オゾンによるがん治療補助療法 抗腫瘍効果 癌治療による副作用の軽減 がん性疼痛の軽減 抗がん剤の継続が可能 ADLの維持、QOLの改善 オゾン療法は、癌治療を補助します。 癌患者さまの全身状態を改善し、化学療法や放射線治療による副作用を軽減して、 QOL(Quality of Life:生活の質)を改善します。 ① 腫瘍は低酸素環境を好み、血管新生を促進し、腫瘍成長とその転移を促進しますが、 治療用オゾンの全身的投与は、酸素利用能と組織への酸素供給を向上させて、 腫瘍の増大を阻止します。 ② 全ての種類の癌は何らかな免疫不全を伴って起こりますが、オゾンの全身的投与はインターフェロン等の 内因性サイトカイン産生を誘導し、リンパ球に作用してT細胞・B細胞・NK細胞を増加させて 免疫システムを強化します。 ③ オゾン療法は癌の原因でもあり増悪因子でもある慢性酸化ストレスの進行を 抑えます。 ④ 化学療法と放射線照射は健康な組織の細胞に損傷を与えますが、オゾン療法は 過剰フリーラジカルに対する顕著な防護効果を示して、副作用を軽減します。 たとえば、白血球減少を正常値に戻し、疼痛・嘔気・全身倦怠・食欲低下・脱毛など の症状を軽減します。 ⑤ オゾン療法は化学療法をサポートします。例えば5-Fu(5-フルオロウラシル)と 少量オゾンの併用は、相乗効果があることが分かっています。 ⑥オゾン療法としては、大量自家血療法(MAH)、直腸内オゾンガス注入法、腫瘍内注射法等を行います。 オゾン療法によるがん治療 ① 抗腫瘍効果 ① オゾン療法は血液の酸素供給を改善し 癌細胞を酸素化することにより、 ミトコンドリアを活性化し癌細胞の アポトーシスを起こさせ、癌細胞を死滅させる。 ② オゾンから発生したH2O2過酸化水素は 癌細胞を破壊する。癌細胞にはカタラーゼが 少ないためH2O2を中和、解毒することができず死滅する。 そのため、腫瘍内に直接オゾンを注入することにより、 癌細胞が退縮する。 ③ また、破壊された腫瘍蛋白は、癌抗原を顕示して がん免疫を促進するものと思われる。 ④ オゾンによる過酸化脂質代謝産物は 癌細胞に取り込まれ、細胞がアポトーシス を起こすという報告があり、癌の退縮効果が期待できる。 ⑤ 腫瘍はアンギオポエチンを産生して血管新生を促進し 腫瘍成長とその転移を促進するが、オゾン療法は NFκBを抑制してCOXー2を阻害することによって アンギオポエチンの産生をおさえる。 ⑥ また、COX-2が合成するプロスタグランジンE2による 腫瘍血管新生・がん細胞の増殖刺激・抗腫瘍免疫の 抑制などによるがん悪化を阻止する。 ② 癌免疫力の強化 ① 自己免疫力を増強し、癌細胞の増殖を抑える。 1.抗がん作用をもつインターフェロン(IFN)産生を増加させる。 2.免疫力を調整するインターロイキン(IL2)を誘導する。 3.癌細胞を壊死に導く腫瘍壊死因子(TNF-α)を増加させる。 4.白血球の増加を促す、顆粒球マクロファージ増殖因子(CM-CSF) を増加させる。 ② オゾン療法は、過剰のフリーラジカルに対する 顕著な防護効果を示して、癌の原因でもあり 増悪因子でもある慢性酸化ストレスの進行 によるダメージを抑える。 ③ 癌治療による副作用の軽減 オゾンは正常細胞の抗酸化酵素を増加させて 抗酸化力を強化するため、化学療法や 放射線療法による副作用を軽減する。 このため副作用としての嘔気、食欲低下 全身倦怠、脱毛などが改善する。 また、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF) よって副作用としての白血球減少を改善する。 ④ ガン性疼痛の軽減 オゾンはNFkBを阻害することにより、主に核膜に存在する 酵素シクロオキシゲナーゼ2(COX-2)の産生を阻害し 発痛物質であるPGI2、PGE2の生成を抑えて疼痛を軽減させる。 ⑤ 化学療法との併用で相乗効果を示す。 オゾン療法は、化学療法と併用することにより 、化学療法に対して、耐性のある腫瘍細胞を 増感させることによって、相乗効果を生み出す。 例えば、5-Fu(5フルオロウラシル)と少量オゾン療法 の併用は、相乗効果があることが証明されている。 ⑥ 全身状態を改善する。 ① 正常細胞のミトコンドリア機能を活性化して エネルギー産生を増加させ全身の代謝が改善され QOLが向上する。 ② 神経内分泌系を活性化し、活力が出て元気な 状態が引き出される。
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