建築学的プラハ - CzechTourism

プラハ
トップ10
カレル橋
旧市街広場
プラハは
「欧州の心臓」
、
あるいは
「母なる町」
と呼ばれています。
この他にも 人々は、
何世紀も
の間に、
「百塔の町」
「黄金のプ
、
ラハ」
「
、神秘のプラハ」
などなど、
プラハの様々な呼び名を考え出
し、
それによってこの町の建築学
的、
あるいは精神文化的な豊か
さ、
そしてその神秘的な魅力を表
現しようとしてきました。
かつて神聖ローマ帝国、
そして
チェコ王国の中心都市であった
町、
そして今日チェコ共和国の近
代的大都市となった町 - プラハ
の栄光ある歴史の軌跡は、
市内
いたるところで目にすることがで
きます。
黄金の小道
1. プラハ城
4. カレル橋
旧王宮階段を上ってプラハ城
内に入ったら、城の中庭や、王
宮の内装をとくとご見学くださ
い。聖ビ ート大聖堂からは、か
つて錬金術師あるいは怪しげ
な薬師が群がっていた場所、
黄金の小道に出ることができ
ます。
この石の橋は、早朝、
そのバ
ロック式の彫像を観光客が覆
ってしまう前に歩いてみてく
ださい。
2. ヴィシェフラッド
ガイド付きプラハ観光
名所旧跡や歴史的な見所、
あ
るいは有名人の軌跡 などの、
プロのガイドの解説付きツア
ーをご紹介い たします。
このサービスをオンラインで販
売しているサイト
www.praguewelcome.com
には、QRコードよりアクセスで
きます。
キリスト教徒の到来前、多神教
の王候がその森の神に祈りを
ささげた場所・ヴィシェフラッド
の城跡の雰囲気を味わってみ
てください。
ここでは今日プラハ
で最も美 しい教会に数えられ
る聖堂も見ることができます。
3. 宮殿の庭園
5. 旧市街広場と天文時計
旧市街広場は、
まさにプラハの
心臓に当たります。旧市街市庁
舎の天文時計に、毎正時に現
れる十二使徒の人形をご覧い
ただいた後は、広場を囲むバ
ロックの建物のアーケード下で
ビールやコーヒーを飲みなが
ら、広場の雑踏や、
ティーン教
会の塔の景観を楽しむことが
で きます。
6. ユダヤ人街・ヨゼフォフ
旧ユダヤ人ゲットーで、
フラン
ツ・カフカやプラハの歴代ラビ
プラハ城下にあるバロック庭
園で英気を養いつつ、
マラ ー・ の軌跡を辿ってみませんか。
ストラナを縦横上下に走る狭
い小道の散策をお楽しみく
7. プラハ幼少キリスト像
ださい。
勝利の聖母マリア教会では、巡
礼の人々が、有名なプラハ幼
少キリスト像に保護と助力を
求めます。
8. 市民会館
10. エステート劇場
チェコ・アールヌーボーを代表
する建物、市民会館では、モ
ーツアルトやヴィヴァルディの
コンサートを鑑賞することがで
きます。
エステート劇場は、1787年、
ウ
ォルフガング・アマデウス・モー
ツアルト自らの指揮で、
「フィガ
ロの結婚」の初演が行われた
場所として知られており、以来
このオペラ作品は、今日に至る
までこの劇場で繰り返し公演さ
れています。
9. ペトシーン
木々に囲まれたペトシーンの丘
に佇んでいると、大都会の中心
地にいることが嘘のように思え
てきます。
旧市街の塔の眺め
www.czechtourism.com 1
プラハは常に、
時代を通じて、
欧
州のあらゆる建築様式の影響を
受けてきました。
今日この町が世
界に誇る、
極めてユニーク且つ広
範な歴史地区は、
既に1992年に
ユネスコ 世界文化遺産に指定さ
れています。
ゴシック、
ロマネスクの宝石
プラハ最古の宗教建築物
は、11世紀に建てられた、約 1m
もの厚みを持つ頑強な外壁が
特徴の、
ヴィシェフラッドの聖マ
ルチンのロトゥンダです。
また
最も有名なもの はプラハ城内
にある聖イジーのバシリカで、
その内部にはチェコの守護聖
人、聖ルドミラの墓標が納めら
れています。
建築学的プラハ
一方プラハにおけるゴシック建
設は、14世紀、神聖ローマ帝国
皇帝にしてチェコ国王カレル
四世の時代に 最盛期を迎えま
す。
プラハ城内の聖ビート大聖
堂、及び 旧王宮は、欧州建築
遺産の中でも最も貴重なもの
に属します。
プラハ城のシルエットを背景
としたカレル橋の写真は、今
日プラハのビジュアル・シンボ
ルとなっています。全長 500 m
あまりのこの橋は、壮大な塔と
31体の彫像で飾ら れています
が、中でも最も有名な彫像は、
聖ヤン・ネポムツキーのバロッ
ク像です。
高さ70 mの塔と3練の建物か
ら成る統合建築体である市街
市庁舎 の最大の魅力は、毎時
正時に十二使徒の木像が現れ
る天文時計です。一方、高さ80
の双塔を擁するティーンの前
の聖母マリ ア教会は、設立当
時はプラハで最も高い建物で
した。
こ の教会は、
デンマーク
の天文学者、
ティコ・ブラーエ
が埋葬されていることでも知ら
れています。
旧市街広場の天文時計
2 プラハ
ブルタバ川の遊覧船に乗って、
美しい庭園とギャラリー、
そして
ワインケラーを擁するトロヤ城
を訪ねてみませんか。城の近く
には、動物園、
そして植物園も
あります。船は3月末から10月
末までラシーン河岸通りから就
航、出航時刻は毎日9:30、
12:30、
そして15:30です。
トロヤ城
プラハ天文時計の名声は欧州
全土に広がり、
これを設計した
チェコ人時計技師ハヌシュに、
自分の町にもプラハと同じくら
い精巧な器械を作らせようと
要請する人が後を絶ちません
でした。
これに対してプラハの
評議員は、町のシンボルを真
似させまいとして、ハヌシュの
目をつぶさせたということで
す。
この他にも様々な旧市街市
庁舎天文時計にまつわる伝説
がありますが、
「天文時計が止
まると、戦争が勃発する」
という
言い伝えもその一つです。
聖ミクラーシュ教会
プラハ・ルネッサンスの美
プラハにイタリア・ルネッサン
ス様式で建てられた最初の建
物の一つが、
フラッチャニ広場
の壮麗なシュワルツェンベルク
宮殿です。
そのすぐそばには、
人気歴史ドラマ「ボルジア」の
撮影場所ともなったマルティ
ニツ宮殿がありますが、
これら
二つの建物は いずれも美しい
ズグラッフィート装飾で知られ
ています。
プラハ・バロックの真珠
マラー・ストラナの聖ミクラーシ
ュ教会は、
アルプス以北で最も
価値の高いバロック建築物と
言われています。
その内部は、
聖ミク ラーシュの生涯を表す
壮大なフレスコ画で飾られて
います。
またここには4,000本
ものパイプを擁するオルガン
がありますが、作曲家モーツア
ルトも、
これを弾く機会をほと
んど逃すことはなか ったと言
います。
クレメンティヌムは、中
央ヨーロッパで最も規模の大
きなバロック建造地区です。
こ
の中にある高さ68 mの天文観
測塔と、18世 紀の貴重な地球
儀が置かれているバロック式
図書館は必見です。
ここにはま
たチェコ最古の気象観測所も
あります。
プラハ城下からマラー・ストラ
ナに続く坂沿いに点在するバ
ロックの庭園は、最高の休息
場。中でも三段式のヴルトバ庭
園とヴァルドシュテイン宮殿の
庭園は特にお勧めです。
アンナ王妃の夏の宮殿の
「王
家の庭園」
には、ルネッサンス
式の
「歌う噴水」があります。
ブ
ロンズの水盤を水が叩く音は、
遠くから響き渡る 教会の鐘の
音のようです。下の水盤の裏面
に耳をあてて、
よく気を付けて
聴いてみてください。
ガイド付きプラハ観光
プラハで最も美しい建築物を、
その完成にまつわる解説付き
でご案内いたします。
www.czechtourism.com 3
キュービズムの
プラハ
火薬塔と市民会館
ヴルトバ庭園
黒い聖母の家
音楽体験には、
エステート劇場 対称的な古典主義とアンピー
のモーツアルトのオペラ
「フィガ ル様式
ロの結婚」
がお勧め。
イタリア語
のオリジナルに英語の字幕付き 古典主義は、古代を模範にした
で上演されます。
もので、バロック風の装飾要素
を一切排し、質素簡潔を理想と
しています。その代表的建築
物が、
オヴォツニー・トゥルフ通
りに立つエステート劇場。この
劇場はモーツアルトのお気に
入りでもあり、1787年ここでそ
の世界初演が行われたオペラ
「ドン・ジョバンニ」は、
この劇
場のために特別に作られたも
のとされています。チェコ人映
画監督ミロシュ・フォアマンの
アカデミー賞受賞作品「アマデ
ウス」
も、
この劇場で撮影されま
した。この他プラハの古典主
義、
あるいはアンピール様式の
建物としては、
ナ・プシーコピェ
通りの聖十字架教会、共和国
広場のヒベルンの家、
そしてペ
トシーンの丘の麓に立つキン
スキー邸などが挙げられます。
19世紀末を語る建築物
プラハ城近くにある彫刻家、
グ
ラフィック・アーチストのフラン この時代を代表する建物の中
チシェク・ビーレクの邸も一見
で最も重要なものは、バーツラ
の価値あり。粗造りの煉瓦建て フ広場の最上部を占める壮大
のファサードを持つこのアール なネオルネッサンス式の国立
ヌーボー式の館は、柱が穀物
博物館、
そしてコンサート会場
畑を、
また独創的な半円形の
となっている、
ヤン・パラフ広
建物が鎌を象徴しています。内 場のルドルフィヌムです。
また
部には、
ビーレ クの創作活動
チェコを代表する劇場・国立劇
最盛期の彫刻作品が常設展示 場の、
ブルタバ河岸に立つ美し
されて います。
い建物は、民族的アイデンティ
ティーのシンボルとなっていま
す。
その金色の装飾ゆえ、
この
劇場は「黄金の礼拝堂」
とも呼
ばれています。宗教建築物とし
ては、
ヴィノフラディ地区・平和
広場に聳え立 つネオゴシック
式の聖ルドミラ教会、
そしてプ
ラハで最も際立ったシルエット
を形成する建 物の一つ、
ヴィシ
ェフラッドの聖ペトルとパベル
のバシリカなどがあります。
4 プラハ
鋭角、
幾何学的形態、
水晶構
造…これらが独創的な建築様
式、
チェコ建築キュービズ ムの建
物のファサード、
そして内部を飾
る典型的な特徴です。
国立劇場
コヴァジョヴィッチ邸
フォンス・ミュシャの作品も含
まれています。
バーツラフ広場
ネオルネッサンス式のペレ邸
のグランド・ホテル・ヨーロッパ
(Pelléova 10)
には、
アフリカ
(Václavské náměstí 25-27)
と
芸術コレクション、及びチェコ
同様に、市民会館の中にも、完
人画家イジー・アンドルレを回 成当時の内装を完全に残して
想する作品が常設展示されて
いるアールヌーボーの喫茶店
います。また音楽体験には、エ があります。
ステート劇場のモーツア ルト
のオペラ
「フィガロの結婚」が
その他プラハ市内のアール ヌ
お勧め。
イタリア語のオリジナ
ーボー建築としては、正面外壁
ルに英語の字幕付きで上演さ に巨大なチェコのライオンの
れます。
紋章が描かれているプラハ保
険会社の建物(Národní 7)
、19
世紀から今日に至るまで展覧
プラハ・アールヌーボーの傑作
会、見本市会場として使用され
アールヌーボー建築の特徴
ているホレショヴィツェ地区の
は、
オーナメント、植物をモチ
ヴィースタヴィシュチェ
(見本
ーフにした形態の豊かさ、セラ 市会場)構内にある産業宮殿、
ミック、金、エナメル、
そして色
そして当時ヴィノフラデ ィ地区
鮮やかなカット・ガラスによる
の豊かさのシンボルでもあっ
装飾です。
この様式は20世紀
た堂々たるヴィノフラディ劇場
初頭に最盛期を迎えましたが、 の建物(náměstí Míru)
などが
王候都市・プラハに、壮大な公 挙げられます。
共建築物、市民会館(náměstí
Republiky 5)が建てられたのも
この頃です。
その高雅な外観を
形成しているのが、時代を代表
する芸術家の手による装飾で
すが、
その中には有名なアル
旅のヒント
キュービズムの陶器 - パベル・ヤナークの作品
キュービズムの建物の中でも
最も有名なものは、チェコ人建
築家ヨゼフ・ゴチャールの作
品、黒い聖母の家(Ovocný trh
19)
です。
この建物内には、
シャ
ンデリアが美しいキュービズム
の オリジナル・カフェ、そしてキ
ュービズム様式に インスピレ
ーションを得たデザイナーの
宝飾品、陶磁器、照明などが並
べられている売店「ク ビスタ」
があります。なお建物の名称
は、外壁の角に立っているバロ
ック式の黒い聖母像に由来し
ています。
プラハの中心街散策の際に
は、
ユングマン広場に立ち寄っ
ヴィシェフラッドの下には、建
てみてください。
ここには人造
築家ヨゼフ・ホホ ルの作品、
石、金属、
そしてガラスから造
プラハで最も美しいキュービ
られた珍しいキュ ービズム様
ズム様式の集合住宅が3軒見
式の街灯がみられます。
この街
られます。
まず市電のヴィート
灯の保存は、
ロンドンの王立メ
ニュ駅の近くにあるコヴァジョ ディアセンターなどを手掛けた
ヴィッチ邸(Libušina 3)
、次に
世界的に有名なチェコ人建築
ネクラノヴァ通りとプシェミスロ 家、
ヤン・カプリツキーなどの
ヴァ通りの角に立つ、建築キュ 積極的働きかけにより決定さ
ービズムの頂点とも言える、4
れました。
階建の集合住宅。
そして3番目
の建物は、町の中心部からポ
ドリー地区へ 向かう市電の線
路のすぐ隣、
ヴィシェフラッドの
崖下にある、2階建ての「3練住
宅」
です。
プラハ・キュービズムを訪ねて
www.czechtourism.com 5
5
プラハ城
8
1
2
7
太古の昔から歴代チェコ王の本
拠地であったプラハ城では、
中
世から20世紀までの様々な建築
様式の建物に出会うことができ
ます。
今日城はチェコ共和国大統
領府ともなっていますが、
構内の
大半は一般公開されています。
聖ビート大聖堂 (1) は、数ある
プラハの教会の中でも、最も大
きく、最も重要な聖堂の一つで
す。
アルフォンス・ミュ シャが手
掛けたアールヌーボー式ステ
ンド・グラス、歴代チェコ王のゴ
シック式墓標、そしてチェコの
守護聖人・聖バーツラフの礼
拝堂をじっくりご見学ください。
準宝石で 飾られた聖バーツラ
フ礼拝堂の中には、チェコの戴
冠宝物である王冠、王笏、王の
林檎が納められている部屋が
あります。戴冠宝物は、
ごく稀に
しか公開されません。教会南側
の塔入り口のすぐ隣にある黄
金の門では、上方の貴重なモ
ザイクをお見逃しなく。
また塔
の上からは、城とプラハの素晴
らしい景色が眺められます。
プラハ城
聖バーツラフの礼拝堂
6 プラハ
3
4
6
王妃アンナの夏の宮殿
黄金の小道 (4) に立ち並ぶ、小
さな窓と煙突を持つ色鮮やか
なの家々には、20世紀半ばま
で職人や芸術家などが実際に
住んでいました。
そんな住人の
一人が、
フランツ・カフカだっ
たのです。
王家の庭園内の王妃アンナの
夏の宮殿 (5) は、様々な催しの
会場として、そして休息の場と
して建てられたものです。宮殿
前の公園には、
「歌う噴水」が見
られます。
ダリボルカ塔 (6) は、
もともと城の要塞の一部を成
していました。今日ここでは地
下牢を見学することができ、
ま
た プラハ城下の鹿の堀 (7) 、
ルドルフ二世が鹿狩りに通っ
ていた鬱蒼とした谷間を望む
素晴らしい景色を楽しむことも
旧王宮 (2) は、16世紀までチェ できます。
コ王の本拠地として使用され
ていました。内部ご見学の際に 長さ90 m の乗馬学校 (8) は、
貴族の乗馬訓練所として使わ
は、
ヴラジスラフ・ホ ールの見
れていました。現在は造形芸術
事な後期ゴシック式アーチ天
井にご注目ください。聖イジー の展覧会場となっています。
のバシリカ(3) は、中央ヨーロ
ッパで最も古い宗教建築物の
一つと言われています。920年
に設立されたこの教会は、後に
壮麗なバロック式に改築され
た外壁正面部分を除けば、そ
のロマネスクの特徴を今日に
至るまで忠実に残しています。
衛兵交替
プラハ城では、衛兵交替もお
見逃しなく。
ファンファーレの
音と共に、毎日正午に第一の
中庭で行われます。
www.czechtourism.com 7
プラハ城とカレル橋
マラー・ストラナ側の橋塔からの眺め
パノラミック
・プラハ
トナーの丘等、周辺の公園、丘
の上からも、
プラハを鳥瞰図さ
ながら、掌にのせたように見る
ことができます。
階段の段数が最も多いのは、
パリ・エッフェル塔の妹分とも
言うべきペトシーンの展望台
で、299段あります。展望台の高
さは60 mに過ぎませんが、
プラ
ハっ子のお気に入りの散歩コ
ース、ペ トシーンの丘の頂上と
いう最高の場所に位置してい
ます。
ここからは、天気が良け
れば、チェコ歴史上重要な意味
を持つ山・ジープも遠景に見る
ことができます。
プラハ城とカレル橋の写真は、
スメタナ河岸通りから撮るのが
最適です。
最も遠くまで見渡せるのは、
ジ
シュコフのテレビ塔です。
プラ
ハで最も高い建物(216 m)
で
あるこの塔からは、天気に恵ま
れれば、国の北端にあるクルコ
ノシェ山脈の尾根も望めます。
塔の壁には、
これに沿って這っ
ている巨大な赤ん坊の像が見
えますが、
これは彫刻家ダヴィ
ッド・チェルニーの作品です。
Petřínská rozhledna
プラハのパノラミックな景色は、
本当に息をのむ美しさ。
プラハ城
から眺めると、
町のい たるところ
に教会、その他の建物の大小の
塔が突き出しているのがわかり
ます。このためプラハは
「百塔の
町」
と言われているのです。
最も登りやすい塔は、完全バリ
アフリーの旧市街市庁舎の塔
です。約60 mの高さから、旧市
街広場全体、そして周囲の建
物の屋根を望む素晴らしい景
色が楽しめます。
プラハのバーチャル・
ツアーは、
www.stovezata.praha.eu
で体験することができます。
ここでは様々な塔から見た町
の360度 のパノラマ・ビューが
紹介されています。
大地図から
の印をお選び
ください。
プラハの最も美 しい
景観 をたっぷりご鑑賞いただ
けます。
プラハ城の最も美しい全景が
眺められるのは、聖ビート大聖
堂の287段の階段を登り切った
ところにある塔です。
この塔の
奥には、
ズィクムンドと名づけ
られたチェコ最大の鐘が納め
られています。
この他プラハの塔の見所とし
ては、マラー・ストラナの聖ミク
ラーシュ教会の鐘楼、
カレル橋
の旧市街側、及びマラー・スト
ラナ側の塔、
あるいは火薬塔な
どが挙げられます。
またプラハ
の塔のみならず、
ヴィシェフラッ
ド、ペトシーン、
フラッチャニ、
レ
旧市街の塔の眺め
8 プラハ
www.czechtourism.com 9
ロマンチック
・プラハ
カレル橋
ロマンチックなカンパ は、マラ
ー・ストラナ、
カレル橋のたもと
にある中州です。
ここはもとも
と、チェルトフカと呼ばれる水
車用水路で岸から切り離され
た場所で、その水車は今日も
当時の姿のまま残されていま
す。
また橋下から色とりどりの
家や小さな広場を抜けて行く
と、川岸に広がる美しい公園
に出ることができます。
この他、
ブルタバ川に浮かぶロマンチ
ック・スポットとしては射撃島
も挙げられます。島の芝生は
最高の休息場を提供してくれ
ますし、
また特に夕暮れ時にこ
こから望む国民劇場の眺めは
最高です。
プラハは、
まるでロマンのために
創られたような町。
古い街頭の光
に映し出された狭い小道の夜の
散策、
旧市街の古びた街角、
花の
香りで満たされたペトシーン公
園の散歩、
ブルタバ川のボート乗
り、
河岸のピクニック等々、
いつで
もどこでもロマンチック体験がで
きる町、
それがプラハなのです。
10 プラハ
ロマンチックな散歩コースとし
て人気があるのは、
レトナー公
園、そしてストロモフカと呼ば
れる旧王家の保護林で、後者
はプラハ市民お気に入りのピ
クニックの場ともなっています。
またプラハの中心に立つ丘ペ
トシーンでは、5月、桜の花が満
開となる頃にロマンチック・ム
ードが最高潮に達します。丘の
頂上には展望台、そして鏡の
迷路がありますが、そこには、
既に開通して100年以上にな
るケーブルカーで上ることが
できます。
夕暮れ後、例えばプラハ城から
町を見下ろすと、順々に建物が
ライトアップされていく様を眺
めることができます。
まず10世
紀の建物が、
そして以後3分ご
とに1世紀新しい建物が徐々に
明かりに照らされていきます。
ロマンチックなプラハの結婚式
ペトシーンから望むプラハの眺め
スラブ島でオール付きボート、
あるいは足漕ぎボートを借り
て、水面からカレル橋、
ギャラリ
ー
「ソヴァ の水車」
、射撃島を
眺めると、かつてブルタバ川を
航行していた木材運搬船の船
乗りのような気分を味わ うこと
ができます。
チェルトフカ
www.czechtourism.com 11
グルメの
プラハ
ビール
今日のプラハは、
様々なレストラ
ンが立ち並び、
世界中のありとあ
らゆる食べ物を提供するコスモ
ポリタンの町。しかし、
この味覚と
香りのバビロンの中にあっても、
チェコの生ビールと南モラビアの
ワインを添えた伝統的なチェコ
料理のレストランは、
どこでも容
易に見つけることができます。
チェコ料理は、数世紀に渡っ
て、中央ヨーロッパというその
地理的位置に影響を受けて形
成されてきました。
チェコ料理
自体も、
オーストリア、
あるいは
バイエルンの料理に大きな影
響を与えましたが、それでも現
在までその極めて独特な性質
を維持しています。チェコの典
型的な料理としては、肉と様々
な 種類のソースにクネドリーキ
(ダンプリング)
を添えたもの、
鶏肉のグリル、川魚、濃い口
のスープ、甘いパンケーキ、そ
してビ ールの肴としてのコー
ルド・メニュー等が挙げられま
す。飲み 物はやはりチェコ・ビ
ール。
プラハには、有名なチェ
コ・ビールを求めて、世界中か
らグルメが集まって来ます。
ビ
ールはレストラン、バーどこで
も味わうことができますが、や
はり一番美味 しいビールを提
供しているのは、いわゆる醸造
所レストラン。これは真鍮のタ
ンクでその場で醸造されたビ
ールを、
たいてい階に分かれ
た広い空間でサーブしている
店を指します。
ビールに最も合
う料理としては、辛味のグラー
シュ、
ロースト・ダック、豚の膝
12 プラハ
肉のグリル、
あるいは軽いコー
ルド・メニュー、
「ウトペネツ」
と
呼ばれる酢漬けソーセージな
どがあります。
チェコ・レストランでは、
「スヴ
ィーチコヴァー・ナ・スメタニ
ェ」
を試してみてください。
これ
は、野菜とクリームのソースが
かかった牛のヒレ肉に、
クネド
リーキを添えたものです。
プラハで最高のグルメ体験が
できるレストランは、
ホテル・ラ
デ ィソン・ブルー
(Štěpánská 40)内レスト
ラン
「アルクロン」
、
そして ミ
シュラン・ガイドで星印を獲
得した
「ラ・デギュスタシオ
ン・ボエ ム・ブルジョワーズ」
(Haštalská 18)
。
ホテル・マンダリンの屋上レストラン
プラハではまた農家直売市場
も定期的に開かれています。
ここでは、
チェコの生産地から
運ばれてきた手作りのチーズ、
ソーセー ジ、魚、
デザート、
そ
してワインなどを買うことがで
きます。中でも大規模なもの
は、
イジーホ・ス・ポジェブラッ
ド広場、
あるいはパラツキー
橋近くの川岸などで開催され
ています。
質の高いレストランご希望の
場合は、
「Czech Specials」
と表
示されている店をお選びくだ
さい。
これは質の良いチェコ料
理、更に店の快適な雰囲気を
保証するものです。
その他チェ
コ料理に関する詳細は、
www.czechspecials.com
をご参照ください。
音楽の
プラハ
チェコの音楽といえば、
誰もがア
ントニーン・ドヴォジャーク、
そし
てベドジフ・スメタナの名を思い
浮かべます。
この二人の大作曲
家がその世界的に有名な曲を生
み出す上で、プラハは多大なイ
ンスピレーションとなっていまし
た。
オペラ
「ドン・ジョバンニ」
エステート劇場
アントニーン・ドヴォジャークの ファン必見の音楽祭
交響楽第9番「新世界より」は、
アメ リカの宇宙飛行士が初め
プラハの春 – 5月から6月にか
て月に降り立ったときに流れ、 けて毎年開催されるクラシック
人々に新たな感動を与えまし
音楽祭。会場はルドルフィヌム、 ホレショヴィツェ地区・見本市
たが、そのドヴォジャークの生
市民会館など。 秋のストリン 会場内にあるクシジークの噴
涯は、
ヴィラ・アメリカ内の博物 グ – 様々な音楽ジャンルの架
水では、音楽と水と光の完璧
館(Ke Karlovu 20)
で詳細に知 け橋。秋にルドルフィヌム、エス なハーモニーが楽しめます。
ることができます。ベドジフ・ス テート劇場などで開催。 夏の 特に夏のシーズンには、
チャ
メタナの博物館は、
カレル橋近 夜の夢 – 夏の終わりにカレル
イコフスキーの
「白鳥の湖」
、
くの歴史的な建物(Novotného 橋近く、
ブルタバ川に浮かぶ舞 「くるみ割り人形」
などバレエ
lávka 1)の中にあります。
ここで 台で開催。 ユナイテッド・アイ 作品を鑑賞することもできま
は、例えば交響詩「ブルタバ」な ランズ – 様々なジャンルの音
す。
どスメタナの代表的作品を鑑
楽フェスティバル。夏にブルタ
賞することもできます。
「我がプ バ川の中州で開催。
ラハ市民は私を理解してくれ
る」- これはウォルフガング・
アマデウス・モーツアルトの有
名な言葉で、
この天才がプラハ
の人々に対して抱いていた気
持ちを良く表現しています。
モ
ーツアルトのプラハ滞在と最も
関係の深いゆかりの場所は、
そのオペラ世界初演 が行われ
たエステート劇場、そしてしば
しばオルガンを演奏した聖ミク
ラーシュ教会です。
チェコ音楽博物館
(Karmelitská 2/4)
には、
ベ
ドジフ・スメタナのピアノなど
が展示されてお り、
またオリ
ジナルの録音も聴くことがで
きま す。
ガイド付きプラハ観光
プラハ音楽ツアー ドヴォジャーク、
モーツアルト、
スメタナ、
そしてジョン・レノン
ゆかりの場所を巡ります。
www.czechtourism.com 13
国民劇場の新館(Národní 4)
では、劇団ラテルナ・マギカの
公演が 行われています。
ここで
は言葉を一切 使用せず、映像
とダンス、音楽、光、
そしてパン
トマイムを組み合わせたユニ
ークなショーが楽しめます。例
えば
「神秘のプラハの伝説」
で
は、
ゴーレム や、
ルドルフ二世
の宮廷の錬金術師 などが登
場します。
詳細は、www.laterna.czをご
参照ください。
劇団「ラテルナ・マギカ」
の公演風景
ブルンツリーク像
プラハは、
伝説と怪談に満ちた
町。
中には中世に由来するものも
ありますが、
大半は ファンタジー
世界の枠を超えるものではあり
ません。プラハ散策の際には、
こ
うした昔のファンタジーの産物、
首なし騎士、
悪魔、
あるいは魔術
師などの物語にも耳を傾けてみ
てください。
中世プラハの伝説の中でも最
またブルンツビークの剣は、
そ
も有名なものは、怪人・ゴ ーレ
の死後、橋桁に埋められ、チェ
ムに関する物語です。
ゴーレム コに最大の危機が訪れたとき
は、ユダヤ人学者、
ラビ・レーブ に再び姿を現すと伝説は語っ
が、ユダヤのゲットーを外敵か ています
ら守るため、粘土から創り上げ
たものとされており、伝説による
と、
レーブはこの怪物を旧新シ
ナゴーグの屋根裏に隠してお
いたということです。
神秘の
プラハ
14 プラハ
聖ミクラーシュ教会内の絵画「聖ザビエルの死」
マラー・ストラナの聖ミクラーシ
ュ教会内に見られる
「聖ザビエ
ルの死」
と題する絵には、秘密
が隠されていると言われていま
す。絵をじっくり観察し、
この謎
を解いた者には、莫大な富が
与えられるとのことです。
カレル橋の橋桁に立っている
彫像は、騎士・ブルンツビー ク
像です。中世の伝説によると、
ブルンツビークはある日竜に
襲われたライオンを救い、以来
ライオンは騎士の旅の供をす
るようになったということです
が、
このライオンが後にチェコ
王家の紋章となったと言われ
ています。
ガイド付きプラハ観光
プラハの伝説、怪談ツア
ー
「 プラハ・バイ・ナイト」
首なし騎士、埋もれた 財宝、
焼身男等々、伝説・怪人探求
ツアー
www.czechtourism.com 15
勝利の聖母マリア教会では、
カ
ルメル会修道女が典礼の習慣
に基づきプラハの幼少キリスト
像を着せ替えますが、
その服の
収集も見ることができます。
精神文化の
プラハ
プラハの幼少キリスト像
聖バーツラフ像
プラハは、
何世紀にも渡って、
キ
リスト教文化とユダヤ文化の交
差点に形成されてきた町です。
そ
の豊かな精神文化は、ロマネス
クの時代から近代にいたるまで
建てられ続 けてきた何十もの教
会、そしてユダヤ教のシナゴーグ
により証明されています。
プラハの巡礼地としてまず挙げ
られるのが、
サンタ・カーサ
(聖
なる家)
と主の降誕巡礼教会か
ら成るロレッタです。ここでは
毎正時に美しい音楽を奏でる
カリヨンをお聞き逃しなく。
また
ここにはロレッタの宝物も納め
られていますが、中でも最も価
値が高いのは、6222個のダイ
ヤモンドがはめ込まれた聖体
顕示体です。勝利の聖母マリ
ア教会(Karmelitská 9)
にもま
た世界中から多くの巡礼者が
訪れ、
ここに納められているプ
ラハの幼少キリスト 像に保護、
健康、
そして出産に際しての助
力を求めて、祈りを捧げていま
す。
この高さ47 cmの小像は、
スペインから運ばれてきたもの
で、祝福するキリストを具現し
ています。
チェコの聖人
最も有名なチェコ人聖人は、チ
ェコの守護聖人の一人として
世界中で知られている聖ヤン・
ネポムツキーです。1393年殉
教後、
その遺体はカレル橋から
ブルタバ川に投げ捨てられまし
た。頭上に5つの星を冠する聖
ヤン・ネポムツキーの彫像は、
国内どの地方にも見られ、チェ
コの景観になくてはならない
毎年5月には、音楽を奏でなが
存在となっています。一方、チェ らブルタバ川を漂う何十隻も
コ国の最も重要な守護聖人と
のベ ニスのゴンドラ、中世の船
して、チェコ国体の象徴となっ
の姿が見られますが、
これは聖
ているのが、チェコ王・聖バー
ヤン・ネポムツキーを記念して
ツラフです。
その堂々たる騎馬
行われる光と音楽、
そして花火
像は、バーツラフ広場の上方に の祭典、
聖ヤン祭です。
見ることができます。
ロレタ
カレル橋の聖ヤン・ネポムツキー像
16 プラハ
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旧新シナゴーグ
ユダヤの
プラハ
旧ユダヤ人墓地では、
ラビ・レ
ーブの 墓標に、願いを書いた
紙を置いて行く観 光客が後を
絶ちません。
ラビが巡礼者の
願いを叶えるとされているため
ですが、最近では当地を訪れ
たオバマ大統領夫人も試して
みたとか。貴方も是非一度試し
てみてください。
旧ユダヤ人墓地
ユダヤ人は、
既に11世紀からプ
ラハに定住していました。
今日ヨ
ゼフォフ地区に見られる歴史あ
る数々のシナゴーグは、
プラハが
常に中欧ユダヤ社会、
ユダヤ人
の宗教生活、
社会生活の中心地
であったことを物語っています。
マイゼル・シナゴーグは、富裕
なプラ ハ・ユダヤ地区長、
モル
デハイ・マイゼルが、約500年
前に建てさせたものです。
ゲッ
トー最大のクラウス・シナゴー
グも同様です。
ピンカス・シナゴーグには、
ナ
チスにより北ボヘミア・テレジ
ーンの強制収容所に連れ去ら
れ、
その大半が命を失ったプラ
ハのユダヤの子供達が描いた
4,000点を超える絵が展示され
ている他、壁には、
この時代の
犠牲になった80,000人のユダ
ヤ系チェコ人の名が、手書きで
記されています。
旧ユダヤ人墓地には、12,000
もの墓標が並んでいますが、
その中には、
ゴーレムという伝
説上の怪人の生みの親とされ
ているラビ・レーブの墓石も見
られます。
数あるプラハのシナゴーグの
中でも、最も古く、最も美しいの
が、旧新シナゴーグ です。壮大
なレンガ造りの切妻で飾られ
たこのシナゴ ーグは、伝説によ
れば、上述の怪人・ゴー レムが
隠されていた場所でもありまし
た。
また壮麗なスペイン・シナ
ゴーグは、15世紀、
カスティーリ
ャ女王、
イザベル一世により国
を追われ、
スペインから移住し
てきたユダヤ人が住んでいた
場所に建てられたものです。
スペイン・シナゴーグ前のフランツ・カフカ像
ガイド付きプラハ観光
ユダヤのプラハ 旧ユダヤ人ゲットー、
その住
人、
そして著名な人々の運 命
を探ります。
フランツ・カフカの軌跡 を
求めて
カフカが通った場所、住んで
いた場所、
そしてその密かな
希求にのめりこんでいた場
所をご紹介します。
プラハ生まれの作家フランツ・
カフカの「変身」
、
「城」
、
あるい
は
「審判」
といった作品は、
プラ
ハでなければ生まれ得なかっ
たと言われています。
ナーロド
ニー通り 22番のカフェ・ルーブ
ルは、
カフカがよく通ったことで
知られていますが、
ここはまた、
物理学者アルベルト・アインシ
ュタインが、
プラハ滞在の際し
ばしば立ち寄った場所でもあり
ました。
カフェでは、
この他「ス
ラビア」
も、
フランツ・カフカ、
そ
して後年には作家ミラン・クン
デラが好んで通ったところとし
て知られています。
旧礼拝所及び遺体安置所の
建物は、20世紀初頭にネオロ
マネスク様式で建てられたも
ので、現在は展示会場となって
います。
18 プラハ
www.czechtourism.com 19
プラハの
思い出
人は旅先から家路につくとき、
様々な体験と思い出を持ち帰り
ますが、
その中には具体的な物
品も含まれます。
これらは壁や棚
に飾ったり、
食べたり飲んだり、
あ
るいは着たり、
読んだり聴いたり
して楽しむものです。
プラハもこ
んな思い出の品を豊富にご用意
しております。
チェコにしかない、
オリジナル
品が展示販売されているギャ
の品をご所望の方は、チェコ・
ラリー「クシェフキー」
(Osadní
ガーネットをお忘れなく。
チェ
35)
、
そしてチェコ・キュービズ
コのガーネット加工は、14世紀 ム、機能主義、
そして現代の に開始されたという伝統工芸
チェコ人デザイナーのガラス、
で、
この宝石は治療効果もある 陶器、宝飾品などが買える
「モ
奇跡の石とされています。商品 デルニスタ」
(Celetná 12)
が
の質が保証されている店とし
お勧め。
更にギャラリー&シ
ては、
ドロウハー通り14番の店 ョップ「ドックス・バイ・クブス」
(Dlouhá 28)
がお勧めです。 (Poupětova 1)
もお見逃しな
チェコで最も伝統ある、
そして
く。
ここでは、例えば若手チェコ
最も人気のある工芸品といえ
人デザイナー、
マキシム・ヴェ
ば、やはり何と言ってもボヘミ
ルチョフスキー、
そしてヤクプ・
アン・ガラスでしょう。プラハで ベドリフが創設したスタジオ
「ク
はいたるところに、ハンドメード ブス」
(Rámová 3)
の作品等、
のカット・ガラス製花瓶やボウ 現代チェコのデザイン、
コンセ
ル、
グラスや人形などでウィンド プトを代表するセレクションが
ウを飾った店が見られますが、 お楽しみいただけます。
最も有名なブランドはモーゼル
(Na Příkopě 12)
、
そしてプレ
一方、質の高いオリジナル・ファ
ツィオーザ(Jindřišská 19)
で ッションをお探しの女性には、
す。
またモダンなデザインがお
贅沢な女性用プレタポルテの
好みの方は、
ロニー・プレスル、 店、
チェコ人若手デザイナー、
ク
イジー・ペルツル、
ボジェ ク・シ ラーラ・ナデムリーンスカーの
ーペック、
あるいはオルゴイ・ホ ブティック
(Dlouhá ulice 3)
が
ルホイといったチェコの一流ガ お勧め。
同じアドレスには、
より
ラス工芸家の名をお忘れなく。 保守的なモードがお好みの方
向きのデザイナー、ベアタ・ラ
ガラス工芸に限らず、他の造形 イスカーのブティック、
そして画
芸術部門においても、
モダン・
家、
デザイナー、
ナタリ・ルデン
デザインのファンという方に
のブティックもあります。
また世
は、国内外のデザ イナーの作
界の一流ブランドの店は、河岸
20 プラハ
子供向けには、ハンドメードの
マリオネットあるいは、
チェコ人
気アニメ・キャラクター、
クルテ
ック
(もぐら君)
のぬいぐるみな
どはいかがでしょう。
またレトロ
の木製、
あるいはブリキ製のお
もちゃも人気を呼んでいます。
毎年10月第1週には、
プラハ
のギャラリー、店舗で国際デザ
インショー
「デザインブロック」
が行われますが、
ここでは国内
外の一流デザイナーが手がけ
た家具、
アクセサリー、
ガラス、
調度品などの展示を見ること
ができます。
チェコのガーネット
と旧市街広場を結ぶ大通り、
パ
ジーシュスカー
(パリ通り)
に軒
を並べています。
(www.parizskaulice.cz)
マキシム・ヴァルチョフスキー – ゴールデン・ライン
スケジュ
ール案
プラハは驚きに満ちた町。
これら
全てを知るには1日ではとても
足りません。
しかしながらプラハ
に1、
2日しかいられないという
方々のために、
ここにプラハの美
を効率的に知るためのプランを
考案してみました。
皆様のご参考
になれば幸いです
1日目
スタート地点はやはりフラッチ
ャニ。
ポホジェレツから、現在
外務省となっている建物、チェ
ルニーン宮殿へと歩いていき
ます。
ここでロレタのサンタ・カ
ーサに立ち寄り、
その貴重な財
宝をご覧ください。
またカリヨン
もお聞きのがしのないように。
次にストラホフ修道院を抜け
て、ペトシーン展望台へお進み
ください。高さ約300mの展望
台からは、町全体を見渡す素晴
らしい景色が楽しめます。
ここ
から再びフラッチャニ広場へ戻
ります。広場では聖母マリアの
ペスト柱、
そして初代チェコス
ロバキア大統領、
トマーシュ・ガ
リク・マサリクの彫像にご注目
ください。
さて、
ここからいよいよプラハ
城へと入っていきます。城はプ
ラハ観光のメインですから、十
分な時間をとる必要がありま
す。城内必見の場所は聖ビート
大聖堂、
そしてかつて錬金術師
が住んでいたといわれている
黄金の小道です。第一の中庭
に正午前に居合わせた場合に
は、
ファンファーレに合わせた
有名な衛兵交替も目にすること
ができます。
また4月から11月
の期間には、
プラハ城内の美し
い庭園も見学できます。
2 日目
プラハ2日目は、旧市街とマラ
ー・ストラナの観光に当てまし
ょう。
スタート地点は市民会館
です。
ここから作家フランツ・カ
フカが住んでいた
(Celetná č.
2 a 3)
ツェレトナー通りを、旧
市街広場へと歩いていきます。
まず「黒い聖母の家」
(Ovocný
trh 19)
に立ち寄ってみましょ
う。
ここでは、売店でユニークな
キュービズムのアクセサリーや
花瓶を買うこともできます。旧
市街広場では、毎正時に人形
が現れるプラハ天文時計をお
見逃しなく。
またティーンの前
の聖母マリア教会、及び周囲に
立ち並ぶ建物の美しいファサー
ドもじっくりご覧ください。次の
見所は、旧市街広場から歩いて
すぐのところ、
ヨゼフォフ地区に
ある旧ユダヤ人街です。
ここで
は旧新シナゴーグ、
そして旧ユ
ダヤ人墓地が必見です。
また同
じ地区内、
ドゥシュニー通りとヴ
ェゼニュスカー通りの角には、
一風変わ ったフランツ・カフカ
の彫像が見られます。
ショッピン
グ に来られた方には、
ここから
ダンシング・ハウス
すぐ近くのパリ通りに出て、そ
こに並ぶブランド店に足を運ん
でみてください。更にプラハ散
策は、
カレル橋へと進んでいき
ます。
カレル橋は、
ブルタバ川
に架かる最古の橋、
そしてチェ
コで2番目に古い石橋です。橋
の向こう側は、絵に描いたよう
に美しい地区、
マラー・ストラナ
ですが、
ここではその手前にあ
るブルタバの中洲、
カンパに立
ち寄ってみましょう。ここにはレ
ストランやカフェのほか、広大
な公園、
そして現代美術館など
があります。
またブルタバ川の
支流チェルトフカ、
そして水車
がのどかでロマンチックな風景
を創り出しています。
3日目以降
その他の見所:
ヴィシェフラッド
町の中心部からブルタバ川上
流へと向かっていくと、左手に
岩壁が見えて来ますが、
その頂
上にあるのが、歴史と伝説に包
まれたチェコ最古の王の居住
地・ヴィシェフ ラッドです。
ここ
からはプラハ全体を見下ろす
素晴らしい風景が望め、
また夏
季には野外シアターやコンサ
ートを楽しむこともできます。
ダンシング・ハウス
ラシーン河岸通りでは、1990
年代に建てられた踊る家、ダン
シング・ハウスに注目。建物の
二つの塔が、
ダンスをしている
ジンジャー
(ガラスの塔)
とフレ
ッド
(石造りの塔)
を連想させる
ことから、
その名が付けられま
した。建築家フランク・ゲーリー
の設計に従って建てられたも
のですが、内装の一部にチェコ
人女性建築家、
エヴァ・イジチ
ナーのデザインも見受けられ
ます。
この建物は、1996 年、
タ
イム誌で高く評価されたことで
も知られています。
夜のペトシーン
ペトシーンの丘は日暮れに最
もロマンチックな時を迎えま
す。
ウーイェズドから頂上まで、
木々に囲まれた小道を歩いて
いくこともできますし、
ケーブル
カーで上ることもできます。展
望台の下には、大人でも楽しめ
る鏡の迷路があります。
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プラハ地下鉄マップ
C
Kobylisy
A
Dejvice
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Lu
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Ládví Střížkov
Letňany
Prosek
Nádraží
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Holešovice
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Vltavská
Hra
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FLORENC
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FLORENC
Hlavní nádraží
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Národní třída I. P. Pavlova ámě
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Karlovo
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Vyšehrad
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Černý
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Depo
Hostivař
Háje
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pa
C
A
Dejvice A – Můstek A,B –
Muzeum A,C – Depo Hostivař A
B
Zličín B – Můstek B,A –
Florenc B,C – Černý most B
C
Háje C – Muzeum C,A –
Florenc C,B – Letňany C
地図記号
B
教会−礼拝堂−シナゴーグ
鉄道、
駅
見晴らしの良い場所
バス・ターミナル
船着き場
地下鉄駅
ユネスコ・ゾーン境界線
チェコツーリズム インフォメーション・センター
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プラハ
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第1版 2013年発行
本文:スタニスラフ・シュコダ、チェコツーリズム
翻訳:中川圭子
写真:CzechTourism, Libor Sváček, Pavel Hroch,
Dagmar Veselková, Ctirad Suchan, Michal Vitásek,
Ladislav Renner, Jiří Strašek, Pavel Hron, Archive of the
National Theater, the Municipality of the Capital City of
Prague, PragueWeddings.com, M.I.P. Group, COEX CZ
デザイン、印刷:MCU出版社, www.mcumedia.cz
本書におけるデータは全て念入りな校正を経ておりますが、発行
者は各データの責任は一切負いません。
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チェコ共和国公式観光案内
ISBN: 978-80-87824-52-8
源泉と熱気に満ちた夜
その熱さがどれほどのものか
感じ取れたら
貴方の心もヒート・アップ
カルロビ・バリは、
その温泉の治癒力と豊かなソーシャル・ライフとの絶妙なコンビネーションによ
り、既に数世紀に渡って、世界中の人々を惹きつけてきました。
この町を過去に訪れた人達の中に
は、貴族、大革命家、
あるいは欧州文化を代表する人々も含まれています。
現在、
カルロビ・バリは、中欧最大の映画祭開催地としても知られており、開催期間中には、映画ファ
ンは、市内の映画館あるいはクラブでハリウッド・スターと遭遇し、市内に充満する甘い生活の魅力
を共有することができます。
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カルロビ・バリ