一般社団法人 日本オーガニックビューティセラピスト協会 代表理事 坂田まこと 第四章 植物オイルの美肌効果 植物には【活性系】植物と【鎮静系】植物に大きく分類されます。 それぞれが特徴を持ち、セラピストはお客様の素肌状態を診てから、合いそうな植物を選択します。 × 植物アレルギーを持っている方には充分に注意すること × エーデルワイス Edelweiss 別名「高貴な白い花」 スイス/アルプス/キク科/高山植物 タンニン、フラボノイド、クロロゲン酸、β-シトステロール、ルテオリン 4-O-グルコシド、ビサボラン誘導体など アルプスの標高 1500~3400 メートルの石灰岩だらけの場所で、強い紫外線照射や、気圧の低さ、昼間と 夜間の温度差や湿度変化にも耐えながら生き抜いてきた生命力の強い高山植物である。 【アンチエイジング効果】 クロロゲン酸やタンニンといった成分も含まれ、これらがトータルして肌の治療やア ンチエイジングに有効に作用します。 【抗酸化作用】 エーデルワイスエキスは高い抗酸化力をもち、なんとその力はビタミン C のおよそ 2 倍 【チロシナーゼの抑制】 シミやそばかすなどの色素沈着の原因となる「チロシナーゼ」。この酵素が黒色メラ ニンを作り出しますが、エーデルワイスエキスはこのお肌の大敵「チロシナーゼ」を抑制する働きがあります。 【コラーゲンを保護する】 肌のみずみずしさや張りを保つために必要なコラーゲン。草花にもコラーゲンは存 在します。(最近は植物から抽出したコラーゲンが人気です。)エーデルワイスは高地で生き抜くためにコラー ゲンを保護する力に優れています。 【皮膚鎮静効果】 β-シトステロール、ルテオリン 4-O-グルコシド、ビサボラン誘導体といった成分が存在し 皮膚鎮静効果が科学的に証明 アルガンオイル Argan Oil 別名「モロッコの黄金」「アンチエイジングの王様」 モロッコ/北アフリカの広い地域に住むベルベル族/アルガンの樹の実 オリーブオイルの約 2~4 倍のビタミン E を含み、オレイン酸など アルガンオイルの原材料であるアルガンは、モロッコの一部にしか植生していないことで知られています。砂 漠が多いモロッコは乾燥しているうえに紫外線が一年中強いという、およそ肌には最悪の状況といっても過 言ではありません。アルガンオイルを作ってる「ベルベル族」は「シミの無い種族」として有名。 【日焼け止め・日光アレルギー防御効果】 人間の皮脂に近いオレイン酸という不飽和脂肪酸が大量に 含まれています。それを肌の表面に塗ることで、天然のバリアのような効果を期待。同時に「アンチエイジング のビタミン」とも呼ばれているトコフェノール=ビタミン E を豊富に含んでいるので、肌の酸化を抑える。 【シミの出来にくい肌へ】 シミ・シワなどを作りにくくする「トコフェノール=ビタミン E」を豊富に含んでいるので 肌の酸化を防ぎ、ターンオーバーを正常化する。 【アンチエイジング効果】 豊富なビタミン E とオレイン酸が含まれています。これらは、アンチエイジングに効 果的な成分とされており、ともに、細胞を活性化させ新陳代謝を高める働きをすることが知られているため、 シミやシワに対する予防や、乾燥肌や敏感肌の改善にも有効なオイルです。また、浸透性が高く人の肌 に近い分子構造となっているために、使いやすく、効果を実感しやすいことも特徴としてあげることができま す。 【日焼け後の抗酸化ケア】 日焼けにより、傷んでしまった皮膚に集中的に用いることによって、肌の修復 を期待できます。 【スカルプケア】 髪の毛への使用で毛先のダメージも修復することができ、紫外線などのダメージからも守 ってくれることも利点として挙げられます。また、保湿効果にも優れているため、冬の乾燥にも強い。 一般社団法人 日本オーガニックビューティセラピスト協会 代表理事 坂田まこと ローズオイル(ガリカ種) Rose 別名「精油の女王」「薬屋のバラ」(ガリカ種) ドイツ他/アンティークローズの一つ/紀元前、地中海周辺で薬用、香料に使用されていた バラは観賞用としてだけでなく、ハーブセラピーとしての歴史が古く、女性の不調をケアするハーブとして用いら れてきました。古来、ハーブセラピーに用いられてきた赤く香り高いローズガリカという品種は、その高い薬効か ら別名アポテカリローズ(薬局のバラ)と言われています。 【美白効果】 血流をあげてくすみをとばし、肌本来の明るさ(美白効果)を引き出す。 【アンチエイジング効果】 赤薔薇エキスはローズポリフェノールが豊富で、エイジングケア※として最適です。 【女性ホルモンバランスの安定】 赤薔薇蒸留水はバラの香りが豊かでリラックスさせ肌を落ち着かせ、女性 ホルモンバランスもよくなると期待されています。 【毛穴の修練作用】 バラのエキスの収斂作用で毛穴を引き締めながら、肌にたっぷりの水分を補給します。 【ヒーリング効果】 ネロール、ゲラニオール、モノテルペンアルコール類がもたらすローズオイルの恩恵は、精 神な安らぎをもたらすだけでなく、 肉体的な緊張の緩和や癒しとしても十分、実感できるはず。 マカデミアナッツオイル macadamia nut 別名「ナッツの王様」 ケニア・オーストラリアなど オレイン酸、パルミトレイン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ビタミン A・B・E など 【アンチエイジング効果】 マカダミアナッツオイルは、色々な角度からみてアンチエイジングに優れたオイルで す。まず前述した、「若さの脂肪酸」とも言われるパルミトレイン酸をどのオイルよりも多く含むためです。パルミト レイン酸は若者の皮脂に多く含まれ、加齢とともに減少します。また、高い抗酸化作用を持っていて、栄養素 も豊富。それらを素早く浸透させる性質があります。(若狭の脂肪酸) 【強い抗酸化作用】 マカダミアナッツオイルは、スイートアーモンドオイルとよく似た性質を持っています。より 優れた腐敗に対する抵抗力があります。それはモノ不飽和脂肪酸類を含むトリアシルグリセロールが大半 (80%以上)を占める構成になっているためです。 【素晴らしい浸透性】 浸透力が非常に高く、肌につけるとすぐ吸収します。そのため「バニシングオイル(消え て見えなくなる油)」とも言われます。乾燥肌への保湿に素早く効果を発揮します。冬場の乾燥対策にも使い やすいオイルです。 【日焼け止め効果】 紫外線から皮膚を保護してくれます。酸化に強いので、日焼け止めとして使えます。 【傷の治癒作用】 創傷治癒作用があり、傷の手当にも有効と言われています。 セントジョーンズワートオイル St. John's wort アメリカが主な産地/浸出油にもよく使われる代表的なハーブ ヒペリシン、フラボノイド、ハイパーフォリン、タンニンなど セントジョーンズワートは、160 種類ほど存在しますが、そのうちの 9 種類が一般的な Hypericum perforatum になります。夏から秋にかけて黄色い花を咲かせます。その縁には、ハイぺリシンという成分を含む小さい黒い 点があります。 【総合肌トラブルの鎮静効果】 肌のトラブルにいい精油です。乾燥肌や肌荒れ、ひび割れ、炎症、湿疹 などに有効です。火傷、打撲、痛み、傷、捻挫などの症状を緩和します。 【日焼け・抗炎症効果】 炎症を抑える効果に優れていて、日焼けや火傷にもいいとされています。 【抗ウイルス作用】 セントジョーンズワートを浸出させると赤い色になります。それは花に含まれるハイぺリシン という成分の影響です。この成分は抗ウイルス作用があり、エイズ患者に有効ではないかと研究が進めら れています。 【傷の治癒作用】 セントジョーンズワートオイルは古くから傷の治療に使われてきました。戦時中は剣の刺し 傷に騎士達が使用したと言われています。 【抗うつ作用】 うつの原因とも言われる脳内のセロトニンの濃度を高めてくれ、不安や悲しみを和らげ、明る い気持ちにしてくれます。これは更年期や PMS の症状にもいいと言われています。 【使用上の注意】 若干光毒性があります。日航に弱いので昼間の使用は控える。 一般社団法人 日本オーガニックビューティセラピスト協会 代表理事 坂田まこと ホホバオイル Jojoba oil 別名「奇跡のオイル」「キングオブオイル」 南カリフォルニア、アリゾナ、メキシコ等の砂漠地帯に生息 ステアリン酸、アラキン酸、パルミチン酸、オレイン酸、ドコサノール、エイコサノール、テトラコサノール、ロウ エステル、カロチノイド、ビタミン A・D・E など ホホバは、不毛地帯や半砂漠地帯でもよく育つ植物です。皮のように厚く、固い表皮を持った皮を持つの で、過酷な環境でも水分を逃さず保持し、生き続けられるのです。 【皮膚を守る保護作用】 ワックスエステルは、人間の肌にも含まれている成分のひとつで、皮膚を守るバリ ア機能としてお肌の表面にある角質部分に、20%~30%も含まれていると言われています。 このワックスエステルのおかげで、お肌は弾力や潤いが保たれていますので、人間の肌と同じ成分だからこ そ、ホホバオイルはオイルの中でも浸透性に優れており、高い保湿効果を発揮してくれるのです。(含有量は 350.000 種の植物を調べた中でホホバが断トツの含有量を誇っている) 【酸化安定性】 砂漠でも育つ性質から、ホホバはとても熱に強い植物です。そのため、ホホバオイルは酸 化安定性が驚くほど高いです。370℃以上の高温で 4 日間熱し続けても品質の変化がないと言われていま す。また、普通に使用している分には、数年間の保存が可能と言われています。 【アンチエイジング効果】 皮脂膜の減少を防ぐビタミン A をはじめ、若返り効果のあるビタミン D、シミやしわを 予防するビタミン E などの天然ビタミン類が多く含まれており、優れたアンチエイジング効果も期待。 月桃オイル Shellginger 日本(沖縄)、インド、ラオス、タイに生息 リナロール、1.8-シオネール、テルピネン-4-オール、ピネン、ボルネオール、サビネンなど 月桃は沖縄などの亜熱帯に自生する繁殖力の強い多年草で、インドや東南アジアにも群生している植物で す。沖縄では「サンニン」と呼ばれ、種子はせき止めや胃腸の民間薬としても重宝されてきました。 【強力な抗炎症作用】 すぐれた抗炎症作用があり、ニキビやアトピーなどの肌トラブルの炎症を抑える効果 があります。日焼けによるお肌の炎症を防ぐと同時に、紫外線によるメラニン色素を抑制し、シミを防ぎます。 強い日差しによるお肌の炎症を抑制するはたらきがあります。またシミの原因になるメラニン色素の合成を抑制 し、お肌のシミやくすみを防ぎ、美白効果が期待できます。 【強力な抗菌作用】 月桃の葉には殺菌、消毒、消臭効果があり、消臭剤や防虫剤としても重宝。 【コラーゲン促進作用】 お肌の潤いや弾力を保つ「コラーゲン」という成分が、老化によって衰えていくと言 われております。月桃には加齢によって低下した「コラーゲン」の促進作用を助け、お肌のハリや弾力を保ち、 お肌にうるおいを与えます。 【アンチエイジング効果】 月桃に含まれる「ポリフェノール」という成分が、加齢によるシミやしわ、たるみを抑 制します。加活性酸素のはたらきを鈍らせる。何と赤ワインの34倍! カレンドラオイル Calendula oil 別名「皮膚のガードマン」 地中海が主な産地 カロチノイド、サポニン、フラボノイドグリコシド、レジン、ビタミン A、精油成分など カレンデュラオイルは、カレンデュラの花から浸出法で抽出されます。カレンデュラはマリーバッドやポットマリー ゴールドとも言われます。地中海沿岸が原産地で、中世から親しまれてきました。浸出油には、様々なものが 使われますが、オーガニックのサンフラワーオイルは特によい組み合わせのようです。 【ニキビやかゆみ鎮静・保護作用】 抗炎症作用、創傷治癒作用(皮膚の修復)があり、その保護作用が 認められて、アトピーやアレルギー肌をかゆみや湿疹、炎症を抑える作用が期待できる。 【皮膚軟化作用】 皮膚を柔らかくする作用もあり、これは他の作用と同じく成熟肌にも効果的です。ニキビ などが治りやすくなったり、できにくくなります。 【妊婦さんに適したオイル】 しく作用するカレンデュラオイルは、妊娠中のマッサージに最適です。妊娠線防 止にも効果的です。帝王切開後や出産後の不快な症状にもいいと言われています。女性特有の悩みにも 効果的です。更年期障害や月経の不調を緩和してくれると言われています。 【使用上の注意】 酸化しやすい為、ビタミンEが入ったオイルを酸化防止剤代わりに少し加えて使用する。 一般社団法人 日本オーガニックビューティセラピスト協会 代表理事 坂田まこと ラベンダーオイル Lavender oil 別名「真正ラベンダー」「万能の精油」 フランス、ブルガリア、イギリス、オーストラリア、日本などが産地 酢酸リナリル、リナロール、ラバンジュロールなど 「火傷にはラベンダー」と古くから言われています。それは、1910 年にフランスの化学者ルネ・モーリス・ガット フォセが実験中に火傷を負った際にラベンダーの精油を塗ったところ驚くほど治りが早かったためです。ラベ ンダーは、現代アロマテラピーの発展に大きな役割を果たしたのです。 【抗炎症、鎮痛、消毒作用】 軽い火傷の応急手当に効果があり、痛みが治まり、傷跡が残りにくく回復し ます。また、ニキビや傷などを早く治す効果があります。抗炎症作用により、皮膚全体の赤みを鎮静します。 【火傷の治癒】 肌には火傷の治癒にとても有名な精油です。肌の再生効果や、炎症の改善効果がありま す。皮膚炎や乾癬、湿疹など、あらゆる皮膚の悩みに有効です。 【副交感神経を優位に】 ラベンダーは心の中核を支える働きがあります。感情の全体のバランスをとってく れ、心を落ち着かせてくれます。また、溜まってしまった感情を解き放つ作用もあります。押し殺して行き場のな くなった感情を解消してくれます。特に、人の目を気にして自分の気持ちを表現できずにいる人を助けてくれま す。 【使用上の注意】 通経・月経促進作用が議論されており、妊娠中は使用を控えたほうが良いとされてい る。 ラベンダーは 150 種類以上の効能がすでに認められています。様々なこうのうがありますが、特に、冷やし、 緊張をほぐす作用があります。冷やす効果は炎症や傷みを抑えます。また緊張の緩和は、神経性の緊張、 不眠、高血圧、動機、頭痛、イライラなどを緩和します。更に、抗感染作用も優れていて、泌尿器や生殖器 系、呼吸器系の感染症に効果的です。 カモミールオイル Chamomile oil 別名「女王のハーブ」「大地のリンゴ」 (ジャーマンカモミール)α-ビサボロール、カマズレン消炎、アピゲニン、フラボノイド成分など (ローマンカモミール)エステル類のアンジェリカ酸、ピノカルボン、α-ピネンなど ローマンカモミールは多年草の植物で、世界中に広く自生しています。2,3cm の小さな可愛い花を咲かせま す。ジャーマンカモミールとてもよく似ていますが、違う植物です。ローマンカモミールは葉にも精油が含まれ るため、花だけでなく葉も一緒に蒸留されることもあります。ジャーマンカモミールは花からのみ抽出されます。 鎮静系 【鎮静作用】 アピゲニンにより肌を落ち着かせる働きがあります。炎症や肌荒れを抑え 、肌を落ち着かせま す。肌や頭皮に保湿作用もあります。花の中で一番効果が優しく、アレルギー反応も少なしため、荒れやす い敏感肌(アトピー・アレルギー)のファーストオイルには最適。赤ちゃんにも安心して使用できる。 【抗炎症・殺菌作用】 ニキビの炎症を抑えて、角質層に潤いを与える保湿効果があります。 【チロシナーゼ抑制効果/美白・シミケア】 カミツレエキスのメラニンを生成するチロシナーゼの活性を阻害 する効果が確認され、カミツレエキスの美白効果が期待されます。メラノサイトに対しメラニン色素を作るよう 指令する エンドセリンの働きを抑制して、メラニン色素の生成を抑制する美白効果があります。 また、カモミ ールエキスは美白成分として医薬部外品として認められています。 シミ・そばかすに効果があります。 【抗うつ作用】 安心感と癒しを生み出します。神経をリラックスさせてくれるので、緊張や不眠にも効果的。 【使用上の注意】 酸化しやすい為、ビタミンEが入ったオイルを酸化防止剤代わりに少し加えて使用する。 植物にはそれぞれの環境で生き抜く強い生命力があります。 それを素肌にまとうことで、化学の力では再現できない「肌本来の治癒力・再生力」を導き出してくれます。 ニキビ、アトピー、アレルギー肌(敏感)には【鎮静系】植物が合うとされ 反対に年齢肌・くすみ肌には【活性系】植物が合うとされる。 中には【植物アレルギー】を起こすこともある為、反応しやすい方にはカモミールをファーストオイルとして使用する。 肌が変わり始める際に稀に【好転反応】が起きることがあるが 一週間ほどで落ち着くため心配には及ばない(白ニキビが一時的に増える、など)
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