ISSN 1343-2621 2005年1月 No.185 景 観 乙酉(きのととり) と学校教育 1 景気動向 内外経済見通し 2004−2005年 2 産業動向 主要業界の展望 2004−2005年 10 科学技術の展望 2004−2005年 13 回顧と展望 2004−2005年 14 国際情勢 国内・海外主要経済指標 2004年の内外10大ニュース 2005年のスケジュール 23 裏表紙内 住友商事経済動向2005.1 景 観 乙酉(きのととり) と学校教育 2004年も国内 外で政 治 社 会面におい も出さないというような 本 末 転 倒 現 象 が てさまざまなことがあったが、経済面では みられる。塾の存 在 価 値 は 認められて然 中国の台頭が益々顕在化し、原油価格高 るべきであるが 、学 校が 本 来の役 割を果 騰など資源エネルギーへの注目が集まっ たさず 、塾 通い が 当 たり前 になるような た 年といえよう。2005年 は 世 界 的 に 高 塾 依 存 型の教 育 はおかしいといわざるを 成 長から安 定 成 長 への流 れにあり、わが 得 ない 。 住商 総研でも日 本経済について2004年 わが国経済の今後の発展を考える場合、 度は2.2%、2005年度は1.8%成長を予 少子 高 齢化は不 可 避の現 実で、2007年 測している。詳 細 は 本 誌の各 頁に譲ると 以降は総人口が減少に転ずる。日本の潜 して、ここで は 日 本 経 済の将 来と教 育の 在 成 長 率 は2% 程 度と言 われているが 、 関 係 につい て 考えてみ たい 。 この水 準を達 成 する為には、大 幅な 労 働 国 際 教 育 到 達 度 評 価 学 会(IEA)が 今 力 人 口 増 が 期 待 出 来 ない 以 上 、技 術 革 月15日に公 表した国 際 比 較 調 査 結 果で 新 、イノベーションに期 待 するしか ない。 わが 国の 子 供の「 理 数 嫌い 」が 深 刻 であ 因みに吉 川 洋 東 大 教 授によれば 、1955 ることが 指 摘され ている。設 問 に 対 する 年から70年、1975年から90年という15 正 答 率が 低いことも問 題だが 、各 科 目に 年 間 の 平 均 成 長 率を 見ると労 働 力 人 口 対 する関 心 の 低さが 気 になる。 「 理 科の の伸びは何れも1.0%であるのに対して、 勉 強 は 楽しいか 」との 問いに 小 学4年 で その間の実 質GDPは各 々9.6%と4.6% 「 強くそう思う」 と回 答したのは45%と調 とのことである。これ は 戦 後 の 日 本 経 済 査 対 象25ヶ国・地 域のなかで4番 目に低 の発展も労働力人口の伸びよりも、労働・ く、平均値より10ポイントも低い。勉強に 資 本の 生 産 性 上 昇と技 術 進 歩の 寄 与 が おいては、面 白いと思わなければ理 解が 大きかったことを示している。このような 進まない。わが国の学力低下については、 観 点 から政 府も「 科 学 技 術 創 造 立 国 」を ゆとり教 育が 問 題の原 因と槍 玉に挙げら 政策目標としている。しかし、今後のわが れているが 、授 業 時 間を増 や せ ば良いと 国のイノベーションを担っていく若い世代 いう問 題で は なく、世の中の事 象に興 味 で「 理 数 離 れ 」が 起きるので は 、このよう を持ち、自ら考える力を養うべく、授 業を な 政 策も覚 束 ない 。 如 何にして面 白くするかという中 身 が 問 わ れ ている。 会 社 からの 帰 途 、夜9時 頃 でも塾 帰り 2005年の干 支 は 乙 酉(きのととり)で ある。前 回の 乙 酉 は1945年 、わが 国 に とっては、敗戦の年であるとともに戦後の の小学校高学年と思しき一群に遭遇する 経済発展のスタートとなった年でもある。 が、皆楽しそうだ。家人によると子供たち 教 育は百 年の大 計といわれるが 、次の乙 は 塾 通いを楽しんでいる由である。何 故 酉となる2065年におけるわが 国の隆 盛 なら、塾には 名 物 教 師 がいて教え方もう を確 保 する為 には 長 期 的 視 点 で 学 校 教 まいからという。一方、学校では授業がつ 育の基本に立ち返ることが 最重 要課題で まらなく、塾 学 習の障 害 になるので 宿 題 あることを 再 確 認しておきたい 。 (2004年12月17日 大 河 原 昭 夫 ) 1 住友商事経済動向2005.1 景気動向 内 外 経 済 見 通し 2004−2005年 I. 世 界 経 済 の 回 顧と展 望 但し、年 央 以 降 は 、米 国 などにおける 2004年の世界経済は、前半こそ予想を上 利 上 げ 、商 品 市 況の 高 騰 、ドル 安( 他 国 回る高 成 長となったものの、後 半に入ると にとっての通 貨 高 )が 各 国 経 済の抑 制 要 増勢は緩やかとなった。金利 上昇、商品市 因として認識され、加えてITセクターの伸 況 高、 ドル 安が 先 行きの 成 長 力を抑 制す び悩みもあって先行きに対 する慎 重な見 るとの 見 方が 強まっているが、そのまま景 方 が 増えた 。 気 後 退 につながるとの 見 方は少ない 。 ( 図 表1) 実 質 GDP成 長 率 2005年は総じて高 成 長から安 定 成 長 へ 8 と移 行していくと見られる。 6 (前年同期比%) 4 1.2004年 の 世 界 経 済 (1)経 済 成 長 2 -2 融緩 和や財政出 動に後押しされて、広範 -4 の 世 界 経 済 見 通しで04年 の 成 長 率を5 %と見 込んでいるが 、この水 準 が 実 現 す ユーロエリア 0 04年の世 界 経 済 は 、03年の各 国の金 で高い水準の成長を持続した。 IMFは秋 米国 日本 01 02 内 需 が 好 調 で 年 率4% 程 度 の 成 長 が 続 04 ( 図 表2) 景 況 指 数( 製 造 業 ) (110) 70 30 米国(ISM、目盛左 30-70) ドイツ(IFO、目盛左 (70)-(110)) 日本(日銀短観、目盛右) ると76年 以 来 の 高 成 長 率となる。 米 国 で は 個 人 消 費 や 設 備 投 資 などの 03 ( 出 所 )各 国 統 計 (100) 60 20 10 0 (90) 50 -10 -20 き、雇 用 環 境の悪 化にも歯 止めがかかっ た。米 国と並んで 世 界 経 済を牽 引した中 国では9% 台の成 長が 続き、景 気の過 熱 が懸 念され行政指 導による貸し出し規制 (80) 40 -30 -40 -50 (70) 30 01 02 03 04 ( 出 所 )ISM、IFO、日 本 銀 行 や 金 融 引き締めなどマクロ調 整により景 気の抑 制が 図られた。日 本を含 むアジア 諸国は輸出主 導の成長 経路を辿ったが 、 2 (2)貿 易 動 向 04年 は 世 界 貿 易も非 常に高い 伸 びを 雇 用 環 境 が 改 善 するに連 れ て 内 需も底 持 続した 。但し、年 後 半 には ITセクター 固さを増した。主 要 国の旺 盛な需 要は商 の 伸 び 悩 みもあり、東アジアの 一 部 で は 品 市 況の上 昇にもつながり、中 東の産 油 貿 易の増 勢 は 幾 分 緩 やかになった。IMF 国や鉱物資源に恵まれたアフリカ、中南米 は04年 の 伸 び( 数 量 ベ ー ス)を8.8%と の各国やロシアなどにも追い風となった。 見 込んでいるが 、商 品 市 況の上 昇などの 住友商事経済動向2005.1 価 格 要 因もあり、金 額 ベ ースで はさらに 高い 伸 び になると見られる。 以 来 の 高 水 準 に 達した 。特 に 原 油 価 格 (WTI)は、米 国での低在 庫に加えて、イ 04年の 世 界 貿 易 で 特 に目 立った 動き ラク、ナイジェリア、ロシア、ベネズエラな は 中 国の 躍 進である。1−10月の 中 国の どの 供 給 懸 念もあって10月 には 史 上 最 貿易 額は前年比35.8%増となっており、 高 値(27日 、55.65ドル / バレル )を更 04年 通 年では中 国の貿 易 額 は日 本を抜 新し、金 価 格 は88年 以 来 、銅 価 格も89 いて 世 界 第3位( 米 国 、ドイツに次ぐ )に 年 以 来 の 水 準となっている。また 、世 界 なると見られ ている。 的な経済活動の拡大により海上運賃も高 04年のもう一つ の 特 徴 は 資 源 輸 出 国 騰しており、ドライバルクの価格指標であ の 貿 易 収 支 の 大 幅 な 改 善と資 源 輸 入 国 るバルチック指 数は11月までの2年 間で の収支悪化である。中東諸国の石油輸出 3.8倍 に 上 昇している。 額は過 去 最 高に達 すると見られているほ ( 図 表4) 国 際 商 品 市 況 か、ロシア、ブラジルなどの貿易黒字も大 300 幅に増 加している。一 方 、先 進 諸 国 やア 280 ジアの非産油国の貿易収支は悪化してお 260 り、特に米国の貿易収支は対産油国赤字 240 ( 及び 対 中 国 赤 字 )の拡 大により04年 は 220 過 去 最 大の貿 易 赤 字になると見られる。 (1967=100) (ドル/バレル) CRB先物指数(目盛左) 30 55 50 45 40 35 原油価格 (WTI、目盛右) 200 30 25 20 15 10 180 01 ( 図 表3) 輸 出 動 向 60 02 03 04 ( 出 所 )CRB (前年同月比%) 50 20 10 40 30 04年の市況高騰の背景にあるのは世界 20 経 済の好 調による需 給 逼 迫であるが 、中 10 0 0 -10 -10 -20 日本 米国 ユーロ 中国 -20 -30 -40 -50 -30 01 02 03 04 ( 注 )後 方 3ヶ月 移 動 平 均 値 ( 出 所 )各 国 統 計 期的な要因としては中国における需要の 増 加も挙げられる。世 界の生 産 活 動に占 める中国のシェアは目立って上昇しており、 鉄鋼消費、自動車生産、アルミ生産などで は近年の全世界の生産/消費の増加のか なりの部 分を中 国 要 因が 説 明している。 (3)国 際 商 品 市 況・物 価 の 動き 加えて、市況高騰の要因として、ドル安 国際商品市況は、豊作に恵まれた穀物 懸念を背景とした投機資金によるペーパー など 一 部 の 商 品を 除いて 、03年 に 続い マネー(ドル )から実 物 資 産 へのシフトも て上 昇しCRB先物 指数は12月には81年 挙 げられる。 3 住友商事経済動向2005.1 ( 図 表5)世 界の生 産・消 費に占める中 国のシェア 気 回 復 期 待 や 利 上 げ 観 測 の 浮 上 により (%) 2000年 12.8 25.5 14.8 32.8 6.2 16.7 6.9 26.9 自動車(生産) 3.6 7.3 アルミ(生産) 11.6 10.9 大豆ミール(消費) 綿花(消費) 原油(消費) 鉄鋼(消費) 銅地金(生産) 上 昇したものの、その後 、米 国の 回 復 が 2003年 20.2 13.0((02年) 02年 ) (出所)米農務省、米エネルギー省、米地質調査所、 IISI、IAI、日 本 自 動 車 工 業 会 期 待ほど力 強いものではないとの見方が 広まると低 下 に 転じた 。 ( 図 表6) 政 策 金 利 7 (%) 米国 日本 ユーロ 英国 6 5 4 3 川 上 分 野 で 商 品 市 況の 上 昇 が 鮮 明 に 2 なっている一 方 、先進 国の消 費 者 物 価は 1 0 比 較 的 安 定しており、インフレは 未 だ 景 気に対する脅威とはなっていない。但し、 01 02 03 04 ( 出 所 )ブ ル ー ム バ ーグ タイなど一部の途上国では物価上昇の動 株式 市場では、企業収 益の伸びにもか きも見られており、商 品 市 況の上 昇が 諸 かわらず 金 融 引き締め観 測が 強まったこ 物 価 の 上 昇 につ な がる可 能 性も排 除 で とから、03年 以 降の 上 昇 基 調 は 一 段 落 きない 。 し、主 要 先 進 国の株 価はいず れも狭いレ ンジ で 推 移した 。 (4)金 融 市 場・資 本 の 動き 途 上 国への資 本の動きについては、直 旺盛な需要は金融政策にも変化をもた 接 投 資は回 復が 明らかになった。地 域 別 らした。住 宅 バブ ルの懸 念 が 強 かった英 に見ると金 額ではアジア向けの投 資が 最 国とオ ー ストラリアで は 既 に03年11月 も多いが 、伸び 率では中 東 欧 、中 南 米へ に金融引き締めに転じていたが、04年6月 の投 資の増 勢が 著しい。債券 市場におけ に米国が利上げに転じると(米国は12月 るリスクプレミアムは、先進国の金利動向 まで に 計5回 の 利 上 げを 実 施 )、世 界 的 に沿って年 央にかけて拡 大したが 、そ れ に金 融 引 締め局 面に入りつつあることが 以 降 は 縮 小に転じており、年 末 近くは 年 明らかになった。但し、ユ ーロエリアでは 初 水 準 近 傍 で 推 移している。 域内需要の回復が遅れたことに加え、ユー ロ高が利上げに代わって物価抑制的な役 割を果たしていることもあり、欧州中央銀 行 は 利 上 げを 見 送っている。 先 進 国の 長 期 金 利 は 春 先 に米 国の 景 4 (5)外 国 為 替 市 場 04年は、米大統領選挙を控えて、秋口 まで狭いレンジで推移したが、ブッシュ大 統領再選を契機にドル独歩安が進行した。 住友商事経済動向2005.1 米 国 の“ 双 子 の 赤 字 ”問 題 に 加え 、米 中 な構 図は1年 前と変わりはない。つまり、 間の貿易不均衡と中国人民元の切り上げ 生 産 拠 点 / 最 終 需 要 地として 中 国 経 済 観 測の高まりがドル 安 要 因に働き、特 に が 躍進したことで米 国に加え中 国の需 要 ユーロに対しては最安値を更新して推移 増が 世 界 経 済を牽 引 するというものであ した。OPEC、ロシア、中 国などがユーロ る。そのような前提の中で、05年が04年 建てで外 貨 準 備の積み 増しを図っている と異なるのは経済政 策、商品市 況の景気 との見方も現れ、ドル離れユーロシフトの 抑制的な影響が表面化すること及び近年 動きが注目された年でもあった。但し、途 一 部 の 先 進 国 で 顕 著 であった 住 宅 価 格 上国 通貨に対しては、資 源国 通 貨に対し 上 昇にともなう資 産 効 果が 剥 落 すること ては 下 落したものの、東アジア諸 国の当 であり、この結 果 、05年の世 界 経 済の増 局による為 替 介 入もあり、総じて 調 整 は 勢 は04年 に比 べ て 緩 や か になると見ら 遅 れ ている。 れる。 IMFは05年の 世 界 経 済の成 長 率 中 国 人 民 元のドルペッグについては 米 を4.3% 、OECDはOECDエリアについ 中 間の 貿 易 不 均 衡(03年 は 米 国の 中 国 て2.9%と見 込んで おり、い ず れも05年 からの 輸 入 は 輸 出 の5倍 )からも調 整 の の成 長 率 は04年に比 べて低 下 すると見 必 要性は明らかであり、04年に開 催され 込ん でいる。 たG7でも柔軟な為替レートの必要性につ リスクは近 年の構 図の持 続 可 能 性にあ いて言及された。但し、G7では調整の時 る。一つ は 米 国の経 常 赤 字に対 するファ 期 、方 法 については 特 に言 及 は なく、今 イナンスの持続性の問題であり、もう一つ 後の中 国 政 府の対 応が 注 目されている。 は世界的な需 要増加に対し穀物・資源エ ネルギ ーの供 給が 追いつくかという問 題 ( 図 表7) ドル の 名 目 実 効レート 120 115 110 (1973.3=100) 105 100 95 90 85 (1997.1=100) 135 130 125 120 115 対主要通貨(目盛左) 80 75 70 110 105 100 対その他通貨(目盛右) 01 02 03 150 145 140 04 ( 備 考 )主 要 通 貨 は 主 要 先 進 国の 通 貨 、その 他 通 貨 は メキシコ、中 国 、韓 国 など 19ヵ国の 通 貨 ( 出 所 )FRB 2. 2005年 の 世 界 経 済 の 見 通し である。この 調 整のために外 国 為 替 、商 品 の 各 市 場 が 過 度 に 反 応 すると世 界 経 済が 失速 する可能 性も排除できない。市 場による行き過ぎた調 整を回 避し、持 続 可 能 なペ ースの成 長を実 現 することが0 5年 の 課 題となろう。 この他にテロのリスクも残るものの、国 際 分 業 体 制の 基 盤( 人 やモノの 移 動 )が 揺るが ない 限り、そのような 事 件の 世 界 経 済 へ の 影 響 は 限 定 的と見られる。 05年を考える上で 世 界 経 済の 基 本 的 5 住友商事経済動向2005.1 II. 日 本 経 済 の 回 顧と展 望 を巡る議論が盛り上がっている。既に、02 04年度の日本 経済は、上 期と下期で様変 年1月を“景 気の谷” とした景 気拡大 局面 わりした。上期こそ海外経済拡大に合わせ は12月で35ヶ月 目を迎え、戦 後 景 気 拡 て輸 出 増・生 産 増 の 好 循 環から高 成 長を 大の平均である33ヶ月を超えているため、 維 持したが、下 期は台 風 上 陸 の 頻 発や新 景 気 循 環 的 な 観 点 からは 弱 気 見 通しが 潟 県 中 越 地 震の発 生などの自 然 災 害・天 強まりや すい 。ただ 、構 造 的 な 観 点 から 候要因に加え、原油高、海外経済の減速、 見ると、中 長 期 的 な 成 長 余 力の高まりか デジタル・IT関 連 分 野 の 在 庫 調 整、さらに ら持続的な景気拡大が持続するとの強気 は円 高 進 行が 追い 討ちをかけ、景 気 減 速 見 通しも描ける。実 際 、金 融 機 関の不 良 感が 強まった 。 債権 処理が進 捗し、企業が 抱え込んでき ただ、金融 機 関の不 良 債権 処 理の進 捗や た“過剰な債務・設備・雇用”は80年代後 過剰な“ 雇用・債務・設備 ”の解消など90 半のバブル経済以前の水準まで解消され 年 代を通じて成 長 抑 制に働いてきた構 造 つつあり、90年代を通じて日本経済の低 問 題に目 処が立ち始め、資 産 価 格 底 入れ 迷をもたらしてきた構 造 問 題に目 処が 立 も含めて脱デフレ気 運が 高まっているよう ち始めた。04年度に入ってからは事 業再 に日 本 経 済は中 長 期的な成 長 力を取り戻 構築の一巡とともに企業が“攻めの経営” しつ つある。 に転じ始めており、収 益 力 や 生 産 性を高 05年 度 の 実 質GDP成 長 率は1. 8%と04 ( 図 表1) 日 本 経 済 見 通し総 括 表 (前年度比%、カッコ内は寄与度) 03年度 04年度 05年度 年 度の同2. 2%から低 下すると予 測される が、景 気 後 退に陥ることは避けられる。一 段 の 円 高 進 行や 原 油 高 長 期 化など景 気 下 振れリスクを抱え込みながらも、高 成 長 経路から持 続 可能な安 定 成長 経路へと成 長 軌 道を移 行させながら緩やかな景 気 拡 大が 継 続すると期 待される。 (実績) 名目GDP 実質GDP 内需寄与度 外需寄与度 個人消費 住宅投資 設備投資 政府消費 公共投資 財・サービスの輸出 1. 概観 国内景気は、景気動向指数の一致系列 ( DI)が8月 以 降3ヶ月 連 続で 景 気 判 断の 分かれ目とされる50%を下回ったことで、 景 気 拡 大 途 上の一 時 的 な 調 整 局 面 なの か 景 気 後 退 局 面 入りなのか 景 気 転 換 点 6 財・サービスの輸入 消費者物価指数 国内企業物価指数 鉱工業生産指数 貿易サービス収支(10億円) 経常収支(10億円) 原油価格(ドル/バレル) 為替レート(円/ドル) 0.8 1.9 (1.1) (0.8) 0.5 (0.3) -0.5 (0.0) 8.2 (1.2) 1.1 (0.2) -9.2 (-0.6) 9.9 (1.1) 3.4 (0.3) -0.3 -0.5 3.5 9,605 17,297 29.5 113.0 (見込み) 1.4 2.2 (1.7) (0.5) 1.7 (0.9) 2.0 (0.1) 6.0 (0.9) 2.4 (0.4) -10.0 (-0.5) 10.8 (1.3) 7.8 (0.8) -0.0 1.5 4.3 9,211 17,576 40.5 107.0 ( 備 考 )2004,05年 度 は 住 商 総 研 見 通し ( 注 )原 油 価 格 は 入 着 ベ ー ス ( 出 所 )内 閣 府 、財 務 省 、総 務 省 (予測) 1.0 1.8 (1.5) (0.2) 1.0 (0.6) -0.5 (-0.0) 4.7 (0.8) 1.8 (0.3) -3.0 (-0.1) 4.9 (0.6) 3.8 (0.4) -0.0 0.9 2.9 10,100 18,650 40.5 105.0 住友商事経済動向2005.1 めた企業部門が主導するかたちで景気拡 2. 設備投資 05年 度 は 前 年 度 比4.7% 増と04年 度 大が持続する基盤は十分に整いつつある。 05年 度の景 気シナリオを考えると、輸 出 、設 備 投 資の 伸 び 悩 み が 少 なくとも4 の同6.0% 増 から増 勢 は 鈍るものの景 気 拡 大 の 牽 引 役を 果 たし続 ける。 −6月期まで継続し、牽引役不在のまま景 日 銀 短 観12月 調 査によると、04年 度 気 減 速 感も上 期 一 杯くす ぶり続ける。た 設 備 投 資 計 画 は 全 産 業 ベ ースで 前 年 度 だ 、構 造 面からの抵 抗 力 向 上もあって景 比6.2% 増と9月 調 査から2.6%ポイント 気 後 退に陥ることは 避けられる。7−9月 上 方 修 正された。業 種 別には 、旺 盛 なデ 期 以 降 は 、電 子 部 品 関 連 の 在 庫 調 整 一 ジタル 家 電 需 要 への 対 応 や 製 造 拠 点の 巡を契 機に、米 国・中 国 など堅 調 な 海 外 国 内 回 帰を進める動きも加 わって、半 導 経済を背景に徐 々に輸出 増・生産 増の好 体 、液 晶 ディスプレ ー などデジタル・IT 循 環 が 再 始 動して 景 気 拡 大 持 続 への 期 関 連 投 資が 堅 調に推 移 する。また、企 業 待 が 生じてくると見 込まれる。 の期待成長率が上昇に転じる中、素材業 仮に、景気減速に拍車がかかって05年 種を中 心 に能 力 増 強 目 的の投 資 意 欲 が 度 中に景 気 後 退 局 面 入りするとす れば 、 回 復し、中 小 企 業を中 心とする生 産 性 向 そのリスク要 因としては 以 下 があげられ 上目的の更新投資とともに持続的な設備 る。第 一に、米 国 経 常 赤 字 拡 大を懸 念し 投 資 の 増 加 に 結 び 付い ていく。 たドル 資 産 離 れによる円 高の加 速 。第 二 設 備 投 資 の 先 行 指 標 である機 械 受 注 に、需 給 逼 迫を背 景とした原 油 高の長 期 は 、04年10−12月 期 前 年 同 期 比4.0% 化 による企 業 収 益 悪 化 。第 三 に 、シリコ 減の見込みで先行きの落ち込みを示唆し ンサイクルの底 入れ時 期後 連れによる電 ているが 、05年 度も一 時 的 な 落ち込 み 子部品在庫調整の長 期化 。第四に、経済 があっても底 堅さは 維 持されよう。 引き締め政策で安定成長への軟着陸を目 指した米国・中国経済の失速、などである。 ( 図 表2) 景 気 動 向 指 数 の 推 移 120 ( 図 表3) 設 備 投 資 の 推 移 (2000年=100) 112.6 (04年7月) 110 103.5 102.7 106.5 100 (前年同期比%) 60 実質設備投資 経常利益 40 機械受注 20 91.9 90 90.5 86.1 84.9 80 85/6 85/6 86/11 86/11 0 90.3 91/2 91/2 93/10 93/10 -20 97/5 97/5 99/1 99/1 00/11 00/11 02/1 02/1 70 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 ( 注 )▲ 印 は 景 気 の 谷 、△ 印 は 景 気 の 山 ( 出 所 )内 閣 府 -40 01/I III 02/I III 03/I III 04/I III 05/I ( 注 )機 械 受 注 は 船 舶 電 力 除く民 需 。経 常 利 益 は 名 目 ベ ース ( 出 所 )内 閣 府 、財 務 省 7 住友商事経済動向2005.1 3. 個人消費 4. 住宅投資 定 率 減 税 見 直しなどで 所 得 減のリスク 減 税 効 果 減 退 などで05年 度 は 前 年 度 があり、05年 度 は 前 年 度 比1.0% 増と0 比0.5% 減と04年 度の同2.0% 増から減 4年 度 の 同1.7% 増 から伸 び 悩 む 。 少。 05年 度から定率減 税が半減されると、 04年 度 中に金 利 先 高 観の醸 成 から持 所 得 税は06年1月から、個 人 住 民 税は0 家 中 心 に 前 倒し的 な 着 工 増 の 動きが 見 6年6月 から実 質 増 税となる。05年 度 中 られたが、05年度は前倒し的な動きも一 の 定 率 減 税 半 減 による負 担 増 は06年1 服する。住宅ローン減税の効果が減 退す −3月 期の 所 得 税 分2000億 円 に 留まる ることもあり、住 宅 着 工 戸 数は04年 度 見 が 、過 去の税 制 改 正で 既に決まっている 込 み の120万 戸を 下 回る公 算 が 高い 。 配 偶 者 特 別 控 除の 上 乗 せ 分 廃 止 などの 5. 生産活動 4000億 円 、年 金・雇 用 保 険 料 など 社 会 保障負担増の5000億円と合わせ家計全 鉱工業生産指数は、04年度下期に入っ 体の負担額は合計1兆1000億円になる。 て輸 出・設 備 投 資の増 勢 鈍 化から頭 打ち これは家 計 可 処分 所 得の0.4% 程度に相 感が強まったが、電子部 品関 連の在 庫調 当し、個人消費伸び悩みは避けられない。 整 一 巡を契 機にデジタル・IT関 連 業 種の さらに、消 費 税 率 引き上 げ 論 議もくす 生 産 回 復が 牽 引 するかたちで05年 度 上 ぶり続 けることが 予 想され 、旺 盛 な デジ 期には再び増勢を取り戻すと期待される。 タル 家 電 需 要 が 消 費 下 支えに 寄 与し続 ( 図 表5) 生 産 活 動 の 推 移 30 けるにしても、雇 用 増とともに一 段の 所 (前年同月比%) 輸出数量指数 機械受注(船舶電力除く民需) 鉱工業生産指数 20 得 増が 誘 発されない限り、個 人 消 費は景 10 気 牽 引 役を担うほどの力 強さを確 保でき 0 ない 。 -10 ( 図 表4) 個 人 消 費 の 推 移 -20 (前年同期比%) 5 実質個人消費 実質雇用者所得 消費者態度指数(右目盛) 4 3 46 44 2 42 1 40 0 38 -1 36 -2 34 -3 32 01/I III 02/I III ( 出 所 )内 閣 府 、財 務 省 8 48 03/I III 04/I III 05/I 00/1 7 01/1 7 02/1 7 03/1 7 04/1 7 05/1 ( 注 )後 方 6ヶ月 移 動 平 均 値 ( 出 所 )内 閣 府 、経 済 産 業 省 、財 務 省 6. 物価 04年度中に脱デフレ気運が強まったが、 景 気 減 速と円 高 の 進 行もあって05年 度 は 脱 デフレ 気 運も一 服 に 向 かう。 国内企業物価は、原油価格を中心に国 住友商事経済動向2005.1 際 商 品 市 況の高 止まりが 継 続し、円 高と 国内景気の回復や円高進行もあって映像 相殺されるにしても緩やかな上昇 圧力が 音 響 機 器 、事 務 用 機 器 など 製 品 類 が 堅 残る。ただ 、 “ 素 材インフレ・製 品デフレ” 調を維持するが、原油価格の上昇一服か の 図 式 は 依 然 残り続 ける。 ら05年 度の 増 勢 は 鈍 化 する。貿 易 収 支 消費者物価は、個人消費の増勢鈍化も は04年 度に原 油 高を主 因とする輸 入 急 あって 国 内 企 業 物 価 上 昇 の 浸 透 は 進 み 増から黒字縮小の場面が見られたが、05 難く、ゼロ近 傍 で 一 進 一 退 が 続く。 年 度 は 再 び 黒 字 拡 大 が 見 込まれる。 地価は、大都市圏商業地主導で底入れ 一 方 、サ ービス収 支 は 、円 高を背 景に 感 がさらに増 すにしても、全 国 的 な 波 及 海 外 旅 行 者 数 の 増 加 が 続き 、海 運 市 況 は な お 限 定される。 の高 止まりがあっても赤 字 幅 拡 大が 見 込 まれる。所 得 収 支 は、対 外 純 資 産の増 加 ( 図 表6) 物 価 の 推 移 2 が 続く中 で 、円 高 による目 減りがあるも (前年同月比%) 国内企業物価 1 のの金利上昇や収益増に伴う配当増もあっ 消費者物価指数(除く生鮮) て05年 度も高 水 準 の 黒 字 が 続く。 0 この結 果 、経 常 収 支 は05年 度18兆 円 -1 台に達して過 去 最 高の黒 字 額を更 新し、 -2 対名目GDP比率も3.6%と再び上昇する。 -3 01/1 7 02/1 7 03/1 7 04/1 7 ( 出 所 )日 本 銀 行 、総 務 省 7. 国際収支 輸 出 入 動 向 は 、04年 度 下 期 以 降 、海 外 経 済の減速 や1ドル102円 割れまで進 ( 図 表7) 貿 易・国 際 収 支 見 通し (10億円) 2003年度 2004年度 2005年度 (実績) (見込み) (予測) <通関ベース> 通関輸出 前年比伸率(%) (数量要因%) (価格要因%) んだ 円 高の影 響で 価 格・数 量とも伸び 悩 みを余 儀なくされたが、05年度に入れば 米国を中 心とした海 外経 済の持ち直しか 通関輸入 前年比伸率(%) (数量要因%) (価格要因%) 56,061 6.3 6.3 0.0 44,833 4.1 7.4 -3.0 61,729 10.1 8.7 1.3 49,988 11.5 4.0 7.2 65,278 5.7 5.0 0.8 52,163 4.4 4.5 -0.1 17,297 3.5 9,605 13,299 -3,694 8,512 -820 17,576 3.5 9,211 13,889 -4,678 9,200 -835 18,650 3.6 10,100 15,315 -5,215 9,400 -850 <国際収支ベース> ら数量増を伴いながら増勢を取り戻そう。 輸 出 は 、東アジアを 中 心とした サプラ 経常収支 対名目GDP比(%) 貿易・サービス収支 イチェーン・地 域 連 携の強 化 から堅 調を 貿易収支 維 持 する。鉄 鋼 など資 本 財 、半 導 体 電 子 所得収支 部 品 など 生 産 財の 輸 出 が 牽 引し、05年 度も円 高の影 響を克 服しながら東アジア 向けを中心に緩やかに増加する。輸入は、 サービス収支 経常移転収支 ( 備 考 )2004、05年 度 は 住 商 総 研 見 通し ( 出 所 )財 務 省 、内 閣 府 (2004年12月16日 奥田壮一/大井二三郎) 9 住友商事経済動向2005.1 産業動向 主 要 業 界 の 展 望 2004−2005年 2004年 は 、国 内 需 要 が 堅 調 であったことに加え、中 国 の 旺 盛 な 需 要 など 海 外 市 場 も寄 与し、市 場 全 体として 好 調 に 推 移した 。年 初 から高 騰した 素 材 価 格を製 品 価 格 に 転 嫁 できた 川 上 分 野 の 事 業 者の 収 益 は 大きく改 善 。鉄 鋼 業 界 で は 川 中 分 野 へと徐 々 に価 格 転 嫁 が 浸 透しつつあり、数 量・単 価とも収 益 改 善に貢 献している。一 方 、小 売 市 場 において は 、消 費 の 落 込 み は 回 復しつ つあるも、消 費 者 による製 品 の 選 別 傾 向( 価 格 、機 能 、品 質 など)が 強まり、専 門 店に比 較し製 品 差 別 化が 見られないGMSや 量 販 店 で は 苦 戦 が 続いている。年 後 半 には 、中 国 における在 庫 調 整 等の 影 響 から各 業 界とも 取り扱い 数 量 は 下 落 傾 向 。景 気 回 復を背 景とした企 業の設 備 投 資に回 復の動きもみら れるが 、アパレル 、食 料 品 などで は 総じて 冴え ない 状 況 が 続い ている。 2005年 は 、数 量の伸 び 率 は 若 干 鈍 化 するものの依 然 拡 大 基 調 、素 材 価 格 が 高 止ま りする一 方 、電 子 部 品 業 界 など一 部では 製 品 価 格の低 下 が 予 想され 、各 事 業 者の収 益 性 は 総じて 低 下 傾 向をたどると予 測される。 総括表 〈素材産業〉 業種 業界天気図 (2004→2005年) 石 10 油 (注)業界天気図:5段階評価(晴/薄日/曇り/小雨/雨) 業況見通し 2004年は、石油化学業界の好調、及び厳しい環境規制への対応のため、軽質原油に対 する需要が高まり、軽質原油と重質原油の価格差は著しく拡大した。日本の輸入は中東 産重質原油が中心であるため、石油製品の国内需要が伸び悩む中でも、改質・分解等 の2次装置を持つ国内石油元売業者は、割安の重質原油処理とアジア諸国への輸出取 引により、高収益となった。 2005年は、原油価格の高値安定・重軽質格差が続くことが 予想され、国内石油元売業者は、引き続き好決算を維持する見通し。 石油化学 2004年は、原油の高騰・旺盛な中国需要により、合成樹脂の国際市況は急上昇。国内 合成樹脂原料メーカーは、好調なデジタル家電・自動車関連向けの需要増等を背景に、 大幅に採算を改善させた。 2005年は、引き続き原油価格の高値安定・旺盛な中国需要 が見込まれるため、合成樹脂の国際市況は高値安定することが予想される。しかし、国 内ではプラスチック製品への価格転嫁ができない加工メーカーから樹脂価格引下げの 圧力が強まり、又、デジタル家電向けの需要が一巡することから、需要は調整期に入る ことが見込まれる。 石 炭 2004年の石炭価格は、中国等の旺盛な鉄鋼需要、及び中国・台湾・韓国等の旺盛な電 力需要を背景に、原料炭・一般炭とも年間契約価格が前年を大きく上回り高騰。炭田地 の天候不順等により、スポット輸入にも頼らざるを得ず、スポット価格も高騰した。又、年 後半の高値は、豪州の港の積出能力が限界に達したことが一因。 2005年の年間契約価 格は、スポット価格の水準を反映し、2004年を上回る水準で決まる状況にあり、原料 炭・一般炭とも引き続き高値安定が予想される。 鉄 鋼 2004年は、中国の旺盛な需要に加え、造船・自動車・ IT関連等広範にわたる需要拡大 に伴い国内市場は活況を呈し、原料価格・製品価格ともに年初から右肩上がりで推移。 高炉・ 電炉メーカーの増収増益に加え、鋼材価格の値上がりにより利幅が一時的に縮小 住友商事経済動向2005.1 した加工流通業者も徐々に販売価格への転嫁を果たし、また内口銭取引主体の流通業 者など川上・川中分野における事業者の収益性が改善。 2005年以降も、供給サイドで はフル稼働生産の状況が続く見通し。販売価格への価格転嫁は徐々に川下分野へ浸透 しつつある。 セ メ ン ト 2004年のセメント国内需要は、公共事業の縮小による建設投資の落込みを背景に減 少。セメントメーカー各社は、中国等東アジア向けの輸出により稼働率の維持・向上を 図ったものの、石炭価格の上昇を補うセメント価格の引上げを実現できず、採算を悪化 させた。 2005年は、引き続き建設投資が減少することが見込まれ、セメント需要は更に 減少する見通し。石炭価格も高水準で推移することが予想される中、採算の改善は容易 ではないが、セメントメーカー各社は、一層のセメント価格引上げと産業廃棄物の燃料 利用等によるコスト削減により、採算悪化に歯止めをかけることができる見込み。 非 2004年は、中国・インド等における銅地金需要が増加する一方、従来の銅価低迷を背 景に銅鉱山の閉山・減産や銅精錬の低稼働が進んでいたため、銅地金供給が追い付か ず、L M E 在庫は急減。そのため銅価は歴史的水準に高騰し、鉱山会社は銅価上昇と割 安な製錬費の両方を享受し好業績を上げた。 2005年は、銅精鉱の供給は増加に転じ、 銅精錬費の引上げにより製錬稼働率が上昇していく見込み。引き続き世界的に需要は 伸長するものの、徐々に銅地金在庫水準が回復し、銅価は沈静化の方向に向かうと予 想される。 鉄 〈生活関連産業〉 紙 パ ル プ 2004年の板紙・段ボールは需要がほぼ横ばいであり、製造業の海外シフトの煽りを受 け、国内GDP成長率ほどには伸びず、一部では値崩れも見られた。洋紙はオリンピック 需要などチラシやカタログ向けに国内需要は好調。輸出は洋紙・古紙・パルプとも中国 の影響を強く受け前半は市況高騰、後半は経済調整の影響により市況ダウンと、日本の 市況が中国に引っ張られる形となった。 2005年の見通しは、成熟した産業であることか ら、 2004年並で推移する見込み。 食 2004年は、 03年に大きくクローズアップされた食の安全 (B S E 問題や鳥インフルエンザ 問題に起因)への対応が一巡し、基調としては底入れの動きが見られた。量販店やスー パーなど小売・川下分野においては、寡占化が進んでおらず、商品開発力のあるメー カーを除き競争は依然激しい状況が続いている。 2005年は、少子高齢化を背景に需要 は縮小傾向。食の安心・ 安全が徐々に消費者に浸透しつつあり、顧客志向に注力する事 業者と、そうでない事業者との間で格差が拡大すると思われる。 料 品 ア パ レ ル 2004年は全般の景気回復に遅行し、アパレル市場の回復は遅れ、市場規模は金額、量 ともに減少。商品価格は二極化が継続し、専門店チェーンは比較的堅調であったのに比 べ、商品の差別化に失敗したG M S は苦戦。生産地として中国の圧倒的優位は続いてい る一方、中国を販売市場として注目する傾向が強まった。 2005年は、集客力が百貨店、 量販店からショッピングセンターやショッピングモールに移動していることを反映して、こ れらの業態への流れが加速化する見込みである。 木 2004年の木材(原木)・ 建材市場は、新設住宅に関して住宅ローン減税など優遇措置税 制の期限到来前の駆け込み需要があり、また住宅リフォームなどの需要も伸びたことに より、市況は堅調に推移。製品単価は横ばいなるも数量の伸びが大きく寄与し、流通事 業者の業績は過去最高益を計上するケースも見られた。 2005年の木材市場は、需要旺 盛な中国の影響で国際相場が高止まりしており、原料高・製品安と流通業者にとっては 材 11 住友商事経済動向2005.1 厳しい環境になると考える。建材需要に関しては、新設住宅の落込みをリフォーム需要 がカバーすると見られる。 〈加工組立産業〉 電子部品 2004年は、オリンピック特需もあり、主なエンド製品であるデジタル家電は通常閑散期 である1−4月にかけ需要が逼迫し供給不足という異例の事態となった。その反動で足 許の需要は停滞するも市場全体としては依然拡大基調にある。 ITバブル崩壊の経験か ら各メーカーとも早期に在庫調整を行っている。 2005年は、在庫調整が終了する携帯 電話、液晶テレビなどの底堅い需要が牽引役となり、需要の伸び率はダウンするもの の、数量ベースでは引き続き拡大傾向。韓国、中国、台湾などからの新規参入により、 価格競争は一層激しくなる見通し。 造船業界 2004年の造船業界は、低価格での受注により相応の建造量を確保し、規模の経済を 働かせてコストセーブする戦略の下、 2008年の船台もほぼ埋まった状況にある。しか し、原材料である厚板価格が急騰したため、採算が悪化しつつある。又、 2005年は、厚 板の供給不安が高まり、価格も更に上昇することが懸念されるため、各社の採算は一層 悪化する見通し。 自 車 世界各国の自動車需要は、中南米・中近東・アフリカに関しては輸入に依存している国 が多いものの、世界的には自動車メーカーが現地生産現地販売を進めているため、概 ね当該地域の景気に連動。 2004年の需要動向は、日本・西欧を除き、中国・インド・米 国等を中心に各地好調に推移。 2005年の自動車需要は、 2004年の市場動向が引き 続き維持されることが見込まれる。但し、米国を中心とした北米需要に関しては、 2004 年に比べると多少減速する見込み。国内需要は引き続き低調推移が予想される。 建設機械 2004年の建機は、資源開発向け需要の好調を背景に、引き締め政策を行った中国を 除く世界各地において需要伸長。国内需要についても、公共事業を中心に依然建設投 資は低調であるものの、中古建機輸出が活発なことに伴う在庫投資と台風や地震等の 災害復興需要を背景に好調な状況にある。そのため、国内建機メーカーは総じて増収 増益が見込まれる。 2005年の建機需要は、リスク要因として部品の供給不安・鋼材等 原材料費の高騰が懸念されるものの、 2004年並みの水準を維持する見通し。 動 〈非製造業〉 情 不 12 動 報 2004年の情報サービス市場は、輸出増加や景気回復など企業収益の改善による設備 投資意欲の高まりを背景に、市場規模は対前年比微増とプラスに転じた。通信のブロー ドバンド化や放送分野との融合など、常に新しい技術・商品・サービスが登場し、目まぐ るしい変化に加え、案件の小口化など新規参入者を含め競争は激しい。 2005年は、競 争激化により事業者の収益性は低下するものの、F T T H 関連等のインフラ投資、効率 化、コストダウン、セキュリティ対策等に向けた設備投資により、需要はやや上向くと思 われる。 産 2004年は、マンション販売戸数に最も影響のある金利動向が引き続き低水準にて推移 したこともあり、シルバー層、団塊ジュニア世代が需要を牽引し、マンションブームは依 然継続。ビル賃貸事業は、首都圏と地方で2極化がより一層強まった。首都圏では、景 気回復を背景に、需要が高まり、空室率の改善とともに賃料の引き下げ圧力も弱まっ 住友商事経済動向2005.1 た。 2005年は、マンション販売、賃貸事業とも横ばい推移の見通しだが、都内湾岸エリ アなど局地的な動向、及び活発化するREITの動きが注目される。 小 売 2004年は、デフレ経済の圧力とイオン等大手流通業、有力スーパー各社の出店競争に より、一層と競争が激化し優勝劣敗が業績に反映され始めた年になった。G M S の利益 水準は大幅に落ち込み、食品スーパーでは、 「価格の訴求型」、 「質の追求型」など特徴 を打ち出した企業とそうでない企業との間で格差が明確化してきている。食品スーパー の24時間営業、ドラッグストアにおける食品の取扱い、コンビニにおける一部医薬品の 取扱い等、業態間を越えた競争も始まった。 2005年は、勝ち組企業間でより一層競争 が激化する見通し。 電 力 2004年は、猛暑・景気回復等を背景に電力需要が回復し、大手電力会社の収益は大 きく改善。一方で、電力自由化範囲は500kw以上の高圧需要家向け(中規模工場・ スーパー等) まで拡大。新規事業者の参入により、大手電力会社は料金値下げの圧力 を受け、東京電力は10月に値下げを実施済。 2005年は、 50kw以上の高圧需要家向 け(小規模工場・スーパー等) まで自由化範囲が拡大し、電力各社とも東京電力追随の 値下げを予定。燃料価格が高止まりすることが見込まれる中、事業者間の競争は更に 激しくなることが予想される。 (2004年12月14日 乗 本 正 嗣 、萩 原 将 志 、武 蔵 酉 介 ) 科 学 技 術 の 展 望 2004−2005年 主 要 各 国 政 府 は 、科 学 技 術の育 成を重 要 な 国 家 産 業 政 策と位 置 付 け 、ライフサイエ ンス、情 報 通 信 、環 境・エネル ギ ー 、ナノテクノロジ ー 等の分 野 への研 究 開 発 投 資の重 点 化を 進 め ている。我 が 国も、 「 未 来を 切り拓く鍵 」としての 科 学 技 術 に 、経 済 活 性 化 や 国 際 競 争 力 強 化 への貢 献を求 め 、これらの分 野を重 点4分 野に掲げている。この内 、 ライフサ イエンスとナノテクノロジ ー の 動 向 に 注 目したい 。 1)ライフサ イエンスで は 、バ イオ テクノロジ ーを 利 用した 医 薬 品 、医 療 分 野 へ の 応 用 が 注 目される。既 に、ヒトゲノム配 列 決 定 に基づく新しい 医 薬 品の 創 造( 創 薬 )が 世 界 的に展 開されている。また、遺 伝 子 診 断により個 々の患 者の薬 剤に対 する感 受 性 を見 極 め 、適 切 な 薬を適 量 投 与 するテ ーラーメード医 療 が 今 後 、拡 大 するとみられ る。さらに 、健 康 志 向を 背 景 に 、免 疫 や 分 泌・消 化 などの 生 理 系 統 の 調 節 によって 病 気 の 予 防 に 寄 与 する様 々 な 機 能 性 食 品 の 開 発も活 発 に 行 わ れ ている。 2)ナノテクノロジ ーで は 、ナノ材 料のカーボンナノチューブ( 円 筒 状 炭 素 分 子 )とフラー レン( 球 状 炭 素 分 子 )に注 目したい 。次 世 代 型 テレビ や 燃 料 電 池 などの 基 盤 技 術と なり、次 世 代の新 素 材と言 われるが 、い ず れも、従 来 、不 純 物の除 去 がネックで 、高 価で 大 量 生 産 が 難しかった。最 近 、カー ボンナノチューブの新しい 合 成 技 術 が 開 発 され 、量 産 化に目 処 がついたとの発 表 があり、今 後 、様 々 な 応 用 製 品の開 発 が 加 速 し、新 市 場を 形 成して 行くと見られる。 (2004年12月15日 薄 井 徹 太 郎 ) 13 住友商事経済動向2005.1 国際情勢 回 顧と展 望 2004−2005年 2004年の国 際 情 勢の焦 点は 、引き続き イラクであった。2003年の サダム・フセイ ン政権崩壊後、連合軍暫定当局(CPA)の 欧 州 拡 大と統 合 の 悩 み は 依 然 続く。 一方、原油高を背景に好調な経済が続 下 、イラクの暫 定 統 治と戦 後 復 興が 進め くロシアでは、3月に行われた大統領選で、 られてきたが 、2004年に入り、3月に暫 定 プ ー チン 大 統 領 が 圧 倒 的 得 票 で 再 選さ 憲 法となるイラク基本 法が採 択され、6月 れた。同 大 統 領 は 、チェチェン問 題で 大 1日にイラク暫定政府が発足、同28日には 規模テロが続発する中、地方首長任命制 CPAから暫 定 政 府 へ 主 権が 移 譲され 、形 など中 央 集 権 体 制を強 化しており、ウク の上 で は 占 領 統 治 が 終 了した 。しかし、 ライナの政 治 混 乱に対 する対 応も含 め、 その後も各地で、外国人イスラム過激派、 欧 米との 関 係 に 影を 落としている。 旧フセイン政 権 支 持 者 、シ ーア派グル ー アジアで は 、高 成 長を 続 ける中 国 で 、 プ などによるテロや 武 装 闘 争 が 続き、年 9月に江 沢 民・共 産 党 軍 事 委 員 会 主 席が 末になっても治 安 回復の目 処は立ってい 辞 任 、胡 錦 濤 国 家 主 席 が 党・国 家・軍の ない。2005年は憲法制定議会選挙(1月)、 三 権を掌 握 、胡・温 体 制の 基 盤 は 固まり 新 憲 法 起 草( 8月 迄 )、新 憲 法に基づく国 つつある。世 界 経 済における中 国のプレ 民議 会選挙(12月)が予 定されているが 、 ゼンスは 益 々 高まっており、内 政の安 定 この政 治プロセスが 予 定 通り進 む か 、予 と過 熱した経 済の軟 着 陸に向け 、その舵 断を 許さない 。 取りが 注 目される。東 南アジア・南 西アジ 2004年 11月 、そ のイラク問 題 が 最 大の アでは、主要国で首脳が交代した。5月に 外交 争点となった米大統領選挙は、現職 インドでシン新 政 権が 誕 生 、8月にはシン の共 和 党ブッシュ大 統 領が 接 戦の末 、再 ガポールでリー・シェンロン新首相就 任、 選を果たし、上下 両院議 員選 挙でも共和 インドネシアでは10月に初の直接選挙で、 党が 議 席を伸ばし過 半 数を維 持した。第 ユドヨノ新 大 統 領 が 選 出された。外 需の 二期ブッシュ政権にとって、イラク情 勢安 追い風が弱まる中での経済政策と内政の 定 化をはじめ 、イラン 核 開 発 疑 惑 、北 朝 安 定に向け 、各 政 権とも多くの課 題を残 鮮 核 問 題 6カ国 協 議 、アラファト死 去 後の している。 中 東 和 平 への取り組み 、また欧 州との関 係 修 復 など 課 題 は 多い 。 欧州では、2004年5月、中東欧及び地中 通商 関 係では、世界 的にFTA締結へ向 けた 動きが 加 速している。特 にアジアで は 、各 国・地 域 間 で FTAや 経 済 連 携に向 海に位置する10カ国が新たにEUに加盟、 けた 動きが 活 発 化 、2005年 12月 には「 東 25カ国、人口4億5千万人の拡大EUがスター アジア共 同 体 」構 築を視 野 に入 れた 、初 トした。また、EUの理念や役割を定め、 「大 の 東アジアサミットが マレ ーシアで 開 催 統 領 」や「 外 相 」創 設 などを盛り込んだ 、 される。一 方 、停 滞していた WTOにおけ 拡 大 欧 州 の 新 た な 枠 組 みとなる欧 州 憲 る新ラウンド交渉は、2004年7月の一般 理 法が、10月に調印された。しかし、憲法が 事 会において枠 組み 合 意がなされた。同 予 定 通り発 効 するには 、25カ国 全てによ 時に2005年 12月 香 港での第 6回 閣 僚 会 議 る批 准 が 条 件となっており、反 対の世 論 開催が 決定 、漸く最終 合意に向け 一歩を が強い英国の国民投票の行方など、前途 踏 み 出したが 、依 然 道 のりは 険しい 。 は楽観できない。EU内部における加盟国 14 同 士の利 害 対 立 、経 済 格 差の拡 大など、 ( 2004年 12月 16日 瀧 本 忠 ) ● ● ● 2005年 チュニジアで第2回世界情報社会サミット (11月) ● ● ● ● 2004年 南アフリカ共和国総選挙(4月) スーダン虐殺で安保理決議(7月) ケニアの環境活動家にノーベル平和賞(10月) コートジボアール内戦激化(11月) アフリカ ● ● ● ● 2005年 パレスチナ暫定自治政府議長選挙(1月) イラク国民議会選挙(1月) アフガニスタン議会選挙(4月) イラン大統領選挙(5月) ● ● ● ● ● ● 2004年 リビア、英国が経済制裁解除(3月) ハマスのヤシン師殺害(3月) イラク駐留米軍の捕虜虐待発覚(4月) イラク、暫定政権へ主権移譲(6月) アフガニスタン大統領にカルザイ氏当選(11月) アラファトPLO議長死去(11月) 中東 ● 2005年 チェチェン共和国議会選(4月) ● ● ● ● 2005年 スリランカ大統領選挙(12月) ● ● 2004年 パキスタンの核技術流出発覚(2月) インド総選挙で国民会議派第一党に、 首相にシン氏(5月) 南西アジア 2005年 タイ下院選挙(2月) ● ● ● 2004年 マレーシア総選挙与党大勝(3月) アロヨ・フィリピン大統領再選(6月) シンガポール・リーシェンロン首相就任(8月) インドネシア大統領にユドヨノ氏(10月) 東南アジア ● 2005年 香港ディズニーランド開園(9月) ● 2004年 江沢民・党軍事委主席引退、胡錦濤 国家主席が全権掌握(9月) 投資抑制、引締め政策へ 中国 ● ● ● ● 2005年 英国総選挙(5月予定) ● ● ● 2004年 プーチン・ロシア大統領再選(3月) チェチェン勢力によるテロ続発 ユーコス解体(12月) ウクライナで政治危機・再選挙(12月) CIS 2004年 スペインで列車爆破テロ・親米与党敗北(3月) EU、 25カ国に拡大(5月) 欧州憲法調印(10月) ユーロ、対米ドルで最高値更新(12月) 欧州 日本 ● ● ● 2005年 愛知万博(3月− 9月) ペイオフ解禁(4月) 道路公団民営化会社発足(10月) ● ● ● 2004年 陸上自衛隊本隊、イラク派遣(2月) 参院選自民不振、民主躍進(7月) 東京三菱、UFJ統合発表(7月) 記録的猛暑、台風被害多発、新潟中越地震 ● ● ● 2005年 台湾、高速鉄道開通(10月) APEC首脳会合、韓国・釜山で開催(11月) ● ● ● 2004年 韓国国会、盧武鉉大統領弾劾訴追(3月) 台湾総統選で陳水扁再選(3月) 韓国のウラン濃縮発覚(9月) 北東アジア 国 際 情 勢(2004−2005年 ) ● 国際 ● ● ● ● 2005年 チリ大統領選挙(12月) ● ● ● 中南米 2004年 ベネズエラ、リコール投票で チャベス大統領信任(8月) メキシコ、日本と経済連携協定締結(9月) APEC首脳会合、チリで開催(11月) ● 2005年 米大統領就任式(1月) 米大統領の貿易促進権限期限切れ (6月) ● 2004年 米国に大型ハリケーン相次ぎ襲来(8月) ブッシュ・米大統領再選(11月) 北米 (2004年12月15日 斉 藤 陽 子 ) ● ● 2005年 京都議定書発効(2月) 英・スコットランドでG8サミット (7月) 香港で第6回WTO閣僚会議(12月) ● ● ● 2004年 シーアイランド・サミット (6月) WTO新ラウンド枠組み合意(7月) アテネ五輪(8月) NY原油史上最高値を更新(10月) 住友商事経済動向2005.1 15 住友商事経済動向2005.1 〈北米〉 1. 2004年 の 回 顧 ◆ 米 国 経 済:潜 在 成 長 率を 上 回る高 度 成 長 ブッシュ政 権による減 税の効 果と、IT関 連 部 門の復 調 により、2004年の米 国 経 済 は 4%を 超える成 長 が 見 込まれ ている。 ◆ 米 連 邦 準 備 制 度 理 事 会( FRB)、金 融 引 締 め へ 方 針 転 換 ディスインフレ 懸 念 の 後 退 によりFRBは FFレ ート誘 導 目 標 水 準を 、6月 以 降 の 連 邦 公 開 市 場 委 員 会 において 5回 連 続 で 引き 上 げ 、12月 に 2.25%とした 。 ◆ 現 職ブッシュ大 統 領 、大 接 戦を 制し再 選 、2期 目 へ イラク・テロ問 題 、同 性 結 婚・妊 娠 中 絶といった、 「外交」 「モラル 」がクローズアップ された今 回の大 統 領 選 挙で、現 職 共 和 党ブッシュ大 統 領が 、民 主 党 上 院 議 員ケリー 候 補を 大 接 戦 の 末 下し当 選 。上 下 両 院 議 員 選 でも共 和 党 が 議 席を 伸 ばした 。 ◆ カナダ:6月 の 総 選 挙 で 与 党 が 過 半 数 割 れ 、経 済 は 堅 調 に 推 移 与 党 自 由 党 は 25年 ぶりの 少 数 与 党となった 。 「 親 米 」マ ー ティン 首 相 は 続 投 。堅 調 な 内 需 により、04年 から05年を 通じ3% 以 上 の 安 定した 経 済 成 長 が 見 込まれる。 2. 2005年 の 注 目 点 ◆ 米 国 経 済:潜 在 成 長 率 並 み の 安 定 成 長 へ 減 税 効 果の剥 落とともに、米 国 経 済 は 潜 在 成 長 率( 3.5∼ 4% )並みの安 定 成 長に移 行 すると思 われる。ブッシュ政 権 公 約の「 財 政 赤 字 半 減 」 「 強いドルの維 持 」具 体 化 へ の 施 策 が 注 目される。 ◆ 米 国 外 交:イラク問 題 が 中 心 イラクでの1月の総 選 挙 実 施 、民 主 国 家 建 設の帰 趨 が 焦 点 。米 国 はイラク情 勢 安 定 化 へ の 注 力を 続 ける一 方 、テロとの 戦い 、イラン 核 開 発 疑 惑 、北 朝 鮮 6カ国 協 議 、 中 東 和 平プロセスなど 課 題 は 多い 。 ◆ カナダ:対 米 関 係 修 復 、通 商 問 題 解 決 へ 前クレティエン 政 権 が イラク軍 事 行 動 に参 加 せ ず 、悪 化している対 米 関 係 修 復 が 課 題 。産 業 界 は 対 米 牛 肉 輸 出 の 再 開 など 通 商 問 題 解 決を 期 待 。 3. 主 要 機 関 による見 通し等 米 国 実 質 GDP成 長 率 (前年比、前期比年率%) 2002 GDP 1.9 2004 2003 3.0 I II III 4.5 3.3 3.7 ( 億ドル ) 4000 2004 2005 4.4 3.5 0 -2000 個人消費 3.1 3.3 4.1 1.6 4.6 3.7 3.2 設備投資 -8.9 3.3 4.2 12.5 11.7 10.2 8.7 住宅投資 4.8 8.8 5.0 16.5 3.1 9.4 -1.3 政府支出 4.4 2.8 2.5 2.2 1.4 2.2 2.5 輸出 -2.3 1.9 7.3 7.3 5.1 8.9 8.9 輸入 3.4 4.4 10.6 12.6 7.7 9.8 6.4 ( 出 所 )米 商 務 省 、 2004・2005年 は Blue Chip予 測 値 米 国 の「 双 子 の 赤 字 」 2000 -4000 -6000 財政収支 経常収支 -8000 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 ( 出 所 )財 政 収 支:米 行 政 管 理 予 算 局 経 常 収 支:米 商 務 省 、04年 以 降 は EIU予 測 値 (2004年12月16日 石 塚 寛 二 ) 16 住友商事経済動向2005.1 〈中南米〉 1. 2004年 の 回 顧 ◆ 資 源 高 騰 などで 経 済 急 回 復 中 南 米 諸 国では 、米 国の好 景 気 や 中 国 向けの原 油 、鉄 鉱 石 、大 豆 等の輸 出の増 加 を 背 景 に 本 格 的 に 経 済 が 回 復した 。 ◆ ブラジ ル:ル ーラ政 権 、国 内 外 で 存 在 感 増 す ル ーラ政 権は、財 政 規 律 重 視の経 済 政 策を堅 持し、内 外 投 資 家の支 持を得ている。 中 国 向 けを 中 心 に輸 出 が 増 加 、利 下 げ 浸 透 で 内 需も回 復 、10月の 地 方 選 挙を 乗 り切って地 歩を確 保した。対 外 的にもFTAA、MERCOSUR、ハイチ へのPKO等で存 在 感を 増している。 ◆ アル ゼンチン:債 務 再 編 改 善 案を 提 示 キ ル チ ネル 政 権 は 、中 国 向 けを中 心とした 輸 出の 増 加 による景 気 回 復を背 景 に、 11月 、債 務 再 編 改 善 案を 提 示 、債 権 者と交 渉 継 続 中 。 ◆ ベ ネズ エラ:大 統 領リコー ル 投 票 で チャべ ス信 任 8月 、大 統 領リコー ル 投 票 で チャべ スが 信 任され( 信 任 得 票 率:約60% )、徐 々 に 政 治 が 安 定 化 に 向 かうと期 待される。 ◆ メキシコ:日 本との 経 済 連 携 協 定を 締 結 米 国 向 け 輸 出 の 増 加 、原 油 高 などから景 気 が 回 復 。9月 、日 本との 経 済 連 携 協 定 を締 結 。 2. 2005年 の 注 目 点 ◆ FTA:FTAA( 米 州 自 由 貿 易 協 定 )、EU-メルコスー ル 連 合 協 定 は2004年 からの 持 ち越し案 件 で2005年 に交 渉 がどこまで 進 む か 、また 、チリと中 国の FTA交 渉 が 始 まる予 定 。 ◆ アル ゼンチン:対 外 債 務 再 編 交 渉 の 行 方 。 ◆ チリ:2005年12月 に 大 統 領 選 挙 の 予 定 。 3. 主 要 機 関 による見 通し等 15 (前年比%) 中 南 米 実 質 GDP成 長 率 90 (%) 輸 出に占める一 次 産 品 の 比 率( 2003年 ) 80 10 鉱物資源 70 5 農産品 60 50 0 40 メキシコ -5 ブラジル アルゼンチン -10 ベネズエラ 30 20 10 0 -15 2001 2002 2003 2004 2005 ( 出 所 )EIU Country Report, 2004・2005年 は EIU予 測 値 アル ゼンチン ブラジ ル チリ コロンビア メキシコ ベネズ エラ ( 出 所 )WTO (2004年12月14日 西 野 誠 ) 17 住友商事経済動向2005.1 〈 北 東アジア 〉 1.2004年 の 回 顧 ◆ 中 国 、胡 錦 涛・温 家 宝 体 制 確 立 の 正 念 場 9月 開 催の 中 国 共 産 党 第16期4中 全 会 は 江 沢 民の 党 中 央 軍 事 委 員 会 主 席 辞 任と 胡 錦 涛 の 同 主 席 就 任を 承 認し、胡 錦 涛 は 漸く実 質 的 に 党・国 家・軍 の 三 権を 掌 握 することとなった 。胡 ・温 体 制 確 立 に 向 け 、胡 政 権 の 舵 取りは 正 念 場を 迎えた 。 ◆ 中 国 、過 熱 経 済 に 対 するマクロ調 整を 実 施 急 拡 大 する経 済の 過 熱 ぶりが 危 険 域 に達し、中 国 政 府 は4月 以 降マクロ調 整 策を 実 施し、不 動 産 や 特 定 生 産 分 野 に 対 する銀 行 貸 出 や 農 地 転 用 等 に 厳しい 規 制を 課した 。過 熱 は 徐 々 に 沈 静 化しているが 、軟 着 陸 目 指してマクロ調 整 は 続 行 へ 。 ◆ 韓 国 、安 定 性 欠く盧 武 鉉 政 権 3月 に国 会 で 盧 大 統 領 が 弾 劾されたが 、4月の 総 選 挙 で は 、与 党の「 開 か れたウリ 党 」が 過 半 数を 獲 得 、5月 には 憲 法 裁 判 所 で 弾 劾 が 棄 却され て 、大 統 領 に 復 職し たが 、内 政 、外 交 共 に 安 定 性を 欠いたまま今 日 に 至っている。 2.2005年 の 注 目 点 ◆ 中 国 、バブ ル 経 済 の 軟 着 陸を 目 指 す「 転 換 」 胡 錦 涛 が GDP成 長 率 偏 重を排 除した「 バランスの取 れた社 会 」を標 榜して格 差 是 正 への 意 気 込 みを示したことから、政 府 は 穏 健 財 政 政 策と循 環 型 経 済 への 転 換を表 明 。中 国 は そ の 経 済 力を 確 か なものとす べく新 た な 転 進を 余 儀 なくされ ている。 ◆ 北 朝 鮮 、核 開 発 問 題を 巡る6ヶ国 協 議 2004年6月に第3回6ヶ国( 北 朝 鮮 、韓 国 、日 本 、米 国 、ロシア、中 国 = 議 長 )協 議 が 開 催されたが 、核の 完 全 破 棄を求 める米 国と北 朝 鮮との 対 立 により議 論 は 平 行 線を 辿ったままで 、次 回 協 議 が 早 期 に 開 催され 、協 議 が 進 展 するか 注 目される。 ◆ 韓 国 、経 済 は 減 速 から下 降 に 向うの か 経 済 成 長の 牽 引 役 である輸 出 の 増 加 率 がウォン 高 で 鈍 化 するなど 、内 外 のシンク タンク等 は2005年 の 成 長 率を3% 台と厳しく見 ており、韓 国 経 済 は 、減 速 から下 降 へと向 かう可 能 性もある。2005年 末 の 合 意を 目 指して 日 韓FTAが 交 渉 中 。 3.主 要 機 関 による見 通し等 12 (前年比%) 北 東アジア 実 質 GDP成 長 率 外 貨 準 備 高 順 位( 2004年 10月 末 現 在 ) 9,000 10 (億ドル) 8,000 8 7,000 6 6,000 4 5,000 2 4,000 中国 香港 韓国 台湾 0 -2 -4 3,000 2,000 1,000 0 -6 2000 2001 2002 2003 2004 日本 2005 ( 出 所 )EIU Country Report, 2004・2005年 は EIU予 測 値 中国 台湾 韓国 香港 ( 出 所 )各 国 政 府 発 表 (2004年12月13日 藤 田 徹 、北 村 豊 ) 18 住友商事経済動向2005.1 〈 東 南アジア・南 西アジア 〉 1. 2004年 の 回 顧 ◆ 首 脳の 再 任 、再 選 や 政 権 交 代:マレ ーシア総 選 挙 で 与 党 が 大 勝しアブドラ首 相 再 任(3月 )、スリランカ総 選 挙 でクマラトゥンガ 大 統 領 派 勝 利(4月 )、インド総 選 挙 でシン 新 政 権 誕 生(5月 )、フィリピンでアロヨ大 統 領 再 選(5月 )、シンガ ポ ー ル で リー ・シェンロン新 首 相 就 任(8月 )、インドネシア初の直 接 選 挙で ユドヨノ新 大 統 領 誕 生(10月 )、アフガニスタンでカル ザイ大 統 領 正 式に選 出( 11月 ) ・就 任(12月 )。 ◆ ASEAN諸 国:世 界 景 気が 回 復 する中 、中 国の旺 盛 な 需 要 、IT分 野が 牽 引 役となり、 内 需も堅 調 で 、高 成 長を 維 持 。 ◆ ASEAN+3首 脳 会 議(11月 ) :経 済 連 携 協 定 や 東アジア共 同 体に向けた動き進 展 。 ◆ 印 パ 関 係:印 パ 首 脳 会 談(1月 )、航 空 ・鉄 道の再 開 、外 務 次 官 協 議(2月 )、外 相 会 議(8月 )など 緊 張 緩 和 が 進 展 。 ◆ インド:経 済 は 高 成 長を 持 続 。しかし、モンスーンにより農 業 が 打 撃を 受 け 、全 体 の 成 長 率 は 前 年より落ちる。 2. 2005年 の 注 目 点 ◆ ASEAN経 済:引き続き中 国 向 けを中 心に外 需 が 牽 引 する。懸 念 材 料 は 、日 米 中の 需 要 減 退と原 油 価 格 の 高 止まり。 ◆ 東アジアサミット開 催: 「 東アジア共 同 体 」を視 野 に 入 れ 、12月 にASEAN+3による 初 の 東アジアサミットをマレ ーシアで 開 催 。 ◆ インド新 政 権:経 済 目 標 は 年 率7∼8% 成 長( 05∼ 09年 )、前 政 権 時 代 の 高 度 成 長 に取り残された形の農 業 や 地 方 経 済の振 興が 公 約 。インフラ整 備・拡 充 、外 資 導 入 政 策 の 継 続 などの 進 捗 状 況 。 ◆ 印 パ 関 係:和 平プロセスの 更 なる進 展 。 3. 主 要 機 関 による見 通し等 東 南・南 西アジア 実 質 GDP成 長 率 10.0 世界の人口推移 −インドが 2040年に世 界 最 大 人 口 国 に− (前年比%) 100 シンガポール 8.0 ベトナム オセアニア アフリカ ヨーロッパ 南アフリカ 北アメリカ アジア (左目盛) 90 インド 80 タイ 6.0 (億人) 70 60 4.0 (億人) 中国 (右目盛) インド (右目盛) 50 インドネシア 2.0 フィリピン マレーシア 0.0 ▲ 2.0 2000 2001 2002 2003 (出所) IMF、2004・2005年 は 予 測 値 2004 2005 18 16 14 12 10 8 40 30 6 20 4 10 2 0 0 1950 1960 1970 1980 1990 2000 2010 2020 2030 2040 2050 ( 出 所 )国 連 資 料 (2004年12月16日 三 田 村 聖 也 ) 19 住友商事経済動向2005.1 〈欧州〉 1.2004年 の 回 顧 ◆ 拡 大 するEU 5月 1日 、チェコ、スロバキア、ハンガリー 、ポ ーランド、スロベニア、バルト三 国 、マ ルタ、キプロスの10カ国の加 盟を認 めた条 約 が 発 効した。今 回の加 盟で 人 口 は 2割 増えるものの GDPが 3%しか 増えないことが 象 徴しているように 欧 州 の 拡 大と統 合 は 多くの 課 題を 抱えている。 ◆ 安定成長協定 ユ ーロ加 盟 各 国 は 財 政 赤 字を GDPの3% 以 内 に 抑えることを 義 務 付 けられ ている が 基 軸 国 であるドイツとフランスの 財 政 赤 字 が 2002年 から4年 連 続 で 3%を 超える ことが 確 実となった。協 定 で は 違 反 国 は 最 高 GDPの 0.5% 相 当の 制 裁 金を課 せられ ることに なっているが 欧 州 財 務 相 理 事 会 は 2004年も制 裁 の 見 送りを 決 定した 。 2.2005年 の 注 目 点 ◆ ユ ーロ高 米 国の双 子の赤 字 が 拡 大 する中 で 、ドル に対しユ ーロが 史 上 最 高 値を更 新してい る。このままで は 経 済 に 悪 影 響 が 出 か ね ないが 、金 利 引き下 げ について 欧 州 中 央 銀 行 は 慎 重 な 姿 勢を保っている。欧 州 中 銀 がどのような 政 策を選 択 するのか 注 目 される。 ◆ 英国総選挙 5月 に総 選 挙 が 予 定され ている。労 働 党 の 勝 利 はほ ぼ 確 実 でブレア首 相 は 続 投 の 構えだ が 、問 題 はブラウン 蔵 相 の 扱い 。選 挙 後 の 内 閣 改 造 でブラウン 氏 が 閣 外 に 去るようなことにな れ ばブレア首 相 の 指 導 力 低 下 は 避 けられ ない 。 ◆ 欧州憲法 EUの理 念 や役 割を定め、首 脳 会 議を統 括する「 大統 領 」や共 通 外 交を推 進 する「 外 相 」創 設 などを盛り込んだ 憲 法 は 、欧 州の政 治・経 済 統 合を進 める新たな 枠 組みに なる。憲 法 が 予 定 通り2006年に発 効 するには 、25カ国 全てによる批 准 が 必 要 。欧 州 統 合 へ の 反 対 論 や 懐 疑 論 が 根 強い 英 国 等 の 動 向 が 注 目される。 3. 主 要 機 関 による見 通し等 5 (%) 欧 州 実 質 GDP成 長 率 300 4 ←フランス 3 英国 ↓ 2 (97/1=100) 欧州主要国の株価 250 200 150 ←イタリア 1 ドイツ→ 0 100 50 -1 ドイツ 英国 フランス イタリア 0 99/1 99/3 00/1 00/3 01/1 01/3 02/1 02/3 03/1 03/3 04/1 04/3 ( 出 所 )各 国 統 計 97 98 99 00 01 02 03 04 05 ( 出 所 )各 国 統 計 (2004年12月15日 池 毅 ) 20 住友商事経済動向2005.1 〈 CIS〉 1.2004年 の 回 顧 ◆ 原 油 高で経済の好 調持 続 高 止まりが 続く原 油 価 格( 今 年 度 予 算の 想 定 は 22.5ドル / バレル )を 背 景 にロシア 経 済 は 好 調を持 続 。実 質 経 済 成 長 率 は 6.7% に達 する見 込 み で 経 常 収 支 、財 政 収 支ともに 黒 字を 確 保 。 ◆ プ ー チン 大 統 領 圧 勝 3月に実 施された大 統 領 選 挙で はプ ー チン大 統 領 が 70% 超の得 票 率で 再 選を果た した 。昨 年 12月 の 下 院 総 選 挙 で は 与 党 勢 力 が 憲 法 改 正 に 必 要 な 3分 の 2以 上 の 議 席を 確 保しており、政 権 は 磐 石 。 ◆ ウクライナ 大 統 領 選 挙 11月 21日に行 なわれた大 統 領 選 挙 は 不 正 が 発 覚し再 選 挙に。年 末の12月 26日にク チマ 大 統 領 が 推したヤヌコビッチ 首 相と改 革 派のユ ーシェンコ元 首 相 が 再 度 対 決 することになるが 情 勢 は 混とんとしている。 ◆ チェチェン 問 題 北オ セチア共 和 国の学 校 占 拠 やモスクワの地 下 鉄 爆 破 などチェチェン独 立を目 標 に 掲 げるテロリストによるとみられる事 件 が 多 発し多 数 の 市 民 が 犠 牲 になった 。 2.2005年 の 注 目 点 ◆ WTO加 盟 2004年 5月のロシアEU首 脳 会 談でロシアの世 界 貿 易 機 関( WTO)への加 盟 条 件 に ついて合 意 、6年に渡る両 者の交 渉 は 決 着した。2006年 加 盟を目 標に米 国 、日 本 等 他 の 加 盟 国と交 渉を 開 始 する。 ◆ 極東資源開発 シ ベリアパ イプライン は 日 本 が 提 案したナ ホトカル ートで ほ ぼ 決 着 する見 込 み 。 3.主 要 機 関 による見 通し等 ロシア 実 質 GDP成 長 率 12 ロシア 対 外 債 務 / ル ーブルレート推 移 0 (Rb/US$) (10億US$) 10 180 5 8 6 10 4 15 200 160 対外債務残高 140 120 100 2 20 80 0 60 25 -2 ルーブル対ドルレート -4 30 -6 35 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 ( 出 所 )EIU Country Report, 2004・2005年 は EIU予 測 値 40 20 0 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 ( 出 所 )EIU Country Report, 2004・2005年 は EIU予 測 値 (2004年12月15日 池 毅 ) 21 住友商事経済動向2005.1 〈 中 東・アフリカ〉 1.2004年 の 回 顧 ◆ 原 油 収 入は空 前の規 模に 原 油 価 格 高 止まりの 結 果 、中 東 産 油 国 の 石 油 収 入 は 過 去 最 高となった 。 各 国 政 府 は 公 的 債 務 の 返 済を 優 先させ 財 政も好 転 。 ◆ イラク 6月に暫 定 統 治 機 構よりイラク暫 定 政 府に政 権 委 譲 。各 地でテロが 続き、治 安 回 復 のめど が たた ない 。 ◆ イラン 核 開 発 疑 惑 が 浮 上 。英 独 仏 3カ国の 勧 告を受 け 入 れウラン 濃 縮 作 業の 中 止を 決 定 した 為 、当 面 の 危 機 は 回 避 。 ◆ サウジアラビア アルコバ ー ル 等 で 外 国 人を 狙ったテロ事 件 が 発 生 。ただ 王 制 は 引き 続き 安 泰 。 ◆ スー ダン スーダン 西 部ダ ルフー ル 地 方 でアラブ 民 兵 が 黒 人 系 住 民を3万 人 以 上 虐 殺し160 万 人 以 上の避 難 民が 発 生 。 2.2005年 の 注 目 点 ◆ 中東和平 パレスチ ナ 議 長 選 挙( 1月 9日 )で は 穏 健 派 のアッバ ス氏 の 当 選 が 確 実 。 ◆ イラク 憲 法 制 定 議 会 選 挙(1月30日 )、新 憲 法 起 草( 8月まで )、国 民 議 会 選 挙・新 政 府 成 立(12月 )のプロセスが 予 定 通り進 む か 注 目される。 ◆ イラン 大統領選挙(5月)は保守派のベラヤチ元外相と改革 派のムサビ元首相が有 力候 補。 ◆ サウジアラビア 初 の 地 方 議 会 選 挙( 2月 ∼ 4月 )の 動 向 に 注 目 。WTO加 盟 交 渉 の 進 捗 度 合 が 注 目 点。 3.主 要 機 関 による見 通し等 世界の原油埋蔵量 中東諸国の石油輸出金額 (10億ドル) 250 200 150 カタール サウジ UAE イラク クウェート イラン アメリカ 3% CIS 2% ロシア 6% アフリカ 7% その他 7% サウジアラビア 25% 2002年末 10,477億バーレル 100 50 0 1983 中南米 9% 1988 1993 ( 出 所 )OPEC Annual Report 2003 1998 2003 中東 (除くサウジアラビア) 41% ( 出 所 )BP2003 (2004年12月15日 池 毅 ) 22 住友商事経済動向2005.1 国内・海外経済指標 国内主要経済指標 生 産 動 向 設備・住宅投資 個 人 消 費 賃金・労働・企業倒産 景気 鉱工業生産 製 品 稼働率 機 械 建 設 公 共 新 設 全 国 勤労者 所定外 動向 2000年=100 在庫率 指 数 受 注 工 事 工 事 住 宅 百貨店 家計消費 労 働 指 数 (製造業) (民 需) 受 注 請 負 着 工 販売額 支 出 時間数 (民 間) 金 額 (年 率) 前年比 (実 質) 前年比 千 戸 % 前年比% % 指数 (一 致) 指 数 前年比 2000年=1002000年=100 (S A) % (S A) (S A) 前年比% 前年比% 前年比% 国 内 総 生 産 企 業 名 目 実質GDP 完 全 倒 産 GDP 成 長 率 失業率 件 数 金 額 % 件 兆 円 前期比 前期比 % 年率% (年度) 2001年度 17.8 90.9 -9.2 111.4 90.7 -12.6 -7.5 -7.8 1,173 -3.3 -1.3 -11.3 5.2 19,565 501.0 -1.1 − 2002年度 81.1 93.3 2.6 99.3 95.1 -3.7 -7.9 -7.2 1,146 -2.7 -0.4 10.6 5.4 18,587 497.2 0.8 − 2003年度 71.6 96.2 3.2 96.7 98.4 8.2 5.8 -13.7 1,174 -2.5 0.1 9.2 5.1 15,466 501.3 1.9 − 2001年 11.0 93.2 -6.5 110.4 92.5 -5.8 -10.6 -8.4 1,174 -3.8 -0.8 -7.5 5.0 19,164 505.8 0.2 − 2002年 70.8 92.1 -1.3 101.9 93.5 -12.0 -10.7 -8.1 1,151 -2.7 -0.2 3.1 5.4 19,087 497.9 -0.3 − 2003年 76.1 95.1 3.3 97.9 97.4 10.7 3.3 -12.4 1,160 -2.8 -1.2 10.4 5.3 16,255 497.5 1.3 − 2003年第4四半期 87.9 98.2 4.7 95.9 100.2 18.2 10.1 -16.9 1,215 -2.8 0.1 9.6 5.1 3,614 501.3 0.9 3.8 2004年第1四半期 71.2 98.7 5.0 93.7 100.1 1.8 1.4 -18.8 1,068 -0.9 3.2 10.9 4.9 3,669 507.0 1.7 6.8 2004年第2四半期 71.2 101.3 8.3 95.1 102.3 11.9 17.1 -10.4 1,207 -2.9 3.8 11.5 4.6 3,403 504.1 -0.1 -0.6 2004年第3四半期 54.6 100.6 6.5 97.0 102.3 3.8 16.1 -12.4 1,267 -3.4 0.9 8.2 4.8 3,310 504.0 0.1 0.2 2003年 11月 81.8 98.8 5.4 100.4 100.6 13.4 13.6 -23.0 1,181 -4.5 0.2 9.5 5.1 1,114 企業業績(経常利益) 12月 81.8 98.2 4.9 93.9 100.2 18.4 18.9 -14.1 1,210 -3.5 1.6 9.6 4.9 1,132 製造業 非製造業 1月 90.9 101.0 6.5 91.8 103.0 -3.0 1.0 -16.6 1,066 -0.2 3.4 10.3 5.0 1,181 前年比% 前年比% 2月 72.7 97.2 3.8 95.3 98.5 9.3 -5.2 -10.5 1,019 2.3 6.8 10.9 5.0 1,159 2001年度 -42.5 3月 50.0 97.8 4.5 94.0 98.9 0.2 4.3 -22.7 1,119 -4.1 -0.5 11.4 4.7 1,329 2002年度 32.8 -4.6 4月 50.0 101.2 8.7 95.0 102.0 16.9 27.4 -8.8 1,154 -0.8 7.2 11.7 4.7 1,236 2003年度 18.4 15.9 5月 72.7 102.0 8.4 96.9 103.3 8.8 -3.3 -23.2 1,187 -2.1 5.7 10.9 4.6 1,089 2001年 -28.0 -6.3 6月 90.9 100.7 7.7 93.4 101.7 10.4 27.0 -2.2 1,279 -5.7 -1.3 11.9 4.6 1,078 2002年 2.3 -2.4 7月 81.8 100.7 7.1 95.4 102.2 0.3 8.4 -20.6 1,278 -1.3 2.9 8.7 4.9 1,123 2003年 20.4 7.9 8月 45.5 100.8 8.4 97.5 102.6 5.4 16.2 -2.6 1,225 -5.2 -0.2 8.3 4.8 1,097 2003年 IV 2.4 29.4 9月 36.4 100.4 4.1 98.2 102.1 5.0 20.3 -11.4 1,299 -4.5 0.1 7.5 4.6 1,090 2004年 I 25.1 24.3 10月 10.0 99.1 1.6 96.9 102.1 -9.9 6.2 -22.4 1,274 -3.5 -0.1 4.5 4.7 1,124 II 37.8 31.8 − − − − − − − − − − − − − 1,064 III 35.6 39.3 (暦年) 2004年 11月 (注) ・在庫率指数は、在庫数量÷出荷数量 ・機械受注は船舶・電力を除く民需 ・企業倒産件数は、東京商工リサーチ調べ ・(SA)は季節調整値 物 価 ・ 商 品 市 況 金 融 ・ 為 替 国 際 収 支 ( I M F ベース ) 国内企業物価指数 日 経 原 油 長 期 マネー 日 経 2000年=100 2000年=100 商 品 価 格 金 利 サプライ 平 均 為 替 貿 易 レート 収 支 前年比 指数 % (出典)財務省、総務省、経済産業省他 ■問い合わせ先:㈱住友商事総合研究所 情報調査部 経済調査グループTel.03-5166-3180 消費者物価 指数 -1.3 価 格 (WTI 10年物 M2+CD 株 価 前年比 指 数 先物) 国 債 前年比 (225種) % 70年=100 $/B % % 円 貿易・ 経 常 資 本 サービス 収 支 収 支 収 支 円/$ 貿 易 (通 関 実 績) 外 貨 輸 出 輸 入 準備高 金 額 金 額 (期 末) 10億円・NSA 10億ドル 10億円 ・NSA 製 品 輸 出 輸 入 数 量 数 量 輸 入 指 数 指 数 比 率 前年比 前年比 % % % (年度) 2001年度 98.9 -1.0 97.1 -2.5 101.2 26.3 1.4 3.1 11,439 125.1 8,992 3,857 11,913 -8,440 401.5 48,593 41,509 59.2 -9.2 -4.4 2002年度 98.3 -0.6 95.5 -1.7 108.9 31.0 0.7 2.9 9,582 121.9 11,591 6,361 13,387 -5,049 496.2 52,727 43,067 58.6 10.6 5.5 2003年度 98.1 -0.2 95.0 -0.5 119.7 35.8 1.4 1.6 9,944 113.0 13,299 9,605 17,297 20,538 826.6 56,061 44,833 59.7 6.3 7.4 2001年 99.3 -0.7 97.7 -2.3 100.2 19.8 1.4 2.8 12,102 121.5 8,527 3,212 10,652 -6,173 402.0 48,979 42,416 59.0 -9.5 -1.9 2002年 98.4 -0.9 95.7 -2.1 105.5 31.2 0.9 3.3 10,120 125.3 11,733 6,469 14,140 -8,478 469.7 52,109 42,228 59.7 8.0 2.0 2003年 98.1 -0.3 94.9 -0.8 111.3 32.5 1.4 1.7 9,304 115.9 12,260 8,355 15,767 7,734 673.5 54,548 44,362 58.9 4.9 7.1 2003年第4四半期 98.0 -0.3 94.8 -0.4 111.3 32.5 1.4 1.5 10,406 108.9 3,725 2,491 3,933 3,301 673.5 14,406 11,224 60.9 7.3 7.1 2004年第1四半期 97.8 -0.1 95.3 0.1 119.7 35.8 1.4 1.7 10,989 107.2 3,555 2,759 5,069 11,426 826.6 14,485 11,460 59.8 13.1 9.0 2004年第2四半期 98.0 -0.3 95.8 1.0 122.9 37.1 1.8 1.9 11,509 109.7 3,743 2,612 4,542 -3,824 818.0 15,120 11,970 58.6 13.9 6.6 2004年第3四半期 98.1 -0.1 96.5 1.7 126.2 49.6 1.4 1.9 11,152 109.9 3,626 2,512 4,825 -3,844 831.0 15,554 12,615 58.0 11.6 6.6 2003年 11月 97.8 -0.5 94.8 -0.5 110.5 30.4 1.3 1.6 10,205 109.2 1,162 882 1,492 693 644.6 4,547 3,557 62.1 1.7 3.2 12月 97.9 -0.4 94.9 -0.2 111.3 32.5 1.4 1.5 10,296 107.9 1,298 877 1,197 1,682 673.5 4,958 3,836 58.6 12.9 9.2 1月 97.7 -0.3 95.1 0.0 113.6 33.1 1.3 1.6 10,893 106.5 665 311 1,079 5,652 741.2 4,274 3,774 59.3 13.1 5.7 2月 97.7 0.0 95.3 0.0 116.8 36.2 1.2 1.7 10,632 106.6 1,548 1,317 2,149 2,081 776.9 4,768 3,367 58.4 12.0 3.1 3月 97.9 -0.1 95.5 0.2 119.7 35.8 1.4 1.7 11,441 108.6 1,341 1,131 1,842 3,694 826.6 5,442 4,319 61.2 14.2 17.6 4月 97.9 -0.4 95.7 0.6 119.8 37.4 1.5 1.9 11,961 107.3 1,267 758 1,547 -2,197 815.0 5,107 4,030 57.8 13.2 10.2 5月 98.0 -0.5 95.7 0.9 122.8 39.9 1.5 2.0 11,038 112.4 1,136 875 1,712 -1,310 816.8 4,724 3,793 58.8 10.5 -0.3 6月 98.2 0.0 96.0 1.5 122.9 37.1 1.8 1.7 11,528 109.5 1,340 979 1,283 -316 818.0 5,289 4,146 59.1 17.9 10.0 7月 97.9 -0.1 96.4 1.6 123.5 43.8 1.9 1.8 11,389 109.4 1,383 923 1,633 -1,049 819.2 5,308 4,174 57.7 11.8 3.7 8月 98.0 -0.2 96.5 1.7 125.1 42.1 1.5 1.8 10,989 110.4 806 529 1,447 -1,983 828.0 4,783 4,210 57.0 11.0 13.1 (暦年) 2004年 9月 98.3 0.0 96.6 1.8 126.2 49.6 1.4 2.0 11,079 110.0 1,437 1,060 1,744 -812 831.0 5,463 4,231 59.4 11.9 3.7 10月 98.8 0.5 96.6 2.0 126.3 51.8 1.5 2.0 11,013 108.9 1,393 816 1,337 -655 837.9 5,472 4,317 58.7 5.2 0.6 11月 − − 96.7 2.0 127.0 49.1 1.4 2.1 10,973 104.9 − − − − 840.1 − − − − − (注) ・為替レートはインターバンク・直物中心・月中平均 ・日経商品価格指数(70年=100)は、月末値。四半期、年度はその平均値。 ・マネーサプライは平均残高 ・国際収支・通関実績は、季節未調整値(NSA値) ・原油価格は期近物の月末値 23 住友商事経済動向2005.1 海外主要経済指標 生 産 鉱工業生産(前年比%) 米 国 英 国 ドイツ 物 価 消費者物価指数(前年比%) フランス 日 本 米 国 英 国 ドイツ 雇 用 失 業 率(%) 日 本 フランス 米 国 英 国 ドイツ 世 界 の G D P 日 本 フランス 名目金額 実質成長率 (US10億ドル) (前年比%) 01年 02年 03年 1998年 5.1 1.0 3.9 5.2 -7.1 1.6 3.4 0.9 0.6 0.7 4.5 4.6 11.0 11.5 4.1 日 本 4,301.0 0.4 -0.3 2.4 1999年 4.4 1.2 1.4 2.3 4.2 2.2 1.6 0.6 0.5 -0.3 4.2 4.1 10.5 10.8 4.7 米 国 11,004.0 0.8 1.9 3.0 2000年 4.4 1.2 1.4 2.2 1.1 2.2 1.6 0.6 0.5 -0.7 4.2 4.1 10.5 10.8 4.7 ドイツ 2,403.2 0.8 0.1 -0.1 03年 2001年 4.4 1.9 4.4 4.2 -6.5 3.4 2.9 1.5 1.7 -0.7 4.0 3.6 9.6 9.5 5.0 イギリス 1,798.6 2.3 1.8 2.2 2002年 -3.4 -1.6 -0.8 1.1 -1.3 2.8 1.8 2.0 1.6 -0.9 4.8 3.2 9.4 8.7 5.4 フランス 1,746.7 2.1 1.1 0.5 2003年 -0.6 -2.5 -1.3 -1.5 3.3 1.6 1.6 1.4 1.9 -0.3 5.8 3.1 9.8 9.0 5.3 イタリア 1,468.3 1.7 0.4 0.4 2003年第4四半期 1.5 0.5 1.6 1.3 4.7 1.9 2.7 1.2 2.2 -0.3 5.9 2.9 10.5 9.9 5.1 カナダ 866.9 1.8 3.4 2.0 2004年第1四半期 2.9 0.0 2.9 0.6 5.0 1.8 2.6 1.0 1.8 -0.1 5.6 2.9 10.3 9.8 4.9 中 国 1,409.9 7.5 8.3 9.3 2004年第2四半期 5.2 1.3 4.2 2.7 8.3 2.9 2.8 1.8 2.4 -0.3 5.6 2.8 10.5 9.8 4.6 韓 国 605.0 3.8 7.0 3.1 2004年第3四半期 5.0 -0.4 3.2 1.9 6.5 2.7 3.1 1.9 2.3 -0.1 5.4 2.7 10.6 9.9 4.8 台 湾 286.1 -2.2 3.5 3.3 2003年11月 1.5 0.2 -0.8 0.7 5.4 1.8 2.5 1.3 2.3 -0.5 5.9 2.9 10.5 9.9 5.1 香 港 158.5 0.5 2.3 3.3 2003年12月 2.3 -0.2 5.0 1.4 4.9 1.9 2.8 1.1 2.2 -0.4 5.7 2.9 10.5 9.9 4.9 シンガポール 91.3 -1.9 2.2 1.1 2004年1月 2.3 0.4 -1.4 -0.3 6.5 1.9 2.6 1.2 2.0 -0.3 5.6 2.9 10.2 9.9 5.0 タ イ 143.2 2.1 5.4 6.8 2004年2月 2.9 -0.7 1.3 0.7 3.8 1.7 2.5 0.9 1.8 0.0 5.6 2.9 10.3 9.8 5.0 インドネシア 187.7 3.8 4.3 4.5 2004年3月 3.5 0.2 8.4 1.5 4.5 1.7 2.6 1.1 1.7 -0.1 5.7 2.8 10.4 9.8 4.7 マレーシア 103.2 0.3 4.1 5.3 2004年4月 4.7 1.3 2.1 0.9 8.7 2.3 2.5 1.6 2.1 -0.4 5.6 2.8 10.5 9.8 4.7 フィリピン 80.4 3.0 3.1 4.7 2004年5月 5.6 1.5 0.4 3.6 8.4 3.1 2.8 2.0 2.6 -0.5 5.6 2.8 10.5 9.8 4.6 ベトナム 39.0 6.9 7.0 7.2 2004年6月 5.4 0.9 10.3 3.8 7.7 3.3 3.0 1.7 2.4 0.0 5.6 2.7 10.5 9.9 4.6 インド 591.5 5.8 4.0 8.2 2004年7月 5.3 -0.1 -1.1 2.4 7.1 3.0 3.0 1.8 2.3 -0.1 5.5 2.7 10.6 9.8 4.9 メキシコ 626.1 -0.1 0.7 1.3 -0.2 2004年8月 5.2 -0.3 7.6 0.4 8.4 2.7 3.2 2.0 2.4 -0.2 5.4 2.7 10.6 9.9 4.8 ブラジル 492.3 1.3 1.9 2004年9月 4.6 -0.9 3.7 2.9 4.1 2.5 3.1 1.8 2.1 0.0 5.4 2.7 10.7 9.9 4.6 チ リ 72.1 3.1 2.1 3.3 2004年10月 4.9 -1.7 -1.1 1.4 1.6 3.2 3.3 2.0 2.1 0.5 5.5 2.7 10.7 9.9 4.7 アルゼンチン 129.7 -4.4 -10.9 8.7 2004年11月 4.2 - - - − - 3.4 1.8 2.0 − 5.4 2.7 10.8 - − ロシア 433.5 5.1 4.7 7.3 (注) (出典)IMF、経済産業省、各国統計他 ・米失業率は軍人を除くベース ■問い合わせ先:㈱住友商事総合研究所 情報調査部 経済調査グループTel.03-5166-3180 ・英失業率は学校新卒者を除く 為替相場 対ドルレート(平均相場) 公 定 歩 合(%、期末値) 米 国 英 国 EU 韓 国 台 湾 英 国 日 本 EU 貿 易 収 支(10億ドル) 日 本 米 国 英 国 ドイツ フランス 日 本 韓 国 中 国 ユーロ ポンド ユーロ ウォン NTドル 円 1998年 0.60 0.89 1,401.0 33.5 130.9 4.75 6.25 − 0.50 1998年 -229.8 -36.4 72.9 23.5 107.0 39.0 43.5 1999年 0.62 0.95 1,188.6 32.3 113.9 5.50 5.50 3.00 0.50 1999年 -328.8 -44.2 68.6 22.1 107.7 23.9 29.2 2000年 0.62 0.95 1,188.6 32.3 113.9 6.50 6.00 4.75 0.50 2000年 -436.1 -46.0 54.2 -3.9 99.6 11.8 24.1 2001年 0.66 1.09 1,130.9 31.2 107.8 1.75 4.00 3.25 0.10 2001年 -411.9 -47.9 85.3 2.3 54.4 9.3 22.6 2002年 0.69 1.12 1,291.2 33.8 121.5 1.25 4.00 2.75 0.10 2002年 -468.3 -51.3 119.1 9.4 79.3 10.3 30.4 2003年 0.67 1.06 1,251.4 34.6 125.3 1.00 3.75 2.00 0.10 2003年 -532.4 15.0 25.5 2003年第4四半期 0.59 0.83 1,181.6 34.0 108.9 1.00 3.75 2.00 0.10 -76.0 147.3 4.4 87.9 外 貨 準 備 高(10億ドル、期末値) 2004年第1四半期 0.54 0.81 1,171.8 33.3 107.2 1.00 4.00 2.00 0.10 2004年第2四半期 0.55 0.83 1,162.4 33.3 109.7 1.25 4.50 2.00 0.10 2004年第3四半期 0.55 0.82 1,154.7 33.9 109.9 1.75 4.75 2.00 0.10 2001年 37.3 51.3 31.7 401.6 102.8 122.2 212.2 2003年11月 0.59 0.83 1,186.0 34.0 109.2 1.00 3.75 2.00 0.10 2002年 39.4 51.2 28.3 469.7 121.4 161.7 286.4 2003年 41.9 50.7 155.4 206.6 403.3 英 国 ドイツ フランス 台 湾 中 国 0.57 0.79 1,191.9 34.0 107.9 | | | | 2004年1月 0.55 0.80 1,183.1 33.6 106.5 | ↓ | | 2004年2月 0.54 0.80 1,166.3 33.2 106.6 | 4.00 | | 2004年3月 0.55 0.81 1,166.0 33.2 108.6 | | | | 2001年 75.8 33.0 30.5 27.2 14.5 47.6 35.7 2004年4月 0.55 0.83 1,152.2 33.0 107.3 | ↓ | | 2002年 82.3 38.9 34.2 31.0 16.4 66.7 37.7 2004年5月 0.56 0.82 1,176.5 33.4 112.4 ↓ 4.25 | | 2003年 91.7 49.1 2004年6月 0.55 0.82 1,158.6 33.5 109.5 1.25 4.50 | | 96.3 42.1 44.5 35.0 16.3 実 質 経 済 成 長 率(前期比年率%) 2004年7月 0.54 0.83 1,158.2 33.8 109.4 ↓ ↓ | | 2004年8月 0.55 0.82 1,157.6 34.0 110.4 1.50 4.75 | | 米国 マレー シア タイ 663.3 韓 国 2003年12月 シンガ ポール 30.2 日 本 インド ネシア フィリ ピン インド 英国 ドイツ フランス 韓国 台湾 (前年比) (前年比) (前年比) (前年比) (前年比) ブラジル 日本 2004年9月 0.56 0.81 1,148.3 33.9 110.0 1.75 | | | 2002年 1.9 1.8 0.1 1.1 7.0 3.9 -0.3 2004年10月 0.55 0.79 1,141.7 33.8 108.9 2.00 | | | 2003年 3.0 2.2 -0.1 0.6 3.1 3.3 1.3 2004年11月 0.54 0.75 1,086.7 32.7 104.9 ↓ ↓ ↓ ↓ 4.2 4.5 3.3 3.9 4.2 2.7 3.6 1.5 1.2 1.7 1.7 0.4 2.1 3.2 2.8 - 11.3 3.0 2.2 - 5.7 6.7 7.9 5.3 3.8 6.8 -0.6 0.2 (注) ・為替レートは、日本は東京インターバンク、他はNY市場相場。ユーロエリアは期末値。 ・公定歩合は各期末値、米はFF金利、英は市場貸出金利、ユーロエリアはECBの主要リファイナンシング・オペレート ・米・英・独・仏・日の経済成長率は前期比年率、韓国・台湾は前年同期比 2003 2004 IV I II III (2004年12月16日 斉 藤 陽 子 ) 24 2004年の内外10大ニュース 国 内 海 外 陸 上 自 衛 隊 本 隊 、イラク入り( 2月 ) 核 拡 散 問 題 、北 朝 鮮・イラン などで 懸 念 高まる 米 国 産 牛 肉 輸 入 禁 止 、牛 丼 販 売 中 止( 2月 ) ロシア、プ ー チン 大 統 領 再 選 、中 央 集 権 強 化 へ (3月 ) 小 泉 首 相 再 訪 朝 、拉 致 被 害 者 家 族 帰 国( 5月 ) EU、25カ国 に 拡 大( 5月 ) 参 院 選 民 主 党 躍 進( 7月 )、第 2次 小 泉 改 造 内 閣 発 足( 9月 ) イラクに 主 権 委 譲( 6月 ) 三 菱 東 京・UFJ統 合 発 表 、住 友 信 託 提 訴(7月 ) 中 国 、胡 錦 濤 国 家 主 席 が 全 権 掌 握( 9月 ) 天災相次ぐ、猛暑(8月)、最多の台風上陸、新潟県中越地震(10月) NY原 油 、史 上 最 高 値を 更 新( 10月 ) アテネ五 輪 、メダ ルラッシュ、デジタル 家 電 販 売に追い 風( 8月 ) 米 国 、ブッシュ大 統 領 再 選( 11月 ) 「 冬 のソナタ」など 韓 流ブ ー ム( 8月 ) 京 都 議 定 書 、ロシア批 准 、05年 2月 発 効 へ( 11月 ) プロ野球界、ストなどで大揺れ(9月)、50年ぶり新球団誕生(11月) アラファトPLO議 長 死 去( 11月 ) ユ ーロ、対 米ドル で 最 高 値 更 新( 12月 ) 20年 ぶり新 札 発 行( 11月 ) 2005年1月∼12月のスケジュール 1月 1日 1月 9日 1月 20日 1月 21日 1月 26日 ∼ 30日 1月 30日 下旬 2月 1日 ∼ 2日 2月 9日 2月 13日 2月 16日 2月 17日 3月 25日 4月 1日 4月 5月 7月 6日 ∼ 8日 9月 10月 1日 10月 11月 18日 ∼ 19日 11月 12月 13日 ∼ 18日 12月 14日 12月 31日 ○トルコ、デノミ実 施 ○EU排 出 権 取 引 スキ ー ム(ETS)開 始 ○ パレスチ ナ 自 治 政 府 議 長 選 挙 ○ 米 国 大 統 領 就 任 式(ワシントン ) ○ 通 常 国 会 召 集( 予 定 ) ○ 世 界 経 済フォーラム( スイス・ダ ボス) ○ イラク暫 定 国 民 会 議 選 挙 ○米大統領一般教書演説 ○ 米 国FOMC ○ 春 節 元 旦( 中 国 ) ○タイ議 会 選 挙 ○京都議定書発効 ○中部国際空港開港 ○ 愛 知 万 博 開 幕( ∼ 9月 25日 ) ○ ペ イオフ全 面 解 禁 ○ 個 人 情 報 保 護 関 連5法 施 行 ○ 日 本・メキシコFTA発 効 ○アフガ ニ スタン 議 会 選 挙 ○ 英 国 総 選 挙( 予 定 ) ○ イラン 大 統 領 選 挙 ○G8サミット( 英・スコットランド) ○ 国 連 総 会( ニューヨーク) ○道路公団民営化会社発足 ○ ポ ーランド大 統 領 選 ○APEC首 脳 会 議( 韓 国・釜 山 ) ○ 東アジア・サミット(クアラルンプ ー ル ) ○ WTO閣 僚 会 議( 香 港 ) ○ イラク自 衛 隊 派 遣 延 長 期 限 切 れ ○ イラク新 政 府 樹 立 期 限
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