夜間の運転

パートナーニュース 2010 年 1 月号より
前回の﹁路面凍結﹂はお役に立てたでしょうか
警察庁統計によりますと、昼夜別交通事故発生件数が、昼間約 %・夜間約 %と
昼間の方が夜間に比べ交通事故発生件数は多いのですが、死亡事故件数だと、昼間
約 %・夜間約 %と、なんと交通事故で死亡する人の割合は、夜間の方が大幅に
多いという事が言われています。なぜ夜間の自動車事故は死亡事故につながりやす
のでしょうか?﹁速度超過﹂・﹁夜間の視界﹂があります。
速度超過
夜間は昼間にくらべ交通量が少なく、渋滞なども解消されている場合が多いので、
速度超過しやすい。特に時間が遅くなれば遅くなるほど交通量が減ります。速度超
過の状態で事故を起こせば、重大事故、死亡事故になりやすい。
夜間の視界
夜間は昼間に比べ視界が悪く、夜間の運転で見える距離はヘッドライトを点灯して
いても、昼間よりはるかに短くなっています。︵下向き約 m、上向約100m︶
このため歩行者や自転車などの発見が遅れます。
ある警察署の調べでは、事故発生時、ほぼ全ての車両がライトを下向きにして走っ
ていたことがわかったそうです。
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︽ライト上向きと昼間点灯運転について︾
皆さんは夜間走行する場合にライトはどうされていますか?
常に対向車が来る状況ばかりではなく、前方に明かりも無い状態もよくあることか
と思います
実は、ライトが下向きだと上向きの4割しか視界が確保できない状態になります
すなわち、下向き状態で走行していると m以内になってようやく光が物体に当た
るわけですから前述に有りましたように速度が出ていると、当然ながら気づくのが
直前になりますよね
そこで、﹃ライトは通常時上向きにする︵市街地でしか運転しない場合等は別︶﹄⋮
一見﹁対向車のことを考えたら下向きが常識では?﹂と仰る方も多いかもしれませ
んが、これによって危険を早めに察知することができ、運転に余裕が生まれます。
さらに他の車両や歩行者に自身の存在を早めに気付かせるという効果もあります。
また、漫然運転が防止されます。
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※それではご安全に!
万が一事故が発生した場合は﹁担当営業﹂まで、
まずご連絡を!
上向き
下向き
約 40m
約 100m
このように、安全な視界を確保する運転をするためにも﹁ライト上
向き運転﹂﹁昼間点灯﹂は十分参考にしていただけると思います。
危険ケース
①夜間の右左折時などのときにライトに照らされない場所から︵ヘッドライトの
死角部分︶急に歩行者や自転車が出てきた場合などは、直前になってようやく気
が付くケースが多く、ノーブレーキで事故を起こす可能性もあります。
②自車と対向車のヘッドライトで道路の中央付近の歩行者が見えなくなることが
ある︵蒸発現象︶。
③夜間の運転では、目が暗さになれた状態になっており、室内灯を使うと、
今まで暗さになれていた視力が、急に弱くなりますので、車内では不要な
明かりを使わないようにする。
④酔っている歩行者や酔ったまま自転車に乗っている人などはライ
トに気づかず、運転者からも行動が読めないため、出来れば近寄ら
ないで済むように、ま た は 喚 起 を 促 し て 存 在 を 認 知 さ せ る な ど 、
と にかく注意を促すことが必要でしょう。
︽昼間点灯について︾
様々な機関でヘッドライトを暗くなってからではなく昼間からも付け
ようという動きや運動が行われています。
昼間点灯することによって、次のような効果が期待できます。
①相手から早く認知されることにより、危険回避に繋がる。
②雨や曇り、また雪の日などに視認しやすくなる。
③カーブミラーを通して、相手車両から早く認知される。
④積雪時の白色系車両などは特に目立つ効果がある。
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