接続期カリキュラムとは

姶良市の幼保小連携の基本的な考え方
◎ 姶良市の幼保小連携についてのイメージ図
◆全体イメージ
小学校
錦江幼
ブロック
小の取組
建昌幼
ブロック
小の取組
大楠ちびっ子
園ブロック
小の取組
取組の重点
取組の 取組の 取組の
「姶良市接続期カリキュラム」
重点
重点
取組の重点
重点
取組の
加治木幼ブロック
スタートカリキュラム
スタートカリキュラム
スタートカリキュラム
改善
帖佐幼
ブロック
小の取組
具体化
幼・保
重点
具体化
改善
アプローチカリキュラム
各園・所の取組
アプローチカリキュラム
園・所の取組
D幼稚園
園・所の取組
園・所の取組
「姶良市接続期カリキュラム」をどのように活用するか
接 続 期 カ リ キ ラム
接 続期 カ リ キ ラ ム
B小学校
園・所の取組
① アプローチカリキュラムの作成・見直しのための資料として
G小学校
A幼稚園
C小学校
F保育園
どの幼稚園等から来ても楽しく学ぶことができるように
どの小学校に行っても安心して学ぶことができるように
小学校
◆幼保小連携推進スケジュールのイメージ
4月
7月
スタートカリキュラム
10 月
3月
次年度に向けた改善
幼 ・保
10 月 幼保小連携研修会②
・次年度の取組について
6 月 幼保小連携研修会①
・スタートカリキュラムの成果と課題
・アプローチカリキュラム
の確認
今年度の取組に向けた改善の方向性
12 月
次年度に向けた改善の方向性
○
ブロックを中心とした連携した取組(年間)
アプローチカリキュラム
工夫・改善
◎ 幼・保・小が協働で育てる「姶良市の子ども」
なめらかな接続
【小学校教育】
各教科等における
学習指導
連 携
双方の教育に対する相互理解
アプローチカリキュラム
アプローチカリキュラムとは、幼稚園・保育所での子どもたちの育ちや学びを小学
校につなぐために作成するカリキュラムです。
アプローチカリキュラムを作成したり、見直したりする際、幼児期の生活や経験が
小学校でどのような生活や学びにつながっているのかを見通すための資料として活
用してください。
② スタートカリキュラムの作成・見直しのための資料として
スタートカリキュラムとは、小学校に入学した子どもたちがスムーズに小学校の生
活や学びに適応できるように作成する 1 年生入学当初のカリキュラムです。
スタートカリキュラムを作成したり,見直したりする際、幼児期のどのような経験
が、小学校の生活や学びの土台となっているかを確かめるために、また具体的な指導
計画を立てるための資料として活用してください。
③ 幼・保・小の教職員の連携の資料として
「姶良市接続期カリキュラム」の目指すもの
【幼児期教育】
主体的な遊びを中心
とした総合的な指導
接続期カリキュラムとは
「接続期カリキュラム」とは、幼児期の教育から小学校教育への円滑な接続を図るた
めのものであり、接続期の教育内容のつながりをまとめたものです。
幼児期は「学びの芽生え(無自覚的な学び)の時期」、児童期は「自覚的な学びの時
期」であり、幼児期の教育と小学校教育では、学び方に違いがあります。その接続を円
滑にするためには、幼児教育・小学校教育において、それぞれどのような取組がなされ
ており、それぞれがどう関連しているのかを指導者(教師、保育者)が認識し、意図的
に子どもたちにかかわることができるようにすることが必要です。
この資料は、そのための基礎的資料として作成しました。
スタートカリキュラム
◎ 幼稚園や保育所におけ
る学びのスタイルから小
学校における学びのスタ
イルへのなめらかな移行
◎ 幼稚園や保育所におけ
る5領域の指導内容と小
学校教育における各教科
等の指導内容との関連を
踏まえた行事や活動の内
容の吟味
◎ 子どもの実態を踏まえ
た指導の在り方について
の共通理解
幼・保・小の教職員の合同研修会等において、互いの教育・保育の内容や子どもた
ちの学び方を理解したり、スタートカリキュラムやアプローチカリキュラムの工夫に
ついて意見交換・情報交換したりする際の資料として「姶良市接続期カリキュラム」
を活用してください。
また、幼稚園・保育所、小学校で、子どもたちの生活や学びを見取るための資料と
して活用してください。
④ 保護者への説明資料として
姶良市では平成 25 年に「姶良市子育て基本条例」を施行しました。その中におい
て「家庭は子育ての第一義的役割を有する。」と述べられています。つまり、保護者
のかかわりと幼・保・小でのかかわりが同じ方向を向いていることが、子どもの成長
につながります。幼・保・小での取組を保護者へ説明したり、理解してもらったりす
るための資料として活用してください。
姶良市接続期カリキュラム ~幼保小の学びをつなげよう~
学びの自立
生活上の自立
精神的な自立
学習の基礎となる興味や関心、意欲、能力など 環境の変化などに適応する力や身辺自立・生活 様々な人とかかわりながら自己を発揮し、共に
を発揮する力
習慣に関する力
生活を作り出す力
興味・関心・意欲 態度 創意・工夫 など
基本的な生活習慣 整理整頓 食事 など
規範意識 友達や担任との関係づくり など
小 学 校
基本的な学習の流れを意識して学習に取り組むことができるようにする。
就寝・起床時刻等を守り、生活リズムを整えさせる。(保護者に)
自分の考えを自分の言葉で相手に伝わるように発表したり、友達
の発表を聞いたりすることの大切さやよさを感じさせる。
合科的な授業やモジュール式による授業を組み入れ、段階的に小学
校生活のリズムを身に付けさせる。
読み聞かせ等を通して、音読や読書への興味・関心を高められるようにする。
時計を意識して行動することを習慣付け、時間(時刻)を基準とし
た小学校生活のリズムを身に付けることができるようにする。
の
正しい鉛筆の持ち方で文字等を書くこ
とができるようにさせる。
取 組
教科書やノートの置き方など基本的な
学習態度を身に付けさせる。
例
発表話型など基本的な発表の仕方を身
に付けさせる。
体験的な活動を通して、主体的に学習活動に取り
組むことの大切さやよさを感じさせる。
指示をしっかり聞
いて活動すること
の大切さやよさを
感じさせる。
正しい姿勢(目と耳
と心)で人の話を聞
くことの大切さよ
さを感じさせる。
係活動など自分ででき
ることを経験する機会
を増やし、自主的に活
動に取り組もうとする
意欲を高める。
カバン棚の整理、トイレのスリッパの並べ方
など、見本の写真や絵を活用したり、できて
いる子どもを積極的に賞賛したりして、整え
ることの大切さやよさを感じさせる。
縦割活動や地域の人々との交流などの経験を通して、人と触れ合っ
たり協力し合ったりすることの大切さやよさを感じさせる。
学校や学級のルールや
マナーについて考える
ことを通して、安全に
安心して生活できるこ
となど、ルールやマナ
ーの大切さやよさへの
理解を深めさせる。
道徳や学級活動を要に、日常生活における
人とのかかわり方(言葉遣い、行動など)
の大切さやよさへの理解を深めさせる。
自分のために何かをしてくれている人の
存在に気付き、感謝する気持ちを態度に表
すことができるようにさせる。
TPO に応じた服装を意識させ、自分で
着衣の乱れを整えさせる。
運動に取り組む大切さ
やよさを感じさせる。
ルールやきまりを実際
の場所で説明するな
ど、子どもが具体的な
イメージをもって理解
できるようにする。
食事の大切さを考えさせることを通して、好き嫌い
をせずに食べることができるようにさせる。
自分の言動が周りの人たちをどのような気
持ちにさせているのかを考えさせることに
努める。
あいさつや「ありがとう」
「ごめんなさい」がしっ
かりと言えるようにさせる。
幼稚園・保育所・こども園の取組例
A 学ぶ意欲を
もった子ども
B 表現できる
子ども
C 聴くことの
できる子ども
D 自分のことは自分で
できる子ども
E 基本的な生活習慣を
身に付けた子ども
F 健康で安全に生活
できる子ども
G ルールを守ること
のできる子ども
H 思いやりのある
子ども
I 人とのふれあいを
大切にできる子ども
A 自ら活動に
取り組む子ども
B 表現することを
楽しむ子ども
C 聴くことの
できる子ども
D 自分のことは自分で
できる子ども
E 基本的な生活習慣を
身に付けた子ども
F 健康で安全に生活
できる子ども
G ルールを守ること
のできる子ども
H 思いやりのある
子ども
I 人とのふれあいを
大切にできる子ども
しっかりとした姿勢
(目と耳と心)で聞
くことができたよさ
を感じさせる。
給食準備の経験を少
しずつさせる。
食事のマナーや箸の使い方を身に付けさせるとと
もに、みんなで食事することのよさを感じさせる。
当番や活動の準備、
着替え、整理整頓な
ど、最後まで自分で
する経験を増やし、
自分でできることの
よさを感じさせる。
食べ物への興味・関心を高めることを通して、好き
嫌いをせずに食べることのよさを感じさせる。
ルールやきまりを意
識させた遊びを通し
て、安全に楽しく活
動することができた
よさを感じさせる。
先生や地域の人への態度や言葉遣いな
どについて考えさせたり、必要に応じ
てやり直しをさせたりする。
自分で遊びを考え活動することなどを通して、主
体的に考え、活動することのよさを感じさせる。
いろいろな器具(遊具)に触れたり、遊戯をしたりす
ることを通して、体を動かすよさを感じさせる。
生き物の飼育や栽培
活動など、様々な体
験的な活動の中で五
感を使って感じ取る
よさを体験させる。
創作活動等を通して
表現することのよさ
を感じさせる。
机や椅子に座って
活動する経験を少
しずつさせる。
読み聞かせや紙芝居などを通して、本を読む
ことや文字への興味・関心を高める。
はさみの使い方やパスや色鉛筆の持ち
方をしっかり身に付けさせる。
先生の指示を最後ま
でしっかり聞かせる。
みんなの前で発表をしたり聞いたりする機会を作り、発表す
ることのよさを感じさせる。
手洗いやスリッパを揃えるなど、清潔
なトイレの使い方を意識させる。
午睡の時間をなくすなど、午後の活動
に体を慣れさせる。
着衣の乱れに自分で気付き、自分で整え
ることができるようにさせる。
積極的に運動に取り組
むよさを感じさせる。
一日の活動の大まかな時間の見通しをもたせたり、活動の区切りに時計を意
識させたりすることで、時間を意識した生活に少しずつ慣れさせる。
就寝・起床時刻等を守り、生活リズムを整えさせる。(保護者に)
日常的なルールやマ
ナーを大切にするこ
とができたよさを感
じさせる。
自分の気持ちを自分の言葉で、相手に
伝わるように伝えることができたよさ
を感じさせる。
友達のことを思いやり、優しくするこ
とのできたよさを感じさせる。
あいさつや「ありがとう」「ごめんなさい」
がしっかりと言えるようにさせる。
縦割保育や異年齢交流、地域の人々との交流などの経験を
通して、人と触れ合ったり協力し合ったりすることができ
たよさを感じさせる。