中上貴晶、〈ロードレースの大聖堂〉で優勝を飾る Rd08 オランダGP/TTサーキット・アッセン: 2016年6月26日(日) コンディション:ドライ 気温: 20℃ 路面: 23℃ 第8戦オランダGPの決勝レースで、IDEMITSU Honda Team Asiaの中上貴晶が優勝。 グランプリ初勝利を、伝統ある〈ロードレースの大聖堂〉で達成した。 午前のウォームアップで中上は4戦連続のトップタイムを記録し、決勝に向けて死角のない 万全の準備を整えた。午後12時20分にスタートしたレースは、オープニングラップからトップグ ループを構成。落ち着いた走りで前の選手を確実に処理していった。10周目にトップに立つと、 1分38秒0を連発して後続を引き離し、3秒のギャップを開いた。以後は完璧にレースをコント ロールして独走状態を維持していたところに雨が降り始め、やがて雨脚が強くなったために22 周目に赤旗が提示された。本来の周回数まであと2周を残す状態だったが、21周終了段階 の順位でレースが成立した。 今回の優勝で25ポイントを加算した中上は、総獲得点数を78ポイントとしてランキング5位 に浮上した。 中上貴晶(winner) 「ここまで長い間、日本のファンの方々には優勝をお待たせしてしまったが、ようやく表彰台の頂 点に立つことができた。今日は序盤から落ち着いて楽しく走ることができ、レースペースでも自 分たちが有利なことはわかっていたので、トップに立ってからも思いどおりに後続との差をコント ロールできた。チェッカーフラッグを見ることができなかったのは唯一の心残りだが、雨の強さを考 えれば中断は好判断だったと思う。苦しい時期も自分を支えてくれたチームと家族、スポン サーの方々には本当に感謝をしている」 岡田忠之-チーム監督 「今日の決勝レースでは、前半に落ち着いた走りで集団を処理し、トップに立ってからは最速 タイムを連発しながら後続に3秒の差を築けたことが勝利につながった。レース後半は我々にア ドバンテージがあることはわかっていたし、中上自身、差を築いた後も安定感のある走りでしっ かりとレースをコントロールしてくれていた。結果的に2周を残して赤旗が提示されたが、最後ま で走りきっていたとしても我々が勝てていたことは間違いないだろう。チームの全スタッフとスポン サーの皆様に、心からの御礼を申し上げるとともに、今後もさらなる好結果を目指して、いっそ うの努力を、チームと選手が一丸となって続けてゆきたい」
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