その2 - 日本海難防止協会

助成事業
競艇の交付金による日本財団の助成金を受けて作成しました。
平成19年度
HNS海上災害対策のための
新技術等の研究・開発事業報告書
(その2)
平成20年3月
社団法人
独立行政法人
日本海難防止協会
海上災害防止センター
まえがき
この報告書は、独立行政法人海上災害防止センターが社団法人日本海難防止
協会の委託を受け、平成 19 年度に実施した「HNS海上災害対策のための新技
術等の研究・開発業務」(沈降性物質の回収等に関する新技術の研究等の業務)
の結果を取りまとめたものである。
平成 18 年 6 月 14 日OPRC−HNS議定書を批准するための「海洋汚染等
及び海上災害の防止に関する法律の一部を改正する法律(平成 18 年法律第 68
号)」が公布され、平成 19 年 4 月 1 日からバラ積み有害液体物質を輸送するタ
ンカーの船舶所有者及び陸上保管施設の設置者等に防除措置が義務付けられた。
また、平成 20 年 4 月 1 日からは、バラ積みの有害液体物質を輸送するケミカ
ルタンカーの船舶所有者については、資機材の配備及び防除に関し必要な知識
を有する要員の確保が義務付けられることとなった。
当センターは、今後、ケミカルタンカーあるいは有害液体物質陸上保管施設
から有害液体物質が海上に流出した場合には、船舶所有者あるいは陸上保管施
設設置者からの委託に基づき有害液体物質の防除作業を実施することになる。
当センターでは、平成 13 年度から日本財団の支援を受けHNS対応手法の調
査研究を開始し、ゲル泡による有害蒸気の抑制、吸収性ポリマーによる流出物
質の吸収固化等についての実験を行ってきた。その結果、平成 16 年度までにゲ
ル泡及びポリマーの有効性を確認するとともに、平成 17 年度には、散布装置を
開発した。平成 18 年度には、米国海洋大気庁(NOAA)及び米国環境庁(EPA)
が開発した大気拡散シミュレーションソフト ALOHA を使った「防除作業実施時
における危険範囲設定テーブル」を作成し現場での安全の確保に努めた。今年
度においては、最後に残された「HNSの中和及び2種類の物質の混合の危険
性」についてとりまとめるとともに「海底沈降性物質の回収方法」を確立した。
さらに平成 13 年度から実施してきたHNS関連の調査研究成果を全て取り込
んだ「HNS防除作業マニュアル」を作成した。
今年度をもってHNS対応手法に関する基本的な調査研究は終了することと
なるが、今後は今までの成果を基に引き続き対応手法の調査研究に努める所存
である。
平成 20 年 2 月
独立行政法人海上災害防止センター
は
じ
め
に
この報告書は、当協会が日本財団の助成金及び日本海事財団の補助金を受け、
平成 19年度に実施した「HNS 海上災害対策のための新技術等の研究・開発事
業」のうち、「「沈降性物質の回収等に関する新技術の研究等」の結果について
取りまとめたものである。
HNS 輸送中の海上流出事故時の対応策に関しては、輸送されている HNS の
種類及び特性が多種多様であることから、世界的にも防除手法が確立されてお
らず、また、緊急時の対応策を支援するための関係情報の整備も十分になされ
ていないのが現状である。
本年度は、昨年度の研究成果を踏まえ、海底沈降性物質等に対する経済性及
び実効性に優れた防除技術について明らかにした。また、HNSの中和・混合
など、化学的視野に立った海上災害対策のための技術等についても研究を行な
った。
なお、本調査は本分野に係る専門的な知見を有する独立行政法人海上災害防
止センターに委託し、全面的な協力を得て実施した。
社団法人
平成20年 3 月
日本海難防止協会
目
Ⅰ
次
調査研究の概要
1
調査研究の目的 ·····················································································
1
2
調査研究の内容 ·····················································································
1
Ⅱ
HNSの中和及び二種混合に関する研究
1
目的 ····································································································
2
2
HNSの危険性(引火(発火)
・爆発、酸化、混触) ···································
2
3
海上輸送されるHNSについての混触の危険性···········································
6
告示別表第1
クラス1
火薬類 ························································
6
告示別表第2
クラス2
高圧ガス ·····················································
6
クラス 2.1 引火性高圧ガス·········································
7
クラス 2.2 非引火性ガス············································
7
クラス 2.3 毒性高圧ガス············································
7
告示別表第5
クラス3
引火性液体類·················································
8
告示別表第6
クラス4
可燃性物質····················································
9
クラス 4.1 可燃性固体 ··············································
9
クラス 4.2 自然発火性物質 ········································
9
クラス 4.3 水反応性物質 ···········································
9
告示別表第7
クラス5
酸化性物質···················································· 10
クラス 5.1 酸化性物質 ·············································· 10
クラス 5.2 有機過酸化物 ··········································· 10
告示別表第4
クラス6
毒物類·························································· 11
クラス 6.1 毒物························································ 11
クラス 6.2 病毒をうつしやすい物質 ···························· 11
クラス7
放射性物質 ···················································· 11
告示別表第3
クラス8
腐食性物質···················································· 12
告示別表第8
クラス9
有害性物質···················································· 12
4
海上輸送されている酸化性物質及び腐食性物質の中和による無害化 ··············· 13
5
HNSの中和及び二種混合に関する予備実験 ············································· 15
5.1
実験状況 ····················································································· 15
5.2
海水への硫酸の投入······································································ 16
5.3
海水への硝酸の投入······································································ 17
5.4
予備実験の考察 ············································································ 18
酸及びアルカリの海水投入実験 ······························································· 19
6
6.1
各種酸の海水投入実験 ·································································· 19
6.1.1
リン酸の海水投入実験 ························································ 19
6.1.2
塩酸の海水投入実験 ··························································· 20
6.1.3
酢酸の海水投入実験 ··························································· 20
6.1.4
硝酸の海水投入実験 ··························································· 21
6.1.5
硫酸の海水投入実験 ··························································· 21
6.2
各種アルカリの海水投入実験 ························································· 22
6.2.1
苛性ソーダ 50%溶液の海水投入実験······································ 22
6.2.2
粒状苛性ソーダの海水投入実験 ············································ 23
6.2.3
炭酸ナトリウムの海水投入実験 ············································ 23
6.2.4
炭酸水素ナトリウムの海水投入実験 ······································ 24
硫酸及び苛性ソーダの海上流出想定実験 ··················································· 25
7
7.1
硫酸の海上流出想定実験 ······························································· 25
7.2
苛性ソーダ 50%溶液の海上流出想定実験 ········································· 26
酸とアルカリの中和実験 ········································································ 27
8
8.1
硫酸と炭酸ナトリウム(粉末)の中和実験······································· 27
8.2
硫酸と炭酸水素ナトリウム(粉末)の中和実験································· 28
8.3
硫酸と苛性ソーダ 12%溶液の中和実験············································ 28
8.4
臭素水と炭酸ナトリウム(粉末)の中和実験···································· 29
混触危険性の実験(硝酸と可燃性液体) ··················································· 30
9
9.1
ベンゼン(芳香族炭化水素)と硝酸の混触実験································· 31
9.2
n−ヘキサン(鎖状飽和炭化水素)と硝酸の混触実験························ 32
9.3
アセトン(ケトン)と硝酸の混触実験 ············································· 33
9.4
アクリロニトリル(有機シアン化合物)と硝酸の混触実験·················· 34
9.5
スチレンモノマー(鎖状不飽和炭化水素)と硝酸の混触実験··············· 35
9.6
1−オクテン(鎖状不飽和炭化水素)と硝酸の混触実験····················· 36
9.7
アクリロニトリルと 50%苛性ソーダ溶液の混触実験 ·························· 37
10
硝酸と粉茶(有機物)の混触実験 ························································· 38
11
実験結果考察 ···················································································· 39
12
実験結果一覧 ···················································································· 41
中和及び混触実験写真 ········································································· 45
Ⅲ
沈降性物質等の回収に関する新技術の研究
1
目的 ···································································································· 57
2
内容 ···································································································· 57
3
海底沈降性物質の回収手法 ······································································ 58
3.1
使用資機材 ·················································································· 58
3.2
実験で使用した特殊機材································································ 58
3.3
海底から船上に回収するまでの手順及び注意事項······························· 62
3.4
HNS海底沈降性物質回収記録票···················································· 63
3.5
横須賀訓練水槽における回収実験···················································· 65
3.5.1
予備実験··········································································· 65
3.5.2
本実験·············································································· 65
海底沈降性物質の回収実験写真······························································· 75
付録
船舶による危険物の運送基準を定める告示別表第1∼第8に掲載されている物質
毎の引火爆発の危険性及び人体への有害性、混触の危険性
Ⅰ
調査研究の概要
1
調査研究の目的
海上に流出した有害液体物質への対応の一つとして、酸性の物質にアルカリ性の物質
を加え(あるいはその逆)、中和・無害化する手法が考えられる。しかし、海上に流出し
た大量の物質に対してそのような手法をとることについては十分な調査がなされていな
い。また、ケミカルタンカーの事故では、必ずしも1つの物質が海上に流出するとは限
らず、場合によっては2種類の物質が流出して混合し性状が変化したり、あるいは反応
により新たな危険有害物質が生じることもある。
船舶により海上輸送されている様々なHNS(危険有害物質)が海上に流出した場合
において、中和の可否、2種類の物質の混合による引火・爆発などの危険性及び人体へ
の有害性について調査した。
さらに、HNS(危険有害物質)が海上に流出した場合、海水比重より重く、海水に
溶解しない物質については海底に沈降し、長期間海底に残留することになる。海底に沈
降した有害危険物質は、海底生物に悪影響を及ぼすため海底から回収することが必要と
なる。しかし海底からの有害危険物質の回収手法については未だ確立されているとはい
えず、HNS対応体制整備にあっては、海底からの有害危険物質の回収手法を確立する
必要がある。このため海底沈降性物質を安全に船上に回収するための手法について調査
した。
2
調査研究の内容
平成19年度に実施した調査研究の項目は、以下のとおりである。
(1) HNSの中和及び二種混合に関する研究
(2) 沈降性物質等の回収に関する新技術の研究
(3) 「HNS防除作業マニュアル」の作成及び配布
1
Ⅱ
HNSの中和及び二種混合に関する研究
1
目的
「危険物船舶運送及び貯蔵規則」による「船舶による危険物の運送基準等を定める告示」
に掲載されている別表第1(火薬類)、別表第2(高圧ガス)、別表第3(腐食性物質)、
別表第4(毒物類)、別表第5(引火性液体類)
、別表第6(可燃性物質類)、別表第7(酸
化性物質類)
、別表第8(有害性物質)に記載されている物質について、個別の危険有害
性及び混触の危険性を調査した。
酸性あるいはアルカリ性の物質が海上に流出した場合の対応の一つとして中和が考え
られるが、中和については一般的に発熱することが知られており、また、中和するために
は撹拌混合が必要となる。このため海上に大量に流出した酸あるいはアルカリの無害化の
手法としての中和に関して、いくつかの実験を行い中和の可否について調査した。
また、ケミカルタンカーのうちパーセルタンカーにあっては、数十種類の有害液体物
質を輸送しており、事故の際には必ずしも1つの物質が海上に流出するとは限らず、場合
によっては2種類の物質が流出する結果、物質が混合し性状が変化したり、あるいは反応
により新たな危険有害物質が生じることもある。このため混触に関するいくつかの実験を
行い二種類の物質の混触の危険性について調査した。
2
HNSの危険性(引火(発火)
・爆発、酸化、混触)
HNSの中には衝撃を与えたり、温度を一定以上に上げたり、火種を近づけたり、あ
るいは他の物質との混触により引火(発火)・爆発を起こすものもある。
(1)引火性・可燃性物質
引火性物質とは、ある一定の温度以上において必要なエネルギーを与えると容易に
引火する物質である。可燃性物質とは、常温以下の温度で空気中において火種があれ
ば容易に燃焼する物質を一般に言う。
① ガス及び蒸気
可燃性ガスは水素、メタンなどの常温常圧でガスであるもの、エチレン、塩化ビニ
ル、アンモニア、ブタン、プロパンなど加圧して液化しているもの、炭化カルシウム
(Calcium carbide)が水と反応して発生するアセチレン(高引火性・爆発性)などの
溶解ガスなどがある。また、石油など液体から発生するものを可燃性蒸気という。
2
② 液体
石油など液体から発生するものを蒸気と呼び、可燃性である場合には可燃性蒸気と
いう。これらの可燃性蒸気は空気の混合気が形成され、かつ火種が近づけられれば引
火する。液体の可燃性物質は温度が上昇すれば蒸気圧が大きくなり容易に引火するよ
うになる。
(2)爆発性物質
爆発性物質は熱、火花、打撃、摩擦などのエネルギーが与えられると条件により発
ばく ごう
火・爆発を起こす。爆発には、爆轟(デトネーション)と呼ばれる衝撃波を伴い燃焼
速度が音速(330m/s)以上の燃焼と衝撃波の発生を伴わない爆燃と呼ばれる燃焼があ
ばく ごう
る。ニトロ化合物は爆轟を起こす。プロパン(液化ガス、蒸気密度 1.52)、酸化エチレ
ン(液化ガス、蒸気密度 1.4)やプロピレン(液化ガス、蒸気密度 1.49)なども爆発
を起こす。
(3)発火性物質
発火性物質には、水と接触すると発熱・発火する禁水性物質と空気に触れると発熱・
発火する自然発火性物質とがある。
①
禁水性物質には、水と接触すると発熱反応を起こすもの、可燃性ガスを発生し発火
するものとがある。金属ナトリウム、リン化カルシウムなどは水と接触すると発熱・
発火する。
②
自然発火性物質には、空気に触れると発熱・発火するものがある。黄リン、合成ゴ
ム製造の触媒として使用されるアルキルアルミニウムなどは空気に触れると自然発火
する。また、環境雰囲気下で自己発熱し、その熱が物質内部に蓄熱されて温度が上昇
し、ついには発火にいたる物質もある。ニトロセルロース(硝化綿、白色または黄色
の綿状物質、セルロースの硝酸エステル、セルロイドの原料)などがこれらに当たる。
また、植物油の亜麻仁油などがしみ込んだ布が酸化し自然発火することもある。
(4)酸化性物質
酸化性物質は化学的に活性で、可燃性物質との混合により条件によっては発火・爆
発や火災の原因となるものもある。液体や固体の酸化性物質は加熱・打撃・摩擦など
によって酸素を放出しながら分解し、同時に大量の熱を発生するため、周囲に可燃物
があると酸化反応でまた大量の熱を発生し、発火・爆発や火災に至るものもある。
酸化性物質としては、オゾン、フッ素のような気体、硝酸、次亜塩素酸塩水溶液の
ような液体、金属過酸化物、過マンガン酸塩などの固体物質がある。
特に硝酸は強い酸化剤であり、また、強酸でもある。木材など有機物との混触によ
り発火・爆発を起こすこともある。
3
(5)混触危険物質
混触危険とは 2 種以上の化学物質が混触することにより、もとの状態に比べてより
危険な状態になることをいう。
混触によりただちに発熱・発火する例としては、過酸化ナトリウム、過マンガン酸
カリウムなどの酸化剤と可燃性物質との混触や臭素酸カリウムなどのオキソハロゲン
酸塩と濃硫酸などの強酸との混触が知られている。次亜塩素酸ナトリウムは、強アル
カリであり家庭用漂白剤として使われるがトイレ用洗剤などの強酸性物質と混ぜると
有毒な塩素ガス(黄緑色)を発生する。
参考文献:安全工学協会編 1999『新安全工学便覧』コロナ社
4
3
海上輸送されるHNSについての混触の危険性
「船舶による危険物の運送基準を定める告示」に規定する物質に関し、告示別表第
1、第2、第3、第4、第5、第6、第7及び第8にある各物質毎に、個別の引火・
爆発の危険性及び人体への有害性、混触の危険性についてまとめた。
告示別表
IMDGコードクラス
別表第1
火薬類
クラス1
火薬類
別表第2
高圧ガス
クラス2
高圧ガス
別表第3
腐食性物質
クラス8
腐食性物質
別表第4
毒物類
クラス6.1毒物類
別表第5
引火性液体類
クラス3
引火性液体類
別表第6
可燃性物質類、
クラス4
可燃性物質類
自然発火性物質
水反応可燃性物質
別表第7
酸化性物質類
クラス5
酸化性物質類
別表第8
有害性物質
クラス9
有害性物質
告示別表第1
火薬類(クラス1
火薬類)
火薬類は、直接の着火源に曝されなければ通常、容易には爆発を起こさない。ほと
んどの火薬類は、火炎に巻き込まれた場合、初めに燃焼し、短時間の内に爆発を生じ
る。積載の量によっては、一気に爆発すると本船を損傷することになる。火薬類を巻
き込む火災にあっては、窒息消火や空気遮断消火による消火の効果は低い。消火にあ
たっては、大量の水を放水し、貨物を冷却することのみが有効である。火薬類の一部
は、燃焼時、有毒ガスを発生する場合があるので、消火対応にあたっては空気呼吸器
の使用が必要である。
告示別表第2
高圧ガス(クラス2
高圧ガス)
高圧ガス容器が火災に巻き込まれ、加熱された場合、ロケット現象や爆発を起こす
こととなる。そのため、火災に巻き込まれた場合は、大量の水噴霧により容器の冷却
に努めなければならない。
液化ガスが漏洩した場合、それに触れれば凍傷を起こす。また漏洩物が鋼製の金属
構造物に接触した場合、極度の低温により脆性破壊を起こす可能性がある。
6
クラス2.1
引火性高圧ガス
容器の安全バルブや積み込み用の配管類、マンホールカバーなどから放出したガス
が燃焼している場合、容器の激しい爆発の恐れは少ない。バルブなどの操作で漏洩を
簡単に止めることが出来ない場合は、そのまま燃焼させてしまう方が安全である。も
しも燃焼せずに漏洩している場合、その量が大量で、空気と適量に混合すれば、なん
らかの着火源により蒸気雲爆発を起こす可能性がある。そのため全ての着火源を遠ざ
け、水噴霧などで蒸気を拡散させる必要がある。空になった容器には、引火爆発に十
分な量の引火性ガスが残留していることがある。水を張るなどして、完全に容器内部
をパージしなければならない。水素ガスやシランガス(H4Si、無色の気体、半導体用ガ
ス、TWA 5ppm、爆発下限界 1.37%、爆発上限界 100%)などがこの類に入る。
クラス2.2
非引火性ガス
毒性の無いガスであっても、閉鎖場所のような場所で漏洩すれば、酸素欠乏危険が
生じる。アルゴンガスやヘリウムガスなどが、この類に入る。
クラス2.3
毒性高圧ガス
高圧ガス容器には、熱による容器の破壊を防ぐため、破裂板が装備されている。し
かし、毒性のある物質には、この破裂板が装備されていないことがある。そのため容
器が火炎に晒された場合、ロケット現象や爆発を起こす可能性が大きい。無水アンモ
ニアガス、塩素ガス、無水臭化水素などがこの類に入る。酸化性を持つガスは、漏洩
すれば多くの有機性物質と激しく反応し、発火の恐れが生じる。また金属物質と反応
し、水素ガスのような引火性ガスを生じる可能性もある。これらガスが漏洩すれば非
常に危険なため、専門家からの助言が必要である。水噴霧による蒸気のノックダウン
は有効である。
事故事例
本船船倉内に積載された引火性高圧ガス及び毒性高圧ガスの詰められたシリン
ダーが、火災に巻き込まれた。その際、シリンダーに破裂板の装備がされていな
い毒性高圧ガスシリンダーは、多くの容器が破裂していた。ガスの中にはクラス
2.3に分類される腐食性の無水臭化水素ガスも含まれていたが、幸い、周辺の
物質と反応した形跡は認められなかった。
7
告示別表第5
引火性液体類(クラス3
引火性液体)
多くの引火性液体は、水よりも比重が軽く、水面に浮くため、消火に当たって直接
放水することは引火性液体を拡散させることとなり、火災の拡大につながる。大量に
気化した蒸気が空気と適量に混合すれば、蒸気雲爆発の可能性が生じる。着火源に接
触すれば、強烈な熱を持った炎を生じ、爆燃、時として爆轟が起き、壊滅的な結果を
もたらす。引火性蒸気に水を噴霧することは、蒸気雲爆発を防ぐ上で有効である。引
火性物質の中には人の健康に有害な物質も多い。
8
告示別表第6
可燃性物質類、自然発火性物質、水反応可燃性物質
(クラス4
クラス4.1
可燃性物質)
可燃性固体
可燃性固体、水で濡らされ感度を下げられた火薬類、そして自己反応性物質などが
含まれる。可燃性固体は燃焼しやすく、火災に巻き込まれた場合、クラス1の火薬類
と同様の注意が必要な物質もある。自己反応性物質は輸送にあたって温度制御しなが
ら運ばれる。そのため温度制御に失敗した場合、分解爆発などの反応を起こす可能性
がある。モルテン硫黄、赤リン、水を含んだニトロセルロースなどがこの類に入る。
クラス4.2
自然発火性物質
空気と接触すると簡単に発火したり、自然に発火を起こす自己発熱物質が含まれる。
安定化されていないフィッシュミール、黄リンなどがこの類にはいる。
クラス4.3
水反応性物質
水と激しく反応、発熱し、引火性ガスを発生する。
金属ナトリウム、フェロシリコンなどがこの類に入る。金属ナトリウム、カリウム、
マグネシウム、チタン、ジルコニウムなどが燃焼している場合、通常の消火剤には酸
素が含まれるため、このような消火剤を使用すると、空気中よりも激しく燃える。マ
グネシウム、チタン、ジルコニウムなどは窒素中でも窒化物を作りながら燃え続ける。
粉状のグラファイト(黒鉛)は、これら火災の消火に有効である。
事故事例
可燃性固体である、鋼製小型ドラム入りジニトロソペンタメチレンテトラミンの詰
められたコンテナが、夏季の早朝にコンテナ保管ヤード上で爆発を起こした。ヤー
ドの警備担当者は10数メートルの火柱が上がるのを目撃している。熱に不安定な
可燃性物質が鋼製ドラムに詰められ、夏季の太陽の輻射熱により蓄熱し、分解を起
こしたものと考えられる。
9
告示別表第7
酸化性物質(クラス5
酸化性物質)
クラス5に分類される物質は、他物質との反応性が高いため、混触の危険を起こし
やすい。また人体との接触は皮膚、粘膜を損傷する恐れがある。
クラス5.1
酸化性物質
酸化性物質は、それ自体に可燃性が無くとも、酸化されやすい可燃性物質(有機性
物質の紙や布など)と反応し、それらを燃焼させる危険性を秘めている。
この類には塩素酸ナトリウム(塩素酸ソーダ、除草剤の主成分、NaClO3)、過マンガ
ン酸カリウム(強力な酸化剤、深紫色の結晶)などが含まれる。
クラス5.2
有機過酸化物
非常に反応性に富む物質であり、着火すれば激しく燃焼し、爆発するものもある。
また、可燃性物質の燃焼を助ける。ある種のものは温度制御されて輸送される。液体
の有機過酸化物は容易には着火しないが、一旦着火すれば急速に燃焼する。一方、固
体の有機過酸化物は容易に着火し、着火すれば急速に燃焼する。この類にはメチルエ
チルケトンパーオキサイド(無色透明の油状の液体、メチルエチルケトンと過酸化水
素との反応物質、強い衝撃あるいは日光に当たると分解発火する)、ジベンゾイルパー
オキサイド(過酸化ベンゾイル、漂白剤などに使われる、白色の粉末、80℃で自然発
火、強力な酸化剤でもある)などが含まれる。
事故例
1) 量は多くないが、色々な有機過酸化物を、他の貨物と共に船倉内に積載した小
型貨物船が、荷役終了して出港後、船倉に通じているエンジンルーム内に隔壁
を通して流入した白煙が立ちこめ、航行不能となった。しばらくして突然船倉
で爆発が生じ、ハッチカバーの鋼製ポンツーンが全て吹き飛んだ。漏洩した有
機過酸化物に異物が混触したか、あるいは周囲の熱により自己分解したか、原
因は不明である。
2) 酸化性物質の塩素酸ナトリウム(粉末)がコンテナヤードを汚染した。ヤード
を水洗した際、ガントリークレーンのレール側溝に汚染が残り、数日して側溝
中のゴミが自然発火した。塩素酸ナトリウムと側溝中の有機性物質(ゴミ)が
混触し、発火したものと考えられる。
10
告示別表第4
毒物類(クラス6
毒物類)
これら物質は当然のことながら、海洋生物に対しても重大な影響をもたらす可能性
がある。漏洩や火災事故時には専門家の助言を得ることが必要である。緊急対応にあ
たっては、毒性に見合った個人防護具の着装は必須である。また引火性を持つ毒物も
あるので、その場合、双方の注意が必要である。
クラス6.1
毒物
接触や吸入により毒性を示す。毒性の影響は急性的なもの、あるいは暴露してから
時間が経って現れるものなど様々である。この類にはシアン化合物、水銀化合物など
が含まれる。
クラス6.2
病毒をうつしやすい物質
病原体を含むもの、生物製品、診断用の標本、病院廃棄物などが含まれる。これら
は火災にあっても生き残る可能性がある。
クラス7
放射性物質
放射性物質は健康に有害な放射線を放出する。強い放射線を浴びれば即死につなが
るが、弱い放射線でも長期的に浴びるようなことがあれば、ガンや腫瘍の発生など、
重大な健康影響が出現する可能性がある。また体内に取り込まれれば少量であっても、
臓器に蓄積して長期的に有害な影響を与える。放射線の防護については一定の知識も
必要である。従って、これら物質は通常、事故に巻き込まれた場合でも、簡単に破壊
されたりしない頑丈な容器に入れられて輸送される。しかし、万一、内容物が外部に
漏洩しているような疑いがある場合は、直ちに専門家の助言を得なければならない。
放射線は目に見えないため、放射線測定器を備えておくことは重要である。物質によ
っては、その他の危害も併せ持つものもあることに注意を払わなければならない。
放射線防護の基本原則として、遮蔽、距離そして時間が挙げられる。
事故事例
日本向けのオイルコークスを積載した大型バルクキャリアーの船倉内に、米国の
積み込み港で、積載量をモニターする機器に装備されていたコバルト60(10m
Ci、Ciは放射能単位キュリー)の線源が何らかの原因で落下した。日本に到着
後、放射線モニターを使い、船倉内の貨物に紛れ込んだコバルト60の探索が行わ
れた。その際、放射線防護の3原則を守って探索作業が行われた。作業時間の短縮、
発見した場合、長い柄のついたトングで回収する、コバルト60は鉛製の特殊容器
に回収するなどである。
11
告示別表第3
腐食性物質(クラス8
腐食性物質)
このクラスには、金属を腐食したり、他の物質と反応したり、人の組織を破壊した
りするものが含まれ、混触危険を起こしやすい。引火性を持つ腐食性物質もある。こ
の類には苛性ソーダ、硫酸、硝酸などが含まれる。
事故事例
米国においてケミカルタンカーが航行中、突然爆発を起こし、その後火災となった。
船体が二つに折れ、一方は沈んだが、片方がドックに引かれ、爆発原因の調査が行
われた。本船は事故当時、爆発を起こすようなケミカルは積んでいなかった。調査
の結果、前航海時に、積荷の苛性ソーダが亜鉛コーテイングを施したボイドスペー
スに漏れたことが分かり、また、亜鉛コーテイングの一様な腐食などから、苛性ソ
ーダと亜鉛の反応により発生した、水素ガスが原因とされた。
別表第8
有害性物質(クラス9
有害性物質)
このクラスは他の危害クラスに当てはまらない色々な危険物を含む。そのためクラ
スの一般的な性状というものはない。緊急時には、それぞれの物質の性状に応じた対
応の方法をとらなければならない。
12
4
海上輸送されている酸化性物質及び腐食性物質の中和による無害化
危険有害物質の中から、特に混食危険の大きいと思われる、酸化性物質及び腐食性物
質(酸、アルカリ)を取り上げ、それらの中和による無害化ついてまとめた。
(1)中和による無害化についての基本的な考え方
1)
酸とアルカリの中和反応
a)酸
酸とは酸っぱい味を持ち、水に溶けたとき電離してH+イオンを出す性質をいう。
例
塩酸
HCl→
H+ +
Cl−
この際、電離が著しく起きて多くのH+イオンを出すほど強い酸と言うことが出来る。
強酸は塩酸、硫酸、硝酸など、弱酸は酢酸、亜硫酸、炭酸、リン酸などがある。
b)アルカリ
アルカリとは、手に付けるとヌルヌルした感触があり、水に溶けたとき電離してO
H-イオンを出す性質をいう。
例
苛性ソーダ
NaOH
→
Na+ +
OH−
酸の場合と同じように、多く電離するものが強アルカリである。
強アルカリは苛性ソーダ、苛性カリなどで、アンモニア水、水酸化アルミニウムな
どは弱アルカリである。
c)酸とアルカリの中和反応
酸とアルカリが反応し、お互いの性質をうち消し合って、水と塩が生じる反応をい
う。中和すれば、溶液は酸でもアルカリでもなくなり、中性となる。中和反応は、殆
どの場合発熱反応である。
例
塩酸と苛性ソーダ
HCl+
NaOH
塩酸とアンモニア
HCl+
NH4OH→
硫酸と苛性ソーダ
H2SO4+2NaOH→
13
→
NaCl(塩)
NH4Cl
+
+
H2O(水)
H2O
Na2SO4+2H2O
(2)酸化性物質と還元性物質の中和反応
酸化性物質には、硝酸塩、次亜塩素酸塩、亜塩素酸塩、濃硝酸、塩素、臭素などが
あり、これらは反応性が高く、混触すると危険になる物質が多い。中でも硝酸は多方
面に使用され、混触による事故の例が多い。
還元性物質には、炭化水素類、アミン類、アルコール類、油脂、金属粉、その他有
機性物質などがある。
酸化性物質は還元性物質と反応し、酸、アルカリの中和反応の時と同じように、反
応により、お互いが元の性質を減じる。反応が激しい場合は、発火や爆発が生じる。
金魚の水槽に、水道水のカルキ(次亜塩素酸ソーダ:酸化性物質)抜きとして、チ
オ硫酸ナトリウム(還元性物質)が使用されるが、これは一種の中和反応ともいうこ
とができる。しかし、お互いの濃度が高い場合は、激しい反応が生じる。また、単純
に酸化性物質と還元性物質を接触させても、無機の酸、アルカリの中和と異なり、簡
単に反応せず、反応に一定の条件が必要な場合もある。
次亜塩素酸
HClO
亜塩素酸
HClO2
塩素酸
HClO3
過塩素酸
HClO4
14
5
HNS の中和及び二種混合に関する予備実験
海上流出した化学物質に中和属性となる化学物質(例:アルカリ性に対して酸性)
を投入して中和による海洋汚染防除の有効性を調査した。
実験方法:万能指示薬の水溶液(アルカリ性に調整)に酸性溶液を滴下し、反応
(中和状況)を確認する。
5.1
実験状況
①使用試薬・機材の説明。
万能指示薬:広い範囲の pH で異なる呈色
を示す酸塩基指示薬。酸性であれば赤∼黄、
中性であれば緑、アルカリ性は青∼紫を示す。
写真予備−1は、万能指示薬を滴下して呈色
させた人工海水を透明なアクリル円筒中に満た
したものである。人工海水は pH8.2 程度で、
わずかにアルカリ性の状態となっている。
写真予備−1
万能指示薬水溶液
(青はアルカリ性、海水はわずかにアルカリ性を示す)
比較試料:写真予備−2は pH が既知の酸性、アルカリ性及び中性の標準液に万能指
示薬を滴下して呈色させたものであり、反応状態の比較参考とする。
写真予備−2
比較試料
写真予備−3
水溶液との比較
(青はアルカリ性、海水はわずかにアルカリ性を示す)
写真の左から、酸性(赤色水溶液、pH 値 4.01)
中性(緑色水溶液、pH 値 6.86)
アルカリ性(青色水溶液、pH 値 9.18)
15
5.2
海水への硫酸の投入(試薬:特級濃硫酸 95%以上、1.8g/cm3)
人工海水中に硫酸を1ml滴下したところ投入箇所にてわずかな白色煙霧の
発生を確認した。(ただし写真では判別困難)
硫酸投入後、液面ではアルカリの海水と酸性の硫酸による中和(緑色)による
変色は殆ど確認できなかった。
(写真予備−4)
投入した硫酸は容器底部に溜まっていき、水溶液は中和状態を超えて赤く変色
して酸性を示す状態となった。
(写真予備−5)
写真予備−4
硫酸投与時の液面
写真予備−5
反応状況
左の底部は硝酸による酸性(赤)を示す
リトマス試験紙を投入して水溶液の性状の
分布確認をしたところ、中層より上層部分では
試験紙は青く変色(アルカリ性)していたが
液の色の境から青色が抜け出し赤色(酸性)
に変色した。
(写真予備−6)
写真予備−6
リトマス試験紙
上層部
青
アルカリ性
下層部
赤
酸性
硫酸は底部に沈み滞留している
16
5.3
海水への硝酸の投入(試薬:特級濃硝酸 60∼61%、1.38g/cm3)
人工海水中に硝酸を1ml投入したところ、硫酸と同様の現象が起こった。
硝酸を投与時に液面に白色煙霧がわずかに発生し、液面での中和反応はほとんど
見られず、容器底部に硝酸が溜まって酸性を呈した。
(写真予備−7)
リトマス試験紙でも硫酸の時と同様の現象であった。
(写真予備−8)
写真予備−7
底部が赤変中
写真予備−8
底部の青色が抜け赤色に変化
硝酸投与後の苛性ソーダの追加投入
硫酸、硝酸を投与したそれぞれの容器に 40%苛性ソーダ溶液(強アルカリ性)を
投与した。比重が重い苛性ソーダで底部の酸性域を中和できるかどうか検証した。
苛性ソーダを1ml投与したところ、容器底部に苛性ソーダの沈澱物を見ることは
できたが、周辺の酸性域を積極的に中和することはなかった。(写真予備−9)
。
沈殿物の液性を調べるためにリトマス試験紙を沈殿物に直接狙い落としたところ、
リトマス紙は酸性域にあるにもかかわらず、沈殿物と接触するとすぐにアルカリ性
の反応(青)を示した。
(写真予備−10)
写真予備−9
苛性ソーダを投入したところ
写真予備−10
苛性ソーダとリトマス紙
(沈殿物付近は青に変色し、アルカリ性を示す)
(硝酸+苛性ソーダ)
(硝酸+苛性ソーダ)
底部に苛性ソーダは沈降するも
苛性ソーダが沈降した部分のみ
中和には至らず(リトマス紙赤)
アルカリを示した(リトマス紙青)
17
攪拌効果の検証
硫酸、苛性ソーダが混在した着色水溶液を、攪拌した場合の液の性状変化を
確認した。その結果、水溶液全体が黄色く変色し、中性寄りの性状に変化(中
和)したことが判明した。
(写真予備−11)
撹拌の結果、中和
された硫酸と苛性
ソーダ
未撹拌の状態、硫酸
と苛性ソーダが底
部に滞留した状態
中和せず
写真予備−11 攪拌前後の比較
右の容器(硝酸+苛性ソーダ)未撹拌(底部に硝酸と苛性ソーダが中和せずに滞留)
左の容器(硫酸+苛性ソーダ)撹拌後:
(中和された状態)
結論 硫酸(酸性)が海上に流出した場合、海水よりも比重が重い(比重 1.8)ため海
底に沈降する。さらに中和剤である苛性ソーダ(アルカリ)も海水よりも比重が
重い(比重 2.1)ため海底に沈降するが、両者が自然な状態で混じり合うことは
ない。よって、中和するためには人為的に撹拌することが必要となるが、海底に
沈降したものを人為的に撹拌することは容易でない。
5.4
予備実験の考察
アルカリ性又は酸性の化学物質が海上に流出し海底に沈降した場合、中和し無害
化するためにアルカリ性又は酸性の物質を入れるという方法は、物質が存在する場
所の特定の困難性及び撹拌の困難性を考えると現実的ではないと思料する。
さらに、中和するための物質を新たに投入することにより、海洋環境への新たな
汚染源となるおそれもある。撹拌することにより酸性物質とアルカリ性物質を混合
しない限り、酸性物質とアルカリ性物質がそれぞれ存在し、海洋生物にとって両方
の物質が有害性を持つことになる。
「攪拌することにより中和できるのではないか?」という考え方に対しては、広
い海中あるいは海底でその流出した化学物質が滞留しているエリアを探索するのが
難しい上に、海中あるいは海底に存在する物質を攪拌する手段も現状ではない。
あえて中和が考えられるのは、ドックなど閉鎖された場所での流出した物質の中
和、あるいはタンクに残存している物質の中和であろう。
18
6
酸及びアルカリの海水投入実験
海上輸送されている強酸、強アルカリ(苛性アルカリ)、弱酸、弱アルカリの代表的な
物質について、海水に流出した際の挙動及び反応を調べるため、いくつかの実験を行っ
た。
使用試薬
酸
アルカリ
リン酸
85%
塩酸
35−37%
酢酸
99.7%
硝酸
60%
硫酸
95%
苛性ソーダ(粒状水酸化ナトリウム)
炭酸水素ナトリウム
炭酸ナトリウム
以上(和光純薬工業製
試薬特級)
標準海水(八州薬品製)
6.1
各種酸(硫酸、塩酸、リン酸、酢酸)の海水投入実験
実験方法:100ml容ビーカーに海水を20ml入れ、スターラーで緩く攪拌し
ながら、メスシリンダーを用い、酸類を20ml徐々に加え、ビーカー中
での反応の激しさ、温度変化、刺激性ガス、蒸気発生などを観察した。
6.1.1
リン酸の海水投入実験
リン酸を海水に投入後、すぐに混合液の温度上昇が始まった。初期海水温度は
26.5℃、約1分で40℃まで上昇したが、その後はゆるやかに下降した。刺
激性ガス、蒸気の発生は無く、激しい反応も起きなかった。
写真1
海水にリン酸を投入(温度が約14℃上昇、それ以外の変化なし)
19
6.1.2
塩酸の海水投入実験
塩酸を海水に投入後、すぐに混合液の温度上昇が始まった。初期海水温度は2
6.5℃、約1分で37℃まで上昇したが、その後はゆるやかに下降した。刺激
性ガス、蒸気の発生は無く、激しい反応も起きなかった。
写真2
海水に塩酸を投入
(温度が約10℃上昇、それ以外の変化なし)
6.1.3
酢酸の海水投入実験
酢酸を海水に投入後、すぐに混合液の温度下降が始まった。初期海水温度は2
5.5℃、約1分で24.5℃に下降したが、その後はゆるやかに元の海水温度
に戻った。酢酸は強い刺激性があるが、反応による特別な刺激性ガス、蒸気の発
生は無く、激しい反応も起きなかった。
写真3
海水に酢酸を投入
(温度が約1℃低下、それ以外の変化なし)
20
6.1.4
硝酸の海水投入実験結果
硝酸を海水に投入後、すぐに混合液の温度上昇が始まった。初期海水温度は2
6.5℃、約1分で37℃まで上昇したが、その後は緩やかに下降した。
刺激性ガス、蒸気の発生は無く、激しい反応も起きなかった。
写真4
海水に硝酸を投入
(温度が約10℃上昇、それ以外の変化なし)
6.1.5
硫酸の海水投入実験結果
硫酸を海水に投入後、すぐに混合液の温度が急激に上昇し、沸騰が始まった。
初期海水温度は26.5℃で、すぐに100℃を超した。硫酸を投入時、海水と
激しい反応が起き、強い刺激臭を持つ蒸気が発生した。刺激臭を持つ蒸気は硫酸
ミストと考えられる。亜硫酸ガスについて検知管で測定したが、検出されなかっ
た。
写真5
海水に硫酸を投入
(温度が約75℃上昇、強い刺激臭のある硫酸ミストが発生した)
21
6.2
各種アルカリの海水投入実験
実験方法:ビーカーに海水を20ml入れ、スターラーで緩く攪拌しながら、液体
苛性ソーダ50%溶液では、メスシリンダーを用い20ml、粒状苛性ソ
ーダ、炭酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムでは、そのままの状態で徐々
に20gを加え、ビーカー中での反応の激しさ、温度変化、刺激性ガス、
蒸気発生などを観察した。
6.2.1
苛性ソーダ50%溶液の海水投入実験
投入後、すぐに混合液の温度上昇が始まった。海水の初期温度は26.5℃、
約1分で34℃まで上昇したが、その後は緩やかに下降した。
刺激性ガス、蒸気の発生は無く、激しい反応も起きなかった。
写真6
海水に液体苛性ソーダを投入
(温度が8℃少々、それ以外の変化なし)
22
6.2.2
粒状苛性ソーダの海水投入実験
投入後、すぐに混合液の温度上昇が始まった。海水の初期温度は26.5℃、
約1分で86.5℃まで上昇したが、その後は緩やかに下降した。
温度の急上昇による、アルカリのミストと思われる刺激臭が感じられた。
写真7
海水に粒状苛性ソーダを投入
(温度が約60℃上昇、それ以外の変化なし)
6.2.3
炭酸ナトリウムの海水投入実験
投入後、すぐに混合液の温度上昇が始まった。海水の初期温度は22.0℃、
約1分で39.0℃まで上昇したが、その後は緩やかに下降した。
刺激性ガス、蒸気の発生は無く、激しい反応も起きなかった。
写真8
海水に炭酸ナトリウムを投入
(温度が約17℃上昇、それ以外の変化なし)
23
6.2.4
炭酸水素ナトリウムの海水投入実験結果
投入後、すぐに混合液の温度下降が始まった。海水の初期温度は22.0℃、
約1分で19.5℃まで下降したが、その後は緩やかに元の温度に戻った。
刺激性ガス、蒸気の発生は無く、激しい反応も起きなかった。
写真9
海水に炭酸水素ナトリウムを投入
(温度が約3℃下降、それ以外の変化なし)
24
7
硫酸及び苛性ソーダの海上流出想定実験
7.1
硫酸の海上流出想定実験
実験方法 :濃硫酸10mlを、ピペットを用い、18Lの海水を張った水槽に、海
水表面上2cm上方から投入し、その様子を観察した。海水は山田式p
H万能指示薬で着色した。万能指示薬は、pHがアルカリでは青、中性
で緑、酸では赤色を呈する。海水はわずかにアルカリ性であるため、実
験開始前は青緑色を呈している。
実験結果
硫酸10mlを投入時、投入場所直近海水表面から、一瞬、わずかに白煙が目視
できた。しかし激しい反応は認められなかった。投入した硫酸は、直ちに海水中を
落下、容器の底に溜まり、ゆるやかに容器底部全体に拡散していった。1分後、底
層部のpH指示薬の色が、赤く変化して底層部が酸性となったことを示していた。
しかし上層は硫酸を投入した部分も含め、初期の青緑色から余り変化は認められな
かった。容器内の海水の色調については、青緑色の上層と赤色の下層に、はっきり
した二層の境界が出来ていた。
海水の温度変化は、上層では硫酸投入前に25.5℃であったものが、投入直後
26.0℃になった。下層では投入前26℃であったが、投入後も変化は無かった。
上部(水色)海水
下部(赤色)硫酸
海水に投入した硫酸は、沈
降し、海水に拡散しない。
温度変化もほとんどなし。
写真10
海水への硫酸投入実験
(硫酸は底部に滞留、海水量が多いため温度変化もほとんどなし)
25
7.2
苛性ソーダ50%溶液の海上流出想定実験結果
実験方法:硫酸の場合と同様
実験結果
ピペットで50%苛性ソーダ溶液を海水に投入時、激しい反応は認められず、硫
酸の場合と同様に、水中を落下した苛性ソーダは容器の底部に溜まり、ゆるやかに
容器底部に拡散した。容器内の海水の色調については、下層がアルカリ性であるた
め紫色、上層は投入前と大きな変化はなく、青緑色のままであった。青緑色と紫色
の境界は、硫酸の場合と比べて、はっきりしていなかった。
海水の温度変化は、上層では苛性ソーダ投入前に25.5℃、投入直後も25.
5℃で変化は無かった。
下層も投入前26℃、投入直後も26℃で変化は無かった。
上部(水色)海水
下部(青色)苛性
ソーダ
海水に投入した苛性ソーダ
は、沈降し、海水に拡散し
ない。
温度変化もほとんどなし。
写真11
海水への苛性ソーダ投入実験
(苛性ソーダは底部に滞留、海水量が多いため温度変化もほとんどなし)
26
8
酸とアルカリの中和実験
酸と当量のアルカリを使用し、ビーカー内で中和を行い、反応の様子、海水温
度上昇などについて観察した。
実験方法:硫酸20%溶液20mlを入れた100ml容ビーカに、スターラ
で攪拌しながら、それぞれ当量の粉末炭酸ソーダ(炭酸ナトリウム)
、粉
末炭酸水素ナトリウム(重曹)、苛性ソーダ希釈溶液(12%)、を加え、
硫酸を中和し、それぞれ中和時の混合液温度と反応の様子を観察した。
8.1
硫酸と炭酸ナトリウム(粉末)の中和実験結果
ビーカー内の硫酸に炭酸ナトリウムを投入中、ビーカー内の液体は、硫酸との
中和反応による炭酸ガス発生のため、激しく泡立った。そのため、炭酸ナトリウ
ムの投入は、徐々に行った。中和終了時には泡の発生は止んだ。投入前のビーカ
ー内液体の温度は24℃、中和終了後50.5℃まで上昇、その後ゆるやかに下
降した。
硫酸に投入した粉末炭酸ソ
ーダ(炭酸ナトリウム)は、
炭酸ガスを発生し、激しく
泡だった。
温度は、約25℃上昇した。
写真12
20%硫酸を炭酸ナトリウム(粉末)で中和
(激しく泡立ち、温度は約25℃上昇した)
27
8.2
硫酸と炭酸水素ナトリウム(粉末)の中和実験
ビーカー内の硫酸に炭酸水素ナトリウム(重曹)を投入中、ビーカー内の液
体は、硫酸との中和反応による炭酸ガス発生のため、激しく泡立った。泡立ちは
炭酸ナトリウムを使用した場合よりも激しかった。そのため、炭酸水素ナトリウ
ムの投入は、徐々に行った。中和終了時には泡の発生は止んだ。投入前のビーカ
ー内液体の温度は24.5℃、中和終了後15℃まで下降した。その後、ゆるや
かに元の温度まで戻った。
硫酸に投入した炭酸水素ナ
トリウム(重曹)は、炭酸
ガスを発生し、激しく泡だ
った。
温度は、約10℃下降した。
写真13
20%硫酸を炭酸水素ナトリウムで中和
(激しく泡立ち、温度は約10℃降下した)
8.3 硫酸と苛性ソーダ(12%水溶液)の中和実験
ビーカー内の硫酸に、苛性ソーダ希釈溶液(12%)を、メスシリンダーを使
用して投入した。苛性ソーダ投入前のビーカー内液体の温度は26℃、投入後、
すぐに中和状態となった。中和終了時の温度は58℃まで上昇した。その後、ゆ
るやかに元の温度まで下降した。泡の発生、その他激しい反応は認められなかっ
た。
硫酸に投入した苛性ソーダ
は、激しい反応はなかった。
温度は、約32℃上昇した。
写真14
20%硫酸を苛性ソーダで中和
(激しい反応はなかったが、温度は約32℃上昇した)
28
8.4
臭素水と炭酸ナトリウム(粉末)の中和実験結果
液体臭素(ブロミン:腐食性物質)は、各種有機化学物質製造の原料物質とし
て、ISOタンクにより海上あるいは陸上双方で輸送されている。臭素はフッ素、
塩素などハロゲンの一種で、非常に反応性が高く、もしも漏洩した場合、強い腐
食性を持ち、刺激性のある褐色の臭素ガスが発生する。液体臭素漏洩を模し、臭
素水(水に臭素を混和させたもの)を使用して、炭酸ナトリウムによる臭素の中
和を行った。炭酸ナトリウムは安価で、使用に安全な、液体臭素の中和剤として
メーカーのMSDSにおいて推奨されている。
実験方法:100ml容ビーカーに臭素水を20ml入れ、ビーカー中に炭酸
ナトリウムを徐々に投入、ビーカー中に発生する褐色の臭素ガスの消失、
反応温度、反応の激しさなどを観察した。
実験結果
炭酸ナトリウム投入前は、ビーカー内に、強い刺激を持つ褐色の刺激性蒸気が
立ち上がったが、炭酸ソーダを粉末のまま散布していくと、褐色の蒸気は消失、
ビーカーに鼻を近づけても臭素の刺激は感じられなくなった。ビーカー内の液体
の温度は当初27℃であったが、刺激が消えた時点には42℃まで上昇した。し
かし、激しい反応は認められなかった。
写真15
臭素水単体の様子
写真16
炭酸ナトリウム投入
炭酸ナトリウムにより臭素が中
和された。
激しい反応はなかった。
温度は、約15℃上昇した。
29
9
混蝕危険性の実験(硝酸と可燃性液体)
混触危険とは、二種類以上の相容れない性質を持つ化学物質同士が、反応を起こし
て危険となることを意味する。
混触危険の主なものとしては、反応して有害蒸気を放出する場合、そして、発火、
爆発危険を生じる場合の二通りが考えられる。また、混触による化学反応は、酸とア
ルカリの反応のように、直ちに起こる場合、そしてエーテルのような薬品が、長期間
の保管中に、酸素や光に曝され、徐々に内部に過酸化物が生成され、薬品取扱中に爆
発事故を起こすような場合がある。
混触を起こして直ちに危険な反応が起きるような物質は、爆発性物質、自然発火性
物質、水と反応して危険となる物質、強酸性物質そして酸化性物質などが挙げられる。
硝酸は、ヘリコム対応マニュアルのEPA(米国環境庁)のケミカル適合性チャー
トやU.S.コーストガードの相互反応表において、強い酸化性物質として、ほとん
どの化学物質と反応し、発熱、ガス発生、爆発、発火などの危険があるものとして警
告されている。そのため、硝酸を基準物質として選び、硝酸と各種有機性液体化学物
質との反応を調べた。
使用試薬
ベンゼン
n−ヘキサン
アセトン
アクリロニトリル
スチレンモノマー
1−オクテン
(全て和光純薬工業製
試薬特級)
実験方法:100ml容ビーカーに各種液体化学物質を20ml入れ、スターラ
ーで緩く攪拌しながら、メスシリンダーを用い、硝酸を20ml徐々に
加え、ビーカー中での反応の激しさ、温度変化、刺激性ガス、蒸気発生
などを観察した。
30
9.1
ベンゼン(芳香族炭化水素)と硝酸の混触実験
硝酸を投入中、ビーカー内で化学反応は認められなかった。また温度も変化も
無かった。攪拌をやめ、1時間放置したビーカー内の混合液の色は無色透明で、
変化は無かった。
(注)ヘリコムマニュアルケミカル適合性チャートにおいてH、Fの可能性あり
(H:熱の発生、F:火災)
U.S.C.G.相互反応表において非適合(混触の危険性あり)
写真17
硝酸とベンゼンの混触
(特に変化なし)
31
9.2
n−ヘキサン(鎖状飽和炭化水素)と硝酸の混触実験
硝酸を投入中、ビーカー内で化学反応は認められなかった。また温度も変化も
無かった。攪拌をやめ、1時間放置したビーカー内の混合液の色は無色透明で、
変化は無かった。
(注)ヘルコムマニュアル
ケミカル適合性チャートにおいてH,F
(H:熱の発生、F:火災)
U.S.C.G.相互反応表において非適合(混触の危険性あり)
写真18 硝酸と n−ヘキサンの混触
(特に変化なし)
32
9.3
アセトン(ケトン)と硝酸の混触実験
硝酸を投入中、ビーカー内で特に化学反応は認められなかった。しかしビーカ
ー内の液温は28℃から、投入後すぐに42.5℃まで上昇した。その後徐々に
下降した。攪拌をやめ、1時間放置したビーカー内の混合液の色は無色透明で、
変化は無かった。
(注) ヘルコムマニュアル ケミカル適合性チャートにおいてH、F
(H:熱の発生、F:火災)
U.S.C.G.相互反応表において非適合(混触の危険性あり)
硝酸中にアセトンを投入した
結果、温度は、約15℃上昇
した。
写真19
硝酸とアセトンの混触
(温度が約15℃上昇した)
33
9.4
アクリロニトリル(ニトリル:有機シアン化合物)と硝酸の混触実験
硝酸を投入して、すぐに混合液の色が黄変したが、特別な化学反応は認められ
なかった。またビーカー内の液体温度変化も無かった。ニトリルは有機シアン化
合物であるため、北川式検知管を用い、シアン化水素の測定を行ったが、痕跡程
度であった。攪拌をやめ、1時間放置したビーカー内の混合液の色は黄色が若干
濃くなっていた。温度変化は調べていなかったが、なんらかの化学反応が起きて
いると思われる。
(注)ヘルコムマニュアル
ケミカル適合性チャートにおいてH、F、GT
(H:熱の発生、F:火災、GT:有毒なガスの形成)
U.S.C.G.相互反応表においてブランク
硝酸中にアクリロニトリルを
投入した結果、混合液の色が
変化した。ガス検知の結果、
痕跡程度であるがシアン化水
素を検知した。
温度の変化はなかった。
写真20
硝酸とアクリロニトリルの混触
(混合液の色が黄色に変化した。ガス検知の結果、痕跡程度であるが
シアン化水素を検知した。温度の変化はなかった。)
34
9.5
スチレンモノマー(鎖状不飽和炭化水素)と硝酸の混触実験
硝酸を投入して、すぐに混合液が白濁したが、特別な化学反応は認められなか
った。またビーカー内の液体温度変化も無かった。攪拌をやめ、1時間放置した
ビーカー内の混合液の色が黄変していた。温度変化は調べていなかったが、なん
らかの化学反応が起きていると思われる。
(注)ヘルコムマニュアル
ケミカル適合性チャートにおいてHF
(H:熱の発生、F:火災)
U.S.C.G.相互反応表において非適合(混触の危険性あり)
硝酸中にスチレンモノマーを
投入した結果、混合液が白濁
し た が 特 別 な 反 応 は なか っ
た。温度変化も無かった。1
時間後、ビーカー内の混合液
は黄変していた。
写真21
硝酸とスチレンモノマーの混触
(混合液が白濁したが特別な反応はなかった。温度変化も無かった。
1時間後、ビーカー内の混合液は黄変していた。)
35
9.6
1−オクテン(鎖状不飽和炭化水素)と硝酸の混触実験結果
硝酸を投入中、ビーカー内で化学反応は認められなかった。また温度も変化も
無かった。攪拌をやめ、1時間放置したビーカー内の混合液の色が黄変していた。
温度変化は調べていなかったが、なんらかの化学反応が起きていると思われる。
(注)ヘルコムマニュアル
ケミカル適合性チャートにおいてH、F
(H:熱の発生、F:火災)
U.S.C.G.相互反応表において非適合
硝酸中に1−オクテンを投入
した結果、特別な反応はなか
った。1時間後、ビーカー内
の混合液は黄変していた。
写真22
硝酸と1−オクテンの混触
(特別な反応はなかった。1時間後、ビーカー内の混合液は黄変していた。)
36
9.7
アクリロニトリルと50%苛性ソーダ溶液の混触実験
(1989年のケミカルタンカー
マースグサール
号爆発、炎上事故の原因
調査時、積荷の混触による、重合発熱反応が問題になった)
実験方法:100ml容ビーカーにアクリロニトリル20mlを入れ、スタ
ーラーで緩く攪拌しながら、メスシリンダーを用い、50%苛性ソー
ダ溶液を20ml徐々に加え、ビーカー中での反応の激しさ、温度変
化、刺激性ガス、蒸気発生などを観察した。ニトリルは有機シアン化
合物であるため、北川式検知管を用い、シアン化水素の測定を行った。
実験結果
50%苛性ソーダ溶液を投入しても、混合液の色に変化は無く、重合反応など、
化学反応は認められなかった。またビーカー内の液体温度変化も無かった。北川
式検知管を用い、シアン化水素の測定を行ったが、検知管の着色層には、全くシ
アンガスの反応は認められなかった。
(注)ヘルコムマニュアル
ケミカル適合性チャートにおいてU
(U:もしかしたら危険、しかし分からない)
U.S.C.G.相互反応表においてブランク
アクリロニトリルに苛性ソー
ダを投入した結果、特別な反
応はなかった。ガス検知の結
果、シアン化水素を検知する
ことはなかった。
写真23
苛性ソーダとアクリロニトリルの混触
(特別な反応はなかった。ガス検知の結果、シアン化水素を検知することはなかった。)
37
10
硝酸と粉茶(有機物)の混触実験
実験方法:100ml容ビーカーに粉茶10gを入れ、粉茶を湿らせる程度
に硝酸をピペットで徐々に加え、ビーカー内における粉茶と硝酸の反
応の様子、蒸気の発生、温度変化等を観察した。
実験結果
硝酸で湿らされた粉茶は、約30秒後に褐色蒸気を発生し始め、粉茶は膨潤を
始めた。しばらくしてビーカー内は褐色の蒸気に満たされた。粉茶の温度は初2
9℃であったが、約14分後には79℃まで上昇し、その後下降を始めた。粉茶
の発火には至らなかった。
硝酸に粉茶の粉末を投入した
結果、粉茶は膨潤し、褐色の
蒸気を発生し、温度は50℃
上昇した。
褐色の蒸気
写真24 硝酸と粉茶(有機物)の混触
(粉茶は膨潤し、褐色の蒸気を発生し、温度は50℃上昇した。)
38
11
実験結果考察
実験結果から、混触危険性について考察を行った。
(1)酸、アルカリと海水との混蝕
硫酸は、海水と激しい混蝕をし、投入直後に混合液は沸騰、強い刺激臭を持つ硫酸
ミストが発生した。
リン酸、塩酸そして硝酸は海水との反応において、激しさは全く無かったが、温度
が常温から40度程度まで上昇した。
酢酸のみは、海水との混蝕反応において、わずかに混合液の温度が下降した。実験
結果を表にまとめた。
以上から、酸類の海上流出事故においては、硫酸は特に流出直後には刺激臭を持つ
硫酸ミストが発生し、また海水の沸騰により、緊急対応者に飛沫が飛ぶなど危険が及
ぶことが分かった。そのため、適切な保護具を着装して対応するなど、十分な注意を
払う必要があることが確認された。
その他の酸類については、若干の温度上昇があるにしても、海水との激しい反応は
無く、緊急対応にあたって、混蝕による危険性は大きくないと考えられる。
過去に、フィリピンにおいて、硫酸バージが、それほど深くない海中に沈没した事
故があった。その際、沈没当初は、沈没場所近辺には人の近寄れないような強い刺激
臭が立ちこめた。しかし、数日経つと、海面は何事もなかったようにおとなしくなり、
海水表面のpHも平時に近い状態に戻っていた。しかし、ダイバーが海底に潜り調べ
たところ、海底では広範囲に酸性の水塊が出来ていたという。
(2)酸とアルカリの中和
酸やアルカリは、それ自体が水に希釈される際に、硫酸のように、ひどく発熱する
もの、硝酸やリン酸のように、多少発熱するもの、また酢酸のように、わずかに吸熱
を起こすものなどのあることが分かった。
また、一般的に、酸とアルカリの中和反応では大きな発熱反応が起きるものだが、
硫酸の中和実験において、中和に使用したアルカリの中で、炭酸水素ナトリウムは吸
熱反応であることが確認された。
過去に、濃硫酸タンカーの事故において、事故処理の過程で空になったタンクを洗
浄するために、閉鎖場所での中和発熱危険に対する安全性の観点から、炭酸水素ナト
リウムが硫酸の中和剤として選ばれたことがあった。
酸の中和剤として、苛性ソーダの場合は、中和が早く、使用量も少なくて済むが、
発熱がひどく、炭酸ナトリウムは、発熱は大きくないが、使用する量が多くなり、ま
た炭酸ガスが発生する。炭酸水素ナトリウムは、炭酸ナトリウムの場合よりも、さら
に使用する量が多くなり、多量の炭酸ガスが放出するが、反応が吸熱反応であり、対
応する作業者にとって安全であると考えられる。
39
しかし、事故の現場というものは、事故ごとに様相が異なる。そのため、中和剤と
して何を使用するか、という選択は、事故現場の状況に応じて考えられるべき問題で
あろう。海上に硫酸や苛性ソーダが漏洩した場合、実験からは、それぞれの比重が大
きいことから、直ちに海中に沈降して行き、上層部はしばらく時間がたてば何事も無
かったような状態に戻ることが確認された。
実験の結果と事故の情報などから考えると、流出した酸やアルカリに対して、1時
間ほど時間経過した現場において、中和作業を行うことは、簡単では無いことが予測
される。
3)混触危険に関する実験
海上に2種類以上の反応性化学物質が漏洩した場合を想定して、いくつかの実験を
行った。
実験にあたり、化学物質輸送関係者が、混触危険を考える上で参考としている、ヘ
リコムマニュアルのケミカル適合性チャート及びU.S.コーストガードの作成した
相互反応表から、混触した場合、危険な反応を起こす可能性の大きい、強酸性で、酸
化性の強い硝酸を基準物質として選び、いくつかの有機性液体物質と実際に混触させ、
その様子を観察した。
硝酸の酸化力の強さは、有機性物質である粉茶との実験において、激しい混触反応
が確認された。しかし、有機性液体類のいくつかの物質については、混合物の色調が
変化する、多少温度の上昇がある、ごくわずかに毒性ガスが発生する、などの変化が
あったが、先のケミカル適合性チャートや相互反応表などに警告されているような危
険な反応は、確認できなかった。
この原因としては、実験で硝酸と混触させた物質は、全て有機性化学物質であり、
有機性化学物質の反応は、無機性物質の硫酸や苛性ソーダのような中和反応のように
早くないこと、実験が小規模であることなどによるものと推定される。
しかし、海上で大規模に混触した場合は、大量の海水により反応温度上昇も押さえ
られ、また希釈効果もあることから、海上での混触による緊急の危険性は、ケミカル
適合性チャートや相互反応表に警告されるほど高いものでは無いと考えられる。
ただし、混触による化学反応の激しさの予測を、簡単な実験で判断することは危険
である。そのため、緊急対応者は、混触危険の予測される場に対応するに際して、十
分に注意を払う必要がある。
40
12
実験結果一覧
海水との反応実験結果
︵ビーカー実験︶
海 水 へ の 酸投 入 実 験
実験︵ビーカー実験︶
海水へのアルカリ投入
投入実験︵18L水槽︶
海水への酸、アルカリ
分 類
物 質 名
反 応 状 況
温 度 変 化
ガスの発生
リン酸
海水との反応なし
26.5℃→40.5℃
なし
塩酸
海水との反応なし
26.5℃→37.0℃
なし
酢酸
海水との反応なし
25.5℃→24.5℃
なし
硝酸
海水との反応なし
26.5℃→37.0℃
なし
硫酸
海水と激しく反応
26.5℃→100.0℃超、
沸騰
強い刺激臭
硫酸ミスト発生
苛性ソーダ
(50%溶液)
海水との反応なし
26.5℃→34.0℃
なし
粒状苛性ソーダ
急激な温度上昇
26.5℃→86.5℃
刺激臭あり
アルカリミスト発生
海水との反応なし
22.0℃→39.0℃
なし
炭酸水素ナトリウム(粉末) 海水との反応なし
22.0℃→19.5℃
なし
硫酸
海水表面に白煙発生
水槽中を降下し、
底部に滞留
上層 25.5℃→26.0℃
下層 26.0℃→26.0℃
なし
苛性ソーダ(50%溶液)
海水との反応なし
上層 25.5℃→25.5℃
なし
水槽中を降下し、
下層 26.0℃→26.0℃
炭酸ナトリウム(粉末)
底部に滞留
海上に酸あるいはアルカリが大量に流出した場合の対応の考え方について
ビーカー実験の結果、酸あるいはアルカリが海水に流出するとかなりの温度上昇が生じた
が、18L水槽実験では、大量の海水による冷却効果のためさほど温度は上昇しなかった。
実際の海上に大量の酸あるいはアルカリが流出した場合には、流出海域では一時的に温度が
上昇するとともに硫酸の場合は大量の硫酸ミストが発生すると考えられるが、時間の経過とと
もに温度は低下するものと考えられる。また、海底に沈降した酸あるいはアルカリは、一時的
には滞留するが海潮流があれば拡散する。海底付近に流れがなければ滞留が続く可能性はあ
る。
採水を行い酸あるいはアルカリが沈降した付近の海水をサンプル調査する必要がある。
41
酸とアルカリの中和実験結果
硫酸へのアルカリ投入に
類
よる中和実験
︵ビーカー実験︶
分
物 質 名
炭酸ナトリウム
(粉末)
炭酸水素ナトリウム
(粉末)
苛性ソーダ
(12%溶液)
実
臭素水への炭
酸ナトリウム
投入による中
和実験︵ビーカ
ー実験︶
︵ビ
炭酸ナトリウム
(粉末)
メーカー推奨の中和剤
反 応 状 況
温 度 変 化
硫酸と激しく反応
炭酸ガスの泡発生
中和に時間がかかる
硫酸と激しく反応
炭酸ガスの泡発生
中和に時間がかかる
激しい反応なし
中和は早い
24.0℃→50.5℃
臭素だけの場合は、強
い刺激のある褐色の蒸
気発生、炭酸ナトリウ
ムを投入すると褐色の
蒸気は消失した
中和は早い
27.0℃→42.0℃
24.0℃→15.0℃
26.0℃→58.0℃
ガスの発生
炭酸ガス発生
アルカリの人体危険
性は弱い
炭酸ガス発生
アルカリの人体危険
性は弱い
激しい反応なし
アルカリの人体危険
性は強い
激しい反応なし
アルカリの人体危険
性は弱い
酸とアルカリの中和について
ビーカー実験の結果、酸にアルカリを投入して中和する場合には、組み合わせによっては激しく
反応し温度が急激に上昇することもあり、また、ガスが発生することもあることが分かった。
薄い苛性ソーダ溶液(12%水溶液)で硫酸を中和する場合には、反応は穏やかであり中和は早
いが温度がかなり上昇した。
メーカーが推奨する中和手法である「臭素水への炭酸ナトリウムの投入」では、激しい反応もな
く臭素の強い褐色の蒸気の発生を抑えることができたが、温度はやはり上昇した。
42
硝酸と可燃性液体との混触実験結果
分
類
物 質 名
反 応 状 況
1分後
硝酸と可燃性液体の混触実験︵ビーカー実験︶
ベンゼン
色調変化
なし
(芳香族炭化水素)
温度変化
なし
n−ヘキサン
色調変化
なし
(鎖状飽和炭化水素)
温度変化
なし
アセトン
色調変化
なし
(ケトン)
温度変化
>C=O
28.0℃→42.5℃
アクリロニトリル
色調変化
黄変
(ニトリル)
温度変化
なし
反 応 状 況
1時間後
色調変化
なし
ガスの
発生
ヘリコムマニ
ュアル
適合性
USCG
相互反
応表
なし
H
非適合
F
色調変化
なし
なし
H
非適合
F
色調変化
なし
なし
H
非適合
F
色調変化
黄色強
R−C≡N
スチレンモノマー
色調変化
(鎖状不飽和炭化水素) 温度変化
白濁
1−オクテン
色調変化
(鎖状不飽和炭化水素) 温度変化
なし
色調変化
黄変
シアン化
水素の
痕跡を
検知
H
なし
H
なし
F
空白
GT
非適合
F
色調変化
黄変
なし
なし
H
非適合
F
硝酸と可燃性液体(炭化水素)との混触実験の結果について
硝酸に各種の可燃性液体(炭化水素)を混触させた結果、ヘリコムマニュアルあるいはUSCG
の相互反応表に記載されたようなH(熱の発生)、F(火災の発生)はなかったが、硝酸とアクリロ
ニトリルの混触では、GT(有毒なガスの発生)、シアン化水素(猛毒)の痕跡が確認された。
また、アセトンでは温度が上昇し、アクリロニトリルでは色調が黄変し、スチレンモノマーでは色
調が白濁した。
よって、硝酸などの酸化性物質と可燃性液体が混触した場合には、発熱、火災、有毒ガスの発生
に対して十分な注意が必要である。
H:熱の発生
F:火災の発生
GT;有毒なガスの発生
43
50%苛性ソーダ溶液(強アルカリ)とアクリロニトリルの混触実験結果
分 類
物 質 名
反 応 状 況
1分後
反 応 状 況
1時間後
50%苛性ソーダ溶液と
アクリロニトリルの
混触実験︵ビーカー実験︶
アクリロニトリル
色調変化
なし
(ニトリル)
温度変化
なし
色調変化
なし
ガスの
発生
ヘリコムマニ
ュアル
適合性
USCG
相互反
応表
なし
U
空白
シアン化
水素検知
せず
アクリロニトリルと50%苛性ソーダの混触実験の結果について
アクリロニトリルと苛性ソーダの混触による火災の危険性については、平成元年に房総沖で発生し
たパーセルタンカー「マースグサール号」の爆発炎上事故の原因として推定されたため行ったが、結
果として温度上昇、火災の発生、有毒ガス(シアン化水素)の発生はなかった。
U:もしかしたら危険、しかし分からない
硝酸と粉茶の粉末(有機物質)の混触実験結果
硝酸と粉茶の粉末
混触実験
︵ビーカー実験︶
分 類
物 質 名
粉茶の粉末
反 応 状 況
状態変化
ガスの発生
硝酸投入後30秒で、粉茶は
二酸化窒素の褐
膨潤し始めた
色の蒸気が大量
色調変化
粉茶は茶色く変色した
に発生した
温度変化
29.0℃→79.0℃
硝酸と粉末の粉茶(有機物)の混触実験の結果について
実験の結果、有機物である粉茶は硝酸によって酸化され 79℃というかなりの高温になり、二
酸化窒素の褐色の蒸気も発生した。これにより硝酸の強い酸化力が確認された。酸化性物質が
流出し有機物と混触した場合には、火災の発生、有毒な蒸気の発生に十分注意することが必要
である。
44
中和及び混触
45
実験写真
1
写真1から5
各種酸を海水に投入し、その様子を観察
写真1
海水(20ml)+リン酸(20ml)
温度変化
写真2
それ以外の変化なし
海水(20ml)+塩酸(20ml)
温度変化
写真3
26.5℃→40.5℃
26.5℃→37.0℃
それ以外の変化なし
海水(20ml)+酢酸(20ml)
温度変化
25.5℃→24.5℃
46
それ以外の変化なし
写真4
海水(20ml)+硝酸(20ml)
温度変化
写真5
26.5℃→37.0℃
それ以外の変化なし
海水(20ml)+硫酸(20ml)
温度変化
26.5℃→100.0℃超、沸騰
強い刺激臭あり、硫酸ミスト発生
47
2
写真6から9
各種アルカリを海水に投入し、その様子を観察
写真6
海水(20ml)+苛性ソーダ50%溶液(20ml)
温度変化
写真7
それ以外の反応なし
海水(20ml)+粒状苛性ソーダ(20g)
温度変化
写真8
26.5℃→34.0℃
26.5℃→86.5℃
刺激臭あり、硫酸ミスト発生
海水(20ml)+炭酸ナトリウム粉末(20g)
温度変化
22.0℃→39.0℃
48
それ以外の反応なし
写真9
海水(20ml)+炭酸水素ナトリウム粉末(20g)
温度変化
22.0℃→19.5℃
49
それ以外の反応なし
3
写真10から13
硫酸や苛性ソーダが海上に流出した場合を想定した実験
写真10
海水(18L)+濃硫酸(10ml)
温度変化
上層
25.5℃→26.0℃
下層 26.0℃→26.0℃
海水表面に白煙発生、硫酸は水槽中を降下し、底部に滞留
写真11
海水+硫酸(撹拌後)
全体が酸性となった
50
写真12
海水(18L)+50%苛性ソーダ溶液
温度変化
上層
25.5℃→25.5℃
下層
26.0℃→26.0℃
海水との反応なし、苛性ソーダは水槽中を降下し、底部に滞留
写真13
海水+苛性ソーダ(撹拌後)
全体がアルカリとなった
51
4
写真14から16
酸とアルカリの中和実験
写真14
硫酸20%溶液(20ml)+炭酸ナトリウム粉末
温度変化 24.0℃→50.5℃
硫酸と激しく反応、炭酸ガスの泡発生、中和に時間がかかる
写真15
硫酸20%溶液(20ml)+炭酸水素ナトリウム粉末
温度変化 24.0℃→15.0℃
硫酸と激しく反応、炭酸ガスの泡発生、中和に時間がかかる
写真16
硫酸20%溶液(20ml)+苛性ソーダ12%溶液
温度変化 26.0℃→58.0℃
激しい反応なし、中和は早い
52
5
写真17から19
臭素ガスを炭酸ナトリウムで中和する実験
写真17
臭素水(20ml)+炭酸ナトリウム粉末
温度変化 27.0℃→42.0℃
臭素だけの場合は、強い刺激のある褐色の蒸気発生、炭酸ナトリウムを投入すると
褐色の蒸気は消失した 中和は早い
写真18
臭素水+炭酸ナトリウム(初期)
写真19
臭素水+炭酸ナトリウム(後期)
53
6
写真20から25
硝酸と各種有機性液体化学物質との混触実験
写真21
硝酸(20ml)+ベンゼン(20ml)
温度変化なし、色調変化なし
写真21
硝酸(20ml)+n−ヘキサン(20ml)
温度変化なし、色調変化なし
写真22
硝酸(20ml)+アセトン(20ml)
温度変化
28.0℃→42.5℃
54
写真23
硝酸(20ml)+アクリロニトリル(20ml)
温度変化なし、色調変化 黄色強
シアン化水素の痕跡を検知
写真24
硝酸(20ml)+スチレンモノマー(20ml)
温度変化なし、色調変化 黄変
写真25
硝酸(20ml)+1−オクテン(20ml)
温度変化なし、色調変化 黄変
55
7
写真26
アクリロニトリルと50%液体苛性ソーダ溶液との混触実験
写真26
アクリロニトリル(20ml)+50%液体苛性ソーダ溶液(20ml)
との混触実験
温度変化なし、色調変化なし、シアン化水素も検知せず
8
写真27
硝酸と粉茶の混触実験
写真27
状態変化
硝酸と粉茶(10g)の混触実験
硝酸投入後30秒で粉茶は膨潤し始めた
二酸化窒素の褐色の蒸気が大量に発生した
色調変化
粉茶は茶色く変色した
温度変化
29.0℃→79.0℃
56
Ⅲ
沈降性物質等の回収に関する新技術の研究
1
目的
HNS(有害危険物質)が海上に流出した場合、海水比重より重く、海水に溶解しな
い物質については海底に沈降し、長期間海底に残留することになる。海底に沈降した有
害危険物質は、海底生物に悪影響を及ぼすため海底から回収することが必要となる。し
かし海底からの有害危険物質の回収手法については未だ確立されているとはいえず、H
NS対応体制整備にあっては、海底からの有害危険物質の回収手法を確立する必要があ
る。
2 内容
(1) 安全な海底沈降性物質の回収手法の開発
沈降性がありかつ海水に溶解しない物質を海底から安全に船上に回収し保管管理
する手法を開発し、次の事項をまとめる。
① 海底からの回収に使用する資機材
② 海底から船上に回収するまでの手順及び注意事項
③ 回収時のダイバーの安全対策
④ 船上での回収物の保管、安全対策
⑤ 回収時の記録方法及び記録用紙
(2)横須賀訓練水槽における回収実験の実施
開発した手法を用いて横須賀訓練水槽において海底沈降性物質の回収実験を行う。
実験に使用する物質は、クレオソート(比重 1.03、非溶解)とする。
57
3
海底沈降性物質の回収手法
3.1 使用資機材
① 潜水用具
ドライスーツ
フルフェイスマスク(潜水器)
ウェットスーツ
エアーボンベ(200kg/cm2)
水中電話
1式
1式
1式
4本
1式
② 回収用資機材
ダイヤフラムポンプ(口径25mm)
サクションホース(口径25mmX10m)
エアーホース(口径18mmX10m)
コンプレッサー(25 馬力、防音型)
1式
1本
1本
1台
③ 記録用資機材
水中カメラ
1式
3.2 実験で使用した特殊機材
①
ドライスーツ
直接クレオソートと接触することを避けるためドライスーツを使用した。ドライス
ーツの中でも最も軽便で機能的な米国 DUI 社製 TLS350 を使用した。
実験に使用したドライスーツ
58
素材
デザイン
ショルダーサスペンダー
ウエスト調査バンド(内部)
ウォームネック・カラー
ジッパー・ガード
バルブ
ニーパッド
ブーツ
ドライスーツの特徴
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
ドライスーツの仕様
ナイロン/ブチルゴム/ナイロンの3層
クイック・ジップ
有り
付き
付き
付き
Apeks 製 360度スイベル吸気バルブ
Apeks 製 アジャスタブル・オート排気バルブ
なし
ロックブーツ(スーツ一体型ブーツも選択可)
米国海軍特殊部隊やコーストガードも採用
セルフ着脱、クイックジップ採用
シール部分が着脱可、万が一のシール傷にはシール交換可。ドライグローブも装着可
軽さ、乾き易さ、持ち運び易さ、幅広い水温への対応、耐久性
ヒザ当て、ヒジ当て、胸部マルチパーパスポケット、ナイフポケットなど追加可
スールの上から装着するロックブーツを採用、足を確実にホールド
ロングフードとの組み合わせで首を冷たい水から守るウォームネックカラー、防水ジ
ッパーを保護するジッパーガードの採用
59
②
マスク
マスクについてもクレオソートとの直接接触を避けるため、フルフェイスマスクを
選定し使用した。
フルフェイスマスク
オーラルネーザルマスクを装備しマスク内換気がしやすい
ノーズブロックで耳ぬきも容易
品名型式
EXO-26-BR
レギュレーター
デマンド型
材質
フレーム: 強化プラスチック製
フロントレンズ: 強化ガラス
重量
空中約 1.8kg 水中約 0kg
セット内容
フルフェースマスク本体×1
26”低圧ホース×1
ノーズパッド×1
過圧逃がしバルブ
60
③
ダイヤフラムポンプ
クレオソートの少量の移送に適し、取扱いが最も簡便な小型ダイヤフラムポンプ
P200 を選定し使用した。ポンプ本体はケミカルに強いステンレス、ポンプ内部も同
様にテフロンを使用した。
ダイヤフラムポンプ(ステンレス、テフロン製)
【金属性ポンプ仕様】
エアー入口
1/4”NPT
吸 込 口
1”PT
吐 出 口
1”PT
最大通過固形物
6.4mmΦ
【樹脂製ポンプ仕様】
エアー入口
1/4 NPT
吸 込 口
1”ANSI 150 #フランジ
吐 出 口
1”ANSI 150 #フランジ
最大通過固形物
4.8mmΦ
【本体材質/重量】
アルミニウム
11kg
ポリプロピレン
10kg
316ステンレス
23kg
R
○
テフロン
15.8kg
鋳鉄
21kg
カイナー(PVDF)
14.5kg
【サクション揚程】
金属製
樹脂製
ダイアフラム材質
自吸能力
自吸能力
ラバー
5.4m
3.5m
※サーモプラスチック
4.1m
3.5m
R
○
テフロン
3.5m
2.4m
61
3.3
海底から船上に回収するまでの手順及び注意事項
(回収の手順)
① 海底沈降性物質が沈んでいる場所をサンプリング、水中ロボット、潜水夫により
特定する。
② 海底沈降性物質が存在する海域に回収用資機材を搭載した作業母船、タグボート
あるいは台船などを錨等で係留する。
③ 海底沈降性物質が存在する海域の範囲をブイで明示し、ダイバーが位置を把握し
回収作業を効率よく実施できるようにする。
④ 回収した物質を入れるための十分な容量の一時貯蔵容器(水槽など)及び保管容
器(ステンレス製蓋付きドラム缶)を船上に準備する。
⑤ ダイバーによりサクションホースの筒先を保持して潜水する。
⑥ ダイバーの準備がよければ水中電話で船上のポンプマンに連絡し、ダイヤフラム
ポンプを起動し、サクションホースの筒先を海底沈降性物質に近づけ吸引し回収
する。
⑦ 回収場所を移動する場合には、水中電話で船上のポンプマンに連絡しダイヤフラ
ムポンプを一旦停止し、再度、電話してダイヤフラムポンプを起動する。
⑧ 回収した物質は、船上の一時貯蔵容器に入れる。
⑨ 一時貯蔵容器に回収した物質は、さらにステンレス製のドラム缶に移ししっかり
と蓋をし、漏洩の無いようにする。
(回収時の注意事項及び安全対策)
① 回収作業に際しては、その有害性を十分に認識し、作業海域のガス検知を行い作
業の安全が確保できる環境であることを確認する。また、雰囲気が許容値を越え
有害危険な場合には作業を見合わせる。
② 海底沈降性物質の回収にあたってダイバーは、必ず2人1組で作業を行う。
③ ダイバーはドライスーツ、フルフェイスマスク、防水手袋などで自身の体を完全
に保護した上、更に、有害液体物質に直接触れないよう万全を期す。
④ ダイバーが船上のポンプマンと常時連絡が取れるように水中電話を用意する。
⑤ ポンプの吸い込み量を多くすると大量の海水を吸入することになり一時貯蔵容器
の容量が不足するのでポンプ吸い込み量の調整ができるもの、また、回収時の
安全対応が可能なものとする。
⑥ 蒸気圧が比較的高い物質(20mmHg 以上)は、船上に回収した場合、蒸気を発生す
るので海水を張った一時貯蔵容器に回収する。
⑦ 船上で回収した物質をステンレス製ドラム缶などに移し替える場合には、防毒衣、
ガスマスク、呼吸具を装着し、蒸気の吸入、しぶきの付着に対応できるようにす
る。
⑧ ステンレス製ドラム缶はロープで固定し倒れることのないようにする。
⑨ 回収したステンレスドラム缶から蒸気が漏れていないかを確認するため定期的に
ガス検知を行う。
⑩ 回収したステンレス製ドラム缶を陸揚げするためクレーンを使用する場合には、
ドラム缶を落下、損傷させ回収物が漏洩せぬよう玉掛けなどに十分注意する。
⑪ 岸壁には回収する産業廃棄物業者により専用のトラックを手配し専門家の指示に
従う。
⑫ 回収物を引き渡す際には、マニフェストへの記載等法令に従う。
62
3.4
HNS海底沈降性物質回収記録票
次ページのとおり
63
HNS海底沈降性物質回収記録票
回収責任者
氏名
海域名
作業員氏名
ダイバー氏名
回収対象物質名
回収位置
(緯度、経度)又は
方位距離
回収年月日
回収時刻
天候
気温(℃)
水温(℃)
水深(m)
回収に使用した
資機材
回
物質の色
収
物
物質の状態
質
の
状 その他
況
回収量
(移し替え後の
ドラム缶本数など)
備
考
64
3.5
横須賀訓練水槽における回収実験
3.5.1
予備実験
(1) 予備実験の目的
訓練水槽でのダイバーによる回収の前に、1m 3角水槽に少量(5L)のクレオソー
トを投入しダイヤフラムポンプにより別の1m 3 角水槽に回収する。クレオソートの
沈降状態、ダイヤフラムポンプによる回収状況を確認する。
(2) 予備実験の結果
① 1m 3角水槽に投入した5Lのクレオソートは、水槽の底に静かに沈降した。ご
く一部のクレオソートは水面上に薄く広がった。
② 水槽の底に沈降したクレオソートは、水に溶解することなく底に停留していた。
③ ダイヤフラムポンプにより回収を行ったが、特に問題なく回収できた。
3.5.2
本実験
(1) 本実験の目的
訓練水槽にクレオソートを投入し、日本サルヴェージのダイバーによりダイヤフラ
ムポンプを使用して、1m 3 角水槽に回収する。安全に回収することが可能かどうか
確認する。
(2) 実験設備等
防災訓練所プール(縦8m×横12m×深さ4m)
65
(3) 本実験の経過
08:00
09:00
09:30
09:45
10:00
10:13
10:48
11:30
平成19年8月2日(木)
調査研究室職員 防災訓練所集合
角水槽等準備
日本サルヴェージダイバー他集合
ダイバー2名、ポンプマン1名(機関工)
日本サルヴェージ本社社員 2名
実験打合せ
予備実験開始(1m 3角水槽2個)
ビデオ・写真撮影
水を張った1m角水槽に5Lのクレオソートを投入し、ダイヤフラム
ポンプによりもう1個の1m 3角水槽に回収
本実験(訓練水槽)開始
訓練水槽上のはしごからクレオソート13Lを静かに投入
ダイバーが筒先を持って潜水し、ポンプマンにスタート、ストップを
指示して回収開始
ポンプで吸引したクレオソートを1m 3角水槽に回収終了
実験終了
注1:予備実験の結果からクレオソートを水面に投入した場合、ほとんどのクレオ
ソートは水中に沈降するが、一部のクレオソートは水面上に薄く広がることが
判明した。このためダイバーが水面上のクレオソートに接触するのを防ぐため、
直径4mの円形状オイルフェンスを水面に展張しクレオソートの拡散範囲を円
形状オイルフェンス内にとどめることにした。
注2:また、クレオソートが水中を沈降していく際、拡散するため訓練水槽内に 1.5
m×2.0m×0.2mの角型オイルパンを沈めその内側に円形状オイルフェンスの
スカート部分を入れ込んでクレオソートがオイルパンの中に入るようにした。
(4) 本実験の結果
① 訓練水槽水面上に展張した円形状オイルフェンス内に13Lのクレオソートを投
入した。クレオソートは水中を静かに沈降した。ごく一部のクレオソートは円形状
オイルフェンス内の水面上に薄く広がった。
② 沈降したクレオソートは、訓練水槽の底に設置したオイルパン内に水に溶解するこ
となく停留していた。
③ ダイバー2名が潜水しダイヤフラムポンプにより回収を行った。クレオソートは特
に問題なく回収できた。
④ 回収したクレオソートは1m 3水槽に一時貯蔵したが、ダイヤフラムポンプでポン
プアップする際に水と混濁したため、約30分程度静置分離することにより水とク
レオソートに分離した。
⑤ 静置分離した後の上層の水は濁りがあったためスミレイ(活性炭)を通すことによ
り濾過した。
⑥静置分離した後、一時貯蔵用1m 3 角水槽底部に溜まったクレオソートは吸着材で
拭き取り回収した。
66
(5) 本実験の結果に関する考察
①
クレオソート(水に不溶、許容濃度値設定なし)の回収実験は無事完了した。
海底沈降性物質であるクレオソートについてはダイバーによりダイヤフラムポン
プを使用して回収することが可能であることが検証できた。また、ダイバーはク
レオソートが非水溶性で全く水に溶けず接触しない限りは全く無害であることを
身をもって体験した。
クレオソートは蒸気圧が0.15∼1.5mmHgと低く常温ではほとんど蒸
気を発生することはなく(特有のタール臭はする)、クレオソートそのものを飲み
込んだり、皮膚に付着しない限り有害性はない。
クレオソート回収用のポンプとしてダイヤフラムポンプが軽便で使い勝手が良
いことも検証できた。有害危険物質を回収するポンプの材質としては、ステンレ
スあるいはテフロンなど十分耐性のあるものを使用すべきである。
②
今回の実験では、クレオソートを使用したが、クロロホルム(蒸気圧200m
mHg、水に微溶、許容濃度TWA10ppm)は、常温で蒸気が発生し毒性も
強い。海中でもわずかではあるが、溶ける物質であり、ダイバーの安全性確保が
重要である。このため海水がしみこむことのないドライスーツ、フルフェイスマ
スク、防水手袋などの着用が不可欠である。
また、クロロホルムを船上にポンプアップし、直接液体を一時貯蔵タンクに投
入した場合、蒸気が発生するので水を張ったタンクに入れることが必要になる。
③
回収したクレオソートを保管用のステンレス製ドラム缶に入れる際には、クレ
オソートに接触しないよう十分注意するとともに、タイベックスなどの保護衣、
ゴム手袋を着用する必要がある。
④
回収した物質の処分にあっては、処理能力のある専門の産業廃棄物業者に引き
取ってもらう必要がある。
⑤
回収したクレオソートは一時貯蔵タンクで静置分離を行った結果、上層部の水
と底部のクレオソートに分離するが、上層部の水には、クレオソートが混濁して
いた。このため上層部の混濁水については、油吸着材として利用されているスミ
レイ(活性炭)で濾過した。
海低沈降性物質をポンプで回収する場合には、スミレイなどの活性炭の準備も
必要である。
67
(6) クレオソートの性状(MSDS)
1.製品及び会社情報
製品名
環境配慮型クレオソート油R
会社名
株式会社 二和田商店
住所
大阪市此花区島屋3丁目11番9号
電話
06-6468-6661
FAX
06-6468-6671
2.組成、成分情報
単一製品・混合物の区別
混合物
化学名又は一般名
クレオソート油(タール留出油)
別名
木材防腐用クレオソート油
化学式
−
CAS No.
8001−58−9
官報公示整理番号(化審法・安衛法)
(9)-1735
危険有害成分
成分名
含有量
化学式
官報公示整理番号
CAS No.
アセナフテン
15.4%
C12H10
(4)-645
83-32-9
ビフェニル
9.0%
C6H 5C6H 6
(4)-13
92-52-4
ナフタレン
2.4%
C10H8
(4)-311
91-20-3
ベンゾ〔a〕ピレン
<0.001%
C20H12
50-32-8
ベンゾ〔a〕アントラセン
<0.001%
C18H12
56-55-3
ジベンゾ〔a,h〕アントラセン <0.001%
C22H14
53-70-3
火薬類
区分外
可燃性・引火性ガス
分類対象外
可燃性・引火性エアゾール
分類対象外
支燃性・酸化性ガス
分類対象外
高圧ガス
分類対象外
引火性液体
区分4
可燃性固体
分類対象外
自己反応性化学品
区分外
自然発火性液体
区分外
自然発火性固体
分類対象外
自己発熱性化学品
分類できない
酸化性液体
区分外
酸化性固体
分類対象外
有機過酸化物
区分外
金属腐食性物質
分類できない
健康に対する有害性
急性毒性(経口)
急性毒性(経皮)
急性毒性(吸入:ガス)
急性毒性(吸入:蒸気)
急性毒性(吸入:粉塵、ミスト)
皮膚腐食性・刺激性
眼に対する重篤な損傷・眼刺激性
呼吸器感作性又は皮膚感作性
区分4
区分外
分類対象外
分類できない
分類できない
区分2
区分2B
区分1
68
生殖細胞変異原性
発ガン性
生殖毒性
特定臓器・全身毒性(単回暴露)
特定臓器・全身毒性(反復暴露)
吸飲性呼吸器有害性
区分2
区分1B
区分1A
区分3(麻酔作用・気道刺激性)
区分3(肺、肝臓、腎臓、血液)
分類できない
環境に対する有害性
水性環境急性有害性
水性環境慢性有害性
区分1
区分1
注1:引火性液体の区分
区分1 引火点23℃未満及び初留点35℃以下
区分2 引火点23℃未満及び初留点35℃超
区分3 引火点23℃以上、60℃以下
区分4 引火点60℃超、93℃以下
注2:健康に対する有害性
区分1
経口(mg/kg)
5
経皮(mg/kg)
50
気体(ppm)
100
蒸気(mg/L)
0.5
粉塵及び
0.05
ミスト(mg/L)
区分2
50
200
500
2.0
0.5
区分3
300
1000
2500
10
1.0
区分4
2000
2000
5000
20
5
区分5
5000
注3:環境に対する有害性
区分:急性1
96 時間 LC50(魚類に対する)
≦1mg/L または
48 時間 EC50(甲殻類に対する)
≦1mg/L または
72 または 96 時間 ErC50(藻類又は他の水性植物に対する)
≦10mg/L
区分:急性2
1mg/L<96 時間 LC50(魚類に対する)
≦10mg/L、または
1mg/L<48 時間 EC50(甲殻類に対する)
≦10mg/L、または
1mg/L<72 または 96 時間 ErC50(藻類又は他の水性植物に対する) ≦10mg/L
区分:急性3
10mg/L<96 時間 LC50(魚類に対する)
≦100mg/L、または
10mg/L<48 時間 EC50(甲殻類に対する)
≦100mg/L、または
10mg/L<72 または 96 時間 ErC50(藻類又は他の水性植物に対する)≦100mg/L
69
区分:慢性1
急性水性毒性が区分1であって、急速分解性ではないか、または logKow≧4
(実験的に求められた BCF<500 でない場合に限る)である。
区分:慢性2
急性水性毒性が区分2であって、急速分解性ではないか、または logKow≧4
(実験的に求められた BCF<500 でない場合に限る)である。
ただし、慢性水性毒性 NOEC>1mg/L の場合を除く。
区分:慢性3
急性水性毒性が区分3であって、急速分解性ではないか、または logKow≧4
(実験的に求められた BCF<500 でない場合に限る)である。
ただし、慢性水性毒性 NOEC>1mg/L の場合を除く。
区分:慢性4
難水溶性で、水溶解度までの濃度で急性水性毒性が報告されていないもので
あって、急速分解性ではなく、かつ logKow≧4 であるもの。
ただし、実験的に求められた BCF<500、または慢性水性毒性 NOEC>1mg/L の
場合を除く。
4.危険有害性の要約
最重要危険有害性
有害性
:眼、皮膚などに触れたとき刺激作用がある。濃度の高い蒸気の吸入
などにより、呼吸困難や神経系の障害を生じる恐れがある。
動物実験により、発がん性を示したとされる報告がある。
木材防腐用クレオソート油の欧州規制で対象となっているフェノー
ルは含有しておらず、有害物質を含有する家庭用品規制法で定める
ベンゾ[a]ピレン[a]、ベンゾ〔a〕アントラセン、ジベンズ〔a,
h〕アントラセンの含有量は各々10ppm 以下である。また、シック
ハウス症候群の原因物質とされるホルムアルデヒドは含有していな
い。
環境影響 :水中生物に対し毒性が強いため、環境中に放出してはならない。
物理的及び化学的危険性:加熱したとき、引火性となる液体。
分類の名称(分類基準は日本方式):その他の有害性物質
5.応急措置
以下のいかなる場合においても、応急措置を速やかに行い、必ず医師の診断を受ける
こと。
吸入した場合 :大量に吸入した場合、被災者を直ちに新鮮な空気の場所に移動させ
る。呼吸が止まっている場合および呼吸が弱い場合は、衣類をゆる
め呼吸気道を確保した上で人工呼吸を行い、直ちに医療処置を受け
る。体を毛布などでおおい、保温して安静を保つ。
皮膚に付いた場合:汚染された衣類、靴などを速やかに脱ぎ捨てる。触れた部分を水
または微熱湯を流しながら洗浄した後、石鹸を使ってよく洗い落す。
温度の高いクレオソート油が触れた場合は、熱さや痛みを感じなく
なるまで、十分な時間、清浄な水を流して冷却して火傷の進行を防
70
ぐ。火傷が生じた場合は速やかに医療処置を受ける。
目に入った場合:清浄な流水で最低15フン間眼を洗浄したのち、痛みが残る場合は、
直ちに眼科医の診断を受ける。洗眼の際、眼瞼を指で開いて瞼、眼
球の隅々まで水がよく行きわたるように洗う。
飲み込んだ場合:水でよく口の中を洗わせる。コップ1∼2杯の水または牛乳を与え
て胃内で薄めたのち、可能であれば指を喉に差し込んで吐き出させ
る。直ちに医療処置を受ける。意識がない被災者には、口から何も
与えてはならない。
応急措置をする者の保護:応急措置の際、救助者は自分の皮膚に触れたり、眼に入ら
ぬように注意する。
6.火災時の措置
消火剤
:粉末、炭酸ガス、泡等を用いる。
使ってはならない消火剤:注水は不適。
特定の消化方法:初期の火災には、粉末、炭酸ガス、泡などを用いる。霧状水によっ
ても消火することが出来る。周辺火災の場合、周囲の設備などに散
水して冷却する。移動可能な容器は、速やかに安全な場所に移す。
火災発生場所の周辺に関係者以外の立ち入りを禁止する。
燃焼生成ガスは有害な一酸化炭素などを含有し、刺激性がある。
消火を行う者の保護:有害なガスを吸い込まないように呼吸用保護具を着用し、風上
から消火作業を行う。
7.漏出時の措置
人体に対する注意事項:風下の人を避難させる。漏出した場所の周辺への関係者以外
の立ち入りを禁止する。作業の際には風下を避け、必ず保護
具を着用し蒸気の吸入や皮膚に触れることを防止する。
除去方法
:土砂、土のうなどで拡大するのを防止した上で、温度が高い
場合は冷却するのを待って、密閉可能な蓋付き空容器に回収
する。水上に流出した場合は、水底に沈むので吸引等により
除去する。
二次災害の防止策
:付近の着火源となるものを速やかに取り除き、消火器材を準
備する。回収には火花を生じない安全な用具を使用する。
8.取扱い及び保管上の注意
取扱い:
技術的対策
・取扱い場所及び周辺の火気、静電気、衝撃火花などの着火源の存在を避ける。
・蒸気の発生する場所には局所排気装置などを設ける。
・液の漏洩及び蒸気の発散を極力防止する。
注意事項
・保護眼鏡、保護手袋は必ず着用する。吸入・接触のおそれがある時はその他の
保護具を着用する。
71
・取扱った後は、手、顔など身体の洗浄をていねいに行う。できれば入浴してよ
く洗い落す。
・冬季において、組成によっては結晶分が析出して流動しにくくなることがある。
安全取扱い注意事項:
本製品は、厚生労働省から平成14年1月21日に公示された「ビフェニルによ
る健康障害を防止するための指針(改正)」におけるビフェニル等、に該当しま
すので、取扱いに関しましては、指針に従って下さい。
保管:
適切な保管条件
・換気のよい冷暗所に保管し、着火源、高温物等を近付けない。
・酸化性物質等の混触禁止物質とは共存させない。
・塩化ビニル等の樹脂を軟化あるいは溶解するため接触を避ける。
9.暴露防止及び保護措置
設備対策:取扱いについては、出来るだけ密閉された装置、機器または局所排気装置
を使用する。取扱い場所の近くに、緊急用の洗眼設備及びシャワーを必ず
設ける。
管理濃度:設定されていない。
許容濃度:日本産業衛生学会(2003 年度版) :設定されていない。
ACGIH(2003 年度版)
:時間加量平均(TWA) 0.2mg/㎥A1
(CAS NO.65996-93-2:ベンゼン可溶コールタールピッチ揮発性成分)
保護具
呼吸器の保護具
:防毒マスク(有機ガス用)、濃度が高い場合は送気マスク、空
気呼吸器
手の保護具
:保護手袋
眼の保護具
:保護眼鏡、濃度が高い場合はゴーグルまたは防災面。
皮膚及び身体の保護具:保護服、長靴、前掛け、保護クリーム(遮光性)等
適切な衛生対策
:屋内作業場については、6ヶ月以内ごとに1回、作業環境測
定を行い、その記録を30年間保存すること。
保護具については、同時に就業する作業者の人数分以上を備
え付け、常時有効かつ清潔に保持すること。
ビフェニルの性状、有害性、保護具等、指針に示された労働
衛生教育を 4.5 時間以上実施すること。
10.物理的及び化学的性質
物理的状態
形状:粘稠性の油状
色 :黄褐色
臭い:特異なタール臭
物理的状態が変化する特定の温度/温度範囲
沸点(温度と留出量) :235℃(初留点)、315℃(99%)
引火点 :90∼110℃
発火点 :366℃
爆発特性:データなし
蒸気圧 :データなし
比重(40/4℃):1.03
72
エングラー度(40/20℃):1.2
トルエン不溶分:0.01 %
水分 :0.1 %
溶解性 :
水に対する溶解性 難溶
その他 アルコール、エーテルなどの有機溶剤に可溶
11.安定性及び反応性
安定性:通常の取扱い条件では安定である。
反応性:酸化性物質等と触れると反応する危険性がある。
避けるべき条件:酸化剤との接触や加熱。
危険有害な分解生成物:データなし。
12.有害性情報
急性毒性:ラット 経口 LD50
725 mg/kg
マウス 経口 LD50
433 mg/kg
局所効果:刺激性は強くはないが、眼に入ると角膜炎、結膜炎などを生じ、皮膚に
触れたとき皮膚炎を生じることがある。長期間にわたり接触を繰り返す
とメラニン色素増加(皮膚の黒色化)などを生じる。
感作性 :皮膚に付着した状態で日光の直射を受けると刺痛感、灼熱感、こわばり
などを感じ、やがて紅斑をきたす。
アレルギー性皮膚炎の生ずることも報告されている。
慢性毒性・長期毒性: データなし
発がん性:皮膚に長期間繰り返し触れたことにより皮膚腫瘍を生じたとの報告があ
り、動物実験においても確認されている。
IARC は、ヒトにおいては不十分だが、動物実験においては十分な証拠が
あるとして、グループ 2A〔ヒトに対しておそらく発がん性である〕に分
類し、NTP は、〔発がん性既知〕に分類している。
ビフェニルについて、マウス及びラットを用いた経口投与によるがん原
性試験の結果、ラットの雄に膀胱がん及びマウスの雌に肝臓がんがそれ
ぞれ認められた。
変異原性:Ames 試験で陽性の報告が有る。
催奇形性:データなし
生殖毒性:データなし
ヒトについての症例:
加熱により発生した濃度の高い蒸気を吸入した場合、呼吸困難、吐き気、
嘔吐、めまい、貧血、食欲不振などの症状を呈する。
13.環境影響情報
移動性 :大気中、水中には拡散しにくい。
残留性/分解性:化学的に安定な多環芳香族化合物の混合物であるため、生分解性
がない。
生体蓄積性:データなし
生態毒性
73
魚毒性:ブルーギル LC50=3.550 μ g/L (96h)
ニジマス
LC50= 980 μ g/L (96h)
その他:ミジンコ
LC50=4,100 μ g/L (48h)
その他
:オクタノール/水分配係数は、成分により異なるが、Log Pow が3を
越えるものが多い。
14.廃棄上の注意
おがくず、ウエス、珪藻土、吸着マット等に吸着させ、免許を持った産業廃棄物処
理者に内容物を明示して処理を委託する。
少量でも下水、河川等へ流入することがないように厳重に注意する。
汚染容器・包装は、内容物を完全に除去した後に処分する。
その他、一般的な注意事項は取扱い及び保管上の注意の項による。
15.輸送上の注意
注意事項:
車輌等によって運搬する場合は、荷送人は運送人へイエローカードを携帯させ
る。
危険物専用の車輌を用い、内容物の表示、消火設備を備える。
容器の転倒、落下、衝撃を加える、引きずる等の乱暴な扱いをしない。
取扱い及び保管上の注意の項の記載に従う事。
国内規則:
陸上輸送:消防法、労働安全衛生法等に定められた運送方法に従う。
海上輸送:船舶安全法で定められた運送方法に従う。
国連分類:クラス9(有害性物質 P.G. 3)
国連番号:3082(環境有害物質、液体)
74
海底沈降性物質の回収
75
実験写真
海底沈降性物質の回収予備実験(1m 3角水槽における回収)
写真1
クレオソート小分け(5L)
写真3
クレオソート小分け(5L)
写真5
クレオソート5Lの投入
写真2
同左
写真4
写真6
76
同左
沈降するクレオソート
写真7
クレオソート5Lの投入
写真8
写真9
底で拡散するクレオソート
写真10
写真7
投入中のクレオソート
写真11
投入中のクレオソート
沈降するクレオソート
写真12
77
一部水面上を浮遊している
投入中のクレオソート
写真13
投入中のクレオソート
写真14
同左
写真15
クレオソートは水に溶解していない
写真16
同左
写真17
クレオソートは水に溶解していない
78
写真18
ポンプによる回収
写真19
筒先
写真21
クレオソートの回収
写真13
クレオソートの回収
写真23
クレオソートの回収
写真20
79
同左
写真22
同左
写真24
同左
写真25
写真27
写真29
貯蔵水槽
クレオソートの回収
回収水
写真26
左:投入水槽
写真28
同左
写真30
80
同左
右:貯蔵水槽
海底沈降性物質の回収実験(訓練水槽での本実験)
回収ホース
青緯は水中 電話
ケーブル
写真31
ドライスーツ
ウェットスーツ
写真32
潜水
写真34
潜水
ドライスーツ
写真33
潜水準備
写真35
潜水中のドライスーツダイバー
81
写真36
円形状オイルフェンス
写真37
同左(飛散防止用)
観察用窓部分(ビニール)
写真38
水槽底部に沈めたオイルパン
写真39 円形状オイルフェンス
クレオソートの投入前
観察用窓部分(ビニール)
写真40 円形状オイルフェンス
クレオソートの投入
写真41
82
同左
写真42
投入
写真43
沈降したクレオソート
写真44
水槽底部に沈めたオイルパン内に
溜まったクレオソート
写真45
写真46
円形状オイルフェンスの引き揚げ
写真47
83
同左
オイルパン内のクレオソート
写真48
回収に向かうダイバー
写真49
同左
写真50
回収作業中のダイバー
写真51
同左
写真52
回収作業中のダイバー
写真53
同左
84
写真54
回収作業中のダイバー
写真55
同左
写真54
回収作業中のダイバー
写真55
同左
写真56
写真58
回収作業中のダイバー
写真57
回収作業中のダイバー
写真59
85
同左
回収終了後のオイルパン
写真60 一時貯蔵水槽への投入
ポンプの吸い込み量を絞っている
写真61
同左
写真62
一時貯蔵水槽への投入
写真63
同左
写真64
回収したクレオソート
写真65
同左
86
写真66
写真68
回収したクレオソート
写真67 同左
左:濾過前の回収水
右:スミレイ(濾過材)による濾過後
濾過前の回収水
写真69
写真71
回収風景
87
スミレイ(濾過材)による濾過後
海底沈降性物質の回収
75
実験写真
海底沈降性物質の回収予備実験(1m 3角水槽における回収)
写真1
クレオソート小分け(5L)
写真3
クレオソート小分け(5L)
写真5
クレオソート5Lの投入
写真2
同左
写真4
写真6
76
同左
沈降するクレオソート
写真7
クレオソート5Lの投入
写真8
写真9
底で拡散するクレオソート
写真10
写真7
投入中のクレオソート
写真11
投入中のクレオソート
沈降するクレオソート
写真12
77
一部水面上を浮遊している
投入中のクレオソート
写真13
投入中のクレオソート
写真14
同左
写真15
クレオソートは水に溶解していない
写真16
同左
写真17
クレオソートは水に溶解していない
78
写真18
ポンプによる回収
写真19
筒先
写真21
クレオソートの回収
写真13
クレオソートの回収
写真23
クレオソートの回収
写真20
79
同左
写真22
同左
写真24
同左
写真25
写真27
写真29
貯蔵水槽
クレオソートの回収
回収水
写真26
左:投入水槽
写真28
同左
写真30
80
同左
右:貯蔵水槽
海底沈降性物質の回収実験(訓練水槽での本実験)
回収ホース
青緯は水中 電話
ケーブル
写真31
ドライスーツ
ウェットスーツ
写真32
潜水
写真34
潜水
ドライスーツ
写真33
潜水準備
写真35
潜水中のドライスーツダイバー
81
写真36
円形状オイルフェンス
写真37
同左(飛散防止用)
観察用窓部分(ビニール)
写真38
水槽底部に沈めたオイルパン
写真39 円形状オイルフェンス
クレオソートの投入前
観察用窓部分(ビニール)
写真40 円形状オイルフェンス
クレオソートの投入
写真41
82
同左
写真42
投入
写真43
沈降したクレオソート
写真44
水槽底部に沈めたオイルパン内に
溜まったクレオソート
写真45
写真46
円形状オイルフェンスの引き揚げ
写真47
83
同左
オイルパン内のクレオソート
写真48
回収に向かうダイバー
写真49
同左
写真50
回収作業中のダイバー
写真51
同左
写真52
回収作業中のダイバー
写真53
同左
84
写真54
回収作業中のダイバー
写真55
同左
写真54
回収作業中のダイバー
写真55
同左
写真56
写真58
回収作業中のダイバー
写真57
回収作業中のダイバー
写真59
85
同左
回収終了後のオイルパン
写真60 一時貯蔵水槽への投入
ポンプの吸い込み量を絞っている
写真61
同左
写真62
一時貯蔵水槽への投入
写真63
同左
写真64
回収したクレオソート
写真65
同左
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写真66
写真68
回収したクレオソート
写真67 同左
左:濾過前の回収水
右:スミレイ(濾過材)による濾過後
濾過前の回収水
写真69
写真71
回収風景
87
スミレイ(濾過材)による濾過後
船舶による危険物の運送基準を定める告示別表第1∼第8に
掲載されている物質毎の引火爆発の危険性及び
人体への有害性、混触の危険性
別表第1(火薬類)
船舶による危険物の運送基準等を定める告示 別表第1(火薬類)
品名
事項
化学式 NH4NO3
硝酸とアンモニアの塩。
硝酸とアンモニアを反応させてつくる。
硝酸アンモニウム
無色無臭の結晶、固体。
(可燃物(炭素として計算される有機 水に溶ける。
物を含む。)の含有量が0.2%質量を (反応)
超え、他の添加物を含まないもの) 衝撃により爆発する。
過去に本船船倉で爆発事故が起きたことがある。
(火災時)
粉末、泡消火剤の使用は控える。
硝酸アンモニウム肥料
同上
過塩素酸アンモニウム
化学式 NH4ClO4
融点 65.6∼439℃(分解/爆発)
無色の結晶。
水に可溶
爆薬、花火、ロケットの推進薬。
衝撃、加熱により爆発する。
ピクリン酸アンモニウム
化学式 C6H2(BNH4)(NO2)3
輝黄色∼輝赤色の結晶。
爆薬
水溶性 1%(20℃)
強酸化剤。
皮膚粘膜に中程度の刺激
トリニトロベンゼン
化学式 C6H3N3O6
淡黄色の結晶。
水に不溶
(反応)
衝撃、熱により激しい爆発のおそれあり。
還元物質と激しく反応する。
加熱分解し、NO x の極めて毒性の高いガスを発し、
爆発する。
硫化ジピクリル
爆薬
トリニトロアニリン
トリニトロクロロベンゼン
(塩化ピクリル)
テトラニトロアニリン(テトリル)
化学式 C6H4N4O6
爆薬
淡黄色の固体。
爆薬
白色の結晶。
水に不溶
化学式 (NO2)3C6H2N(CH3)NO2
無臭無色∼淡黄色の結晶、爆薬
水に不溶。
皮膚、目、呼吸器に刺激がある。
(反応)
衝撃や摩擦を与えると爆発的に分解する。
ピクリン酸やTNTよりかなり衝撃に敏感で
爆発力も大きい。
燃焼の際は一酸化炭素、二酸化炭素、
窒素酸化物が生じる。
別表1-1
別表第1(火薬類)
品名
トリニトロアニソール
事項
化学式 H3COC6H2(NO2)3
黄色葉状晶。爆薬
融点 68℃
トリニトロナフタレン
トリニトロフェネトール
化学式 C6H2(NO2)3(OC2H5)
淡黄色結晶
融点 78℃
5-ニトロベンゾトリアゾール
化学式 C6H4N4O2
トリニトロフルオレノン
トリニトロトルエンとトリニトロベンゼン
の混合物又はトリニトロトルエンとヘ
キサニトロスチルベンゼンの混合物
トリニトロベンゼンとヘキサニトロスチ
ルベンゼンを含有するトリニトロトル
エンの混合物
トリトナール
トリトナールは、アルミニウム粉末(20%)と混合したトリニトロトルエン(TNT)で
ある。高性能爆薬。
ジニトログリコルリル
ニトロトリアゾロン
トリニトロベンゼンスルホン酸
化学式 Ba(N3)2
アジ化バリウム
強い衝撃や摩擦により爆発する。酸によって爆発性のアジ化水素を発生す
(乾性のも又は50質量%未満の水で る。可燃物と混合すると爆発しやすく、水と銅、銀、鉛、水銀などと混合すると
湿性としたもの)
アジ化物を作る。アジ化物は非常に爆発しやすい。乾性化すると極度に過敏
になる。
ジアゾニトロフェノール
ジアゾ基N2=を持つジアゾ化合物の一種。
グアニルニトロサミノグアニリデンヒド
ラジン
(30質量%以上の水で湿性としたも
の)
グアニルニトロサミノグアニルテトラセ
ン
化学式 C2H6N10H2O
(30質量%以上の水又はアルコールと 淡黄色の結晶
水の混合物で湿性としたもの)
化学式 Pb(N3)2
アジ化鉛
(20質量%以上の水又はアルコールと アジ基−N3を持つ化合物の一種。
水の混合物で湿性としたもの)
無色針状結晶または白色粉末。爆発性を示す。
別表1-2
別表第1(火薬類)
品名
事項
スチフニン酸鉛
(20質量%以上の水又はアルコールと
起爆薬
水の混合物で湿性としたもの)
〔トリニトロレゾルシン鉛〕
シクロトリメチレントリニトラミン
(15 質量%以上の水で湿性としたも
の)
化学式 C3H6N6O6
ヘキソーゲンとも呼ばれる爆薬。無色の結晶。
TNTと混合してコンポジションB炸薬となる。
乾性化すると爆発しやすくなる。
TNTの1.5倍の威力を持つ。
水に不溶。強い酸化剤、目や呼吸器に刺激性がある。
シクロテトラメチレントリニトラミン
(15 質量%以上の水で湿性としたも
の)
〔オクトーゲン又はHMX〕
四硝酸ペンタエリスリット
(25 質量%以上の水で湿性としたもの
又は15質量%以上の鈍感剤で鈍性
化したもの)
〔ペンタエリスルトールテトラナイト
レート、ペンスリット又はPETN〕
化学式 C4H8N8O8
高性能爆薬。コンポジションCの原料。
化学式 C(CH2ONO2)4
白色の結晶性粉末。
プラスティック爆弾の原料。
水に不溶。
TNTよりも衝撃に敏感
20人のパッチテストの結果、
皮膚への刺激性は認められない。
ピクラミン酸ナトリウム
(乾性のもの又は20 質量%未満の水
で湿性としたもの)
ピクラミン酸ジルコニウム
(乾性のもの又は20 質量%未満の水
で湿性としたもの)
化学式 C2H4N2O6
無色∼帯黄色の油状液体。
ジエチレングリコールジナイトレート
加熱すると激しく燃焼又は爆発し、有毒なヒューム
(25 質量%以上の不揮発性で水に溶
を生じることがある。
けない鈍感剤で鈍性化したもの)
衝撃により爆発的に分解する。
〔ニトログリコール又は二硝酸エチレ
水と反応してエチレングリコールと硝酸を生じる。
ングリコール〕
燃焼で一酸化炭素、二酸化炭素、窒素酸化物
などが生成される。
化学式 C3H5(NO3)3
ニトログリセリン
無色∼黄色の粘ちょうの液体。あるいは淡黄色の結晶。
(40 質量%以上の不揮発性で水に溶
爆発性。オゾンと反応し爆発の危険を生じる。
けない鈍感剤で鈍性化したもの)
水に不溶。皮膚につくと皮膚炎を起こす。
ジニトロフェノール
黄色固体。4,6-ジニトロフェノール
(乾性のもの又は15 質量%未満の水 冷水にはわずかだが、熱水には自由に溶ける。
で湿性としたもの)
粘膜に刺激性。
ジニトロレソルシノール
(乾性のもの又は15 質量%未満の水
で湿性としたもの)
化学式 C6H3N3O7
ピクリン酸
無色、無臭の固体。
(乾性のもの又は30 質量%未満の水
金属を腐食する。皮膚粘膜を刺激する。
で湿性としたもの)
加熱により爆発することがある。
〔トリニトロフェノール〕
別表1-3
別表第1(火薬類)
品名
事項
トリニトロレソルシノール
(乾性のもの又は20 質量%未満の水
若しくはアルコールと水の混合物で 2,4,6-トリニトロベンゼン-1,3-ジオール
湿性としたもの)
〔スチフニン酸〕
トリニトロメタクレゾール
ヘキソライト
(乾性のもの又は15 質量%未満の水
で湿性としたもの)
爆薬。白色の結晶。水に不溶、強酸化剤。目や呼吸器に刺激性。
〔ヘキソトール又はコンポジションB
等〕
オクトライト
(乾性のもの又は15 質量%未満の水
HMX75%とTNT25%を混合した混合爆薬。
で湿性としたもの)
〔オクトール〕
ペントライト
(乾性のもの又は15 質量%未満の水
ペンスリット50%とTNT50%を混合した混合爆薬。
で湿性としたもの)
ヘキソトナール
爆薬。
オクトナール
爆薬。
トリニトロフェニルメチルニトラミン
〔テトリル〕
2,4,6-トリニトロフェニルメチルニトロアミン
無臭、無色∼黄色の結晶
水に不溶、皮膚、目、呼吸器に刺激がある。
ヘキサニトロスチルベン
化学式:C14H6N6O12
爆薬。
黒色火薬
硝酸カリウム、硫黄、木炭を混合して作る火薬。
静電気の放電や摩擦によるスパークに敏感である。
ジニトロソベンゼン
ヘキサニトロジフェニルアミン
六硝酸マンニトール
(40 質量%以上の水又は水とアル
コールの混合物で湿性としたもの)
黄色の結晶、水に不溶、強酸化剤。
別名ニトロマンニット
セルロースを濃硝酸と濃硫酸の混合液に浸すと水酸基が硝酸エステルに変
わり硝化綿と呼ばれるものができる。これは火薬となる。
ニトロセルロース
(25 質量%以上のアルコールで湿性と セルロース C6H7O2(OH)3
ニトロセルロース C6H7O2(ONO2)3
したもの)
ニトログアニジン
化学式:CH4N4O2
(乾性のもの又は20 質量%未満の水 爆薬。
で湿性としたもの)
白色結晶。
〔ピクライト〕
水にほとんど不溶。
硝酸でん粉
(乾性のもの又は20 質量%未満の水 爆薬。
で湿性としたもの)
ニトロ尿素
爆薬。
別表1-4
別表第1(火薬類)
品名
事項
化学式 C(CH2ONO2)4
四硝酸ペンタエリスリット(7 質量%以
白色の結晶性粉末。
上のワックスを含有するもの)
爆薬。
〔ペンタエリスルトールテトラナイト
白色の結晶、水に不溶、TNTよりも衝撃に敏感。
レート、ペンスリット又はPETN〕
20人のパッチテストの結果、皮膚への刺激性は認められない。
パウダーケーキ
(25 質量%以上の水で湿性としたも
の)
〔パウダーペースト又は湿餅薬〕
60質量%以下のニトログリセリン若しくは他の液状有機硝化物またはこれら
の混合物とニトロセルロースとを練り合わせたペースト状の発射薬。
テトラゾール-1-酢酸
5-メルカプトテトラゾール-1-酢酸
化学式 C6H3(COOH)(NO2)3
トリニトロ安息香酸(乾性のもの又は 爆薬。
30 質量%未満の水で湿性としたもの) 常温では固体。
水溶性2%、25℃。
NO2
-NO
|
NO2
トリニトロレソルシノール(20 質量%以
上の水若しくはアルコールと水の混
合物で湿性としたもの)
〔スチフニン酸〕
トリニトロトルエン
化学式 C7H5N3O6
(乾性のもの又は30 質量%未満の水 無色から淡黄色の結晶。無臭。水に不溶。
で湿性としたもの)
急速な加熱、強い衝撃により火災・爆発の恐れあり。
〔TNT〕
化学式 HNO3・OC(NH2)2
硝酸尿素
白色結晶。
(乾性のもの又は20 質量%未満の水 水分の存在により腐食性を示す。
で湿性としたもの)
無色の結晶。無臭。
水に溶けて酸性を示す。強酸化剤。皮膚粘膜に中程度の刺激性。
爆破薬A
〔ダイナマイト等〕
粉状若しくはゼラチン状のもの又は可塑性若しくは弾性を有するものがある。
閃光剤
点火により強い光を発生するもの。
静電気の放電や摩擦によるスパークに敏感である。
無煙火薬
ニトロセルロースを主成分とする発射薬(推進薬)である。
静電気の放電や摩擦によるスパークに敏感である。
推進薬(液体)
推進用の液体爆燃薬からなる。
凝固した状態での感度が液状のものより大きくないことが試験によって示さ
れない限り、通常の輸送条件中は液体を持続すること。
ー15℃以上の温度で凝固してはならない。
推進薬(固体)
推進用の固体爆燃薬からなる。
爆発物試料(起爆薬以外のもの)
新規又は既存の爆発物の試料。
照明弾(さく薬筒、放出薬又は発射薬
地上又は水上を照明するための強い光源となる火薬類を含有する弾薬。
付きのものを含む。)
焼夷弾(炸薬筒、放出薬又は発射薬
火薬類及び焼夷剤を含有する化学弾。
付きのものを含む)
焼夷弾(液状又はゲル状)
(炸薬、放出薬又は発射薬付きのも
の)
火薬類及び焼夷剤を含有する化学弾。
別表1-5
別表第1(火薬類)
品名
事項
黄リン焼夷弾(炸薬筒、放出薬又は
発射薬付きのもの)
火薬類及び焼夷剤となる黄リンを含有する化学弾。黄リンは空気に触れると
自然発火するので漏れがあった場合は水中に保存すること。
演習弾、試験弾
演習弾は演習用として用いられ、試験弾は新規弾薬又は兵器の性能試験用
として用いられる。
発煙弾(炸薬筒、放出薬又は発射薬
毒性の煙を発する化学弾。
付きのものを含む)
黄リン発煙弾(炸薬筒、放出薬又は
発射薬付きのもの)
火薬類及び発煙剤となる黄リンを含有する化学弾。黄リンは空気に触れると
自然発火するので漏れがあった場合は水中に保存すること。
催涙弾(炸薬筒、放出薬又は発射薬
催涙剤を含有する化学弾。
付きのもの)
毒ガス弾(炸薬筒、放出薬又は発射
有毒物質を含有する化学弾。
薬付きのもの)
爆発物品(極度に鈍感なもの)〔EEI〕 極度に鈍感な爆発物質を含む物品で、通常の輸送条件では事故による起爆
(他に品名が明示されているものを除 又は伝爆の可能性が無視できることが示され、国連勧告のテストシリーズ7
く)
に合格するもの。
自燃性物品(黄リンを含むものを除
く)
発煙物質(空気にさらすと自然発火するもの)と火薬類を含有する火工品。
料薬火工品
〔熱発生器、ガス発生器、煙発生器
等〕
発炎物質を含む火工品で、発熱、ガス発生、演劇における効果等の技術的
な目的に用いられる。
爆弾(炸薬付きのもの)
航空機より投下する弾薬。
閃光爆弾
写真撮影するために短時間強力な光源となるもので航空機より投下する。
可燃性液体入り爆弾(炸薬付きのも
の)
航空機より投下する爆弾で、可燃性液体を充填したタンクと炸薬を内蔵する
もの。
ブースター(雷管付きでないもの)
爆薬を充填したもので、雷管又は導爆線の起爆力を増大して主装薬を確実
に爆ごうさせるために用いる。
雷管付きブースター
複数の安全装置を持たない起爆薬を装填したもので、雷管又は導爆線の起
爆力を増大して主装薬を確実に爆ごうさせるために用いる。
炸薬筒
起爆装置はないが爆発物を装填したケースで、爆弾、弾丸等を破裂させて内
容物を飛散させるもの。
閃光筒
閃光剤と点火具を装填した薬筒。
砲用完成弾(炸薬付きのもの)
炸薬と発射薬を装填した砲弾。
砲用空砲
雷管及び発射薬又は黒色火薬を装填した薬筒であって、弾丸がついていな
いもの。訓練、礼砲、発射等に用いる。
小火器用空砲(建設用鋲打ち銃用空 雷管及び発射薬又は黒色火薬を装填した薬筒であって、弾丸がついていな
砲を含む)
いもの。訓練、礼砲、発射等に用いる。
無火薬弾丸付き砲用完成弾(小火器
発射薬を装填した砲弾。
弾薬を含む)
油井用薬包
発射薬を装填したファイバ板製、金属製又はプラスチック製の筒状の薬包。
油井に穴を開けるためのもの。
作動薬包
弾丸又はロケットの発射以外の機械的作動用に設計されたものである。
火薬を装填した容器と点火装置からなる。
爆燃による発生ガスが直線又は回転運動を引き起こし、ダイヤフラム、バル
ブ又はスイッチの役目を果たす。
拳銃信号弾
信号拳銃を用いて色彩閃光等の信号を発生するように設計されたもの。
別表1-6
別表第1(火薬類)
品名
プライマー付き薬莢
事項
金属、プラスチック又はほかの不燃性の材料で作られた薬莢で、爆発成分が
プライマーのみのもの。
焼尽薬莢(プライマー付きでないも
の)
一部又は全部がニトロセルロースで作られている薬莢。
PBX炸薬
ケースなしに一定の形に可塑剤で固めた炸薬。
爆破装薬
ファイバ板、金属又はプラスチックの容器に爆薬が装填されたもの。
爆雷
ドラムに炸薬が装填されたもので、水中において爆発するように設計された
もの。
爆発加工用装薬(雷管付きでないも
の)
二次爆薬の装薬からなる火工品で、爆発溶接、爆発接合、爆発成型、その
他種々の金属加工に用いられる。
砲用発射薬
ケースの有無に関わらず、分離装填用の発射薬。
発射薬又は推進薬
ケースの有無に関わらず、一定の形にした推進薬。ロケットモーター用推進
薬や発射薬として用いられる。
成形爆薬(雷管付きでないもの)
爆薬の入ったケースで、硬質ライナー付きのキャビティを有し、せん孔ジェット
効果を発生するように設計されたもの。
V字形成形爆薬(柔軟で線状のもの) 爆薬を柔軟な金属製の筒で被覆してV字形としたもの。
補助炸薬
弾丸の信管と主炸薬との間に用いる装薬。
火薬系列構成品(他に品名が明示さ
爆ごうや爆燃伝達が系列内に収まるように設計したもの。
れているものを除く)
水中発火装置(炸薬筒、放出薬又は ある圧力を加えるか水と接触すると発火装置が作動するよう設計されたも
発射薬付きのもの)
の。水との接触を避けること。
導爆線(柔軟性のもの)
爆薬を心薬とし、糸、プラスチック等で被覆したもの。
導爆線(金属被覆したもの)
爆薬を心薬とし、軟質性の金属管で被覆したもの。
導爆線(金属被覆したもので、効果が
爆薬を心薬とし、軟質性の金属管で被覆したもの。
穏やかなもの)
点火コード
黒色火薬等を織糸等に均一に塗布したもの又は黒色火薬を心薬として周囲
を柔軟な織物で巻いたもの。
ケーブル切断具
発射用の少量の装薬とナイフ刃を有するもの。
起爆装置(爆破用で、電気式でないも 導火線、ショックチューブ導火線等よりなる非電気式起爆装置。基になる雷
の)
管は瞬発式のものまたは段発式のものがある。
電気雷管(爆破用のもの)
爆破薬の起爆用に設計されたもので、電流によって作動する。
瞬発式のもの又は段発式のものがある。
起爆筒(弾薬用のもの)
小さな金属製又はプラスチック製の管体にアジ化鉛のような起爆薬、PETN
又はこれと類似の爆薬を詰めたもの。
爆破薬の起爆用に設計されたもの。
工業雷管(爆破用で、電気式でないも
瞬発式のものと段発式のものがある。
の)
ショックチューブ、導火線、導爆線によって作動する。
煙火
主として娯楽用に設計された火工品。
別表1-7
別表第1(火薬類)
品名
事項
航空機用信号炎管
〔照明筒等〕
航空機により投下して地上又は水上を照明するように設計されたもの。
急速にかつ高熱を発して燃焼する。
地上用信号炎管
〔照明筒、発煙筒又は信号火せん〕
照明、識別又は警報に用いるもの。
急速にかつ高熱を発して燃焼する。
油井用破砕装置(雷管付きでないも
の)
炸薬を内蔵する金属容器で雷管の付いてないもの。
岩石からの原油の流出を助長するためにドリルシャフトまわりの岩石を破砕
するのに使用する。
導火線点火管(金属被覆したもの)
火薬を心薬とした金属管。
速火線
粉状の黒色火薬を含浸させた織糸等。
非常に速い速度で火炎を出して燃焼する。
導火線
微粉状の黒色火薬を心薬としてこれに被覆したもの。
信管(起爆用のもの)
弾薬等を起爆するように設計されたもの。
信管(起爆用のもの)
(2個以上の安全装置付きのもの)
弾薬等を起爆するように設計されたもの。
信管(点火用のもの)
弾薬等の点火に用いるように設計されたもの。
てき弾(炸薬付きの手榴弾又は小銃
てき弾)
手によって投擲するか、又は小銃から発射するように設計されたもの。
(信管のないもの又は2個以上の安
全装置を有する信管付きのもの)
てき弾(炸薬付きの手榴弾又は小銃
てき弾)
手によって投擲するか、又は小銃から発射するように設計されたもの。
(2個以上の安全装置を有しない信管
付きのもの)
手によって投擲するか、又は小銃から発射するように設計されたものであ
演習用てき弾(手榴弾又は小銃てき
る。
弾)
点火装置と標示薬を内蔵する。
点火管
火薬類に点火するために用いるもの。
化学的、電気的又は機械的な手段で作動させる。
油井ジェットせん孔器(雷管付きでな
成形爆薬を鋼管等に装着し、導爆線を付けたもの。
いもの)
導火線点火具
摩擦、衝撃又は電気によって作動するように設計されたもので、導火線の点
火に用いる。
地雷又は機雷(炸薬付きのもの)
(信管のないもの又は2個以上の安
全装置を有する信管付きのもの)
金属製等の容器に炸薬を装填したもので、船舶、車両又は人が通過すると
作動するよう設計されたもの。
地雷又は機雷(炸薬付きのもの)
金属製等の容器に炸薬を装填したもので、船舶、車両又は人が通過すると
(2個以上の安全装置を有しない信管
作動するよう設計されたもの。
付きのもの)
火管雷管
打撃によって容易に発火するように少量の点火薬を内蔵した金属製又はプ
ラスチック製のキャップで、発射薬等の点火に用いられる。
別表1-8
別表第1(火薬類)
品名
事項
火管
点火薬と黒色火薬等の補助装薬とからなっており、砲弾の発射薬の点火に
用いる。
弾丸(無炸薬で、炸薬筒又は放出薬
付きのもの)
各種口径の弾丸で、標示用の染料又はその他の不活性物質を散布するの
(信管のないもの又は2個以上の安 に用いる。
全装置を有する信管付きのもの)
弾丸(無炸薬で、炸薬筒又は放出薬
付きのもの)
各種口径の弾丸で、標示用の染料又はその他の不活性物質を散布するの
(2個以上の安全装置を有しない信管 に用いる。
付きのもの)
弾丸(無炸薬で、炸薬筒又は放出薬 砲用又は銃用の弾丸で、標示用の染料又はその他の不活性物質を散布す
付きのもの)
るのに用いる。
弾丸(炸薬付きのもの)
(信管のないもの又は2個以上の安
全装置を有する信管付きのもの)
砲用又は銃用の弾丸。
弾丸(炸薬付きのもの)
(2個以上の安全装置を有しない信管 砲用又は銃用の弾丸。
付きのもの)
作動装置
少量の火薬類を含有し、電気起爆装置及び作動ロッド又は輪を備えたもの
で、ケーブルやロッドを切断するのに用いる。
爆発リベット
金属リベットの内部に少量の爆薬を装填したもの。
ロケット(炸薬付きのもの)
(信管のないもの又は2個以上の安
全装置を有する信管付きのもの)
ロケットモーター及び弾頭よりなるもの。
ロケット(炸薬付きのもの)
(2個以上の安全装置を有しない信管 ロケットモーター及び弾頭よりなるもの。
付きのもの)
ロケット(放出装薬付きのもの)
ロケットモーター及び弾頭からペイロードを放出するための装薬を備えたも
の。
ロケット(無炸薬弾頭付きのもの)
ロケットモーター及び不活性弾頭よりなるもの。
ロケット(投索用のもの)
綱を張るように設計されたロケット・モーターよりなるもの。
ロケット(液体燃料のもの)(炸薬付き
推進用に液体燃料を用いるもので、弾頭付きのもの。
のもの)
ロケットモーター(液体燃料のもの)
液体燃料と酸化剤を用いるもの。
別表1-9
別表第1(火薬類)
品名
事項
信号具(携帯用のもの)
視覚により信号又は警報を伝える携帯用のもので、道路用信号炎管、海難
救助用小型信号炎管、鉄道用小型信号炎管等がある。
遭難信号筒(船舶用のもの)
音、炎、煙又はこれらの組合わせにより信号効果を生ずるように設計された
もの。
信号雷管(鉄道用のもの)
圧かいした場合に大音響を発するもの。
発煙信号筒
着色発煙により信号及び警報効果を生ずるように設計されたもの。
水中発音信号具(信管のないもの又
爆薬及び起爆装置を有し、水中又は海底において爆発して、探索、信号、測
は2個以上の安全装置を有する信管
深等に用いるもの。
付きのもの)
水中発音信号具(2個以上の安全装 爆薬及び起爆装置を有し、水中又は海底において爆発して、探索、信号、測
置を有しない信管付きのもの)
深等に用いるもの。
魚雷(炸薬付きのもの)
(火薬式推進システムで、信管のない
魚雷が水中を推進するための火薬式推進システムを有するもの。
もの又は2個以上の安全装置を有す
る信管付きのもの)
魚雷(炸薬付きのもの)
(非火薬式推進システムで、信管のな
魚雷が水中を推進するための非火薬式推進システムを有するもの。
いもの又は2個以上の安全装置を有
する信管付きのもの)
魚雷(炸薬付きのもの)
魚雷が水中を推進するための火薬式推進システム又は非火薬式推進システ
(2個以上の安全装置を有しない信管
ムを有するもの。
付きのもの)
魚雷(液体燃料付きのもの)
液体燃料を内蔵する魚雷で、水中を推進するための液体火薬式推進システ
ム又は液体非火薬式推進システムを有するもの。
魚雷(液体燃料付きのもの)
(無火薬弾頭つきのもの)
液体燃料を内蔵する無火薬弾頭の魚雷で、水中を推進するための液体火薬
式推進システムを有するもの。
えい光筒(弾薬用のもの)
えい光剤を装填し、弾丸の弾道観測用に設計されたもの。
ロケット弾頭(炸薬付きのもの)
(信管のないもの又は2個以上の安
全装置を有する信管付きのもの)
炸薬てん実弾頭で、ロケットに取付けられるように設計されたもの。
誘導弾の弾頭も含まれる。
ロケット弾頭(炸薬つきのもの)
炸薬てん実弾頭で、ロケットに取付けられるように設計されたもの。
(2個以上の安全装置を有しない信管
誘導弾の弾頭も含まれる。
付きのもの)
ロケット弾頭(炸薬又は放出薬付きの
もの)
炸薬てん実弾頭で、ロケットに取付けられるように設計されたもの。
(信管のないもの又は2個以上の安 誘導弾の弾頭も含まれる。
全装置を有する信管付きのもの)
ロケット弾頭(炸薬又は放出薬付きの
もの)
炸薬てん実弾頭で、ロケットに取付けられるように設計されたもの。
(2個以上の安全装置を有しない信管 誘導弾の弾頭も含まれる。
付きのもの)
魚雷弾頭(炸薬つきのもの)
炸薬てん実弾頭で、魚雷に取付けるように設計されたもの。
別表1-10
別表第2(高圧ガス)
品名
アセチレン
引
火
性
高
圧
ガ
ス
事項
化学式 C2H4
三重結合(アルキン)を持つ不飽和炭化水素、
反応性が大きく、様々な物質の合成原料
となる。
市販品のアセチレンボンベは、アセトン1Lに
12気圧で300Lのアセチレンを溶解させている。
乱暴な取扱をしたり、加熱すると爆発する。
カーバイド(炭酸カルシウム)に水を作用させて作ることも可。
引火性を有するガスで空気より軽い。純品は無臭だが、通常の商品は不純物
のホスフィンなどにより不快臭を持つ。爆発範囲 2.1%∼80%。
許容濃度は設定されていないが、呼吸具、保護具を着用のこと。
アセチレンから合成される化合物、エチレン、アセトアルデヒド、ベンゼン、
アクリロニトリル、塩化ビニル、酢酸ビニル、ビニルアセチレン。
ブロモトリフルオロエチレン
引火性を有する無色の液化ガス。空気より非常に重い。空気の重さの5.6倍。
沸点-3℃。
ブタジエン
(安定剤入りのもの)
〔ジビニル〕
極めて引火性の高い無色の圧縮液化ガス、
不快臭あり。空気の重さの1.84倍。
爆発範囲 1.1%∼16.3%。
TLV-TWA 2ppm。
適切な保護具、呼吸具着用のこと。
1-クロロ-1,1-ジフルオロエ
タン
〔ジフルオロモノクロロエタン
又は冷媒用ガスR142B〕
CH3CClF2
爆発範囲 8.5%∼14%。引火性を有する気体。
水又は湿気と反応して、毒性かつ腐食性を有する煙霧を生じる。
空気の重さの3.5倍。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
シクロブタン
〔テトラメチレン〕
(CH2)4
爆発範囲 1.8%∼10%。引火性を有する無色の気体。
単純窒息性ガス。
水に不溶。空気の重さの1.9倍。
重水素
(圧縮されているもの)
〔ジュウテリウム〕
爆発範囲 5%∼80% 引火性を有する無色無臭の気体。
空気の重さの0.14倍で軽い。引火性と窒息性の危険以外は毒性はないと考
えられる。
1,1-ジフルオロエタン
〔フッ化エチレン、フッ化エチ
リデン、二フッ化エチリデン
又は冷媒用ガスR152a〕
C2H3ClF2
爆発範囲 5%∼17% 引火性を有する気体。
高濃度の暴露は人体に有害の可能性あり。
空気の重さの2.39倍。
CF2=CH2
1,1-ジフルオロエチレン
〔フッ化ビニリデン又は冷媒 爆発範囲 2.3%∼25%。無色無臭の引火性を有する気体。
用ガスR132a〕
空気の重さの2.2倍。
ジフルオロメタン
〔冷媒用ガスR32〕
CH2F2
フッ化メチレンとも呼ばれる、フロンガスの一種。
引火性を有する無色の液化ガス。
水又は湿気と反応して、毒性かつ腐食性を有する煙霧を生じる。
空気の重さの1.8倍。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
ジメチルアミン
(無水物)
(CH3)2NH
爆発範囲 2.8%∼14%。引火性を有する液化ガス。
アンモニア臭あるいは魚臭を持つ。
水に良く溶け、アンモニアのようなアルカリ性を示す。
空気の重さの1.6倍。
低濃度でも窒息性を有する。
別表2-1
別表第2(高圧ガス)
品名
ジメチルエーテル
〔メチルエーテル〕
エタン
引
火
性
高
圧
ガ
ス
事項
CH3OCH3
DMEと略称されるディーゼル車の代替燃料。
爆発範囲2%∼50%。引火性を有する気体。
クロロホルム臭を有する
空気の重さの1.6倍。
目、鼻、のどなどに刺激がある。
CH3-CH3
爆発範囲 3%∼16% 引火性を有する気体。
空気の重さの1.05倍。
目、鼻、のどなどに刺激が無い。
エチルアセチレン
(安定剤入りのもの)
〔1-ブチン〕
CH3CH2C=CH
引火性を有する無色の液化ガス。
アセチレン臭を有する。
空気の重さの1.9倍。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
エチルアミン
(無水物又は濃度が70質
量%を超える水溶液)
〔アミノエタン又はモノエチル
アミン〕
C2H5NH2
爆発範囲 3.5%∼14%。
引火性を有する液化ガス。
アンモニア臭を有する。
空気の重さの1.6倍。
皮膚、粘膜、呼吸器に刺激がある。
塩化エチル〔クロロエタン〕
化学式 CH3CH2Cl
爆発範囲 3.5%∼15%
加熱・燃焼により有毒ガスを生じる。
引火性を有する液化ガス。エーテル臭を持つ。
空気より非常に重い(空気の重さの2.2倍)。沸点13℃
皮膚、粘膜、呼吸器に刺激がある。
エチレン、アセチレン及びプ
ロピレンの混合物(深冷却
化されているもの)
引火性を有する無色の混合気体でにんにく臭を有する。
(エチレンの含有率が71.5
空気より軽い(空気の重さの0.96倍)
質量%以上で、アセチレン
が22.5質量%以下、プロピ
レンが6質量%以下のもの)
エチレン
(圧縮されているもの)
化学式 CH2=CH2
爆発範囲 3%∼34%
引火性を有する気体。甘い臭気。単純窒息性ガス。
空気より軽い(空気の重さの0.98倍)
沸点 -102.4℃(700mmHg)
化学式 CH2=CH2
爆発範囲 3%∼34%
引火性を有する液化ガス。空気より軽い(空気の重さの0.98倍)
化学式 CH2=CH2
エチレン
爆発範囲 3%∼34%
(深冷却化されているもの)
引火性を有する液化ガス。空気より軽い(空気の重さの0.98倍)
エチレン
(液化されているもの)
酸化エチレンと炭酸ガスの
混合物
引火性を有する液化ガスでエーテル臭がある。
(酸化エチレンの含有率が9
空気より重い(空気の重さの1.5倍)
質量%を超え87質量%以下
のもの)
爆発範囲 5%∼10%
フルオロエタン
〔フッ化エチル又は冷媒用ガ 引火性を有する無色の液化ガス。
空気より重い(空気の重さの1.7倍)。沸点 -37℃
スR161〕
エチルメチルエーテル
〔メトキシエタン〕
化学式 C3H8O
爆発範囲 2%∼10%
引火性を有する液化ガス。
空気より非常に重い(空気の重さの2.1倍)。沸点 11℃
別表2-2
別表第2(高圧ガス)
品名
事項
ガス見本(加圧していないも
の)(引火性のもの)
(深冷液化されているものを 加圧していない引火性の気体。
除く)(他に品名が明示され
ているものを除く)
爆発範囲 1%∼15%(多様)
炭化水素ガス混合物(圧縮 天然ガス又は原油、石炭等の蒸留によって得られた引火性を有する炭化水素
ガス又は混合物。
されているもの)
(他に品名が明示されている プロパン、シクロプロパン、プロピレン、ブタン及びブチレン等を含む場合があ
り、多様な性状を有する。
ものを除く)
空気より重い。
爆発範囲 1%∼15%(多様)
炭化水素ガス混合物(液化 天然ガス又は原油、石炭等の蒸留によって得られた引火性を有する炭化水素
ガス又は混合物。
されているもの)
(他に品名が明示されている プロパン、シクロプロパン、プロピレン、ブタン及びブチレン等を含む場合があ
り、多様な性状を有する。
ものを除く)
空気より重い。
引
火
性
高
圧
ガ
ス
ブタン
化学式 C4H10
引火点 -60℃ 爆発範囲 1.6∼8.4vol%
天然ガス又は原油、石炭等の蒸留によって得られた
引火性を有する炭化水素ガス又は混合物。
空気より重い。
目、鼻、のどなどに刺激は無い。
沸点 −0.50℃
ブチレン
〔ブテン〕
化学式 C4H8
爆発範囲 1.6∼10%
天然ガス又は原油、石炭等の蒸留によって得られた引火性を有する炭化水素
ガス。
空気より重い。
シクロプロパン
化学式 C3H6
爆発範囲 2.4∼10.3%
天然ガス又は原油、石炭等の蒸留によって得られた
引火性を有する炭化水素ガス。
空気より重い。
2,2-ジメチルプロパン
〔ネオペンタン〕
化学式 C5H12
爆発範囲 1.4∼7.5%
天然ガス又は原油、石炭等の蒸留によって得られた
引火性を有する炭化水素ガス。沸点 9.5℃。
空気より重い。
イソブタン
化学式 (CH3)2CHCH3
爆発範囲 1.8∼8.4vol%
天然ガス又は原油、石炭等の蒸留によって得られた
引火性を有する炭化水素ガス又は混合物。
空気より重い。沸点 -11.7℃。
イソブチレン
〔イソブテン〕
化学式 CH2=C(CH3)2
爆発範囲 1.8∼9.6vol%
天然ガス又は原油、石炭等の蒸留によって得られた
引火性を有する炭化水素ガス。
空気より重い。沸点 -6.9℃。
その他の液化石油ガス
天然ガス又は原油、石炭等の蒸留によって得られた引火性を有する炭化水素
ガス又は混合物。
空気より重い。
プロパン
化学式 CH3CH2CH3
爆発範囲 2.1∼9.5vol%
天然ガス又は原油、石炭等の蒸留によって得られた
引火性を有する炭化水素ガス。
空気より重い。沸点 -42.1℃。
火災時は供給元を断つか燃え尽きるに任せる。
別表2-3
別表第2(高圧ガス)
品名
プロピレン
〔プロペン〕
事項
化学式 CH2CHCH3
爆発範囲 2.4∼10.3vol%
天然ガス又は原油、石炭等の蒸留によって得られた
引火性を有する炭化水素ガス。
空気より重い。沸点 -48℃。
火災時は供給元をたうか燃え尽きるに任せる。
爆発範囲 4%∼75% 沸点 -252.2℃。
水素(圧縮されているもの) 引火性を有する無臭の気体。空気より非常に軽い(空気の重さの0.07倍であ
る)。
爆発範囲 4%∼75%
水素(深冷液化されているも
引火性を有する無臭の気体。空気より非常に軽い(空気の重さの0.07倍であ
の)
る)。
水素とメタンの混合物
爆発範囲 多様
引火性を有する無臭の混合気体。空気より非常に軽い。
殺虫ガス類(引火性のもの)
爆発範囲 多様
(他に品名が明示されている
殺虫剤と液化ガスとの混合ガス(引火性を有する)
ものを除く)
喫煙用ガスライター(液化石 爆発範囲 多様
油ガスを充填しているもの) ブタン等の引火性ガスが充填されたライター。
引
火
性
高
圧
ガ
ス
喫煙用ガスライター(詰め替
え用の容器)(65グラム以下 爆発範囲 多様
の液化石油ガスを充填して ブタン等の引火性ガスが充填されたライター用詰替え容器。
いるもの)
化学式 CH4
メタン又は天然ガス(圧縮さ
爆発範囲 5%∼16% 沸点 -161.4℃。
れているもの)(高濃度のメ
引火性を有する気体。
タンを含有するもの)
空気より軽い(メタンは空気の重さの0.55倍)。
メタン又は天然ガス(深冷液
爆発範囲 5%∼16%
化されているもの)(高濃度
引火性を有する液化ガス。空気より軽い(メタンは空気の重さの0.55倍)。
のメタンを含有するもの)
メチルアセチレンとプロパジ
爆発範囲 3%∼11%
エンの混合物(圧縮されてい
引火性を有する気体。空気より重い(空気の重さの1.4倍)
るもの)(安定剤入りのもの)
メチルアセチレンとプロパジ
爆発範囲 3%∼11%
エンの混合物(液化されてい
引火性を有する気体。空気より重い(空気の重さの1.4倍)
るもの)(安定剤入りのもの)
化学式 CH3NH2
爆発範囲 4.3%∼21% 沸点 -6.3℃。
引火性を有する液化ガスで、アンモニア臭を有する。
メチルアミン(無水物)
アンモニア以上に強い塩基。
〔アミノメタン又はモノメチル
銅、アルミ、亜鉛などの金属を腐食する。
アミン〕
水に溶ける。目、皮膚、呼吸器に刺激がある。
空気より重い(空気の重さの1.09倍)。
空気と混合し爆発性混合物を生じる。
化学式 CH3Cl
爆発範囲 8%∼20% 沸点 -23.7
引火性を有する液化ガス。甘いにおい。
塩化メチル
〔クロロメタン又は冷却用ガ プラスチック、ゴムそしてアルミや亜鉛などの金属を冒す。
水溶性 5320mg/L(25℃)。蒸気の刺激性はない。
スR40〕
燃焼すると塩化水素、ホスゲン等の有毒ガスを生じる。
空気より重い(空気の重さの1.8倍)。
塩化メチルと塩化メチレンの 液体の塩化メチレンに引火性気体の塩化メチルを溶解させた溶液。
混合物
物理性状はその組成による。
別表2-4
別表第2(高圧ガス)
品名
事項
フッ化メチル
化学式 CH3F
〔フルオロメタン又は冷却用
引火性を有する無色の気体。空気より重い(空気の重さの1.2倍)。
ガスR40〕
ペンタフルオロエチルトリフ
ルオロビニルエーテル
〔パーフルオロエチルビニル 爆発範囲 7%∼73%
エーテル又はペンタフルオロ 引火性の液化ガス。空気より非常に重い(空気の重さの6.4倍)。沸点 12℃
エトキシトリフルオロエチレ
ン〕
トリフルオロメチルトリフルオ
ロビニルエーテル
爆発範囲 7%∼73%
〔パーフルオロメチルビニル
引火性の液化ガス。空気より非常に重い(空気の重さの4.8倍)。沸点 -27℃
エーテル又はトリフルオロメ
トキシトリフルオロエチレン〕
化学式 CH2CCH2
爆発範囲 1.7%∼12%
プロパジエン(安定剤入りの
引火性を有する無色の液化ガス。水に不溶。
もの)
空気より重い(空気の重さの1.4倍)。
〔アレン〕
沸点 -34℃
引
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
小型燃料ガスボンベ(液化
火 石油ガスを充填しているも
通常各種の割合でブタン及びプロパンが混合されているもので、キャンプ用コ
の)
ンロ等に使用される。
(再充填可能なものを除く)
1個の容量が50立方センチメートル以下のものは危険物でない。
性 (1個の容量が50立方センチ
メートル以下のものを除く)
高 冷凍用ガス類(他に品名が 爆発範囲 なし
明示されているものを除く) 各種のクロロフルオロ炭化水素類又は冷凍剤として用いられる他の気体類。
毒性又は引火性を有するものがある。
圧
化学式 H4Si
爆発範囲 1%∼100%
引火性で不快臭を有する無色の気体。
ガ シラン(圧縮されているもの)
空気中では自然発火する。
〔ケイ化水素又は四水素化
強力な還元剤で、酸化性物質と激しく反応する。
ケイ素〕
空気より重い(空気の重さの1.1倍)。
ス
加熱・燃焼により分解し、シリコン・水素を生じ、火災や爆発の危険をもたら
す。
爆発範囲 11%∼60%
四フッ化エチレン(安定剤入
引火性を有する液化ガス。空気より非常に重い(空気の重さの3.5倍)。
りのもの)
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
1,1,1-トリフルオロエタン
〔冷媒用ガスR143a〕
爆発範囲 9.5%∼19%
引火性を有する気体で、弱い臭気を有する。
空気より非常に重い(空気の重さの2.9倍)。
トリメチルアミン(無水物)
化学式 (CH3)3N
爆発範囲 2%∼12% 沸点 3℃
引火性を有する液化ガスで、魚臭を有する。
空気より非常に重い(空気の重さの2.1倍)。
水に溶けて強い塩基性を示す。目、鼻、のどに刺激がある。
燃焼すると分解し、有毒なフュームを生じる。
化学式 C2H3Br
爆発範囲 9∼15vol%
臭化ビニル(安定剤入りのも
引火性を有する液化ガス。空気より非常に重い(空気の重さの3.7倍)。
の)
沸点 16℃
燃焼すると分解し、有毒なガスを生じる。
別表2-5
別表第2(高圧ガス)
品名
事項
化学式 H2C=CHCl
爆発範囲 4%∼31%
塩化ビニル(安定剤入りのも 引火性を有する液化ガス。
空気より非常に重い(空気の重さの2.2倍)。
引 の)
モノマーは抑制されておらず、タンクの排気孔などの
中でポリマーを生成し、詰まらせることがある。
火
化学式 C2H3F
爆発範囲 2.9%∼29% 沸点 -72℃。水に不溶。
引火性を有する気体。
性
水又は湿気と反応して、毒性かつ腐食性を有する煙霧が
フッ化ビニル(安定剤入りの
発生する。
もの)
火災時は水、ハロン系消火剤の使用は控える。
高
空気より重い(空気の重さの1.6倍)。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
圧 メチルビニルエーテル(安定 爆発範囲 2.6%∼39%
剤入りのもの)
引火性を有する液化ガス。空気より重い(空気の重さの2.0倍)。沸点 6℃
ガ その他の圧縮ガス(引火性
他に品名が明示されていない引火性かつ非毒性の気体。
のもの)
その他の液化ガス(引火性
他に品名が明示されていない引火性かつ非毒性の液化ガス。
ス のもの)
その他の液化ガス(引火性
のもの)(深冷液化されてい 他に品名が明示されていない引火性かつ非毒性の深冷液化ガス。
るもの)
液、粉末又はペースト及び装置を通して内容物を放出するためのガス噴射剤
を内蔵した金属製、ガラス製又はプラスチック製の使い捨て容器。
エアゾールは、それを充填する国の規定に従ったものであること。
エアゾール(1個の容積が
1000立方センチメートルを超 不注意な噴射が行なわれないような保護がなされていること。
漏洩を認めず、55℃で18時間保存したときに漏れが1質量%以下のものであ
えるもの)
(再充填可能なものを除く) ること。
この温度は、温暖な地帯(北緯又は南緯で30度を超える地帯)のみを航行す
る場合は、45℃に下げてもよい。
エアゾール(1個の容積が
1000立方センチメートル以
下のもの)
(再充填可能なものを除く)
(一個の容積が50立方セン
チメートル未満のもの又は
引火性ガスを含まず、内圧
が55℃で0.82MPa以下であ
り、引火性液体が10質量%
未満、毒物が1質量%未満
かつ腐食性物質が0.2質
量%未満のものを除く)
非
引
火
性
非
毒
性
高
圧 エアーバッグインフレー
ガ ター、エアーバッグモジュー
ス ル又はシートベルトプレテン
ショナー(圧縮ガス駆動のも
の)(火工品付きのものに
あっては、当該火工品が火
薬類に該当せず、かつ、点
火事の爆発効果が圧力容
器内に止まるものに限る)
(自動車及び自動車の部品
に組み込まれたものを除く)
空気(圧縮されているもの)
エアゾールはそれを充填する国の規定に従ったものであること。
不注意な噴射が行なわれないような保護がなされていること。
漏洩を認めず、55℃で18時間保存したときに漏れが1質量%(内容量が100グ
ラム未満のものにあっては1グラム)以下のものであること。この温度は、温暖
な地帯(北緯又は南緯で30度を超える地帯)のみを航行する場合は、45℃に
下げてもよい。
一個の容積が50立方センチメートル未満のもの又は引火性ガスを含まず、内
圧が55℃で0.82MPa以下であり、引火性液体が10質量%未満、毒物が1質
量%未満かつ腐食性物質が0.2質量%未満のものは危険物でない。
この品名は、人身保護のために使用される自動車用エアーバッグインフレー
ター又はシートベルトプレテンショナーであって、クラス2.2に分類される圧縮
ガスが充填されている物品に適用される。これらユニットには、少量の火工品
付きのもの又は火工品付きでないものがある。火工品付きのユニットにあって
は、危険物輸送に関する国連勧告、試験及び判定基準マニュアルPart1、16.
6.1.4.7(a)(ⅱ)項に規定する試験を実施した場合に同勧告の1.11(b)項
に基づきクラス1から除外される程度に起爆効果が圧力容器内に止まらなけ
ればならない。
ハンドルコラム、ドアパネル、座席等のような自動車内又は自動車の完成部
品内に組み込まれたエアーバッグ又はシートベルトは危険物でない。
爆発範囲 なし
非引火性の気体。
爆発範囲 なし
空気(深冷液化されているも 非引火性の液化ガス。
強酸化剤。液体空気と可燃物又は油類と混合すると爆発するおそれがある。
の)
有機物が発火するおそれがある。
別表2-6
別表第2(高圧ガス)
品名
事項
液体アンモニア(15℃で比重
が0.880以下でアンモニア 非引火性かつ毒性を有する気体の水溶液で刺激臭を有する。
の含有率が35質量%を超え 目に対して極めて危険である。
50質量%以下の水溶液)
アルゴン(圧縮されているも 爆発範囲 なし
の)
不活性ガス。空気より重い(空気の重さの1.4倍)。
アルゴン(深冷液化されてい 爆発範囲 なし
るもの)
不活性な液化ガス。空気より重い(空気の重さの1.4倍)
非
引
火
性
非
毒
性
高
圧
ガ
ス
物品(空気圧又は水圧によ
り加圧されたもの)(非引火
性かつ非有毒性のガスを含
有するもの)
(自動車のショックアブソー
バー等(船積地を管轄する
地方運輸局長が適当と認め
るもの)を除く)
爆発範囲 なし
それらを作動させるために必要な非引火性・非毒性ガスを含有するもの。
ショックアブソーバーとして機能するものであって、次の条件を満足するものは
危険物でない。
(1)ガス空間容積が1リットル以下のもので、充填圧力が5000kPa以下のもの
(2)最小破裂圧力が、20℃における充填圧力の4倍のもの
(3)破裂した場合、破片を生じない材料で製造されているもの
(4)火災時に火災の影響を弱めることができるシール又は内部圧力を逃す装
置により破裂を防止できるもの
(5)主官庁の承認した品質保証規準に従って製造されたもの
ブロモトリフルオロメタン
〔冷媒用ガスR13B1〕
化学式 CBrF3
爆発範囲 なし
弱い臭気を有する非引火性の液化ガス。
高温により臭化水素などの有毒なフュームを生じる。
空気より非常に重い(空気の重さの5.2倍)。
炭酸ガス(液化されているも
の)
〔二酸化炭素又は無水炭
酸〕
(一個の容積が100立方セン
チメートル以下の小型炭酸
ガス容器であって、木箱又
はファイバ板箱に収納した
質量が40キログラム以下の
ものを除く)
爆発範囲 なし
非引火性の液化ガス。空気より重い(空気の重さの1.5倍)。
31℃を超えると液状を維持することができない。
一個の容器が100立方センチメートル以下の小型炭酸ガス容器であって、木
箱又はファイバ板箱に収納した質量が40kg以下のものは危険物でない。
炭酸ガス(深冷液化されて
いるもの)
〔二酸化炭素又は無水炭
酸〕
爆発範囲 なし
無色、無臭、非引火性の液化ガス。空気より重い(空気の重さの1.5倍)。
31℃を超えると液状を維持することができない。
炭酸ガスと亜酸化窒素の混 爆発範囲 なし
合物
非引火性の液化混合ガス。空気より重い(空気の重さの1.5倍)
炭酸ガスと酸素の混合物
(圧縮されているもの)
爆発範囲 なし
非引火性の無臭の気体。酸化性がある。
炭酸ガスの含有量が極めて低い場合には燃焼を助長するおそれがある。
空気より重い。
クロロジフルオロブロモメタ
ン〔モノクロロジフルオロモノ
ブロモメタン又は冷媒用ガス
R12B1〕
爆発範囲 なし
非引火性の液化ガス。水又は湿気と反応して、毒性かつ腐食性を有する煙霧
が発生する。
空気より非常に重い(空気の重さの5.7倍)。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
爆発範囲 なし 沸点 -40.8℃。
クロロジフルオロメタン
非引火性のクロロホルム臭を有する液化ガス。
〔モノクロロジフルオロメタン
水又は湿気と反応して、毒性かつ腐食性を有する煙霧が発生する。
又は冷媒用ガスR22〕
空気より非常に重い(空気の重さの3.0倍)。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
別表2-7
別表第2(高圧ガス)
品名
事項
クロロジフルオロメタンとクロ
ロペンタフルオロエタンの混
合物(クロロジフルオロメタン
を約49質量%含有し、一定
爆発範囲 なし
の沸点を有するもの)
非引火性の液化ガス。空気より非常に重い(空気の重さの4.2倍)。
〔モノクロロジフルオロメタン
とモノクロロペンタフルオロ
エタンの混合物、冷媒用ガ
スR502〕
化学式 CClF2-CF3
クロロペンタフルオロエタン 爆発範囲 なし
〔モノクロロペンタフルオロエ 火炎に触れるなどにより分解し、塩化水素などの有毒なフュームを生じる。
タン又は冷媒用ガスR115〕 非引火性の液化ガス。
空気より非常に重い(空気の重さの5.4倍)。
1-クロロ-1,2,2,2-テトラフ
ルオロエタン
〔モノクロロテトラフルオロエ
タン又は冷媒用ガスR124〕
爆発範囲 なし
非引火性の液化ガス。水又は湿気と反応して、毒性かつ腐食性を有する煙霧
が発生する。
空気より非常に重い(空気の重さの4.7倍)。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
爆発範囲 なし
1-クロロ-2,2,2-トリフルオ
非引火性の液化ガス。水又は湿気と反応して、毒性かつ腐食性を有する煙霧
ロエタン
が発生する。
〔冷媒用ガスR133a〕
空気より非常に重い(空気の重さの4.1倍)。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
非
引
火
性
非
毒
性
高
圧
ガ
ス
化学式 CClF3
クロロトリフルオロメタン〔モ
爆発範囲 なし
ノクロロトリフルオロメタン又
非引火性の液化ガス。空気より非常に重い(空気の重さの3.6倍)。
は冷媒用ガスR13〕
29℃を超えると液状を維持することができない。
クロロトリフルオロメタンとト
リフルオロメタンの非沸混合 爆発範囲 なし
物(クロロトリフルオロメタン 非引火性の無色の気体で、弱いエーテル臭を有する。
の含有率が約60質量%のも 空気より非常に重い(空気の重さの3.2倍)。
の)〔冷媒用ガスR503〕
ジクロロジフルオロメタン
〔冷媒用ガスR12〕
化学式 CCl2F2
爆発範囲 なし
高温面に触れると分解し、有毒かつ
腐食性のガスを生じる。
非引火性の液化ガス。
空気より非常に重い(空気の重さの4.2倍)。
ジクロロジフルオロメタンと
ジフルオロエタンの非沸混
合物(ジクロロジフルオロメ 非引火性の無色無臭の気体。
タンの含有率が約74質量% 空気より非常に重い(空気の重さの3.7倍)。
のもの)
〔冷媒用ガスR500〕
化学式 CHCl2F
爆発範囲 なし
非引火性のクロロホルム臭を有する液化ガス。
ジクロロフルオロメタン
〔ジクロロモノフルオロメタン 水又は湿気と反応して、毒性かつ腐食性を有する
煙霧が発生する。
又は冷媒用ガスR21〕
空気より非常に重い(空気の重さの3.6倍)。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。沸点 9℃
1,2-ジクロロ-1,1,2,2-テ
トラフルオロエタン
〔1,1,2,2-テトラフルオロ1,2-ジクロロエタン又は冷
媒用ガスR114〕
爆発範囲 なし
非引火性のクロロホルム臭を有する気体。
水又は湿気と反応して、毒性かつ腐食性を有する煙霧が発生する。
空気より非常に重い(空気の重さの5.9倍)。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。沸点 4℃
別表2-8
別表第2(高圧ガス)
品名
事項
酸化エチレンと炭酸ガスの
爆発範囲 なし
混合物
非引火性の液化ガスでエーテル臭がある。空気より重い(空気の重さの1.5
(酸化エチレンの含有率が9
倍)。
質量%以下のもの)
酸化エチレンとクロロテトラ
フルオロエタンの混合物(酸
化エチレンの含有率が8.8
質量%以下のもの)
爆発範囲 なし
非引火性の液化ガスで、エーテル臭がある。
水又は湿気と反応して、毒性かつ腐食性を有する煙霧が発生する。
空気より非常に重い。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
酸化エチレンとジクロロジフ
ルオロメタンの混合物(酸化 非引火性の液化ガス。空気より非常に重い。
エチレンの含有率が12.5質 皮膚、目及び粘膜を刺激する。
量%以下のもの)
酸化エチレンとペンタフルオ
ロエタンの混合物(酸化エチ
レンの含有率が7.9質量%
以下のもの)
爆発範囲 なし
非引火性の無色の液化ガスで、エーテル臭がある。
水又は湿気と反応して、毒性かつ腐食性を有する煙霧が発生する。
空気より非常に重い。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
酸化エチレンとテトラフルオ
ロエタンの混合物(酸化エチ
レンの含有率が5.6質量%
以下のもの)
爆発範囲 なし
非引火性の無色の液化ガスで、エーテル臭がある。
水又は湿気と反応して、毒性かつ腐食性を有する煙霧が発生する。
空気より非常に重い。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
液体肥料(硝酸アンモニウ
ム、硝酸カルシウム、尿素
及びこれらの混合物の水溶
液)(遊離アンモニアの含有
率が35質量%を超えるも
の)
爆発範囲 なし
硝酸アンモニウム、硝酸カルシウム、尿素及びそれらの混合物よりなる非引
非
火性の水溶液で、アンモニアガスを含有する。有毒なアンモニア蒸気を放出す
引
る。
火
性
非
爆発範囲 なし
毒
消火剤を放出するための圧縮ガス(圧力が175kPaを超えるもの)が充填され
性 消火器(圧力が175kPaを超
ている消火器。
高 える圧縮ガスが充填されて
ここで規定する消火器には、爆燃用火薬(推進薬)の総量が3.2グラム以下の
圧 いるもの)
作動薬包(火薬類の等級及び隔離区分が1.4C又は1.4Sのもの)を組み込ん
ガ
でもよい。
ス
爆発範囲 なし
消火剤を放出するための液化ガス(圧力が175kPaを超えるもの)が充填され
消火器(圧力が175kPaを超
ている消火器。
える液化ガスが充填されて
ここで規定する消火器には、爆燃用火薬(推進薬)の総量が3.2グラム以下の
いるもの)
作動薬包(火薬類の等級及び隔離区分が1.4C又は1.4Sのもの)を組み込ん
でもよい。
ヘリウム(圧縮されているも 爆発範囲なし
の)
不活性ガス。空気より非常に軽い(空気の重さの0.14倍)。
ヘリウム(深冷液化されてい 爆発範囲 なし
るもの)
不活性の液化ガス。空気より非常に軽い(空気の重さの0.14倍)。
ヘプタフルオロプロパン
〔冷媒用ガスR227〕
爆発範囲 なし
非引火性の圧縮ガス。水又は湿気と反応して、毒性かつ腐食性を有する煙霧
が発生する。
空気より重い(空気の重さの1.4倍)。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
ヘキサフルオロエタン(圧縮 爆発範囲 なし
非引火性の無色無臭の気体。空気より非常に重い(空気の重さの4.8倍)。
されているもの)
24.3℃を超えると液状を維持することができない。
〔冷媒用ガスR116〕
ヘキサフルオロプロピレン
〔冷媒用ガスR1216〕
爆発範囲 なし
非引火性の気体。空気より非常に重い(空気の重さの5.2倍)。
殺虫ガス類(非引火性のも
爆発範囲 多様
の)
(他に品名が明示されている 不活性ガスと液化ガスの混合物。
ものを除く)
別表2-9
別表第2(高圧ガス)
品名
事項
クリプトン(圧縮されているも 爆発範囲 なし
の)
不活性ガス。空気より非常に重い(空気の重さの2.9倍)。
クリプトン(深冷液化されて
いるもの)
爆発範囲 なし
不活性の液化ガス。空気より非常に重い(空気の重さの2.9倍)。
爆発範囲 なし
非引火性液化ガス(窒素、
非引火性の気体又はこれらの気体の混合物。
炭酸ガス又は空気と共に充
内容物を圧力によって噴射せしめる容器の充填用として使用される。
填されているもの)
蒸気は空気より重い場合がある。
ネオン(圧縮されているも
の)
爆発範囲 なし
不活性ガス。空気より軽い(空気の重さの0.7倍)。
ネオン(深冷液化されている 爆発範囲 なし
もの)
不活性ガス。空気より軽い(空気の重さの0.7倍)。
窒素(圧縮されているもの)
爆発範囲 なし
非引火性の無臭の気体。空気より軽い(空気の重さの0.97倍)。
窒素(深冷液化されているも 爆発範囲 なし
の)
非引火性の無色の液化ガス。空気より軽い(空気の重さの0.97倍)。
非
引
火
性
非
毒
性
高
圧
ガ
ス
化学式 NF3
爆発範囲 なし
三フッ化窒素(圧縮されてい 非引火性毒性かつ腐食性を有し、無色でかびくさい安定な気体。
加熱により分解し、フッ化物を含む有毒なフュームを生じる。
るもの)
強酸化剤で、グリース及び油等多くの物質と激しく反応する。
空気より非常に重い(空気の重さの2.4倍)。目を若干刺激する。
亜酸化窒素(圧縮されてい
るもの)
〔一酸化二窒素〕
化学式 N2O
爆発範囲 なし
非引火性の弱い甘味臭を有する気体。空気より重い(空気の重さの1.5倍)。
酸素、揮発性麻酔剤と混ぜて全身麻酔に使用する。
化学式 N2O
爆発範囲 なし
亜酸化窒素(深冷液化され
非引火性の弱い甘味臭を有する無色の液化ガス。
ているもの)
強酸化剤。空気より重い(空気の重さの1.5倍)。
〔一酸化二窒素〕
酸素、揮発性麻酔剤と混ぜて全身麻酔に使用する。
36.5℃を超えると液状を維持できない。
爆発範囲 なし
オクタフルオロ-2-ブテン
〔パーフルオロ-2-ブテン又 非引火性の無色の液化ガス。空気より非常に重い(空気の重さの6.9倍)。
沸点 1.2℃
は冷媒用ガスR1318〕
オクタフルオロシクロブタン
〔冷媒用ガスRC318〕
爆発範囲 なし
非引火性の液化ガス。空気より非常に重い(空気の重さの7.0倍)。
化学式 CF3CF2CF3
爆発範囲 なし
オクタフルオロプロパン
非引火性の無色の液化ガス。水又は湿気と反応して、毒性かつ腐食性を有す
〔パーフルオロプロパン又は
る煙霧が発生する。
冷媒用ガスR218〕
空気より非常に重い(空気の重さの6.6倍)。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
沸点 -36℃
酸素(圧縮されているもの)
爆発範囲 なし
非引火性の無臭の気体。強酸化剤。空気より重い(空気の重さの1.1倍)。
爆発範囲 なし
酸素(深冷液化されているも
非引火性の液化ガス。強酸化剤。
の)
液体窒素とアセチレン又は油類とが接触すると爆発するおそれがある。
ペンタフルオロエタン
〔冷媒用ガスR125〕
爆発範囲 なし
非引火性の無色の液化ガスで、エーテル臭がある。
水又は湿気と反応して、毒性かつ腐食性を有する煙霧が発生する。
空気より非常に重い(空気の重さの4.2倍)。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
別表2-10
別表第2(高圧ガス)
品名
事項
希ガス混合物(圧縮されて
いるもの)
爆発範囲 なし
不活性ガス。ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン及びキセノン等の混合物
である。
空気より軽いものも重いものもある。
希ガスと窒素の混合物(圧
縮されているもの)
爆発範囲 なし
希ガスと窒素の非引火性混合気体。
希ガスにはヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン及びキセノンがある。
希ガスと酸素の混合物(圧
縮されているもの)
爆発範囲 なし
希ガスと酸素の非引火性混合気体。酸素の含有量が多い場合には燃焼を助
長するおそれがある。
希ガスにはヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン及びキセノンがある。
冷凍用ガス類(非引火性非
爆発範囲 多様
毒性のもの)
(他に品名が明示されている 各種のクロロフルオロ炭化水素類又は冷凍剤として用いられる他の気体類。
ものを除く)
冷凍機器類(内部に非引火
性かつ非毒性の液化ガス又
は液体アンモニア(国連番
号2672)を充填しているも
の)〔冷凍機又は冷蔵庫〕
(非開放型のコンテナ等に 空調又は内部の区画内を低温にして、食料品の保存等を行なうことを目的に
付属する器機及び12キログ 設計された機械又は装置。
ラム未満の非引火性かつ非
毒性の液化ガス又は12リッ
トル未満のアンモニア水溶
液(国連番号2672)収納した
冷凍機器類を除く)
非
引
火
性
非
毒
性
高
圧
冷媒用ガスR404A
ガ
〔ペンタフルオロメタン(約
ス
44%)、1,1,1-トリフルオロ 非引火性の無色のかすかなエーテル臭のある液化ガス。空気より重い(1.
エタン(約52%)及び1,1, 06)。
1,2-テトラフルオロエタンの
非沸混合物〕
冷媒用ガスR407A
〔ジフルオロメタン(約
20%)、ペンタフルオロエタン 非引火性の無色のかすかなエーテル臭のある液化ガス。空気より重い(1.
(約40%)及び1,1,1,2-テ 17)。
トラフルオロエタンの非沸混
合物〕
冷媒用ガスR407B
〔ジフルオロメタン(約
10%)、ペンタフルオロエタン 非引火性の無色のかすかなエーテル臭のある液化ガス。空気より重い(1.
(約70%)及び1,1,1,2-テ 19)。
トラフルオロエタンの非沸混
合物〕
冷媒用ガスR407C
〔ジフルオロメタン(約
23%)、ペンタフルオロエタン 非引火性の無色のかすかなエーテル臭のある液化ガス。空気より重い(1.
(約25%)及び1,1,1,2-テ 06)。
トラフルオロエタンの非沸混
合物〕
別表2-11
別表第2(高圧ガス)
品名
六フッ化硫黄
事項
化学式 F6S
爆発範囲 なし
非引火性の無臭の液化ガス。毒性は低い。
水又は湿気と反応して、毒性かつ腐食性を有する煙霧が
発生する。
空気より非常に重い(空気の重さの5.1倍)。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
化学式 C2H2F4
爆発範囲 なし
1,1,1,2-テトラフルオロエ
非引火性の液化ガスで、弱いエーテル臭がある。
タン
水又は湿気と反応して、毒性かつ腐食性を有する煙霧が発生する。
〔冷媒用ガスR134a〕
空気より非常に重い(空気の重さの3.5倍)。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
非
引
火
性
非
毒
性
高
圧
ガ
ス
テトラフルオロメタン
〔冷媒用ガスR14〕
化学式 CF4
爆発範囲 なし
非引火性の気体。空気より非常に重い(空気の重さの3.1倍)。
トリフルオロメタン
〔冷媒用ガスR23〕
化学式 CHF3
爆発範囲 なし
非引火性の液化ガス。空気より非常に重い(空気の重さの2.4倍)。
高温面に触れると分解して、非常に有毒で腐食性のフュームを生じる。
化学式 CHF3
爆発範囲 なし
トリフルオロメタン
非引火性の深冷液化ガス。水又は湿気と反応して、毒性かつ腐食性を有する
〔深冷液化されているもの)
煙霧が発生する。
空気より非常に重い(空気の重さの2.4倍)。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
キセノン(圧縮されているも 爆発範囲 なし
の)
不活性の液化ガス。空気より非常に重い(空気の重さの4.5倍)。
キセノン(深冷液化されてい 爆発範囲 なし
るもの)
無色無臭の不活性の液化ガス。空気より非常に重い(空気の重さの4.5倍)。
その他の圧縮ガス
(他の危険性を有しないも
の)
他に品名が明示されていない非引火性かつ非毒性の気体。
その他の圧縮ガス
(酸化性のもの)
他に品名が明示されていない非引火性かつ非毒性の酸化剤となる気体。
その他の液化ガス
(他の危険性を有しないも 爆発範囲 なし
他に品名が明示されていない非引火性かつ非毒性の深冷液化ガス。
の)
(深冷液化されているもの)
その他の液化ガス
(他の危険性を有しないも
の)
他に品名が明示されていない非引火性かつ非毒性の液化ガス。
その他の液化ガス
(酸化性のもの)
他に品名が明示されていない非引火性かつ非毒性の酸化剤となる液化ガス。
その他の液化ガス
他に品名が明示されていない非引火性かつ非毒性の酸化剤となる深冷液化
(酸化性のもの)
ガス。
(深冷液化されているもの)
別表2-12
別表第2(高圧ガス)
品名
事項
液、粉末又はペースト及び装置を通して内容物を放出するためのガス噴射剤
を内蔵した金属製、ガラス製又はプラスチック製の使い捨て容器。
エアゾールは、それを充填する国の規定に従ったものであること。
エアゾール(1個の容積が
1000立方センチメートルを超 不注意な噴射が行なわれないような保護がなされていること。
漏洩を認めず、55℃で18時間保存したときに漏れが1質量%以下のものである
えるもの)
(再充填可能なものを除く) こと。
この温度は、温暖な地帯(北緯又は南緯で30度を超える地帯)のみを航行す
る場合は、45℃に下げてもよい。
エアゾール(1個の容積が
1000立方センチメートル以
下のもの)
(再充填可能なものを除く)
(一個の容積が50立方セン
チメートル未満のもの又は
引火性ガスを含まず、内圧
が55℃で0.82MPa以下であ
り、引火性液体が10質量%
未満、毒物が1質量%未満
かつ腐食性物質が0.2質
量%未満のものを除く)
エアゾールはそれを充填する国の規定に従ったものであること。
不注意な噴射が行なわれないような保護がなされていること。
漏洩を認めず、55℃で18時間保存したときに漏れが1質量%(内容量が100グ
ラム未満のものにあっては1グラム)以下のものであること。この温度は、温暖
な地帯(北緯又は南緯で30度を超える地帯)のみを航行する場合は、45℃に
下げてもよい。
一個の容積が50立方センチメートル未満のもの又は引火性ガスを含まず、内
圧が55℃で0.82MPa以下であり、引火性液体が10質量%未満、毒物が1質量%
未満か
液体アンモニア
爆発範囲 15%∼30%
非引火性、腐食性かつ毒性で刺激臭を有する液化ガス又は高濃度の水溶
液。
この物質には引火の危険性があるが、それに引き起こされるのは閉囲された
場所での極端な火災条件にあるときだけである。
空気より軽い(空気の重さの0.6倍)。皮膚、目及び粘膜を強く刺激する。
低濃度でも窒息性を有する。
毒
性
高
圧 アンモニア水溶液(15℃で比
ガ 重が0.880未満でアンモニ 刺激臭のある非引火性、毒性及び腐食性を有するガスの高濃度水溶液。
ス アの含有率が50質量%を超 閉囲された場所で強い火炎に包まれた場合には引火する。
皮膚、目及び粘膜を強く刺激する。低濃度でも窒息性を有する。
える水溶液)
化学式 AsH3
爆発範囲 3.9%∼77.8% 沸点 -55℃。
引火性かつ非常に強い毒性を有する無色の気体で
アルシン
〔水素化ヒ素又はヒ化水素〕 にんにく臭を有する。
加熱、光や湿気により分解して、有毒なフュームを生じる。
空気より非常に重い(空気の重さの2.8倍)。
三塩化ホウ素
化学式 BCl3
爆発範囲 なし
毒性かつ腐食性を有する非引火性の気体。鋭い刺激臭を持つ。
湿った空気中では濃白色の腐食性を有する煙霧を生じる。
水と接触すると激しく反応して発熱し、刺激性かつ腐食性を有する白い煙霧
(塩化水素)が発生する。
水分の存在下においては大部分の金属を強く腐食する。
空気より非常に重い。皮膚、目及び粘膜を強く刺激する。
化学式 BF3
爆発範囲 なし
毒性かつ腐食性を有する非引火性の気体。
三フッ化ホウ素(圧縮されて 鋭い刺激臭を持つ。
湿った空気中では濃白色の腐食性を有する煙霧を生じる。
いるもの)
水と激しく反応して、白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を
〔フッ化ホウ素〕
有するフッ化水素が発生する。
ガラス及び大部分の金属を強く腐食する。
空気より重い(空気の重さの2.35倍)。皮膚、目及び粘膜を強く刺激する。
別表2-13
別表第2(高圧ガス)
品名
事項
塩化臭素〔臭化塩素〕
毒性かつ腐食性を有する非引火性で赤みがかった黄色の気体。10℃で分解
する。
熱せられると分解して高度の毒性かつ腐食性を有する臭素及び塩素の煙霧
を放出する。
ガラス及び大部分の金属を腐食する。強酸化剤で、可燃物に激しい火災をお
こさせるおそれがある。
空気より非常に重い。皮膚、目及び粘膜を強く刺激する。
一酸化炭素(圧縮されてい
るもの)
化学式 CO
爆発範囲 12%∼75% 沸点 -191.5℃。
引火性かつ毒性を有する無臭の気体。
空気よりわずかに軽い(空気の重さの0.97倍)。血液中のヘモグロビンと容易
に結合し、酸素運搬能力を奪う。
水性ガス(圧縮されているも
爆発範囲 6%∼70%
の)
〔一酸化炭素と水素の混合 引火性かつ毒性を有する無臭の気体。空気より非常に軽い(空気の重さの0.
物、フィッシャートロプシュガ 5倍)。
ス又は合成ガス〕
化学式 COF2
爆発範囲 なし
毒性かつ腐食性を有する非引火性の無色の吸湿性
フッ化カルボニル(圧縮され
気体で、強い刺激臭を有する。
ているもの)
ガラス及び大部分の金属を腐食する。
〔オキシフッ化炭素又はフッ
水分の存在下においては、分解してフッ化水素と炭酸ガスを
化フルオロホルミル〕
発生し腐食性を有する。
空気より非常に重い(空気の重さの2.3倍)。
皮膚、目及び粘膜を激しく刺激する。
毒
性 硫化カルボニル
高 〔オキシ硫化炭素〕
圧
ガ
ス
化学式 COS
爆発範囲 11.9%∼28.5%
引火性かつ毒性を有する無色の気体で不快臭(硫黄の臭い)を有する。水に
溶ける。湿気により硫化水素と一酸化炭素に分解する。
空気より非常に重い(空気の重さの2.1倍)。
塩素
爆発範囲 なし
毒性かつ腐食性を有する非引火性の緑黄色の気体で窒息性の刺激臭を有す
る。
水分の存在下においては腐食性を有する。水溶性 177cc/100ml(30℃)
空気より非常に重い(空気の重さの2.4倍)。皮膚、目及び粘膜を強く刺激す
る。
五フッ化塩素
爆発範囲 なし
毒性かつ腐食性を有する非引火性の気体。塩素ガスと似た臭を持つ。
湿った空気中では濃白色の腐食性を有する煙霧が生じる。
水と激しく反応して、白色の煙霧状の毒性、刺激性かつ腐食性を有するフッ化
水素が発生する。
ガラス及び大部分の金属を腐食する。強酸化剤で、可燃物に激しい火災をお
こさせるおそれがある。
空気より非常に重い(空気の重さの4.5倍)。
皮膚、目及び粘膜を強く刺激する。
三フッ化塩素
化学式 ClF3
爆発範囲 なし
毒性かつ腐食性を有する非引火性の気体。
塩素ガスと似た臭を持つ。
湿った空気中では濃白色の腐食性を有する煙霧を生じる。
水と激しく反応して、白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を
有するフッ化水素が発生する。
ガラス及び大部分の金属を強く腐食する。
空気より非常に重い。皮膚、目及び粘膜を強く刺激する。
揮発性が極めて大きい液体で高度の毒性を有する蒸気が発生する。
クロロピクリンと臭化メチル
皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
の混合物
皮膚及び目に火傷を起こし、蒸気は粘膜を刺激する。
別表2-14
別表第2(高圧ガス)
品名
事項
揮発性が極めて大きい液体で高度の毒性を有する蒸気が発生する。
クロロピクリンと塩化メチル
皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
の混合物
皮膚及び目に火傷を起こし、蒸気は粘膜を刺激する。
爆発範囲 4.5%∼40%
石炭ガス(圧縮されているも
引火性かつ毒性を有する気体。空気より非常に軽い(空気の重さの0.4倍∼
の)
0.6倍)。
ジシアン
〔シアン、シアノゲン又はジ
シアノゲン〕
化学式 C2N2
爆発範囲 6.6%∼43%
引火性かつ毒性を有する液化ガスで刺激臭を有する
(薄い濃度ではアーモンド臭)。
水溶性 450cc/100ml(20℃)
水では徐々に、酸では直ちに分解して青酸ガスを発生。
空気より重い(空気の重さの1.9倍)。
燃焼すると有毒ガスを生じる。
化学式 ClCN
爆発範囲 なし
毒性かつ腐食性を有する非引火性の液化ガスで、
塩化シアン(安定剤入りのも
刺激臭を有する。催涙性。
の)
水と接触すると激しく反応して高度の毒性かつ腐食
〔クロロシアン又はシアン化
性を有する煙霧を放出する。
塩素〕
酸により直ちに分解して青酸ガスを発生。
空気より非常に重い(空気の重さの2.1倍)。水溶性 2500cc/100ml(20℃)
皮膚、目及び粘膜を強く刺激する。沸点 13℃
化学式 BH3BH3
爆発範囲 0.9%∼98%
毒 ジボラン(圧縮されているも 引火性かつ毒性を有する無色の液化ガスで不快臭を有する
(むかつくような甘い臭い)。
性 の)
空気より軽い(空気の重さの0.95倍)。
高 〔ボロエタン〕
-18℃を超えると分解して水素及び水素化ホウ素を生じるおそれがある。
圧
自然発火温度 90℃
ガ
吸入は有毒である(肺内で加水分解してホウ酸及び水を生じる)。
ス
ジクロロシラン
化学式 Cl2H2Si
爆発範囲 4.1∼99vol%
毒性かつ腐食性を有する引火性の気体。水と反応して塩化水素を発生する。
空気に触れると自然発火する。
皮膚、目及び粘膜を強く刺激する。
化学式 NO2
爆発範囲 なし
毒性かつ腐食性を有する非引火性の液化ガスで、刺激臭のある褐色のガス
二酸化窒素〔四酸化二窒素 を放出する。強酸化剤。
水分の存在下においては腐食性を有する。空気より重い(空気の重さの1.6
又は過酸化水素〕
倍)。沸点 21℃
ホスゲンに似た遅効性の毒性を有し、吸入は有毒である。
皮膚、目及び粘膜を強く刺激する。
酸化エチレンと炭酸ガスの
混合物(酸化エチレンの含 引火性かつ毒性の無色の液化ガスで、エーテル臭がある。
有率が87質量%を超えるも 空気より重い(空気の重さの1.5倍)。
の)
酸化エチレン又は酸化エチ
レンと窒素の混合物(50℃
における前圧が1MPa以下
爆発範囲 3%∼100%
のもの)
〔オキシラン若しくは1,2-エ 引火性かつ毒性を有する液化ガスで、エーテル臭を有する。
ポキシエタン又はオキシラン 空気より重い(空気の重さの1.5倍)。沸点 11℃
と窒素の混合物若しくは1,
2-エポキシエタンと窒素の
混合物〕
別表2-15
別表第2(高圧ガス)
品名
事項
フッ素
爆発範囲 なし
淡黄色の非引火性かつ毒性を有し、刺激臭を有する気体。強酸化剤で、火災
を起こすおそれがある。
空気より重い(空気の重さの1.3倍)。ガラス及び大部分の金属を腐食する。
水により分解し腐食性の強いフッ化水素酸を生じる。水素と混じると爆発する
おそれがある。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
ガス見本(加圧していないも
の)(毒性のもの)
(深冷液化されているものを 加圧していない毒性の気体。
除く)(他に品名が明示され
ているものを除く)
ガス見本(加圧していないも
の)(毒性かつ引火性のも
の)
加圧していない毒性かつ引火性の気体。
(深冷液化されているものを
除く)(他に品名が明示され
ているものを除く)
ゲルマン〔水素化ゲルマニ
ウム〕
化学式 GeH4
引火性かつ毒性を有する無色の気体で、刺激臭を有する。溶血作用があり、
急性毒性は砒化水素よりも強い。
水との接触で水素を発生する。
空気より非常に重い(空気の重さの2.6倍)。
四リン酸ヘキサエチルと圧
縮ガスの混合物
揮発性かつ吸湿性を有する黄色の液体。体内への摂取、皮膚との接触又は
吸入は有毒である。
毒
性
高
圧
ガ ヘキサフルオロアセトン
ス 〔六フッ化-2-プロパノン〕
化学式 CF3COCF3
爆発範囲 なし
非引火性の毒性を有する無色の吸湿性気体で
不快臭(カビ臭)を有する。
水と激しく反応して熱が発生する。
ガラス及び大部分の金属を腐食する。
湿った空気中では煙霧が発生する。
空気より非常に重い(空気の重さの5.7倍)。皮膚、目及び粘膜を激しく刺激す
る。
臭化水素(無水物)
化学式 HBr
爆発範囲 なし
非引火性の毒性を有する気体で、刺激臭を有する。水分の存在下においては
強い腐食性を有する。水溶性 221g/100cc(0℃)
空気より非常に重い(空気の重さの3.6倍)。皮膚、目及び粘膜を激しく刺激す
る。
塩化水素(無水物)
化学式 HCl
爆発範囲 なし
毒性かつ腐食性を有する非引火性の無色の発煙性気体。水分の存在下にお
いては強い腐食性を有する。水溶性 82.3g/100cc(0℃)
空気より重い(空気の重さの1.3倍)。皮膚、目及び粘膜を激しく刺激する。
ヨウ化水素(無水物)
化学式 HI
爆発範囲 なし
非引火性の無色の気体で、刺激臭を有する。空気や光に曝されるとすぐに黄
色から褐色に変わる。水分の存在下においては強い腐食性を有する。水に溶
ける。
空気より非常に重い(空気の重さの4.4倍)。皮膚、目及び粘膜を激しく刺激す
る。
別表2-16
別表第2(高圧ガス)
品名
事項
化学式 H2Se
引火性かつ毒性を有する無色の気体で、不快臭を有する。臭気が感じられる
水素化セレン(無水物)
濃度は健康に有害である。水溶性 270ml/100ml(22.5℃)
〔セレン化水素又は無水セレ
空気に触れると腐食性のフューム(二酸化セレン)を発生する。
ン酸〕
空気より非常に重い(空気の重さの2.8倍)。皮膚、目及び粘膜を激しく刺激す
る。
硫化水素
化学式 H2S
爆発範囲 4%∼46%
燃焼すると有毒なガス(硫黄酸化物)を生じる。
引火性かつ毒性を有する液化ガスで不快臭を有する。
腐卵臭。濃度が上昇すると嗅覚神経が麻痺して、危険から逃げられなくなる。
目や呼吸器に刺激がある。空気より重い(空気の重さの1.2倍)。
殺虫ガス類(毒性のもの)
爆発範囲 多様
(他に品名が明示されている
殺虫剤と液化ガスの混合物で毒性を有する。引火性のある場合もある。
ものを除く)
殺虫ガス類(毒性かつ引火
性もの)
殺虫剤と液化ガスの混合物で毒性及び引火性を有する。
(他に品名が明示されている
ものを除く)
臭化メチル
〔ブロモメタン〕
毒 メチルクロロシラン
性
高
圧
ガ
ス
メチルメルカプタン
〔メタンチオール〕
化学式 CH3Br
爆発範囲 8.6%∼20%(高いエネルギーを持つ着火源がある時のみ)
毒性かつ引火性(高いエネルギーを持つ着火源がある時のみ)を有する液化
ガスで、クロロホルム臭を有する。水溶性 1.75g/100g(20℃)、748mmHg
皮膚、気道を刺激し、神経系統に傷害を起こす。
加熱・燃焼により分解し有毒かつ腐食性のフュームを生じる。
アルミニウム、亜鉛、マグネシウムを侵して発火化合物を生成する。
空気より非常に重い(空気の重さの3.3倍)。沸点 4.5℃
化学式 CH5ClSi
毒性かつ腐食性を有する引火性の気体で、刺激臭を有する。
水と反応して刺激性かつ腐食性を有する塩化水素が発生する。
空気より重い。沸点 9℃ 皮膚、目及び粘膜を激しく刺激する。
化学式 CH3SH
爆発範囲 4%∼22% 沸点 6℃ 水溶性 23.3g/L(20℃)
強酸化剤と激しく反応し、火災や爆発の危険をもたらす。
引火性かつ毒性を有する液化ガスで不快臭(キャベツの腐った臭い)を有す
る。
急性毒性は硫化水素の毒性に近い。空気より重い(空気の重さの1.7倍)。
一酸化窒素(圧縮されてい
るもの)
化学式 NO
爆発範囲 なし
毒性かつ腐食性を有する非引火性気体。空気と接触すると、ホスゲンに似た
遅効性の吸入毒性を有する褐色の煙霧を放出する。
煙霧は酸化性を有する。空気より重い(空気の重さの1.04倍)。
水と接触するとき、水面上方に有毒で腐食性の混合気が生じる。
強酸化剤。皮膚、目及び粘膜を強く刺激する。
一酸化窒素と二酸化窒素の
混合物
〔一酸化窒素と四酸化二窒
素の混合物〕
爆発範囲 なし
各種の組成を有する毒性かつ腐食性の褐色の引火性混合気体で、刺激臭を
有する。
強酸化剤。空気より重い。ホスゲンに似た遅効性の毒性を有し、吸入は有毒
である。
皮膚、目及び粘膜を強く刺激する。
別表2-17
別表第2(高圧ガス)
品名
事項
三酸化二窒素
〔ナイトロジェンセスキオキ
サイド〕
化学式 N2O3
爆発範囲 なし
毒性かつ腐食性を有する非引火性の気体。低温では青色の液体である。強
酸化剤。
空気より非常に重い(空気の重さの2.6倍)。
水に溶けると亜硝酸になる。
皮膚、目及び粘膜を強く刺激する。沸点 3.5℃
塩化ニトロシル
化学式 ClNO
爆発範囲 なし
非引火性の毒性を有する黄色の気体で刺激臭を有する。鋼を腐食する。
加熱や水との接触により分解し、塩化水素、窒素酸化物などの有毒で腐食性
のフュームを生じる。
空気より非常に重い(空気の重さの2.3倍)。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
オイルガス(圧縮されている 爆発範囲 5%∼33%
もの)
引火性かつ毒性を有する気体。炭化水素と一酸化炭素の混合物である。
化学式 OF2
二フッ化酸素(圧縮されてい
爆発範囲 なし
るもの)
毒性かつ腐食性を有する非引火性の無色の気体で、不快臭を有する。強い酸
〔フッ化酸素又は一酸化フッ
化剤。オゾンの毒性に類似。
素〕
空気より重い(空気の重さの1.9倍)。
パークロリルフルオライド
非引火性で毒性を有する無色の気体で、特有の甘味臭がある。強い酸化剤
で、有機物と接触すると火災を引き起こすおそれがある。水に混和する。
水又は湿気と反応して、毒性かつ腐食性を有する煙霧が発生する。
油又は可燃物との混合物は爆発するおそれがある。
空気より非常に重い(空気の重さの3.6倍)。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
ホスゲン
〔塩化カルボニル〕
化学式 COCl2
爆発範囲 なし
毒性を有する非引火性の無色の液化ガスで、不快臭を有する。
水分の存在下においては腐食性を有する。
空気より非常に重い(空気の重さの3.5倍)。沸点 8℃
皮膚、目及び粘膜を激しく刺激する。
吸入しても直ちには影響が現れないが、数時間後重大な障害を起こし、かつ、
死亡するおそれがあるので特に危険である。
毒
性
高
圧
ガ
ス ホスフィン
〔リン化水素〕
化学式 PH3
引火性かつ毒性を有する無色の気体でにんにく臭を有する。水に不溶。
空気中で自然発火する。
加熱・燃焼により分解し、有毒なフュームを生じる。
空気より重い(空気の重さの1.2倍)。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
化学式 PF5
爆発範囲 なし
毒性かつ腐食性を有する非引火性の煙霧状気体で、刺激臭を有する。
五フッ化リン(圧縮されてい
水又は湿気と反応して、毒性かつ腐食性を有する煙霧が発生する。
るもの)
ガラス及び大部分の金属を腐食する。空気より非常に重い(空気の重さの4.3
倍)。
皮膚、目及び粘膜を強く刺激する。
冷凍用ガス類(引火性かつ
爆発範囲 多様
毒性のもの)
(他に品名が明示されている 各種のクロロフルオロ炭化水素類又は冷凍剤として用いられる他の気体類。
ものを除く)
六フッ化セレン
化学式 SeF6
毒性かつ腐食性を有する無色の気体。水に不溶。ガラス及び大部分の金属を
腐食する。
空気より重い。皮膚、目及び粘膜を強く刺激する。
別表2-18
別表第2(高圧ガス)
品名
事項
化学式 SiF4
爆発範囲 なし
テトラフルオロモノシラン(圧 非引火性の毒性かつ腐食性を有する気体で、塩酸に似た刺激臭を有する。金
属を腐食する。
縮されているもの)
湿った空気中では分解してフッ化水素が発生する。空気より非常に重い(空気
〔四フッ化ケイ素〕
の重さの3.6倍)。
皮膚、目及び粘膜を激しく刺激する。
化学式 SbH3
引火性かつ毒性を有する無色の気体で不快臭(ニンニク臭)を
スチビン
〔水素化アンチモン、三水素 有する。室温で徐々に分解する。
化アンチモン又はアンチモン 強い溶血性があり、腎臓と肝臓に障害を起こす。
中枢神経毒である。
化水素〕
空気より非常に重い(空気の重さの4.3倍)。
化学式 SO2
爆発範囲 なし
毒性かつ腐食性を有する非引火性の気体で、
二酸化硫黄
〔亜硫酸ガス又は無水亜硫 刺激臭を有する。
加熱すると、破裂の危険を伴う圧力上昇が生じる。
酸〕
空気より非常に重い(空気の重さの2.3倍)。
皮膚、目及び粘膜を強く刺激する。
四フッ化硫黄
フッ化スルフリル
〔オキシフッ化硫黄〕
毒 六フッ化テルル
性
高
圧
ガ トリフルオロアセチルクロラ
ス イド
〔パーフルオロアセチルクロ
ライド〕
爆発範囲 なし
毒性かつ腐食性を有する非引火性の気体で、刺激臭を有する。
水、湿気又は酸と反応して、毒性かつ腐食性を有する煙霧が発生する。
ガラス及び大部分の金属を腐食する。
空気より非常に重い(空気の重さの3.7倍)。皮膚、目及び粘膜を強く刺激す
る。
化学式 SO2F2
爆発範囲 なし
毒性を有する非引火性の無色無臭の気体。
空気より非常に重い(空気の重さの3.5倍)。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
化学式 F6Te
爆発範囲 なし
毒性かつ腐食性を有する非引火性の無色の気体で、不快臭を有する。
水により分解し、高度の毒性かつ腐食性を有する煙霧が発生する。
不純物の多いものはガラス及び大部分の金属を腐食する。
空気より非常に重い(空気の重さの7.2倍)。皮膚、目及び粘膜を強く刺激す
る。
毒性かつ腐食性を有する非引火性の液化ガス。
水と反応する。ガラス及び大部分の金属を腐食する。鋼を腐食する。
空気より重い(20℃において空気の重さの1.4倍)。
皮膚、目及び粘膜を激しく刺激する。
化学式 C2ClF3
クロロトリフルオロエチレン
爆発範囲 8.4%∼38.7%
(安定剤入りのもの)
引火性を有し、わずかにエーテル臭のある無臭の気体。水又は湿気と反応し
〔トリフルオロモノクロロエチ
て、毒性かつ腐食性を有する煙霧が発生する。
レン又は冷媒用ガスR1113〕
空気より非常に重い(空気の重さの4.0倍)。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
六フッ化タングステン
爆発範囲 なし
毒性かつ腐食性を有する非引火性の無色の気体又は黄色の液体。
水又は湿気により分解して高度の毒性かつ腐食性の煙霧(フッ化水素)が発
生する。
ガラス及び大部分の金属を腐食する。
空気より非常に重い(空気の重さの10.3倍)。皮膚、目及び粘膜を強く刺激す
る。沸点 19.5℃
その他の液化ガス(毒性か
他に品名が明示されていない毒性かつ引火性の液化ガス。
つ引火性のもの)
その他の圧縮ガス(毒性か
他に品名が明示されていない毒性かつ引火性の気体。
つ引火性のもの)
別表2-19
別表第2(高圧ガス)
品名
事項
その他の圧縮ガス(毒性の
他に品名が明示されていない非引火性かつ毒性の気体。
もの)
その他の液化ガス(毒性の
他に品名が明示されていない非引火性かつ毒性の液化ガス。
もの)
その他の圧縮ガス(毒性か
他に品名が明示されていない非引火性、毒性かつ酸化性の圧縮ガス。
つ酸化性のもの)
その他の圧縮ガス(毒性か
他に品名が明示されていない非引火性、毒性かつ腐食性の圧縮ガス。
つ腐食性のもの)
その他の圧縮ガス(毒性、引
他に品名が明示されていない毒性、引火性かつ腐食性の圧縮ガス。
火性かつ腐食性のもの)
毒
性
高
圧
ガ
ス
その他の圧縮ガス(毒性、酸
他に品名が明示されていない毒性、酸化性かつ腐食性の圧縮ガス。
化性かつ腐食性のもの)
その他の液化ガス(毒性か
他に品名が明示されていない非引火性、毒性かつ酸化性の液化ガス。
つ酸化性のもの)
その他の液化ガス(毒性か
他に品名が明示されていない非引火性、毒性かつ腐食性の液化ガス。
つ腐食性のもの)
その他の液化ガス(毒性、引
他に品名が明示されていない引火性、毒性かつ腐食性の液化ガス。
火性かつ腐食性のもの)
その他の液化ガス(毒性、酸 他に品名が明示されていない非引火性、毒性、酸化性かつ腐食性の液化ガ
化性かつ腐食性のもの)
ス。
別表2-20
別表第3(腐食性物質)
船舶による危険物の運送基準等を定める告示 別表第3(腐食性物質)
品 名
事 項 CH3COOH
無色の刺激臭を有する引火性の液体。
(カルボン酸のひとつ)
純品は16℃以下の温度で結晶する。
酢酸(氷酢酸又は濃度 引火点 40℃(純品)
が80%質量を超える水 61℃(80%水溶液)
爆発範囲 4%∼17%
溶液)
水と混和する。
鉛その他ほとんどの金属を腐食する。
皮膚、眼及び粘膜を腐食する。
(中和)
薄いアルカリ溶液(石灰水など)で中和する。
無水酢酸
〔酸化アセチル〕
(CH3CO)2O
無色の刺激臭を有する引火性の液体。
引火点 54℃
爆発範囲 2.7%∼10.3%
蒸気圧 3.5mmHg(20℃)
水と混和しない。
水分の存在下では、大部分の金属を腐食する。
加熱されると有害な蒸気を発生する。
蒸気は粘膜を刺激する。
水には徐々に分解して酢酸になる。
水と反応して発熱する可能性がある。
(中和)
ソーダ灰か重曹で中和する。
臭化アセチル
CH3COBr
無色の発煙性液体。
蒸気圧 13kPa(97.5mmHg) 20℃
蒸気密度 空気の4.2倍
引火点 75℃
水と激しく反応して、白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する
臭化水素が発生する。
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。
蒸気は皮膚、粘膜を刺激する。
ヨウ化アセチル
無色の液体。
水と激しく反応して、白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する
ヨウ化水素が発生する。
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。
蒸気は皮膚、粘膜を刺激する。
CH2=CH−COOH
無色の刺激臭を有する引火性の液体。
水と混和する。
アクリル酸(安定剤入 TLV-TWA 2ppm
融点 13℃ 引火点 54℃
りのもの)
爆発範囲 2.4%∼8%
〔プロペン酸〕
安定剤が適切に添加されていない場合には激しく重合し、
火災及び爆発を起こすおそれがある。
体内への摂取又は吸入は有毒である。
皮膚、眼及び粘膜を腐食する。
アルキルフェノール類
(固体)(アルキル基の
炭素数が2から12まで
のもの)
〔ブチルフェノール等〕
他種類にわたる無色から淡黄色の鋭い臭気(ものによってはショウ脳臭)を有する固体。
低融点のものもある。水に溶けない。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
フェノール類は生体組織を冒す。
別表3-1
別表第3(腐食性物質)
品 名
事 項 アルキルフェノール類
(液体)(アルキル基の
炭素数が2から12まで
のもの)
〔ブチルフェノール等〕
他種類にわたる無色から淡黄色の鋭い臭気(ものによってはショウ脳臭)を有する液体。
水とわずかに混和する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
フェノール類は生体組織を冒す。
硫化水素アルキル
無色の油状の液体。水と反応して発熱する。
体内への摂取は有害である。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
アルキルスルホン酸又
はアリールスルホン酸 通常は刺激臭を有する液体。火炎に包まれると高度の毒性を有するガスが発生する。
大部分の金属を腐しょくする。
(液体)
(遊離硫酸の含有率が 皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
5質量%を超えるもの)
アルキルスルホン酸又
はアリールスルホン酸 通常は刺激臭を有する液体。火炎に包まれると高度の毒性を有するガスが発生する。
大部分の金属を腐しょくする。
(液体)
(遊離硫酸の含有率が 皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
5質量%以下のもの)
アルキルスルホン酸又
はアリールスルホン酸 固体。火炎に包まれると高度の毒性を有するガスが発生する。
特に水分の存在下においては大部分の金属を腐食する。
(固体)
(遊離硫酸の含有率が 皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
5質量%を超えるもの)
アルキルスルホン酸又
はアリールスルホン酸 結晶。火炎に包まれると高度の毒性を有するガスが発生する。
水分の存在下においては大部分の金属を腐食する。
(固体)
(遊離硫酸の含有率が 皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
5質量%以下のもの)
無色の刺激臭を有する引火性の液体。 引火点:35℃
水と激しく反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐しょく性を有する塩化水素が発生する。
アリルトリクロロシラン
火炎に包まれると有毒なガスが発生する。水分の存在下では大部分の金属を強く腐しょくす
(安定剤入りのもの)
る。
蒸気は粘膜を刺激する。
臭化アルミニウム(無
水物)
化学式 AlBr3
黄色の吸湿性を有する結晶。湿った空気中では腐食性を有する蒸気を生じる。
水と激しく反応して熱及び白色で煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する臭化水素が発生する。
水分の存在下においては大部分の金属を腐食する。
皮膚、目及び粘膜を激しく腐食する。
固体の水和物は危険物ではない。
臭化アルミニウム(水
溶液)
化学式 AlBr3
無色から黄色の液体。大部分の金属を強く腐食する。
蒸気は皮膚、目及び粘膜を激しく刺激する。
液体は皮膚、目及び粘膜に激しい火傷を起こす。
塩化アルミニウム(無
水物)
化学式 7AlCl3
白色から黄色の吸湿性を有する結晶。湿った空気中では腐食性を有する蒸気を生じる。
水と激しく反応して熱及び白色で煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する塩化水素が発生する。
水分の存在下においては大部分の金属を腐食する。
皮膚、目及び粘膜を激しく腐食する。
固体の水和物は危険物ではない。
塩化アルミニウム(水
溶液)
無色から黄色の液体。大部分の金属を強く腐食する。
蒸気は皮膚、目及び粘膜を激しく刺激する。
液体は皮膚、目及び粘膜に激しい火傷を起こす。
別表3-2
別表第3(腐食性物質)
品 名
事 項 アミン類又はポリミアン
類(腐食性かつ引火性
のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
無色から黄色の刺激臭を有する引火性の液体又は溶液。水と混和する。
火炎に包まれると毒性を有するガスが発生する。
大部分の金属、特に銅及びその合金を腐食する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
アミン類又はポリミアン
類(液体)(腐食性のも
の)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
無色から黄色の刺激臭を有する液体又は溶液。水と混和する。
火炎に包まれると毒性を有するガスが発生する。
大部分の金属、特に銅及びその合金を腐食する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
アミン類又はポリミアン
類(固体)(腐食性のも
の)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
無色から黄色の刺激臭を有する固体。水に溶ける。
火炎に包まれると毒性を有するガスが発生する。
大部分の金属、特に銅及びその合金を腐食する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
2-(2-アミノエトキシ)エ 無色の弱い臭気及びわずかに粘性を有する液体。水と混和する。
タノール
体内への摂取又は吸入は有害である。皮膚、目及び粘膜を腐食する。
N-アミノエチルピペラ
黄色の液体。水と混和する。
ジン
〔1-ピペラジンエチルア 皮膚、目及び粘膜を腐食する。
ミン〕
アンモニア(水溶液)
(15℃で比重が0.880
以上0.957以下であっ
て、アンモニアの含有
率が10質量%を超え35
質量%以下のもの)
無色の刺激臭を有する液体。
銅、ニッケル、亜鉛、スズ及びこれらの合金(真ちゅう等)を腐食する。
鉄及び鋼鉄をほとんど腐食しない。
液体及び蒸気は皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
アンモニアの含有率が10質量%以下の溶液は危険物ではない。
二フッ化水素アンモニ
ウム(固体)
〔フッ化水素アンモニウ
ム〕
白色の潮解性を有する結晶。熱又は酸によって分解し、白色の煙霧状の毒性かつ極めて強い
刺激性かつ腐食性を有するフッ化水素が発生する。
水分の存在下では、ガラスその他のケイ素含有物及び大部分の金属を強く腐食する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
二フッ化水素アンモニ
ウム(水溶液)
〔フッ化水素アンモニウ
ム〕
無色の液体。水と混和する。
大部分の金属及びガラスを強く腐食する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こ
す。
化学式 H5NO4S
白色の斜方晶系の結晶。水に溶ける。
硫酸水素アンモニウム 火炎に包まれると極めて強い刺激性かつ腐食性を有する煙霧が発生する。
水分の存在下においては大部分の金属を腐食する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
黄色の不快臭を有する不安定な液体。水と混和する。強いアルカリ性を示す。
ポリ硫化アンモニウム
酸と接触すると分解し、毒性かつ引火性を有する硫化水素が発生する。
(水溶液)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
黄色の不快臭を有する液体。強いアルカリ性を示す。
硫化アンモニウム(水 熱せられると毒性かつ引火性を有する蒸気が発生する。
酸と反応して毒性かつ引火性を有する硫化水素が発生する。
溶液)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。皮膚、目及び粘膜を腐食する。
リン酸一水素ペンチル 無色透明の液体。第一級ペンチルとペンチル異性体の混合物。水と混和しない。
〔リン酸一水素アミル〕 皮膚、目及び粘膜を腐しょくする。
ペンチルトリクロロシラ
ン
〔アミルトリクロロシラ
ン〕
刺激性を有する無色の液体。水と激しく反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する
塩化水素が発生する。
火炎に包まれると有毒なガスが発生する。
蒸気は粘膜を刺激する。水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。
別表3-3
別表第3(腐食性物質)
品 名
塩化アニソイル
事 項 結晶性粉末又は黄色の液体。融点 22℃
水と激しく反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する塩化水素が発生する。
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。
蒸気は粘膜を刺激する。
化学式 SbCl5
不快臭を有する黄色の油状の液体。水分を吸収して凝固することがある。
五塩化アンチモン(液
水と激しく反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する塩化水素が発生する。
体)
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
化学式 SbCl5
五塩化アンチモン(水 不快臭を有する黄色の液体。大部分の金属を腐食する。
加熱すると分解して塩素ガスを発生する。
溶液)
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
五フッ化アンチモン
化学式 SbF5
刺激臭を有する無色の液体。
無水のものはガラスその他のケイ素含有物及び大部分の金属を徐々に腐食する。
水と激しく反応して刺激性を有するフッ化水素が発生するが、このガスは、ガラスその他ケイ素
含有物及び大部分の金属を強く腐食する。
強力な酸化剤で、引火しやすい有機物と接触すると火災を起こすおそれがある。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。皮膚及び粘膜に火傷を起こす。
化学式 SbCl3
三塩化アンチモン(液
液体又は溶液。大部分の金属を腐食する。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒であ
体)
る。皮膚、目及び粘膜を腐食する。
化学式 SbCl3
無色で強い潮解性を有する結晶。
三塩化アンチモン(固
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。皮膚、目及び粘膜を腐食する。
体)
水と徐々に反応して、刺激性かつ腐食性を有する塩化水素が発生する。
水分の存在下では大部分の金属を腐食する。
電池液(アルカリ性の 酸と激しく反応する。アンモニウム塩と反応してアンモニアガスが発生する。
もの)
アルミニウム、亜鉛及びスズを腐食する。
蓄電池(乾燥状態の水
内部に乾燥状態の水酸化カリウムを入れ、これに一連の金属極板を浸した密閉型蓄電池。
酸化カリウムを内蔵す
充電してあるものは端子の短絡によって火災を起こすおそれがある。
るもの)
内部に酸性の電解液を入れ、これに一連の金属極板を浸したガラス、硬質ゴム又はプラスチッ
ク製の蓄電池。
充電してあるものは端子の短絡によって火災を起こすおそれがある。
蓄電池(酸性の液体を
酸性電解質は大部分の金属を腐食する。
内蔵するもの)
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
使用済みの蓄電池を処理又は再生のために運送する場合は、船積み前に各蓄電池の安全性
と運送の適不適を注意して確認すること。短絡を防ぐため端子を絶縁すること。
内部にアルカリ性の電解液を入れ、これに一連の金属極板を浸したガラス、硬質ゴム又はプラ
スチック製の蓄電池。
充電してあるものは端子の短絡によって火災を起こすおそれがある。
蓄電池(アルカリ性の
アルカリ性電解液はアルミニウム、亜鉛及びスズを腐食する。
液体を内蔵するもの)
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
使用済みの蓄電池を処理又は再生のために運送する場合は、船積み前に各蓄電池の安全性
と運送の適不適を注意して確認すること。短絡を防ぐため端子を絶縁すること。
別表3-4
別表第3(腐食性物質)
品 名
事 項 内部にゲル状のアルカリ性又は酸性の電解液を入れ、これに一連の金属極板を浸したガラ
ス、硬質ゴム又はプラスチック製の漏れ防止型の蓄電池。
蓄電池(漏れ防止型の 充電してあるものは端子の短絡によって火災を起こすおそれがある。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
もの)
(船積地を管轄する地 蓄電池は短絡防止策が取られており、強靱な外装でがっちりと包装されたものであること。
方運輸局長が適当と 所定の振動試験及び圧力差試験を行なったとき、電池液の漏れを生ぜずにこれに耐えられる
ものは、漏れ防止型であると判断される。
認めるものを除く。)
55℃において破裂又は破損したケースから電池液が流れ出さず、流動する液が存在せず、か
つ、運送の荷姿で端子が短絡せぬよう保護されている漏れ防止型蓄電池は危険物でない。
塩化ベンゼンスルホニ
ル
〔ベンゼンスルホクロラ
イド〕
化学式 C6H5SO2Cl
無色から淡黄色の刺激臭を有する液体又は固体。水と混和しない。融点:12℃
水により徐々に分解する。
体内への摂取又は皮膚との接触は有害である。皮膚、目及び粘膜を激しく刺激する。
化学式 C7H5Cl3
爆発範囲 2.1∼6.5vol%(160℃)
無色から淡黄色又は褐色の発煙性を有する液体。
水と反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を
三塩化ベンジリジン
〔ベンゾトリクロライド〕 有する塩化水素が発生する。
水分の存在下においては大部分の金属を腐食する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。
皮膚及び目に火傷を起こす。蒸気は粘膜を刺激する。
塩化ベンゾイル
化学式 C6H5COCl
引火点 72℃
催涙性で強い刺激臭を有する無色の液体。
水と激しく反応して白色の煙霧状の刺激性かつ
腐食性を有する塩化水素が発生する。
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。
蒸気は粘膜を刺激する。蒸気は空気より重い(空気の4.88倍)
化学式 C8H7ClO2
引火点 80℃
クロロギ酸ベンジル
〔ベンジルクロロカーボ 刺激臭を有する無色の液体。水と反応する。
火炎に包まれると有毒なガスが発生する。水分の存在下では大部分の金属を腐食する。
ネート〕
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
N,N-ジメチルベンジル
化学式 C6H5CH2N(CH3)2
アミン
無色の芳香臭を有する引火性の液体。水と混和しない。 引火点 58℃
〔ベンジルジメチルアミ
体内への摂取、皮膚との接触又は蒸気の吸入は有害である。皮膚、目及び粘膜を腐食する。
ン〕
硫化水素塩類(水溶
液)
無色ないし白色の液体。水と混和する。
大部分の金属を腐食する。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
亜硫酸水素塩類(水溶
液)
〔亜硫酸水素アンモニ
ウム、亜硫酸水素カル
シウム、亜硫酸水素マ
刺激臭を有する液体。酸と反応して、毒性を有する二酸化硫黄が発生する。
グネシウム、亜硫酸水
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
素カリウム、亜硫酸水
素ナトリウム、亜硫酸
水素亜鉛等〕
(他に品名が明示され
ているものを除く)
発煙弾(腐食性液体を
含有し火薬類を含有し 含有する腐食性成分が空気と接触すると濃い煙霧が発生する。
ないもの)(点火装置 腐しょく性成分は皮膚に酸化性の火傷を起こすおそれがある。
付きでないもの)
別表3-5
別表第3(腐食性物質)
品 名
三臭化ホウ素
〔トリブロモブラン〕
事 項 化学式 BBr3
無色の発煙性を有する液体。空気より重い(8.6倍)。
水と激しく反応して毒性かつ腐食性を有する煙霧が発生する。
熱せられると分解して毒性を有する煙霧が発生する。
水分の存在下では大部分の金属を腐食する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
三フッ化ホウ素と酢酸 無色の液体。融点 23℃
の錯化合物(液体)
大部分の金属を腐食する。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
三フッ化ホウ素と酢酸 白色の結晶。融点 23℃
の錯化合物(固体)
大部分の金属を腐食する。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
無色の煙霧を放出する引火性の液体。引火点は59℃であるが、遊離エーテルが存在すれば
三フッ化ホウ素とジエ 引火点はさらに低くなる。
チルエーテルの錯化 酸化性物質と激しく反応する。水と接触すると分解し、毒性、腐食性かつ引火性を有する蒸気
が発生する。
合物
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。蒸気の吸入は少量でも呼吸困難を起こす。
三フッ化ホウ素(二水
和物)
化学式 BF3
蒸気は空気より重い(2.4倍)。
無色の非発煙性の液体。沸点 58℃∼60℃
水と反応して腐食性かつ毒性を有する煙霧が発生する。
軟鋼を腐食する。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
三フッ化ホウ素とプロ
ピオン酸の錯化合物
(液体)
無色の液体。大部分の金属を腐食する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
三フッ化ホウ素とプロ
ピオン酸の錯化合物
(固体)
白色の結晶。融点 28℃
大部分の金属を腐食する。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
臭素又はその溶液
極めて強い刺激臭を有する暗褐色の重い液体。密度 3.1(純品) 沸点 59℃
強力な酸化剤で、木材、綿花及びわら等の有機物と接触すると火災を起こすおそれがある。大
部分の金属を腐食する。
臭素溶液は、その濃度に応じ臭素より若干弱いが同一の性質を有する。
体内への摂取、皮膚との接触または吸入は有毒である。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
ブロモ酢酸(固体)
化学式 BrCH2COOH
無色で潮解性を有する結晶。融点 51℃
水分の存在下では大部分の金属を腐食する。
体内への摂取は有毒である。目及び皮膚に火傷を起こす。
ブロモ酢酸(水溶液)
化学式 BrCH2COOH
無色∼橙色の液体。大部分の金属を腐食する。
化学式 BrCH2COBr
無色透明の液体。沸点 150℃
水と激しく反応して白色の煙霧状かつ腐食性を有する臭化水素が発生する。水分の存在下で
ブロモアセチルブロマ
は大部分の金属を強く腐食する。
イド
アンモニア、アンモニア溶液、ヒドラジン及びヒドラジンの水和物等のアルカリ類と激しく反応す
る。
皮膚、目及び粘膜に極めて激しい火傷を起こす。蒸気は催涙性がある。
リン酸二水素ブチル
〔ブチルリン酸〕
黄色の液体。水に溶けない。大部分の金属を徐々に腐食する。
無色の刺激臭を有する引火性の液体。引火点 52℃
水と激しく反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する塩化水素が発生する。
ブチルトリクロロシラン 火炎に包まれると有毒なガスが発生する。
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。
蒸気は粘膜を刺激する。
別表3-6
別表第3(腐食性物質)
品 名
事 項 ノルマル酪酸
〔ブタン酸〕
化学式 (CH2)2
無色の鋭い不快臭を有する液体。水と混和する。凝固点 −5℃∼−8℃
大部分の金属を腐食する。
体内への摂取又は吸入は有害である。皮膚、目及び粘膜を腐食する。
無水酪酸
〔無水ブタン酸〕
無色の液体。水により分解して酪酸を生じる。
水酸化セシウム(固
体)
化学式 CsOH
無色又は黄色の吸湿性を有する結晶。酸と激しく反応する。
アンモニウム塩と反応してアンモニアガスが発生する。
水分の存在下ではガラス、アルミニウム、亜鉛及びスズを腐食する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
化学式 CsOH
無色の液体。酸と激しく反応する。
水酸化セシウム(水溶
アンモニウム塩と反応してアンモニアガスが発生する。
液)
ガラス、アルミニウム、亜鉛及びスズを腐食する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
カプロン酸
〔ヘキサン酸〕
化学式 CH3(CH2)4COOH
無色又は黄色の油状の液体。凝固点 -4℃
爆発範囲 1.3∼9.3vol%
ある程度の量までは水と混和する。軟鋼を腐食する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
カ性アルカリ類(液体)
アルミニウム、亜鉛及びスズを腐食する。酸と激しく反応する。
(他に品名がめいじさ
アンモニウム塩と反応してアンモニアガスが発生する。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
れているものを除く)
亜塩素酸塩類(水溶
液)
無色の液体。酸と接触すると強い刺激性かつ腐食性を有するガスが発生する。酸化剤。
木材、綿花、わら等の有機物と接触すると、火災を起こすおそれがある。
大部分の金属に対し弱い腐食性を示す。
亜塩素酸塩類(水溶
液)
(有効塩素の含有率が
5質量%を超え16質量%
未満のもの)
無色の液体。酸と接触すると強い刺激性かつ腐食性を有するガスが発生する。酸化剤。
木材、綿花、わら等の有機物と接触すると、火災を起こすおそれがある。
大部分の金属を徐々に腐食する。
有効塩素の含有率が5質量%以下のものは危険物でない。
クロロフェノレート又は
広範囲にわたる腐食性を有する液体。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
フェノレート類(液体)
クロロフェノレート又は
広範囲にわたる腐食性を有する固体。水に溶ける。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
フェノレート類(固体)
無色の刺激臭を有する液体。
水と激しく反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する塩化水素が発生する。
クロロフェニルトリクロ
火炎に包まれると有毒なガスが発生する。
ロシラン
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
クロロ白金酸(固体)
赤褐色の結晶。水に溶けて酸性を示す。皮膚、粘膜に刺激がある。
2-クロロプロピオン酸 無色の特異臭を有する水溶液。
(水溶液)
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
2-クロロプロピオン酸 無色の特異臭を有する結晶。
(固体)
粉塵は皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
無色の刺激臭を有する液体。水と混和しない。
水又は水蒸気と激しく反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する塩化水素が発生
クロロシラン類
する。
(他に品名が明示され
火炎に包まれると有毒なガスが発生する。
ているものを除く)
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
別表3-7
別表第3(腐食性物質)
品 名
事 項 無色の刺激臭を有する引火性の液体。水と混和しない。
クロロシラン類(腐食性 水又は水蒸気と激しく反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する塩化水素が発生
かつ引火性の液体) する。
(他に品名が明示され 火炎に包まれると有毒なガスが発生する。
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。
ているものを除く)
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
化学式 SO2(OH)Cl
蒸気は空気より重い(4.02倍)。
無色の刺激臭を有する液体。
クロロスルホン酸(三
水と激しく反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する塩化水素と硫酸が発生する。
酸化硫黄を含有するも
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。
のを含む)
強い酸化剤であり可燃物と接触すれば引火する恐れがある。また金属と反応し爆発危険のあ
る水素ガスを発生する。
皮膚、目及び粘膜に激しい火傷を起こす。
クロム酸(水溶液)
オレンジ色の液体。
強力な酸化剤で、木材、綿花及びわら等の有機物と接触すると火災を起こすおそれがある。
大部分の金属を腐食する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
フッ化クロム(固体)
緑色又は紫色の結晶。水にわずかに溶ける。
強酸と反応して極めて強い刺激性かつ腐食性を有するフッ化水素が発生する。
大部分の金属を徐々に腐食する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
緑色の液体。強酸と反応して極めて強い刺激性かつ腐食性を有するフッ化水素が発生する。
フッ化クロム(水溶液) 大部分の金属を徐々に腐食する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
塩化クロミル
〔オキシ塩化クロム〕
化学式 CrO2Cl2
暗赤色の液体。
水と激しく反応して白色の煙霧状の極めて強い刺激性かつ腐食性を有する塩化水素及び塩素
が発生する。
強力な酸化剤で、木材、綿花及びわら等の有機物と接触すると火災を起こすおそれがある。
大部分の金属を腐食する。水分の存在下では大部分の金属を腐食する。
皮膚、目及び粘膜に激しい火傷を起こす。
クロム硫酸
硫酸とクロム化合物(三酸化クロム、重クロム酸ソーダ等)の混合液体で、時には水の加わるこ
ともある。
大部分の金属を腐食する。
皮膚、目及び粘膜に激しい火傷を起こす。
化学式 CuCl又はCuCl2
塩化銅
白色から黄褐色の結晶又は粉末。ある程度までは完全に水に溶ける。
〔塩化第一銅又は塩化
固体、液体ともに鋼を腐食する。
第二銅〕
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
クロトン酸
〔2-ブテン酸〕
化学式 CH3-CH=CH-COOH
引火点 88℃
白色の結晶。水に溶ける。
熱せられると分解し、毒性を有する煙霧が発生する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
銅エチレンジアミン(水 暗紫色のアンモニア臭を有する液体。銅、アルミニウム、亜鉛及びスズを腐食する。
溶液)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
シアヌル酸クロライド 無色の刺激臭を有する結晶。水と反応して毒性かつ腐食性を有する酸を生じる。
〔2,4,6-トリクロロ-1, 熱により分解し、毒性かつ腐食性を有するガスが発生する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
3,5-トリアジン〕
無色の刺激臭を有する液体。
水と激しく反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する塩化水素が発生する。
シクロヘキセニルトリク
火炎に包まれると有毒なガスが発生する。
ロロシラン
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
別表3-8
別表第3(腐食性物質)
品 名
事 項 化学式 C6H11NH2
無色又は黄色の強い魚臭を有する液体。強いアルカリ。
シクロヘキシルアミン 水と混和する。引火点 27℃
〔アミノシクロヘキサン〕 爆発範囲 0.5%∼21.7%
体内への摂取は有害である。
皮膚及び目に火傷を起こす。粘膜を刺激する。
無色の刺激臭を有する液体。
シクロヘキシルトリクロ 水と激しく反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する塩化水素が発生する。
火炎に包まれると有毒なガスが発生する。
ロシラン
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。蒸気は粘膜を刺激する。
無色の刺激臭を有する液体。
水と激しく反応して白色の煙霧状の腐食性を有する塩化水素が発生する。
ジベンジルジクロロシ
火炎に包まれると有毒なガスが発生する。
ラン
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。
蒸気は皮膚、目及び粘膜を刺激する。
無色のアミン臭を有する引火性の液体。ある程度の量までは水と混和する。 引火点:39℃
ジ(ノルマルブチル)ア
熱により分解し引火性かつ毒性を有するガスが発生する。
ミン
液体は皮膚、目及び粘膜を腐食する。蒸気は粘膜を刺激する。
ジクロロ酢酸
化学式 CHCl2COOH
無色の液体。融点 −4℃
加熱すると分解し、塩化水素を含む有毒で腐食性のフュームを生じる。
大部分の金属を腐食して引火性・爆発性の気体を生じる。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
ジクロロアセチルクロ
ライド
無色の催涙性で極めて強い刺激臭を有する液体。
水と激しく反応して白色の煙霧状かつ腐食性を有する塩化水素が発生する。
水分の存在下では大部分の金属を腐食する。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
無色の刺激臭を有する液体。
水と激しく反応して白色の煙霧状かつ腐食性を有する塩化水素が発生する。
ジクロロフェニルトリク
火炎に包まれると有毒なガスが発生する。
ロロシラン
水分の存在下では大部分の金属を腐食する。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
ジシクロヘキシルアミ
ン
化学式 C6H11NHC6H11
爆発範囲 0.9∼6.9vol%
無色透明の魚臭を有する可燃性の液体。強いアルカリ。臭気は他の貨物を汚染するおそれが
ある。
水と混和しない。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
ジエチルアミノエタノー
ル
〔2-ジエチルアミノエタ
ノール又はN,N-ジエ
チルエタノールアミン〕
化学式 (C2H5)2NC2H4OH
吐き気を催すような臭いを持つ無色の液体。水と混和する。
引火点 46℃∼60℃ 爆発範囲 1.8%∼28%
酸化性物質と接触すると激しく反応する。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
ジエチルジクロロシラ
ン
無色の刺激臭を有する引火性の液体。引火点 25℃
水と激しく反応して白色の煙霧状かつ腐食性を有する塩化水素が発生する。
火炎に包まれると有毒なガスが発生する。
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。蒸気は粘膜を刺激する。
ジエチレントリアミン
黄色のアンモニア臭を有する吸湿性の液体。水に溶ける。
強アルカリ性かつ腐食性を有する。硝酸と爆発性混合物を作る。酸化性物質と反応する。
銅及び銅合金を腐食する。
液体及び蒸気は皮膚と目に激しい傷害を起こす。
N,N-ジエチルエチレ 無色の魚臭を有する引火性の液体。水と混和する。引火点 46℃(開放式)
ンジアミン
皮膚との接触は有害である。目及び粘膜を刺激する。
別表3-9
別表第3(腐食性物質)
品 名
事 項 無色の特有臭を有する液体。水と徐々に反応して塩酸を生じる。
塩化ジエチルチオホス
火炎に包まれると毒性を有するガス(塩化水素及び二酸化硫黄)が発生する。
ホリル
蒸気は目及び粘膜を激しく刺激する。液体は皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
二フッ化リン酸(無水
物)
無色の液体。水分の存在下ではガラスその他のケイ素含有物及び大部分の金属を腐食する。
体内への摂取は有毒である。
リン酸一水素ジイソオ
クチル
油状の液体。大部分の金属を徐々に腐食する。
〔リン酸水素ジ(2-エチ
ルヘキシル)等〕
2-ジメチルアミノエタ
ノール
〔N,N-ジメチルエタ
ノールアミン〕
化学式 (CH3)2NCH2CH2OH
無色の引火性液体で、魚臭を有する。水と混和する。
引火点 31℃(開放式) 爆発範囲 1.6∼11.9vol%
燃焼すると分解し、窒素酸化物を含む有毒な気体を生じる。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
無色ないし黄色の刺激臭を有する液体。水と混和しない。
N,N-ジメチルカルバ
水と反応して毒性かつ腐食性を有する煙霧が発生する。催涙性。
モイルクロライド
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
化学式 C8H17N
N,N-ジメチルシクロヘ 無色の引火性を有する液体。引火点 43℃ 爆発範囲 3.6∼19vol%
燃焼すると分解し、有毒なフュームを生じる。
キシルアミン
ある程度の量までは水と混和する。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
無色の刺激臭を有する液体。
ジフェニルジクロロシラ 水と激しく反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する塩化水素が発生する。
火炎に包まれると有毒なガスが発生する。
ン
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。蒸気は粘膜を刺激する。
臭化ジフェニルメチル
化学式 C13H11Br
〔ブロモジフェニルメタ
催涙性で刺激臭を有する固体。融点 45℃
ン又はジフェニルブロ
水分の存在下では大部分の金属を腐食する。蒸気は粘膜を刺激する。
モメタン〕
化学式 Na2SiO3
メタケイ酸ナトリウム 無色の吸湿性を有する固体。酸化剤と危険な反応を起こす。
〔トリオキソケイ酸二ナ 水分の存在下では、アルミニウム、亜鉛、スズ及びこれらの化合物と反応して、引火性ガスで
ある水素が発生する。
トリウム〕
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
消毒剤(液体)(腐食性
のもの)
他種類にわたる腐食性を有する液体。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
(他に品名が明示され
ているものを除く)
無色の刺激臭を有する液体。
水と激しく反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する塩化水素が発生する。
ドデシルトリクロロシラ
火炎に包まれると有毒なガスが発生する。
ン
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
染料又は染料中間物
(液体)(腐食性のも
広範囲な腐食性を有する液体。
の)
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
(他に品名が明示され
ているものを除く)
染料又は染料中間物
(固体)(腐食性のも
広範囲な腐食性を有する固体。
の)
皮膚、目及び粘膜を腐食又は刺激する。
(他に品名が明示され
ているものを除く)
別表3-10
別表第3(腐食性物質)
品 名
事 項 エタノールアミン又は
その水溶液
〔モノエタノールアミン、
2-アミノエタノール又は
2-ヒドロキシエチルアミ
ン〕
化学式 H2NCH2CH2OH
引火点 85℃ 爆発範囲 5.5∼17vol%
魚臭のある無色の液体。水と混和する。
銅、銅化合物、銅合金及びゴムを腐食する。液体及び蒸気は皮膚、目及び粘膜に火傷を起こ
す。
クロロチオギ酸エチル
無色の引火性の液体。引火点 29℃
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
エチレンジアミン
〔1,2-ジアミノエタン〕
化学式 H2NCH2CH2NH2
無色のアンモニア臭を有する揮発性、引火性及び吸湿性の液体。
水と混和する。引火点 34℃ 爆発範囲 2.5∼16.6vol%
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
エチルフェニルジクロ
ロシラン
無色の刺激臭を有する液体。
水と反応して白い煙霧状の腐食性を有する塩化水素が発生する。
火炎に包まれると毒性を有するガスが発生する。
水分の存在下においては大部分の金属を強く腐食する。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
2-エチル-3-プロピル
黄色の刺激臭を有する液体。水に不溶。比重 0.848
アクロレイン
〔2-エチルヘキセナー 皮膚、目及び粘膜を腐食する。
ル〕
化学式 FeCl3
塩化第二鉄(無水物)
褐色の吸湿性固体。水溶液は酸性。水分の存在下においては大部分の金属を強く腐食する。
〔三塩化鉄〕
固体の水和物は危険物ではない。
塩化第二鉄(溶液)
〔三塩化鉄〕
化学式 FeCl3
無色から淡褐色の液体。水溶液は酸性。大部分の金属を強く腐食する。
消火液(腐食性のも
の)
一般に小型ガラス容器に収納した希硫酸である。
テトラフルオロホウ酸
〔フッ化ホウ素酸又は
ホウフッ素〕
化学式 HBF4
無色透明の液体。大部分の金属を腐食する。
遊離したフッ化水素酸を含有している場合には皮膚、目及び粘膜に激しい火傷を起こすおそれ
がある。
遊離のフッ化水素酸を含まないことを荷送人が保証した場合に限り、ガラス容器で運送しても
よい。
フルオロリン酸(無水
物)
〔フッ化リン酸〕
無色の液体。水分の存在下ではガラスその他のケイ素含有物及び大部分の金属を強く腐食す
る。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
無色の液体。大部分の金属を腐食する。
ヘキサフルオロケイ酸
遊離したフッ化水素酸を含有している場合には皮膚、目及び粘膜に激しい火傷を起こすおそれ
〔フッ化ケイ素酸、ケイ
がある。
フッ化水素酸又はケイ
遊離のフッ化水素酸を含まないこと荷送人が保証した場合に限り、ガラス容器で運送してもよ
フッ酸〕
い。
フルオロスルホン酸
〔フッ化スルホン酸〕
化学式 FHO3S
無色の刺激臭を有する液体。
水と激しく反応して白色の煙霧状の極めて強い刺激性かつ腐食性を有するフッ化水素が発生
する。
水分の存在下ではガラスその他のケイ素含有物及び大部分の金属を強く腐食する。
皮膚、目及び粘膜に激しい火傷を起こす。
ホルムアルデヒド(水
溶液)(濃度が25質
量%以上のもの)
〔ホルマリン又はギ酸
アルデヒド〕
化学式 H2CO
爆発範囲 7∼73vol%
窒息性の刺激臭を有する無色透明の液体。
通常、メタノールを加えて安定化させてある。
水と混和する。
皮膚、目及び粘膜に激しい火傷を起こす。
別表3-11
別表第3(腐食性物質)
品 名
事 項 ギ酸
化学式 HCOOH
引火点 69℃ 爆発範囲 18∼51vol%
加熱や硫酸との接触で分解し、一酸化炭素を生じる。
無色の刺激臭を有する液体。水溶液は強酸。大部分の金属を腐食する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
塩化フマリル
黄色の液体。水と激しく反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する塩化水素が発生
する。
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
ガリウム
化学式 Ga
銀白色の金属元素で29℃で融解して鮮やかな光沢のある液体となる。水に溶けない。
アルミニウムを強く腐食する。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。
アルミニウム製のコンテナで輸送する場合は漏洩に対し特別な注意が必要である。
ホバークラフト等のアルミニウム製の船での運送は禁止されている。
ヘキサデシルトリクロ
ロシラン
無色の刺激臭を有する液体。
水と激しく反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する塩化水素が発生する。
火炎に包まれると毒性を有するガスが発生する。
水分の存在下においては大部分の金属を強く腐食する。蒸気は粘膜を刺激する。
化学式 HPF6
ヘキサフルオロリン酸 無色の液体。水分の存在下においてはガラスその他のケイ素含有物及び大部分の金属を腐
食する。
〔六フッ化リン酸〕
皮膚、目及び粘膜に激しい火傷を起こすおそれがある。体内への摂取は有害である。
化学式 C6H16N2
白色の特異臭を有する結晶または光沢を有する薄片状。
ヘキサメチレンジアミン
水に溶ける。融点 29℃ 引火点 85℃
(固体)
爆発範囲 0.9∼7.6vol%
〔1,6-ヘキサジアミン
水溶液は強塩基性である。
又は1,6-次アミノヘキ
熱により分解し、引火性かつ毒性を有するガスが発生する。
サン〕
水の存在下で多くの金属を侵す。
粉塵は皮膚、目及び粘膜を腐食する。
ヘキサメチレンジアミン
(水溶液)
化学式 C6H16N2
〔1,6-ヘキサンジアミ
無色の液体。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
ン又は1,6-ジアミノヘ
キサン〕
無色の刺激臭を有する液体。
ヘキシルトリクロロシラ 水と激しく反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する塩化水素が発生する。
火炎に包まれると毒性を有するガスが発生する。
ン
水分の存在下においては大部分の金属を強く腐食する。蒸気は粘膜を刺激する。
ヒドラジン(無水物)
化学式 N2H4
無色のアンモニア臭を有する引火性液体。水溶液は強いアルカリ性。
強い反応を示す還元剤。
引火点 52℃ 爆発範囲 1.8∼100vol%
土、木材、布等の多孔性物質と接触すると、自然発火を起こす。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
皮膚、目及び粘膜に激しい火傷を起こす。
ヒドラジン(水和物又は
化学式 N2H4
水溶液)(濃度が37質
無色の液体。水溶液は強いアルカリ性。強力な還元剤で容易に燃焼する。
量%以上64質量%以下
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
のもの)
ヨウ化水素酸
〔ヨウ酸〕
化学式 HI
無色の液体。ヨウ化水素の水溶液。強酸性。
大部分の金属を強く腐食する。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
別表3-12
別表第3(腐食性物質)
品 名
事 項 臭化水素酸
〔臭酸〕
刺すような刺激臭を持つ無色の液体。臭化水素の水溶液。
大部分の金属を強く腐食する。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
塩酸
化学式 HCl
無色の発煙する液体。強い刺激臭。塩化水素の水溶液。
大部分の金属反応し、爆発危険のある水素ガスを発生する。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こ
す。
フッ化水素酸(酸の濃
度が60質量%を超える
もの)
〔フッ酸〕
無色の刺激臭を有する液体。
ガラスその他のケイ素含有物及び大部分の金属を強く腐食する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
液体及びその煙霧は皮膚、目及び粘膜に激しい火傷を起こす。
フッ化水素酸(酸の濃
度が60質量%以下のも
の)
〔フッ酸〕
無色の刺激臭を有する液体。
ガラスその他のケイ素含有物及び大部分の金属を強く腐食する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
液体及びその煙霧は皮膚、目及び粘膜に激しい火傷を起こす。
フッ化水素酸と硫酸の
混合物(フッ化水素及
び硫酸の混合物を70 無色の刺激臭を有するシロップ状の液体。水と激しく反応して熱が発生する。
質量%から80質量%まで ガラスその他のケイ素含有物及び大部分の金属を腐食する。
含有し、かつ、フッ化水 体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。皮膚及び粘膜に激しい火傷を起こす。
素の含有率が25質量%
以上のもの)
結晶。熱又は酸により分解し、極めて刺激性かつ腐食性を有するフッ化水素が発生する。
フッ化水素化合物
(他に品名が明示され 水分の存在下では、ガラスその他のケイ素含有物及び大部分の金属を強く腐食する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
ているものを除く)
フッ化水素(無水物)
化学式 HF
無色の刺激臭を有する発煙性及び高揮発性の液体。水に良く溶ける。
水分の存在下においては金属及びガラスを強く腐食する。 沸点 20℃
体内への摂取及び吸入は極めて有毒である。皮膚、目及び粘膜に激しい火傷を起こす。
硫酸ヒドロキシルアミン 化学式 NH2OH.H2SO4
〔硫酸ヒドロシキルアン 無色から白色の結晶性粉末。水に溶ける。
熱せられると爆発的に分解するおそれがある。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
モニウム〕
次亜塩素酸塩(水溶
液)
塩素臭を有する液体。酸と接触すると強い刺激性かつ腐食性を有するガスが発生する。
〔さらし液、次亜塩素酸
大部分の金属を徐々に腐食する。皮膚、粘膜に刺激がある。
ナトリウム、次亜塩素
酸カリウム等〕
3,3 -イミノジプロピル
アミン
無色の可燃性を有する液体。水と混和する。
〔ジアミノプロピルアミ
体内への摂取または吸入は有害である。皮膚、目及び粘膜を腐食する。
ン又はジプロピレントリ
アミン〕
一塩化ヨウ素
化学式 IC l
褐色の重い油状の液体。
水と激しく反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を有するガスが発生する。
強酸化剤で、木材、綿花及びわら等の有機物と接触すると火災を起こすおそれがある。
水分の存在下においては大部分の金属を強く腐食する。蒸気は粘膜を刺激する。
イソホロンジアミン
〔1-アミノ-3-アミノメチ
ル-3,5,5-トリメチル
シクロヘキサン〕
化学式 C10H22N2
加熱や燃焼により分解し、有毒かつ腐食性のガスを生じる。
無色の弱いアミン臭及び弱い吸湿性を有する液体。水と混和する。可燃性。
体内への摂取は有害である。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
リン酸二水素イソプロ
油状の液体。大部分の金属を徐々に腐食する。
ピル
別表3-13
別表第3(腐食性物質)
品 名
事 項 硫酸鉛(遊離酸の含有
化学式 PbSO4
率が3質量%を超える
乾燥した固体または泥状の物質。大部分の金属を腐食する。
もの)
体内への摂取は有毒である。遊離酸の含有率が3質量%以下のものは危険物でない。
〔鉛ドロス〕
化学式 LiOH.H2O
水酸化リチウム(一水
無色の結晶。水に溶ける。
和物)(固体)
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
化学式 LiOH
水酸化リチウム(水溶
無色の液体。酸と激しく反応する。アンモニウム塩と反応してアンモニアガスが発生する。
液)
アルミニウム、亜鉛及びスズを腐食する。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
化学式 C4H2O3
融点 約53℃ 引火点 102℃ 爆発範囲 1.4∼7.1vol%
白色の粉状、針状、薄片状、粒状、棒状、ブリケット状、
無水マレイン酸(固体) 塊状または融塊状。
粉塵は皮膚、目及び粘膜を刺激する。吸入は呼吸困難を起こす。
溶融状態で運送されることもある。
アルカリ金属を含む粉末消火剤(ABC消火器)は使用禁止。
化学式 C4H2O3
無水マレイン酸(溶融 溶融状のものの引火点は103℃で、爆発範囲は1.4%∼7.1%である。 融点 約53℃
水に溶ける。
状のもの)
煙霧及び粉塵は皮膚、目及び粘膜を刺激する。吸入は呼吸困難を起こす。
化学式 Hg
常温で銀色の液体状の金属。密度 13.546 融点 -39℃
水銀(機械類、日用品
火災時に刺激性、腐食性又は有毒なガスを生じる。
等に用いられている質
アルミニウムを強く腐食する。蒸気の吸入は有毒である。
量1キログラム以下の
アルミニウム製のコンテナで運送する場合は漏洩に対し特別な注意が必要である。
水銀を除く)
ホバークラフト等のアルミニウム製の船での運送は禁止されている。
機械類、日用品等に用いられている質量1kg以下の水銀は危険物でない。
化学式 CH2=C(CH3)COOH
爆発範囲 1.6∼8.8vol%
無色の特異臭を有する可燃性の液体。刺激性は酢酸より強い。水と混和する。
融点(15℃)以下に冷却したものを続いて再加熱すると、
メタクリル酸(安定剤入 重合を抑制されていない単量体が遊離し、容易に重合を起こす。
加熱や光、過酸化物などの酸化剤の下で容易に重合し、
りのもの)
火災または爆発の危険を伴う。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
タンクコンテナで運送する場合は、温度を18℃から40℃の間に保つこと。
凝固した当該物質が入っているタンクコンテナは、船中で再加熱してはならない。
無色の液体。
メチルフェニルジクロロ 水と反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する塩化水素が発生する。
火炎に包まれると毒性を有するガスが発生する。
シラン
水分の存在下においては大部分の金属を強く腐食する。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
五塩化モリブデン
化学式 MoCl5
黒又は黒緑色の結晶。吸湿性を有する。
水と激しく反応して白色の煙霧状の腐食性を有する塩化水素が発生する。
火炎に包まれるとモリブデンと塩素の有毒ヒュームを発生する。
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
混酸(濃硝酸と濃硫酸
の混合物)(硝酸の含
有率が50質量%を超
えるもの)
酸化剤で、木材、綿花及びわら等の有機物と接触すると高度の毒性を有する茶褐色の煙霧が
発生し、火災を起こすおそれがある。
大部分の金属を強く腐食する。
皮膚、目及び粘膜に激しい火傷を起こす。
別表3-14
別表第3(腐食性物質)
品 名
事 項 混酸(濃硝酸と濃硫酸
の混合物)(硝酸の含
有率が50質量%以下の
もの)
酸化剤で、木材、綿花及びわら等の有機物と接触すると高度の毒性を有する茶褐色の煙霧が
発生し、火災を起こすおそれがある。
大部分の金属を強く腐食する。
皮膚、目及び粘膜に激しい火傷を起こす。
廃混酸(化学的に安定
で爆発性の不純物を
含有しないもの)(硝酸
の含有率が50質量%を
超えるもの)
通常は硝化工程で使用済みとなった廃混酸(化学的に安定で爆発性の不純物を含有しないも
の)である。
大部分の金属を強く腐食する。皮膚、目及び粘膜に激しい火傷を起こす。
化学的に安定で、爆発性の不純物を含有しないことが保証されているもの以外の運送は禁止
されている。
廃混酸(化学的に安定
で爆発性の不純物を
含有しないもの)(硝酸
の含有率が50質量%以
下のもの)
通常は硝化工程で使用済みとなった廃混酸(化学的に安定で爆発性の不純物を含有しないも
の)である。
大部分の金属を強く腐食する。皮膚及び粘膜に激しい火傷を起こす。
化学的に安定で、爆発性の不純物を含有しないことが保証されているもの以外の運送は禁止
されている。
化学式 HNO3
無色の液体。強酸化剤で、木材、綿花及びわら等の有機物と接触すると
硝酸(濃度が70質量% 高度の毒性を有する茶褐色の煙霧が発生し、火災を起こすおそれがある。
大部分の金属を強く腐食する。皮膚、目及び粘膜に激しい火傷を起こす。
を超えるもの)
濃度が55質量%以下のものにのみプラスチック容器を用いてもよい。
ただし、主管庁の許可がある場合はこの限りではない。
化学式 HNO3
無色の液体。強酸化剤で、木材、綿花及びわら等の有機物と接触すると高度の毒性を有する
硝酸(濃度が70質量% 茶褐色の煙霧が発生し、火災を起こすおそれがある。
大部分の金属を強く腐食する。皮膚、目及び粘膜に激しい火傷を起こす。
以下のもの)
濃度が55質量%以下のものにのみプラスチック容器を用いてもよい。ただし、主管庁の許可が
ある場合はこの限りではない。
発煙硝酸
褐色の液体。強酸化剤で、木材、綿花及びわら等の有機物と接触すると火災を起こすおそれ
がある。
大部分の金属を強く腐食する。
体内への摂取、皮膚との接触又は蒸気の吸入は有毒である。皮膚、目及び粘膜に激しい火傷
を起こす。
ニトロベンゼンスルホ
ン酸
結晶。水に溶ける。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
王水
黄色の液体硝酸と塩酸の混合物で、通常その比率は1対3である。
強酸化剤で、木材、綿花及びわら等の有機物と接触すると窒息性かつ高度の毒性を有するガ
スが発生し、火災を起こすおそれがある。
全ての金属を強く腐食する。皮膚、目及び粘膜に激しい火傷を起こす。
硫酸水素ニトロシル
(液体)
淡黄色の透明な油状の液体。
強酸化剤で、木材及びわら等の有機物と接触すると火災を起こすおそれがある。
火炎に包まれると毒性を有するガスが発生する。
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
硫酸水素ニトロシル
(固体)
化学式 HNO5S
無色の結晶。
強酸化剤で、木材及びわら等の有機物と接触すると
火災を起こすおそれがある。
火炎に包まれると有毒なガスが発生する。
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。
湿った空気中では酸化を受けながら硫酸と硝酸に分解する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
別表3-15
別表第3(腐食性物質)
品 名
事 項 無色の刺激臭を有する液体。
水と激しく反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する塩化水素が発生する。
ノニルトリクロロシラン 火炎に包まれると有毒なガスが発生する。
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。
蒸気は粘膜を刺激する。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
無色の刺激臭を有する液体。
オクタデシルトリクロロ 水と激しく反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する塩化水素が発生する。
火炎に包まれると有毒なガスが発生する。
シラン
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。蒸気は粘膜を刺激する。
無色の刺激臭を有する液体。
オクチルトリクロロシラ 水と激しく反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する塩化水素が発生する。
火炎に包まれると有毒なガスが発生する。
ン
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。蒸気は粘膜を刺激する。
1-ペントール
無色の臭気を有する液体。強塩基類と接触すると反応するおそれがある。
〔3-メチル-2-ペンテン
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
-4-イノール〕
化学式 ClHO4
無色無臭の液体。酸化剤。水に溶ける。大部分の金属を強く腐食する。
過塩素酸(濃度が50質
加熱すると爆発することがある。加熱により分解し、有毒かつ腐食性のガスを生じる。
量%以下のもの)
乾燥させると衝撃、振動により爆発のおそれがある。
紙などの可燃性物質と混合すると室温で自然発火することがある。
フェノールスルホン酸
(液体)
黄色の油状の液体。大部分の金属を腐食する。
フェニルアセチルクロ
ライド
無色の刺激臭を有する液体。水と反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する塩化
水素が発生する。
火炎に包まれると高度の毒性を有する煙霧が発生する。大部分の金属を腐食する。
蒸気は目及び粘膜を刺激する。液体は皮膚、目及び粘膜を腐食する。
フェニルホスホラスジク
無色の刺激臭を持つ液体。水で加水分解し塩化水素を発生する。
ロライド
〔フェニルジクロロホス 煙霧を放出する。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
フィン〕
フェニルホスホラスチ
無色の液体。空気中でわずかに煙霧を放出する。
オジクロライド
水又は水蒸気と反応して、毒性かつ引火性を有する蒸気が発生する。
〔フェニルジクロロホス
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
フィンサルファイド〕
無色の刺激臭を有する液体。
フェニルトリクロロシラ 水と激しく反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する塩化水素が発生する。
火炎に包まれると有毒なガスが発生する。
ン
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。蒸気は粘膜を刺激する。
リン酸(固体)
〔オルトリン酸〕
化学式 H3PO4
無色無臭の強い潮解性有する結晶。水に溶ける。 融点:42℃
大部分の金属を徐々に腐食し、爆発性の水素ガスを発生する。
接触により目、皮膚、粘膜に刺激がある。
リン酸(液体)
〔オルトリン酸〕
化学式 H3PO4
大部分の金属を徐々に腐食し、爆発性の水素ガスを発生する。
接触により目、皮膚、粘膜に刺激がある。
亜リン酸(水溶液)
無色から黄色の水溶液。水と混和する。
大部分の金属を徐々に腐食する。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
別表3-16
別表第3(腐食性物質)
品 名
事 項 亜リン酸(固体)
無色から黄色の潮解性を有する結晶。水に溶ける。
大部分の金属を徐々に腐食する。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
オキシ臭化リン(溶融
状のもの)
無色の刺激臭を有する液体。 融点:56℃
水と激しく反応して白色の煙霧状の毒性かつ腐食性を有する臭化水素が発生する。
木材、綿花及びわら等の有機物と激しく反応して火災を起こす。
火炎に包まれると毒性かつ腐食性を有するガスが発生する。
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。
蒸気及び液体は皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
無色の結晶。 融点 56℃
水と激しく反応して白色の煙霧状の毒性かつ腐食性を有する臭化水素が発生する。
木材、綿花及びわら等の有機物と激しく反応して火災を起こす。
オキシ臭化リン(固体)
熱せられると分解して毒性かつ腐食性を有するガスを発生する。
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
塩化ホスホリル
〔オキシ塩化リン〕
化学式 Cl3OP
無色で刺激臭とカビ臭を有する油状液体。
水と激しく反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する塩化水素が発生する。
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食し、爆発性の水素ガスを発生する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
五臭化リン
化学式 PBr5
黄色で刺激臭を有する吸湿性結晶。
空気中では空気より重い腐食性を有する煙霧が発生する。
水と激しく反応して白色の煙霧状の毒性かつ腐食性を有する臭化水素が発生する。
アンモニア、塩基及び他の多くの物質と激しく反応し、火災及び爆発のおそれがある。
熱せられると分解して毒性かつ腐食性を有するガスが発生する。
水分の存在下では強い腐食性を有する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
五塩化リン
化学式 PCl5
無色でを有する結晶性粉末。蒸気は空気より重い。
水と激しく反応して白色の煙霧状の毒性かつ
腐食性を有する塩化水素が発生する。
強酸化剤で、木材、綿花及びわら等の有機物を
接触すると火災を起こすおそれがある。
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。
五酸化リン
〔無水リン酸〕
化学式 P2O5
強い潮解性と吸湿性を有する結晶性粉末。
水又は木材、綿花及びわら等の有機物と激しく反応して発熱する。
水分の存在下では大部分の金属を徐々に腐食する。
粉塵やヒュームは目、皮膚、粘膜を強く刺激する。
三臭化リン
化学式 PBr3
無色の刺激臭を有する液体。
水と激しく反応して白色の煙霧状の刺激性かつ
腐食性を有する臭化水素が発生する。
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
三酸化リン
無色の結晶または白色の潮解性を有する粉末。 融点 23℃
常温では水と反応して熱が発生しリン酸を生じるが、高温では水と反応して熱及び高度の毒性
を有するホスフィンが発生する。
水分の存在下では大部分の金属を腐食する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
別表3-17
別表第3(腐食性物質)
品 名
事 項 化学式 C6H4(CO)2O
無水フタル酸(固体)
白色の粉末、薄片状又は塊状のものであって、粉塵も少なからずある。
(無水マレイン酸の含
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。溶融状態で運送することもある。
有率が0.05質量%を
無水マレイン酸の含有率が0.05質量%以下であることを荷送人が
超えるもの)
証明したものは危険物でない。
無水フタル酸(溶融状
のもの)
(無水マレイン酸の含
有率が0.05質量%を超
えるもの)
溶融状のもの引火点は152℃で、爆発範囲は1.7%∼10.4%である。
融点 131℃
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
溶融状のものは皮膚に激しい火傷を起こす。
引火点以上の温度で輸送するものは、別表第5の「高温輸送物質(液体)」となる。
ピペラジン(水溶液)
〔ジエチレンジアミン〕
化学式 C4H10N2
アンモニア臭。水と混和する。水溶液は強塩基であり、強い腐食性を有する。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
ピペラジン(固体)
〔ジエチレンジアミン〕
化学式 C4H10N2
引火点 65℃ 爆発範囲 4∼14vol%
無色でアンモニア臭を有する潮解性結晶。光にさらされると黒色に変化する。水に溶ける。
熱せられると分解し、火炎に包まれると高度の毒性を有する亜硝酸の煙霧が発生する。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
化学式 CH2(CH2)4NH
蒸気は空気より重い。引火点 16℃
無色の魚臭を有する液体。水と混和する。
ピペリジン
〔ヘキサヒドロピリジン〕 水溶液は強いアルカリ性で腐食性を有する。
火炎に包まれると毒性を有する亜硝酸の煙霧が発生する。
吸入は有害である。皮膚、目及び粘膜に重度の火傷を起こす。
化学式 KHF2
白色の結晶。熱又は酸により分解して、毒性、極めて強い刺激性かつ腐食性を有する白色の
フッ化水素カリウム(固
煙霧状のフッ化水素が発生する。
体)
水分の存在下ではガラスその他のケイ素含有物及び大部分の金属を強く腐食する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
化学式 KHF2
無色の液体。酸により分解して、毒性、極めて強い刺激性かつ腐食性を有する白色の煙霧状
フッ化水素カリウム(水
のフッ化水素が発生する。
溶液)
ガラスその他のケイ素含有物及び大部分の金属を強く腐食する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
硫酸水素カリウム
化学式 KHSO4
無色の結晶。水に溶ける。
火炎に包まれると極めて強い刺激性かつ腐食性を有する煙霧が発生する。
水分の存在下では大部分の金属を腐食する。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
化学式 KOH
白色の粒状、薄片状、塊状又はブロック状の物質で潮解性を有する。酸と激しく反応する。
水酸化カリウム(固体) アンモニウム塩と反応してアンモニアガスが発生する。
水分の存在下ではアルミニウム、亜鉛及びスズを腐食する。
〔カ性カリ〕
水と接すると激しく発熱する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
水酸化カリウム(水溶 無色の液体。酸と激しく反応する。アンモニウム塩と反応してアンモニアガスが発生する。
アルミニウム、亜鉛及びスズを腐食して爆発性の水素ガスを発生する。
液)
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
〔カ性カリ〕
酸化カリウム
潮解性を有する結晶。水と激しく反応して発熱する。
アンモニウム塩と反応してアンモニアガスが発生する。
水分の存在下ではアルミニウム、亜鉛及びスズを腐食する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
別表3-18
別表第3(腐食性物質)
品 名
事 項 化学式 K2S
結晶。水に溶ける。水溶液は強いアルカリ性。
硫化カリウム(水和物) 酸と反応して毒性かつ引火性を有する硫化水素が発生する。
(結晶水の含有率が30 空気に触れると自然発火することがある。
融点 60℃
質量%以上のもの)
大部分の金属を徐々に腐食する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
プロピオン酸(濃度が
80質量%以上のもの)
化学式 CH3CH2COOH
無色の刺激臭を有する引火性の液体。水と混和する。
引火点 約60℃ 爆発範囲 2.1∼12vol%
鉛及び大部分の金属を腐食する。皮膚に火傷を起こす。
蒸気は粘膜を刺激する。濃度が80質量%未満のものは危険物でない。
無水プロピオン酸
無色の刺激臭を有する可燃性の液体。水と反応してプロピオン酸を生じる。
皮膚、目及び粘膜を腐食する。
プロピレンジアミン
化学式 C3H10N2
無色のアンモニア臭を有する引火性の液体。水と混和する。
引火点 33℃∼48℃ 爆発範囲 2.2∼11.1vol%
火炎に包まれると有毒なガスが発生する。吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。粘膜を刺激する。
無色の刺激臭を有する引火性の液体。 引火点 38℃
プロピルトリクロロシラ 水と激しく反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する塩化水素が発生する。
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。
ン
火炎に包まれると有毒なガスが発生する。蒸気は粘膜を刺激する。
塩化ピロスルフリル
〔塩化ジスルフリル〕
無色の刺激臭を有する液体。
水と激しく反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する塩化水素が発生する。
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。蒸気は粘膜を刺激する。
化学式 RbOH
灰白色の強い吸湿性を有する固体。酸と激しく反応する。
水酸化ルビジウム(固
アンモニウム塩と反応してアンモニアガスが発生する。
体)
水分の存在下ではアルミニウム、亜鉛及びスズを腐食する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
化学式 RbOH
水酸化ルビジウム(水 液体。酸と激しく反応する。
アンモニウム塩と反応してアンモニアガスが発生する。
溶液)
アルミニウム、亜鉛及びスズを腐食する。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
セレン酸
化学式 H2SeO4
白色で強い潮解性を有する結晶。水に溶ける。 融点 50℃
木材、綿花及びわら等の有機物と激しく反応する。
水分の存在下では大部分の金属を腐食する。
皮膚、目及び粘膜に激しい火傷を起こす。
塩化セレニニル
〔オキシ塩化セレン〕
化学式 SeOCl2
無色又は黄色の液体。水と激しく反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する塩化水
素が発生する。
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こ
す。
四塩化ケイ素
化学式 SiCl4
無色の窒息臭を有する極めて流動性の大きい発煙性の液体。
水と激しく反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する塩化水素が発生する。
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。蒸気は粘膜を刺激する。
廃物又は使用済みの硫酸であり、通常、石油の精製又は粗ベンゼンの精製の際の副産物で
廃酸(石油精製時等に
ある。
副生する廃硫酸)
大部分の金属を腐食する。
別表3-19
別表第3(腐食性物質)
品 名
事 項 ソーダ石灰
〔ソーダライム〕
(水酸化ナトリウムの
含有率が4質量%以下
であって非吸湿性のも
のを除く)
水酸化ナトリウムと水酸化カルシウムとの均質な混合物であって、潮解生を有する微粒子状物
質。
酸と激しく反応する。
アンモニウム塩と反応してアンモニアガスが発生する。
水分の存在下ではアルミニウム、亜鉛及びスズを腐食する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
水酸化ナトリウムの含有率が4質量%以下であって非吸湿性のものは危険物でない。
アルミン酸ナトリウム
(水溶液)
化学式 NaAlO2
無色の液体。水溶液は強アルカリ。酸と激しく反応する。
アンモニウム塩と反応してアンモニアガスが発生する。
アルミニウム、亜鉛及びスズを腐食する。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
水素化ホウ素ナトリウ
ムと水酸化ナトリウム
の混合物(水素化ナト 炭化水素の臭いがほのかにするオフホワイトの液体。
リウムの濃度が12質 酸類と接触するか大量の水で薄めると発熱して水素ガスを発生する。
量%以下で、水酸化ナ 皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
トリウムの濃度が40質
量%以下のもの)
フッ化水素ナトリウム
白色の結晶性粉末。水に溶ける。
熱又は酸により分解して、毒性及び極めて強い刺激性かつ腐食性を有するフッ化水素が発生
する。
水分の存在下ではガラスその他のケイ素含有物及び大部分の金属を強く腐食する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
硫化水素ナトリウム
(固体)
(結晶水の含有率が25
質量%以上のもの)
無色の針状又は黄色の薄片状。水に溶ける。硫化水素臭。水溶液は強いアルカリ性。融点:
52℃
酸と反応して毒性かつ引火性を有する硫化水素が発生する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
硫化水素ナトリウム
(水溶液)
不快臭を有する液体。水と混和する。硫化水素臭。水溶液は強いアルカリ性。
酸と反応して毒性かつ引火性を有する硫化水素が発生する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
水酸化ナトリウム(固
体)
〔カ性ソーダ〕
化学式 NaOH
白色の粒状、薄片状、塊状又はブロック状で潮解性を有する。酸と激しく反応する。
アンモニウム塩と反応してアンモニアガスが発生する。
水分の存在下ではアルミニウム、亜鉛及びスズを腐食し爆発危険性の水素ガスを発生する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
水酸化ナトリウム(水
溶液)
〔カ性ソーダ〕
無色の液体。アルミニウム、亜鉛及びスズを腐食し爆発危険性の水素ガスを発生する。
酸と激しく反応する。
アンモニウム塩と反応してアンモニアガスが発生する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
酸化ナトリウム
潮解性を有する結晶。水及び酸と激しく反応して発熱する。
アンモニウム塩と反応してアンモニアガスが発生する。
水分の存在下ではアルミニウム、亜鉛及びスズを腐食する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
化学式 Na2S
硫化ナトリウム(水和
淡黄赤色又は白色の潮解性を有する結晶、薄片状又は塊状。水に溶ける。水溶液は強いアル
物)
カリ。融点 50℃
(結晶水の含有率が30
酸と反応して毒性かつ引火性を有する硫化水素が発生する。
質量%以上のもの)
大部分の金属を徐々に腐食する。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
固体(腐食性を有する
液体(容器等級が1の
ものを除く)を含有する
もの)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
非危険性固体(土、砂、合成物等)と腐食性液体との混合物。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こ
す。
非危険性固体と腐食液体との混合物は、船積み時、包装時又はコンテナへの収納時に液体が
目視されない場合に、この品名で輸送することができる。
この品名は、容器等級が1の液体を含む固体に用いてはならない。
別表3-20
別表第3(腐食性物質)
品 名
塩化第二スズ(無水
物)
事 項 化学式 SnCl2
無色で刺激性臭気を持つ液体。湿気により発煙する。
水分の存在下では大部分の金属を腐食する。蒸気は皮膚、目、粘膜を刺激する。
塩化第二スズ(五水和 白色の潮解性を有する固体。水に溶ける。 融点 約60℃
物)
水分の存在下では大部分の金属を腐食する。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
スルファミド酸
〔アミノスルホン酸〕
白色、無臭の結晶性粉末。水に溶ける。
熱せられると分解して毒性を有する煙霧が発生する。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
赤色の窒息臭を有する液体。
塩化硫黄類
〔一塩化硫黄又は二塩 水と激しく反応して刺激性かつ腐食性を有する塩化水素及び二酸化硫黄が発生する。
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。蒸気は皮膚、目及び粘膜を刺激する。
化硫黄〕
硫酸(濃度が51質量%
以下のもの)
又は電池液(酸性のも
の)
化学式 H2SO4
無色の液体。比重 1.405以下の混合液。
殆どの金属を強く腐食する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
化学式 H2SO4
硫酸(濃度が51質量%
無色の油状の液体。比重1.405を超え1.840以下の混合液。
を超えるもの)
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
発煙硫酸
〔二硫酸等〕
無色の油状の液体で部分的に結晶化していることがある。
硫酸中に三酸化硫黄を各種の割合で溶かした溶液である。吸湿性が強い。
水及び有機物と激しく反応して、発熱する。
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。皮膚、目及び粘膜に激しい火傷を起こ
す。
廃硫酸(化学的に安定 化学反応工程で使用済みとなった通常高濃度の硫酸。大部分の金属を腐食する。
なもの)
化学的に不安定な混合物は運送しないこと。
亜硫酸
二酸化硫黄水溶液。窒息臭を有する。
大部分の金属を腐食する。蒸気は粘膜を刺激する。
化学式 SO3
強い潮解性を有する固体。融点が17℃のものもある。
三酸化硫黄(安定剤入
水と激しく反応して発熱する。
りのもの又は安定化さ
木材、綿花及びわら等の有機物と接触すると火災を
れたもの)
起こすおそれがある。
〔無水硫酸〕
水分の存在下では大部分の金属を腐食する。
皮膚、目及び粘膜に激しい火傷を起こす。
塩化スルフリル
〔塩化スルホニル〕
化学式 SO2Cl2
刺激臭を有する無色の液体。 沸点 69℃
水と激しく反応して白色の煙霧状の刺激性かつ
腐食性を有する塩化水素が発生する。
水分の存在下では大部分の金属を腐食する。
皮膚、目及び粘膜に激しい火傷を起こす。
テトラエチレンペンタミ 粘性を有する液体。アンモニアのような不快臭。水と混和する。
ン
火炎に包まれると有毒なガスが発生する。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
無水テトラヒドロフタル
酸(無水マレイン酸の
含有率が0.05質量%を
超えるもの)
白色の結晶性粉末。水と反応して発熱し、テトラヒドロフタル酸を生じる。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
熱せられると皮膚、目及び粘膜を刺激する煙霧が発生する。
無水マレイン酸の含有率が0.05%以下であることを荷送人が証明したものは危険物でない。
別表3-21
別表第3(腐食性物質)
品 名
事 項 水酸化テトラメチルア
ンモニウム(液体)
液体。融点は60℃であるが、液状であるものが多い。水とよく混和する。酸と激しく反応する。
皮膚、目及び粘膜に刺激性がある。
水酸化テトラメチルア
ンモニウム(固体)
水和状の固体。融点 60℃
水によく溶ける。酸と激しく反応する。皮膚、目及び粘膜に刺激性がある。
メルカプト酢酸
〔チオグリコール酸〕
化学式 HSCH2COOH
無色の極めて強い不快臭を有する液体。水に溶ける。
大部分の金属を腐食する。
燃焼すると分解し、有毒なフュームを生じる。
体内への摂取は有害である。皮膚、目及び粘膜に刺激性がある。
化学式 SOCl2
黄色又は赤色の液体。窒息性の臭気を持つ。沸点 79℃
塩化チオニル
〔オキシ塩化硫黄又は 水と激しく反応して刺激性かつ腐食性を有する塩化水素及び二酸化硫黄が発生する。
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。
塩化スルフィニル〕
蒸気は粘膜を刺激する。皮膚、目及び粘膜に激しい火傷を起こす。
塩化チオホスホリル
〔チオ塩化リン〕
無色の刺激臭を有する液体。
水と激しく反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する塩化水素が発生する。
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。蒸気は皮膚、目及び粘膜を刺激する。
四塩化チタン
〔塩化チタン〕
化学式 TiCl4
無色の液体。
水と反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する塩化水素が発生する。
水分の存在下においては大部分の金属を強く腐食する。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
紫色の液体。
三塩化チタン混合物
湿った空気または水と反応して発熱し、白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する塩化水素
(自然発火性を有しな
が発生する。
いもの)
水分の存在下では大部分の金属を腐食する。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
化学式 CCl3COOH
無色の潮解性を有する結晶。刺激臭を持つ。純品の融点は58℃である。
トリクロロ酢酸(固体)
加熱すると分解し、塩化水素、クロロホルムを含む有毒かつ腐食性のフュームを生じる。
水分の存在下では大部分の金属を腐食する。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
トリクロロ酢酸(水溶
液)
化学式 CCl3COOH
無色透明の刺激臭を有する液体。大部分の金属を腐食する。
蒸気は粘膜を刺激する。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
化学式 Cl3CCOCl
刺激臭を有する液体。空気中の湿気によって煙霧を放出する。
トリクロロアセチルクロ 水と激しく反応して白色の煙霧状の腐食性を有する塩化水素が発生する。
火炎に包まれると有毒なガスが発生する。
ライド
水分の存在下では大部分の金属を腐食する。
液体及び蒸気は皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
トリエチレンテトラミン
化学式 (NH2CH2CH2NHCH2)2
黄色のアンモニア臭及び粘性を有する可燃性の液体。水と混和する。強塩基性。
炎に包まれると有毒なガスが発生する。
銅及び銅合金類を腐食する。液体及び蒸気は皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
皮膚にアレルギーを起こす。
別表3-22
別表第3(腐食性物質)
品 名
トリフルオロ酢酸
事 項 化学式 C2HF3O2
無色の刺激臭を有する発煙性かつ吸湿性の液体。
水と混和する。
熱せられると分解し、酸と接触すると毒性を有するガスが発生する。
水分の存在下では大部分の金属を腐食する。
体内への摂取又は吸入は有毒である。
液体は皮膚、目及び粘膜に激しい火傷を起こす。
トリメチルシクロヘキシ 無色の弱いアミン臭及び弱い吸湿性を有する可燃性の液体。水と混和しない。
ルアミン
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
トリメチルヘキサメチレ 無色の弱い吸湿性を有する可燃性の液体。水と混和する。
ンジアミン
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
ノルマルバレリルクロ
ライド
刺激臭を有する液体。引火点 23℃以上
水と反応して白色の煙霧状の腐食性を有する塩化水素が発生する。
大部分の金属を腐食する。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
化学式 VOCl3
三塩化バナジル
〔オキシ三塩化バナジ 黄色の液体。湿気により加水分解する。多くの有機物と反応し、又はこれらを溶解する。
水分の存在下では大部分の金属を腐食する。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
ウム〕
四塩化バナジウム
化学式 VCl4
赤褐色の刺激臭を持つ液体。
光の影響を受けると分解して、高度の毒性かつ刺激性を有する塩素が発生する。
水と激しく反応して白色の煙霧状の腐食性を有する塩化水素が発生する。
水分の存在下では大部分の金属を腐食する。
液体及び蒸気は皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
三塩化バナジウム
ピンク色の潮解性を有する結晶。
水により分解して、白色の煙霧状の腐食性を有する塩化水素が発生する。
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
塩化亜鉛(無水物)
化学式 ZnCl2
白色の潮解性を有する結晶。水に溶ける。
粉塵は皮膚、目及び粘膜を刺激する。
塩化亜鉛(水溶液)
化学式 ZnCl2
無色の液体。大部分の金属を徐々に腐食する。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
四塩化ジルコニウム
白色の光沢を有する吸湿性結晶。
水と反応して白色の煙霧状の腐食性を有する塩化水素が発生する。
水分の存在下では大部分の金属を腐食する。粘膜を刺激する。
その他の腐食性物質
この分類に属する液体で、他に品名が明示されていないもの。
(液体)(他の危険性を
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
有しないもの)
その他の腐食性物質
(液体)(引火性のも
の)
この分類に属する引火性の液体で、他に品名が明示されていないもの。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
その他の腐食性物質
(液体)(毒性のもの)
この分類に属する毒性を有する液体で、他に品名が明示されていないもの。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
別表3-23
別表第3(腐食性物質)
品 名
事 項 その他の腐食性物質
この分類に属し、水反応可燃性を有する液体で、他に品名が明示されていないもの。
(液体)(水反応可燃性
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
のもの)
その他の腐食性物質
この分類に属し、自己発熱性を有する固体で、他に品名が明示されていないもの。
(固体)(自己発熱性の
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
もの)
その他の腐食性物質
この分類に属し、水反応可燃性を有する固体で、他に品名が明示されていないもの。
(固体)(水反応可燃性
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
のもの)
その他の腐食性物質
この分類に属する固体で、他に品名が明示されていないもの。
(固体)(他の危険性を
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
有しないもの)
その他の腐食性物質
(固体)(可燃性のも
の)
この分類に属する可燃性物質の固体で、他に品名が明示されていないもの。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
その他の腐食性物質
(固体)(毒性のもの)
この分類に属する毒性を有する液体で、他に品名が明示されていないもの。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
その他の腐食性物質
(固体)(酸化性のも
の)
この分類に属し、酸化性を有する固体で、他に品名が明示されていないもの。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
その他の腐食性物質
(液体)(酸化性のも
の)
この分類に属し、酸化性を有する液体で、他に品名が明示されていないもの。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
その他の腐食性物質
この分類に属し、酸性を有する無機液体で、他に品名が明示されていないもの。
(無機物)(液体)(酸性
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
のもの)
その他の腐食性物質
この分類に属し、酸性を有する無機固体で、他に品名が明示されていないもの。
(無機物)(固体)(酸性
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
のもの)
その他の腐食性物質
この分類に属し、酸性を有する有機液体で、他に品名が明示されていないもの。
(有機物)(液体)(酸性
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
のもの)
その他の腐食性物質
この分類に属し、酸性を有する有機固体で、他に品名が明示されていないもの。
(有機物)(固体)(酸性
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
のもの)
その他の腐食性物質
この分類に属し、アルカリ性を有する無機液体で、他に品名が明示されていないもの。
(無機物)(液体)(アル
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
カリ性のもの)
その他の腐食性物質
この分類に属し、アルカリ性を有する無機固体で、他に品名が明示されていないもの。
(無機物)(固体)(アル
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
カリ性のもの)
その他の腐食性物質
この分類に属し、アルカリ性を有する有機液体で、他に品名が明示されていないもの。
(有機物)(液体)(アル
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
カリ性のもの)
その他の腐食性物質
この分類に属し、アルカリ性を有する有機固体で、他に品名が明示されていないもの。
(有機物)(固体)(アル
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
カリ性のもの)
別表3-24
別表第3(腐食性物質)
品 名
事 項 その他の腐食性物質
この分類に属し、自己揮発性を有する液体で、他に品名が明示されていないもの。
(液体)(自己揮発性の
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
もの)
別表3-25
別表第4(毒物類)
船舶による危険物の運送基準等を定める告示 別表第4(毒物類)
品 名
事 項 (CH3)2C(OH)CN
有毒な蒸気を発生する無色∼琥珀色の液体。
アセトンの微臭がある。
引火点 74℃
蒸気圧 3kPa/22.5mmHg(20℃)
蒸気比重 2.9(空気1)
爆発範囲 2.5%∼12.0%
水と混和する。
アルカリと接触すると不安定でアセトンとシアン化水素に分解し、
アセトンシアノヒドリン 高度の毒性かつ引火性を有するシアン化水素を発生する。
(安定剤入りのもの) 体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
加熱により、あるいは塩基や水との接触により急速に分解し、
毒性が非常に強く、引火性のシアン化水素アセトンを生じる。
酸や酸化剤と激しく反応し、火災や爆発の危険をもたらす。
酸性水溶液、塩基性溶液と反応して有害なフュームを生じる。
(中和)
次亜塩素酸水溶液を注ぎ完全に分解させた後、多量の水を用いて洗い流す。
(火災時)
水噴霧又は泡消火剤で空気を遮断して消火する。棒状注水は禁止。
消火作業の場合は必ず保護具、呼吸具又は青酸ガス用防毒マスクを着用する。
アクリジン
〔ジベンゾピリジン〕
無色から黄色の小さい結晶又は針状結晶。
100℃で昇華する。水に溶けない。
体内への摂取又は吸入は有害である。
皮膚、眼及び粘膜を刺激する。
C 3 H4 O
無色から黄色の極めて刺激臭の強い液体。
揮発性、引火性が高く、極めて反応性の高い化合物。
引火点 −26℃ 爆発範囲 2.8%∼31%
蒸気圧 210mmHg(20℃)
蒸気比重 1.94(空気1)
爆発範囲 2.8%∼31..0%
アクロレイン
TLV-C(天井値) 0.1ppm
(安定剤入りのもの) 水と混和する。
〔アクリルアルデヒド又 体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
はプロペナール〕
(反応)
重合することがあり火災爆発の危険がある。
強酸、強塩基、強酸化剤と反応し、火災爆発の危険性がある。
加熱を避ける。
アンモニア、アミン、苛性ソーダ、強酸、強塩基、強酸化剤との接触を避ける。
(火災時)
水噴霧、水溶性液体用泡消火剤、粉末消火剤、CO2消火剤を使用する。
呼吸具、保護衣を着用する。
アクリルアミド(水溶
液)
C3H5NO (CH2=CHCONH2)
無色の溶液。水と混和する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
アクリルアミド(固体)
無色無臭の結晶又は粉末。
引火点 138℃
水に溶ける。融点 84.5℃
溶触すると激しく重合するおそれがある。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。
直射日光や高温にさらされると重合・分解等を起こし、
アンモニア等を発生する。
(火災時)粉末、二酸化炭素等を用いて消火する。
大規模時は水噴霧、泡を用いる。
別表4-1
別表第4(毒物類)
品 名
事 項 無色無臭の油状の液体。
引火点 93℃ 爆発範囲 1.7%∼5% 沸点 295℃
水溶性 8vol%(20℃) 比重 0.962(20℃)
93℃を超えると分解し、高度の毒性かつ引火性を有する
アジポニトリル
シアン化水素が発生する。
〔1,4-ジシアノブタン又
金属を腐食させる。
はシアン化テトラメチレ
蒸気は空気より重く、空気と混合して可燃性ガスとなる。
ン〕
加熱又は酸化剤により、火災や爆発の危険が生じる。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。
皮膚及び目を刺激する。
(火災時)大規模時は粉末、二酸化炭素、耐アルコール泡で一挙に消火する。
アルドール
〔アセトアルドール、3ヒドロキシブタナール
又は3-ヒドロキシブチ
ルアルデヒド〕
分子式C4H8O(示性式CH3CH(OH)CH2CHO)
無色から黄色の粘性を有する透明な液体。水と混和する。
85℃で分解し毒性を有する煙霧が発生する。酸化性物質と激しく反応する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
アルカロイド類又はア
ルカロイド塩類(固体)
(殺虫殺菌剤類を除く)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
一般に植物を原料とした広範な毒性を有する固体。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
殺虫殺菌剤類として運送を申告する場合には、この物質は関連する殺虫殺菌剤類の品名によ
り、かつ、関連する殺虫殺菌剤類に関する規定によって運送しなければならない。
アルカロイド類又はア
ルカロイド塩類(液体)
(殺虫殺菌剤類を除く)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
一般に植物を原料とした広範な毒性を有する固体。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
殺虫殺菌剤類として運送を申告する場合には、この物質は関連する殺虫殺菌剤類の品名によ
り、かつ、関連する殺虫殺菌剤類に関する規定によって運送しなければならない。
アリルアルコール
〔プロペニルアルコー
ル〕
化学式 C3H6O
無色のからしに似た刺激臭を有する液体。
引火点 21℃ 爆発範囲 2.5%∼18%
水と混和する。極めて燃えやすく腐食性、毒性のガスを発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
火災時)小規模 粉末、二酸化炭素消火剤、散水
大規模 散水、噴霧水、耐アルコール性泡消火剤 棒状消火は禁止
化学式 CH2CHCH2NH2
無色から淡黄色の刺激臭(アンモニア臭)を有する揮発性液体。水と混和する。
アリルアミン
引火点 -29℃ 爆発範囲 2.2%∼22% 沸点 55℃∼58℃
〔2-プロペニルアミン又
火炎に包まれると極めて有毒なガスが発生する。
は3-アミノプロペン〕
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
火災時)粉末、二酸化炭素、泡消火剤を使用する。
クロロギ酸アリル
〔アリルクロロカーボ
ネート〕
催涙性の強い刺激臭を有する無色の引火性の液体。 引火点 31℃
水に不溶。比重 1.1394(20℃)
火炎に包まれると有毒なガスが発生する。
水分の存在下では大部分の金属を腐食する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
化学式 CH2=CHCH2N=C=S
無色の油状液体で、刺激性かつ催涙性を有する有毒な蒸気が発生する。引火点 46℃
イソチオシアン酸アリ
水溶性 2g/L(20℃) 比重 1.013−1.020
ル(安定剤入りのもの)
酸と接触すると毒ガスのシアン化水素が発生。
〔アリルマスタードオイ
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ル〕
火災時)粉末、二酸化炭素、泡消火剤使用。
水を噴霧して容器類を冷却する。
別表4-2
別表第4(毒物類)
品 名
事 項 ろうで固定されたペレット状、十分な安定剤入りの粉体、錠剤又は結晶。
リン化アルミニウム系
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
殺虫殺菌剤(水反応可
水と接触させても可燃性でなく、自然発火の傾向も示さず、生じた混合ガスが引火性を有しな
燃性物質に該当するも
いことの荷送人の証明書がある場合に限り、この規定で運送することができる。
のを除く)
それ以外は「水反応可燃性物質」の「リン化アルミニウム」の規定による。
2-アミノ-4-クロロフェ
化学式 C6H6ClNO
ノール
淡褐色の結晶。水にわずかに溶ける。蒸気は空気より重い。
〔パラクロロオルトアミ
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
ノフェノール〕
2-アミノ-5-ジエチルア
刺激臭を有する液体。水と混和する。
ミノペンタン
体内への摂取、皮膚との接触又は蒸気の吸入は有害である。
〔1-ジエチルアミノ-4皮膚、目及び粘膜を激しく刺激する。
アミノペンタン〕
アミノフェノール
化学式 C6H7NO
白色、褐色又は赤黄色の結晶。水に溶ける。
加熱すると分解し窒素酸化物を生じる。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。皮膚を刺激する。
アミノピリジン
化学式 C5H6N2(NH2C5H4N)
白色の粉末又は結晶。 融点 58℃∼64℃ 水に溶ける。
空気中の粒子は粉塵爆発のおそれあり。
空気との接触、熱に不安定。強酸化剤と激しく反応する。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
ヒ酸アンモニウム
化学式 (NH4)2HAsO4(これはヒ酸水素アンモニウムのもの)
白色の粉末又は結晶。 水に溶ける。アルカリと反応してアンモニアガスが発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
化学式 CH3C6H2OH(NO2)2
ジニトロオルトクレゾー 工業製品は50質量%の水に懸濁させたものである。
ルアンモニウム塩(液 火炎に包まれると有毒な煙霧が発生する。
鉛、銀又は他の重金属類及びそれらの化合物と極めて鋭敏な爆発性化合物をつくる。
体)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
化学式 CH3C6H2OH(NO2)2
ジニトロオルトクレゾー 固体。燃焼を助長し、無酸素状態でも燃焼するおそれがある。
ルアンモニウム塩(固 火炎に包まれると有毒な煙霧が発生する。
鉛、銀又は他の重金属類及びそれらの化合物と極めて鋭敏な爆発性化合物をつくる。
体)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
フッ化アンモニウム
化学式 NH4F
無色のアンモニア臭を有する結晶又は粉末。容易に水に溶ける。
酸と接触すると分解し、腐食性を有するフッ化水素が発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有害である。
メタバナジン酸アンモ
ニウム
〔バナジン酸アンモニ
ウム〕
化学式 (NH4)2V6O16
白色の結晶性粉末。水にわずかに溶ける。酸化剤として作用することがある。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ポリバナジン酸アンモ オレンジ色の粉末。水にわずかに溶ける。酸化剤として作用することがある。
ニウム
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
催涙弾(催涙性物質を
含有し非爆発性のもの
で、さく薬、発射薬及び 内容物は刺激性かつ催涙性を有するガス又は蒸気が発生する恐れがある。
信管がついていないも
の)
別表4-3
別表第4(毒物類)
品 名
事 項 毒ガス弾(有毒な物質
を含有し非爆発性のも
内容物は、毒性を有する煙霧又は蒸気が発生するおそれがある。
ので、さく薬、発射薬及
煙霧又は蒸気の皮膚との接触又は吸入は有毒である。
び信管がついていない
もの)
化学式(示性式) C6H5NH2
沸点 184℃ 引火点 70℃ 爆発範囲 1.2∼11vol%
アニリン
〔アミノベンゼン、アニ 無色、油状の揮発性を有する液体。酸と反応する。
リン油又はフェニルアミ 水溶性 36g/L(25℃) 比重 1.022(20℃)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ン〕
吸入するとチアノーゼが起こる。
アニリン塩酸塩
白色の結晶。水に溶ける。アルカリと接触すると、分解してアニリンとなる。
オルトアニシジン
化学式 NH2C6H4OCH3
〔オルトメトキシアニリ
赤色又は黄色の油状の液体。水と混和しない。比重 1.10
ン又はオルトアミノアニ
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ソール〕
無機アンチモン化合物
(固体)(硫化アンチモ
ン及び酸化アンチモン
広範な毒性を有する固体。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
であって、ヒ素の含有
硫化アンチモン及び酸化アンチモンの、ヒ素の含有率が0.5質量%以下のものは危険物でな
率が0.5質量%以下
い。
のものを除く)(他に品
名が明示されているも
のを除く)
無機アンチモン化合物
(液体)(硫化アンチモ
ン及び酸化アンチモン
広範な毒性を有する液体。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
であって、ヒ素の含有
硫化アンチモン及び酸化アンチモンの、ヒ素の含有率が0.5質量%以下のものは危険物でな
率が0.5質量%以下
い。
のものを除く)(他に品
名が明示されているも
のを除く)
乳酸アンチモン
白色の粉末又は結晶。体内への摂取又は粉塵の吸入は有毒である。
酒石酸アンチモンカリ
ウム
無色の結晶又は白色の粉末。体内への摂取又は粉塵の吸入は有毒である。
〔吐酒石〕
アンチモン粉末
灰色の金属アンチモンの微粉末。空気と混合することにより粉塵爆発の可能性がある。
火災に巻き込まれると燃焼の恐れ。
水に溶けない。沈降性物質
体内への摂取又は粉塵の吸入は有毒である。
ヒ素
銀色の金属の外観を有するもろい結晶。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
ヒ酸(固体)
〔メタヒ酸〕
白色の結晶で融点は比較的高い。水に溶ける。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
ヒ酸(液体)
〔オルトヒ酸〕
白色の潮解性を有する結晶で、容易に液体となる。 融点:約35℃
金属と接触すると、極めて毒性が強いヒ素水素が発生するおそれがある。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
ヒ素粉末
微粉末。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
別表4-4
別表第4(毒物類)
品 名
三臭化ヒ素
〔臭化ヒ素〕
事 項 白色の潮解性を有する結晶。融点 約33℃
水により分解して、刺激性かつ腐食性を有する白い煙霧状の臭化水素が発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
ヒ素化合物(液体)(引
火点が61℃を超えるも
の又は引火性を有しな 多種類にわたる毒性を有する液体。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
いもの)(殺虫殺菌剤 殺虫殺菌剤類として運送を申告する場合には、この物質は関連する殺虫殺菌剤類の品名によ
類を除く)(他に品名が り、かつ、関連する殺虫殺菌剤類に関する規定によって運送しなければならない。
明示されているものを
除く)
ヒ素化合物(固体)(殺
多種類にわたる毒性を有する液体。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
虫殺菌剤類を除く)(他
殺虫殺菌剤類として運送を申告する場合には、この物質は関連する殺虫殺菌剤類の品名によ
に品名が明示されてい
り、かつ、関連する殺虫殺菌剤類に関する規定によって運送しなければならない。
るものを除く)
五酸化ヒ素
白色の潮解性を有する粉末。水に溶ける。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
三塩化ヒ素
〔塩化ヒ素〕
無色の油状の液体。水と反応する。
湿った空気中においては、刺激性かつ腐食性を有する白い煙霧の塩化水素が発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は極めて有毒である。
三酸化ヒ素
〔亜ヒ酸又は白ヒ〕
化学式 As2O3
不燃性。中毒濃度でも臭気として感じない。
白色の粉末。水にわずかに溶ける。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
バリウム化合物(硫酸
バリウムを除く)(他に 白色の粉末、塊状又は結晶。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
品名が明示されている 硫酸バリウムは危険物でない。
ものを除く)
シアン化バリウム
白色の結晶又は粉末。水に溶ける。
酸又は酸の煙霧と反応して、高度の毒性かつ引火性を有するシアン化水素が発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は極めて有毒である。
酸化バリウム
〔一酸化バリウム〕
白色の固体。水と接触すると発熱する。体内への摂取又は粉塵の吸入は有毒である。
皮膚に火傷を起こし、粉塵は粘膜を刺激する。
ベンジジン
化学式 NH2C6H4-C6H4NH2
水に溶けない。白色の結晶。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
発ガン性物質。
ベンゾニトリル
〔シアン化フェニル〕
化学式 C6H5(CN)
無色の苦扁桃油臭を有する液体。
水にほとんど溶けない。比重 1.010(15℃)
酸と反応して高度の毒性かつ引火性を有するシアン化水素が発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ベンゾキノン
塩素に似た鋭い刺激臭を有する黄色の結晶。水にわずかに溶ける。比重 1.318(20℃)
〔キノン又は1,4-シク
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
ロヘキサジエンジオン〕
化学式 C7H7Br
臭化ベンジル
〔アルファブロモトルエ 催涙性で刺激臭を有する無色の液体。水分の存在下では大部分の金属を腐食する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
ン〕
別表4-5
別表第4(毒物類)
品 名
塩化ベンジル
事 項 化学式 C7H7Cl
刺激臭を有する無色の液体。強い催涙性を有する。
水と混和しないが、徐々に加水分解する。比重 1.100(20℃)
水分の存在下においては大部分の金属を腐食する。
火災時は棒状注水は控える。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
ヨウ化ベンジル
無色の結晶。水に溶けない。融点 24℃
〔アルファヨウ化トルエ
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。催涙性。
ン〕
無色の油状液体。目や皮膚に対し刺激性を有する蒸気(催涙ガス)が発生する。
塩化ベンジリデン
〔塩化ベンザル又は二 体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
水に不溶だが反応して塩化水素を発生。比重 1.26
塩化ベンジル〕
ベリリウム化合物
多種類にわたる毒性を有する固体。
(他に品名が明示され
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
ているものを除く)
ベリリウム粉末
白色の金属粉末。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
臭化アセトン
純粋なものは、無色の液体。刺激性を有する蒸気(催涙ガス)が発生する。わずかに水に溶け
る。
引火点 約45℃
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
オルトシアン化ブロモ
ベンジル
揮発性を有する黄色の液体。刺激性を有する蒸気(催涙ガス)が発生する。融点:1℃
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
パラシアン化ブロモベンジルは危険物でない。
揮発性を有する黄色の結晶。刺激性を有する蒸気(催涙ガス)が発生する。融点:25℃
メタシアン化ブロモベン
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
ジル
パラシアン化ブロモベンジルは危険物でない。
ブロモクロロメタン〔メ
チレンクロロブロマイ
ド〕
化学式 CH2BrCl 沸点 68℃
クロロホルム臭を有する無色透明で揮発性を有する液体。
水と混和しない。比重 1.9344(20℃)
火炎に包まれると、高度の毒性を有する煙霧(ホスゲン)が発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。
ブロモホルム
〔トリブロモメタン〕
CHBr3
無色のクロロホルム臭を有する重い液体又は結晶
融点 9℃ 水に混和しない。 比重 2.8899g/cm3(15℃)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。麻酔効果がある。
ブルシン
〔ジメトキシストリキ
ニーネ〕(殺虫殺菌剤
類を除く)
化学式 C23H26N2O4
白色の結晶又は粉末。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
殺虫殺菌剤類として運送を申告する場合には、この物質は関連する殺虫殺菌剤類の品名によ
り、かつ、関連する殺虫殺菌剤類に関する規定によって運送しなければならない。
N-ノルマルブチルアニ 臭気を有する琥珀色の液体。水と混和しない。酸化性物質と激しく反応する。
リン
体内への摂取、皮膚との接触又は蒸気の吸入は有毒である。
無色から黄色の液体。
クロロギ酸ターシャ
リーブチルシクロヘキ 水又は熱と反応して白色の煙霧で刺激性かつ腐食性を有する塩化水素が発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
シル
N-ノルマルブチルイミ
無色から琥珀色の流動性を有する液体。水と混和する。
ダゾール
〔N-ノルマルブチルイミ 体内への摂取、皮膚との接触又は蒸気の吸入は極めて有毒である。
ナゾール〕
イソシアン酸ノルマル
ブチル
無色の刺激臭を有する液体。水と混和せず、激しく反応してガスが発生する。
比重 0.9 引火点 19℃
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
別表4-6
別表第4(毒物類)
品 名
事 項 イソシアン酸ター
シャーリーブチル
無色の刺激臭を有する液体。水と混和せず、激しく反応してガスが発生する。引火点 11℃
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
ブチルトルエン
無色の液体。水と混和しない。
体内への摂取、皮膚との接触又は蒸気の吸入は有害である。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
1,4-ブチンジオール
〔2-ブチン-1,4-ジ
オール〕
白色の結晶。水に溶ける。融点 58℃
水銀塩類、強酸、アルカリ化合物及びハロゲン化合物と接触すると爆発性混合物を生じる。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
不快臭を有する無色の結晶又は白色の粉末。水に溶ける。
カコジル酸
酸と反応して極めて有毒なジメチルアルシンガスが発生するおそれがある。
〔ジメチルアルシン酸〕
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
カドミウム化合物(硫化 種々の色の粉末又は結晶。水に溶けないものもある。
カドミウム及びセレン 体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
皮膚や目に対する刺激性は弱い。
化カドミウムを除く)
硫化カドミウム
化学式 CdSO4
黄、オレンジ、褐色の結晶。水に溶けない。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
セレン化カドミウム
赤色の粉末。水に溶けない。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
ヒ酸カルシウム
化学式 Ca3(AsO4)2
白色の粉末。水にわずかに溶ける。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
ヒ酸カルシウムと亜ヒ
酸カルシウムの混合物 白色の粉末。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
(固体)
シアン化カルシウム
化学式 Ca(CN)2
白色の結晶又は粉末。水により徐々に分解してシアン化水素
の希薄溶液を生じる。
酸又は酸の煙霧と反応して、高度の毒性かつ引火性を有する
シアン化水素が発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は極めて有毒である。
四臭化炭素
〔テトラブロモメタン〕
化学式 CBr4
無色の結晶。水に溶けない。融点 48℃(alpha)、90.1℃(beta)
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
四塩化炭素
〔テトラクロロメタン〕
(ゼラチンのカプセルに
入れたものをガラス容
器に収納し、木箱で外
装したものを除く)
化学式 CCl4
強い麻酔性を有する蒸気を放出する無色で揮発性を有する重い液体。比重 1.5940(20℃)
非引火性であるが、火炎に包まれると極めて有毒な煙霧(ホスゲン)が発生する。水に不溶。
体内への摂取、皮膚との接触又は蒸気の吸入は有毒である。
ゼラチンのカプセルに入れたものをガラス容器に収納し、木箱で外装したものは危険物でな
い。
化学品見本(毒性のも
の)(固体又は液体)
(化学兵器禁止条約関
連見本)
化学兵器禁止条約に基づいた分析を行なうための見本。
輸送は化学兵器禁止条約により定められた方法で行なう。
輸送中容器には、許容容量及び容器要件を記載した許可証の写しを添付しておかなければな
らない。
クロラール(無水物)
(安定剤入りのもの)
〔トリクロロアセトアル
デヒド〕
無色の流動性を有する液体で、空気よりかなり重い有毒な刺激性蒸気が発生する。水に溶け
る。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
クロロ酢酸(水溶液)
〔モノクロロ酢酸〕
化学式 ClCH2COOH
無色の液体。食酢のような刺激臭。大部分の金属を腐食する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
別表4-7
別表第4(毒物類)
品 名
クロロ酢酸(固体)
〔モノクロロ酢酸〕
事 項 無色の強い潮解性を有する結晶。食酢のような刺激臭。融点は50℃程度のものもある。
火炎に曝されれば燃焼する。引火点:126℃
水分の存在下では大部分の金属を腐食する。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こ
す。
クロロ酢酸(溶融状のも
溶融状の液体。食酢のような刺激臭。融点は50℃程度のものもある。
の)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
〔モノクロロ酢酸〕
化学式 ClCH2COCH3
引火性及び刺激性を有する蒸気(催涙ガス)が発生する無色の液体。
クロロアセトン(安定剤
水と混和する。引火点 25℃
入りのもの)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
〔モノクロロアセトン〕
安定剤入りでないものは運送しないこと。
急激な重合反応が起こり容器が爆発したことがある。
クロロアセトニトリル
〔クロロエタンニトリル
又はシアン化クロロメ
チル〕
化学式 ClCH2CN
無色の刺激臭を有する引火性の液体。水と混和しない。
引火点 56℃ 比重 1.193
熱せられると分解し、高度の毒性を有するシアンの煙霧が発生する。
水蒸気及び酸と反応して毒性かつ引火性を有する蒸気が発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は蒸気の吸入は有毒である。
クロロアセトフェノン(液
白色の液体で、刺激性を有する蒸気(催涙ガス)が発生する。
体)
ごく薄い濃度の蒸気はリンゴの臭い。水に不溶。
〔フェニルクロロメチル
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ケトン〕
クロロアセトフェノン(固
白色の結晶で、刺激性を有する蒸気(催涙ガス)が発生する。融点は20℃のものもある。
体)
〔フェニルクロロメチル 体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ケトン〕
化学式 ClCH2COCl
催涙性の強い刺激臭を有する無色の液体。
水と激しく反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する
クロロアセチルクロライ
塩化水素が発生する。
ド
水分の存在下では大部分の金属を強く腐食する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
クロロアニリン(液体)
〔オルトクロロアニリン 無色の液体。クロロアニリンの二つの異性体(オルト及びメタ等)の混合物であることもある。
(2-クロロアニリン)又 酸と反応する。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
はメタクロロアニリン 中毒するとチアノーゼを起こす。
(3-クロロアニリン)〕
化学式 C6H6ClN
クロロアニリン(固体)
結晶。可燃性である。純粋なパラクロロアニリンの融点は約70℃である。
〔パラクロロアニリン
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
(4-クロロアニリン)〕
中毒するとチアノーゼを起こす。
結晶。水に溶ける。融点 52℃
パラクロロオルトアニシ
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有害である。
ジン
中毒するとチアノーゼを起こす。
パラクロロベンジルク
ロライド(液体)
無色の液体。水と混和しない。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
別表4-8
別表第4(毒物類)
品 名
パラクロロベンジルク
ロライド(固体)
事 項 無色の結晶。水に溶けない。融点 29℃
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
1-クロロ-3-ブロモプロ
無色の液体。水と混和しない。比重 1.5969(20℃)
パン
熱せられると分解して、高度の毒性を有する煙霧が発生する。
〔トリメチレンクロロブロ
体内への摂取、皮膚との接触又は蒸気の吸入は有毒である。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
マイド〕
クロロクレゾール(液
体)〔クロロメチルフェ
ノール〕
白色又はピンク色のフェノール臭を有する溶液。水とわずかに混和する。
熱せられると分解して、高度の毒性を有する煙霧(ホスゲン)が発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
クロロクレゾール(固
体)
〔クロロメチルフェノー
ル〕
白色又はピンク色のフェノール臭を有する結晶。融点は45℃から68℃までである。
水にわずかに溶ける。
熱せられると分解して、高度の毒性を有する煙霧(ホスゲン)が発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
化学式 ClCH2CHO
2-クロロエタナール
〔クロロアセトアルデヒ 無色透明の刺激臭を有する液体。水と混和する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
ド〕
クロロジニトロベンゼン 無色のアーモンド臭の液体。水に不溶。火炎に包まれると爆発するおそれがある。
(液体)
体内への摂取又は皮膚との接触は有毒である。
無色のアーモンド臭の結晶。
クロロジニトロベンゼン 水に不溶。比重 1.6867(16.5℃) 融点 27℃∼53℃
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
(固体)
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
クロロホルム
〔トリクロロメタン〕
化学式 CHCl3
無色の揮発性を有する液体。非引火性。沸点 61℃ 比重 1.4835(20℃)
火炎に包まれると、高度の毒性を有する煙霧(ホスゲン)が発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。麻酔性を有する。
クロロギ酸エステル類
(毒性、腐食性かつ引
火性のもの)
〔クロロカーボネート
類〕
(他に品名が明示され
ているものを除く)
クロロギ酸ノルマルブチル
クロロギ酸シクロブチル
無色から黄色の広範囲にわたる毒性を有する液体。
水又は熱と反応して分解し、白色の煙霧で刺激性かつ腐食性を有する塩化水素が発生する。
引火点 クロロギ酸シクロヘキシル 53℃
クロロギ酸ノルマルブチル 32℃∼39℃
クロロギ酸シクロブチル 38℃
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。皮膚、目及び粘膜を激しく腐食する。
クロロギ酸エステル類
(毒性かつ腐食性のも
の)
〔クロロカーボネート
類〕
(他に品名が明示され
ているものを除く)
クロロギ酸クロロメチル
クロロギ酸フェニル
クロロギ酸-2-エチルヘキシル
無色から黄色の広範囲にわたる液体。
水又は熱と反応して分解し、白色で煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する塩化水素が発生す
る。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
3-クロロ-4-メチルフェ 無色の刺激臭を有する固体。水に溶けない。融点 23℃
ニルイソシアネート
水と反応して炭酸ガスが発生する。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
クロロニトロアニリン
化学式 C5H5ClN2O2
黄色又はオレンジ色の結晶性粉末又は針状結晶。水に溶けない。
年業すると分解し、有毒かつ腐食性のガスを生じる。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
別表4-9
別表第4(毒物類)
品 名
クロロニトロベンゼン
(液体)
事 項 黄色の液体。水に溶けない。体内への摂取又は皮膚との接触は有毒である。
クロロニトロベンゼン
(固体)
黄色の結晶。融点 約30℃∼80℃
水に溶けない。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
クロロニトロトルエン類
(液体)(2-クロロ-6-ニ
トロトルエンを除く)〔4クロロ-2-ニトロトルエ
ン又はクロロオルトニト
ロトルエン〕
水に溶けない。融点 7℃∼40℃
有機物と接触すると、爆発又は激しく燃焼するおそれのある酸化性物質である。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
2-クロロ-6-ニトロトルエンは毒物類には該当しないが他の危険性は不明である。
クロロニトロトルエン類
水に溶けない。融点 7℃∼40℃
(固体)
〔4-クロロ-2-ニトロト 有機物と接触すると、爆発又激しく燃焼するおそれのある酸化性物質である。
ルエン又はクロロオル 体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
トニトロトルエン〕
クロロフェノール類(液
化学式 C6H5ClO
体)
広範囲の毒性を有する液体。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。
〔ジクロロフェノール
蒸気は目や呼吸器に刺激がある。
等〕
クロロフェノール類(固
体)
広範囲の毒性を有する固体。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有害である。
〔ジクロロフェノール、
テトラクロロフェノール及びナトリウム塩類は最も毒性が強い。
テトラクロロフェノール
蒸気は目や呼吸器に刺激がある。
等〕(ペンタクロロフェ
ノールを除く)
クロロピクリン
〔ニトロトリクロロメタ
ン〕
化学式 CCl3NO2
無色の油状の液体。水に不溶。比重 1.6558(20℃)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。催涙性がある。
クロロピクリン混合物
(殺虫殺菌剤類を除く) 多種類にわたる混合液。高度の毒性のある蒸気が発生するおそれがある。
(他に品名が明示され 体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ているものを除く)
3-クロロ-1-プロパノー
無色から淡黄色の液体。水と混和する。鋼を徐々に腐食する。
ル
〔トリメチレンクロロヒド 体内への摂取、皮膚との接触又は蒸気の吸入は有毒である。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
リン〕
2-クロロピリジン
無色の油状の液体。水とわずかに混和する。
体内への摂取、皮膚との接触又は蒸気の吸入は有毒である。
クロロトルイジン(液
体)
褐色の液体又は結晶。異性体には低温でも融解するものもある。
融点は0℃から24℃までである。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。
クロロトルイジン(固
体)
褐色の液体又は結晶。異性体には低温でも融解するものもある。
融点は0℃から24℃までである。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。
4-クロロオルトトルイジ
水溶液。体内への摂取又は皮膚との接触は有害である。
ン塩酸塩(水溶液)
4-クロロオルトトルイジ
乾性の固体。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有害である。
ン塩酸塩(固体)
別表4-10
別表第4(毒物類)
品 名
事 項 アセト亜ヒ酸銅
緑色の粉末。水に溶けない。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
亜ヒ酸銅
化学式 CuAsHO3
黄緑色の粉末。水に溶けない。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
シアン化銅
緑色の粉末。水にわずかに溶ける。
酸又は酸の煙霧と反応して高度の毒性かつ引火性を有するシアン化水素が発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
クレゾール(液体)
化学式 C7H8O
無色から淡黄色の液体。水と混和する。
融点 メタクレゾール 11℃∼12℃
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
クレゾール(固体)
無色から淡黄色の固体。水に溶ける。
融点 オルトクレゾール 30℃、パラクレゾール 35℃
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
クレゾール酸
無色から黄褐色のフェノール臭を有する混合液。水と混和する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
クレゾール酸はクレゾールと高級アルキルフェノールが種々の割合で混ざった混合物の総称。
一般にフェノール性化合物を95質量%以上含有する。
クロトンアルデヒド(安
定剤入りのもの)
〔2-ブテナール又は3メチルアクロレイン〕
化学式 CH3CH=CHCHO
無色の流動性を有する液体で、催涙性の刺激臭を有する。光及び空気にさらされると淡黄色
に変化する。
水と混和する。 引火点 13℃
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。肺に損傷を与えるおそれがあ
る。
無機シアン化物(固
体)(混合物を含む)
(錯フェリシアン化物及
びフェロシアン化物を
除く)(他に品名が明示
されているものを除く)
固体。水に溶けるものもある。水と接触すると、弱いシアン化水素水溶液を生じるおそれがあ
る。
酸又は酸の煙霧と反応して、高度の毒性かつ引火性を有するシアン化水素が発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
錯フェリシアン化物及びフェロシアン化物は危険物でない。
毒性を有する蒸気が発生する液体。
シアン化物(溶液)
(他に品名が明示され 酸又は酸の煙霧と反応して、高度の毒性かつ引火性を有するシアン化水素が発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ているものを除く)
シアン化臭素
〔臭化シアノゲン又は
ブロモシアン〕
無色の結晶で刺激性かつ催涙性を有する有毒ガスが発生する。融点:約52℃ 沸点:約62℃
水と接触し、強い毒性、引火性かつ腐食性を有する臭化水素及びシアン化水素を発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こ
す。
1,5,9-シクロドデカト 無色の液体。体内への摂取又は皮膚との接触は有害である。
リエン
皮膚、目及び粘膜を激しく刺激する。皮膚に炎症や潰瘍を起こす。
イソシアン酸シクロヘ
キシル
化学式 C6H11-N=C=O
黄色の刺激臭を有する液体。水と混和しない。引火点 53℃
水と反応して炭酸ガスが発生する。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒であ
る。
喘息様の症状を起こす。
別表4-11
別表第4(毒物類)
品 名
4,4 -ジアミノジフェニ
ルメタン
〔p、p −メチレンジア
ニリン〕
事 項 黄褐色の薄片又は塊。かすかなアミン臭。水にわずかに溶ける。
熱せられると分解して、高度の毒性を有する煙霧が発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。目及び皮膚を刺激する。
溶融状態で運送されることもある。
1,2−ジブロモ-3-ブタ 液体。水と混和しない。強い催涙性を有する。
ノン
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ジブロモクロロプロパ
ン
刺激性の臭気を有する無色の液体。水と混和しない。比重 2.08(20℃)
〔1,2-ジブロモ-3-クロ
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。皮膚、目及び粘膜を強く刺激する。
ロプロパン等〕(殺虫殺
菌剤類を除く)
化学式 CH2BR2
ジブロモメタン
〔メチレンジブロマイド 無色透明の液体。水と混和しない。比重 2.4969(20℃)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。皮膚を刺激する。
又は臭化メチレン〕
N,N-ジノルマルブチ
臭気を有する無色の液体。水と混和する。比重 0.86
ルアミノエタノール
〔2-ジブチルアミノエタ 体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。
ノール〕
1,3-ジクロロアセトン 結晶。水に溶ける。融点 45℃
〔1,3-ジクロロ-2-プロ 熱せられると分解して高度の毒性を有する煙霧が発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。催涙性。
パノン〕
ジクロロアニリン(液
体)
鋭い臭気を有する無色の液体。ジクロロアニリンの各種異性体の液体混合物である。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ジクロロアニリン(固
体)
鋭い臭気を有する無色の固体。融点は24℃から72℃までである。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
メタジクロロベンゼン
〔1,3-ジクロロベンゼ
ン〕
揮発性を有する液体。融点 約-24℃ 水溶性 125mg/L(25℃) 比重 1.2884(20℃)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
オルトジクロロベンゼ
ン
〔1,2-ジクロロベンゼ
ン〕
化学式 C6H4Cl2
揮発性を有する芳香の液体。融点 約-17℃ 引火点 66℃
水溶性 156mg/L(25℃) 比重 1.3059(20℃)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
2,2 -ジクロロジエチ
ルエーテル
〔ジ〔2-クロロエチル)
エーテル〕
無色の引火性の液体。引火点 55℃
水と混和せず、水と反応して塩化水素に似た腐食性かつ毒性を有する煙霧を生じる。
体内への摂取、蒸気の吸入又は皮膚との接触は有毒である。
揮発性かつ引火性を有する無色の液体。窒息性の臭気。水と混和しない。引火点 42℃
ジ(クロロメチル)エー
熱及び水により分解して刺激性の強い塩化水素とホルムアルデヒドを生成する。体内への摂
テル
取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
ジ(クロロイソプロピ
ル)エーテル
化学式 (ClCH2C(CH3)H)2O
空気と接触すると、爆発性過酸化物を生成することがある。
無色の液体。水と混和しない。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ジクロロメタン
〔塩化メチレン〕
化学式 CH2Cl2
無色の重い蒸気の揮発性液体。クロロホルム臭。沸点 40℃
水溶性 13g/L(25℃) 比重 1.3255(20℃)
火炎に包まれると高度の毒性を有する煙霧(ホスゲン)が発生する。
体内への摂取は有害である。
別表4-12
別表第4(毒物類)
品 名
事 項 化学式 C2H3Cl2NO2
無色の催涙性液体。水と混和しない。比重 1.4271(20℃)
1,1-ジクロロ-1-ニトロ
酸化性物質と激しく反応する。
エタン
熱せられると分解して刺激性の強い塩化水素とホルムアルデヒドを生成する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
別表4-13
別表第4(毒物類)
品 名
事 項 ジクロロフェニルイソシ 無色から黄色の刺激臭を有する結晶。水に溶けない。水と反応して炭酸ガスが発生する。
アネート
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。溶融状態で運送されることもある。
1,3-ジクロロ-2-プロ
パノール
〔ジクロロイソプロピル 無色でクロロホルム臭を有し、わずかに粘性を有する液体。水と混和しない。
アルコール、アルファ 熱せられると分解して高度の毒性を有する煙霧(ホスゲン)が発生する。
ジクロロヒドリン又はア 体内への摂取、皮膚との接触又は蒸気の吸入は有毒である。
ルファプロペニルジク
ロロヒドリン〕
化学式 C6H5N(C2H5)2
無色ないし黄褐色の油状の液体。可燃性。引火点 79℃
N,N-ジエチルアニリン
水溶性 139mg/L(25℃) 比重 0.9307(20℃)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。アニリンと類似の毒性。
硫酸ジエチル
〔硫酸エチル〕
化学式 C4H10O4S
無色のかすかにミント臭のする油状の液体。
水に不溶だが、湿気により徐々に加水分解して、
腐食性液体である硫酸となる。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ジケテン(安定剤入り
のもの)
〔アセチルケテン〕
無色で催涙性の強烈な刺激臭を持つ引火性液体。
水と混和せず、徐々にアセトンと炭酸ガスに加水分解する。引火点 44℃
酸、塩基又はアミンの存在下では爆発的重合を起こすことがある。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
2-ジメチルアミノエチル
無色又は淡黄色の液体。刺すような臭いがする。水に溶ける。催涙ガス。
アクリレート
ハイドロキノン誘導体を用いて安定化させる。
〔2-プロピオン酸-ジメ
加水分解するとアクリル酸とジメチルアミノメタノールを生成する。
チルアミノエチルエス
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
テル〕
化学式 C8H15NO2
2-ジメチルアミノエチル
可燃性を有する液体。引火点 68℃
メタクリレート
水に溶ける。強力な催涙ガス。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
化学式 C6H5N(CH3)2
黄色ないし褐色の油状の液体。可燃性。引火点 62℃
N,N-ジメチルアニリン 水に不溶。比重 0.956(20℃)
加熱すると分解して有毒ガスを発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
1,2-ジメチルヒドラジ
ン
化学式 C2H8N2
無色、揮発性の引火性液体で、アンモニア臭を有する。
水と混和して強いアルカリ性を示す。引火点 -17℃
酸化性物質と危険な反応を起こすおそれがある。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
無色のアンモニア臭を有する液体。引火点 -18℃ 爆発範囲 2℃∼95℃
ジメチルヒドラジン(非
水と混和して発熱する。強いアルカリ性を示す。酸化性物質とは危険な反応を起こす可能性が
対称型のもの)
ある。
〔1,1-ジメチルヒドラジ
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こ
ン〕
す。
硫酸ジメチル
〔硫酸メチル〕
化学式 (CH3O)2SO2
無色で揮発性を有する油状液体。毒性を有する蒸気が発生する。
湿気の存在下においては大部分の金属を腐食する。
水との接触により発熱反応して硫酸等を生じる。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
別表4-14
別表第4(毒物類)
品 名
事 項 無色の刺激臭を有する可燃性の液体。
塩化ジメチルチオホス 水と徐々に反応して、白い煙霧状の腐食性を有する塩化水素が発生する。
60℃以上では分解して引火性ガスが発生するおそれがある。
ホリル
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
ジニトロアニリン
純粋なものは黄色の結晶である。水に溶けない。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒であ
る。
ジニトロベンゼン(液
体)
化学式 C6H4(NO2)2
黄色の溶液。火炎に包まれると爆発するおそれがある。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
ジニトロベンゼン(固
体)
黄色の結晶。火炎に包まれると爆発するおそれがある。水に不溶。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
化学式 CH3C6H2OH(NO2)2
ジニトロオルトクレゾー 黄色の結晶又は結晶性の塊。水にわずかに溶ける。可燃性である。
ル(殺虫殺菌剤類を除 体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
殺虫殺菌剤類として運送を申告する場合には、この物質は関連する殺虫殺菌剤類の品名によ
く)
り、かつ、関連する殺虫殺菌剤類に関する規定によって運送しなければならない。
純粋なものは黄色の結晶。水にわずかに溶ける。
ジニトロフェノール(溶
重金属又はそれらの塩と接触すると、極めて鋭敏な化合物をつくるおそれがある。
液)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ジニトロトルエン(液
化学式 C6H3(CH3)(NO2)2
体)
工業製品は2,4-、3,4-及び3,5-の異性体の混合物で油状の液体。
〔メチルジニトロベンゼ
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ン〕
化学式 C6H3(CH3)(NO2)2
ジニトロトルエン(固
黄色の結晶又は薄片状。水に溶けない。比重 1.3208(71℃)
体)
融点が52℃から93℃までの2,3-、2,4-、2,5-、2,6〔メチルジニトロベンゼ
3,4-及び3,5-の異性体がある。
ン〕
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
化学式 C6H3(CH3)(NO2)2
ジニトロトルエン(溶融
溶融状の液体。
状のもの)
融点が52℃から93℃までの2,3-、2,4-、2,5-、2,6-、3,4〔メチルジニトロベンゼ
及び3,5-の異性体がある。
ン〕
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ジフェニルアミンクロロ
揮発性を有する黄色の結晶。刺激性を有する蒸気(催涙ガス)が発生する。
アルシン
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
〔塩化フェナルサジン〕
ジフェニルクロロアル
シン(液体)
化学式 (C6H5)2AsCl
工業製品は暗褐色の液体である。刺激性を有する蒸気(催涙ガス)が発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
ジフェニルクロロアル
シン(固体)
化学式 (C6H5)2AsCl
純粋なものは揮発性を有する無色の結晶。刺激性を有する蒸気(催涙ガス)が発生する。
融点 41℃ 体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
消毒剤(固体)(毒性の
もの)(他に品名が明
広範囲にわたる毒性を有する固体。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
示されているものを除
く)
別表4-15
別表第4(毒物類)
品 名
事 項 消毒剤(液体)(毒性の
もの)(他に品名が明
広範囲にわたる毒性を有する液体。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
示されているものを除
く)
染料又は染料中間物
(液体)(毒性のもの)
(引火点が61℃を超え
るもの又は引火性を有 広範囲にわたる毒性を有する液体。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
しないもの)(他に品名
が明示されているもの
を除く)
染料又は染料中間物
(固体)(毒性のもの)
広範囲にわたる毒性を有する固体。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
(他に品名が明示され
ているものを除く)
エピブロモヒドリン
〔1-ブロモ-2,3-エポ
キシプロパン〕
引火性を有する液体。引火点 56℃
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
化学式 C3H5ClO
エピクロロヒドリン
〔1-クロロ-2,3-エポキ 無色の引火性を有する液体。引火点 約32℃ 水に不溶。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
シプロパン〕
化学式 C8H11N
無色から黄色の油状の液体。
N-エチルアニリン
〔エチルフェニルアニリ 酸と反応して高度の毒性を有するアニリンの煙霧及び窒素酸化物が発生する。
酸化性物質と激しく反応する。
ン〕
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。
オルトエチルアニリン
〔2-エチルアニリン〕
褐色の液体。水と混和しない。
酸と反応して高度の毒性を有するアニリンの煙霧及び窒素酸化物が発生する。
酸化性物質と激しく反応する。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。
N-エチル-N-ベンジル
淡黄色の油状の液体。水と混和しない。比重 0.9625(20℃)
アニリン
〔N-エチル-N-フェニル 体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。
ベンジルアミン〕
N-エチル-N-ベンジル 液体。強い臭気を有する。水と混和しない。比重 1.034(19℃)
トルイジン(液体)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である、皮膚及び粘膜を刺激する。
N-エチル-N-ベンジル 運送状態では液状となるおそれのある固体。強い臭気を有する。水に溶けない。
トルイジン(固体)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。皮膚及び粘膜を刺激する。
臭化エチル
〔ブロモエタン〕
化学式 CH3CH2Br
無色の揮発性を有する液体で、麻酔効果のある刺激性の蒸気が発生する。沸点 38℃
蒸気は電気火花又は類似の発火源により着火する。水に不溶。比重 1.4612(20℃)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ブロモ酢酸エチル
無色の引火性を有する液体。刺激性を有する蒸気(催涙ガス)が発生する。引火点 58℃
水に不溶。比重 1.5032(20℃)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
別表4-16
別表第4(毒物類)
品 名
事 項 クロロ酢酸エチル
化学式 ClCH2CO2C2H5
無色で、刺激性の果実臭を有する引火性の液体。引火点 54℃
水と混和しない。比重 1.1498(20℃)
熱せられると毒性かつ腐食性を有する煙霧が発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
クロロギ酸エチル
〔クロロ炭酸エチル〕
無色の液体。引火点 16℃
水又は熱で反応して分解し、刺激性かつ腐食性の白い煙霧の塩化水素が発生する。
水分の存在下においては、大部分の金属を強く腐食する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こ
す。
無色の液体。刺激性を有する蒸気(催涙ガス)が発生する。
エチルジクロロアルシ
徐々に加水分解し塩化水素を発生する。
ン
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
化学式 C2H5ClO
無色で弱いエーテル臭を有する引火性の液体。水と混和する。
エチレンクロロヒドリン 引火点 60℃(開放式) 爆発範囲 4.9%∼15.9%
〔2-クロロエタノール〕 火炎に包まれると、強い毒性を有する煙霧(ホスゲン)及び腐食性を有する煙霧(塩化水素)が
発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
1,2-ジブロモエタン
〔二臭化エチレン〕
化学式 Br(CH2)2Br
無色で揮発性を有する液体。不燃性。
水に不溶。比重 2.17(20℃)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
化学式 CH2NHCH2
エチレンイミン(安定剤
無色油状の鋭いアンモニア臭を有する引火性液体。水と混和する。
入りのもの)
強いアルカリ性。
〔アジリジン又はジメチ
引火点 -13℃ 沸点 55℃ 爆発範囲 3.6%∼46.0%
レンイミン〕
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
シュウ酸ジエチル
〔シュウ酸エチル〕
無色で芳香臭を有する油状の液体。水により徐々に加水分解する。皮膚、目及び粘膜を強く刺
激する。
N-エチルトルイジン
無色から琥珀色の引火性を有する液体。水と混和しない。引火点範囲 7℃∼93℃
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ヒ酸第二鉄
緑色の結晶又は粉末。水に溶けない。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒
である。
亜ヒ酸第二鉄
緑色の結晶又は粉末。水に溶けない。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒
である。
ヒ酸第一鉄
緑色の粉末。水に溶けない。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
フルオロ酢酸
化学式 CH2FCOOH
無色無臭の結晶。水に溶ける。融点 33℃
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は極めて有毒である。
フルオロアニリン
〔2-フルオロアニリン
(オルトフルオロアニリ 液体。水と混和しない。凝固点 -28℃∼-2℃
ン)又は4-フルオロア 体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
ニリン(パラフルオロア
ニリン)〕
フルアルデヒド類
無色又は赤褐色の鋭い臭気を有する流動性の液体。爆発範囲 2.1%∼19.3% 引火点 54℃
水と混和する。皮膚との接触又は吸入は有害である。蒸気は粘膜を刺激する。
別表4-17
別表第4(毒物類)
品 名
事 項 化学式 C5H6O2
無色透明の流動性を有する液体。可燃性。引火点 65℃
光及び空気にさらされると褐色ないし暗赤色に変化する。
フルフリルアルコール
水と混和する。酸化性物質と爆発的に反応する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜を腐食する。
3-クロロ-1,2-プロパ
無色の液体。水と混和する。
ンジオール
〔3-クロロ-1,2-ジヒド 体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
ロキシプロパン〕
ヘキサクロロアセトン 無色から黄色の液体。カビくさい臭い。水とわずかに混和する。
〔ヘキサクロロ-2-プロ 熱せられると高度の毒性を有する煙霧(ホスゲン)が発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。皮膚、目及び粘膜を激しく刺激する。
パノン〕
化学式 C6Cl6
白色の針状結晶。水に溶けない。比重 2.044(23℃)
ヘキサクロロベンゼン
熱せられると分解し、高度の毒性を有する煙霧が発生する。
〔パークロロベンゼン〕
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
ヘキサクロロブタジエ
ン
〔1,3-ヘキサクロロブ
タジエン又はヘキサク
ロロ-1,3-ブタジエン〕
化学式 CCl2=CClCCl=CCl2
無色、かすかにテレピン臭を持つ液体。水と混和しない。比重 1.5542(20℃)
可燃性。燃焼すると分解して腐食性ガスを生じる。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
ヘキサクロロシクロペ
化学式 C5Cl6
ンタジエン
淡黄色で刺激臭を有する液体。水と混和しない。強い催涙性を有する。
〔パークロロシクロペン
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
タジエン〕
ヘキサクロロフェン
〔ヘキサクロロファン又 化学式 C6H〔OH〕Cl3CH2Cl3〔OH〕C6H
は2,2 -メチレンビス 白色の無臭の粉末又は結晶。水に溶けない。可燃性。
(3,4,6-トリクロロフェ 体内への摂取、又は粉塵の吸入は有害である。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
ノール)〕
黄色、無臭の吸湿性液体。水と混和する。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害であ
四リン酸ヘキサエチル
る。
〔四リン酸エチル〕
有機鱗茎農薬と同様にコリンエステラーゼの活性を抑制する。
ヘキサフルオロアセト 化学式 CF3COCF3
純品の融点 23℃
ン(水和物又は水溶
刺激性が強く、体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
液)
ヘキサメチレンジイソ
シアネート
化学式 OCN-〔CH2〕6-NCO
無色ないし淡黄色の刺激臭を有する液体。
水と混和せず、水と反応して熱及び炭酸ガスが発生する。
熱せられると毒性を有する亜硝酸ガスの煙霧が発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は蒸気の吸入は有毒である。
ヒドラジン(水溶液)(濃
度が37質量%以下の 化学式 N2H4
アンモニアのような臭気を持つ無色の液体。引火点38℃。水に溶ける。
もの)
〔ジアミン又はヒドラジ 強いアルカリ性。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ンベース〕
別表4-18
別表第4(毒物類)
品 名
事 項 シアン化水素酸(水溶
液)(濃度が20質量% 強い苦扁桃臭を有する極めて有毒な蒸気が発生する無色の液体。水に溶ける。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
以下のもの)
〔青酸〕
シアン化水素(安定剤
入りのもの)(水分の含
有率が3質量%未満の
もの)
〔青酸〕
化学式 HCN
無色の強い揮発性及び引火性を有する液体。
極めて有毒な引火性の蒸気が発生する。
水と混和する。沸点 26℃ 引火点 -18℃
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
シアン化水素(安定剤
入りのもので、多孔性
の不活性物質に吸収 無色の液体で、多孔質の不活性物質に吸収させてある。
させてあるもの)(水分 揮発性を有し、極めて有毒な引火性を有する蒸気が発生する。水と混和する。
の含有率が3質量%未 体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
満のもの)
〔青酸〕
シアン化水素(アル
引火性の液体で、極めて有毒な引火性の蒸気を発生する。水と混和する。
コール溶液)(濃度が
濃度が45質量%を超えるものは、運送が禁止されている。
45質量%以下のもの)
ヒドロキノン(液体)
化学式 C6H6O2
〔ハイドロキノン、キ
ノール、1,4-ベンゼン 無色の溶液。水と混和する。
ジオール又はパラジヒ 体内への摂取は有害である。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
ドロキシベンゼン〕
ヒドロキノン(固体)
化学式 C6H6O2
〔ハイドロキノン、キ
ノール、1,4-ベンゼン 白色の結晶。水に溶ける。体内への摂取又は粉塵の吸入は有害である。
ジオール又はパラジヒ 皮膚、目及び粘膜を刺激する。
ドロキシベンゼン〕
化学式 Fe(CO)5
黄色から暗赤色の揮発性及び引火性を有する油状液体。
鉄カルボニル
引火点 -15℃ 爆発範囲 3.7%∼12.5%
〔ペンタカルボニル鉄〕
水又は蒸気と反応して、毒性を有する一酸化炭素が発生するおそれがある。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
イソシアネート類又は
その溶液(毒性のも
刺激臭を有する液体。水と混和せず、水と反応して炭酸ガスが発生する。
の)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
〔他に品名が明示され
ているものを除く)
イソシアネート類又は
その溶液
〔毒性かつ引火性のも 刺激臭を有する引火性液体又はその溶液。水と混和せず、水と反応して炭酸ガスを生じる。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
の)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
トリフルオロメチルフェ
無色又は黄色の刺激臭を有する液体。オルト又はメタ異性体の引火点:56℃
ニルイソシアネート
水と混和せず、水と反応して炭酸ガスが発生する。
〔イソシアナトベンゾトリ
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
フルオライド〕
別表4-19
別表第4(毒物類)
品 名
事 項 イソホロンジイソシア
ネート
〔3-イソシアナトメチル
-3,5,5-トリメチルシク
ロヘキシルイソシア
ネート〕
化学式 (CH3)2C6H7(CH3)(N=C=O)CH2-N=C=O
無色又は黄色の液体。水と混和しない。爆発範囲 0.7∼4.5vol%
火炎に包まれると硝酸の煙霧が発生する。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害であ
る。
クロロギ酸イソプロピ
ル
〔クロロメタン酸イソプ
ロピル又はクロロ炭酸
イソプロピル〕
化学式 (CH3)2CHOCOCl
無色の引火性を有する液体。引火点 16℃ 爆発範囲 4∼15vol%
水により分解して、刺激臭かつ腐食臭を有する白い煙霧の塩化水素が発生する。
水の存在下では、大部分の金属を腐食する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こ
す。
酢酸鉛
化学式 (CH3COO)2Pb
白色の結晶又は褐色又は灰色の塊。
加熱、燃焼により分解し、有毒かつ腐食性のフュームを生じる。
水に溶ける。体内への摂取は有害である。
ヒ酸鉛
化学式 PbHAsO4
白色の結晶又は粉末。水に溶けない。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
亜ヒ酸鉛
化学式 Pb(AsO2)2
白色の粉末。水に溶けない。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
鉛化合物(水溶性のも 無色の結晶又は粉末。水に溶ける。体内への摂取又は粉塵の吸入は有害である。
の)(他に品名が明示 本品と0.07モルの塩酸を1:1000の割合で混合し、温度23±2℃で1時間攪拌したときに溶解度
されているものを除く) が0.5%以下であれば、水に不溶であると判断する。ISO規格3711-1990を参照のこと。
シアン化鉛
白色の粉末。水にわずかに溶ける。
酸又は酸の煙霧と反応して、高度の毒性かつ引火性を有するシアン化水素が発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
ロンドンパープル(殺
虫殺菌剤類を除く)
三酸化ヒ素、石灰及び酸化第二鉄の混合物で、殺虫剤として使用される。水に溶けない。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
殺虫殺菌剤類として運送を申告する場合には、この物質は関連する殺虫殺菌剤類の品名によ
り、かつ、関連する殺虫殺菌剤類に関する規定によって運送しなければならない。
ヒ酸マグネシウム
化学式 AsH3O4.xMg
白色の結晶又は粉末。水に溶けない。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
マロノニトリル
〔シアン化メチレン、シ
アノアセトニトリル又は
マロノジニトリル〕
化学式 NCCH2CN
無色の結晶。水に溶ける。融点 32℃
熱せられると高度の毒性を有するシアノゲンの煙霧が発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
医薬品(液体)
(他に品名が明示され 体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ているものを除く)
医薬品(固体)
(他に品名が明示され 体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
ているものを除く)
別表4-20
別表第4(毒物類)
品 名
事 項 メルカプタン類又はメ
ルカプタン混合物(毒
無色から黄色のにんにく臭を有する引火性の液体。水と混和しない。
性かつ引火性のもの)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
(他に品名が明示され
ているものを除く)
ヒ酸第二水銀
黄色の結晶又は粉末。水に溶けない。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒
である。
塩化第二水銀
〔二塩化水銀〕
化学式 HgCl2
白色の結晶又は粉末。水に溶けない。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒
である。
硝酸第二水銀
化学式 Hg(NO3)2
白色の潮解性を有する結晶又は粉末。水に溶けない。光の影響下で分解する。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
シアン化第二水銀カリ
無色の結晶。水に溶ける。
ウム
酸と反応して、高度の毒性かつ引火性を有するシアン化水素が発生する。
〔シアン化水銀カリウ
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は極めて有毒である。
ム〕
硝酸第一水銀
結晶又は粉末。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
酢酸水銀
化学式 Hg(CH3COO)2
〔酢酸第一水銀又は酢
白色の結晶又は粉末。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
酸第二水銀〕
塩化第二水銀アンモニ 白色の結晶又は粉末で、水に溶けない。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有
ウム
毒である。
安息香酸第二水銀
白色の結晶。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
臭化水銀
〔臭化第一水銀又は臭 白色の結晶又は粉末。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
化第二水銀〕
水銀化合物(液体)(殺
液体。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
虫殺菌剤類を除く)
殺虫殺菌剤類として運送を申告する場合には、この物質は関連する殺虫殺菌剤類の品名によ
(他に品名が明示され
り、かつ、関連する殺虫殺菌剤類に関する規定によって運送しなければならない。
ているものを除く)
水銀化合物(固体)(純
粋な塩化第一水銀を
除く)(硫化第二水銀を
除く)(殺虫殺菌剤類を
除く)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
固体。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
純粋な塩化第一水銀は危険物でない。
殺虫殺菌剤類として運送を申告する場合には、この物質は関連する殺虫殺菌剤類の品名によ
り、かつ、関連する殺虫殺菌剤類に関する規定によって運送しなければならない。
硫化第二水銀
固体。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有害である。
殺虫殺菌剤類として運送を申告する場合には、この物質は関連する殺虫殺菌剤類の品名によ
り、かつ、関連する殺虫殺菌剤類に関する規定によって運送しなければならない。
シアン化第二水銀
白色の結晶又は粉末。水に溶ける。
酸又は酸の蒸気と反応して、高度の毒性かつ引火性を有するシアン化水素が発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
別表4-21
別表第4(毒物類)
品 名
事 項 グルコン酸第二水銀
固体。水に溶ける。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
ヨウ化第二水銀
赤色の結晶又は粉末。水に溶けない。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒
である。
核酸水銀
〔マーキュロール〕
約20質量%の水銀を含む褐色の粉末。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
オレイン酸第二水銀
黄色油状のペースト。水に溶けない。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
酸化第二水銀
化学式 HgO
オレンジ色の粉末。水に溶けない。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒であ
る。
白色の結晶又は粉末。
酸又は酸の蒸気と反応して、高度の毒性かつ引火性を有するシアン化水素が発生する。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
オキシシアン化第二水
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
銀(減感剤入りのもの)
十分に減感したものであること(シアン化第二水銀の含有率が65質量%以上であれば、十分
に減感されていると考えられる。)
純品の運送は禁止されている。
ヨウ化第二水銀カリウ 黄色の潮解性を有する結晶又は粉末。水に溶ける。
ム
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
サリチル酸第一水銀
白色の粉末。水に溶けない。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
硫酸水銀類又は硫酸
水素水銀類
〔硫酸第一水銀、硫酸 白色の結晶又は粉末。水で分解して硫酸を生じる。
第二水銀、硫酸水素 体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
第一水銀又は硫酸水
素代に水銀〕
チオシアン酸第二水銀 白色の粉末。水に溶けない。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
金属カルボニル類
広範囲の加熱すると有毒ガスの一酸化炭素を放出する金属カルボニル類。通常固体である。
(他に品名が明示され
水と混和しない。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
ているものを除く)
化学式 CH3ClO2S
メタンスルホニルクロラ
淡黄色の液体。水と混和しない。加熱・燃焼により分解し腐食性のフュームを生じる。
イド
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こ
〔塩化メシル〕
す。
N-メチルアニリン
化学式 C6H5NH(CH3)
可燃性。引火点 79.5℃
加熱・燃焼により有毒なフュームを生じる。
無色から褐色のわずかにアンモニア臭を持つ液体。
水に不溶。比重 0.989(20℃)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。
中毒するとチアノーゼを起こす。
アルファメチルベンジ
ルアルコール(液体)
無色の液体。水とわずかに混和する。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。
アルファメチルベンジ
ルアルコール(固体)
無色の固体。水にわずかに溶ける。純品の融点は21℃である。
体内への摂取又は皮膚との接触は有害である。
別表4-22
別表第4(毒物類)
品 名
事 項 臭化メチルと1,2-ジブ
ロモエタンの混合物
有毒な蒸気を発生する臭化メチルガス溶液。臭化メチルの沸点は約4℃である。
(液体)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
〔臭化メチルと臭化エ
チレンの混合物〕
ブロモ酢酸メチル
無色から淡黄色の液体。水とわずかに混和する。催涙性。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
メチルブロモアセトン
〔ブロモメチルエチルケ 無色から淡黄色の液体。水と混和しない。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒であ
トン又は1-ブロモ-2-ブ る。
タノン〕
クロロ酢酸メチル
無色の刺激臭を有する引火性液体。 引火点 47℃
蒸気は空気より非常に重い(空気の重さの3.8倍)。水と混和しない。比重 1.238(20℃)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
クロロギ酸メチル
〔クロロ炭酸メチル〕
化学式 CH3OCOCl
無色の刺激臭を持つ液体。
引火点 14.5℃ 爆発範囲 6.7vol%∼
水と混和しない。比重 1.223(20℃)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こ
す。
メチルクロロメチル
エーテル
無色の刺激性を持つ液体。水と混和しない。比重 1.06(20℃)
引火点 -18℃以下
水と反応して塩化水素を生じる。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
ジクロロ酢酸メチル
液体。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。
2-メチル-5-エチルピリ
ジン
無色の鋭い臭気を有する液体。有害である。
〔5-エチル-2-ピコリン〕
メチルヒドラジン
化学式 CH3NHNH2
無色のアンモニア臭を有する腐食性液体。水と混和する。引火点 -8℃
爆発範囲 2.5%∼98%
酸化性物質と危険な反応を起こすおそれがある。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
ヨウ化メチル
〔ヨードメタン〕
化学式 CH3I
無色の刺激臭を持つ液体。沸点 42℃∼43℃
水とわずかに混和する。比重 2.28(20℃)
熱せられると毒性を有する煙霧が発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。強い麻酔性を有する。
化学式 CH3NCO
刺激臭を有する引火性の液体。引火点 -7℃(純品) 沸点 38℃(純品)
イソシアン酸メチル又
爆発範囲 5.3∼26vol%
はその溶液
蒸気は空気より重い。水と混和しないで激しく反応する。
〔メチルイソニトリル〕
水又は酸と接触すると高度の毒性を有する硝酸の煙霧が発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
別表4-23
別表第4(毒物類)
品 名
イソチオシアン酸メチ
ル
事 項 白色の結晶。通常は61℃以下の引火点を有する油状液体として船積みされる。
水に溶けない。比重 1.0691(37℃) 融点 36℃(純品) 引火点 32℃(純品)
火炎に包まれると有毒なガスが発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
化学式 C4H12O4Si
無色の引火性を有する液体で、エーテル臭を有する。
オルトケイ酸メチル
〔テトラメトキシシラン〕 水と混和しない。 引火点 -18℃∼-19℃
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
トリクロロ酢酸メチル
無色の液体。水と混和しない。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
化学式 C4H6O
熱又は日光の作用により自然に非常に激しく重合し、発熱する。
発熱により火災、爆発の危険がある。
蒸気は空気と混合して、有毒、腐食性、爆発性を示す。
メチルビニルケトン(安
高温の表面、火花、裸火、比較的小さなエネルギーの静電
定剤入りのもの)
気火花で発火することがある
〔3-ブテン-2-オン〕
無色の液体で刺激臭を有する。水と混和する。
爆発範囲 2.1%∼15.6% 引火点 -7℃
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こ
す。
有毒な蒸気が発生する揮発性の液体。水に溶けない。非常に重い液体。
自動車燃料用アンチ
四エチル鉛又は四メチル鉛と二臭化エチレン及び二塩化エチレンとの混合物。
ノック剤
引火点が61℃以下のものもある。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒であ
〔四エチル鉛、四メチル
る。
鉛等〕
船積みごとに、漏洩した場合の除外方法の詳細を書いたものを備えておくこと。
アルファナフチルアミン 弱いアンモニア臭を持つ無色の溶液。
(液体)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。発ガン性。
化学式 C10H9N
アルファナフチルアミン
弱いアンモニア臭を持つ白色の結晶。
(固体)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。発ガン性。
ベータナフチルアミン
(液体)
無色の溶液。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。発ガン性。
ベータナフチルアミン
(固体)
白色の結晶。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。発ガン性。
ナフチルチオ尿素
〔アルファナフチルチオ
尿素、1-ナフチルチオ
尿素〕
化学式 C11H10N2S
白色の結晶又は粉末。体内への摂取、皮膚との接触又は
粉塵の吸入は有毒である。
殺虫殺菌剤類として運送を申告する場合には、この物質は
関連する殺虫殺菌剤類の品名により、かつ、関連する殺虫
殺菌剤類に関する規定によって運送しなければならない。
ナフチル尿素
結晶又は粉末。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
別表4-24
別表第4(毒物類)
品 名
事 項 化学式 C4NiO4
無色又は黄色の揮発性かつ引火性を有する液体。
引火点 -20℃以下 爆発範囲 2.0%∼34%
ニッケルカルボニル
水に不溶。比重 1.318(17℃)
〔テトラカルボニルニッ
空気中で酸化され、60℃以上の温度に達すると爆発する。
ケル〕
直射日光下で液体及び蒸気は発火する。
水と混和しない。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
シアン化ニッケル
緑色の結晶又は粉末。水に溶けない。
酸又は酸の煙霧と接触すると、高度の毒性かつ引火性を有するシアン化水素が発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
ニコチン
化学式 C10H14N2
無色の濁った油。空気に触れると茶色に変色する。
水に溶ける。爆発範囲 0.7∼4.0vol%
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ニコチン化合物又はニ
コチン製剤(液体)(引
火点が61℃を超えるも
広範囲な毒性を有する液体。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
の又は引火性を有しな
殺虫殺菌剤類として運送を申告する場合には、この物質は関連する殺虫殺菌剤類の品名によ
いもの)(殺虫殺菌剤
り、かつ、関連する殺虫殺菌剤類に関する規定によって運送しなければならない。
類を除く)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
ニコチン化合物又はニ
コチン製剤(固体)(殺 広範囲な毒性を有する固体。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
殺虫殺菌剤類として運送を申告する場合には、この物質は関連する殺虫殺菌剤類の品名によ
虫殺菌剤類を除く)
(他に品名が明示され り、かつ、関連する殺虫殺菌剤類に関する規定によって運送しなければならない。
ているものを除く)
ニコチン塩酸塩(液体
液体。水と混和する。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
又は溶液)(殺虫殺菌
殺虫殺菌剤類として運送を申告する場合には、この物質は関連する殺虫殺菌剤類の品名によ
剤類を除く)
り、かつ、関連する殺虫殺菌剤類に関する規定によって運送しなければならない。
〔塩酸ニコチン〕
ニコチン塩酸塩(固体)
潮解性を有する結晶又は固体。水に溶ける。
(殺虫殺菌剤類を除く)
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
〔塩酸ニコチン〕
ニコチンサリチル酸塩 白色の結晶。水に溶ける。体内への摂取又は粉塵の吸入は有害である。
ニコチン硫酸塩(水溶
液)
液体。水と混和する。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
〔硫酸ニコチン〕
ニコチン硫酸塩(固体) 化学式 C20H26N4.O4S
〔硫酸ニコチン〕
固体。水に溶ける。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
ニコチン酒石酸塩
化学式 C10H14N2.2C4H6O6
白色の結晶。水に溶ける。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
別表4-25
別表第4(毒物類)
品 名
事 項 ニトリル類(毒性のも
有毒な蒸気を発生する液体。水と混和する。
の)
〔有機シアン化物類〕 酸又は酸の蒸気と反応して、高度の毒性と引火性を有するガスのシアン化水素が発生する。
(他に品名が明示され 体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ているものを除く)
ニトリル類(毒性かつ
引火性のもの)
〔有機シアン化物類〕
(ほかに品名が明示さ
れているものを除く)
有毒な蒸気を発生する引火性液体。水と混和する。
酸または酸の蒸気と反応して、高度の毒性と引火性を有するガスのシアン化水素が発生す
る。
体内への摂取、皮膚との接触または吸入は有毒である。
黄色の結晶。水に不溶。比重 1.437
ニトロアニリン
体内への摂取、皮膚との接触または粉塵の吸入は有毒である。
〔アミノニトロベンゼン〕
オルトニトロアニリンは溶融状態で運送されることもある。
ニトロアニソール(液
淡赤色又は琥珀色の液体。1-メトキシ-2-ニトロベンゼンは液体である。水と混和しない。
体)
〔1-メトキシ-2-ニトロベ 体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。
ンゼン等〕
ニトロアニソール(固
淡赤色又は琥珀色の結晶。水に溶けない。
体)
〔1-メトキシ-3-ニトロベ 1-メトキシ-3-ニトロベンゼン及び1-メトキシ-4-ニトロベンゼンは固体である。
ンゼン、1-メトキシ-4- 融点は38℃から54℃までである。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。
ニトロベンゼン等〕
ニトロベンゼン
化学式 C6H5NO2
有毒な蒸気が発生する油状の液体。アーモンド臭。
水に不溶。比重 1.2037(20℃) 融点 約6℃
爆発範囲 1.8∼40vol%
燃焼すると有毒で腐食性のフュームを生じる。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
トリフルオロメチルニト
淡黄色で芳香臭を有する油状の液体。水と混和しない。
ロベンゼン(液体)
〔ニトロベンゾトリフル 体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
オロライド〕
トリフルオロメチルニト
淡黄色で芳香臭を有する低融点(31℃∼32℃)の固体。水に溶けない。
ロベンゼン(固体)
〔ニトロベンゾトリフル 体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
オロライド〕
ニトロブロモベンゼン
(液体)
〔ブロモニトロベンゼ
ン〕
無色から淡黄色の液体。水と混和しない。
融点 1-ブロモ-3-ニトロベンゼン 17℃、1-ブロモ-2-ニトロベンゼン 43℃
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ニトロブロモベンゼン
(固体)
〔ブロモニトロベンゼ
ン〕
無色から淡黄色の運送状態では液体となるおそれのある結晶。水に溶けない。
融点 1-ブロモ-2-ニトロベンゼン 43℃、1-ブロモ-4-ニトロベンゼン 127℃
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。
2-クロロ-5-トリフルオ
ロメチルニトロベンゼン
黄色の油状の液体。水と混和しない。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
〔3-ニトロ-4-クロロベ
ンゾトリフルオロライド〕
別表4-26
別表第4(毒物類)
品 名
事 項 ニトロクレゾール(液
体)
〔メチルニトロフェノー
ル〕
黄色の液体。水とわずかに混和する。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ニトロクレゾール(固
体)
〔メチルニトロフェノー
ル〕
黄色の結晶。融点は32℃以上である。水にわずかに溶ける。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ニトロフェノール
黄色の結晶。異性体には融点が44℃のものもある。
水に少量溶ける。漏洩すれば海底に沈降する。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有害である。溶融状態で運送される場合もあ
る。
ニトロトルエン(液体)
化学式 C7H7NO2
黄色の液体。水に少量溶ける。漏洩すれば海底に沈降する。
融点 オルトニトロトルエン -4℃、メタニトロトルエン 15℃
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ニトロトルエン(固体)
化学式 C7H7NO2
黄色の固体。水に少量溶ける。漏洩すれば海底に沈降する。
融点 パラニトロトルエン 52℃∼54℃
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ニトロトルイジン
黄色から橙赤色の固体。水に溶けない。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有害である。皮膚を刺激する。
ニトロキシレン(液体)
〔2-ニトロ-3-キシレ
ン、3-ニトロ-2-キシレ
ン、4-ニトロ-3-キシレ
ン等〕
黄色の液体。水と混和しない。比重 1.135
融点 2-ニトロ-3-キシレン 14℃∼16℃
3-ニトロ-2-キシレン 7℃∼9℃
4-ニトロ-3-キシレン 2℃
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ニトロキシレン(固体)
〔4-ニトロ-2-キシレ
ン、5-ニトロ-3-キシレ
ン等〕
黄色の固体。水に溶けない。
融点 4-ニトロ-2-キシレン 29℃∼31℃
5-ニトロ-3-キシレン 72℃∼74℃
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
2-メチル-2-ヘプタンチ 無色の不快臭を有する引火性液体。水と混和する。 引火点 31℃
オール
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
有機ヒ素化合物(液
体)
広範囲の毒性を有する液体。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
(他に品名が明示され
ているものを除く)
有機ヒ素化合物(固
体)
広範囲の毒性を有する固体。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
(他に品名が明示され
ているものを除く)
有機金属化合物(液
広範囲の毒性を有する液体。
体)
(他に品名が明示され 体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ているものを除く)
有機金属化合物(固
広範囲の毒性を有する固体。
体)
(他に品名が明示され 体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ているものを除く)
別表4-27
別表第4(毒物類)
品 名
事 項 広範囲の毒性を有する液体。
有機リン化合物(液体)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
(他に品名が明示され
殺虫殺菌剤類として運送を申告する場合には、この物質は関連する殺虫殺菌剤類の品名によ
ているものを除く)
り、かつ、関連する殺虫殺菌剤類に関する規定によって運送しなければならない。
広範囲の毒性を有する固体。
有機リン化合物(固体)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
(他に品名が明示され
殺虫殺菌剤類として運送を申告する場合には、この物質は関連する殺虫殺菌剤類の品名によ
ているものを除く)
り、かつ、関連する殺虫殺菌剤類に関する規定によって運送しなければならない。
有機リン化合物(毒性
かつ引火性のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
広範囲の毒性を有する液体。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
殺虫殺菌剤類として運送を申告する場合には、この物質は関連する殺虫殺菌剤類の品名によ
り、かつ、関連する殺虫殺菌剤類に関する規定によって運送しなければならない。
有機スズ化合物(液
体)(殺虫殺菌剤類を
除く)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
広範囲の毒性を有する液体。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
殺虫殺菌剤類として運送を申告する場合には、この物質は関連する殺虫殺菌剤類の品名によ
り、かつ、関連する殺虫殺菌剤類に関する規定によって運送しなければならない。
有機スズ化合物(固
体)(殺虫殺菌剤類を
除く)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
広範囲の毒性を有する固体。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
殺虫殺菌剤類として運送を申告する場合には、この物質は関連する殺虫殺菌剤類の品名によ
り、かつ、関連する殺虫殺菌剤類に関する規定によって運送しなければならない。
四酸化オスミウム
化学式 O4Os
淡黄色で塩素ガスのような刺激臭を有する揮発性の結晶。水溶性 約6重量%(25℃)
強酸化剤。融点 42℃
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。蒸気は目を刺激し流涙をもたら
す。
ペンタクロロエタン
〔ペンタリン〕
化学式 CHCl2CCl3
クロロホルムのような臭気を持つ無色の液体。
水に不溶。比重 1.6796(20℃)
不燃性。加熱すると分解し、有毒で腐食性のあるフュームを生じる。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
化学式 C6Cl5OH
白色の粉末又は結晶。水に不溶。比重 1.978(22℃)
ペンタクロロフェノール 体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
(殺虫殺菌剤類を除く) 殺虫殺菌剤類として運送を申告する場合には、この物質は関連する
殺虫殺菌剤類の品名により、かつ、関連する殺虫殺菌剤類に関する
規定によって運送しなければならない。
トリクロロメタンスル
フェニルクロライド
〔パークロロメチルメル
カプタン、チオカルボニ
ルテトラクロライド、トリ
クロロメチルスルホク
ロライド又はトリクロロ
メタンスルフリルクロラ
イド〕
黄色、油状で揮発性を有する液体。水に不溶。比重 1.7(20℃)
強い催涙性がある。
水により徐々に分解して、塩酸を生じる。
鉄又は鋼と反応して、四塩化炭素が発生する。
大部分の金属を腐食する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
別表4-28
別表第4(毒物類)
品 名
事 項 殺虫殺菌剤類(液体)
(毒性のもの)(引火点
が61℃を超えるもの又
は引火性を有しないも
の)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
(イ)カーバーメート系殺虫殺菌剤類
(ロ)ヒ素系殺虫殺菌剤類
(ハ)有機塩素酸系殺虫殺菌剤類
(二)トリアジン系殺虫殺菌剤類
(ホ)チオカーバメート系殺虫殺菌剤類
(へ)銅殺虫殺菌剤類
(ト)水銀殺虫殺菌剤類
(チ)置換ニトロフェノール殺虫殺菌剤類
(リ)ビピリジリウム系殺虫殺菌剤類
(ヌ)有機リン系殺虫殺菌剤類
(ル)有機スズ系殺虫殺菌剤類
(オ)クマリン誘導体殺虫殺菌剤類
(ワ)フェノキシ酢酸誘導体殺虫殺菌剤類
(カ)ピレスロイド系殺虫殺菌剤類
(ヨ)その他の殺虫殺菌剤類
毒性を有する極めて広範囲にわたる液体。
水との混和性はその組成により定まる。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
有効成分の品名と含有率を危険物明細書または危険物明細書等に記載のこと
殺虫殺菌剤類(液体)
(毒性かつ引火性のも
の)(引火点が23℃以
上61℃以下のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
(イ)カーバーメート系殺虫殺菌剤類
(ロ)ヒ素系殺虫殺菌剤類
(ハ)有機塩素酸系殺虫殺菌剤類
(二)トリアジン系殺虫殺菌剤類
(ホ)チオカーバメート系殺虫殺菌剤類
(へ)銅殺虫殺菌剤類
(ト)水銀殺虫殺菌剤類
(チ)置換ニトロフェノール殺虫殺菌剤類
(リ)ビピリジリウム系殺虫殺菌剤類
(ヌ)有機リン系殺虫殺菌剤類
(ル)有機スズ系殺虫殺菌剤類
(オ)クマリン誘導体殺虫殺菌剤類
(ワ)フェノキシ酢酸誘導体殺虫殺菌剤類
(カ)ピレスロイド系殺虫殺菌剤類
(ヨ)その他の殺虫殺菌剤類
毒性を有する極めて広範囲にわたる液体。
引火点は23℃以上61℃以下である。
しばしば石油系もしくはコールタール系の蒸留物又はその他の引火性の液体が含まれてい
る。
引火点及び水との混和性はその組成により定まる。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
有効成分の品名と含有率を危険物明細書または危険物明細書等に記載のこと
(イ)カーバーメート系殺虫殺菌剤類
(ロ)ヒ素系殺虫殺菌剤類
(ハ)有機塩素酸系殺虫殺菌剤類
(二)トリアジン系殺虫殺菌剤類
(ホ)チオカーバメート系殺虫殺菌剤類
(へ)銅殺虫殺菌剤類
(ト)水銀殺虫殺菌剤類
殺虫殺菌剤類(固体) (チ)置換ニトロフェノール殺虫殺菌剤類
(リ)ビピリジリウム系殺虫殺菌剤類
(毒性のもの)
(他に品名が明示され (ヌ)有機リン系殺虫殺菌剤類
(ル)有機スズ系殺虫殺菌剤類
ているものを除く)
(オ)クマリン誘導体殺虫殺菌剤類
(ワ)フェノキシ酢酸誘導体殺虫殺菌剤類
(カ)ピレスロイド系殺虫殺菌剤類
(ヨ)その他の殺虫殺菌剤類
毒性を有する極めて広範囲にわたる固体。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
有効成分の品名と含有率を危険物明細書または危険物明細書等に記載のこと
臭化フェナシル
〔オメガブロモアセト
フェノン〕
光の影響を受けると緑色に変化する白色の結晶。水に溶けない。
催涙性。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
別表4-29
別表第4(毒物類)
品 名
フェネチジン
〔アミノフェネトール〕
事 項 無色ないし黄色の液体。水と混和しない。比重 1.065(20℃)体内への摂取、皮膚との接触又
は吸入は有害である。
化学式 C6H5OH
強い特異臭を有する溶融状の液体。融点 10℃∼43℃(純品) 水溶性 8.28g/L(25℃)
フェノール(溶融状のも 比重 1.0545(45℃) 引火点 79℃ 爆発範囲 1.36∼10vol%
可燃性。 爆発限界 1.7%∼8.6%
の)〔石炭酸〕
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。皮膚より急速に吸収される。
生体組織に強い腐食性がある。
フェノール(固体)
〔石炭酸〕
無色若しくは白色の結晶又は結晶状の塊。水に溶ける。
融点 43℃(純品) 水溶性 8.28g/L(25℃)
比重 1.0545(45℃) 引火点 79℃ 爆発限界 1.7%∼8.6%
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。皮膚により急速に吸収される。
生体組織に強い腐食性がある。
フェノール(溶液)
〔石炭酸〕
臭気を有する黄色の溶液。
水溶性 8.28g/L(25℃) 比重 1.0545(45℃) 引火点 79℃ 爆発限界 1.7%∼8.6%
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
皮膚より急速に吸収される。生体組織に強い腐食性がある。
シアン化ベンジル(液
体)
〔フェニルアセトニトリ
ル〕
無色から淡褐色の芳香の液体。水と混和しない。比重 1.0214(15℃)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。体内代謝で有毒なシアンが生成。
塩化フェニルカルビラミ
淡黄色の油状の液体で、刺激性を有するタマネギのような不快臭がある。
ン
〔フェニルイミノホスゲ 水に不溶。比重 1.285(15℃)
ン又はフェニルイソシ 体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。皮膚粘膜に強い刺激。
アノジクロライド〕
フェニレンジアミン
〔ジアミノベンゼン〕
化学式 C6H8N2
白色の結晶又は粉末。空気にさらされると赤色に変色。水に溶ける。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有害である。
溶融状態で運送することもある。
フェニルヒドラジン
〔ヒドラジノベンゼン〕
化学式 C6H5NHNH2
淡黄色の結晶又は油状の液体。水にわずかに溶ける。
可燃性。比重 1.0978(20℃) 融点 20℃ 引火点 88℃
爆発範囲 1.1∼?vol%
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
全てのヒドラジン化合物は皮膚粘膜に強い刺激を持つ。
化学式 C7H5NO
フェニルイソシアネート
刺激臭を有する無色から黄色の液体。水と混和しない。比重 1.0956(19.6℃) 引火点 51℃
〔フェニルカルビミド又
水と反応して炭酸ガスが発生する。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒であ
はカルバニル〕
る。
化学式 C6H5SH
フェニルメルカプタン 無色の不快臭を有する引火性の液体。水と混和しない。比重 1.0728(25℃) 引火点 50℃
〔チオフェノール又はベ 酸と接触するか又は火炎に包まれると高度の毒性を有する亜硫酸の
煙霧が発生する。
ンゼンチオール〕
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
化学式 CH3COOHgC6H5
白色の結晶又は粉末。水溶性 4.37g/L(室温)
酢酸フェニル第二水銀
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
(殺虫殺菌剤類を除く)
殺虫殺菌剤類として運送を申告する場合には、この物質は関連する殺虫殺菌剤類の品名によ
り、かつ、関連する殺虫殺菌剤類に関する規定によって運送しなければならない。
別表4-30
別表第4(毒物類)
品 名
事 項 フェニル第二水銀化合
物(殺虫殺菌剤類を除 通常白色の結晶又は粉末。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
殺虫殺菌剤類として運送を申告する場合には、この物質は関連する殺虫殺菌剤類の品名によ
く)
(他に品名が明示され り、かつ、関連する殺虫殺菌剤類に関する規定によって運送しなければならない。
ているものを除く)
水酸化フェニル第二水
白色の結晶又は粉末。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
銀
硝酸フェニル第二水銀
化学式 C6H5HgNO3
白色の結晶又は粉末。水に不溶。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
三塩化リン
〔塩化リン〕
化学式 PCl3
無色の塩化水素に似た、発煙性の刺激臭を有する液体。
水と激しく反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐食性を有する
塩化水素が発生する。
水分の存在下においては大部分の金属を強く腐食し、爆発性の水素ガスを生成する。
火災時は水、泡消火を控える。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
皮膚、目及び粘膜に激しい火傷を起こす。
ヒ酸二水素カリウム
無色の結晶又は白色の粉末。水に溶ける。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
メタ亜ヒ酸カリウム
白色の粉末。水に溶ける。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
白色の結晶又は粉末。水に溶ける。
シアン化銅カリウム
〔テトラシアノ第一銅カ 酸又は酸の煙霧と反応して、高度の毒性かつ引火性を有するシアン化水素が発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
リウム〕
シアン化カリウム(固
体)
化学式 KCN
白色の潮解性を有する結晶又は塊。アーモンド臭。水に溶ける。
火災に巻き込まれている場合、炭酸は弱い酸性なので炭酸ガスを使用してはならない。
酸又は酸の煙霧と反応して、高度の毒性かつ引火性を有するシアン化水素が発生する。
火災時は水、二酸化炭素の消火剤は控える。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は極めて有毒である。
シアン化カリウム(水
溶液)
溶液。水と混和する。
火災に巻き込まれている場合、炭酸は弱い酸性なので炭酸ガスを使用してはならない。
酸又は酸の煙霧と反応して、高度の毒性かつ引火性を有するシアン化水素が発生する。
体内への摂取、皮膚との接触は有害である。
フッ化カリウム(溶液)
無色の溶液。酸により分解して刺激性かつ腐食性を有するフッ化水素が発生する。
体内への摂取は有害である。
白色の潮解性を有する結晶又は粉末。
フッ化カリウム(固体) 酸により分解して刺激性かつ腐食性を有するフッ化水素が発生する。
体内への摂取は有害である。
フルオロ酢酸カリウム 固体。水に溶ける。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は極めて有毒である。
メタバナジン酸カリウ
白色の結晶性粉末。水にわずかに溶ける。
ム
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
〔バナジン酸カリウム〕
化学式 CH3(CH2)2OCOCl
無色の引火性の液体。水により分解し、プロピルアルコールを生じる。引火点 28℃
クロロギ酸ノルマルプ
火災時は水による消火を控える。
ロピル
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こ
す。
別表4-31
別表第4(毒物類)
品 名
事 項 プロピレンクロロヒドリ
無色の弱い臭気を有する引火性の液体。水と混和する。 引火点 51℃
ン
熱により分解し、高度の毒性を有する煙霧が発生する。
〔1-クロロ-2-プロパ
体内への摂取、皮膚との接触又は蒸気の吸入は有毒である。
ノール〕
イソシアン酸ノルマル
プロピル
刺激臭を有する引火性の液体。水と混和せず、水と激しく反応してガスを生じる。
引火点 -18℃∼23℃
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
キノリン
化学式 C9H7N
無色の鋭い臭気を有する液体。水と混和しない。比重 1.0900(25℃)
熱せられると高度の毒性を有する煙霧(窒素酸化物)が発生する。
爆発範囲 1.2∼7vol%
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
レソルシノール
〔1,3-ベンゼンジオー
ル、メタヒドロキシベン
ゼン又はレゾルシン〕
化学式 C6H6O2
白色からピンクの結晶。水に溶ける。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
セレン酸塩又は亜セレ 広範囲の毒性を有する固体。一般的に水に溶ける。
ン酸塩
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は極めて有毒である。
二硫化セレン
鮮紅黄色のかすかな臭気を有する結晶。水に溶けない。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は極めて有毒である。
セレン化合物(液体)
(他に品名が明示され 体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ているものを除く)
セレン化合物(固体)
(他に品名が明示され 体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ているものを除く)
(イ)ケイフッ化アンモニウム〔六フッ化ケイ酸アンモニウム〕
(ロ)ケイフッ化マグネシウム〔六フッ化ケイ酸マグネシウム〕
(ハ)ケイフッ化カリウム〔六フッ化ケイ酸カリウム〕
ケイフッ化物
(二)ケイフッ化ナトリウム〔六フッ化ケイ酸ナトリウム〕
(他に品名が明示され
(ホ)ケイフッ化亜鉛〔六フッ化ケイ酸亜鉛〕
ているものを除く)
(へ)その他のケイフッ化物
酸と反応して、刺激性かつ腐食性を有するフッ化水素及び四フッ化ケイ素が発生する固体。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
亜ヒ酸銀〔オルト亜ヒ酸
黄色の粉末。水に溶けない。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
銀〕
シアン化銀
白色の粉末。水に溶けない。
酸又は酸の煙霧と反応して、高度の毒性かつ引火性を有するシアン化水素が発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
バナジン酸アンモニウ オレンジ色の湿性のケーキ(10質量%から15質量%までの水で湿性としたもの)。水に溶ける。
ムナトリウム
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
アルサニル酸一ナトリ
ウム
白色の結晶性粉末。水に溶ける。体内への摂取又は粉塵の吸入は有害である。
〔4-アミノフェニルヒ酸
水素ナトリウム〕
別表4-32
別表第4(毒物類)
品 名
事 項 ヒ酸ナトリウム
化学式 HNa2AsO4
〔オルトヒ酸ナトリウム〕 無色の結晶。水に溶ける。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
化学式 NaAsO2
亜ヒ酸ナトリウム(水溶
無色の液体。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
液)(殺虫殺菌剤を除
殺虫殺菌剤類として運送を申告する場合には、この物質は関連する殺虫殺菌剤類の品名によ
く)
り、かつ、関連する殺虫殺菌剤類に関する規定によって運送しなければならない。
灰白色の粉末。水に溶ける。酸化剤と反応して発熱する。
メタ亜ヒ酸ナトリウム
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
(固体)(殺虫殺菌剤類
殺虫殺菌剤類として運送を申告する場合には、この物質は関連する殺虫殺菌剤類の品名によ
を除く)
り、かつ、関連する殺虫殺菌剤類に関する規定によって運送しなければならない。
アジ化ナトリウム
化学式 NaN3
無色の結晶。水に溶ける。
酸と激しく反応して、爆発性物質である
アジ化水素酸を生成するおそれがある。
重金属又はそれらの塩類と反応して、極めて鋭敏な
化合物をつくるおそれがある。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
カコジル酸ナトリウム
白色の不快臭を有する潮解性の固体。水に溶ける、
酸と反応して、極めて有毒なジメチルアルシンガスが発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
クロロ酢酸ナトリウム
化学式 C2H2ClONa
白色の粉末。水に溶ける。燃焼すると塩素などの腐食性フュームを生じる。
体内への摂取又は粉塵の吸入は有害である。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
シアン化銅ナトリウム
白色の粉末。水に溶ける。
(固体)
酸又は酸の煙霧と反応して、高度の毒性かつ引火性を有するシアン化水素が発生する。
〔テトラシアノ第一銅ナ
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は極めて有毒である。
トリウム〕
シアン化銅ナトリウム
無色の液体。水と混和する。
(水溶液)
酸により分解して、高度の毒性かつ引火性を有するシアン化水素が発生する。
〔テトラシアノ第一ナト
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
リウム〕
化学式 NaCN
白色の潮解性を有する結晶又は塊。水に溶ける。水溶液は強いアルカリ。
シアン化ナトリウム(固 酸又は酸の煙霧と反応して、高度の毒性かつ引火性を有する
シアン化水素が発生する。
体)
火災時は水、二酸化炭素による消火は禁止。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は極めて有毒である。
溶液。水と混和する。水溶液は強いアルカリ。
シアン化ナトリウム(水
酸又は酸の煙霧と反応して、高度の毒性かつ引火性を有するシアン化水素が発生する。
溶液)
体内への摂取、皮膚との接触は極めて有毒である。
フッ化ナトリウム(固
体)
化学式 NaF
白色の結晶又は粉末。
酸と反応して、毒性、刺激性及び腐食性を有する白い煙霧のフッ化水素が発生する。
体内への摂取又は粉塵の吸入は有害である。
別表4-33
別表第4(毒物類)
品 名
事 項 フッ化ナトリウム(液
体)
化学式 NaF
無色の液体。
酸により分解され、毒性、刺激性かつ腐食性を有する白い煙霧のフッ化水素が発生する。
体内への摂取は有害である。
フルオロ酢酸ナトリウ
ム
化学式 CH2FCOONa
白色の粉末。水に溶ける。
加熱、燃焼すると分解しフッ化水素などの有毒な
フュームを生じる。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は極めて有毒である。
化学式 C6Cl5ONa
ペンタクロロフェノール 白色又は淡褐色の鋭い臭気を有する粉末。水に溶ける。
加熱すると分解し、有毒かつ腐食性のフュームを生じる。
ナトリウム塩
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
固体(毒性を有する液
体(容器等級が1のも
のを除く)を含有するも
の)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
非危険性固体(土、砂、合成物等)と毒性を有する液体との混合物。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
非危険性固体と毒性を有する液体の混合物は、船積み時、包装時又はコンテナへの収納時に
液体が目視されない場合に、この品名で輸送することができる。
この品名は、容器等級が1の液体を含む固体に用いてはならない。
亜ヒ酸ストロンチウム
白色の粉末。水に溶ける。
〔オルト亜ヒ酸ストロン
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
チウム〕
化学式 C21H22N2O2
ストリキニーネ又はスト 白色の結晶又は粉末。ストリキニーネは水にわずかに溶け、
リキニーネ塩類(殺虫 その塩類は水に溶ける。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は極めて有
殺菌剤類を除く)
毒である。
催涙ガス筒(火薬類を
含有しないもの)
催涙性物質を含有する。大気中に少量拡散しても目を強く刺激し、大量の涙を生じせしめる。
〔催涙ガスてき弾〕
催涙ガス物質(液体)
(ハロゲン化物(液体)
「催涙ガス物質」は大気中に少量拡散しても目を強く刺激し、大量の涙を生じせしめる物質に対
(刺激性を有するもの)
する総称名である。
を除く)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
(他に品名が明示され
ているものを除く)
催涙ガス物質(固体) 「催涙ガス物質」は大気中に少量拡散しても目を強く刺激し、大量の涙を生じせしめる物質に対
(他に品名が明示され する総称名である。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ているものを除く)
テルル化合物(液体)
(他に品名が明示され 体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ているものを除く)
テルル化合物(固体)
(他に品名が明示され 体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ているものを除く)
別表4-34
別表第4(毒物類)
品 名
事 項 テトラブロモエタン
〔1,1,2,2-テトラブロ 無色から黄色のショウ脳臭を有する重い液体。水に不溶。比重 2.9656(20℃)
モエタン又は四臭化ア 体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。
セチレン〕
テトラクロロエタン
化学式 C2H2Cl4
〔1,1,2,2-テトラクロ
無色でクロロホルム臭を有する重い液体。水に不溶。比重 1.5953(20℃)
ロエタン又は四塩化ア
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
セチレン〕
化学式 Cl2=CCl2
無色のエーテル臭を有する液体。水に不溶。比重 1.6227(20℃)
火炎に包まれると極めて有毒な煙霧(ホスゲン)が発生する。
テトラクロロエチレン
〔パークロロエチレン〕 水分との接触で塩酸等を生じるので、火災時は水での消火を
控える。
体内への摂取は有害である。
無色の液体。湿気の存在下においては大部分の金属を腐食する。
ジチオピロリン酸テトラ
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
エチル(殺虫殺菌剤類
殺虫殺菌剤類として運送を申告する場合には、この物質は関連する殺虫殺菌剤類の品名によ
を除く)
り、かつ、関連する殺虫殺菌剤類に関する規定によって運送しなければならない。
タリウム化合物(殺虫
白色の結晶又は粉末。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
殺菌剤類を除く)
殺虫殺菌剤類として運送を申告する場合には、この物質は関連する殺虫殺菌剤類の品名によ
(他に品名が明示され
り、かつ、関連する殺虫殺菌剤類に関する規定によって運送しなければならない。
ているものを除く)
硝酸タリウム
無色の結晶。水に溶ける。可燃物との混合物は容易に着火し、激しく燃焼する。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
メチルメルカプトプロピ 無色の極めて不快で持続性の臭気を有する液体。水と混和する。
オンアルデヒド〔4-チア 酸及び塩基と接触すると急速に分解する。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒であ
る。
ペンタナール〕
化学式 HSCH2CH2OH
無色の不快臭を有する液体。水と混和する。
2-メルカプトエタノール
可燃性。引火点 74℃ 爆発範囲 2.3∼18vol%
〔チオグリコール〕
熱せられると分解し二酸化硫黄が発生する。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒で
ある。
2-メルカプトプロピオン
油状の不快臭を有する液体。硫黄のような臭い。水と混和する。凝固点 10℃
酸
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
〔チオ乳酸〕
赤い煙霧を発生するホスゲンに似た悪臭を有する液体。
水により徐々に分解し、塩化水素、二硫化炭素及び二酸化炭素を生じる。
チオホスゲン
比重 1.508(15℃)
〔塩化チオカルボニル〕
酸と反応して、毒性かつ腐食性を有する煙霧が発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
化学式 C9H6N2O2
トルエンジイソシアネー 刺激臭を有する無色から淡黄色の液体。
水と混和せず、反応して炭酸ガスを生じる。
ト
融点 20℃(純品) 比重 1.2244(20℃)
〔トリレンジイソシア
爆発範囲 0.9∼9.5vol%
ネート〕
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
別表4-35
別表第4(毒物類)
品 名
事 項 トルイジン(液体)
化学式 C7H9N
かすかにアンモニア臭のある無色の液体。水に不溶。比重 0.989(20℃)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
皮膚、目及び粘膜を強く刺激する。中毒するとチアノーゼを起こす。
トルイジン(固体)
化学式 C7H9N
かすかにアンモニア臭のある無色の固体。水に不溶。比重 0.989(20℃)
パラトルイジンの純粋なものは、融点約45℃の固体である。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。中毒するとチアノーゼを起こす。
2,4-トルエンジアミン
(液体)
化学式 CH3C6H3(NH2)2
燃焼すると分解し、有毒なフュームを生じる。
無色の溶液。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。
2,4-トルエンジアミン
(固体)
化学式 CH3C6H3(NH2)2
白色の結晶又は粉末。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。
トキシン類(生体から
植物、動物又は細菌より得られたトキシン類。
抽出されたもの)
(他に品名が明示され 体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ているものを除く)
ホウ酸トリアリル
液体。水と接触すると加水分解してアリルアルコールを生じる。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。
トリブチルアミン
化学式 (CH3CH2CH2CH2)3N
引火点 63℃ 爆発範囲 1.4∼6vol%
無色のアミン臭を有する可燃性の液体。水と混和しない。比重 0.7782(20℃)
火炎に包まれると毒性を有するガスが発生する。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
トリクロロベンゼン(液
無色の液体。水と混和しない。比重 1.69 体内への摂取又は吸入は有害である。
体)
トリクロロブテン
〔トリクロロブチレン〕
化学式 C4H5Cl3
無色の液体。水と混和しない。引火点 63℃
熱せられると分解して毒性かつ刺激性を有するガス(ホスゲン、塩化水素等)が発生し、爆発す
るおそれもある。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
化学式 CCl3CH3
無色、クロロホルム臭を持つ液体。水と混和しない。比重 1.3376(20℃)
1,1,1-トリクロロエタ 引火点 74℃ 爆発範囲 8∼16vol%
熱せられると分解して高度の毒性を有する煙霧(ホスゲン及び塩化水素)が
ン
〔メチルクロロホルム〕 発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。高濃度では麻酔性
を有する。
トリクロロエチレン
化学式 ClCH=CCl2
無色のクロロホルム臭を有する液体。水に不溶。比重 1.4642(20℃)
爆発範囲 8∼10.5vol%
火炎に包まれると高度の毒性を有する煙霧(ホスゲン)が発生する。
体内への摂取は有害である。
リン酸トリトリル(3質
量%を超えるオルト異 無色の液体。異性体の混合物。水と混和しない。比重 1.162(25℃)
性体を含有するもの) 体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
〔リン酸トリクレシル〕
2-トリフルオロメチルア
液体。水と混和しない。
ニリン
〔2-アミノベンゾトリフ 体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ルオライド〕
別表4-36
別表第4(毒物類)
品 名
事 項 3-トリフルオロメチルア
無色から黄色の液体。水とわずかに混和する。 凝固点 5℃
ニリン
〔3-アミノベンゾトリフ 体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ルオライド〕
発煙性の引火性の液体。引火点 19℃ 沸点 108℃
トリメチルアセチルクロ 水と反応して白色の煙霧状の腐食性を有する塩化水素が発生する。
水分の存在下では、大部分の金属を腐食する。
ライド
〔ピバロイルクロライド〕 体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こ
す。
トリメチルヘキサメチレ 無色又は黄色の液体。水と反応して炭酸ガスが発生する。
ンジイソシアネート
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。
トリ(1-アジリジニル)
ホスフィンオキサイド
(水溶液)
水溶液。水と混和する。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
〔トリエチレンホスホル
アミド〕(殺虫殺菌剤類
を除く)
バナジウム化合物(液
体)(他に品名が明示 体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
されているものを除く)
バナジウム化合物(固
体)(他に品名が明示 体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
されているものを除く)
五酸化バナジウム粉 化学式 V2O5
末(溶融固化したもの 褐色の粉末。水にわずかに溶ける。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
を除く)
酸化硫酸バナジウム
〔硫酸バナジウム〕
青色の結晶性粉末。水に溶ける。体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒であ
る。
クロロ酢酸ビニル
引火性を有する液体。水と混和しない。引火点 50℃
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ビニルピリジン(安定
剤入りのもの)
無色から淡黄色の引火性を有する液体。引火点 42℃∼51℃
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
キシレノール(液体)
〔ジメチルフェノール又
はヒドロキシジメチル
ベンゼン〕
化学式 (CH3)2C6H3OH
工業製品には、刺激性のタール臭を有する液状のものがある。
水にわずかに溶ける。比重 1.02∼1.03(15℃)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
キシレノール(固体)
化学式 (CH3)2C6H3OH
〔ジメチルフェノール又
無色の結晶又は針状物質。水にわずかに溶ける。比重 1.02∼1.03(15℃)
はヒドロキシジメチル
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ベンゼン〕
化学式 (CH3)2C6H3NH2
キシリジン(液体)
〔アミノジメチルベンゼ 液体。水にわずかに溶ける。可燃性。引火点 96℃
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ン〕
別表4-37
別表第4(毒物類)
品 名
事 項 キシリジン(固体)
〔3,4-ジメチルアニリ
ン等〕
化学式 (CH3)2C6H3NH2
固体。水にわずかに溶ける。可燃性。引火点 96℃
3,4-ジメチルアニリンの融点は47℃である。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
臭化キシリル
無色の液体。刺激性を有する蒸気(催涙ガス)が発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ヒ酸亜鉛、メタ亜ヒ酸
亜鉛又はこれらの混合 結晶。水に溶けない。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
物
シアン化亜鉛
白色の結晶又は粉末。水に溶けない。
酸又は酸の煙霧と反応して、高度の毒性かつ引火性を有するシアン化水素が発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は極めて有毒である。
その他の毒物(有機
この分類に属す液体で、他に品名が明示されていないもの。
物)(液体)(他の危険
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
性を有しないもの)
その他の毒物(無機
この分類に属す液体で、他に品名が明示されていないもの。
物)(液体)(他の危険
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
性を有しないもの)
その他の毒物(有機
腐食性を有する液体で、この分類に属し、他に品名が明示されていないもの。
物)(液体)(腐食性の
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
もの)
その他の毒物(無機
腐食性を有する液体で、この分類に属し、他に品名が明示されていないもの。
物)(液体)(腐食性の
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
もの)
その他の毒物(有機
引火性を有する液体で、この分類に属し、他に品名が明示されていないもの。
物)(液体)(引火性の
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
もの)
その他の毒物(液体) 酸化性を有する液体で、この分類に属し、他に品名が明示されていないもの。
(酸化性のもの)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
その他の毒物(固体) 酸化性を有する固体で、この分類に属し、他に品名が明示されていないもの。
(酸化性のもの)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
その他の毒物(液体)
水反応可燃性を有する液体で、この分類に属し、他に品名が明示されていないもの。
(水反応可燃性のも
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
の)
その他の毒物(固体) 自己発熱性を有する固体で、この分類に属し、他に品名が明示されていないもの。
(自己発熱性のもの) 体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
その他の毒物(固体)
水反応可燃性を有する固体で、この分類に属し、他に品名が明示されていないもの。
(水反応可燃性のも
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
の)
その他の毒物(有機
この分類に属する固体で、他に品名が明示されていないもの。
物)(固体)(他の危険
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
性を有しないもの)
その他の毒物(無機
この分類に属する固体で、他に品名が明示されていないもの。
物)(固体)(他の危険
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
性を有しないもの)
別表4-38
別表第4(毒物類)
品 名
事 項 その他の毒物(有機
腐食性を有する固体で、この分類に属し、他に品名が明示されていないもの。
物)(固体)(腐食性の
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
もの)
その他の毒物(無機
腐食性を有する固体で、この分類に属し、他に品名が明示されていないもの。
物)(固体)(腐食性の
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
もの)
その他の毒物(有機
可燃性を有する固体で、他に品名が明示されていないもの。
物)(固体)(可燃性の
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
もの)
別表4-39
別表第5(引火性液体類)
船舶による危険物の運送基準等を定める告示 別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 アセタール
(引火点が−18℃未満
のもの)
〔アセトアルデヒドジエチ
ルアセタール、エチリデ
ンジエチルエーテル又
は1,1-ジエトキシエタ
ン〕
C6H14O2
引火点 −18℃未満
爆発範囲 1.6%∼10.4%
蒸気圧 2.7kPa(20.25mmHg)20℃
蒸気比重 4.1(空気1)
無色の揮発性及び芳香臭を有する液体。
水と混和する。
(火災時)
粉末、AAAF、泡、CO2消火剤
アセトアルデヒド
〔エタナール又はエチル
アルデヒド〕
CH3CHO
引火点 −27℃
爆発範囲 4%∼57%
沸点 21℃
蒸気圧 50mmHg(9.4℃)
蒸気比重 1.52(空気1)
TLV-C 25ppm
無色の刺激性の果実臭を有する液体。
引火性が非常に強い。
水と混和する。
蒸気に接触すると咳、鼻腔、咽頭、眼の灼熱感。
(反応)
強アルカリ又は強酸と接触すると激しく反応する。
酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、粉末、泡(耐アルコール泡)、CO2消火剤
アセトン
〔ジメチルケトン又は2プロパノン〕
CH3COCH3
引火点 -20℃∼-18℃
爆発範囲 2.5%∼13%
蒸気圧 181.7mmHg(20℃)
TLV-TWA 500ppm
TLV-STEL 750ppm
無色透明の液体で、特有のハッカ臭を有する。
水と混和する。
(反応)
酢酸、硝酸、過酸化水素などの強酸化剤と接触すると爆発性過酸化物を生成することがあ
る。
(火災時)
水噴霧、粉末、泡(耐アルコール泡)、CO2消火剤
塩化アリル
〔アルファクロロプロピレ
ン又は3-クロロプロペ
ン〕
C3H5Cl / CH2=CHCH2Cl
引火点 -29℃
爆発範囲 3.3%∼11.1%
蒸気圧 294.75mmHg(20℃)
TLV-TWA 1ppm
TLV-STEL 2ppm
無色の液体で不快な刺激臭を有する。
水と混和しない。
比重 0.938(20℃)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。
(反応)
強酸化剤、過酸化物、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、金属塩化物、強酸と接触すると
激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、粉末、泡(耐アルコール泡)、CO2消火剤
別表5-1
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 亜硝酸ペンチル(引火
点が−18℃未満のも
の)
[亜硝酸アミル又は
亜硝酸イソペンチル等]
C5H11N02
引火点 −18℃未満
沸点 97℃∼99℃
蒸気圧 3.5 kPa/26.25mmHg(20℃)
黄色透明の揮発性液体で、果実臭を有する。
引火性が高い。多くの反応により、火災や爆発を生じることがある。加熱すると、破裂の危険
を伴う圧力上昇が起こる。
空気、光又は水にさらされると分解して、だいだい色の有毒な亜硝酸の煙霧が発生する。
亜硝酸イソペンチル(純品)の引火点は−20℃
水と混和しない。
吸入は有害である。
(反応)
酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(耐アルコール泡)
ジシクロヘプタジエン
(安定剤入りのもの)
(引火点が−18℃未満
のもの)
[ビシクロ-[2.2.1]-ヘプ
タ-2,5-ジエン]
C7H8
引火点 −18℃未満
爆発範囲 1.7%∼6.3%
無色の揮発性を有する液体。
水と混合しない。
ブチルメルカプタン(引
火点が−18℃未満のも
の)
[ブタンチオール、
ブチルチオアルコール、
ターシャリーブチルメル
カプタン又はセコンダ
リーブチルメルカプタ
ン]
二硫化炭素
C4H10S
(CH3)3CSH / C4H10S
引火点 −18℃未満
沸点 64℃
蒸気圧 19.0 kPa/14.25mmHg(20℃)
無色の液体で、悪臭を有する。
引火性が強い。
ターシャリーブチルメルカプタンの引火点は−26℃
セコンダリーブチルメルカプタンの引火点は−23℃
水と混和しない。
比重 0.8337(20℃)
(反応)
強酸、強塩基、金属、強酸化剤、強還元剤と接触すると反応してイオウ酸化物を生成する。
(火災時)
泡消火薬剤、CO2消火剤、粉末消火剤
CS2
引火点 −30℃
爆発範囲 1.0%∼60%
沸点 46℃
発火温度 100℃
蒸気圧 48 kPa/360mmHg(25℃)
TLV-TWA 10 ppm
無色又は淡黄色の透明な液体
純品はほとんど無臭であるが、工業製品は強い不快臭を有する。
引火性が非常に強い。
水と混和しない。
比重 1.2632(20℃)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
蒸気は空気より重く、かなり離れた着火源にも達して引火するおそれがある。
普通の電球又は温かいスチームパイプに接触しても発火するおそれがある。
(反応)
酸化剤と接触すると激しく反応する。ある種のプラスチック、ゴム、被覆材を侵す。
(火災時)
粉末、水噴霧、泡、CO2消化剤。
別表5-2
別表第5(引火性液体類)
品 名
クロロブタン(引火点が
−18℃未満のもの)
[塩化ターシャリーブチ
ル、
2-クロロ-2-メチルプロ
パン等]
クロロプレン
(安定剤入りのもの)
[2-クロロブタジエン1,3]
1-クロロプロパン
[塩化ノルマルプロピ
ル]
2-クロロプロパン
[塩化イソプロピル]
事 項 C4H9Cl/CH3(CH2)3Cl
引火点 −18℃以下
沸点 77℃∼79℃
蒸気圧 10.7 kPa/80.25mmHg(20℃)
塩化ターシャリーブチルの引火点は−30℃、沸点は51℃
無色の液体
水と混和しない。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消化剤
C4H5Cl
引火点 −20℃
爆発範囲 2.5%∼12%
沸点 59.4℃
蒸気圧 23.2 kPa/174mmHg(20℃)
TL-TWA 10 ppm
引火性が非常に強い。
無色で刺激性のエーテル臭を持つ液体
水にわずかに溶ける。
比重 0.9583(20℃)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
(反応)
酸化剤、アルカリ金属、金属粉末と反応し、火災や爆発の危険をもたらす。
(火災時)
粉末、水噴霧、泡、CO2消火剤
C3H7Cl
引火点 −18℃
爆発範囲 2.6%∼10.5%
沸点 47℃
無色のクロロホルム臭を有する液体。
引火性がつよい。
水と混和しない。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
C3H7Cl
引火点 −32℃
爆発範囲 2.8%∼10.7%
沸点 35℃
蒸気圧 527mmHg(25℃)
TLV-TWA 100ppm
引火性が強い。
無色の液体
水と混和しない。
(反応)
熱又は火炎と接触すると、高度の毒性を有するホスゲンの煙霧を放出する。
酸化物質と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、CO2、ハロン消火剤
別表5-3
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 2-クロロプロペン
[2-クロロプロピレン又
は塩化イソプロペニル]
C3H5Cl
引火点 −20℃
爆発範囲 2.5%∼12%
沸点 23℃
引火性が強い。
無色の液体
水と混和しない。
体内への摂取又は吸入は有毒である。
蒸気は皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
アルミニウムと接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
コーティング液
(車体の下塗り、ドラム
等容器のライニングな
どの表面処理用のも
の)
(引火点が−18℃未満
のもの)
引火点 −18℃未満
水との混和性は組成により定まる。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
クロトニレン
[2-ブチン又はジメチル
アセチレン]
C4H6
引火点 −53℃
爆発範囲 1.4%∼
沸点 27℃
引火性が強い。
無色の液体
水と混和しない。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
シクロヘキサン
[ヘキサヒドロベンゼン
又はヘキサメチレン]
C6H12
引火点 −18℃
爆発範囲 1.2%∼8.4%
沸点 80.74℃
蒸気圧 16.2KPa/121.6mmHg (30℃)
蒸気比重 2.9
TLV-TWA 100 ppm
引火性が強い。
無色の甘い芳香臭を有する流動性の液体。
水と混和しない。
比重 0.778(20℃)
皮膚、目及び粘膜をわずかに刺激する。
高濃度では麻酔性を有する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
シクロヘキセン
(引火点が−18℃未満
のもの)
[テトラヒドロベンセン]
C6H10
引火点 −18℃未満
沸点 83℃
蒸気圧 8.9 kPa/66.75mmHg(20℃)
TLV-TWA 300 ppm
引火性が強い。
無色の芳香臭を有する液体。
水と混和しない。
比重 0.8098(20℃)
皮膚、目及び粘膜をわずかに刺激する。
(反応)
爆発性過酸化物を生成することがある。
(火災時)
粉末、水噴霧、泡、CO2消火剤
別表5-4
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 シクロペンタン
[ペンタメチレン]
C5H10
爆発範囲 1.4%∼8.0%
引火点 −18℃未満
沸点 49℃
蒸気圧 45kPa/562.5mmHg(20℃)
TLV-TWA 600 ppm
引火性が強い。
無色の刺激臭を有する液体。
水と混和しない。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
高濃度では麻酔性を有する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
シクロペンテン
C5H8
引火点 −30℃
沸点 44℃
蒸気圧 380mmHg(25℃)
引火性が強い。
無色の液体
水と混和しない。
比重 0.7457(20℃)
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
麻酔性を有する。
蒸気圧 380mmHg(25℃)
引火性が強い。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
ジエトキシメタン
(引火点が−18℃未満
のもの)
[ジエチルホルマール又
はエチラール]
C5H12O2
引火点 −18℃未満
引火性が強い。
無色の液体
水と混和する。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
ジエチルアミン
C4H11N
爆発範囲 1.7%∼10.1%
引火点 −39℃
沸点 55.5℃
蒸気圧 25.9kPa/194.25mmHg(20℃)
TLV-TWA 5ppm
TLV-STEL 15 ppm
引火性が強い。
無色の液体で、アンモニア臭を有する。
水と混和する。強いアルカリ性。
体内への摂取は有害である。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
高濃度の蒸気は肺に危険な炎症を引き起こす。
(反応)
強酸化剤と接触とすると激しく反応する。
ニトロシアノフラザンと接触すると即時に爆発する。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
別表5-5
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 ジエチルエーテル
[エーテル又はエチル
エーテル]
C4H10O
引火点 −40℃
爆発範囲 1.7%∼48%
沸点 34℃
蒸気圧 58.6 kPa/439.5mmHg(20℃)
TLV-TWA 400 ppm
TLV-STEL 500 ppm
無色で揮発性を有し、流動性を有する液体で、芳香臭を有する。
引火性が非常に強い。
水と混和しない。
比重 0.714(20℃)
強い麻酔性がある。
静電気によって容易に着火するおそれがある。
(反応)
エーテル類は、酸素の存在下において、又は長期間の保存若しくは日光にさらされることに
より不安定な過酸化物が形成されることがあり、それらは自然に又は熱せられると爆発する
おそれがある。
ハロゲン、ハロゲン間化合物、イオウ化合物、酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
ジイソプロピルエーテル
[イソプロピルエーテル
又は2-イソプロポキシ
プロパン]
C6H14O
引火点 −29℃
爆発範囲 1.1%∼21%
沸点 69℃
蒸気圧 15.9 kPa/119.25mmHg(20℃)
TLV-TWA 250 ppm
TLV-STEL 310 ppm
引火性が強い。
無色の液体で、エーテル臭を有する。
水と混和しない。
比重 0.7258(20℃)
強い麻酔性を有する。
静電気によって容易に着火するおそれがある。
(反応)
エーテル類は、酸素の存在下において、又は長期間の保存若しくは日光にさらされることに
より不安定な過酸化物が形成されることがあり、それらは自然に又は熱せられると爆発する
おそれがある。
(火災時)
AFFF、粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
1,1-ジメトキシエタン
(引火点が−18℃未満
のもの)
[エチリデンジメチル
エーテル又はジメチル
アセタール]
C4H10O2
引火点 −18℃未満
引火性が強い。
無色の強い芳香臭を有する液体。
水と混和する。
毒性は低い。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
別表5-6
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 ジメチルアミン(水溶液)
(引火点が−18℃未満
のもの)
C2H7N
引火点 −18℃未満
爆発範囲 2.8%∼14.4%
沸点 51℃
蒸気圧 26.3 kPa/197.25mmHg(20℃)
蒸気比重 1.6(空気1)
TLV-TWA 5 ppm
TLV-STEL 15 ppm
引火性が強い。
引火性ガスの水溶液で、アンモニア臭を有する。
60%水溶液は、
引火点 −32℃
沸点 36℃
水と混和する。
強いアルカリ性。
吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
(反応)
強酸化剤、水銀と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消化剤
2,3-ジメチルブタン
[ジイソプロピル]
C6H14
引火点 −29℃
爆発範囲 1.2%∼7.0%
沸点 58℃(760mmHg)
蒸気圧 200mmHg(21℃)
引火性が強い。
無色の液体
水と混和しない。
比重 0.6616(20℃)
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
高濃度では麻酔性を有する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
硫化ジメチル
[硫化メチル]
C2H6S
爆発範囲 2.2%∼19.7%
引火点 −37℃
沸点 37.3℃
蒸気圧 53.2 kPa/399mmHg(20℃)
TLV-TWA 10 ppm
引火性が非常に強い。
無色の液体で、不快臭を有する。
水と混和しない。
比重 0.8483(20℃)
火災に包まれると毒性を有するガスが発生する。
高濃度では麻酔性を有する。
(反応)
酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
別表5-7
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 ジノルマルプロピルエー
テル
(引火点が−18℃未満
のもの)
[1-プロポキシプロパン
又はノルマルプロピル
エーテル]
C6H14O
引火点 −21℃(純品)
爆発範囲 1.7%∼
沸点 88℃∼90℃
蒸気圧 8.33 kPa/62.475mmHg(25℃)
無色の液体
水と混和しない。
比重 0.7466(20℃)
高濃度では麻酔性を有する。
(火災時)
泡、粉末、CO2消火剤。水は不可。
ジビニルエーテル
(安定剤入りのもの)
[ジビニルオキサイド又
はビニルエーテル]
C4H6O
引火点 −30℃
爆発範囲 1.7%∼27%
沸点 30℃
無色透明の液体で、特有の臭気を有する。
引火性が強い。
水と混和しない。
比重 0.774
強い麻酔性を有する。
静電気によって容易に着火するおそれがある。
(反応)
エーテル類は、酸素の存在下において、又は長期間の保存若しくは日光にさらされることに
より不安定な過酸化物が形成されることがあり、それらは自然に又は熱せられると爆発する
おそれがある。
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
エーテル類
(引火点が−18℃未満
のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く。)
引火点 −18℃未満
引火性が強い。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
エチルアミン(水溶液)
(濃度が70質量%以下
のもの)
(引火点が−18℃未満
のもの)
[アミノエタン又はモノエ
チルアミン]
C2H7N
爆発範囲 3.5%∼14%
引火点 −18℃未満
沸点 17℃(純品)
蒸気圧 1050mmHg
TLV-TWA 5ppm
TLV-STEL 15ppm
引火性が強い。
アンモニア臭を有する可燃ガスの水溶液
水と混和する。
吸入は有毒である。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
(反応)
酸化物質と接触すると激しく反応する。
強還元剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
別表5-8
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 酸化エチレンと酸化プ
ロピレンの混合物
(酸化エチレンの含有率
が30質量%以下のも
の)
C2H4O/C3H6O
引火点 −18℃未満
爆発範囲 2.2%∼55%
沸点 23℃∼28℃
引火性が非常に高い。
無色の揮発性及びエーテル臭を有する液体
水と混和する。
アルミニウムを腐しょくする。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
目及び粘膜を刺激する。
(反応)
アルコール、メルカプタン、過塩素酸塩マグネシウムと接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
ギ酸エチル
[メタン酸エチル]
C3H6O2
引火点 −20℃
爆発範囲 3.5%∼16.5%
沸点 54℃
蒸気圧 25.6 kPa/192mmHg(20℃)
TLV-TWA 100 ppm
引火性が強い。
無色の液体で、芳香臭を有する。
水と混和しない。
比重 0.9168(20℃)
皮膚、目。粘膜に刺激性がある。
(反応)
強酸化剤、酸、塩基と接触すると激しく反応する。
(火災時)
泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
エチルメルカプタン
[エタンチオール、
エチルハイドロサルファ
イド又はエチルチオア
ルコール]
C2H6S
引火点 −45℃
爆発範囲 2.8%∼18.2%
沸点 35℃
蒸気圧 529mmHg
TLV-TWA 0.5ppm
引火性が非常に強い。
強い不快臭を有する揮発性の液体
水と混和しない。
比重 0.83907(20℃)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
(反応)
酸化剤と接触すると激しく反応する。
強酸と接触すると硫化水素、イオウ酸化物など有毒な気体を生成する。
(火災時)
粉末、泡、CO2消火剤
亜硝酸エチル
(アルコール溶液)
(引火点が−18℃未満
のもの)
C2H5NO2
爆発範囲 3%∼50%(純品)
引火点 −18℃未満
沸点 17℃(純品)
引火性が非常に強い。
亜硝酸エチルのアルコール溶液
エーテル様の芳香を有し、極めて揮発性が高い。
水と全量又はある程度の量まで混和する。
空気、光、水又は熱にさらされると分解して、有毒な亜硝酸ガスが発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
亜硝酸エチルを吸入すると、少量でも速やかに心臓に影響を与え、危険となる。
純粋な亜硝酸エチルの運送は禁止されている。
(反応)
酸、酸性霧と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
別表5-9
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 エチルプロピルエーテ
ル
[1-エトキシプロパン]
C5H12O
引火点 −18℃未満
爆発範囲 1.7%∼9.0%
引火性が強い。
無色の揮発性を有する液体
水と混和する。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
フラン
[フルフラン]
C4H4O
引火点 −18℃未満
爆発範囲 1.3%∼14.3%
沸点 31℃
蒸気圧 600mmHg
引火性が非常に強い。
無色のエーテルのような強い臭気を有する液体
水と混和しない。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
(反応)
酸化剤、酸と接触すると激しく反応する。
空気と接触すると、爆発性過酸化物を生成することがある。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
ヘキサジエン
(引火点が−18℃未満
のもの)
[1,4-ヘキサジエン、
1,5-ヘキサジエン等]
C6H10
引火点 −18℃未満
爆発範囲 2%∼6.1%
無色の液体
引火性が強い。
1,4-ヘキサジエンは、
引火点 −25℃
1,5-ヘキサジエンは、
引火点 −27℃
水と混和しない。
吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、CO2消火剤
ヘキサン
[ネオヘキサン、
2-メチルペンタン、
3-メチルペンタン等]
C6H14
引火点 −18℃未満
爆発範囲 1.1%∼7.5%
蒸気圧 17 kPa/127.5mmHg(20℃)
TLV-TWA 50ppm、176mg/m3
引火性が強い。
無色でかすかな臭気を有する揮発性の液体
ノルマルヘキサンは、
引火点 −22℃
沸点 69℃
ネオヘキサンは、
引火点 −48℃
沸点 50℃
水と混和しない。
皮膚、目及び粘膜をわずかに刺激する。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
別表5-10
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 1-ヘキセン
[アルファヘキシレン]
C6H12
引火点 −18℃未満
爆発範囲 1.2%∼6.9%
蒸気圧 18.7 kPa/140.25mmHg(20℃)
沸点 63℃
引火性が非常に強い。
無色の液体
水と混和しない。
比重 0.6731(20℃)
皮膚、目及び粘膜をわずかに刺激する。
(反応)
酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
泡、粉末、CO2消火剤
炭化水素類
(引火点が−18℃未満
のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く。)
引火点 −18℃未満
引火性が強い。
水との混和しない。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
イソブチルアルデヒド
[イソブタナール]
C4H8O
引火点 −24℃
爆発範囲 1%∼12%
蒸気圧 15.3 kPa/1140.75mmHg(20℃)
沸点 63℃∼64℃
引火性が強い。
特有の刺激臭を有する無色の液体
水と混和しない。
比重 0.7938(20℃)
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
酸化剤、強還元剤、強塩基と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
イソシアネート類又はそ
の溶液
(引火性かつ毒性のも
の)
(引火点が−18℃未満
のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く。)
イソヘプテン
(引火点が−18℃未満
のもの)
CNO
引火点 −18℃未満
引火性が強い。
水反応性。
刺激臭を有する有毒な液体
水と混和せず、反応して炭酸ガスを生じる。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
蒸気を吸入すると喘息症状を起こす。
(反応)
アミン、アルデヒド、アルコール、アルカリ金属、ケトン、メルカプタン、強酸化剤、水素化合
物、石炭酸、過酸化物と接触すると激しく反応する。
(火災時)
泡(アルコール泡)、粉末、CO2
C7H14
引火点 −18℃未満
引火性が強い。
無色の液体
水と混和しない。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
別表5-11
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 イソヘキセン
C6H12
引火点 −18℃未満
爆発範囲 1.2∼7.0%
引火性が強い。
沸点 54℃∼69℃
無色の液体
水と混和しない。
比重 0.6532(20℃)
蒸気は目を刺激する。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
イソペンテン
(イ)2-メチル-1-ブテン
(ロ)3-メチル-1-ブテン
[アルファイソアミレン]
(ハ)2-メチル-2-ブテン
C5H10
引火点 −18℃未満
引火性が強い。
無色の不快臭ある揮発性液体
水と混和しない。
比重 0.6213(25℃)
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
イソプレン
(安定剤入りのもの)
[2-メチル-1,3-ブタジエ
ン]
イソプロピルアミン
[2-アミノプロパン]
C5H8
引火点 −48℃
爆発範囲 1.5%∼9.7%
沸点 34℃
蒸気圧 53.2 kPa/399mmHg(20℃)
引火性が非常に強い。
蒸気に接触すると咳、鼻腔、咽頭の灼熱感と眼の痛み。
無色の揮発性を有する液体
水と混和しない。
比重 0.681(20℃)
皮膚、目及び粘膜に刺激がある。
(反応)
強酸化剤、強還元性物質、強酸、強塩基、酸塩化物、アルコールと接触すると反応する。
爆発性過酸化物を生成しやすい。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
C3H9N
爆発範囲 2.3%∼10.4%
引火点 −37℃
沸点 32℃
蒸気圧 63.7 kPa/477.75mmHg(20℃)
引火性が非常に強い。
無色のアンモニア臭を有する揮発性液体
水と混和する。
体内への摂取は有害である。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
(反応)
強酸化剤、酸、酸無水物、酸塩化物接触すると反応する。
ニトロパラフィン、ハロゲン炭化水素、酸化剤などと接触すると激しく反応する。
加熱分解すると窒素酸化物、シアン化水素を生成する。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
別表5-12
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 医薬品(液体)
(引火性かつ毒性のも
の)
(引火点が−18℃未満
のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く。)
引火点 −18℃未満
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
この溶液又は混合物の引火性液体成分の化学名だけをカッコに入れて品名の後に表示す
ること。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
メルカプタン類又はメル
カプタン混合物(液体)
(引火性のもの)
(引火点が−18℃未満
のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く。)
引火点 −18℃未満
引火性が強い。
水反応性。
無色から黄色の液体で、ニンニク臭がありそれは着臭性のある全ての貨物に影響するおそ
れがある。
水と混和しない。
(反応)
水、蒸気、酸と接触すると反応する。
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、黒鉛、乾燥砂
水の使用不可。
メルカプタン類又はメル
カプタン混合物(液体)
(引火性かつ毒性のも
の)
(引火点が−18℃未満
のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く。)
引火点 −18℃未満
水反応性。
無色から黄色の液体で、ニンニク臭がある。
水と混和しない。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
メチラール
[ジメトキシメタン、ホル
マール又はホルムアル
デヒドジメチルアセター
ル]
C3H8O2
爆発範囲 3.6%∼12.6%
引火点 −28℃
沸点 42℃
蒸気圧 44kPa/330mmHg(20℃)
TLV-TWA 1000 ppm
引火性が強い。
無色の揮発性液体で、クロロホルム臭がある。
水と混和する。
皮膚との接触又は吸入は刺激がある。
(反応)
強酸化剤と接触すると活発に反応する。
爆発性過酸化物を生成することがあると推測される。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
メチルターシャリーブチ
ルエーテル
(CH3)3COCH3 / C5H12O
爆発範囲 1.7%∼8.4%
引火点 −18℃未満
沸点 55℃
蒸気圧 27kPa/202.5mmHg(20℃)
TLV-TWA 50ppm A3
無色の液体
水と混和しない。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
別表5-13
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 ギ酸メチル
C2H4O2 / HCOOCH3
爆発範囲 5.0%∼22.7%
引火点 −32℃
沸点 32℃
蒸気圧 64kPa/480mmHg(20℃)
TLV-TWA 100 ppm
TLV-STEL 150 ppm
引火性が非常に高い。
無色の液体で、芳香臭を有する。
水と混和する。
粘膜に刺激がある。
(反応)
酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
2-メチルフラン
C5H6O
引火点 −30℃
沸点 63∼ 66℃
蒸気圧 156mmHg(25℃)
引火性が強い。
無色の甘味臭を有する液体
水と混和しない。
火炎に包まれると毒性を有するガスが発生する。
体内への摂取又は吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
酸化物質と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
メチルペンタジエン
C6H10
引火点 −18℃未満
沸点 77℃
蒸気圧 140mmHg(25℃)
引火性が強い。
無色の液体
水と混和しない。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
メチルプロピルエーテル
[1-メトキシプロパン]
C4H10O
爆発範囲 2.0%∼
引火点 −18℃未満
沸点 39℃
蒸気圧 465mmHg(25℃)
引火性が強い。
無色のエーテル臭を有する揮発性液体
ある程度の量までは水と混和する。
麻酔性を有する。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
別表5-14
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 ニトリル類
(引火性かつ毒性のも
の)
(引火点が−18℃未満
のもの)
[有機シアン化物類]
(他に品名が明示され
ているものを除く。)
引火点 −18℃未満
引火性が強い。
毒性の蒸気を発する液体
酸又は酸の蒸気と反応して、高度の毒性及び引火性を有するシアン化水素を生じる。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
(反応)
強酸化酸と混和すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
ニトロセルロース(溶
液)
(窒素量が12.6質量%
以下でニトロセルロース
の含有率が55質量%以
下のもの)
(引火点が−18℃未満
のもの)
[硝酸セルロース、コロ
ジオン綿、ラッカーベー
ス、硝化綿又はピロキ
シリン]
C12H21NO13
引火点 −18℃未満
蒸気圧 1.41E-017mmHg(25℃)
火炎に包まれると毒性を有する亜硝酸の煙霧が発生する。
(反応)
水素化物、硫化物、窒化物などの還元剤と混和すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、CO2、水噴霧、泡(耐アルコール泡)
ニトログリセリン混合物
(液体)
(安定化したもの)
(引火性のもの)
(ニトログリセリンの含
有率が30質量%以下の
もの)
(引火点が−18℃未満
のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く。)
(船積地を管轄する地
方運輸局長が適当と認
めるものに限る。)
C3H5N3O9
引火点 −18℃未満
沸点 260℃
蒸気圧 0.00025mmHg
TVL-TWA 0.05ppm
爆発性が強い。
これらの物質は、主官庁が運送に供される輸送物に対する試験シリーズ2及び6(c)の試験
(危険物輸送に関する国連勧告の試験及び判定基準のマニュアルを参照)を実施した結果
に基づき許可した場合を除き、このクラスに分類し運送してはならない。
(火災時)
粉末、水噴霧、泡、CO2消火剤
塗料
(引火点が−18℃未満
のもの)
[ペイント、ラッカー、エ
ナメル、ステイン、シェ
ラック溶液、ワニス、つ
や出し液、充てん液、
ラッカーベース液、シン
ナー等]
引火点 −18℃未満
引火性が非常に強い。
水との混和性は組成により定まる。
容器等級が1に該当するものは、この名称で運送しないこと。
窒素量が12.6質量%以下であれば、ニトロセルロースを20質量%以下含んでいても良い。
別表中の他の品名で特定できるものは、この品名で運送してはならない。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、CO2消火剤、水噴霧、泡
別表5-15
別表第5(引火性液体類)
品 名
ペンタン
(液体)
[2-メチルブタン等]
(ネオペンタンを除く。)
1-ペンテン
[ノルマルアミレン]
事 項 C5H12
爆発範囲 1.4%∼8.0%
引火点 −18℃未満
沸点 36℃
蒸気圧 53.3 kPa/399.75mmHg(18.5℃)
TLV-TWA 600 ppm
引火性が強い。
無色のパラフィン臭を有する液体
ノルマルペンタンは、
沸点 36℃
イソペンタン(2-メチルブタン)は、
沸点 28℃
水と混和しない。
比重 0.6262(20℃)
皮膚、目及び粘膜をわずかに刺激する。
高濃度では麻酔性を有する。
(反応)
過酸化物、硝酸塩、過塩素酸塩などの強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
C5H10
引火点 −20℃
爆発範囲 1.4%∼8.7%
沸点 30℃
蒸気圧 635mmHg(25℃)
引火性が強い。
無色の不快臭を有する揮発性の液体
水と混和しない。
比重 0.6405(20℃)
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
高濃度では麻酔性を有する。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
消火剤(泡、粉末、CO2)は使用不可。
石油類
(引火点が−18℃未満
のもの)
(イ)タービンエンジン用
航空燃料
[航空用ガソリン]
(ロ)原油
引火点 −18℃未満
爆発範囲 0.6%∼8.7%
沸点 14℃以上
水と混和しない。
(火災時)
粉末、CO2消火剤、水噴霧、泡
ガソリン
[モータースピリット又は
ペトロール]
引火点 −18℃未満
爆発範囲 0.6%∼8.7%
沸点 14℃以上
TLV-TVA 300 ppm
TLV-STEL 500 ppm A3
引火性が強い。
水と混和しない。
混合されている有機鉛は猛毒性なので、素手で取り扱わない。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
ガソリン
(加鉛したもの)
引火点 −18℃未満
爆発範囲 0.6%∼8.7%
沸点 14℃以上
水と混和しない。
別表5-16
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 石油蒸留物又は石油製
品
(引火点が−18℃未満
のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く。)
引火点 −18℃未満
爆発範囲 0.6%∼8.7%
沸点 14℃以上
水と混和しない。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
印刷用インク
(引火点が−18℃未満
のもの)
引火点 −18℃未満
顔料を溶かすか懸濁させた流動体又は粘ちょうな液体
水との混和性は溶剤により定まる。
引火性が強い。
窒素量が12.6質量%以下のものであれば、ニトロセルロースを20質量%以下含んでいても
良い。
別表中の他の品名で特定できるものは、この品名で運送してはならない。
(火災時)
粉末、CO2s消火剤、水噴霧、泡(耐アルコール泡)
プロピルメルカプタン
[プロパンチオール又は
プロピルチオアルコー
ル]
C3H8S
引火点 −18℃未満
沸点 53℃∼67℃
蒸気圧 154mmHg(25℃)
無色又は黄色の強い不快臭を有する液体
水と混和しない。
(反応)
酸化剤、還元剤、強酸、強塩基と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、泡、CO2消火剤
プロピオンアルデヒド
[プロピルアルデヒド又
はプロパナール]
C3H6O
爆発範囲 2.3%∼21%
引火点 −18℃未満
沸点 49℃
蒸気圧 31.3kPa/234.75mmHg(20℃)
TLV-TWA 20ppm
引火性が強い。
無色、窒息性の刺激臭を有する液体
水と混和する。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
酸、塩基、アミン、酸化剤の影響下で重合すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
プロピルアミン
[1-アミノプロパン又は
モノプロピルアミン]
C3H9N
爆発範囲 2.0%∼10.4%
引火点 −18℃未満
沸点 48℃
蒸気圧 32.9kPa/246.75mmHg(20℃)
無色、強いアンモニア臭の液体
水と混和する。
吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
(反応)
酸化剤や水銀と接触すると激しく反応する。
ハロゲン化炭化水素、アルコール、ある種のニトロパラフィン他多くの化合物と激しく反応す
る。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
別表5-17
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 酸化プロピレン
[1,2-エポキシプロパ
ン]
C3H6O
爆発範囲 2%∼22%
引火点 −18℃未満
沸点 34℃
蒸気圧 59kPa/442..5mmHg(20℃)
TLV-TWA 2ppm A3
引火性が非常に強い。
無色のエーテル臭を有する揮発性液体
ある程度の量までは水と混和する。
蒸気は皮膚、目及び呼吸器を刺激する。
皮膚への接触は希釈されたものの方が刺激性が強い。
(反応)
塩基、酸、金属塩化物の影響を受け重合すると激しく反応する。
塩素、アンモニア、強酸化剤、酸と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
樹脂液
(引火点が−18℃未満
のもの)
引火点 −18℃未満
引火性が強い。
水との混和性は組成により定まる。
(反応)
十分に加熱して空気、酸素、用酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
テトラヒドロフラン
(引火点が−18℃未満
のもの)
C4H8O
爆発範囲 1.5%∼12%
引火点 −18℃未満
沸点 66℃
蒸気圧 19.3 kPa/144.75mmHg(20℃)
TLV-TWA 50 ppm
TLV-STEL 100 ppm 皮膚 A3
引火性が強い。
無色の液体で、エーテル臭を有する。
水と混和する。
蒸気は皮膚、目及び呼吸器を強く刺激する。
(反応)
強酸化剤、強塩基、ある種のハロゲン化金属と接触すると激しく反応する。
爆発性過酸化物を生成することがある。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
テトラメチルシラン
C4H12Si
引火点 −18℃未満
沸点 27℃
蒸気圧 718mmHg(25℃)
無色の揮発性を有する液体
水と混和しない。
体内への摂取又は吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
酸素やその他の酸化剤と接触すると激しく反応する。
アルコールと反応する。
(火災時)
泡、粉末、CO2消火剤
別表5-18
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 トリメチルアミン(水溶
液)
(濃度が30質量%を超
え50質量%以下のも
の)
(引火点が−18℃未満
のもの)
C3H9N
引火点 −18℃未満
蒸気圧 67kPa/502.5mmHg(20℃)
TLV-TWA 5ppm
TLV-STEL 15ppm
引火性が非常に強い。
アンモニア臭を有する可燃ガスの水溶液
引火点は溶解しているガスの濃度による。
水銀と爆発的に反応するおそれがある。
水と混和する。
45%トリメチルアミン水溶液は、
引火点 −45℃
沸点 30℃
吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
(反応)
水銀、酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
トリメチルクロロシラン
C3H9ClSi
引火点 −18℃未満
爆発範囲 1.8%∼6.0%
沸点 57℃
蒸気圧 26.7 kPa(200.25mmHg) 20℃
無色、塩化水素に似た刺激臭を持つ液体
引火性が強い。
水と混和しない。
湿気により容易に加水分解して、毒性かつ腐しょく性を有する塩化水素が発生する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
(反応)
アルコール、アミンと接触すると激しく反応する。
水と接触すると激しく反応し、塩化水素を生成する。
(火災時)
AFFF、CO2消火剤、乾燥砂、特殊粉末消火剤
水系消火薬剤は不可。水は不可。
エチルビニルエーテル
(安定剤入りのもの)
C4H8O
爆発範囲 1.7%∼28%
引火点 −18℃未満
沸点 33℃
蒸気圧 57kPa/427.5mmHg(20℃)
引火性が強い。
無色の液体
水と混和しない。
比重 0.7589(20℃)
皮膚、粘膜に軽い刺激作用がある。
(反応)
極めて反応性が強く、重合するおそれがある。
酸化剤、酸と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
別表5-19
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 塩化ビニリデン
(安定剤入りのもの)
[1,1-ジクロロエチレン]
C2H2Cl2
爆発範囲 6.5%∼15.5%
引火点 −28℃
沸点 32℃
蒸気圧 66.5kPa/500mmHg(20℃)
TLV-TWA 5 ppm
引火性が非常に強い。
無色から淡黄色の揮発性を有する液体で、甘い臭気を有する。
水と混和しない。
比重 1.2129(20℃)
蒸気は皮膚、目、粘膜を刺激する。
(反応)
加熱や酸素、日光、銅、アルミニウムの影響により容易に重合し爆発性過酸化物を生成しや
すい。
加熱や炎と接触すると爆発することがある。
酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、水噴霧、泡、CO2消火剤
ジルコニウム
(引火性液体中に懸濁
したもの)
(引火点が−18℃未満
のもの)
Zr
引火点 −18℃未満
沸点 3577℃
TLV-TWA 5 mg/m3
TLV-STEL 10 mg/m3 A4
可燃性。
ジルコニウムの微粉末を引火性液体中に懸濁したもの。
水と混和しない。
漏れた液は自然発火しやすい。
(反応)
加熱すると、ホウ砂、四塩化炭素と激しく反応する。
加熱すると、アルカリ金属ヒドロキシドと爆発的に反応する。
(火災時)
乾燥砂、粉末
その他の低引火点引火
性液体
(他の危険性を有しない
もの)
C4H11N
引火点 −18℃未満
沸点 44∼46℃
蒸気圧 372mmHg(25℃)
引火点が−18℃未満の液体で、他の分類に属さず、他に品名が明示されていないもの。
(火災時)
泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
その他の低引火点引火
性液体
(腐しょく性のもの)
C5H8O
引火点 −18℃未満
沸点 136℃
蒸気圧 0.75kPa/5.625mmHg(20℃)
引火点が−18℃未満の腐しょく性を有する液体で、
他の分類に属さず、他に品名が明示されていないもの。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
その他の低引火点引火
性液体
(毒性かつ腐しょく性の
もの)
引火点 −18℃未満
引火性が非常に強い。
引火点が−18℃未満の毒性及び腐しょく性を有する液体で、他の分類に属さず、他に品名
が明示されていないもの。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
(火災時)
泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
その他の低引火点引火
性液体
(毒性のもの)
引火性が非常に強い。
引火点が−18℃未満の毒性を有する液体で、他の分類に属さず、他に品名が明示されてい
ないもの。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
(火災時)
泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
別表5-20
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 アセタール
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
[アセトアルデヒドジエチ
ルアセタール、エチリデ
ンジエチルエーテル又
は1,1-ジエトキシエタ
ン]
C6H14O2
引火点 −18℃∼23℃
爆発範囲 1.6%∼10.4%
沸点 103℃
蒸気圧 2.7 kPa/20.25mmHg(20℃)
引火性が強い。
無色の芳香臭を有する揮発性液体
水と混和する。
(反応)
酸化剤と接触すると激しく反応する。
光、空気の影響下、爆発性過酸化物を生成することがある。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
アセトン油
C4H9N3S
引火点 −4℃∼8℃
引火性が強い。
淡黄色から褐色の油状の液体
水と混和しない。
(反応)
過酸化物、塩化鉄、硫化物などの酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、泡(アルコール泡)、CO2消火剤
アセトン溶液類
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
[ジメチルケトン又は2プロパノン]
C3H6O
引火点 −18℃∼23℃
沸点 56℃
蒸気圧 24 kPa/180mmHg(20℃)
蒸気比重 2.0(空気1)
TLV-TWA 500 ppm
TLV-STEL 750 ppm A4
引火性が強い。
無色透明の液体で、特有のハッカ臭を有する。
水と混和する。
(反応)
酢酸、硝酸、過酸化水素などの強酸化剤と接触すると激しく反応することがある。
塩基性条件でクロロホルム、ブロモホルムと激しく反応する。
(火災時)
粉末、泡(アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
塩化アセチル
[塩化エタノイル]
C2H3ClO
引火点 5℃
沸点 51℃
蒸気圧 32 kPa(240mmHg) 20℃
無色、発煙性の液体
引火性が強い。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
(反応)
水、アルコール、酸、塩基、ある種の金属粉末、その他多くの化合物と接触すると激しく反応
する。
水と激しく反応し、白い煙霧の刺激性かつ腐しょく性を有する塩化水素ガスが発生する。
水分の存在下では、大部分の金属を激しく腐しょくする。
(火災時)
粉末、CO2消火剤
水系消火薬剤は不可。水は不可
別表5-21
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 アセトニトリル
[シアン化メチル]
C2H3N
引火点 12.8℃
爆発範囲 3.0%∼16.0%
沸点 82℃
蒸気圧 9.7 kPa/72.75mmHg(20℃)
TLV-EWA 20 ppm 皮膚 A4
無色の揮発性の液体
水と混和する。
火炎に包まれると、極めて有毒なシアン化物の煙霧が発生する。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
アクリロニトリル
(安定剤入りのもの)
[プロペンニトリル又は
シアン化ビニル]
CH2=CH-CN
引火点 −5℃
爆発範囲 3%∼17%
沸点 77.3℃
蒸気圧 11.0 kPa/82.5mmHg(20℃)
蒸気比重 1.8(空気1)
TLV-TWA 2 ppm 皮膚 A3
引火性が強い。
無色の流動性及び弱い刺激臭を有する液体
ある程度の量までは水と混和する。
水溶性 7.35%(20℃)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
他の化学薬品に対しては通常漏えいを防止できるような容器を用いても漏えいするおそれ
がある。
(反応)
強酸、強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、CO2消火剤、水噴霧、泡
接着剤
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
引火点 −18℃∼23℃
引火性が非常に強い。
ゴム類、樹脂等の液体であって、通常溶剤のために揮発性が強い。
水との混和性は溶剤により定まる。
37.8℃で15分間、完全に開いている船積み用容器を横に倒しておいても、内容物が流れ出
さないようなものは危険物でない。
(火災時)
泡、粉末、CO2消火剤
航空機の油圧装置用作
動油タンク
(M86燃料(無水ヒドラジ
ンとモノメチルヒドラジン
の混合物)を含むもの)
引火点 −18℃以上23℃未満
引火性が強い。
この混合液は水と混和し、酸化性物質と危険な反応を起こすおそれがある。
この混合液の体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
無水ヒドラジンとモノメチルヒドラジンの混合物(M86燃料)を内臓して、完全なユニットとして
航空機に取り付けるように設計された航空機の油圧装置用作動油タンクは、次のいずれか
の要件を満足しなければならない。
1.管から作ったアルミニウム製の耐圧容器で、頭部を溶接したものであること。この容器内
にある燃料の主容器は溶接したアルミニウム製の袋で、その最大内容積は46ℓとする。外容
器の最小耐圧強度はケージ圧で1275kパスカル、最小破裂圧は同じく2755kパスカルである
ように設計されたものであること。漏れ試験を製造中及び船積み前に行い、漏れを認めない
こと。全内部ユニットを、すべての取り付け場所を完全に保護した強靱な密閉金属容器に納
め、バーミキュライト等の不燃性の緩衝剤で確実に包むこと。1ユニット及び1包装当たりの燃
料の最大量は42ℓとする。
2.ユニットはアルミニウムの耐圧容器であること。この容器内にある燃料の主容器は溶接で
気密に密封した燃料室で、最大内容積46ℓの弾性重合体の袋からなること。外容器の最小
外耐圧強度はケージ圧で2860kパスカル、最小破裂圧は同じく5170kパスカルであるように
設計されたものであること。全内部ユニットを、すべての取り付け場所を完全に保護した強靱
な密閉金属容器に納め、バーミキュライト等の不燃性の緩衝剤で確実に包むこと。1ユニット
及び1包装当たりの燃料の最大量は42ℓとする。
(火災時)
泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
別表5-22
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 アルコレート類(アル
コール溶液)
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く。)
引火点 −18℃以上23℃未満
引火性が強い。
水反応性。
無色の溶液
水と激しく反応する。
(反応)
酸と接触すると激しく反応する。
(火災時)
泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
アルコール飲料
(エタノールの含有率が
70%を超えるもの)
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
引火点 −13℃∼23℃
引火性。
アルコール飲料として製造されたエタノール水溶液
水と混和する。
エタノールの含有率が70%を超える飲料アルコール類及びリキュール類に適用される。
(火災時)
泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
アルコール類
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く。)
引火点 −18℃∼23℃
引火性が非常に強い。
(反応)
アルカリ金属、窒化物、強還元剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、CO2消火剤、水噴霧、泡(耐アルコール泡)
アルコール類
(引火性かつ毒性のも
の)
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く。)
引火点 −18℃∼23℃
引火性が強い。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
(反応)
アルカリ金属、窒化物、強還元剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
アルデヒド類
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く。)
引火点 −18℃∼23℃
引火性が強い。
(反応)
窒素、ジアゾ化合物、窒化物、ジチオカルバミン酸、強還元剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
アルデヒド類
(引火性かつ毒性のも
の)
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く。)
引火点 −18℃∼23℃
引火性が強い。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
(反応)
窒素、ジアゾ化合物、窒化物、ジチオカルバミン酸、強還元剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
酢酸アリル
[3-アセトキシプロペン]
C5H8O2
引火点 14.5℃
引火性が強い。
無色、刺激性のある液体
ある程度の量までは水と混和する。
水溶性 2.8%(20℃)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は刺激性があり、有毒である。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
別表5-23
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 臭化アリル
[ブロモアリレン又は3ブロモプロペン]
C3H5Br
爆発範囲 4.4%∼7.3%
引火点 −1℃
沸点 71.3℃
蒸気圧 142mmHg(25℃)
引火性が強い。
無色から淡黄色の液体で、刺激臭を有する。
水と混和しない。
比重 1.398(20℃)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有害である。
(反応)
酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
アリルエチルエーテル
[3-エトキシ-1-プロペ
ン]
C5H10O
引火点 −11℃
沸点 67.6℃
蒸気圧 153mmHg(20℃)
無色の液体
蒸気は空気より重い。
水と混和しない。
麻酔性を有する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ギ酸アリル
C4H6O2
引火点 −18℃∼23℃
沸点 83.6℃
蒸気圧 75mmHg(25℃)
引火性が強い。
無色の液体
水と混和しない。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は極めて有毒である。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
ヨウ化アリル
C3H5I
引火点 5℃
沸点 103℃
蒸気圧 38.2mmHg(25℃)
引火性が強い。
黄色の刺激臭を有する液体
水と混和しない。
水分の存在下では大部分の金属を腐しょくする。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
アミン類又はポリアミン
類
(引火性かつ腐しょく性
のもの)
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く。)
引火点 −18℃∼23℃
沸点 80℃(760mmHg)
引火性が強い。
無色から黄色の不快臭を有する液体
強い揮発性を有するものもある。
水と混和する。
大部分の金属、特に銅及びその合金を腐しょくする。
火炎に包まれると毒性を有するガスが発生する。
吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
別表5-24
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 ペンタノール
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
[ペンチルアルコール、
アミルアルコール又はメ
チルブタノール]
C5H12O
引火点 −18℃∼23℃
ターシャリーペンチルアルコールの引火点は、
19℃∼21℃
爆発範囲 1.2%∼10.5%
沸点 138℃
蒸気圧 0.13 kPa/1.425mmHg(20℃)
引火性が強い。
無色の強い芳香の臭気を有する液体
水と混和しない。
比重 0.8146(20℃)
エチルアルコールよりわずかに毒性が強い。
(反応)
酸化剤と激しく反応する。
(火災時)
AFFF、泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
ペンチルアミン
(引火点が23℃未満の
もの)
[アミルアミン、ノルマル
アミルアミン、1-ペンチ
ルアミン、ターシャリー
アミルアミン又は3-ペン
チルアミン]
C5H13N
爆発範囲 2.2%∼22%
引火点 −7℃∼23℃
無色透明の液体
1-ペンチルアミンは、
引火点 4℃
3-ペンチルアミンは、
引火点 2℃
沸点 104℃
蒸気圧 30mmHg(25℃)
引火性が強い。
水と混和する。
吸入は有害である。
中毒するとチアノーゼを起こす。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
塩化ペンチル
[塩化アミル又はクロロ
ペンタン]
[1-クロロ-3-メチルブタ
ン、2-クロロ-2-メチル
ブタン等]
C5H11Cl
引火点 −18℃∼23℃
塩化ノルマルペンチルは、
爆発範囲 1.4%∼8.6%
沸点 107.8℃
蒸気圧 32.9mmHg(25℃)
引火性が強い。
無色又は淡褐色の液体で、芳香臭を有する。
水と混和しない。
比重 0.8818(20℃)
皮膚、目及び粘膜に刺激がある。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
別表5-25
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 ペンチルメルカプタン
[アミルメルカプタン又
はペンタンチオール]
C5H12S
引火点 −18℃∼23℃
ターシャリーペンチルメルカプタンは、
引火点 −7℃
ノルマルペンチルメルカプタンは、
引火点 19℃
イソペンチルメルカプタンは、
引火点 18℃
沸点 126.6℃(61.3 kPa)
無色から黄色の液体で、極めて不快なニンニク臭を有する。
水と混和しない。
比重 0.8421(20℃)
引火性が強い。
皮膚、目に刺激がある。
他の薬品の場合には、通常漏えいを防止できるような容器を用いても漏えいするおそれが
ある。
(反応)
酸、塩基、強酸化剤と接触すると反応する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
亜硝酸ペンチル
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
[亜硝酸アミル、亜硝酸
ノルマルペンチル等]
C5H11NO2
引火点 −18℃∼23℃
沸点 104.5℃
蒸気圧 3.97mmHg(25℃)
引火性が強い。
水反応性。
黄色透明の揮発性液体で、果実臭を有する。
水と混和しない。
吸入は有害である。
亜硝酸ノルマルペンチルは、
引火点 10℃
空気、光又は水にさらされると分解して、だいだい色の有毒な亜硝酸の煙霧が発生する。
(反応)
水素化物、硫化物と窒化物を含む還元剤と混合すると激しく反応する
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤。
ベンゼン
[ベンゾール]
C6H6
爆発範囲 1.4%∼8%
引火点 −11℃
沸点 80℃
蒸気圧 10kPa/75mmHg(20℃)
TLV-TWA 0.5 ppm
TLV-STEL 2.5 ppm 皮膚 A1 BEI
引火性が強い。
無色の液体で、特有の臭気を有する。
凝固点は5℃であるが、凝固点より低い温度で引火する。
水と混和しない。
比重 0.8787(15℃)
麻酔性を有する。
本物質にさらされると、重症の慢性中毒を引き起こすおそれがある。
造血組織に損傷を与える。
(反応)
酸化剤、硝酸、硫酸、ハロゲンと接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
別表5-26
別表第5(引火性液体類)
品 名
ベンゾトリフルオライド
[フェニルトリフルオロメ
タン又はトリフルオロメ
チルベンゼン]
事 項 C7H5F3
引火点 12℃
爆発範囲 2.1%∼
沸点 103.46℃
蒸気圧 38.82mmHg(25℃)
引火性が強い。
無色の芳香臭を有する液体
水と混和しない。
比重 1.1886(20℃)
空気中の水分と接触すると毒性かつ腐しょく性を有するフッ化水素が発生する。
吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
酸化剤、強塩基、還元剤と反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
ジシクロヘプタジエン
(安定剤入りのもの)
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
[ビシクロ-[2.2.1]ヘプタ
-2,5ジエン]
C7H8
爆発範囲 1.7%∼6.3%
引火点 −18℃∼23℃
引火性が強い。
無色の揮発性を有する液体
水と混合しない。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
臭化ノルマルブチル
[1-ブロモブタン]
C4H9Br
爆発範囲 2.6%∼6.6%
引火点 13℃
沸点 101.3℃
蒸気圧 42mmHg(25℃)
引火性が強い。
無色から淡黄色の透明な液体
水に溶けない。
比重 1.2685(25℃)
麻酔性を有する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
臭化セコンダリーブチル
[2-ブロモブタン]
C4H9Br
引火点 21℃
沸点 91.4℃(760.0mmHg)
引火性が強い。
無色の芳香臭を有する液体
水と混和しない。
比重 1.2425(25℃)
火炎に包まれると毒性を有する煙霧が発生する。
麻酔性を有する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
2-ブロモエチルエーテ
ル
C4H9BrO
引火点 −18℃∼23℃
引火性が強い。
無色のエーテル臭を有する液体
ある程度の量までは水と混和する。
吸入は有害である。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
別表5-27
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 ブロモメチルプロパン
[イソブチルブロマイド、
ターシャリーブチルブロ
マイド等]
C4H9Br
引火点 −18℃∼23℃
引火性が強い。
無色の液体
水と混和しない。
吸入は有害である。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
臭化セコンダリーペンチ
ル
[2-ブロモペンタン又は
臭化セコンダリーアミ
ル]
C5H11Br
引火点 21℃
引火性が強い。
無色又は黄色の強い臭気を有する液体
水と混和しない。
比重 1.208(20℃)
吸入は有害である。
(反応)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
ブロモプロパン
[臭化プロピル又は臭
化イソプロピル]
C3H7Br
引火点 −18℃∼23℃
沸点 71.0℃(760mmHg)
蒸気圧 13.3 kPa/99.75mmHg(18℃)
引火性が強い
無色の液体
水と混和しない。
比重 1.31(20℃)
火炎に包まれると毒性を有する煙霧が発生する。
吸入は有害である。
(反応)
強塩基、強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
3-ブロモプロピン
[3-ブロモ-1-プロピン
又は臭化プロパルギ
ル]
C3H3Br
爆発範囲 3%∼
引火点 10℃
沸点 87.7∼90℃(760mmHg)
引火性が強い。
無色から淡黄褐色の鋭い臭気を有する液体
蒸気は空気より非常に重い(空気の重さの4.1倍)。
純品は振動に敏感で、密閉された状態で熱せられると激しい爆発と共に分解し、爆ごうを起
こす可能性もある。
衝撃により発火する。
水と混和しない。
比重 1.579(19℃)
吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
強い催涙性を有する。
(火災時)
水噴霧、泡、CO2消火剤、粉末
ブタンジオン
[ジアセチル又はジメチ
ルグリオキサール]
C4H6O2
引火点 6℃
引火性が強い。
黄緑色の液体で強い臭気を有する。
水と混和する。
(反応)
加熱すると、激しく反応することがある。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
別表5-28
別表第5(引火性液体類)
品 名
ブタノール
(引火点が23℃未満の
もの)
[セコンダリーブタノー
ル又はターシャリーブタ
ノール等]
事 項 C4H10O
引火点 11℃∼23℃
セコンダリーブタノールは、爆発範囲 1.7%∼9.8% 水と混和しない。
ターシャリーブタノールは、爆発範囲 2.4%∼8.0% 約25℃で凝固する。水と混和する。
沸点 83℃
蒸気圧 4.1 kPa/30.75mmHg(20℃)
無色の不快臭を有する液体
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
強無機酸と接触すると激しく反応する。
(火災時)
泡、泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
酢酸ブチル
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
C6H12O2
爆発範囲 1.5%∼15%
引火点 −18℃∼23℃
沸点 126.3℃
蒸気圧 15mmHg(20℃)
蒸気比重 4(空気1)
引火性。
無色の液体でパイナップル臭を有する。
水と混和しない。
比重0.8826(20℃)
(反応)
強酸化剤、強酸、強塩基と接触すると激しく反応する。
(火災時)
AFFF、泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
ノルマルブチルアミン
[1-アミノブタン]
C4H11N
爆発範囲 1.7%∼10%
引火点 −9℃
沸点 78℃
蒸気圧 10.9 kPa/81.75mmHg(20℃)
TLV(天井値) 5 ppm 皮膚
引火性が強い。
無色の揮発性及びアンモニア臭を有する液体
水と混和する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
(反応)
強酸化剤、酸と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2
1,2-酸化ブテン
(安定剤入りのもの)
[1,2-酸化ブチレン又は
1,2-エポキシブタン]
C4H8O
引火点 −15℃
爆発範囲 1.5%∼18.3%
沸点 63.3℃
蒸気圧 18.8 kPa/141mmHg(20℃)
引火性が強い。
無色、不快臭を持つ液体
酸、アルカリ及び酸化剤と激しく反応する。
水と混和する。
体内への摂取又は吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
酸、塩基、スズ、アルミニウム、鉄塩化物と接触する激しく反応する。
(火災時)
泡、泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
別表5-29
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 ギ酸ノルマルブチル
C5H10O2
引火点 18℃
爆発範囲 1.6%∼8.3%
沸点 107℃
蒸気圧 4.0 kPa/30mmHg(25℃)
引火性が強い。
無色の液体
水と混和しない。
比重 0.885∼0.9108
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
泡、泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
ブチルメルカプタン
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
[ブタンチオール、
ブチルチオアルコール、
ノルマルブチルメルカプ
タン又は1-ブタンチオー
ル]
C4H10S
引火点 −18℃∼23℃
1-ブタンチオールは、
引火点 12℃
イソブチルメルカプタンは、
引火点 −9℃ 沸点 98℃
蒸気圧 4.0 kPa/30mmHg(20℃・計算値)
TLV-TWA 0.5 ppm
引火性が強い。
無色のスカンクのような不快臭を有する液体
水と混和しない。
比重 0.8337(20℃)
酸と接すると極めて有毒な煙霧が発生する。
(反応)
酸、塩基、強酸化剤と接触すると反応する。
(火災時)
AFFF、泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2
ノルマルブチルメチル
エーテル
[1-メトキシブタン]
亜硝酸ブチル
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
C5H12O
引火点 −18℃∼23℃
引火性が強い。
無色の液体
水と混和しない。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
C4H9NO2
引火点 −18℃∼23℃
引火性が強い。
黄色の揮発性を有する油状の液体
ある程度の量までは水と混和する。
吸入は有毒である。
空気、光、水又は熱にさらされると分解して毒性を有する亜硝酸の煙霧が発生する。
(反応)
水素化物、硫化物、窒化物、アンモニウム塩、シアン化物、燃料などの還元剤と混和すると
激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
別表5-30
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 ブチルビニルエーテル
(安定剤入りのもの)
C6H12O
引火点 −9℃(開放式)
引火性が強い。
無色で鋭いエーテル臭を有する揮発性の液体
水と混和しない。
比重 0.7888(20℃)
吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
ノルマルブチルアルデ
ヒド
[ノルマルブタナール]
CH3CH2CH2CHO
爆発範囲 1.4%∼12.5%
引火点 −7℃
沸点 74.8℃
蒸気圧 12.2 kPa/91.5mmHg(20℃)
引火性が強い。
無色の液体で、特有の刺激臭を有する。
水と混和しない。
水溶性 7.1wt%(25℃)
比重 0.8016(20℃)
(反応)
アミン、酸化剤、強塩基、強酸と接触すると反応する。
(火災時)
泡、粉末、CO2消火剤
ブチロニトリル
[シアン化プロピル]
C4H7N
爆発範囲 1.6%∼
引火点 21℃
沸点 116℃∼118℃
蒸気圧 2kPa/15mmHg(20℃)
引火性が強い。
無色で鋭い、窒息性の臭気を有する液体。
水と混和しない。
比重 0.8091(0℃)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
皮膚に刺激がある。
(反応)
強酸、強塩基、強酸化剤、強還元剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
塩化ブチリル
[塩化ブタノイル]
C4H7ClO
引火点 −18℃∼23℃
沸点 102.2℃(760mmHg)
蒸気圧 41.7mmHg(25℃)
引火性が強い。
無色の刺激臭(塩素臭)を有する液体
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
(反応)
水と徐々に反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐しょく性を有する塩化水素が発生する。
水分の存在下においては大部分の金属を強く腐しょくする。
金属塩類の存在下においてジイソプロピルエーテルなどのエーテル類に接触すると激しく反
応する恐れがある。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
別表5-31
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 クロロブタン
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
[塩化ブチル又はクロロ
メチルプロパン、2-クロ
ロブタン、1-クロロ-2-メ
チルプロパン又は1-ク
ロロブタン等]
C4H9Cl
爆発範囲 1.8%∼10.1%
引火点 −18℃∼23℃
沸点 77∼79℃
蒸気圧 10.7kPa/80.25mmHg(20℃)
引火性が強い。
無色の不快臭を有する液体
水と混和しない。
比重 0.88098(25℃)
(反応)
酸化剤、金属粉末と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
クロロメチルエチルエー
テル
C3H7ClO
引火点 −18℃∼23℃
引火性が強い。
無色の刺激臭を有する液体
ある程度の量までは水と混和する。
空気中では刺激性かつ腐しょく性を有する塩化水素の煙霧が発生する。
吸入は有毒である。
強い催涙性を有する。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
クロロシラン類
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く。)
CH4Cl2Si
引火点 −18℃∼23℃
沸点 41℃
蒸気圧 47.1 kPa/353.25mmHg(20℃)
引火性が強い。
無色の液体で刺激臭を有する。
(反応)
塩基と接触すると反応する。
酸化剤と接触すると激しく反応する。
過マンガン酸カリウム、酸化鉛(II)、酸化銅、酸化銀が存在すると激しく反応する。
火炎に包まれると毒性を有するガスが発生する。
水と激しく反応して刺激性かつ腐しょく性を有する塩化水素が発生する。
水分の存在下においては大部分の金属を強く腐しょくする。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
(火災時)
AFFF、粉末、CO2消火剤
水系消火薬剤は不可。水は不可。
コールタール蒸留物
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
[コールタール油]
引火点 −18℃∼23℃
爆発範囲 1.3%∼8.0%
沸点 106℃∼167.2℃(760.0mmHg)
引火性が強い。
水と混和しない。
(火災時)
消火剤は不可(粉末、泡、CO2消火剤)
別表5-32
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 コーティング液
(車体の下塗り、ドラム
等容器のライニングな
どの表面処理用のも
の)
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
引火点 −18℃∼23℃
水との混和性は組成により定まる。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
シクロヘプタン
C7H14
引火点 −18℃∼23℃
爆発範囲 1.1%∼6.7%
沸点 118.5℃(760.0mmHg)
蒸気圧 44.0mmHg
引火性が強い。
油状の液体
水と混和しない。
比重 0.8098(20℃)
麻酔性を有する。
(火災時)
水噴霧
シクロヘプタトリエン
[1,3,5-シクロヘプタトリ
エン、トロピリデン等]
C7H8
引火点 0℃∼4℃
引火性が強い。
無色から暗黄色の特有の臭気を有する液体
水と混和しない。
酸化性物質と激しく反応する。
吸入は有毒である。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
シクロヘプテン
C7H12
引火点 −18℃∼23℃
引火性が強い。
油状の液体
水と混和しない。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧
シクロヘキセン
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
C6H10
引火点 −18℃∼23℃
爆発範囲 1.3∼8.4%
沸点 83℃
蒸気圧 8.9kPa/66.75mmHg(20℃)
引火性が強い。
無色の芳香臭を有する液体
水と混和しない。
比重 0.7781(20℃)
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(火災時)
粉末、水噴霧、泡、CO2。
別表5-33
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 シクロオクタテトラエン
C8H8
引火点 −18℃∼23℃
凝固点 −4℃
引火性が強い。
無色の液体
水と混和しない。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
ジアセトンアルコール
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
[ジアセトン]
(CH3)2C(OH)CH2COCH3
引火点 −18℃以上23℃未満
爆発範囲 1.8∼6.9%
沸点 169∼171℃
蒸気圧 0.108 kPa/0.81mmHg(20℃)
蒸気比重 4(空気1)
引火性。
無色のミント臭を有する液体
水と混和する。
液体の皮膚や目への接触は刺激がある。
(反応)
酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
ジアリルアミン
[ジ-2-プロペニルアミ
ン]
C6H11N
引火点 7℃
沸点 112℃
蒸気圧 約2.3kPa/17.25mmHg(20℃)
引火性が強い。
無色で不快臭を有する揮発性の液体
ある程度の量までは水と混和する。
水溶性 8.6%(室温)
比重 0.7889(20℃)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
(反応)
酸、酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2
ジアリルエーテル
[3-(2-プロペンオキシ)
プロパン]
C6H10O
引火点 −11℃
沸点 94 ℃
蒸気圧 5.79kPa/43.425mmHg(20℃)
引火性が強い。
無色で特有の臭気を有する揮発性の液体
水と混和しない。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
(反応)
酸、酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
別表5-34
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 1,1-ジクロロエタン
[二塩化エチリデン]
CH3CHCl2
爆発範囲 5.6%∼11.4%
引火点 −10℃
沸点 57℃
蒸気圧 24kPa/180mmHg(20℃)
引火性が強い。
無色でエーテル臭を有する揮発性の油状液体
水と混和しない。
比重 1.175(20℃)
火炎に包まれると毒性を有するホスゲンの煙霧が発生する。
吸入は有害である。
(反応)
強酸化剤、アルカリ金属、アルカリ土類金属、金属粉末と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
1,2-ジクロロエチレン
[二塩化アセチレン]
C2H2Cl2
爆発範囲 5.6%∼16%
引火点 6℃
沸点 48℃∼61℃
沸点 55℃
TLV-TWA 200ppm
引火性が強い。
無色の液体で、クロロホルム臭を有する。
水と混和しない。
比重 1.2129(20℃)
蒸気は目、鼻及びのどに刺激がある。
皮膚接触は刺激がある。
(反応)
強酸化剤と接触とすると反応する。
銅、銅合金、塩基と接触すると反応する。
(火災時)
粉末、水噴霧、泡、CO2消化剤
1,2-ジクロロプロパン
[二塩化プロピレン]
C3H6Cl2
引火点 15℃
爆発範囲 3.4%∼14.5%
沸点 96℃
蒸気圧 27.9kPa/209.25mmHg(20℃)
TLV-TWA 75ppm
TLV-STEL 110ppm A4
引火性が強い。
無色の液体で、クロロホルム臭を有する。
水と混和しない。
比重 1.159(25℃)
蒸気は目、鼻及びのどに刺激がある。
皮膚接触は刺激がある。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
別表5-35
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 ジクロロプロペン
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
C3H4Cl2
爆発範囲 5%∼14%
引火点 −18℃以上23℃未満
無色又は黄色の甘い臭気を有する液体
水と混和しない。
引火性が強い。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(火災時)
粉末、CO2消火剤、水噴霧、泡(耐アルコール泡)
N,N,N',N'-テトラメチルエ
チレンジアミン
[1,2-ジ(ジメチルアミノ)
エタン]
C6H16N2
引火点 21℃
無色の液体
引火性が強い。
水と混和しない。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
ジエトキシメタン
(引火点が−18℃以上
のもの)
[ジエチルホルマール又
はエチラール]
C5H12O2
引火点 −18℃∼−5℃
無色の液体
引火性が強い。
水と混和する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
3,3-ジエトキシプロペン
[アクロレインジエチル
アセタール]
C7H14O2
引火点 15℃
無色の液体
引火性が強い。
ある程度の量までは水と混和する。
吸入は有害である。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
ジエチルケトン
[メタアセトン又は3-ペ
ンタノン]
C5H10O
爆発範囲 1.6%∼
引火点 13℃(開放式)
沸点 102℃
蒸気圧 2.0kPa/15mmHg(20℃)
引火性が強い。
無色でアセトンの様な臭気を有する流動性の液体
水と混和しない。
水溶性 47g/L(20℃)
比重 0.816(19℃)
(反応)
酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
AFFF、泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消化剤。
別表5-36
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 硫化ジエチル
[硫化エチル又はエチ
ルチオエタン]
C4H10S
引火点 −10℃
無色でニンニク臭を有する揮発性の油状液体
引火性が強い。
水と混和しない。
比重 0.837(20℃)
ガスの着臭剤として用いる。
皮膚には刺激性がないが、徐々に目に刺激をもたらす。
(反応)
強還元剤と接触すると激しく反応する。
水、スチーム、酸と反応して有毒で引火性の蒸気を生成する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
2,3-ジヒドロピラン
C5H8O
引火点 −16℃
無色でエーテル臭を有する揮発性の液体
引火性が強い。
水と混和する。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
ジイソブチレン
[2,4,4-トリメチルペンテ
ン-1、2,4,4-トリメチルペ
ンテン-2等]
C8H16
引火点 −18℃∼21℃
爆発範囲 0.8%∼4.8%
沸点 101℃(760mmHg)
蒸気圧 82.72mmHg
引火性が強い。
無色、ガソリン臭の液体
水と混和しない。
比重 0.7150(20℃)
毒性は低い。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
ジイソプロピルアミン
C6H15N
引火点 −7℃
爆発範囲 1.1%∼7.1%
沸点 84℃
蒸気圧 9.3 kPa/69.75mmHg(20℃)
TTLV-TWA 5ppm 皮膚
引火性が強い。
無色の魚臭を有する揮発性液体
ある程度の量までは水と混和する。
強いアルカリ性。
吸入は有害である。
皮膚及び目に火傷を起こし、粘膜を刺激する。
(反応)
酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2
1,1-ジメトキシエタン
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
[ジメチルアセタール又
はエチリデンジメチル
エーテル]
C4H10O2
引火点 −18℃∼23℃
無色の強い芳香臭を有する液体
水と混和する。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2
別表5-37
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 1,2-ジメトキシエタン
[エチレングリコールジ
メチルエーテル又はグ
リコールジメチルエーテ
ル]
C4H10O2
引火点 1℃
沸点 82∼83℃
蒸気圧 6.4 kPa/48mmHg(20℃)
引火性が強い。
無色のエーテル臭を有する液体
水と混和する。
毒性は低いと考えられる。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
発性過酸化物を生成しやすい。
(火災時)
粉末、水噴霧、泡、CO2消火剤
ジメチルアミン(水溶液)
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
(CH3)2NH
爆発範囲 2.8%∼14.4%
引火点 −18℃∼23℃
沸点 51℃
蒸気圧 26.3 kPa(197.25mmHg) 20℃
蒸気比重 1.6(空気1)
TLV-TWA 5ppm
TLV-STEL 15ppm A4引火性が強い。
アンモニア臭を有する可燃ガスの水溶液。
強いアルカリ性。
25%水溶液の引火点は0℃である。
吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
(反応)
酸と接触すると激しく反応して腐食性を示す。
強酸化剤、水銀と接触すると激しく反応する。
アルミニウム、銅、亜鉛合金、亜鉛めっき表面、プラスチックを侵す。
(火災時)
水噴霧、泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
1,3-ジメチルブチルアミ
ン
C6H15N
引火点 9℃∼13℃
沸点 106.1∼108.9℃(760mmHg)
引火性が強い。
無色のアンモニア臭を有する液体
水と混和しない。
吸入は有害である。
皮膚及び目に火傷を起こし、粘膜を刺激する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
炭酸ジメチル
[炭酸メチル]
C3H6O3
引火点 18℃
沸点 90℃
蒸気圧 7.4 kPa/55.5mmHg(25℃)
引火性が強い。
無色、芳香の液体
水と混和しない。
比重 1.0636(25℃)
(反応)
酸化剤、カリウムt-ブトキシドと接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2
別表5-38
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 ジメチルシクロヘキサン
C8H16
引火点 5℃∼16℃
引火性が強い。
無色の液体
水と混和しない。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2
ジメチルジクロロシラン
C2H6Cl2Si
引火点 −9℃
爆発範囲 1.4%∼9.5%
沸点 71℃
蒸気圧 14.5 kPa/108.75mmHg(20℃)
引火性が強い。
無色の液体で、刺激臭を有する。
水と混和しない。
吸入は有害である。
皮膚に火傷を起こし、蒸気は粘膜を刺激する。
(反応)
水と反応してジメチルシロキサンの錯合体混合物を生じ、毒性かつ腐しょく性を有する塩化
水素が発生する。
アルコール、アミンと接触すると激しく反応する。
(火災時)
AFFF、CO2消火剤、乾燥砂、特殊粉末
水系消火薬剤は不可。水は不可。
ジメチルジエトキシシラ
ン
C6H16O2Si
引火点 13℃
引火性が強い。
無色の液体
水と混合する。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
ジメチルジオキサン
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
C6H12O2
引火点 −18℃∼23℃
引火性が強い。
無色の刺激臭を有する液体
ある程度の量までは水と混和する。
酸化性物質と激しく反応する。
吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
二硫化ジメチル
[メチルジチオメタン]
C2H6S2
引火点 15℃
沸点 110℃
蒸気圧 3.8kPa/28.5mmHg(25℃)
引火性。
黄色の不快臭を有する液体
水と混和しない。
比重 1.0625(20℃)
火炎に包まれると毒性を有するガスが発生する。
吸入は有害である。
(反応)
酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、水噴霧、泡、CO2消火剤
別表5-39
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 N,N-ジメチルプロピル
アミン
C5H13N
引火点 −11℃
無色の魚臭を有する液体
引火性が強い。
水と混和する。
吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
ジオキサン
[1,4-ジエチレンジオキ
サイド又はジエチレンオ
キサイド]
C4H8O2
引火点 12℃
爆発範囲 2%∼22%
沸点 101℃
蒸気圧 4.1kPa/30.75mmHg(20℃)
TLV-TWA 20ppm 皮膚 A3
引火性が強い。
無色の液体で、エーテル臭を有する。
水と混和する。
吸入は有害である。
(反応)
強酸化剤、濃強酸と接触すると激しく反応する。
ある種の触媒(例えば210℃以上でラネーニッケル)と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
ジオキソラン
C3H6O2
引火点 2℃
沸点 78℃
蒸気圧 79mmHg
引火性が強い。
無色の液体
水と混和する。
吸入は有害である。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
ジノルマルプロピルアミ
ン
C6H15N
引火点 7℃
沸点 109.4℃(760mmHg)
引火性が強い。
無色の魚臭を有する液体
水と混和しない。
比重 0.738(20℃)
吸入は有害である。
皮膚及び目に火傷を起こし、粘膜を刺激する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
ジノルマルプロピルエー
テル
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
[1-プロポキシプロパン
又はノルマルプロピル
エーテル]
C6H14O
引火点 −18℃∼23℃
爆発範囲 1.7%∼
沸点 88∼90℃
蒸気圧 8.33 kPa/62.48mmHg(25℃)
引火性。
無色の液体
水と混和しない。
(反応)
爆発性過酸化物を生成する可能性がある。
(火災時)
泡、粉末、CO2消火剤
水は不可。
別表5-40
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 エステル類
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く。)
引火点 −18℃以上23℃未満
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
エタノール又はその溶
液
(引火点が23℃未満の
もの)
[エチルアルコール、ア
ルコール、変性アル
コール又は工業用アル
コール]
C2H5OH
引火点 13℃∼23℃
爆発範囲 3.3%∼19.0%
沸点 78.3℃
蒸気圧 5.87KPa/44mmHg (20℃)
蒸気比重 1.6(空気1)
TLV-TWA 1000ppm
引火性が強い。
無色の揮発性を有する液体
エタノール(純品)は、
引火点 13℃
水と混和する。
(反応)
次亜塩素酸カルシウム、酸化銀、アンモニアと接触すると激しく反応する。
硝酸、硝酸銀、硝酸第二水銀、過塩素酸マグネシウムなどの酸化剤と接触すると激しく反応
する。
エーテル類
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く。)
引火点 −18℃以上23℃未満
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
酢酸エチル
[エタン酸エチル]
CH3COOC2H5
引火点 −4℃
爆発範囲 2.18%∼11.5%
沸点 77℃
蒸気圧 10 kPa/75mmHg(20℃)
蒸気比重 3.1(空気)
TLV-TWA 400ppm
引火性が強い。
無色の液体で、芳香臭を有する。
水と混和しない。
水溶性 80g/L(25℃)
蒸気は目や呼吸器に刺激がある。
(反応)
強酸化剤、塩基、酸と接触すると激しく反応する。
(火災時)
AFFF、泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2
アクリル酸エチル
(安定剤入りのもの)
[プロペン酸エチル]
C5H8O2
引火点 16℃
爆発範囲 1.8%∼14%
沸点 99.3℃
蒸気圧 29.5mmHg
蒸気比重 3.5(空気)
TLV-TWA 5ppm
TLV-STEL 15ppm A4
引火性が強い。
無色の液体で、刺激臭を有する。
水と混和しない。
比重 0.9234(20℃)
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
別表5-41
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 エチルアミン(水溶液)
(濃度が50質量%以上
70質量%以下のもの)
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
[アミノエタン又はモノエ
チルアミン]
C2H7N
引火点 −18℃∼23℃
爆発範囲 3.5%∼14%
エチルアミン50%溶液は、
引火点 −11℃
沸点 56℃
エチルアミン(純品)は、
沸点 17℃
蒸気圧 53.3 kPa/399.75mmHg(2℃)
TLV-TWA 5ppm
TLV-STEL 15ppm 皮膚
引火性が非常に強い。
可燃ガスの水溶液でアンモニア臭を有する。
水と混和する。
吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
(反応)
強酸化剤、有機物と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、粉末、泡(耐アルコール泡)
エチルベンゼン
[エチルベンゾール又は
フェニルエタン]
C8H10
引火点 22℃
爆発範囲 1.0%∼6.7%
沸点 136℃
蒸気圧 0.9kPa/6.75mmHg(20℃)
蒸気比重 3.7(空気1)
TLV-TWA 100ppm
TLV-STEL 125ppm A3
引火性が強い。
無色の芳香臭を有する液体
水と混和しない。
比重 0.8670(20℃)
(反応)
強酸化剤と接触すると反応する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
ホウ酸トリエチル
[トリエトキシホウ素]
C2H6O.xBH3O3
引火点 11℃
無色の液体
引火性が強い。
水と混和しない。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
ノルマルブチルエチル
エーテル
C6H14O
引火点 −1℃
引火性が強い。
水と混和しない。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
2-エチルブチルアルデ
ヒド
[ジエチルアセトアルデ
ヒド]
C6H12O
引火点 11℃
爆発範囲 1.2%∼7.7%
無色の液体
引火性が強い。
水と混和しない。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
別表5-42
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 クロトン酸エチル
C6H10O2
引火点 2℃
引火性が強い。
無色の液体で刺激臭を有する。
水と混和しない。
(反応)
強酸化酸と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
二塩化エチレン
[1,2-ジクロロエタン又
は塩化エチレン]
C2H4Cl2
爆発範囲 6.2%∼15.9%
引火点 13℃
沸点 83.5℃
蒸気圧 8.7 kPa/65.25mmHg(20℃)
蒸気比重 3.4(空気1)
TLV-TWA 10ppm A4
引火性が強い。
無色の液体でクロロホルム臭を有する。
水と混和しない。
比重 1.2351(20℃)
吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
アルミニウム、アルカリ金属、アルカリアミド、アンモニア、塩基、強酸化剤と接触すると激しく
反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
イソ酪酸エチル
[2-メチルプロパン酸エ
チル]
C6H12O2
引火点 21℃
引火性が強い。
無色の揮発性液体で、芳香臭を有する。
水と混和しない。
比重 0.870∼0.877(25℃)
(反応)
強酸化酸と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
イソシアン酸エチル
C3H5NO
引火点 −18℃∼0℃
沸点 60℃
刺激臭を有する液体
引火性が強い。
水と混和せず、激しく反応する。
吸入は有毒である。
喘息症状を起こす。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
水若しくは酸類との接触又は沸点以上に熱せられると高度の毒性を有する亜硝酸の煙霧が
発生する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
別表5-43
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 メタクリル酸エチル
(安定剤入りのもの)
C6H10O2
爆発範囲 1.8%∼
引火点 20℃(開放式)
沸点 117℃
蒸気圧 2kPa/15mmHg(20℃)
無色の刺激臭を有する液体
引火性が強い。
水と混和しない。
比重 0.9135(20℃)
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
加温、光の影響、強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
エチルメチルケトン
[2-ブタノン]
CH3COCH2CH3
引火点 −1℃
爆発範囲 1.8%∼11.5%
沸点 80℃
蒸気圧 10.5kPa/78.75mmHg(20℃)
蒸気比重 2.5(空気1)
TLV-TWA 200ppm
TLV-STEL 300ppm BEI
無色で芳香を有する液体
引火性が強い。
水と混和する。
水溶性 24wt%(20℃)
(反応)
強酸化剤や無機酸と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
亜硝酸エチル(アルコー
ル溶液)
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
C2H5NO2
引火点 −18℃∼23℃
爆発範囲 3%∼50%(純品)
沸点 17℃(純品)
亜硝酸エチルのアルコール溶液
引火性が非常に強い。
揮発性を有し、エーテル臭を有する。
全部又はある程度の量までは水と混和する。
空気、光、水又は熱にさらされると分解して毒性を有する亜硝酸の煙霧が発生する。
亜硝酸エチル蒸気の吸入は少量でも速やかに心臓に影響を与え、危険となる。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
純品の運送は禁止されている。
(反応)
酸、酸性霧と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
N-エチルピペリジン
[1-エチルピペリジン]
C7H15N
引火点 19℃
無色の液体
引火性が強い。
水と混和しない。
吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
肺に損傷を与えるおそれがある。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
別表5-44
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 プロピオン酸エチル
C5H10O2
引火点 12℃
爆発範囲 1.8%∼11%
沸点 98.9℃(760mmHg)
無色のパイナップル臭を有する液体
引火性が強い。
水と混和しない。
比重 0.8917(20℃)
(反応)
強酸化酸と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
エチルトリクロロシラン
C2H5Cl3Si
引火点 14℃
沸点 97.8℃(760mmHg)
無色の刺激臭を有する液体
引火性が強い。
皮膚及び目に火傷を起こし、粘膜を刺激する。
湿気によって容易に加水分解し、
白色の煙霧状の刺激性かつ腐しょく性を有する塩化水素が発生する。
(反応)
水、湿った空気、蒸気と接触すると反応する。
有機酸、無機酸と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、泡(アルコール泡)、CO2消火剤
抽出香料液(着香料)
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
引火点 −18℃∼23℃
通常アルコール溶液である。
水との混和性は組成により定まる。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
抽出香料液(精油)
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
引火点 −18℃∼23℃
通常アルコール溶液である。
引火性が強い。
水との混和性は組成により定まる。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
フルオロベンゼン
[フッ化フェニル]
C6H5F
引火点 −15℃
沸点 85.1℃(760mmHg)
蒸気圧 60.0mmHg(約20℃)
引火性が強い。
無色の液体でベンゼン臭を有する。
水と混和しない。
吸入は有害である。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
別表5-45
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 フルオロトルエン
[メチルフルオロベンゼ
ン]
C7H7F
引火点 9℃∼23℃
無色の液体
水と混和しない。
オルトフルオロトルエンは、引火点 9℃
メタフルオロトルエンは、引火点 12℃
パラフルオロトルエンは、引火点 10℃
引火性が強い。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
フーゼル油
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
引火点 −18℃∼23℃
無色の不快臭を有する油状の液体
アミルアルコールを主成分とする混合物
水と混和しない。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
ヘプタン
C7H16
爆発範囲 1.1%∼6.7%
引火点 −18℃∼23℃
ノルマルヘプタンは、
引火点 −4℃
沸点 98℃
蒸気圧 4.6 kPa/34.5mmHg(20℃)
TLV-TWA 400ppm
TLV-STEL 500ppm
無色でガソリン臭を有する揮発性の液体
引火性が強い。
水と混和しない。
比重 0.6838(20℃)
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
水は不可。
ノルマルヘプテン
C7H14
引火点 −3℃
無色の液体
引火性が強い。
水と混和しない。
(反応)
強酸化剤、還元剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
別表5-46
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 ヘキサジエン
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
[1,3-ヘキサジエン又は
2,4-ヘキサジエン]
C6H10
引火点 −18℃∼23℃
爆発範囲 2%∼6.1%
無色の液体
引火性が強い。
1,3-ヘキサジエンは、
引火点 −3℃
2,4-ヘキサジエンは、
引火点 −7℃
水と混和しない。
吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
ヘキサメチレンイミン
C6H13N
引火点 18℃
黄色の刺激性のアンモニア臭を有する液体
引火性が強い。
水と混和する。
吸入は有害である。
皮膚から吸収される。
皮膚及び目に火傷を起こし、粘膜を刺激する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
炭化水素類
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く。)
引火点 −18℃∼23℃
引火性が強い。
水と混和しない。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
2-ヨードブタン
[ヨウ化セコンダリーブ
チル]
C4H9I
引火点 21℃
無色の液体
引火性が強い。
水と混和しない。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
ヨードメチルプロパン
[ヨウ化イソブチル、ヨウ
化ターシャリーブチル
等]
C4H9I
引火点 −18℃∼23℃
無色の液体
引火性が強い。
水と混和しない。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
酢酸イソブチル
C6H12O2
引火点 18℃
爆発範囲 1.3%∼10.5%
沸点 118℃
蒸気圧 1.73 kPa/13.0mmHg(20℃)
TLV-TWA 150ppm
引火性が強い。
無色の液体でパイナップル臭を有する。
水と混和しない。
比重 0.8712(20℃)
(反応)
強酸化剤、強酸、強塩基と接触すると激しく反応する。
(火災時)
泡、泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
別表5-47
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 イソブチルアミン
[1-アミノ-2-メチルプロ
パン]
C4H11N
引火点 −9℃
爆発範囲 3.4%∼9%
沸点 68∼69℃
蒸気圧 13.3 kPa/99.75mmHg(18.8℃)
引火性が強い。
無色で、魚臭を有する液体
水と混和する。
吸入は有害である。
皮膚及び目に火傷を起こし、粘膜を刺激する。
(反応)
酸、酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
ギ酸イソブチル
C5H10O2
引火点 5℃
爆発範囲 1.7%∼8%
無色の液体
引火性が強い。
水と混和しない。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
強酸化酸と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
イソシアン酸イソブチル
C5H9NO
引火点 −18℃∼23℃
刺激臭を有する液体
引火性が強い。
水と混和せず、激しく反応してガスが発生する。
吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
蒸気を吸入すると喘息症状を起こす。
(反応)
アミン、アルデヒド、アルコール類、アルカリ金属、ケトン類、メルカプタン、強酸化剤、水素化
物、フェノール類、過酸化物と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
プロピオン酸イソブチル
C7H14O2
引火点 20℃
無色でリンゴのような臭気を有する液体
引火性が強い。
水と混和しない。
水に浮く。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
イソブチロニトリル
[シアン化イソプロピル]
C4H7N
引火点 8℃
沸点 101℃∼103℃
蒸気圧 32.8mmHg(25℃)
無色でアーモンド臭を有する液体
引火性が強い。
水と混和しない。
比重 0.7608(20℃)
皮膚との接触又は吸入は有毒である。
ニトリル類はシアンの毒性を持つ。
(火災時)
粉末、CO2消火剤、水噴霧、泡
別表5-48
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 塩化イソブチリル
[2-メチルプロパノイル
クロライド]
C4H7ClO
引火点 −18℃∼23℃
無色の液体で刺激臭を有する。
引火性が強い。
水と反応して、刺激性かつ腐しょく性を有する白い煙霧の塩化水素が発生する。
水分の存在下では、大部分の金属を強く腐しょくする。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
(反応)
金属塩類の存在下においてジイソプロピルエーテルなどの
エーテル類と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
イソシアネート類又はそ
の溶液
(引火性かつ毒性のも
の)
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く。)
CNO
引火点 −18℃∼23℃
刺激臭を有する有毒な液体
引火性が強い。
水反応性。
水と混和せず、反応して二酸化炭素を生じる。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
イソシアネート類は特徴的な症状として、喘息のような咳が起きる。
(反応)
アミン、アルデヒド、アルコール、アルカリ性鉱物、ケトン、メルカプタン、強酸化剤、水素化合
物、石炭酸、過酸化物と接触すると激しく反応する。
(火災時)
泡(アルコール泡)、粉末、CO2
イソヘプテン
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
C7H14
引火点 −18℃∼23℃
沸点 90℃(760mmHg)
無色の液体
引火性が強い。
水と混和しない。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
イソオクテン
(C4H8)2
引火点 −18℃∼23℃
沸点 101.44℃
蒸気圧 103mmHg(38℃)
蒸気比重 3.9(空気)
無色の液体
引火性が強い。
水と混和しない。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
還元剤と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
イソプロパノール
[イソプロピルアルコー
ル又は2-プロパノール]
C3H8O
引火点 12℃
爆発範囲 2.0%∼12%
沸点 83℃
蒸気圧 4.4 kPa/33mmHg(20℃)
TLV-TWA 200ppm
TLV-STEL 400ppm A4
無色で芳香を有する流動性の液体
引火性が強い。
水と混和する。
(反応)
強酸化剤と接触すると反応する。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
別表5-49
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 酢酸イソプロペニル
[1-メチルビニルアセ
テート]
C5H8O2
引火点 10℃
沸点 93.33℃(760mmHg)
無色の液体
引火性が強い。
水と混和しない。
水溶性 3.25wt%
比重 0.9090(20℃)
(反応)
強酸化酸と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
酢酸イソプロピル
C5H10O2
引火点 11℃
爆発範囲 1.8%∼7.8%
沸点 89℃
蒸気圧 5.3kPa/39.75mmHg(17℃)
TLV-TWA 100ppm
TLV-STEL 200ppm
無色の液体で、芳香を有する。
引火性が強い。
水と混和しない。
水溶性 29g/L(25℃)
比重 0.8718(20℃)
(反応)
酸化物質と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
イソ酪酸イソプロピル
C7H14O2
引火点 20℃
沸点 137.78℃
無色の液体
引火性が強い。
水と混和しない。
麻酔性を有する。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
強酸化酸と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
イソシアン酸イソプロピ
ル
C4H7NO
引火点 −10℃∼0℃
刺激臭を有する液体
引火性が強い。
水と混和せず、激しく反応して炭酸ガスが発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
アミン、アルデヒド、アルコール類、アルカリ金属、ケトン類、メルカプタン、強酸化剤、水素化
物、フェノール類、過酸化物と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
別表5-50
別表第5(引火性液体類)
品 名
硝酸イソプロピル
事 項 C3H7NO3
引火点 12℃
爆発範囲 ∼100%
無色の液体
引火性が強い。
水と混和しない。
酸化性物質である。
熱すると爆発するおそれがある。
吸入は有害である。
爆発の可能性があるので、大型金属容器又は中型容器での輸送は禁止されている。
(反応)
水素化物、硫化物、窒化物などの還元剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
プロピオン酸イソプロピ
ル
C6H12O2
引火点 21℃
沸点 137.78℃(760mmHg)
無色の液体
引火性が強い。
水と混和しない。
(反応)
強酸化酸と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
ケトン類
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く。)
引火点 −18℃∼23℃
引火性が強い。
(反応)
水素化物、アルカリ金属、窒化物などの還元剤と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
医薬品(液体)
(引火性かつ毒性のも
の)
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く。)
引火点 −18℃∼23℃
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
この溶液又は混合物の引火性液体成分の化学名だけをカッコに入れて品名の後に表示す
ること。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
メルカプタン類又はメル
カプタン混合物(液体)
(引火性のもの)
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く。)
引火点 −18℃∼23℃
無色から黄色の液体で、ニンニク臭があり、それは着臭性のある全ての貨物に影響するお
それがある。
引火性が強い。
水と混和しない。
(反応)
水、蒸気、酸と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、黒鉛、乾燥砂
メルカプタン類又はメル
カプタン混合物(液体)
(引火性かつ毒性のも
の)
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く。)
引火点 −18℃∼23℃
無色から黄色のニンニク臭を有する液体
水と混和しない。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
別表5-51
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 メタクリルアルデヒド
(安定剤入りのもの)
[2-メチルアクロレイン]
C4H6O
引火点 2℃
沸点 68℃
蒸気圧 16kPa/120mmHg(20℃)
無色の液体
引火性が強い。
水と混和しない。
水溶性 5.9%(20℃)
比重 0.849(25℃)
吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜を強く刺激する。
(反応)
加温あるいは光、酸、塩基の影響下で重合し、火災や爆発の危険を伴う。
アルカリ類、アミン類、強酸、過酸化物と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2
メタクリロニトリル
(安定剤入りのもの)
C4H5N
引火点 4℃
爆発範囲 3%∼17%
沸点 90.3℃
蒸気圧 8.66 kPa/64.95mmHg(25℃)
TLV-TWA 1ppm 皮膚
無色の流動性のある液体で、催涙性の刺激臭を有する。
引火性が強い。
ある程度の量までは水と混和する。
水溶性 2.57wt%(20℃)
比重 0.8001(20℃)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
通常化学薬品が漏えいしない容器を用いても漏えいするおそれがある。
(反応)
酸、塩基、光の影響下で激しく重合することがあり、火災や爆発の危険を伴う。
加熱すると重合することがあり、火災や爆発の危険を伴う。
(火災時)
泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
メタノール
CH3OH
引火点 12℃
爆発範囲 6.0%∼36.5%
沸点 64.7℃
蒸気圧 12.3 kPa/92.25mmHg(20℃)
蒸気比重 1.1(空気)
TLV-TWA 200ppm
TLV-STEL 250 ppm 皮膚 BEI
無色の揮発性液体
引火性が強い。
水と混和する。
体内への摂取は有害であり、失明のおそれがある。
皮膚への付着を避けること。
(反応)
酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、泡(アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
別表5-52
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 メトキシメチルイソシア
ネート
C3H5NO2
引火点 13℃
無色の刺激臭を有する液体
引火性が強い。
水と混和しない。
体内への摂取、吸入又は皮膚との接触は有害である。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
アミン、アルデヒド、アルコール類、アルカリ金属、ケトン類、メルカプタン、強酸化剤、水素化
物、フェノール類、過酸化物と接触すると激しく反応する。
溶媒がない場合、激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
酢酸メチル
C3H6O2
引火点 −10℃
爆発範囲 3%∼16%
沸点 57℃
蒸気圧 21.7 kPa/20.25mmHg(20℃)
TLV-TWA 200ppm
TLV-STEL 250ppm
無色の揮発性液体で、芳香臭を有する。
引火性が強い。
水と混和する。
水溶性 24g/L(20℃)
比重 0.9342(20℃)
(反応)
空気、塩基、強酸化剤、UV-光の影響下で加熱すると分解し、火災および爆発の危険をもた
らす。
酸化剤と接触すると反応する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
アクリル酸メチル
(安定剤入りのもの)
CH2=CHCOOCH3
引火点 −3℃
爆発範囲 1.2%∼25%
沸点 80.5℃
蒸気圧 9.1 kPa/98.25mmHg(20℃)
蒸気比重 3(空気)
TLV-TWA 2ppm 皮膚 A4
無色の刺激臭を有する揮発性の液体
引火性が強い。
水と混和しない。
水溶性 49.4g/L(25℃)
比重 0.9535(20℃)
吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
強酸、強塩基、強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
別表5-53
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 メチルアリルクロライド
[イソブテニルクロライ
ド]
C4H7Cl
引火点 −12℃
爆発範囲 2.3%∼9.3%
沸点 72℃
蒸気圧 14kPa/105mmHg(20℃)
無色から黄色の揮発性液体で、鋭い臭気を有する。
水と混和しない。
比重 0.9210(15℃)
引火性が強い。
火炎に包まれると高度の毒性を有するホスゲンが発生する。
吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
強酸化剤、強塩基と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
メチルアミン(水溶液)
[アミノメタン又はモノメ
チルアミン]
CH5N
引火点 −18℃∼23℃
爆発範囲 5%∼20.7%(純品)
沸点 −7℃(純品)
弱いアンモニア臭を有する可燃ガスの水溶液
強いアルカリ性。
引火性が強い。
水と混和する。
工業製品(40%水溶液)
引火点 −13℃
沸点 48℃
蒸気圧 31kPa/23.25mmHg(20℃)
TLV-TVA 5ppm
TLV-STEL 15ppm
水銀と爆発的に反応するおそれがある。
吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
(反応)
水銀化合物と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
3-メチルブタン-2-オン
[1,1-ジメチルアセトン、
3-メチル-2-ブタノン又
はイソプロピルメチルケ
トン]
C5H10O
引火点 −3℃
爆発範囲 1.5%∼8%
沸点 93∼95℃
蒸気圧 5.5 kPa/41.25mmHg(20℃)
TLV-TWA 200ppm
無色の液体
引火性が強い。
水と混和しない。
比重 0.8051(20℃)
(反応)
酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
泡、粉末、CO2消火剤
N-メチルブチルアミン
C5H13N
引火点 0℃
無色の液体
引火性が強い。
水と混和する。
吸入は有害である。
皮膚及び目に火傷を起こし、粘膜を刺激する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
別表5-54
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 酪酸メチル
C5H10O2
引火点 14℃
沸点 102.2℃(760mmHg)
蒸気圧 0.84mmHg(20℃)
無色の液体
引火性が強い。
水と混和しない。
比重 1.09(19℃)
(反応)
強酸化酸と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
メチルシクロヘキサン
[ヘキサヒドロトルエン]
C7H14
引火点 −4℃
爆発範囲 1.2%∼6.7%
沸点 101℃
蒸気圧 5.73 kPa/43.13mmHg(25℃)
TLV-TWA 400ppm
無色で、かすかにベンゼン様臭気を有する液体
引火性が強い。
水と混和しない。
比重 0.7694(20℃)
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
メチルシクロペンタン
C6H12
引火点 −10℃
爆発範囲 1.0%∼8.4%
沸点 71.78℃(760mmHg)
蒸気圧 200mmHg(34℃)
無色でガソリンのような臭気を有する液体
引火性が強い。
水と混和しない。
比重 0.749(20℃)
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
イソブチルメチルケトン
[ヘキソン又は4-メチル
-2-ペンタノン]
C6H12O
引火点 14℃
爆発範囲 1.4%∼7.5%
沸点 117∼118℃
蒸気圧 2.1kPa/15.75mmHg(20℃)
TLV-TWA 50ppm
TLV-STEL 75 ppm BEI
無色の芳香臭を有する液体
引火性が強い。
水と混和しない。
水溶性 19g/L(25℃)
比重 0.8042(20℃)
(反応)
強酸化剤、強還元剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
別表5-55
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 イソプロペニルメチルケ
トン
(安定剤入りのもの)
C5H8O
引火点 −18℃∼23℃
爆発範囲 1.8%∼9.0%
沸点 97.78℃(760mmHg)
無色の液体で芳香臭を有する。
引火性が強い。
水と混和しない。
比重 0.8527(20℃)
蒸気は目に刺激を与える。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
イソ吉草酸メチル
C6H12O2
引火点 −18℃∼23℃
無色の液体
引火性が強い。
水と混和しない。
(反応)
強酸化酸と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
メタクリル酸メチル
(安定剤入りのもの)
CH2=C(CH3)COOCH3
引火点 8℃
爆発範囲 1.5%∼11.6%
沸点 100.5℃
蒸気圧 3.9 kPa/29.25mmHg(20℃)
蒸気比重 3.5(空気1)
TLV-TWA 50ppm
TLV-STEL 100ppm A4
無色の揮発性を有する液体。臭気は刺激性のある果実臭。
引火性が強い。
水と混和しない。
比重 0.9440(20℃)
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
加温、加熱、光、触媒、強酸化剤の影響下で重合し、激しく反応する。
強酸、強塩基と接触すると反応する。
(火災時)
泡、粉末、CO2消火剤
N-メチルモルホリン
[4-メチルモルホリン]
C5H11NO
引火点 13℃
無色のアンモニア臭を有する液体
引火性が強い。
水と混和する。
吸入は有害である。
皮膚及び目に火傷を起こし、粘膜を刺激する。
(反応)
強還元剤と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
別表5-56
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 N-メチルピペリジン
[1-メチルピペリジン]
C6H13N
引火点 3℃
沸点 107℃
蒸気圧 19.4mmHg(25℃)
無色の液体
引火性が強い。
水と混和する。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
(反応)
強還元剤と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
プロピオン酸メチル
C4H8O2
引火点 −2℃
爆発範囲 2.4%∼13%
沸点 80℃
蒸気圧 8.5 kPa/63.75mmHg(20℃)
無色の液体
引火性が強い。
水と混和しない。
(反応)
酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
メチルプロピルケトン
[エチルアセトン又は2ペンタノン]
C5H10O
引火点 7℃
爆発範囲 1.5%∼8.2%
沸点 102℃
蒸気圧 1.6 kPa/12mmHg(20℃)
TLV-TWA 200ppm
TLV-STEL 250ppm
無色でアセトンの様な臭気を有する液体
引火性が強い。
水と混和しない。
水溶性 43g/L(25℃)
比重 0.809(20℃)
(反応)
強酸化剤、強塩基、アミン、イソシアナートと接触すると激しく反応する。
(火災時)
AFFF、泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
メチルテトラヒドロフラン
C5H10O
引火点 −11℃(開放式)
無色のエーテル臭を有する揮発性の液体
引火性が強い。
水と混和しない。
(反応)
酸化体と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
別表5-57
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 メチルトリクロロシラン
CH3SiCl3
引火点 8℃(開放式)
爆発範囲 5.1%∼20%
沸点 66℃
蒸気圧 17.9 kPa/134.25mmHg(20℃)
無色の液体で、刺激臭を有する。
引火性が強い。
水と混和しない。
湿気により容易に加水分解して、白い煙霧状の塩化水素が発生する。
このガスは金属を腐しょくさせる。
皮膚及び目に火傷を起こし、粘膜を刺激する。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
水や湿った空気と接触すると激しく反応する。
(火災時)
AFFF、粉末、CO2消火剤
水系消火薬剤は不可。水は不可。
アルファメチルバレルア
ルデヒド
C6H12O
引火点 13℃
無色の液体
引火性が強い。
水と混和しない。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
重合しやすい。
アゾ、ジアゾ、ジチオカルバミン酸、窒化物、強還元剤と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
ニトリル類
(引火性かつ毒性のも
の)
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く。)
[有機シアン化物類]
引火点 −18℃∼23℃
酸又は酸の蒸気と反応して、高度の毒性及び引火性を有するシアン化水素を生じる。
毒性の蒸気を発する液体
引火性が強い。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
(反応)
酸と接触すると反応する。
強酸化酸と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
ニトロセルロース(溶
液)
(窒素量が12.6質量%
以下でニトロセルロース
の含有率が55質量%以
下のもの)
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
[硝酸セルロース、コロ
ジオン綿、ラッカーベー
ス、硝化綿又はピロキ
シリン]
C12H16(ONO2)4O6
引火点 −18℃∼23℃
引火性が強い。
火炎に包まれると毒性を有する亜硝酸の煙霧が発生する。
(反応)
乾燥すると自然発火する。
燃焼すると急速に分解し、窒素酸化物を生成して、火災や爆発の危険をもたらす。
酸化剤、塩基、酸と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧
別表5-58
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 ニトログリセリン混合物
(液体)
(安定化したもの)
(引火性のもの)
(ニトログリセリンの含
有率が30質量%以下の
もの)
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く。)
(船積地を管轄する地
方運輸局長が適当と認
めるものに限る。)
C3H5N3O9
引火点 −18℃∼23℃
沸点以下218 ℃で分解する。
蒸気圧 0.03 Pa/0.225mmHg(20℃)
TLV-TWA 0.05ppm 皮膚
爆発性。
これらの物質は、主官庁が運送に供される輸送物に対する試験シリーズ2及び6(c)の試験
(危険物輸送に関する国連勧告の試験及び判定基準のマニュアルを参照)を実施した結果
に基づき許可した場合を除き、このクラスに分類し運送してはならない。
(反応)
熱、衝撃、摩擦、振動を加えることで激しく反応する。
オゾンと接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、水噴霧、泡、CO2消火剤
ニトログリセリン(アル
コール溶液)
(濃度が1質量%以下の
もの)
C3H5N3O9, alc
引火点 −18℃∼23℃
沸点以下218 ℃で分解する。
蒸気圧 0.03Pa/0.225mmHg(20℃)
TLV-TWA 0.05ppm 皮膚
引火性が強い。
爆発性。
水と混和しない。
容易に着火する。
火炎に包まれると、毒性を有する亜硝酸の煙霧が発生する。
このままでは爆発しないが、容器の損傷等により漏えいした場合、溶剤が蒸発し、ニトログリ
セリンの爆発限界内に入るおそれがある。
(反応)
熱、衝撃、摩擦、振動を加えることで激しく反応する。
オゾンと接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、水噴霧、泡、CO2消火剤
ニトログリセリン(アル
コール溶液)
(濃度が1質量%を超え
5質量%以下のもの)
C3H5N3O9, alc
引火点 −18℃∼23℃
沸点以下218 ℃で分解する。
蒸気圧 0.03Pa/0.225mmHg(20℃)
TLV-TWA 0.05ppm 皮膚
引火性が強い。
爆発性。
水と混和しない。
容易に着火する。
火炎に包まれると、毒性を有する亜硝酸の煙霧が発生する。
このままでは爆発しないが、容器の損傷等により漏えいした場合、溶剤が蒸発し、ニトログリ
セリンの爆発限界内に入るおそれがある。
(反応)
熱、衝撃、摩擦、振動を加えることで激しく反応する。
オゾンと接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、水噴霧、泡、CO2消火剤
オクタジエン
引火点 9℃∼15℃
無色の液体
引火性が強い。
水と混和しない。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡)、粉末、CO2消火剤
別表5-59
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 オクタン
[イソオクタン、ノルマル
オクタン、2,2,4-トリメチ
ルペンタン、2-メチルヘ
プタン等]
CH3C(CH3)2CH2CH(CH3)2 / C8H18
引火点 -18℃∼23℃
爆発範囲 1.0%∼6.5%
イソオクタン 沸点 99℃
蒸気圧 5.1 kPa(38.25mmHg) 20℃
TLV-TWA 300ppm
n-オクタン 沸点 126℃
蒸気圧 1.33 kPa(9.98mmHg) 20℃
TLV-TWA 3300ppm
無色でガソリン臭を有する液体
引火性が強い。
水と混和しない。
比重 0.7028(20℃)
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
加熱すると、激しく燃焼または爆発することがある。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
塗料
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
[ペイント、ラッカー、エ
ナメル、ステイン、シェ
ラック溶液、ワニス、つ
や出し液、充てん液、
ラッカーベース液、シン
ナー等]
引火点 −18℃∼23℃
引火性が強い。
水との混和性は組成により定まる。
窒素量が12.6質量%以下であれば、ニトロセルロースを20質量%以下含んでいても良い。
別表中の他の品名で特定できるものは、この品名で運送してはならない。
(反応)
強酸化剤、強還元剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、CO2消火剤、水噴霧、泡
香料製品類
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
引火点 −18℃∼23℃
水との混和性は溶剤により定まる。
(反応)
強酸化酸と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
別表5-60
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 殺虫殺菌剤類(液体)
(引火性かつ毒性のも
の)
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く。)
引火点 −18℃∼23℃
(イ)カーバメート系殺虫殺菌剤類:活性金属、窒化物と接触すると反応する。
(ロ)ヒ素系殺虫殺菌剤類:亜鉛、アルミニウムなどの活性金属と接触すると激しく反応する。
(ハ)有機塩素系殺虫殺菌剤類:アルミニウムと接触すると激しく反応する。
(ニ)トリアジン系殺虫殺菌剤類
(ホ)チオカーバメート系殺虫殺菌剤類
(ヘ)銅殺虫殺菌剤類
(ト)水銀殺虫殺菌剤類
(チ)置換ニトロフェノール殺虫殺菌剤類:還元剤と接触すると激しく反応する。
(リ)ビピリジリウム系殺虫殺菌剤類:還元剤と接触すると反応する。
(ヌ)有機リン系殺虫殺菌剤類:強還元剤と接触すると反応する。
(ル)有機スズ系殺虫殺菌剤類
(オ)クマリン誘導体殺虫殺菌剤類:熱、火の粉によって容易に点火する。蒸気は空気と混ざ
ると爆発性となる。
(ワ)フェノキシ酢酸誘導体殺虫殺菌剤類*:熱、冷凍、強酸化剤、強鉱物酸に接触すると反
応する。
(カ)ピレスロイド系殺虫殺菌剤類*
(ヨ)その他の殺虫殺菌剤類
引火性が強い。
石油系若しくはコールタール系の蒸留物又は引火性の液体類を含有しているものがある。
水との混和性は組成により定まる。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
有効成分の品名と含有率を危険物明細書又は危険物明細書等に記載のこと。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤(イ、ロ、ニ、ホ、ヘ、ト、チ、リ、ヌ、ル、オ、ワ、
カ、ヨ)
粉末、CO2消火剤、水噴霧、泡(耐アルコール泡)(ハ)
石油類
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
(イ)タービンエンジン用航空燃料
[航空用ガソリン]
(ロ)原油
(ハ)シェールオイル
(ニ)代用テレビン油
[ホワイトスピリット(芳香族分が20質量%を超えるもの又は15質量%未満のもの)又はホワイ
トスピリット(芳香族分が15質量%以上20質量%以下のもの)]
引火点 −18℃∼23℃
引火性が強い。
水と混和しない。
(反応)
十分に熱せられるか、空気、酸素、酸化剤が存在する中で点火すると激しく反応する(イ、
ロ、ハ)。
強酸化剤と接触すると激しく反応する(ニ)。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤(イ、ロ、ハ、ニ)
石油蒸留物又は石油製
品
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く。)
引火点 −18℃∼23℃
水と混和しない。
(反応)
十分に熱せられるか空気、酸素、強酸化剤が存在するところで点火すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
ポリエステル樹脂キット
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
引火点 −18℃∼23℃
引火性が強い。
基材(容器等級2の引火性液体)と活性剤(有機過酸化物)の2種の物質を別々の内装に収
納したもの。
有機過酸化物はD、E又はFのもので、温度管理を必要とせず、液体なら内装1個当たり
125mℓ以下、固体なら同じく500g以下でなければならない。
これらの内装は、漏れたときに危険な相互反応を起こさなければ、同一の外装に入れて差し
支えない。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
別表5-61
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 印刷用インク
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
引火点 −18℃以上23℃未満
引火性が強い。
顔料を溶かすか懸濁させた流動体又は粘ちょうな液体
水との混和性は溶剤により定まる。
窒素量が12.6質量%以下のものであれば、ニトロセルロースを20質量%以下含んでいても良
い。
別表中の他の品名で特定できるものは、この品名で運送してはならない。
(火災時)
粉末、CO2s消火剤、水噴霧、泡(耐アルコール泡)
ニトロメタンあるいはニトロエタンを含む場合は粉末は使用不可
ノルマルプロパノール
(引火点が23℃未満の
もの)
[1-プロパノール又はノ
ルマルプロピルアル
コール]
C3H7OH
引火点 15℃∼23℃
爆発範囲 2%∼12%
沸点 97.2℃
蒸気圧 20mmHg (25℃)
蒸気比重 2.1(空気1)
TLV-TWA 200ppm
TLV-STEL 250ppm STEL 皮
無色の液体
引火性が強い。
水と混和する。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
プロピオニトリル
[シアン化エチル]
C3H5N
引火点 2℃
爆発範囲 3.1%∼
沸点 97℃
蒸気圧 5.2 kPa/39mmHg(20℃)
無色のエーテル臭を有する揮発性の液体
引火性が強い。
水と混和する。
熱せられると分解して高度の毒性を有するシアン化物の煙霧が発生する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく 反応する。
酸、水蒸気、温水と接触すると反応する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
塩化プロピオニル
[塩化プロパノイル]
C3H5ClO
引火点 12℃
無色の液体
引火性が強い。
水分の存在下においては大部分の金属を強く腐しょくする。
皮膚及び目に火傷を起こし、粘膜を刺激する。
(反応)
水と接触すると激しく反応して白色の煙霧状の刺激性かつ腐しょく性を有する塩化水素が発
生する。
塩基の存在化においてヂイソプロピルエーテルなどエーテル類と接触すると激しく反応す
る。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
別表5-62
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 酢酸ノルマルプロピル
C5H10O2
引火点 10℃
爆発範囲 1.8%∼8%
沸点 101.6℃
蒸気圧 3.3 kPa/24.75mmHg(20℃)
TLV-TWA 2200ppm
TLV-STEL 250ppm
無色透明の芳香臭を有する液体
引火性が強い。
水と混和しない。
比重 0.7028(20℃)
(反応)
強酸化剤、強塩基、強酸、硝酸塩と接触すると激しく反応する。
(火災時)
泡、泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
プロピレンイミン
(安定剤入りのもの)
C3H7N
引火点 −4℃(開放式)
沸点 67℃
蒸気圧 14.9 kPa/111.75mmHg(20℃)
TLV-TWA 2ppm 皮膚 A3
無色の油状液体で、アンモニア臭を有する。
引火性が非常に強い。
水と混和する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
皮膚に火傷を起こす。
(反応)
酸の影響下で重合することがあり、激しく反応する。
加熱すると、爆発することがある。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
ギ酸プロピル
[メタン酸プロピル]
C4H8O2
引火点 −18℃∼23℃
爆発範囲 2.4%∼7.8%
無色の芳香臭を有する液体
引火性が強い。
水との混和性は組成により定まる。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
強酸と接触すると激しく反応する。
アルカリ金属と水素化物と混ざると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
硝酸ノルマルプロピル
C3H7NO3
引火点 20℃
爆発範囲 2.0%∼100%
沸点 110℃
蒸気圧 2.4 kPa/18mmHg(20℃)
TLV-TWA 25ppm
TLV-STEL 40ppm
無色から淡黄色のエーテル臭を有する液体
引火性が強い。
爆発性。
水と混和しない。
比重 1.0538(20℃)
酸化性物質で、熱すると爆発のおそれがある。
体内への摂取又は吸入は有害である。
爆発の可能性があるので、大型金属容器及び中型容器での輸送は禁止されている。
(反応)
加熱、衝撃、摩擦、振動によって激しく反応するすることがある。
可燃性物質や還元性物質と接触すると激しく反応する。
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
別表5-63
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 ピリジン
C5H5N
引火点 17℃
爆発範囲 1.8%∼12.4%
沸点 115℃
蒸気圧 2.0 kPa/15mmHg(20℃)
TLV-TWA 5ppm
無色又は淡黄色の不快な刺激臭を有する液体
引火性が強い。
水と混和する。
吸入は有害である。
粘膜を刺激する。
(反応)
強酸化剤、強酸と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
ピロリジン
C4H9N
引火点 3℃
沸点 89℃
蒸気圧 1.8 kPa/13.5mmHg(39℃)
無色から淡黄色のアンモニア臭を有する液体
引火性が強い。
水と混和する。
吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
(反応)
酸、酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
泡、粉末、CO2消火剤
樹脂液
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
引火点 −18℃∼23℃
引火性が強い。
水との混和性は組成により定まる。
(反応)
十分に熱せられるか、空気、酸素、酸化剤の中で点火すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
ロジン油
(引火点が−18℃以上
23℃未満もの)
引火点 −18℃∼23℃
沸点 300∼398.89℃(760mmHg)
無色から褐色の粘ちょうな液体
水と混和しない。
(反応)
強酸化剤、還元剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
消火剤(泡、粉末、CO2)は使用不可。
ゴム液
(引火点が−18℃以上
23℃未満もの)
引火点 −18℃∼23℃
引火性が強い。
水との混和性は組成により定まる。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
ナトリウムメチレート
(アルコール溶液)
(引火点が−18℃以上
23℃未満もの)
CH3O.Na
引火点 −18℃∼23℃
引火性が強い。
皮膚及び目に火傷を起こす。
(反応)
加熱したり空気に触れると、激しく反応する。
酸化剤、酸、水と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、乾燥砂
水系消火薬剤は不可、水は不可
別表5-64
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 タール(液体)
(引火点が−18℃以上
23℃未満もの)
[アスファルト、ロードア
スファルト、カットバック
アスファルト等]
引火点 −18℃∼23℃
アスファルトと石油蒸留物を混合して作った流動性ある液体で、刺激臭を有する。
引火性が強い。
水と混和しない。
(反応)
強酸化剤と接触すつと激しく反応する。
(火災時)
粉末、CO2消火剤、水噴霧、泡
テトラヒドロフラン
(引火点が−18℃以上
23℃未満もの)
C4H8O
引火点 −18℃∼23℃
爆発範囲 1.5%∼12%
沸点 66℃
蒸気圧 19.3 kPa/144.75mmHg(20℃)
TLV-TWA 50ppm
TLV-STEL 100ppm 皮膚 A3
無色の液体で、エーテル臭を有する。
引火性が強い。
水と混和する。
皮膚、粘膜に強い刺激がある。
(反応)
強酸化剤、強塩基、ある種のハロゲン化金属と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
1,2,3,6-テトラヒドロピリ
ジン又は1,2,5,6-テトラヒ
ドロピリジン
C5H9N
引火点 16℃
無色の液体
水と混和する。
吸入は有害である。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
テトラヒドロチオフェン
C4H8S
引火点 13℃
爆発限界 1.1∼12.3 vol%(空気中)
沸点 119∼121℃
蒸気圧 2.4kPa/18mmHg(25℃)
無色の悪臭を有する液体
引火性が強い。
水と混和しない。
比重 0.9987(20℃)
(反応)
硝酸など強酸化剤と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
別表5-65
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 チオ酢酸
C2H4OS
引火点 −18℃∼23℃
無色から黄色の刺激臭を有する液体
引火性が強い。
水と混和する。
吸入は有害である。
(反応)
酸、ジアゾ、アゾ化合物、ハロカーボン、イソシアン酸塩、アルデヒド、アルカリ金属、窒化
物、水素化物、その他強還元剤と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
チオフェン
C4H4S
引火点 −9℃
爆発範囲 1.5%∼12.5%
沸点 84℃
蒸気圧 5.3 kPa/39.75mmHg(12.5℃)
無色の液体で不快臭を有する。
引火性が強い。
水と混和しない。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
発煙硝酸などの酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
泡、粉末、CO2消火剤
チンキ類
(医薬用のもの)
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
引火点 −18℃∼23℃
水との混和性は組成により定まる。
引火性が強い。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
トルエン
[メチルベンゾール、メ
チルベンゼン又はトル
オール]
C6H5CH3
引火点 7℃
爆発範囲 1.27%∼7.0%
沸点 110.6℃
蒸気圧 3.24KPa/24.3mmHg (20℃)
蒸気比重 3.1(空気1)
TLV-TWA 50ppm 皮膚 A4 BEI
無色のベンゼン臭を有する液体
引火性が強い。
水と混和しない。
比重 0.8636(20℃)
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
トリエチルアミン
C6H15N
引火点 −11℃
爆発範囲 1.2%∼8.0%
沸点 89℃
蒸気圧 7.2 kPa/54mmHg(20℃)
TLV-TWA 1ppm
TLV-STEL 3ppm 皮膚 A4
無色の強いアンモニア臭を有する液体
引火性が強い。
水と混和する。
吸入は有害である。
皮膚及び目に火傷を起こし、粘膜を刺激する。
(反応)
酸、強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
泡(耐アルコール泡)、粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
別表5-66
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 ホウ酸トリイソプロピル
(引火点が23℃未満の
もの)
C9H21BO3
引火点 17℃∼23℃
沸点 139∼141℃
蒸気圧 76mmHg(75℃)
無色の液体
引火性が強い。
水と反応して、引火性の蒸気が発生する。
(反応)
強酸と接触すると激しく反応する。
アルカリ金属と水素化合物と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
トリメチルアミン(水溶
液)
(濃度が30質量%以下
のもの)
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
C3H9N
引火点 −18℃∼23℃
沸点 3℃
蒸気圧 187 kPa/1402.5mmHg(20℃)
TLV-TWA 5ppm
TLV-STEL 15ppm
可燃ガスの水溶液で、アンモニア臭を有する。
引火性が非常に強い。引火点は溶解したガスの割合により異なる。
水銀と爆発的に反応するおそれがある。
水と混和する。
強いアルカリ性を示す。
吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
(反応)
酸と接触すると激しく反応する。
酸化剤、エチレンオキシドと接触すると激しく反応する。
(火災時)
供給源の遮断。それが不可能かつ周辺に危険が及ばなければ、燃え尽きさせる。
その他の場合は粉末、CO2消火剤
ホウ酸トリメチル
[ホウ酸メチル]
C3H9BO3
引火点 −18℃∼23℃
沸点 68℃
蒸気圧 18kPa/135mmHg(25℃)
無色の液体
引火性。
水と反応して、引火性の蒸気が発生する。
(反応)
酸化剤と接触すると激しく反応する。
水、湿った空気、強酸と接触すると反応する。
(火災時)
泡、粉末、CO2消火剤
プロピレン三量体
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
[トリプロピレン]
C9H18
引火点 −18℃∼23℃
無色の液体
引火性が強い。
水と混和しない。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
還元剤と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
別表5-67
別表第5(引火性液体類)
品 名
バレルアルデヒド類
[アミルアルデヒド、ペン
タナール、ペンチルアル
デヒド、ノルマルバレル
アルデヒド又はイソバレ
ルアルデヒド]
事 項 C5H10O
引火点 12℃∼19℃
ノルマルバレルアルデヒドは、引火点 12℃
イソバレルアルデヒドは、引火点 19℃
沸点 103℃
蒸気圧 3.4 kPa/25.5mmHg(20℃)
TLV-TWA 50ppm
無色の液体
引火性が強い。
ある程度の量までは水と混和する。
水溶性 20g/L(20℃)
比重 0.932(20℃)
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
加温、または無機酸や塩基の影響下で重合し、激しく反応することがある。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
酢酸ビニル
(安定剤入りのもの)
CH3COOCH=CH2
引火点 −8℃
爆発範囲 2.6%∼14%
沸点 73.1℃
蒸気圧 11KPa/83mmHg (20℃)
蒸気比重 3(空気1)
TLV-TWA 10ppm
TLV-STEL 15ppm A3
無色から淡黄色の液体。少しだけ嗅げば良い臭いだが、すぐに鋭い刺激を感じる。
引火性が強い。
水と混和しない。
安定剤としてヒドロキノン又はジフェニルアミンのいずれかを加えている。
(反応)
加温や光、過酸化物の影響下で重合し、激しく反応する。
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
AFFF、泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
酪酸ビニル
(安定剤入りのもの)
C6H10O2
引火点 12℃
爆発範囲 1.4%∼8.8%
無色の刺激臭を有する液体
引火性が強い。
水と混和しない。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
酸と接触すると反応する。
強酸と接触すると激しく反応する。
アルカリ金属、水素化合物と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
イソブチルビニルエーテ
ル
(安定剤入りのもの)
C6H12O
引火点 −9℃(開放式)
無色の液体
引火性が強い。
水と混和しない。
安定剤としてヒドロキノン又はジフェニルアミンのいずれかを加えている。
(反応)
熱、炎、強酸化剤と接触すると激しく反応する。
蒸気の状態で炎、火花に接触すると爆発する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
別表5-68
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 ビニルトリクロロシラン
(安定剤入りのもの)
C2H3Cl3Si
引火点 11℃
爆発範囲 3%∼
沸点 91.5℃
蒸気圧 65.9mmHg(25℃)
無色、淡黄色又はピンク色の液体で、刺激臭を有する。
引火性が強い。
水と混和しない。
湿気により容易に加水分解し、刺激性かつ腐しょく性を有する白い煙霧状の塩化水素が発
生する。
水分の存在下では、大部分の金属を腐しょくする。
通常、安定剤としてヒドロキノン又はジフェニルアミンのいずれかを加えている。
皮膚及び目に火傷を起こし、粘膜を刺激する。
(反応)
水、湿った空気、蒸気と接触すると反応する。
有機酸、無機酸と接触すると反応する。
(火災時)
泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
木材防腐剤
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
引火点 −18℃∼23℃
引火性が強い。
水との混和性は組成により定まる。
吸入は有害である。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
キシレン
(引火点が23℃未満の
もの)
[オルトキシレン、ジメチ
ルベンゼン又はキシ
ロール]
C8H10
引火点 17℃∼23℃
爆発範囲 1.1%∼7.0%
沸点 144℃
蒸気圧 0.7 kPa/5.25mmHg(20℃)
TLV-TWA 100ppm
TLV-STEL 150ppm A4
無色で甘いにおいの液体
引火性。
水と混和しない。
比重 0.864(20℃)
(反応)
強酸、強酸化剤と接触すると反応する。
(火災時)
粉末、水噴霧、泡、CO2消化剤
ジルコニウム
(引火性液体中に懸濁
したもの)
(引火点が−18℃以上
23℃未満のもの)
Zr
引火点 −18℃∼23℃
沸点 3577℃
TLV-TWA 5mg/m3
TLV-STEL 10mg/m3 A4
ジルコニウムの微粉末を引火性液体に懸濁させたもの。
可燃性。
水と混和しない。
漏えいすると自然発火しやすい。
(反応)
加熱した状態でホウ砂、四塩化炭素と接触すると激しく反応する。
加熱した状態でアルカリ金属ヒドロキシドと接触すると爆発的に反応する。
(火災時)
乾燥砂、粉末
その他の中引火点引火
性液体
(他の危険性を有しない
もの)
引火点 −18℃∼23℃
引火点が−18℃以上23℃未満の液体で、他の分類に属さず、他に品名が明示されていな
いもの。
引火性が強い。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
別表5-69
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 その他の中引火点引火
性液体
(腐しょく性のもの)
引火点 −18℃∼23℃
引火点が−18℃以上23℃未満の腐しょく性を有する液体で、他の分類に属さず、他に品名
が明示されていないもの。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
引火性が強い。
(火災時)
泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
その他の中引火点引火
性液体
(毒性のもの)
引火点 −18℃∼23℃
引火点が−18℃以上23℃未満の毒性を有する液体で、他の分類に属さず、他に品名が明
示されていないもの。
引火性が強い。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
その他の中引火点引火
性液体
(毒性かつ腐しょく性の
もの)
引火点 −18℃∼23℃
引火点が−18℃以上23℃未満の毒性及び腐しょく性を有する液体で、他の分類に属さず、
他に品名が明示されていないもの。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
引火性が強い。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
ベータアセトアルデヒド
オキシム
[ベータアセトアルドキ
シム]
C2H5NO
引火点 40℃
爆発範囲 4.2%∼52%
凝固点 12℃
沸点 112.78℃(760mmHg)
無色の液体
引火性が強い。
水と混和する。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
空気にさらされると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
3-ヒドロキシブタン-2オン
[アセトイン]
C4H8O2
引火点 44℃∼52℃
沸点 137.78℃(760mmHg)
黄色の芳香臭を有する液体
水と混和する。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
酸、塩基、還元剤と接触すると反応する。
アルカリ金属、窒素化合物、強還元剤と接触すると反応する。
酸化性物質と激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
アクロレイン二量体
(安定剤入りのもの)
[2-ホルミル-3,4-ジヒド
ロ-2H-ピラン]
C6H8O2
引火点 48℃(開放式)
無色の刺激臭を有する液体
水と混和する。
吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
重合しやすく激しく反応する。
アゾ、ジアゾ化合物、ジチオカルバミン酸、窒素化合物、強還元剤と接触すると反応する。
空気と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
別表5-70
別表第5(引火性液体類)
品 名
接着剤
(引火点が23℃以上
61℃以下のもの)
事 項 引火点 23℃∼61℃
ゴム類、樹脂等の溶液であって、通常溶剤のために非常に揮発性が強い。
引火性が強い。
水との混和性は組成により定まる。
37.8℃で15分間、完全に開いている船積み用容器を横に倒しておいても、内容物が流れ出
さないようなものは危険物ではない。
(火災時)
粉末、CO2消火剤、水噴霧、泡
アルコール類
(引火点が23℃以上
61℃以下のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く。)
引火点 23℃∼61℃
引火性が強い。
(反応)
アルカリ金属、窒素化合物、強還元剤と接触すると反応する。
(火災時)
粉末、CO2消火剤、水噴霧、泡(耐アルコール泡)
アルコール類
(引火性かつ毒性のも
の)
(引火点が23℃以上
61℃以下のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く。)
引火点 23℃∼61℃
引火性が強い。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
(反応)
アルカリ金属、窒素化合物、強還元剤と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
アルコール飲料
(引火点が23℃以上
61℃以下のもの)
(エタノールの含有率が
24容量%以下のもの及
び内容積が250ℓ以下の
容器に収納されたもの
を除く。)
[酒類]
引火点 23℃∼61℃
アルコール飲料として製造され、かつ、供給されたエタノール水溶液
水と混和する。
すべての飲料アルコール類及びリキュール類に適用される。
エタノールの含有率が24容量%以下の飲料アルコール類は危険物でない。
内容積が250ℓ以下の容器に収納されたものは危険物でない。
エタノールの含有率が24容量%を超え、70質量%以下のアルコール飲料で、製造過程にあ
るものを輸送する場合は、次の条件で容積500ℓ以下の木樽で輸送しても良い。
1.樽は充てん前に検査し、堅く締めておくこと。
2.液体が膨張するのに十分な空間(3%以上)を残しておくこと。
3.樽は栓を上にして輸送すること。
4.樽の輸送に用いるコンテナは、「安全なコンテナに関する国際条約(CSC条約)」の最新版
に合致したものであること。樽は輸送中にいかなる移動も起こらないように、それぞれあつら
えた枠で固縛し、適切な方法でくさび止めにすること。
5.船で輸送する場合は、コンテナは甲板上に積載すること。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
アルデヒド類
(引火点が23℃以上
61℃以下のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く。)
アルデヒド類
(引火性かつ毒性のも
の)
(引火点が23℃以上
61℃以下のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く。)
引火点 23℃∼61℃
引火性が強い。
(反応)
アゾ、ジアゾ化合物、ジチオカルバミン酸、窒素化合物、強還元剤と接触すると激しく反応す
る。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
引火点 23℃∼61℃
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
引火性が強い。
(反応)
アゾ、ジアゾ化合物、ジチオカルバミン酸、窒素化合物、強還元剤と接触すると激しく反応す
る。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
別表5-71
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 アリルグリシジルエーテ
ル
C6H10O2
引火点 48℃
沸点 154℃
蒸気圧 0.63 kPa/4.725mmHg(25℃)
TLV-TWA 1ppm A4
無色で嫌ではない臭気の液体
引火性。
水に溶ける。
吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
強酸化剤、酸、塩基と接触すると激しく反応する
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
アミン類又はポリアミン
類
(引火性かつ腐しょく性
のもの)
(引火点が23℃以上
61℃以下のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く。)
引火点 23℃∼61℃
無色から黄色の不快臭を有する液体
強い揮発性を有するものもある。
水と混和する。
大部分の金属、特に銅及びその合金を腐しょくする。
火炎に包まれると毒性を有するガスが発生する。
吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
酢酸ペンチル
[酢酸アミル]
C7H14O2
爆発範囲 1.1%∼
引火点 23℃∼61℃
酢酸ノルマルペンチルは、引火点 25℃
酢酸セコンダリーペンチルは、引火点 32℃
沸点 149℃
蒸気圧 0.65 kPa/4.875mmHg(25℃)
TLV-TWA 50ppm
TLV-STEL 100ppm
無色の液体で、西洋ナシかバナナに似た臭気を有する。
引火性。
水と混和しない。
比重 0.8756(20℃)
(反応)
酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
AFFF、泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
ペンタノール
(引火点が23℃以上
61℃以下のもの)
[ペンチルアルコール又
はアミルアルコール]
C5H12O
引火点 23℃∼61℃
爆発範囲 1.2%∼10.5%
沸点 138℃
蒸気圧 0.13 kPa/0.975mmHg(20℃)
無色の液体で、強い甘い臭気を有する。
引火性。
水と混和しない。
水溶性 2..7wt%(20℃)
比重 0.8146(20℃)
(反応)
酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
AFFF、泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
別表5-72
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 ペンチルアミン
(引火点が23℃以上
61℃以下のもの)
[アミルアミン又は2-ペ
ンチルアミン]
C5H13N
引火点 23℃∼61℃
爆発範囲 2.2%∼22%
沸点 104.39℃
無色の液体
引火性が強い。
水と混和する。
吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
(反応)
強還元剤と接触すると反応する。
酸化物質と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
酪酸ペンチル
[酪酸アミル]
C9H18O2
引火点 52℃∼58℃
無色の液体
ある程度の量までは水と混和する。
(反応)
強酸化酸と接触すると激しく反応する。
苛性溶液と接触すると反応する。
アルカリ金属、窒素化合物と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
ギ酸ペンチル
[ギ酸アミル]
C6H12O2
引火点 23℃∼61℃
爆発範囲 1.7%∼10%
ギ酸ノルマルペンチルは、引火点 27℃
ギ酸イソペンチルは、引火点 26℃
無色の液体で芳香臭を有する。
引火性が強い。
水と混和しない。
(反応)
強酸化酸と接触すると激しく反応する。
苛性溶液と接触すると反応する。
アルカリ金属、窒素化合物と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
メチルノルマルペンチル
ケトン
[2-ヘプタノン又はノル
マルアミルメチルケト
ン]
C7H14O
引火点 49℃(開放式)
沸点 151℃
蒸気圧 0.2kPa/1.5mmHg(25℃)
TLV-TWA 50ppm
無色でバナナのような臭いを有する液体
引火性。
水と混和しない。
比重 0.8324(20℃)
(反応)
酸化剤と接触すると反応する。
(火災時)
AFFF、泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
別表5-73
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 硝酸ペンチル
[硝酸アミル]
C5H11NO3
引火点 23℃∼61℃
硝酸ノルマルペンチルは、引火点 48℃
硝酸イソペンチルは、引火点 52℃
沸点 144.44∼156.67℃(760mmHg)
無色のエーテル臭を有する液体
水に溶けない。
比重 0.997(20℃)
吸入は有害である。
(反応)
還元剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
アニソール
[メトキシベンゼン又は
メチルフェニルエーテ
ル]
C7H8O
引火点 41℃
爆発範囲 0.3%∼6.3%
沸点 155℃
蒸気圧 0.47kPa/3.525mmHg(25℃)
無色から黄色の芳香の液体
引火性。
水と混和しない。
比重 0.9956(18℃)
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(火災時)
泡、粉末、CO2消火剤
ブロモベンゼン
[臭化フェニル]
C6H5Br
引火点 51℃
爆発範囲 0.5%∼2.8%
沸点 156.2℃
蒸気圧 0.55kPa/4.125mmHg(25℃)
無色の特有の臭気を有する液体
引火性。
水と混和しない。
比重 1.5017(20℃)
(火災時)
周辺の火災時:粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
1-ブロモ-3-メチルブタ
ン
[臭化イソペンチル又は
臭化イソアミル]
ブロモプロパン
[臭化プロピル又は臭
化イソプロピル]
C5H11Br
引火点 23℃∼32℃
無色の液体
引火性が強い。
水と混和しない。
(反応)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
C3H7Br
引火点 23℃∼61℃
沸点 71.0℃
蒸気圧 13.3kPa/99.75mmHg(18℃)
無色の液体
引火性が強い。
水と混和しない。
火炎に包まれると毒性を有する煙霧が発生する。
吸入は有害である。
(反応)
強塩基、強酸化剤と接触すると反応する。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
別表5-74
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 ブタノール
(引火点が23℃以上の
もの)
[ブチルアルコール又は
ノルマルブタノール]
引火点 23℃∼35℃
無色の不快臭を有する液体
水と混和しない。
水溶性 63.2g/L(25℃)
比重 0.80898(20℃)
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
ノルマルブタノール(C4H9OH)は、
爆発範囲 1.4%∼11.2%
沸点 117.3℃
蒸気圧 0.73KPa/5.5mmHg (20℃)
蒸気圧 2.6(空気1)
TLV-C 25ppm
引火性。
(反応)
100℃に加熱するとアルミニウムと激しく反応する。
三酸化クロムなどの強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、水噴霧、泡、CO2消火剤
ブチルアルコール(C4H10O)は、
沸点 83℃
蒸気圧 4.1 kPa/(30.75mmHg(20℃)
TLV-TWA 100ppm A4
引火性が強い。
(反応)
強い無機酸と接触すると分解し、引火性のイソブチレンガスを生じる。
(火災時)
泡、泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
酢酸ブチル
(引火点が23℃以上
61℃以下のもの)
C6H12O2
引火点 23℃∼61℃
爆発範囲 1.5%∼15%
沸点 126℃
蒸気圧 1.2 kPa/9mmHg(20℃)
蒸気比重 4(空気1)
TLV-TWA 150ppm
TLV-STEL 200ppm
無色透明の液体で、パイナップル臭を有する。
引火性。
酢酸ノルマルブチルは、
引火点 27℃
水と混和しない。
比重 0.8826(20℃)
(反応)
強酸化剤、強酸、強塩基と接触すると激しく反応する。
(火災時)
AFFF、泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
アクリル酸ブチル
(安定剤入りのもの)
CH2=CHCOOC4H9
爆発範囲 1.2%∼9.9%
引火点 36℃∼41℃
沸点 145℃∼149℃
蒸気圧 0.44KPa/3.2mmHg (20℃)
蒸気比重 4.4(空気)
TLV-TWA 2ppm A4
無色の不快臭を有する液体
引火性。
水と混和しない。
比重 0.8898(20℃)
吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
強酸化剤接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
別表5-75
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 ブチルベンゼン
[フェニルブタン]
C10H14
引火点 34℃∼60℃
爆発範囲 0.7%∼6.9%
沸点 183.1℃
蒸気圧 1.02mmHg(25℃)
無色の液体で不快臭を有する。
引火性が強い。
水と混和しない。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
塩基、ジアゾ化合物と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
メタクリル酸ノルマルブ
チル
(安定剤入りのもの)
[2-メチルアクリル酸ブ
チル]
C8H14O2
引火点 41℃
爆発範囲 2%∼8%
沸点 163℃
蒸気圧 270Pa/2.03mmHg(20℃)
無色で、わずかにエーテル臭を有する液体
引火性。
水と混和しない。
比重 0.8936(20℃)
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
加熱、湿気、酸化剤、光の影響下で重合し激しく反応する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
亜硝酸ブチル
(引火点が23℃以上
61℃以下のもの)
C4H9NO2
引火点 23℃∼61℃
黄色の揮発性を有する油状の液体
引火性が強い。
ある程度の量までは水と混和する。
空気、光、水又は熱にさらされると分解して毒性を有する亜硝酸の煙霧が発生する。
吸入は有害である。
(反応)
水素化物、硫化物、窒化物、アンモニウム塩、シアン化物、燃料などの還元剤と混ざると激
しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
プロピオン酸ブチル
C7H14O2
引火点 32℃
沸点 146℃
引火性。
蒸気圧 0.38kPa/2.85mmHg(20℃)
無色の液体
水と混和しない。
比重 0.8754
(反応)
強酸化剤と接触すると反応する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
別表5-76
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 ブチルアルデヒドオキシ
ム
[ブタナールオキシム]
C4H9NO
引火点 58℃
無色の液体
爆発性。
水と混和しない。
吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
減圧蒸留時に爆発性が非常に強い。
強酸と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
ショウ脳油
引火点 47℃
沸点 175∼200℃
無色の油で、特徴のある臭気を有する。
水と混和しない。
比重 0.923(25℃)
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
クロロベンゼン
[クロロベンゾール]
C6H5Cl
引火点 29℃
爆発範囲 1.3%∼11.0%
沸点 132℃
蒸気圧 1.17 kPa/8.775mmHg(20℃)
TLV-TWA 10ppm A3
無色のアーモンド臭を有する液体
引火性。
水と混和しない。
比重 1.1058(20℃)
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、水噴霧、泡、CO2消火剤
クロロベンゾトリフルオ
ライド
C7H4ClF3
引火点 36℃∼59℃
沸点 136.11∼137.78℃(760mmHg)
蒸気圧 5mmHg(24.73℃)
無色の芳香臭を有する液体
引火性が強い。
空気中の水分と接触すると、毒性かつ腐しょく性を有するフッ化水素が発生する。
吸入は有毒である。
(反応)
過マンガン酸塩と重クロム酸塩などの酸化物質と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、CO2消火剤、ハロン消火剤
1-クロロヘプタン
[塩化ノルマルヘプチ
ル]
C7H15Cl
引火点 38℃∼41℃
無色の液体
引火性が強い。
水と混和しない。
(火災時)
粉末、CO2消火剤、水噴霧、泡(耐アルコール泡)
ニトロメタン、ニトロエタンを含む場合、粉末は使用不可
別表5-77
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 1-クロロヘキサン
[塩化ノルマルヘキシ
ル]
C6H13Cl
引火点 26℃∼29℃
無色の流動性のある液体
引火性が強い。
水と混和しない。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(火災時)
粉末、CO2消火剤、水噴霧、泡(耐アルコール泡)
ニトロメタン、ニトロエタンを含む場合、粉末は使用不可
クロロトルエン
[メチルクロロベンゼン]
C7H7Cl
引火点 43℃∼47℃
沸点 159.2℃
蒸気圧 0.35 kPa/2.625mmHg(20℃)
TLV-TWA 50ppm
無色から褐色の液体
引火性。
水と混和しない。
比重 1.0697(20℃)以上
火炎に包まれると毒性を有するガスが発生する。
皮膚との接触又は吸入は有害である。
目及び粘膜を刺激する。
(反応)
酸化剤と接触すると反応する。
(火災時)
CO2消火剤、水噴霧、泡、粉末
コールタール蒸留物
(引火点が23℃以上
61℃以下のもの)
[コールタール油]
引火点 23℃∼61℃
水と混和しない。
沸点 106.11∼167.22℃(760mmHg)
引火性が強い。
(火災時)
消火剤(粉末、泡、CO2消火剤)の使用不可
コーティング液
(車体の下塗り、ドラム
等容器のライニングな
どの表面処理用のも
の)
(引火点が23℃以上
61℃以下のもの)
引火点 23℃∼61℃
水との混和性は組成により定まる。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
シクロヘキサノン
C6H10O
引火点 38℃∼44℃
爆発範囲 1.1%∼9.4%
沸点 156℃
蒸気圧 500 Pa/3.75mmHg(20℃)
TLV-TWA 20ppm
TLV-STEL 50ppm 皮膚 A3
無色の液体
引火性。
水と混和しない。
水溶性 50g/L(30℃)
比重 0.9421(25℃)
(反応)
硝酸などの強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
泡(耐アルコール泡)、CO2消火剤、粉末
別表5-78
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 酢酸シクロヘキシル
C8H14O2
引火点 56℃
沸点 177℃
蒸気圧 0.93 kPa/6.975mmHg(30℃)
無色の液体
引火性。
水と混和しない。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
強酸化剤と接触すると反応する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
シクロヘキシルメルカプ
タン
[シクロヘキサンチオー
ル又はヘキサヒドロチ
オフェノール]
C6H12S
引火点 49℃
沸点 158℃
蒸気圧 1.3kPa/9.75mmHg(20℃)
無色のニンニク臭を有する液体
水と混和しない。
比重 0.9782(20℃)
引火性。
吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
強酸化剤、還元剤、金属に接触すると反応する。
(火災時)
泡、CO2消火剤、粉末
シクロオクタジエン
[1,5-シクロオクタジエン
等]
C8H12
引火点 23℃∼61℃
1,5-シクロオクタジエンは、引火点 38℃、無色の液体
引火性が強い。、水と混和しない。
比重 0.8818(20℃)
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
還元剤と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
シクロペンタノール
C5H10O
引火点 51℃
無色の油状の液体
水と混和しない。
比重 0.9478(20℃)
(反応)
アルカリ金属、窒素化合物、強還元剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
シクロペンタノン
C5H8O
引火点 31℃
沸点 131℃
無色の液体
引火性。
水と混和しない。
比重 0.94869(20℃)
(反応)
酸の影響下で容易に重合する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
別表5-79
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 シメン
[シモール、メチルプロ
ピルベンゼン、イソプロ
ピルトルエン、イソプロ
ピルトルオール等]
C10H14
引火点 23℃∼61℃
爆発範囲 0.7%∼5.6%
沸点 177℃
蒸気圧 200Pa/1.5mmHg(20℃)
無色の芳香臭を有する液体
引火性。
水と混和しない。
比重 0.8610(20℃)
(反応)
酸化剤と接触すると反応する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
デカヒドロナフタレン
[デカリン]
C10H18
引火点 52℃∼57℃
爆発範囲 0.7%∼4.9%
沸点 185∼195℃
蒸気圧 127 Pa/0.952mmHg(20℃)
無色の芳香臭を有する液体
引火性。
水と混和しない。
比重 0.89(20℃)
吸入は有害である。
(反応)
酸化剤と接触すると反応する。
(火災時)
粉末、CO2消火剤、泡
ノルマルデカン
CH3(CH2)8CH3
爆発範囲 0.6%∼5.5%
引火点 47℃
沸点 174.2℃
蒸気圧 0.17 kPa/1.275mmHg(25℃)
蒸気比重 4.9(空気1)
無色の液体
引火性。
水と混和しない。
比重 0.7300(20℃)。
通常ほとんど有害性はない。
(反応)
酸化剤と反応する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
ジアセトンアルコール
(引火点が23℃以上
61℃以下のもの)
[ジアセトン]
(CH3)2C(OH)CH2COCH3
爆発範囲 1.4%∼8.0%
引火点 23℃∼61℃
沸点 169∼171℃
蒸気圧 0.108 kPa/0.81mmHg(20℃)
蒸気比重 4(空気1)
TLV-TWA 50ppm
無色でかすかに芳香を有する液体
引火性。
水と混和する。
(反応)
酸化剤と接触すると激しく反応し、引火性/爆発性の気体を生成する。
(火災時)
水噴霧、泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
別表5-80
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 ジノルマルペンチルアミ
ン
[ジノルマルアミルアミ
ン]
C10H23N
引火点 52℃
沸点 202℃∼203℃
蒸気圧 40Pa/300mmHg(20℃)
無色のアンモニア臭を有する液体
引火性。
水とわずかに混和する。
比重 0.7771(20℃)
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は刺激があり、有毒である。
(反応)
酸化剤、酸、酸塩化物、酸無水物、水銀と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
ジブチルエーテル
[ブチルエーテル]
[ノルマルジブチルエー
テル等]
C8H18O
引火点 23℃∼61℃
ノルマルジブチルエーテルは、引火点 25℃
爆発範囲 0.9%∼8.5%
沸点 142℃
蒸気圧 0.64kPa/4.8mmHg(20℃)
無色の弱いエーテル臭を有する液体
引火性。
水と混和しない。
比重 0.7681(20℃)
(反応)
酸化剤と接触すると反応する。
三塩化窒素と接触すると激しく反応する。
(火災時)
AFFF、泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
ジクロロペンタン
[1,5-ジクロロペンタン
等]
C5H10Cl2
引火点 23℃∼61℃
淡黄色の液体
引火性が強い。
水と混和しない。
1,5-ジクロロペンタンは引火点 26℃
(反応)
ある種の金属と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
ジクロロプロペン
(引火点が23℃以上
61℃以下のもの)
C3H4Cl2
引火点 23℃∼61℃
爆発範囲 5%∼14%
無色から黄色の甘い臭気を有する液体
水と混和しない。
比重 1.2(20℃)
引火性が強い。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(火災時)
粉末、CO2消火剤、水噴霧、泡(耐アルコール泡)
別表5-81
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 ジシクロペンタジエン
C10H12
引火点 26℃∼38℃(開放式)
沸点(分解する) 170∼172℃
蒸気圧 180 Pa/1350mmHg(20℃)
蒸気比重 4.6(空気1)
TLV-TWA 5ppm
純粋なものは融点が34℃の固体であるが、工業品は液体である。
樟脳のような臭気を有する。
引火性。
水と混和しない。
比重 0.9302(15℃)。
吸入は有害である。
(反応)
酸化剤と接触すると反応する。
温度が100℃を超えると重合し、容器入れであれば容器は破壊する。
(火災時)
泡、CO2消火剤、粉末、水噴霧
3-(ジエチルアミノ)プロ
ピルアミン
[N,N-ジエチル-1,3-プ
ロパンジアミン]
C7H18N2
引火点 59℃(開放式)
沸点 168.5℃
蒸気圧 19.5mmHg(70℃)
無色の魚臭を有する液体
水と混和する。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
水素化合物などの強還元剤と接触すると反応して、可燃性水素ガスを生成する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
ジエチルベンゼン
C10H14
引火点 49℃∼56℃
沸点 184℃
蒸気圧 0.1kPa/0.75mmHg(20℃)
無色の液体
引火性。
水と混和しない。
比重 0.86(20℃)
工業品は異性体の混合物である。
(反応)
酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、CO2消火剤
炭酸ジエチル
[炭酸エチル]
C5H10O3
引火点 25℃∼31℃
沸点 126℃
蒸気圧 1.1kPa/8.25mmHg(20℃)
無色で芳香を有する液体
引火性。
蒸気は空気より非常に重い(空気の重さの4.1倍)。
水と混和しない。
水溶性 18.8g/L(20℃)
比重 0.9752(20℃)
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
AFFF、泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
別表5-82
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 ジイソブチルアミン
C8H19N
引火点 29℃
沸点 140℃
蒸気圧 0.97 kPa/7.275mmHg(25℃)
無色の魚臭を有する液体。
水と混和しない。
比重 0.745(20℃)
引火性。
吸入は有害である。皮膚及び目に火傷を起こし、粘膜を刺激する。
(反応)
酸、酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
周辺の火災時:粉末、 泡(耐アルコール泡)、 水噴霧、CO2消火剤
ジイソブチルケトン〔2,
6-ジメチル-4-ヘプタノ
ン又はイソバレロン〕
C9H18O
引火点 49℃
爆発範囲 0.8%∼7.1%
沸点 168℃
蒸気圧 0.23 kPa/1.725mmHg(20℃)
無色でペパーミントのような臭気を有する液体。
水と混和しない。
比重 0.8062(20℃)
引火性。
(反応)
酸化剤と接触すると反応する。
(火災時)
AFFF、泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
2-ジメチルアミノアセト
ニトリル
〔N,N-ジメチルグリシノ
ニトリル〕
C4H8N2
引火点 35℃
無色の液体。水と混和しない。
引火性が強い。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
(反応)
水及び酸と接触すると毒性を有する煙霧が発生する。
火災に巻き込まれると猛毒のシアン化水素発生の恐れがある。
還元剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
ジメチルジオキサン(引
火点が23℃以上61℃以
下であるもの)
〔4,4-ジメチルジオキサ
ン-1,3〕
C6H12O2
引火点 23℃∼61℃
無色の刺激臭を有する液体。ある程度の量までは水と混和する。
引火性が強い。
4,4-ジメチルジオキサン-1,3の引火点は30℃
酸化性物質と激しく反応する。吸入は有害である。皮膚及び目を刺激する。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
別表5-83
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 N,N-ジメチルホルムア
ミド
C3H7NO
引火点 58℃
爆発範囲 2.2%∼16%
沸点 153℃
蒸気圧 2.7mmHg(20℃)
蒸気比重 2.5(空気1)
TLV-TWA 10ppm 皮膚 A4 BEI
無色でほのかに魚臭のある液体。
引火性。
水と混和する。
(反応)
酸化剤、硝酸塩、ハロゲン化炭化水素と接触すると激しく反応する。
酸化性物質と激しく反応するおそれがある。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
ジペンテン
〔リモネン〕
C10H16
引火点 43℃
爆発範囲 0.7%∼6.1%
沸点 177.78℃(760mmHg)
無色のレモン臭を有する液体。
水と混和しない。
比重 0.8402(20℃)
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
ジプロピルケトン
〔4-ヘプタノン〕
C7H14O
引火点 49℃
沸点 144℃∼146℃
蒸気圧 0.7 kPa/5.25mmHg(20℃)
TLV-TWA 50ppm
無色の液体。
水と混和しない。
比重 0.82
引火性。
(反応)
酸化剤、塩基、還元剤と接触すると反応する。
(火災時)
泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
高温輸送物質(液体)
(引火点が61℃を超え
るもので、引火点以上
の温度で輸送されるも
の)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
引火点 61℃を超える。
引火性が強い。
(火災時)
水噴霧
1,2-エポキシ-3-エトキ
シプロパン
C5H10O2
引火点 47℃
引火性が強い。
水と混和しない。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
酸、塩基、酸化剤、還元剤と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
別表5-84
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 エステル類(引火点が
23℃以上61℃以下のも
の)(他に品名が明示さ
れているものを除く)
引火点 23℃以上61℃以下
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
苛性溶液と接触すると反応する。
アルカリ金属、水素化合物と接触すると可燃性水素ガスを生成する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
エタノール又はその溶
液(引火点が23℃以上
61℃以下のもの)
(アルコールの含有率
が24容量%以下の水溶
液を除く)
〔エチルアルコール、ア
ルコール、変性アル
コール又は工業用アル
コール〕
C2H6O
引火点 23℃∼61℃
沸点 78.5℃
蒸気圧 59.2mmHg(25℃)
蒸気比重 1.6(空気1)
TLV-TWA 1000ppm A4
無色の揮発性の液体。水と混和する。
エタノールの含有率が24容量%以下の水溶液は危険物でない。
引火性が強い。
(反応)
塩化アセチル、臭化アセチルと接触すると激しく反応する。
高濃度化酸化水素と接触すると激しく反応する。
カリウム金属と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
エーテル類(引火点が
23℃以上61℃以下のも
の)(他に品名が明示さ
れているものを除く)
引火点 23℃以上61℃以下
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
エチルペンチルケトン
〔エチルノルマルアミル
ケトン、エチルセコンダ
リーアミルケトン、3-オ
クタノン等〕
C8H16O
引火点 43℃∼57℃
引火点 エチルノルマルペンチルケトン 43℃
エチルセコンダリーペンチルケトン 57℃
沸点 157℃∼162℃(エチル−セカンダリ−ペンチルケトン)
蒸気圧 2mmHg(20℃)(エチル−セカンダリ−ペンチルケトン)
無色で芳香を有する液体。
蒸気は空気より非常に重い(空気の重さの4.4倍)。
水と混和しない。
比重 0.82(20℃)
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
ある種のプラスチックを溶かす。
水素化合物、アルカリ金属、窒素化合物と接触すると反応する。
アルデヒド、硝酸、硝酸と酸化水素の化合物、過塩素酸と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
2-エチルブタノール
〔2-エチルブチルアル
コール〕
C6H14O
引火点 57℃(開放式)
沸点 145℃
蒸気圧 3.62mmHg
無色の液体。
水と混和しない。
比重 0.8326(20℃)
(反応)
アルカリ金属、窒素化合物、強還元剤と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
別表5-85
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 酢酸2-エチルブチル
C8H16O2
引火点 54℃(開放式)
無色の液体。水と混和しない。
(反応)
強酸化酸と接触すると激しく反応する。
苛性溶液と接触すると反応する。
アルカリ金属、水素化合物と接触すると反応して
可燃性水素ガスを生成する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
酪酸エチル
〔ブタン酸エチル〕
C6H12O2
引火点 26℃
無色のパイナップル臭を有する揮発性液体。
水と混和しない。
比重 0.879(20℃)
引火性が強い。
(反応)
強酸化酸と接触すると激しく反応する。
苛性溶液と接触すると反応する。
アルカリ金属、窒素化合物と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
2-クロロプロピオン酸エ
チル
C5H9ClO2
引火点 38℃
無色の刺激臭を有する液体。
引火性が強い。
水と混和しない。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
強酸化酸と接触すると激しく反応する。
苛性溶液と接触すると反応する。
アルカリ金属、窒素化合物と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
エチレングリコールジエ
チルエーテル
〔1,2-ジエトキシエタン〕
C6H14O2
引火点 35℃
沸点 121.4℃
蒸気圧 1.2 kPa/9mmHg(20℃)
無色のエーテル臭を有する液体。
引火性。
水と混和しない。
水溶性 約2%
比重 0.8484(20℃)
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、水噴霧、泡、CO2消火剤
別表5-86
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 エチレングリコールモノ
エチルエーテル
〔2-エトキシエタノール
又はエチルグリコール〕
C2H5OCH2CH2OH
引火点 40℃
爆発範囲 1.7%∼15.6%
沸点 135.1℃
蒸気圧 0.5 kPa/3.75mmHg(20℃)
蒸気比重 3.1(空気)
TLV-TWA 5ppm (18mg/m3) 皮膚 BEI
無色で、穏やかなエーテルのような臭気をゆうする液体。
水と混和する。
引火性。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
エチレングリコールモノ
エチルエーテルアセ
テート
〔エチルグリコールアセ
テート又は酢酸2-エトキ
シエチル〕
CH3COOCH2CH2OC2H5
引火点 51℃
爆発範囲 1.7%∼10.1%
沸点 156.3℃
蒸気圧 1.2mmHg (20℃)
蒸気比重 4.7(空気1)
無色で、穏やかなエーテルのような臭気を有する液体。
ある程度の量までは水と混和する。
水溶性 229g/L(20g)
比重 0.975(20℃)
引火性。
(反応)
強酸、強塩基、強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
エチレングリコールモノ
メチルエーテル
〔2-メトキシエタノール
又はメチルグリコール〕
C3H8O2
引火点 38℃
爆発範囲 1.8%∼20%
沸点 125℃
蒸気圧 0.83 kPa/6.225mmHg(20℃)
TLV-TWA 5ppm 皮膚 BEI
無色で、穏やかなエーテルのような臭気を有する液体。水と混和する。
引火性。
(反応)
爆発性過酸化物を生成することがある。
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
エチレングリコールモノ
メチルエーテルアセ
テート
〔2-メトキシエチルアセ
テート又はメチルグリ
コールアセテート〕
C5H10O3
引火点 44℃
爆発範囲 1.7%∼8.2%
沸点 145℃
蒸気圧 0.27kPa/2.025mmHg(20℃)
TLV-TWA 5ppm 皮膚
無色の特徴ある臭気を有する液体。水と混和する。
引火性。
(反応)
爆発性過酸化物を生成する可能性がある。
強酸化剤、強塩基と接触すると反応する。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
別表5-87
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 エチルヘキサアルデヒ
ド類
〔2-エチルヘキサアル
デヒド、2-エチルヘキサ
ナール、オクチルアル
デヒド、イソオクタルデヒ
ド、ノルマルオクタルデ
ヒド、3-エチルヘキサア
ルデヒド、3-エチルヘキ
サナール等〕
C8H16O
引火点 44℃∼52℃
爆発範囲 0.9%∼7.2%
沸点 163℃
蒸気圧 200 Pa/1.5mmHg(20℃)
無色の特徴のあるエーテルのような臭気を有する液体。水と混和しない。
引火性。
(反応)
長期間、酸素、空気と接触すると、爆発性過酸化物を生成することがある。
水酸化ナトリウム、アンモニア、ブチルアミン、ジブチルアミン、無機酸と接触すると重合す
る。
酸化剤と接触すると反応する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
2-エチルヘキシルアミ
ン
C8H19N
引火点 50℃
沸点 169.22℃(760mmHg)
蒸気圧 1.2mmHg(20℃)
無色の液体。水と混和する。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
酸化物質と接触すると反応する。
水素化合物などの強還元剤と接触すると反応して可燃性水素ガスを生成する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
乳酸エチル
C5H10O3
引火点 46℃
爆発範囲 1.5%∼11.4%
沸点 154℃
蒸気圧 3.75mmHg(25℃)
無色の液体。水と混和する。
(反応)
強酸化酸と接触すると激しく反応する。
苛性溶液と接触すると反応する。
アルカリ金属、窒素化合物と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
オルトギ酸エチル
〔トリエトキシメタン又は
オルトギ酸トリエチル〕
C7H16O3
引火点 30℃
沸点 143℃
蒸気圧 3.86mmHg(25℃)
無色のエーテル臭を有する液体。水と混和しない。
引火性が強い。
(反応)
強酸化酸と接触すると激しく反応する。
苛性溶液と接触すると反応する。
アルカリ金属、窒素化合物と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
抽出香料液(着香料)
(引火点が23℃以上
61℃以下のもの)
引火点 23℃∼61℃
通常アルコール溶液である。水との混和性は組成により定まる。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
抽出香料(精油)(引火
点が23℃以上61℃以下
のもの)
引火点 23℃∼61℃
通常アルコール溶液である。水との混和性は組成により定まる。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
塩基、ジアゾ化合物と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
別表5-88
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 ホルムアルデヒド(水溶
液)(引火点が61℃以下
のもの)
〔ホルマリン又はギ酸ア
ルデヒド〕
HCHO
引火点 32℃∼61℃
沸点 96℃
TLV-TWA 0.3ppm A2 SEN
蒸気圧 1.3mmHg
蒸気比重 1(空気1)
無色の刺激臭を有する液体。引火点は溶液中のガス含有率により異なる。
可燃性。
水と混和する。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
酸、アルカリ金属、強酸化剤と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧
フルフリルアミン
〔2-フランメチルアミン
又はアルファフルフリル
アミン〕
C5H7NO
引火点 37℃(開放式)
淡黄色の油状の液体。
引火性。水と混和する。
吸入は有害である。皮膚及び目に火傷を起こし、粘膜を刺激する。
(反応)
水素化合物などの強還元剤と接触すると反応して
可燃性水素ガスを生成する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
フーゼル油
(引火点が23℃以上
61℃以下のもの)
引火点 23℃∼61℃
無色の油状液体で、不快臭を有する。アミルアルコールの混合物である。
水と混和しない。
比重 0.81(20℃)
(反応)
アルカリ金属、窒素化合物、強還元剤と接触すると可燃かつ有毒ガスを生成する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
グリシドアルデヒド
〔2,3-エポキシ-1-プロ
パナール、2,3-エポキ
シプロピオンアルデヒド
又はグリシダール〕
C3H4O2
引火点 31℃(開放式)
沸点 112.5℃
蒸気圧 45.3mmHg(25℃)
無色の刺激臭を有する液体。
引火性が強い。
水と混和する。
吸入は有毒である。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
アゾ、ジアゾ化合物、ジチオアルバミン酸、窒素化合物、強還元剤と接触すると可燃かつ有
毒ガスを生成する。
酸、塩基、酸化剤、還元剤と接触すると反応する。
酸やその他の促進剤の存在する中で水と接触すると激しく反応する可能性がある。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
別表5-89
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 ノルマルヘプタアルデヒ
ド
〔ノルマルヘプタナール
又はノルマルへプチル
アルデヒド〕
C7H14O
引火点 35℃∼45℃
爆発範囲 1.1%∼5.2%
沸点 152.78℃(760mmHg)
蒸気圧 3.0mmHg(20℃)
刺激臭を有する油状の無色又は淡黄色の液体。
水にわずかに溶ける。
水溶性 1.55g/L(30℃)
比重 0.82162(15℃)。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
アゾ、ジアゾ化合物、ジチオアルバミン酸、窒素化合物、強還元剤と接触すると可燃かつ有
毒ガスを生成する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
ノルマルヘキサアルデ
ヒド
〔カプロンアルデヒド又
はノルマルヘキシルア
ルデヒド〕
C6H12O
引火点 32℃
沸点 131℃
蒸気圧 11.3mmHg(25℃)
無色の刺激臭を有する液体。
引火性が強い。
水と混和しない。
比重 0.8335(20℃)
(反応)
アゾ、ジアゾ化合物、ジチオアルバミン酸、窒素化合物、強還元剤と接触すると可燃かつ有
毒ガスを生成する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
ヘキサノール
〔ヘキシルアルコール〕
C6H14O
引火点 23℃∼61℃
ノルマルヘキサノールの引火点は57℃
無色で果実臭を有する液体。
引火性が強い。
水と混和する。
水溶性 5.9g/L(25℃)
比重 0.8153(25℃)
(反応)
アルカリ金属、窒素化合物、強還元剤と接触すると反応する。
オキソ酸、カルボン酸と反応する。
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
炭化水素類(引火点が
23℃以上61℃以下のも
の)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
引火点 23℃以上61℃以下
引火性が強い。
水と混和しない。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
ヨードプロパン
〔ヨウ化プロピル、1ヨードプロパン又は2ヨードプロパン〕
C3H7I
引火点 23℃∼61℃
無色の液体。
引火性が強い。
水と混和しない。
引火点 1-ヨードプロパン 34℃、2-ヨードプロパン 25℃
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
別表5-90
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 イソブタノール
〔イソブチルアルコール
又は2-メチルプロパ
ノール-1〕
C4H10O
引火点 28℃
爆発範囲 1.2%∼10.9%
沸点 108℃
蒸気圧 10.5mmHg(25℃)
TLV-TWA 50ppm
甘味臭を有する液体。
引火性が強い。
ある程度の量までは水と混和する。
水溶性 10%(25℃)
(反応)
アルカリ金属、窒素化合物、強還元剤と反応して引火性かつ有害なガスを生成する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
アクリル酸イソブチル
(安定剤入りのもの)
〔アクリル酸メチルプロ
ピル〕
C7H12O2
引火点 29℃(開放式)
沸点 132℃
蒸気圧 8.08mmHg(25℃)
無色の刺激臭を有する液体。
引火性が強い。
水と混和しない。
比重 0.8896(20℃)
吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
酸と接触すると反応する。
強酸化酸と接触すると激しく反応する。
苛性溶液と接触すると反応する。
アルカリ金属、水素化合物と接触すると反応して可燃性水素ガスを生成する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
イソ酪酸イソブチル
〔イソ酪酸2-メチルプロ
ピル〕
C8H16O2
引火点 37℃
爆発範囲 0.96%∼7.59%
沸点 147.78℃(760mmHg)
無色の果実臭を有する液体。
水と混和しない。
比重 0.8858(20℃)
(反応)
酸化剤と接触すると激しく反応する。
酸と反応する。
強酸化酸と接触すると激しく反応する。
苛性溶液と接触すると反応する。
アルカリ金属、水素化合物と接触すると反応して可燃性水素ガスを生成する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
別表5-91
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 メタクリル酸イソブチル
(安定剤入りのもの)
C8H14O2
引火点 49℃
沸点 155℃
蒸気圧 4.11mmHg(25℃)
無色の液体。
水と混和しない。
比重 0.8858(20℃)
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
酸化剤と接触すると激しく反応する。
酸と反応する。
強酸化酸と接触すると激しく反応する。
苛性溶液と接触すると反応する。
アルカリ金属、水素化合物と接触すると反応して可燃性水素ガスを生成する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
イソ酪酸
〔2-メチルプロピオン
酸〕
C4H8O2
引火点 55℃
爆発範囲 2.0%∼9.2%
沸点 152℃∼155℃
蒸気圧 1.815mmHg(25℃)
無色の刺激臭を有する液体。
水と混和する。
皮膚及び目に火傷を起こし、皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
無水イソ酪酸
イソシアネート類又はそ
の溶液(引火性かつ毒
性のもの)(引火点が
23℃以上61℃以下のも
の)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
C8H14O3
引火点 59℃
爆発範囲 1.0%∼6.2%
無色の液体。
水で分解する。
皮膚及び目に火傷を起こす。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
水と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末 CO2消火剤
CNO
刺激臭を有する有毒な液体。
引火性が強い。
水と混和せず、反応して炭酸ガスを生じる。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
蒸気を吸入すると喘息様の症状が起きる。
(反応)
多くのクラスの化合物と接触すると反応して有毒ガスを生成する。
アミン、アルデヒド、アルコール、アルカリ金属、ケトン、メルカプタン、強酸化剤、水素化合
物、石炭酸、過酸化物と接触すると激しく反応する。
(火災時)
泡(アルコール泡)、粉末、CO2
別表5-92
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 イソプロペニルベンゼン
〔アルファメチルスチレ
ン又は2-フェニルプロペ
ン〕
C9H10
引火点 38℃∼54℃
爆発範囲 0.7%∼6.6%
沸点 163.5℃
蒸気圧 2.07mmHg(20℃)
蒸気比重 4.1(空気1)
TLV-TWA 50ppm
TLV-STEL 100ppm
無色の液体。
引火性。
水と混和しない。
比重 0.862(20℃)
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
強酸化剤と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
イソプロピルベンゼン
〔クメン〕
C9H12
引火点 31℃
爆発範囲 0.9%∼6.5%
沸点 152.39℃
蒸気圧 0.02mmHg(20℃)
蒸気比重 4.1(空気1)
TLV-TWA 50ppm
無色の液体でクロロホルム臭を有する。
引火性。
水と混和しない。
(反応)
酸、強酸化剤と接触すると激しく反応する。
爆発性過酸化物を生成することがある。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
酪酸イソプロピル
C7H14O2
引火点 25℃
沸点 137.78℃(760mmHg)
無色で芳香を有する液体。
引火性が強い。
水と混和しない。
水溶性 29g/L(25℃)
比重 0.8718(20℃)
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
酸と接触すると反応する。
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
苛性溶液と接触すると反応する。
アルカリ金属、水素化合物と接触すると可燃性の水素ガスを生成する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
クロロ酢酸イソプロピル
C5H9ClO2
引火点 56℃
沸点 93.33℃
無色の刺激臭を有する液体。
引火性が強い。
水とわずかに混和する。
吸入は有害である。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
酸と接触すると反応する。
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
苛性溶液と接触すると反応する。
アルカリ金属、水素化合物と接触すると可燃性の水素ガスを生成する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
別表5-93
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 2-クロロプロピオン酸イ
ソプロピル
〔アルファクロロプロピ
オン酸イソプロピル〕
C6H11ClO2
引火点 50℃
無色の甘味臭を有する液体。
水と混和しない。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
酸と接触すると反応する。
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
苛性溶液と接触すると反応する。
アルカリ金属、水素化合物と接触すると可燃性の水素ガスを生成する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
ケトン類(引火点が23℃
以上61℃以下のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
引火点 23℃∼61℃
(反応)
水素化合物、アルカリ金属、窒素化合物などの還元剤と接触すると反応する。
アルデヒド、硝酸、硝酸とか酸化水素の化合物と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
医薬品(液体)(引火性
かつ毒性のもの)(引火
点が23℃以上61℃以下
のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
引火点 23℃以上61℃以下
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
この溶液又は混合物の引火性液体成分の化学名を括弧に入れて品名の後に表示するこ
と。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
メルカプタン類又はメル
カプタン混合物(液体)
(引火性のもの)(引火
点が23℃以上61℃以下
のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
C6H14S
引火点 23℃以上61℃以下
沸点 151℃
蒸気圧 0.16kPa/1.2mmHg(40℃)
無色から黄色の液体で、ニンニク臭があり、それは着臭性のある全ての貨物に影響するお
それがある。
引火性。
水と混和しない。
(反応)
酸、塩基、強酸化剤と接触すると反応する。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
メルカプタン類又はメル
カプタン混合物(液体)
(引火性かつ毒性のも
の)(引火点が23℃以上
61℃以下のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
引火点 23℃∼61℃
無色から黄色のニンニク臭を有する液体。
水と混和しない。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
(反応)
酸、ジアゾ、アゾ化合物、ハロ化炭素、イソシアネート、アルデヒド、アルカリ金属、窒素化合
物、水素化合物などの強還元剤と接触すると反応する。
カルシウムなどの強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
別表5-94
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 酸化メシチル
〔イソプロピリデンアセト
ン、メチルイソブテニル
ケトン又は4-メチル-3ペンテン-2-オン〕
C6H10O
引火点 32℃
爆発限界 1.4∼7..2 vol%(空気中)
沸点 130℃
蒸気圧 1.2 kPa/9mmHg(20℃)
TLV-TWA 15ppm
TLV-STEL 25ppm
無色の甘味臭を有する油状液体。
引火性。
水と混和しない。
比重 0.8592(15℃)
25ppmの濃度でも目に刺激がある。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく 反応する。
(火災時)
AFFF、泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
メタリルアルコール
〔2-ブテン-1-オール、
イソブテノール、2-メチ
ル-2-プロペン-1-オー
ル又はメチルアリルア
ルコール〕
C4H8O
引火点 34℃
沸点 46.12℃
無色の刺激臭を有する液体。
水と混和する。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
アルコール、水と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
4-メトキシ-4-メチルペ
ンタン-2-オン
〔4-メトキシ-4-メチル2-ペンタノン〕
C7H14O2
引火点 49℃
沸点 160℃
蒸気圧 0.42 kPa/3.15mmHg(25℃)
無色の液体。
引火性。
水溶性 280g/L(25℃)
(反応)
酸化剤と接触すると反応する。
爆発性過酸化物を生成する可能性がある。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
1-メトキシ-2-プロパ
ノール
C4H10O2
引火点 29℃∼35℃
爆発範囲 1.7%∼11.5%
沸点 120℃
蒸気圧 1.2kPa/9mmHg(20℃)
TLV-TWA 100ppm
TLV-STEL 150ppm
無色で穏やかなエーテル臭を有する液体。
引火性。
水と混和する。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
強酸化剤、酸塩化物、酸無水物、アルミニウム、銅と接触すると反応する。
強酸化性物質と反応する。
爆発性過酸化物を生成する可能性がある。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
別表5-95
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 酢酸メチルペンチル
〔酢酸メチルアミル又は
酢酸ヘキシル〕
C8H16O2
引火点 43℃(開放式)
沸点 146℃
蒸気圧 0.4kPa/3mmHg(20℃)
TLV-TWA 50ppm
無色で、芳香を有する液体。
引火性。
水と混和しない。
比重 0.8805(25℃)
(反応)
強酸化剤と接触すると反応する。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
2-クロロプロピオン酸メ
チル
〔アルファクロロプロピ
オン酸メチル〕
C4H7ClO2
引火点 32℃
沸点 132.5℃
蒸気圧 5.25mmHg(20℃)
無色のエーテル臭を有する液体。
水とわずかに混和する。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
酸と接触すると反応する。
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
メチルシクロヘキサノー
ル(引火点が61℃以下
のもの)
メチルシクロヘキサノン
C7H14O
引火点 58℃
沸点 174℃
蒸気圧 0.20 kPa/1.5mmHg(30℃)
TLV-TWA 50ppm
無色のメントール臭を有する粘ちょうな液体。
引火性。
ある程度の量までは水と混和する。
水溶性 3%∼4%(20℃)
比重 0.918∼0.928(20℃)
(火災時)
AFFF、泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
C7H12O
引火点 40℃∼51℃
引火点 2-メチルシクロヘキサノン:46℃
3-メチルシクロヘキサノン:51℃
4-メチルシクロヘキサノン:40℃
沸点 162∼163℃
蒸気圧 2.25mmHg(20℃)
TLV-TWA 50ppm
TLV-STEL 75ppm
無色から淡黄色の甘味臭を有する液体。
水と混和しない。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する可能性がある。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
別表5-96
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 5-メチルヘキサン-2-オ
ン
〔5-メチル-2-ヘキサノ
ン〕
C7H14O
引火点 43℃(開放式)
沸点 144℃
蒸気圧 0.6kPa/4.5mmHg(20℃)
TLV-TWA 50ppm
無色で芳香を有する液体。
引火性。
水と混和しない。
比重 0.888(20℃)
(反応)
強酸化剤、強塩基、アミン、イソシアナートと接触すると激しく反応する。
(火災時)
AFFF、泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
4-メチル-2-ペンタノー
ル
〔メチルアミルアルコー
ル〕
CH3HCOHCH2CH(CH3)2
引火点 41℃
爆発範囲 1%∼5.5%
沸点 132℃
TLV-TWA 25ppm
TLV-STEL 40ppm 皮膚
無色の液体。
引火性。
水と混和する。
水溶性 16.4g/kg
吸入は有害である。
(反応)
強酸化剤と接触すると反応する。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
2-メチル-2-ペンタノー
ル
〔2-メチルペンタン-2オール〕
モルホリン
〔テトラヒドロ-1,4-オキ
サジン〕
C6H14O
引火点 30℃
無色の液体。
引火性が強い。
ある程度の量までは水と混和する。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
アルカリ金属、窒素化合物、強還元剤と接触すると反応する。
オキソ酸とカルボン酸と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
C4H9NO
引火点 38℃(開放式)
爆発範囲 2.0%∼11.2%
沸点 128℃
蒸気圧 1.06kPa/7.95mmHg(20℃)
蒸気比重 3(空気1)
TLV-TWA 20ppm 皮膚 A4
無色の液体で魚臭を有する。
引火性。
水と混和する。
水溶液はアルカリ。
皮膚との接触又は吸入は有害である。
(反応)
強酸化剤と接触すると反応する。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
別表5-97
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 ニトロセルロース(溶
液)
(窒素量が12.6質量%
以下でニトロセルロース
の含有率が55質量%以
下のもの)(引火点が
23℃以上61℃以下のも
の)
〔硝酸セルロース、コロ
ジオン綿、ラッカーベー
ス、硝化綿又はピロキ
シリン〕
[C12H14N6O22]n
引火点 23℃∼61℃
引火性が強い。
爆発性。
(反応)
火炎に包まれると有毒な亜硝酸の煙霧が発生するおそれがある。
水素化合物、硫化物、窒化物などの還元剤と混和すると激しく反応する可能性がある。
(火災時)
粉末、CO2消火剤、水噴霧、泡(耐アルコール泡)
ニトログリセリン混合物
(液体)(安定化したも
の)(引火性のもの)
(ニトログリセリンの含
有率が30質量%以下の
もの)(引火点が23℃以
上61℃以下のもの)
(他に品名が明示され
ているものを除く)(船積
地を管轄する地方運輸
局長が適当と認めるも
のに限る)
C3H5N3O9
引火点 23℃∼61℃
沸点 260℃
蒸気圧 0.00025mmHg
TVL-TWA 0.05ppm
爆発性が強い。
これらの物質は、主官庁が運送に供される輸送物に対する試験シリーズ2及び6(c)の試験
(危険物輸送に関する国連勧告の試験及び判定基準のマニュアルを参照)を実施した結果
に基づき許可した場合を除き、このクラスに分類し運送してはならない。
(反応)
オゾンと接触すると激しく反応する可能性がある。
(火災時)
粉末、水噴霧、泡、CO2消火剤
ニトロエタン
C2H5NO2
爆発範囲 3.4%∼
引火点 28℃
沸点 114℃
蒸気圧 2.08 kPa/15.6mmHg(20℃)
TLV-TWA 100ppm
無色の芳香を有する油状の液体。
引火性。
火炎に包まれると毒性を有する亜硝酸の煙霧が発生する。
水とわずかに混和する。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
塩基、可燃性物質、酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
ニトロメタン
CH3NO2
爆発範囲 7.1%∼63%
引火点 35℃
沸点 101℃
蒸気圧 3.7 kPa/27.75mmHg(20℃)
TLV-TWA 20ppm A3
無色で不快臭を有する油状の液体。
引火性。
水と混和しない。
比重 1..1322(25℃)
わずかに皮膚、粘膜を刺激する。
容器が破損した場合には、火災及び爆発の危険がある。
爆発の可能性があるので、大型金属容器及び中型容器での輸送は禁止されている。
(反応)
アルカリと接触すると反応する。
強酸化剤、強還元剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
別表5-98
別表第5(引火性液体類)
品 名
ニトロプロパン
事 項 C3H7NO2
爆発範囲 2.2%∼11.0%
引火点 23℃∼61℃
沸点 120℃
蒸気圧 1.7 kPa/12.75mmHg(20℃)
TLV 10ppm A3
無色の液体。
引火性。
ある程度の量までは水と混和する。
吸入は有害である。
引火点 1-ニトロプロパン:約33℃
2-ニトロプロパン:約28℃
(反応)
酸、アミン、無機塩基、重金属酸化物と接触すると衝撃に敏感な化合物を生成する。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
ノナン
C9H20
引火点 23℃∼61℃
爆発範囲 0.8%∼2.9%
沸点 150.8℃
蒸気圧 0.42kPa/3.15mmHg(20℃)
TLV-TWA 200ppm
無色のガソリン臭を有する液体。
引火性。
水と混和しない。
比重 0.7176(20℃)
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
ノルマルノナンの引火点は31℃
(反応)
強酸化剤と接触すると反応する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
塗料(引火点が23℃以
上61℃以下のもの)
〔ペイント、ラッカー、エ
ナメル、ステイン、シェ
ラック溶液、ワニス、つ
や出し液、充填液、ラッ
カーベース液、シンナー
等〕
引火点 23℃∼61℃
引火性が強い。
水との混和性は組成により定める。
窒素量が12.6質量%以下であれば、ニトロセルロースを20質量%以下含んでいてもよい。
別表中の他の品名で特定できるものは、この品名で運送してはならない。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
還元剤と接触すると反応してガス状の水素を生成する可能性がある。
(火災時)
粉末、CO2消火剤、水噴霧、泡
パラアルデヒド
〔パラアセトアルデヒド
又は2,4,6-トリメチル1,3,5-トリオキサン〕
C6H12O3
爆発範囲 1.3%∼
引火点 27℃
沸点 124.5℃
蒸気圧 1kPa/7.5mmHg(20℃)
無色で芳香を有する液体。
引火性が強い。
水と混和する。
(反応)
塩基、酸化剤と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
別表5-99
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 ペンタメチルヘプタン
〔イソドデカン〕
C12H26
引火点 43℃
無色の液体。
引火性が強い。
水と混和しない。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
2,4-ペンタンジオン
〔アセチルアセトン〕
C5H8O2
引火点 34℃
爆発範囲 1.7%∼
沸点 140℃
蒸気圧 0.93kPa/6.975mmHg(20℃)
無色で芳香を有する液体。
引火性。
水と混和する。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
(反応)
強酸化剤、塩基、還元剤と接触すると反応する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
香料製品類(引火点が
23℃以上61℃以下のも
の)(内容積が250リット
ル以下で、水と完全に
混和するものを除く)
引火点 23℃∼61℃
水との混和性は組成により定まる。
内容積が250リットル以上のもの及び大型金属容器で運送する場合を除いて、水と完全に混
和するものは危険物ではない。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
苛性溶液と接触すると反応する。
アルカリ金属、水素化合物と接触すると可燃性水素ガスを生成する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
石油類(引火点が23℃
以上61℃以下のもの)
(イ)タービンエンジン用航空燃料[航空用ガソリン]
(ロ)軽油又はA重油
(ハ)灯油〔燃料1号、ケロシン又はパラフィン〕
(ニ)原油
(ホ)シェールオイル
(へ)代用テレビン油[ホワイトスピリット(芳香族分が20質量%を超えるもの又は15質量%未
満の
もの)又はホワイトスピリット(芳香族分が15質量%以上20質量%以下のもの)]
引火点 23℃∼61℃
水と混和しない。
引火性が強い。
(反応)
十分に熱せられるか、空気、酸素、酸化剤が存在する中で点火すると激しく反応する(イ、
ロ、ハ)。
強酸化剤と接触すると激しく反応する(ニ)。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤(イ、ロ、ハ、ニ)
石油蒸留物又は石油製
品(引火点が23℃以上
61℃以下のもの)(他に
品名が明示されている
ものを除く)
引火点 23℃∼61℃
水と混和しない。
(反応)
十分に熱せられるか空気、酸素、強酸化剤が存在するところで点火すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
別表5-100
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 ベータピコリン
C6H7N
引火点 40℃
爆発範囲 1.3%∼8.7%
沸点 143℃∼144℃
蒸気圧 0.6kPa/4.5mmHg(20℃)
無色から黄色の刺激臭又は甘味臭を有する液体。
引火性。水と混和する。
吸入は有害である。皮膚及び目に火傷を起こし、粘膜を刺激する。
(反応)
酸化剤と接触すると反応する。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
アルファ(又はガンマ)
ピコリン
C6H7N
引火点 アルファピコリン 28℃、ガンマピコリン 40℃
爆発範囲 1.3%∼8.7%
沸点 128℃∼129℃
蒸気圧 1.2kPa/9mmHg(20℃)
無色から黄色の刺激臭又は甘味臭を有する液体。
引火性。水と混和する。
吸入は有害である。皮膚及び目に火傷を起こし、粘膜を刺激する。
(反応)
酸化剤と接触すると反応する。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
アルファピネン
C10H16
引火点 33℃
爆発範囲 0.8%∼6.0%
沸点 155-156℃
蒸気圧 4.751mmHg(25℃)
TLV-TWA 20ppm A4
無色のテレビン臭を有する液体。
引火性が強い。
水と混和しない。
比重 0.8592(20℃)
吸入は有害である。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する可能性がある。
還元剤と接触すると反応してガス状水素を生成する可能性がある。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
パイン油
〔松油〕
引火点 57℃∼61℃
沸点 204.44度(760mmHg)
特徴のある臭気を有する揮発性の油。
水と混和しない。
比重 0.9g/ml
(反応)
アルカリ金属、窒素化合物、強還元剤と接触すると可燃かつ有毒なガスを生成する。
オキソ酸、カルボン酸と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
ポリエステル樹脂キット
(引火点が23℃以上
61℃以下のもの)
引火点 23℃以上61℃以下
別々の内装を施した基材(容器等級2の引火性液体)と活性剤(有機過酸化物)の2種の物
品よりなる。
有機過酸化物はD、E又はFのもので、温度管理を必要とせず、液体なら内装あたり125ミリ
リットル以下、固体なら同じく500グラム以下でなければならない。両物品は、漏れたときに危
険な相互反応を起こさなければ、同一の外装に入れて差し支えない。
引火性が強い。
(反応)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
別表5-101
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 印刷用インク(引火点が
23℃以上61℃以下のも
の)
引火点 23℃以上61℃以下
顔料を溶かすか懸濁させた流動体又は粘ちょうな液体。水との混和性は溶剤により定まる。
窒素量が12.6質量%以下のものであれば、ニトロセルロースを20質量%以下含んでいてもよ
い。
別表中の他の品名で特定できるものは、この品名で運送してはならない。
引火性が強い。
(反応)
粉末、CO2消火剤、水噴霧、泡(耐アルコール泡)
ノルマルプロパノール
(引火点が23℃以上
61℃以下のもの)
〔1-プロパノール又はノ
ルマルプロピルアル
コール〕
C3H7OH
引火点 23℃以上61℃以下
爆発範囲 2%∼12%
沸点 97.2℃
蒸気圧 2.0 kPa/15mmHg(20℃)
蒸気比重 2.1(空気1)
TLV-TWA 200ppm
TLV-STEL 400ppm A3
無色で穏やかなアルコール様の臭気を有する液体。
引火性が強い。
水と混和する。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、泡(耐アルコール泡)、水噴霧、CO2消火剤
ノルマルプロピルベンゼ
ン
C9H12
引火点 39℃
爆発範囲 0.8%∼6%
沸点 159.2℃
蒸気圧 2.5mmHg(20℃)
無色の液体。
引火性が強い。
水と混和しない。
比重 0.8620(20℃)
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
塩基、ジアゾ化合物と接触すると反応する可能性がある。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
プロピレン四量体
〔テトラプロピレン又はド
デセン〕
(C3H6)4
引火点 23℃∼61℃
沸点 183℃
蒸気圧 0.015mmHg (25℃)
蒸気比重 5.8(空気1)
無色の液体。引火性が強い。
水と混和しない。
比重 0.7584(20℃)
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
常温では有害な蒸気が発生することはない。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
還元剤と接触すると反応して水素ガスを生成する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
別表5-102
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 樹脂液(引火点が23℃
以上61℃以下のもの)
引火点 23℃∼61℃
引火性が強い。
水との混和性は溶剤により定まる。
(反応)
十分に熱せられるか、空気、酸素、強酸化剤が存在するところで点火されると激しく燃える。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
ロジン油(引火点が
23℃以上61℃以下のも
の)
引火点 23℃∼61℃
無色から褐色の粘ちょうな液体。
引火性が強い。水と混和しない。
(反応)
十分に熱せられるか、空気、酸素、強酸化剤が存在するところで点火されると激しく燃える。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
ゴム液(引火点が23℃
以上61℃以下のもの)
引火点 23℃∼61℃
引火性が強い。
水との混和性は組成によって定まる。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
ナトリウムメチレート
〔アルコール溶液)(引
火点が23℃以上61℃以
下のもの)
CH4O.Na
引火点 23℃∼61℃
蒸気圧 50mmHg(20℃)
引火性が強い。
強アルカリとして作用し、皮膚及び粘膜に火傷を起こし、粘膜を刺激する。
(反応)
水と激しく反応する。
酸と接触すると激しく反応する。
アルミニウム、亜鉛と接触すると激しく反応して水素ガスを生成する。
4−クロロニトロベンゼン、フッ化シクロプロペニルメチルエーテルと接触すると激しく反応す
る。
(火災時)
泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
スチレン(安定剤入りの
もの)
〔フェニルエチレン又は
ビニルベンゼン〕
C6H5CH=CH2
引火点 32℃
爆発範囲 1.1%∼6.1%
沸点 145.2℃
蒸気圧 0.60kPa/4.5mmHg (20℃)
蒸気比重 3.60(空気1)
TLV-TWA 20ppm
TLV-STEL 40ppm A4 BEI
無色の芳香を有する油状の液体。
引火性。
水と混和しない。
比重 0.9060(20℃)
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
爆発性過酸化物を生成することがある。
加温、光の影響下、酸化剤、酸素、過酸化物の影響で重合し、火災や爆発の危険をもたら
す。
強酸、強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
別表5-103
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 タール(液体)(引火点
が23℃以上61℃以下の
もの)
〔アスファルト、ロードア
スファルト、カットバック
アスファルト等〕
引火点 23℃∼61℃
アスファルトと石油蒸留物を混合して作った流動性のある液体で、刺激臭を有する。
引火性が強い。
水と混和しない。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
塩基、ジアゾ化合物と接触すると反応することがある。
(火災時)
粉末、CO2消火剤、水噴霧、泡
テルペン炭化水素類
〔テルペン類〕(他に品
名が明示されいるもの
を除く)
引火点 32℃∼49℃
無色から黄色の液体。水と混和しない。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応することがある。
還元剤と接触すると反応してガス状水素を生成することがある。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
テルピノレン
C10H16
引火点 37℃
沸点 186℃
蒸気圧 0.5901mmHg(25℃)
無色から淡黄色のレモン臭を有する液体。
引火性が強い。
水と混和しない。
比重 0.8623(20℃)
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
還元剤と接触すると反応してガス状水素を生成することがある。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
ケイ酸テトラエチル
〔ケイ酸エチル、オルト
ケイ酸テトラエチル又は
テトラエトキシシラン〕
C8H20O4Si
爆発範囲 1.3%∼23%
引火点 37℃
沸点 168.8℃
融点 -77℃
蒸気圧 1.5mmHg(20℃)
TLV-TWA 10ppm
無色で鋭いアルコール臭を有する液体。
引火性。
水と混和しない。
比重 0.933(20℃)。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
酸、水、酸化剤と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、泡(耐アルコール泡)
1,2,3,6-テトラヒドロ
ベンズアルデヒド
C7H10O
引火点 57℃(開放式)
無色の液体。水と混和しない。
(反応)
アゾ、ジアゾ化合物、ジチオカルバミン酸、窒化物、強還元剤と
接触すると反応して可燃かつ有毒ガスを生成する。
空気と接触すると反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
別表5-104
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 テトラヒドロフルフリルア
ミン
C5H11NO
引火点 45℃
無色から黄色のアンモニア臭を有する液体。
水と混和する。吸入は有害である。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
水素化物などの強還元剤と接触すると反応して可燃かつガス状水素を生成することがあ
る。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
オルトチタン酸テトラプ
ロピル
C3H8O.1/4Ti
引火点 38℃
無色の液体。
(反応)
水と接触すると反応して有毒あるいは可燃性ガスを生成することがある。
塩基、酸、酸化剤と反応する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
チンキ類
(医薬用のもの)
(引火点が23℃以上
61℃以下のもの)
(内容積が250リットル
以下で、水と完全に混
和するものを除く)
引火点 23℃∼61℃
引火性が強い。
水との混和性は組成により定まる。
内容積が250リットル以上のもの及び大型金属容器で運送する場合を除いて、水と完全に混
和するものは危険物ではない。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
トリアリルアミン
C9H15N
引火点 39℃(開放式)
沸点 155.5℃
蒸気圧 2.61mmHg(25℃)
無色の魚臭を有する液体。
水と接触すると腐食性を帯びる。
水溶性 2.5g/L(25℃)
比重 0.809(20℃)
吸入は有害である。
皮膚及び目に火傷を起こし、粘膜を刺激する。
(反応)
酸化剤と接触すると激しく反応する。
水素化物などの強還元剤と接触すると反応して可燃かつガス状水素を生成する危険があ
る。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
亜リン酸トリエチル
C6H15O3P
沸点 157∼159℃
引火点 44℃
無色の液体。
引火性。
水と混和しない。
比重 0.9629(20℃)
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
水、酸、強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
水系消火薬剤、水は使用不可
別表5-105
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 イソブチレン三量体
〔トリイソブチレン〕
(C4H8)3
引火点 23℃∼61℃
沸点 177℃
無色の液体。
引火性が強い。
水と混和しない。
比重 0.77
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
還元剤と接触すると反応して水素ガスを生成することがある。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
ホウ酸トリイソプロピル
(引火点が23℃以上の
もの)
C9H21BO3
引火点 23℃∼28℃
沸点 139℃∼141℃
蒸気圧 76mmHg(75℃)
無色の液体。
引火性が強い。
水と激しく反応する。
(反応)
酸と接触すると反応する。
強酸化酸と接触すると激しく反応する。
苛性溶液と接触すると反応する。
アルカリ金属、水素化物と接触すると可燃性水素を生成する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
トリメチルアミン(水溶
液)(濃度が30質量%以
下のもの)(引火点が
23℃以上61℃以下のも
の)
C3H9N
可燃ガスの水溶液で、アンモニア臭を有する。
引火点は溶解したガスの割合により異なる。
水と混和する。
吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
水銀と爆発的に反応するおそれがある。
1,3,5-トリメチルベン
ゼン
〔メシチレン〕
C9H12
引火点 44℃
沸点 164.7℃
蒸気圧 0.25 kPa(1.875mmHg) 20℃
蒸気比重 4.2(空気1)
TLV-TWA 25ppm(異性体混合物として)
無色で特有の芳香を有する液体。
引火性。
水と混和しない。
比重 0.8637(20℃)
吸入は有害である。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
(火災時)
泡(耐アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
別表5-106
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 亜リン酸トリメチル
C3H9O3P
引火点 44℃
沸点 111.5℃
蒸気圧 3.2 kPa/24mmHg(25℃)
TLV-TWA 2ppm
無色で特有の刺激臭を有する液体。
引火性。
水と混和しない。
比重 1.0520(20℃)
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
燃焼すると、ホスフィン、リン酸化物を含む有毒なフュームを生成する。
水接触すると反応して、メタノール、亜リン酸ジメチルを生成する。
酸化剤、強塩基と接触すると反応する。
過塩素酸マグネシウム接触すると激しく反応する。
(火災時)
泡、CO2消火剤、粉末
トリプロピルアミン
C9H21N
引火点 35℃
沸点 156℃
蒸気圧 1.51mmHg(25℃)
無色でアミン臭を有する液体。
引火性が強い。
ある程度の量までは水と混和する。
火炎に包まれると毒性を有するガスが発生する。
吸入は有害である。皮膚及び目に火傷を起こし、粘膜を刺激する。
(反応)
水素化物など強還元剤と接触すると可燃かつガス状の水素を生成する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
プロピレン三量体(引火
点が23℃以上61℃以下
のもの)
〔トリプロピレン〕
C9H18
引火点 23℃∼61℃
無色の液体。
引火性が強い。
水と混和しない。
比重 0.7433
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
強酸化剤と接触すると激しく反応する。
還元剤と接触すると反応して水素ガスを生成する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
テレビン
C10H16(およそ)
引火点 35℃
沸点 149℃∼180℃
蒸気圧 0.25∼0.67 kPa(20℃)
TLV-TWA 100ppm A4
蒸気比重 4.8(空気1)
無色で特有の臭気を有する液体。
引火性。
樹脂と揮発性油との混合物である。
水と混和しない。
比重 0.854∼0.868(25℃)
皮膚に接触すると皮膚炎を起こす。
(反応)
燃焼すると、一酸化炭素など有毒なフュームを生成する。
空気や光の影響下で徐々に分解し、毒性や刺激性がさらに強い酸化物を生じる。
酸化剤、ハロゲン、可燃性物質、無機酸と接触すると激しく反応する。
(火災時)
泡、粉末、CO2消火剤
別表5-107
別表第5(引火性液体類)
品 名
事 項 ノルマルウンデカン
C11H24
引火点 60℃
沸点 195..9℃
蒸気圧 0.412mmHg(25℃)
無色の液体。
水と混和しない。
比重 0.7402(20℃)
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
ビニルトルエン(安定剤
入りのもの)
〔メチルスチレン又はメ
チルビニルベンゼン〕
C9H10
引火点 54℃∼60℃
爆発範囲 0.9%∼6.1%
沸点 170∼173℃
蒸気圧 0.15 kPa/1.125mmHg(20℃)
TLV-TWA 50ppm
TLV-STEL 100ppm A4
無色で強い不快臭を有する液体。
引火性。
ある程度の量までは水と混和する。
水溶性 0.0089g/100g(25℃)
比重 0.8973(20℃)
吸入は有害である。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
酸化剤と接触すると激しく反応する。
アルミニウム塩と接触すると激しく反応する。
(火災時)
粉末、AFFF、泡、CO2消火剤
木材防腐剤
(引火点が23℃以上
61℃以下のもの)
引火点 23℃∼61℃
引火性が強い。
水との混和性は組成により定まる。吸入は有害である。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
キシレン(引火点が
23℃以上のもの)
〔ジメチルベンゼン、キ
シロール、メタキシレン
又はパラキシレン〕
C8H10
引火点 25℃∼30℃
爆発範囲 1.1%∼7.0%
m-キシレン 沸点 139℃、蒸気圧 0.8kPa/6mmHg(20℃)
p-キシレン 沸点 138℃、蒸気圧 0..9kPa/6.75mmHg(20℃)
TLV-TWA 100ppm
TLV-STEL 150ppm A4
透明な液体。
引火性。
水と混和しない。
比重 0.864(20℃)
蒸気は皮膚、粘膜を刺激する。
(反応)
強酸、強酸化剤と反応する。
(火災時)
粉末、水噴霧、泡、CO2消火剤
別表5-108
別表第5(引火性液体類)
品 名
ジルコニウム〔引火性液
体中に懸濁したもの)
(引火点が23℃以上
61℃以下のもの)
事 項 Zr
沸点 3577℃
TLV-TWA 5 mg/m3
TLV-STEL 10 mg/m3 A4
可燃性。引火点 23℃∼61℃
ジルコニウムの微粉末を引火性液体に懸濁させたもの。水と混和しない。
漏洩すると自然発火しやすい。
(反応)
加熱すると、ホウ砂、四塩化炭素と激しく反応する。
加熱すると、アルカリ金属ヒドロキシドと爆発的に反応する。
(火災時)
乾燥砂、粉末
別表5-109
別表第6(可燃性物質類)
船舶による危険物の運送基準等を定める告示 別表第6(可燃性物質類)
品 名
事 項 化学式 Al
表面が被覆されていないものは、水(特に海水)と接触すると水素を発生する性質を有するが
油又はワックスで処理されているものは常温ではそのような性質はない。
酸又は強アルカリと容易に反応して水素を発生する。
酸化鉄と反応しやすく、その際テルミット効果(アルミニウム粉末と酸化鉄粉末を混合すると酸
アルミニウム粉末
(表面が被覆されてい 化還元反応を起こし発熱する。Fe2O3+2Al→Al2O3+2Fe+熱)を起こす。
るもの)
酸化性物質と混じると爆発性混合物となるおそれがある。
容器の破損で飛散した粉末は火花又は裸火で容易に着火し、また、浮遊して爆発性粉塵を形
成することがある。
水、炭酸ガス、塩素系の消火剤は使用不可。小規模火災であれば乾燥砂、タルク、塩化ナトリ
ウムなどを使い窒息消火を行う。大規模火災は消火不能のため隔離してそのまま燃焼させる。
樹脂酸アルミニウム
クリーム色から茶色の塊。
水に溶けない。自然発熱を起こしやすい。
皮膚及び粘膜を刺激する。
2-アミノ4,6-ジニトロ
フェノール
(20質量%以上の水で
湿性としたもの)
〔ピクラミック酸(湿性
のもの)〕
鈍感化された爆発性物質。赤色結晶。水に溶けない。比重 1.72
乾燥すると爆発するおそれがある。
重金属又はその塩と極めて鋭敏な化合物を生じる。
火炎に包まれると毒性の蒸気が発生し、囲われた場所では爆発するおそれがある。
体内への摂取又は皮膚との接触は有害である。
化学式 C6H2(ONH4)(NO2)3
ピクリン酸アンモニウ 純粋なものは黄色の結晶。乾燥状態では爆発性があり、摩擦に敏感である。
ム(10質量%以上の水 重金属又はその塩と極めて鋭敏な化合物を生じる。
体内への摂取又は皮膚との接触は有害である。
で湿性としたもの)
輸送中のいかなる時でも規定以下の水分量に落ちないようにすること。
化学式 NH2CON=NCONH2
自己反応性関連物質。黄色又はオレンジ色の粉末。
プラスチックの発泡剤として使われる。
アゾジカーボンアミド 水に溶けない。比重 1.65(20℃)
(自己反応性物質に該 加熱すると発熱分解を起こして、一酸化炭素(毒性かつ引火性ガス)と窒素を生じるおそれが
ある。
当するものを除く)
閉囲された状態で火炎に包まれると爆発するおそれがある。
体内への摂取又は皮膚との接触は有害である。
活性剤(亜鉛化合汚物)は、熱安定性や爆発性の転換の幅を減少させるおそれがある。
アジ化バリウム
(50質量%以上の水で
湿性としたもの)
化学式 Ba(N3)2
TLV 0.5mg/m3
白色の粉末又は結晶。乾燥状態では爆発性を有し、摩擦に敏感である。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は人体に有毒である。
酸によって有毒かつ爆発性のアジ化水素を発生し、また、水の存在で重金属(特に銅、銀、
鉛、水銀又はこれらの化合物と反応して非常に爆発しやすいアジ化物を作る。
可燃物と混合すると発火することがある。
輸送中のいかなる時でも規定以下の水分量に落ちないようにすること。
(反応)
酸と反応し有毒かつ爆発性のアジ化水素を発生する。
(火災時)
水噴霧、CO2、乾燥砂。
ボルネオール
〔ボルニルアルコー
ル、2-カンフファノー
ル、又は2-ヒドロキシ
カンファン〕
化学式 C10H18O
白色の半透明の塊。しょうのう臭がある。
水に溶けない。比重 1.1011(20℃)
体内への摂取は有害である。
別表6-1
別表第6(可燃性物質類)
品 名
事 項 2-ブロモ-2-ニトロプロ
自己反応性物質関連物質。白色の結晶。水に溶ける。熱せられると分解して有毒なガスが発
パン-1,3-ジオール
生する。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
〔ブロノポール〕
5-ターシャリーブチル2,4,6-トリニトロメタキシ 自己反応性物質関連物質。黄色の結晶。水に溶けない。密閉された状態で火炎に包まれると
爆発するおそれがある。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
レン
〔ムスクキシレン〕
樹脂酸カルシウム
黄白色の非結晶質塊状のもの。水に溶けない。自然発火しやすい。皮膚及び粘膜を刺激す
る。
樹脂酸カルシウム〔溶 黄白色の非結晶質の粉状又は塊状のもの。水に溶けない。自然発火しやすい。皮膚及び粘膜
融固化したもの〕
を刺激する。
ショウ脳
〔2-カンファノン〕
化学式 C10H16O
爆発範囲 0.6∼3.5vol%
無色又は白色の鋭い刺激性の芳香臭を有する
結晶、粒状又は易壊性の塊。常温常圧で、かなり昇華する。
わずかに水に溶ける。水溶性 1.6g/L(25℃) 比重 0.992(25℃)
熱せられると引火性かつ爆発性を有する蒸気が発生する。
体内への摂取は有害である。
窒素量が11.5質量%以下のニトロセルロースとショウ脳とを主体とする可塑性物質。容易に着
セルロイド〔屑状のもの 火する。火炎に包まれると有毒な煙霧を発生し、密閉された区画では、この煙霧は空気と混
じって爆発性混合ガスを生じるおそれがある。セルロイドは塊状、棒状、円筒状、シート状、管
を除く〕
状等で輸送される。
ミッシュメタル(厚板
状、インゴット状又は棒
状のもの)
〔セリウム〕
化学式 Ce
94%∼99%の希土類金属(周期表のランタノイド系列、ランタン、セリウムなど15種、酸化しやす
い性質を持つ。)を含む。水又は湿った空気と接触すると引火性ガスの水素が発生する。摩擦
又は衝撃を与えると火花を発生する。
ナフテン酸コバルト粉 化学式 Co(C11H10O2)2
末
褐色の非結晶質の粉末。水に溶けない。容易に燃焼する。
樹脂酸コバルト
黒褐色の固体。水に溶けない。容易に燃焼し、植物性繊維(例えば綿花)に付着すると自然発
火のおそれがある。皮膚及び粘膜を刺激する。
デカボラン
化学式 B10H14
無色の結晶。水にわずかに溶ける。
蒸気は空気と混じって爆発性混合ガスを生じるおそれがある。
燃焼すると緑色の炎を出す。
大部分の酸化性物質(例えば、塩素酸塩、硝酸塩、
過塩素酸塩、過マンガン酸塩等)と混じると極めて鋭敏な
爆発性混合物を生じる。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
ジシクロヘキシルアミ
ン亜硝酸塩
白色の粉末。水に溶けない。体内への摂取は有毒である。
別表6-2
別表第6(可燃性物質類)
品 名
事 項 ジニトロフェノレート類
乾燥状態では爆発性があり、摩擦に対して鋭敏である。重金属又はその塩と反応して極めて
(15%以上の水で湿性
鋭敏な化合物を生じるおそれがある。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
としたもの)
輸送中のいかなる時でも規定以下の水分量に落ちないようにすること。
〔ジニトロフェネート類〕
ジニトロフェノール(15% 純粋なものは黄色の結晶。水にわずかに溶ける。重金属又はその塩と反応して極めて鋭敏な
以上の水で湿性とした 化合物を生じるおそれがある。体内への摂取又は皮膚との接触又は吸入は有害である。
輸送中のいかなる時でも規定以下の水分量に落ちないようにすること。ものは
もの)
ジニトロレソルシノール 乾燥状態では爆発性がある。重金属又はその塩と反応して極めて鋭敏な化合物を生じるおそ
(15%以上の水で湿性 れがある。体内への摂取、皮膚との接触は有毒である。輸送中のいかなる時でも規定以下の
水分量に落ちないようにすること。
としたもの)
硫化ジピクリル(10%以
上の水で湿性としたも
黄金色の結晶性薄片。乾燥状態では、爆発性を有して衝撃及び熱に鋭敏である。
の)
輸送中のいかなる時でも規定以下の水分量に落ちないようにすること。
〔硫化ヘキサニトロジ
フェニル〕
フェロセリウム(鉄の含
セリウム又はミッシュメタル系の合金で、10質量%から65質量%までの鉄が添加されている。衝
有率が10%質量以上の
撃を加えたとき火花を発する。鉄の含有率が10%質量以上のもので安定化したもので安定化し
もので安定化したもの
たものは危険物でない。
を除く)
植物繊維(乾性のも
の)
〔綿花、亜麻、ジュート
麻、カポック、サイザル
麻〕
容易に着火する。積載する船倉又は区画はあらかじめ清掃した上で乾燥させ、油、グリースを
十分に除去しておくこと。当該船倉又は区画に通じる通風筒の開口端には火花防止網を備え
付けること。出入口、倉口等全ての開口部は厳密に閉鎖しておくこと。倉口を開放したままで荷
役を一時中止する場合には、火災を予防するための見張員をおくこと。荷役時にはその周辺に
おける喫煙を禁止し、消火器具は直ちに使用できるようにしていおくこと。非開放型の貨物輸
送ユニットに収納された密度360kg/m3(ISO基準8115(1986))以上の綿花は危険物でない。
繊維または織物(低硝
化ニトロセルロースを
含浸させているもの)
(靴のつま先材(ニトロ
セルロースがベースに
火炎に包まれると有毒な煙霧が発生し、密閉された区画ではこの煙霧は空気と混じって爆発
なっているもの)を含
性混合ガスを生じるおそれがある。自然発火性を有するものは輸送を禁止されている。自己消
む。)(自然発火性を有
火性のある防炎剤で処理したものは危険物でない。
するものを除く。)(他
に品名が明示されてい
るものを除く。)靴の製
造に使用されるつま先
材等
フィルム(ニトロセル
ロースベースのもので 容易に着火する。火炎に包まれると毒性を有する煙霧が発生する。密閉された区画では、この
ゼラチンで被覆したも 煙霧は空気と混じって爆発性混合ガスを作るおそれがある。
の)(フィルム屑を除く)
引火性の液体(通常はホワイトスピリット又はケロシン)を浸みこませた多孔性物質(ホルマリン
たき付け(引火性の液
尿素樹脂、圧縮カンナ屑等)で調整可能な燃焼用に作られたもの。熱せられると引火性を有す
体を含有するもの)
る蒸気が発生する。
別表6-3
別表第6(可燃性物質類)
品 名
事 項 ハフニウム粉末(25%
以上の水で湿性とした
もの)(過剰水が目視さ
れるもの)(機械的製
法によるもので粒度が
53ミクロン未満のもの
又は化学的製法によ
るもので、粒度が840ミ
クロン未満のもの)
化学式 Hf
水に溶けない。乾燥状態では自然発火しやすい。
大部分の酸化性物質(例えば塩素酸塩、硝酸塩、過塩素酸塩、過マンガン酸塩)と混じると爆
発性混合物を生じる。
機械的製法によるもので、粒度が53ミクロン以上のもの又は化学的製法によるもので粒度が
840ミクロン以上のものは危険物でない。
乾し草類
容易に着火する。湿ったもの又は油で汚損しているものは自然発火しやすい。ゆるく束ねたも
の、湿ったもの又は油で汚損しているものは船積みしないこと。積載する船倉又は区画はあら
かじめ清掃した上で、乾燥し、油、フリース等を十分除去しておくこと。当該船倉又は区画に通
じる通風筒の開口端には火花防止網を備え付けること。倉口を開放したままで荷役を一時中
止する場合には、火災を予防するための見張員をおくこと。荷役時にはその周辺における喫煙
を禁止し、消火器具は直ちに使用できるようにしていおくこと。非開放型の貨物輸送ユニットに
収納された水分値が14質量%未満の圧縮されたベール状のものであって、荷送人がこの危険
物には該当しない旨を供述した証明書を携帯しているものはこの限りでない。
ヘキサメチレンテトラミ
化学式 C6H12N4
ン
白色の結晶性粉末。水に溶ける。
〔ヘキサミン又はウロト
加熱・燃焼すると分解し、有毒で腐食性のガス(ホルムアルデヒドなど)を生じる。
ロピン〕
二硝酸イソソルビド混
合物(ラクトース、マン
ノース、スターチ又はリ 純粋な二硝酸イソソルビドは爆発性を有する。積み地の主管庁が許可した場合は、他の安定
ン酸水素カルシウムの 剤を用いてもよい。
含有率が60質量%以上
のもの)
一硝酸イソソルビド(非
揮発成分及び非引火 自己反応性物質関連物質。閉囲された状態で火炎に包まれると爆発するおそれがある。強い
性成分の含有率が30 爆発性の衝撃に対して敏感である。非揮発成分及び非引火性成分の含有率が30質量%以上
質量%以上のものを除 のものは危険物ではない。
く)
ホスホン酸水素鉛
〔第二亜リン酸鉛〕
白色の微細な結晶又は微粉末。水に溶けない。空気が存在しなくても燃焼が持続する。体内
への摂取は有害である。船積みに際し、当該物質が可燃性固体の性質を持たないように安定
化したものであるとの証明書を荷送人が添付したものは危険物ではない。
マグネシウム又はマグ
ネシウム合金(マグネ
シウムの含有率が50
質量%を超えるもので、
ペレット、切削屑又はリ
ボン状のもの)
銀白色の金属。容易に着火し、強烈な白色光と熱を発しながら燃焼する。水(特に海水)と接触
すると引火性ガスの水素が発生するおそれがある。酸及びアルカリと容易に反応して水素を発
生する。酸化鉄と反応しやすく、その際テルミット効果(熱化学反応)を起こす。大部分の酸化
性物質(例えば、塩素酸塩、硝酸塩、過塩素酸塩、過マンガン酸塩)と混じると爆発性混合物を
生じる。インゴット状又は棒状のものは危険物ではない。比重 1.738(20℃)(マグネシウム)。
消火に水や炭酸ガスを使ってはならない。乾燥グラファイ、タルクその他粉末消火剤を使用す
る。
樹脂酸マンガン
暗黒褐色の固体。水に溶けない。容易に自然発熱する。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
強力マッチ
火炎は小さいが風及びその他の天候に関係なく燃焼し高温となる発火成分と摩擦に鋭敏な頭
薬を有するマッチ。
安全マッチ
摩擦点火板で発火させるもの。
別表6-4
別表第6(可燃性物質類)
品 名
事 項 硫化リンマッチ
摩擦により発火させるもので、摩擦点火板を必要としない。
ろうマッチ
摩擦により発火させるもので、摩擦点火板を必要としないものもある。
メタルアルデヒド
白色の結晶、粉末又は錠剤。水に溶けない。体内への摂取又は粉塵の吸入は有害である。
金属粉末(可燃性のも
の)(他に品名が明示 可燃性の金属粉末で、他の分類に属さず他に品名が明示されていないもの。
されているものを除く)
水素化金属(可燃性の
もの)(他に品名が明
本項目中に品名が明示してなく、自然発火性物質にも該当しない可燃性の水素化金属。
示されているものを除
く)
有機化合物の金属塩
類(可燃性のもの)(他
水で分解する。自然発熱しやすい。皮膚及び粘膜を刺激する。
に品名が明示されてい
るものを除く)
ナフタレン(固体)
化学式 C10H8
結晶状薄片又は粉末で、しつこい臭気を有する。
爆発範囲 0.9∼5.9vol%
燃焼すると刺激性で有毒なガスを生じる。
融点以下の温度においても引火性を有する蒸気が発生する。
しつこい臭気を有する溶融状の液体。引火性を有する蒸気を発生する。融点 80℃。ナフタレ
ナフタレン(溶融状のも ンの融点と引火点が極めて近接しているので、着火の原因となり得るものを全て排除するよう
に注意すること。水と110℃以上の溶融ナフタレンとの接触を避けること、水が添加されると急
の)
激に発泡し、爆発を起こすことさえある。
ニトロセルロース(窒素
量が12.6質量%以下で
あってアルコールの含
有率が25質量%以上の
もの)〔硝酸セルロー
ス、硝化綿又はコロジ
オン綿〕
化学式 C12H16(ONO2)4O6
粉状、薄片状又は塊状であることが多い。この製品には顔料を加えたものも含まれる。火炎に
包まれると有毒な煙霧が発生し、密閉された区画ではこの煙霧は空気と混じると爆発性混合
ガスを生じるおそれがある。強い輻射熱により急激に燃焼する。製品は均一性を保ち、輸送途
中で分離しないように作られたものであること。ニトロセルロースの含有量の少ない製品で、次
に該当するものは危険物ではない。
1.国連勧告テストマニュアルパート1試験シリーズ1(a),2(b)及び2©による結果が爆燃又は爆
発の性状を示さないもの かつ
2.国連勧告第14章又は国連勧告テストマニュアルパート3の危険性評価試験で可燃性物質と
ならないもの。(必要なら砕いてふるいを通し、粒度を1.25ミリ未満にする。)
ニトロセルロース(25質
量%以上の水で湿性と 粉状、薄片状又は塊状であることが多い。火炎に包まれると有毒な煙霧が発生し、密閉された
したもの)〔硝酸セル 区画ではこの煙霧は空気と混じると爆発性混合ガスを生じるおそれがある。輸送中のいかなる
ロース、硝化綿又はコ 時でも規定以下の水分量に落ちないようにすること。
ロジオン綿〕
ニトロセルロース製メ
ンブランフィルター(ニ 小形の円形のもの又は大型のシート。火炎に包まれると有毒な煙霧が発生し、密閉された区
トロセルロースの窒素 画ではこの煙霧は空気と混じると爆発性混合ガスを生じるおそれがある。強烈な熱を発しなが
量が11.5質量%を超え ら速やかに燃焼する。
ないもの)
別表6-5
別表第6(可燃性物質類)
品 名
事 項 ニトログリセリン混合物
ラクトース、グルコース及びセルロースを用いて鈍感化した爆発性物質。白色固体。水に可
(固体)(安定化された
溶。火炎に包まれると爆発するおそれがある。水と接触すると鈍感化剤(ラクトース又はグル
もの)(ニトログリセリン
コース)が溶解しニトログリセリンが分離するので爆発のおそれがある。ニトログリセリンは水よ
の含有率が2質量%を
り重い。火炎に包まれると毒性を有する煙霧が発生する。密閉された区画ではこの煙霧は空
超え10質量%以下のも
気と混じると爆発性混合ガスとなるおそれがある。蒸気を吸入すると頭痛、めまいがして失神
の)(他に品名が明示
することがある。
されているものを除く)
化学式 CH4N4O2
ニトログアニジン(20質 白色の固体。火炎に包まれると毒性を有する煙霧が発生する。
量%以上の水で湿性と 密閉された区画ではこの煙霧は空気と混じると
爆発性混合ガスを生じるおそれがある。
したもの))
輸送中のいかなる時でも規定以下の水分量に落ちないようにすること。
ニトロナフタレン
化学式 C10H7NO2
黄色の結晶。
水に溶けない。
加熱すると爆発する。
体内への摂取は有害である。
硝酸でんぷん(20質
オレンジ色の粉末。乾燥状態では爆発性があり、摩擦に敏感である。火炎に包まれると毒性を
量%以上の水で湿性と
有する煙霧が発生する。密閉された区画ではこの煙霧は空気と混じると爆発性混合ガスを生
したもの)
じるおそれがある。輸送中のいかなる時でも規定以下の水分量に落ちないようにすること。
〔ニトロスターチ〕
化学式 HO(CH2O)nH
引火点 71℃ 爆発範囲 7.0∼73.0vol%
パラホルムアルデヒド
白色の刺激臭を有する粉末。熱せられると、目及び粘膜を刺激するホルムアルデヒドが発生す
る。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。
四硝酸ペンタエリスリッ
ト混合物(固体)(安定
化されたもの)PETNが
10質量%を超え20質
量%以下のもの)(他に
本危険物を可燃性物質として運送する場合には、主管庁の特別承認が必要である。
品名が明示されている
ものを除く)(船積地を
管轄する地方運輸局
長が適当と認めるもの
に限る。)
赤褐色の粉末。水に溶けない。火炎に包まれると刺激性のある煙霧が発生する。大部分の酸
赤リン(無定形のもの) 化性物質(例えば、塩素酸塩、硝酸塩、過塩素酸塩、過マンガン酸塩)と混じると極めて鋭敏な
爆発性混合物を生じる。体内への摂取、又は粉塵の吸入は有害である。
化学式 P4S7
黄色の固体。摩擦により容易に発火する。湿った空気と接触すると発熱し、毒性を有する引火
七硫化リン(黄リンを含
性ガスが発生する。大部分の酸化性物質(例えば、塩素酸塩、硝酸塩、過塩素酸塩、過マンガ
有しないもの)
ン酸塩)と混じると極めて鋭敏な爆発性混合物を生じる。体内への摂取、又は粉塵の吸入は有
害である。
黄色の固体。摩擦により容易に発火する。湿った空気と接触すると発熱し、毒性を有する引火
三硫化四リン(黄リンを
性ガスが発生する。大部分の酸化性物質(例えば、塩素酸塩、硝酸塩、過塩素酸塩、過マンガ
含有しないもの)
ン酸塩)と混じると極めて鋭敏な爆発性混合物を生じる。体内への摂取、又は粉塵の吸入は有
〔セスキ硫化リン〕
害である。
別表6-6
別表第6(可燃性物質類)
品 名
事 項 化学式 P4S3
三硫化リン(黄リンを含 黄色の固体。摩擦により容易に発火する。湿った空気と接触すると発熱し、毒性を有する引火
性ガスが発生する。大部分の酸化性物質(例えば、塩素酸塩、硝酸塩、過塩素酸塩、過マンガ
有しないもの)
ン酸塩)と混じると極めて鋭敏な爆発性混合物を生じる。体内への摂取、又は粉塵の吸入は有
害である。
ゴム屑(紛状又は粒状
のもの)
〔粒度が80ミクロン以 自然発熱しやすい。粒度が840ミクロンを超えるもの、ゴムの含有率が45質量%以下のもの並び
下のもので、ゴムの含 に十分に加硫された硬質のものは危険物ではない。
有率が45質量%を超え
るもの)
暗褐色の非金属粉末。空気中で点火すると燃焼する。酸化性物質と混じったものは容易に発
ケイ素粉末(無定形の
火する。硬質で光沢を持つ結晶性薄片状のものが輸送される場合があるが、このものは空気
もの)
中で燃焼しないので、危険物ではない。
ピクリン酸銀(30質量% 黄色の結晶。水に溶ける。乾燥状態では爆発性を有し、摩擦に敏感である。体内への摂取、又
以上の水で湿性とした は皮膚との接触は有害である。乾性のもの及び30質量%未満の水で湿性としたものの輸送は
禁止されている。
もの)
ジニトロオルトクレゾー
ルナトリウム塩(15質
量%以上の水で湿性と
したもの)
純粋なものは黄色の粉末。水に溶ける。乾燥状態では爆発性を有し、摩擦に敏感である。火炎
に包まれると有毒な煙霧が発生し、密閉された区画ではこの煙霧は空気と混じると爆発性混
合ガスを生じるおそれがある。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。輸送中
のいかなる時でも規定以下の水分量に落ちないようにすること。
純粋なものは黄色の粉末。水に溶ける。乾燥状態では爆発性を有し、摩擦に敏感である。火炎
ピクラミン酸ナトリウム
に包まれると有毒な煙霧が発生し、密閉された区画ではこの煙霧は空気と混じると爆発性混
(20質量%以上の水で
合ガスを生じるおそれがある。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有害である。輸送中
湿性としたもの)
のいかなる時でも規定以下の水分量に落ちないようにすること。
硫黄(塊状又は粗粒状
のもの)(単位包装当
たりの質量が400kg未
満のものを除く)(プリ
ル状、粒状、ペレット
状、錠剤状又は薄片
状のものを除く)
化学式 S
純粋な硫黄は無臭。水に不溶。比重 2.07(20℃)(固体)火炎に包まれると有毒で非常に刺激
性が強くかつ窒息性を有するガスが発生する。大部分の酸化性物質(例えば、塩素酸塩、硝酸
塩、過塩素酸塩、過マンガン酸塩)と混じると極めて鋭敏な爆発性混合物を生じる。特に水分
の存在下では銅を腐食する。燃焼時の薄青い炎は、昼間では目視しにくい。次のいずれかに
該当するものは危険物ではない。
1.単位包装当たりの質量が400kg未満のもの
2.特定の形(プリル状、粒状、ペレット状、錠剤状又は薄片状等)をしたのもの
硫黄(粉状のもの)(単
位包装当たりの質量
が400kg未満のものを
除く)
〔硫黄華〕
純粋な硫黄は無臭。水に不溶。比重 2.07(20℃)(固体)火炎に包まれると有毒で非常に刺激
性が強くかつ窒息性を有するガスが発生する。粉塵は、空気と混じると爆発性を帯び、静電気
により着火するおそれがある。大部分の酸化性物質(例えば、塩素酸塩、硝酸塩、過塩素酸
塩、過マンガン酸塩)と混じると極めて鋭敏な爆発性混合物を生じる。特に水分の存在下では
銅を腐食する。単位包装当たりの質量が400kg未満のものは危険物ではない。燃焼時の薄青
い炎は、昼間では目視しにくい。
硫黄(溶融状のもの)
融点 119℃
純粋な硫黄は無臭。水に不溶。比重 2.07(20℃)(固体)溶融状の硫黄には低濃度でも高度の
毒性を有する硫化水素が含まれているおそれがある。
火炎に包まれると有毒で非常に刺激性が強くかつ窒息性を有するガスが発生する。大部分の
酸化性物質(例えば、塩素酸塩、硝酸塩、過塩素酸塩、過マンガン酸塩)と混じると極めて鋭敏
な爆発性混合物を生じる。燃焼時の薄青い炎は、昼間では目視しにくい。
水素化チタン
暗褐色の粉末又は結晶。
別表6-7
別表第6(可燃性物質類)
品 名
事 項 チタン粉末(25質量%以
上の水で湿性としたも
の)(過剰水が目視さ
れるもの)(機械的製 灰色の粉末。
法によるもので、粒度 機械的製法によるもので、粒度が53ミクロン以上のもの又は化学的製法によるもので粒度が
が53ミクロン未満のも 840ミクロン以上のものは危険物でない。
の又は化学的製法に
よるもので粒度が840ミ
クロン未満のもの)
スポンジチタン(粒状
又は粉状のもの)
銀白色の粒状又は暗灰色の非結晶粉末。二酸化炭素と反応して酸素が発生する。
化学式 C6H3N3O6
純粋なものは黄色の結晶。水溶性 0.035wt% 比重 1.76(20℃)
トリニトロベンゼン(30
火炎に包まれると有毒な煙霧が発生し、密閉された区画ではこの煙霧は空気と混じると爆発
質量%以上の水で湿性
性混合ガスを生じるおそれがある。乾燥状態では爆発性を有し、摩擦に敏感である。体内への
としたもの)
摂取、皮膚との接触は有害である。輸送中のいかなる時でも規定以下の水分量に落ちないよ
うにすること。
化学式 C6H3N3O6
鈍感化した爆発性物質。純粋なものは黄色の結晶。
トリニトロベンゼン(10
水に溶ける。水溶性 0.035wt% 比重 1.76(20℃)
質量%以上30質量%未
火炎に包まれると有毒な煙霧が発生し、密閉された区画ではこの煙霧は空気と混じると爆発
満のの水で湿性とした
性混合ガスを生じるおそれがある。乾燥状態では爆発性を有し、摩擦に敏感である。体内への
もの)
摂取、皮膚との接触は有害である。輸送中のいかなる時でも規定以下の水分量に落ちないよ
うにすること。
化学式 C7H3N3O8
鈍感化した爆発性物質。純粋なものは黄色の結晶。水に溶ける。
トリニトロ安息香酸(30
火炎に包まれると有毒な煙霧が発生し、密閉された区画ではこの煙霧は空気と混じると爆発
質量%以上の水で湿性
性混合ガスを生じるおそれがある。乾燥状態では爆発性を有し、摩擦に敏感である。体内への
としたもの)
摂取、皮膚との接触は有害である。輸送中のいかなる時でも規定以下の水分量に落ちないよ
うにすること。
トリニトロ安息香酸(10
質量%以上30質量%未
満のの水で湿性とした
もの)
化学式 C7H3N3O8
鈍感化した爆発性物質。純粋なものは黄色の結晶。水に溶ける。
火炎に包まれると有毒な煙霧が発生し、密閉された区画ではこの煙霧は空気と混じると爆発
性混合ガスを生じるおそれがある。乾燥状態では爆発性を有し、摩擦に敏感である。体内への
摂取、皮膚との接触は有害である。輸送中のいかなる時でも規定以下の水分量に落ちないよ
うにすること。
化学式 C6H3N3O7
鈍感化した爆発性物質。純粋なものは黄色の結晶。水に溶ける。
ピクリン酸(30質量%以 水溶性 12.7g/L(25℃) 比重 1.763(純粋なもの)
上の水で湿性としたも 乾燥状態では爆発性を有し、摩擦に敏感である。
重金属又はその塩と反応して極めて鋭敏な化合物を生じるおそれがある。
の)
〔トリニトロフェノール〕 消火には水を使い、炭酸ガスやハロゲン系の消火剤を使ってはならない。
体内への摂取、皮膚との接触は有害である。
輸送中のいかなる時でも規定以下の水分量に落ちないようにすること。
別表6-8
別表第6(可燃性物質類)
品 名
事 項 化学式 C6H3N3O7
鈍感化した爆発性物質。純粋なものは黄色の結晶。水に溶ける。
ピクリン酸(10質量%以 水溶性 12.7g/L(25℃) 比重 1.763(純粋なもの)
上30質量%未満のの水 乾燥状態では爆発性を有し、摩擦に敏感である。
で湿性としたもの)〔トリ 重金属又はその塩と反応して極めて鋭敏な化合物を生じるおそれがある。
消火には水を使い、炭酸ガスやハロゲン系の消火剤を使ってはならない。
ニトロフェノール〕
体内への摂取、皮膚との接触は有害である。輸送中のいかなる時でも規定以下の水分量に落
ちないようにすること。
化学式 C7H5N3O6
鈍感化した爆発性物質。純粋なものは黄色の結晶。
水に不溶。比重 1.654(20℃)
トリニトロトルエン(30
火炎に包まれると有毒な煙霧が発生し、
質量%以上の水で湿性
密閉された区画ではこの煙霧は空気と混じると
としたもの)
爆発性混合ガスを生じるおそれがある。
〔TNT〕
乾燥状態では爆発性を有し、摩擦に敏感である。
体内への摂取、皮膚との接触は有害である。
輸送中のいかなる時でも規定以下の水分量に落ちないようにすること。
化学式 C7H5N3O6
鈍感化した爆発性物質。純粋なものは黄色の結晶。
トリニトロトルエン(10 水に不溶。比重 1.654(20℃)
質量%以上30質量%未 火炎に包まれると有毒な煙霧が発生し、
満のの水で湿性とした 密閉された区画ではこの煙霧は空気と混じると
爆発性混合ガスを生じるおそれがある。
もの)
乾燥状態では爆発性を有し、摩擦に敏感である。
〔TNT〕
体内への摂取、皮膚との接触は有害である。
輸送中のいかなる時でも規定以下の水分量に落ちないようにすること。
化学式 HNO3・OC(NH2)2
鈍感化した爆発性物質。純粋なものは白色の結晶。水に溶ける。
火炎に包まれると有毒な煙霧が発生し、密閉された区画ではこの煙霧は空気と混じると爆発
性混合ガスを生じるおそれがある。
硝酸尿素(20質量%以
乾燥状態では爆発性を有し、摩擦に敏感である。
上の水で湿性としたも
輸送中のいかなる時でも規定以下の水分量に落ちないようにすること。
の)
特別の許可がない限り、水分の含有量が輸送中に規定以下に減少することがないような包装
をしたものに限り、輸送が認められている。
硝酸尿素の含有率が75質量%を超えないものを水と不活性な無機物で鈍性化したもので国連
勧告テストマニュアルパート1にある試験1(a)を行い爆ごうの可能性があってはならない。
化学式 HNO3・OC(NH2)2
鈍感化した爆発性物質。純粋なものは白色の結晶。水に溶ける。
硝酸尿素(10質量%以
火炎に包まれると有毒な煙霧が発生し、密閉された区画ではこの煙霧は空気と混じると爆発
上20質量%未満の水で
性混合ガスを生じるおそれがある。
湿性としたもの)
乾燥状態では爆発性を有し、摩擦に敏感である。
輸送中のいかなる時でも規定以下の水分量に落ちないようにすること。
樹脂酸亜鉛
粉末又は透明な琥珀色の塊。水に溶けない。自然発火しやすい。皮膚及び粘膜を刺激する。
ジルコニウム(乾性の
もの)(板状、帯板状又
は巻線のもの)(厚さが 化学式 Zr
18ミクロン以上のもの 琥珀色の固い金属。厚さが254ミクロン以上のものは危険物ではない。
で254ミクロン未満のも
の)
別表6-9
別表第6(可燃性物質類)
品 名
事 項 ジルコニウム(25質量%
以上の水で湿性とした
もの)(過剰水が目視さ 灰色の粉末。水に溶けない。乾燥したものは自然発火しやすい。
れるもの)(機械的製 大部分の酸化性物質(例えば、塩素酸塩、硝酸塩、過塩素酸塩、過マンガン酸塩)と混じると極
法によるもので、粒度 めて鋭敏な爆発性混合物を生じる。
が53ミクロン未満のも 機械的製法によるもので、粒度が53ミクロン以上のもの又は化学的製法によるもので粒度が
の又は化学的製法に 840ミクロン以上のものは危険物でない。
よるもので粒度が840ミ
クロン未満のもの)
水素化ジルコニウム
黒色の粉末。
ピクラミン酸ジルコニウ 乾燥状態又は十分に湿性となっていない場合は強い爆発性を有する。
ム(20質量%以上の水 重金属又はそれらの塩と接触すると激しく反応するおそれがある。
輸送中のいかなる時でも規定以下の水分量に落ちないようにすること。
で湿性としたもの)
その他の可燃性物質
(有機物又は無機物) 品名が明示されていないものについては、腐食性を有するもの、毒性を有するものなどがある
(固体又は溶融状のも が、体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒なものもある。
の)
別表6-10
別表第7(酸化性物質)
船舶による危険物の運送基準等を定める告示 別表第7(酸化性物質)
品 名
事 項 (反応性)
硝酸アルミニウム
Al.3HNO3
無色又は白色の結晶で潮解性を有する。
水に溶け酸性を示す。
わずかに腐食性を有する。
体内への摂取は有害である。
(反応)
ほとんど全ての硝酸化合物は強い酸化性を持ち、可燃物との混合物は発火しやすく、激しく
燃焼するおそれがある。
アルキルエステルとの混合物は爆発性。
リン、スズ塩化物や他の還元剤との混合物は激しく反応する。
(火災時)
大量の水
重クロム酸アンモニウ
ム
(NH4)2Cr2O7
TLV-TWA (Crとして) 0.05mg/m3 A1 BEI記載あり
橙赤色の針状結晶。
不燃性だが、他の物質の燃焼を助長する。
水に溶け酸性を示す。
皮膚、粘膜刺激性が強い。体内への摂取は有害である。
(反応)
強酸化剤であり、有機物と混合したり、還元剤と一緒にすると激しく反応する。
加熱により有害性ガスを発生する。
可燃物と混合すると常温でも発火することがある。
有機溶媒と接触すると激しく反応する。
(火災時)
周辺の火災時 大量の水
硝酸アンモニウム
NH4NO3
沸点以下約210℃で分解する
爆薬の原料である。
最高輸送温度は140℃であり、輸送ユニットにその旨記載する。
硝酸アンモニウムの濃度が80質量%以下で、可燃性成分の濃度が0.2質量%以下で輸送中
に
硝酸アンモニウムが析出しないものは危険物ではない。
水に溶ける。
皮膚、粘膜刺激性がある。
(反応)
衝撃により爆発する。
木、わら、綿、油、砂糖などの可燃性物質、強酸及び他の酸化性物質と接触すると激しく反
応する。
過去に船倉に積載された貨物が爆発したことがある。
加熱や燃焼により分解し、有毒な窒素酸化物を生じる。
強酸化剤であり、可燃性物質や還元性物質と反応する。
(火災時)
大量の水
その他の消火薬剤は不可
別表7-1
別表第7(酸化性物質)
品 名
事 項 (反応性)
過塩素酸アンモニウム
(火薬類に該当するも
のを除く)
NH4ClO4
融点 65.6∼439℃で分解あるいは爆発する。
無色の結晶又は粉末。
不燃性だが、他の物質の燃焼を助長する。
水に可溶。
皮膚、粘膜刺激性がある。
(反応)
硫酸と接触すると激しく反応する。
加熱した場合は容易に分解し、爆発を伴い有毒な煙霧を発生する。
可燃物又は金属微粉末と混合すると高爆発性混合物をつくるおそれがある。
この混合物は摩擦に敏感で容易に発火する。
(火災時)
大量の水、水噴霧
過硫酸アンモニウム
〔ペルオキソ二硫酸ア
ンモニウム〕
H8N2O8S2 / (NH4)2S2O8
TLV-TWA(過硫酸塩として) 0.1 mg/m3
白色の結晶又は粉末。
微刺激臭がある。
不燃性だが、他の物質の燃焼を助長する。
水に溶け弱酸性を示す。
漏出した場合には、保護具、呼吸具を着用する。
皮膚、粘膜刺激性がある。
(反応)
強力な酸化剤、塩素酸、過塩素酸と混和すると爆発する。
可燃物との混合物は摩擦に敏感で発火しやすい。
加熱や異物(酸、アルカリ、重金属、有機物、ゴミ等)の混入で分解し激しく分解すると発熱
し、酸素ガス、亜硫酸ガス等の他硫酸ミストを発生する。
臭素酸バリウム
Ba.2BrHO3
白色の結晶又は粉末。
水に微溶。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有害である。
(反応)
硫酸と激しく反応する。
シアン化物(シアン化カルシウム、シアン化カリウム、シアン化ナトリウム、
塩化シアン、臭化シアン、ヨウ化シアン、シアン化銀など)と熱するか摩擦すると激しく反応す
る。
可燃物、金属粉末又はアンモニア化合物と爆発性混合物をつくるおそれがある。
この混合物は摩擦に敏感で容易に発火する。火炎に包まれると爆発するおそれがある。
(火災時)
大量の水
塩素酸バリウム(固
体)
BaCl2O6 / Ba(ClO3)2
TLV-TWA (Baとして) 0.5 mg/m3 A4
白色の結晶又は粉末。
水に易溶。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有害である。
(反応)
硫酸と激しく反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物、金属粉末又はアンモニア化合物と爆発性混合物をつくるおそれがある。
この混合物は摩擦に敏感で容易に発火する。火炎に包まれると爆発するおそれがある。
別表7-2
別表第7(酸化性物質)
品 名
塩素酸バリウム(液
体)
次亜塩素酸バリウム
(有効塩素の含有率が
22質量%を超えるもの)
事 項 (反応性)
BaCl2O6 / Ba(ClO3)2
TLV-TWA (Baとして) 0.5 mg/m3 A4
無色の液体。
体内への摂取は有害である。
(反応)
塩素酸塩類を皮革、布、木そして紙などにしみこませると非常に発火しやすくなる。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
Ba.2ClHO
白色の刺激臭を有する粉末。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有害である。
目に入ったときは大量の水で処置した後、治療を受けないと角膜に重大な傷害(失明)
を起こす。
(反応)
硫酸と激しく反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物又は金属微粉末又はアンモニア化合物と高爆発性混合物をつくるおそれがある。
この混合物は摩擦に敏感で容易に発火する。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
硝酸バリウム
BaN2O6 / Ba(NO3)2
TLV-TWA (Baとして、可溶性化合物) 0.5 mg/m3 A4
白色の結晶。
不燃性だが、他の物質の燃焼を助長する。
潮解性、水に易溶。
飛散したものは空容器に回収し、その後は硫酸ナトリウムの水溶液で処理し、大量の水で洗
い流す。
吸入すると鼻、のど、気管支、肺等の粘膜を刺激し炎症を起こすことがある。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有害である。
(反応)
可燃物との混合物は発火しやすく激しく燃焼するおそれがある。
加熱すると分解し、窒素酸化物を生じる。
強酸化剤で、可燃性物質や還元性物質と反応する。
金属粉末と接触すると激しく反応する。
(火災時)
周辺の火災時 大量の水
二酸化炭素は不可。
過塩素酸バリウム(固
体)
Ba.2ClHO4
白色の結晶又は粉末。
飛散したものは空容器に回収し、その後は希硫酸を用いて中和し、大量の水で洗い流す。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有害である。
粉塵は皮膚、のど、鼻等を刺激する。眼にはいると結膜や角膜が激しく侵され、
失明することがある。
(反応)
硫酸と接触すると激しく反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物又は金属微粉末又はアンモニア化合物と高爆発性混合物をつくるおそれがある。
この混合物は摩擦に敏感で容易に発火する。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
加熱して分解すると有害な塩素酸化物又は塩素ガスを発生する。
(火災時)
大量の水
過塩素酸バリウム(液
体)
Ba.2ClHO4
無色の液体。
体内への摂取は有害である。
(反応)
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
別表7-3
別表第7(酸化性物質)
品 名
事 項 (反応性)
過マンガン酸バリウム
Ba.2HMnO4
褐紫色の結晶。
水に可溶。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有害である。
(反応)
硫酸及び過酸化水素と激しく反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物又は金属微粉末又はアンモニア化合物と高爆発性混合物をつくるおそれがある。
この混合物は摩擦に敏感で容易に発火する。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
(火災時)
大量の水
過酸化バリウム
BaO2
沸点以下800℃で分解する
TLV-TWA (Baとして) 0.5mg/m3 A4
白色の粉末。
不燃性だが、他の物質の燃焼を助長する。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有害である。
(反応)
可燃物との混合物が特に少量の水で湿性となっている場合は、衝撃又は摩擦によって発火
するおそれがある。
火炎に包まれたり、水又は酸と接触した場合は、分解して酸素が発生する。
また、火災により刺激性、毒性又は腐食性のガスを発生するおそれがある。
(火災時)
周辺の火災時 全ての消火薬剤の使用可
硝酸ベリリウム
BeN2O6 / Be(NO3)2
沸点(分解) 100℃
TLV-TWA (Beとして) 0.002mg/m3
TLV-STEL (Beとして) 0.01 mg/m3 A1
白色ないし淡黄色の潮解性を有する結晶又は微粉末。
不燃性だが、他の物質の燃焼を助長する。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有害である。
(反応)
可燃物との混合物が特に少量の水で湿性となっている場合は、衝撃又は摩擦によって発火
するおそれがある。
無機臭素酸塩類(固
体)
(臭素酸アンモニウム
を除く)
BrO3
臭素酸アンモニウムの輸送は禁止されている。
粉末を吸入すると鼻、のど、気管支、肺等の粘膜を刺激し炎症を起こすことがある。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有害である。
(反応)
硫酸と接触すると激しく反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物又は金属微粉末又はアンモニア化合物と高爆発性混合物をつくるおそれがある。
この混合物は摩擦に敏感で容易に発火する。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
無機臭素酸塩類(水溶
液)
(臭素酸アンモニウム
を除く)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
BrO3
溶液。
臭素酸アンモニウムの輸送は禁止されている。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有害である。
(反応)
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
漏洩して水分が蒸発した場合は、次のような危険性が増大する。
1.可燃物(特に麻、綿等の繊維性のもの)又は硫黄との接触による自然発火の危険。
2.アンモニウム化合物、粉体又は油との接触による爆発の危険。
別表7-4
別表第7(酸化性物質)
品 名
事 項 (反応性)
五フッ化臭素
BrF5
沸点40℃
TLV-TWA 0.1ppm
蒸気密度は約空気の6倍
蒸気圧44kPa(330mmHg)
無色の極めて強い刺激臭を有する重い液体。
体内への摂取、皮膚又は吸入は有毒である。
皮膚、眼及び粘膜に火傷を起こす。
漏洩物と水を接触させてはならない。また、容器に水を入れてはならない。
(反応)
強酸化剤であり木材、綿花、わら類等の有機物と接触すると火災を起こすおそれがある。
水と激しく反応して、毒性かつ高度の腐食性を有する白色の煙霧状のフッ化水素を生成す
る。
酸又は酸の蒸気と接触すると、高い毒性を有する臭素、フッ素及びそれらの化合物を生成す
る。
大部分の金属を強く腐食する。
(火災時)
乾燥砂、粉末、CO2消火剤あるいはその場所から避難して燃焼させる。
(中和法)
大量の水に少しづつ溶かし、分解してフッ化水素酸にし、苛性ソーダなどアルカリで
中和、希釈する。
三フッ化臭素
BrF3
無色の極めて強い刺激臭を有する重い液体。
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
(反応)
強酸化剤で木材、綿花、わら類等の有機物と接触すると火災を起こすおそれがある。
水と激しく反応し、毒性かつ激しい腐食性を有する白色煙霧状のフッ化水素ガスが発生す
る。
酸又は酸の蒸気と接触すると、高い毒性を有する臭素、フッ素及びそれらの化合物が発生
する。大部分の金属を強く腐食する。
(火災時)
粉末、CO2消火剤
硝酸セシウム
Cs.HNO3
白色の粉末。
体内への摂取は有害である。
(反応)
可燃物との混合物は発火しやすく、激しく燃焼するおそれがある。
(火災時)
大量の水
塩素酸カルシウム(固
体)
Ca.2ClHO3
白色から黄色の結晶で、潮解性を有する。
水に可溶。
(反応)
硫酸と接触すると激しく反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物、金属粉末又はアンモニア化合物と爆発性混合物をつくるおそれがある。
この混合物は摩擦に鋭敏で、容易に発火する。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
(火災時)
大量の水
塩素酸カルシウム(水
溶液)
Ca.2ClHO3
無色の液体。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
漏洩及び水分の蒸発により次のような危険が増大するおそれがある。
(i)可燃物(特にジュート、木綿又はサイザルのような繊維)又は硫黄と接触すると自然発火
のおそれがある。
(ii)アンモニア化合物、金属粉末及び油脂等と接触すると爆発するおそれがある。
(火災時)
大量の水
別表7-5
別表第7(酸化性物質)
品 名
事 項 (反応性)
亜塩素酸カルシウム
Ca(ClO2)2
白色の潮解性を有する結晶。
水に可溶。
(反応)
熱に鋭敏である。
硫酸と接触すると激しく反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物、金属粉末又はアンモニア化合物と爆発性混合物をつくるおそれがある。
この混合物は摩擦に鋭敏で、容易に発火する。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
(火災時)
大量の水
次亜塩素酸カルシウム
又は次亜塩素酸カル
シウム混合物(乾性の
もので有効塩素の含
有率が39質量%を超
えるもの)
〔高度さらし粉〕
Ca.2ClHO
白色又は黄色の粉末又は粒状の物質で、塩素臭を有する。
水に可溶。
水反応性。
(反応)
周囲温度が60℃でも分解するおそれがある。
有機物又はアンモニア化合物と接触すると火災を起こすおそれがある。
酸と反応すると刺激性、腐食性かつ毒性を有する塩素が発生する。
水分の存在下においては大部分の金属を腐食する。
粉塵は粘膜を刺激する。異物の混入を避けること。
(火災時)
大量の水
火災時の最大の換気のためのハッチ開放、積載場所に大量の水の注入及びその結果生じ
る船体安定性危険に対してあらかじめ配慮しておくこと。
次亜塩素酸カルシウム
又は次亜塩素酸カル
シウム混合物(水和物
で水の含有率が5.5質
量%以上10質量%以
下のもの)
Ca.2ClHO
白色からわずかに黄色の固体(粉末、粒状又は錠剤)。
水に可溶。
水反応性。
(反応)
酸と反応すると、刺激性、腐食性かつ毒性を有する塩素が発生する。
有機物又はアンモニア化合物と接触すると火災を起こすおそれがある。
水分の存在下においては、大部分の金属を腐食する。粉塵は粘膜を刺激する。
(火災時)
大量の水
次亜塩素酸カルシウム
化合物(乾性のもので
有効塩素の含有率が
10質量%を超え39質
量%以下のもの)
〔普通さらし粉〕
Ca(ClO)2
白色又は黄色の粉末で、塩素臭を有する。
水に可溶。
有効塩素の含有率が10質量%以下のものは危険物でない。
(反応)
酸と反応して、刺激性、腐食性かつ毒性を有する塩素が発生する。
可燃物と接触すると火災を起こすおそれがある。
水分の存在下においては、大部分の金属を腐食する。粉塵は粘膜を刺激する。
(火災時)
大量の水
硝酸カルシウム(主と
して硝酸カルシウム・
硝酸アンモニウム複塩
からなる硝酸カルシウ
ム肥料であって、硝酸
アンモニウム量が10質
量%以下であり、か
つ、結晶水の含有率が
12質量%以上のもの
を除く)
Ca(NO3)2
白色の潮解性を有する固体。
水に可溶。
吸入は有害である。
主として硝酸カルシウム・硝酸アンモニウム複塩からなる硝酸カルシウム肥料であって、硝
酸アンモニウム量が10質量%以下であり、かつ、結晶水の含有率が12質量%以上のものは
危険物でない。
(反応)
可燃物との混合物は発火しやすく、激しく燃焼するおそれがある。
(火災時)
大量の水
別表7-6
別表第7(酸化性物質)
品 名
事 項 (反応性)
過塩素酸カルシウム
Ca(ClO4)2
白色の結晶又は粉末。
(反応)
硫酸と接触すると激しく反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物、金属粉末又はアンモニア化合物と爆発性混合物をつくるおそれがある。
この混合物は摩擦に敏感で容易に発火する。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
(火災時)
大量の水
過マンガン酸カルシウ
ム
Ca.2HMnO4
紫色の潮解性を有する液体。
水に可溶。
水和物をつくる。
(反応)
硫酸及び過酸化水素と激しく反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物、金属粉末又はアンモニア化合物と爆発性混合物をつくるおそれがある。
この混合物は摩擦に鋭敏で、容易に発火する。火炎に包まれると爆発するおそれがある。
(火災時)
大量の水
過酸化カルシウム
CaO2
白色又は黄色の粉末。
(反応)
可燃物との混合物が特に少量の水で湿性となっている場合は、衝撃又は摩擦によって発火
するおそれがある。
火炎に包まれた場合、水若しくは酸と接触した場合は、分解して酸素が発生する。
(火災時)
大量の水
塩素酸塩とホウ酸塩の
混合物
固体。
(反応)
硫酸と接触すると激しく反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物、金属粉末又はアンモニア化合物と爆発性混合物をつくるおそれがある。
この混合物は摩擦に鋭敏で、容易に発火する。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
(火災時)
大量の水
塩素酸塩と塩化マグネ
シウムの混合物
潮解性を有する固体。
爆発性
(反応)
硫酸と接触すると激しく反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物、金属粉末又はアンモニア化合物と爆発性混合物をつくるおそれがある。
この混合物は摩擦に鋭敏で、容易に発火する。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
(火災時)
大量の水
別表7-7
別表第7(酸化性物質)
品 名
事 項 (反応性)
無機塩素酸塩類(固
体)
(塩素酸アンモニウム
を除く)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
ClO3
固体。
(反応)
硫酸と接触すると激しく反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物、金属粉末又はアンモニア化合物と爆発性混合物をつくるおそれがある。
この混合物は摩擦に鋭敏で、容易に発火する。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
塩素酸アンモニウムの輸送は禁止されている。
(火災時)
大量の水
無機塩素酸塩類(水溶
液)
(塩素酸アンモニウム
を含有するものを除く)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
溶液。
塩素酸アンモニウムを含有するものの輸送は禁止されている。
(反応)
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
漏洩して水溶液の水分が蒸発した場合は、次のような危険性が増大する。
1.可燃物(特に麻、綿等の繊維性のもの)又は硫黄との接触による自然発火の危険。
2.アンモニウム化合物、粉体又は油との接触による爆発の危険。
(火災時)
大量の水
塩素酸(水溶液)
(濃度が10質量%以下
のもの)
ClHO3
無色の液体。
濃度が10質量%を超えるものの運送は禁止されている。
(反応)分解すると毒性かつ腐食性を有する塩素及び酸化作用を有する酸素が発生するお
それがある。
可燃物、金属粉末又はアンモニア化合物と爆発性混合物をつくるおそれがある。
大部分の金属を腐食する。
(火災時)
大量の水
無機亜塩素酸塩類(亜
塩素酸アンモニウムを
除く)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
ClO2
固体。
亜塩素酸アンモニウムの運送は禁止されている。
(反応)
硫酸と接触すると激しく反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物、金属粉末又はアンモニア化合物と爆発性混合物をつくるおそれがある。
この混合物は摩擦に鋭敏で、容易に発火する。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
硝酸クロム
Cr.3HNO3
紫色の結晶。
体内への摂取は有害である。
(反応)
可燃物との混合物は容易に発火し、激しく燃焼するおそれがある。
水溶液はわずかに腐食性を有する。
(火災時)
大量の水
別表7-8
別表第7(酸化性物質)
品 名
事 項 (反応性)
三酸化クロム(無水
物)
〔無水クロム酸又はク
ロム酸(固体)〕
CrO3
沸点以下250℃で分解する。
TLV (Crとして、水溶性Cr(VI)化合物) 0.05mg/m3 A1 BEI
深紫赤色の潮解性を有する結晶。
不燃性だが、他の物質の燃焼を助長する。
水に可溶。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
(反応)
可燃物との混合物は、自然発火又は爆発するおそれがある。
約250℃で酸化クロム(III)と酸素に分解し、火災の危険性が増大する。
可燃性物質や還元性物質と接触すると激しく反応する。
この物質の水溶液は強酸で、塩基と激しく反応し、腐食性を示す。
水分の存在下においては、大部分の金属を腐食する。
(火災時)
水の使用禁止
塩素酸銅
Cl2CuO6
沸点以下100℃で分解する。
青緑色の潮解性を有する結晶又は粉末。
水に可溶。
(反応)
硫酸と接触すると激しく反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物、金属粉末又はアンモニア化合物と爆発性混合物をつくるおそれがある。
この混合物は摩擦に鋭敏で、容易に発火する。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
(火災時)
大量の水
ジクロロイソシアヌル
酸(乾性のもの)又は
ジクロロイソシアヌル
酸塩類
〔ジクロロ-S-トリアジン
-2,4,6-トリオン〕
(ジクロロイソシアヌル
酸ナトリウム塩(二水
和物)を除く)
C3HCl2N3O3
白色の結晶性粉末又は粒状の物質で、弱い吸湿性を有する。
強い塩素臭を持つ。
ある程度の量までは水に溶ける。
体内への吸入は有害である。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
ジクロロイソシアヌル酸のナトリウム塩の二水和物は危険物でない。
(反応)
可燃物との混合物は摩擦に鋭敏で、容易に発火する。
アンモニア、アンモニウム塩、尿素などと反応し、
爆発性の三塩化窒素を生成する恐れがある。
(火災時)
大量の水
硝酸ジジム
HNO3.xW99
吸湿性を有する固体。
硝酸ネオジムと硝酸プラセオジムの混合物である。
体内への摂取は有害である。
(反応)可燃物との混合物は容易に発火し、激しく燃焼するおそれがある。
(火災時)
大量の水
硝酸第二鉄
Fe(NO3)3
融点 47℃
紫色の潮解性を有する結晶。
水に可溶。
体内への摂取は有害である。
(反応)
可燃物との混合物は発火しやすく激しく燃焼するおそれがある。
水溶液は大部分の金属類に対して弱い腐食性がある。
(火災時)
大量の水
別表7-9
別表第7(酸化性物質)
品 名
事 項 (反応性)
硝酸グアニジン
CH6N4O3 / CH5N3.HNO3
白色の粒状の物質。
水に可溶。
爆発性。
本品はニトログアニジンとは別の物質である。
(反応)
可燃物との混合物は摩擦に鋭敏で、容易に発火する。
(火災時)
大量の水
過酸化水素と過酢酸
の混合物(酸、水及び5
質量%以下の過酢酸
(安定剤入りのもの)を
含有するもの)
(有機過酸化物に該当
するものを除く)
H2O2, aqueous
無色の液体。
水溶液で運送される。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
安定剤が入っていてもこの溶液は酸素を発生するおそれがある。
(反応)
可燃物と接触すると火災を起こすおそれがある。
徐々に分解して酸素を発生する。
大部分の金属と接触すると分解速度は増大する。
(火災時)
水噴霧
過酸化水素(水溶液)
(濃度が8質量%以上
20質量%未満のもの)
H2O2, aqueous
無色の液体。
濃度が8質量%未満のものは、危険物でない。
(反応)
徐々に分解して酸素を発生する。
アルミニウム以外の金属と接触すると分解速度は増大する。
(火災時)
水噴霧
過酸化水素(水溶液)
(安定剤入りのもので
濃度が8質量%以上20
質量%未満のもの)
無色の液体。
濃度が8質量%未満のものは、危険物でない。
(反応)
徐々に分解して酸素を発生する。
アルミニウム以外の金属と接触すると分解速度は増大する。
(火災時)
水噴霧
過酸化水素(水溶液)
(必要に応じて安定剤
を加えたもので、濃度
が20質量%以上60質
量%以下のもの)
無色の液体。
可燃物と接触すると火災又は爆発のおそれがある。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
安定剤が入っていてもこの溶液は酸素を発生するおそれがある。
ガス抜き口栓を上にして積載すること。
(反応)
徐々に分解して酸素を発生する。
アルミニウム以外の金属と接触すると分解速度は増大する。
(火災時)
水噴霧
過酸化水素(水溶液)
(安定剤入りのもので、
濃度が60質量%を超
えるもの)
無色の液体。
火炎に包まれた場合、可燃物との混合物は爆発するおそれがある。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
安定剤が入っていてもこの溶液は酸素を発生するおそれがある。
(反応)
徐々に分解して酸素を発生する。
アルミニウム以外の金属と接触すると分解速度は増大する。
過マンガン酸塩と接触すると激しく分解する。
(火災時)
水
粉末、泡は使用不可
別表7-10
別表第7(酸化性物質)
品 名
事 項 (反応性)
無機次亜塩素酸塩類
(アンモニア化合物を
含有するものを除く)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
固体。
分解を起こす最低環境温度は60℃程度のこともある。
アンモニア化合物を含む混合物の運送は禁止されている。
アンモニア化合物を含揺する混合物の運送は禁止されている。
有効塩素が10質量%以下の次亜塩素酸塩混合物は危険物でない。
(反応)
有機物又はアンモニア化合物と接触すると、火災を起こすおそれがある。
酸と反応して、刺激性、腐食性かつ毒性を有する塩素が発生する。
水分の存在下では大部分の金属を腐食する。粉塵は粘膜を刺激する。
(火災時)
大量の水
五フッ化ヨウ素
無色の発煙性を有する液体。
密度 3.75
体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
(反応)
強酸化剤で、木材、木綿、わら等の有機物と接触すると火災を起こすおそれがある。
水と激しく反応して、毒性かつ高度の腐食性を有するフッ化水素の白煙が発生する。
酸類又は酸の煙霧と接触すると高度の毒性を有するヨウ素、フッ素及びそれらの化合物の
煙霧が発生する。
大部分の金属を強く腐食する。
(火災時)
粉末、CO2消火剤
二酸化鉛
〔過酸化鉛〕
PbO2
TLV-TWA (Pbとして) 0.05 mg/m3 A3 BEI
褐色の粉末又は結晶。
水に可溶。
不燃性だが、他の物質の燃焼を助長する。
体内への摂取は有害である。
(反応)
290℃に加熱すると分解し、酸素、有毒なフュームを生じる。
有機物(硫酸、過酸化水素、リン酸)と接触すると激しく反応する。
可燃物との接触は発火の恐れがある。
(火災時)
周辺 水噴霧。
硝酸鉛
N2O6Pb / Pb(NO3)2
TLV-TWA (Pbとして) 0.05 mg/m3 A3 BEI
白色の結晶。
水に溶けて酸性を示す。
可燃物との混合物は発火しやすく、激しく燃焼するおそれがある。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
(反応)
加熱する(290℃)と分解し、有毒な窒素酸化物、鉛酸化物を生じる。
強酸化剤であり、可燃性物質や還元性物質と接触すると激しく反応する。
チオシアン酸アンモニウム、赤熱炭素、次リン酸鉛と接触すると激しく反応する。
(火災時)
周辺 水噴霧
過塩素酸鉛(固体)
ClHO4.1/2Pb
白色の結晶又は粉末。
水に可溶。
この混合物は摩擦に鋭敏で、容易に発火する。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
(反応)
硫酸と接触すると激しく反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物、金属粉末又はアンモニア化合物と爆発性混合物をつくるおそれがある。
(火災時)
大量の水
別表7-11
別表第7(酸化性物質)
品 名
事 項 (反応性)
過塩素酸鉛(水溶液)
ClHO4.1/2Pb
無色の液体。
体内への摂取又は皮膚との接触は有毒である。
(反応)
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
(火災時)
大量の水
次亜塩素酸リチウム又
は次亜塩素酸リチウム
混合物(乾性のもの
で、有効塩素の含有率
が39質量%(有効酸素
8.8質量%)を超えるも
の)
ClHO.Li
刺激臭を有する白色の粉末。
水に可溶。
60℃の周囲温度でも分解するおそれがある。
粉塵は粘膜を刺激する。
次亜塩素酸リチウム(乾性のもの)又はその混合物で有効塩素の含有率が39質量%以下の
ものは危険物でない。
(反応)
有機物又はアンモニア化合物と接触すると火災を起こすおそれがある。
酸と接触すると反応して刺激性で腐食性を有する塩素が発生する。
水分の存在下においては、大部分の金属を腐食する。
(火災時)
大量の水
硝酸リチウム
無色の潮解性を有する結晶。
水に可溶。
体内への摂取は有害である。
(反応)
可燃物との混合物は容易に発火し、激しく燃焼するおそれがある。
リン、塩化スズやその他還元剤と接触すると激しく反応する可能性がある。
(火災時)
大量の水
過酸化リチウム
Li2O2
白色の粉末。
水に可溶。
水溶液はアルカリ性の腐食性液体である。
(反応)
可燃物との混合物が特に少量の水で湿性となっている場合は、衝撃又は摩擦によって発火
するおそれがある。
火炎に包まれるか水又は酸と接触すると、分解して酸素が発生する。
(火災時)
適切な粉末
臭素酸マグネシウム
BrHO3.1/2Mg
白色の潮解性を有する結晶又は結晶性の粉末。
水に可溶。
(反応)
硫酸と接触すると激しく反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物、金属粉末又はアンモニア化合物と爆発性混合物をつくるおそれがある。
この混合物は摩擦に鋭敏で、容易に発火する。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
(火災時)
大量の水
塩素酸マグネシウム
ClHO3.1/2Mg
融点 35℃
白色の潮解性を有する結晶又は結晶性の粉末。
水に可溶。
(反応)
硫酸と接触すると激しく反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物、金属粉末又はアンモニア化合物と爆発性混合物をつくるおそれがある。
この混合物は摩擦に鋭敏で、容易に発火する。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
(火災時)
大量の水
別表7-12
別表第7(酸化性物質)
品 名
事 項 (反応性)
硝酸マグネシウム
Mg(NO3)2
白色の潮解性を有する結晶。
水溶液は中性。
体内への摂取は有害である。
(反応)
可燃物との混合物は、発火しやすく激しく燃焼するおそれがある。
強酸化剤で、可燃性物質や還元性物質と接触すると激しく反応する。
過塩素酸マグネシウム
白色の結晶又は粉末。
(反応)
硫酸と接触すると激しく反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物、金属粉末又はアンモニア化合物と爆発性混合物をつくるおそれがある。
この混合物は摩擦に鋭敏で、容易に発火する。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
(火災時)
大量の水
過酸化マグネシウム
MgO2
白色の粉末。
体内への摂取は有害である。
(反応)
可燃物との混合物が特に少量の水で湿性となっている場合は、衝撃又は摩擦によって
発火するおそれがある。
火炎に包まれたり、水又は酸と接触した場合は、分解して酸素が発生する。
(火災時)
大量の水
硝酸マンガン
HNO3.1/2Mn
融点 26℃∼35℃
淡いピンク色の潮解性を有する結晶。
水に可溶。
体内への摂取は有害である。
(反応)
可燃物との混合物は容易に発火し、激しく燃焼するおそれがある。
水溶液は弱い腐食性を有する。
(火災時)
大量の水
硝酸ニッケル
HNO3.1/2Ni
融点 55℃
緑色の潮解性を有する結晶。
水に可溶。
体内への摂取は有害である。
(反応)
可燃物との混合物は容易に発火し、激しく燃焼するおそれがある。
水溶液は弱い腐食性を有する。
(火災時)
大量の水
亜硝酸ニッケル
Ni(NO2)2
赤黄色の結晶。
体内への摂取は有害である。
(反応)
熱せられると分解し、毒性を有する亜硝酸の煙霧を放出する。
可燃物との混合物は容易に発火し、激しく燃焼するおそれがある。
アンモニア化合物又はシアン化物との混合物は爆発するおそれがある。
(火災時)
大量の水
別表7-13
別表第7(酸化性物質)
品 名
事 項 (反応性)
無機硝酸塩類(固体)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
NO3
固体。
体内への摂取は有害である。
(反応)
可燃物との混合物は発火しやすく、激しく燃焼するおそれがある。
無機硝酸塩類(水溶
液)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
NO3
溶液。
漏洩して水分が蒸発した場合は、可燃物と接触すると容易に発火して火災を起こすおそれ
がある。
無機亜硝酸塩類(固
体)
(亜硝酸アンモニウム
及び無機亜硝酸塩類
とアンモニア化合物の
混合物を除く)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
NO2
固体。
体内への摂取は有害である。
亜硝酸アンモニウム、亜硝酸亜鉛アンモニウム及び無機亜硝酸塩類とアンモニア化合物と
の混合物の運送は禁止されている。
(反応)
可燃物との混合物は発火しやすく、激しく燃焼するおそれがある。
アンモニア化合物又はシアン化物との混合物は爆発するおそれがある。
熱せられると分解し、毒性を有する亜硝酸の煙霧を放出するおそれがある。
無機亜硝酸塩類(水溶
液)
(アンモニア化合物を
含有するものを除く)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
溶液。
アンモニア化合物を含有する溶液の運送は禁止されている。
(反応)
熱せられると分解し、有毒な亜硝酸の煙霧を放出するおそれがある。
漏洩して水溶液の水分が蒸発した場合は、次のような危険性が増大する。
1.可燃物との接触により容易に発火して火災を起こす危険。
2.アンモニウム化合物又はシアン化物との接触による爆発の危険。
(火災時)
大量の水
無機過塩素酸塩類(固
体)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
固体。
(反応)
硫酸と接触すると激しく反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物、金属粉末又はアンモニア化合物と爆発性混合物をつくるおそれがある。
この混合物は摩擦に鋭敏で、容易に発火する。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
(火災時)
水
粉末、泡は使用禁止
無機過塩素酸塩類(水
溶液)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
溶液。
(反応)
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
漏洩して水溶液の水分が蒸発した場合は、次のような危険性が増大する。
1.可燃物(特に麻、綿等の繊維性のもの)又は硫黄との接触による自然発火の危険。
2.アンモニウム化合物、粉体又は油との接触による爆発の危険。
過塩素酸(濃度が50質
量%を超え72質量%以
下のもの)
ClHO4
沸点(分解) 19℃
無色の液体。
皮膚、目及び粘膜に火傷を起こす。
濃度が72質量%を超えるものの運送は禁止されている。
(反応)
可燃物との混合物は、自然発火するおそれがあり、火炎に包まれると爆発するおそれがあ
る。
大部分の金属を強く腐食する。
(火災時)
周辺の火災時 水噴霧
別表7-14
別表第7(酸化性物質)
品 名
事 項 (反応性)
無機過マンガン酸塩類
(固体)
(過マンガン酸アンモ
ニウムを除く)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
MnO4
結晶又は粉末。
過マンガン酸アンモニウムの運送は禁止されている。
(反応)
硫酸及び過酸化水素と接触すると激しく反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物、金属粉末又はアンモニア化合物と爆発性混合物をつくるおそれがある。
この混合物は摩擦に鋭敏で、容易に発火する。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
(火災時)
大量の水
無機過マンガン酸塩類
(水溶液)
(過マンガン酸アンモ
ニウムを含有するもの
を除く)
(他に品名が明示され
ているものを除く)
溶液。
過マンガン酸アンモニウムを含有するものの運送は禁止されている。
(反応)
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
漏洩して水溶液の水分が蒸発した場合は、次のような危険性が増大する。
1.可燃物(特に麻、綿等の繊維性のもの)又は硫黄との接触による自然発火の危険。
2.アンモニウム化合物、粉体又は油との接触による爆発の危険。
臭素酸カリウム
KBrO3
沸点(分解) 370℃
白色の結晶又は粉末。
水に可溶。
(反応)
硫酸と接触すると激しく反応する。
アルミニウム、二臭化二イオウ、ヒ素、炭素、銅、金属硫化物、リン、イオウと接触すると激し
く反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物、金属粉末又はアンモニア化合物と爆発性混合物をつくるおそれがある。
この混合物は摩擦に鋭敏で、容易に発火する。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
(火災時)
大量の水
塩素酸カリウム(固体)
ClKO3 / KClO3
沸点以下400℃で分解
白色の結晶又は粉末。
水に可溶。
主にマッチの製造に使われる。
(反応)
硫酸と接触すると激しく反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物、金属粉末又はアンモニア化合物と爆発性混合物をつくるおそれがある。
この混合物は摩擦に鋭敏で、容易に発火する。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
400℃以上の加熱、強酸との接触により分解し、二酸化塩素、塩素フュームなどの有毒な
フュームや酸素を生成する。
強酸化剤で、可燃性や還元性の物質と接触すると激しく反応する。
水の存在下で、多くの金属を侵す。
(火災時)
周辺 大量の水、水噴霧
泡、粉末の使用禁止
塩素酸カリウム(水溶
液)
無色の液体。
(反応)
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
漏洩及び水分の蒸発により次のような危険が増大するおそれがある。
(i)可燃物(特にジュート、木綿又はサイザルのような繊維)又は硫黄と接触すると自然発火
のおそれがある。
(ii)アンモニア化合物、金属粉末及び油脂等と接触すると爆発するおそれがある。
別表7-15
別表第7(酸化性物質)
品 名
事 項 (反応性)
硝酸カリウム
KNO3
沸点以下400℃で分解する。
白色の結晶又は粉末。
水に可溶。
体内への摂取は有害である。
(反応)
可燃物との混合物は発火しやすく、激しく燃焼するおそれがある。
加熱や燃焼により分解して窒素酸化物、酸素を生じ、火災の危険性を増大させる。
強酸化剤であり、可燃性物質や還元性物質と接触すると反応する。
硝酸カリウムと亜硝酸
ナトリウムの混合物
NO3.K+NO2.Na
潮解性を有する固体。
水に可溶。
体内への摂取は有害である。
溶融固化した塊状のものである場合が多い。
(反応)
木材、綿花、わら等の有機物と接触すると発火するおそれがある。
アンモニア化合物又はシアン化物との混合物は、爆発するおそれがある。
亜硝酸カリウム
KNO2
白色又はわずかに黄色の結晶又は棒状の物質。
水溶液はアルカリ性を示す。
体内への摂取は有害である。
(反応)
可燃物との混合物は発火しやすく、激しく燃焼するおそれがある。
アンモニア化合物又はシアン化物との混合物は、爆発するおそれがある。
530℃以上に加熱すると、爆発することがある。
弱酸と接触しても分解し、有毒な窒素酸化物を生じる。
強酸化剤であり、可燃性物質や還元性物質と接触すると激しく反応する。
(火災時)
周辺の火災時 全ての消化薬剤の使用可
過塩素酸カリウム
KClO4
白色の結晶又は粉末。
水に可溶。
(反応)
硫酸と接触すると激しく反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物、金属粉末又はアンモニア化合物と爆発性混合物をつくるおそれがある。
この混合物は摩擦に鋭敏で、容易に発火する。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
加熱すると分解し、有毒で腐食性の塩素、塩素酸化物を生じる。
強酸化剤であり、可燃性物質や還元性物質と接触すると激しく反応する。
(火災時)
周辺の火災時 大量の水、水噴霧.
過マンガン酸カリウム
KMnO4
TLV-TWA (Mnとして)0.2mg/m3
暗紫色の結晶又は粉末。
水に可溶。
(反応)
硫酸と接触すると激しく反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物、金属粉末又はアンモニア化合物と爆発性混合物をつくるおそれがある。
この混合物は摩擦に鋭敏で、容易に発火する。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
別表7-16
別表第7(酸化性物質)
品 名
事 項 (反応性)
過酸化カリウム
K2O2
黄色の粉末。
皮膚、目及び粘膜を激しく刺激する。
(反応)
可燃物との混合物が特に少量の水で湿性となっている場合は、衝撃又は摩擦によって発火
するおそれがある。
火炎に包まれるか水又は酸類と接触すると、分解して酸素が発生する。
(火災時)
粉末、黒鉛、乾燥砂
過硫酸カリウム
〔ペルオキソ二硫酸カ
リウム〕
K2S2O8
融点以下100℃で分解
TLV-TWA (過硫酸塩として)0.1mg/m3
白色の結晶又は粉末。
水に可溶。
皮膚、目及び粘膜を激しく刺激する。
(反応)
可燃物との混合物は発火しやすく、激しく燃焼する。
加熱すると、激しく燃焼または爆発することがある。
加熱すると分解し、有毒なイオウ酸化物などを生じる。
強酸化剤であり、可燃性物質や還元性物質と接触すると反応する。
水溶液は中程度の強酸である。
水の存在下、塩素酸塩、過塩素酸塩と接触すると激しく反応する。
水の存在下、アルミニウムなどの金属と反応し、火災の危険をもたらす。
超酸化カリウム
KO2
黄色の薄片。
皮膚、目及び粘膜を激しく刺激する。
(反応)
可燃物との混合物が特に少量の水で湿性となっている場合は、衝撃又は摩擦によって発火
するおそれがある。
火炎に包まれるか水又は酸類と接触すると、分解して酸素が発生する。
(火災時)
粉末、黒鉛、乾燥砂
硝酸銀
AgNO3
融点 212℃
沸点 440℃(分解)
TLV-TWA (Agとして)0.01mg/m3
無色の結晶。
水に可溶。
体内への摂取は有害である。
皮膚や粘膜を刺激する。
(反応)
可燃物との混合物は発火しやすく、激しく燃焼するおそれがある。
加熱すると分解し、窒素酸化物などの有毒なフュームを生じる。
強酸化剤で、可燃性物質や還元性物質と接触すると激しく反応する。
アセチレン、アルカリ、ハロゲン化物他多くの混触危険な化合物と反応し、火災や爆発の危
険をもたらす。
ある種のプラスチック、ゴム、被膜剤を侵す。
(火災時)
大量の水
周辺 全ての消火薬剤の使用可。
別表7-17
別表第7(酸化性物質)
品 名
事 項 (反応性)
臭素酸ナトリウム
NaBrO3
白色の潮解性を有する結晶。
水溶液は中性。
(反応)
硫酸と接触すると激しく反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物、金属粉末又はアンモニア化合物と爆発性混合物をつくるおそれがある。
この混合物は摩擦に鋭敏で、容易に発火する。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
加熱により分解し、有毒で腐食性のフューム(臭化水素など)を生じる。
強酸化剤であり、可燃性物質や還元性物質、燃料、金属粉末、油脂、イオウ含有化合物と接
触すると激しく反応する。
(火災時)
大量の水
塩素酸ナトリウム(固
体)
NaClO3
沸点以下約300℃で分解
無色の潮解性を有する結晶。
水に可溶。
(反応)
硫酸と接触すると激しく反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物、金属粉末又はアンモニア化合物と爆発性混合物をつくるおそれがある。
この混合物は摩擦に鋭敏で、容易に発火する。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
300℃以上に加熱すると分解し、酸素や有毒なフューム(塩素)を生じる。
強酸化剤であり、可燃性物質や還元性物質と接触すると激しく反応する。
多くの有機物と反応し、衝撃に敏感な混合物を生成し、爆発の危険をもたらす。
亜鉛、スチールを侵す。
(火災時)
大量の水
塩素酸ナトリウム(水
溶液)
NaClO3
無色の液体。
(反応)
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
漏洩及び水分の蒸発により次のような危険が増大するおそれがある。
(i)可燃物(特にジュート、木綿又はサイザルのような繊維)又は硫黄と接触すると自然発火
のおそれがある。
(ii)アンモニア化合物、金属粉末及び油脂等と接触すると爆発するおそれがある。
(火災時)
大量の水
亜塩素酸ナトリウム
(固体)
NaClO2
融点以下180∼200℃で分解
無色の潮解性を有する結晶。
水に可溶。
(反応)
硫酸と接触すると激しく反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物、金属粉末又はアンモニア化合物と爆発性混合物をつくるおそれがある
この混合物は摩擦に鋭敏で、容易に発火する。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
200℃に加熱すると分解し、有毒で腐食性のフュームを生じ火災や爆発の危険をもたらす。
強酸化剤であり、可燃性物質や還元性物質と接触すると激しく反応する。
酸、アンモニア化合物、リン、硫黄、ジチオン酸ナトリウムと接触すると激しく反応する。
(火災時)
大量の水、水噴霧
CO2消火剤は不可
別表7-18
別表第7(酸化性物質)
品 名
事 項 (反応性)
硝酸ナトリウム
〔チリ硝石〕
NaNO3
沸点(分解) 380℃
無色の潮解性を有する固体。
水に可溶。
体内への摂取は有害である。不純なものは「チリ硝石」として知られている。
(反応)
可燃物との混合物は発火しやすく、激しく燃焼するおそれがある。
加熱により分解して窒素酸化物、酸素を生じ、火災の危険性を増大させる。
強酸化剤で、可燃性や還元性の物質と反応し、火災や爆発の危険をもたらす。
(火災時)
周辺 全ての消火薬剤の使用可。
硝酸ナトリウムと硝酸
カリウムの混合物
NO3.K+NO3.Na
無色の吸湿性を有する固体。
水に可溶。
体内への摂取は有害である。肥料として調整された混合物である。
(反応)
可燃物との混合物は発火しやすく、激しく燃焼するおそれがある。
亜硝酸ナトリウム
NaNO2
無色の潮解性を有する固体。
水に可溶。
体内への摂取又は粉塵の吸入は有害である。
(反応)
可燃物との混合物は発火しやすく、激しく燃焼するおそれがある。
アンモニア化合物又はシアン化物との混合物は爆発するおそれがある。
熱せられると分解し、毒性を有する亜硝酸の煙霧と燃焼を助長させるガスが生じる。
530℃以上に加熱すると、爆発することがある。
酸と接触すると分解し、有毒な窒素酸化物を生じる。
強酸化剤であり、可燃性物質や還元性物質と反応し、火災や爆発の危険をもたらす。
水溶液は弱塩基である。
アルミニウム、アンモニウム化合物、アミンと反応する。
過塩素酸ナトリウム
NaClO4
無色の結晶又は粉末。
水に可溶。
(反応)
硫酸と激しく反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物、金属粉末又はアンモニア化合物と爆発性混合物をつくるおそれがある。
この混合物は摩擦に鋭敏で、容易に発火する。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
加熱すると分解し、有毒なフューム(塩素、塩素酸化物)を生じる。
強酸化剤であり、可燃性物質や還元性物質と接触すると激しく反応する。
(火災時)
周辺の火災時 大量の水、水噴霧
過マンガン酸ナトリウ
ム
NaMnO4
赤色の結晶又は粉末。
水に可溶。
(反応)
硫酸、過酸化水素と接触すると激しく反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物、金属粉末又はアンモニア化合物と爆発性混合物をつくるおそれがある。
この混合物は摩擦に鋭敏で、容易に発火する。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
(火災時)
大量の水
別表7-19
別表第7(酸化性物質)
品 名
事 項 (反応性)
過酸化ナトリウム
Na2O2
淡黄色の粗い粉末又は粒状の物質。
水に溶けて、水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)と過酸化水素を生成し、生じた過酸化水素は酸
素と水に分解する。
皮膚、目及び粘膜を激しく刺激する。
(反応)
可燃物との混合物が特に少量の水で湿性となっている場合は、衝撃又は摩擦によって発火
するおそれがある。
火炎に包まれたり、水又は酸類と接触した場合は、分解して酸素が発生する。
有機物、金属粉末と反応し、爆発の危険をもたらす。
強酸化剤であり、可燃性物質や還元性物質と激しく反応する。
(火災時)
粉末
水は使用不可
過ホウ酸ナトリウム(無
水物)
〔ペルオキソホウ酸ナト
リウム〕
Na2B4O7
TLV-TWA (無水物として)1mg/m3
黄色の無臭の結晶。
体内への摂取は有害である。
(反応)
可燃物との混合物は容易に発火し、激しく燃焼する。
加熱や燃焼により分解し、有毒なフューム(酸化ナトリウムなど)を生じる。
強酸化剤と接触すると反応する。
過去に海上輸送中のコンテナ内で自然分解し、コンテナ内部には大量の炭化した分解物が
残っていた。
過硫酸ナトリウム
〔ペルオキソ二硫酸ナ
トリウム〕
Na2S2O8
TLV-TWA (過硫酸塩として) 0.1mg/m3
無色の結晶又は粉末。
水に可溶。
皮膚、目及び粘膜を激しく刺激する。
(反応)
可燃物との混合物は発火しやすく、激しく燃焼するおそれがある。
強酸化剤であり、可燃性物質や還元性物質と反応する。
加熱すると分解し、有毒で腐食性のフューム(イオウ酸化物など)を生じる。
金属粉末、強塩基と激しく反応する。
水溶液は弱酸である。
超酸化ナトリウム
NaO2
淡黄色の粗い粉末又は粒状の物質。
皮膚、目及び粘膜を激しく刺激する。
(反応)
可燃物との混合物が特に少量の水で湿性となっている場合は、衝撃又は摩擦によって発火
するおそれがある。
火炎に包まれたり、水又は酸類と接触した場合は、分解して酸素が発生する。
(火災時)
粉末、黒鉛、乾燥砂
塩素酸ストロンチウム
CL2O6SR
無色の潮解性を有する固体。
水に可溶。
(反応)
硫酸と接触すると激しく反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物、金属粉末又はアンモニア化合物と爆発性混合物を生成するおそれがある。
この混合物は摩擦に鋭敏で、容易に発火する。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
(火災時)
大量の水
別表7-20
別表第7(酸化性物質)
品 名
事 項 (反応性)
硝酸ストロンチウム
N2O6SR
無色の固体。
水溶液は中性である。
体内への摂取は有害である。
(反応)
可燃物との混合物は発火しやすく、激しく燃焼するおそれがある。
(火災時)
大量の水
過塩素酸ストロンチウ
ム
CL2O8SR
無色の結晶又は粉末。
水に可溶。
(反応)
硫酸と接触すると激しく反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物、金属粉末又はアンモニア化合物と爆発性混合物をつくるおそれがある。
この混合物は摩擦に鋭敏で、容易に発火する。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
(火災時)
大量の水
過酸化ストロンチウム
O2Sr
白色の粉末。
爆発性。
水反応。
(反応)
可燃物との混合物が特に少量の水で湿性となっている場合は、衝撃又は摩擦によって爆発
するおそれがある。
火炎に包まれたり、水又は酸と接触すると分解して酸素が発生する。
(火災時)
大量の水
テトラニトロメタン
CN4O8 / C(NO2)4
凝固点 12.5℃
沸点 126℃
蒸気圧 1.1kPa(20℃)
TLV-TWA 0.005ppm A3
刺激臭を有する無色の液体。
水に不溶。
爆発性。
体内への摂取、皮膚との接触又は蒸気の吸入は有毒である。
(反応)
可燃物との混合物は発火しやすく激しく燃焼し、摩擦又は衝撃によって爆発するおそれがあ
る。
強酸化剤で、可燃性物質や還元性物質と激しく 反応する。
炭化水素、綿、トルエン、1,3-ニトロベンゼン、1-ニトロトルエン、4-ニトロトルエン、1-ニトロ
ナフタレン、フェロセン、ピリジン、ナトリウムエトキシドにより、衝撃に敏感な化合物を生じ
る。
加熱すると、爆発することがある。
加熱や燃焼により分解し、窒素酸化物を含む有毒なフュームを生じる。
アミン、およびアルミニウム、銅、鉄、亜鉛などの金属粉末、金属と接触すると激しく反応す
る。
ゴムを侵す。
(火災時)
大量の水、水噴霧
別表7-21
別表第7(酸化性物質)
品 名
事 項 (反応性)
塩素酸タリウム
ClO3Tl
無色の結晶。
水に微溶。
体内への摂取、皮膚との接触又は粉塵の吸入は有毒である。
(反応)
硫酸と激しく反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物、金属粉末又はアンモニア化合物と爆発性混合物をつくるおそれがある。
この混合物は摩擦に鋭敏で、容易に発火する。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
(火災時)
大量の水
トリクロロイソシアヌル
酸(乾性のもの)
〔1,3,5-トリクロロ-Sトリアジン-2,4,6-トリ
オン〕
C3Cl3N3O3
無色の粉末又は粒状の物質。
水反応。
体内への摂取は有害である。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
可燃物との混合物は摩擦に鋭敏で、容易に発火する。
窒素化合物と接触すると強い爆発性を有する三塩化窒素の煙霧を生じる。
(火災時)
大量の水、水噴霧
過酸化水素尿素
〔過酸化尿素〕
CH4N2O.H2O2
白色の結晶又は粉末。
水に可溶。
皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
可燃物との混合物は摩擦に鋭敏で、容易に発火する。
(火災時)
水噴霧、泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
臭素酸亜鉛
BR2O6ZN
無色の粉末。
水に可溶。
(反応)
硫酸と接触すると激しく反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物、金属粉末又はアンモニア化合物と爆発性混合物をつくるおそれがある。
この混合物は摩擦に鋭敏で、容易に発火する。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
(火災時)
大量の水
塩素酸亜鉛
CL2O6ZN
無色又は黄色の結晶。
水に可溶。
爆発性。
(反応)
硫酸と接触すると激しく反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物、金属粉末又はアンモニア化合物と爆発性混合物をつくるおそれがある。
この混合物は摩擦に鋭敏で、容易に発火する。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
(火災時)
大量の水
別表7-22
別表第7(酸化性物質)
品 名
事 項 (反応性)
硝酸亜鉛
N2O6Zn/Zn(NO3)2
融点 36℃
無色の固体。
水に可溶。
体内への摂取は有害である。
(反応)
可燃物との混合物は容易に発火し、激しく燃焼するおそれがある。
水溶液は弱い腐食性がある。
加熱すると、爆発することがある。
加熱や燃焼により分解し、有毒なフューム(窒素酸化物、亜鉛酸化物など)を生じる。
強酸化剤であり、可燃性物質や還元性物質と激しく反応する。
炭素、銅、金属硫化物、リン、イオウと接触すると激しく反応する。
(火災時)
大量の水
過マンガン酸亜鉛
MN2O8ZN
紫褐色又は黒色の結晶又は粉末。
水に可溶。
(反応)
硫酸及び過酸化水素と接触すると激しく反応する。
シアン化物と熱するか摩擦すると激しく反応する。
可燃物、金属粉末又はアンモニア化合物と爆発性混合物をつくるおそれがある。
この混合物は摩擦に鋭敏で、容易に発火する。
火炎に包まれると爆発するおそれがある。
(火災時)
大量の水
過酸化亜鉛
O2Zn
白色の粉末。
水に不溶。
(反応)
可燃物との混合物が特に少量の水で湿性となっている場合は、衝撃又は摩擦によって発火
するおそれがある。
火炎に包まれるか水又は酸と接触すると分解して酸素が発生する。
(火災時)
大量の水
硝酸ジルコニウム
N4O12ZR
白色の結晶、薄片又は粉末。
水に溶け、わずかにアルカリ性を示す。
体内への摂取は有害である。
(反応)
水溶液は弱い腐食性を有する。
(火災時)
大量の水
別表7-23
別表第8(有害性物質)
船舶による危険物の運送基準等を定める告示 別表第8(有害性物質)
品 名
1-アミノエタノール
〔アセトアルデヒドアン
モニア〕
硫酸アンモニウムB(自
己発熱により分解しない
もの)
(複合肥料(窒素リン酸
型、窒素カリ型又は窒素
リン酸塩カリ型)であり、
均一、かつ、不分離の混
合物であって、硝酸アン
モニウムの含有率が70
質量5以下で、可燃物の
総含有率が0.4質量%以
下のもの、又は硝酸アン
モニウムの含有率が45
質量%以下のもの)
(船積地を管轄する地方
運輸局長が適当と認める
ものを除く)
事 項 C2H7NO
白色の結晶。水に溶ける。
眼及び粘膜を刺激する。
(反応)
熱せられるとアンモニアとアセトアルデヒドに分解する。
強酸化剤、ハロゲンと接触すると反応する。
水銀、酸化銀と接触すると反応して衝撃に敏感な合成物を生成する。
(火災時)
周囲の炎の種類に適した消火剤を用いる(物質自体は不燃あるいは燃えにくい)
NH4NO3
沸点以下約210℃で分解する
不燃性だが、他の物質の燃焼を助長する。
通常は粒状の物質。水に全部又は一部溶ける。
爆発を起こす危険性はない。
緊急時に開放可能で、かつ、清掃された場所に積載すること。
袋詰め又はコンテナに収納されたものは、緊急時に容易に接近でき、かつ、機械通風装置
により分解ガスまたは煙霧を排出できる場所に積載すること。
(反応)
加熱すると分解を起こすおそれがあり、この反応における温度は500℃に達する場合があ
る。
分解が開始すると全部の量にその分解が拡大し、その際毒性ガスを放出するおそれがあ
る。
(火災時)
ハッチを開けて最大の換気ができるようにし、また緊急時その結果生じる船の安定性に対す
る危険に対して、積載場所に大量の水を注水できるようにあらかじめ配慮しておくこと。
大量の水以外の消火剤は使用不可
荒天等で分解を抑制することが不可能な場合も、必ずしも船体構造に直接危険を及ぼすも
のではないが、分解後の残りかすの質量は分解前の半分に減じ、船の復元性に影響を及ぼ
すおそれがある。
ブルーアスベスト
〔クロシドライト〕
Na2 Fe^2^+3 Fe^3^+2 Si8 O22 (OH)2
融点以下1200℃で分解する
TLV-TWA 0.1 繊維/cc(F-Respirable fibers 呼吸性繊維:>5μm、縦横比≧3:1)(アスベス
ト、全種類) A1
種々の長さを有する好物繊維。不燃性。
アスベスト繊維の粉塵の吸入は危険であるので、その浮遊を絶えず防止すること。
種々のアスベストの中で、ブルーアスベスト(クロシドライト)が最も有害である。
水密に密閉すれば、空気中のアスベスト繊維の濃度は安全な水準に達すると思われる。
粗アスベストを積載している場所又はコンテナは、他の貨物を下ろす前、積み込む前又は補
修作業を行う前に、注意して清掃すること。
可能な限り積載場所の清掃は、船が適当な設備や呼吸具や保護衣等の器具を備えた港に
いる間に行うこと。体の露出した部分は、直ちに完全に洗うこと。廃棄物は陸上に安全に廃
棄するために全量水の浸透しない袋に入れて密封すること。荷揚港で清掃が行えなかった
場合は、必要な器具の揃った次の港で行うのと同等の安全操作をと設備を用いること。
この清掃が行えなかった場合は、アスベストを積んでいた場所は閉鎖し、そこへの出入りを
禁止すること。
天然又は人工の結合剤(セメント、プラスチック、アスファルト、樹脂又は鉱石)に浸したり、そ
れで固めたりして、輸送中に吸い込むアスベスト繊維が危険な量だけ発生しないようにした
アスベストは輸送しても無害だと判断される。
アスベストを含む製品でこの要件に合わないものであっても、輸送中に吸い込むアスベスト
の量が危険な量だけ発生しなければ、やはり無害だと判断される。
これらのものは、少量危険物で輸送しないこと。
ホワイトアスベスト
〔アンソフィライト、アモ
サイト又はクリソタイ
ル〕
H8O8Si2.H2O.3Mg
500℃まで耐熱であり、1000℃では完全に分解する。
TLV-TWA 0.1 繊維/cc(繊維長>5μm、縦横比≧3:1) A1
以下同上
別表8-1
別表第8(有害性物質)
品 名
ベンズアルデヒド
ドライアイス
〔固形二酸化炭素〕
(非開放型のコンテナ及
びタンク車に収納された
貨物を冷却する目的で積
載されたものを除く)
事 項 C6H5CHO
引火点 82℃
爆発範囲 1.4%∼13.5%
比重 1.050(15℃/4℃)
沸点 179℃
蒸気圧 1mmHg(26℃)
無色又は黄色の揮発性の油で、アーモンド臭を有する。
可燃性。
わずかに水に溶ける。皮膚、眼及び粘膜を刺激する。
食品香料
(反応)
特定の条件下で爆発性過酸化物を生成することがある。
アルミニウム、塩基、鉄、酸化剤、フェノールと接触すると激しく反応する。
(火災時)
水噴霧、泡、粉末、CO2消火剤
CO2
蒸気圧 5720 kPa(20℃)
蒸気比重 1.5(空気1)
TLV-TWA 5000ppm
TLV-STEL 30000 ppm
不燃性。
非引火性の気体(炭酸ガス)を発生する白色の固体。
高濃度の炭酸ガス吸入は酸欠空気を呼吸するのと同様であり、10%以上の濃度では窒息
賞状を起こし、意識不明となるおそれがある。
ドライアイスの温度はマイナス78.5℃であり、皮膚と接触すると激しい火傷を起こす。
非開放型のコンテナ及びタンク車に収納された貨物を冷却する目的で積載されたものは危
険でない。
(反応)
2000℃以上に加熱すると分解し、有毒な一酸化炭素を生じる。
強塩基やアルカリ金属と接触すると激しく反応する。
この物質中にマグネシウム、ジルコン、チタン、アルミニウム、クロム、マンガンなどさまざま
な金属粉塵を浮遊させ加熱すると、発火し爆発する。
ヒマの実、ヒマシ油か
す、ヒマのひき割り、又
はヒマのフレーク
(危険がないように十
分な熱処理したものを
除く)
唐胡麻の実であるヒマの実から採ったものがヒマシ油であり、植物油の一種。
種子であるヒマの実は有毒である。
ヒマの実は直径1∼3cmで長い棘があり、中の種子からひまし油が採れる。
下剤や工業用原料となる。
豆または粉末。粉末のものは油を有する種子から採油した後の残りカスである。
ヒマの実は強いアレルゲンを有し、粉塵の吸入又は絞りかすと皮膚との接触は、皮膚、眼及
び粘膜を激しく刺激するおそれがある。体内への摂取は有毒である。
これらを扱う場合は、必ず防塵マスクと防護メガネを着用すること。
不必要な皮膚接触は避けること。
危険がないように十分な熱処理したものは危険物ではない。
ジブロモジフルオロメタ
ン
CBr2F2
比重 2.3063g/cm3(15℃)
沸点 22.8℃
蒸気圧 83kPa(20℃)
TLV-TWA 100ppm
無色の重い液体。
引火性はない。
水と混和しない。
火炎に包まれると毒性を有する煙霧が発生するおそれがある。
体内への摂取又は吸入は有害である。皮膚、目及び粘膜を刺激する。
(反応)
高温面や炎と接触すると分解し、 臭化水素、フッ化水素などの有毒で腐食性の気体を生成
する。
アルカリ金属、粉末状アルミニウム、マグネシウム、亜鉛と接触すると反応する。
別表8-2
別表第8(有害性物質)
品 名
事 項 リチウム電池(船積地
を管轄する地方運輸
局長が適当と認めるも
のに限る)
硬質の金属ケースに納めたリチウム又はリチウム合金を使った電池。
リチウム電池は、構造が適当でなかったり汚染物と反応したりすると、容器が破裂して火災
を起すおそれがある。
(反応)
空気、酸素の中ですぐ発火する。
窒素、二酸化炭素の中で発火する。
ハロゲン化炭化水素と接触すると激しく反応する。
(火災時)
適切な乾燥粉末を用いる。
水は使用不可。
ポリ塩化ビフェニル類
〔PCB〕
無色の臭気を有する液体。
水と混和しない。
化学的に非常に安定な物質。
体内への摂取又は皮膚との接触は有害である。
ポリ塩化ビフェニルを内蔵するトランスやコンデンサ及びポリ塩化ビフェニルで汚染されたぼ
ろ切れ、綿廃屑、衣類、のこぎり屑等も対象となる。
(火災時)
泡、粉末、CO2消火剤
ポリハロゲン化ビフェ
ニル類又はポリハロゲ
ン化テルフェニル類
(液体)
(ポリ塩化ビフェニル類
を除く)
臭気を有する粘ちょうな液体。
体内への摂取、皮膚との接触は有害である。
ポリハロゲン化ビフェニル類又はポリハロゲン化テルフェニル類を内蔵するトランスやコンデ
ンサ及びポリハロゲン化ビフェニル類又はポリハロゲン化テルフェニル類で汚染されたぼろ
切れ、綿廃屑、衣類、のこぎり屑等も対象となる。
(火災時)
泡、粉末、CO2消火剤
ポリハロゲン化ビフェ
ニル類又はポリハロゲ
ン化テルフェニル類
(固体)
(ポリ塩化ビフェニル類
を除く)
臭気を有する固体。
融点 2℃∼164℃
体内への摂取又は皮膚との接触は有害である。
ポリハロゲン化ビフェニル類又はポリハロゲン化テルフェニル類を内蔵するトランスやコンデ
ンサ及びポリハロゲン化ビフェニル類又はポリハロゲン化テルフェニル類で汚染されたぼろ
切れ、綿廃屑、衣類、のこぎり屑等も対象となる。
プラスチックビーズ(発
泡成型用のもので引
火性蒸気を発生するも
の)
〔ポリスチレンビーズ
等〕
プラスチック成型用コ
ンパウンド(塊状、シー
ト状、縄状のもので
あって引火性蒸気を発
生するもの)
主としてポリスチレン又はポリメタクリル酸メチル等より成るか粒状の成型用原料であって、
ペンタンを主成分とする揮発性炭化水素を5質量%から8質量%含む。
貯蔵中にペンタンが微量、大気中に放出される。
温度上昇によりその割合は増加する。
(火災時)
泡(アルコール泡)、粉末、CO2消火剤
亜ジチオン酸亜鉛
〔亜鉛ハイドロサルファ
イト〕
H2O4S2.Zn
無色、わずかに二酸化硫黄の臭気を有する無定型の固体。
水に溶ける。
燃焼性はない。
(反応)
酸化剤、強酸化剤と接触すると激しく反応する。
水分と接触すると発熱しやすく、発熱すると激しい刺激性を有する二酸化硫黄を生成する。
酸と接触しても二酸化硫黄を生成する。
燃焼性は無いが、火炎に巻きこまれれば有毒な亜鉛ヒュームも発生する。
(火災時)
粉末、乾燥砂、CO2消火剤
別表8-3
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