、その人たちのためのワイ ン造りが今後も続けられれば幸せです。」控えめな口調ながらカミュ親 子のこの一言には彼らの信念が垣間見えるよう。濃縮感よりエレガント さを感じさせるワイン。力強さより優しく長い余韻。奥に潜む、味わいの 存在感は、ワイン全体にエネルギーを与えているようにも思える。それ を発見したとき、このドメーヌの本当の評価ができるのではないだろうか。 ≪カミュ所有の特級畑と面積≫ Chambertin/1.7ha ※ 1Latricieres Chambertin/1.5haCharmes Chambertin/3ha ※ 2Mazis Chambertin/0.3haMazoyeres Chambertin/4ha※2×印は Gevrey Chambertin の区画※1 北側南側の 2 つの区画があり平均樹齢は北側 40 年超、南側 70 年超。15 年前 から植え替えはしない※2 この 2 つの特級畑はどちらのアペラシオンを名乗ることが出来る - 18 - 商品記号 ワイナリー ワイン Pere & Fils 69906 Camus カミュ・ペール・エ・フィス Bourgogne Rouge Pere & Fils 69791 Camus カミュ・ペール・エ・フィス Gevrey Chambertin Pere & Fils 69620 Camus カミュ・ペール・エ・フィス Chambertin Pere & Fils 69571 Camus カミュ・ペール・エ・フィス Chambertin Pere & Fils 69621 Camus カミュ・ペール・エ・フィス Chambertin Pere & Fils 69785 Camus カミュ・ペール・エ・フィス Chambertin ≪1,500ml≫ Pere & Fils 69786 Camus カミュ・ペール・エ・フィス Chambertin ≪1,500ml≫ Pere & Fils 69691 Camus カミュ・ペール・エ・フィス Latricieres Chambertin Pere & Fils 69572 Camus カミュ・ペール・エ・フィス Latricieres Chambertin Pere & Fils 69692 Camus カミュ・ペール・エ・フィス Charmes Chambertin Pere & Fils 69573 Camus カミュ・ペール・エ・フィス Charmes Chambertin Pere & Fils 69574 Camus カミュ・ペール・エ・フィス Charmes Chambertin Pere & Fils 69693 Camus カミュ・ペール・エ・フィス Charmes Chambertin Pere & Fils 69788 Camus カミュ・ペール・エ・フィス Mazis Chambertin Pere & Fils 69575 Camus カミュ・ペール・エ・フィス Mazoyeres Chambertin Pere & Fils 69789 Camus カミュ・ペール・エ・フィス Mazoyeres Chambertin ブルゴーニュ・ルージュ ジュヴレ・シャンベルタン シャンベルタン シャンベルタン シャンベルタン シャンベルタン シャンベルタン ラトリシエール・シャンベルタン ラトリシエール・シャンベルタン シャルム・シャンベルタン シャルム・シャンベルタン シャルム・シャンベルタン シャルム・シャンベルタン マジ・シャンベルタン マゾワイエール・シャンベルタン マゾワイエール・シャンベルタン - 19 - ヴィンテージ AOC/DO 色 サイズ 2007 AC Bourgogne 赤 750ml 参考上代 3,300 在庫 △ 2002 Village 赤 750ml 6,200 ○ 2001 G cru 赤 750ml 13,000 △ 2002 G cru 赤 750ml 13,800 △ 2005 G cru 赤 750ml 17,000 × 1988 G cru 赤 1500ml 29,000 △ 1997 G cru 赤 1500ml 24,000 △ 2000 G cru 赤 750ml 8,300 △ 2005 G cru 赤 750ml 12,750 △ 1996 G cru 赤 750ml 7,800 △ 1997 G cru 赤 750ml 8,100 ○ 2001 G cru 赤 750ml 8,300 △ 2004 G cru 赤 750ml 8,200 × 2004 G cru 赤 750ml 8,700 △ 1998 G cru 赤 750ml 6,900 △ 1999 G cru 赤 750ml 7,200 △ Bourgogne TOP Domaine Yves Chevalier Vosne Romanee ドメーヌ・イヴ・シュヴァリエ 軽い抽出で豊かな果実感を与えるピュアなピノ・ノワール ブルゴーニュ・ワインを イメージするとき、ある いはブルゴーニュ・ワイ ンの最も重要な味わい の要素は何かを考えた とき、人それぞれ認識 は異なるかもしれない が多くは、味わいの三 つの要素、果実味、酸 味、ボディがどのように 構成されているかが一 つのポイントとなるだろ う。例えばニュイ・サン・ ジョルジュは果実味の 豊かなワイン。シャンボ ールならばエレガントで 柔らかなボディのワイン。 さらにはジュヴレなら力 強いワインという一つ突 出した特徴が挙げられ るだろう。ではヴォーヌ・ロマネはどうか。スパイシー、エレガント、熟した 果実味等々、おそらく様々な意見が出るところではないか。では果たし てヴォーヌ・ロマネには明確な特徴がないのか。そうでないことは誰もが 知っているだろう。それはヴォーヌ・ロマネが総合的に優れているからな のだ。味わいの要素全てにおいて高いレベルで構成されているため、 一つの要素だけを特徴に挙げられないのだ。ヴォーヌ・ロマネと言うワイ ンは全てにおいてピノ・ノワールでしか成しえない淡く澄んだ色調ながら しっかりとした果実味とエレガントさ、背筋の張った綺麗な酸味。とろけ るような滑らかな舌触りを極めて高いレベルで表現しているアペラシオ ンではないだろうか。優れた特級、または 1 級が多く存在することでもそ れは証明されている。ヴォーヌ・ロマネはそんな特別な村なのだ。その 恵まれた環境に生まれ育った生粋のヴォーヌ・ロマネっ子のイヴ・シュ ヴァリエは 1994 年に父ミシェルからドメーヌを受け継ぐが、以来数年間 は父がしていたように収穫量の殆どをルイ・ジャドや、ニコラ・ポテルな どの優良ネゴシャン販売する一方で、自身のドメーヌを目標に、畑のさ らなる向上に精力的に取り組んだ。それまでもあまり使用していなかっ た農薬を更に減らしリュットレゾネに切り替え、より健全で質の高いぶど うを得る努力を惜しまなかった。そして 2000 年以降徐々に元詰めワイ ンの生産を増やしてきた。イヴ・シュヴァリエのワインを飲めば彼がなぜ ぶどうの質にこだわるのかが分かるだろう。 まず驚かされるのがその 色である。グラスの向こう側が完全に透けて見えるほどに淡く澄んだ色 合いは本当にブルゴーニュの赤ワインかと思わせる。マセラシオンは約 2 週間でこれ自体は短いわけではないが浸漬期間中のぶどうには一 切手をつけないのだ。混ぜたり潰したりをしないために余分な色素をい たずらに抽出せず、ピュアな果実味とそれに必要なタンニン分を得る。 それで十分だとイヴは語る。 味わいは極めて繊細。赤果実のピュアな 果実味と綺麗な酸味が前面に出て、その後ろに柔らかなタンニンと控 え目なスパイシーさが伝わる。 しかし少し時間をおくとそれらの味わい が渾然一体となって複雑味を増すのだ。 しかし全体的なヴォリューム はあくまでもエレガントであり、いつまでもフレッシュさが余韻となって残 る。「カベルネ・ソーヴィニヨンやシラーで強い果実味や十分なタンニン を抽出するのは理解できる。ただしピノ・ノワールで同じ事をしたらせっ かくのぶどうの特徴が台無しになってしまう。」 本当のピノ・ノワールを 知っているから言えることであり、自分の育てるぶどうへの自信の表れ でもないだろうか。 自然の力によって育まれた上質のピノ・ノワールを 可能な限り自然に醸造することで造り上げる彼のワインにはクリュに関 わらず、余分な渋み、雑身が一切感じられないほどに綺麗なものとな る。 彼の所有する畑の一つにオー・ブリュレという 1 級畑がある。かつ てあのアンリ・ジャイエがメオ・カミュゼの畑を耕作したことで知られる畑 だがイヴ・シュヴァリエはこのプルミエ・クリュがとても好きだと言う。バラ ンスがとれていて適度にタンニンがありスパイスを感じる後味がとても 爽快だ。 もう一つの 1 級はレ・スーショ。言わずと知れた優良 1 級畑 である。ブリュレよりリッチで気品溢れるワイン。 そんな優れた畑に恵ま れてはいるがイヴ・シュヴァリエには驕りや油断は微塵も感じられず、 日々の地道な仕事を謙虚に継続することで得た自信が彼を支えてい る。 畑仕事をしているときに見せ る表情はとても満足気でまるでピノ・ ノワールと対話しているかのような その姿には好感が持てる。 物心 付く頃から、あるいは父の背中を見 ながら成長してゆく中でこのヴォー ヌ・ロマネという特別で神聖な土地 の伝統を体で感じ取って、今なお 更に上を目指し畑仕事に明け暮れているのだろう。 ≪所有畑≫ブルゴーニュ・ルージュ(1.58)、ヴォーヌ・ロマネ(0.96ha)、1 級ブリュレ(0.33ha)、1 級スーショ(0.32ha)、パストゥグラン(0.57ha)、 ブルゴーニュ・ブラン(0.96ha)、アリゴテ(0.35ha)、ニュイ・サン・ジョルジュ・1 級ブード(0.24ha) - 20 - 商品記号 ワイナリー ワイン 69902 Yves Chevalier Bourgogne Pino Noir イヴ・シュヴァリエ ブルゴーニュ・ピノ・ノワール ヴィンテージ AOC/DO 色 サイズ 2006 Bourgogne 赤 750ml 参考上代 在庫 3,100 ○ 粘土石灰質の2区画からなる1.58haの畑。最高35年のぶどう樹。100%除梗し自然酵母のみで15日間低温マセラシオン後ステンレスタンクで熟成された味わいはフ ルーティでタンニンも丸くカシス、イチゴなどのフレッシュな果実味 69903 Yves Chevalier Vosne Romanee イヴ・シュヴァリエ 2006 ヴォーヌ・ロマネ Village 赤 750ml 6,200 ○ Chalandin, Aux Jacquines, Aux Reas, Bas Mazieresからなる0.96haの畑。樹齢は35∼50の古木。100%除梗し自然酵母のみで15日間低温マセラシオン。2年3年 樽を使い18ヶ月間熟成。控えめなタンニンは綺麗な赤果実の風味に上品に溶け込んでいる 69904 Yves Chevalier Vosne Romanee 1er cru Aux Brulee イヴ・シュヴァリエ ヴォーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ・オー・ブリュレ 2006 1er cru 赤 750ml 8,900 △ 特級リシュブールは1936年にレ・ヴェロワイユを取り込み拡張された。その区画をかのクロ・パラントゥーと、このオー・ブリュレが挟んでいる。イヴ・シュヴァリエはそこに 0.33haを所有。平均樹齢が50年の古木が熟した果実を産む。醸造方法は同じで、やはり新樽は使わない。あくまでも柔らかい味わいを求め、淡い色調からは想像で きないほどの豊かな果実味と筋の通った酸味が見事なハーモニーを奏でている。生産量は僅か7樽 69905 Yves Chevalier Vosne Romanee 1er cru Les Suchots イヴ・シュヴァリエ ヴォーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・スーショ 2006 1er cru 赤 750ml 9,800 ○ ヴォーヌ・ロマネのほぼ中央に広がるこの1級畑はそうそうたる特級に挟まれた1級中の1級。所有するのは0.32ha。樹齢は50年とやはり古く、ぶどうの質はきわめて高 い。いたずらに抽出をしすぎず淡い色調ながら、イチゴや、さくらんぼなどの赤果実とカシス、ベリー系の黒果実が複雑味のある深い味わいを産む。18ヶ月の樽熟成に は他の銘柄同様に新樽は使わない。フルーツの要素を重視したピノ・ノワールそのものを楽しめる - 21 - TOP Bourgogne Domaine Jerome Chezeaux Nuits Saint Georges ドメーヌ・ジェローム・シェゾー 野生味を感じさせる昔ながらのニュイ・サン・ジョルジュ ジェローム・シェ ゾーは高校を 出るとすぐにボ ーヌの大学で 醸造を学び、卒 業後には父ベ ルナールのドメ ーヌ・シェゾー を受け継ぎ、ド メーヌ・ジェロー ム・シェゾーとし て自身のドメー ヌをスタートさ せた。 その時 若干 17 歳、1993 年のこと。 しかし彼にとって葡萄畑、ワイン造りは小 さな頃から生活の一部であり自分が父を継ぎ、ワインを造ることは当た り前の道として受け止めていたとのこと。 葡萄栽培、醸造に必要な知 識は全て自然と受け継がれていったという。 『足りないものがあるとし たらそれは経験。』 しかし師匠であり父であるベルナールの存在が十 分に補っている。 ブルゴーニュワインにとって最も重要な要素の一つ である伝統がここには生きている。 機械や合理性にばかり頼らない伝 統農法を守っている。 そして自身のワイン哲学を融合させた彼のワイ ンは複雑さに富み、圧倒的なパワーと見事な凝縮感を与えます。 ドメ 商品記号 造り手 Dom Jerome Chezeaux 69643 ドメーヌ・ジェローム・シェゾー ーヌのぶどう栽培面積は 11.3ha。 主にニュイ・サン・ジョルジュとヴォ ーヌ・ロマネに所有。 ニュイ・サン・ジョルジュには約 4ha のヴィラージ ュとレ・ブードやヴォークランなど(弊社取り扱い未)秀逸な 1 級を約 1h 持ち、ヴォーヌ・ロマネではヴィラージュとなる畑が約 0.65ha。 ラ・ター シュに隣り合わせたレ・ショームなどを所有。 これらの畑から年間約 40,000 本を産するがが、これは全収量の 6 割程度。 収量を 44hl/ha としても実際には 66,000 本以上の生産が可能となります。 しかしジェ ローム・シェゾーでは収量を抑え、かつこの 6 割で自社ワインを造ること で常に高い品質を維持しています。 こうして収穫されるぶどうは 100%除梗、選果され低温浸漬を経て自然酵母のみで約 2 週間ゆっく りと発酵されます。 ピジャージュは基本的に 1 日 1 回。 100%樽によ るマロラクティック発酵、18∼24 ヶ月の熟成には(1/3 新樽) 葡萄の ポテンシャルを最大 限に引き出す彼の 醸造はテロワールの 土を感じる野性味あ ふれる力強さ。 同 時に熟した果実独 特の滑 らかさ、 そし てスパイシーな風味 はどのアペラシオン にも共通するスタイ ルを感じさせる。 ワイン Bourgogne Pinot Noir ブルゴーニュ・ピノ・ノワール ヴィンテージ 2007 AOC/DO 色 サイズ 参考上代 在庫 AC 赤 750ml 2,800 △ Bourgogne ニュイ・サン・ジョルジュとヴォーヌ・ロマネの9つの区画の樹齢40∼50年の古木から産される。いずれも東か南東向き。100%除梗し天然酵母で18日間低温浸漬。15ヶ月樽熟成(新樽20%) Dom Jerome Chezeaux 69644 ドメーヌ・ジェローム・シェゾー Vosne Romanee 2007 ヴォーヌ・ロマネ Village 赤 750ml 5,900 ○ オー・レア、ボジエール、(レ・スーショに隣接する)マズィエールの3つの区画からなる。樹齢50年。手摘みで丁寧に収穫、100除梗。18ヶ月の樽熟成は新樽30%を含む。スパイシーで力強いヴォーヌ・ロマネ Dom Jerome Chezeaux 69645 ドメーヌ・ジェローム・シェゾー Vosne Romanee 1er cru Les Chaumes ヴォーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・ショーム 2007 1er cru 赤 750ml 7,300 ○ スショ、ボーモンに次ぐ広さ。西側はマルコンソール、東側はクロ・デ・レアに挟まれた畑。通りを挟んだ北西側はラ・ターシュと隣接。パワフルな中にも緻密さ、味の深さが引き立つ。ほのかなスパイシーな風味が複雑さを増す。 Dom Jerome Chezeaux 69646 ドメーヌ・ジェローム・シェゾー Nuits St. Georges 2007 ニュイ・サン・ジョルジュ Village 赤 750ml 6,000 ○ 8つの区画に分かれている。そのうち5つはヴォーヌ・ロマネ側。軽い粘土質土壌を砂利が覆う好条件の畑では平均樹齢80年の古木が凝縮したぶどうを産む。濃厚で力強いブルゴーニュ - 22 - TOP Bourgogne Domaine du Four Bassot Mercurey ドメーヌ・デュ・フール・バッソ ル・ポワン誌で注目度 NO.1 と評価される実力派ドメーヌ 1980 年設立当初は葡萄 栽培者として大手ネゴシャ ンにバルクで提供していた が、1996 年を初ヴィンテー ジにドメーヌへと転換。 現 在は息子のセバスチャン・ ゴーに継承されている。 今でも生産量の約 50%は ブシャールや、ドルーアンな どの大手ネゴシャンに供給 しているが、メルキュレイの 丘の上部に位置する特に 優良な区画約 20ha は自ら 醸造しボトリングまで手掛け ている。 「先人たちが残し た土地と環境、そして精神 に敬意を表し、それを次の 時代へ残すことが僕の仕 事。 でもそのためには新しいチャレンジも必要なんだ。」 めまぐるしく 変わる今の時代に適合してこそ、良き伝統を生かし続けられると考え るセバスチャンは、常に新しいことにチャレンジしていく。 今では当たり 前とも言えるリュット・レゾネ、そして何かと注目されるビオディナミの考 え方を農業学校時代から研究し、独自の理論に基づいた栽培を実践 している。 葡萄の鮮度を少しでも上げたいとの考えから日が昇る前に 収穫し、畑で選果を行い、澱引きやボトリングはビオディナミの精神に 基づいた手法で行う。 実際にドメーヌのフラッグシップである 0.35ha のメルキュレイ・“フール・バッソ”の区画では、80 年以上完全無農薬と 商品記号 ワイナリー なっている。 醸造はいたって伝統的でシンプルなもの。 赤は 12∼18 日間、白は約 3 週間、低温でゆっくりと発酵され、AC ブルゴーニュで 9 ∼12 ヶ月、メルキュレイクラスで約 14 ヶ月、1∼2 年樽を主体として新 樽の比率は極力抑える。 ほのかに土の香りの漂うフルーティで滑らか な伝統的なワイン。 粘土石灰質がこの産地の基本的な土壌だが、コ ート・ドール同様に 区画によって実に 多様なテロワール を持っている。 セバスチャンはそ のテロワールの多 様性と大切さを生 産者以外の人た ちにも体験しても らいたいとの思い から、フルオーダ ーメイドのワイン造りを始めた。 ミニマムロットは 1 樽(約 300 本)。ワイ ンを愛する人なら誰でもオーダー可能と言います。 畑の選定、ぶどう の剪定から収穫、醸造に至る行程はすべて発注者の指示通り。 この ユニークなサービスによってテロワールの違い、そしてワイン造りの楽し さを体験してもらいと考えているのだそう。 伝統に固執するのではなく、 伝統を正しく継承するために新しい事にチャレンジし、その時代にあっ た形を模索する。 モダンなラベルの中央に描かれている古いカボット はその精神の表れ。 カボットは栽培者たちがしばしば集う、情報交換 の場として、またはワインを酌み交わす社交の場として地元民の生活 に密着していた。 フール・バッソとはそのカボットの愛称。 ヴィンテージ AOC/DO 色 サイズ du Four Bassot Bourgogne Blanc Les Champs de la croix 69A41 Dom ドメーヌ・デュ・フール・バッソ ブルゴーニュ・ルージュ・レ・シャン・ド・ラ・クロワ ワイン 2007 AC Bourgogne 白 750ml 2,500 ○ du Four Bassot Bourgogne Rouge Les Champs de la croix 69792 Dom ドメーヌ・デュ・フール・バッソ ブルゴーニュ・ルージュ・レ・シャン・ド・ラ・クロワ 2008 AC Bourgogne 赤 750ml 2,500 ○ du Four Bassot Mercurey V.V. La Charmee 69253 Dom ドメーヌ・デュ・フール・バッソ メルキュレ・ヴィエーニュ・ヴィーニュ・ラ・シャルメ 2006 Village 赤 750ml 3,200 △ du Four Bassot Mercurey V.V. La Charmee 69A40 Dom ドメーヌ・デュ・フール・バッソ メルキュレ・ヴィエーニュ・ヴィーニュ・ラ・シャルメ 2007 Village 赤 750ml 3,200 ○ du Four Bassot Mercurey 1er cru Les Croichots 69254 Dom ドメーヌ・デュ・フール・バッソ メルキュレ・プルミエ・クリュ・レ・クロショット 2006 1er cru 赤 750ml 3,500 △ - 23 - 参考上代 在庫 TOP Bourgogne Domaine Chevrot Marange ドメーヌ・シュヴロ マランジュのマイナー時代にピリオドを打ったシュヴロ 数多あるワインの産 地 の中 でも 「 ブル ゴ ーニュ好き」はとても 多い。 しかし多くの アペラシオンに細分 化されたブルゴーニ ュでマランジュの正 確な位置を正確に 知る人がどれほどい るだろうか。 ジュヴ レ・シャンベルタンやシャンボーニュ・ミュジニと異なりマランジュは、地 名を聞いたことがあっても場所が曖昧という人の方がもしかしたら多い かもしれない。 それはマランジュがコート・ド・ボーヌのアペラシオンとし て認定されてからたったの 20 年しか経っていないと言うのが大きな要 因である。 かつてマランジュはコート・ド・ドールの隣のソーヌ・エ・ロワー ル県に位置し、コート・ド・ボーヌの地図では隣村のサントネイまでしか載 っていなかった。 それが 3 つの村の統合により 1989 年、コート・ド・ボ ーヌ最南端の AOC としてマランジュが誕生した。 といっても当時はま だ認知度は低く事実上 AOC としては認められなかったのだが 1997 年 ブルゴーニュ中が最も盛り上がる祭典”サン・ヴァンサン”の祭りがマラン ジュで開催されたのをきっかけに社会的にも認知されるようになった。 もともと地場に密着し堅実にワインを造り続けたドメーヌ・シュヴロはその 実力を認められマイナーだったマランジュの地位をメジャーに押し上げ た功労者と言えよう。 コート・ドールの南の玄関口であるマランジュ村 は 2 億年以上昔の三畳紀、ジュラ紀の低土から成っており、シュヴロの 所有する 8ha の畑もその時代の石灰土、粘土と白亜の混合土が表土 を形成し、葡萄栽培には恵まれた環境にあり現在最も古いもので 80 年、平均で 35 年の葡萄が植えられている。 この畑こそがドメーヌ・シ ュヴロの最大の”武器”である。 しか しその”武器”も生産者の手入れ次第 ではいつでも朽ちてしまう。 シュヴロ は三代にわたり彼らの畑には敬意を 込めて耕作に務め、土に息吹を吹き 込むように丁寧に耕作を行い大切に 使ってきた。 数年かけた完全有機 栽培への移行も達成した。 昔なが 商品記号 ワイナリー らの馬による 耕作なども、 そうした姿勢 の表れであ る。 シュヴロ が他の生産 者より突出し た品質のワイ ンを造るのに はこうした地 道な努力を積み重ねた結果である。 現在ドメーヌは三代目の兄パ ブロと弟のヴァンサン、そしてパブロの妻かおりによって運営される文字 通り家族経営だ。 スタッフの殆どは地元出身の若者で年齢も近い。 一度問題が発生すれば皆が集り即座に解決する。 そんなチームワー クもこのドメーヌ最大の”武器”の一つだ。 ドメーヌ・シュヴロはこうしたバ ックグランドを基盤に地に足の着いたマランジュらしいワインを造ってい る。 深みのある色彩でアロマティック、しっかりとした骨格とタンニンの マランジュ・”シュー・ル・シェーヌ”の印象はそのままマランジュの特徴と しても表現できる。 しかもレベルは極めて高く、バランスの良さと伸び のあるフィニッシュが印象的である。 そしてなぜか土の香りを感じさせ る素朴さに好印象を覚える。 マランジュ村のワインは圧倒的に赤が多 く、粘土成分の多い土壌も黒葡萄に向いている。 ただ、少量だが白ワ インも造られており、シュヴロでは優れたマランジュ・ブランやアリゴテが 多くのファンを持つ。 トロピカルフルーツの熟れたエキゾチックな香りが 樽香に絡み濃密な果実味をもつマランジュ・ブランと、ピュアな酸味の 中から出る青りんごのようなフレッシュな 果実味のアリゴテは繊細な和食との相 性をイメージできるほどのレベルの高い 仕上がりとなる。 一時期は日本人の妻 がいるドメーヌとして話題を集めたが、今 なお高く評価され、あの三つ星レストラン、 ラムロワーズでもオンリストされるのは、マ イナーAOC であるハンディをものともしな いシュヴロの努力が実を結んだ結果であ り、ブルゴーニュのドメーヌとしてのシュヴ ロの実力が認めらた証しといえよう。 ワイン ヴィンテージ Dom Chevrot 69A84 ドメーヌ・シュヴロ Bourgogne Aligote Dom Chevrot 69A85 ドメーヌ・シュヴロ Bourgogne Aligote "Tilleul" Dom Chevrot 69A88 ドメーヌ・シュヴロ Bourgogne Pinot Noir Dom Chevrot 69A86 ドメーヌ・シュヴロ Bourgogne Hautes Cotes de Beaunes Blanc Dom Chevrot 69A89 ドメーヌ・シュヴロ Bourgogne Hautes Cotes de Beaunes Rouge Dom Chevrot 69A87 ドメーヌ・シュヴロ Marange Blanc Dom Chevrot 69A90 ドメーヌ・シュヴロ Marange Rouge "Sur le Chene" Dom Chevrot 69A91 ドメーヌ・シュヴロ Maranges 1er cru Les Clos Roussots AOC/DO 色 サイズ 白 750ml 2,300 ◎ 2008 Bourgogne Aligote Bourgogne Aligote 白 750ml 4,000 △ 2008 ACBourgogne 赤 750ml 2,700 ○ 2008 Village 白 750ml 3,000 ○ 2008 Village 赤 750ml 2,900 ○ 2007 Village 赤 750ml 3,900 ○ 2007 Village 赤 750ml 3,400 △ 2008 1er cru 赤 750ml 4,600 △ 2008 ブルゴーニュ・アリゴテ ブルゴーニュ・アリゴテ・ティユル ブルゴーニュ・ピノ・ノワール ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ・ブラン ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ・ルージュ マランジュ・ブラン マランジュ・ルージュ・シュール・ル・シェーヌ マランジュ・プルミエ・クリュ・レ・クロ・ルソ - 24 - 参考上代 在庫 TOP Bourgogne Domaine Prieure Savigny Les Beaune ドメーヌ・プリューレ 土が香る素朴な味わいは普段着のような心地よさ 今でこそ少なくな ったが、やたらと 肉厚の果実味だ ったり、焦がした樽 香が充満したワイ ンがもてはやされ た時代にもこの生 産者は今と変わら ぬ味わいを保ち続 けた。ドメーヌ・プリ ューレのワインは 昔も今も柔らかく、 適度な果実味を 持ち、ほのかに土 の香りのする素朴 な味わい。サヴィ ニー・レボーヌの 特徴の一つでもあ るが、プリューレの ワインには自然な 果実味が懐かしく も 感 じる。 その 味 わいを作り出しているのは、父から子へ、そして孫に受け継がれたワイ ン造りの信念。ドメーヌ・プリューレは現在のエノローグ、ステフェン・モー リスの祖父、アンリ・モーリスが1960年にプリューレ(旧小修道院)を購 入し誕生。当初は4ha の畑で最初から元詰めワインを生産した。1970 年頃からステフェンの父、ジャン・ミッシェルが加わり畑も少しずつ拡大 してゆく。1980年にはジャン・ミシェルに引き継がれその20年後に息 子ステフェンが加わり、畑も約13ha まで広がった。それぞれ父に付き、 長い修行の間に自然とワイン造りのノウハウが家族の絆によって受け継 がれたことで古来の手法を継承してきたのだろう。当初からずっと使わ れてきたセメントタンクも、野生酵母だけによる発酵も、先代を敬いその 商品記号 ワイナリー 良さを十分に理解しているからこそ受け継がれるのだ。 収量制限や低温マセライオンなど、改良された点も あるが、伝統手法はジャン・ミッシェルから若いステフ ェンにもしっかり浸透している。畑仕事も収穫期を除 き、殆どの区画は家族と自社スタッフだけでこなす。 収量はめったに40ha/ha を超えることはなく、赤葡萄 は畑で選果するなど、今では決して珍しいことではな いが、「やるべきことを確実に一つ一つ積み重ねるこ とが、祖父の代からずっと続けられているプリューレの ワイン造り」。ステフェンはさらに、「うちのワインの良さ は自然な味わい」と言い、当たり前の事を確実にこな すことで、自然で素朴な味わいのワインが産まれるの だと言う。健全な葡萄を育てることが出来れば人間 は余計な仕事をする必要はない。そのためにも葡萄 の健康を見守っ てやることが自分 たちの最大の仕 事であり、ドメー ヌ・プリューレの伝 統であると語る。 確かにプリューレ の ワ イ ン には ジ ュ ヴレ・シャンベルタ ンのように狡猾な 力強さもなければ、 シャンボール・ミュ ジニーのようなシルクのようなエレガントさが特徴ではないが、どこか安 心できる土の香りと果物の甘さ、酸味が心地よく染み渡るワインなのだ。 決して特別なことは必要ない。当たり前の作業を確実にという。肩肘張 らない自然なワイン造りが結果として飲む人に安心感や懐かしさを与え るようなワインを産み出す。 ワイン Prieure 69A93 Dom ドメーヌ・プリューレ Bourgogne Pinot Noir Dom Prieure 69A94 ドメーヌ・プリューレ Bourgogne Hautes Cotes de Beaunes Rouge Dom Prieure 69A92 ドメーヌ・プリューレ Savigny Les Beaune Blanc Dom Prieure 69A96 ドメーヌ・プリューレ Savigny Les Beaune "Vielles Vignes" Dom Prieure 69A95 ドメーヌ・プリューレ Savigny Les Beaune "Vielles Vignes" Dom Prieure 69A97 ドメーヌ・プリューレ Savigny Les Beaune "Les Grands Picotins" Dom Prieure 69A98 ドメーヌ・プリューレ Savigny Les Beaune 1er cru Les Lavieres Dom Prieure 69A99 ドメーヌ・プリューレ Volnay ブルゴーニュ・ピノ・ノワール ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ・ルージュ サヴィニー・レ・ボーヌ・ブラン サヴィニー・レ・ボーヌ・ヴィエーユ・ヴィーニュ サヴィニー・レ・ボーヌ・ヴィエーユ・ヴィーニュ サヴィニー・レ・ボーヌ・レ・グラン・ピコタン サヴィニー・レ・ボーヌ・プルミエ・クリュ・レ・ラヴィエール ヴォルネイ ヴィンテージ AOC/DO 色 サイズ 参考上代 在庫 2008 AC Bourgogne 赤 750ml 2,400 ○ 2008 Village 赤 750ml 2,600 △ 2007 Village 白 750ml 3,300 △ 2006 Village 赤 750ml 3,200 △ 2007 Village 赤 750ml 3,300 △ 2007 Village 赤 750ml 3,900 △ 2007 1er cru 赤 750ml 4,500 △ 2008 Village 赤 750ml 4,600 △ TOP Alsace Cave de Ribeauville Ribeauville カーヴ・ド・リボーヴィレ 地元に愛されるアルザストップクラスの共同組合 リボーヴィレはコルマー ルから北へ 1 時間ほど の古い城がいくつもある 小さな城下町。 丘陵 地帯には美しいぶどう 畑が広がる。 この地 区には 10 のグランクリ ュが集まるアルザスの 主要な産地であり、シ ーズンにはワイン目当 てに多くの観光客で賑わっている。 リボーヴィレの葡萄畑の歴史は大 変古く、一説によると紀元前に遡ると言われる。 昔は教会の所有で、 政府に没収されるも、そのごの領土分配によって村に返還され、現在 に至っている。 カーヴ・ド・リボーヴィレは 1895 年に設立されたフラン ス国内で最も古い協同組合の一つであり、契約する畑の総面積は 260ha と広大。(いずれも地元民所有の長期契約の畑) 当然ながら 葡萄の品質はワインの品質に直接影響するため、同社の厳しい管理 のもとに栽培されており、実質的には自社畑の葡萄と言っても良いほど。 その 260ha の葡萄は大規模共同組合、生産者とは違い 100%手摘み 商品記号 ワイナリー で収穫される。 手摘み自体は珍しくありませんが、260ha という広大 な畑全て手摘みというのはアルザスではこのカーヴ・ド・リボーヴィレだ け。 アルザスワインは辛口から甘口までバラエティー豊かなワインが 生産されるため、辛口ワイン(シルヴァーナ、ミュスカ、リースリングな ど)の収穫から甘口ワイン(ゲヴェルツトラミネール、トカイなど)の収穫ま で 6∼8 週間、その間実に 400 人もの人が収穫にあたることになると言 う。 その雇用により地元に貢献することはその土地の恵みのもとに成り 立つワイン生産者の使命でもあると認識していますがカーヴ・ド・リボー ヴィレが手摘みにこだわる最大の理由はもちろんワインのクオリティーの 維持。 重さで潰れないように小さな籠に丁寧に摘み取られ、最短時 間でセラーへ運ばれます。選果後、発酵槽に移されやはり最短時間で 発酵、醸造。 発酵の際、大規模な生産者では珍しく人工酵母は一切 使用せず、自然の発酵に任せられる。 カーヴ・ド・リボーヴィレのブラン ドで生産されるワインは収穫量の約 60%(のこりは他生産者に販売)。 ワインはどれも極めてフレッシュでクリア。 それぞれの品種の特徴が生 きたピュアな味わいとなる。 このプレステージシリーズはカーヴ・ド・リボ ーヴィレの定番ラインナップであり、彼らの持つ強みを最大限に生かし たクオリティの高さが表現されていると同時に、彼らの生産者としての 姿勢を最も表しているワイン。 ワイン Cave de Ribeauville Riesling Prestige 69928 カーヴ・ドリヴォーヴィレ リースリング・プレスティージュ ヴィンテージ AOC/DO 色 サイズ 2008 Village 白 750ml 参考上代 2,200 在庫 × 2007 Village 白 750ml 2,400 △ 2,400 △ 2,500 △ リボーヴィレのフラッグシップワインの一つ。華やかな香りとキリっとした酸がフレッシュさを際立たせる(辛口) Cave de Ribeauville Pinot Gris Prestige 69274 カーヴ・ドリヴォーヴィレ ピノ・グリ・プレスティージュ ほのかなスモーキーなアロマ、ドライフルーツ、アプリコットを想わせる豊かな香りは優しいスパイシーな余韻へと変わる。アルザスワインコンクール08金賞受賞(やや辛口) Cave de Ribeauville Pinot Gris Prestige 69929 カーヴ・ドリヴォーヴィレ ピノ・グリ・プレスティージュ 2008 Village 白 750ml ほのかなスモーキーなアロマ、ドライフルーツ、アプリコットを想わせる豊かな香りは優しいスパイシーな余韻へと変わる。アルザスワインコンクール08金賞受賞(やや辛口) Cave de Ribeauville Gewurztraminer Prestige 69930 カーヴ・ドリヴォーヴィレ ゲヴュルツトラミネール・プレスティージュ 2008 Village 白 750ml リボーヴィレのフラッグシップワインの一つ。手摘み選果を丁寧に行った成果が最も表れているワイン。風味豊か、クリアーで華やかな果実味が直に伝わる印象を受ける(やや甘口) Cave de Ribeauville Cremant d'Alsace Chardonnay 69277 カーヴ・ドリヴォーヴィレ クレマン・ダルザス・シャルドネ 果実味、凝縮感、酸のバランスが良い。決め細やかな泡が全体を優しく包みキレのある飲み口となる(辛口) - 26 - NV Cremant d'Alsace 泡白 750ml 2,600 △ TOP Languedoc Le Grand Noir Minervois ル・グラン・ノワール フライングワインメーカー、ヒュー・ラインマンの個性派ワイン ”フライングワインメーカー”と言う言葉が使 われ始めた 1980 年代後半、オーストラリ アの醸造家がオフシーズンに季節が逆の 北半球で醸造を行うことから出来た言葉 で、彼らの活動は最新の技術と設備、そし て従来の手法だけにとらわれない自由な 発想のワイン造りが伝えられるようになる。 それはやがてヨーロッパだけでなく、南北ア メリカ、アフリカにも渡り、全世界に影響をも たらす事となる。ヒュー・ライマンは 1961 年ロンドンで生まれ、70 年代にフ ランスに移住、ベルジュラックで ワイン造りを行う父の姿を見て育 ち、それが彼のワインキャリアの 始まりとなる。ボルドー大学醸造 学科を卒業後、シャトー・ペトリュ ス、シャトー・ディケム、ルイ・ラト ゥール、そしてオーストラリアのワ イナリーなどで経験を積み、1988 年南仏に拠点を置き自らの事業を 立ち上げる。以後フランス国内だけでなくスペイン、イタリア、ドイツ、トル コ、ハンガリー、ルーマニア、チリ、アルゼンチン、南ア、米国、モロッコと 世界各国で醸造コンサルタント業を展開、文字通りフライングワインメ ーカーとして活躍する。しかし異なる国、土地でのワイン造りにも不変の 哲学をもつヒュー・ライマン。「ぶどう本来の果実味、風味がそのままい かされたワインを造る。」今では言い古された言葉にも聞こえるが、この 言葉を乱用する生産者も多い今、しかも気候風土、文化の異なる 国々で実践できる醸造家は多くない。ヒュー・ライマンは高度な技術と 信念、情熱をもつ希少なワインメーカーの一人である。 そんな醸造家が、ワインに深く携わる仕事を持ちながら、全く異なる 分野で活躍する 2 人の男とまた新たな挑戦に挑んだ。その 2 人とは、 今や世界最大規模となった”インターナショナル・ワインチャレンジ”の創 設主幹であり、著名なワインライター兼評論家のロバート・ジョセフ、そし てイギリス人でワインエチケットデザイナーのケビン・ショー。独特のセン スで印象深いエチケットの数々を手掛ける人気デザイナーである。彼ら 3 人の親交は深く、かねてからワイン新興国の優れた技術や考え、そし てフランスの歴史と伝統、優れたテ ロワールとを組み合わせた次世代 のワイン造りについて、盛んに意見 を交わし、やがてそれは具体的な 構想へと発展した。それがル・グラ ン・ノワールの誕生となる。2003 ヴ ィンテージがリリースされるとその独 特のパッケージが話題を呼び、また 優れた品質は確実にリピーターを 増やして行きフラン国内だけでなく 北アメリカでの成功を皮切りにスカ ンジナビア、東欧、オセアニアで人 気を集めている。 ル・グラン・ノワールが産されるラ ングドック地方はフランス最大のワ イン産地であり、様々な国からの資 本、技術、そして醸造家が集る最も ダイナミックな産地と言えよう。ヒュ ー・ライマンがグラン・ノワール生産 にこの地を選んだのも、伝統という 鎖に縛られた細かな制限の少ない、新しいワイン造りの挑戦に最も適し ているからである。畑と醸造所はラングドック地方でもやや内陸のミネ ルヴォアにあり、世界遺産に指定されている城塞都市カルカッソンヌに 程近い。温暖な地中海性気候と大西洋気候の境界線上にあたり、ぶ どう栽培に適した地区。醸造は同地区最大のワイナリー・セリエ・ジャ ン・ダリベール社(ISO9001 取得)。契約畑の総面積は 7.000ha。この うちグラン・ノワールの畑は 200ha でいずれもスロープ上方の好条件の 区画に限定され、使用される 7 品種それぞれが適した土壌で栽培さ れている。ル・グラン・ノワールのユニークな点の一つはヴァラエタルワ インでありながら、例えばシャルドネにわずかな比率のヴィオニエをブレ ンドするといった具合に、100%単独品種ではなく補足品種を使うワイン がある点だ。これにより味わいに深みを与えると同時に品種の個性をよ り引き出すという手法である。品種構成の理由でAOCワインとはならな いが 100%除梗、選果を行い、長時間の低温マセラシオンなど、ヴァ ン・ド・ペイのレベルを遥かにしのぐ完成度の高いワインとなっている。 - 27 - Chardonnay シャルドネ ≪畑≫ カルカッソンヌ、ミネルヴォアの石灰質主体の土壌に僅かに粘土質の混ざった土壌。平均樹齢 15 年。50hl/ha の収量。 ≪醸造≫ 100%除梗。30 日間ステンレスタンクで長期コールドマセラシオン。6 ヶ月間の熟成は約 30%がアメリカンオークとフレンチオークでの樽熟成(内 1/3 は新樽を使用)。熟成後 15%のヴィオニエがブレンドされている。 ≪テイスティングノート≫ ライム、マンゴー、黄色系の果実香とスミレのようなフレッシュな香りに程よい樽香がアクセント。キレがありふくらみのあるボリューム感。しっかりと 冷やしてアペリティフに、また白身魚、鶏肉などの白肉系の料理とあわせると旨さが一層引き立つ。 ≪受賞暦≫ 金メダル…モンドセレクション 2008(ブリュッセル)/2007vtg Viognier ヴィオニエ ≪畑≫ ヨーロッパでも最も歴史の古い産地の一つミネルヴォアの丘の斜面。粘土石灰質。平均樹齢 25 年。ヴァン・ド・ペイとしては極めて低収量の 30hl/ha に制限。より熟度の高いぶどうが得られる。 ≪醸造≫ 100%除梗。30 日間ステンレスタンクで長期コールドマセラシオン。6 ヶ月のステンレスタンク熟成でフレッシュ感を重視。熟成後 5%のシャルドネ をブレンド。 ≪テイスティングノート≫ パイナップル、マンゴーなどの南国フルーツとスミレなどの白い花を想わせる芳醇な香り、そしてこの品種独特のドライアプリコットの熟したアロマも 印象的。濃密で上質の果実味の中に、ヴィオニエの特徴とも言えるほのかな苦味がアクセントとなり、味わい深さと心地よい余韻を感じる。 Pinot Noir ピノ・ノワール ≪畑≫ ル・グラン・ノワールの畑では最も海寄りのリムー地区。地中海気候と大西洋気候がぶつかるピレネーの麓で比較的冷涼な地域のため上質のピ ノ・ノワールが産まれる。石灰質の沖積層。キャノピーマネジメントを施し風通しと日照をコントロール。 ≪醸造≫ ぶどうは全て手摘み。100%除梗。10 日間のコールドマセラシオンの後、14 日間のマロラクティック発酵。6 ヶ月の熟成は 20%の樽が用いられ る。 ≪テイスティングノート≫ 長い浸漬期間のためピノ・ノワールとしてはやや濃い目の色調。さくらんぼやプラムの香りはやはりピノ・ノワールの特徴を表現。さらにこの品種独特 のシルキーで柔らかい飲み口。ほのかに感じるスパイシーさは南仏らしいが、完成度はブルゴーニュファンをも納得させる品質。 Cabernet Shiraz カベルネ・シラーズ ≪畑≫ 沖積石灰層を覆う表土には比較的砂利の多い畑を選択。平均樹齢 18 年と、やや若木が多いため浅い層の土壌がぶどう育成に大きく影響する。 また若木のため 49hl/ha に収量制限する。それぞれの品種と樹齢に合った畑の選択は非常に重要でありワインのクオリティを左右するもの。この ワインの畑は特に良い区画だけを選んでいる。 ≪醸造≫ 100%除梗、選果。14 日間ステンレスタンクで低温マセラシオン。マロラクティック発酵には樽を用い、オリ引き後約 6 ヶ月の熟成。約半分が樽 熟成(新樽 10%)。熟成後カベルネ・ソーヴィニヨン 60%シラーズ 40%の比率でブレンドされる。 ≪テイスティングノート≫ ブラックベリーなど黒果実の熟した個性を持つカベルネ・ソーヴィニヨンとスパイシーで豊かな果実味のシラーズとの相性は抜群に良い。今でこそ 一般的となったブレンドだが、このアイデア、実はボルドーが発祥だと言われている。それをオーストラリアのワインメーカーが発展させ、オーストラ リアのジェネリックワインとして定着させたものだと言われている。 深く濃い色はシラーズの特徴が出ている。ベリー系の芳醇な香りにバニラ、コーヒーなどのフレーバーが複雑味を与えている。フレッシュな果実味 を引き出しながら同時に骨格のあるボリュームと滑らかなタンニンが広がる。グリルした肉料理、煮込み料理には是非お勧めしたい。また熟成チ ーズなどにも良く合う。 ≪受賞暦≫ 金賞…モンド・セレクション 2009/2007vtg - 28 - GSM グルナッシュ・シラーズ・ムールヴェードル ≪栽培≫ ヴィオニエ同様古い歴史を持つ産地の一つミネルヴォアの丘の斜面。ところどころに砂利が目立つが下層は粘土石灰質。それぞれの品種の平 均樹齢は 35 年。他の品種よりさらに低収量(36hl/ha)。より熟度の高いぶどうが得られる。 ≪醸造≫ 100%除梗。5 銘柄の中で最長の 20 日間のマセラシオン。品種の特性と完熟ぶどうのポテンシャルを最大限に引き出す。ソフトプレス後マロラク ティック発酵。他の赤ワインとは異なり熟成にはあえて樽は用いないが 12 ヶ月間じっくり熟成される。無意味に濃く、力強いワインではく、あくまでも 果実味を重視し、飲みやすさの中に存在感のある味わいを表現した。 ≪テイスティングノート≫ ローヌやラングドックワインで古くから親しまれ、新興のオーストラリアでもポピュラーになったセパージュだが、グラン・ノワールはそのどれとも異なる 仕上がり。あえて樽を使わずに熟成させることでフルボディでありながら一番の特徴はフルーティな飲み口。グラン・ノワールは”ちょっとリッチなデ イリーワイン”としてお勧めしたいので、飲み飽きない味であることが重要。滑らかで細かなタンニンと適度にスパイシーな味わいは、合わせる料理 の幅を広げ、まさにデイリーワインとしての役割を果すだろう。 ≪受賞暦≫ 金賞…2008 ヴァン・ド・ペイ・トップ 100/2006vtg 商品記号 ワイナリー Noir 69985 Grand グラン・ノワール ワイン Chardonnay シャルドネ ヴィンテージ AOC/DO 色 サイズ 2008 Vin de Pays d'Oc 白 750ml 参考上代 1,800 在庫 ○ 2007 Vin de Pays d'Oc 白 750ml 1,800 ○ 2009 Vin de Pays d'Oc 赤 750ml 1,800 ○ 2007 Vin de Pays d'Oc 赤 750ml 1,800 ○ Vin de Pays d'Oc 赤 750ml 1,800 ○ 〈品種〉シャルドネ85% ヴィオニエ15% ★スクリューキャップ 〈受賞〉'07金メダル…モンドセレクション2008(ブリュッセル) Noir 69744 Grand グラン・ノワール Viognier ヴィオニエ 〈品種〉ヴィオニエ95% シャルドネ5% ★スクリューキャップ Noir 69984 Grand グラン・ノワール Pinot Noir ピノ・ノワール 〈品種〉ピノ・ノワール100% ★スクリューキャップ Noir 69745 Grand グラン・ノワール Cabernet Shiraz カベルネ・シラーズ 〈品種〉カベルネ・ソーヴィニヨン60% シラーズ40% ★スクリューキャップ 〈受賞〉'07金メダル…モンドセレクション2009(ブリュッセル) Noir 69983 Grand グラン・ノワール GSM 2007 グルナッシュ・シラーズ・ムールヴェードル 〈品種〉グルナッシュ60% シラーズ35% ムールヴェードル5% ★スクリューキャップ 〈受賞〉'06金賞…トップ100 フランス・ヴァン・ド・ペイ・2008 - 29 - Bordeaux TOP John Kolasa Selection Chateau Rauzan Segla ジョン・コラサ・セレクション トップシャトー経営で培われた選定眼 1971年に祖国スコット ランドを離れ、フランス に渡りボルドーワインの 世界で第一人者となっ たジョン・コラサ氏。圧 倒的な 経験値を持つ 実力派であり、人格者 としても知られる。渡仏 後サンテミリオンの協 同組合に就職し、輸出 担当として働いていた 際、週末に友人とやっ て来たヒュー・ジョンソ ンを案内したという。当 時、シャトー・ラトゥールのオーナーは英国のピアスングループでヒュー・ ジョンソンはその顧問であった。ヒュー・ジョンソンは最初の出会いでコラ サ氏の人柄に惚れ込み、3か月後の役員会でコラサ氏をシャトー・ラト ゥールの責任者に推薦。シャトー・ラトゥールでは1963年から責任者 を務めていたジャンポール・ガルデール氏が引退の時期を迎え、後任 を探しているところであった。ラトゥール引継ぎのためにコラサ氏はガル デール氏と2年間、共に働き、ガルデール氏は1級シャトーの経営のノ ウハウと全てのワインの経験を惜しみなくコラサ氏に伝えたのだという。 セカンドワイン「レ・フォール・ド・ラトゥール」を成功に導いたのはコラサ氏 の手腕と言われている。そして、1989年にシャトー・ラトゥールはピアス ングループからアライド・ライオンに所有権が移り、たった4年で再びシ ャトーは売りに出されることとなる。この時シャネルグループのオーナー、 ヴェルテメール家も買収に興味を示したが、結局ラトゥールはピノ・プラ ンタングループによって買収され、ヴェルテメール家は2級のロザン・セ グラを買うこととなった。ヴェルテメール氏を案内したコラサ氏に好印象 を抱いたヴェルテメール家は後に、シャトー・ローザン・セグラの経営を コラサ氏に依頼。1994年それまで不調だった2つのシャトー【シャト ー・ローザン・セグラ】と【シャトー・カノン】(サンテ・ミリオン・グランクリュ) の社長に着任。それまでに培ってきたシャトー・ラトゥールなどでの経験 を活かし、2 つのシャトーを劇的に復活させるのであった。同時にコラサ 氏はシャネルグループのネゴシアンである【ユリス・カザボーン社】の社 長職も兼任。(ユリス・カザボーン社は1976年、ボルドー3つの優れた ネゴシアン、ジャンポール・ガールレ、アンリ・マルタンとジァン・コーディ ア によって創設された)100%ボルドーAOC ワインを取り扱っており、代 表的な取扱商品は、コマンダリー・ボンタン(グラーヴ、メドック、ソーテ ルヌ)、ラ・フルール・マルゴー、シャトー・ラトゥールなど。そしてクリュ・ク ラッセに加えて、注目すべきは “ハイ・クオリティー・プティ・シャトー”を 数多く取り扱っており、数あるボルドー・ネゴシアンの中でも最も高い地 位を獲得していること。1998年にはマルゴー村に直営ワイン・ショップ 【La Cave d’Ulysse Czabonne】 をオープンさせた。ネゴシアンとし ては稀な直営ショップを持ち、直接消費者動向をキャッチし、時勢にあ った商品選考で評判を呼んでいる。商業的なネゴシアンが多いなか、 人格者であるコラサ氏を慕うシャトー・オーナーや生産者も多く、他の ネゴシアンに案 内されるワイン とは異なる、優 良ワインがコラ サ氏の元に自 然と集 まってく る。そして200 8年にはそれま での実績を高く 評価され、Win e Spectator 誌 Wine of the year to p100 の第 2 位 に選出された。 その中でもコラ サ氏自ら長年 の経験を基に 日本市 場向け に厳選したもの が【ジョ ン・コラ サ・セレクショ ン】となる。味わいだけで選ばれるソムリエセレクションなどとは異なり、 味わい以外に生産者の姿勢や人格、さらにはヴィンテージや価格が適 正なものかといった買う側に立ってセレクションされた新しいセレクショ ンとして注目度は高まっている。 * **ジョン・コラサ・セレクション*** Chateau Rauzan Segla シャトー・ローザン・セグラ 1973 年のシャトー・ムートンが 1 級に昇格以来、14 ある 2 級シャトーの最高峰と言われるのがシャトー・ローザン・セグラ。1970 年代に低迷した時期があったものの 1983 年に所有者、経営者がシャネルに代わりシャトーラトゥールの総支配人であったジョ ン・コラサ氏が社長として迎えられ、彼の陣頭指揮のも革新的な向上を遂げ名実共にメドック 2 級のトップシャトーに君臨。安定 した高品質でその地位は今や磐石のものとなる。面積:51ha土壌:表土はグラーヴで深層部は粘土質土壌。平均樹齢:27 年 マセラシオン:12∼15 日アルコール発酵:6∼8日間の発酵は、温度管理されたステンレスタンクで行い 1 日にルモンタージュ を 2 回行う。清澄作業:卵白にて行うが、無濾過。樽熟成期間:18∼20ヶ月。新樽使用率:フランチオーク65∼70% 火入 れ:ミディアム年間平均生産量:約10万本 - 30 - millesime 2002 パーカーポイント:88∼90 2002 は乾燥のヴィンテージで特に冬はとても寒く乾燥した日々。 しかし 2、3 月は温暖で 3 月終わりには芽吹きを確認。開 花は 5 月終わりから 6 月の始めに開始。7、8 月は、涼しく非常に遅い色つき期。収穫時期は晴れて穏やかな乾燥した状態。 特筆すべき点としては最良なカベルネ・ソーヴィニヨンのキュベに対して 3 回のルモンタージュを実施。▽C.S.58%(収穫日: 若い樹齢:10/5、以外は 10/7∼10/10) Me35%(収穫日:若い樹齢:9/28、以外は 9/30∼10/2) P.V.5% (収穫日: 10/2)C.F.2%(収穫日:10/2)全ての品種でマロラクティック発酵を樽内で実施。収量:27hl/ha ロバート・パーカーJr.「ボルド ー第4版」より《2002 年は 27hl/ha でつくられている。濃い紫色をした、本格的なヴァン・ド・ガルドで、構造やタンニン、力強さ がたっぷりある。甘いなめし革のような、ハーブの色合いのあるブラックカランの果実の趣が表れる、閉じた香りがある。このタン ニンがよくまとまったら、傑出した作品となるはずだ。予想される飲み頃:2010∼2018 年》 millesime 2003 パーカーポイント:89∼91 2 月のマルゴー村は乾燥が長く続き雨が降るのを待ちわびた状態。 3、4 月は高温で最も乾燥した日々。 開花は 5/20 に 始まり 6/1 に終了し色付は 7/15 に確認。6、7、8 月は記録的な酷暑“カニキュレ”の状態。結果、収量を減らす事となる。 ▽C.S.53.5%(収穫日:若い樹齢:9/17、以外は 9/19∼9/22) Me35%(収穫日:若い樹齢:9/4、以外は 9/10∼9/13) P.V.5% (収穫日:9/15)C.F.2%(収穫日:9/15)全ての品種でマロラクティック発酵をタンク内と少量のロットを樽内で実施。 ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より《特筆に値することとして、ローザン=セグラの最終的なブレンドには 12%のプレス・ ワインが添加されている。暗いルビー色をしており、紫色のニュアンスもある。エレガントで、驚くほどやわらかく、セクシーで、す でに成長している(マルゴーの多くのワインに注記した特徴)30hl/ha という低収量でつくられている。華やかなアロマは赤や黒 系の果実、土、森の下生え、スパイスを思わせる。純粋で、しなやかで、肉付きがよく、少々重みや力強さに欠けるが、否定 しようもなくバランスがよく、魅惑的だ。中間部の存在感がもっと増したら、オート・クチュールや香水で名高いシャネルの当主 と同じオーナーが所有する、この有名なマルゴー2 級シャトーからの傑出した作品となるはずだ。予想される飲み頃:2008∼ 2018 年》 Lamouroux ラムルー マルゴー第2級、シャトー・ローザン・セグラのセカンドワイン。ワインの質は「限りなく 1 級に近い 2 級」と評されるグランヴァン、 シャトー・ローザン・セグラが証明しています。このラムルーは、グランヴァンとは異なる区画、または若木のぶどう、樽で分けら れたワインで造られますが醸造工程はグランヴァンと全く同じです。豊かな香り、濃密でありながら優美で滑らかな飲み口はグ ランヴァンのキャラクターをそのまま受け継いだ味わいです。ラベルに描かれたシャトー・ローザン・セグラの一角は、グランヴ ァンに引けをとらない品質であることの自信の表れにも見えます。LAMOUROUX とは昔シャトーの近くにあった村の名前に由来。 オーナーのジョン・コラサ氏はこのワインを奥様への愛の告白に使ったとか。AOC:Margaux 2001▽C.S.53% Me41.5% P.V.5.5%収量:39hl/ha 2002▽C.S.58% Me42% ヴァンドプレス 11%収量:27hl/ha Clos des Demoiselle クロ・デ・デモワゼル 2002 年隣に畑を所有する Ch Fonreaud(フォンレオー)が購入した生産者(区画)。メドックとリストラックの境界線上にプラトー となっている 2.4ha の区画です。醸造はシャトー・フォンレオーのジャン・シャンフロー氏、醸造設備についてもシャトーと同じ設 備を使いますが、自社銘柄とは完全に分け、クロ・ド・デモワゼルとしての生産を続けます。というのもこの区画は南東向きのプ ラトーとなっており砂利、石灰岩層が深く、他とは異なるテロワールの特徴を表現するためです。収穫は全て手摘みで 100% 除梗、新設されたセメントタンクで 4 週間の長期マセラシオンを施します。約 40%の新樽を用いた 14 ヶ月の樽熟成によりメル ローのふくよかな味わいが引き立ち、豊かな果実味と雑味をそぎ落とした綺麗な酸味で高バランスに仕上げられています。ク ロ・デ・デモワゼルの名前は、ずっと昔、村人による一番の高貴な女性を選ぶという集会がこの場所で行われていたことから 由来すると言われています。AOC:Listrac-Medoc ▽Me90% C.S.5% C.F.5% Chateau Haut Moudain シャトー・オーモンデーン ボルドー右岸Cadillacの近く、ガロンヌ川のほとりアントルドメールの谷にあたるBegueyに位置する。第一次世界大戦中、シャ トー・オーモンデーンは陸軍病院として利用されていました。1961 より 7 つのシャトー・オーナーとなった CHARLES YUNG が 最初に購入したシャトー。最初に購入したシャトーだけあって深い思い入れがあり設備面においても惜しみない投資を行った。 栽培面積:6ha 平均樹齢:20 年。粘土石灰質とグラーヴ(砂利)の土壌がもたらす質の高いタンニンと、全体の 25%を米産 1 年古樽使用し若干のバニラ香が特徴的。2009/11/15 付の地元紙“Le Parisien”にてベストコストパフォーマンス・ワイン として掲載されている。AOC:Bordeaux ▽Me80% C.S.10% C.F10% - 31 - Le Petit Soleil 2007 ル・プティ・ソレイユ オーナーはドイツ人の心臓専門医であるミヒャエル・ハレック氏。ボルドー右岸のサン・ヴァンサン・ド・ベルティニャス村に位 置。醸造コンサルタントにパヴィ・マッカンや 1996 年以降のラ・モンドットを成功に導いたステファン・デュルノンクール氏を 迎え、一気に名声を獲得した Le Pin Beausoleil の 2nd。Le Pin Beausoleil はボルドースペリウールながら毎年パーカー氏 の評価で高得点を獲得する実力シャトー。ル・プティ・ソレイユはより Le Pin Beausoleil をより気軽に楽しむ事 をコンセプトに造られる。2000 年より若いMerlotを中心に醸造。葡萄のポテンシャルをそのままワインに閉じ 込めるように、細心の注意を畑仕事に注入。格付けはボルドー・スペリュールですが、実力ははるかに格付け を凌ぐ。タンニン、酸、果実味の安定感が優れている。ドイツSOPEXAのボルドー100 選にも選ばれる実力派。 AOC;BORDEAUX SUPERIEUR Cru ▽Me50% C.S.50% Ch Fleur Haut Gaussens シャトー・フルール・オー・ゴーサン リュイリエ家が 3 代に渡って所有するシャトー。フロンサック近郊、ヴェラック村に位置し、リュットレゾネの採用、低収量、セメン ト発酵槽、排水の循環設備などボルドー・スペリュールとしては極めて志の高い生産者です。30ha の広大な畑を所有しなが ら栽培者との協力で減農薬農法を早くから取り入れ、収量 45hl/ha に抑えられたぶどうは 100%除梗、選果された上質のぶ どうに限定されます。このシャトーでは 2001 頃からそれまで使用していたステンレスタンクから伝統的なセメントの発酵槽に 徐々に移行し、より深みのある味わいを目指します。新樽比率 3 割で 12 ヶ月間熟成されたワインは、強い果実味が前面に 出たモダンな味わいでありながら複雑味があり長い余韻はボルドー・スペリュールの域を超越した品質といえます。このシャトー ではセラーで使用された排水を自前の循環濾過機によって洗浄するなど、ワインの品質だけでなく環境への配慮にも気を配り ます。「自然の恩恵に与る者の責任として当然のこと」と語るエルベ・リュイリエ氏のワインはワイン・スペクテータ、ギド・アシェット、 クラスマンなどでも高く評価されています。☆WS-85∼88 AOC:Bordeaux Superieur ▽Me90% C.S.5%, C.F.5% 醸造コンサル タントは Sociando Mallet, La Tour Carnet で成功を収めたオリヴィエ・ドウゥガ。右岸のステファン・ドノンクールに対して左岸のオ リヴィエ・ドウゥガと称される人気コンサルタント。 Ch Brounac シャトー・ブルナック ボルドー北部:レスパールメドック近くのCivrac村の実力派ワイナリー。ジロンド川から南南東約 6kmに位置し、土壌は粘土石 灰質土壌。1 ヘクタール当り 30hlと収量を抑える事により、高密度な味わいを実現しています。長いマセラシオンによる綺麗なタ ンニンが特徴的なワイン。ステンレスタンクでの醗酵後、一年間フランス産バリックにて樽熟成(新樽率:67%)がエレガントさも たらし、メルローが果実味を構成、そしてカベルネソーヴィニヨンが味わいの軸を構成します。柔らかなスパイシーさ(ナツメグやグロ ーブなど)と赤い実の果実味が特徴的。Guide Hachette誌等にて高評価。AOC:Medoc ▽Me45% C.S.55% 醸造コン サルタントは Sociando Mallet, La Tour Carnet で成功を収めたオリヴィエ・ドウゥガ。右岸のステファン・ドノンクールに対して左 岸のオリヴィエ・ドウゥガと称される人気コンサルタント。 Little B リトル・ビー シャトー・ブルナックのセカンド・ワイン。ボルドー北部:レスパールメドック近くのCivrac村の実力派ワイナリー。ジロンド川から南南 東約 6kmに位置し、土壌は粘土石灰質土壌。シャトー・ブルナックと同様 1 ヘクタール当り 30hlと収量を抑える事により、高密度 な味わいを実現しています。長いマセラシオンによる綺麗なタンニンが特徴的なワイン。土壌は粘土石灰質土壌 1 年の米産樽 を使用することにより、独特のタンニンを表現。斬新なラベルが印象的。現地ワインショップでも人気のモダン・ワイン AOC:Med oc Cru ▽Me50% C.S.50% 醸造コンサルタントは Sociando Mallet, La Tour Carnet で成功を収めたオリヴィエ・ドウゥガ。右 岸のステファン・ドノンクールに対して左岸のオリヴィエ・ドウゥガと称される人気コンサルタント。 醸造コンサルタント『オリヴィエ・ドゥウガ』 シャトー・ソシアンド・マレ、シャトー・ラ・トゥール・カルネ、更にはクリュ・モンプレジールなどを成功を収めたオリヴィエ・ドウゥガ。 右岸のステファン・ドノンクールに対して左岸のオリヴィエ・ドウゥガと称される今最も注目されているコンサルタント。ミッシェル・ ローラン等画一的で濃厚なワインからボルドーにおいても“テロワールに敬意を払った土地の味がするワイン”を目指し、その 土地本来の味わいの追求を最重要事項としたワイン造りが特徴です。ワインはどれもアタック中心の単調な味わいではなく、 余韻に満足感を残す伸びのあるワインに仕上がっています。 - 32 - 商品記号 ワイナリー Rauzan Segla 69701 Ch シャトー・ローザン・セグラ ワイン Ch Rauzan Segla シャトー・ローザン・セグラ ヴィンテージ AOC/DO 色 サイズ 2002 Margaux 赤 750ml 参考上代 在庫 10,600 △ 2003 Margaux 赤 750ml 12,500 △ 2001 Margaux 赤 750ml 4,800 △ 2002 Margaux 赤 750ml 5,200 ○ 2003 Listrac 赤 750ml 3,000 ○ 2007 Bordeaux 赤 750ml 2,000 ○ パーカーポイント:88∼90〈品種〉カベルネ・ソーヴィニヨン58% メルロー35% プティヴェルド5% カベルネフラン2% Ch Rauzan Segla 69A83 シャトー・ローザン・セグラ 新入港 Ch Rauzan Segla シャトー・ローザン・セグラ パーカーポイント:89∼91〈品種〉カベルネ・ソーヴィニヨン53.5% メルロー35% プティヴェルド5% カベルネフラン2% Ch Rauzan Segla 69784 シャトー・ローザン・セグラ Lamouroux ラムルー 〈品種〉カベルネ・ソーヴィニヨン59% メルロー38% カベルネ・フラン3% Ch Rauzan Segla 69A03 シャトー・ローザン・セグラ 新入港 Lamouroux ラムルー 〈品種〉カベルネ・ソーヴィニヨン53% メルロー41.5% プティヴェルド3% Clos des Demoiselle 69697 クロ・デ・デモワゼル 〈品種〉メルロー90% カベルネ・ソーヴィニヨン5% カベルネ・フラン5% 新入港 Ch Haut Mondain 69999 シャトー・オーモンデーン ボルドー右岸Cadillacの近く、ガロンヌ川のほとりアントルドメールの谷にあたるBegueyに位置する。栽培面積:6ha 平均樹齢:20年。粘土石灰質とグラーヴ(砂利)の土壌がもたらすバランスの 良いタンニンと、全体の25%を米産1年古樽使用 〈品種〉メルロー80% カベルネ・ソーヴィニヨン10% カベルネ・フラン10% 新入港 Le Petit Soleil 69A02 ル・プティ・ソレイユ 2007 Bordeaux Superieure 赤 2,700 750ml ○ 醸造コンサルタントにパヴィ・マッカンや1996年以降のラ・モンドットを成功に導いたステファン・デュルノンクール氏を迎え、一気に名声を獲得したLe Pin Beausoleilの2nd。〈品種〉メルロー50% カベ ルネ・ソーヴィニヨン50% Ch Fleur Haut Gaussens 69698 シャトー・フルール・オー・ゴーサン 2005 Bordeaux Superieure 赤 750ml 2,300 △ 2002 Medoc 赤 750ml 2,700 ○ 赤 750ml 2,400 ○ 〈品種〉メルロー90% カベルネ・ソーヴィニヨン5% カベルネ・フラン5% Ch Bournac 69963 シャトー・ブルナック 醸造コンサルタントはSociando Mallet, La Tour Carnetで成功を収めた左岸人気コンサルタントのオリヴィエ・ドウゥガ.Guide Hachette誌等にて好評価 <品種>カベルネ・ソーヴィニヨン55% メルロー45% 新入港 Little B 69A01 リトル・ビー 2006 Medoc Guide Hachette誌等にて好評価Ch Bournacの2nd。 醸造コンサルタントはSociando Mallet, La Tour Carnetで成功を収めた左岸人気コンサルタントのオリヴィエ・ドウゥガ <品種>メルロー50%カベルネ・ソーヴィニヨン50% TOP Bordeaux Jean-Luc Thunevin ジャン=リュック・テュヌヴァン Bad Boy バッド・ボーイ ジャン・リュック・テュヌヴァンの遊び心がふんだんに盛り込まれたワイン。が日本初登場の 2005 ヴィンテージのセカンドヴィンテー ジ 2006 年。2005 年同様に高品質低価格であるならたとえ産地をボルドーとしなくても、という型破りのワインです。これは従来の 原産地呼称制度に対する彼の挑戦でもあり、そんな気概の表れが“Bad Boy”なのです。もちろんワイン自体の出来は極めて上 質。樹齢 40 年以上ののメルローが主体となっていますがダークチェリーやブラックベリーのような黒果実の香りにコーヒーを思わ せる香ばしさ、重厚で凝縮感を大いに感じ、ほのかなスパイシーさが複雑味を増します。このワインの由来となったのは、ジャン・リ ュックを“やんちゃ者”と評価したローバート・パーカーの言葉。▽Me95% C.S.5% 【ワインスペクテーター/91】 商品記号 ワイナリー Thunevin 69896 Jean-Luc ジャン・リュック・テュヌヴァン ワイン Bad Boy バッド・ボーイ - 33 - ヴィンテージ AOC/DO 色 サイズ 2006 AC Bordeaux 赤 750ml 参考上代 3,800 在庫 ○ TOP Bordeaux Chateau Batailley Grand Cru Classe , Pauillac シャトー・バタイエ 格付シャトー随一のコストパフォーマンス ポイヤックの サンジュリア ン寄り、河か ら少し離れた 森林の中に1 855年よりグ ランクシュ・ク ラッセ5級に ランクされて いるシャトー・ バタイエの畑 が広がってい る。 シャトー の総面積は 90ヘクター ル。 その内 56 ヘ クター ルに葡萄が 栽培されて いて、カベル ネソーヴィニ ョンが 70%、 メルローが 25 % 、 カ ベ ルネフラン 3%、プティヴェルド 2%が栽培されている。 平均樹齢は約 40 年。 リュット・レゾネで育てられた葡萄は手積み収穫後、優しくプレ スされ、温度管理したステンレスの発酵槽にて15日から20日かけて 発酵させる。 その後、バリックで16ヶ月から18ヶ月熟成させる。 醸 造責任者はランシュ・ムサスと共通で Arnaud Durand氏。 そして 2001 年ヴィンテージよりシャトー・バタイエにとって大きな変革がなされ ている。 ボルドー大学教授のドゥニ・ドュヴルデュー氏のコンサルタント 就任である。 伝統あるシャトー・バタイエスタイルにドゥニ・ドュヴルデュ 商品記号 造り手 (Borie Manoux) 69915 ボリ・マヌ ー氏の緻密なワイン造りが加わり、いきなり評価を上げている。 また、 シャトー・バタイエを語るうえで重要なことの1つに独自の販売方法が 挙げられる。 オープン・マーケットであるボルドーにおいて珍しく、その 全てのワインがオーナーであるカステジャ(ボリ・マヌー社)の手によって 販売されているのだ。 これによって入手ルートが限定され、ボルドービ ジネスとは無縁になっている。 結果として市場浸透率は低くなってし まっているが、投機的な価格高騰からは逃れられていてボルドーファン にとっては嬉しい価格設定が続いている。 以下ヴィンテージ情報。【ヴィンテージ2002】 ※ようやく開き始めてき たが、まだまだ硬い印象。クラッシックな年。5月下旬から花が咲き、6 月5日にメルローの花が開花した。 夏は非常に暑く、8月下旬まで快 晴が続いた。 8月上旬に最初のグリーンハーベストを実施。 グリーン ハーベストはその後もう一度実施され、途中十分な日光が葉に当たる ように1回の除葉を実施。 葡萄は8月中旬から下旬にかけて色づき 始めた。 収穫は9月28日から10月12日まで行い、この年は42 Hl/ha の収量で糖度の十分なすばらしい葡萄を収穫することができた。 仕上がったワインは、深い色合いでありながらフルーティーな香りを持 ち、アルコールもしっかりしていながらもソフトなタンニンを持つワインに 仕上がった。 フルーティーでありながらも、長期熟成に耐える強いスト ラクチャーのワインである。【ヴィンテージ2005】 ※今飲んでも素晴ら しいバランス。過去最高のポテンシャルを持ちながらも値上がりなし。 周知の通り、非常に乾いた年で、過去3年間に比べて1月から10の降 雨量が平均的には500mm 以上であったのに対し、わずか344mm と 記録的に降雨の少ない年であった。 4月に降った雨と気温の寒暖差 の激しい夏が葡萄に影響し、このヴィンテージに重厚さとフレッシュさを 与えることとなった。 葡萄の粒は例年に比べ非常に小さく、メルローは 9月20日からカベルネソーヴィニョンは最後に10月3日から収穫が行 われた。 2005年ヴィンテージはロバート・パーカー氏の評価にもある が、過去のシャトー・バタイエの歴史中でも最高の仕上がりのひとつで あり、甘いクレーム・ド・カシスや薫煙、杉や土の香りが特徴的。 力強 いフルボディなワインに仕上がった。 また、心地よい酸味となめらかな タンニンが共存する。 比類なき出来。 ワイン Chateau Batailley ヴィンテージ 2006 シャトー・バタイエ ボルドー1855年格付け5級。CS70%,Me25%,CF3%,PV2% - 34 - AOC 色 サイズ 参考上代 在庫 Pauillac 赤 750ml 6,500 ◎ TOP Bordeaux Chateau Trotte Vieille Premier Grand Cru Classe , Saint-Emilion シャトー・トロット・ヴィエイユ プルミエ・グラン・クリュ・クラッセの改革 サンテミリオンと言えば、プルミエ・グラン・ クリュ・クラッセAのシュヴァル・ブランとオ ーゾンヌ。 そして、この2シャトーに順ず る評価を受けているのがプルミエ・グラン・ クリュ・クラッセBのシャトー・トロット・ヴィエ イユである。 滑らかでひっかかるところの ない質感と甘ささえ感じさせる香は長く続 く。 密度が濃いながらも口中でとろける ような酒質はサンテミリオンならではのも の。 畑の条件の良さと贅沢で完璧主義 的な完成度の高さを感じさせてくれる。 これこそがプルミエ・グラン・クリュ・クラッ セなのだろう。 しかし一時期、シャトー・ トロット・ヴィエイユは不調の中にいた。 現オーナーのフィリップ・カステ ジャ氏の祖父、マルセル・ボリー氏が 1949 年にこのシャトーを購入し、 徐々に評価を上げてきた。 90年以前は、垢抜けないワインであった が、フィリップ・カステジャ氏がバリック熟成の採用をはじめ数々の革命 を慣行し、密度の高いプルミエ・クリュらしさを取り戻した。 歴史は古く 1453 年の文献に“トロット・ヴィエイユ”と称された醸造所が存在してい たと記されている。 トロット・ヴィエイユというちょっと変わった名前の由 来は14世紀にシャルトルーズ村に住む女性がボルドーからの駅馬車 の停車場近くをトボトボと歩いていて、たびたび駅馬車に急ぎ駆け込む 姿を周囲の人々に目撃されたことに由来する。 サンテミリオンの人々 は彼女のことを親しみを込めて“トロットヴィエイユ(老婆が歩いている) と呼んだのだと言う。 畑はサンテミリオンの街から僅か800メートル。 他のサン・テミリオンのプルミエ級シャトーとは反対方向に位置する東 の高台にあり珍しく石壁に囲まれた単一畑になっている。(南西むきの 畑を 10 ヘクタール所有:メルロー50%、カベルネフラン 45%、カベル 商品記号 造り手 ネソーヴィニョン 5%が植えられている。) 樹齢は古く、サンテミリオン では珍しくプレ・フィロキセラの樹が若干残っていて樹齢は140年を超 えるものも存在する。 土壌は粘土質と石灰岩質が複雑に交わってい て、ワインに豊富なミネラル分を与える。 これは同時に優れたフィネス と繊細で長い余韻をワインに与えていることになる。 醸造は Eric.Marin 氏で、彼を中心として比較的若いスタッフで新たな挑戦を 積極的に行っている。 (98 年よりボルドー大学教授のドゥニ・ドュヴル デュー氏がコンサルタントとして加入。) 最後にロバート・パーカー著ボ ルドー第 4 版より御紹介。 『シャトー・トロット・ヴィエイユの目覚ましい 品質向上は、全てフリィップ・カステジャ氏の努力によるものです。 栽 培面での厳格な仕事、新樽による熟成、そして葡萄の完熟度を意識し た最高のタイミングでの収穫。 そして、マセレーションを長くしたことに よってワインは格 段に深みを増した。 いまやこのアペラ シオンの最上のワ インに挑むレベル にまできている。』 また、シャトー・バ タイエと同じく、そ の全てのワインが オーナーであるカ ステジャ(ボリ・マ ヌー社)の手によ って販売されている。 これによって入手ルートが限定され、ボルドービ ジネスとは無縁になっている。 結果として市場浸透率は低くなってし まっているが、投機的な価格高騰からは逃れられていてボルドーファン にとっては嬉しい価格設定が続いている。 ワイン (Borie Manoux) 69146 ボリ・マヌ Chateau Trotte Vieille (Borie Manoux) 69751 ボリ・マヌ Chateau Trotte Vieille ヴィンテージ シャトー・トロット・ヴィエイユ シャトー・トロット・ヴィエイユ サン・テミリオン・プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ。Me50%,CF45%,CS5% - 35 - AOC 色 サイズ 参考上代 在庫 2003 St-Emilion 赤 750ml 10,170 × 2004 St-Emilion 赤 750ml 5,500 × TOP Bordeaux Chateau Beau-Site Saint-Estephe シャトー・ボーシット サンテステフの古典的味わいを今に伝える サンテステフとポイヤックとは明らかに違う。 ジロンド河に押し流された 砂利質が少なくなり、ねっとりとした重めの土壌。 ポイヤックに比べれ ば水はけも悪く、秀逸なボルドーワイン生産にとっては条件的に劣る要 素が多い。 しかし、一方で条件さえ揃えばポイヤックらしいがっちりとし た骨格と強烈な芳香を持ちながらも、どこか軽やかで涼しいワインに仕 上がり、その独自性は高いもの。 オー・メドックの中では若いうちから 花開き、食事と寄り添ってくれるワイン、それこそがサンテステフの優れ た点かもしれない。 サンテステフを代表するクリュ・ブルジョワ・スペリ ュールであるシャトー・ボーシットはサンテステフ村の北寄り、ジロンド河 から2キロほど内陸に入った緩やかな傾斜に位置し、Ch.Calon-Segur や Ch.les.Ormes.de.Pez などに囲まれている好立地。 サンテステフ 村でも最も高台に位置していて、シャトーからの眺めがすばらしいことか ら、よい眺め=BEAU-SITEと名づけられたと言う。 畑ではカベルネソ ーヴィニョンが 70%、メルローが 25%、カベルネフランが 2%、プティヴ ェルドが 3%栽培されていて、畑は石礫質で 35 ヘクタール。 平均の 商品記号 造り手 樹齢は約 40 年にもなっている。 年間の生産量は 180,000 本から 224,000 本。 年によってセパージュの比率は異なっているが、平均 的にカベルネソーヴィニョンの比率が高いことが特徴であり、特に近年 のヴィンテージでは 70%程度の高比率でカベルネ・ソーヴィニョンをブ レンドしている。 カステジャ家の所有になってからは更に評価を上げて おり、近年ではパリのワインコンクールで 2002 年と 2004 年のヴィンテ ージが金賞に選出、ロバート・パーカーは 2005 年をシャトー・ボーシット の歴史の中では最高の出来栄えと高く評価している。 フランス国内に おいても手頃な価格ながら満足度の高いサンテステフという認知を得 ていて、ワインリストへの登場頻度も非常に高い。 また、シャトー・バタ イエと同じく、その全てのワインがオーナーであるカステジャ(ボリ・マヌ ー社)の手によって販売されている。 これによって入手ルートが限定 され、ボルドービジネスとは無縁になっている。 結果として市場浸透 率は低くなってしまっているが、投機的な価格高騰からは逃れられて いてボルドーファンにとっては嬉しい価格設定が続いている。 ワイン ヴィンテージ Manoux) 69752 (Borie ボリ・マヌ Chateau Beau-Site (Borie Manoux) 69907 ボリ・マヌ Chateau Beau-Site 375ml シャトー・ボー・シット シャトー・ボー・シット・ハーフ AOC 色 サイズ 参考上代 在庫 2004 St-Estephe 赤 750ml 3,600 × 2004 St-Estephe 赤 375ml 1,900 ◎ サン・テステフ・クリュ・ブルジョワ。シャトー・カロン・セギュールに隣接。CS70%,Me25%,PV3%,CF2% Bordeaux Chateau Haut-Bages Monpelou Cru Bourgeois Superieur,Pauillac シャトー・オー・バージュ・モンプルー バタイエの醸造チームが手掛けるもう1つのポイヤック 葡萄畑はポーイヤック地区の心臓部にあた り、非常に恵まれた場所にある。20 世紀の はじめ名門ロスチャイルド家の所有で、シャ トー・デュアール・ミロンに含まれていた。そ の後、1948 年にシャトー・デュアール・ミロ ンから離れ、1970 年にポーイヤックの名家 であるボリー家によって購入された。ボリー 家はグランクリュクラッセ 5 級のシャトー・バ タイエやシャトー・ランスムーサのオーナー であり、このオー・バージュ・モンプルーはシ ャトー・バタイエの弟分にあたるワインとして、シャトー・バタイエの敷地 内に専用のセラーが設置されている。もちろん、醸造チームもバタイ エの醸造チームがあたっている。2003 年の格付けでオー・バージュ・ モンプルーはクリュ・ブルジョワ・クラッセからクリュ・ブルジョワ・シュペリ ュールに格上げされた。葡萄畑は 15 ヘクタールでシャトー・デュアー 商品記号 造り手 (Borie Manoux) 69916 ボリ・マヌ ル・ミロンに隣接し、またシャトー・グランピュイ・ラコステの近くでもある 最高の立地。砂利質の土壌にGuyotDobleで植えられた葡萄樹は 平均 30 年の樹齢で、リュットレゾネによって葡萄は健全に育てられて いる。最初の葉の剪定は 6 月初旬から 7 月下旬にかけて行われる。 必要であれば 2 回目の葉の剪定は 8 月にも行われる。グリーンハー ベストも行われるが、8 月の下旬には未熟な葡萄は更に取り除かれる。 全て手積みで収穫された葡萄は空圧プレスによってゆっくりと搾られ、 温度管理されたステンレスタンクによって 14 日から 18 日間発酵させ る。その後、オーク樽で 12 ヶ月から 16 ヶ月熟成しボトリングされる。 新樽比率は 30%。葡萄はカベルネソーヴィニョンが 69%、メルロー 26%、カベルネフラン 5%が平均したワインのセパージュ比率である。 ワイン Chateau Haut Bages Monpelou シャトー・オー・バージュ・モンプルー ポイヤック・クリュ・ブルジョワ。CS69%,Me26%,CF5% - 36 - ヴィンテージ 2004 AOC 色 サイズ 参考上代 在庫 Pauillac 赤 750ml 3,600 × Bordeaux TOP Petit Chateau Selection プティ・シャトー・セレクション Cru Monplaisir クリュ・モンプレジール ≪限定入港≫ 3代にわたってシャトー・マルゴーのセラー・マスターをつとめたグランジュルー家がオーナー。オーナーであり醸造家のエリック・グランジュルーと、 元ソシアンド・マレやラ・トゥール・カルネの醸造家を務め今も複数のグランヴァン・シャトーのコンサルタントとして活躍する、オリヴィエ・ドーガの共 同生産です。マルゴー村に 5ha 程度の畑を所有し、平均樹齢 15 年。収穫は手摘みで 18 日間のマセラシオン。新樽 20%。ノンフィルター。約 2,500 ケースの限定生産。 ▽Me70% CS.30% Ch Forts de Roquetaillade Blanc シャトーフォール・ロックタイヤード・ブラン ≪新入港≫ 美しいぶどう畑に囲まれ、700 年以上も昔に建設されたシャトーは歴戦の名残を今でも残し、観光名所のひとつとなっています。もちろんワインは このシャトーのセラーで造られます。2000 年が初ヴィンテージでしたがテロワールのポテンシャルを余すことなく引き出すステファン・ドゥルノンクー ルの醸造により瞬く間に評価を上げたワインです。ぶどうは全て手摘み、マロラクティック発酵やシュールリーなどの技術も採用。アーモンドやヘー ゼルナッツのすばらしい香りとフレッシュでフルーティな味わいが特徴です。 ▽S.B.70% Se30% Ch Goubau "La Source" シャトー・グボー・“ラ・スース” 2005 ヴィンテージよりグボー家が所有者となり、更に品質向上を果す。約 10ha の畑には平均樹齢 30 年のぶどうが栽培され、100 mほどのプラトーとなっているため、日照、水はけに優れている。冬の間のプルーニングと葉が付きだした頃のグリーンハーベストを施 し、さらには全て手摘みの収穫後厳しく選果し、でこれまで以上に上質のぶどうを得ることができた。発酵はおもに樽を用い、40hl, 50hl, 400l, 225l のサイズの異なるサイズを使用、約 30%はステンレスタンクも使い、味わいのバランスを保ち複雑味を持たせる。 熟成はバリックだが味わいが画一的にならないよう、期間を微妙に変える。深い紫色でベリー系の果実を閉じ込めたような濃厚で、し かしとてもまろやかな味わい。 ▽Me85% 15%C.F.+C.S. Ch Barateau 2005 シャトー・バラトー 18 世紀からの歴史あるシャトーです。サンジュリアンに達する丘の上に約 24ha の畑を所有し、国道を挟めば Ch ラグランジェの畑。 肥沃な土壌を持ち、1987 年あのルロワによって再耕作され、飛躍的に品質向上を実現しました。I.W.C.など数々のワインコンペ ティションで多くの賞を受賞し、ギド・アシェット、ゴー・ミヨなどでも高く評価されているシャトーです。 ▽C.S.48% Me48% C.F.2% P.V.2%ヴィナリスでシルバーメダル(2005) La Salle de Ch Poujeaux ラ・サル・ド・シャトー・プージョー ≪再入港≫ シャトー・プージョーのセカンドワインです。シャス・スプリーン、モーカイユと並ぶムーリスを代表するクリュ・ブルジョワです。鉱滓の 下層土上に砂利を含む粘土が広がる特に優位な土壌の畑を今では 68ha 所有し、深みのあるルビー色を成すタンニンの豊かな ぶどうを産みます。そのぶどうは全て手摘みで収穫、100%除梗されることでポテンシャルを最大限に引き出します。このセカンド ワインは比較的若木の平均樹齢 15 年のぶどうを主体としており、フルボディでありながら豊かな果実味がバランスを整えます。年 月を経て豊かなタンニンが甘味に変りワイン全体に馴染んだ今、ちょうど飲み頃を迎えたワインです。 ▽Me74% C.S.25% P.V.1% Ch Barateau 1999 シャトー・バラトー ≪再入港≫ 18 世紀からの歴史あるシャトーです。サンジュリアンに達する丘の上に約 24ha の畑を所有し、国道を挟めば Ch ラグランジェの畑。 肥沃な土壌を持ち、1987 年あのルロワによって再耕作され、飛躍的に品質向上を実現しました。I.W..C.など数々のワインコンペテ ィションで多くの賞を受賞し、ギド・アシェット、ゴー・ミヨなどでも高く評価されているシャトーです。 ▽C.S.48% Me48% C.F.2% P.V.2% - 37 - Moulin d’Issn 2004 ムーラン・ディッサン ≪再入港≫ シャトーディッサンが造るハイ・コストパフォーマンスのボルドー・スーペリュール。畑はマルゴーAC3 級のシャトー・ディッサンの畑 に隣接する粘土石灰質の約 11ha。醸造はグランヴァンと同じ手法で行われる。新樽比率 25%で 12∼14 ヶ月の樽熟成。グラ ンヴァンよりメルローの比率が高く、口当たりがまろやか。タンニンも柔らかく馴染んだ 2004 年は今ちょうど飲み頃 ▽Me50% C.S.50% Chapelle de Potensac 2004 シャペル・ド・ポタンサック ≪新入港≫ サンジュリアンの名門シャトー、レオヴィル・ラスカーズのドゥロン家が所有するシャトーの一つでシャス・スプリーン、ラベゴルス・ゼデ、プージョーに 並んで非常に高い評価を受けているシャトー・ポタンサックのセカンドワイン。あのロバート・パーカー氏に「ためさなければならな いワイン」と言わせた各付け以上の実力を持つ。53ha の広大な畑を所有し、常に安定した品質でも定評があり最も信頼できる ボルドーワインの一つと言えよう。このセカンドワインには約 30 年の若木のぶどうが使われる以外はグランヴァンと同じ醸造法。 15 から 18 日のマセラシオン、新樽または1年樽を使い 12∼16 ヶ月熟成。 若いうちは深い色調から想像するように骨太のが っしりした骨格が熟成を重ねると黒果実系の果実味に実に良く溶け込み素晴らしくバランスの取れたワインとなる。2004 年ヴィ ンテージはこれからがちょうど飲み頃。 ▽Me57 C.S.43% 2004 Haut Medoc de Giscours 2006 オー・メドック・ド・ジスクール ≪新入港≫ 『神の雫』に登場以来、爆発的な人気で多くのファンをもつワイン。掲載されたのは 2000 年ヴィンテージ。以来 6 年の歳月 が流れて当然ヴィンテージは 2006 年まで切り替わったが今なお高い人気を維持している。それはこのワインの実力が本 物であることの証明だろう。メドック各付け 3 級、300ha という広大な土地を所有するというシャトー・ジスクールの醸造チー ムによる高いレベルでの仕事は他のオー・メドックのシャトーではまね出来ない領域に達していると言っても過言ではないだ ろう。もう一つ特筆すべきは畑のロケーション。オー・メドックのアペライオンではあるがこのワインの 40ha 畑はシャトー・ジスクールに隣接し、そこが マルゴーとの境界線となっている。よってワインの質は限りなくマルゴーアペラシオンに近く、凝縮したベリーやカシスの果実味が上品に広がる。口 当たりはまろやかで、きめ細かいタンニンも心地良い。 ▽C.S.50% Me50 2006 商品記号 ワイナリー 69898 ワイン Ch Forts de Roquetaillade Blanc シャトー・フォール・ド・ロックタイヤード・ブラン ヴィンテージ AOC/DO 色 サイズ 参考上代 在庫 2007 Grave 白 750ml 2,200 ○ 2005 Cotes de Castillon 赤 750ml 2,640 ○ 2005 Haut Medoc 赤 750ml 2,600 △ 1999 Haut Medoc 赤 750ml 2,600 ○ 2002 Moulis 赤 750ml 2,600 ◎ 2004 Bordeaux Superieure 赤 750ml 2,300 ◎ 2004 Medoc 赤 750ml 2,850 ◎ 2006 Haut Medoc 赤 750ml 3,200 ◎ SB70% Se30% 69520 Ch Goubau La Source シャトー・グボー・ラ・スース Me85% CF+CS15% 69271 Ch Barateau 69694 Ch Barateau シャトー・バラトー シャトー・バラトー CS48% Me48% CF2% PV2% Poujeaux 69617 Ch シャトー・プージョー La Salle de Ch Poujeaux ラ・サル・ド・プージョー Me74% C.S.25% P.V.1% d'Issan 69748 Ch シャトー・ディッサン Moulin d'Issan ムーラン・ディッサン CS50% Me50% Potensac 69899 Ch シャトー・ポタンサック Chapelle de Potensac シャペル・ド・ポタンサック Me57% CS43% Giscours 69901 Ch シャトー・ジスクール Haut Medoc de Giscours オー・メドック・ド・ジスクール CS50% Me50% - 38 - New Zealand TOP Clos Henri Vineyard Marlborough クロ・アンリ・ヴィンヤード アンリ・ブルジョワの新たな挑戦 アンリ・ブルジョ ワと言えば誰も が認めるサンセ ールのトップ生 産者で 300 年 以上の歴史を誇 る老舗ドメーヌ。 その当主である ジャン・マリー・ブ ルジョワが新天 地を求め、ソー ヴィニヨン・ ブラ ンとピノ・ノワールの新たな可能性を見出 したのがニュージーランド。1989 年から現 地の調査をはじめ、2000 年に 98ha の畑 を購入するまでに実に 11 年の歳月を要し たという。 ニュージーランドで葡萄栽培 が始まったのは今から 200 年ほど前だが、 現在のような品質重視のワイン造りは10 年程度の歴史しかない。 ’96 年に原産 地呼称制度が制定され国による品質管 理が徹底されるようになると品質は飛躍 的に向上し、国内だけでなくヨーロッパ、ア メリカでの認知されていった。 それにつ れて旧世界からの技術とノウハウが流入 するようになり、さらなる飛躍を遂げていく。 アンリ・ブルジョワはその先駆者。 もちろん政策やマーケティングだけ で今日のような成功は成しえない。 そこにはこの国の持つ潜在的な 資質が大きく影響している。 四方を海に囲まれた地中海性気候で一 年の温度差が比較的少ないものの、一日の間に四季があると言われ Clos Henri” Sauvignon る ほ ど 昼夜の 温度差 は大き い。 ま た主とし て水は けの良 い”グレ イ ワ ッ ケ”(灰色の玄武岩が細かく砂状になった堆積土壌)が葡萄に深みを 与える。 テロワールの重要性を誰よりも知るジャン・マリー・ブルジョワ が 10 年以上の歳月を費やし購入を決めた南島の北部マールボロは特 にそのグレイワッケを多く含み、ソーヴィニヨンとピノ・ノワールに最も適し た産地と言って良い。 クロ・アンリの畑はマールボローの中南端に位 置し、起伏に富んでいる。 海から吹きつける塩を含んだ風と豊かな日 照量が葡萄の生育に大きな恩恵をもたらします。 所有する 98ha の 畑のうち植樹されているのは 25ha。 牧草地が大部分を占めている。 自然保護の意識が高いこの国では多くのワイナリーが無農薬、または 減農薬を採用していますが、そもそも農薬を必要とする機会は殆どな いと言う。 クロ・アンリは「品種個性ではニューワールドワインであること は疑いないものの綺麗な酸や奥行き、エレガントなスタイルはフランス ワインのそれである。」と評される。 その独特のスタイルこそがアンリ・ ブルジョワが造るニュージーランドワインの意義であり、ジャン・マリーが 目指したものではないだろうか。 「クロ・アンリ」の名はワイン造りを始め た祖先に敬意を表し、フランス流の”自家畑“を意味する”クロ”を組み 合わせたものです。 またラベルに描かれた教会のイラストはアンリ・ブ ルジョワの拠点シャヴィニョールに古くからある教会を模造しクロ・アンリ の畑に建てられたカボットのもの。 クロ・アンリ・ソーヴィニョン 原産地: ニュージーランド マールボロ 品種: 100% ソーヴィニョン ブラン 樹齢: 5∼10年 農法: オーガニック、リュット・レゾネ 生産量: 72,000 本/年 栽培面積: 9ha 収穫量: 55hl/ha 収穫高: 1.8kg/株(55hl/ha) 畑の向き: 北 土壌: 70%グレイワック、 30%ブロードブリッジ ≪栽培≫長い日照時間と昼夜の寒暖差がマールボロ地区特有の引き締まった果実味を生む。収穫は全て手摘みで、繊細で細かいミ ネラルを反映させる為に丁寧に醸造されます。サンセールでの栽培、醸造技術はここマールボロでも適応されます。 ≪醸造≫自然酵母で 17 日間発酵後、9 ヶ月間シュール・リーにて熟成、フレッシュでフルーティーなワインながらしっかりとした骨格を持つ。 ≪テイスティング≫洋ナシや桃の甘い香とハーブの香りがバランス良く感じられるのが特徴。パワフルでフレッシュながら非常にチャーミングなワイ ンに仕上がっている。 ≪受賞暦≫2007 : Bronze Medal at the Decantel World wide Awards 2008 - 39 - “Clos Henri” Pinot Noir クロ・アンリ・ピノ・ノワール 原産地: ニュージーランド マールボロ 品種: 100% ピノ・ノワール 樹齢: 5∼10年 農法: オーガニック、リュット・レゾネ 生産量: 58,000 本/年 栽培面積: 12ha 収穫量: 36hl/ha 畑の向き: 北 土壌: 65%グレイワック(砂利)、 35%ブ゙ロードブリッジ(粘土 質) ≪栽培≫ミクロクリマの影響で果実は十分に成熟する。まろやかでしなやかなタンニンは非常に高いレベル。豊かな果実味と繊細で伸び のある酸は素晴らしいバランスをとる。 ≪醸造≫完熟後、葡萄は手摘みされ果肉と果皮から要素を抽出される。100%除梗。28 日間の自然発酵後、10 ヶ月フレンチオーク 樽にて熟成される。新樽率 10∼15%。自然酵母で 17 日間発酵後、13 ヶ月間大部分(80%)がフレンチ・オーク樽にて熟成され、天然 コルクにて瓶詰め。 ≪テイスティング≫黒スグリやマッシュルーム、そしてコーヒーやチョコレートなどのスパイシーな香りを備える。芳醇なダークフルーツの香りとしなやかなタン ニンが心地良く感じられるワイン。 “Petit Clos” Sauvignon プティ・クロ・ソーヴィニヨン 原産地: ニュージーランド マールボロ 品種: 100% ソーヴィニョン 樹齢: 5年 農法: オーガニック、リュット・レゾネ 生産量: 90,000 本/年 栽培面積: 12ha 収穫量: 54hl/ha 畑の向き: 北 土壌: 70%グレイワック(砂利)、 30%ブ゙ロードブリッ ジ(粘土質) ≪栽培≫ミクロクリマと温暖な気候は若木の栽培には適している。ニュージーランドの一般的なワイナリーの倍の植樹率(約 4,400 本/ha)で収量制限を施すフランス式。それにより高い凝縮度のぶどうを得ることが出来る。若木のもつフレッシュ感とし なやかな酸味が果実味を引き立てるワインとなる。 ≪醸造≫自然酵母で 17 日間発酵後、ステンレスタンクにて 7∼9 ヶ月間シュール・リー熟成。クロ・アンリ・ソーヴィニヨンとの醸造上の違いは熟成の み、このワインはステンレスタンクのみで熟成され、フレッシュ感と若々しい青味を帯びた果実味を維持させようとするワインメーカーの意図が高い 次元で表現されている。 ≪テイスティング≫若木のフレッシュ感、柑橘系のキレのある酸と軽快な飲み口はシチュエーションを問わず楽しめるワイン。 “Petit Clos” Pinot Noir プティ・クロ・ピノ・ノワール 原産地: ニュージーランド マールボロ 品種: 100% ピノ・ノワール 樹齢: 5年 農法: オーガニック、リュット・レゾネ 生産量: 53,000 本/年 栽培面積: 10ha 収穫量: 40hl/ha 畑の向き: 北 土壌: 65%グレイワック(砂利)、 35%ブ゙ロードブリッジ (粘土質) ≪栽培≫クロ・アンリ・ピノ・ノワールの畑の若木を使う。それ以外はファーストのクロ・アンリ同様で、グリーンハーベスト、キャノ ピーマネージメントを施す。ミクロクリマと温暖な気候が若木でも十分に熟した果実を実らせる。 ≪醸造≫完熟後、ぶどうは手摘みされ果肉と果皮から要素を抽出される。100%除梗。20 日間の自然発酵後、12 ヶ月ス テンレスタンクにて熟成されるが約 1 割だけがフレンチオークでの熟成となる。 ≪テイスティング≫ベリーなどの黒果実系フレーバーとチョコレートのようなスモーキーさはクロ・アンリと同レベルの複雑かつ奥深さ、しなやかさ。ただ しこのワインのコンセプトである”エレガントな部分を保ちつつニュージーランドワインらしいカジュアルさも併せ持つキャラクター”はしっかりと表現され ていて赤果実系の軽やかな酸味、そしてストレスを感じないタンニンがどのシチュエーションにも合わせられる味わいを造り上げている。 商品記号 ワイナリー Henri 69669 Clos クロ・アンリ ワイン ヴィンテージ Clos Henri Sauvignon 2008 クロ・アンリ・ソーヴィニヨン AOC/DO 色 サイズ 参考上代 Marlborough 白 750ml 3,800 在庫 △ ニューワールド特有の青く、野性的なソーヴィニヨン・ブランとは異なり、アロマティックでリッチなワイン。ステンレスタンクでの発酵。熟成ながらほのかに樽香を感じる複雑 さがアンリ・ブルジョワらしい。 Henri 69670 Clos クロ・アンリ Clos Henri Pinot Noir 2007 クロ・アンリ・ピノ・ノワール Marlborough 赤 750ml 4,600 △ 豊かな日の光を感じるプラムのような熟した果実味はサンセールのものともブルゴーニュのものとも異なる脈同感を想わせる。しかしながらしっかりとフランスワイン的な 奥深さがあり、バランスの良さも感じる。1/3新樽使用 Henri 69971 Clos クロ・アンリ Petit Clos Sauvignon Henri 69972 Clos クロ・アンリ Petit Clos Pinot Noir プティ・クロ・ソーヴィニヨン プティ・クロ・ピノ・ノワール - 40 - 2008 Marlborough 白 750ml 2,600 ○ 2008 Marlborough 赤 750ml 2,800 ○
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