ウーリ会計事務所ＦＡＱＱ５５．カンボジアの土地の所有は、カンボジア人またはカンボジア法人のみ可能となっているとのことですが、私たちの会社は、日本人の従業員にカンボジアの市民権を取得させて土地を保有しようと考えています。市民権取得の条件と費用を教えてください。Ａ５５．カンボジアの市民権は、カンボジアの市民権者と結婚をしたり、帰化手続を経て取得することが可能です。帰化をするために必要な要件は、１９９６年に制定された国籍法（Nationality Law）に規定されていますが、具体的には手続を規定しなければならい大臣令（Sub - Decree）がまだ制定されていない状態です。市民権獲得のための必要条件としては、次のようなものがあります。１健全な態度と倫理観を持っていることを表示する居住地の行政官庁から発行された証明（免除不可）２無犯罪事実証明願（免除不可）３ 7 年間の滞在事実証明（カンボジアで生まれた場合は３年）（投資家や政府に寄付をした場合は免除）４帰化を申請している間、カンボジアに住んでいること（政府に寄付をした場合は免除）５カンボジア語を話し、書くことができて、カンボジアの歴史を理解し、カンボジア人と平和に生きており、カンボジアの伝統を尊重すること（免除不可）６肉体的にも精神的に問題がないこと（免除不可）３については、１２．５億リエル（米ドルで約３３万ドル程度）を投資する外国人が７年間の滞在の条件を免除されたケースがあります。また、カンボジアで７年間生活をしていない外国人や、市民権を申請する時点でカンボジアに住所がない外国人でも、カンボジア政府に１０億リエル（米ドル２６．５万ドル）を寄付したことで、市民権を獲得したケースもあります。市民権取得のための手続は、まず、カンボジア内務省に申請をして、内務省の承認後に首相の承認を得、最終的には国王の署名が必要です。国王が署名した公式文書が発行されると、管轄の警察署と区役所の確認を受け、ID カードと Family Book （一種の住民登録謄本）が発行されます。必要時には、カンボジアの外務省から旅券の発給を受けることができます。これらの一連の手続ごとに一定金額を支払う必要があるため、最近ではほぼ５万ドル程度の費用がかかり、所要期間は短く（注）ここに記載するコメントは、個別の事例ごとにより適用されるもので、当該記載をもとに行われた意思決定や行為に対して当社は一切の責任を負いません。必ず個別の確認は別途みなさまにおいて実施いただきますことをお願いいたします。 1 ウーリ会計事務所ＦＡＱて４ヶ月、長くて８ヶ月程度です。市民権申請の際の注意点ですが、日本はまだ二重国籍を認めていないため、可能であれば日本名ではなく、カンボジアの名前で申請することをお勧めします。（注）ここに記載するコメントは、個別の事例ごとにより適用されるもので、当該記載をもとに行われた意思決定や行為に対して当社は一切の責任を負いません。必ず個別の確認は別途みなさまにおいて実施いただきますことをお願いいたします。 2