Valkofil-900:特性1 ~光学特性(二酸化チタンとの比較)~(PDFファイル)

【Valkofil-900 の特性1】
[光学特性]
(Val900-001)
弊社製品「Valkofil-900」は、製紙内填用途において、従来の合成炭酸カルシウム製品より優れた光
学特性(不透明度、白色度)を付与する製品です。当製品は、高度に分散させた二酸化チタン粒子の表
面に炭酸カルシウム粒子を析出させた複合粒子である事から、パルプ繊維上でも二酸化チタンが高度な
分散状態を維持し、二酸化チタンの光散乱効果を最大限に発揮させます。その特性を以下に記します。
(比較に使用した試料)
◎ 「Valkofil-900」
◎ 「PCX-850」…弊社 製紙内填用汎用製品
◎ 「TiO2(二酸化チタン)」
1、 内填紙物性
下記条件で手抄き(中性抄紙)した時の内填紙物性を示します。
・ パルプ : LBKP、csf=250m 、 坪量 : 50g/m2 、 灰分 : 15%
・ 配合薬品(カチオン澱粉 、硫酸バンド 、サイズ剤 、歩留り助剤)
Valkofil-900
PCX-850
TiO2
ISO白色度
(%)
90.9
90.4
92.2
ISO不透明度
(%)
85.9
81.6
88.9
光散乱係数(紙)
(cm2/g)
826
639
1,022
「Valkofil-900」は、これまでの炭酸カルシウム製品では得られなかった、高い光学特性(不透明度、光
散乱効果)を付与します。
2、 パルプ繊維上での分散性
手抄紙におけるパルプ繊維上でのピグメント(顔料)の分散状態を電子顕微鏡写真をもって示します。
「Valkofil-900」
「PCX-850」と「TiO2」の混合品
「Valkofil-900」を内填した手抄紙は、「PCX-850」と「TiO 2」の混合品を内填した手抄紙と比較して、
ピグメントが繊維上に均一に分散していることが確認できます。この高度な分散性によって、内填紙物性に
おける高い光学特性が発現されているものと考えられます。
以上
Val900-001(光学特性)