夜間の交通事故防止 ■ 夜間特有の危険 1 注意力の低下 もともと人間は「昼型」の動物、夜になると心身機能が低下し、注意力も低下します。 2 昼間感覚 暗くてよく見えていないのに、「見えているつもり」で昼間と同じ感覚で運転をしが ちです。 3 ヘッドライトの限界 車のライトの照射距離は、「上向き」で前方約 100 メートルまで、「下向き」で前方 約 40 メートルまでが限界。左右の照射範囲も思いのほか狭く、照射範囲外の暗がりの 危険は見落としやすくなります。 4 立体感が乏しい視界 暗闇によって、視界の連続性が断たれ、立体感が乏しくなるため、状況の判断を誤る 危険があります。 5 光によるげん惑 車のライトや様々な照明の光がドライバーの目を惑わし、危険の見落としや発見の遅 れを招きます。 ■ 夜間の多発事故 ○ 「歩行者・自転車」の死亡事故 発見遅れによる横断中の歩行者や無灯火自転車との事故が多発。 ○ 四輪自動車やバイクの「単独」死亡事故 居眠りやスピードオーバーによるガードレールや電柱、標識などへの衝突事故が多発。 ○ 四輪自動車同士の「追突」事故 わき見などによる停止中の前車への追突が多発。 ○ 四輪自動車とバイクとの衝突事故 安全不確認による出会い頭の衝突事故や右・左折時の事故が多発。 ■ 夜間運転時の注意事項 ○ ライト上向きの原則、こまめなライトの切り替えをしましょう。 前車に接近して追従するときや対向車が接近したとき以外は、ライトを「上向き」で 走行しましょう。 「下向き」ライトでは、道路左側の歩行者や自転車は、約 30 メートル 以内に近づかないと発見できません。 特に、住宅地域などの生活道路では、ライトの照射距離をしっかりと意識し、その距 離内で安全に停止できる速度で走行しましょう。 ○ 夜間は横断者が見えないことがあります。 コンビニ店などの明るい照明の店舗の近く では、照明に目がくらみ、付近の暗がりを横 断する歩行者や自転車を見落とす危険があり ます。 速度を落とし、暗がりに目をこらすことが 大切です。 ○ 蒸発現象が起きることを知っておきましょう。 対向車と自車のライトが交錯すると、 道路中央付近の横断歩行者が突然見え なくなる危険があります。特に、雨の夜 は、注意が必要です。
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