五度目のニュージーランド 団長 若林 孝範 縁あって再びニュージーランドを訪問した。五度目である。初回1996年の報告文の題名は「虹 の国ニュージーランド」、2回目1998年は「異文化体験」、3回目2002年は「三度目のニュー ジーランド」、4回目2004年は「四度目のニュージーランド」である。『綺麗な虹を何度も見た。 2週間の滞在だったが、ほぼ180度に広がる完璧な虹も見ることが出来た。ニュージーランドは自然 に恵まれた国である。』『北半球と南半球を赤道で折るとニュージーランドと日本はほぼ重なる。北緯 と南緯の違いがあるが地球での位置は日本とほぼ同じなのだ。島国であり、四季もある。そのせいか人 間性もどこか似ているところがあるような気がする。しかし、当然ながら、文化は異なる。哲学が異な ると言ってもいい。「生きる」ということは何なのかしっかり考えているのである。ニュージーランド の人たちは自然に深い関心を持ち、自然環境さらに家庭環境、社会環境、文化環境をとても大切にする。 そして人との関わりを大事にする。時間に追われることなく、マイペースで生活し、我々「外国人」も あたたかく迎えてくれる。日本の人がニュージーランドの人に教えるべきこともあるだろうが、我々日 本人がニュージーランドの人たちから学ぶべきことは多い。充実した「異文化体験」であった。』『訪 れるたびにますます好きになるニュージーランド。ニュージーランドの友人たちとの絆を大切に守って いきたいと切に思う。』 今回も「ニュージーランド」はあたたかく迎えてくれた。私にとってこのプログラムでの訪問は最 後になるであろうが、「ニュージーランド」との「つきあい」はとぎれる事なく、むしろこれから新た に始まるのだと思う。このプログラムのお世話をして下さった人たち、参加した生徒たち、その家族の 人たちに深く感謝したい。 7月14日(木) 曇 11時40分から玄関前で出発式。校長先生のご挨拶を頂き、団長として 「一回りも二回りも大きく成長した生徒ともに、みんな元気で帰国したい。」と挨拶する。神 沢君が生徒代表で出発の挨拶をする。先生方、保護者の方、そして2年1組の生徒たちに見送 られて、予定より早く11時55分に成田空港に向けて出発。東北道・東関道を通って15時 30分に成田空港第2ターミナルに到着する。時間は十分あり、荷物の点検・夕食等落ち着い て出来た。出国手続きも順調に済み、NZ−090便(JAL−5190便、 Boeing767-300/ER )に乗り込む。18時20分に予定通り離陸し、ニュージーランドに向か う。飛行機はほぼ満席で、研修と思われる高校生の姿も見える。およそ11時間の飛行機の旅 だ。 7月15日(金) 曇ときどき雨ときどき晴 予定通り、8時05分にオークランド空港に到着。 JTBニュージーランドの黒澤愛子さんが出迎えてくれる。空港ビルで少し休憩をとり、両替 を済ませ、9時20分に市内に向かってバスで出発。大型バ スに10人の乗客という贅沢だ。まずマウント・イーデン ( Mt. Eden ) へ。10時前に到着。マウント・イーデンは死火 山の火口跡で標高196m。風が強く曇ってはいたが、オー クランド市内が見渡せた。次に山を下り海岸沿いを走って、 サベッジ記念公園 ( M. J. Savage Memorial Park ) を見学する。 風が強く雨も降ってきたので、早々に引き上げ、ヴィクトリ -1- ア・パーク・マーケット ( Victoria Park Market )へ向かう。ヴィクトリア・パーク・マーケッ トは、かってゴミ処理場だったという場所に造られたマーケットで、建物はオールドスタイル の煉瓦造りだ。土産物の店が中心だが、ユニークな服飾類や雑貨、小物類も充実していて、も ちろんレストランもある。ここで各自昼食。私は中華ランチと飲み物にした。食事中に土砂降 りの雨が降ったが、すぐに止み、ちょっと晴れ間になる。ニュージーランドの変わりやすい天 気を早速経験することとなった。昼食後は土産物などのウィンドウショッピング。ヴィクトリ ア・パーク・マーケットを出て、波止場で海を眺め、13時40分にホテルに到着。今日の宿 はメルキュール・ホテル ( Mercure Hotel Auckland ) で、カスタム通り ( Custom Street ) に面し、 クイーン通り ( Queen Street ) から東に20m ほどでショッピングエリアに近い。夕食まで時 間があるので、全員で市内見学に出る。スカイタワーの展望階からオークランド市内を眺め、 その後自由行動とする。19時から夕食。メインディッシュはビーフステーキで、ホテルのコ ース料理を味わう。 7月16日(土) 晴のち曇、夜雨 8時30分にホテルを出発。ワイトモ鍾乳洞 ( Waitomo Caves ) に向かう。ワイトモ鍾乳洞はグロウワーム鍾乳洞 ( Waitomo Glowworm Caves )、アラヌイ鍾 乳洞 ( Aranui Cave ) などの総称である。途中ワイカト河畔のドライブイン・リバーヘイブン ( River Haven ) で9時40分から10時まで休憩。対岸にニュージーランド唯一の火力発電 所が見える。11時20分から12時30分まで、ローズランドレストラン ( Roselands Restaurant ) で昼食。分厚いビーフステーキがメインで、ライス・果物・デザート・コーヒー・ 紅茶などは自由にとれる。12時40分にグロウワーム鍾乳洞に到着する。入り口を入り、 急斜面を降りていくと、カテドラルマジックと呼ばれる大広間に出る。ここの高さは約15 mで、天井からは鍾乳石が、床からは石筍が伸びている。ここから再び階段を下っていくと、 鍾乳洞で最も深い場所となり、流れる川をボートに乗って下っていく。めざすは土蛍(グロ ウワーム, glowworm )の幼虫。大きな声での会話や写真撮影は厳禁。土蛍の幼虫は物音、光 などに敏感で、それらを感じると光を出すのを止めてしまう。ボートも音を立てず、完全な 静寂の中、進んでいく。やがて暗闇の中に土蛍の幼虫が放つ青白い光が天井いっぱいに広が る。なんとも神秘的な光景だ。外に出てから、全員で記念写真を撮る。この報告書の表紙の 写真だ。13時50分に出発。16時少し前にロトルアに到着。まずガバメント・ガーデン ( Government Garden )を見学する。ロトルア湖に突き出す小さな半島を利用した公園だ。チュ ーダー・タワーの幾何学模様が美しい。16時40分にパ ーク・ヘリテイジ・ホテル・ロトルア ( Park Heritage Hotel Rotorua ) に到着する。夕食まで自由時間とし、温泉プール に入ったりしてくつろぐ。18時45分からマオリコンサ ート。伝統的な衣装を身につけたマオリの人たちが歌い、 そして踊る。女性が白い玉や赤い玉を振りながら踊る優雅 な「ポイダンス」。棒を歌に 合わせて投げ渡す「スティックダンス」。「ハカ」と呼ばれる 男性の力強さを表す豪快な踊り。舌を出して相手を威嚇する 動作など圧巻だ。19時45分からお待ちかね「ハンギディ ナー」だ。「ハンギ ( Hangi )」というのは、地面に掘った穴 に、バナナの葉や布で包んだ肉・野菜・魚介類を入れ、蒸し -2- 焼きにしたものだ。自由に好きなだけ取って食べる。20時30分までゆっくりといろいろ な料理を楽しむ。夕食後、高橋先生と生徒達は再び温泉プールへ。飛び込みをしたり、奥の 「お風呂」に入ったり、楽しい一時を過ごす。 7月17日(日) 雨ときどき曇 9時にホテルを出発。9時10分にはマオリ美術工芸学校 ( NZ Maori Art & Craft Institute ) に到着。ここではマオリの「マラエ」・伝統衣装・彫刻などを見学 する。そのまま歩いてファカレワレワ地熱帯 ( Whakarewarewa Thermal Valley ) へ。不気味な 音を立てて沸騰するマッドプールや最高30mもの高さになるというポフツ間欠泉を間近に 見る。10時50分にアグロドーム・レジャーパーク ( Agrodome Leisure Park ) に到着。まず は「ヒツジのショー」だ。この牧場でヒツジを飼育している羊飼いが舞台に登場し、ヒツジの 王様といわれるメリノやドライスデール、サフォークなどヒツジたちを相手に愉快なショーを 繰り広げる。ショーの最後を飾るのはあざやかな手つきで行われる毛刈りだ。2分ほどで羊が 丸裸になってしまい、羊毛の山ができる。昼食は牧場内のレストランでカレーライス。日本人 のシェフが作ったもので我々の口に合う。13時05分にハミルトンに向かって出発。15時 前にハミルトン市内に入る。予定より1時間も早いので運転手さんの案内でハミルトンガーデ ン ( Hamilton Gardens ) に寄る。ワイカト川沿いにある市内最大の公園で、温室、バラ園、日 本庭園、中国庭園、イタリア庭園などテーマごとに区切られている。冬なので花がほとんど咲 いていないのが残念だ。16時ちょうどに語学学校に着く。コーディネイターの高田加奈子さ ん、ホストファミリーの人たちが迎えにきている。お互いに簡単に挨拶した後、生徒達はホス トファミリーに「引き取られて」行く。生徒の後ろ姿に心細さが見える。これから初めてのホ ームステイだ。 語学学校について:正式名称は と略す。Aotearoa Te Wananga o Aotearoa English Language Academy はマオリ語でニュージーランドを意味し、Wananga 本語で表せば「ニュージーランド大学英語学校」となる。かっては らに Planet English Aotearoa であったが、昨年 Te Wananga o Aotearoa で TWOA ELA は大学の意味なので、日 Hamilton Language Centre、さ の一部となった。Te Wananga o は主に専門学校からなるマオリ系の教育組織で、生徒・学生数は約3万人である。 7月18日(月) 雨ときどき曇 9時から英語の授業 ( English Tuition, English for speakers of other languages ) が始まる。担当はジョージ・バーンズ ( George Burns ) 先生だ。一見こわそうだが、 穏やかで優しい先生だ。静かに落ち着いた雰囲気で授業をしてくれる。12時に授業を終え、 昼食の後、1時からハミルトンのオリエンテーション ( City Orientation ) に出かける。先生を 先頭にぞろぞろ歩いていく。中央商店街を通り、ウィンドウショッピングをし、郵便局に寄り、 銀行で両替を実際にやってみる。ハミルトンは人口約15万人、ニュージーランドで4番目に 大きい都市でワイカト地方の中心地である。タウポ湖から流れるワイカト川が町の中心を流れ ている。かって、ワイカト川は交通路として重要な役割を果たしていたため、軍事の要所とも なっていた。町の名は、マオリ戦争で亡くなった英国人指揮官の名前から付けられた。現在は 農業・酪農と商業の町として発展している。15時には語学学校へ戻り、生徒達はホームステ イ先へ。 7月19日(火) 曇ときどき晴 9時から12時まで授業。バーンズ先生が丁寧にホームステイ で使う英語などを教えてくれる。午後のアクティビティはレーザーシューティングとボウリン グだ。予定ではジェットボートだったが、どうしても都合がつかなかった。レーザーシューテ ィングは、レーザーガンで武装した2チームが「戦闘」を行い得点を競うものだ。ボウリング -3- は日本のものと全く同じだ。15時には語学学校へ戻り、生徒達はホームステイ先へ。 7月20日(水) 晴ときどき曇 9時から12時まで授業。午後のアクティビティのテーマは「ニ ュージーランドの美術と工芸」( NZ Arts & Crafts) だ。ヘッドチューター ( Head Tutor) のメ グ・シャヴルトン ( Meg Shovelton ) 先生が案内して、ワイカト歴史美術博物館 ( Waikato Museum of Art and History ) へ行く。最初に、マオリ人の館員にマオリの文化・歴史について 説明してもらう。この博物館は、ワイカト川を背にして建つ斬新なデザインの建物で、1階に はマオリの歴史や装飾品などが展示されている。見ものは150年前の戦闘に使用された テ ウィンカ ( Te Winka ) という木彫りのカヌーだ。見事な彫刻を施された巨大なもので、丁寧に 修復され、保存されている。併設の科学館では、サイエンスショーがあり、ラジコンの操作な どを体験したり科学実験に参加したりした。ワイカト川の河畔を通り、15時過ぎに語学学校 へ戻り、生徒達はホームステイ先へ。 7月21日(木) 晴ときどき曇 9時から12時まで授業。午後のアクティビティは室内ロック クライミング ( Rock Climbing ) だ。バスに乗って郊外のエクス トリーム・エッジ ( Extreme Edge ) という名前の室内ロッククラ イミング場へ行く。生徒達は初めての経験でちょっと緊張気味。 もちろん命綱をつけてのクライミングだが、危険がないわけでは ない。ザイルの使い方など説明を受け、十分な準備をして、いよ いよクライミング。初めてみると楽しく、あっという間に時間が 過ぎた。15時には語学学校へ戻り、生徒達はホームステイ先へ。 7月22日(金) 晴 英語の授業もいよいよ最終日。予定通り午前3時間の授業を受ける。午後 は自由時間。19時から、ホストファミリーも参加して、語学 学校の修了式。生徒一人一人がバーンズ先生と言葉を交わしな がら修了証書と記念品をもらう。出し物として伊勢崎高校の校 歌を披露。バーンズ先生には「寄せ書き」を贈る。終了式の後 はお別れ会だ。食べ物や飲み物は語学学校で用意してくれた。 私たち教員は「センター」 (中央商店街)の寿司コーナーで買っ た「寿司」を差し入れする。結構好評だ。ホストファミリーと 別れを惜しみながら、楽しく歓談する。20時30分頃、お別れ会は終了。ハミルトンでの最 後の夜を過ごすべくホームステイ先へ帰る。 7月23日(土) 晴ときに雨 8時50分に語学学校に集合。ところが9時になってもバスが来 ない。JTBの黒田さんと何とか連絡がとれ、バスが到着したのは9時40分だった。連絡ミ スのため、他の学校に行ってしまったということだ。ホストファミリーの人たちと高田さんが 見送る中、9時45分に語学学校を出発。天気に恵まれ、ニュージーランドの景色を満喫しな がらのバスの旅だ。10時30分にティラウ ( Tirau ) で小休止。12時から13時までタウ ポ湖 ( Lake Taupo) 畔で昼食休憩。マクドナルドで各自好きなものを食べる。雨も降ったりし て、湖畔はかなり寒い。湖の向こうには雪を頂いたルナペフ山 ( Mt. Runapehu ) が見える。タ ウポ湖からは山道を通り、峠を越えて、ホークスベイ ( Hawks Bay ) へと向かう。出発が遅れ たのに加え、ハヴロックノースで道に迷ってしまって、予定より50分遅れて15時50分に ハヴロックノース高校( Havelock North High School ) に到着。ビル・アダムス ( Bill Adams) 校 長先生、マイク・シーライト ( Mike Seawright ) 先生、ウォーイック・ディングル ( Warwick -4- Dingle ) 先生が出迎えてくれる。伊勢崎東高校から長期留学している新井君と齊田君も出迎え てくれた。ホストファミリーとの自己紹介の後、ホームステイへと学校を離れる。生徒にとっ て2回目のホームステイであり、2人が同じホストファミリーにお世話になるというのもあっ てハミルトンの時ほど寂しそうではない。生徒はどんどん成長しているようだ。私たち教員2 人はマイクのお世話になる。 7月24日(日) 晴 8時にハヴロックノース高校を出発して、いよいよ、マイクが用意してく れた最高の野外活動であるケーヴィング(洞窟探検, Caving )だ。まずネイピア ( Napier )の アドベンチャー会社 ( Kiwi Adventure Co. ) に立ち寄り、 装備を積み込む。8時40分にネイピアを出発し、途中ワ イロア ( Wairoa ) でちょっと早い昼食(10時40分∼1 1時)をとり、マイクロバスに乗ること約3時間、目的地 のモレレ ( Morere ) に11時40分に到着する。ハヴロ ックノースからおよそ170km である。まわりは牧場そ のものだ。用意し てくれたランプ付 きのヘルメットを付け、装備を確認してから、12時 30分に洞窟に向かって歩き始める。30分ほどで入 り口に着く。ガイドの説明・注意(英語)があるが、 一言も聞き漏らせない。まさに「生きた英語」だ。1 3時10分に洞窟の中へ。入り口は小さな穴。そこを 過ぎれば、暗闇の世界。足下には水が流れ、ランプの 明かりで周囲は少し見えるものの、お先真っ暗。何とも不気味な感じだ。水の中を歩き、岩を よじ登り、壁にすがりつきと悪戦苦闘が続く。長く感じた 1時間、やっと出口へ。少し休んだ後、再び洞窟の中へ。 上の出口を出たのは15時近くになっていた。みなずぶ濡 れ、泥だらけだ。よく晴れた青空の下、30分ほど歩いて マイクロバスまで戻ったのは15時30分。そのまま近く の温泉に直行する。温泉といってもプールのようになって いて、もちろん水着着用だ。体をさっぱりした後、近くの レストランで、ちょっと早い夕食。20時10分にハヴロックノース高校に帰着。 7月25日(月) 晴 8時30分からの「職員朝会」に出席。職員に紹介された後、挨拶し、お 土産(風神と雷神のミニついたて)を渡す。校長先生から 歓迎の言葉を受ける。8時45分からハヴロックノース高 校のカフランギ(Kahurangi、マオリの儀式をする建物、マ ラエ)で歓迎会。マオリ系の生徒を中心に30名位の生徒 が出席し、校長先生のマオリ語でのあいさつの後、歌やハ カで歓迎してくれる。こちらは校歌斉唱でお返しした。最 後に、ホンギ(鼻と鼻を軽く触れ合わせるマオリのあいさ つ)をしながら個々に挨拶し交流する。9時45分にマイクロバスで野外活動に出発。10時 から1時間ほどクレイバードシューティング( Trap Shooting ) を実習する。本物の銃を撃つの -5- は初めてとあってみな緊張気味だ。なかなか的に当たらない。12時少し前にハイロープコー ス ( Turia High Ropes Course ) に到着。まずは昼食のバーベキュー。自分たちで料理する。昼 食後はいよいよハイロープコース「訓練」だ。野外活動担当のフィル ( Philip Parry ) 先生とマ イクの指導のもと、生徒全員がハイロープコースに挑戦する。 命 綱 の 使 い 方 が 一 番 の ポ イ ン ト だ 。 ケ ヴ ィ ン ( Kevin Woodhead ) さんも手伝ってくれる。初めはこわごわロープを 渡っていたが、すぐに慣れ、結構積極的に活動できた。2時間 ほどの「訓練」を終えて、15時30分にハイロープコースを 引き上げる。17時10分にハヴロックノース高校に帰着。 7月26日(火) 晴(ハヴロックノース)、雨ときどき曇(オークランド) ハヴロックノース 高校に8時30分に登校。ホストスチューデントの授業に 参加する。10時ちょうどにハヴロックノース高校を出発。 ハヴロックノースのテ・マタ山 ( Mt.Te Mata ) の頂上まで ドライブする。天気がよく360度のパノラマだ。山を下 り、隣町のヘイスティン グス ( Hastings ) のお みやげ屋さんに立ち寄 る。オークランドやロトルアなどよりずっと安い値段だ。 12時20分から40分ほどネイピアの水族館 (National Aquarium of NZ) を見学する。日本の大型の水族館を見て いる生徒には少し物足りないようだが、思いがけず、活動 しているキウイ ( Kiwi bird ) を見られたのは幸運だった。水族館を出て、波打ち際までちょっ と歩く。バスで市街地まで移動し、昼食をとる。ネイピア空港には13時40分に到着。我々 のスーツケースのほとんどが重量オーバーなので、受け付けてもらえるか心配だったが、どう やら無事に搭乗手続きが完了する。14時30分発のNZ−8418便でオークランドへと飛 び立つ。この便はプロペラ機で、定員30名位。大型ジェット機と違って、本当に空を飛んで いるという感じが持てる。15時40分、オークランド空港に着陸。16時50分にウェスト レイク男子高校 ( Westlake Boys High School ) に到着する。工事中のため正門からは入れない ので、生徒のバス乗り場でバスを降りる。ブライアン・リヴァーズ ( Brian Rivers ) 教頭先生、 フランシー・ダーラム ( Francie Durham ) 先生、ホストボーイ達が出迎えてくれる。生徒はホ ストボーイと対面し、各家庭に向かう。高橋先生はフランシーの家、私はブライアンの家だ。 7月27日(水) 晴 8時25分からの「職員朝会」に出席。職員に紹介された後、挨拶。お土 産はハヴロックノース高校と同じ「風神と雷神のミニついたて」だ。風神と雷神の説明をして、 先生方から拍手をいただいた。デイル ( Jim Dale ) 校長先生 から歓迎の言葉を受ける。8時45分、ジェイソン・レナウ ( Jason Renau ) 先生の運転するミニバスでウェストレイク 男子高校を出発。ジェイソンは日本の大学を卒業し、日本の 教員免許(公民)を持ち、日本の高校で公民を教えていた(も ちろん日本語で)という経歴の持ち主で、その日本語は並の 日本人より素晴らしい。10時30分にパキリ・ビーチ -6- ( Pakiri Beach ) に到着する。ここで乗馬訓練だ。指導者は金髪の女性。馬に乗り、砂丘(と言 っても草や木がかなりある)を10分ほどで越えると、浜辺に出る。砂浜を馬で行くこと30 分。天気も良く、気分上々だ。約1時間の乗馬の後、昼食。メニューはキウイ・バーベキュー だ。もう何回目になるだろうか。15時10分にウェスト レイク男子高校に帰着。生徒はホストボーイと一緒に各家 庭に向かう。 7月28日(木) 晴 8時45分学校を出発し、リヴァーズ 教頭先生の運転するミニバスでデヴォンポート ( Devon Port ) へ向かう。通勤時間帯で道路が混んでいて、間に合 うかどうか心配したが10分前には到着。9時25分発の ランギトト島 ( Rangitoto Island ) 行きフェリーに乗船する。ランギトト島はワイテマタ港 ( Waitemata Harbour ) の沖合に浮かぶ火山の噴火によってできた島である。20分ほどで島に 到着。海抜263mの山頂を目指してちょっとした登山 となる。歩くことおよそ1時間で山頂に到着する。着い たときは雲がかかっていたが、しばらくしてその雲も動 き、オークランド市街からコロマンデル半島まで広がる 眺望を楽しむことができた。昼食は各自持参のランチ。 12時45分、ランギトト島を離れ、オークランドのダ ウンタウンへと向かう。船会社の建物のところで解散。 14時40分まで1時間半自由時間だ。リヴァーズ教頭 先生がミニバスで迎えにきてくれ、ウェストレイク男子高校に15時10分頃帰着し、生徒は ホストボーイと一緒に各家庭へと下校。 7月29日(金) 晴 7時20分にウェストレイク男子高校に集合。ウェストレイク男子高校の 先生方、ホストファミリーの方々と別れの挨拶をして、7時30分 にオークランド空港へと出発。オークランドの市内を通るため交通 は大変混雑していたが、バス専用レーンのお陰で遅れることなく8 時20分に空港に到着。出国手続き等順調に済み、予定通り10時 30分にNZ−99便でオークランド空港を飛び立つ。天気がよく、 空から眺めるニュージーランドの風景は格別だ。乗客はそれほど多 くなく、後部座席は空席で、そこに移動し横になることもできた。 直行便なので日本までの所要時間は11時間。飛行機は定刻通り1 8時30分に成田空港に着陸した。税関はフリーパスで通過し、1 9時20分に成田空港を出発できた。予定より30分早く11時ちょうどに伊勢崎東高校に帰 着。小笠原校長先生、塚越先生、橋本先生、多賀谷先生、それに生徒の家族の方々の出迎えを 受ける。全員無事に元気に帰ってこられたのは何よりである。 -7- ニュージーランドで出会った人々 引率教諭 高橋 章 8人の生徒達は、ニュージーランドの大自然とそこに暮らす人々との触れあいを通して、よく学 び、よく遊んだ。この研修が生徒達の将来にとって大きな意味を持つことを心から望んでいる。私も 生徒達と同様に様々な経験をさせていただいた。アウトドアアクティビティーを通して野外活動の意 義と大切さを学んだ。多くの人達との出会いの中で、自分とは違った考え方や価値観に触れ、影響を 受けた。 16日間の研修旅行中に私が出会った8人の KIWI 達について、この場を借りて少し触れてみよう と思う。 George Burns ハミルトンの語学学校 TWOA ELA のチューター。生徒達に一週間わかりやすく英語を教えてくれ た人。ラグビーが趣味で体格が良く、一見怖そうだが、とても気さくで優しい。英語を教えるのがと ても上手で、勉強になった。小学生の時、彼が教室に置き忘れたノートを見つけた先生が翌日「この ノート誰のだ? たぶん女の子だろ。」と言ったほどきれいなハ ンドライティングをする。 Meg Shovelton ハミルトンの語学学校 TWOA ELA のヘッドチューター。ロン ドン出身のベジタリアン。ケンブリッジ大卒の才女。日本の大学 で英語を教えた経験を持っている。いつも忙しそうだった。我々 をワイカト歴史美術博物館へ連れて行ってくれた。 Mike Seawrite 今回の研修で私が最も影響を受けた人物。ハブロックノース高校の豪快な生物教師。3日間彼の 家にホームステイさせていただいた。様々なアウトドアアクティビティーを通して、生徒と私にその 意義と重要性を教えてくれた。一方家庭でも、孫娘のステラを追いかけ回し、インドアアクティビテ ィーにも余念がなかった。 洞窟探検の前日、「アキラ、明日はビッグデイ。エナジーが必要 だ。沢山食べて早く寝た方がいい。綿の服はダメだ!」と真剣に言 われ、そのあまりの気合いの入りように、思わず言われたとおりに してしまった。洞窟に入る直前の彼のギア(装備)チェックはかな り厳しかった・・・ 少年のような輝きを持った人だった。 Kevin Woodhead ハブロックノース高校の公仕さんでマイクの親友。アクティビティーの時はいつも彼の運転する バンで出かけ、行く先々で色々説明をしてくれた。優しそうな外見に似合わず、かなり豪快に車を運 転するので、彼の運転する車に乗るとたいていの人が顔色が悪くなってしまう。我々が洞窟の中に入 っているとき、なぜか地上でダンスをおどっていた。 -8- Brian Rivers ウエストレイク男子高校の副校長で化学の先生。過去にニュージ ーランドで化学トップの生徒を6人も指導した経歴を持つ、とても優 秀な人。物静かで一見こわそうだが、何かと生徒達を気遣ってくれた。 若い頃にフルマラソンを16度も完走し、2時間台で走りきったこと もあるほどのスポーツマンで、現在でも自宅近くのパークでのジョギ ングを欠かさない。ランギトット島登山では、彼はひたすら先頭を歩 き続け、我々は必死に彼の後を追った。 Frances Durham ウエストレイク男子高校の日本語科主任の先生。3日間彼女の家へホームステイさせていただい た。勤務時間開始の1時間以上前から仕事をするまじめな人。小型飛行 機の免許を持ち、子供の頃からパイロットになるのが夢だったというわ りに、話しかけるのをためらうほど堅くなって車を運転していた。ラン ギトット島へ登る日の朝、私に手作りのランチを持たせてくれた。オー クランドの中心街を見下ろすランギトット島の頂上で食べたサンドイッ チは最高で、思わず「サンキューフランシー!」と叫んでしまった。 Mike Durham フランシーの夫で、コンピューター技師をしている。ペットのオウム 「テンツイン」をこよなく愛する優しく大柄な男性。仕事から帰ると真 っ先にテンツインを籠から出し、自分の肩に乗せる。「テンツイン」は 夕食のビスケットも彼の肩の上で食べるので、マイクの右肩はいつもビ スケットだらけだった。読書好きで物知りの彼とは、ニュージーランド の文化やマオリ族についてなど、とりとめもなく夜遅くまで話し、沢山のことを教えてもらった。な ぜか寝るときは漢字のたくさん書いてある特大の浴衣を着ていた。 Jason Renau ウエストレイク男子高校の日本語の先生。滞在中何かと生徒の世 話を焼いてくれた。学生時代から15年間も日本に滞在し、東京の高 校で教鞭をとった経験を持つ。その高校では、なんと「公民」を日本 語で教えていたというすごい先生。日本人と間違ってしまいそうなほ ど流暢な日本語を話すので、彼と日本語で話しをしていると外国人と 話しているという感覚がほとんどない。ニュージーランドへ帰国する 際、当時飼っていた犬を大変な思いをして日本から一緒に連れて帰ったというおもしろい人。 生徒達は教室での授業を通して、異文化や、そこに住む人々との考え方・価値観の違いなどを学 ぶ。しかし、それらを生活の中で実際に体験することは、教室での授業よりはるかに大きな価値を持 つ。異文化を自分達の目と肌で体験できたことは生徒達にとって大きな財産となり、私にとっても新 たな経験の積み重ねとなった。 今回の研修旅行に参加させていただいたことに感謝すると共に、実施に関わったすべての方々に 深くお礼を申し上げたい。 -9- NZ 研修に参加して感じたこと S. I. 僕が今回のこの研修に参加して感じたことは、 「自分の国の文化や習慣などがよくわからないのに、 他の国のことを学ぶのは難しいことだ。」という恥ずかしいことでした。自分の身のまわりのことを知 らないのに、他の国、つまり世界のことを学ぶのは難しいということです。 そもそも、なぜこの研修に参加したかというと、「伊東と姉妹校であるハヴロックノース高校の人 たちなどと交流して、日本のことだけでなく、もっと世界のことに視野を広げて、自分自身を成長さ せたい!」と思ったからです。それは自分の将来の夢である、 「国際関係の仕事に就いて、世界で活躍 したい」という目標があるからです。夢はあきらめたくないから、 今 という時間を大切にして実現 させたいと思います。だから、そのためにも今のうちからいろいろと自分にできることに積極的に取 り組んで、チャンスを生かし、多くのものを吸収していきたいと思うからです。そんな気持ちでニュ ージーランドへ行こうと考えていました。 しかし、実際に行ってみて感じさせられたことがありました。それは、 「自分の国、母国である日本のことを知らなすぎる」ということでした。 ニュージーランドの語学学校のホームステイ先のホストから、「日本 てどんなところなの?おもしろいものってある?・・・etc」という質問 をされて、僕は焦りながら思いついたことを言って、なんとかその場は しのぎました。でも、僕はなんだか悪いことをしたというか、自分に対してとても悔しかったです。 「なんで自分の住んでいる日本のことを聞かれたのに、ちゃんと答えることができなかったのか・・・」 それは、 「日本のことなんかよりも、世界のことを知りたい!」という、自分の足下を見ていないで前 に進んでいたという自分がいたからでした。 世界はとても広くたくさんの国があるけれど、自分が生まれ育った国はたった1つなのだから、そ の国について知らないのはいけないことだと思いました。またそれは、これからの自分にとって、と ても大切になってくることだと思います。将来のことを考えたら余計そう感じました。 だから、今は世界のことだけに目を向けるのではなくて、自分の身のまわりから関心を持っていき たいと思います。そして、日本のことを始め、自分の住んでいる地域や学校など、自分が関わってい ることを人に説明できるようにしたいと思います。 また、ニュージーランドで友達になった子やホームステイでお世話になった人たちから学んだ、た くさんのさまざまな事を、これからの学校生活や勉強など、いろいろな広い面で生かしていけるよう にしたいと思います。 今回の2週間の研修が決して無駄にならないようにするためにも、自分に与えられたこと、自分に できることを探して取り組み、気付き、考え、行動していきたいと思います。 そして、これからは、人と接することを大切にして、もっと自分を成長させて、高校生として今し かできないことがあるのだから、与えられたチャンス・自分から探してつかみ取るチャンス、1つひ とつを無駄にしないで積極的に取り組んでいきたいと思います。 最後に、研修でお世話になった団長の若林先生をはじめ、高橋先生や一緒に旅した7人のみんな、 保護者の皆さんの協力のサポートがあって、成功した研修だと思うので、とても感謝しています。 このような機会があったらまた是非参加したいと思います。良い研修になってホントよかったです。 - 10 - ニュージーランド派遣 T. K. 僕はニュージーランド派遣プログラムに参加しました。まず職員玄関の前に集合して出発式をし ました。そしてクラスのみんなに見送られて伊勢崎東高校を出ました。成田空港に着いて出国手続な どを済まして日本を出発しました。 約11時間飛行機に乗ってやっとニュージーランドに着きました。こっちは冬だったのでけっこ う寒かったです。その後市内観光をしてホテルに行きました。 次の日オークランドのホテルを出発してワイトモ鍾乳洞を見学しました。そこでは土ボタルを見 ることができました。とても神秘的できれいでした。次にロトルアのホテルに着きました。夕食はマ オリコンサートを見ながらでした。次の日はマオリ美術工芸学校を見学した後羊の毛刈りショーを見 ました。羊の毛は思った以上に臭かったのでびっくりしました。そしてとうとうホームステイです。 ホスト先の人はとてもやさしくておもしろい人でした。 次の日から語学学校に行って授業を受けました。とてもわかりやすく、とても勉強になりました。 午後は市内オリエンテーションでした。銀行に行ったりいろいろな店に行ったりしました。次の日も また午前は語学研修をして午後アクティビティでした。この日のアクティビティはジェットボーディ ングのはずだったのですが都合によりレーザーシューティングとボーリングになりなした。それはそ れで楽しかったです。次の日は語学研修を受けて午後はニュージーランドの美術と工芸を見学しまし た。次の日は語学研修を午前に受けて午後はロッククライミングをしました。壁に石が張り付いてい てその石を登っていくやつです。高くてけっこう怖かったけどとてもおもしろかったです。次の日最 後の授業を受けて夜にさよならパーティをしました。 ニュージーランド研修に出発して10日目、7月23日にハミルトンを出発してハヴロックノー スを目指しました。半日くらいバスに乗ってハヴロックノースに着きました。そして二軒目のホーム ステイです。今度は二人だったのでなにかと心強かったです。次の日は洞窟探検をしました。はっき り言って本当に辛かったです。洞窟のなかに水があって胸まで水がつかったときは冷たくて死ぬかと 思いました。次の日はトラップシューティングといって本物の銃を撃ちました。反動がすごくて肩が 痛くなるほどでした。そして昼食を食べてハイロープに挑戦しました。 次の日、26日にはハヴロックノースからネイピアに行き、オーク ランドに行くために飛行機に乗りました。そしてオークランドに戻って きて三軒目のホームステイ先へ行きました。次の日ホースライディング をしました。馬に乗るのは初めてだったせいかとても楽しかったです。 次の日はランギトット島にフェリーで行き火山島である島の頂上へ登 山しました。そして頂上に着いて昼食を食べました。景色がとてもきれ いだったのを今でも覚えています。出発から16日目、7月29日にオークランド空港で飛行機に乗 り、日本へ帰ってきました。 このプログラムに参加して本当によかったなと思います。ニュージーランドの文化はもちろん 人々の優しさなどを学べて本当に勉強になりました。来年の二年生にも是非参加してもらいたいと思 います。 - 11 - NZでのホームステイの感想 Y. K. 僕はこのニュージーランド派遣で多くの事を学びました。文化の違い、自然の違いなど様々な違 いがありました。 何と言っても食文化が非常に日本と違いました。朝はシリアル、昼はパンという風に、夕食以外 のメニューはほぼ決まっていました。食事の量はとても多かったです。例えば、昼はパン、カップメ ンとスナック、夕食はビフテキ、サラダ、ポテトとデザートといった具合でした。毎日こんなに食べ ていたかと思うとぞっとします。味付けはとても濃かったです。または奇妙な組み合わせもありまし た。それは肉にトマトケチャップをかけたり、シリアルに牛乳とヨーグルトをかけたりと様々でした。 また、ニュージーランドでは物価が安いため、食品などがとても安く買えました。外国人おなじみの コーラは水よりも安く買えるのでお手軽な飲み物だと思います。 自然については、日本で見たことがないような丘陵風景が見られまし た。見渡すところ、全てが丘陵でした。そのようなところにある道は行き 先が一つでその行き先までの距離が長く、分かれ道があると看板に「左、 100km○○、右、500km○○」と書いてありました。最初は冗談かと思いま したが、現地の人に「普通だよ」と言われてしまい言葉が返せませんでし た。また、それらの丘陵にはたくさんの羊や牛、ヤギ、馬がいました。これらの動物にはちゃんと役 割があり、牧草の生え具合で選別されていると言っていました。牛と馬は長い草を食べ、羊は残った 短い草を食べるそうです。ヤギはどんな草でも食べるので適当な場所に放すと言っていました。 僕はニュージーランドでたくさんの素晴らしい体験をしました。他の国の文化を知り、たくさん の人々と触れ合うことが出来ました。この経験を今後に役立てていけたらいいと思いました。 ニュージーランドで G. K. このニュージーランド研修で初めて海外に行きました。 飛行機に乗るのは初めてじゃなかったけれど11時間くらいの長い間飛行機に乗ったことは無か ったのでとても疲れました。 オークランドに着いて市内見学をしました。昼食を食べていたら突然、大雨が降ってきましたが、 すぐに止みました。オークランドではホテルに泊まりました。 ワイトモ鍾乳洞に行く途中、ローズランドレストランという所で昼食を食べました。ステーキで した。肉を焼いている人は日本人でした。ワイトモ鍾乳洞では土ボタルを見ました。とてもきれいで した。この日はロトルアのホテルに泊まりました。 次の日はマオリ美術工芸学校に行きました。すごかったです。アグロドームでは羊の毛刈りショ ーなどを見ました。すごかったです。この日はいよいよハミルトンでホームステイが始まる日です。 僕のホストファミリーはやさしそうなおじいさんとおばあさんとその息子でした。とても緊張してう まく話せませんでした。 ハミルトンでは午前は語学学校で授業、午後はロッククライミングやボーリングなどのアクティ - 12 - ビティでした。授業では発音が良くできず少し苦戦しました。語学学校で習ったことを、ホストファ ミリーに使ってみたら、ちゃんと通じたのでうれしかったです。もっとがんばろうと思いました。食 事でラム肉がでたけど一口食べて、嫌になりました。語学学校に卓球台があったのでみんなで卓球を しました。ニュージーランドに来て運動不足ぎみだったのでとてもいい運動になりました。ワイカト 歴史美術博物館に行って「宇宙ショー」を見ているとき、小さい子がたくさんいて、司会の人が「手 伝ってくれる人∼」と言うと、その小さい子達はみんな手を挙げてとても積極的でした。これを見て、 「日本人にはこの積極性が足りないな∼」と思いました。 ニュージーランド研修に出発して9日目、7月22日は語学学校最後の授業でした。ずっと僕ら を教えてくれた先生にメッセ−ジカードをあげました。修了式には校歌を歌いました。 次はハブロックノースでホームステイでした。ここでは一軒に二人だったのと僕らより先にホー ムステイしている日本人がその家にいたので分からないことなど聞けて気が楽でした。ホストファミ リーとの会話は初めてのときよりはうまくできたと思いました。トラップシューティングやハイロー プなど、どれも初めてで楽しかったです。 7月26日にはオークランドに戻ってホームステイをしました。韓国人の家でした。米を久しぶ りに食べました。ホースライディングなど楽しかったです。 ニュージーランドに行き英語の勉強になったけれど、それ以外にも学んだことはたくさんありま す。外国の文化を肌で感じることが出来てとてもすばらしい体験をすることが出来た僕はとても幸せ 者だと思いました。 ニュージーランド研修について T. N. 僕は7月14日から29日までの約2週間、ニュージーランド研修をしてきました。ニュージー ランド研修は、僕にとって貴重な経験となり、たくさんの思い出を作ることもできました。 まず出発日、保護者の方や先生方、クラスの子たちに見送られて学校を出発しました。僕は初め ての海外旅行、飛行機だったので、とても怖かったです。成田空港から飛行機に乗って約12時間経 つとニュージーランドへ着きました。日本とは季節が正反対なので、空気が冷たかったです。到着後 は市内見学をしました。その後、オークランドのホテルに宿泊しました。 翌日はワイトモ鍾乳洞へ行き、土ボタルを見学しました。洞窟の壁にいる土ボタルはとても美し かったのですが、少しでも物音をたてるとその光が消えてしまうそうなので、静かに観察しました。 この日もホテルに宿泊しました。 ホテルに2泊した後、ハミルトンへ行き、ホームステイをしました。これからお世話になるホス トファミリーとの対面は、とても緊張しました。最初は慣れない英語で何を言っているのか聞き取れ なかったけれど、だんだんと耳が慣れてきて、多少は聞き取れるようになりました。ハミルトンでの 滞在中は、午前は授業を受けて、午後はアクティビティをしました。そうして日々が過ぎていって、 24日のホストファミリーとの別れは悲しかったです。 次の滞在先は、ハヴロックノースでした。ここでのホームステイは2人で滞在したので、少し緊 張がほぐれました。滞在中は、洞窟探検やハイロープコースなどの野外活動をしました。洞窟探検は 思っていたよりはるかに過酷なものでした。洞窟の中は水が流れていて、水が体の半分くらいまでか - 13 - かる場所もありました。季節が冬ということもあり、とても寒かったです。ハイロープコースは高い 場所にある綱や丸太を渡りました。高いところは苦手ではなかったのですが、あんな高さのところに 行ったのは初めてだったので本当に怖かったです。やはり26日のホストファミリーとの別れの日は 悲しいものでした。 翌日はニュージーランド到着後すぐに滞在したオークランドへ戻りました。オークランドでのホ ームステイ先の家族は、中国系の方で、日本語も結構上手だったので、気分が楽になりました。滞在 中は乗馬や登山をしました。乗馬は今までやったことがなかったので、乗る前は不安がありましたが、 乗ってみると馬の背は意外と安定していたので、優雅な気分で楽しめました。登山はランギトット島 というところの山を登りました。頂上まで登ったのですが、霧がかかっていたので残念ながら景色は よく見えませんでした。 最後の日、29日は朝学校へ集合して、ホストブラザーや学校の先生方に別れの挨拶をしてから、 空港へ向かいました。そして12時間の空の旅をして、日本へ帰ってきました。久し振りの日本の景 色を見ながら学校へ戻り、学校では保護者の方々や先生方が出迎えてくれました。とてもうれしかっ たし、ホッと安心しました。 僕はこの研修で、日本では経験することのできない多くのことを感じ、学んできました。英語の わからない僕に、ニュージーランドでの生活を丁寧に教えてくれたホストファミリーの方々に感謝の 気持ちでいっぱいです。また、まわりの人々に支えられ、この研修を無事に終えることができて、本 当に良かったです。 ニュージーランド研修 N. N. 私は、7月14日から7月29日までの16日間ニュージーランドへ研修に行ってきました。外 国へ行くのは初めてで期待と不安でいっぱいでした。 いざ行ってみると、都市はあまり東京と変わらないことに驚きました。ビルがたくさんあり、日 本車もたくさん走っており初めはニュージーランドに行った気がしませんでした。しかし、周りの人 はみんな英語を話していて戸惑い、「ああ、すごいな」と思いました。 ニュージーランドでは、たくさんな場所を訪れました。オークラン ド、ワイトモ、ロトルア、ハミルトンそしてハヴロックノースです。 オークランドは、東京に似ていて東京タワーの代わりに、スカイタ ワーというタワーがあったりして、大都会でした。スカイタワーから バンジージャンプをしている人がいてびっくりしました。 ワイトモには鍾乳洞があり、そこには☆土ボタル☆がいました。た くさんいて綺麗でした。 ロトルアは、マオリという民族の美術工芸学校、アグロドームの羊のファームショーなどをみて きました。 ハミルトン!!! ここでは、授業を受けました。先生の名前は「ジョージ」とてもいい先生で した。授業では、CAN、そして現在完了の使い方などについて学びました。 一番驚いたのが、日本では、SOCCERをサッカーと言いますが、ニュージーランドでは、ソ - 14 - ッカーと言うことです。このように、私の知っているようで知らないことはまだまだあるんだなーと 改めて思いました。 ハヴロックノースには、高校がありそこには日本から留学している日本人学生が20人くらいい ました。ハヴロックでは主に、アクティビティーを中心に行いました。 トラップシューティング、洞窟探検、ショッピング。どれも面白く、特に洞窟探検は水が冷たく 体が凍りつきそうでした。そして洞窟の途中に牛が死んでいてすごくビックリでした。 ホームステイでは、今回3軒の家でお世話になりました。この研修で一番長く、一番自分の為に なったと思います。ホームステイ先の家族は皆優しくて、私を家族の一員の様に接してくれました。 家族との別れは、とても寂しく泣きそうになりました。 しかし、ニュージーランドに第二の家族が出来たような気がします。<笑> 最後にこの研修を通して、色々なことを学んで来られました。ニュージーランドの食べ物のこと、 そして一番大きいのは、本場の地で英語を話せたということじゃないでしょうか?? 私はそう思い ます。そして、この経験を将来の夢「通訳者」になるということに少しでも役に立てたらと思います。 自然豊かな国ニュージーランドに行って G. H. ニュージーランドに行って、僕が思ったことは、とても自然豊かな国だなぁということです。ニ ュージーランド1番の都市であるオークランドから出ると、ほとんどが牧場で、羊や牛などがたくさ んいました。僕がホームステイした家の近くにも牧場や果樹園などがありました。他に思ったことは、 行く前に思っていた2週間という長い時間があっという間に過ぎてしまったことです。着いて2日目 まではホテルにみんなで泊まっていたのでそんなに長い2日間ではなかったけれど、一軒目のホーム ステイ先に着いてからの2日間はとても長く感じました。午後3時までは語学学校で伊東のみんなと 勉強したり、近くのショッピングモールに行ったりしていたので楽しかったけれど、それからはホー ムステイ先に帰ってホストファミリーとTVを見たり、近くの学校へバスケットをしに行く位だった し、何よりも日本語が通じず、コミュニケーションもあまりよくとれなかったので、早く日本に帰り たいなぁとたった2日で思ってしまいました。でも、ホストファミリーに日本人の知り合いがいて、 少しずつ会話が出来るようになってからは楽しく生活できました。 2軒目のホームステイ先は、2人で泊まる家だったし、1年間留学している伊東の先輩がいたの で楽しく過ごせました。あと、ビリヤードがあったのでヒマになったらビリヤードをしたりして、ヒ マという感じがなくて良かったです。 3軒目のホームステイ先は、韓国人だったし、日本語がすごく上手で日本に居るのと変わらない 感じで過ごせました。あと、アジア系の人はほとんどがお金持ちで、最後の夕食に有名な高級レスト ランに連れて行ってもらったのですごくうれしかった。 16日間いる中で、1番印象に残っているのは、11日目にアクティビティーで洞窟探検をした 時に、洞窟の中で牛が死んでいたことです。他にもトラップシューティングやハイロープコースをし たり、鍾乳洞で土ボタルを見たりしました。土ボタルは、青白く光ってとても綺麗でした。あとキウ イバードを2回見る機会があり、2回とも起きて動いていて、それがとても珍しいことだと聞いて、 とても感動しました。 - 15 - 日本に帰ってきて思ったことは、僕らがホームステイした人たちは、よく見知らぬ僕らを快く受 け入れてくれたなぁということです。僕はこのニュージーランド派遣プログラムに参加してとてもよ かったと思います。最初は面倒くさいし知らない人それも外国の人の家に泊まるなんて嫌だなぁと思 っていたけど、帰ってきたらもっとニュージーランドに居たいなぁと思いました。僕はこの経験で、 またこういう機会があったら参加したいと思ったし、将来はニュージーランドに住みたいと思いまし た。とても短い16日間だったけれど、とても良い夏休みの思い出になりました。 ニュージーランドに行って S. M. ニュージーランドは日本の三分の二位の面積で、四季もあり、わりと日本と似ているなあと思っ ていました。しかし実際に行ってみると、気候は冬なのに暖かく、雪も降りませんでした。それに日 本より緑がたくさんあり、きれいでした。 食べ物は基本的にパンが主食でした。ご飯も何回か食べましたが、外米だったのでパサパサして あまりおいしくなかったです。 ニュージーランドでは白人が多いと思っている人が多いと思いますが、意外にアジア系が多く、 割合的にはあまり白人と変わらないという感じを受けました。街に行ったときも、アジア系の人がた くさんいたので私たちもあまり浮くことはありませんでした。 またニュージーランドではラグビーが一番人気のあるスポーツで、世界でもトップクラスの強さ です。他にもクリケットなどに人気がありますが、日本で人気のある野球やサッカーはニュージーラ ンドではあまり人気がありませんでした。 ニュージーランドにはマオリという先住民がいます。アメリカでいうとインディアン、オースト ラリアでいうとアボリジニのような感じです。マオリには「ハカ」という有名な踊りがあります。伝 統的なもので、日本でいうと「歌舞伎」みたいな感じだと思います。 このようにニュージーランドには色々な文化があり、いい国でした。私はニュージーランドに行 って、日本では学べないような色々なことを学ぶことができました。この経験を生かしていきたいと 思います。 - 16 - 伊勢崎東高校ニュージーランド派遣プログラム2005 日 程 表 日 次 1 月日 7/14 都市名 伊勢崎 時刻 日 11:30 伊勢崎東高校集合(パスポートチェック) 11:50 出発式 → 12:00 伊勢崎東高校出発 (木) 成田 程 東北道・東関道 → 成田空港第2ターミナル 15:30 成田空港着 17:00 出国手続、通関 18:15 成田空港発 (NZ-090 便、約11時間) 2 7/15 オークランド 8:05 オークランド空港到着、入国手続、通関 10:00 オークランド市内見学へ出発 15:00 ホテル着 (金) 19:00 夕食(ホテル内レストラン) 3 7/16 (土) オークランド ワイトモ ロトルア 7:30 朝食 8:30 ホテル出発 11:40 昼食(ローズランドレストラン:BBQ Lunch) 12:50 ワイトモ鍾乳洞(土ボタル)見学 17:00 ホテル着 19:00 夕食(ホテル内レストラン:ハンギ料理、マオリコンサート) 4 7/17 ロトルア (日) 8:00 朝食 9:00 ホテル出発 9:10 マオリ美術工芸学校 10:10 ワカレワレワ地熱地帯 11:00 アグロドームレジャーパーク 12:00 ファームショー 13:00 昼食(アグロドームファームビューレストラン:Curry Lunch) ハミルトン 16:00 語 学 学 校 (TWOA ELA, Te Wananga o Aotearoa English Language Academy) 着、ホームステイ先へ 5 7/18 ハミルトン 9:00 語学研修 (English for speakers of other languages) 12:00 昼食 13:00 アクティビティ (月) 1: ハミルトン市内オリエンテーション 2: レーザーシューティング・ボーリング 3: ニュージーランドの美術と工芸 4: ロッククライミング 15:00 ホームステイ先へ 6 7/19 ハミルトン 9:00 語学研修 (ESOL) 12:00 昼食 13:00 アクティビティ (火) 15:30 ホームステイ先へ 7 7/20 ハミルトン 9:00 語学研修 (ESOL) 12:00 昼食 13:00 アクティビティ (水) 16:00 ホームステイ先へ 8 7/21 ハミルトン 9:00 語学研修 (ESOL) 12:00 昼食 13:00 アクティビティ (木) 15:00 ホームステイ先へ 9 7/22 (金) ハミルトン 9:00 語学研修 (ESOL) 12:00 昼食 13:00 自由時間 18:30 語学学校集合 19:00 さよならパーティ、終了後ホームステイ先へ - 17 - 10 7/23 (土) 11 7/24 (日) 9:00 ハミルトン 語学学校出発 12:00 昼食(タウポ湖湖畔にて) ハヴロックノース ハヴロックノース 15:00 ハヴロックノース高校着、ホームステイ先へ 8:00 ハヴロックノース高校出発 8:30 Kiwi Adventure Co. 11:00 早めの昼食(at Wairoa) モレレ 12:30 洞窟探検(Kiwi Adventure Co.)と温泉プール 17:00 早めの夕食(at Morere) ハヴロックノース 12 7/25 ハヴロックノース (月) 20:00 ハヴロックノース高校帰着、ホームステイ先へ 8:20 ハヴロックノース高校集合 8:25 職員会議で挨拶(教員) 8:50 カフランギにて歓迎式 9:30 ハヴロックノース高校出発 トラップシューティング 12:30 Smith Outdoor Education Centre (at Turia) 到着 昼食(BBQ)とハイロープコース 17:00 ハヴロックノース高校帰着、ホームステイ先へ 13 7/26 ハヴロックノース 8:30 ハヴロックノース高校集合 授業に参加 11:10 ハヴロックノース高校出発 (火) ヘイスティングでショッピング、ネイピアで昼食 ネイピア オークランド 13:40 ネイピア空港着 14:30 ネイピア空港発(NZ-8418, SF3、約1時間) 15:30 オークランド空港着 17:00 ウェストレイクボーイズ高校着、ホームステイ先へ 14 7/27 オークランド 8:30 ウェストレイクボーイズ高校集合 9:00 スクールバスでウェストレイクボーイズ高校出発 10:30 ホースライディング(at Pakiri) (水) 12:30 昼食(BBQ) 13:30 パキリ出発 15:10 ウェストレイクボーイズ高校帰着、ホームステイ先へ 15 7/28 オークランド (木) 8:30 ウェストレイクボーイズ高校集合(昼食持参) 8:45 ウェストレイクボーイズ高校出発 9:35 デヴォンポートからフェリーでランギトット島へと出発 9:50 ランギトット島到着、火山島である島の頂上へ登山 昼食(持参したもの) 12:45 ランギトット島出発、オークランド市内へ 市内にてショッピング 14:45 市内を出発(バスあるいはタクシー) 15:10 ウェストレイクボーイズ高校帰着、ホームステイ先へ 16 7/29 オークランド (金) 7:20 ウェストレイク男子高校集合(パスポートチェック) 7:30 ウェストレイクボーイズ高校出発 9:00 オークランド空港着(出国手続、通関) 10:30 オークランド空港発(NZ-099 便、B747-400、直通で約11時間) 成田 18:30 成田空港着、入国手続、通関 19:30 成田空港出発 伊勢崎 ハヴロックノース高校 → 東関道・東北道 → 伊勢崎東高校 23:30 伊勢崎東高校着 電話:06-877-8129 住所:Te Mata Road, Havelock North, New Zealand ウェストレイク男子高校 電話:09-410-8667 住所:Forrest Hill Road, Takapuna, Auckland, New Zealand 語学学校(TWOA ELA) 電話:07-834-9101 住所:P.O. Box 707 800 Victoria Street, Hamilton - 18 -
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