米ロッキード、日本で「F35」修理へ 三菱重工のライン活用 2012/10/13 0:30 日本経済新聞 電子版 米ロッキード・マーチンは、日本が機体の最終組み立てなどにかかわる予定の最新鋭戦闘 機「F35」について、在日米軍向けの修理・維持整備に関しても日本で行う可能性があることを 明らかにした。機体を分解しての修理・整備で、三菱重工業の最終組み立てラインを活用する 計画。東アジア地域の米軍だけでも250機程度のF35が配備されるとみられ、国内防衛産業へ の波及効果も高まりそうだ。 武器輸出三原則など防衛装備品の調達に関する制度などの要件が整った段階で、日本で の修理・維持整備を検討する。F35は三菱重工が機体を最終組み立てするほか、一定程度の 部品の製造にも日本企業がかかわる見通し。機体を分解しての修理には組み立てラインと同 等の設備と技術が必要になるため、三菱重工が今後整備する予定のラインを活用する。修理 が必要になるたびに米国に機体を送る手間を省きコストを抑える。 一部部品のライセンス国産が始まれば、日本企業が製造した部品などを供給してもらうこと も視野に入れる。修理対象は在日米軍など、アジア地域に展開する米軍のF35が対象になる 見通し。航空自衛隊が調達する機数は現時点で42機にとどまるが、アジア地域に展開する米 軍機の修理・維持整備にも日本がかかわることになれば、部品製造や実際の整備作業にか かわる国内の防衛産業の仕事も大きく増える。 Copyright © 2012 Nikkei Inc. All rights reserved. 本サービスに関する知的財産権その他一切の権利は、日本経済新聞社またはその情報提供者に帰属します。また、本サービスに 掲載の記事・写真等の無断複製・転載を禁じます。
© Copyright 2024 Paperzz