毎年恒例のピアノ音楽学校ヤヤの発表会が行われます。

2014 年 9-10 月号音楽雑誌
« Pianiste »の記事より
リディア・ジャルドンの学校
「もしそう望むなら出来るのよ!」
パリ 13 区。コンサートホールに姿を変えた小学校の教室にて 6 月の日曜日、毎年恒例の
ピアノ音楽学校ヤヤの発表会が行われます。リディア・ジャルドンは 36 人のピアニストの
卵と彼らの親達を迎えました。彼女はどのようにして各生徒に合った進路を築き上げるこ
とが出来たのでしょうか。彼女のメソードに感激します!
とても小さな子供たちがピアノの周りに並んでいます。どの子供も、リディア・ジャルドン
が色とりどりに書き込みをした楽譜を最終確認しています。クロード・カーンピアノコンク
ールの受賞者であるガブリエルの両親は、大多数の生徒と同じくリディアが 17 区で教えて
いた頃に出会いましたが、彼女の 13 区の学校設立に伴い付いて来ました。「我々はリディ
アと自分の子供を含め他の子供たちとの関係を高く評価しています。とても真面目な雰囲気
ですが不安を引き起こすような感じではありません」とガブリエルの父親は打ち明けました
。多くの親たちはリディアを「奇抜で陽気だな人物」だと述べています。彼女はどのように
して各生徒に合った進路を築くことが出来たのでしょうか。彼女のメソードは私たちを夢中
にさせます!そしてどれほどの情熱が注がれていることでしょう:8 歳のピエール・デュン
ストンはピアノを始めて 1 年 10 ヶ月で本物のアーティストのようにドビュッシーの「ゴリ
ウォーグのケークウォーク」を弾ける程になりました。9 歳のサンディ・チェン・レッスル
には天賦の才能がありますが「これは私が教えられない唯一の領域です!」とリディアは断
言します。13 歳のアレクシィ・パンはわずか 2 年ピアノを習っただけですがベートーヴェ
ンの「熱情」の有名な終楽章とショパンの「革命」の練習曲を発表会で見事に演奏し、その
時彼は「僕はプロのピアニストになりたいかどうかはっきりわからないけど<時間を忘れて>
猛練習している」と打ち明けました。
「ピアノは家具です。身体は楽器なのです」とリディアは言います。初回のレッスンから全
指の動きの均一性を手に入れる秘訣を教えます。それは指から次の音の指にかけて体重を水
平にかける方法です。すなわち、自分の上半身側から指先のほうへ圧力をかけるということ
です。ピアノを始める時から全てをコントロールしようと試みます:両手の響きのバランス
、ペダルのテクニック、しかるべき方向に音楽のベクトルを定めるなど。私は生徒に決して
好き勝手をさせませんが、愛情を持ち激励しています。忍耐、継続、集中力、努力する喜び
、自己超越、自信は私が音楽を通して教えている人生の教訓です。
彼女の信念:「もしあなたがそれをしようと決めたのなら、出来るか出来ないかはあなた次
第です」
オレリー・モロー
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