第1学年2組 国語科学習指導案 平成22年11月12日(金) 公開授業Ⅰ 指導者 教諭 小森田 恵(1年2組教室) 1 単元名 こえにだしてよもう「くじらぐも」(光村図書1年下) 2 単元について (1)単元のねらい 本単元は、学習指導要領の第1学年及び第2学年の目標(3) 「書かれている事柄の順序や場面 の様子などに気付いたり、想像を広げたりしながら読む能力を身に付けさせるとともに、楽しん で読書しようとする態度を育てる。」ことを受け、内容〔C 読むこと〕の(ウ)「場面の様子に ついて、登場人物の行動を中心に想像を広げながら読むこと。」 (ア) 「語のまとまりや言葉の響き などに気を付けて音読すること。」をねらいとしている。鮮やかな挿絵や同年代の子どもたちを主 人公とした共感しやすい物語「くじらぐも」では、 「登場人物の様子などを想像したり、声に出し て読んだりして、物語を楽しむ」ことを目標としている。また、目標(2) 「経験したことや想像 したことなどについて、順序を整理し、簡単な構成を考えて文や文章を書く能力を身に付けさせ るとともに、進んで書こうとする態度を育てる。」ことを受け、 〔B 書くこと〕の(ア) 「経験し たことや想像したことなどから書くことを決め、書こうとする題材に必要な事柄を集めること。」 をねらいとしている。 「くじらぐも」では、これまでに見た雲を何らかの形に見立てて「雲と話し たいことを考えて書く」ことを目標としている。 本教材は、小学校一年生の子どもたちがくじらぐもと出会い、くじらぐもと呼び掛け合ったり、 仲間と力を合わせてくじらぐもに乗り担任の先生も一緒に空の旅をしたりする物語である。力を 合わせることの素晴らしさや児童の想像力をかき立て物語の楽しさを感じさせてくれる作品であ る。 児童はこれまで、上巻の「はなの みち」や「大きな かぶ」で物語を楽しく読む学習をして いる。 本単元では、これらの学習を基に、体操の時間や雲の上の様子などについて想像を広げながら 読んだり、語や文としてのまとまりや内容、呼びかける声の大きさなどを考えて声に出して読ん だりする学習をしていく。登場人物は児童と同年代なので、より共感しやすく、想像を広げやす いと考えられる。登場人物になりきり、一緒にくじらぐもとの空の旅を楽しみながら読んでいく ことを通して、物語を読む楽しさを感じ取らせたい。本単元で学習した登場人物になりきったり、 読んで好きなところを見つけたりする力は第2学年の学習へとつなげていく。 (2)単元の系統 学年 単元名 基礎的・基本的事項 単元における主な言語活動 1年 「はなの みち」 ・絵や文章から場面の様子を想像し ・絵や文章から場面の様子を想像したり、声 「おむすび ころりん」 たり、声に出して読んだりするこ とを楽しむこと。 ・場面の様子を想像しながら読んで 昔話を楽しみ、また、声に出して 読んで言葉の響きやリズムを楽し むこと。 みんなで よもう ・声に出して読んだり場面の様子を 想像したりして、繰り返しながら 「大きな かぶ」 に出して読んだりする。 ・声に出して読んで言葉の響きやリズムを楽 しんだり、おじいさんの気持ちを想像しな がら読んだりする。 ・おじいさんやねずみになりきって音読す る。 ・おじいさんの気持ちを想像したり、友達と 役割読みをしたりする。 高まっていくお話の展開や言葉の リズムを楽しむこと。 ・想像を広げながら読み、物語を楽 ・想像を広げながら読み、思ったことを発表 本と ともだちに しむこと。 する。 なろう ・友達に読んでもらいたい本を決め、 ・好きな本やおもしろかった本を友達と紹介 「ずうっと、 書いたり話したりして紹介するこ し合う。 ずっと、 と。 大すきだよ」 ・登場人物の様子などを想像したり、 ・くじらぐもや子どもたちの様子や気持ちな こえに だして 声に出して読んだりして物語を楽 どを想像したり、声に出して読んだりす よもう しむこと。 る。 「くじらぐも」 ・雲と話したいことを考えて書くこ と。 ・くじらぐもと話したいことを考えて書く。 ・場面の様子を想像したり、声に出 ・たぬきやおかみさんになったつもりで場面 おはなしを の様子や登場人物の気持ちを想像したり、 して読んだりして、お話を楽しむ たのしもう 声に出して読んだりする。 こと。 「たぬきの糸車」 2年 本と 友だちに なろう 「スイミー」 ようすを考えて 読もう 「お手紙」 ・友達に読んでもらいたいお話を決 ・今までに読んだ本を紹介したり、紹介され た本を読んで感想を交流したりする。 め、書いたり話したりして紹介す ること。 ・想像を広げながら読み、物語を楽 ・物語を読んで、思ったことや感じたことを しむこと。 もとに感想を書く。 ・友達に読んでもらいたい本を決め、 書いたり話したりして紹介するこ と。 ・場面の様子を想像しながら読んで ・学習したことを生かし、音読劇をする。そ の際、読み方の工夫をして発表したり、自 お話を楽しむこと。 分の表現と比べながら発表を聞いたりす ・高まっていくお話の展開や言葉の る。 リズムを楽しみ、音読劇にして発 表したり、友達の発表とくらべた りすること。 (3)児童の実態(本学級の児童数20名) ○ 本単元のねらいに関する実態調査 調 査 項 目 「問いかけ−説明」の語や文のまとまりを考えながら読むことができる。 主語と述語から成る文についての学習を活かして、叙述に即して正しく読み取ることが できる。 時間的な順序を考えながら、内容の大体を読み取ることができる。 語や文としてのまとまりや内容、響きなどについて考えながら声に出して読むことがで きる。(既習の文章) 語や文としてのまとまりや内容、響きなどについて考えながら声に出して読むことがで きる。(初見の文章) ○ アンケート調査による情意面の調査結果 調 査 項 目 調 査 結 果 国語の授業は楽しいですか。 国語の学習で友達に発表(説明)すること は好きですか。 国語の授業で、自分の考えを分かりやすく まとめることができていますか。 国語の学習は、生活に役立っていると思い ますか。 正答率 100% 80% 90% 95% 75% 楽しい:15人 少し楽しい:1人 あまり楽しくない:4人 楽しくない:0人 好き:10人 どちらかといえば好き:3人 どちらかといえば嫌い:7人 嫌い:0人 できている:12人 だいたいできている:2人 どちらかというとできていない:6人 できていない:0人 そう思う:16人 どちらかといえばそう思う:2人 どちらかといえばそう思わない:2人 そう思わない:0人 よく読む:16人 ときどき読む:1人 あまり読まない:2人 読まない:1人 しない:1人 30分より少ない:10人 読書を、毎日およそどのくらいしますか。 30分から1時間くらい:5人 1時間から2時間くらい:1人 2時間より多い:3人 図書室の本や学級文庫の本を読みますか。 課題に対して一生懸命に取り組むことができるが、取りかかりや自分の考えをまとめることに 時間のかかる児童も数名見られ、叙述に即して読む力や考えたことを表現する力に関しても個人 差が大きく見られる。また、助詞の使い方や促音・拗音などを正しく表記する力の定着も十分と は言い難い。叙述をもとに想像して読む力や自分の考えをまとめる力は、より個人差が大きい。 また、自分の考えを分かりやすくまとめることや友達に発表することへの抵抗を感じている児童 がとても多いことが分かる。 これらの結果から、まず、行動や会話の主体が誰であるかを押さえたり、子どもたちの気持ち を考えるために目を付けるといいところを確認したりしながら、認めほめ励ましながら、個々の 考えを大事にし、自分の意見への自信をもたせ、本単元の学習に臨ませるようにする。ペアトー クを取り入れ、学級全体での話し合いの前にワンステップ置くようにする。 (4)身に付けさせたい力 めざす子どもの姿(低学年) ○自分の考えをもち、その考えを表現することができる。 ○自分の考えを順序立てて説明することができる。 ○友達の考えを自分の考えと同じか違うか考えながら聞くことができる。 本単元における言語活動を通して身に付けさせたい力 思考力 判断力 表現力 ・叙述に即して、子どもたち ・自分の考えを、その場に応じた言 ・自分の考えを、根拠や理由 葉遣い(丁寧な言葉・普通の言葉) を示しながら説明する力 の言動を読み取り、既習の ・自分の考えが相手に伝わる で表現する力 知識や体験とつなげて登場 ように、事柄の順序に沿っ ・自分の考えと友達の考えを伝え合 人物の心情や情景を想像す て書く力 い、よいところを見つけ合う力 る力 ・語や文としてのまとまりや内容、 ・作品の優れた描写や作者の 呼びかける声の大きさなどを考え 工夫した表現を味わう力 て、声に出して読む力 ・叙述に基づいて考える力 本単元における主な言語活動 ・くじらぐもや子どもたちの様子や気持ちなどを想像したり、声に出して物語を読んだりする。 ・くじらぐもと話したいことを考えて書く。 (5)指導上の留意点(仮説1「学習指導の工夫」に関する4つの視点より) ア 視点①言語活動を充実させるための教材開発・提示の工夫(つかむ) 見通しをもち、主体的な自力解決、共同解決が展開されるためにも、児童一人ひとりが明確 に課題をつかみ、「やってみたい」「考えたい」「楽しそう」と自身が主体となって課題に向か い合うことのできる魅力ある導入としたい。「くじらぐも」の世界を豊かに想像することがで きるように、教科書の写真を黒板に掲示したり、本文を掲示したりする。児童が想像した「子 どもたちの気持ち」の軌跡を掲示し、前時の学習を振り返りやすくする。 本時では、くじらぐもと別れる子どもたちの気持ちをしっかりと捉えさせるために、これま でのくじらぐもと過ごした時間や出来事を振り返らせたい。 イ 視点②言語活動を通して自分の考えを表す学習活動の工夫(考える) 児童一人ひとりの書き込みへの○つけを即座に対応していくことで、児童の思考の実態の把 握と全体の様子を把握することに努めていく。また、一人ひとりに声をかけ、個に応じた指導 を行い、児童が自分の考えに自信をもって共同解決に臨むことができるようにする。全ての児 童が、自分の考えを表せるように、自力解決に入る前に、登場人物の気持ちが表れているとこ ろに線を引き、考えやすくする。自力解決の場面では、十分な時間を確保してワークシートに 書き込みを行う。また、友達に説明する機会を児童全員に確保するため、少人数で話す機会を 設ける。 ウ 視点③言語活動を通して伝え合う学習活動の工夫(深める) 友達の考え方を別の児童が補足して説明したり、続きを別の児童に行わせたりすることで、 1つの考えを全体で共有し、発表を説明する機会を増やすことで伝え合う工夫を行っていきた い。また、友達が発表したことをもう一度別の児童が自分の言葉で発表したり、隣同士などで ペアになって伝え合ったりすることで、人の前で発表することに対して抵抗感をもっている児 童に対しても、伝えることの楽しさを実感させていきたい。 さらに、児童のつぶやきや、うなずく動作、表情などによる分かったことや気付いたことな ども取り上げ、表現にも意識を向けることで、児童の思考をつなげる話し合いの場となるよう に努めていく。 本時では、掲示物を活用してこれまでの学習を振り返ることができるようにし、考えを深め させたい。 エ 視点④伝え合いを通した振り返りの工夫(まとめる) まとめる段階では、授業の振り返りを行わせ、学習したことをできるだけ児童の言葉でまと められるようにしたい。また、「分かったこと・がんばったこと・友達のよかったところ」な ど振り返りの視点を与えることで、本時の学習を十分意識した振り返りを行わせていきたい。 学習内容を整理し、理解を深めるとともに、達成感や充実感・満足感を味わわせていきたい。 (6)人権教育の視点 自分の気付いたことや考えたことを二人組や全体の中で伝え合う場を効果的に取り入れるこ とで、考えを共有したり自分が気付かなかった新しい見方に触れたりする経験を通して、学び合 う楽しさを感じさせる。 授業を通して分かったこと、がんばったことなどの感想を伝え合う場を設けることで、自分の 思いを伝えることの良さを感じさせる。頑張っていた友達の素晴らしさにも気付き、互いに認め 合い高め合う風土を築き、国語の楽しさを味わわせながら学習に取り組ませていく。 3 単元の目標 ◎登場人物の様子などを想像したり、声に出して読んだりして、物語を楽しむ。 ◎雲と話したいことを考えて書く。 【国語への関心・意欲・態度】 ・登場人物の気持ちを、情景を想像して読もうとする。 ・くじらぐもやこれまでに見たことのある雲への手紙を、想像を働かせながら書こうとする。 【話す・聞く能力】 ・相手に応じた言葉遣いやはっきりした発音で話す。 ・友達の考えを集中して聞き、話題に沿って話し合う。 【書く能力】 ・登場人物の気持ちを理解し、くじらぐもにあてて自分の考えを書く。 ・自分がこれまでに見た雲を思いだし、想像を膨らませて雲にあてた手紙を書く。 【読む能力】 ・語や文としてのまとまりや内容、呼びかける声の大きさなどを考えて、声に出して読む。 ・場面の様子や登場人物の気持ちについて、登場人物の言動を中心に想像を広げながら読む。 ・「くじらぐも」の内容と自分の経験とを結び付けて、自分の考えをまとめ、発表し合う。 【言語についての知識・理解・技能】 ・敬体で書かれた文章に慣れ、意味による語句や文のまとまりに気付く。 ・長音・促音・拗音や助詞「は・を・へ」などの表記を正しくすることができる。 4 1・2 単元の指導計画及び評価計画(本時7/10) 観 時 学習活動 評価規準 点 3 ◆「くじらぐも」を読み、あ らすじをとらえる。 ・今までに見た雲について発 表し合う。 ・「くじらぐも」の範読を聞 き、あらすじをとらえる。 ・新出漢字や片仮名、言葉に ついて学習する。 ・好きな場面やおもしろいと ころを話し合う。 ◆く じら ぐも との 出会 いを 読み取る。 ・子どもたちとくじらぐもの 動作をとらえる。 支援を要する 児童への手だて 関 意 態 ・ 読 ・「くじらぐも」の話 を、想像を広げて楽 しんで読んでいる。 ・挿絵を活用し、 あらすじを確認 したり、場面ご とに「いつ・だ れが・何をした か」を押さえた りする。 読 ・登場人物の様子を想 像して動作化した り、気持ちを読み取 ったりしている。 ・子どもたちとく じらぐもの様子 を対比させ、楽 しく音読できる ようにする。 主な言語活動 ・今までに見た くもについて 発表し合う。 ・「くじらぐも」 の話を読ん で、好きな場 面やおもしろ いと思うとこ ろを話し合 う。 ・子どもたちと くじらぐもの 動作と気持ち を発表し合 う。 評価 方法 発言 観察 ワーク シート 発言 観察 ワーク シート 4 5 6 7︵本時︶ 8 9 ◆子 ども たち と呼 びか けに 返事をしたくじらぐもの 様子を読み取る。 ・子どもたちとくじらぐもの 動作をとらえる。 ・子どもたちとくじらに分か れて、会話文を音読する。 読 ◆く じら ぐも に飛 び乗 ろう とする様子を読み取る。 ・会話の部分に着目し、子ど もたちの気持ちを話し合 う。 ・話し合ったことをもとに、 工夫して音読する。 読 ◆空 を旅 する 子ど もた ちの 様子を想像する。 ・くじらぐもに乗って空を旅 する子どもたちの気持ち を想像する。 ・くじらぐもに乗ったつもり で想像したことを発表し 合う。 ◆く じら ぐも と別 れる とき の様子を読み取る。 ・先生が何に驚いたかを読み 取る。 ・くじらぐもと別れることに なった子どもたちの気持 ちを想像して話し合う。 ◆くじらぐもに手紙を書く。 ・「くじらぐも」のあらすじ を確認する。 ・「くじらぐも」にあてた手 紙を書く。 読 ◆雲について友達と話し、雲 と話したいことを考える。 ・これまでに見たことのある 雲の絵を描き、雲と話した いことを吹き出しに書き 込む。 書 ・ 言 読 書 ・登場人物の様子を想 像して動作化した り、気持ちを読み取 ったりしている。 ・くじらぐもと子ども たちの会話部分に 気持ちをこめて、は っきりとした声で 音読している。 ・登場人物の様子を想 像して動作化した り、気持ちを読み取 ったりしている。 ・子どもたちの会話部 分に気持ちをこめ て、はっきりとした 声で音読している。 ・雲の上の様子や子ど もたちの会話、気持 ちなど、想像を広げ て読んでいる。 ・声の大きさや動作化 など、読み方を工夫 して楽しく読んで いる。 ・くじらぐもと別れる ときの子どもたち の気持ちを想像し ている。 ・子どもたちとく じらぐもの位置 関係を押さえ、 間や声の大き さ、読む速さな どを考えて、音 読できるように する。 ・子どもたちの 気持ちを考 え、互いに伝 え合う。 ・音読の工夫に ついても話し 合う。 発言 ・子どもたちの掛 け声やくじらぐ もの応援が繰り 返し出てくるこ とを押さえ、互 いの気持ちの高 まりをつかめる ようにする。 ・「さあ、泳ぐぞ」 というくじらぐ もに何と返事す るかや「海の方 へ来たね」など と声をかけ、想 像を広げられる ようにする。 ・板書を参考にし ながら想像をふ くらませやすく する。 発言 観察 ・「くじらぐも」を読 んで思ったことを、 くじらぐもあての 手紙に書いている。 ・物語を振り返っ たり、 「感想」 「お 願いしたいこ と」 「聞いてみた いこと」などの 書く視点を提示 したりする。 ・自分が見つけた雲や その雲と話したい ことをカードに書 いている。 ・教科書を参考に ・子どもたちの 気持ちを考 え、互いに伝 え合う。 ・音読の工夫に ついても話し 合い、工夫し て音読する。 ・子どもたちの 気持ちを考 え、互いに伝 え合う。 ・音読の工夫に ついても話し 合い、工夫し て音読する。 ・くじらぐもと 別れるときの 子どもたちの 気持ちを想像 し、互いの考 えを交流す る。 ・くじらぐもに どんなことを 言いたいかを 話し合った り、手紙に自 分の考えを表 したりする。 ・これまでに見 た雲を思い出 しながら、想 像力を働か せ、雲と話し たいことを書 き込む。 ・書いたことを もとに、作品 を見せながら 発表したり、 友達の発表に 対して返しを したりする。 発言 作品 してどのような 作品に仕上げる のか見通しをも たせる。 ・雲の写真を見せ、 観察 ワーク シート ワーク シート 発言 観察 ワーク シート 発言 観察 ワーク シート ワーク シート 発言 作品 想像を広げやす 10 ◆雲 につ いて 考え たこ とを 発表する。 ・作品を見せながら、雲と話 したいことを発表する。 話 ・ 聞 ・カードに書いたこと をもとに、大きな声 でゆっくりと発表 し、聞く人は発表し ている人の方を見 て静かに聞く。 くする。 ・一人で、ペアで と発表の練習を して、自信をも って発表できる ようにする。 5 本時の学習 (7/10) 仮説1 「学習指導の工夫」に関する4つの視点より 研究の視点① 言語活動を充実させるための教材開発・提示の工夫(つかむ) (1)本時の目標 くじらぐもと別れるときの様子を読み取り、子どもたちの気持ちを想像すること 研究の視点② 言語活動を通して自分の考えを表す学習活動の工夫(考える) 研究の視点③ 言語活動を通して伝え合う学習活動の工夫(深める) ができる。 研究の視点④ 伝え合いを通した振り返りの工夫(まとめる) (2)本時における主な言語活動 くじらぐもと別れるときの子どもたちの気持ちを想像し、互いの考えを交流する。 (3)本時の展開 過 学 習 活 動 主な発問・指示(○)と予想される児童の反応(・) 教師の指導・支援・評価 ●徹底指導 ○能動型学習 備考 程 つ か む 5 分 1 前時の学習を振り返 る。 2 五の場面を読み、本時 の課題をつかむ。 ○前の時間は、どんな場面でしたか。 ・くじらぐもに乗っていろいろな場所に行った場面です。 ・楽しかったね。 ○今日はここからです。音読をしましょう。 ○どんな場面ですか。 ・くじらぐもと別れる場面です。 くじらぐもと わかれるときの 子どもたちの きもちを かんがえよう 考 え る 13 分 深 め る 20 分 ま と め る 7 分 3 くじらぐもと別れるこ とになった子どもたちの 気持ちを想像する。 4 みんなで話し合う。 5 吹き出しに子どもたち の気持ちを書き、友達に 発表する。 6 読み取ったことをもと に工夫して音読する。 7 学習後の感想を書く。 ○「おや、もうおひるだ。 」と先生は何に驚いたのでしょう。 ・給食の時間だからです。 ・時間があっという間に過ぎたからです。 ○みんなが言ったことやしたことが書いてあるところに線を引きましょう。 ・ 「さようなら。 」のところです。 ・ 「手をふった」ところです。 ○「子どもたち」になって、動作をしながら音読しましょう。 ○線の横や空いているところに、子どもたちの気持ちを書きましょう。 ・さようなら。またね。 ・楽しかったよ、ありがとう。 ○書いたことを隣の友達に伝えましょう。 ○自分の考えを発表しましょう。 ・海や村に行って、いろいろな生き物と会えて楽しかったよ。 ・今度は、山にも行ってみたいな。また、会おうね。 ○吹き出しにみんなの気持ちを書きましょう。 ・さようなら。また、一緒に空の旅をしたいね。 ・海で魚を見たり、一緒に歌を歌ったりして楽しかったよ。ありがとう。 ○書いたことを発表しましょう。 ・私は、 「楽しかったよ。 」と書きました。 ○子どもたちの気持ちがわかりましたね。くじらぐもとお別れする子どもたちになり きって音読しましょう。 ○この時間を振り返り、子どもたちの気持ちを考えることができたか、どんな友達の 意見がよかったか、感想を書きましょう。 ・ 「また会おうね」という気持ちでくじらぐもとお別れしたのだとわかりました。 ・ありがとうの気持ちをこめて音読できてよかったです。 ●これまでの学習内容を掲示しておく。 ○児童の自由な発言を通して、前時の学習を振り返る。 ●物語の題名を板書し、第五の場面の挿絵を貼り、場面の様子を想像させる。 【視 点①】 ●場面の様子をつかむことができるように、一斉に音読をする。 掲示資料 (本文・挿 絵) 学習シー ○これまでの学習の軌跡を掲示することで、前時までの学習を振り返りやすくし、 ト 先生の驚きを考えることで、これまでくじらぐもと過ごした時間、前時までの 振り返りを深める。 ●子どもたちの気持ちを考えるために、 「みんなが言ったことやしたこと」を本文 中から見つけ、児童の考えをまとめながら、線を引く。 ○役割読みや動作化を取り入れ、子どもたちの気持ちを想像しやすくする。 ○学習シートに書くときに、それぞれの考えをまとめる時間を確保し、子どもた ちになりきった言葉で自由に書かせる。 【視点②】 ●丸つけと言葉かけを通して実態を把握し、個に応じた支援を行う。 ○ペアトークをすることで、全体での発表の前のステップとして自信をもって発 表できるようにする。 【視点③】 【読むこと】(ワークシート・発表) 評価基準B ・くじらぐもと別れるときの子どもたちの感謝や寂しさなどの気持ちを、叙述をも とに想像することができる。 Bに達するための手だて ・板書を参考にしながら想像をふくらませやすくする。 評価基準A ・くじらぐもと別れるときの子どもたちの感謝や寂しさなどの気持ちをこれまでの 学習で読み取ったことも含め、自分の言葉で表現することができる。 ○今日の学習を振り返り、分かったこと、がんばったこと、友達のよかったとこ ろなどについて感想を書かせる。 【視点④】 ●児童のよさやがんばりを認めるような言葉かけを行うことで、自分の伸びや深 まりを感じさせるようにする。 叙述から抜き出す 叙述をもとに想像したこと く じらぐ もさん と一緒 に遊べて楽しかった よ 。本当 はお別 れした くないよ。 さようなら。 手を ふった。 山 に行っ たり、 村に行 っ たりし て、楽 しい思 い 出がで きたね 。とて も楽しかったよ。 さ ような ら。あ ちこち に 連れて いって くれて あ りがと う。ま た、会 おうね。 文章全体を通して、くじらぐもとお別れする子どもたちの気 持ちについて考えたこと。 くじらぐも 子どもたちの なかがわ りえこ あっと いうまにす また、あ いたい な。 さびしい よ。 手を ふって お わかれ した。 ﹁さよう なら 。 ﹂ ぎた。︵書き 込み︶ じかんが きもちを かんがえよう くじらぐもと わかれるときの ︵感謝︶ ・いっしょに、たびをして、たのしかったよ。ありがとう。 ・さようなら。おわかれするのはさびしいよ。 ︵寂しさ︶ ・・・・・・・・・・ おわりの チャイムが とき、四じかんめの みんなが 手を ふった ﹁さようなら。 ﹂ ・・・・・・・・ の やねが、見えて きました。 しばらく いくと、がっこう ・・・・・・・・ しました。 ・・・・・・・ せんせいが うでどけいを おや、もう おひるだ。﹂ めあて くじらぐもと わかれるときの 子どもたちの きもちを かんがえよう (4)練り上げの構造化 (5)板書計画
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