第25回 新美南吉童話賞 生誕100年記念 「幻の童話」 部門 新美南吉の日記やノートには、童話の構想や題材になりそうな出来事のメモがたくさん残されています。 しかし、29歳で亡くなってしまったこともあり、その多くは作品になりませんでした。生誕100年の今年、 そうした南吉のメモを基にあなたが童話を書いてみませんか。 大 賞 1編 ……………………………………賞金20万円 優秀賞 (一般・小中学生) 各1編 ………………賞金3万円 対象……小学4年生∼大人 枚数……400字詰原稿用紙5∼7枚 ・下記のメモの中から1つ選んで、それを基にオリジナルの作品を書いてください。基本的な構成や核と なる出来事がメモに基づいていれば、登場人物の性別・年齢・立場や出来事の細かな部分などは変更して も構いません。 ・応募票にどのメモを基にしたか番号を記入してください。 ・通常部門と「幻の童話」部門のそれぞれに別作品を応募・受賞することもできます。 ・ 「幻の童話」部門への応募作品が特に優秀な場合、童話賞全体の最優秀賞に選ばれることもあります。 1 こがね虫は金持ちだ、と子供が歌ってい 3 る。その歌※をきいてびっくりしたこがね虫 僕は終電車のあとで青い火をと (昭17.6.11) を書こうと思っていた。それにある のこどもの話。 (童話) ※野口雨情詞の童謡「黄金虫」 2 よく笑う少女が学芸会でよく笑う人間の 役をふられそれ以来笑うことをやめてし まった話。 (昭16.11.8) もして真夜に走る幽霊電車のこと 夜酒に酔った男が知らずに乗って しまうのである。 (昭16.12.12) ※当時、知多鉄道(現名鉄河和線)の終電車に 女の幽霊が出るという噂があり、それを基 に南吉が記したメモです。 日記のメモについて ・①③『校定新美南吉全集』第12巻(大日本図書)所収「昭和十六・十七年ノート」より ・②『校定新美南吉全集』第11巻(大日本図書)所収「見聞録」より ・表記によみづらい点もありますが原文を尊重しました。
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