水道用語集 水道料金算定要領(すいどうりょうきんさんていようりょう

第 3 回経営問題研究会 資料番号8
水道用語集
水道料金算定要領(すいどうりょうきんさんていようりょう)
water rate manual
日本水道協会作成の「水道料金算定要領」のこと。昭和 42 年(1967)に学識経験者の協
力を得て策定し、最近では平成 10 年(1998)に改定された。これは、水需給の実情、水道諸
制度の歴史的経緯などを踏まえつつ、水道料金のあり方を明らかにしたもので、料金決定
の理論的基礎を与えるものである。水道使用者の公正な利益と水道事業の健全な発展を
図ることを料金算定の基本原則とし、料金水準を決定する総括原価の具体的算定基準及
び個別原価主義に基づく料金体系の設定基準を定めている。
関連用語: 水道料金
料金水準(りょうきんすいじゅん)
rate level
一定期間の能率的経営の下における適正な原価を基準として、これをまかなうために必
要な料金の総収入額のこと。また、1m3当たりの平均料金単価を指す場合もある。水道等公
益事業の料金水準においては、サービスの公共性にかんがみ、供給原価から乖離した価
格の設定を防ぐ一方、事業の健全な運営が確保できるよう設定されなくてはならない。した
がって、料金水準は、既存の水道施設を維持管理するための営業費用にとどまらず、施設
実体を維持拡充するための資本費用を加えた額で算定されるが、通常これを総括原価と称
している。
総括原価(そうかつげんか)
full-cost, comprehensive cost
料金算定期間における料金対象原価額であり、その内容は営業費用(総原価=製造原価
+販売・一般管理原価)に資本費用(支払利息+資産維持費)を加算した額である。一般
に、民間企業における総括原価は、事業運営に要する経常的な費用に公正な事業報酬(利
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益)を加えた額とされているが、水道事業においては、これを資本費用におきかえて総括原
価としている。総括原価は、能率的な経営の下における適正な原価を基礎とするとともに、
将来にわたり健全な経営を確保することができるものでなければならない。参考:水道料金
算定要領2。
関連用語: 総括原価主義、料金水準
個別原価主義(こべつげんかしゅぎ)
individual cost basis
料金を、個々のサービスの供給に必要な原価に基づいて設定しようとする考え方。一方、
需要者の負担能力や需要者がそのサービスに対して認める価値に基づいて設定しようとす
る考え方が負担力主義である。水道事業における個別原価主義は、口径別料金体系に代表
され、①個々の料金が個別原価という客観的数値をもとに決定されるため、客観的公平性が
保たれること、②サービス需要の増大に伴う増分原価を個々の料金によって回収できるこ
と、などの利点があり、よりすぐれた考え方とされている。
口径別料金体系(こうけいべつりょうきんたいけい)
water rate system by meter size
二部料金制を採用するにあたり、基本料金及び従量料金の両部分について各需要者の給
水管や水道メータの大小、もしくは需要水量の多寡に応じて料金格差を設ける料金体系の
ことで、口径別差別制ともいう。この料金体系は、水道メータなどの需要家費や需要量が、お
おむね水道メータ口径の大小に対応していることから、需要種別に応じた費用負担の公平と
料金体系の明確性が確保できる。また、水道使用用途を基準に料金格差を設ける用途別料
金体系に比較して、恣意性の介入がなされず、料金体系が安定する。このため、「水道料金
算定要領」(日本水道協会作成)でも、口径別料金体系を原則としている。
料金体系(りょうきんたいけい)
water rate system, water rate schedule, tariff structure
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個々の需要者から徴収する水道料金の算定の基礎となる単価の体系をいう。使用水量の
計量を前提とするか否かにより、定額制と従量(計量)制とに大別され、このいずれか一方
による料金体系を一部料金制といい、両者の組み合わせによるものを二部料金制という。
さらに、口径・用途・水量などの需要種別による単価差の設定の有無により単一制と格差制
とに区分される。料金体系の設定にあたっては、水道料金算定上の公正妥当性と、個々の
使用者間の客観性を重視する原価主義の立場と、需要者の負担力ないしサービス価値を
尊重する立場とがある。
二部料金制(にぶりょうきんせい)
tow-part tariff
使用水量の有無とは無関係な一定額の定額料金(基本料金)と、使用水量に応じた従量
料金との二つの部分から構成される料金制。これに対し、定額料金もしくは従量料金のみ
で構成されるものを一部料金制あるいは単一料金制という。二部料金制は、さらに基本料
金と従量料金のそれぞれについて単一制と格差制とに分けられる。単一制とは、1件当たり
の基本料金を同額とするもの、あるいは計量に基づく 1m3当たりの従量料金を均一単価と
するものである。格差制は、給水管口径あるいは用途などにより料金格差を設けるもので
ある。
関連用語: 単一従量料金、定額料金制、逓増型料金体系、料金体系
基本料金(きほんりょうきん)
minimum charge, initial charge, service charge, customer charge
二部料金制において、水道水の使用量と関係なく定額で徴収する料金部分のこと。使用
量に応じて徴収する従量料金との合計額が水道料金となる。基本料金には、基本水量が付
与される場合とされない場合、またすべての需要者について均一の場合と需要種別により
格差が設けられる場合がある。「水道料金算定要領」(日本水道協会作成)では、基本料金
は、各使用者が水使用の有無にかかわらず賦課される料金と定義し、個別原価計算基準と
して準備料金と一致するとしている。
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従量料金(じゅうりょうりょうきん)
commodity charge
水道サービスの実使用量に応じ、すなわち 1m3当たりいくらとして徴収される料金である。
これに対し、水道サービスの使用量とは関係なく定額で徴収される料金が定額料金であ
る。従量料金の単価は、単一制と格差制がある。単一制は 1m3の単価を均一とする制度で
あり、格差制は、給水管口径や用途などにより単価差を設定するものである。格差制には、
給水管口径による口径別格差制、用途による用途別格差制、使用量の多寡による従量区
画別単価制及びこれらを二つ以上組み合わせたものがある。
関連用語: 基本料金
従量区画別単価制(じゅうりょうくかくべつたんかせい)
differeciated unit price by metering block
計量に基づき 1m3ごとに徴収すべき従量料金の単価について、水量区画ごとに単価に格
差を設ける料金制であり、逓増制と逓減制に分けられる。従量料金の単価は、個別原価主
義からは均一単価制が原則となるが、資源の適正配分を図る観点から最高単価を限界費
用とする考え方があり、他方、水需要の逼迫と新規供給コストの高騰など、費用の上昇傾
向があることから逓増制が一般化している。また、水量区画及び料金単価の設定は、給水
地域の需要実態、事業財政の収支均衡及び料金体系の整合性などを勘案のうえ、決定す
べきとされている。なお、狭義の意味では、ある区画内のみに同一単価が適用されるブロッ
ク制(区画別単価制)は、第二段階に達すると第一段階からの水量すべてに第二段階の単
価が適用されるステップ制(段階別逓増制)とは区別される。
料金算定期間(りょうきんさんていきかん)
rate duration
水道料金の算定にあたり、水道サービスなどにかかる原価を積算する期間。期間の設定
にあたっては、利用者の公平と料金の安定性という二つの相反する要請を調和させる必要
がある。期間内に必要とされる原価は、その期間の使用者が負担するという観点からは、
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原価の適正な把握を可能とする短い期間が望まれ、水道料金の日常生活との密着性から
は、長い期間が望まれるためである。このため、3年から5年を基準として、適正な範囲で長
期化を図ることが妥当であると考えられている。
(参考;水道料金算定要領 日本水道協会(平成 10 年7月))
営業費用(えいぎょうひよう)
operating expenses
費用勘定の一つ。主たる事業活動に伴って生じる費用。水道事業においては、原水費、
浄水費、配水費、給水費、受託工事費、業務費、総係費、減価償却費、資産減耗費及びそ
の他営業費用に区分して記載することとなっている
資本費用(しほんひよう)
capital cost
事業維持のために、営業費用に上乗せして料金により回収するもので、事業報酬または
資本報酬とも呼ばれる。企業リスクを補償し、設備資金などの調達の円滑を期するために
認められたもので、地方公営企業においては、他人資本で再投資する際の最低所要額
を、その内容としている。参考:水道料金算定要領(平成 10 年日本水道協会)2(4)。
支払利息(しはらいりそく)
interest expenses
営業外費用の一つで、企業債、他会計からの借入金、一時借入金等について支払う利
息をいう。利息は、借入れの事実が存在する期間の経過に従って発生するものであるか
ら、発生の原因である事実の存した期間によって、その額を割り振るものである。ただし、
毎年度の支払利息の額がほぼ平均している場合には、実際に利息の支払を行った額をそ
の年度の費用として経理することができる。
資産維持費(しさんいじひ)
assets maintenance cost
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給水サービス水準の維持向上及び施設実体の維持のために、事業内に再投資されるべ
き額。支払利息とともに資本費用を構成する。その内容は、実体資本の維持及び使用者
負担の期間的公平などを確保する点から、対象資産に資産維持率を乗じた範囲内とし、そ
の内容は施設の拡充、改良及び企業債の償還等に必要な所要額とされている。
事業報酬(じぎょうほうしゅう)
business reward
事業維持のために、営業費用とは別に、料金により回収されるべき額で、一般に資本報
酬と呼ばれ、営業費用とともに総括原価を構成する。地公企法においても、料金は健全な
経営を維持するために必要な事業報酬を含むものとされている(21 条2項)。なお、電気事
業やガス事業においては事業報酬の算定式が定められており、公益事業間において事業
報酬の捉え方に違いはあるが、単に営業費用を償うだけでなく、企業の健全な経営を確保
するという考え方は共通である。
関連用語: 資本費用
自己資本構成比率(じこしほんこうせいひりつ)
ratio of net worth to total capital, ratio of net worth to deposit
総資本(負債・資本合計)に占める自己資本の割合を表すもので、単に自己資本比率と
もいい、次式により算出する。
この比率は、企業の自己資本調達度を判断する指標で、企業に投下された資本のうち出
資金などの自己資本金に国庫補助金、工事負担金などの資本剰余金と積立金などの利
益剰余金を加えた、いわゆる自己資本の割合を表し、数値が大きいほど自己資本が投下
されていることを示す。水道事業は、施設建設のための財源の大部分を借入資本金であ
る企業債によって調達していることから、一般にこの比率が小さい。
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自己資本金(じこしほんきん)
owned capital
地方公営企業の自己資本金は、開業時においては、地公企法を適用する以前から経営
されている企業における資本相当額(固有資本金)及び固定資産の取得などに充てるため
一般会計などから出資金として繰り入れされた額(繰入資本金)しか存在しないため、非常
に少額である。そこで、自己資本の充実を図り、健全な財政状態を保持し、住民への継続
的サービス提供を図る目的で、剰余金を固定資産の取得を通じて自己資本金に組み入れ
る(組入資本金)制度をとっている。したがって、地方公営企業の自己資本金は、固有資本
金、繰入資本金及び組入資本金に区分される。
関連用語:
他会計出資金
資本剰余金(しほんじょうよきん)
capital surplus
資本金に属するもの以外の資本取引によって企業内に留保された剰余金を資本剰余金
といい、①再評価差益のうち再評価日現在の繰越欠損金を埋めた後の残額(再評価積立
金)、②他から贈与を受けた財産の評価額を積み立てた金額(受贈財産評価額)、③資本
的支出に充てる目的で他から提供を受けた金額(寄附金)、④建設費補助の目的をもって
交付された国庫(県)補助金、工事負担金などで地公企法 32 条5項の規定により積み立て
たもの(その他資本剰余金)に区分される。資本剰余金は、その源泉別に積み立て、特定
の場合以外には取りくずすことができない(同項、同条6項、地公企令 24 条の2、24 条の3
第2項但書)。
関連用語:
利益剰余金
利益剰余金(りえきじょうよきん)
earned surplus
剰余金のうち、企業の営業活動の結果生じた利益を源泉とする部分をいい、減債積立金
や利益積立金などの法定積立金と、議会の議決により積み立てられる建設改良積立金な
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どの任意積立金並びに使途目的が特定されずに残っている未処分利益剰余金に区分さ
れる。経営の結果損失を生じた場合は、マイナスの剰余金すなわち未処理欠損金として整
理されることになる。
関連用語:
繰越利益剰余金
借入資本金(かりいれしほんきん)
borrowed capital
建設または改良などのため発行した企業債、同様の目的で他会計から借り入れた長期
借入金に相当する金額を借入資本金として整理する。一般の企業会計では社債あるいは
長期借入金として固定負債に整理されるものであるが、地方公営企業においては、企業
債などを財源として建設改良を行い、もって財産的基礎を形成するという財源としての重
要性から、借入資本金として経理することとされたものである。これを擬制資本金制度とい
う。
減債積立金(げんさいつみたてきん)
sinking fund reserve
地公企法に定める法定積立金の一つ。企業債の償還に充てるために積み立て、他の用
途には使用することができない(32 条)。事業年度末日に企業債を有する地方公営企業
は、前事業年度からの繰越欠損金を補てんした後の残額の 20 分の1を下らない金額(残
額が 20 分の1に満たない場合は、その額)を、企業債の額に達するまで減債積立金として
積み立てなければならない(地公企令 24 条)。減債積立金を使用して借入資本金である企
業債を償還した場合には、その減債積立金に相当する金額を自己資本金に組み入れなけ
ればならない(同令 25 条)。
関連用語:
利益積立金
準備料金(じゅんびりょうきん)
preparatory charge
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水道事業が、各需要者の実使用量とは関係なく、水道サービスの供給準備のために必
要なものとして、各需要者に対し配賦する料金であって、その額は、基本水量が付与され
ていない場合には基本料金の額と同額である。準備料金としては、経費の性質上、需要家
の存在それ自体により必要とされる需要家費と、固定費の全額を配分すべきであるが、水
道事業においては固定費のウェイトが高く準備料金の高額化が考えられることから、水道
料金の設定にあたっては、年平均需要に見合う固定費を水量料金に配分するなど、水量
料金にも固定費の相当部分を配分する方式がとられている。
需要家費(じゅようかひ)
customer cost
水道料金を算定するうえで原価計算を行うにあたり、水道事業の運営に要する費用は、
費目の性質に応じて需要家費、固定費及び変動費に区分される。そのうち、需要家費は、
検針・集金関係費、水道メータ関係諸費など水道使用者のサービスの使用とは無関係に、
需要者の存在に伴って必要とされる固定的経費で、需要家数に比例して増減する費用で
ある。需要家費は、その全額を準備料金として基本料金に配賦するものとし、各使用者に
対する配賦基準は、①検針・集金関係費等に要する費用は、各使用者に対し均等に配賦
する。②水道メータ関係諸費は、水道メータ関係の取得価格に比例して差別配賦する、と
されている。
固定費(こていひ)
fixed cost
水道料金を算定するうえで原価計算を行うにあたり、水道事業の運営に要する費用は、
費目の性質に応じて需要家費、固定費及び変動費に区分される。そのうち、固定費は、給
水量の多寡に関係なく水道施設を適正に維持拡充していくために、固定的に必要とされる
費用のうち、需要家費に属するものを控除したもので、営業費用及び資本費用の大部分で
ある。膨大な施設を保有・管理する水道事業は、総費用に占める固定費の割合が高い。
固定費は、準備料金と水量料金とに配分のうえ、準備料金に配分された額については、各
使用者群の需要の特性に基づき差別配賦とし、水量料金に配分された額は、給水量 1m3
あたり均等に配賦することとされている。
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変動費(へんどうひ)
variable cost
水道料金を算定するうえで原価計算を行うにあたり、水道事業の運営に要する費用は、
費目の性質に応じて需要家費、固定費及び変動費に区分される。そのうち、変動費は、薬
品費、動力費及び受水費並びに需要家費または固定費のいずれにも属さないその他の費
用であって、おおむね給水量の増減に比例する費用である。変動費は、全額を水量料金と
して均一に配賦することとされている。
水量料金(すいりょうりょうきん)
commodity charge, use charge
各需要者の実使用量に対応して徴収する料金で、従量料金ともいう。なお、基本料金に
基本水量を付与している場合には、当該水量料金が基本料金に含まれることとなる。これ
に対し、使用水量の多寡にかかわらず、定額を徴収する料金を基本料金といい、水量料
金とあわせた料金体系を二部料金制という。「水道料金算定要領」(平成 10 年日本水道協
会)においては、水量料金に配分される原価は、変動費の全額と固定費の相当部分(①固
定費総額に負荷率を乗じた額、または、②固定費総額のうち原浄水部門関係費、のいず
れかの方式によるもの)であるとされている。また、水量料金の形態としては、単一、逓増、
逓減がある。
負荷率(ふかりつ)
rate of loading
一日最大給水量に対する一日平均給水量の割合を表すもので、次式により算出する。
この比率は水道事業の施設効率を判断する指標の一つであり、数値が大きいほど効率
的であるとされている。水道事業のような季節的な需要変動がある事業については、給水
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需要のピーク時に合わせて施設を建設することとなるため、需要変動が大きいほど施設の
効率は悪くなり、負荷率が小となる。このことから負荷率を大にすることが経営の一つの目
標となる。水道施設の効率性については、施設利用率、最大稼働率と併せて判断する必
要がある。
施設利用率(しせつりようりつ)
rate of facilities utilizatioin, utility factor of facilityies
一日給水能力に対する一日平均給水量の割合のこと。次式により算出する。
この比率は、水道施設の経済性を総括的に判断する指標であり、数値が大きいほど効
率的であるとされている。また次式のとおり最大稼働率と負荷率に分解することができる。
水道事業のように需要に季節変動があるものについての施設建設に当たっては、最大
稼働率、負荷率を併せて判断することにより、適切な施設規模を定める必要がある。
最大稼働率(さいだいかどうりつ)
maximum rate of operation
ある設備(機械、電気設備など)の1日当たり(1年間)最大運転時間とその設備の計画
稼働時間に対する割合を百分率で表したもの。
水道事業においては、次式で表される。
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理論流量比(りろんりゅうりょうひ)
theoretical current proportion
口径別料金体系を採用するにあたり、準備料金に配分する固定費の配賦基準の基礎と
なる比率。需要種別である各口径別の理論流量(ヘーゼン・ウイリアムズの式)を水道サー
ビス供給の基準となる口径(13mm)の理論流量と対比したもの。「水道料金算定要領」(日
本水道協会作成)における配賦例では、この理論流量比に地域の需要実態などを考慮し
て、一定の補正係数を乗じた数値が示されている。
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