平成 18 年 3 月 四国経済連合会 居住地に関する意識調査について 昨年10月開催の常任理事会で 、「 若者の居住地に関する意識の変化」について 調査する旨ご報告いたしましたが、その結果は、以下の通りです。 [調査の概要(回答者数:703名、アンケート実施時期:17年11月)] ○社会人(就職が決まっている学生を含む) 559名(男:264名、女:295名) 年 代 回答者割合 ○学 20代 30代 40代 50代 29% 35% 20% 16% (注)20代には20才未満、 50代には60才以上を含む 生(就職が決まっている学生を除く) 144名(男:45名、女:99名) 学 校 回答者割合 大学院 大学 高専・短大 専門学校 高校 中学校 4% 40% 4% 6% 26% 20% ○全回答者(703名)の地域別内訳 地 域 回答者割合 北海道 東北 関東 中部 北陸 近畿 中国 四国 九州 沖縄 4% 8% 31% 11% 3% 19% 9% 6% 8% 1% ○調査結果の概要 ・社会人が、就職の際、住む場所 を決めるに当たって 、「職業・会社」と「地 域」のどちらを優先するかについては、50代以上は 、「職業・会社を優先」 で決めた人が5割を超えているのに対し、若い世代は5割以上が「住む地域を 優先」し、就職を決めている。 また 、若い世代では「 友人・知人などの人間関係 」が上の世代に比べて高い 。 ・学生が、卒業後の住む場所を決める際 、「職業・会社を優先 」「住む地域を優 先」が半々となっている。 ・社会人で、退職後に移住したいと考えている人は、かなり存在する。移住先 の候補地には、関東(17%)、近畿(19%)、沖縄(18%)が多いが、四国を移住先 に考えている人も13%と多い。 四経連としては、今回のアンケート結果も参考にしながら、四国の魅力を高め ていきたい。 - 1 - ○個別分析 社会人(就職が決まっている学生を含む) (1)就職するときに、何によって住む場所を決めたか ・50代以上は「職業・会社優先」、若い世代は「住む地域優先」の人が多い。 ・なお 、「住む地域を優先したかっ たが、希望の地域には住んでいない」とい う人が、各年代とも1割程度存在する。 学校卒業後、住む場所を決めた際、何を優先して考え たか 100% 90% その 他 80% 職業 ・会社 を優先 した かったが 、その職 業・ 会社 には 就か なか った 70% 60% 職業 ・会社 を優先 し、 その 職業 ・会社 がある 地域 に住 んで いる 50% 40% 住む地域 を優先 した かったが 、希 望の地 域 には 住んで いな い 30% 20% 住む地域 を優先 し、 希 望の 地域に住 んで いる 10% 0% 20代 30代 40代 50代 (2)その際に重視する要素(複数回答) ・「 職業・企業を優先する」が各年代とも多く、高度 成長期に就職した50代以 上の世代には、特にその傾向が強い。若い世代は「友人・知人などの人間関 係」も重視している。 ・「便利で都会的な生活環境があること」は、世代間の差はほとんどなく、1割 弱と少ない。 20代 職業・企業を優先する 30代 40代 50代 44% 45% 46% 58% 雇用や賃金に満足する企業 21 28 22 30 能力や個性の発揮できる職業 27 23 28 35 出身地域への愛着 32 33 32 30 家族の意向 32 29 40 25 友人・知人などの人間関係 21 12 9 9 便利で都会的な生活環境があること 13 11 14 13 恵まれた自然環境があること 8 8 4 6 学校に企業を推薦されたこと 4 6 5 3 その他 4 3 1 − - 2 - (3)退職後の居住地 ・各世代を通して 、退職後に移り住みたいと考えている人が3∼4割存在するが 、 若い人ほどその比率が高い。 退職後の居住地 100% 90% 80% 70% 60% 現在の地域以外 に移り住みたい 50% 40% 現在の地域に引 き続き住みたい 30% 20% 10% 0% 20代 30代 40代 50代 ・退職後の移住先としては、沖縄や北海道といったリゾート地をイメージしてい る人も、かなり存在する。 四国は、移住先として比較的人気が高い。 ・ また、移り住む可能性については 、「家族の理解や同行が得られる見通し」と する回答が約4割で 、「自分だけで 移住する」とあわせると、約半数に上る。 移り住む実現の可能性 退職後に移り住みたい地域 沖縄 18% 北海道 8% 東北 5% 家族 とは相 談して いな い 30% 関東 17% 九州 9% 中部 5% 四国 13% 中国 5% 近畿 19% 家族 の理解 や同 行が得 られそうにな く、実現 は困 難 21% 北陸 1% - 3 - 家族の理 解 や同行が 得 られる見通 し がある 40% 家 族は同行 せ ず、自分 だ けで移住 しよ うと考え てい る 9% (4)四国への移住希望 ・四国に移り住みたいと考えている人はUターン希望だけでなく、四国出身以 外にも、かなり存在する。 四国 出身 者の意 向 退職後、四国に移り住みたいと回答した人の 出身地別内訳 四国とは 違う 地 域に住み たい 32% 四国出身 者 33% その他 67% 北 海道出 身 4% 東 北出身 11% 関 東出身 7% 中 部出身 11% 近 畿出身 22% 中 国出身 7% 九 州出身 4% (対象:退職後、四国に移り住みたい方27名) - 4 - 四国在住で 、 引き続き四 国 に住 み続けた い 52% 他地域在住 で 、四国に戻 りたい 16% (対象:四国出身の57名) 学 生(就職が決まっている学生を除く) (1)就職に際し、住む場所を決める際の優先事項 ・「職業・会社優先」と「地域優先」がほぼ半々となっている。 ・住む地域を優先する学生のうち、大都市圏に住みたい学生は、大都市圏出身 者は9割、地方圏出身者は約半数である。 卒業 後 、 住 む場 所を決 める際 、何 を優先 する か 大都市圏出身者 地方圏 12 % 職業・会 社を 優先する 53% 住む地域 を 優 先し、希 望 の地域を優 先する 47% 大都市圏 88 % 地方圏出身者 地元 40% 大都市圏:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、 愛知県、三重県、岐阜県、大阪府、 兵庫県、京都府、奈良県の1都2府8県 大都市圏 51% 地元以 外 の地方 圏 9% (2)住む場所を決める際、最も重視する要素 (複数回答) ・ 職業関係では 、「能力や個性の発揮できる職業」(49%)が 、「雇用や賃金に満 足する企業」(42%)をやや上回る。 ・職業関係以外では 、「出身地域への愛着」(21%)、「家族の意向」(20%)、「友 人・知人などの人間関係」(16%)などとなっている。 住む場所を決める際、最も重視する要素 (2つまで可) 能力や個性の発揮できる職業 雇用や賃金に満足する企業 出身地域への愛着 家族の意向 便利で都会的な生活環境があること 友人・知人などの人間関係 恵まれた自然環境があること 学校の推薦する企業であること その他 0% 1 0% 2 0% 30% 40% 5 0% 以 - 5 - 上
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