UBEの化学物質管理および リスクコミュニケーションへの 取組み

1. 2008年度重点実施項目
UBEの化学物質管理および
リスクコミュニケーションへの
取組み
2009年2月2日
宇部興産株式会社
環境安全部
藤川 修三
1
会社概要
•
•
•
•
•
•
創業
1897(明治30)年6月
設立
1942(昭和17)年3月
資本金
584億円
売上高(連結) 7,042億円
従業員数(連結) 11,058人
主な事業所
宇部地区工場群
千葉石油化学工場
堺工場
伊佐セメント工場
苅田セメント工場
Spain, Thailand, Canada他
2
UBEグループ110年の歴史
売上高比率
(2007年度)
1942年合併
1942年合併
宇部興産(株)設立
宇部興産(株)設立
有限の鉱業から
無限の工業へ
宇部窒素
工業(株)
1933年
宇部セメント製造(株)
1897年
1897年
1923年
匿名組合
沖ノ山炭鉱
沖ノ山炭鉱(株)
宇部窒素工場
硫安、尿素、アンモニア
フェノール樹脂、ラクタム
宇部セメント工場
セメント、Mgクリンカー、
生石灰、消石灰
沖ノ山鉱業所
1962年
1962年
改組
改組
2009年
2009年
現在
現在
化成品・樹脂Co.
機能品・ファインCo.
化学事業部
ラクタム、ナイロン、ポリエチ、ポリプロ、ポリブタ、
精密化学品、ポリイミドフィルム、 機能性材料
46%
建設資材Co.
セメント事業部
建材、パーライト、Mg、フェロシリコン
石炭事業部
29%
エネルギー・環境部門
輸入炭販売
7%
1914年
匿名組合
宇部新川鉄工所
宇部鉄工所(株)
宇部鉄工所
ロッシェミル、ダイカストマシン、
押出プレス、射出成形
機械事業部
ディーゼルエンジン、橋梁
機械・金属成形Co
.
メカトロニクス、アルミホイール
17%
3
国内外の拠点
4
5
http://www.ube.co.jp
UBEの化学物質排出量削減活動
6
環境安全管理体制
グループ環境安全委員会(委員長:社長)
環境安全運営委員会(委員長:担当役員)
事業所委員会
職場・個人
7
有害大気汚染物質の削減実績
6物質の合計排出量
1,200
1,105
UBE該当6物質:
1,000
ベンゼン
1,3-ブタジエン
1,2-ジクロロエタン
クロロホルム
ジクロロメタン
アクリロニトリル
排出量(t/y)
793
800
713
551
600
453
400
303
217
200
115
95年度比
95%削減
75 56
55
57
55
03
05
06
07
0
3工場
95
96
97
98
99
00
01
年度
02
04
日化協自主管理計画
第1期
第2期
8
有害大気汚染物質の削減実績
ベンゼン
900
833
800
排出量(t/y)
700
600
519
500
主な削減策
主な削減策
・溶媒変更(千葉)
・溶媒変更(千葉)
・設備のクローズ化(堺)
・設備のクローズ化(堺)
・運転操作条件の変更(宇部)
445・運転操作条件の変更(宇部)
千葉石油化学工場
堺工場
宇部ケミカル工場
387
400
304
300
95年度比
97%削減
148 136
200
64
100
38
30
23
32
22
04
05
06
07
0
95
96
97
98
99
00
01 02
年度
03
1,3−ブタジエン
250
主な削減策
200 200 200 主な削減策
排出量(t/y)
200
・設備のクローズ化
・設備のクローズ化
・2003年12月より排ガス燃焼設備稼働
・2003年12月より排ガス燃焼設備稼働
150
112
106
100
95年度比
89%削減
91
73
49
50
千葉石油化学工場
36
24
29
04
05
22
28
0
95
96
97
98
99
00
01
年度
02
03
06
07
9
UBEのPRTR物質排出推移
(日化協調査該当物質 除DXN)
宇部興産単独
宇部興産単独
土壌への排出
水域への排出
大気への排出
PRTR物質排出量(年度実績)
(トン)
3,000
2,633
2,500
198
土壌への排出はない
土壌への排出はない
2,388
204
1,938
2,000
223
1,694
207
191
1,500
1,631
231
1,459
185
2,435
1,000
1,890
1,555
179
2,176
1,715
1,502
1,683
1,400
1,274
1,376
500
0
00実績 01実績 02実績 03実績 04実績 05実績 06実績 07実績 (66物質)
第2期日化協自主管理計画
10
自主選定12物質排出削減活動
グループ目標
グループ目標
12化学物質排出量と削減率
(t / y)
全物質排出量
削減率
3,500
3,000
80%
3,020
60.0%
2,500
4 8 .2 %
52.5%
60%
49.1%
50%
39.7%
2,000
1,565
1,500
1,435
40%
1,536
1,208
1,000
70%
1,820
30%
20%
500
10%
0
0%
00
04
05
06
07
08
09
中期経営計画
ステージアップ2009
11
化学物質排出低減への取り組み(自主活動)
グループ目標
グループ目標
2008年度CSR 報告書より
12
シクロヘキサン回収設備(宇部ケミカル工場)
2008年度設備
2008年度設備
排ガス
「環境対策&省資源」
回収設備 シクロヘキサンの大気への排出を削減
原料ロスを削減
原料シクロヘキサン
空気
シクロヘキサノン
製造設備
シクロヘキサノン
カプロラクタム
ナイロン
13
シクロヘキサン回収設備(宇部ケミカル工場)
14
UBEの地域コミュニケーション活動
15
宇部市の大気の状態の変遷
1960年代
1950年代
1980年代
16
そして今・・・
宇部地区のUBEグループ会社
西沖石灰石
センター
沖の山コールセンター
第2貯炭場
宇部マテリアルズ
第2工場
宇部興産機械
沖の山コールセンター
第1貯炭場
沖の山石灰石センター
宇部マテリアルズ
第1工場
宇部アルミホイール工場
イーユーピー
宇部アンモニア
MCファーティコム
宇部セメント工場
明和化成
宇部MC過
酸化水素
ウベボード
発電所
宇部ケミカル工場
西地区
宇部スチール
宇部ケミカル工場
東地区
宇部本社
宇部研究所
17
本社屋上より撮影
2009年1月31日
市街地が近い!
18
山口西地区RC地域対話
主催:日本レスポンシブルケア協議会
開催日・場所
参加内容
備考
第1回 1997.11.7(徳山)
事例発表
山口地区
第2回 2000.7.12(徳山)
ポスターセッション発表
山口地区
第3回 2002.6.12(宇部)
事例発表
第4回 2005.11.19(宇部)
事例発表
事前アンケート実施
山口地区
幹事会社
山口西地区
第5回 2007.11.19(宇部)
事例発表
事前アンケート実施
*参加者150∼160名規模(自由な討議難しい!)
19
宇部・小野田地区RC対話集会
開催日
開催企業
備考
第1回 2004.2.16
宇部興産㈱
第2回 2005.2.5
宇部興産㈱
工場見学を開始
第3回 2006.2.4
協和発酵工業㈱
テーマ:悪臭
第4回 2007.2.3
セントラル硝子㈱
第5回 2008.2.2
UMG ABS㈱
小テーブル方式
第6回 2009.2.(予定) 日産化学工業㈱
*自主的なRC活動で、宇部興産が事務局を担当
*参加者50名規模(face to face の限界か)
20
宇部・小野田地区RC対話集会(事前準備)
対話集会前の事前準備
企業側: ・5社*のPRTRデータをまとめ、事前配布
・各社CSR(RC)報告書の参加者への事前配布
住民側: ・企業側との知識レベル差を補うべく、うべ環境倶楽部に
よる事前勉強会を開催
・企業側も勉強会に参加して講師への質問等で補足説明
などを実施。この勉強会には、内部講師だけでなく、
化学物質アドバイザーを招いたこともある。
5社*:宇部興産(株)、協和発酵工業㈱、セントラル硝子㈱、
日産化学工業㈱、ユーエムジーエービーエス㈱
21
事前勉強会風景
タフな質問者
22
宇部・小野田地区RC対話集会(本番)
会議内容:工場見学に続き、宇部市職員の司会で論議
・各社の工場概要を1社5分程度で説明。その後自由討議。
・UBEからはこの1年間に新設したプラント、環境パフォーマンス、
環境監視システム(水質および臭気監視)等を説明。
住民側感想:
・企業がよく努力しているのは理解できた。
・対話の輪をもっと拡げるべきではないか。(注:ジレンマあり)
・企業の努力があって、住民の努力があって、行政の連携があって
環境問題が解決できるのではないか。
企業側感想:
・ 継続は力なり、ということを強く感じる。
・毎年厳しい意見・注文があるが、そのプレッシャーが改善の
ドライビングフォースになっている。
23
臭気監視システム概要
分析計
風向風速計
サーバー
監視画面(PI)
本社環境安全部
宇部ケミカル工場
警報器
24
臭気監視画面
25
臭気監視画面
26
臭気監視画面
臭気監視システム導入の効果
1.悪臭の記録が残る(「知らん」とは言わせないぞ)
2.発生源の絞込みが可能になった
3.発生源対策実施→苦情件数激減
4.抑止力としての効果
27
宇部市に寄せられた悪臭苦情推移
60
工場由来悪臭件数
悪臭苦情件数
臭気モニター報告件数
50
40
30
20
25
23
16
12
10
2
2
07
年
20
06
年
20
05
年
20
04
年
20
03
年
20
20
02
年
0
28
対話風景(第2回)
難しい質問をされて困っている
藤川
29
席順の例(第2回)
久
保
田
部
坂
福
光
鶴
谷
石
井
西
村
森
下
市民19名
市民19名
自治会会長
自治会会長
NPO
NPO
市議会
市議会
生協
生協
一般市民
一般市民
入
口
藤
川
日
高
中野
福田
竹本
岩本
山本(吉)
森国
田坂
森国
麻生
杉下
井上
近藤
岡田
藤田
田村
平塚
東
田口
企業18名
企業18名
地区5社
地区5社
外川
野見山
金子
徳光
児嶋
オブザーバー7名
オブザーバー7名
他地区企業
他地区企業
大学
大学
山口県
山口県 他
他
大岡
平岡
山本(輝)
阿部
小
口
徳
永
祝部
大山
宮
島
下
野
五
十
嵐
金
森
高
柳
入
口
蔵
重
報道席
30
今後の課題
企業側の課題
・専門的な内容であっても平易なコトバで説明し、聞き手、
読み手に正しく理解して頂くこと。(独善はダメ、 説明責任を
忘れないこと)
住民側の課題
・専門家と初心者に二極分化しつつあり。初心者クラスの
レベルアップが必要。(企業側のサポートが必要か)
31
今後の課題
企業側の課題
・専門的な内容であっても平易なコトバで説明し、聞き手、
読み手に正しく理解して頂くこと。(独善はダメ、 説明責任を
共通の課題
忘れないこと)
共通の課題
住民側の課題
「住民対企業」という対立の構図ではなく、
「住民対企業」という対立の構図ではなく、
・専門家と初心者に二極分化しつつあり。初心者クラスの
レベルアップが必要。(企業側のサポートが必要か)
共存同栄
共存同栄を!
を!
32
ありがとうございました
33