日本有機食品認定連絡協議会 ●日本有機食品認定連絡協議会とは 日本有機食品認定連絡協議会は、1999 年の有機JAS法成立に伴い、その検査認証制度が果たす役 割の重要性にかんがみ、日本の有機農業の健全な発展に寄与することを目的に、2000 年 12 月、登録 認定機関により設立されました。 当初6機関からスタートしましたが、現在の正式加盟登録認定機関は 18 機関です。2002 年 10 月 3 日に開催された総会では、信頼にこたえる登録認定機関のあり方を再確認する総会宣言を採択しまし た。宣言にはJAS法にもとづく的確な業務運営、信頼に足る認定の重要性を強調、共同の研修に取 り組むこと等が盛り込まれました。 総会宣言 わが国で有機食品の認証が産声をあげて10年、JAS法にもとづく検査認証制度が出発して2年が過ぎた。 食品表示をめぐる昨今の出来事は、有機食品の検査認証制度にますます重要な役割を担うことを求めている。 有機食品認定制度は、有機農業の生産、有機食品の製造及びそれらの取扱業者の有機食品の生産・流通システ ムを維持・増進して、地域及び世界的な環境保全に資するものであり、有機食品の認定によって、正しく食品の 表示が行われることを目的としている。欺瞞・不正行為・実態のない優良表示などを排除することにより、消費 者の信頼を獲得することが重要である。 有機食品の検査認証制度の中軸を担う登録認定機関にあっては、その役割を十二分に自覚し、信頼に足る業務 を行っていかなければならない。 日本有機食品認定連絡協議会は第2回総会にあたって、本協議会の基本的なあり方を再確認する。 1.本協議会は、JAS法にもとづく登録認定機関によって構成される。 2.本協議会の構成員は、有機農産物及び有機農産物加工食品の日本農林規格を遵守する。本協議会は、有機食 品の認定の信頼性を向上させるために、登録認定機関同士の相互協力及び農林水産省を始め関係省庁・機関と の連絡を緊密にする。 また、登録認定機関の認定業務が適格に実施されることが、本認定制度の根幹であることを認識し、登録認 定機関の認定業務の向上を目的に研究・研修会を実施する。 3.本協議会は、コーデックス委員会にて合意された有機食品に関するガイドラインを尊重する。同時にコーデ ックス委員会の基準設定・改定に対して、日本の有機農業の実状にもとづく意見を反映するために積極的に努 力する。 4.有機農産物及び有機農産物加工食品の日本農林規格は、コーデックスガイドライン(注)に応じて拡充され る事が望ましい。また、日本の有機農業の推進・環境保護・地域振興という観点からも逐次見直されるべきと 考えている。この見直しを、あらゆる機会を通じ、公論を喚起し、進める。 2002 年 10 月 3 日 日本有機食品認定連絡協議会第2回総会 1 日本有機食品認定連絡協議会に加盟している登録認定機関 2002 年 12 月3日現在 登録認定機関名 代表者名 所在地 業務エリアと区分 社団法人 全国愛農会 堀田 新吾 三重県名賀郡青山町別府 740 株式会社アファス認証センター 中西 豊 東京都中央区銀座 5-10-13 東洋精米機ビル 国内、外国(生・製・小・輸) 03-3569-7370 特定非営利活動法人 ASAC(エイサック) 三河 喜美男 岩手県盛岡市山王町 10−6 山王ハイツ1階 国内(生・製・小) 電話 0595-52-0108 国内、海外 39 カ国(生・製・ 019-626-3870 小・輸) 株式会社エスジーエス・アイシーエス・ジャ オリヴィエ・ドゥ 神奈川県横浜市神奈川区新浦島町 1-1-32 パン ブラカレア 国内、外国(生・製・小・輸) 045-461-1036 ニューステージ横浜 17 階 特定非営利活動法人 MOA 自然農法文化 安本 和正 静岡県熱海市田原本町9番1号 アタミオービ 国内(生・製・小) 事業団 ル9階 社団法人 岡山県農業開発研究所 岡 毅 特定非営利活動法人 オーガニック認証協 池崎 喜一郎 0557-84-2241 岡山県赤磐郡赤坂町大苅田 798-3 岡山県(生・製・小) 08695-7-2000 熊本県熊本市龍田9丁目2番 29 号 国内、外国(生・製・小・輸) 096-337-3339 会 有限会社オー・シー・アイ・エー ジャパン 鈴木 由紀子 東京都千代田区丸の内 3-1-1 国際ビルディン 国内、外国(生・製・小・輸) 03-5220-6642 グ B1 特定非営利活動法人 環境保全米ネットワ 本田 強 宮城県仙台市青葉区大町 1-2-17-806 ーク QAI JAPAN LTD. 宮城・岩手・青森・秋田・山 022-261-7348 形・福島(生・小) Donald 神奈川県川崎市高津区坂戸3−2−1 KSP 西 国内、外国(生・製・小・輸) 03-5413-7330 Nordeng 3階 300−D 東洋ビーネット株式会社 後藤 宣夫 東京都中央区京橋 2-3-13 国内、外国(生・製・小・輸) 03-3272-5945 NPO法人 日本オーガニック農産物協会 坂井田 節 東京都千代田区神田司長 2−7 福禄ビル 国内、海外 23 カ国(生・製・ 03-3295-5448 小・輸) 日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会 杢谷 清 東京都中央区京橋3丁目5番3号 国内、外国(生・製・小・輸) 03-3538-1851 竹河岸ビル3階 特定非営利活動法人 日本有機農業生産 川上 紀夫 東京都千代田区外神田5−2−1 S ビル3階 国内(生・製・小) 03-5812-8055 北海道千歳市東丘 1201 番地 0123-21-2220 団体中央会 NPO 法人 日本有機農産物研究会 染谷 茂 国内(生・製・小・輸) 財団法人 北農会有機農産物検査・認証セ 木村 宏 北海道札幌市中央区北2条西2丁目 三博ビ 北海道(生・小) 011-242-2285 ンター ル5階 特定非営利活動法人 北海道有機認証協 相馬 暁 北海道札幌市北区北7条西 6 丁目 1−1−1103 国内(生・製・小) 011-737-3011 大阪府吹田市江坂町 1 丁目 23−19 06-6330-0823 会 NPO法人 有機農業認証協会 西村 和雄 国内(生・製・小・輸) ※業務エリアについては、認定を行う区域、 ()内は認定を行う業種を記しています。 ()内は各々「生:生産行程管理 者」 「製:製造業者」 「小:小分け業者」 「輸:輸入業者」を略して表記しています。 2 日本有機食品認定連絡協議会会則 (名称及び本部) 第 1 条 この会は「日本有機食品認定連絡協議会」 (以下「協議会」という)という。 第 2 条 協議会の事務局本部は別に定める。 (目的) 第 3 条 協議会は日本の有機農業及び有機食品産業の健全な発展のため、次の事業を目的とする。 1.登録認定機関の質的向上。 2.情報交換。 3.その他関連事業。 (会員) 第 4 条 協議会の会員は、JAS法にもとづく有機食品の登録認定機関によって構成される。 (会費) 第 5 条 協議会の年会費は、1団体 10,000 円とする。 2 協議会の事業にその他必要な経費はその都度徴収する。 (会長及び理事) 第6条 協議会は会長をおき、理事の互選によって会長を決定する。会長の任期は壱年とし、ただし再選 をさまたげない。 2 理事は会員の互選によって決定される。理事の任期は壱年とし、ただし再選をさまたげない。 (総会) 第7条 協議会は、会の意思決定機関として総会をもつ。 2 協議会の総会は会員の1/3の出席で成立し、議決権は 1 会員 1 議決権とする。総会の議決は出 席者の過半数による。 3 総会は、壱年に壱度以上開催する。 (理事会) 第9条 本会には、理事会を置く。 2 理事会は、会長と理事によって構成する。 3 理事会は、総会から総会までの会の運営を統括し、総会の決定を執行する。 4 理事会は、会長が代表する。 5 理事会の運営は、理事会細則にもとづいて行う。 6 理事は、総会によって選出する。 7 理事は、理事会の職務に責任をもつ。 (会期) 第10条 会の会期は、毎年4月1日に始まり翌年 3 月31日をもって終了する。 (その他) 第11条 協議会の名称使用は、別途定めるところによる。 第12条 この会則に定めるもののほか、協議会の運営に関し必要な事項は、協議によってこれを定める。 第13条 本会則の改正には、総会で2/3以上の賛成を必要とする。 2001 年 3 月 9 日制定 2002 年 10 月 3 日改正 3 日本有機食品認定連絡協議会設立趣意書 1、設立の歩み 1997 年 9 月「日本オーガニック検査官協会」 (現・NPO 法人日本オーガニック検査員協会)が発足す るにあたり、検査官の育成をバックアップするとともに、認証機関の情報交換の場として、民間の認 定機関三団体による「日本オーガニック認定連絡協議会」を設立しました。 翌 1998 年 11 月 10 日の農水省による「有機食品の検査認証制度導入」の正式発表に鑑み同年 12 月 18 日、更に三団体の認証機関が加わり、国の制度との整合性の研究と業務の質的向上並びに検査員の 養成を図ることを目的に「日本有機食品認証連絡協議会」に発展拡大し、今日にいたりました。 このたび参加6団体が登録認定機関として認可を受けたことを機に、これまでの「協議会」を発展 解消し、有機JAS法に合せ、改めて下記の設立趣旨のもと、ここに「日本有機食品認定連絡協議会」 を設立しました。 2、設立趣旨 大量生産、大量消費、大量廃棄、という構造の下での経済活動の発展に伴い、私たちの生活は、急 速に豊かなものになりました。しかし、こうした豊かさと裏腹に、いわゆる環境ホルモンに象徴され るような、さまざまな地球環境問題を招いてしまいました。 農業分野では、化学合成の農薬や化学肥料に多くを依存する生産システムが一般化しており、環境や 健康に対する影響が指摘されています。 こうした中で、生産者及び消費者の間では、有機農産物に対する関心が高まってきました。 しかし、有機農産物の量自体が少ないうえに、不適切な表示がなくならず、生産者や消費者に、不 利益をもたらしてきました。 これらの課題の解決に向け、有機農業の健全な発展のために有機JAS法における検査・認証が果 たす役割の重要性に鑑み、また、WTO体制下、国際的にも整合性のある検査・認証のあり方につい て研鑽、普及を図るため、任意による認証機関の「日本有機食品認証連絡協議会」を発展解消し、こ こに登録認定機関による『日本有機食品認定連絡協議会』を設立し、日本の有機農業の発展に寄与す ることを目指すものです。 2000年 12 月 1 日設立 2001年3月9日確認 日本有機食品認定連絡協議会連絡先 日本有機食品認定連絡協議会事務局 特定非営利活動法人日本有機農業生産団体中央会内 加藤和男 東京都千代田区外神田5−2−1 S ビル3階 TEL 03-5812-8055 FAX 03-5812-7370 4
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