研究開発戦略WG - 新世代ネットワーク推進フォーラム

資料 6
新世代ネットワーク推進フォーラム
研究開発戦略ワーキンググループ
平成26年活動報告及び
平成27年活動方針(案)
平成27年1月19日
研究開発戦略WG
主査 村田 正幸
1
H26年活動内容
H25年
実証リファレンスモデルの提案
H26年
実証リファレンスモデルに基づく実証実験の推進
• NWGNを指向した進行中の先行実証実験事例に対し、
• 今回の実証実験において既に明らかになったこと/期間中に明
らかにすること
• 実用に向けて将来明らかにすべきこと
を明確にし、NWGN技術がどう活きるかの視点で実証実験の
発展に寄与
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H26年検討体制:戦略タスクフォース/タスクグループ
戦略タスクフォースメンバー(五十音順、敬称略)
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村田 正幸(主査)
浅見 徹
阿野 茂浩
今瀬 真
加藤 次雄
加納 敏行
佐藤 健一
佐藤 良明
菅原 正幸
曽根 秀昭
三木 和穂
森川 博之
大阪大学大学院
東京大学大学院
株式会社KDDI研究所
(独)情報通信研究機構
株式会社富士通研究所
日本電気株式会社
名古屋大学大学院
日本電信電話株式会社
日本放送協会
東北大学
株式会社日立製作所
東京大学
戦略タスクグループメンバー(五十音順、敬称略)
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加納 慎也
黒住 正顕
小林 正好
田上 敦士
寺西 裕一
長谷川 浩
松原 大典
南 正輝
藤井 竜也
目黒 眞一
山口 聡
山田 一久
株式会社富士通研究所
日本放送協会
日本電気株式会社
株式会社KDDI研究所
独立行政法人情報通信研究機構
名古屋大学
株式会社日立製作所
芝浦工業大学
日本電信電話株式会社
NTTアドバンステクノロジ株式会社
東日本電信電話株式会社
日本電信電話株式会社
事務局:(独)情報通信研究機構 中内 清秀、清川 雅博、矢野 裕明、清水 洋
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対象とした実証実験事例
対象:
•
ネットワーク仮想化基盤利用実験
•
大規模スマートICTサービス基盤テストベッ
ド(JOSE)利用実験
•
日米・日欧共同研究プロジェクト
判断基準:
•
具体的な実証実験が進行中または計画中
であること
•
実証リファレンスモデルが対象とするユー
スケースと親和性があること
参考:NICT高度通信・放送研究開発委託研究 平成26年度実施課題
http://www.nict.go.jp/collabo/commission/itaku_kadai_h26.html
JOSE利用
研究
事例1:「気象データ・地域ソーシャルデータを活用したリアルタイムデータ解析技術の研究開発」
実施者:エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社 <課題178A01>
⇒ 担当TGメンバー(敬称略):○田上、小林、寺西、目黒、(加納)、(南)
事例2:「超分散分割保存された大容量コンテンツの即時配信システムの研究開発」
実施者:日本電信電話株式会社、学校法人慶應義塾 <課題149ウ08>
⇒ 担当TGメンバー(敬称略):○黒住、山田、長谷川、藤井
仮想化基盤
利用研究
日欧共同
研究
事例3:「スマートシティにおける市民の影響力を拡張するCloud of Things基盤技術」
実施者:[日本側] NTT東日本 (代表幹事)、NTT、慶應義塾大学、国立情報学研究所、パナソニッ
クシステムネットワークス <課題174A>
[欧州側] CEA-LETI (代表幹事)、カンタブリア大学、ST Microelectronics、Engineering、サンタン
デール市、ジェノバ市
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⇒担当TGメンバー(敬称略):○南、松原、加納、山口
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[事例1] 気象データを用いたリアルタイムデータ解析
目的: 大規模なセンサーデータのリアルタイム(非蓄積型)処理基盤技術の検証
 市内6か所、計19台のセンサーから10秒間隔で収集した気象データの解析により、
(1)センサー未設置地点の気象の推定、(2)気象環境の急激変化と予兆のリアルタイム
検出の実用性を検証
市内6か所、計19台
のセンサー
(1)空間補間
設置したセンサーデータを元に、セン
サー装置未設置地点のデータを推定
(2)将来予測・外れ値検知
過去のセンサーデータを元に、気象の
急激な変化を検知、将来の気温を予測
過去データ
推定
予
測
未設置
外れ値
気象データ:
温度、湿度、日射、
風向、風速、雨量
など
分析処理
(機械学習)
解析結果
予測結果
モバイル・ワイヤレステストベッド
(情報通信研究機構)
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[事例1] 気象データを用いたリアルタイムデータ解析
今回の実証実験期間中に 実用に向けて今後明らかにすべき
明らかにすること(既に明ら こと
かにしたことを含む)
(今回の実証実験ではスコープ外)
事例1:
気象データを
用いたリアル
タイムデータ
解析
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・ 一都市限定,気象セン
サーデータ限定という条件
で,6拠点計19台のセン
サー装置から,10種類の気
象センサーデータを10秒間
隔で収集した時に,リアル
タイム解析エンジンによる
気象予測が目標精度を満
足できること
・ 複数地域への広域展開,及びそ
れに必要となる気象センサーデータ
以外の多種多様なデータ(気象レー
ダ画像や監視カメラ映像等)を地域
毎に異なるサーバで解析する実利
用形態を想定し,サーバ資源動的
確保及びサーバ間並列(同期)処理
により,解析処理が目標時間以内
に完了できること
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[事例2] 超分散分割保存された非圧縮HD映像の即時配信
目的: シェアードな環境で安定動作する次世代高精細映像伝送プラットフォームの検証
 複数サービスで共用するネットワークにおいて、高精細映像の遠隔リアルタイム編集等
への応用を想定した、仮想ネットワーク技術による非圧縮映像伝送の実用性を検証
輻輳なし
・JPEG2000圧縮4K(数百Mbps)
・非圧縮HD (1.5Gbps)
映像データ
スライス
切替え
パリティ
スライス2
スライス1
輻輳
映像受信端末
映像配信
(チャンク)
サーバ
(1)高精細映像伝送技術:
映像データとパリティの分散分割
保存とマルチストリーム配信によ
り映像トラヒックを分散
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ネットワーク仮想化
基盤テストベッド
他のトラヒック
(2)スライス間連携技術:
輻輳検出時に映像ストリームを他
の輻輳していないスライスに切替
えることにより輻輳を回避
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[事例2] 超分散分割保存された非圧縮HD映像の即時配信
事例2:
超分散分割
保存された非
圧縮HD映像
の即時配信
今回の実証実験期間中に
明らかにすること(既に明ら
かにしたことを含む)
実用に向けて今後明らかにすべきこ
と
(今回の実証実験ではスコープ外)
・ B2B(プロ向け映像素材伝
送)を想定した4K圧縮映像
(約180Mbps)の2拠点間・2
スライス利用環境において,
輻輳回避のためのスライス
切替えが約1.45秒以内に完
了できること
・ B2C(コンシューマ向け大規模・広
域映像配信)への応用を想定し,マ
ルチキャスト専用スライスへのトラ
フィック分散と遅延をメトリックにした
経路制御により,ユーザ間遅延差を
目標時間以内に抑制できること
・ 8K非圧縮映像(約12Gbps)利用・
かつ10スライス多重環境において,
スライス切替えが目標時間以内に完
了できること
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[事例3] IoTとクラウドの融合によるスマートシティサービス
目的: スマートシティサービス創出のためのプラットフォームの汎用性と効果の検証
 SNSデータ分析、IoTデバイス制御、データ自動変換等の機能をもつ共通プラットフォーム
上に、自治体が抱える社会的課題の解決に向けたソーシャルアプリを構築し、フィールド
実験を実施
■藤沢市 【観光誘致、安全安心】
• 観光客への情報配信
■サンタンデール市 【交通緩和】
• 住民投稿
(交通情報、市提供施設の破損、インシデント発生など)
• 笑顔クーポン
• 交通ルート案内
• イベント情報配信
■ジェノバ市 【災害対策】
• 洪水ハザードマップ
• 気象情報、Webカメラ映像提供
• SNS, ビデオメッセージ
(災害時における緊急情報共有)
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(イベント情報等)
■三鷹市 【高齢者外出支援】
• 街の情報配信
(公共施設情報等)
• 訪問先情報の共有
(住民相互の情報配信)
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[事例3] IoTとクラウドの融合によるスマートシティサービス
事例3:
IoTとクラウド
の融合による
スマートシ
ティサービス
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今回の実証実験期間中に
明らかにすること(既に明ら
かにしたことを含む)
実用に向けて今後明らかにすべきこ
と
(今回の実証実験ではスコープ外)
・ 4都市が抱える地域課題
解決に向けた個別のスマー
トシティ関連サービスの構
築・実運用により,ClouT
アーキテクチャの汎用性が
あること
・ 同時展開された多数のサービスか
ら生成されるセンサーデータの量及
び特性の時間変動をクラウドで吸収
する実利用形態を想定し,量及び特
性に応じてサーバ・ネットワーク・デ
バイス資源の動的確保により,セン
サーデータ収集・配信が目標時間以
内に完了できること
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H26年活動成果
3つの先行実証実験事例に対して、実用に向けて将来明らかにす
べきことを、実証実験実施者との意見交換を通して明確化
[先行実証実験事例]
[事例1] 気象データを用
いたリアルタイムデータ
解析
[事例2] 超分散分割保
存された非圧縮HD映像
の即時配信
[事例3] IoTとクラウドの
融合によるスマートシ
ティサービス
[実証リファレンスモデル] (H25成果)
(1) 仮想・実空間の情報収集・分析に基づくNW障害の予兆発見,防止
(2) 超高精細映像による遠隔協調作業
(3) 災害・イベント時の緊急交通・設備制御
[実用に向けて将来明らかにすべきことを,以下の観点から整理]
「一都市,気象センサー
データ限定」から
「複数都市,複数種別の
センサーデータ」への
展開
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「B2B(プロ向け映像素
材伝送)」用途から
「B2C(コンシューマ向け
大規模・広域映像配
信)」用途への応用
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「アーキテクチャの汎用
性検証」から,
「データ量・特性の変動
を吸収可能なクラウド技
術との融合」への発展
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H27年研究開発戦略WG活動方針案
H26年
• 実証リファレンスモデルに基づく実証実験の推進
• NWGNを指向した進行中の先行実証実験事例に対し、
•
•
今回の実証実験において既に明らかになったこと/期間中に明らかにすること
実用に向けて将来明らかにすべきこと
を明確にし、NWGN技術がどう活きるかの視点で実証実験の発展に寄与
H27年
• 新世代ネットワークの実用化を目指して、これまでのWG
活動成果をフォーラム内外にアピール
• 実現戦略WGとの連携
– 5GフォーラムやソーシャルICT協議会等への働きかけ
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