整理番号 11-5-05 研究課題名 腸管症関連 T 細胞リンパ腫の臨床病理学的特徴に関する研究 研究機関名 福岡大学病院 研究責任者 竹下盛重(病理学) 研究目的・意義・方法 【意義・目的】 腸管症関連 T 細胞リンパ腫(EATL)は、吸収不良症候群や腸閉塞・ 腸管穿孔などの急性腹症で発症することのある予後不良の節外性 T 細胞リンパ腫で、欧米にて多数例報告されているが、本邦におけ る報告は少数例のみである。WHO 分類第 4 版において 2 型に分類さ れており、Ⅰ型は欧米における EATL の 80~90%を占め、CD8、CD56 陰性、CD30 陽性の大細胞リンパ腫である。小麦グルテンに対する 抗体が引き起こす自己免疫疾患であるセリアック病が基礎疾患に あるとされる。またⅡ型はセリアック病を伴わず、CD8、CD56 陽性、 CD30 陰性の単調な増殖を示す小~中型細胞リンパ腫と定義してい る。本研究では、セリアック病が稀な日本における EATL36 例の臨 床病理学的特徴を明確にすることを目的とする。 【方法】 2000 年から 2010 年 12 月まで福岡大学病院および共同臨床研究機 関の 7 施設において診断、手術が行われた小腸原発 EATL36 手術症 例の切除材料の病理標本(組織パラフィンブロック)を用いレトロ スペクティブに検討する。 問い合わせ先 福岡大学病院 病理学 担当医師:竹下 盛重 電話:092-801-1011
© Copyright 2024 Paperzz