“おいしさ”にとことんこだわった農業 いちごの里吉見町で代々「吉見いちご」をはじめ、たくさんの農産物を栽培 している元気な農園です。 横田農園が、農産物を作るにあたって何よりもこだわっているのが”おいし い農産物を作ること” 吉見町の肥沃な粘土質の土壌に、秘伝のぼかし肥をたっぷり混ぜて作ると、 とても味が濃くておいしさがぎゅっとつまった農産物ができます。 スーパーの野菜と違って形の不揃いはありますが、それが農産物本来の 姿です。 見た目の美しさや形よりも、たべて「おいしい!!」と感動していただける農 産物を作ること。このことをモットーに、横田農園はこれからも改善を重ねて いきます。 会社概要 名 称 株式会社 横田農園 園 主 横田 進(よこた すすむ) 所在地 埼玉県比企郡吉見町大字下銀谷424 連絡先 TEL:0493-54-1278 設 立 平成28年6月27日 主要作物 FAX:0493-54-1478 いちご・水稲・トマト・野菜 水稲 7ha いちご栽培施設面積 50a 経営規模 いちご栽培施設(貸出)面積 30a いちご苗栽培施設面積 野菜・トマト栽培面積 30a 育苗本数 5万本 25a ※栽培面積は現在も拡大中 従業員 事業内容 資本金 男性 5人 女性 6人 (うち、パートタイム 4人) 農産物栽培、農作業受託、いちご苗及び農産物の販売(直売所/ネットショップ) 300万 年 商 沿 革 5,000 平成19年 農業経営開始(認定農業者登録) 平成20年 雇用労働力への切り替え 平成21年 埼玉県地域指導農家(指導農業 士)として認定 2,500 平成24年 鶴ヶ島直売所開設 2,000 平成25年 トマト促成栽培に挑戦 平成26年 ネットショップオープン 平成28年 法人化 4,500 4,000 年商(万円) 3,500 3,000 1,500 1,000 500 0 19 20 21 22 23 年度 24 25 26 27 2 園主紹介 農業なんて嫌いだ~と、興味のあった電気業界に就職しました。 小学生の頃から朝は、草刈り(ヤギの朝ご飯)をしてから学校へ行き、帰っ てくると、妹や弟の子守か、いちごの出荷箱作り......そんな毎日でし た。少し熱があって学校を休むと午後には農作業のお手伝いでした。当然、 農業は嫌いになりました。 電気業界では、エンジニアとして電気製品の修理、電子回路の設計等に従 事し、また、東南アジア等への海外赴任、役員として会社経営に参加するな ど、本当に様々な経験を積むことができました。 しかし、祖父、祖母、父、母4人の介護が必要になり、介護をしながらエン ジニアの仕事を続けることが難しくなったことから、実家の農業を継ぐことを決心し、介護のかたわら小さく農業 を始めました。 農業も自分の仕事として取り組んでみると結構面白く、農業も製造業と同じ、モノづくりなのだと気づきました。 そして、エンジニアとして培った修理、設計の経験、人材指導そして会社経営の経験、これらすべての考え方 や技術が農業に生かせることに気づきました。 これらが今の横田農園を作り上げてきました。農業は本当に大変なこともたくさんありますが、どんな難しい課 題にぶつかっても「なんとかなるさ!」の前向き姿勢で乗り越えてきました。これからも夢ある農業を楽しみなが ら続けていきたいと思います。 実践!小さな農業経営 当園は、取引企業とのより深い信頼関係の構築等を目的として、平成28年に株式会社化しました。しかし、 当園は“株式会社”の名称から想像するような、広大な土地を大型機械で大胆に耕していくような大規模農園 はなく、かといって家族経営の零細農家でもない、敢えて言うならば中規模の農業法人です。 大規模農園のような収量はありませんが、大規模ではないゆえに、管理の行き届いた丁寧な栽培、そしてス タッフの十分な教育、指導を行うことができ、それゆえ“おいしさ”にとことんこだわった農業ができるのです。 収量ではなく“おいしさ”にこだわった農業は、当然一つ一つの農産物にかかってくるコストも高くなります。こ のため、市場を通した販売ではなく、個人のお客様や企業との直接取引を主体とした販売を行っています。 脱サラした園主が、実家の横田農園を継承したのが平成19年。 そこから毎年年商を伸ばし(2ページ参 照)、平成23年には埼玉県地域指導農家(指導農業士)に認定され、平成28年には株式会社化するなど、着 実な歩みを続けています。 3 事業内容 ◆ いちご苗の育成 いちごの栽培 栽培施設面積 50a 栽培施設(貸出)面積 30a いちご苗栽培施設面積 30a (品種:とちおとめ やよいひめ) 育苗本数 5万本 4~8月 いちご苗を育成します。 いちごは苗のよしあしで収量の8割が決まること から、丁寧な管理を行います。特に8月は暑さによ り病気にかかりやすい時期でもあるので、病気の 発生には細心の注意を払います。 7~8月 堆肥を畑に入れて、畝を作ります。 体力のいる作業なので、男性スタッフが中心に なって行います。 ここで投入する“秘伝のぼかし肥”が、味が濃くて おいしいいちごの秘訣です。 8~10月 いちご苗を畑に植えつけます。 腰に負担のかかる大変な作業ですが、吉見町の 土があっての美味しい吉見いちごです。スタッフみ んなで力を合わせてがんばります。 10~11月 ハウスにビニールを張り、畝にマルチをかけま す。 11~12月 脇芽と不要な葉を取り除きます。 12~4月 いちごを収穫してパック詰めします。完熟いちご のため丁寧に扱います。その後、直売所、スー パー等へ配達します。 4 ◆ 水稲栽培 水稲栽培面積 (品種:コシヒカリ、彩のかがやき) 7ha 田植え 播種 ◆ 野菜、その他農産物の栽培 野菜栽培面積 見回り 稲刈り (トマト、胡麻、スイカ、トウモロコシなどさまざまな農産物を栽培) 25a 朝採り野菜を出荷 芋ほり 野菜セットの販売 トウモロコシの定植 ◆ 農産物、いちご苗の販売 横田農園が運営する直売所、“鶴ヶ島直売所(埼玉県鶴ヶ島市上広谷173)”において、いちごをはじめ、当園で 栽培した農産物、その他近隣農家等で栽培された農産物を販売しています。 また、横田農園のおいしい農産物を少しでもたくさんの人に知っていただくため、イベントなどにも積極的に出店 しています。 平成26年からはネットショップも立ちあげ、お米やいちごなどの農産物、そしていちご苗の販売を行っています。 鶴ヶ島直売所店内 鶴ヶ島の夏祭りに出店 イベントへの出店 鶴ヶ島直売所 ◆ 近隣農家の農作業の受託 高齢化が進む近隣の農家を助けるため、要請に応じてスタッフを派遣しています。 5 人材育成 当園では、横田農園だけでなく、日本の農業の発展を目的として、農 業の人材育成に積極的に取り組んでいます。 このため、若いスタッフを積極的に採用し、栽培技術、販売方法、経営 ノウハウを伝承するとともに、責任ある仕事を任せることで、将来の農 業を担っていく人材となるよう指導しています。 当園で研修後、独立して新規就農したスタッフに対しては、独立後も 必要に応じて技術面、経営面等でサポートするなど、お互いに協力し成 長しあえる関係づくりに励んでいます。 採用1年目で稲刈りに挑戦 栽培だけではなく、販売方法について もしっかり勉強 園主とスタッフ 当園独立後、山梨で桃農家を経営している成 松夫妻(ナリズファーム)。販路が安定するま で販売をお手伝い また、優れた人材を育成していくためには、働きやすい環境を整備することが欠かせません。当園では、各スタッ フの事情を十分に考慮して、フルタイムでの勤務以外にも、平日のみ・休日のみ・1日2時間・週休3日など、いろ いろな働き方を受け入れています。 さらに、子育て、介護等を応援するため、子連れでも勤務可能な環境づくりや、休みの取りやすい職場環境づくり に励んでいます。 学校が休みの日には、お母さんと 一緒に出勤。お手伝いもします。 週休3日、1日数時間勤務など、さ まざまな働き方のスタッフがいます 関連農家 横田農園では、近隣の農家をはじめ、多くの農家と栽培、販売においてお互いに協力しています。 ナリズファーム 山梨県の桃農家。当園の元スタッフが結婚後独立して設立。新規就農のため、販路が 安定するまで当園も販売を協力。 山本農園 愛媛県のみかん農家。とてもおいしい河内晩柑というみかんを栽培。当園直営の鶴ヶ島 直売所で販売。 伊原農園 山梨県のぶどう農家。高齢ながらシャインマスカットをはじめとする非常においしいぶど うを栽培。鶴ヶ島直売所で販売。 矢島農園 吉見町の農家。ぶどうの販売を当園が協力。 たみちゃん農園 吉見町の農家。野菜の販売を当園が協力。 小林農園 吉見町の農家。いちごの栽培において協力。 田中農園 吉見町の農家。農業機械を共同利用。 竹井農園 吉見町の農家。園主が介護状態のため、作業を応援。 6 株式会社 横田農園 住所 355-0116 埼玉県比企郡吉見町 大字下銀谷424 電話番号 0493-54-1278 Email [email protected] (横田農園直営) 鶴ヶ島直売所 住所 355-0116 埼玉県鶴ヶ島市上広 谷173 電話番号 0493-54-1278 Email [email protected] 7
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