多発性骨髄腫および AL アミロイドーシス症例における CD56 の臨床的

多発性骨髄腫および AL アミロイドーシス症例における CD56 の臨床的意義
・はじめに
多発性骨髄腫や AL アミロイドーシスは腫瘍性の形質細胞が原因の疾患であり、腫瘍性の
形質細胞は正常形質細胞と異なりしばしば CD56 という表面受容体を発現することが知ら
れています。この CD56 の発現の有無により臨床症状、病変の分布、予後が異なる可能性
が海外の研究から報告されており、さらなる検討が本邦でも必要と考えられています。当院
血液内科では多発性骨髄腫や AL アミロイドーシスと診断された患者さんを対象にした臨
床研究を行っていますが、当臨床研究では、CD56 の発現の臨床的意義について「観察」さ
せていただくものです。各種臨床データと CD56 発現の相関について検討することを目的
としています。
・研究の対象
この研究では、2006 年度以降の期間で日本赤十字社医療センターの血液内科で多発性骨髄
腫や AL アミロイドーシスなどの形質細胞性疾患と診断された患者さんを対象とします。対象者とな
ることを希望されない方は、下記連絡先までご連絡下さい。
・研究の方法
本研究は当院で多発性骨髄腫や AL アミロイドーシスなどの形質細胞性疾患と診断された患者
さんの骨髄検査の結果を診療録より抽出し、診療録情報、血液検査データ、尿検査データを
含めて調査を行います。この研究を行うことで患者さんに日常診療以外の余分な負担が生じ
ることはありません。
・プライバシーの保護について
診療録より得られたデータは匿名化されます。個人の名前、情報が第三者に漏洩すること
はありません。本研究の学会発表、論文報告においても個人を特定できる情報は一切公開さ
れません。
・研究機関
日本赤十字社医療センター 血液内科 宮崎寛至
〒150-8935 東京都渋谷区広尾 4-1-22 電話 03-3400-1311(代表)