ドイツ連邦食料・農業省プレス公告 Bundesministerium für Ernährung

ドイツ連邦食料・農業省プレス公告
Bundesministerium für Ernährung und Landwirtschaft
NO 23
NO23
2015・6・6
1 EU-農業大臣会議:有機農業を持続的にさらに発展させる
今週水曜日(6 月 3 日)に EU ー農業大臣が、ラトビア大統領の招きでリガ(訳
注・ラトビア共和国の首都)において、非公式会議で会談した。その際のテー
マは、「有機農業」である:”持続性、そして消費者の要求、2020 年の前と後
での成長”が、議論の中心点であった。その際、連邦大臣シュミットは、有機
農業が法規定を必要とし、そのことが消費者の信頼を強化すると、明言した。
”適切な貿易体制、法の枠組みと監視プロセスとの調和は、有機農業のさら
なる発展に際して、ドイツの基本的な関心事である。このことは、消費者の信
頼のさらなる強化の前提条件である。他方、これは有機産物市場の持続的な成
長のための、基礎である”と、連邦農業大臣シュミットが、ヨーロッパ農業大
臣会議に際して述べた。これは特に、適切な政策手段によって、有機農業の将
来への挑戦に応えるべき課題である。
このことを背景に、ドイツは新しい有機規則に関する交渉で、実践に即した
妥協を得ることに、ラトビアの議長職の努力を支持する。”法的な前提条件と
並んで、生物学的な農業にとって重要な多くの観点が、なお残されている。そ
のため、私は有機農業強化のために、ドイツにおいて数日前に有機農業の将来
戦略をスタートさせた”と、シュミットが強調した。
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2 緑の職業のために新鮮な風をー 2015 年度ドイツ連邦農村青年コンクール
2015 年 6 月 1 日~2 日に、連邦農業省政務次官 Dr.マリア フラッハバースとペ
ーターブレーザーが、連邦レベルでのドイツ農村青年職業コンクールを開催し
た。 ワイン部門は、ラインラントープファルツ州のニールシュタインで、林
業ー家政ー農耕―畜産部門はシュレースヴィックーホルシュタイン州のレント
スブルグで、それぞれ開催された。
連邦レベルでの第一次審査に関して、今年のモットー「緑の職業は満たされ
た人生ー後継者は新鮮な風をもたらす」のもとに、連邦全体から約 10,000 人
の農村青年(農業訓練生)が、自らの能力を立証する。政務次官マリアフラッ
ハ バースは、緑の職業における後継者のための、連邦コンクールの重要性を
強調した:農業の職業コンクールは、特別な手法において、農業の職業の多様
性に関する情報を提供し、そして農村地域での広報活動への貢献を、果たすた
めに適している。
このコンクールは、専門的にもまた後継者の人間的資質に関しても、コンク
ールの条件のもとで検証し、そして改善することに役立つ。そのため、このコ
ンクールはさらに興味ある、そして職業に責任感をもった若い人、人間を育成
するための近代職業教育の不可欠な構成要因である。2013 年末に連邦全体で
36,825 人の若い人々が、緑の職業教育を終了した。その内訳は、農業(農耕)8,730
人、畜産 930 人、林業 1,749 人、ぶどう(ワイン醸造)858 人、家政(農業経
営)159 人であった。
専門家の需要確保は、農業分野についても困難であると、見込まれている。
政務次官ブレーザーは、専門能力をもった人間に関して、農―林業が将来に
おいて社会的要請の多い課題の充足のみならず、革新と進歩のためにも重要な
刺激を与える人々であると、語った。”私はこの職業に対する楽しみとモチベ
ーションを有し、かつ高い専門能力をもった後継者を、必要としている。その
ことによってのみ、農業経営が将来的にも存在し得る。私は、数年来ドイツの
ぶどう栽培に力を入れてきた。そして若いワイン醸造者が、新たな推進力を発
揮してきていることに、特別な喜びを感じている。”
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その点では、このコンクールが緑の職業の PR に、特別な貢献をしている。
コンクールへの参加者は、職業上ワクワクすること、そして将来のために最
も適切な「大使」である。
職業コンクールに関する背景情報
このコンクールは、連邦食料・農業省が後援者である。主催者は、ドイツ農
村青年連盟とドイツ農民連盟である。このコンクールは、職業学校と農業団体
の支援でもって、2年ごとに開催される。郡と州段階での審査の後、連邦審査
で優勝者が決定され、ドイツ農民デーの際に表彰される。
2015・6・11
青森中央学院大学
中川 一徹
-3-
訳