Dell KACE リモートマネジメントで活用する インテル® vPro ™ テクノロジー

Dell KACE リモートマネジメントで活用する
インテル® vPro™ テクノロジー
リモートシステムのハードウェアや起動の問題を効果的に管理
目次
1.0 はじめに .......................................................................................................................................... 3
2.0 概要 ................................................................................................................................................. 3
®
2.1 インテル vPro™ テクノロジーを統合するための要件 ......................................................... 3
®
2.2 サポートするインテル vPro™ テクノロジー対応システム .................................................. 4
3.0 インテル vPro™ テクノロジーの構成 .......................................................................................... 5
®
3.1 インテル vPro™ テクノロジー構成ファイルの作成 ............................................................. 6
®
3.2 インテル vPro™ テクノロジーを通したシステムの検出・追跡 ........................................... 9
®
3.3 K1000 を使ったインテル vPro™ テクノロジー構成のデプロイメント ............................. 11
®
4.0 リモートコントロール&マネジメント ......................................................................................... 12
4.1 RealVNC Viewer Plus の使用 ............................................................................................... 13
Dell KACE Corporate について ........................................................................................................... 15
※日本語への翻訳時に、AMT8 に関わる情報を追記しています。 1.28.2013
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1.0
はじめに
組織の分散化が進むにつれ、管理するリモート拠点は増えていくものの、経費は抑え続けなければならないため、
IT 管理者に突き付けられる課題は難しくなる一方です。Dell KACE™ K シリーズシステム管理アプライアンスソ
リューションは、様々なテクノロジーニーズを持つ組織への実装から得られたベストプラクティスをふんだんに
取り入れており、お客様には常に高い価値がもたらされます。IT 管理者は、Dell KACE アプライアンスのリモー
トコントロール機能を通して、KACE エージェント搭載のクライアントを円滑に管理することができます。
さらに、KACE アプライアンスは、最新のインテル vPro™ テクノロジーを通して、これまで以上に強力なシス
テム管理能力を発揮できるようになりました。例えば、システムが異常終了 (ブルースクリーンを表示) したと
き、または、ハードウェアや起動に問題が生じたときなど、たとえ、KACE エージェントが稼働不能に陥っても、
®
管理することができます。そこで本書は、Dell KACE アプライアンスとインテル vPro テクノロジーを統合して、
リモートシステムの管理/復旧を効果的に行う方法を説明します。
®
2.0
概要
インテル アクティブマネジメントテクノロジー (インテル AMT) は、バージョン 7.0 のリリースを機に、管理
®
対象ホスト上のエージェント経由で、インテル AMT 構成を容易にプロビジョニングできるようになりました
(これを「ホストベースプロビジョニング」または「HBP」と呼びます)。つまりお客様は、既存の Dell KACE
®
K1000 管理アプライアンス機能を利用して、管理対象ノード上のインテル AMT サービスをアクティベートす
®
ることができます。さらに、アクティブになったこれらのサービスを通じて、インテル vPro テクノロジーのリ
モート管理・復旧サービスも利用できるようになります。
®
®
インテル AMT バージョン 6.x を実行する一部のシステムでも、最新版の BIOS にアップグレードすれば、同等
®
の機能が利用できます。インテル AMT 6.x を搭載した既存システムの BIOS は、手動でアップデートできるほ
か、ターゲットがデルシステムであれば、K1000 のデルクライアント&サーバアップデート機能による自動アッ
プデートも利用可能です。他社製システムの場合は、各ベンダが提供しているオプションを調べるか、手動で
アップデートしてください。
®
これらのリモート制御・復旧サービスには、K1000 のマネージドアクション機能から RealVNC を使用すればア
®
クセスできます。インテル vPro テクノロジーの諸機能を活用するための RealVNC 製品には、管理者単位のラ
イセンスが必要です。
2.1 インテル vPro™ テクノロジーを統合するための要件
®
インテル vPro テクノロジーの統合には、以下が必要です。
®

Dell KACE K1000 管理アプライアンスバージョン 5.x

インテル vPro テクノロジーを使用するシステム: インテル AMT 7.0 を搭載していること。ただし、
適切な BIOS レビジョンであれば、AMT 6.x も可

ターゲットシステム上に「Intel Unified AMT 7 Management Interface」ドライバがインストールされてい
ること*

RealVNC Viewer Plus**
®
®
* インテル® vPro テクノロジー対応システムには、Intel Unified AMT 7 Management Interface ドライバがプリインストールされま
す。
** インテル® vPro テクノロジーの諸機能を活用するには、RealVNC Viewer Plus が必要です。この製品には、管理者単位のラ
イセンス費用がかかります。※2013.1 月時点、RealVNC Viewer Plus は管理者単位からデバイス単位のライセンス形態に変更
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2.2 サポートするインテル vPro™ テクノロジー対応システム
®
Dell KACE は、次のインテル vPro テクノロジー構成をサポートします。
®

標準で KVM とホストベースプロビジョニング (HBP)* の両方をサポートする、すべてのインテル
AMT v7 対応モデル

標準で KVM をサポートするインテル AMT v6 対応モデル。ただし、HBP をサポートするため、イン
®
®
テル AMT 6.2 以降へのファームウェアアップグレードが必要: インテル AMT 6.2 にアップグレード
する方法は、OEM によって変わります。例えばデルの場合、BIOS のアップグレードで対応できます。
Lenovo の場合は、BIOS のアップグレード、ME ファームウェアのアップグレード、有効にするユー
ティリティソフトウェアが必要です。

いずれのシステムも、サポートする KVM は、内蔵プロセッサーグラフィックスを使用すること (アド
オンのグラフィックスは不可)
®
®
*ホストベースプロビジョニング (HBP) は、ユーザの承諾を求めます (例えば、リモートシステム上の 6 桁のランダムコードな
どを管理コンソールに入力する必要がある)。これにより、KACE-vPro 環境におけるほとんどの Dell KACE 操作が実行できる
ようになります。インテル® vPro テクノロジー開発者がこのような仕様にしたのは、比較的セキュリティの甘いインバンド
チャネルを通じてシステムをプロビジョニングし、あらゆる低水準のハードウェア機能に無制限にアクセスするといった、セ
キュリティ上のリスクを回避するためです。HBP の利用者によっては、この制限が問題になるかもしれませんが、回避策が取
れる場合もあります。状況によっては、プロビジョニングに HBP を使用するより、RCS (Remote Configuration Service、リモー
ト構成サービス) の方が好まれることもあります。この場合、ウィザードを通して構成を定義し、XML ファイルを生成する点
は同じですが、その構成をリモートシステムにデプロイメントするときは、エージェント経由ではなく、セキュアなアウトオ
ブバンドチャネル経由となります。詳細は、インテル® SCS 7.1 ドキュメントをご覧ください。
Dell KACE は、上記の要件を満たす次のシステムをサポートします。
Dell ノートブック/タブレット

インテル AMT v6 搭載製品 – Latitude E4310、Latitude E6410、Latitude E6410ATG、Latitude E6510

インテル AMT v7 搭載製品 – Latitude E6220、Latitude E6320、Latitude E6420、Latitude E6420ATG、
Latitude E6420XFR、Latitude E6520、Latitude XT3

インテル AMT v8 搭載製品 – Latitude E6230、Latitude E6330、Latitude E6430、Latitude E6430ATG、
Latitude E6430s、Latitude E6530、Latitude E5530、Latitude E5430、Latitude 6430u
®
®
®
Dell デスクトップ

インテル AMT v6 搭載製品 - OptiPlex 980

インテル AMT v7 搭載製品 - OptiPlex 990

インテル AMT v8 搭載製品 - OptiPlex 9010、 OptiPlex 9010AIO、 OptiPlex 7010
®
®
®
Dell タワー型ワークステーション

インテル AMT v7 搭載製品 – Precision T1600、Precision T3600 、Precision T5600、Precision T7600

インテル AMT v8 搭載製品 - Precision T1650
®
®
Dell モバイルワークステーション

インテル AMT v6 搭載製品 - Precision M4500

インテル AMT v7 搭載製品 - Precision M4600、Precision M6600

インテル AMT v8 搭載製品 - Precision M4700、Precision M6700
®
®
®
HP ノートブック/タブレット

インテル AMT v6 搭載製品 - EliteBook 2540p、EliteBook 2740p、EliteBook 8440p、EliteBook 8540、
ProBook 6540b、ProBook 6450b、ProBook 6550b

インテル AMT v7 搭載製品 - EliteBook 2560p、EliteBook 2760p、EliteBook 8460p、EliteBook 8560、
ProBook 6360b、ProBook 6460b、ProBook 6560b、ProBook 5330m
®
®
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HP デスクトップ

インテル AMT v6 搭載製品 - Compaq 8100 Elite

インテル AMT v7 搭載製品 - Compaq 8200 Elite
®
®
HP タワー型ワークステーション

インテル AMT v7 搭載製品 - Z210
®
HP モバイルワークステーション

インテル AMT v6 搭載製品 - EliteBook 8440w、EliteBook 8540w、EliteBook 8740w

インテル AMT v7 搭載製品 - EliteBook 8460w、EliteBook 8560w、EliteBook 8760w
®
®
Lenovo ノートブック/タブレット

インテル AMT v6 搭載製品 - Thinkpad X201、Thinkpad T410、Thinkpad T510、Thinkpad T410s

インテル AMT v7 搭載製品 - Thinkpad T420、Thinkpad T520、Thinkpad T420s、Thinkpad x220、Thinkpad
x220t、Thinkpad x1
®
®
Lenovo デスクトップ

インテル AMT v6 搭載製品 - ThinkCentre M90P、ThinkCentre M90Z

インテル AMT v7 搭載製品 - ThinkCentre M91p
®
®
Lenovo タワー型ワークステーション

インテル AMT v7 搭載製品 - ThinkCentre M91p
®
Lenovo モバイルワークステーション
3.0

インテル AMT v6 搭載製品 - Thinkpad W510、Thinkpad W701

インテル AMT v7 搭載製品 - Thinkpad W520
®
®
インテル® vPro™ テクノロジーの構成
インテル vPro テクノロジーを構成するときは、どの機能を有効にするのか知っておく必要があります。インテ
®
®
ル は、構成ファイルの作成支援ツール、「Intel® Active Management Technology Configuration Utility (インテル
アクティブマネジメントテクノロジー構成ユーティリティ)」を提供しています。構成ファイルが作成できたら、
®
次は K1000 アプライアンスを使用すれば、環境内のインテル vPro テクノロジー対応システム群にその構成をデ
®
プロイメントすることができます。このセクションでは、インテル vPro テクノロジー構成ファイルの作成と導
入について説明します。
®
以降の手順は、インテル SCS 7 Source Kit (ソースキット) が必要になるため、下記のリンクからダウンロード
してください。
®

http://software.intel.com/en-us/articles/download-the-latest-version-of-intel-amt-setup-andconfiguration-service-scs/
※AMT 7 向けにインテル SCS7 Source Kit に含まれていた ACU_Wizard は、AMT8 では別に配布されていま
す。詳しくはインテル社のサイトをご参照ください。

Intel Setup and Configuration Software (Intel SCS)
http://downloadcenter.intel.com/Detail_Desc.aspx?lang=jpn&changeLang=true&DwnldId=20921
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3.1 インテル vPro™ テクノロジー構成ファイルの作成
®
ダウンロードした zip ファイルを解凍すると、「ACU_Wizard」という名前のフォルダが得られるので (上図)、
そのフォルダから、ACU_WIZARD.EXE を実行してください。
ウィザードが開始されたら、「Create Settings to Configure Multiple Systems」 (複数のシステムを対象とした構成
の作成) オプションを選択します。
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上記の画面が開くので、[New] (新規作成) ボタンを押して、新しいプロファイルを作成します。これ以降、数画
®
面にわたって、インテル vPro テクノロジー対応システムに構成できる全オプションが表示されます。利用可能
®
なオプションの詳細は、インテル vPro テクノロジーのドキュメントを参照するか、ヘルプアイコン「?」をク
リックしてください。
構成内容は、SCS Profiles フォルダの下にある、現ユーザのドキュメントフォルダに保存されますが、構成の作
成前に別の保存先を指定することもできます。
上記の [Getting Started] (はじめに) 画面では、[Configuration/Reconfiguration] (構成/再構成) を選択し、説明を入力
したら、[Next] (次へ) を押して続行します。
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上記の [Optional Settings](オプションの設定) 画面では、Dell KACE とインテル vPro テクノロジーの統合にとっ
®
て必須ではないものの、設定可能な項目が表示されます。利用可能なオプションの詳細は、インテル vPro テク
ノロジーのドキュメントを参照するか、ヘルプアイコン「?」をクリックしてください。
®
[Systems Settings] (システム設定) 画面では、インテル vPro テクノロジーを有効にすることができ、これによっ
て、Dell KACE とも統合できるようになります。上記の画面は、すべての機能を有効にした構成例ですが、お客
®
様の環境に応じて選択内容は変わります。各機能の詳細は、インテル vPro テクノロジーのドキュメントを参照
するか、ヘルプアイコン「?」をクリックしてください。
®
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Dell KACE K1000 を使用してリモート管理を行うには、次のオプションを有効にしてください。

[KVM Redirection] (KVM リダイレクション) を選択し、パスワードを入力

[Power Management Settings] (電源管理設定) : [Always On] (常にオン) を選択

[Network Settings] (ネットワーク設定) : パスワードを入力
[Finish] (終了) 画面では、作成した構成ファイル (プロファイル) に名前を付け、保存することができます。後ほ
®
ど、Dell KACE アプライアンスのスクリプト機能を使用して、この構成をインテル vPro テクノロジー対応シス
テムにデプロイメントすることになります。
3.2 インテル vPro™ テクノロジーを通したシステムの検出・追跡
®
K1000 アプライアンスのスクリプティングモジュールとインベントリ機能は、インテル vPro テクノロジーを利
®
用してシステムを検出、追跡することができます。インテル vPro テクノロジーを活用したシステムの検出・追
跡方法は数多くありますが、このセクションでは、そのうちの 1 つをご紹介します。
®
検出スクリプトを作成するには、K1000 アプライアンスの [Scripting] (スクリプティング) 機能に移動し、以降の
手順を進めてください。
1.
[Choose Action] (アクションの選択) ドロップダウンメニューから [Add New Item] (新しいアイテムの追加)
を選択します。
2.
スクリプトの詳細ページで、スクリプト名 (例: vPro Discovery/Detection) を設定します。
3.
[Supported Operating Systems] (サポートするオペレーティングシステム) までスクロールダウンします。
4.
[Pick Specific OS Versions] (特定の OS バージョンを指定する) にチェックが付いていないことを確認します。
5.
[Supported Operating Systems] リストから、Microsoft Windows を選択します。
6.
[Dependencies] (依存関係) までスクロールダウンして、[Add new dependencies] (新しい依存関係の追加) リン
クをクリックし、セクション 3.1 で解凍した SCS_Discovery フォルダから次のファイルを追加します。


SCSDiscovery.exe
Xerces-c_2_8.dll
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7.
[Policy or Job Rules] (ポリシーまたはジョブルール) セクションまでスクロールダウンし、[Add Task Section]
(タスクセクションの追加) リンクをクリックして、タスクセクションを新規作成します。
8.
[Task 1] 内で[Verify] (検証) の下にある、[Add] (追加) リンクをクリックします。
9.
ドロップダウンメニューから [Launch a program] (プログラムの起動) を選択し、次のオプションを設定しま
す。




[Directory] (ディレクトリ): $(KACE_DEPENDENCY_DIR)
[File] (ファイル): SCSDiscovery.exe
[Wait for startup] (完了を待機): 選択 (✓)
[Parameters] (パラメータ): /Output Silent SystemDiscovery vProDiscovery.xml
10. [Task 1] 内で[Success] (成功) の下にある、[Add] (追加) リンクをクリックします。
11. ドロップダウンメニューから [Upload a file] (ファイルのアップロード) を選択し、次のオプションを設定し
ます。


[Directory] (ディレクトリ): $(KACE_DEPENDENCY_DIR)
[File] (ファイル): vProDiscovery.xml
12. [Task 1] 内で[Remediation] (修復) の下にある、[Add] (追加) リンクをクリックします。
13. ドロップダウンメニューから [Upload a file] (ファイルのアップロード) を選択し、次のオプションを設定し
ます。


[Directory] (ディレクトリ): $(KACE_DEPENDENCY_DIR)
[File] (ファイル): vProDiscovery.xml
14. スクロールダウンして [Save] (保存) をクリックし、このスクリプトを保存します。
これで、スクリプティングモジュールの [Labeling] (ラベル付け) か [Run Now] (今すぐ実行) 機能を使用すれば、
このスクリプトに再びアクセスして、環境内のどのシステムに対して検出を実行するのか決定することができま
®
す。このスクリプトは、システムをスキャンしてインテル vPro テクノロジー設定を見つけ、その全情報を
®
「vProDiscovery.xml」という名のファイルとレジストリに書き込みます。次に、スクリプトがこのインテル
vPro テクノロジー設定ファイルをアプライアンスにアップロードするので、Web インタフェースを使用すれば、
コンピュータインベントリ記録の「Uploaded Files」 (アップロードしたファイル) セクションから確認できるよ
うになります。また、これらの設定は、レジストリにも書き込まれるため、K1000 の [Custom Inventory Fields]
®
(カスタムインベントリフィールド) 機能を使用すれば、インベントリビューに表示させたいインテル vPro テク
®
ノロジー設定項目を追加することができ、ラベル基準やレポートの作成に役立ちます。インテル vPro テクノロ
®
ジー設定のうち、例えばレポートとデプロイメント時に重要となるのは、「Intel AMT State」(インテル AMT ス
®
テート) と「Intel AMT Version」 (インテル AMT バージョン) です。[Custom Inventory Fields] を利用すれば、こ
れらのデータを取得して、アプライアンス内のコンピュータインベントリ情報に含めることができます。
「Intel AMT Version」フィールドを作成するには:
1. アプライアンス内で [Inventory] (インベントリ) に移動し、[Software] (ソフトウェア) タブを選択します。
2.
[Choose Action] (アクションの選択) ドロップダウンメニューから [Add New Item] (新しいアイテムの追加)
を選択します。
3.
[Edit Software Detail] (ソフトウェアの詳細設定) 画面で、次の値を入力します。




[Display Name (Title)] (表示名/タイトル): vPro – AMT Version

[Custom Inventory Rule] (カスタムインベントリルール):
RegistryValueReturn(HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Intel\SCS7.0\System_Discovery,AMTversion,T
EXT)
[Publisher (Vendor)] (発行元/ベンダ): Dell KACE
[Display Version] (表示バージョン): 1.0
[Supported Operating Systems] (サポートするオペレーティングシステム): すべての Windows オペレー
ティングシステムを選択
※AMT8 の場合 (HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Intel\Setup and Configuration Software\SystemDis
covery\ManageabilityInfo,AMTversion,TEXT)

スクロールダウンして、[Save] (保存) をクリック
10 Copyright © 2011 Dell KACE. All rights reserved.
「Intel AMT State」フィールドを作成するには:
1.
アプライアンス内で [Inventory] (インベントリ) に移動し、[Software] (ソフトウェア) タブを選択します。
2.
[Choose Action] (アクションの選択) ドロップダウンメニューから [Add New Item] (新しいアイテムの追加)
を選択します。
3.
[Edit Software Detail] (ソフトウェアの詳細設定) 画面で、次の値を入力します。




[Display Name (Title)] (表示名/タイトル): vPro – AMT State
[Publisher (Vendor)] (発行元/ベンダ): Dell KACE

[Custom Inventory Rule] (カスタムインベントリルール):
RegistryValueReturn(HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Intel\SCS7.0\System_Discovery,AMTState,TEX
T)
※AMT8 の場合 (HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Intel\Setup and Configuration Software\SystemDis

[Display Version] (表示バージョン): 1.0
[Supported Operating Systems] (サポートするオペレーティングシステム): すべての Windows オペレー
ティングシステムを選択
covery\ManageabilityInfo\ManagementSettings,AMTversion,TEXT)
スクロールダウンして、[Save] (保存) をクリック
これらのフィールドが設定されると、先に作成したスクリプトによって検出されるマシンは、インベントリ処理
®
中、自分のインテル vPro テクノロジー構成情報をアプライアンスにレポートするようになります (上図)。この
情報は、検索、レポート、その他、アプライアンスの様々な用途に利用できます。
3.3 K1000 を使ったインテル vPro™ テクノロジー構成のデプロイメント
®
お客様の環境内で、インテル vPro テクノロジー搭載マシンとそのバージョンが検出されたら、次に、それらの
マシンをどのようにプロビジョニングするのか決定することができます。たとえば、これまでに説明した情報や、
®
環境内で検出されたインテル vPro テクノロジー搭載マシンについて知り得る情報を基に、アプライアンス内で、
ターゲットマシンにラベルを作成することができますし、また、マシンに手動で構成をデプロイメントするとい
®
う選択肢もあります。以降では、セクション 2.1 で作成した構成ファイルを基にインテル vPro テクノロジー搭
載システムをプロビジョニングする、スクリプトの作成手順を示します。
®
プロビジョニングスクリプトを作成するには、K1000 アプライアンスの [Scripting] (スクリプティング) モジュー
ルに移動し、次の手順を進めてください。
1.
[Choose Action] (アクションの選択) ドロップダウンメニューから [Add New Item] (新しいアイテムの追加)
を選択します。
2.
スクリプトの詳細ページで、スクリプト名 (例: vPro Provisioning) を設定します。
3.
[Supported Operating Systems] (サポートするオペレーティングシステム) までスクロールダウンします。
4.
[Pick Specific OS Versions] (特定の OS バージョンを指定する) にチェックが付いていないことを確認します。
5.
[Supported Operating Systems] リストから、Microsoft Windows を選択します。
11 Copyright © 2011 Dell KACE. All rights reserved.
6.
[Dependencies] (依存関係) までスクロールダウンして、[Add new dependencies] (新しい依存関係の追加) リン
クをクリックし、セクション 3.1 で解凍した ACU_Configurator フォルダから次のファイルを追加します。




ACUConfig.exe
Xerces-c_2_8.dll
ACU.dll
セクション 3.1 で作成した、XML 形式のインテル vPro テクノロジー構成ファイル (例: MyConfig.xml)
®
7.
[Policy or Job Rules] (ポリシーまたはジョブルール) セクションまでスクロールダウンし、[Add Task Section]
(タスクセクションの追加) リンクをクリックして、タスクセクションを新規作成します。
8.
[Task 1] 内で[Verify] (検証) の下にある、[Add] (追加) リンクをクリックします。
9.
ドロップダウンメニューから [Launch a program] (プログラムの起動) を選択し、次のオプションを設定しま
す。




[Directory] (ディレクトリ): $(KACE_DEPENDENCY_DIR)
[File] (ファイル): ACUConfig.exe
[Wait for startup] (完了を待機): 選択 (✓)
[Parameters] (パラメータ): /Output File vProConfigLog.txt ConfigAMT MyConfig.xml
※AMT8 では構成ファイルには暗号化が必須になったため、実行パラメータにパスワードを追加
/Output File vProConfigLog.txt ConfigAMT MyConfig.xml /DecryptionPassword P@ssw0rd
10. [Task 1] 内で[Success] (成功) の下にある、[Add] (追加) リンクをクリックします。
11. ドロップダウンメニューから [Upload a file] (ファイルのアップロード) を選択し、次のオプションを設定し
ます。


[Directory] (ディレクトリ): $(KACE_DEPENDENCY_DIR)
[File] (ファイル): vProConfigLog.txt
12. [Task 1] 内で[Remediation] (修復) の下にある、[Add] (追加) リンクをクリックします。
13. ドロップダウンメニューから [Upload a file] (ファイルのアップロード) を選択し、次のオプションを設定し
ます。


[Directory] (ディレクトリ): $(KACE_DEPENDENCY_DIR)
[File] (ファイル): vProConfigLog.txt
14. スクロールダウンして [Save] (保存) をクリックし、このスクリプトを保存します。
これでスクリプトが完成しました。後は、先の検出で行った際と同様の手順を踏みます。[Label] (ラベル) か
[Run Now] (今すぐ実行) 機能を使用すると、このスクリプトを展開してマシンをプロビジョニングすることがで
きます。また、[Custom Inventory Fields] (カスタムインベントリフィールド) で収集したデータを使って、導入対
象を絞り込むことも可能です。たとえば、「vPro – AMT Version」情報を基に、あるバージョン以上のマシンの
みを導入するようラベルを作成しても良いですし、「vPro – AMT State」情報を基に、状態が「Pre Provisioning」
(プロビジョニング前) 、または、「Post Provisioning」 (プロビジョニング後) のマシンだけを対象にすることも
できます。これらの情報をあらかじめ収集しておくことで、導入したい構成のシステムのみをターゲットにする
ことができます。
セクション 2.1 で説明したとおり、ターゲットのインテル vPro テクノロジー搭載システムをプロビジョニング
®
するには、「Intel Unified AMT 7 Management Interface」ドライバをインストールする必要があります。インテル
vPro テクノロジー対応システムには、このドライバが出荷時にプリインストールされますが、マシンが再構築さ
れている可能性もあるため、システムに同ドライバがインストールされていることを必ず確認してください。
®
4.0
リモートコントロール&マネジメント
Dell KACE とインテル vPro テクノロジーを統合すれば、環境内のシステムを、電源のオン/オフに関わず、リ
モートコントロールできます。リモートからの電源オン/オフ、BIOS へのアクセス、その他の制御には、
®
RealVNC Viewer Plus が利用可能です。このセクションでは、インテル vPro テクノロジーの統合を通した、リ
モートコントロールソリューションの構成手順を追っていきます。
®
12 Copyright © 2011 Dell KACE. All rights reserved.
4.1 RealVNC Viewer Plus の使用
RealVNC Viewer Plus を利用すると、インテル vPro テクノロジーのリモート管理機能をフル活用できます。
RealVNC Viewer Plus は、http://www.realvnc.com/products/viewerplus/ からダウンロードできます。トライ
アル版は期限付きですが、期限後も使用するには、フルライセンスの購入が必要です。
®
本アプリケーションをインストールしたら、まず、K1000 を構成して、RealVNC をリモートコントロールソ
リューションとして起動できるようにします。それには、[Settings] (設定) に移動し、次に、[Control Panel] (コン
トロールパネル) タブから [General Settings] (一般設定) をクリックします。
[General Settings] (一般設定) ページ上で [Machine Actions] (マシンアクション) セクションまでスクロールダウン
し、[Edit Mode] (モードの編集) ボタンを押します (上図)。これで、[Machine Action] ボタンのコマンドを編集す
ることができます。
マシンアクションの 1 つを、次のコマンドに変更します。
 kvm://admin@KACE_HOST_IP/
※KACE K1000 v5.4 では、kvm://の指定ではなく、以下のアクションコマンドを利用してください。
"%ProgramFiles%\\RealVNC\\VNCViewerPlus\\vncviewerplus.exe" AmtUserName=admin KACE_HOST_IP
これで、コンピュータインベントリ内のマシンの隣にある当該アイコンをクリックすると、RealVNC Viewer Plus
を KVM モードで起動できるようになります。起動したら、ユーザ名に「admin」を指定します。ターゲットシ
ステムにアクセスするには、KVM パスワードを入力する必要があります (上図)。
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リモートシステムに接続できたら、RealVNC Viewer の一番上までスクロールします。コントロールバー内に、
®
いくつかのオプションが表示されるので、その中から赤い電源ボタンを押し、インテル vPro テクノロジーの電
源オプションにアクセスします。
[Power] (電源) メニューからは、電源オン、電源オフ、マシンのリセットが選択可能です。
システムの電源オン (Power On) には、[Boot to BIOS] (BIOS の起動) と [Boot to OS] (OS の起動) というオプショ
ンがあります。BIOS の起動を選択すると、BIOS 設定が変更できるので、もはや、実際のマシンまで足を運んで
変更する必要はありません。また、OS の起動を選択すると、リモートシステムがブートし始め、まるでそのマ
シンが目の前にあるかのように起動プロセスを確認し、制御することができます。
このように、インテル vPro テクノロジーを統合した Dell KACE は、RealVNC Viewer Plus を通して様々なリ
モートコントロール機能を提供します。
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Dell KACE Corporate について
Dell (NASDAQ: DELL) は、豊富なテクノロジーとサービスを開発、強化、統合し、お客様に高い信頼性と長期の
価値をもたらす企業です。デルは、お客様の規模を問わず、どんな複雑なシステムでもご利用いただけるシステ
ム管理ソリューションを提供しています。受賞に輝く Dell KACE アプライアンスファミリには、使いやすく経
済的なシステム機能群が包括的に搭載されています。
Dell KACE の本拠地は、米カリフォルニア州マウンテンビューです。Dell KACE の詳細と提供製品については、
www.dell.com/kace をご覧になるか、1-877-MGMT-DONE (米国内) までお問い合わせください。
参照先 (英語サイト):

KACE Systems Management Appliances (KACE システム管理アプライアンス)

KACE Systems Deployment Appliances (KACE システム導入アプライアンス)
Dell KACE 統括本部
2001 Landings Drive
Mountain View, California 94043
お問い合わせ先: (877) MGMT-DONE
海外から: (+1) (650) 316-1050
FAX: (650) 649-1806
[email protected]
ヨーロッパ担当営業: [email protected]
アジア太平洋担当営業: [email protected]
オーストラリア/ニュージーランド担当営業: [email protected]
日本 KACE チーム: [email protected]
WPvPRO11.15.2011 ※日本語への翻訳時に、AMT8 に関わる情報を追記しています。 1.28.2013
デルは、正確な情報を提供するため最善の努力を払っていますが、誤りやエラーが生じた場合は、一切の責任を負いません。
本書に掲載した仕様、その他の情報は、予告なく変更されることがあります。
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