2005 ိ28༃༃ၡ 筑波大学 先端学際領域研究センター 2005 Annual Report 平成17年度年報 Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 深水昭吉センター長 Photograph TARA センター A 棟 シェフィールド大学長来訪 駐日パナマ共和国大使来訪 結城文部科学事務次官視察 目次 2005 University of Tsukuba Center for TARA 1.TARA センターのこれから 1 「TARAセンターの役割と今後の展望、並びに最近の成果について」 先端学際領域研究センター長 深水昭吉… ………………………… 9 2.先端学際領域研究センター(TARA)平成 18 年概要 1 センター組織… …………………………………………………………………………………… 13 2 先端学際領域研究センター機構図・研究プロジェクト名… ………………………………… 14 4 プロジェクト採択一覧… ………………………………………………………………………… 17 3.アスペクト活動報告 1 分子発生制御研究アスペクト… ………………………………………………………………… 25 2 生命情報機能研究アスペクト… ………………………………………………………………… 27 3 ナノロジー研究アスペクト… …………………………………………………………………… 28 4 新物質創製研究アスペクト… …………………………………………………………………… 30 5 マルチメディア情報研究アスペクト… ………………………………………………………… 32 6 総合人間科学研究アスペクト… ………………………………………………………………… 34 4.研究成果−平成 15 年度採択 TARA プロジェクト終了報告 1 高等動物脳における学習記憶中枢の形成と可塑性を支配する遺伝子群の網羅的解析 古久保−徳永 克男(生命環境科学研究科・助教授)… ………… 39 2 トランスジェニックウサギ・モデルの開発と肥満・糖尿病・動脈硬化の分子病態の解明 および治療への応用 範 江林(元人間総合科学研究科・助教授)… ………………… 49 3 ユビキチン化ネットワークによる転写制御機構の解析 柳澤 純(生命環境科学研究科・教授)… ……………………… 55 4 複合現実感技術の研究 大田 友一(システム情報工学研究科・教授) … ………………… 65 目 次 3 運営委員会・運営協議会… ……………………………………………………………………… 16 3 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 5 分散化により安全性を高めたセキュリティ管理方式の研究 岡本 栄司(システム情報工学研究科・教授)… ………………… 78 6 抗原提示能に応じた選択的癌細胞療法の開発 赤座 英之(人間総合科学研究科・教授)… ……………………… 85 5.研究業績 1 分子発生制御研究アスペクト… ………………………………………………………………… 105 目 次 4 ⑴ 高等動物脳における学習記憶中枢の形成と可塑性を支配する遺伝子群の網羅的解析 ⑵ 環境適応・応答の分子機構の解明 ⑶ 細胞形質のエピジェネティック制御 ⑷ 自然免疫から獲得免疫への連携の分子メカニズムとその制御 2 生命情報機能研究アスペクト… ………………………………………………………………… 123 ⑴ エネルギー代謝転写調節ネットワーク機構の解明と新規生活習慣病治療転写因子の特定 ⑵ 生活習慣病の発症基盤に関するゲノム応答ネットワークの解明 ⑶ ユビキチン化ネットワークによる転写制御機構の解析 ⑷ トランスジェニックウサギ・モデルの開発と肥満・糖尿病・動脈硬化の分子病態の解明 および治療への応用 3 ナノロジー研究アスペクト… …………………………………………………………………… 131 ⑴ 超高速信号処理ナノフォトニック・デバイスおよび光集積技術に関する研究 ⑵ 新しい超高感度非線形分光法の開発とナノ物質への応用 4 新物質創製研究アスペクト… …………………………………………………………………… 139 ⑴ 特異な分子構造と物性を持つ「かご状炭素物質」の開拓 ⑵ ナノ磁性体の創製とサイズ制御 ⑶ 未解明生物現象を司る鍵化学物質の構造と機能−新規医薬及び農水産業に関わる薬剤の 開発をめざして− 5 マルチメディア情報研究アスペクト… ………………………………………………………… 153 ⑴ 複合現実感技術の研究 ⑵ ユビキタス環境における情報提示・操作技術の研究 ⑶ フルーエンシ情報理論応用マルチメディアシステム ⑷ 次世代生体機能・性状情報イメージングシステムの開発 ⑸ 分散化により安全性を高めたセキュリティ管理方式の研究 6 総合人間科学研究アスペクト… ………………………………………………………………… 163 ⑴ 抗原提示能に応じた選択的癌細胞療法の開発 ⑵ 生活習慣病における心臓血管機能障害への治療と予防の研究 ⑶ オーダーメイド減量プログラムの開発 ⑷ ミトコンドリアDNAの突然変異に起因する多様な病態発症機構の解明と治療戦略の探索 6.………………………………………………………………………研究費取得状況 1 分子発生制御研究アスペクト… ………………………………………………………………… 181 2 生命情報機能研究アスペクト… ………………………………………………………………… 182 3 ナノロジー研究アスペクト… …………………………………………………………………… 183 4 新物質創製研究アスペクト… …………………………………………………………………… 184 5 マルチメディア情報研究アスペクト… ………………………………………………………… 185 6 総合人間科学研究アスペクト… ………………………………………………………………… 186 7.TARA センター公開活動 1 平成 17 年度 TARA 公開セミナー等開催記録………………………………………………… 191 2 平成 17 年度 TARA センター来訪者一覧……………………………………………………… 193 3 新聞記事抜粋… …………………………………………………………………………………… 194 8.連絡先一覧 ほか 1 TARA センター連絡先一覧……………………………………………………………………… 207 2 TARA センターホームページ案内……………………………………………………………… 213 編集後記 目 次 5 1 TARA センターのこれから 7 1.1 「TARAセンターの役割と 今後の展望、 並びに最近の 成果について」 先端学際領域研究センター長 深水 昭吉 TARA の役割は、学際領域における新しい学問分野の開拓および先端的学際研究を行うこと であるが、とりわけ産官学の連携を重視して、新しい重要な基礎研究領域を拓き発展させること および研究成果の社会への還元を目指すことである。学問の進展や社会的要請に応えながら、基 礎研究の領域で世界のトップレベルの競争を目指し、国内外の研究者との連携のもとに文字通り 最先端の研究を推進している。 特に、流動性と競争原理を旗印に研究支援体制を確立し、本学における学際領域開拓の最先端 研究拠点となることを目指し活発な研究活動が行われて来た。流動的研究体制と競争原理に基づ れまでの取り組みが広がりを見せている。 巻頭言 く資源配分の原則は、法人化後の大学にとって重要な原則の一つとなりつつあり、TARA のこ 本センターの研究体制は、先導的に新しい対応ができるように固定的な研究部門を置かず、6 つの“研究アスペクト”で運営される TARA プロジェクト研究を推進するシステムになっている。 3年を研究期間とする TARA プロジェクトは、学内教員の研究活動を積極的に支援する、他大 学には無いシステムである。TARA プロジェクトには任期付きリサーチリーブ支援教員が配置 されるが、各プロジェクトの活動ぶりは目を見張るものがあり、報告書をご覧いただければ一目 瞭然である。 TARA の研究アスペクト専任教員については、平成 10 年 4 月 1 日から法律に基づき 7 年の任 期制が導入されており、限られた期間内に成果をあげることが要求されている。平成 16 年度の 2 名の教授の再任審査に続き、平成 18 年度は 1 名の教授の再任資格審査委員会が設置され、審 査の結果、再任が承認された。 新しい TARA 活動を展開していく時期にさしかかっていることは言うまでもないが、一方、 大学を取り巻く事情は厳しさを増している。このような時代だからこそ、大学が教育・研究に注 力出来る仕組みを整える必要があり、十数年に及ぶ「つくばオリジナル」な TARA の試みが強 みを発揮する時であると考える。大学の持つリソースをいかに最大限活用するのかがアクティビ ティー向上の秘訣であり、法人化後の筑波大学の戦略的研究支援体制は重要な意味を持つことと なり、それには TARA の役割の変更も視野に入れた新しい仕組みの整備が必要となってくるで あろう。 9 2 先端学際領域研究センター(TARA) 平成 18 年概要 11 2.1 センター組織 運 営 委 員 会 専 門 委 員 運 営 協 議 会 専 門 委 員 研究アスペクト センター長 各プロジェクト 生命情報機能研究アスペクト 各プロジェクト ナノロジー研究アスペクト 各プロジェクト 新物質創製研究アスペクト 各プロジェクト マルチメディア情報研究アスペクト 各プロジェクト 総合人間科学研究アスペクト 各プロジェクト 事 務 局 13 ■ TARA の研究の特色 Featurers of Research Pursued at TARA 産 Industry 企業研究機関など Government National Research Institutes 研究員 研究費 研究設備 官 国・公立 研究機関 概 要 分子発生制御研究アスペクト Private Research Sector Researchers Research Funds Research Equipment 研究員 研究員 研究費 TARA センター 研究設備 Researchers Research Funds Research Equipment 研究費 研究設備 TARA Center 学際領域での 最先端の研究 新分野の開発 Most Advanced Research in Interdisciplinary Areas of Science Creation of Novel Fields in Basic Research 学 筑波大学 Researchers Research Funds Research Equipment Universities University of Tsukuba 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 2.2 先端学際領域研究センター機構図・ 分子発生制御研究アスペクト 運営委員会 教授 山本 雅之(人間総合) 講師 清水 律子(人間総合) 生命情報機能研究アスペクト 教授 深水 昭吉(生命環境) 講師 加香孝一郎(生命環境) 概 要 ナノロジー研究アスペクト 教授 浅川 潔(数理物質) 講師 尾崎 信彦(数理物質) センター長 14 新物質創製研究アスペクト 教授 赤阪 健(数理物質) 講師 若原 孝次(数理物質) マルチメディア情報研究アスペクト 運営協議会 教授 寅市 和男(シス情) 講師 亀山 啓輔(シス情) 総合人間科学研究アスペクト 教授 宮内 卓(人間総合) 講師 前田 清司(人間総合) 事 務 局(共通) 研究プロジェクト名 高等動物脳における学習記憶中枢の形成と可塑性を支配する遺伝子群の網羅的解析 古久保(徳永)克男(生命環境科学研究科/助教授) 環境適応・応答の分子機構の解明 山本 雅之(人間総合科学研究科/教授) 細胞形質のエピジェネティック制御 永田 恭介(人間総合科学研究科/教授) 自然免疫から獲得免疫への連携の分子メカニズムとその制御 渋谷 彰(人間総合科学研究科/教授) エネルギー代謝転写調節ネットワーク機構の解明と新規生活習慣病治療転写因子の特定 島野 仁(人間総合科学研究科/講師) 生活習慣病の発症基盤に関するゲノム応答ネットワークの解明 深水 昭吉(生命環境科学研究科/教授) ユビキチン化ネットワークによる転写制御機構の解析 柳澤 純(生命環境科学研究科/教授) トランスジェニックウサギ・モデルの開発と肥満・糖尿病・動脈硬化の分子病態の解明及び治療への応用 範 江林(人間総合科学研究科/助教授) 新しい超高感度非線形分光法の開発とナノ物質への応用 舛本 泰章(数理物質科学研究科/教授) 特異な分子構造と物性を持つ「かご状炭素物質」の開拓 赤阪 健(数理物質科学研究科/教授) ナノ磁性体の創製とサイズ制御 大塩 寛紀(数理物質科学研究科/教授) 未解明生物現象を司る鍵化学物質の構造と機能 -新規医薬及び農水産業に関わる薬剤の開発をめざして- 木越 英夫(数理物質科学研究科/教授) 複合現実感技術の研究 大田 友一(システム情報工学研究科/教授) ユビキタス環境における情報提示・操作技術の研究 田中 二郎(システム情報工学研究科/教授) フルーエンシ情報理論応用マルチメディアシステム 寅市 和男(システム情報工学研究科/教授) 次世代生体機能・性状情報イメージングシステムの開発 椎名 毅(システム情報工学研究科/教授) 分散化により安全性を高めたセキュリティ管理方式の研究 岡本 栄司(システム情報工学研究科/教授) 抗原提示能に応じた選択的癌細胞療法の開発 赤座 英之(人間総合科学研究科/教授) 生活習慣病における心臓血管機能障害への治療と予防の研究 宮内 卓(人間総合科学研究科/教授) オーダーメイド減量プログラムの開発 田中喜代次(人間総合科学研究科/教授) ミトコンドリアDNAの突然変異に起因する多様な病態発症機構の解明と治療戦略の探索 中田 和人(生命環境科学研究科/助教授) 主任専門職員 吉原 貢 専 門 職 員 大貫 康司 主 黄田 崇 任 概 要 超高速信号処理ナノフォトニック・デバイスおよび光集積技術に関する研究 浅川 潔(数理物質科学研究科/教授) 15 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 2.3 運営委員会・運営協議会 先端学際領域研究センター運営委員会名簿 センター長 センター長推薦 深水 昭吉(生命環境科学研究科 教授) 小野澤正喜(人文社会科学研究科 教授) センター勤務教授 概 要 16 辻中 豊(人文社会科学研究科 教授) 赤阪 健(数理物質科学研究科 教授) 新井 達郎(数理物質科学研究科 教授) 浅川 潔(数理物質科学研究科 教授) 村上 浩一(数理物質科学研究科 教授) 寅市 和男(システム情報工学研究科 教授) 椎名 毅(システム情報工学研究科 教授) 山本 雅之(人間総合科学研究科 教授) 林 純一(生命環境科学研究科 教授) 宮内 卓(人間総合科学研究科 教授) 田中 俊之(生命環境科学研究科 教授) 総務及び企画に関する業務に従事する本部部長 菊本 虔(人間総合科学研究科 教授) 佐藤 正(総務・企画部 部長) 永田 恭介(人間総合科学研究科 教授) 研究に関する業務に従事する本部部長 目崎 登(人間総合科学研究科 教授) 磯谷 順一(図書館情報メディア研究科 教授) 盛田 謙二(研究事業部 部長) 先端学際領域研究センター運営協議会名簿 センター長 深水 昭吉(生命環境科学研究科 教授) センター勤務教授 赤阪 健(数理物質科学研究科 教授) 浅川 潔(数理物質科学研究科 教授) 寅市 和男(システム情報工学研究科 教授) 山本 雅之(人間総合科学研究科 教授) 宮内 卓(人間総合科学研究科 教授) 学長委嘱 徳丸 克己((財)国際高等研究所 フェロー) 大津 展之((独)産業技術総合研究所 フェロー) 立矢 正典((独)産業技術総合研究所 フェロー) 益田 隆司(電気通信大学 学長) 広瀬 全孝((独)産業技術総合研究所次世代半導 体研究センター 研究センター長) 岩渕 雅樹(岡山県生物科学総合研究所 所長) 久保田正明((財)環境地質科学研究所 所長) 大箸 信一(金沢工業大学ゲノム生物工学研究所 所長) 武藤 賢治(茨城県商工労働部 部長) 浅川 直樹(エーザイ (株)創薬研究本部製 薬技術統轄部長) 古矢 修一(武田薬品工業(株)創薬第二研 究所 所長) 西野虎之介((株)常陽銀行 経営顧問) 服部 誠(住 友化学工業(株)筑波研究所 所長) 森 健一(東 京理科大学専門職大学院総 合科学技術経営研究科 教授) 中村 和夫((独) 物質・材料研究機構人材 開発室 室長) 村上 和雄((財)国際科学振興財団 理事) 古川 尚道( (財) 国際科学振興財団 専務 理事) 西村 紀((株) 島津製作所分析計測事業部 ライフサイエンス研究所 所長) センター長推薦 水林 博(数理物質科学研究科 教授) 油田 信一(システム情報工学研究科 教授) 井上 勲(生命環境科学研究科 教授) 菊本 虔(人間総合科学研究科 教授) 2.4 プロジェクト採択一覧 平成 7 年度採択 ◦神経系の発生・分化と細胞死の制御機構 研究代表者 (岡野栄之 / 基礎医学系) ◦放射光 X 線による生命機能維持物質の結晶構造解析と利用 基盤に関する研究 ◦表面新物質相の創製と原子スケールでの物性研究 (祥雲弘文 / 応用生物化学系) (重川秀実 / 物質工学系) ◦ MRI を中心とした生体計測映像法の高度化および脳機能計 測への応用 (井上多門 / 物理工学系) ◦複数の自律ロボットが知的に協調行動をして人間の活動を ◦公共政策における技術進歩と人間環境 (油田信一 / 電子 ・ 情報工学系) (進藤榮一 / 社会科学系) 概 要 援助するシステムの開発研究 平成 8 年度採択 ◦複数の転写因子による協調的な赤血球分化調節機構の解明 (山本雅之 / 基礎医学系) ◦レニン・アンギオテンシン系の作用機構に関する研究 ―分子から個体まで― (宮崎 均 / 応用生物化学系) ◦細胞情報伝達の構造生物学 (田中俊之 / 応用生物化学系) ◦ガスデポジション法によるナノクリスタルの生成と物性 (喜多英治 / 物理工学系) ◦メゾスコピック非線形光学材料による光波空間制御デバイス に関する基盤的研究 (谷田貝豊彦 / 物理工学系) ◦状況適応分権協調構造を持つ次世代「人間中心の自動化」 のためのマルチメディア情報制御システムの開発研究 (稲垣敏之 / 電子 ・ 情報工学系) ◦高齢者の総合的 QOL(Overall Quality of Life)指標の開発 (田中喜代次 / 体育科学系) 平成 9 年度採択 [新 規] ◦ヒトレトロウイルスによる細胞機能の修飾機構 (三輪正直 / 基礎医学系) ◦コヒーレントな高励起新物質の研究 (近藤公伯 / 物質工学系) ◦単色分子線技術を用いた表面新物質相の創成に関する研究 (山本恵彦 / 物理工学系) ◦ソフトコンピューティングによる知的情報システムの研究: 人間行動にかかわる知的データ解析・検索・表示システム (宮本定明 / 電子 ・ 情報工学系) ◦健康づくり支援のためのヘルス・テクノケアーの構築 (岡田守彦 / 体育科学系) ◦「産・官・学」研究連携システム構築のための実践的研究 (菊本 虔 / 社会工学系) 17 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA [継 続] ◦動物における生殖細胞形成機構 (小林 悟 / 生物科学系) ◦幹細胞の増殖、分化およびプログラム死の分子機構の解明 (中内啓光 / 基礎医学系) ◦ヘテロ原子・金属の特異結合に基づく高次機能性分子 (古川尚道 / 化学系) 平成 10 年度採択 [新 規] ◦心臓病(心不全など)におけるエンドセリンの病態生理学 概 要 的役割の解明とそれに基づいた新治療法の開発 ◦ヘリカルポリアセチレンの合成と物性 (赤木和夫 / 物質工学系) ◦ケイ素およびゲルマニウムを鍵元素とする機能性有機金属 分子の設計と創製 18 (宮内 卓 / 臨床医学系) (関口 章 / 化学系) ◦エネルギー産生系から捉えた老化、ミトコンドリア関連疾 患の原因解明 (林 純一 / 生物科学系) ◦ファイナンシャル・エンジニァリング手法による金融・資本 市場のリスク管理に関する総合的研究 (楠本捷一朗 / 社会工学系) [継 続] ◦生活空間でロバストに働く協調型自律移動ロボットシステム の研究 (油田信一 / 電子 ・ 情報工学系) 平成 11 年度採択 [新 規] ◦半導体ナノ構造における輻射場制御新機能物性の研究 (片山良史 / 物理工学系) ◦アジア総合安全保障の基盤的政策研究 (進藤榮一 / 社会科学系) [継 続] ◦複数の転写因子による協調的な赤血球分化調節機構の解明 (山本雅之 / 基礎医学系) ◦細胞情報伝達の構造生物学 (田中俊之 / 応用生物化学系) ◦ガスデポジション法によるナノクリスタルの生成と物性 (喜多英治 / 物理工学系) ◦メゾスコピック非線形光学材料による光波空間制御デバイス に関する基盤的研究 (谷田貝豊彦 / 物理工学系) ◦状況適応分権協調構造を持つ次世代「人間中心の自動化」 のためのマルチメディア情報制御システムの開発研究 (稲垣敏之 / 電子 ・ 情報工学系) ◦高齢者の総合的 QOL(Overall Quality of Life)指標の開発 (田中喜代次 / 体育科学系) 平成 12 年度採択 [新 規] ◦脳の領域化と可塑性の分子遺伝学的解析 (古久保(徳永)克男 / 生物科学系) ◦組織工学的手法に基づくバイオ人工臓器の開発 (大島宣雄 / 基礎医学系) ◦細胞内ネットワークと生体情報伝達の時空間的制御に関する 研究 (大田友一 / 機能工学系) [継 続] ◦コヒーレントな高励起新物質の研究 (近藤公伯 / 物理工学系) ◦単色分子線技術を用いた表面新物質相の創成に関する研究 (山本恵彦 / 物理工学系) ◦健康づくり支援のためのヘルス・テクノケアーの構築 (岡田守彦 / 体育科学系) ◦「産・官・学」研究連携システム構築のための実践的研究 (菊本 虔 / 基礎医学系) 平成 13 年度採択 [新 規] ◦環境調和型半導体 β - FeSi2 を活性層とする Sipn 接合 LED の 開発と IC への適合性の研究 (長谷川文夫 / 物理工学系) ◦特異な分子構造と物性を持つ「かご状炭素物質」の開拓 (赤阪 健 / 化学系) ◦実世界指向インタラクションの研究 (田中二郎 / 電子 ・ 情報工学系) ◦パルプ漂白におけるダイオキシン類の生成機構の解明と生成 抑制技術の開発 (大井 洋 / 農林工学系) [継 続] ◦心臓病(心不全など)におけるエンドセリンの病態生理学的 役割の解明とそれに基づいた新治療法の開発 ◦ヘリカルポリアセチレンの合成と物性 (宮内 卓 / 臨床医学系) (赤木和夫 / 物質工学系) ◦ケイ素およびゲルマニウムを鍵元素とする機能性有機金属 分子の設計と創製 (関口 章 / 化学系) ◦エネルギー産生系から捉えた老化、ミトコンドリア関連疾患 の原因解明 (林 純一 / 生物科学系) 概 要 ◦仮想化現実技術による自由視点三次元映像スタジアムの研究 (深水昭吉 / 応用生物化学系) 19 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 平成 14 年度採択 [新 規] ◦環境適応・応答の分子機構の解明 ◦クロマチン制御による細胞の脱分化とがん細胞の脱がん化 (永田恭介 / 基礎医学系) ◦エネルギー代謝転写調節の支配因子の特定 (島野 仁 / 臨床医学系) ◦フルーエンシ情報理論応用マルチメディアシステム (寅市和男 / 電子・情報工学系) ◦次世代生体機能・性状情報イメージングシステムの開発 (椎名 毅 / 電子・情報工学系) 概 要 平成 15 年度採択 [新 規] ◦生活習慣病の発症基盤に関するゲノム応答ネットワークの解明 ◦ユビキチン化ネットワークによる転写制御機構の解析 20 (山本雅之 / 基礎医学系) ◦トランスジェニックウサギ ・ モデルの開発と肥満・糖尿病・動 脈硬化の分子病態の解明及び治療への応用 ◦分散化により安全性を高めたセキュリティ管理方式の研究 ◦抗原提示脳に応じた選択的癌細胞療法の開発 (深水昭吉 / 応用生物化学系) (柳澤 純 / 応用生物化学系) (范 江霖 / 基礎医学系) (岡本栄司 / 電子・情報工学系) (赤座英之 / 臨床医学系) [継 続] ◦高等動物脳における学習記憶中枢の形成と可塑性を支配す る遺伝子群の網羅的解析 ◦複合現実感技術の研究 (古久保 (徳永) 克男 / 生物科学系) (大田友一 / 機能工学系) 平成 16 年度採択 [新 規] ◦自然免疫から獲得免疫への連携の分子メカニズムとその制御 ◦超高速信号処理ナノフォトニック・デバイスおよび光集積技 術に関する研究 ◦ナノ磁性体の創製とサイズ制御 ◦未解明生物現象を司る鍵化学物質の構造と機能 −新規医薬及び農水産業に関わる薬剤の開発をめざして− ◦生活習慣病における心臓血管機能障害への治療と予防の研究 ◦オーダーメイド減量プログラムの開発 (渋谷 彰 / 人間総合科学研究科) (浅川 潔 / 数理物質科学研究科) (大塩寛紀 / 数理物質科学研究科) (木越英夫 / 数理物質科学研究科) (宮内 卓 / 人間総合科学研究科) (田中喜代次 / 人間総合科学研究科) [継 続] ◦ユビキタス環境における情報提示・操作技術の研究 (田中二郎 / システム情報工学研究科) 平成 17 年度採択 [新 規] ◦新しい超高感度非線形分光法の開発とナノ物質への応用 (舛本泰章 / 数理物質科学研究科) ◦ミトコンドリア DNA の突然変異に起因する多様な病態 発症機構の解明と治療戦略の探索 (中田和人 / 生命環境科学研究科) [ 継 続] ◦細胞形質のエピジェネティック制御 (永田恭介 / 人間総合科学研究科) 生活習慣病治療転写因子の特定 ◦次世代生体機能・性状情報イメージング技術の高度化 (島野 仁 / 人間総合科学研究科) (椎名 毅 / システム情報工学研究科) 平成 18 年度採択 [新 規] ●肝不全に対する治療法の開発(血小板の持つ肝再生促進機能の解明 (大河内信弘/人間総合科学研究科) ●ナノ診断・治療を目指したバイオナノ粒子の設計 (長崎幸夫/数理物質科学研究科) ●電子ダイナミクスに基づく生体物質の機能構造および反応機構の構築原理 (押山 淳/数理物質科学研究科) [継 続] ●転写因子とDNAメチル化による転写抑制制御ネットワークの解析 (柳澤 純/生命環境科学研究科) ●双線形写像による新しい暗号システムの研究 (岡本栄司/システム情報工学研 究科) ●難治癌に対する個別化細胞療法の開発 (赤座英之/人間総合科学研究科) 概 要 ◦エネルギー代謝転写調節ネットワーク機構の解明と新規 21 3 アスペクト活動報告 23 3.1 分子発生制御研究 アスペクト アスペクト教授 山本雅之 講師 清水律子 A.平成 17 年度の研究成果 「環境適応・応答の分子機構の解明」(山本雅之 人間総合科学研究科教授)では、酸化ストレス・ 親電子性物質に対する鍵因子である Nrf2 の部分ペプチドと Keap1 からなる複合体結晶構造解析 に成功し分子認識機構に新たな知見を得た。また造血発生に関わる転写因子 GATA-2 の解析か ら、骨髄の造血幹細胞の可視化に成功した。最終年度を迎えた、「高等動物脳における学習記憶 中枢の形成と可塑性を支配する遺伝子群の網羅的解析」(古久保(徳永)克男 生命環境科学研究 科助教授)では、マイクロアレイで同定したショウジョウバエ学習記憶中枢で発現する 102 個の 遺伝子のうち 41 個の遺伝子について、RNA 干渉法により神経発生過程のおける機能を解析し、 伝子はすべて脊椎動物にも保存されており、転写因子のみならず cGMP-PDE や Ras-GEF などの 細胞シグナル伝達因子を含むことを突き止めた。「細胞形質のエピジェネティック制御」(永田恭 介 人間総合科学研究科教授)では、転座型がん遺伝子産物(ヒストンシャペロン - ヌクレオポリ ン融合タンパク質)発現細胞株のがん遺伝子の発現を siRNA により特異的に抑制した細胞株を 用いて、細胞のがん化過程においてエピジェネティックな過程の関与があることを示した。また、 細胞分化に伴う細胞増殖の停止と分化段階の進行は、一部相互に独立の過程であることを明らか にした。「自然免疫から獲得免疫への連携のメカニズムとその制御」(渋谷彰 人間総合科学研究 科教授)では、IgM/IgA 受容体の遺伝子破壊マウスの解析により、IgM/IgA 受容体が自己抗体 の産生を抑制し、自己寛容を担っている可能性を示す結果を得た。一方で、IgM/IgA 受容体が 精子にも発現し、その分化を制御していることを突き止めた。 B.平成 18 年度以降の活動計画 「環境適応・応答の分子機構の解明」では、環境適応・応答系における転写制御機構の貢献と 意義について、1)ストレス・シグナルの感知伝達機構、2)応答系の階層的ネットワークに焦点 を当てて、発生工学的手法を用いた個体レベルの解析と分子生物学的解析により解明する。「細 胞形質のエピジェネティック制御」では、ヒストンシャペロン - ヌクレオポリン融合タンパク質 をコードする転座型がん遺伝子の個体におけるがん化能を調べる。そのために、造血細胞特異的 にがん遺伝子が発現するトランスジェニックマウスを作成し解析を行なう方法と、ex vivo による 造血細胞へのがん遺伝子の導入により解析する方法を用いる。また、Cre-loxP 系を適用すること で、がん化過程におけるエピジェネティックな過程の解析をすすめる。「自然免疫から獲得免疫 への連携のメカニズムとその制御」では、IgM/IgA 受容体による T 非依存性抗原に対する液性 免疫応答の亢進がどのような分子機構によって起こされるかを、IgM/IgA 受容体によるシグナ ル伝達機構を解析することによって明らかにする。さらに、IgM/IgA 受容体の精子の分化にお ける役割の分子機構を明らかにする。新たなプロジェクトとして平成 18 年度にスタートする「肝 不全に対する治療法の開発(血小板の持つ肝再生促進機能の解明と臨床応用)」(大河内信弘 人 アスペクト キノコ体神経の投射パターンの構築に機能する多数の遺伝子を明らかにした。これら同定した遺 25 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 間総合科学研究科教授)では、血小板の持つ肝再生促進機能、肝障害抑制機能をマウス、ラット、 ブタの過大肝切除、肝硬変、劇症肝不全モデルを用いて分子レベルで解析を行う。加えて、培養 肝細胞と非実質細胞の共培養実験を用いて、血小板に含まれる新規肝再生促進物質の同定を目指 す。臨床応用のための凍結乾燥血小板の製剤化の研究も合わせて行う。最終的には血小板製剤を 用いた新たな肝疾患治療法の確立を目標とする。 アスペクト 26 3.2 生命情報機能研究 アスペクト アスペクト教授 深水昭吉 講師 加香孝一郎 A.平成 17 年度の活動報告 本研究アスペクトでは、生命活動を営むための「恒常性維持」とそれが破綻した場合の表現型 である生活習慣病に対して、ゲノム、分子、細胞、組織、器官、個体、という微視(ミクロ)か ら巨視(マクロ)へのシームレスな研究視点からアプローチを試みている。 島野プロジェクトでは「エネルギー代謝転写調節ネットワーク機構の解明と新規生活習慣病治 療転写因子の特定(人間総合・島野 仁 助教授)」で、生体内ホメオスタシスにおけるエネルギー 転写因子ネットワークの重要性を明らかにし、特に転写因子間制御の多次元的解析と新規上流制 御因子の特定によりエネルギー転写ネットワークパラダイムの発展的確立を目指している。范プ の解明及び治療への応用(人間総合・范 江霖 助教授)」のテーマで、心筋梗塞発症の予測因子と して重要な遺伝子である C 反応蛋白(CRP)にターゲットを絞って研究を展開し、トランスジェ ニックウサギを用いて CRP を過剰発現させた時に、動脈硬化と強く関連することを突き止めた。 本研究は、2005 年 9 月 24 日の毎日新聞・産経新聞・日経産業新聞などに掲載され、注目を集め た。范助教授は平成 18 年1月から山梨大学医学部教授に栄転され、本プロジェクトは高い評価 を得て終了した。一方、柳澤プロジェクトの「ユビキチン化ネットワークによる転写制御機構の 解析(生命環境・柳澤 純 教授)」では、核内受容体を中心にしたユビキチン化 - プロテアソーム による分解系を解析し、リガンド依存的・非依存的制御の分子メカニズムを新たに明らかにした。 また、深水プロジェクトでは、「生活習慣病の発症基盤に関するゲノム応答ネットワークの解明 (生命環境教授・深水昭吉)」のテーマで、多様な病態の発症・進展に関わるシグナル伝達分子や 遺伝子転写制御因子に関して、その分子ネットワークの解明と、分子修飾による機能発現制御メ カニズムの解明に取り組んでいる。特に、糖代謝や脂質代謝系の「生活習慣病」の発症に関連し た遺伝子発現に関与するフォークヘッド型転写因子のリン酸化とアセチル化の修飾のリレー制御 を明らかにした。 B.今後の計画 本研究アスペクトは生命機能の制御に関するテーマを広く取り上げ、各研究プロジェクトが最 も得意とする転写因子とゲノム情報解析の切り口から問題の解明に取り組んでいる。平成 17 年 度で柳澤プロジェクトは一端終了したが、継続審査の結果高得点で平成 18 年度からさらに 3 年 間のプロジェクト「転写因子と DNA メチル化による転写抑制制御ネットワークの解析」が承認 された。本アスペクト内の共同研究も活発に行われており、平成 18 年度は 3 プロジェクト体制 で運営し、多様な概念や方法論に基づいて生体の恒常性維持と生活習慣病発症の分子機構を解明 し、生命現象に関わる統一的理解を構築していきたい。 アスペクト ロジェクトは「トランスジェニックウサギ・モデルの開発と肥満・糖尿病・動脈硬化の分子病態 27 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 3.3 ナノロジー研究 アスペクト アスペクト教授 浅川 潔 講師 尾崎信彦 A.平成 17 年度の活動報告 平成 16 年度から開始された浅川プロジェクト「超高速信号処理ナノフォトニック・デバイス および光集積技術の研究」の目的は、将来の光集積回路に有望なフォトニック結晶(PC)と量 子ドット(QD)のナノフォトニクス構造を融合し、次世代の光ネットワークに必要な超高速・ 光デジタル信号処理デバイスを実現することにある。最終目標は、ナノ構造の特長を生かした超 低エネルギー・超高速動作の超小型非線形全光スイッチ(PC-SMZ)をベースとする、未踏の光 蓄積素子(光フリップ・フロップ = 光 FF)の実証である。その意義は、今日の情報通信ネット ワークのデジタル信号処理を担う電気素子の速度限界や消費電力の肥大化を打破し、嘱望される アスペクト 28 光ネットワークにおける低消費電力・超高速光デジタル処理のキー・デバイスを提供するもので ある。1 年目の昨年度、本提案に不可欠な PC 導波路の広帯域・平坦化を図るため、NEDO 国際 共同研究助成事業(NEDO グラント)によるプロジェクトを獲得した。これにより欧州大学(デ ンマークほか)との共同研究により、PC の新設計法であるトポロジー最適(TO)法を導入して 有効性を実証し、PC 導波路の大幅な高性能化がもたらされた。ついで 2 年目の 17 年度、NEDO エネルギー使用合理化技術戦略的開発(NEDO 省エネ)事業によるプロジェクトを獲得した。こ れにより「超低エネルギー超高速光蓄積デバイス」の実現に必要な、メタルマスクによる非線 形 QD の選択 MBE 成長技術と超短光パルスによる非線形光学評価装置を導入し、強力な研究推 進に弾みをつけた。今後の取り組みとして、PC-SMZ の高性能化の鍵を握るナノ領域での非線形 光学効果の増強に向け、最近話題の表面プラズモンや負の屈折率媒質を PC 導波路にとりいれた 新構造の可能性を探索している。これには、複数の国内企業との協力による NEDO 国際共同研 究先導調査研究事業の活用が有効であり、可能性を探索中である。このようなナノ構造の評価に 不可欠な SNOM による極限的光波解析技術は、欧州大学(オランダほか)との共同研究を通じ て開発中である。このほか、PC/QD 融合ナノ構造の量子計算への応用を目指した共同研究を物 質・材料研究機構(NIMS)と推進中である。こうしたナノ構造の光集積技術を支援するナノロ ジー研究として、機能性光材料のナノ加工グループ(牧村哲也 : 数理物質科学研究科講師)の研 究を位置づけている。そこでは、超短パルスレーザ・プラズマ軟 X 線による石英のナノ加工で、 非熱過程による数 10nm 級のアブレーション加工を実現した。本成果は、ナノスケールで平滑な PC 導波路が Si 系材料で構築できる可能性を提示するものであり、光集積技術の新たな精密ナノ 加工への展開が期待される。17 年度の研究業績として、研究論文 16 件、国内外招待講演 20 件 などのほか、尾崎講師が第 18 回応用物理学会講演奨励賞を受賞した。 B.今後の計画 浅川プロジェクトでは 18 年度の前半および後半にそれぞれ NEDO グラントおよび NEDO 省 エネ・プロジェクトの中間外部評価を受け、最終年度への継続の適否が問われる。全員一丸となっ て高い外部評価による最終年度の実施を目指している。このほか、学内 TARA プロジェクトと して「新しい超高感度非線形分光法の開発とナノ物質への応用」(舛本泰章 : 数理物質科学研究科 教授)が 2 年目に入るとともに、新テーマとして「ナノ診断・治療を目指したバイオナノ粒子の 設計」(長崎幸夫 : 数理物質科学研究科教授)が開始される。 アスペクト 29 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 3.4 新物質創製研究 アスペクト アスペクト教授 赤阪 健 講師 若原孝次 A.平成 17 年度の活動報告 赤阪プロジェクト 金属内包フラーレンの炭素ケージへの化学修飾により、内包金属原子の動的 挙動を制御できる可能性について検討した。M2@C80 の誘導体を合成し、それらの構造を NMR 等各種スペクトル解析および単結晶 X 線構造解析等により決定した。その結果、炭素ケージ上 に導入する置換基の種類や付加位置によって、内包された金属原子の位置や動きが変化する事を 明らかにした。また、有機溶媒を用いたカーボンナノチューブの高分散化および金属的ナノチュー ブと半導体ナノチューブの分離についても検討し、高分散化による金属的ナノチューブの濃縮に 成功した。 アスペクト 30 大塩プロジェクト 金属イオンと有機配位子の僅かな錯生成定数の違いを利用することにより、 異核金属多核錯体の合成法を確立した。この方法を用いることにより、これまで合成が困難であっ た第一遷移金属イオンと希土類金属イオンからなる異核基底高スピン錯体を合成することができ た。また、架橋配位子の化学修飾により、より多くの金属イオンをもつ 13 核や 20 核金属錯体を 合成することに成功した。さらに、これらの錯体の電気化学と磁性を詳細に検討することにより、 酸化状態により異なった量子的振舞を示すことを明らかにした。 木越プロジェクト 抗腫瘍性と関係があると考えられるアクチン脱重合活性に重要な部分構造に ついての構造活性相関研究から設計・合成した蛍光標識光アフィニティプローブを用いて、アク チンを蛍光標識するとともに、抗腫瘍性物質とアクチンの結合様式を明らかにした。また、抗が ん剤のリード化合物として期待されている海洋産マクロリドの合成研究を行い、重要合成中間体 を合成した。 シロイヌナズナの生活環に関わる鍵化学物質の探索を行った結果、花芽形成に関わる生理活性 物質 MGDG と、クロロフィル分解促進活性を有する新規物質 Arabidopside A-D を見い出した。 これらの化合物は生合成上関係があることから、シロイヌナズナの花成や老化を制御している可 能性が示唆された。また、種々の植物の生活環(種子の発芽、頂芽優勢、アレロパシー、光屈性、 寄生等)に関わる生理活性物質を発見し、それらの化合物の構造を明らかにしてきた。 B.今後の計画 赤阪プロジェクト 金属内包フラーレン誘導体の自己集合によるナノロッドの作成と物性評価を 行い、金属内包フラーレンナノロッドのナノデバイスへと展開する。また、金属内包フラーレン とドナー分子との電荷移動錯体の合成し、それらの温度や溶媒極性に依存する挙動を解明する。 カーボンナノチューブの分離をさらに展開し、分離したカーボンナノチューブの物性評価を行う。 大塩プロジェクト 有機架橋配位子や金属イオンとの反応条件を検討することにより、より高い 基底スピン状態をもつ巨大ナノ磁性体(単分子磁石)を合成する。さらに、架橋配位子に伝導性 部位や光応答性部位を導入することにより、磁性と伝導性が共存する単分子磁石や光により磁性 をスイッチできる多機能性ナノ磁性体の合成を目指す。 木越プロジェクト 各種類縁体とアクチンの結晶構造を解析することにより、アクチン脱重合活 性と抗腫瘍性の関連を分子構造レベルで解明する。最近発見した新規海洋産抗腫瘍性物質の化学 合成による量的供給を行い、この生物活性の詳細を明らかにする。 シロイヌナズナの花成から老化に至る生活環の解明を行う目的で、シロイヌナズナ T87 培養 ホンナシの頂芽優勢制御物質を用いてフィールドでの投与実験を行い、花成誘導についての研究 を行う。 アスペクト 細胞を用いて MGDG から Arabidopside A-D への変換経路を探る。また、既に見い出しているニ 31 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 3.5 マルチメディア情報研究 アスペクト アスペクト教授 寅市和男 講師 亀山啓輔 A.平成 17 年度の活動報告 本年度も広く IT 分野における独自理論や技術の醸成、産業界における Defacto Standard とな りうる技術の確立、研究成果の社会還元を指針に、5つの研究プロジェクトが活発な研究成果を 挙げた。 本年度で終了となる、 「複合現実感技術の研究」(代表 : システム情報工学研究科 大田友一教授) および「分散化により安全性を高めたセキュリティ管理方式の研究」(代表 : システム情報工学研 究科 岡本栄司教授)については本報の終了報告書を参照していただきたい。 「ユビキタス環境における情報提示・操作技術の研究」(代表 : システム情報工学研究科 田中二 アスペクト 32 郎教授)では、ユビキタス環境において求められる各種のインタフェース技術の研究開発を行っ ている。本年度は、特に大画面環境におけるインタラクション技術と、分散環境においてアウェ アネスの提供をするアンビエントインタフェースに注目した。具体的には、レーザポインタを用 いた大画面 GUI 操作インタフェースの開発、インターネット上での「ざわめき」を波紋として アンビエントに表現するチャットシステムの提案と実装、ライブカメラ上にプレゼンス情報を漫 画的技法を用いて重ね合わせて表現するシステムの提案と実装およびその試験運用による予備的 な評価を行なった。また、大画面でのインタラクティブな試行錯誤による情報検索を支援するイ ンタフェース FindFlow の実装を行った。 「次世代生体機能・性状情報イメージング技術の高度化」(代表 : システム情報工学研究科 椎名 毅教授)では、次世代型の超音波センシング技術と、高度 IT 技術との融合をはかることで、従 来の組織形態に加え、機能情報や性状情報を可視化するための基礎技術を開発し、さらに装置化 につなげることを目指しているが、特に、組織性状については、これまでに開発した組織弾性イ メージングの定量化と高機能化をすすめると同時に、臨床応用の観点から重要である組織弾性値 の病理学的な意味づけについても、医学系の共同研究者とともに進めている。また、生体機能に 関しては、心筋収縮能のイメージングについて、企業の協力を得て基礎計測装置の開発と、有用 性の検証を行っていく予定である。さらに、これらのイメージング技術とモバイル情報通信技術 と融合させることで、ユビキタス環境での診断支援や治療支援技術などへの展開についても検討 をはじめている。 「フルーエンシ情報理論応用マルチメディアシステム」(代表 : システム情報工学研究科 / TARA センター 寅市和男教授)では、フルーエンシ情報理論に基づくマルチメディア情報記述 形式の開発と実用システムへの応用をさらに進めた。理論研究は従来の枠組みにおける信号空間 の定式化、論理直交変換(LOT)と信号部分空間の選択による圧縮方式の開発に加え、不均等標 本、特性可変な E-type 型標本化関数による信号空間の調整を含む新たな枠組みの確立に向け研 究を進めた。音響研究では E-type 標本化関数の利用により周波数特性を任意に変更することの できる再生方式を提案し、 MP3 をはじめとする圧縮音源の高品質再生が可能であることを示した。 また、昨年度 NHK スタジオにて行った比較試聴実験のデータ解析を進め、フルーエンシオーディ オに含まれる超音波成分が被験者の主観的印象に明確な影響を与えていることが明らかとなっ た。静止画研究においては、輪郭函数化を特徴とする DTP 画像符号化方式と階調函数化を用い るフルカラー画像符号化方式の融合を目指して研究を進め、グラデーションなど規則的に階調が 変化する領域における階調函数符号化、エッジなどにおける補間方式を適応的に変更するアルゴ リズムの最適化などによる高精細化、高符号化効率化を実現した。動画研究においては、昨年度 開発の映像シミュレータ上にフレーム内情報を利用した任意の補間方式を実装できる環境を整備 し、E-type をはじめとする新しい補間方式を用いた場合の画質検証を進めた。さらに、連続する 複数枚の動画フレームを利用し、位置合わせの後にフルーエンシ不均等標本補間法を用いる超解 より構成される Post-MPEG 方式の枠組みを提案し、その実証のためのソフトウェアの開発を進 めた。これまでの「音響・映像用の高精細信号処理 IC 化技術」の事業化業績により、寅市教授 が新潟精密(株)と共同で第 30 回井上春成賞受賞の栄誉に輝いた。 B.今後の計画 今後も IT 分野における Defacto Standard 技術の確立を目指して邁進し、TARA 精神の原点 に戻り、研究、教育の両面において変化する社会情勢とその要求に答えていきたいと考えている。 アスペクト 像方式を提案し、監視カメラ画像などの高画質化の可能性を示した。また、これらの要素技術に 33 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 3.6 総合人間科学研究 アスペクト アスペクト教授 宮内 卓 講師 前田清司 A.平成 17 年度の活動報告 本研究アスペクトは、人間が身体的および精神的に健康で生きていくことを追求する研究を精 力的に進めている。本年度は、継続中の 4 つのプロジェクト(赤座プロジェクト、田中プロジェ クト、中田プロジェクト、宮内プロジェクト)が活発な研究成果を挙げた。まず、赤座プロジェ クト「抗原提示能に応じた選択的癌細胞療法の開発(研究代表者 : 人間総合科学研究科・赤座英 之 教授)」は、活性化ナチュラルキラー細胞を用いた早期第 2 相臨床試験として、悪性脳腫瘍 2 例、 再燃前立腺癌 1 例および転移期腎癌 1 例に対して計 5 コースの投与を行い、脳腫瘍の 1 例で著効 を得た。また、HIF(hypoxia inducible factor-1)および VEGF(vascular endothelial growth アスペクト 34 factor)を標的分子とした新規治療の基礎的検討を行なった。また、田中プロジェクト「オーダー メイド減量プログラムの開発(研究代表者 : 人間総合科学研究科・田中喜代次 教授)」は、肥満 者における体重減少量の個体差を肥満関連遺伝子、年齢、体脂肪分布、体力レベルなどの情報か ら説明する。これまでに 500 名を超えるデータを収集しており、さまざまな情報を用いて平均で 約8kg の体重減少量にみられる個体差を説明するための重回帰モデルを複数作成した。中田プ ロジェクト「ミトコンドリア DNA の突然変異に起因する多様な病態発症機構の解明と治療戦略 の探索(研究代表者 : 生命環境科学研究科・中田和人 助教授)」では、モデルマウスを用いて、 ミトコンドリア病の出生前治療の可能性を検証した。結果として、出生後にミトコンドリア病を 発症すると予想される変異型 mtDNA の含有率の高い胚は、核移植することで、病態発症が抑制 された産仔となった。この治療法において、核移植の目的は胚内に高い割合で含有される変異型 mtDNA の希釈にあり、これが発症閾値以下であれば病態発症が抑制されると結論できる。この 成果は、ミトコンドリア病の出生前治療として核移植法が有効な治療の 1 つであることを示して いる。一方、宮内プロジェクト「生活習慣病における心臓血管機能障害への治療と予防の研究(研 究代表者 : 人間総合科学研究科・宮内卓 教授)」は、生活習慣病により引き起こされる心臓血管 病のメカニズムの解明および新しい薬物療法の開発とともに、心臓血管病の発症を予防するため の薬物・運動療法などの研究を進めている。これまでに心臓血管病の発症やその予防(運動療法) のメカニズムにエンドセリンなどの心血管ペプチドが関与していることを明らかにした。 B.今後の計画 平成 18 年度は、赤座プロジェクト、田中プロジェクト、中田プロジェクト、宮内プロジェク トの 4 つのプロジェクトが継続して研究を推進させる。赤座プロジェクトは、前年度に引き続き 活性化 NK 細胞療法第 II 相臨床試験を推進するとともに有効性予測因子および各種免疫学的モ ニターの検討を行う。また、in vivo 腫瘍モデルの作成を行なう。田中プロジェクトは、今後、1) 体重減少量の個体差をより高い精度で説明すること、2)メタボリックシンドロームを改善する ための減量目標値を設定すること、3)オーダーメイド減量プログラムが提供できるシステムを 構築すること、を目指す。中田プロジェクトは、ミトコンドリアゲノム変異に起因する病態の全 貌解明を目指し、特に生殖細胞における呼吸不全の病原性を明らかにする。さらに、ミトコンド リア活性化物質を用いた治療法の開発を目指す。宮内プロジェクトは、心臓血管病や運動療法に おいて、エンドセリン拮抗薬や各種サイトカイン拮抗薬を用いた研究を推進させ、そのメカニズ ムの詳細を探るとともに新しい薬物療法や薬物・運動併用療法の開発を目指す。 アスペクト 35 4 研究成果 平成 15 年度採択 TARA プロジェクト終了報告 37 4.1 高等動物脳における学習記憶中枢の形成と 可塑性を支配する遺伝子群の網羅的解析 研究代表者:古久保 − 徳永 克男(生命環境科学研究科・助教授) 研 究 期 間:平成 15 年4月〜平成 18 年3月 A.要約 古典的な系統分類学の考え方とは対照的に、ヒトと ショウジョウバエの脳には分子レベルにおいて多くの C. 研究組織 研究代表者 古久保 – 徳永 克男(生命環境科学研究科・助教授) 共通性が存在する。既に我々は、ショウジョウバエ脳 リサーチリーブ支援教員 の初期形成が、脊椎動物と共通の遺伝子プログラムに 小林 正友(生命環境科学研究科・講師) 制御されることを明らかにしてきた。また、学習記憶 共同研究者 中枢のような高次構造形成にも、脊椎動物と共通する 丸尾 文昭(生命環境科学研究科・助手) 客員研究員 大隅 典子(東北大学大学院医学系研究科創生応用 医学研究センター・教授) 多羽田哲也(東京大学分子細胞生物学研究所・教授) 平良 眞規(東京大学大学院理学研究科生物科学専 攻・助教授) Walter J. Gehring(スイス連邦バーゼル大学バイオ センター・教授) Andrew Matus(ノバルティス・フリードリッヒミー シャー研究所・研究部長) D.研究の経過 1.TARA セミナー・公開講演会などの実施状況 B.研究目的 現代の神経科学は、情動、知覚、学習、記憶など幅 広い精神作用のすべてが、一つの器官「脳」の生物学 的機能により営まれていることを、分子レベルで明ら かにしつつある。人の脳は 1000 億を超える神経細胞 から構成されており、それらの間のシナプス結合の多 様性は、天文学的な数にのぼる。本プロジェクトは、 このような脳の成り立ちを理解するために、より単純 (1)森 郁恵(名古屋大学大学院理学研究科) 「線虫 C. elegans の感覚行動と学習・記憶の分子機構」 。 2003 年 9 月。 (2)Toshifumi Tomoda (The Rockefeller University, Lab of Developmental Neurobiology)“Unc51.1 and its binding partners in CNS axon outgrowth.” 2003 年 11 月。 なショウジョウバエの脳をモデルにその形成と可塑性 (3)小倉 顕一(横浜市立大学医学部薬理学講座) 「線 を支配する遺伝子プログラムの解析を推進する。とり 虫 C. elegans の Netrin 受容体 UNC-5 の細胞内局 わけ、学習・記憶の中枢として機能する高次神経構造 の焦点を絞り、その形成がどのような遺伝子群により 制御されているか、DNA マイクロアレーを使用した 在 には UNC-51、UNC-14 が必 要である。 」2003 年 11 月。 網羅的解析を行う。さらに、同定した保存的遺伝子群 (4)大隅 典子(東北大学・大学院医学系研究科・ が神経回路可塑性をどのように支えているのか、ショ 創生応用医学研究センター) 「Pax6 遺伝子変異 ウジョウバエ行動遺伝学による解析を行うとともに、そ ラットにおける海馬神経新生の低下と行動異 の普遍的機能を脊椎動物実験系を併用しつつ解析する。 研究成果 eyeless/Pax-6 遺伝子を中心とした遺伝子機構が存在す ることを明らかにしてきた。本研究では、ショウジョ ウバエ全ゲノムを網羅するマイクロアレーを用い、学 習・記憶中枢で発現する多数の遺伝子を明らかにした。 また、ショウジョウバエ幼虫を用いた新しい学習・記 憶パラダイムを開発するとともに、ヒト統合失調症遺 伝子の分子機能をショウジョウバエを用いて解析し、 発症候補遺伝子の過剰発現が学習・記憶異常を誘起す ることなどを明らかにしてきた。これらの研究結果は、 ショウジョウバエ脳研究の枠を超えて、ヒト脳の形成 と可塑性の解析のためにも重要な知見を与えるもので あり、この 3 年間の業績を基礎にさらに数多くの重要 な研究が新たな展開をしつつあるところである。 常」 。2004 年 1 月。 39 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA (5)平良 眞規(東京大学 大学院理学系研究科) 「ア フリカツメガエル初期胚の神経化における核内 膜蛋白質 XMAN1 の役割」 。2004 年 1 月。 (6)三浦 正幸(東京大学大学院薬学系研究科) 「プ ログラム細胞死の分子遺伝学」 。2004 年 6 月。 (7)来栖光彦(国立遺伝学研究所) 「ショウジョウバ エを利用した神経回路網形成の遺伝学的解析」 。 研究成果 40 2005 年 5 月。 (8)Takashi Shiraiwa (Yale University, Department of Molecular, Cellular and Developmental Biology) 2. Prof. Akira Sawa (Johns Hopkins University Medical School, U. S. A.). 2005 年 3 月。 3. Dr. Takashi Shiraiwa (Yale University, Department of Molecular, Cellular and Developmental Biology) 2005 年 8 月。 4. D r. Tatsushi Igaki (Yale University, Department of Genetics). 2005 年 9 月。 5. Dr. Takumu Tanimoto (Würzburg University, Department of Genetics). 2005 年 12 月。 “Interaction of olfactory and gustatory systems in Drosophila”2005 年 8 月。 6.Dr. Takaki Komiyama (Stanford University, Dept. of (9)Tatsushi Igaki (Yale University, Department of 7.Prof. Akira Sawa (Johns Hopkins University Medical Genetics).「ショウジョウバエを用いた癌の浸潤・ 転移機構への遺伝学的アプローチ」 。2005 年 9 月。 (10)遠藤啓太(理化学研究所 発生・再生科学総合 研究センター) 「ショウジョウバエ嗅覚地図の構 築における Notch コードの役割」 。2005 年 11 月。 (11)Takumu Tanimoto (Würzburg University, Department of Genetics)“Reword processing and olfactory memory formation in the Drosophila brain”. 2005 年 12 月。 (12)Takaki Komiyama (Stanford University, Dept. of Biological Sciences)“Unraveling the Logic of Olfactory Circuit Assembly”2006 年 3 月。 2.国際交流・主たる訪問者のリスト (1)国際学会での招待講演 なし (2)主たる訪問者 1. Prof. Toshifumi Tomoda (The Rockefeller University, Lab of Developmental Neurobiology). 2003 年 11 月。 Biological Sciences). 2006 年 3 月。 School, U. S. A.). 2006 年 3 月。 3.研究費の取得状況 (1)科学研究費補助金 1. 古久保 – 徳永 克男 特定領域研究 (A) 発生シス テム (平成 15-17 年) 「ショウジョウバエ学習記憶 中枢形成遺伝子の網羅的解析」 計 9,400 千円 2. 古久保 – 徳永 克男 基盤研究 (B)(2)(平成 15-17 年度) 「ショウジョウバエ学習記憶中枢の形成と制 御遺伝子網の分子遺伝学的解析」 14,900 千円 3. 小林 正友 基盤研究 (C)(2) 「発生における細胞死 阻害因子分解系の分子遺伝学的基盤」 。15-16 年度: 3,600 千円 4. 小林 正友 基盤研究 (C)(2) 「ショウジョウバエ学 習・記憶中枢の形成と機能に関わる遺伝子網の分子 遺伝学的解析」 。17 年度:2,100 千円 (2)その他 1. 筑 波 大 学 先 端 学 際 領 域 研 究 プ ロ ジ ェ ク ト( 平 成 15-17 年度)計 3,000 千円。 の探索と平行して、ショウジョウバエ幼虫を用いた新 E.研究結果 しい学習記憶パラダイムを開発した。これまで、ショ キノコ体は、節足動物の脳において見られる発達し ウジョウバエの学習記憶研究はもっぱら成虫を用いて た神経構造であり、学習・記憶・認知などの多様な高 行われてきたが、変態により再編成される複雑な神経 次機能の中枢である。我々は、これまでに、ショウジョ 回路や,成虫が示す多様な遺伝的背景の影響などが ウバエ Pax6 相同遺伝子である eyeless と twin of eyeless 個々の神経ネットワークを押さえつつ解析するうえで が、キノコ体神経細胞で高レベルで発現しており、こ れらの遺伝子の変異体ではキノコ体神経構造の形成が 大きな障害であった。我々は、特定の匂い物質をショ 著しく阻害されることを報告してきた。これらの二つ 連合学習が効率良く成立するパラダイムを確立した。 の Pax6 遺伝子は、複眼形成のマスターコントロール この報酬パラダイムでは、cAMP 応答配列結合因子 (CREB)を介した新しい遺伝子発現が誘導され、匂い 数千の下流遺伝子の発現を統合的に制御する能力があ 記憶が数時間にわたり維持された。一方、強力な忌諱 ることが知られている。しかしながら、我々の解析に 物質キニーネによる負の条件付けでは遺伝子発現を誘 より、キノコ体では複眼とは異なるエンハンサー配列 導できず、記憶は 20 分で失われた。この結果は、正 がその発現を制御している事が明らかにされた。また、 と負の異なる条件付けより質的に異なる記憶が形成さ キノコ体の形成と機能を支える遺伝子網をより包括的 れることを遺伝子レベルで明らかにするものであり、 に理解するために、ショウジョウバエ全ゲノムを網羅 それぞれにおいて異なる分子機構が活性化されること するマイクロアレーを用い、成虫のキノコ体で発現す を示している。 る多数の遺伝子を同定した。さらに、RNA 干渉法によ りキノコ体形成における機能的重要性の検討を行い、神 I ショウジョウバエ学習・記憶発現遺伝子の網羅的解析 経構造の形成を制御する多くの遺伝子を明らかにした。 いっぽう、学習記憶中枢の形成と可塑性をより総合 1. マイクロアレーによるキノコ体発現遺伝子の同定 的に理解するために、キノコ体形成を制御する遺伝子 ショウジョウバエの脳の発生過程では、胚発生の中 Cell Adhesion 5% DNA binding 4% Structural constituents of cytoskeleton 5% Enzymes 18% Other Fuctions 7% RNA binding 9% Transcription 18% Proteolysis and peptidolysis 11% Transporters 11% Signaling 12% Enzymes Transcription Signaling Transporters Proteolysis and peptidolysis RNA binding Other Fuctions Structural constituents of cytoskeleton Cell Adhesion DNA binding ショウジョウバエキノコ体発現遺伝子の分子機能分布 研究成果 遺伝子とし機能する遺伝子であり、複眼形成過程では 糖と同時提示することにより、幼虫においても嗅覚 41 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 期から後期にかけて多数の神経芽細胞が生成され、胚 遺伝子をポジチブコントロールとして使用し、発現パ 由来の神経細胞を産生する。これらの神経芽細胞のほ ターンを逐次比較した。 とんどは、胚発生終期から 1 令幼虫初期にかけて分裂 を停止するが、キノコ体を形成する神経芽細胞は例外 リダイゼーションを終了した。その結果、解析した8 し、1 令初期の幼虫に DNA 複製阻害剤 (Hydroxyurea) 割以上の遺伝子が実際に成虫脳のキノコ体とその周辺 とができる。この薬剤処理によりキノコ体を欠損させ 伝子との発現様式の比較により、興味ある事に、同定 を短時間とりこませ、キノコ体を特異的に殺傷するこ たハエの脳から全 RNA を抽出し、PCR をもちいた遺 研究成果 伝子増幅を行った後、発現遺伝子をショウジョウバエ GeneChip (Affymetrix) を用いて解析した。さらに、野 生型の脳との遺伝子発現プロファイルを比較すること により、キノコ体欠損脳で発現が顕著に低下する 1,465 個の遺伝子を同定するとともに、これらの中から統計 42 これまでにほぼ半数の遺伝子について in situ ハイブ 的に分裂を継続する。この特異的な分裂様式を利用 神経で強く発現している事が確認できた。eyeless 遺 したほとんどの遺伝子がキノコ体を中心により広い領 域で発現している事が示された。この事は、これらの 遺伝子がキノコ体と近傍の付随する神経で発現してい る事を示唆しているが、別の可能性としては、eyeless が実はキノコ体の中心部の細胞でしか発現していない を使用して機能的分類を行った。この結果 43 個の遺 事も示唆している。最近ドイツの研究グループにより、 eyeless 発現神経繊維の数がキノコ体神経繊維総数の 6割程度でしかないとの結果が得られており(私信) 、 我々が新たに同定した遺伝子がより包括的なキノコ体 発現遺伝子である可能性が示唆される。 た、59 個の遺伝子については、既知の遺伝子との相同 3. R NA 干渉法によるキノコ体発現遺伝子の発生機能 処理によりデーター再現性が最も高い遺伝子を 102 個 選別した。また、 102 個の遺伝子のすべてについて、 ショ ウジョウバエの包括的なデータベースである FlyBase 伝子が、機能未知の遺伝子であることが判明した。ま 性から、転写因子,分泌因子,細胞接着因子、シグナ ル伝達因子等をコードする遺伝子である事を明らかに してきた。 の解析 さらに上記の解析結果を基礎に、キノコ体形成過程 における遺伝子機能を明らかにするために、RNA 干 渉法(RNAi)による解析を行った。解析にあたり、 2. in situ hybridization によるキノコ体遺伝子の発現 解析 マイクロアレーにより同定した 102 個の遺伝子の ショウジョウバエ脳における発現様式を確認するため に、蛍光 in situ ハイブリダイゼーションによる解析を 行った。ショウジョウバエでは、胚に於ける蛍光 in situ ハイブリダイゼーションは技術的に既に確立され ていたが、成虫の脳に対しては組織の固定方法、プロー ブの浸透度等の違いから有効な方法が存在しなかっ た。このため、胚の in situ ハイブリダイゼーションの プロトコールを基礎に、数々のパラメーターを検討し、 成虫脳でも再現的にシグナルが得られる方法を開発 した。この方法では組織固定後の Proteinase K 処理を あえて省き、バックグランドの減少に成功した。キノ コ体神経構造を特異的に GFP 標識する系統を使用し、 結果を共焦点顕微鏡を用いて同定した。また、eyeless 国立遺伝学研究所・上田研究室で構築されたショウ ジョウバエゲノム RNAi コレクションを使用した。こ のコレクションは、ショウジョウバエゲノムのほぼ半 数の遺伝子に対する RNAi 系統からなり、同定した遺 伝子の体系的な機能解析が可能である。この系統を、 キノコ体特異的な Gal4 エンハンサートラップ OK107 と、UAS の下流に膜結合型 GFP を結合させた配列と を併せ持つ系統 (UAS-mCD8::GFP ; OK107 ) と掛け合わ せ、生じたF1世代の脳を共焦点顕微鏡で観察した。 これにより、マイクロアレーで同定していた 42 個の キノコ体発現遺伝子について RNAi の効果を検討し、 キノコ体形成に様々な異常をもたらす 25 個の遺伝子 を明らかにした。これらには、転写因子やシグナル伝 達因子の様な構造的にもその発生制御機能を予測でき たものも含まれたが、イオンチャンネル様な発生機能 との関連が全く未知のものも含まれていた。また、構 造的には機能未知の遺伝子も含まれていた。これらの 遺伝子がどのような分子機構によりキノコ体の神経伸 II ショウジョウバエ幼虫を用いた嗅覚連合学習の研究 長や特異的誘導に関わるのか今後の課題である。また、 いくつかの遺伝子は、発生機能のみならず学習・記憶 連合学習は動物が生存に関わる外界刺激を経験から における神経可塑性の制御に重要であると思われる。 推測する上で、最も基本的な脳機能の一つである。古 この点について検討するために、マイクロアレーで同 典的条件付けにおいて、動物は光、音、匂いなどの条 定したキノコ体発現遺伝子について、成虫特異的に 件刺激(CS)を、生得的な反応を誘導する、強化因子 RNAi を誘導し、発生機能とは分離しつつ、学習・記 または非条件刺激(US)と呼ばれる刺激と関連付ける 憶における分子機能を明らかにする事を予定している。 ことで学習する。動物の反応に基づけば、強化因子は で嫌悪的なもの ( 忌避強化因子 ) に大別することがで きる。強化因子は動物の行動を学習によって調節する 上で重要であるが、系統的に異なるさまざまな生物を 研究成果 報酬としての意味があるもの(欲求強化因子)と有害 用いた研究から、欲求強化因子と忌避強化因子が異な る神経回路、生化学経路を介し、異なる形の学習・記 憶を形成する可能性が示されている。しかし、個々の 実験で異なる学習実験法が用いられているために、タ イプの異なる強化因子が賦活化する神経機構について は直接的な比較が困難であり、ほとんど知見が得られ ていない。 マイクロアレーで同定された遺伝子の in situ ハイブリ ダイゼーションによるショウジョウバエ脳における発 現パタンーンの解析。 我々の学習・記憶に関する細胞学的、遺伝学的な理 解は、無脊椎動物を用いた実験に拠るところが大きい。 中でもショウジョウバエはその発達した遺伝学と分子 生物学的実験法により、学習・記憶の研究に多大な貢 献をしてきた生物の一つである。体系的な行動変異体 のスクリーニングにより、学習・記憶に異常を示す単 一遺伝子変異体が複数発見され、cAMP シグナル経路 の重要性を明らかにしてきた。さらに、神経解剖学的 な研究により、ショウジョウバエの学習・記憶に重要 な脳領域が同定されている。特に、キノコ体と呼ばれ る神経構造はそれを介したシナプス伝達が嗅覚記憶の 読み出しに必須であることが明らかになっており、嗅 キノコ体発現遺伝子 RNAi によるキノコ体神経構造の 形成異常。 ショウジョウバエ遺伝子に対する RNAi 配列を UAS 配列下流 にもつ系統を、キノコ体特異的 Gal4 エンハンサートラップ OK107 と交配し、生じた F1 の成虫脳を共焦点顕微鏡で観察し た。42 個の遺伝子について独立した形質転換系統を 2 つ検討し、 総数 82 系統の RNAi の影響を観察した。キノコ体神経構 造は、膜結合型 GFP により可視化した。 覚記憶の局在部位として示唆されている。 これまでショウジョウバエの学習・記憶の研究は、 ほとんどが成虫について行われ、電気ショックを強化 因子として、T 型迷路を用いる実験法が利用されてき た。しかし、成虫の脳は脊椎動物に比すれば単純であ ることは間違いないが、より精度よく詳細に解析する 43 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 上では複雑な神経構造が障害となってきた。また成虫 ができる。さらに、苦味を伴い忌避強化因子として働 の行動は非常に多くの外界刺激に影響されることか く硫酸キニーネをスクロースの代わりに用いること ら、厳密な実験条件の設定が必要である。 で、忌避条件付けを行うことができることもできるこ 対照的に、幼虫の脳は非常に単純な構造であり、解 習効果にほとんど差は見られないにも関わらず、欲求 析が容易であることから摂食、運動、社会行動など様々 条件付けによってのみ、2 時間を越えるような安定的 とがわかった。両強化因子によって得られる初期の学 な行動の研究に利用されてきた。成虫の脳が変態期に 再編成を受けて複雑化するのに対し、幼虫脳は胚期に 形成されるごく基本的な神経回路を単純に拡張したも 研究成果 44 のでしかない。しかし、このような神経行動学的な解 析を行う上で数多くの潜在的な利点があるにも関わら ず、幼虫を用いた学習・記憶の研究報告は非常に限ら れている 我々は、幼虫を用いた新たな嗅覚連合学習実験法を 確立するとともに、それを用いて幼虫嗅覚学習の新し い特性を明らかにした。この実験法を用いることで、 幼虫は匂い物質と味覚刺激であり欲求強化因子として 働くスクロースによって条件付けされ、学習すること な記憶が形成された。遺伝的変異体を用いた解析によ り、この安定な欲求記憶の形成には amn と CREB の 活性が重要であることが示された 。しかし、このよう な安定な記憶は、欲求条件付けによってのみ誘導され、 忌避条件付けによる忌避記憶では誘導されなかった。 この結果は欲求記憶と忌避記憶の間で、その維持に関 与する分子機構が異なっている可能性を示唆するもの である。 また、UAS-shibire ts1 を用いたシナプス伝達の阻害実 験による、幼虫期キノコ体の記憶に対する生理学的機 能についても報告する。UAS-shibire ts1 は温度感受性の ダイナミン変異体である shibire ts1 遺伝子を、UAS プロ 幼虫嗅覚連合学習の実験法 (A)嗅覚連合学習のための条件付けとテスト。条件付け(左) においては、1M スクロース、0.1% キニーネ、もしくは DW を撒いた 2.5% のアガープレートに幼虫(72-76 時間齢)をの せ、蓋の内側に貼り付けたろ紙に匂い物質をスポットした。 30 分間の条件付けの間、幼虫は強化因子及び匂い物質を同 時に提示し続けられることになる。テスト(右)では、条 件付けされた幼虫をまず DW を用いて洗浄し、テストプレー トの中央に移した。テストプレートの両端には 1.5ml マイク ロチューブに乗せたろ紙片が配置され、その片側だけに匂 い物質をスポットした。1 回の実験に用いる幼虫は 50-100 匹 程度である。3 分間のテスト時間の後、図に示された円弧内 に移動した幼虫の数をカウントし、走化性指数(RI)を図中 の計算式に基づいて算出した。 (B)種々の匂い物質による嗅覚連合学習。1M スクロースまたは DW と同時に匂い物質を提示して条件付けをおこなった。ス クロース条件付け後の RI(黒)と DW 条件付け後の RI(白) を個々の匂い物質ごとに求めた。スクロースによる欲求条件 付けによって有意な RI の上昇が得られたものはアスタリス ~ クで示した(** p < 0.01、* p < 0.05、n = 8 38) 。 モーター下流に繋げたものである。キノコ体依存的な 嗅覚学習の実験を行った結果、幼虫のキノコ体は欲求 発現が見られる GAL4 系統と組み合わせ、キノコ体に と忌避両記憶の読み出しにのみ重要な役割を果たし、 限局して shibire ts1 を発現させた。3 種類の温度条件で 獲得と維持には関与していないことが示された。 研究成果 45 野生型と変異体における欲求記憶の持続時間 (A-E)スクロースによる欲求条件付け後の RI の時間変化。LIN/SUC または LIN/DW 条件付け後、RI を 30 分おきに 180 分後まで 測定した。(A)ヒートショック処理 (HS) なしの野生型 CS-HS、(B)ヒートショック処理した野生型 CS、(C)ヒートショック処 28A 理しなかった dCREB2-b、 (D)ヒートショック処理した dCREB2-b、 (E)変異体 amn 。(B)と(D)では、37.5℃、30 分間のヒー トショック処理を条件付け前に行った。(F)欲求記憶の時間変化を ΔRI で示した。野生型の欲求記憶は 3 時間で完全に消失して しまうことがわかった。dCREB2-b はヒートショック処理なしの場合は、野生型同様の記憶が見られたが、ヒートショック処理を 28A した場合は 60 分で記憶が消失した。amn の記憶は 30 分しか持続しなかった。各測定点は 14-22 回の実験の平均値である。 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA F. 発表 of CREB-dependent Medium-Term Memory by 1. 論文 Larvae. J. Neurosci., 25, 7905-7913. 1) Kurusu, M., Awasaki, T., Masuda-Nakagawa, L. M., Kawauchi, H., Ito, K., and Furukubo-Tokunaga, K. (2002). Embryonic and Larval Development of the Drosophila Mushroom Bodies: Concentric Layer Subdivisions and the role of fasciclin II. Development, 129, 409-419. 研究成果 46 2) Adachi, Y., and F u r u k u b o - To k u n a g a, K. (2002). Evolutionary origin of the brain as suggested by the functional equivalence of the Otx genes. Comp. Phys. Biochem. 19, 146-152. 3) Srinivasula, S. M., Datta, P., Kobayashi, M., Wu, J-W, Fujioka, M., Hegde, R., Zhang, Z., Mukattash, R., Appetitive Gustatory Reinforcement in Drosophila 2. 主な招待講演と学会発表 国内の招待講演とセミナー 1) 古久保 - 徳永克男「ショウジョウバエ学習記憶中枢 の形成と遺伝子支配」 (2003)神経科学セミナー、 東京都神経科学総合研究所。 2) 来栖光彦、古久保 - 徳永克男「ショウジョウバエに おけるキノコ体神経芽細胞の分裂制御:核内レセプ ター型転写因子 tailless の機能的重要性」 (2003) 発生・ 再生医学セミナー、理化学研究所 発生・再生科 学総合研究センター。 Fernandes-Alnemri, T., Shi, Y., Jaynes, J. B., and 3) Furukubo-Tokunaga, K. (2003). Fly brain as a model Death Gene in the reaper/hid/grim Region, Encodes an Developmental Biology: Genes, Cells and Body Plan”. Alnemri, E. S. (2002). sickle: a Novel Drosophila IAP-inhibitory Protein. Curr. Biol. 12,1-20, Jan 22. 4) Adachi, Y., Hauck, B., Clements, J., Kawauchi, H., of our brain. Swiss-Japanese Meeting. “Progress in Ohito, Japan. 海外招待講演とセミナー Kurusu, M., Totani, Y., Kang, Y. Y., Eggert, T., Walldorf, 1) Honjo, K. and Furukubo-Tokunaga, K. (2004). An Conserved cis-regulatory modules mediate complex neural expression patterns of the eyeless gene in the larvae. SFB Seminar on Behavioral Neurogenetics of Fruit Fly Larvae. Würzburg, Germany. U., and Furukubo-Tokunaga, K., and Callaerts, P. (2003). Drosophila brain. Mech. Dev., 120, 1113-1126. 5) Kobayashi, M., Fujioka, M., Tolkunova, E. N., Deka, D., AbuShaar, M., Mann R. S., and Jaynes, J. B. (2003). engrailed cooperates with extradenticle and homothorax to repress target genes in Drosophila. Development 130, 741-751. 6) Furukubo-Tokunaga, K. (2004). Homeobox and nervous system development. in Encyclopedia of Neuroscience, 3 rd ed .. eds. George Adelman and Barry H. Smith. CD-ROM. Elsevier, New York. 7) Honjo, K., and Furukubo-Tokunaga, K. (2005). Induction improved paradigm of olfactory learning in Drosophila 2) Furukubo-Tokunaga, K. and Honjyo, K. (2004). CREB dependent memory in Drosophila larvae” SFB Seminar on Behavioral Neurogenetics of Fruit Fly Larvae. Würzburg, Germany. 3) Furukubo-Tokunaga, K. (2004). Appetitive learning and stable memory in Drosophila larvae. Cell Biology Seminar. University of Basel. その他の学会発表 国内学会 1) 本 庄 賢、 古 久 保 - 徳 永 克 男(2003)Behavioral Analysis of Olfactory Reward Learning in Drosophila Larvae. 第 26 回日本神経科学大会、名古屋。 2) 戸 谷洋子、来栖光彦、古久保 - 徳永克男(2003) Functional analysis of eyeless and homothorax genes in in neural stem cells by a conserved nuclear receptor, Tailless, in the Drosophila brain. ショウジョウバエ 研究会、淡路。 antennal lobe development in Drosophila melanogaster. 10) 望月洋明,戸田浩史、鈴木えみ子、友田俊文,古 3) 本 庄 賢、 古 久 保 - 徳 永 克 男(2003)Behavioral Axonal Transport in Drosophila. ショウジョウバエ 第 26 回日本神経科学大会、名古屋。 4) 戸 谷洋子、来栖光彦、古久保 - 徳永克男(2003) Functional analysis of eyeless and homothorax genes in antennal lobe development in Drosophila melanogaster. ショウジョウバエ研究会、東京。 5) 戸 谷 洋 子、 丸 山 泰, 来 栖 光 彦, 古 久 保 - 徳 永 克 男(2004)Homeobox genes, eyeless and homothorax, control differentiation of projection and local-inter neurons in the Drosophila antennal lobes. 第 27 回日本 神経科学大会、大阪。 6) 丸 山 泰, 戸 谷 洋 子, 古 久 保 - 徳 永 克 男(2004) Expression and functions of the cephalic homeobox gene empty spiracles in the olfactory and gustatory centers of the Drosophila brain. 第 27 回日本神経科学大会、 大阪。 7) 望 月洋明,戸田浩史、鈴木えみ子、浜千尋、友 田俊文,古久保 - 徳永克男(2004)The Conserved Ser/Thr Kinase UNC51 Functions with Trio and Rac to Regulate Neural Development and Axonal Transport in Drosophila. 第 27 回日本神経科学大会、大阪。 8) 本 庄 賢、 斉 藤 実、 古 久 保 - 徳 永 克 男(2004) CREB-dependent memory localizes in the mushroom bodies in Drosophila larvae. 第 27 回日本神経科学大 会、大阪。 9) 丸 山泰、来栖光彦、岡部正隆、古久保 - 徳永克男 (2005)Persistent regulation of cell cycle progression 研究会、淡路。 11) 本 庄 賢、古久保 - 徳永克男(2005)Differential Induction of Short-term and Medium-term Memories by Appetitive and Aversive Reinforcements in Drosophila 研究成果 Analysis of Olfactory Reward Learning in Drosophila Larvae. ショウジョウバエ研究会、東京。 久 保 - 徳 永 克 男(2005)The Conserved Ser/Thr Kinase UNC51 Functions with UNC-76 to Regulate Larvae. ショウジョウバエ研究会、淡路。 12) 小 林 正 友、Lydia Michaut、 猪 野 彩 子、Indrayani Ghangrekar、Walter J. Gehring、古久保 - 徳永克男 (2005)Gene expression profiling of the Drosophila mushroom bodies by DNA microarray. ショウジョウ バエ研究会、淡路。 13)望 月 洋 明, 戸 田 浩 史、 鈴 木 え み 子、 友 田 俊 文, 古 久 保 - 徳 永 克 男(2005)The Conserved Ser/Thr Kinase UNC51 Functions with UNC-76 to Regulate Axonal Transport in Drosophila. 第 28 回日本神経科学 大会、横浜。 14) 本 庄 賢、古久保 - 徳永克男(2005)Differential Induction of Short-term and Medium-term Memories by Appetitive and Aversive Reinforcements in Drosophila Larvae. 第 28 回日本神経科学大会、横浜。 15) 小 林 正 友、Lydia Michaut、 猪 野 彩 子、Indrayani Ghangrekar、Walter J. Gehring、古久保 – 徳永克男 (2005)Gene expression profiling of the Drosophila mushroom bodies by DNA microarray. 第 28 回日本 神経科学大会、横浜。 国際学会 1) Kurusu, M., Okabe, M. and Furukubo-Tokunaga, K., 47 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA (2003). An orphan nuclear receptor tailless controls proliferation of neural stem cells in Drosophila brain. 14th International Congress of Genetics, Melbourne, Australia. 2) Furukubo-Tokunaga, K. (2003). An orphan nuclear receptor tailless controls proliferation of neural stem cells in the Drosophila brain. Great Barrier Reef Drosophila Research Conference, Cairns, Australia. 研究成果 48 3) Toda, H., Mochizuki, H., Suzuki, E, Hama, C., Tomoda, bodies by DNA microarray. Cold Spring Harbor Meeting“Neurobiology of Drosophila”, Cold Spring Harbor, New York, U. S. A. 8) Kobayashi, M., Michaut, L., Ino, A., Ghangrekar, I., Ueda, R., Saigo, K., Gehring, W. J., and Furukubo- Tokunaga, K. (2005). Gene expression profiling of the Drosophila mushroom bodies by DNA microarray. The 3rd Neuron Satellite Meeting“Neurons and Sensory Systems” , Washington. November 2005. T., and Furukubo-Tokunaga, K. (2004). The conserved 9) Kobayashi, M., Michaut, L., Ino, A., Ghangrekar, I., regulate neuronal development and aconal transport in Drosophila. Cold Spring Harbor Meeting“Axon Tokunaga, K. (2005). Gene expression profiling of New York, U. S. A. Washington. Ser/Thr kinase unc51 functions with trio and rac to Ueda, R., Saigo, K., Gehring, W. J., and Furukubo- the Drosophila mushroom bodies by DNA microarray. Guidance and Neural Plasticity”, Cold Spring Harbor, Society for Neuroscience 35th Annual Meeting, 4) Honjo, K., Saitoe, M., and Furukubo-Tokunaga, K. 10) Maruyama, Y., Kurusu, M., Okabe, M., and Furukubo- (2004). CREB-dependent memory is localized to the mushroom bodies in Drosophila Larvae. The 2nd Neuron Satellite Meeting“Neurons and Memory”, San Diego. October 2004. Tokunaga, K. (2006). Persistent regulation of cell cycle progression in neural stem cells by a conserved nuclear receptor, Tailless, in Drosophila brain. 47th Annual Drosophila Research Conference, Houston, U. S. A. 5) Honjo, K., Saitoe, M., and Furukubo-Tokunaga, K. 11) Mochizuki, H., Toda, H., Suzuki, E., Tomoda, T., mushroom bodies in Drosophila Larvae. Society for Ser-Thr Kinase UNC51 Functions with UNC-76 to (2004). CREB-dependent memory is localized to the Neuroscience 34th Annual Meeting, San Diego. 6) Honjo, K. and Furukubo-Tokunaga, K. (2005). Differential induction of short-term and medium-term memories by appetitive and aversive reinforcements in Drosophila larvae. Cold Spring Harbor Meeting “Neurobiology of Drosophila”, Cold Spring Harbor, New York, U. S. A. 7) Kobayashi, M., Michaut, L., Ino, Y., Ghangrekar, I., Gehring, W. J., and Furukubo-Tokunaga, K. (2005). Gene expression profiling of Drosophila mushroom and Furukubo-Tokunaga, K. (2006). The Conserved Regulate Axonal Transport in Drosophila. 47th Annual Drosophila Research Conference, Houston, U. S. A. G. 受賞・特許など特筆すべき事項 1. Editorial board, "FlyBrain, an Online Atlas and Database of the Drosophila Nervous system", (editor in chief Prof. Nicholas J. Strausfeld, University of Arizona, USA). 2. Listed in Who’ s Who in the World, Who’ s who in Science and Engineering, and Who’ s who in Medicine and Healthcare. 4.2 トランスジェニックウサギ・モデルの開発と 肥満・糖尿病・動脈硬化の分子病態の解明および 治療への応用 研究代表者:範 江林(元人間総合科学研究科・心血管病理学・助教授) 研 究 期 間:平成 15 年 4 月~平成 18 年 3 月 助教授) A. 要約 リサーチリーブ支援教員 本プロジェクトでは動脈硬化、高脂血症、糖尿病、 北山智華子(TARA センター・助手) 肥満などの生活習慣病の関連遺伝子であるリポ蛋白 客員教授 リパーゼ(LPL)やマトリックスメタロプロテアーゼ 北 徹(京都大学・理事、副学長) -12(MMP-12)、C 反応性蛋白 (CRP) の遺伝子導入トラ ンスジェニック (Tg) ウサギの開発を試み、トランス レーショナルリサーチに応用できる、新規病態モデル の実用化に向けた研究を行なった。 TARA センター研究員 八神 健一(生命科学動物資源センター・教授) 山田 信博(人間総合科学研究科・代謝内分泌内科・ 渡辺 重行(人間総合科学研究科・循環器内科・助 B. 研究目的 教授) 新たに開発した新規ウサギ病態モデルを用いること により、LPL、MMP-12、CRP の生理機能を明らかに するとともに、生活習慣病の分子病態におけるそれぞ 四釜 隆久(人間総合科学研究科・連携大学院・教授) TARA センター客員研究員 れの役割および治療の標的としての可能性について検 森本 正敏(佐賀大学総合分析実験センター・助教授) 討することを目的とした。 塩見 雅志(神戸大学医学部附属動物実験施設・助 教授) C. 研究組織 D. 研究の経過 研究代表者 範 江林(人間総合科学研究科・心血管病理学・ 1. TARA セミナー・公開講演会等の実施状況: 講 演 会 日 時 講 師 所 属 TARA センター特別 セミナー 平成 15 年度 北 徹 京都大学 分子病理学セミナー 平成 15 年度 John Taylor TSMM セミナー 平成 15 年度 Eugene Y, Chen University of California, San Francisco Morehouse School of Medicine 分子病理学セミナー TARA センター特別 セミナー 平成 15 年度 Weidong Ying Nanyang University 平成 16 年度 北 徹 京都大学 TSMM セミナー 平成 16 年度 Alan Daugherty University of Kentucky 分子病理学セミナー 平成 16 年度 由谷親夫 岡山理科大学 TSMM セミナー 平成 16 年度 多比良和誠 東京大学 TSMM セミナー 平成 17 年度 Sally McCormick University of Otago, New Zealand 分子病理学セミナー 平成 17 年度 George Liu Peking University, China TSMM セミナー 平成 17 年度 Eugene Y, Chen University of Michigan, 研究成果 教授) 49 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 2. 国際交流・主たる訪問者のリスト (1)国際学会での招待講演: 1. Fan, J., Ichikawa, T., Liang, J., Koike, T., Wang, X., Kitajima, S., Morimoto, M., and Watanabe, T. Overexpression of lipoprotein lipase in transgenic rabbits leads to increased small dense LDLs in plasma and promotes atherosclerosis. The 4th Conference on Atherosclerosis, Thrombosis, and Vascular Biology 2003. 2. Fan, J., Kitajima, S., Morimoto, M., Koike, T., Wang, X., 研究成果 Ichikawa, T., and Watanabe, T. Overexpression of LPL ・ Louis Marie Houdebine, Director Institute of National de la Rechrche Agronomique, INRA ・ Zsuzsanna Bosze, Professor, Agricultural Biotechnology Center, Godollo, Hungary 3. 研究費の取得状況 (1)科学研究費補助金 ・科学研究費補助金 基盤研究(B) 平成 16 年∼ 18 年 14,400 平成 16 年∼ 17 年 3,100 平成 16 年∼ 18 年 3,300 平成 17 年∼ 19 年 4,500 平成 17 年∼ 18 年 1,800 improves high fat diet-induced insulin resistance and ・科学研究費補助金 萌芽研究 Second Asia Pacific Scientific Forum 2003. ・科学研究費補助金 若手研究(B) or actor? XIIIth International Symposium on ・科学研究費補助金 若手研究(B) obesity in transgenic rabbits. American Heart Association 3. Fan, J. Lipoprotein(a) in atherosclerosis: A bystander 50 Institute, Cambridge, MA Atherosclerosis 2003. 4. Fan, J. Recent insights into cardiovascular diseases: The 2005 International Symposium on Genomics, Medicine and Forensic Sciences, 2005. 5. Fan, J. Genetically modified rabbits: the current status and future perspectives: The First International ・科学研究費補助金 特別研究員奨励費 (2)外部資金 ・武田科学振興財団褒賞研究奨励金 平成 17 年 2,000 平成 17 年 2,000 平成 17 年 1,000 平成 16-18 年 6,000 Conference on Transgenic Rabbits, 2005. ・小野医学研究財団研究助成金 Development and Disease, Experimental Biology 2006, ・ノバルティス科学振興財団研究奨励金 6. Fan, J. T h e M a t r i x R e m o d e l e d C r o s s - l i n k i n g : San Francisco April 2006. (2)主たる訪問者: ・ Alan Daugherty, Professor, University of Kentucky, KY ・ John M. Taylor, Professor, University of California, San Francisco, CA ・ Eugene, Y, Chen, Associate Professor, Morehouse School of Medicine, GA ・ Youli Zu, Assistant Professor, Baylor College of Medicine, TX ・ George Liu, Professor, Peking University, China ・ Sally McCormick, Senior Lecturer, University of Otago, New Zealand ・ Fuliang Du, Senior Scientist, Evergen Biotechnologies, Inc., CT ・ Gene Liau, Director of Novartis Cardiovascular Research ・ Schering AG Company, Berlin, Research Grant (3)TARA センターから 筑波大学先端学際領域研究センター生命情報機能研 究アスペクト 平成 15-18 年 6,000 E. 研究成果 本研究で我々は、動脈硬化、肥満、糖尿病などいわ ゆる生活習慣病の発病に関わる病態関連遺伝子の機能 を、生体内で(in vivo)解析することを目的として、 トランスジェニック (Tg) ウサギ・モデルの開発と解析 を行ってきた。平成 15 年度から 17 年度まで、動脈硬 化の独立した危険因子であるリポ蛋白(a)[Lp(a)] や、 冠状動脈硬化の破綻を引き起こすマクロファージエラ スターゼ (MMP-12)、食事後高脂血症に関わる酵素の リポ蛋白リパーゼ (LPL)、炎症マーカーである C 反応 の確立 動脈硬化による急性冠症候群の発症に関与する遺伝 性蛋白(CRP)などの Tg ウサギモデルを中心とした 子の解明、および心筋梗塞の発症予防・治療法の開 研究成果を報告した。また、神戸大学塩見助教授との 発には、ヒト心筋梗塞に類似した病態を呈する自然発 共同研究では、心筋梗塞を自然発症するウサギモデル 症モデル動物の開発が必要と考えられる。我々は神戸 の開発にも成功している。さらに、トランスレーショ 大学と共同で、高脂血症ウサギの選抜交配により、重 ナルリサーチへの展開のための第一歩として、これら 度の冠動脈硬化病変とそれに続く急性冠症候群を自 のユニークな病態モデルを用いて、現在 Schering AG 然発症する、ウサギ心筋梗塞モデルの開発に成功した 社(ドイツ)と共同で MRI による動脈硬化の画像診 (Shiomi et al, Arterioscler Thromb Vasc Biol 2003) 。この ウサギモデルでは、高脂血症の自然発症に伴う閉塞性 冠動脈プラークがもととなって心筋梗塞が起こってお 1. ヒトの動脈硬化複合病変を再現できる Lp(a) Tg ウサ ギと MMP-12 Tg ウサギの解析: Lp(a) の構成蛋白、アポ蛋白 (a)( ヒト及び一部の霊 り、死亡した動物はヒトの急性冠症候群に酷似した特 徴を持っている。したがって、このモデルはヒトの心 筋梗塞の病態解析や治療法の開発に極めて有用且つ将 長類のみで発現する蛋白 ) をウサギに導入することに 来性のあるものと思われる。 ギを用いて、コレステロール食負荷により動脈硬化を 3. リポ蛋白リパーゼの過剰発現による高脂血症ならび よってヒト Lp(a) Tg ウサギを作製した。この Tg ウサ 発生させたところ、Lp(a) が動脈硬化病変の進行(複 に肥満の改善 合病変の形成)に関与すること、特にヒト動脈硬化の リポ蛋白リパーゼ(LPL)Tg ウサギを用いて、脂 合併症(心イベント)を起こすとされる動脈の石灰化 質代謝および動脈硬化の発生・進展における LPL の を促進することを明らかにした (Sun et al, J Biol Chem 役割を明らかにした。また、LPL Tg ウサギでは脂肪 2002; Ichikawa et al, Am J Pathol 2002)。 組織が正常ウサギより著しく減少しており、高脂肪食 また、動脈硬化プラークの破綻や大動脈瘤の発生に で誘導された肥満やインスリン抵抗性に対しても改善 関わるマクロファージエラスターゼ (MMP-12) をマク 効果を示した(Koike et al, J Biol Chem 2004; Kitajima ロファージ特異的に発現させた Tg ウサギの作製にも et al, Diabetologia 2004; Liu et al, Metabolism 2005)。さ 破裂や血管リモデリングに重要な役割を果たしてい が動脈硬化の進展において ”dual function”を有する 成功した。動脈壁での MMP-12 の発現がプラークの ることを明らかにした (Fan et al, Transgenic Res 2004; Liang et al, Circulation 2006)。また各種関節炎におけ らに、この LPL Tg ウサギを用いた解析により、LPL こと、つまり、その発現部位によって、LPL が動脈 硬化を抑制あるいは促進させることを初めて見出した る MMP-12 の役割を明らかにするため、ヒトの骨関 (Ichikawa et al, Lab Invest 2004; Koike et al, Cardiovasc 用いて、MMP-12 の発現量を比較したところ、リウマ の結果から、LPL は今後、糖尿病や肥満の治療に重 チ関節炎患者においてより多くの MMP-12 が発現し 要なターゲットとなりうることが考えられ、その際、 2004)。この結果をもとに MMP-12 Tg ウサギを用い と思われる。 MMP-12 を高発現したウサギにおいて、より関節炎が 4.CRP と動脈硬化についての検討 節炎患者とリウマチ関節炎患者の滑膜および滑液を ていることが明らかになった (Liu et al, Arthritis Rheum て、関節炎における MMP-12 の役割を検討したところ、 悪化することが明らかになった (Wang et al, Am J Pathol 2004)。 2. 自然発症心筋梗塞のウサギモデル (WHHL MI rabbits) 研究成果 断法の開発を進めている。 Res 2005; Ichikawa et al, Atherosclerosis 2005)。これら LPL Tg ウサギは新薬開発に有用なモデルとなるもの 近年、C 反応性蛋白(CRP)が動脈硬化性疾患や心 血管イベントの危険因子並びに予測因子であること が、数多くの疫学的及び臨床研究により報告されてい 51 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA る。特に CRP 高値群では動脈硬化とその合併症であ とを発見した。病変に存在している CRP の性質 (native となっており、CRP が動脈硬化の発生および進展に関 の研究成果は Am J Pathol に掲載されると同時に Press る心筋梗塞、脳血管障害の危険度が正常群より約 2 倍 与していることが強く示唆されてきた。また、最近の 研究では、ヒトの冠状動脈硬化病変部への CRP およ び CRP 受容体の局在が報告されている。しかし、CRP がどのように動脈硬化の発生に関与しているかは不明 な点が多く、CRP の上昇と動脈硬化の発生及び進展と の因果関係についても実験的な解析が行なわれていな release され、世界のメディアで取り上げられた。 CRP Tg ウサギの作製に関しては、肝臓特異的に高 発現できるベクター、plivHEG/LE6 コンストラクトを 用いて、現在までに 2 系統のウサギ Founder が得られ た。そのうち、 1羽は CRP の血中濃度が 50mg/l であり、 CRP の高発現が確認された。この CRP Tg ウサギは今 研究成果 いのが現状である。その原因の一つは、CRP の上昇と 後、CRP の研究や新規治療薬の開発において有用な研 動脈硬化との関係を直接に研究できる動物モデルが存 究モデルになることが期待される。 在しないことである 。 本研究では(1)ヒト冠状動脈硬化病変に存在する CRP 蛋白の由来を同定すること、 (2)高脂血症ウサ 52 CRP vs. modified CRP)について現在検討中である。こ ギモデルを用いることにより CRP と動脈硬化の発生 及び進展との関係を明らかにすること、 (3)CRP の生 理機能を in vivo で解析できる動物モデルとしてヒト F. 発表 論文 : 1. Fan J, Chen YE: Source(s) of CRP in atherosclerotic lesions, Am J Pathol 2006, 168:1054-1056 CRP を過剰発現する Tg ウサギ ・ モデルを確立するこ 2. Liang J, Liu E, Koike T, Yu Y, Kitajima S, Yingji J, サギモデル(コレステロール負荷ウサギ、WHHL ウサ Fan J: Macrophage elastase (MMP-12) accelerates the と、を目的として研究を行った。2 種類の高脂血症ウ ギ)並びに剖検例からヒト冠状動脈硬化標本を用いて、 Morimoto M, Watanabe T, Sasaguri Y, Watanabe S, progression of atherosclerosis in transgenic rabbits, ウサギ血中の高感度 CRP 濃度並びに動脈硬化病変に Circulation 2006, in press(accompanied by an editorial 染色、Western blot, Northern blot, real-time RT-PCR によ 3. Sun H, Koike T, Ichikawa T, Hatakeyama K, Shiomi M, CRP の増加が認められ、大動脈硬化病変のマクロサイ Y, Chen YE, Fan J: C-reactive protein in atherosclerotic 疫染色並びに immunoblot の結果、早期病変から複合 Am J Pathol 2005, 167:1139-1148 (accompanied by a ていた。CRP は主に細胞外基質に存在し、アポ蛋白 B 4. Kitajima S, Liu E, Morimoto M, Koike T, Yu Y, Watanabe おける CRP の mRNA および蛋白発現量について免疫 り測定した。どちらの高脂血症ウサギにおいても血中 ズとも強く相関していた。病変部における CRP の免 病変まで、病変の程度に関わらず CRP が広く存在し と一致した局在を示していたが、マクロファージや血 管平滑筋細胞にはほとんど見られなかった。real-time RT-PCR の結果、CRP mRNA は肝臓で強い発現が認め られたが、動脈硬化病変部にはほとんどなく、単離さ れたマクロファージからは全く検出されなかった。以 上の結果より、ウサギモデルにおいて、血中 CRP 値 が高脂血症や動脈硬化病変と相関していることが明ら かになった。CRP の発現は、そのほとんどが肝臓か らであり、動脈硬化病変での発現はあってもごく微量 で、マクロファージにおいては全く発現していないこ and clinical perspective) Zhang B, Kitajima S, Morimoto M, Watanabe T, Asada lesions: its origin and pathophysiological significance, commentary and press release) T, Imagawa S, Fan J: Transgenic rabbits with increased VEGF expression develop hemangiomas in the liver: a new model for Kasabach-Merritt syndrome, Lab Invest 2005, 85:1517-1527 5. Watanabe N, Nakagawa H, Kitajima S, Liu E, Morimoto M, Watanabe T, Fan J: Establishment of a SPF colony of human apo(a) transgenic rabbits by frozen-thawed embryo transfer, Exp Anim 2005, 54:353-357 6. Ichikawa T, Liang J, Kitajima S, Koike T, Wang X, Sun H, Morimoto M, Shikama H, Watanabe T, Yamada N, Fan J: Macrophage-derived lipoprotein lipase increases aortic atherosclerosis in cholesterol-fed transgenic rabbits, 15. Koike T, Liang J, Wang X, Ichikawa T, Shiomi M, Liu G, Sun H, Kitajima S, Morimoto M, Watanabe T, Atherosclerosis 2005, 179:87-95 Yamada N, Fan J: Overexpression of lipoprotein lipase Yamada N, Fan J: High lipoprotein lipase increases improves hyperlipidemia and obesity, J Biol Chem 2004, 7. Liu E, Kitajima S, Morimoto M, Sun H, Watanabe T, insulin sensitivity in transgenic rabbits, Metabolism 2005, 54:132-138 8. Koike T, Liang J, Shiomi M, Ichikawa T, Wang X, Sun H, Shikama H, Watanabe T, Liu G, Fan J: Enhanced lipoprotein lipase, Cardiovasc Res 2005, 65:524-534 9. Wu X, Wang J, Fan J, Chen M, Chen L, Huang W, Liu G: Localized vessel expression of lipoprotein lipase in rabbits leads to rapid lipid deposition in the balloon- injured arterial wall, Atherosclerosis 2005, 10. Ichikawa T, Kitajima S, Liang J, Koike T, Wang X, Sun H, Okazaki M, Morimoto M, Shikama H, Watanabe T, 279:7521-7529 16. Yin W, Liao D, Wang Z, Xi S, Tsutsumi K, Koike T, Fan J, Yi G, Zhang Q, Yuan Z, Tang K: NO-1886 inhibits size of adipocytes, suppresses plasma levels of tumor necrosis factor-alpha and free fatty acids, improves glucose metabolism in high-fat/high-sucrose-fed miniature pigs, Pharmacol Res 2004, 49:199-206 17. Yin W, Liao D, Kusunoki M, Xi S, Tsutsumi K, Wang Z, Lian X, Koike T, Fan J, Yang Y, Tang C: NO-1886 decreases ectopic lipid deposition and protects pancreatic beta cells in diet-induced diabetic swine, J Endocrinol 2004, 180:399-408 Yamada N, Fan J: Overexpression of lipoprotein lipase 18. Fan J, Wang X, Wu L, Matsumoto S, Liang J, Koike T, in plasma and promotes atherosclerosis, Lab Invest 2004, Macrophage-specific overexpression of human matrix in transgenic rabbits leads to increased small dense LDL 84:715-726 (with a highlight and cover) 11. Kitajima S, Morimoto M, Liu E, Koike T, Higaki Y, Taura Y, Mamba K, Itamoto K, Watanabe T, Tsutsumi K, Yamada N, Fan J: Overexpression of lipoprotein lipase improves insulin resistance induced by a high-fat diet in transgenic rabbits, Diabetologia 2004, 47:1202-1209 12. Wang X, Liang J, Koike T, Sun H, Ichikawa T, Kitajima S, Morimoto M, Shikama H, Watanabe T, Sasaguri Y, Fan J: Overexpression of human matrix metalloproteinase-12 enhances the development of inflammatory arthritis in transgenic rabbits, Am J Pathol 2004, 165:1375-1383 (with a commentary) 13. Xi S, Yin W, Wang Z, Lian X, Koike T, Fan J, Zhang Q: A minipig model of high-fat/high-sucrose diet-induced diabetes and atherosclerosis, Int J Exp Pathol 2004, 85:223-231 14. Zhang A-H, Gao S, Fan J, Huang W, Zhao T-Q, Liu G: Increased plasma HDL cholesterol levels and biliary cholesterol excretion in hamster by LCAT overexpression, FEBS Lett 2004, 570:25-29 研究成果 atherosclerosis in WHHL transgenic rabbits expressing in transgenic Watanabe heritable hyperlipidemic rabbits Ichikawa T, Sun H, Shikama H, Sasaguri Y, Watanabe T: metalloproteinase-12 in transgenic rabbits, Transgenic Res 2004, 13:261-269 19. Shiomi M, Ito T, Yamada S, Kawashima S, Fan J: Correlation of vulnerable coronary plaques to sudden cardiac events. Lessons from a myocardial infarction- prone animal model (the WHHLMI rabbit), J Atheroscl Thromb 2004, 11:184-189 20. Liu M, Sun H, Wang X, Koike T, Mishima H, Ikeda K, Watanabe T, Ochiai N, Fan J: Association of increased expression of macrophage elastase (MMP-12) with rheumatoid arthritis, Arth Rheum 2004, 50:3112-3117 21. Shiomi M, Fan J, Kawashima S: Relation of vulnerable plaque to development of myocardial infarction/ acute coronary syndromes - Lessons from an animal model of spontaneous myocardial infarction, International Atherosclerosis Society Commentary 2003, August: http://www.athero.org/comm 22. Kitajima S, Morimoto M, Watanabe T, Fan J: Transgenic rabbits: Production and applications for human disease models, Recent Res. Dev. Biophy. Biochem 2003, 53 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 3:179-194 2. 範 江林 , 遺伝子改変ウサギ・モデルの開発及び応 23. Wu L, Tanimoto A, Murata Y, Sasaguri T, Fan J, Sasaguri Y, Watanabe T: Matrix metalloproteinase-12 gene expression in human vascular smooth muscle cells, Genes Cells 2003, 8:225-234. 24. Shiomi M, Ito T, Yamada S, Kawashima S, Fan J: Development of an animal model for spontaneous myocardial infarction (WHHLMI rabbits), Arterioscler 用―現状と展望 , 医療に貢献する実験用ウサギの新 しい展開フォーラム 基調講演 2003. 3. 範 江林 , Genetically modified rabbits: Where we are and where we should go? 第 51 回日本実験動物学会 総会シンポジウム講演 2004. 4. 範 江林 , 渡辺照男 , 動脈硬化発生・進展における MMP-12 の役割 , 第 36 回日本動脈硬化学会 シン Thromb Vasc Biol 2003, 23:1239-1244 研究成果 25. Fan J, Watanabe T: Inflammatory reactions in the pathogenesis of atherosclerosis, J Atheroscler Thromb 2003, 10:63-71 2004. 5. 範 江林 , 動脈硬化の進展におけるMMPの役割 , Lipid Club シンポジウム(特別講演)2005. 26. Fan J, Watanabe T: Transgenic rabbits as therapeutic protein bioreactors and human disease models, 54 ポジウム 炎症・免疫機構と動脈硬化―現在と将来 Pharmacol Ther 2003, 99:261-282 G. 受賞・特許など特記すべき事項 ・ The First International Symposium on Transgenic Rabbits, 主な国内招待講演 会長 , 筑波大学 . 1. 範 江林 , 小池智也 , 梁 景岩 , 王 曉斐 , 市川朝永 , ・ 第 52 回日本病理学会秋季特別総会学術研究賞(A and small dense LDLs: Which one is more atherogenic? ・ 第 70 回日本循環器学会国際留学生 Young Investigator 92 回日本病理学会総会 2003. ・ 研究に関する新聞記事: 北嶋修司 , 森本正敏 , 渡辺照男 , Remnant lipoproteins 動脈硬化発生・進展の分子病理ワークショップ , 第 演説) (範 江林) Award(梁景岩、博士課程4年) 常陽新聞 平成 17 年 9 月 23 日(金)朝刊 11 ページ (社会) 茨城新聞 平成 17 年 9 月 24 日(土)朝刊 21 ページ (社会) C反応性たんぱく:動脈硬化と緊密関係 (筑波大研究グループが発表) 毎日新聞 平成 17 年 9 月 24 日(土)朝刊 3 ページ (総合) C反応性たんぱく質:動脈硬化と関連 産経新聞 平成 17 年 9 月 24 日(土)朝刊 25 ページ (社会) 動脈硬化に免疫タンパク 日経産業新聞 平成 17 年 9 月 26 日(月)朝刊 10 ページ (先端技術) 筑波大学新聞 平成 17 年 10 月 17 日(月) 4 ページ (学芸) Medical News Today (US) 平成 17 年 9 月 29 日(木) インタネット 版ニュース Liver CRP production linked to atherosclerosis EurekAlert (US) 平成 17 年 9 月 29 日(木) インタネット 版ニュース Liver CRP production linked to atherosclerosis 免疫系タンパク動脈硬化に関与:範江林筑波大 助教授ら研究発表 動脈硬化関連たんぱく「肝臓で生産」解明 動脈硬化のメカニズム「C反応性蛋白」が関与 範助教授グループが解明 4.3 ユビキチン化ネットワークに よる転写制御機構の解析 研究代表者:柳澤 純(生命環境科学研究科・教授) 研 究 期 間:平成 15 年4月〜平成 18 年3月 A. 要約 本プロジェクトでは、転写の“不活性化”の分子基 に、核内レセプターの“不活性化”を制御する新たな リガンドを探索することによって創薬に結びつけるこ とも目標としている。 盤を理解する目的で、リガンド誘導性転写因子である 核内レセプターを材料としユビキチン化ネットワーク による転写の制御機構の解明を試みた。その結果 2 種 C. 研究組織 類のユビキチン・リガーゼ NRDF と CHIP が核内レセ 研究代表者、リサーチリーブ教官 プターの1つであるエストロゲンレセプターの分解を 柳澤 純(生命環境科学研究科・教授) 制御していることを明らかにした。NRDF はエストロ 学内研究員 も標的とし、グローバルな転写制御に寄与しているも のと考えられる。一方、DNA のメチル化も転写の不 活性化に関与する。本研究では IL-2 promoter が抗原刺 川辺 洋一(TARAセンター・助手) 客員教員 山本 泰司(大鵬薬品工業株式会社・創薬センター 研究員) 研究成果 ゲンレセプターのみならず転写抑制因子である NuRD 激で脱メチル化されること、さらにこの脱メチル化が 免疫記憶に関与する可能性があることを示した。 B. 研究目的 (背景)転写因子は生体情報を受容し標的遺伝子群の D. 研究の経過 1.TARA セミナー ・ 公開講演会等の実施状況 無し 2.国際交流・主たる訪問者のリスト 転写量を制御することによって、細胞の恒常性や運命 (1)国際学会での招待講演 無し を決定する。近年の精力的な研究により、 転写因子“活 (2)主たる訪問者 無し 性化”機構の理解は急速に進展しているが、 “活性化” を受けた転写因子がどのように“不活性化”するかに ついては不明な点が多い。 (目標)本研究では、転写因子“不活性化”の分子基 盤を理解する目的で、リガンド誘導性転写因子である 核内レセプターを材料としユビキチン化ネットワーク による転写の制御機構の解明を試みる。低分子脂溶性 物質をリガンドとする核内レセプターは、さまざまな 病態に関与するため、創薬の良好なターゲット分子と して考えられており、その転写活性化機構の解析が精 力的に行われている。一方、活性化された核内レセプ ターは転写を行った後ユビキチン化され分解を受ける 3.研究費の取得状況 (1)科学研究費補助金 平成 17 年度 ① 特定領域研究「核内レセプターの転写を制御する ユビキチンリガーゼ複合体の研究」 平成 17 年度 21,200 千円/年 (平成 17 年度∼平 成 21 年度) ② 萌芽研究「DNA 脱メチル化機構の解析と関連蛋白 質群の単離・同定」 平成 17 年度 3,500 千円 ③ 基盤研究(B) 「核内レセプターを制御するユビキ ことから“不活性化”にユビキチン化が関与すること チン・プロテアソームシステムの解析」 が予想される。しかしながら、その分子基盤と制御機 平成 17 年度 7,600 千円 、平成 18 年度 7,100 千円 構は不明である。 平成 16 年度 本研究では、核内レセプターの“不活性化”制御機 ① 特定領域研究(2) 「脂溶性ホルモンによる骨代謝 構に関して生体情報系を含めたユビキチン化ネット ワークを中心に解析し、 転写の“活性化”と“不活性化” の包括的な理解を目指すことを目標としている。さら 制御の分子メカニズムの解明」 平成 16 年度 12,200 千円 (平成 12 年度∼平成 16 年度) 55 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA ② 基盤研究 B(2)一般「ユビキチンシステムによる 核内レセプター不活性化機構の解析」 とが知られている。このようなエストロゲンの生体内 平成 16 年度 6,900 千円 (平成 15 年度∼平成 16 における作用は、エストロゲンレセプター α および 年度) ③ 萌芽研究(2) 「レーザーイオン化飛行時間型質量分 析装置を用いた DNA 脱メチル化酵素の単離と解析」 平成 16 年度 3,200 千円 ④ 厚生労働科研費補助金「アロマターゼ高発現 KGN 細胞および三次元焦点顕微鏡による内分泌攪乱物質 研究成果 のスクリーニングシステムの開発」九大 名和田班 化学物質リスク研究事業 平成 16 年度 4,000 千円 ⑤厚生労働科研費補助金「ステロイドシグナル経路を 分子標的とした新しい老年病の予防・治療法の開発」 56 に加えて、乳ガンや子宮体ガンの増悪にも関与するこ (東大医学部 井上班 H15,H16) 平成 16 年度 4,000 千円 平成 15 年度 ① 萌芽研究 (2)「転写因子の不活性化制御機構の解析」 平成 15 年度 2,400 千円 ② 基盤研究 (B)(2)「ユビキチンシステムによる核内レ セプター不活性化機構の解析」 平成 15 年度 7,400 千円 ③ 特定領域研究 (2)「脂溶性ホルモンによる骨代謝制 御の分子メカニズムの解明」 平成 15 年度 13,000 千円(平成 12 年度∼平成 16 年度) (2)外部資金 ① 住友財団基礎科学研究助成「ヒストン ・ コードリー ダー複合体の網羅的探索と機能解析」 平成 16 年 11 月 18 日∼平成 17 年 11 月 30 日 2,000 千円 ② 稲盛財団研究助成金「再生医療に向けた DNA 脱メ チル化酵素の単離と制御機構の解析」 平成 16 年度、17 年度合計 1,000 千円 E. 研究成果 1)ERα のユビキチン・プロテアソームによる制御機構 女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、女性生 殖器の発達や機能維持、脂質や骨代謝経路の調節など β (ERα,ERβ )を介して発揮される。ERα は核内レ セプターファミリーに属し、エストロゲンと結合して 標的遺伝子の転写を活性化する。近年、ERα はエスト ロゲンと結合すると速やかに分解されることが報告さ れた。ERα の転写活性化には、エストロゲン依存的な ERα のユビキチン化と分解が関与していることが明ら かにされてきている。 本プロジェクトにおいては、エストロゲン非存在 下においても ERα がユビキチン化されて分解されて いることを見出した。プロテアソーム阻害剤である MG132 を添加したことによって、エストロゲン非存 在下においても ERα は分解が抑制されていた。エス トロゲン依存的な ERα の分解には転写を活性化する C 末端側の AD ドメインが必要とされ、AD ドメイン を欠損させるとエストロゲン依存的な分解は起こらな くなる。しかし、AD ドメイン欠損変異体においても エストロゲン非存在下ではユビキチン化および分解が みられた。この結果より、ERα にはエストロゲンとの 結合の有無にかかわらず、それぞれの場合において異 なるユビキチンリガーゼが結合し、ユビキチン−プロ テアソーム系を介した分解機構が働いていることが示 唆された。 そこで、エストロゲン非存在下における ERα 分解 機構のより詳細な解析を行った。ERα 欠損変異体を用 いた分解アッセイの結果から、エストロゲン非依存的 な分解にはリガンド結合領域(LBD)が必要であるこ とが明らかになった。HeLa 細胞抽出液を用いて LBD に結合するタンパク質の精製を行ったところ、エスト ロゲン非存在下において特異的にユビキチンリガー ゼのひとつである Carboxyl terminus of Hsc70-interacting protein(CHIP)が単離・同定された。CHIP は、N 末 端側に Heat shock protein との結合に必要とされる TPR ドメインを、C 末端側にユビキチンリガーゼの機能 ドメインである U-box ドメインを有する。CHIP は、 Hsp70 や Hsc70 などのシャペロンタンパク質と複合体 を形成してリガンドの結合していない ERα と結合し ていた。さらに、CHIP を発現させることによってエ ストロゲン非依存的な ERα のユビキチン化および分 以上の結果より、ERα はエストロゲン非存在下にお 解が促進した。このことから、CHIP がエストロゲン いてはシャペロンタンパク質によって正常にフォール 非存在下における ERα のユビキチンリガーゼである ディングされ、ミスフォールドした ERα は CHIP に認 CHIP による分解の影響を検討するため、細胞内で されることが明らかになった(左図) 。生体内におい の ERα 転写活性を検討した。CHIP 発現量に依存して ては、CHIP によって ERα の品質が管理されており、 ことが明らかになった。 識され、ユビキチン‐プロテアソーム系によって分解 細胞内の ERα タンパク質量は減少したにもかかわら エストロゲンによる速やかな標的遺伝子の制御が行わ よる ERα の分解の意義をさらに解析するため、正常 ビキチン−プロテアソーム系によってユビキチン化お ず、ERα による転写活性は変化しなかった。CHIP に よび分解され、転写活性が制御されていると考えられ このミスフォールド ERα は、野生型 ERα と比較して る。 かに分解された。さらに、細胞に熱ショックを与えタ 2)ERβのユビキチン・プロテアソームによる制御機構 ンパク質のミスフォールディングを誘導した場合にお ERβ はエストロゲンをリガンドとする ERα とホモロ より選択的に CHIP と結合し、ユビキチン化され速や いても ERα の分解が促進した。CHIP はシャペロン複 合体に含まれていることから、シャペロンによって正 常にフォールディングできなかった ERα を認識しユ ビキチン化することが示唆された。この結果は、CHIP 欠損マウス胎児繊維芽細胞(MEF)を用いた実験に おいても確認された。野生型 MEF では、エストロゲ ン非存在下でミスフォールドした ERα が分解したが、 ジーの高い核内レセプターである。本プロジェクトで は、ERβ の分解制御機構に焦点をあて研究を進めた。 われわれは ERβ がリガンド依存的に分解を受けること を見出した。プロテアソーム阻害剤である MG132 の 添加によって分解が抑制されること、ERβ のユビキチ ン化が認められることから、ERβ のリガンド依存的分 解にはユビキチン・プロテアソーム系が関与している CHIP を欠損している MEF において分解は起こらなく ことが示唆された。そこで、ERβ の分解制御機構をよ CHIP 欠損 MEF においても野生型 MEF と同様に ERα し、細胞内に導入することによって分解に必要な領域 なっていた。一方、エストロゲン存在下においては、 の分解がみられた。 り詳細に解析するため、ERβ の欠失変異体を多数作製 を決定した。その結果、ERβ の N 末端側 37 アミノ酸 残基がリガンド依存的な分解に必須であり、かつ、こ の領域とリガンド結合領域が存在すればリガンド依存 Hsc70/ Hsp70/ Hsp90/ Hsp40 native 的な分解が誘導されることが明らかになった(下図) 。 misfold CHIP Hsc70/ Hsp70/ Hsp90/ Hsp40 Hsc70/ Hsp70/ Hsp90/ Hsp40 Ub Hsc70/ Hsp70/ Hsp90/ Hsp40 estrogen Ubiquitin Ligase ERα Ub Ub Ub Ub Ub Ub ERα Ub Ub Ub Degradation 研究成果 にフォールディングできない ERα 変異体を作製した。 れている。また、エストロゲンと結合した ERα もユ 57 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA また、N末端側 37 アミノ酸残基を欠失した ERβ は、 ユビキチン化状態が低下していることが判明した。そ こで N 末端側 37 アミノ酸領域を degradation regulating domain (DRD) と名づけ、その機構を解析するため、2 つの可能性を考えた。1 つ目は、DRD 内にユビキチン が結合するために必要なリジン残基があるという仮説 である。DRD 内には N 末端側から 4 つ目にリジン残 基が存在する。そこで、当該リジン残基をアラニンに 置換し、分解に与える影響を検討したが、リガンド依 研究成果 存的な分解に変化は認められなかった。したがって、 DRD 内のリジン残基は分解には関与しないものと考 えられた。もう 1 つの可能性は、DRD にユビキチン・ リガーゼが結合する場合である。そこで大腸菌を用い て GST 融合型 DRD を作製し、細胞抽出液中から DRD 58 に結合する蛋白質を網羅的に精製、質量分析器を用い た Mass fingerprint 法によって同定した。その結果ユ 共発現させると SUG-1 の発現量依存的に ERβ の分解 CHIP はリガンドの有無に関わらず ERβ の DRD に結 合し、ERβ をユビキチン化する。ERβ と共に CHIP を せることによってさらに促進することが明らかになっ た。これらの結果から、F domain はプロテアソームと CHIP はリガンドの有無に関わらず ERβ に結合し、 ターを保護していることが示唆された。 アソームによる分解はリガンド依存的である。これら の結果、ERβ の分解はユビキチン化だけで制御され 性はレセプター量が低下するため抑制される。CHIP ているのではないことを示唆している。われわれは、 リガンド非存在時に CHIP によってユビキチン化され から転写とはカップルせず、細胞質でリガンドの結合 した ERβ を選択的に分解しているものと考えられる。 ることにより ERβ 蛋白質の保護に必要な領域が C 末 えられる。そこで、われわれは CHIP がリガンド結合 ビキチン・リガーゼである CHIP の同定に成功した。 発現させると ERβ の分解が促進した。 ユビキチン化を促進している。一方、ERβ のプロテ た ERβ を分解から保護する機構があるものと想定し、 ERβ の欠失変異体を多数作製して、細胞内に導入す が促進する。この分解は ERβ から F domain を欠失さ ERβ との結合を阻害することによって分解からレセプ ERβ と CHIP を共発現させると ERβ 依存的な転写活 は DNA に結合できない変異型の ERβ も分解すること このように転写に寄与する以前のリガンドの結合した 受容体を分解することは生物学的には無駄であると考 端側に存在することを見出した。ERβ の C 末端 30 ア した受容体を選択的に分解することによって、エスト ロゲン濃度低下時に転写活性を速やかに終結するので ユビキチン化状態は野生型と変わらないことから、F 除去した後の転写終結までの時間を測定した。その結 ミノ酸(F domain)を欠失した変異体では、リガンド 非存在時に急激な分解を引き起こす。この変異体の domain はユビキチン化を制御するのではなく、プロテ アソームでの分解を制御しているものと推測された。 そこで、プロテアソームの制御サブユニットの構成蛋 白質の 1 つである SUG-1 と ERβ との相互作用に対す る F domain の影響を検討した。SUG-1 は ERβ と結合 する。両者の結合は F domain を除くことによって強 くなることが示された。また ERβ と SUG-1 を細胞内 はないかとの仮説を立て、培養液からエストロゲンを 果 CHIP を RNAi を用いてノックダウンした細胞では コントロール細胞と比較して転写の終結が著しく遅延 することを見出した。この結果から CHIP は活性型の レセプターを選択的に排除することによってリガンド 低下後の転写終結を速やかに行うために必要であるこ とが明らかとなった(上図) 。 3)転写活性制御におけるユビキチンリガーゼ:NRDF ン化修飾し、細胞内で ERα をリガンド依存的にタ の機能の解析 ンパク質の減少を引き起こすことが明らかとなった。 核内レセプターの転写量はリガンドとなる脂溶性物 さらに、転写における NRDF の機能を明らかにするた 質によって制御され、性ホルモンを代表とするリガン ド類は生体内濃度が周期的に変動することが知られて いる。この濃度変化を受容する核内レセプターの転写 量はリガンド濃度に合わせてダイナミックに変動する 必要性を生じる。核内レセプターはこのリガンド濃度 の上昇を検知し転写を開始させ、さらにリガンド濃度 い。この転写量を制御するメカニズムとしてリガンド 存在下での核内レセプターの量の調節(アマウントコ ントロール)と、プロモーターへの核内レセプター、 らかとなった。現在 NRDF がどのような機構で転写活 性化しているか解析している この NRDF については、ユビキチンリガーゼ活性 を欠損させたノックアウト(KO)マウスを作製し、 個体発生における機能解析を行っている。作製し た NRDF KO マウスは胎盤形成と胎児成長において 細胞周期遅延による成長抑制を引き起こし、9.5 dpc で胎生致死となることが明らかとなった。これまで 転写共役因子、RNAP(II) といったタンパク質群の経時 に胎生致死の原因として、細胞周期のブレーキであ 的なリクルートの制御(プロモータークリアランス) る p16、p19、p21 の 発 現 上 昇 を 検 出 し て い る。 ま が関与し、ユビキチン・プロテアソーム系によって制 御されるとの報告がなされている。 多くの核内レセプターはリガンド添加によりその タンパク質量を速やかに減少させる。これは適正な 量の転写量を実現する機構として、リガンド結合に よる核内レセプターの恒常的な転写活性化を防ぐメ カニズムとして考えられている。我々は、この機構 がリガンド添加時に起こることに着目し、関与する 因子がリガンド依存的に核内レセプターに結合する タンパク質群中に存在すると仮定した。この分解因 子を取得するため大腸菌で発現させた GST-ER・を カラムにエストロゲンの添加時に結合するタンパク 質を HeLa 細胞抽出液より精製した。多数存在する タンパク質の中から、我々は HECT 型のモチーフを 持つ機能未知のタンパク質 NRDF(Nuclear receptor degradation regurating factor)を MALDI TOF Mass た、NRDF KO マウスの表現形は胎盤形成不全を伴 うが、胚発生時に胎児の生育阻害を引き起こすため、 NRDF の個体発生への関与は不明である。現在我々 は、NRDF 遺伝子を KO した ES 細胞を樹立し、胎 盤形成を相補する手法である Tetraploid Aggregation Assay を行い、個体発生への関与を検討している。 これらの発生過程での表現系は ERα との関連が不 明なため、NRDF は ERα とは異なる因子、すなわ ち細胞周期関連因子をユビキチン化の標的タンパク 質としていることが示唆された。そこで我々は新規 の NRDF 標的タンパク質を単離するために、マウス 胎児、培養細胞よりタンパク質を抽出し NRDF 結 合たんぱく質を精製した。MALDI TOF Mass 解析の 結果、候補タンパク質として転写コリプレッサーの NuRD 複合体を得た。NuRD 複合体は特異的遺伝子 の発現抑制だけでなく Global なクロマチンの不活性 解 析 で 同 定 し た。 こ の NRDF は in vitro に お い て、 化に寄与すると考えられているが、その機能の多様 ERα のリガンド結合領域の Helix 12 とリガンド存在下 で結合することが明らかとなり、これまでに明らか いては不明な点が多い。NuRD 複合体に含まれる因 となっている転写共役因子と同様の結合様式を取っ 子の中で、MBD3 と HDAC1 は NRDF と同様に E8.5 ていることが示唆された。リガンド依存的に結合す る転写共役因子はそのアミノ酸配列中に LXXLL モ チーフを持つが、NRDF 配列中にも同様の配列が存 在することを見出している。また、NRDF は in vivo、 in vitro において ERα をリガンド依存的にユビキチ 性から現在までに機能の全体像や制御メカニズムつ で胎生致死となることが報告されており、個体発生、 分化における NRDF との機能の関連が予想される。 現在、ERα の分解制御だけでなく、新たに見出し た NRDF による NuRD 複合体分解、すなわち転写コ リプレッサー複合体分解の個体発生や分化における 研究成果 の低下により速やかに転写を終結させなくてはならな めにレポーターアッセイを行った。その結果、NRDF はリガンド依存的に ERα の転写を促進することが明 59 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 研究成果 60 エピジェネティクス制御の全体像を様々な解析技術 を駆使して解析している。 ついては全く明らかになっていない。 そこで、我々は分化後の細胞における DNA 脱メチ ル化の制御機構とその意義を明らかにすることを目的 4)DNA メチル化・脱メチル化制御 に研究を行い、以下の結果を得ることができた。 DNA メチル化修飾は、ヒストンのメチル化・アセ まず、ヒト T リンパ球細胞株 Jurkat 細胞を用いて、 チル化・リン酸化修飾と同様、 「エピジェネティック な情報」のひとつとして注目され、細胞の分化方向の 決定づけやインプリンティング、X 染色体の不活性化 機構に関与している。一方、分化した細胞においても、 DNA メチル化修飾は遺伝子の発現制御の調節を行っ ていることが明らかになっている。また、DNA のメ チル化状態は、DNA メチル化酵素および DNA 脱メチ ル化酵素の二者によって制御されている。DNA メチ ル化酵素には、DNMT1,3a,3b の 3 種類が存在すること が報告されているが、脱メチル化酵素についてはいま だ遺伝子が単離されておらず、その制御機構・意義に interleukin-2 遺伝子 (IL-2) プロモーターのメチル化状 態、ヒストン修飾状態、そして IL-2 発現状態について 検討を行った。その結果、 ヒトでは IL-2 遺伝子プロモー ターの−252bp の CpG が特異的に脱メチル化している ことが初めて明らかとなった。−252bp は IL-2 の転写 に必須な Oct-1 および NFAT 転写因子が結合する領域 にあり、ゲルシフトアッセイを用いて、−252bp がメ チル化すると Oct-1 および NFAT の結合が阻害される ことを示した。さらに、RNAi を用いて人工的に IL-2 遺伝子プロモーターにメチル基を導入すると、IL-2 遺 伝子の発現抑制、転写因子の結合阻害が誘導されるこ とが明らかになった。また、Chromatin IP assay にて、 プロモーターが脱メチル化すると、ヒストン H3 はア セチル化状態になり、メチル化しているときには脱ア セチル化状態であることも明らかになった。以上の結 脱メチル化状態が維持されるかについて検討した。そ の結果、抗原刺激後の resting の状態では IL-2 の発現 は認められなくなるが、プロモーターは脱メチル化し たままであり、Oct-1 転写因子も結合したままであっ 果から、プロモーターの脱メチル化が IL-2 遺伝子発現 た。つまり、naïve T 細胞と resting T 細胞ではいずれも 次に、in vivo における IL-2 遺伝子プロモーターの脱 の結合状態に違いがあることが判明した。そこで、 には必要条件であることが示唆された。 メチル化の意義を明らかにするため、臍帯血から分離 したヒト CD4 T リンパ球を用いて検討した。臍帯血か + ていない naïve CD4+T リンパ球であり、その細胞では IL-2 遺伝子プロモーター−252bp の CpG がメチル化し ており、IL-2 の発現は認められなかった。そこへ抗原 刺激を加えると、まず DNA の脱メチル化が誘導され、 次に Oct-1 転写因子がプロモーターに結合し、IL-2 が 発現した。この結果から、T リンパ球細胞での IL-2 遺 伝子の発現には、DNA の脱メチル化と転写因子結合 の 2 段階の過程が必要であることが明らかになった。 naïve T 細胞と resting T 細胞の抗原刺激に対する反応性 について検討したところ、naïve T 細胞に比べ resting T 細胞ではより低い抗原濃度、より速い速度で IL-2 の発 現を誘導できた。つまり、resting T 細胞では、すでに DNA は脱メチル化されていることから、転写因子の 結合のみで IL-2 遺伝子発現が誘導され、抗原刺激に対 研究成果 ら分離した CD4+T リンパ球は 80% が抗原刺激を受け IL-2 の発現は認められないが、メチル化状態と Oct-1 する反応性が早いと考えられた。これらの結果から、 DNA 脱メチル化状態がエピジェネティックな記憶と して機能していることを明らかにできた。また、naïve T 細胞と resting T 細胞における刺激反応性の違いは免 疫記憶として知られていたが、その分子メカニズムは また、転写因子の結合に先駆けて、DNA の脱メチル 不明のままであった。今回の我々の検討結果は、免疫 化が誘導されることが示された。 記憶にエピジェネティックな記憶が関与する可能性を 次に、抗原刺激によって誘導されたプロモーターの 示唆することができた(下図) 。 61 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA F. 発表 EMBO J. 2004 23:4813-4823 1.論文 Iwase S, Januma A, Miyamoto K, Shono N, Honda A, Murayama A, Sakura K, Nakama M, Yasuzawa-Tanaka K, Fujita E, Tateishi Y, Wang Y, Ushijima T, Shibuya K, Kawabe Y, Yanagisawa J. 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Nomura M, Okabe T, Goto K, Yanagisawa J, Kato S, Protein kinase A potentiates adrenal 4 binding protein/ steroidogenic factor 1 transactivation by reintegrating the subcellular dynamic interactions of the nuclear receptor with its cofactors, general control nonderepressed-5/ transformation/transcription domain-associated protein, and Biochem. Biophys. Res. Commun. 2005 Feb 18;327(3):933-8. suppressor, dosage-sensitive sex reversal-1: a laser confocal *Tateishi Y, *Kawabe Y(*co-first author), Chiba T, Murata Mol. Endocrinol. 2004 Jan;18(1):127-41. S, Ichikawa K, Murayama A, Tanaka K, Baba T, Kato S, Yanagisawa J. Ligand-dependent switching of ubiquitin-proteasome pathways for estrogen receptor. imaging study in living KGN cells. Yamamoto Y, Wada O, Takada I, Yogiashi Y, Shibata J, Yanagisawa J, Kitazato K, Kato S. Both N- and C-terminal transactivation functions of DNA-bound ERalpha are blocked by a novel synthetic estrogen ligand. Biochem. Biophys. Res. Commun. 2003 Dec 19;312(3):656-62. on The Nuclear System to Decipher Operation Code (DECODE) for Biological Responses.(文部科学省特 定領域研究 遺伝情報発現における DECODE シス テムの解明 長崎シンポジウム)2004.2.28-3.1(長崎) Fujita T, Kobayashi Y, Wada O, Tateishi Y, Kitada L, ② 核内レセプターの制御ネットワークとクロマチン. 柳澤 Kato S, Kawabe YI, Yanagisawa J. ③ 核内レセプターの転写制御機構 . 柳澤 純 . 第 19 回 Yamamoto Y, Takashima H, Murayama A, Yano T, Baba T, Full activation of estrogen receptor alpha (ER alpha) activation function-1 (AF-1) induces proliferation of breast J. Biol. Chem. 2003 Jul 18;278(29):26704-26714. Kitagawa H, Fujiki R, Yoshimura K, Mezaki Y, Uematsu Y, Matsui D, Ogawa S, Unno K, Okubo M, Tokita A, 哺乳動物遺伝学研究会 2004.6.24. 平成 15 年度 ① Estrogen receptor are Regulated by Two Independent Ubiquitin-Proteasome Pathways. Junn Yanagisawa. The 3rd International Nuclear Receptor Meeting in Japan, Osaka, 2004.4 Nakagawa T, Ito T, Ishimi Y, Nagasawa H, Matsumoto T, ② 様々な環境応答のメカニズム . 柳澤 純 . 生産系特定 The chromatin-remodeling complex WINAC targets a 分野創出のための基礎研究推進事業」若手研究者支 Yanagisawa J, Kato S. 産業技術研究推進機構 平成 11 年度「新技術・新 nuclear receptor to promoters and is impaired in Williams 援型採択課題「環境化学物質応答の分子機構の解明」 Cell 2003 Jun 27;113(7):905-17. 明」 ,つくば , 2004.1 syndrome. Ohtake F, Takeyama K, Matsumoto T, Kitagawa H, Yamamoto Y, Nohara K, Tohyama C, Krust A, Mimura J, Chambon P, Yanagisawa J, Fujii-Kuriyama Y, Kato S. Modulation of oestrogen receptor signalling by association with the activated dioxin receptor. Nature 2003 May 29;423(6939):545-50 2.学会発表および主な招待講演 平成 17 年度 ① 核内レセプターの転写制御機構と新規医薬品スク リーニング系の開発.柳澤 純.第 126 年会日本薬 学会 2006.3.28-30.( 仙台 ) ② 転写のエピジェネティックな制御機構 . 柳澤 純 . 文部科学省特定領域研究 遺伝情報デコード 第二 回公開国際シンポジウム 2005.9.30(東京) 平成 16 年度 ① Transcriptional regulation through ubiquitin-proteasome pathways. Junn Yanagisawa. Nagasaki Symposium 研究成果 cancer cells. 純 . 第 27 回日本分子生物学会 2004.12.8-12.11(神戸) 研究総括シンポジウム 「環境応答の分子機構の解 ③ ユビキチン・ネットワークによる核内レセプター の制御 . 柳澤 純 . 第 26 回日本分子生物学会 , 神戸 , 2003.12. ④ エストロゲンレセプター(ERα)の制御機構 . 川 辺洋一 , 柳澤 純 . 第 26 回日本分子生物学会 , 神戸 , 2003.12. ⑤ 核内レセプターの転写制御メカニズム . 柳澤 純 . 第 4 回分子血管研究会 , 東京 , 2003.1. G. 受賞・特許など特記すべき事項 NRDF 特願 2004-42169「核内受容体分解抑制物質又は核内受 容体分解促進物質のスクリーニング方法」 出願日:平成 16 年 2 月 18 日 出願人:株式会社インテライト 発明者:柳澤純、川辺洋一 CHIP 特願 2004-47126「核内受容体分解抑制物質又は核内受 63 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 容体分解促進物質のスクリーニング方法」 出願日:平成 16 年 2 月 23 日 出願人:株式会社インテライト 発明者:柳澤純、立石幸代 研究成果 64 4.4 複合現実感技術の研究 研究代表者:大田友一(システム情報工学研究科、計算科学研究センター・教授) 研 究 期 間:平成 15 年4月〜平成 18 年3月 A.要約 C.研究組織 本プロジェクトは、平成 12 年度∼ 14 年度に実施し 研究代表者 た「仮想化現実技術による自由視点三次元映像スタジ 大田友一(システム情報工学研究科、計算科学研究 アムの研究」を、発展的に継承し実施したものであ センター・教授) る。複合現実感とは、我々が生活する現実空間にコン リサーチリーブ支援教員 ピュータ内で生成された仮想世界を重畳して呈示する 向川康博 (システム情報工学研究科、 TARA センター・ 技術の総称であり、21 世紀に人類が手にした新しい 講師、2004 年 11 月 1 日付けで大阪大学助教 情報メディアとして注目されている。研究代表者のグ 授として転出) 研究員 研究を進めてきた。 亀田能成(システム情報工学研究科、計算科学研究 本プロジェクトでは、協調型複合現実空間を構築 するための基盤技術として、 (1)頭部装着型表示装置 (HMD)によって隠される視線情報の復元、 (2)HMD を用いずに協調型複合現実空間を構成できるプロジェ センター・助教授) 掛谷英紀(システム情報工学研究科・講師) 北原 格(システム情報工学研究科、計算科学研究 センター・講師、2005 年 4 月∼) クタ型複合現実感、について研究した。また、屋外に 客員研究員 おける複合現実感システムの具体例として、 (3)歩行 斎藤英雄(慶應義塾大学・教授) 者の視覚支援のためのシースルービジョン、 (4)ITS 吉川文人(国立スポーツ科学センター・研究員) における運転者の視覚支援システム、について研究し た。さらに、 (5)スタジアム規模の空間における自由 北原 格(ATR知能ロボティクス研究所・研究員、 ∼ 2005 年 3 月) 視点映像システム、についても新しい展開を行った。 佐藤清秀(キヤノン) B.研究目的 D.研究の経過 我々が生活する現実空間にコンピュータ内で生成さ 1. TARA セミナー・公開講演会等の実施状況 れた仮想世界を重畳して呈示し、利用者に複合現実の 該当なし 感覚を提供する際に重要な、両空間の間の幾何的整合 性と光学的整合性を確保するための要素技術の研究を 進めるとともに、複数人が共同利用できるシステム、 屋外において歩行者が利用できるシステム、運転者が 利用する車載システム、として具体的な複合現実感シ ステムを構築し、その中で各要素技術をロバストで実 用に耐えうるものとして仕上げていく。 取り扱う仮想世界としては、コンピュータ内で定義 されコンピュータグラフィックスで生成される通常の 仮想世界と比べ、一段と困難で本質的な問題を多く含 むと考えられる、実世界をセンシングして仮想化する ことにより生成される「実写に基づく仮想世界」に重 点を置く。 研究成果 ループでは、複合現実感技術の黎明期からこの分野の 2. 国際交流・主たる訪問者のリスト (1)国際学会での招待講演 該当なし (2)主たる訪問者 Prof. Gaspard Petit, Université de Montréal, CANADA (2005/5/20) Mr. Luv Kohli, UNC, USA(2005/9/15) Dr. Jeong Ho Park(他 3 名), ETRI, KOREA(2005/9/15) Dr. Hansung Kim, Yonsei University, KOREA(2006/3/3) Dr. Bjorn Stenger, Toshiba, JAPAN(2006/3/29) 3. 研究費の取得状況 (1)科学研究費補助金 65 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 基盤研究(A) 「大規模な現実空間の知的撮影によ る 4 次元映像空間の生成と配信」 (H14 年度∼ H16 年度) (直接経費総額 37,800 千円、間接経費総額 11,340 千円) (代表) 1.協調型複合現実空間のための視線情報の復元 複数のユーザが複合現実感を共有しながら共同作業 基盤研究(A) 「シースルービジョン:監視カメラ を行うための空間を協調型複合現実空間と呼ぶ。CG 映像を活用する歩行者のための視覚支援方式の開発」 によって表現される仮想空間を現実空間に重畳して表 (H18 年度∼ H21 年度) (直接経費総額 35,100 千円、 間接経費総額 10,530 千円) (代表) 示するため主な手段として頭部装着型ディスプレイ (HMD)がある。HMD は視野が限定されず、目の前 の広い現実空間に繋ぎ目なく仮想空間を融合すること 研究成果 ができる利点を持つ。HMD を装着する煩わしさはあ (2)外部資金 受託研究費(科学技術振興調整費) 「状況・意図理 るものの、没入感や応用範囲の広さの点で他の方式の 解によるリスクの発見と回避:動的環境センシングに 追従を許さない優れた提示方式である。しかし、図 1 よる視覚増強技術」 (H16 年度∼ H18 年度) (直接経費 総額 30,000 千円、間接経費総額 9,000 千円) (分担課 66 E.研究成果 題代表) に示すように HMD を複数のユーザが同時に装着する と、視線や眼の表情などが隠されてしまい、ユーザ間 のコミュニケーションが阻害されるという問題が生じ 受託研究費(総務省・戦略的情報通信研究開発推進 る。共同作業において相手の表情や視線方向などの情 制度) 「ネットワークによる自由視点映像のライブ配 報を知覚することは、相手の心理状況や次に起こす行 信とインタラクティブ提示」 (H16 年度∼ H18 年度) (直 接経費総額 43,726 千円、 間接経費総額 13,118 千円) (代 表) 動をより早く正確に推測することを可能にする。この ため表情や視線方向は、共同作業を行う上で非常に重 要な非言語情報を含んでいるといえる。人は無意識の 赤外線 3次元位置センサ 位置姿勢情報 観 察 者 重 畳 者 合成顔 映像 仮想物体 アイコンタクト 復元 視線情報 図 2:システム構成 図 1:アイコンタクトの阻害と復元 影対象 高解像度 顔画像 高解像度 デジタルカメラ 画像 特徴点の 対応関係 VIVIDカメラ 内部パラメータ VGA画像 3次元形状 3次元スキャナ (VIVID 910) 図 3:顔撮影システム 図 4:復元結果 うちにこれら視線情報の持つ機能を利用し、円滑にコ ジェクタ型複合現実感の可能性を探るため、 (1)リア ミュニケーションを行っている。しかし、前述のよう リティの向上と、 (2)動的シーンへの対応の二つの側 に協調型複合現実空間では HMD を頭部に装着するこ 面から研究を進めている。 とにより、視線に関するこれらの機能が阻害されてし まう。 我々は、協調型複合現実空間における視線情報欠落 (1)の例として、SpaceRelighter と呼ぶ複合現実感シ ステムを構築した。このシステムは、図 5 に示すよう に、現実世界の照明環境をカメラで記録し、それをプ の問題に着目し、視線を復元した顔映像を重畳して仮 ロジェクタだけで忠実に再現する。すなわち、現実世 想的に HMD を消去することで視線情報を復元する方 界の幾何情報に対して、仮想世界の光学情報を重畳す る新しいアプリケーションである。CGによる合成で はなく、実際の陰影をそのまま記録・再現することで、 ユーザの HMD 上に重畳することにより視線情報を復 リアリティを向上できることが大きな特徴である。 元し、ユーザ間のコミュニケーションを支援するもの である。 研究成果 式を提案してきた。これは、HMD によって隠された 顔の映像をリアルタイムで生成し、図1に示すように、 本システムの構成を図 2 に示す。視線情報の復元に 必要な要素技術は以下の 3 点である。 (1)現実空間と 67 仮想空間を融合するために、頭部の位置姿勢を利用 した位置合わせが必要となる。赤外線 3 次元位置セン サを利用し両ユーザ頭部の位置姿勢を計測する。 (2) 失われた視線情報を復元するために、HMD に取り付 けた視線検出機構で被重畳者の視線情報を計測する。 (3)得られた位置姿勢と視線情報を基に、被重畳者の HMD 上に視線やまぶたの動きを再現した合成顔映像 を重畳する。 図5 SpaceRelighter の原理 3 次元スキャナで計測した顔形状に、デジタルカメ ラで撮影した高精細な顔テクスチャをマッピングする 手法で顔映像を生成する。この顔撮影システムを図 3 に示す。全ての処理をリアルタイムで動作させ、提案 手法によりアイコンタクトを復元した結果を図 4 に示 す。また、本提案方式による視線の再現が有効である ことは視線認知実験により検証済みである。 2.プロジェクタを用いた複合現実感の呈示 プロジェクタによって仮想パターンを現実世界に直 接投影することで、仮想世界の情報を重畳表示する複 合現実感技術をプロジェクタ型複合現実感という。複 図 6 照明環境の再現(左:実光源での見え方,右: プロジェクタによる再現) 合現実感システムでは、HMDが広く利用されている ここで、複雑なシーンを対象とした場合には、1 組 が、プロジェクタ型複合現実感では、ユーザが特殊な のカメラとプロジェクタだけでは、撮影・投影できな 機材を装着する必要がなく、また、複数ユーザが仮想 い隠れの問題が生じる。隠れの問題は、基本的には複 情報を重畳された空間を共有して協調作業を行う場合 数のカメラとプロジェクタを用いることで解決できる に互いの顔が見えるなどの利点がある。我々は、プロ が、ある点がどのカメラで撮影でき、どのプロジェク 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA タで投影できるかという組合せを、物体表面上のすべ (2)の例として、パターンを投影する物体の位置と ての点について考慮する必要があり、処理が煩雑にな 姿勢を、カメラを用いて実時間で追跡することで、動 る。我々は、この問題を、 (a)撮影画像の分配と(b) 的なシーンに対応できるシステムを試作した。図7に 投影パターンの統合の二つの処理の組合せによって解 示すように、対象物体の底面にマーカを貼付し、半透 決した。図 6 に、2 組のカメラとプロジェクタを用い 明の床面の裏側から対象物体の底面をカメラで撮影す て、照明環境を記録・再現した例を示す。左が記録し ることで、位置と姿勢を推定する。これにより、ユー た実光源での見え方、右がそれをプロジェクタで再現 ザは物体を接地させながら自由に動かすことができ した結果であり、実光源とほぼ同じ陰影効果が得られ る。従来から、磁気センサや赤外マーカなど、特殊な 研究成果 ていることがわかる。照明環境を再現したシーンでは、 機材を用いて動的なシーンを扱う手法が提案されてい 頭部の移動に伴う仮想情報の位置ずれが発生しないた るが、本手法はカメラとプロジェクタのみを用いた簡 め、このようにプロジェクタを用いたシステムが有効 易なシステムであることが大きな特徴である。 である。 図 8 の左がカメラで底面を撮影した結果であり、右 がこの結果に基づいて仮想パターンを投影した結果で ある。この例では、白色立方体に木目調の仮想パター ンを投影している。物体の位置と姿勢を推定し、画像 68 を投影する一連の処理に要する時間は、Pentium3 で約 9.7ms であり、ビデオレートでの処理が実現できた。 この方式では、物体は必ず接地していなければならず、 用途が限定されるため、今後は空中に持ち上げた対象 物体の3次元追跡を可能にしていく予定である。 3.屋外歩行者の視覚支援のためのシースルービジョン これまで、複合現実感技術を適用できるのは屋内や 限られた大きさの空間だけであり、屋外や広いスペー スで複合現実感を利用した情報呈示は困難とされてき た。我々は、屋外での複合現実型情報呈示を実現する 手法を提案し、高い評価を得ている。 図 7 マーカを用いた対象物体の追跡 屋外環境で情報呈示を実現する利点は、歩行者に対 して、身の回りの状況を直観的に理解できるように視 覚支援できることである。我々は、建物などのために 歩行者から死角となりその視点からは直接見ることの 出来ない現実世界の状況を、リアルタイムに視認でき るシステムを提案し構築している。このような死角の 可視化を実現するために、屋外に監視目的などのため に多数設置されている定点カメラの映像を利用する。 システムの構成を図 9 に示す。本システムは、次の 三要素から成り立っている。 (1)ハンディ MR 端末: 図8 動的シーンへの対応(左:物体底面の見え、 右:仮想パターンの投影結果) 屋外で手軽に利用するため、PDA のような小型の端末 を利用する。歩行者が見たい方向へ MR 端末をかざす と、ディスプレイ上に現実世界と仮想の CG モデルを 下の × 位置にいるユーザは、左上のような状況下にお かれていて、建物にその視界を阻まれているため、そ の裏の道路の様子がわからない。しかし、手にしてい るハンディ MR 端末のディスプレイ上(右上)では、 視界を遮るその建物は半透明になり、その裏の様子を リアルタイムに見ることができる。ユーザがハンディ MR 端末を振っても、システムはその運動を検知して 位置ずれのない正確な重畳表示を続けることができる。 死角領域の映像情報は、実際には死角を撮影してい 像を提示されても、ユーザはそれに対する空間的認識 図9 システム概要 ができない。そこで、定点カメラからの映像は画像処 理技術によって、図右上のように現在の位置からみて 研究成果 る定点カメラから得られる(図右下)が、そのまま映 自然に見えるように幾何変換を施され提示される。 なお、定点カメラの撮影範囲が必ずしも死角領域全 てをカバーできるわけではないので、撮影できていな い範囲については、CG モデルを利用する。つまり、 本研究成果における複合現実型情報提示は、図 11 に 示すような 3 種類の映像データをリアルタイムに統合 することによって実現されている。 図 10 屋外における情報呈示 3次元モデル 定点カメラ(複数) 複合現実型情報提示 ハンディMR端末上のカメラ 重畳した映像が表示される。図 9 のように現実空間を 撮影するための MR 端末カメラ、初期位置姿勢を計測 するための GPS と慣性センサを搭載している。サー バとの通信には無線 LAN を利用する。 (2)定点カメラ: ネットワークカメラを利用しており、死角領域の映像、 およびカメラの正確な位置合わせに必要な情報を撮影 図 11 3種類の映像データの統合 する。 (3)サーバ:定点カメラ画像の取得・管理、MR 端末とのデータ送受信を行う。 4.NaviView: ITS における運転者への視覚支援 ユーザはハンディ MR 端末を建物にむけてかざす ITS(Intelligent Transport Systems)とは情報通信・制 かも透けてみえているかのような映像を、その端末上 テムの総称であり、研究開発が盛んに行われている。 と、その建物の影に隠れている死角領域の映像があた で見ることができる。図 10 にその様子を示す。図左 御技術を用いて道路交通の諸問題の解決を目指すシス 運転の際に運転者が行う行動は認知・判断・操作であ 69 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance 研究成果 70 TARA 図 12 右直事故防止の状況 図 13 実験システムの構成 る。運転者は運転中、他車両や歩行者の物体を発見し 像の停止線位置から始まる仮想的な坂道として重畳す 認知する。そして、それらの物体を回避すべきである る。この映像をカーナビの画面等のモニタ上に提示す と判断をすれば車両操作を行う。交通事故の発生には、 ることで、運転者は対向直進車両の存在を容易に知る これらの行動のうち、 「認知」の遅れが大きく影響し ことが可能となる。 ている。 この提示方法の利点は、道路監視カメラの設置位置 我々は、この点に着目し、ITS の一方式として、道 にかかわらず、運転者には一定の法則に従った情報提 路監視カメラの映像を利用し、車両周囲の情報を運転 示が行われることである。道路監視カメラの映像を運 者に視覚的に提供するシステム「NaviView」を提案し 転者にそのまま提示した場合、道路監視カメラの設置 てきた。NaviView では道路監視カメラによって獲得し 位置が交差点毎に異なるため、運転車両と対向車両の た周囲の情報を画像処理技術で加工し、運転者にわか 相対位置が瞬時に判断し難いことが考えられる。本提 りやすい形で提供して運転者の認知を支援する。ここ 示手法では対向車両を含む道路全体を常にその交差点 では NaviView システムの一つである、交差点におけ に接続する坂道として提示するので、対向車両と自車 る右直事故防止システムを紹介する。 との関係を見誤ることがなく、運転者の認知支援に有 交差点における右折時における運転者への視覚支援 効であると考えられる。 として、対向車線の道路全体を坂道状に提示する手法 上述の手法を実現するためのシステム構成を図 13 を提案した。この手法では図 12 のように、支援対象 となる運転者の車両(図中 A)が交差点を右折しよう としている状況を想定する。対向右折車線でも同様に 右折しようとしている車両(B)が存在する場合、そ の車両のために死角が発生し、運転者からは対向直進 車両(C) を直接視認することは難しい。 に示す。本システムは交差点映像配信部と車載画像処 理部に大別される。交差点映像配信部では、道路監視 カメラによって獲得した対向車線の映像を圧縮し、無 線 LAN を通じて運転車両に配信する。車載画像生成 部は車載カメラ、GPS、慣性センサ、磁気方位センサ、 無線 LAN 機器、そしてクライアント PC から構成され そこで本研究では交差点内に設置された、車両(A) る。実車環境での実証実験を実施するため、筑波大学 と同じ方向を撮影する道路監視カメラの映像を利用す 構内に道路監視カメラ及び無線 LAN アンテナを装備 る。道路監視カメラは信号柱上といった、比較的高所 に設置され、運転者からは直接視認し難い対向直進車 両を見下ろす形で撮影できる。また、車両(A)には 運転者視点に近い映像を獲得するため、前方向き車載 した電柱を設置した。 図 14 に車載カメラ映像の例を、図 15 に同時刻に撮 影された道路監視カメラ映像を示す。図 14 中では対 向直進車両の存在が、対向右折待ち車両によって発生 カメラを設置しておく。道路監視カメラ映像を運転車 した死角によって直接視認できない。これは実験時の 両に配信し、その中の対向車線領域を、車載カメラ映 運転者も同様である。図 16 に生成した提示映像を示す。 図 14 車載カメラ映像(運転者視点) 研究成果 図 17 人物ビルボード 図 15 道路監視カメラ映像 生成手法を提案している。本手法では、選手を 1 枚の 平面で近似し、この平面に多視点映像から獲得した選 手映像を適切に貼り付けることにより自由視点映像の 生成・提示を行う。そのため、従来研究されてきた多 くの手法に比べ、少ない計算コストで自由視点映像を 生成することができる。また、データ量も少ないため、 インターネットを介して自由視点映像を高いフレーム レートで配信することが可能である。 人物ビルボードとは、各選手の形状を 3 次元空間に 配置した 1 枚の平面で近似し、多視点映像から獲得し た選手の動画テクスチャをこの平面に貼り付けること 図 16 対向車線の坂道提示を重畳した提示映像 対向直進車両の存在や交差点への進入タイミングの視 認が容易になっていることが分かる。 5.スタジアム規模の空間における自由視点映像システム により、各選手を表現する手法である。図 17 に人物 ビルボードの概念を示す。本手法では、選手の 3 次元 形状の復元を行わないため、視点移動による選手の見 え方の変化を正確に再現することは出来ない。しかし、 複数の選手の 3 次元空間における配置は正確に表現さ れている。また、対象空間を取り囲むように設置した 本研究では、大規模空間で行われるスポーツイベン 複数のカメラによる多視点映像から、ユーザが望む仮 ト、特に、サッカーを対象として、複数のユーザが 想視点位置に最適なテクスチャを抽出することで、視 遠隔地にいながらにして、各々が望む自由な視点から 点の移動による物体の見え方の変化は近似的に再現さ の映像を、インターネットを介してライブで中継する れている。実際、サッカーの観戦時のように、ある程 ことができる自由視点映像方式を開発した。このため に、我々は、人物ビルボード表現による自由視点映像 度離れた視点から複数人を視野に入れた映像では、人 物ビルボードによって生成した映像と、正確な 3 次元 71 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA これら全ての選手のテクスチャをまとめ、自由視点映 像を生成するためのデータセットの構築を行う。一方、 遠隔地にいる各ユーザは自身が望む仮想視点位置情報 と時間情報を、インターネットを介してサーバ部に送 信する。サーバ部はこの情報を基に、各ユーザサイド で自由視点映像を生成するために必要最小限のデータ を選択し、配信を行う。この繰り返しにより、自由視 点映像の提示を行う。このとき、ユーザはマウスなど を用いて任意の時点で自由に視点を変えてよい。 研究成果 国立霞ヶ丘競技場(オリンピックスタジアム)にお 図 18 ネットワークによるライブ配信システム 形状に基づいて生成した映像の違いを、知覚すること 72 は難しい。 本研究で提案した方式に基づいて構築したシステム の概要を図 18 に示す。本システムでは、大規模空間 におけるイベントの自由視点映像をリアルタイムに生 成し、インターネットを介して遠隔地の複数ユーザへ 同時配信を行うことが可能である。システムはシーン いて、サッカーフィールドの半面を対象に撮影実験を 行っている。シーン解析部には高所(電光掲示板屋上、 メインスタンド屋上)に設置したカメラを 2 台使用す る。多視点映像撮影部として観客席の全周にわたって 8 台のカメラを設置した。各カメラの近くに PC を設 置し、シーン解析部、多視点映像部、サーバ部のすべ ての PC を LAN で接続した。また、各 PC は NTP に より時刻同期をとった。実際に作成した自由視点映像 の例を図 19 に示す。このように、ユーザはピッチに 降り立ったような視点や、スタジアム上空から見下ろ 解析部、多視点映像撮影部、サーバ部、自由視点映像 している視点など、自由な視点からの映像を見ること 提示部の 4 つからなる。まず、シーン解析部に接続さ ができる。多視点映像から抽出した映像を適切に貼り れたカメラにより獲得される映像から、選手の 3 次元 位置を推定する。サーバ部は、シーン解析部にアクセ スして選手の 3 次元位置情報を取得し、多視点映像撮 影部の各 PC へ転送する。多視点映像撮影部の各 PC は、 得られた 3 次元位置を基に、それぞれが撮影している 映像内の必要な領域に対してのみ、選手のテクスチャ 抽出を行い、それをサーバ部へ転送する。サーバ部は 付けることにより、写実性の高い映像を得ることがで きていることがわかる。また、選手同士の重なりが生 じた場合にも、これらのテクスチャに対して他の選手 の体の一部が誤って表示されることはほとんどない。 本実験において、登場する選手全ての人物ビルボー ドの生成は 30fps で動作することを確認した。本手法 による人物ビルボードの生成速度は、多視点映像撮 図 19 生成された自由視点映像の例(インカレ決勝戦 筑波大 vs. 駒澤大) 影部のスループットで決定されている。一方、シーン 解析部については、背景更新処理を行わない場合には 30fps で動作するが、選手の 3 次元位置推定の精度を 高めるために、背景を更新しながら選手領域の抽出を 行わせた場合のスループットは現在のところ 11fps 程 度である。なお、本システムでは、テクスチャ抽出を 行う自由視点映像撮影部と 3 次元位置推定を行うシー ン解析部は並行して実行されるため、シーン解析部の スループットが自由視点映像生成の全体の処理速度に 実際にインターネットを介して、遠隔地にいるユー ザへ自由視点映像を配信する実験を行った。帯域の 異なる 4 種類の回線を用いて、単独配信と同時配信を 行った場合にユーザが受け取る映像のスループットと レイテンシを測定した結果を表 1 に示す。個別配信の 実験結果から、一般的なブロードバンド回線において も、本システムによりフレームレートの高い自由視点 映像を配信することができていることがわかる。また、 LAN 上で 14 人を対象とした同時配信において、 各ユー ザに対するスループットは個別配信の場合とほぼ同程 度となった。これは、ユーザ数が増加したことによる サーバ部の処理量の増加が、スループットにほとんど 影響を与えていないことを示している。なお、各選手 あたりの平均のデータ量は 960[byte] であった。従って、 30fps で映像を配信した場合には、約 4.0[Mbps] の帯域 が必要になる。 表 1 遠隔地への配信実験の結果 477, 2003.4 2. 文章の概覧性を高めるための概念図の生成と利用 , 村山正司 , 中村裕一 , 大田友一 , 情報処理学会論文 誌 , Vol.44-4, pp.1150 ∼ 1162, 2003.4 3. Facial Action Boundary ∼表情を持つ自由視点顔映 像のリアルタイム生成∼ , 永井悠文 , 竹村雅幸 , 大 田友一 , 情報技術レターズ , Vol.2, pp.217 ∼ 218, 2003.9 4. 定点カメラ映像を用いた歩行者のための屋外型複 合現実感システム , 武政泰輔 , 大田友一 , 情報技術 レターズ , Vol.2, pp.173 ∼ 174, 2003.9 5. 評価値制限法を用いたステレオマッチング , 野口 貴司 , 大田友一 , 電子情報通信学会論文誌 , J86-D- Ⅱ ,11, pp.1618 ∼ 1627, 2003.11 6. 机上作業シーンの自動撮影のためのカメラワーク , 尾関基行 , 中村裕一 , 大田友一 , 電子情報通信学会 論文誌 , J86-D- Ⅱ ,11, pp.1606 ∼ 1617, 2003.11 7. 複合コミュニティ空間における注目の共有 ∼注 目誘導行動による物体への注釈付け∼ , 尾関基行 , 伊藤雅嗣 , 里 雄二 , 中村裕一 , 大田友一 , 日本バー チャルリアリティ学会論文誌 , Vol.8, No.4, pp.369 ∼ 377, 2003.12 8. Scable 3D Representation for 3D Video in a Large-Scale Space. Itaru Kitahara, Yuichi Ohta. Presence 13, No.2, 164-177(2004) 9. 制約充足と最適化による映像編集モデル . 尾形 F.発表 1. 論文 1. 評価値制限法による多眼ステレオ視の改善 , 野口 研究成果 影響を与えることはない。 貴司 , 大田友一 , 画像電子学会誌 , 32, 4, pp.468 ∼ 涼 , 中村裕一 , 大田友一 . 電子情報通信学会論文誌 J87-D-Ⅱ12, 2221-2230(2004) 10. 協調型複合現実空間のためのアイコンタクトの 復元 ∼視線認知実験と顔映像の高精細化∼ . 竹村 73 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 雅幸 , 大田友一 . 第 3 回情報科学技術フォーラム (FIT2004)情報科学技術レターズ LK-003, 243-246 (2004) 11. 動的シーンに対する仮想光学パターンの投影 . 永 井悠文 , 向川康博 , 大田友一 . 第 3 回情報科学技 術フォーラム(FIT2004)情報科学技術レターズ LI-007, 179-182(2004) 研究成果 74 12. 話者の注目喚起行動による机上作業映像の自動編 集 - ユーザインターフェースの側面からの評価 -. 尾関基行 , 中村裕一 , 大田友一 . 第 3 回情報科学 Journal of ITS Research 3, No.1, 29-38(2005) 19. 記憶色に基づく色再現とその高画質化応用 . 塚田 正人 , 大田友一 , 映像情報メディア学会誌 60, No3, 348-357(2006) 2. 学会発表 1. Recording Multiple Videos and 3D Video Display in a Large-Scale Space, Itaru Kitahara, Yuichi Ohta, Proc. IEEE Conference on Multisensor Fusion and Integration for Intelligent Systems, pp.137 ∼ 142, 2003.7 技術フォーラム(FIT2004)情報科学技術レターズ LK-010, 269-272(2004) 2. Simple and Robust Tracking of Hands and Objects for 13. 注目喚起行動に基づいた机上作業映像の編集 . 尾 Multisensor Fusion and Integration for Intelligent 関基行 , 中村裕一 , 大田友一 , 電子情報通信学会論 文誌 D-II, J88, No.5, 844-853(2005) 14. SpaceRelighter: パターン投影による照明環境の再 現 . 向川康博 , 永井悠文 , 大田友一 , 日本バーチャ ルリアリティ学会論文誌 10, No.2, 155-162(2005) 15. Automated Camerawork for Capturing Desktop Presentations. Motoyuki Ozeki, Yuichi Nakamura, Yuichi Ohta, IEE Proceedings-Vision, Image, and Signal Processing 152, No.4, 437-447(2005) 16. 協調型複合現実空間のための顔映像生成による視 線情報の復元 . 竹村雅幸 , 大田友一 , 日本バーチャ ルリアリティ学会論文誌 10, No.3, 313-321(2005) 17. 協調型複合現実空間における視線認知特性を考 慮した視線提示 . 立野圭祐 , 竹村雅幸 , 大田友一 , 日本バーチャルリアリティ学会論文誌 10, No.3, 353-361(2005) 18. NaviView: Virtual Mirrors for Visual Assistance at Blind Intersection. Fumihiro Taya, Kazuhiro Kojima, Akihiko Sato, Yoshinari Kameda, Yuichi Ohta, International Video-based Multimedia Production, M.Ito, M.Ozeki, Y.Nakamura, Y.Ohta, Proc. IEEE Conference on Systems, pp.252 ∼ 257, 2003.7 3. Live 3D Video in Soccer Stadium, Takayoshi Koyama, Itaru Kitahara, Yuichi Ohta, SIGGRAPH2003 Sketches & Applications, DVD-ROM Publication, 2003.7 4. Facial Action Boundary: Image-Based Real-Time 3D Facial Animation, Hirohumi Nagai, Masayuki Takemura, Yuichi Ohta, SIGGRAPH2003 Sketches & Applications, DVD-ROM Publication, 2003.7 5. Object Tracking and Task Recognition for Producing Interactive Video Content -- Semi-automatic Indexing for QUEVICO, M.Ozeki, M.Ito, H.Izuno, Y.Nakamura, Y.Ohta, Knowledge-Based Intelligent Information and Engineering Systems(KES2003), pp.1044 ∼ 1053, 2003.9 6. Live Mixed-Reality 3D Video in Soccer Stadium, Takayoshi Koyama, Itaru Kitahara, Yuichi Ohta, The Second IEEE and ACM International Symposium on Mixed and Augmented Reality(ISMAR2003), pp.178 ∼ 187, 2003.10 7. Automated Camerawork for Capturing Desktop Presentations ---Camerawork Design and Evaluation in Virtual and Real Scenes---, Motoyuki Ozeki, Yuichi Nakamura, Yuichi Ohta, 1st European Conference on Visual Media Production(CVMP),pp.211 ∼ 220, 2004.3 8. Video Editing Based on Behaviors-for-Attention-An Approach to Professional Editing Using a Simple Yuichi Ohta. 2004 IEEE International Conference on Multimedia and Expo(ICME2004), 4 pages(2004) 9. Free Viewpoint Browsing of Live Soccer Games. Yoshinari Kameda, Takayoshi Koyama, Yasuhiro Mukaigawa, Fumito Yoshikawa, Yuichi Ohta. 2004 IEEE International Conference on Multimedia and Expo (ICME2004), 4 pages(2004) 10. Outdoor Mixed Reality Utilizing Surveillance Cameras. Yoshinari Kameda, Taisuke Takemasa, Yuichi Ohta. The 31st International Conference on Computer Graphics and Interactive Techniques(SIGGRAPH2004), Sketches(2004) 11. BLADESHIPS -An Interactive Attraction in Mixed Reality-. Masayuki Takemura, Shungo Haraguchi, Yuichi Ohta. The 31st International Conference on Computer Graphics and Interactive Techniques (SIGGRAPH2004), Sketches(2004) 12. Outdoor See-Through Vision Utilizing Surveillance Cameras. Yoshinari Kameda, Taisuke Takemasa, Yuichi Ohta. IEEE and ACM International Symposium on Mixed and Augmented Reality(ISMAR04), 151-160 (2004) 13. A n I n t e r a c t i v e A t t r a c t i o n i n M i x e d R e a l i t y -BLADESHIPS-. Masayuki Takemura, Shungo Haraguchi, Yuichi Ohta. International Conference on Realities and Digital Partners, 1152-58(2004) 14. S p a c e R e l i g h t e r - R e c o r d i n g a n d R e p r o d u c i n g Illumination in a Real Scene-, to appear in Proc. Yasuhiro Mukaigawa, Hirofumi Nagai, Yuichi Ohta. International Conference on Virtual Systems and Multimedia(VSMM2004), 109-118(2004) 15. Vi d e o C o n t e n t s A c q u i s i t i o n a n d E d i t i n g f o r Conversation Scene. Takashi Nishizaki, Ryou Ogata, Yuichi Nakamura, Yuichi Ohta. Knowledge-Based Intelligent Information and Engineering Systems(KES 研究成果 Scheme-. Motoyuki Ozeki, Yuichi Nakamura, Virtual System MultiMedia(VSMM2004), Hybrid ’ 2004), LNAI3213(Part 1), 401-410(2004) 16. Video-Based Interactive Media for Gently Giving Instructions. Takuya Kosaka, Yuichi Nakamura, Yuichi Ohta, Yoshinari Kameda. Knowledge-Based Intelligent Information and Engineering Systems(KES’ 2004), LNAI3213(Part 1), 411-418(2004) 17. AUTOMATED CAMERAWORK FOR CAPTURING DESKTOP PRESENTATIONS - CAMERAWORK DESIGN AND EVALUATION IN VIRTUAL AND REAL SCENES-. Motoyuki Ozeki, Yuichi Nakamura, Yuichi Ohta. 1st European Conference on Visual Media Production(CVMP), 211-220(2004) 18. Video Editing Based on Behaviors-for-Attention-An Approach to Professional Editing Using a Simple Scheme-. Motoyuki Ozeki, Yuichi Nakamura, Yuichi Ohta. 2004 IEEE International Conference on Multimedia and Expo(ICME) , 1-4(2004) 19. Real-Time Transmission of 3D Video to Multiple Users via Network. Takayoshi Koyama, Yasuhiro Mukaigawa, Yoshinari Kameda, Yuichi Ohta, IAPR Conference on Machine Vision Applications, Tsukuba, May 2005. 20. Probabilistic Framework for Intelligent Filming by 75 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA Switching Temporarily Locked Pan-Tilt Cameras. 27. NaviView: Virtual Slope Visualization of Blind Area Mukaigawa, Yuichi Ohta, IAPR Conference on Machine Yuichi Ohta, 12th World Congress on ITS, San 21. Generating High-Definition Facial Video for shared 28. Visualization Methods for Outdoor See-Through Vision. Conference on Machine Vision Applications, Tsukuba, Kameda, Yuichi Ohta, 15th International Conference on Hicham Bouchmaif, Yoshinari Kameda, Yasuhiro Vision Applications, Tsukuba, May 2005. Mixed Reality. Masayuki Takemura, Yuichi Ohta, IAPR May 2005. 研究成果 22. Video Quality Analysis for an Automated Video capturing and Editing System for Conversation Scenes. Takashi Nishizaki, Ryo Ogata, Yoshinari Kameda, Yuichi Ohta, IEEE International Conference on 76 Multimedia and Expo, Amsterdam, The Netherlands, July 2005. 23. Enhanced Eyes for Better Gaze-Awareness in Mixed Reality. Keisuke Tateno, Masayuki Takemura, Yuichi Ohta, 32nd SIGGRAPH2005, Los Angeles, USA, August 2005. 24. NaviView: Visual Assistance by Virtual Mirrors at Blind Intersection. Kazuhiro Kojima, Akihiko Sato, Fumihiro Taya, Yoshinari Kameda, Yuichi Ohta, 8th International IEEE Conference on Intelligent Transportation Systems, Vienna, Austria, September 2005. 25. Enhanced Eyes for Better Gaze-Awareness in Collaborative Mixed Reality. Keisuke Tateno, Masayuki Takemura, Yuichi Ohta, Fourth IEEE and ACM International Symposium on Mixed and Augmented Reality, Vienna, Austria, October 2005. 26. Adaptive Positioning on Windshield for Information Display. Akihiko Sato, Yoshinari Kameda, Yuichi Ohta, 12th World Congress on ITS, San Francisco, USA, November 2005. at an Intersection. Fumihiro Taya, Yoshinari Kameda, Francisco, USA, November 2005. Takahiro Tsuda, Haruyoshi Yamamoto, Yoshinari Artificial Reality and Telexistence, Christchurch, New Zealand, December 2005. 29. Visual Support for Medical Communication by Using Projector-Based Augmented Reality and Thermal Markers. Jeremy Bluteau, Itaru Kitahara, Yoshinari Kameda, Haruo Noma, Kiyoshi Kogure, Yuichi Ohta, 15th International Conference on Artificial Reality and Telexistence, Christchurch, New Zealand, December 2005. 30. Visual Surveillance Using Less ROIs of Multiple Non-Calibrated Cameras. Takashi Nishizaki, Yoshinari Kameda, Yuichi Ohta, 7th Asian Conference on Computer Vision, Hyderabad, India, January 2006. 3. 主な招待講演 1.大田友一 , メディア技術としてのパターン認識 ・ 理解 . 電子情報通信学会パターン認識・メディア 理解研究会 , 京都大学 , 2004.1. G.受賞・特許など特記すべき事項 1. 大田友一 : IEICE フェロー ,「視覚情報メディア に関する先駆的研究の貢献」, 電子情報通信学会 , 2004/9. 2. 尾関基行 , 中村裕一 , 大田友一 : FIT2004 論文賞 , 「話者の注目喚起行動による机上作業映像の自動編 集 - ユーザインタフェースの側面からの評価 -」, 第 3回情報科学技術フォーラム ,2004/9. 3. Yuichi Ohta : IAPR Fellow,“For Contributions to Computer Vision and Vision-Based Approach to Image Media and for service to the IAPR,”IAPR(International Association for Pattern Recognition), 2004/8. 日)朝刊 , こだま欄<関東>・エコー欄<関西> にて紹介 5. 新聞報道記事: 日本経済新聞 2004 年 2 月 6 日(金 曜日)朝刊 , テクノロジー欄「サッカー中継 好き な角度から観戦」 4. 新聞報道記事:讀賣新聞 2003 年 12 月 19 日(金曜 研究成果 77 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 4.5 分散化により安全性を高めた セキュリティ管理方式の研究 研究代表者:岡本栄司 ( システム情報工学研究科 ・ 教授 ) 研 究 期 間:平成 15 年 4 月 1 日~ 18 年 3 月 31 日 A. 要約 B. 研究目的 本プロジェクトでは、セキュリティの安全性根拠を インターネットが世界中にあまねく広まったため、 インターネットに代表される実ネットワークに分散す 多くのコンピュータを結合した情報処理能力が飛躍的 ることにより、安全性が強化された新しいシステムを に伸びてきている。これは反面、セキュリティの確保 構築した。プロジェクトを推し進めるにあたって、 我々 が重要になっていることでもあり、ウイルスの例でも 研究成果 は最初に従来のマルチパーティプロトコルに基づく分 分かるように、OS やソフトウェアの安全性が破られ 散化手法を調査した。このプロトコルは、現在のとこ ると、その影響は瞬く間に全世界に広がる。このため、 ろ計算量的制約が大きく、簡単な計算しかできない。 実社会では高い安全性を確保した情報システムの構築 このため、我々は実ネットワーク環境におけるマルチ が求められる。 パーティプロトコルの実装を行うことにより、どの程 セキュリティ対策の研究は従来から行われてきてい 度の計算量が限界であるかを見極めた。結果として、 暗号鍵の長さ、1 エンティティあたりの情報量、エン ティティ数、および CPU のクロック数を与えること 78 により、平均実行時間の予測が可能となることがわ るが、従来は PKI (Public Key Infrastructure, 公開暗号鍵 基盤 ) に代表されるように、必ず信頼できる第三機関 (TTP: Trusted Third Party) が必要であった。しかし、こ れを安易に設置するとアタックの標的になりやすく、 かった。 内部犯罪も起きやすくなる。また、PKI システムでは、 次に我々は、この結果を利用して分散化手法の安全 インターネットを用いた SSL(Secure Socket Layer) 通信 性向上と計算効率化の検討を行った。分散化の手法と しては、高い安全性を確保するために、現在最も安全 と考えられている匿名署名、オブリビアス署名、秘密 のように、主に階層型の鍵管理を行っている。このこ とは、最高位の CA (Certificate Authority) に権限が集中 していることを意味し、攻撃ターゲットも明確である 分散手法を採用した。匿名署名では、k-out-of-n 方式と ことから、複数の攻撃者が一極に集中して攻撃される 呼ばれる閾値をもった手法に注目し、落し戸付き一方 ことが想定される。CA に対する攻撃が成功すると、 向性関数を明示的に使用するなどのアイデアにより、 システム全体の安全性が脅かされることになり、深刻 計算量の削減に成功している。またオブリビアス署名 な社会問題を引き起こす。 については、RSA や DSA を用いて構築しているため、 そこで本研究ではセキュリティの安全性根拠を分散 るという利点がある。秘密分散では、排他的論理和を 行った。その際、実用性の観点から高い安全性と効率 ISO や PKCS のように標準化された暗号系を利用でき して安全性を高めたシステムを提案し、応用実装を 用いて鍵を復元するために高速化を実現した。これら 性を重視した。攻撃者はいくつかの端末を破壊したと の方式は、プライバシ保護技術と関係が深く、結果と しても、ある閾値以上の端末を破壊しない限り、本質 してこの技術に関する波及効果を得ることができた。 的な鍵を得ることはできず、結果的にシステム全体の また、我々はペアリングと呼ばれる新しい暗号プリ 安全性が強固になる。また最高位機密に関連するセン ミティブについても研究を行い、本プロジェクトへ ター機能が不要になるので、攻撃に対して強くなり、 の適用を試みた。これは理論的側面からペアリング関 内部犯罪にも抵抗力が出てくる。ただ、実際にはこれ 数の高速化手法を提案すると共に、ブロードキャスト らの安全性を確保していても現実社会では安全性が不 暗号から匿名署名への変換方法を考察するなどのアプ 十分な場合もあり、不正アクセス対策や運用面につい ローチにより、高速でかつ実用性の高い分散処理シス てもカバーする必要がある。これらは中心的課題では テムが構築できることがわかった。最後にこれらの成 ないが、実用に際しては重要になるので、本研究の応 果を踏まえて安全な情報蓄積方式の提案と実装を行っ 用として検討する。 た。具体的には、ノート PC の情報を安全に保管する 方法を提案・実装・評価し、その実用性を確認した。 従来の類似研究では、分散ネットワークや分散コン ピューティングなどの分野において我々のようなアプ ローチを部分的に見ることができるが、体系的な研究 はなされていない。また、これらの多くは理論的な方 式提案のみに特化しており、大規模実験で評価が行わ れたことはない。このため、我々が本プロジェクトに 取り組むことにより、実社会における安全・安心なネッ トワーク社会の実現を目指す。 Tsukuba, 2005.2. 3. Rodrigo Roman-Castro (University of Malaga, Spain), “On the Security of Wireless Sensor Networks”, IS Seminar at University of Tsukuba, 2005.3 4. Colm OhEigeartaigh (Dublin City University, Ireland), “Eta Pairing and its applications”, IS Seminar at University of Tsukuba, 2006.2. C. 研究組織 岡本栄司 システム情報工学研究科 教授 リサーチリーブ支援教員 岡本 健 システム情報工学研究科 講師 TARA センター研究員 満保雅浩 システム情報工学研究科 助教授 繆 瑩 システム情報工学研究科 助教授 TARA センター客員教授 岡本龍明 日本電信電話(株) 情報流通プラット フォーム研究所 主席研究員、フェロー TARA センター客員研究員 櫻井幸一 九州大学大学院 システム情報科学研究 院 教授 渡辺 創 産業技術総合研究所 研究所情報セキュ リティセンター 副所長 高木 剛 公立はこだて未来大学 情報アーキテク チャ学科 助教授 角尾幸保 日本電気(株) インターネットシステム 研究所 主席研究員 猪俣敦夫 科学技術振興機構 社会技術研究システ ム 研究員 2. 国際交流・主たる訪問者のリスト (1)国際学会での招待講演 1.“Information leakage and Network Security”, E.Okamoto, 7th Association of Anti Virus Asia Researchers International Conference (AVAR 2004), 2004.11. 2.“Recent Topics in Cryptography”, E.Okamoto, 3rd International Conference on Information Security (InfoSecu 2004), ACM International Conference, 2004.11. 3.“Cryptography in ubiquitous era”, E.Okamoto, 11th German- Japanese Symposium, 2005.9. 4.“Cryptosystems based on elliptic curve pairing”, E.Okamoto, Modeling Decisions for Artificial intelligence (MDAI 2005), LNAI3558, 2005.7. (2)主たる訪問者 1. Prof. Rene Peralta (Yale University, USA), 2004 年 1 月 2. Prof. Javier Lopez (University of Malaga, Spain) , 2005 年2月 3. Prof. Zhenfu Cao (Shanghai Jiao Tong University, China) , 2005 年 2 月 4. Prof. Xiaolei Dong (Shanghai Jiao Tong University, D. 研究の経過 1.TARA セミナー・講演会等の実施状況 China) , 2005 年 2 月 5. Prof. Ana Isabel Cerezo Dominguez (University of Malaga, Spain), 2005 年 3 月 1. Raja Sekhar Malapati (Indian Statistical Institute, India), 6. Prof. Jose A. Montenegro (University of Malaga, Spain) , and Applications“, IS Seminar at University of Tsukuba, 7. Prof. Route Terada (University of Sao Paulo, Brazil), “Identity based Authentication for Invertible Watermarks 2005.1. 2. Rongxing Lu (Shanghai Jiao Tong University, China), “algebraic cryptography”, IS Seminar at University of 研究成果 研究代表者 2005 年 12 月 2006 年 1 月 79 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 3. 研究費の取得状況 り、これを使用すると、各エンティティは自身の秘密 (1)科学研究費補助金 情報を秘匿しつつ、自分の情報や他人の情報を使って、 1. 特定領域研究,PKI システムの安全性向上化技術の 研究,岡本栄司,2003-2006 年 2. 基盤研究 (B),暗号鍵紛失対策システムの研究,岡 本栄司,2005-2008 年 3. 若手研究 (B),直接計算の負荷削減アプローチによ る電子署名の高速化,岡本健,2005-2008 年 (2)主な外部資金 算結果を得ることができる。しかしながら、その計算 は計算量的制約が非常に大きく、現在では簡単な計算 しかできない。 本プロジェクトでは、マルチパーティープロトコル を用いた RSA 鍵の生成手法を実装し、具体的にどの 程度の計算が実ネットワーク環境下で実現可能かを検 研究成果 1. 情報通信研究機構 国際共同研究助成金,セキュア 証した。実装環境は、Pentium III 1GHz, メモリ 256M、 2. 情報通信研究機構 国際共同研究助成金,プライバ パーティプロトコルを実行時において高速な排他的論 プライバシーID基盤の研究,岡本栄司,2004 年 シを考慮した暗号方式の研究,岡本栄司,2005 年 3. 科学技術振興機構 戦略的国際科学技術協力推進事 80 最終的にある秘密情報に関する加算や減算といった計 業 米国,暗号技術に基づくプライバシ安全管理シ ステムの研究,岡本栄司,2004-2007 年 4. 科学技術振興機構 社会技術研究開発センター,暗 号リスクの評価と解決,岡本栄司,2004-2008 年 5. 文部科学省 科学技術振興調整費,セキュリティ情 報の分析と共有システムの開発 - プライバシー関連 技術の研究,岡本栄司 , 2004-2007 年 6. 新エネルギー ・ 産業技術総合開発機構 , 半導体アプ リケーションプロジェクト,Pairing Lite の研究開発, 岡本栄司 , 2005-2008 年 7. 共同研究,安全な電子署名の設計と解析に関する 研究 ( 株式会社ネクステージ ) ,岡本健 , 2004-2007 年 RedHat Ver.7.1、C++ を用いた。実装では最初にマルチ 理和を実現できる関数を提案し、分散システムに対応 した RSA 鍵作成アルゴリズムを作成した。次にエン ティティ数 n、エンティティあたりの情報量 a ビット、 CPU のクロック数 f GHz として、各パラメータの変 化による実行時間 T を測定した結果、最終的に T = 2.2 ×10 −7 × (n 3 a − (a + 1)n 2)( k 3− 170k 2 + 58000k − 2700000) / f となる近似式が得ることができた。 分散化手法の安全性向上と計算効率化の提案 本プロジェクトでは、調査によって得られた結果を 参考にして、具体的に匿名署名、オブリビアス署名、 秘密分散方式に関する暗号設計を試みた。これらはい ずれも、高い安全性と計算効率を有する。提案方式の 安全性については、いずれも数学的に厳密に定義され た証明可能な安全性 (provable security) を満たしている E.研究成果 本プロジェクトは、セキュリティの安全性根拠をイ ンターネットなどの実ネットワーク上に分散し、管理 することにより、高い安全性を持つシステムを構築す ることを目指す。本プロジェクトで得られた主な成果 を以下に記載する。 マルチパーティーに基づく分散化手法の調査 マルチパーティープロトコルとは、電子投票のよう に複数のエンティティ(マルチパーティ)が、共同作 業を行いながら実行していく一連の手続きのことであ ことを示した。 【匿名署名】 1-out-of-n 署名とは、n 人で構成されるグループのう ち、少なくとも 1 人のメンバが署名をするものであり、 検証者はグループ内の誰かが署名をしたことを確認で きるが、実際に署名をしたのが誰であるかまでは特定 できない。k-out-of-n 署名は 1-out-of-n 署名を拡張した ものであるといえる。本プロジェクトでは、 各エンティ ティの組み合わせを明示的に用いることにより、任意 の 1-out-of-n 署名を k-out-of-n 署名に構成する方法を実 現した。また、RSA 関数に見られるような落とし戸付 き一方向性関数を明示的に使用することにより、高速 な k-out-of-n を実現する方法についても提案した。提 案方式には、RSA 型、離散対数型と 2 種類の方式があ る。 閾値署名の新しい枠組みとして、検証者は正確に (exact)k 人の署名者が署名したことを確認できる暗号 システムについても提案した。現在、複数の利用者が ペアリングを用いた暗号システム この暗号体系を用いたプライバシ保護技術を使用して 最近、新しい暗号プリミティブとして、ペアリング いる。 とよばれる関数が提案されている。ペアリングとは、 り、その性質を利用して、さまざまな応用が考えられ オブリビアス署名とは、n 個のメッセージに対して、 ている。ペアリングにはいくつかの種類があるが、そ 署名者は k 個のメッセージに署名できるが、どのメッ の中でも高速実装に適しているなどの理由から、特に セージに署名するかは選択できない署名方式であり、 署名依頼者のプライバシ保護として使用できると同時 に、メッセージを端末に分散して配布することにより、 分散処理システムとして使用することもできる。従来 は、ハッシュ関数の一方向性を明示的に用いることで、 Tate ペアリングが注目されている。本プロジェクトで は、Tate ペアリングのソフトウェア実装を行い、ペア リング関数を構成している Millar のアルゴリズムなど を改良するなどの方法により、従来と比較して約 70% の高速化を実現した。 オブリビアス性という性質を満たしていたが、通信回 次にペアリング関数を用いることによって、分散処 数、通信量、計算量という点で、効率が悪い。これに 理システムに対する応用を試みた。ペアリングを用い 対して、本プロジェクトは上記の問題点を解決した新 た暗号方式として、Boneh らが 2005 年に提案したブ しい方式を提案した。 提案方式は、4 種類あり、それぞれ RSA, Schnorr, DSA, ECDSA の 暗 号 系 に 基 づ く。 特 に RSA, DSA, ECDSA に基づく方式は、ISO や PKCS など、国際的 ロードキャスト暗号方式があるが、我々は、秘密鍵の 構造に注目し、乱数を加え識別不可能性を満たすこと によって、この暗号方式が 1-out-of-n 署名に変換可能 であることを示した。これはつまり、将来において、 に規格されている署名方式を容易に使用することがで 効率的なブロードキャスト暗号が提案されると、この き、実用的である。 変換方式を利用することにより、高速でかつ実用性の 【秘密情報分散化法】 高い 1-out-of-n 署名を構築することができ、分散処理 システムへの応用も可能となる。 前述の 1-out-of-n 署名から k-out-of-n 署名を構成する 方法を応用して、1-out-of-n 秘密情報分散法から k-out- F. 発表 はその一例で、ユーザ Ui が持つべき秘密の断片 Sj を 1. 原著論文 of-n 秘密情報分散法を構成する方法を実現した。下記 示している。もし、3 ユーザ以上集まれば全ての Sj (j=0,1,…,5)がわかり、2 ユーザまでだとどれかが欠け ることが見て取れる。 従来の Shamir 法では、鍵の復元に多項式補間を用 いていたが、代わりに提案方式は排他的論理和を用い ればよいので、処理速度は飛躍的に速くなる。 研究成果 【オブリビアス署名】 楕円線上の 2 点の組を有限情報群へ写像する関数であ 1. T.B.Deng, E.Saito and E.Okamoto: Efficient Design of SVD-Based 2D Digital Filters using Specification Symmetry and Order-Selecting Criterion, IEEE Trans. on Circuits and Systems-I, Vol.50, No. 2, pp.217-226, 2003. 2. 千石靖 , 服部進実 , 岡本栄司:完全駆除までの期限 を考慮したコンピュータウイルス駆除手法,情報 81 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 処理学会論文誌,Vol.44,No.1,pp.106-113,2003. 3. 金岡 晃 , 岡本栄司:IETF における侵入検知情報 交換方式の問題点と対策,情報処理学会論文誌, Vol.44, No.8, pp.1830-1837, 2003. 4. S. Russell, E. Okamoto, E. Dawson and J. Lopez; 13. J.Lopez, J.A.Montenegro, J.L.Vivas, E.Okamoto and E.Dawson: Specification and design of advanced authentication and authorization services, Computer Standard and Interface Journal, 27, pp.467-478, 2005. Virtual certificates and synthetic certificates: New 14. L.Wang, Z.Cao, T.Okamoto, Y.Miao and E.Okamoto: Computer Communication, Elsevier, Vol.26, No.16, Cryptosystems and Their Security Analyses, IEICE paradigms for improving public key validation, pp.1826-1838, 2003. 研究成果 82 2005. 5. T.-B. Deng and E. Okamoto: SVD-based design of fractional-delay 2-D digital filters exploiting Authorization-Limited Transformation-Free Proxy Trans. Fundamentals, Vol.E89-A, pp. 106-114, 2006. 2. 国際会議(査読あり) specification symmetries, IEEE Transactions on Circuits 1. Akira Kanaoka and Eiji Okamoto: Multivariate Statistical 6. M. Soshi, M. Maekawa and E.Okamoto: The dynamic- Trust and Privacy in Digital Business, DEXA workshop, and Systems-I, Vol.50, No.8, pp.470-480, 2003. typed access model and decidability of the safety problem, IEICE Trans. Fundamentals, Vol.E87-A, No. 1, pp.190-203, 2004. 7. T. Okamoto, H. Katsuno and E. Okamoto: A fast signature scheme with new on-line computation, IEICE Trans. Fundamentals, Vol.E87-A, No.5, pp.1154-1161, 2004. 8. X. Yi, C.-H. Tan and E.Okamoto: Security of Kuwakado-Tanaka transitive signature scheme for directed trees, IEICE Trans. Fundamentals, Vol.E87-A, No. 4, pp.955-957, 2004. 9. Jun Peng, Eiji Okamoto, Xiao-Feng Liao and Yong-Guo Liu: Research on a chaos based block encryption cipher, Submitted to Chinese Journal of Computers, 2004. 10. R. Tso, Y. Miao and E. Okamoto: On algorithms for searching a consistent set of shares in a threshold scheme and the related covering problem, accepted to Journal of Combinatorial Mathematics and Combinatorial Computing, 2004. 11. R.Tso, Y.Miao, T.Okamoto and E.Okamoto: A share- correctable protocol for the Shamir threshold scheme and its application to participant enrollment, IPSJ Journal, Vol.46, No.8, pp.1880-1888, 2005. 12. R.Tso, Y.Miao, T.Okamoto and E.Okamoto: How to verify the threshold t of Shamir’s (t,n)-threshold scheme, IPSJ Journal, Vol.46, No.8, pp.1824-1833, Analysis of Network Traffic for Intrusion Detection, IEEE, 2003. 2. Juan M. Gonzalez Nieto, Jason Reid, Ed Dawson, Eiji Okamoto: Privacy Implications of Trusted Computing, Trust and Privacy in Digital Business, DEXA workshop, IEEE, pp.383-388, 2003. 3. Takeshi Okamoto and Hirofumi Katsuno and Eiji Okamoto: A Fast Signature Scheme Based on New On-line Computation, Proc. of ISC’03, LNCS, 2003. 4. E. Dawson, J. Lopez, J. A. Montenegro and E. Okamoto: BAAI: Biometric authentication and authorization infrastructure, Proc. of ITRE2003 (International Conference on Information Technology: Research and Education), IEEE, 2003. 5. Sk. Md. M. Rahman, S. M. Masum, M. S. I. Khan, M. L. Rahman and E. Okamoto: Message digest and integrity checking using hash function, ICCIT2003 (6th International Conference on Computer and Information Technology), 2003. 6. R. Tso, Y. Miao and E. Okamoto: A new algorithm for searching a consistent set of shares in a threshold scheme with cheaters, ICISC 2003, LNCS 2971, pp. 377-385, 2003. 7. Sk. Md. M. Rahman and E. Okamoto: A quantum algorithm for sorting, ICCIT 2004 (7th International Conference on Computer and Information Technology), 2004. 8. T. Okamoto, K. Harada and E. Okamoto: ID-based 17. E.Okamoto and T.Okamoto: Cryptosystems Based on International Symposium on Information Theory and it Intelligence (MDAI), Lecture Notes in Artificial key agreement protocols using pairing, Proc. of 2004 Applications (ISITA2004), 2004. 9. T. Okamoto, T. Ito and E. Okamoto: Fair generation of detective group key, using pairing, Proc. of 2004 International Symposium on Information Theory and it Applications (ISITA2004), 2004. 10. L. Wang, Z. Cao, E. Okamoto, Y. Miao and T. Okamoto: Elliptic Curve Pairing ,Modeling Decisions for Artificial Intelligence (LNAI) 3558, pp.13-23, 2005. 18. T.Okamoto, A.Inomata, E.Okamoto: A proposal of short proxy signature using pairing International Conference on Information Technology: Coding and Computing (ITCC) , IEEE Computer Society, Volume I , pp.631-635, 2005. 19. I.Agudo, J.Lopez, J.A.Montenegro, E.Okamoto International Conference on Information Security, authorization schemes, International Network applications to electronic commerce, Proc. of 3rd pp.92-98, 2004. and E.Dawson: Delegation perspective of practical Conference (INC), pp.157-164, 2005. 11. T. Ito, T. Okamoto and E. Okamoto: Anonymous 20. R.Tso, T.Okamoto, T.Takagi and E.Okamoto: An curve, Proc. of 3rd International Conference on Protocol with K-Resilience,IASTED International traceable disclosure scheme using pairing over elliptic Information Security, pp.48-52, 2004. 12. A. Inomata, Y. Oyama, S. Uda, T. Okamoto and E. Okamoto: Leaner’ s Privacy Enhanced Architecture for Distance Learning, IASTED International Conference on Web-Based Education (WBE), pp.414-418, 2005. 13. T. O k a m o t o , R . Ts o , T. Ta k a g i a n d E . O k a m o t o : k-Resilient ID-Based Key Distribution Schemes from Pairing - Three Party Case, Proceeding of International Workshop on Coding and Cryptography (WCC), 2005. 14. L. Wang, E.Okamoto, Y. Miao, T.Okamoto and H. Doi: ID-Based Series-Parallel Multisignatures Schemes for Multi-Messages from Bilinear Pairings, Proceeding of International Workshop on Coding and Cryptography (WCC), Lecture Notes in Computer Science (LNCS), 2005 (to appear). 15. Y.Oyama, A.Inomata, T.Okamoto, and E.Okamoto: Real-time computation with enhanced pipe, Modeling Decisions for Artificial Intelligence (MDAI), CD-ROM, ISBN 84-00-08306-7, 2005. 16. T.Okamoto, R.Tso and E.Okamoto: One-way and two-party authenticated ID-based key agreement protocols using pairing:, Modeling Decisions for Artificial Intelligence (MDAI), Lecture Notes in Artificial Intelligence (LNAI) 3558, pp.122-133, 2005. ID-based Non Tnteractive Tripartite Key Agreement Conference Communications and Computer Networks (CCN), IASTED Proceeding, pp.38-42, 2005. 21. J . M . G o n z a l e z N i e t o , E . D a w s o n , J . L o p e z a n d E.Okamoto: Anovel method to maintain privacy in mobile agent application, International Conference on Cryptology and Network Security (CANS), Lecture Notes in Computer Science (LNCS) 3810, pp.113-127, 2005. 22. R.Tso,T.Okamoto and E.Okamoto: Practical Strong esignated Verifier Signature Schemes Based on Double Discrete Logarithms, SKLOIS Conference on Information Security and Cryptology (CISC), Lecture Notes in Computer Science (LNCS) 3822, pp.113-127, 2005. 23. L.Wang T.Okamoto T.Takagi and E.Okamoto: lnsider impersonation-MIM attack to tripartite key agreement scheme and an efficient protocol for multiple keys, International Conference on Computational Intelligence and Security (CIS), Lecture Notes in Artificial Intelligence (LNAI) 3802, pp.198-203, 2005. 3. 主な招待講演 1. Recent Topics in Cryptography and Information Security,岡本栄司,上海交通大学,2004.11. 研究成果 Transformation-free proxy cryptosystems and their 83 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 2. 電子政府・認証・個人情報,岡本栄司,学際的情 報セキュリティ総合科学シンポジウムパネルディ スカッション,2004.11. 名に基づく k-out-of-n 署名装置及び k-out-of-n 署名 方法,特願 2004-212769 3. セキュリティ情報の分析と共有システムの開発 , プ 4. 岡本栄司,岡本健,樋口達巳:グループのメンバ 費重要課題解決型研究,情報セキュリティ戦略シ とする明確な署名者数確認機能付き k-out-of-n 署名 ライバシ関連技術,岡本栄司,科学技術振興調整 ンポジウム,2005.3. 4. 楕円暗号とその応用,岡本健,東京電機大学情報 科学セミナー,2005.5. 研究成果 5. 1-out-of-n Signature With Constant Length, T.Okamoto, ISI seminar at Queensland University of Technology, Australia, 2006.3. G.受賞 ・ 特許など特記すべき事項 84 3. 岡本栄司,岡本健,椎名信行:任意の 1-out-on-n 署 (1)受賞 1. 情報処理学会 2004 年コンピュータセキュリティシ ンポジウム(CSS), 学生論文賞: 伊藤忠彦 , 岡本 栄司 , 岡本健, “通信相手の匿名性を管理できるペ アリング型鍵共有方式” , pp805-810,2004. 間における多様な公開鍵の使用を許すことを特長 方法及び k-out-of-n 署名装置,特願 2006-086769 (3)著書・解説記事 1. 土居監修,内田,岡本栄司,菊池,佐々木,寺田, 村山編:情報セキュリティ事典,共立出版,ISBN: 4320120701,2003-7. 2. 岡本栄司:情報ハイディング , 知能と情報、日本知 能情報ファジィ学会、Vol.16, No.2, p.40, 2004. 3. 岡 本 栄 司: 鍵 生 成 と 鍵 管 理 , 情 報 処 理 学 会 誌 , Vol.45, No.11, pp.1128-1129, 2004. 4. 今井(編集長) ,岡本栄司(編集幹事長) ,金子, 佐々木,宝木,中尾,松本編 ; 情報セキュリティハ ンドブック、電子情報通信学会、オーム社、ISBN 4274079805,2004-12. 2. 情報処理学会 2005 年コンピュータセキュリティシ 5. 岡本栄司,岡本健 他(分担執筆) :科学大辞典 第 2 猪俣敦夫 , 岡本栄司 ,“送信者に認証機能を付加し 6. D.J.Barrett 著 , 猪俣敦夫 , 岡本健 , 田淵貴昭 訳: ンポジウム (CSS) , 論文誌推薦:金沢史明 , 岡本健 , たブロードキャスト暗号” , pp343-348,2005. 3. 情報処理学会 2006 年 IPSJ Digital Courier 船井若手奨 励賞:R.Tso, Y.Miao, T.Okamoto and E.Okamoto,“How to verify the threshold t of Shamir’ s (t,n)-threshold scheme” , IPSJ Journal, Vol.46, No.8, pp.1824-1833, 2005. (2)特許 1. 岡本栄司,池田直樹:不正プログラム検出機能を 持つシステム、及び方法,特願 2004-30484 2. 岡本栄司,岡本健,伊藤忠彦:暗号鍵共有方法及 び暗号鍵共有装置,特願 2004-295002 版,丸善出版,ISBN 4621075217, 2005-3. Linux ハンドブック , オライリージャパン , ISBN: 4873112370, 2005-8. 7. 岡本栄司 , 松浦幹太 , 冨高政治 , 猪俣敦夫: 情報社 会における脆弱性にかかわる研究動向 , 情報処理学 会誌 , Vol.46, No.6, pp.625-629, 2005. (4)その他 1. CEATEC JAPAN 出展:ペアリングによる新しいセ キュアソリューション,2005 年 10 月 2. 岡本栄司:電子情報通信学会フェロー授与,2004. 4.6 抗原提示能に応じた選択的 癌細胞療法の開発 研究代表者:赤座英之(人間総合科学研究科、泌尿器科教授) 研 究 期 間:平成 15 年 4 月−平成 18 年 3 月 リサーチ・リーブ支援教員 A. 要約 氏名 本プロジェクトでは 所属 1. 高活性ナチュラルキラー(Natural Killer:NK)細胞 の高効率培養系を確立し、筑波大学附属病院内に 及川剛宏 人間総合 研究内容 細胞治療室を設置及び整備した。 2. 臨床実施計画書を作成のうえ活性化 NK 細胞療法 第 II 相臨床試験を開始し、これまでに悪性脳腫瘍 (H17.12.1~) 常楽 晃 6 例、転移期腎癌 2 例及び再燃前立腺癌 2 例の治 Disease:SD)を 3 例に認めた。残りの 5 例では病 変の進行を認めたが、前立腺癌の 2 例では下肢の 人間総合 研究内容 氏名 坪井康次 島居 徹 の生存が認められ本治療の有効性が示唆された。 endothelial growth factor)を標的分子とした新規治 河合弘二 療の基礎的検討を行い、SN38 及び 2-oxoglutarate の HIF-1 及び VEGF の発現抑制効果を明らかにした。 活性化 NK 細胞の誘導及 研究員 所属 職名 人間総合 講師 研究内容 活性化 NK 細胞の誘導及 び解析 人間総合 助教授 研究内容 活性化 NK 細胞の誘導及 び解析 人間総合 講師 がそれぞれ認められた。いずれも予後不良な症例 3. HIF(hypoxia inducible factor-1) 及び VEGF(vascular 助手 び解析 リンパ浮腫の軽快と腫瘍マーカーの一時的な低下 を対象としているが、現時点で 4 例に 10 ヶ月以上 活性化 NK 細胞の誘導及 研究内容 活性化 NK 細胞の誘導及 び解析 今川重彦 B. 研究目的 人間総合 教授 研究内容 HIF-1 転写制御による抗 人間総合 助教授 研究内容 HIF-1 標的分子による新 人間総合 教授 腫瘍モデル系の開発 抗腫瘍免疫細胞の選択的培養系、高活性 NK 細胞の 高効率培養系を確立し、これを用いた臨床試験を実施 高野晋吾 規脳腫瘍免疫療法の開発 する。これと併行して悪性脳腫瘍、腎癌を始めとする 固形癌の進展や放射線、抗がん剤耐性、さらには抗腫 瘍免疫の誘導に中心的な役割を果たしている樹状細胞 の機能不全の原因と考えられている VEGF、HIF-1 に 注目し、その発現抑制による新規治療の基礎的検討を 大根田修 研究内容 (H17.12.1~) 及川剛宏 研究内容 行う。 HIF 制御系の解析 人間総合 講師 活性化 NK 細胞の誘導及び解析 研究協力者 C. 研究組織 研究代表者 所属 職名 赤座英之 人間総合 教授 研究内容 全体の統括 氏名 所属 職名 永尾雅哉 京都大学大学院 教授 生命科学統合生命科学専攻 生態情報応答学分野 研究内容 HIF 発現の分子生物学的解析 研究成果 に病変の完全な消失(Complete Response: CR)が 得られたほか、病変の有意な進行を認めず(Stable 講師 び解析 療を行った。抗腫瘍効果としては、脳腫瘍の 1 例 氏名 職名 (H15.4.1~H17.11.30) 85 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 氏名 渋谷 彰 所属 職名 筑波大学 教授 高野 晋吾 科学研究費補助金 平成 17 年度 人間総合科学研究科 赤座 英之 文部科学省科学研究補助金特定領域研究(班長) 基礎医学系.免疫学 研究内容 NK 細胞の機能解析 16,000 千円 赤座 英之 厚生労働省科学研究補助金(分担) 350 千円 D. 研究の経過 赤座 英之 厚生労働省科学研究補助金(分担) 1. TARA セミナー・公開講演会等の実施状況 該当なし 研究成果 2. 国際交流・主たる訪問者のリスト 該当なし 3. 研究費の取得状況 (科研費・外部資金・TARA センター 200 千円 今川 重彦 科学研究費補助金 基盤研究(C) 1,400 千円 継続 からの資金の別に) 及川 剛宏 科学研究費補助金 若手研究(B) (1)科学研究費補助金 1,700 千円 平成 15 年度 86 800 千円 赤座英之 科研費特定領域研究(継続)班長 赤座英之 厚生科研(分担) 21,000 千円 950 千円 500 千円 赤座英之 厚生科研(分担) 1,000 千円 赤座英之 厚生科研(分担) 今川重彦 科研費・基盤研究 C(継続) 坪井康次 科研費・基盤C(代表) 800 千円 3,500 千円 (2002-2003 年 ) 科研費 ・ 基盤C(分担)2,900 千円 (2002-2004 年) 科研費 ・ 基盤C(分担)3,000 千円 (2003-2005 年) 高野晋吾 科研費基盤C 1000 千円 平成 16 年度 赤座英之 科研費特定領域研究(継続)班長 赤座英之 厚生科研(分担) 赤座英之 厚生科研(分担) 赤座英之 厚生科研(分担) 赤座英之 文科省TR事業 22,300 千円 1,300 千円 1,000 千円 500 千円 2,000 千円 今川重彦 科学研究費補助金基盤研究 (C) 3,600 千円 (2)外部資金 平成 15 年度 河合 弘二 学内プロジェクト 今川 重彦 学内プロジェクト B 今川 重彦 腎性貧血研究会 坪井 康次 学内プロジェクト 平成 16 年度 500 千円 900 千円 1,000 千円 500 千円 今川 重彦 腎性貧血治療研究会研究奨研究 1,500 千円 今川 重彦 全日本コーヒー協会 研究助成 1,500 千円 平成 17 年度 今川 重彦 World Anti-Doping Agency (WADA) 100,000.00$ USD for the 1 st year 高野 晋吾 学内プロジェクト 120 千円 及川 剛宏 学内プロジェクト(若手研究者支援) 200 千円 (3)TARA 赤座英之(代表) 平成 15 年度 3,200 千円 平成 17 年度 750 千円 平成 16 年度 1,000 千円 表 1 活性化 NK 細胞療法 投与成績 2006 年 5 月 9 日現在 症例 TARA No. 疾患 組織型 腎癌 clear 4 1 8 投与開始日 投与終了日 CD3 ‑CD56+ (%) NK活性(%) (×108 ) 投与細胞数 (E/T=8) 有害反応 近接効果 転帰 9.16.2004 9.30.2004 33.3 89.1 91.3 発熱(G1) NC (6mo) ‑ 2.17.2005 3.17.2005 35.8 81.6 80.7 発熱(G1) PD 癌あり生存(19mo+) 備考 2 13 腎癌 clear 12.1.2005 12.15.2005 15.5 88.6 90.1 皮疹(G1) PD 癌あり生存(5mo+) 3 2 前立腺癌 poor 6.17.2004 7.1.2004 6.5 73.7 84.0 なし PD 腫瘍死(10mo) 4 10 前立腺癌 poor 6.2.2005 6.16.2005 60.9 88.5 82.0 なし PD 癌あり生存(11mo+) 5 1 脳腫瘍 GBM 4.28.2004 4.28.2004 1.4 88.1 ‑ なし PD 腫瘍死(1mo) 投与1回のみ 6 3 脳腫瘍 PNET 7.15.2004 7.29.2004 15.5 92.6 94.3 肝障害(G3) PD 腫瘍死(1mo) インターフェロン併用 10.28.2004 11.11.2004 6.5 83.1 85.8 なし NC ‑ 脳腫瘍 AO 3.31.2005 4.14.2005 12.9 85.3 75.7 左中大脳動脈狭窄 PR 癌あり生存(18mo+) 1.20.2005 2.3.2005 31.5 68.1 82.1 皮疹(G1) NC (1mo) 腫瘍死(4mo) 6.30.2005 7.14.2005 30.5 90.8 81.7 なし NC (1mo) ‑ 9.15.2005 9.29.2005 29.5 88.7 100 なし PD 癌あり生存(10mo+) 1.26.2006 2.9.2006 7.3 72.8 71.4 なし NC (1mo) 癌あり生存(3mo+) 5 7 9 7 脳腫瘍 GBM 脳腫瘍 AA 11 9 12 10 14 脳腫瘍 AA CR達成(12.15.2005) 研究成果 8 下肢浮腫の軽快 87 E. 研究成果 I. 悪性脳腫瘍、再燃前立腺癌及び転移期腎癌に対する 活性化ナチュラルキラー細胞を用いた早期第 2 相臨 床試験 インターロイキン -2 の存在下で混合培養した。培養 2 週間の時点でリンパ球を回収し、遠心洗浄後に臨床投 与用に調整した。なお、培養 1 週間の時点で密度勾配 遠心により混在の可能性のある HFWT 細胞断片を分 離・除去した。 3. 安全性の評価 (目的及び方法) 1. 臨床試験の実施 我々は既に癌特異的細胞障害性 T 細胞 (CTL)を用い リンパ球の培養にあたっては培養者と確認者による ダブルチェック体制を徹底するとともに、培養記録を 作成し保管した。NK 細胞培養中は最低 1 日おきに細 た細胞療法を行い、悪性脳腫瘍及び転移期腎癌に対す 胞の状態を観察して、肉眼的に微生物の混在が認めら る有効性を報告してきた。さらに転移期腎癌では CTL れないことを確認した。また、附属病院臨床検査部に 療法後に生体内で癌特異的免疫反応が惹起されること おいて、培養上清中にマイコプラズマ、真菌、およ を明らかにした。本研究ではさらに抗原提示が不良な びエンドトキシンの混在がないことを、臨床投与直前 脳腫瘍、腎癌及び前立腺癌に対する新規細胞療法とし ての活性化ナチュラルキラー(NK)細胞を用いた臨床 試験を行うことを目的とした。本臨床試験を遂行する にあたっては臨床実施計画書を作成するとともに筑波 大学附属病院内に細胞治療室を設置及び整備した。 に確認した。投与後は定期的に診察、血液検査、画像 検査を行い、National Cancer Institute Common Toxicity Criteria に従って有害反応の評価を行った。 (結果と考察) 2. NK 細胞の誘導培養 難治性悪性腫瘍として、これまでにサイトカイン療 HFWT 細胞(ヒトウィルムス腫瘍細胞株)を刺激細 法抵抗性の転移期腎癌 2 例、内分泌療法抵抗性の再燃 胞として用いて活性化ナチュラルキラー(NK)細胞 を誘導した。すなわち、附属病院内の細胞治療室にお いて、ガンマ線照射により不活性化した HFWT 細胞 と、患者の末梢血約 20ml から分離した単核球成分を、 前立腺癌 2 例、再発悪性脳腫瘍 6 例、計 10 例に対し、 のべ 13 クールの活性化 NK 細胞療法を施行した(表 1) 。投与したリンパ球数は 1 クールあたり平均 2.4× 109 個であり、表面マーカーは CD3-CD56+ 84.5%(平 TARA 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance 500 pg/ml 治療前 2 クール後 300 200 100 図1 CR が得られた脳腫瘍症例の画像所見 0 pre N K 研究成果 均) 、リンパ球の NK 活性は E/T 比 =8 において 80%程 p re NK post N K#1 post 1.5mo post 3mo post 4mo post N K 2nd p ost 2nd 1m o post 2nd 3mo 図2 長期 SD の腎癌症例における血清サイトカインの変動 度であった。比較的簡便な培養法により、いずれの症 れ、 腫瘍の再増大とともに IL-6 の上昇が認められた (図 例においても安定したリンパ球増殖が得られ、高い細 胞傷害活性を有する NK 細胞が選択的に誘導された。 2) 。なお有害事象は、脳腫瘍患者 1 例において肝機能 抗腫瘍効果としては、脳腫瘍の 1 例に病変の完全な消 障害(Grade 3) 、1 例に因果関係を否定できない左中 失(Complete Response: CR)が得られた(図 1)ほか、 大脳動脈狭窄を認めたほか、脳腫瘍と腎癌患者に 1 例 Disease:SD)を 3 例に認めた。また、 腎癌の 1 例に 6 ヶ れたが、臨床試験の中止を要する重篤な全身性の有害 ずつ一過性の発熱(Grade 1) 、皮疹(Grade 1)がみら 近接効果において、病変の有意な進行を認めず(Stable 月間の長期 SD が認められた。残りの 5 例では病変の 反応は認められなかった。今後さらに症例数を加え、 腫の軽快と腫瘍マーカーの一時的な低下がそれぞれ認 これと関連して、過去に我々は腎癌の 1 例において 進行を認めたが、前立腺癌の 2 例では下肢のリンパ浮 安全性及び有効性について検討を行う。 められた。いずれも予後不良な症例を対象としている 原発巣の摘除後に肺および肝転移巣の著明な自然退縮 が、現時点で 4 例に 10 ヶ月以上の生存が認められて を認めた症例を経験し、その免疫学的機序を検討した。 いる。また、 長期 SD が認められた腎癌の 1 例において、 その結果、自然退縮とともに末梢血中の NK 細胞の割 活性化 NK 細胞療法前後に 6 種の血清サイトカインを 合が増加し、それと同時に活性化 NK 細胞の腫瘍に対 する傷害性も増強されることを見出した(図 3) 。本プ 定量し臨床経過と比較した結果、腫瘍マーカーの低下 に一致して持続する IFNγ の 12 倍の濃度上昇がみら ロジェクトで用いている活性化 NK 細胞が、抗腫瘍免 % CD3+CD56‑( %) CD16+CD56+(%) CD4+CD8‑ (%) CD4‑ CD8+(%) Cytotoxicity (%) 100 40 Size of Metastasis (mm2) 88 PD SD IF N‑ g IL ‑6 400 80 brain metastases 30 % 100 80 60 60 40 40 20 20 20 liver metastases lung metastases 10 0 ‑ 50 0 50 100 150 200 250 300 0 29 図3 腎癌の転移巣自然退縮と NK 53 95 144 223 0 302 POD 性が増強されることが考えられた。以上より、悪性脳 疫において重要な役割を果たしていることを示す、ひ 腫瘍であるグリオーマの HIF-1α および VEGF 発現を とつのデータとして意義深いと考えられる。 抑制する物質の検索を行なった。 Ⅱ . 悪 性脳腫瘍に対する HIF-1/VEGF を標的とした [方法・結果] ① ト ポ イ ソ メ ラ ー ゼ I イ ン ヒ ビ タ ー で あ る CPT11 NK 細胞療法の増強 は抗がん剤として各種のがんで用いられている。 CPT11 は in vitro で血管新生を抑制した。その機序 [目的] として定量的 RT-PCR に示すごとく、CPT11 は 2 種 悪性脳腫瘍に対する NK 細胞療法を増強する手段を 類のグリオーマ細胞 U87 と U251 の低酸素状態での 研究した。活性化 NK 細胞は血管内皮細胞を傷害する た。また、VEGF によって誘導される HUVEC の管 細胞への接着を誘導する、VEGF は樹状細胞の成熟を 腔形成、すなわち血管新生を抑制した。この管腔 阻害する、血管内皮細胞、VEGF 受容体に対するワク 抑制効果は他の抗がん剤、ACNU, etoposide, cisplatin チンで抗腫瘍効果があるというこれらの報告から、腫 研究成果 HIF-1α の発現の上昇を濃度、時間依存性に抑制し 作用がある、腫瘍からの VEGF が NK 細胞の血管内皮 では見られなかった(図 4) 。 瘍からの VEGF を抑制することで NK 細胞療法の効果 ② CPT11 を 低 用 量 で 持 続 的 に 使 用 す る metronomic が増強されることが考えられた。また、VEGF の発現 treatment で用いるとグリオーマの皮下での増殖を有 を調節している HIF-1 を抑制すると NK 細胞活性があ 意に抑制し、腫瘍組織では VEGF 濃度が低下して がる、NK 細胞活性は低酸素で減弱する、酸素分圧が いた(図 5) 。通常の投与方法で見られたマウスの NK 細胞活性に影響するという報告から、低酸素状態 体重減少がみられず、metronomic treatment が有効で を改善あるいは HIF-1 発現を低下させれば NK 細胞活 CPT11 inhibits angiogenesis in vitro Kamiyama H, Takano S, Tsuboi K, Matsumura A: Anti-angiogenic effects of Sn38 (active metabolite of irinotecan): inhibition of hypoxia-inducible factor-1 / VEGF expression of glioma and growth of endothelial cells. J Cancer Res Clin Oncol 131: 205-213, 2005. HIF1α expression inhibition in U87 & U251 glioma cells (normoxic & hypoxic condition) VEGF induced tube formation in HUVEC 図4 89 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA Metronomic treatment inhibits U87 glioma growth 90 1x/day i.p. for 21 days Control: saline low dose: CPT11 1mg/kg 2500 high dose: CPT11 4mg/kg 2000 1500 1000 500 0 1 3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 Days after implantation VEGF(pg/mg protein) 研究成果 Tumor volume (mm3) 3000 2750 2500 2250 2000 1750 1500 1250 1000 750 500 250 0 VEGF conc (ELISA) *p<0.05, **P<0.01 * ** Control Low dose High dose 図5 あった。 ③ さらに腫瘍組織を詳しく見ると CPT11 の治療群で は壊死周囲にみられる HIF-1α の発現が低下し、 pimonidazole 抗体で検出される低酸素領域の減少が 高濃度群で明らかであった。 ④ 次 に Antimicrotuble 剤 で あ る 2-methoxyestradiol (2ME)のグリオーマ細胞の HIF-1, VEGF に及ぼす 影響を検討した。2ME は低酸素で上昇する 2 種類 (U87、U251)のグリオーマ細胞の HIF-1α および VEGF の mRNA 発現を有意に抑制した(図 6) 。 ⑤ さらに、2ME は低酸素で上昇する HIF-1α 蛋白の [結語・考察] CPT11、2ME は グ リ オ ー マ 細 胞 の HIF-1α/ VEGF 発現を抑制するだけでなく、内皮細胞の増殖・管腔形 成を抑制する 2 方向性でグリオーマの血管新生を抑制 する。従って、これらの薬剤の併用によりグリオーマ に対する NK 細胞療法の増強が期待される。 Ⅲ. 2-oxoglutarate による VEGF 産生抑制を利用した 新規抗腫瘍療法の開発 (目的及び方法) 発現を濃度依存性に抑制し、低酸素による VEGF 固形腫瘍は、その中心部が低酸素となるために、低 ⑥ また、2ME は内皮細胞(CPAE および TE1)の増 結合部位 (HRE) を 5’プロモーター領域に持つ VEGF に対するよりも強くみられ、VEGF に誘発される 3’ エンハンサー領域にもつ erythropoietin (Epo) も低酸 の 48 時間での分泌増加を有意に抑制した(図 7) 。 殖抑制効果がグリオーマ細胞(U87 および U251) HUVEC の管腔形成を抑制した。 酸素に反応する HIF-1 が増加する。これにより、HIF-1 が増加し、腫瘍血管が増生する。また、この HRE を 素応答性遺伝子である。この HIF-1 は α 鎖と β 鎖のへ テロ二量体からなる。β 鎖はユビキタスにあらゆる臓 HIF-1αmRNA (HIF-1α/18SrRNA ratio) 1 0.8 1.5 0.6 * * * * 0.4 Normoxia 0 µM 25 µM 50 µM # # 0.2 * 1 0.5 0 Hypoxia Hypoxia Hypoxia Normoxia 8h 16h 24h 24h 0.2 U87: VEGF 0.12 Normoxia 0 µM 25 µM 50 µM * 0.08 * * # * 0.04 * # Hypoxia Hypoxia Hypoxia 8h 16h 24h * Hypoxia 8h * * Hypoxia 16h Normoxia 24h U251: VEGF 0.6 0.4 0.2 0 Normoxia 24h Hypoxia 24h 0.8 # 0 * 1 VEGF mRNA (VEGF/18SrRNA ratio) 0.16 Normoxia 0 µM 25 µM 50 µM * * * * * Hypoxia 8h Normoxia 0 µM 25 µM 50 µM * Hypoxia Hypoxia Normoxia 16h 24h 24h 図6 2ME inhibits hypoxia-induced HIF-1α/ α VEGF protein expression U87 U251 HIF-1α Concentration of VEGF (pg/ml) ia * 0 25 50 100 µM Hypoxia ox Norm oxia Norm 3000 * 1000 48h-Hypoxia 24h-Hypoxia 24h-Normoxia 25 する(図 8) 。そこで、低酸素状態でも 2-oxoglutarate を投与することにより、HIF-1α 鎖を分解して VEGF * 0 ないために分解されず、 β 鎖と結合して核内へ移行し、 HRE と結合し VEGF あるいは Epo 遺伝子発現が亢進 あるいは Epo 産生を抑制させることが可能かどうかを * 2000 0 水酸化され、von hippel lindau (VHL) と結合してプロテ 酸素状態では HIF-1α 鎖はプロリンの水酸化が起こら 0 25 50 100 Hypoxia 4000 器に存在する。一方、α 鎖は通常大気中では、402 番 と 546 番目のプロリンが、2-oxoglutalate を基質として アゾームでユビチキン化され分解される。しかし、低 β-actin 50 75 2ME( µM ) 図7 100 * p<0.05 研究成果 0 VEGF mRNA (VEGF/18SrRNA ratio) HIF-1αmRNA ( HIF-1α/18SrRNA ratio) 2-methoxyestradiol (antimicrotuble) inhibits *p < 0.05 hypoxia induced HIF-1 / VEGF mRNA expression 2 U87: HIF-1 U251:HIF-1 低酸素で VEGF および Epo を産生する Hep3B 細胞を 用いて解析した。さらに angiogenesis kit を用い血管形 成における 2- oxoglutarate の効果を解析した。 (結果と考察) Hep3B 細胞に 2-oxoglutarate を添加すると用量依存 性に VEGF および Epo 産生は抑制された。次に Epo プロモーター・エンハンサー活性を解析した結果、 2-oxoglutarate による Epo 遺伝子発現抑制は GATA を介 91 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 背景 • 目的 通常酸素 2-O X -ub n 鉄イオン 分解 - pro- O H -pro- O H PH D HIF-1α 2-O X プロテアゾーム pVH L 酸素 -pro 細胞質 プロリン水酸化酵素 -p ro 研究成果 低酸素 核 -pro 92 A rnt (HIF-1β ) HRE 低 酸 素 誘 導 遺 伝 子 ( VEG F, Epo 他 ) 図8 血管形成における2-oxoglutarate (2-OX) の効果 - 11 - 陰性対照 (+Suramin 50μM) 陽性対照 (+VEGF-A 10ng/mL) 2-OX 0 0.5 1 図9 2.5 5 mM 血管形成における2-oxoglutarate (2-OX) の効果 血管長 120 * 80 *** **** 40 120 % Control t % Control n l 血管面積 **** **** **** 0 0 0.5 1 2.5 5 2-OX mM 0 0.5 % Control % Control ** **** 40 **** **** 0 0 0.5 1 2.5 5 mM 血管数 120 80 1 研究成果 血管交叉数 2-OX **** 40 0 2-OX * 80 2.5 5 120 * 80 *** **** 40 93 **** 0 2-OX mM 0 0.5 1 2.5 5 mM 図 10 さず HIF-1 を介してであることを認めた。低酸素下の cadmium depends on inhibition of HIF-1, not stimulation 的に HIF-1 結合活性および HIF-1 蛋白の発現が抑制さ N, Yamamoto M and Nagasawa T. Arch Toxicol 77, Hep3B 細胞に 2-oxoglutarate を添加すると、用量依存 れた。以上から 2-oxoglutarate は HIF-1 結合活性および HIF-1 蛋白産生を抑制するために VEGF 産生を抑制す ることを解明した。また angiogenesis kit を用いた検討 では 2-oxoglutarate の投与により、血管形成が抑制され ることを見出した(図 9、10) 。 of GATA-2. Obara N, Imagawa S, Nakano Y, Suzuki 267-273(2003) 3. Hematological Aspects of a Novel 9-Aminoanthracycline, Amrubicin. Obara N, Imagawa S, Nakano Y, Yamamoto M, Noguchi T and Nagasawa T. Cancer Science. 94, 1104-1106 (2003) 4. Identification and characterization of 2 types of erythroid F. 発表 progenitors that express GATA-1 at distinct levels. Suzuki 1.論文 Motohashi H and Yamamoto M. Blood. 15, 3575-3583 平成 15 年度 N, Suwabe N, Ohneda O, Obara N, Imagawa S, Pan X, (2003) 1. A GATA-specific inhibitor (K-7174) rescues anemia 5. Interleukin-6 and tumor necrosis factor α in patients with S, Nakano Y, Obara N, Suzuki N, Doi T, Kodama T, Yamaguchi Y, Ogawa K, Obara N, Suzuki N, Yamamoto Y induced by IL-1β, TNF-αor L-NMMA. Imagawa Nagasawa T and Yamamoto M. FASEB J 17, 1742-1744 (2003) 2. Suppression of erythropoietin gene expression by obstructive sleep apnea-hypopnea syndrome. Imagawa S, and Nagasawa T. Respiration. 71, 24-29 ( 2004) 平成 16 年度 1. Do β-globin, GATA-1 or EpoR regulatory domains 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA specifically mark erythroid progenitors in transgenic erythropoietin production. Obara N, Suzuki N, Kim K-B, Yamamoto M and Klingmuller U. Blood. 104, 2988-2989 Meeting of the American Society of Hematology, Atlanta, 2. O ra l ad m i n is tra ti o n of K -11706 i n h i b it s GATA 3. Essential role and regulatory mechanism of the bindingactivity and restores indicators in an in vivo mouse K-B, Pan X, Jishage K, Imagawa S, Yamamoto M. 47th eporter mice? Suzuki N, Imagawa S, Noguchi CT, (2004) binding activity, enhances hypoxia-inducible factor 1 Dec. 2005. Erythropoietin gene in the liver. Suzuki N, Obara N, Kim model of anemia of chronic disease. Nakano Y, Imagawa Annual Meeting of the American Society of Hematology, T, Kodama T, Takahashi S, Nagasawa T, Yamamoto M. 4. 2-oxoglutarate down-regulates expression of vascular S, Matsumoto K, Stockmann C, Obara N, Suzuki N, Doi 研究成果 Blood. 104, 4300-4307 (2004) 平成 17 年度 1. Enhanced erythropoiesis mediated by activation of the renin-angiotensin system via angiotensin II type 1a 94 Imagawa S, Nagasawa T, Yamamoto M. 47th Annual receptor. Kato H, Ishida J, Imagawa S, Saito T, Suzuki N, Matsuoka T, Sugaya T, Tanimoto K, Yokoo T, Ohneda Atlanta, Dec. 2005. endothelial growth factor and erythropoietin through decreasing hypoxia inducible factor-1 a and inhibits angiogenesis. Imagawa S, Matsumoto K, Obara N, Suzuki N, Nagasawa T, Yamamoto M. 47th Annual Meeting of the American Society of Hematology, Atlanta, Dec. 2005. O ,, Sugiyama F, Yagami K, Fujita T, Yamamoto M, 3.主な招待講演 (2005) 1. Erythropoietin Gene Expression by GATA Transcription Nangaku M, Fukamizu A. FASEB J 19, 2023-2025 2. Overexpression of c-Maf contributes to T-cell lymphoma 平成 17 年度 F a c t o r. I m a g a w a S . J S T- E R AT O Ya m a m o t o in both mice and human. Morito N, Yoh K, Fujioka Y, Environmental Response Project International A, Matsuno F. Hata H, Suzuki A, Imagawa S, Mitsuya H, Response to Food and Oxygen. EPOCHAL Tsukuba Nakano T, Shimohata H, Hashimoto Y, Yamada A, Maeda Esumi H, Koyama A, Yamamoto M, Mori N, Takahashi S. Cancer Res 66 (2): 812-819 (2006) 2.学会発表 平成 17 年度 1. 2-oxoglutarate down-regulates expression of vascular endothelial growth factor and erythropoietin through decreasing hypoxia inducible factor-1 binding activity and protein in vitro and decreases tube formation. Matsumoto K, Imagawa S , Nakano Y, Obara N, Suzuki N, Nagasawa Symposium: Molecular Mechanism of Environmental International Congress Center, Japan, Mar. 2005. G. 受賞・特許など特記すべき事項 平成 15 年度 1. 論文 1. Induction of potent antitumour natural-killer cells from peripheral blood of patients with advanced prostate cancer. Oikawa T, Kawai K, Ishiwata I, Ohno T, Akaza H :BJU Int. 92, 1009-1015 (2003) T, Yamamoto M. JST-ERATO Yamamoto. Environmental 2. Clinical course and immune response of a renal cell Mechanism of Environmental Response to Food and cytotoxic T lymphocytes. Kawai K, Saijo K, Oikawa T, Response Project International Symposium: Molecular Oxygen. EPOCHAL Tsukuba International Congress Center, Japan Mar. 2005. 2. GATA motif on the erythropoietin gene promoter is essential for repression of ectopic constitutive carcinoma patient to adoptive transfer of autologous Morishita Y, Noguchi M, Ohno T, Akaza H . Clin Exp Immunol. 134:264-9 (2003) 3. Anti-vascular endothelial growth factor antibody and nimustine as combined therapy: effects on tumor growth and angiogenesis in human glioblastoma xenografts. Takano S, Tsuboi K, Matsumura A, Nose T. Neurooncol 5, 1-7(2003) 4. Effects of local injection of ex vivo expanded autologous tumor-specific T lymphocytes in cases with recurrent malignant gliomas. Tsuboi K, Saijo K, Ishikawa E, の試み . 中野陽子 , 今川重彦 , 小原直 , 鈴木教郎 , 長 澤俊郎 , 山本雅之 . 医学のあゆみ 208, 177-178 (2004) 14. 高野晋吾:脳腫瘍に対する血管新生抑制療法。脳 神経外科速報 14, 354-362 (2004) 2.学会発表 Tsurushima H, Takano S, Morishita Y, Ohno T. Clin 1. 腎細胞癌症例における術前の血中 Th1/Th2 サイトカ 5. Cytotoxic T-cell lymphoma arising in Behcet disease: 本定 , 島居徹 , 大野忠夫 , 赤座英之 . 第 91 回日本泌 S, Mukai H, Hasegawa Y, Imagawa S, Mori N and 2. 腎癌および前立腺癌に対する活性化 NK 細胞療法 . Cancer Res 9,3294-3302 (2003) Nagasawa T. Int J Hematology 77, 282-285 (2003) 6. GATA 転写因子によるエリスロポエチン発現制御機 構 . 今川重彦 . 分子細胞治療 2 (5), 516-521(2003) 7. 高野晋吾:Tumor angiogenesis 抑制療法−腫瘍に 対する血管新生抑制療法。Clinical Neuroscience 21, 554-556 (2003) 8. Intraoperative transesophageal echocardiography for inferior vena caval tumor thrombus in renal cell carcinoma. Oikawa T, Shimazui T, Johraku A, Kihara S, Tsukamoto S, Miyanaga N, Hattori K, Kawai K, Uchida 尿器科学会総会 , 徳島 , 2003. 4. 及川剛宏 , 河合弘二 , 西條薫 , 大野忠夫 , 赤座英之 . BCG・BRM 療法研究会 , 東京 , 2003. 7. 3. 佐藤允之、坪井康次、石川栄一、高野晋吾、松村明、 大野忠夫.悪性神経膠腫再発例に対する自家腫瘍ワ クチンの効果.第 26 回ニューロオンコロジーの会 2003 年 4 月(東京) 4. 坪井康次、石川栄一、高野晋吾、松村 明、大野忠夫. シンポジウム術後維持療法“悪性神経膠腫術後再発 に対する自家腫瘍ワクチン療法の試み” 第 8 回脳 腫瘍の外科学会 2003 年 11 月(沖縄) K, Takeshima H, Saito S, Toyooka H, Akaza H. Int J Urol 5. Induction of potent antitumor natural killer cells from 9. Intratumoral injection of IL-2-activated NK cells Oikawa T, Kawai K, Ishiwata I, Ohno T, Akaza H. The 11, 189-192 (2004) enhances the antitumor effect of an intradermally injected paraformaldehyde-fixed tumor vaccine in a rat intracranial brain tumor model. Ishikawa E, Tsuboi K, Takano S, Uchimura E, Nose T, and Ohno T. Cancer Sci 95, 98-103 (2004) 10. Autologous Natural Killer Cell Therapy for Human peripheral blood of advanced prostate cancer patients. 20th Korea-Japan Urologocal Congress. Busan, Korea, Oct. 2003 6. K-7174 (A GATA-Specific Inhibitor) Rescues Anemia of Chronic Disease. 6th International Lübeck Conference on the Pathophysiology and Pharmacology of Erythropoietin and other Hemopoietic Growth Factors. Imagawa S, Recurrent Malignant Glioma. Ishikawa E, Tsuboi Nakano Y, Obara N, Suzuki N, Doi T, Nagasawa T and Anticancer Res 24, (2004) (Annals of Hematology 82(6), S116, 2003) K, Saijo K, Harada H, Takano S, Nose T, Ohno T. 11. 腎癌および前立腺癌に対する活性化 NK 細胞療法 . 及川剛宏 , 河合弘二 , 西條薫 , 大野忠夫 , 赤座英之 . BCG・BRM 療法研究会会誌 (2004) 12. 坪井康次、石川栄一、大野忠夫. 「悪性神経膠腫術 後再発例に対する自家腫瘍ワクチン療法」 脳腫瘍 の治療(吉井與志彦 編) (2004) 13. 新規 GATA 阻害薬の経口投与による慢性貧血治療 研究成果 Katsura Y, Suzukawa K, Kojima H, Yoshida C, Shimizu インプロファイル . 及川剛宏 , 河合弘二 , 西條薫 , 塚 Yamamoto M. Lübeck, Germany, June 26-29. 2003 . 7. A Novel GATA-Specific Inhibitor (GSI) Rescues Anemia of Chronic Disease by Oral Administration. Oxygen and the Cell. Harnack-Haus. Imagawa S. Berlin, Germany, September 6-9.2003. 8. A GATA-Specific Inhibitor (GSI) Rescues Anemia of Chronic Disease by Oral Administration.The 76th Annual Meeting of the Japanese Biochemical Society. Nakano 95 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA Y, Imagawa S, Obara N, Suzuki N, Nagasawa T and Yamamoto M.Yokohama. Japan, October 16. 2003. 1. 論文 9. A Novel GATA-Specific Inhibitor (GSI) Rescues Anemia 1. 表在性膀胱癌の再発高リスク群に対する BCG 膀 Society of Hematology. Imagawa S. Nakano Y, Obara 之津史郎 , 宮崎 淳 , 関戸哲利 , 服部一紀 , 河合弘 of Chronic Disease by Oral Administration. 45 American th N, Suzuki N, Nagasawa T and Yamamoto M. San Diego, December 5-9.2003. 胱内注入療法 . 及川剛宏 , 福原喜春 , 宮永直人 , 樋 二 , 島居徹 , 赤座英之 . BCG・BRM 療法研究会会誌 (2003) 10. Angiogenesis and anti-angiogenic therapy for malignant 2. Enhancement of T cell proliferative response against and Nose T. The 3rd International Symposium of Brain carcinoma patient after unexplained regression. Kawai gliomas. Takano S, Muroi A, Tsuboi K, Matsumura A, 研究成果 Tumor Pathology, Tokyo, May. 2003. 11. グ リ オ ー マ に お け る hypoxia inducible factor・ angiopoietin の発現と血管新生。高野晋吾、阿久津 博義、室井 愛、井口雅博、坪井康次、松村 明 . 96 平成 16 年度 K, Saijo K, Oikawa T, Ohno T, Akaza H. Int J Urol 11, 1130-1132 (2004) 3. T-cell acute lymphoblastic leukemia with add(1)(p36) and del(12)(p11) following acute myelocytic leukemia 第 62 回日本脳神経外科学会総会 , 仙台 , 2003. 10. with partial deletion of 9p. Yoshida C, Suzukawa K, 血改善の試み . 中野陽子 , 今川重彦 , 小原 直 , 鈴 S, Kojima H, and Nagasawa T. Cancer Genet Cytogenet. 12. 新規 GATA 特異的阻害薬の経口投与による慢性貧 木教郎 , 長澤俊郎 , 山本雅之 . 第 65 回日本血液学会 Katsura Y, Shimizu S, Mukai HY, Hasegawa Y, Imagawa 150, 62-65 (2004) 総会 , 大阪 , 2003.8.30. 4. 腎 性 貧 血 対 策 の 現 況 . 今 川 重 彦 . MEDICAL ニックマウスを用いたエリスロポエチン (Epo) 産 5. 新規 GATA 阻害薬の経口投与による慢性貧血治療 子 , 長澤俊郎 , 鈴木教郎 , 大根田修 , 山本雅 長澤俊郎、山本雅之 . 医学のあゆみ 208, 177-178, 13. BAC (Bacterial Artificial Chromosome) トランスジェ 生 細 胞 の 同 定 . 小 原 直 , 今 川 重 彦 , 中 野 陽 之 . 第 12 回腎とエリスロポエチン研究会 , 東京 , 2003.11.18. 14. エリスロポエチン開発の現状と問題点(腎性貧血 と慢性貧血の治療の現状と今後の展開). 今川重彦 . アルギニンによる保存期腎性貧血の治療に関する . autologous cancer cells of a metastatic renal cell セミナー , 東京 , 2004.1.12. 特記事項 CORNER, 114, 26-29 (2004) の試み . 中野陽子、今川重彦、小原 直、鈴木教郎、 2004 6. エリスロポエチン . 今川重彦 . ホルモンの事典 . 清 野 裕、千原和夫、名和田新、平田結喜緒 . 編集 . P397-404, 朝倉書店 . 7. 2-oxoglutarate による vascular endothelial growth factor および erythropoetin 産生抑制 . 今川重彦、松本 健、 小原 直、鈴木教郎、長澤俊郎、山本雅之 医学の あゆみ 211, 347-348 (2004) 1. 腎性貧血対策の現況 . ラジオ短波 . 今川重彦 平成 15 8. 2-oxoglutarate による hypoxia inducible factor-1 結合 2. 腎性貧血対策の現況 . BSC テレビ 今川重彦 平成 15 鈴木教郎、長澤俊郎、山本雅之 . 医学のあゆみ 211, 年 9 月 21 日 22 時 30 分 -22 時 50 分 年 10 月 7 日 21 時 20 分 -21 時 40 分 3. 自家癌ワクチン療法 月刊がん;もっといい日、特 集:細胞免疫療法の最新情報 2004 年 1 月号 30-31 ページ(平成 15 年 12 月 10 日発行)日本医療情報 出版(東京) 活性および蛋白抑制 松本 健、今川重彦、小原 直、 785-786, 2004 9. L-アルギニンによる腎性貧血の新規治療 . 樽本高 壽、今川重彦、小林 誠、小澤敬也 医学のあゆみ 211, 839-840 (2004) 10. Angiogenesis and antiangiogenic therapy for malignant gliomas. Shingo Takano, Hiroshi Kamiyama, Koji Tsuboi and Akira Matsumura. Brain Tumor Pathol 21, 69-73 (2004) 11. Anti-angiogenic effects of SN38 (active metabolite of Irinotecan): Inhibition of hypoxia-inducible factor 1 (HIF-1α)/ vascular endothelial growth factor (VEGF) 2.学会発表 1. エリスロポエチン開発の現状と問題点(腎性貧血 と慢性貧血の治療の現状と今後の展開). 今川重彦 , アルギニンによる保存期腎性貧血の治療に関する セミナー、平成 16 年 1 月 12 日、東京 expression of glioma and growth of endothelial cells. 2. K-11706 の Epo 産生機構解析、今川重彦 , 興和株式 Cancer Res Clin Oncol 131, 205-213 (2005) 3. Epo 産生 . 今川重彦 , 腎性貧血に対する L- アルギニ 経外科速報 14, 354-362 (2004) 4. GATA 結 合 活 性 阻 害・HIF-1 結 合 活 性 亢 進 薬 Kamiyama H, Takano S, Tsuboi K and Matsumura A. J 12. 脳腫瘍に対する血管新生抑制療法 . 高野晋吾 . 脳神 determination and MIB-1 index in glioma. Matsumura ンの効果検討会、平成 16 年 8 月 24 日、筑波 (K-11706) の 経 口 投 与 に よ る 慢 性 貧 血 改 善 の 試 み . 今川重彦、松本 健、小原 直、鈴木教郎、高 A, Isobe T, Anno I, Takano S and Kawamura H. J Clin 橋 智、長澤俊郎、山本雅之 . 第 66 回日本血液学 14. 脳腫瘍に対する血管新生抑制療法:現状と展望 . 高 5. 肝臓におけるエリスロポエチンの役割とその遺伝 15. Ishikawa E, Tsuboi K, Takano S, Uchimura E, Nose T, 渡部美穂 鎌田宣夫、今川重彦、山本雅之 . 第 13 Neurosci (2005) 野晋吾 . 日本臨床(2005) and Ohno T. Intratumoral injection of IL-2-activated NK cells enhances the antitumor effect of an intradermally injected paraformaldehyde-fixed tumor vaccine in a rat intracranial brain tumor model. Cancer Sci 2004 ; 95(1) : 98-103. 16. 佐藤允之、坪井康次、石川栄一、高野晋吾、松村 明、 大野忠夫.悪性神経膠腫再発例に対する自家腫瘍 ワクチンの効果.Neuro-Oncology 2004;13(2):37-41. 17. Ishikawa E, Tsuboi K, Saijo K, Harada H, Takano S, Nose T, Ohno T. Autologous natural killer cell therapy for human recurrent malignant glioma. Anticancer Res. 2004;24(3b):1861-71. 18. Ishikawa E, Tsuboi K, Saijo K, Takano S, Ohno T. 会総会、平成 16 年 9 月 18 日、京都 子発現制御機構. 鈴木教郎、小原 直、寺社下浩一、 回腎とエリスロポエチン研究会、平成 16 年 12 月 4 日、東京 6. L-arginine administration reverses anemia of renal disease. Imagawa S. Tarumoto T, Kobayashi M, Ozawa K. 46th American Society of Hematology, San Diego, December 4-7, 2004. 7. GATA 結 合 活 性 阻 害・HIF-1 結 合 活 性 亢 進 薬 (K-11706) の 経 口 投 与 に よ る 慢 性 貧 血 改 善 の 試 み . 今川重彦、松本 健、小原 直、鈴木教郎、高 橋 智、長澤俊郎、山本雅之 . 第 27 回日本分子生 物学会総会、平成 16 年 12 月 8 日、神戸 8. 2-oxoglutarate に よ る vascular endothelial growth factor、erythropoietin 産生抑制 . 松本 健、今川 X-irradiation to human malignant glioma cells enhances 重彦、小原 直、鈴木教郎、長澤俊郎、山本雅之 . specific conditions. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 日、神戸 the cytotoxicity of autologous killer lymphocytes under 2004;59(5):1505-12. 19. 坪井康次、石川栄一、大野忠夫:悪性神経膠腫術 後再発例に対する自家腫瘍ワクチン療法.吉井與 志彦編.脳腫瘍の外科‐脳腫瘍外科のコンセプト と治療予後向上の工夫. 第1版.大阪:メディ カ出版,2004:214-219. 研究成果 13. Correlation between quantitative proton MRS choline 会社、講演、平成 16 年 5 月 14 日、東京 第 27 回日本分子生物学会総会、平成 16 年 12 月 10 9. エリスロポエチンの遺伝子発現のおける GATA 配 列を介した転写制御 . 小原 直、鈴木教郎、今川重 彦、大根田修、山本雅之 . 第 27 回日本分子生物学 会総会、平成 16 年 12 月 8 日、神戸 10. エリスロポエチン遺伝子の肝臓特異的エンハン サーとその機能 . 鈴木教郎、小原 直、金 起範、 藩 小青、寺社下浩一、渡部美穂、鎌田宣夫、今 97 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 川重彦、大根田修、山本雅之 . 第 27 回日本分子生 物学会総会、平成 16 年 12 月 8 日、神戸 11. 表在性膀胱癌の再発高リスク群に対する BCG 膀胱 Shingo Takano, Koji Tsuboi and Akira Matsumura. 第1 回日本血管生物医学会 , Awaji, 2004.11.4. 内注入療法 . 及川剛宏 , 福原喜春 , 宮永直人 , 樋之 20. Angiosuppressive effect of irinotecan (CPT-11) against 島居徹 , 赤座英之 . 第 32 回 BCG・BRM 療法研究会 , Hiroshi Kamiyama, Koji Tsuboi and Akira Matsumura. 津史郎 , 宮崎 淳 , 関戸哲利 , 服部一紀 , 河合弘二 , 東京 , 2004. 7. 12. Risk adopted management of superficial bladder cancer. Oikawa T, Fukuhara Y, Johraku A, Miyazaki J, Miyanaga 研究成果 98 and growth of endothelial cells. Kamiyama Hiroshi, N, Sekido N, Hinotsu S, Hattori K, Kawai K, Shimazui T, Akaza H. 27th Congress of the Societe Internationale d’Urologie. Honolulu, Hawaii, Oct. 2004 13. 末梢血リンパ球の解析により抗腫瘍免疫の誘導が malignant glioma in vitro and in vivo. Shingo Takano, 3rd Meeting of the Asian Society for Neuro-Oncology, Shanghai, 2004.11.18. 21. 腫瘍血管を標的とした悪性脳腫瘍の治療戦略 . 高野 晋吾、坪井康次、山本哲哉、井口雅博、松村 明 . 第 14 回茨城がん学会 , 水戸 , 2005.1.30. 22. グ リ オ ー マ に お け る hypoxia inducible factor・ angiopoietin の発現と血管新生 . 高野晋吾、 神山 洋、 示唆された腎細胞癌の 2 例 . 及川剛宏 , 河合弘二 , 坪井康次、松村 明 . 第 2 回がんとハイポキシア研 日本バイオセラピィ学会学術集会総会 , 北九州 , 23. 坪井 康次、石川栄一、高野晋吾、松村 明、大野 島居 徹 , 西條 薫 , 大野忠夫 , 赤座英之 . 第 17 回 2004. 11. 14. 腎癌および前立腺癌に対する活性化 NK 細胞療法 . 及川剛宏 , 河合弘二 , 石川栄一 , 坪井康次 , 赤座英 之 . 第 6 回泌尿器遺伝子・細胞治療研究会 , 岡山 , 2004. 11. 究会 , つくば , 2005.3.12. 忠夫 . 再発悪性脳腫瘍に対する自家腫瘍ワクチン療 法の経験.第 63 回日本癌学会総会 2004 年 9 月 24. 坪井 康次、石川栄一、高野晋吾、松村 明、大野忠夫 . 悪性脳腫瘍に対する免疫療法の展開.第 63 回日本 脳神経外科学会総会 2004 年 10 月 15. 腎癌および前立腺癌に対する活性化 NK 細胞を用 25. 石川栄一、坪井康次、大野忠夫:悪性脳腫瘍によ 島居徹 , 赤座英之 . 第 14 回泌尿器科分子・細胞研 種外の増強効果についての実験的検討 第 63 回日 16. WAVE 核酸フラグメント解析システムを用いた悪 26. 坪井康次、石川栄一:悪性神経膠腫に対する特異 いたオーダーメイド医療 . 及川剛宏 , 河合弘二 , 究会 , 盛岡 , 2005. 2. 性グリオーマの 1pLOH 遺伝子解析 . 井口雅博、高 野晋吾、古屋周一郎、野口雅之、坪井康次、松村 明 . 第 22 回日本脳腫瘍病理学会 , 新瀉 , 2004.5.20. 17. 1pLOH がみられる anaplastic astrocytoma の化学療法 る X- 線照射による自家細胞傷害性免役細胞の細胞 本脳神経外科学会総会 2004 年 10 月 的免疫療法の効果は All or None か? 第 1 回がん ワクチン治療研究会 2004 年 11 月 特記事項 反応性および病理組織像 . 高野晋吾、井口雅博、古 今川 重彦 回日本脳神経外科学会総会 , 名古屋 , 2004.10.6. 伝子操作 的とした抗血管新生療法 . 高野晋吾、神山 洋、井 学研究費補助金 屋周一郎、野口雅之、坪井康次、松村 明 . 第 63 18. 悪性グリオーマに対する HIF-1 および VEGF を標 口雅博、坪井康次、山本哲哉、松村 明 . 第 222 回 日本脳腫瘍学会 , 松島 , 2004.10.17 19. Anti-angiogenic effects of SN38 (Irinotecan): Inhibition of hypoxia-inducible factor 1 (HIF-1α) / vascular endothelial growth factor (VEGF) expression of glioma エリスロポエチン遺伝子を用いた酸素応答性の遺 課題番号 13671046 平成 13 年度∼平成 15 年度科 (基盤研究 (C)(2))研究成果報告書 1-125, 平成 16 年5月 今川 重彦 女性に多い貧血 - そのメカニズムと予防法 常陽ウィークリー 平成 16 年 10 月 22 日号 平成 17 年度 1. 論文 1. Transgenic rabbits with increased VEGF expression develop hemangiomas in the liver: a new model for Kasabach-Merritt syndrome. Kitajima S, Liu E, Morimoto (2005) 9. Advanced Chiari Type I malformation with marked spinal cord atrophy Case report. Ito Y, Tsuboi K, Akutsu H, Ihara S, Matsumura A. J Neurosug Spine 3, 324-327 (2005) M, Koike T, Yu Y, Watanabe T, Imagawa S, Fan J. Lab 10. Excision of juvenile pilocytic astrocytoma of the 2. Correlation between quantitative proton MRS choline W, Nakamura K, Takano S, Matsumura A. Pediatr A, Isobe T, Anno I, Takano S and Kawamura H. J Clin 11. GATA 阻害薬・HIF-1 活性薬 (K-11706) による持久 3. Anti-angiogenic effects of SN38 (active metabolite of 肥 武 , 鈴木 教郎 , 山本 雅之 . 臨床スポーツ医 Invest 85, 1517-1527 (2005) determination and MIB-1 index in glioma. Matsumura Irinotecan): Inhibition of hypoxia-inducible factor 1 (HIF-1α)/ vascular endothelial growth factor (VEGF) expression of glioma and growth of endothelial cells. Kamiyama H, Takano S, Tsuboi K and Matsumura A. J Cancer Res Clin Oncol 131, 205-213 (2005) 4. Non-invasive quantification of lactate by proton MR spectroscopy and its clinical application. Matsumura A, Isobe T, Takano S, Kawamura H and Anno I. Clin Neurol Neurosurg (in press) 2005 力増強効果 . 今川重彦 , 松本 健 , 長澤 俊郎 , 土 学 22, 1049-1052 (2005) 12. 2-oxoglutarate による血管形成抑制 . 松本 健 , 今川 重彦 , 小原 直 , 鈴木 教郎 , 長澤 俊郎 , 山本 雅之 . 医学のあゆみ 215, 158-159 (2005) 13. Caffeine と taurine の併用による持久力および乳酸 に及ぼす効果 . 今川貴彦 , 松本 健 , 小原 直 , 鈴 木 教郎 , 山本 雅之 , 今川重彦 . 臨床スポーツ医 学 23, 207-210 (2006) Neurosurg 107, 379-384 (2005) 14. ドーピング - 最近の話題 . 今川重彦 . 医学のあゆみ herbal medicine“Juzen-taiho-to”on malignant glioma. 15. 脳保護剤エダラボンの放射線防護作用.盛武 敬、 5. Anti-angiogenic and immunomodulatory effect of the Hiroshi Kamiyama, Shingo Takano, Eiichi Ishikawa, Koji Tsuboi and Akira Matsumura. Biol Pharm Bull 28, 2111-2116 (2005) 6. Olfactory ensheathing cell tumor: a case report. Yasuda M, Higuchi O, Takano S and Matsumura A. J Neuro-Oncol 76, 111-113 (2006) 7. Primary cerebral angiitis containing marked xanthoma 216, 845 (2006) 安西和紀、伊古田暢夫、坪井康次. Pharma Medica 23, 186-187 (2005) 16. 頭蓋髄膜瘤を合併した Megacisterna magna の 1 例. 大須賀覚、高野晋吾、榎本貴夫、坪井康次、松村 明. 小児の脳神経 30, 254-257 (2005) 17. 陽子線とエックス線を併用した高線量照射後にお ける膠芽腫の病理組織学的変化 . 佐藤允之、坪井康 cells with massive intraparenchymal involvement--case 次、山本哲哉、高野晋吾、津田恭治、松村明、井 T, Mashiko R, Nagata M. Neurol Med Chir (Tokyo) 45, 56-60 (2005) report--. Ishikawa E, Tsuboi K, Takano S, Kimura H, Aoki 156-160 (2005) 8. Dendritic cell maturation by CD11c(-) T cells and Valpha24(+) natural killer T-cell activation by alpha- Galactosylceramide. Ishikawa E, Motohashi S, Ishikawa A, Ito T, Uchida T, Kaneko T, Tanaka Y, Horiguchi S, Okamoto Y, Fujisawa T, Tsuboi K, Taniguchi M, Matsumura A, Nakayama T. Int J Cancer117, 265-73 研究成果 Neurosci 12, 416-420 (2005) midbrain after radiotherapy. Tsuboi K, Matsuda 垣浩、徳植公一、秋根康之. Neuro-Oncology 15, 18. 血管新生抑制療法−現状と展望−脳腫瘍の診断と 治療−最新の研究動向− . 高野晋吾 . 日本臨床 63 (suppl 9), 534-539 (2005) 19.「陽子線治療」 脳腫瘍の診断と治療 最新研究動 向 VI. 脳腫瘍の治療 放射線療法 . 秋根康之、 井垣浩、徳植公一、坪井康次、高野晋吾.日本臨 床 63, 437-441 (2005) 99 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 20.『癌局所療法』 Suggestion「放射線と腫瘍免疫」. 坪井康次.治療学 39, 19(1281) ライフサイエンス 6. 2-oxoglutarate に よ る vascular endothelial growth 21. 腎癌、前立腺癌および悪性脳腫瘍に対する活性化 小原直 , 鈴木教郎 , 長澤 俊郎 , 山本雅之 . 第 2 回 出版 2005 NK 細胞療法.及川剛宏、河合弘二、石川栄一、坪 井康次、高野晋吾、今川重彦、松村明、島居徹、 赤 座 英 之.BCG・BRM 療 法 研 究 会 会 誌 (2005 in press) 2. 学会発表 研究成果 100 ギニンの効果検討会 , 東京 , 2005. 2. 1. 2-oxoglutarate down-regulates expression of vascular factor、erythropoietin 産生抑制 . 松本 健 , 今川重彦 , がんとハイポキシア研究会 , 筑波 , 2005.3. 7. エリスロポエチンとは . 今川重彦 . 中外製薬講演会 , 筑波 , 2005.9. 8. 2-oxoglutarate 投与 による抗腫瘍血管新生療法への 試み . 松本 健 , 今川重彦、小原 直、鈴木教郎 , 長澤俊郎 , 山本雅之 . 第 67 回日本血液学会・第 47 回日本臨床血液学会総会 , 横浜 , 2005.9. endothelial growth factor and erythropoietin through 9. 貧血とエリスロポエチン . 今川重彦 . 第 13 回赤血 and protein in vitro and decreases tube formation. 10. 2-oxoglutarate 投与 による抗腫瘍血管新生療法への decreasing hypoxia inducible factor-1 binding activity Matsumoto K, Imagawa S , Nakano Y, Obara N, Suzuki N, Nagasawa T, Yamamoto M. JST-ERATO Yamamoto. Environmental Response Project International Symposium: Molecular Mechanism of Environmental Response to Food and Oxygen. EPOCHAL Tsukuba International Congress Center, Japan Mar. 2005. 2. GATA motif on the erythropoietin gene promoter 球基礎研究会 , 神戸 , 2005.10. 試み . 松本 健 , 今川重彦 , 小原 直 , 鈴木教郎 , 長 澤 俊郎 , 山本雅之 . 第 78 回日本生化学大会 , 神戸 , 2005.10. 11. GATA 阻害・HIF-1 活性薬 (K-11706) による持久力 増強効果 . 今川重彦 , 松本 健 , 小原 直 , 鈴木教 郎 , 長澤俊郎 , 山本雅之 . 第 16 回日本臨床スポーツ 医学会学術集会 , 東京 , 2005.11. is essential for repression of ectopic constitutive 12. エリスロポエチン遺伝子の GATA 配列を介した非 K-B, Imagawa S, Nagasawa T, Yamamoto M. 47th 長澤俊郎 , 山本雅之 . 第 14 回腎とエリスロポエチ erythropoietin production. Obara N, Suzuki N, Kim Annual Meeting of the American Society of Hematology, Atlanta, Dec. 2005. 3. Essential role and regulatory mechanism of the Erythropoietin gene in the liver. Suzuki N, Obara N, Kim K-B, Pan X, Jishage K, Imagawa S, Yamamoto M. 47th Annual Meeting of the American Society of Hematology, Atlanta, Dec. 2005. 4. 2-oxoglutarate down-regulates expression of vascular 特異的発現の抑制 . 小原 直 , 今川重彦 , 鈴木教郎 , ン研究会 , 東京 , 2005.11. 13. 肝臓における誘導的エリスロポエチン遺伝子発現 制御機構 . 鈴木教郎 , 小原 直 , 寺下社浩一 , 今川 重彦 , 山本雅之 . 第 14 回腎とエリスロポエチン研 究会 , 東京 , 2005.11. 14. 腫瘍血管を標的とした悪性脳腫瘍の治療戦略 . 高野 晋吾、坪井康次、山本哲哉、井口雅博、松村 明 . 第 14 回茨城がん学会、水戸、2005.1. endothelial growth factor and erythropoietin through 15. 脳幹部グリオーマ 18 例の臨床的検討 . 鶴淵隆夫、 angiogenesis. Imagawa S, Matsumoto K, Obara N, 第 18 回茨城県脳腫瘍治療研究会 , つくば , 2005.2. decreasing hypoxia inducible factor-1 a and inhibits Suzuki N, Nagasawa T, Yamamoto M. 47 th Annual Meeting of the American Society of Hematology, Atlanta, Dec. 2005. 5. Epo 産生データ(筑波大学)紹介および2施設臨 床研究の考察 . 今川重彦 腎性貧血に対する L-アル 高野晋吾、坪井康次、柴田靖、山本哲哉、松村 明 . 16. グ リ オ ー マ に お け る hypoxia inducible factor・ angiopoietin の発現と血管新生。高野晋吾、 神山 洋、 坪井康次、松村 明 . 第 2 回がんとハイポキシア研 究会 , つくば , 2005.3. 17. アストロサイトーマからグリオブラストーマへの 進行に伴う血管変化 . 高野晋吾、井口雅博、山本哲 哉、坪井康次、松村 明 . 第 23 回日本脳腫瘍病理 学会 , 東京 , 2005.4. 18. 小児悪性脳腫瘍に対する集学的治療のポイント . 高 野晋吾、佐藤允之、鶴淵隆夫、山本哲哉、坪井康次、 2005.10. 28. CPT11 を用いた metronomic treatment による悪性グ リオーマの血管新生抑制および増殖抑制。高野晋 吾、神山 洋、坪井康次、山本哲哉、井口雅博、 松村 明 . 第 23 回日本脳腫瘍学会 , 霧島 , 2005.10. 松村 明 . 第 33 回日本小児神経外科学会(シンポ 29. ホウ素中性子捕捉療法を行った悪性グリオーマに 19. Atypical teratoid /rhabdoid tumor (AT/RT) の診断・治 村 明、影治照喜、遠藤 聖、高野晋吾、柴田 靖 . ジウム), 奈良 , 2005.5. 療のピットホール . 佐藤允之、高野晋吾、鶴淵隆夫、 おける再発様式の検討。山本哲哉、中井 啓、松 第 23 回日本脳腫瘍学会 , 霧島 , 2005.10. 30. HIF-1/VEGF を標的とした悪性神経膠腫に対する 20. 小児橋グリオーマ 10 例の臨床検討 . 鶴淵隆夫、高 山本哲哉、井口雅博、松村 明 . 第1回脳腫瘍の基 奈良 , 2005.5. 野晋吾、山本哲哉、坪井康次、松村 明 . 第 33 回 日本小児神経外科学会 , 奈良 , 2005.5. 21. グリオーマの 1p, 19q LOH 解析と化学療法反応性・ 病理組織 . 井口雅博、高野晋吾、坪井康次、山本哲哉、 松村 明 . 第 64 回日本脳神経外科学会総会 , 横浜 , 2005.10. 22. 慢性硬膜下血腫における VEGF の発現 . 鈴木謙介、 高野晋吾、山崎友郷、室井 愛、松村 明 . 第 64 回日本脳神経外科学会総会 , 横浜 , 2005.10. 23. 初発グリオーマの定量的 H-MRS と免疫組織化学所 見の比較検討 . 柴田 靖、大須賀覚、片山 亘、松 下 明、高野晋吾、松村 明 . 第 64 回日本脳神経 外科学会総会 , 横浜 , 2005.10. 抗血管新生療法。高野晋吾、神山 洋、坪井康次、 礎シンポジウム , 東京 , 2005.11. 31. 感覚野のグリオーマ手術におけるモニタリングの 有用性。高野晋吾、山本哲哉、室井 愛、鮎沢 聡、 坪井康次、 松村 明 . 第 10 回日本脳腫瘍の外科学会 , 2005.11. 32. 脳腫瘍に対する免疫療法悪性神経膠腫に対する自 家 NK 細胞療法 . 坪井康次、高野晋吾、石川栄一、 及川剛宏、河合弘二、今川重彦、赤座英之、大野忠夫、 松村 明.第 6 回日本分子脳神経外科学会、豊中、 2005.9. 33. 悪性脳腫瘍に対する免疫療法 過去 - 現在 - 未来 . 坪井康次 . 第 2 回がんワクチン療法研究会、東京、 2005.11. 24. 当院におけるグリオーマの悪性診断における 210Tl 34. 前頭骨と眼窩周囲の開頭術 . 坪井康次 . 第 13 回 JCS 山本哲哉、高野晋吾、松村 明 . 第 64 回日本脳神 35. 陽子線とエックス線を併用した高線量照射後にお / Tc99m MIBI-SPECT の検討。片山 亘、柴田 靖、 経外科学会総会 , 横浜 , 2005.10. 25. Olfactory ensheathing cell tumor: a case report. Muneyoshi Yasuda, Osamu Higuchi, Shingo Takano and Akira Matsumura. 第 20 回日本脳神経外科国際学会 フォーラム , 松本 , 2005.7. 26. 悪性グリオーマにおける可溶性 VEGF 受容体の役 割と血管新生抑制効果 . 高野晋吾、坪井康次、神山 洋、宮川牧子、松村 明 . 第 6 回日本分子脳神経外 科学会 , 大阪 , 2005.9. 27. Hypoxia-inducible factor 1 および VEGF を標的とし たグリオーマ治療。高野晋吾、神山 洋、宮川牧 子、松村 明 . 第13回日本血管生物医学会 , 仙台 , 研究成果 山本哲哉、 松村 明 . 第 33 回日本小児神経外科学会 , 研究会、つくば、2005.12. ける膠芽腫の病理組織学的変化 . 佐藤允之、坪井 康次、山本哲哉、高野晋吾、津田恭治、松村 明、 井垣 浩、徳植公一、秋根康之 . 第 29 回ニューロ オンコロジーの会 2005. 36. 陽子線を用いた過分割同時追加照射法の天幕上膠 芽腫に対する有効性の検討 . 坪井康次、徳植公一、 橋本孝之、秋根康之、山本哲哉、柴田 靖、高野晋吾、 松村 明 . 第 64 回日本脳神経外科学会総会 2005. 37. 斜台脊索腫の長期治療成績 . 高野晋吾、坪井康次、 山本哲哉、柴田 靖、井垣 浩、徳植公一、松村明: 第 64 回日本脳神経外科学会総会 2005. 38. 及川剛宏、河合弘二、島居 徹、西條 薫、大野忠夫、 101 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 赤座英之:臨床経過中に末梢血リンパ球の解析を 行い、抗腫瘍免疫の誘導を追跡しえた転移期腎細 難治性の腎癌、前立腺癌および悪性脳腫瘍に対す 胞癌の 3 例 . 第 93 回日本泌尿器科学会総会、東京、 る活性化 NK 細胞療法 . 第 7 回泌尿器遺伝子細胞治 2005.4. 39. 及川剛宏、河合弘二、島居 徹、赤座英之、石川 栄一、坪井康次、高野晋吾、松村 明、今川重彦: 腎癌、前立腺癌および悪性脳腫瘍に対する活性化 NK 細胞療法 . 第 33 回 BCG・BRM 療法研究会、東 京、2005.7. 研究成果 40. 及川剛宏、河合弘二、石川栄一、坪井康次、高野晋吾、 今川重彦、松村 明、島居 徹、赤座英之:難治 性悪性腫瘍に対する活性化 NK 細胞療法 . 第 64 回 日本癌学会総会、札幌、2005.9. 41. 及川剛宏、河合弘二、石川栄一、坪井康次、高野 102 晋吾、今川重彦、松村 明、島居 徹、赤座英之: 療研究会、岡山、2005.11. 42. 及川剛宏、河合弘二、関戸哲利、樋之津 史郎、 服部一紀、宮永 直人、島居 徹、赤座英之:尿 路上皮癌に対する Gemcitabine+Paclitaxel 併用療法中 の発熱に関する検討、第 43 回日本癌治療学会総会、 名古屋、2005.10. 43. 及川剛宏、河合弘二、石川栄一、坪井康次、高野晋吾、 今川重彦、松村 明、島居 徹、赤座英之:難治 性悪性腫瘍に対する活性化 NK 細胞療法 . 第 19 回 関越 UFT 研究会、大宮、2006.1. 5 研究業績 103 5.1 分子発生制御研究 アスペクト 5.1.1 高等動物脳における学習記憶中枢の形成と可塑性を支 配する遺伝子群の網羅的解析 研究代表者:古久保(徳永)克男 研究論文 1. Honjo, K., and Furukubo-Tokunaga, K. (2005). Induction of CREB-dependent Medium-Term Memory by Appetitive Gustatory Reinforcement in Drosophila Larvae. J. Neurosci., 25, 7905-7913. 学会発表 (A)招待講演 1. Kobayashi, M. and Furukubo-Tokunaga, K.(2005) A genome-wide survey of Drosophila mushroom body transcripts with chemical ablation. 2nd International Symposium of Dynamics of Developmental Systems. かずさアカデミアセンター,千葉。 (B)その他の学会発表 1. Honjo, K. and Furukubo-Tokunaga, K.(2005) Differential induction of short-term and medium-term memories by appetitive and aversive reinforcements in Drosophila larvae. Cold Spring Harbor Meeting “Neurobiology of Drosophila”, Cold Spring Harbor, New York, U. S. A. 3. Kobayashi, M., Michaut, L., Ino, A., Ghangrekar, I., Ueda, R., Saigo, K., Gehring, W. J., and FurukuboTokunaga, K. (2005) Gene expression profiling of the Drosophila mushroom bodies by DNA microarray. Society for Neuroscience 35th Annual Meeting, Washington. November 2005. 4. M a r u y a m a , Y. , K u r u s u , M . , O k a b e , M . , a n d Furukubo-Tokunaga, K .(2006) P e r s i s t e n t regulation of cell cycle progression in neural stem cells by a conserved nuclear receptor, Tailless, in Drosophila brain. 47th Annual Drosophila Research Conference, Houston, U. S. A. 5. Mochizuki, H., Toda, H., Suzuki, E., Tomoda, T., and Furukubo-Tokunaga, K. (2006) The Conserved Ser-Thr Kinase UNC51 Functions with UNC-76 to Regulate Axonal Transport in Drosophila. 47th Annual Drosophila Research Conference, Houston, U. S. A. 研究業績 2. K o b a y a s h i , M . a n d Furukubo-Tokunaga, K. (2005). A genome-wide survey of Drosophila mushroom body transcripts with chemical ablation. Proc. 2nd International Symposium of Dynamics of Developmental Systems. 2. Kobayashi, M., Michaut, L., Ino, Y., Ghangrekar, I., Gehring, W. J., and Furukubo-Tokunaga, K.(2005) . Gene expression profiling of Drosophila mushroom bodies by DNA microarray. Cold Spring Harbor Meeting “Neurobiology of Drosophila”, Cold Spring Harbor, New York, U. S. A. 105 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 5.1.2 環境適応・応答の分子機構の解明 研究業績 106 研究代表者:山本雅之 原著論文 1. Graded levels of GATA-1 expression modulate survival proliferation and differentiation of erythroid progenitors. Pan, X., Ohneda, O., Ohneda, K., Lindeboom, F., Iwata, F., Shimizu, R., Nagano, M., Suwabe, N., Philipsen, S., Lim, K-C., Engel, J.D. and Yamamoto, M. J. Biol. Chem. 280, 22385-22394 (2005) 2. Novel serpinopathy in rat kidney and pancreas induced by overexpression of Megsin. Inagi, R., Nangaku, M., Usuda, N., Shimizu, A., Onogi, H., Izuhara, Y., Nakazato, K., Ueda, Y., Oishi, H., Takahashi, S., Yamamoto, M., Suzuki, D., Kurokawa, K., van Ypersele de Strihou, C. and Miyata, T. J. Am. Soc. Nephrol. 16, 1339-1349(2005) 3. Selective induction of a tumor marker glutathione S-transferase P1 by proteasome inhibitors. 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Toxicol. Sci. 90, 111-119(2006) 22. Constitutive activation of the aryl hydrocarbon receptor in T-lineage cells induces thymus involution independently of the Fas/Fas ligand signaling pathway. Nagai, H., Kubo, M., Abe, R., Yamamoto, M., and Nohara, K. Int. Immunopharmacol. 6, 279-286(2006) 23. Overexpression of c-Maf contributes to T-cell lymphoma in both mice and human. Morito, N., Yoh, K., Fujioka, Y., Nakano, T., Shimohata, H., Hashimoto, Y., Yamada, A., Maeda, A., Matsuno, F., Hata, H., Suzuki, A., Imagawa, S., Mitsuya, H., Esumi, H., Koyama, A., Yamamoto, M., Mori, N. and Takahashi, S. Cancer Res. 66, 812-819(2006) 24. Differential gene expression profiling between wildtype and ALAS2-null erythroblasts: Identification of novel heme regulated genes. Fujiwara, T., Harigae, H., Takahashi, S., Furuyama, K., Nakajima, O., Sun, 研究業績 13. Intrinsic function of the aryl hydrocarbon(dioxin) receptor as a key factor in female reproduction. Baba, T., Mimura, J., Nakamura, N., Harada, N., Yamamoto, M., Morohashi, K. and Fujii-Kuriyama, Y. Mol. Cell. Biol. 25, 10040-10051(2005) Shibata, T., Uchida, K. and Yamamoto, M. Mol. Cell. Biol. 26, 221-229(2006) 107 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA J., Igarashi K., Yamamoto, M., Sassa, S., Kaku, M. and Sasaki, T. Biochem. Biophys. Res. Commun. 340, 105-110(2006) 25. Combinatorial Gata2 and Sca1 expression define hematopoietic stem cells in the bone marrow niche. Suzuki, N., Ohneda, O., Minegishi, N., Nishikawa, M., Ohta, T., Takahashi, S., Engel, J.D. and Yamamoto, M. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 103, 2202-2207(2006) 研究業績 108 26. Important role of endogenous erythropoietin system to recruit endothelial cells in hypoxia-Induced pulmonary hypertension in mice. Satoh, K., Kagaya, Y., Nakano, M., Ito, Y., Ohta, J., Tada, H., Karibe, A., Sakuma, M., Minegishi, N., Suzuki, N., Yamamoto, M., Ono, M., Watanabe, J., Shirato, K., Ishii, N., Sugamura, K. and Shimokawa, H. Circulation. 113, 1442-1450(2006) 27. Structural basis for defects of Keap1 activity provoked by its point mutations in lung cancer. Padmanabhan, B., Tong, K.I., Ohta, T., Nakamura, Y., Scharlock, M., Ohtsuji, M., Kang, M-I., Kobayashi, A., Yokoyama, S. and Yamamoto, M. Mol. Cell 21, 689-700(2006) 28. Keap1 recruits Neh2 through binding to ETGE and DLG motifs: characterization of the two-site molecular recognition model. Tong, K.I., Katoh, Y., Kusunoki, H., Itoh, K., Tanaka, T. and Yamamoto, M. Mol. Cell. Biol. 26, 2887-900(2006) 29. Nrf2 is a critical regulator of innate immune response and survival during experimental sepsis. Thimmulappa, R.K., Lee, H., Rangasamy, T., Reddy, S. P., Yamamoto, M., Kensler, T.W. and Biswal, S. J. Clin. Invest. In press 30. Real-time monitoring of stress erythropoiesis in vivo using Gata1- and β -globin LCR-luciferase transgenic mice. Suzuki, M., Ohneda, K., Ohmura, S., Tsukamoto, S., Ohneda, O., Philipsen, S. and Yamamoto, M. Blood, in press 総説論文 1. Application of modern biotechnology and mouse genetics for the study of hematopoiesis. Yamamoto, M. and Shimizu, R. JHA Education Book 2005, 157-163, (2005) 2. Regulatory role of the COX-2 pathway in the Nrf2mediated anti-inflammatory response. Itoh, K. and Yamamoto, M. J. Clin. Biochem. Nutri. 37, 9-18 (2005) 3. In vitro differentiation of mouse ES cells into haematopoietic cells. Ohneda, O. and Yamamoto, M. OUP Practical Approach, in press 4. Nrf2-Keap1 regulation of cellular defense mechanisms against electrophiles and reactive oxygen species. Kobayashi, M. and Yamamoto, M. Adv. Enz. Regl, in press 5. 「血液疾患に対する発生工学的アプローチ - 転 写因子 GATA-1 の機能破綻と血液疾患」清水律 子,山本雅之.別冊,医学の歩み 血液疾患 Ver. 3, 187-190(2005) 6. 「2-oxoglutarate による血管形成抑制」松本 健,今 川重彦.小原直,鈴木教郎,長澤俊郎,山本雅之 . 医学のあゆみ 215, 158-159(2005) 7. 「モデル生物が切り開く造血発生研究の新展開」 大根田絹子,山本雅之.蛋白質核酸酵素 増刊号「発 生システムのダイナミクス」 50, 633-637(2005) 8. 「Keap1-Nrf2 システムが担う生体防御機構」勝岡 史城,山本雅之.細胞工学 ,印刷中 著書 1. 「産生細胞と発現制御」鈴木教郎,山本雅之.単 行本『エリスロポエチンのすべて』(2006) 2. 第 1 部 基礎,II 赤血球,B 赤血球の生化学と機能, 3 ヘモグロビンの構造と機能.向井陽美,山本雅 之 .「血液病学」(第 3 版) <学会発表> (A)招待講演 1. Transcription factor regulation of cellular defense mechanism against electrophiles and reactive oxygen species. Masayuki Yamamoto. 平成 17 年度 JBS バ イオシンポジウム & 第 4 回 転写研究会 , 草津 , 2005.1.11 -13(抄録 E-13) 3. Transcription factor regulation of cellular defense mechanism and cancer chemoprevention. Masayuki Yamamoto. Symposium on“Transcription factor as targets for chemoprevention” . 96th Annual Meeting of the American Association of Cancer Chemoprevention, Anaheim, California, April 16-20, 2005 8. Gene expression regulation and domain function of hematopoietic GATA factors. Masayuki Yamamoto, Ritsuko Shimizu, Kinuko Ohneda and Norio Suzuki.“Dynamic systems in the regulation of gene expression”symposium in 78th Japanese Biochemical Society Meeting, Kobe October 19-22, 2005(Abstract p. 718) 9. Transcription factor regulation of cellular defense mechanisms against electrophiles and reactive oxygen species. Masayuki Yamamoto. The 18th Naito Conference on“Innate Immunity in Biology and Medical Science” , Shyonan International Village, October 25-28, 2005 10. 環境適応,応答の分子機構.山本雅之 . キリンビー ル医薬探索研究所.2005.1.15 11. エリスロポエチンの誘導的および組織特異的な産 生調節機構.山本雅之.第 40 回 日本小児腎臓病 学会学術集会,ランチョンセミナー.仙台国際セ ンター,2005.5.12 4. Oxidative Stress Sensor Keap1 Functions as an Adaptor for Cul3-based E3 Ligase to Regulate Proteasomal Degradation of Nrf2. Akira Kobayashi, Moon-Il Kang, Makiko Ohtsuji, Kit I. Tong, Tomoki Chiba and Masayuki Yamamoto. Cold spring harbor laboratory meeting on“The Ubiquitin Family”, Cold Spring Harbor, April 27-May 1, 2005 12. 生体システムにおける分子レベルからの環境応答 機構の解明.山本雅之.東北大学医学部セミナー, 2005.5.12 5. Control of GATA factors. Masayuki Yamamoto. Gordon Conference on Red Cells. Tilton School, Tilton NH, June 12-17, 2005 13. 転 写 因 子 か ら 迫 る 赤 血 球 分 化 と 癌 化 の 制 御 機 構.山本雅之.第 3 回 北東北血液研究会,秋田, 2005.5.21 6. Nrf2-Keap1 pathway and cancer chemoprevention. Masayuki Yamamoto. Invited Special Lectures in 10th Japanese-German Workshop on Molecular and Cellular Aspects of Carcinogenesis. Essen Germany, 29 September-1 October, 2005 14. 生体システムにおける分子レベルからの環境応答 機構の解明.山本雅之 . 日本生化学会北陸支部 第 23 回大会特別講演,富山医科薬科大学,2005.5.28 7. Nrf2-Keap1 regulation of cellular defense mechanisms against electrophiles and reactive oxygen species. Masayuki Yamamoto and Makoto Kobayashi. 15. 転写因子による血液細胞分化と癌化の制御機構. 山本雅之.第 8 回 札幌造血器セミナー,札幌ホ テルニューオータニ,2005.7.1 16. 環境応答研究の最前線:異物代謝系と酸化ストレ 研究業績 2. Hematopoietic malignancies related to GATA t r a n s c r i p t i o n f a c t o r s . M a s a y u k i Ya m a m o t o . USA-Japan Cooperative Cancer Research Program on“Animal Models of hematological malignancies in Hematopoiesis”, Maui Prince Hotel, March 22-26, 2005 Advances in Enzyme Regulation Meeting, University of Bologna, Italy, October 3-4, 2005 109 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA ス応答系の制御機構.山本雅之.北海道大学薬学 部セミナー,2005.7.4 17. 環境応答研究の最前線:異物代謝系と酸化スト レス応答系の制御機構.山本雅之,北海道大学 大学院共通講義,生化学特別講義,北海道大学, 2005.7.5 研究業績 110 18. 環境応答研究の最前線:異物代謝系と酸化ストレ ス応答系の制御機構.山本雅之.ウイルス研究所 医科学セミナー,京都大学,2005.7.13 19. 転写因子から迫る赤血球分化と癌化の制御機構. 山本雅之.山形大学生命環境医科学大学院講義, 2005.7.20 20. 生体システムにおける分子レベルからの環境応 答機構の解明.山本雅之.第 17 回 高遠,分子 細胞生物学シンポジウム,高遠さくらホテル, 2005.8.18-19(抄録 pp. 13-14) 21. Nrf2-Keap1 系による細胞の親電子性物質,活性 酸素応答の制御と化学発癌予防.山本雅之.第 64 回 日本癌学会学術総会シンポジウム「転写 機構研究のがん治療への展開」,ロイトン札幌, 2005.9.14-16 22. 発生工学的手法を用いた造血機構の解析.山本雅 之,清水律子.第 67 回 日本血液学会,第 47 回 日本臨床血液学会 合同総会,教育講演.パシフィ コ横浜,2005.9-17-19 23. 抗酸化応答系酵素群の遺伝子発現制御機構.山本 雅之.第 1 回 FATDM 研究会,第一ホテル東京, 200510.11 24. Gene expression regulation and domain function of hematopoietic GATA factors. Masayuki Yamamoto, Ritsuko Shimizu, Kinuko Ohneda and Norio Suzuki. “Dynamic systems in the regulation of gene expression”symposium in 78th Japanese Biochemical Society Meeting, Kobe October 19-22, 2005(Abstract p. 718) 25. 虚血とエリスロポエチン.山本雅之.第 4 回 糸 球体カンファレンス,内藤記念くすり博物館,岐 阜,2005.10.22-23 26. 酸化ストレス応答の分子機構.山本雅之.第 28 回 日本分子生物学会年会シンポジウム「多彩 な蛋白質分解マシナリー」.福岡ヤフードーム, 2005.12.7-10(講演要旨集 p. 69) 27. GATA 因子とエリスロポエチン.山本雅之.興和 東京創薬第 2 研究所,2005.12.12 28. 酸 化 ス ト レ ス セ ン サ ー / ユ ビ キ チ ン ラ イ ゲ ー スを介した転写調節機構.小林聡,Kit I Tong, Balasundaram Padmanabhan,太田力,横山茂之 , 山本雅之.遺伝情報 DECODE,転写研究会共催 冬のワークショップ,湯沢 , 2006.1.16-18 29. 酸化ストレスセンサーとユビキチンライゲース― Nrf2-Keap1 システムによる酸化ストレス防御機構 ―.小林聡,山本雅之.2006 年日本農芸化学会年 会 シンポジウム 招待講演 , 京都.20063.25-28 その他の学会発表 国際学会 1. R e g u l a t o r y r o l e s o f A h R i n X e n o b i o t i c a n d physiological responses. Yoshiaki Fujii-Kuriyama, Takashi Baba, Junsei Mimura, Masayuki Yamamoto, and Ken-ichiro Morohashi. JST-ERATO International S y m p o s i u m o n“M o l e c u l a r M e c h a n i s m o f Environmental Response to Food and Oxygen” . EPOCHAL Tsukuba International Congress Center, March 10-12, 2005(Abstract p. 10) 2. Study of the Nrf2-Keap1 pathway using zebrafish system. Makoto Kobayashi, Yaeko Takagi, Li Li, Miki Takeuchi, Yuko Nakayama, Masami Eguchi, Yoshiko Wada, Masayuki Yamamoto. JST-ERATO International Symposium on“Molecular Mechanism of Environmental Response to Food and Oxygen” . EPOCHAL Tsukuba International Congress Center, March 10-12, 2005(Abstracts p. 17) 8. Enhanced mutagenesis in the lung of Nrf2 knockout gst delta mice. Aoki, Y., Hashimoto, A.H., Amanuma, K., Matsumoto, M., Hiyoshi, K., Takano, H., Masumura, K., Itoh, K., Nohmi, T., Yamamoto, M. JST-ERATO International Symposium on“Molecular Mechanism of Environmental Response to Food and Oxygen” . EPOCHAL Tsukuba International Congress Center, March 10-12, 2005(Abstract p. 38) 4. R o l e a n d m e c h a n i s m o f N r f2- m e d i a t e d a n t i inflammatory response. Ken Itoh, Tomonori Hosoya, Yukio Ishii, Kiyohisa Sekizawa, Koji Uchida and Masayuki Yamamoto. JST-ERATO International Symposium on“Molecular Mechanism of Environmental Response to Food and Oxygen” . EPOCHAL Tsukuba International Congress Center, March 10-12, 2005(Abstract p. 24) 9. Nrf2-deficient mice are highly susceptible to cigarette smoke-induced emphysema. Iizuka, T., Ishii, Y., Itoh, K., Shimura, M., Yoshida, A., Yamamoto, M., Sekizawa, K. JST-ERATO International Symposium o n“M ol ec u la r M e ch a nis m of Envi ron me nt al Response to Food and Oxygen” . EPOCHAL Tsukuba International Congress Center, March 10-12, 2005 (Abstract p. 39) 5. A role of HIF-2α in endothelial cell and hematopoietic cell development. Osamu Ohneda, Toshiharu Yamashita, Fumiko Iwata, Norio Suzuki, Masumi Nagano, Yoshiaki Fujii-Kuriyama and Masayuki Yamamoto. JST-ERATO International Symposium on “Molecular Mechanism of Environmental Response to Food and Oxygen” . EPOCHAL Tsukuba International Congress Center, March 10-12, 2005(Abstract p. 29) 10. Role of Nrf2 in protection against H. Pylori-induced gastric mucosal injury in mice. Yanaka, A., Zhang, S., Nakahara, A., Tanaka, N. and Yamamoto, M.. JST-ERATO International Symposium on“Molecular Mechanism of Environmental Response to Food and Oxygen” . EPOCHAL Tsukuba International Congress Center, March 10-12, 2005(Abstract p. 40) 6. Inducible and cell-type specific regulation of erythropoietin gene expression. Masayuki Yamamoto, Naoshi Obara, Shigehiko Imagawa and Norio Suzuki. JST-ERATO International Symposium on“Molecular Mechanism of Environmental Response to Food and Oxygen” . EPOCHAL Tsukuba International Congress Center, March 10-12, 2005(Abstract p. 34) 7. Sumoylation AhRR and its significance. Junsei Mimura, Motohiko Ohshima, Masayuki Yamamoto a n d Yo s h i a k i F u j i i - K u r i y a m a . J S T- E R AT O International Symposium on“Molecular Mechanism of Environmental Response to Food and Oxygen” . EPOCHAL Tsukuba International Congress Center, March 10-12, 2005(Abstract p. 37) 11. Susceptibility to N-butyl-N-(4-hydroxybutyl) nitrosamine induced urinary bladder carcinogenesis is increased and chemoprotective efficiency of oltipraz is lost in nrf2-deficient mice. Iida, K., Itoh, K., Akaza, H., Yamamoto, M.. JST-ERATO International Symposium on“Molecular Mechanism of Environmental Response to Food and Oxygen” . EPOCHAL Tsukuba International Congress Center, March 10-12, 2005(Abstract p. 41) 12. Role of 15-deoxy-D12, 14-prostaglandin J2 and Nrf2 pathway in protection against carrageenan-induced acute lung injury. Ishii, Y., Mochizuki, M., Itoh, K., Uchida, K., Yamamoto, M., Sekizawa, K. JST-ERATO International Symposium on“Molecular Mechanism of Environmental Response to Food and Oxygen” . EPOCHAL Tsukuba International Congress Center, 研究業績 3. A pivotal role for Nrf2 in the pathogenesis of oxidantrelated lung disease. Steve Kleeberger, Jacqui Marzec, Sekher Reddy, Tae Yamamoto, Masayuki Yamamoto, Hye-Yun Choi. JST-ERATO International Symposium o n“M ol e cu la r M ech a n is m of En v iro nme n ta l Response to Food and Oxygen” . EPOCHAL Tsukuba International Congress Center, March 10-12, 2005 (Abstract p. 20) 111 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA March 10-12, 2005(Abstract p. 42) 13. Shear stress activates Nrf2. Warabi, E., Minami, T., Inoue, K., Itoh, K., Yamamoto, M., Ishii, T., Kodama, T. and Noguchi, N. JST-ERATO International Symposium on“Molecular Mechanism of Environmental Response to Food and Oxygen” . EPOCHAL Tsukuba International Congress Center, March 10-12, 2005(Abstract p. 43) 研究業績 112 14. Differential response of Nrf2-Keap1 system to laminar and oscillatory shear stresses in endothelial cells. Hosoya, T., Maruyama, A., Kang, M.I., Kawatani, Y., Itoh, K., Yamamoto, M.. JST-ERATO International Symposium on“Molecular Mechanism of Environmental Response to Food and Oxygen” . EPOCHAL Tsukuba International Congress Center, March 10-12, 2005(Abstract p. 44) 15. Hepatocyte-specific disruption of keap1 gene confers resistance against acetaminophen-induced liver injury. Hiromi Okawa, Hozumi Motohashi, Akira Kobayashi and Masayuki Yamamoto. JST-ERATO International Symposium on“Molecular Mechanism of Environmental Response to Food and Oxygen” . EPOCHAL Tsukuba International Congress Center, March 10-12, 2005(Abstract p. 45) 16. In vivo analysis of Keap1 function by using transgenic complementation rescue method. Tae Yamamoto, Akira Kobayashi, Junko Wakabayashi, Hozumi Motohashi and Masayuki Yamamoto. JST-ERATO International Symposium on“Molecular Mechanism of Environmental Response to Food and Oxygen” . EPOCHAL Tsukuba International Congress Center, March 10-12, 2005(Abstract p. 46) 17. Macrophage-specific disruption of SeCys tRNA gene revealed Nrf2-mediated compensatory mechanisms. Takafumi Suzuki, Vincent Kelly, Osamu Nakajima, Hozumi Motohashi, Susumu Nishimura and Masayuki Yamamoto.. JST-ERATO International Symposium on “Molecular Mechanism of Environmental Response to Food and Oxygen” . EPOCHAL Tsukuba International Congress Center, March 10-12, 2005(Abstract p. 47) 18. In vivo non-invasive analysis of reactive oxygen species and redox status in streptozotocin treated Nrf2deficient mice using electron paramagnetic resonance. Hirayama, A., Yoh, K., Ueda, A., Nagase, S., Ishizaki, K., Yamada, A., Itoh, K., Yamamoto, M., Takahashi, S., Koyama, A.. JST-ERATO International Symposium o n“M ol ec ul ar M ec h an is m o f En viro nme nta l Response to Food and Oxygen” . EPOCHAL Tsukuba International Congress Center, March 10-12, 2005 (Abstract p. 54) 19. Oxidative stress sensor Keap1 functions as an adaptor for Cul3-based E3 Ligase to regulate proteasomal degradation of Nrf2. Akira Kobayashi, Moon-Il Kang, Makiko Ohtsuji, Kit I Tong, and Masayuki Yamamoto. JST-ERATO International Symposium on“Molecular Mechanism of Environmental Response to Food and Oxygen” . EPOCHAL Tsukuba International Congress Center, March 10-12, 2005(Abstract p. 56) 20. Two reactive cysteines of Keap1 center the redox sensing function to regulate Nrf2 activity through actin filaments. Kang, M.I., Kobayashi, A., Wakabayashi, N . , I t o h , K . , Ya m a m o t o , M . . J S T- E R AT O International Symposium on“Molecular Mechanism of Environmental Response to Food and Oxygen” . EPOCHAL Tsukuba International Congress Center, March 10-12, 2005(Abstract p. 57) 21. Identification and characterization of somatic mutations in the gene encoding oxidative stress sensor Keap1 in human lung cancer. Makiko Ohtsuji, Yoko Kayukawa, Akira Kobayashi, Moon-Il Kang, Tsutomu Ohta and Masayuki Yamamoto. JST-ERATO International Symposium on“Molecular Mechanism of Environmental Response to Food and Oxygen” . EPOCHAL Tsukuba International Congress Center, March 10-12, 2005(Abstract p. 58) 22. Integrity of β-propeller structure of mouse Keap1 is crucial for its association with Nrf2. Balasundaram Padmanabhan, Kit I. Tong, Moon-Il Kang, Yoshihiro Nakamura, Akira Kobayashi, Maria Scharlock, Takehisa Matsumoto, Akiko Tanaka, Shigeyuki Yokoyama and Masayuki Yamamoto. JST-ERATO International Symposium on“Molecular Mechanism of Environmental Response to Food and Oxygen”. EPOCHAL Tsukuba International Congress Center, March 10-12, 2005(Abstract p. 59) 24. 2-Oxoglutarate down-regulates expression of vascular endothelial growth factor and erythropoietin through decreasing hypoxia inducible factor-1 binding activity and protein in vitro and decreases tube formation. Ken Matsumoto, Shigehiko Imagawa, Yoko Nakano, Naoshi Obara, Norio Suzuki, Toshiro Nagasawa and Masayuki Yamamoto. JST-ERATO International Symposium on“Molecular Mechanism of Environmental Response to Food and Oxygen” . EPOCHAL Tsukuba International Congress Center, March 10-12, 2005(Abstract p. 71) 25. Transcriptional repression through Gata sequence is essential for inducible and cell-type specific erythropoietin gene expression. Naoshi Obara, Norio Suzuki, Ki-Bom Kim, Shigehiko Imagawa, Toshiro Nagasawa & Masayuki Yamamoto. JST-ERATO International Symposium on“Molecular Mechanism of Environmental Response to Food and Oxygen” . EPOCHAL Tsukuba International Congress Center, March 10-12, 2005(Abstract p. 72) 26. Liver- and Embryonic Stage-specific Function of Erythropoietin Gene 3̓ Enhancer. Norio Suzuki, 27. Contribution of NT domain of GATA-1 and Runx1 to the definitive erythropoiesis. Shimizu R., Ohneda, K. and Yamamoto, M.. Red Cell Gordon Conference. Tilton, June 11-15, 2005 28. Establishment of GATA-1-deficient GAK14 cells and examination of roles N-terminal domain of GATA-1 play during erythroid differentiation. Mukai, H.Y., Nagano M., Ohneda O., Ohneda K., Shimizu R. and Yamamoto M.. Red Cell Gordon Conference, Tilton, NH, June 11-15, 2005 29. Real-time monitoring of basal and stress erythropoiesis in vivo using GATA-1-luciferase transgenic mice. Ohneda, K., Suzuki, M., Ohmura, S., Tsukamoto, S., Ohneda, O., Philipsen, S. and Yamamoto, M.. Gordon Conference on Red Cells, Tilton, NH, USA, June 11-15, 2005 30. Chromatin remodeling factor BRG1 is essential for Nrf2-mediated heme oxygenase 1 induction by oxidative stress. Itoh, K., Zhang, J., Ohta, T., Nishikawa, K., Maruyama, A., Hoso ya, T. and Yamamoto, M.. Mechanism of Eukaryotic Transcription. Cold spring harbor laboratory meeting on Transcription. August 31-September 4, 2005 国内学会 1. Nrf2-Keap1 system in zebrafish. Makoto Kobayashi, Yaeko Takagi, Li Li, Miki Takeuchi, Takafumi Suzuki and Masayuki Yamamoto. 平 成 17 年 度 JBS バ イオシンポジウム&第 4 回転写研究会,草津, 2005.1.11-13 2. 2-oxoglutarate による Vascular endothelial growth factor,erythropoietin 産生抑制.松本健,今川重彦, 研究業績 23. Nrf2 transcriptionally activates the mafG gene through an antioxidant response element. Fumiki Katsuoka, Hozumi Motohashi, James Douglas Engel and Masayuki Yamamoto. JST-ERATO International Symposium on“Molecular Mechanism of Environmental Response to Food and Oxygen” . EPOCHAL Tsukuba International Congress Center, March 10-12, 2005(Abstract p. 63) Naoshi Obara, Ki-Bom Kim, Xiaoqing Pan, Ko-ichi Jishage, Shigehiko Imagawa and Masayuki Yamamoto. JST-ERATO International Symposium on“Molecular Mechanism of Environmental Response to Food and Oxygen” . EPOCHAL Tsukuba International Congress Center, March 10-12, 2005(Abstract p. 73) 113 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 小原直,鈴木教郎,長澤俊郎,山本雅之.第 2 回 がんとハイポキシア研究会,つくば国際会議場, 2005.3.12-13 3. 再生不良性貧血発症における転写因子 GATA-2 の 発現異常の関与.張替秀郎,沖津庸子,横山寿行, 関正則,高橋伸一郎,石井智徳,亀岡淳一,峯岸 直子,鈴木教郎,山本雅之,賀来満夫,佐々木毅 . 第3回 幹細胞シンポジウム,兵庫県立淡路夢舞 台国際会議場,2005.4.21-23 研究業績 114 4. 造血幹細胞の増殖制御と転写因子 GATA-2.峯岸 直子,鈴木教郎,古賀伸一郎,山口展寛,山本雅 之.第 2 回東北大学バイオサイエンスシンポジウ ム 仙台国際センター,2005.5.16 5. Oxidative Stress Sensor & Ub Ligase Adaptor-Stress response mechanism by Nrf2-Keap1 system. 小林聡, 伊東 健,山本雅之.バイオセンサー研究会,岡崎, 2005.6.9-10 6. 転写因子 c-Myb による巨核球系造血制御機構の 解明.向井陽美,本橋ほづみ,鈴木教郎,長澤俊 郎,山本雅之.第 67 回日本血液学会総会,パシフィ コ横浜,2005.9.17-19(講演要旨集 p. 183) 7. GATA-1 の機能異常と白血病発症のメカニズム の解析.清水律子,黒羽高志,大根田修,潘小 青,大根田絹子,山本雅之.日本血液学会,日 本 臨 床 血 液 学 会 合 同 総 会. パ シ フ ィ コ 横 浜, 2005.9.17-19(プログラム要旨集,187 頁) 8. ユ ビ キ チ ン, プ ロ テ ア ゾ ー ム 経 路 を 介 し た GATA-2 の迅速な代謝回転.峯岸直子,鈴木教 郎,川谷幸恵,清水律子,山本雅之.日本血液学 会,日本臨床血液学会合同総会.パシフィコ横浜, 2005.9.17-19(プログラム要旨集,187 頁) 9. 2-oxoglutarate 投与による抗腫瘍血管新生療法へ の試み.松本健,今川重彦,小原直,鈴木教郎, 長 澤 俊 郎, 山 本 雅 之. 第 67 回 日 本 血 液 学 会 総 会,パシフィコ横浜 . 2005.9.17-19(講演要旨集 p. 278) 10. 酸化ストレスセンサー Keap1 の機能解析.李麗, 高木やえ子,辻田忠志,小林麻己人,山本雅之. 第 11 回 小型魚類研究会,岡崎,2005.9.30 ミ 10.1(要 旨集 p. 51) 11. Gene expression regulation and domain function of hematopoietic GATA factors. Yamamoto, M., Shimizu, R., Ohneda, K. and Suzuki, N. 第 78 回 日本 生化学会大会,神戸国際会議場,2005,10,19-22(発 表抄録集 p. 718) 12. Sulforaphane and Ebselen protect culture cells against cell death induced by 9,10-phenathraquinone, a toxic compound in diesel exhaust particles. Rika Sugimoto, Yoshito Kumagai, Ken Itoh, Masayuki Yamamoto and Tetsuro Ishii. 第 78 回 日本生化学会大会,神戸国 際会議場,2005.10.19-22(発表抄録集 p. 920) 13. Analysis of activation mechanism of Nrf2 by shear stress. Warabi, E., Minami, T., Inoue, K., Itoh, K., Yamamoto, M., Ishii, T., Kodama, T. and Noguchi, N. 第 78 回 日本生化学会大会,神戸国際会議場, 2005.10.19-22(発表抄録集 p. 956) 14. Low hepatic and renal anti-oxidative activities in PrxIdeficient mice. Uwayama J, Hirayama, A., Yanagawa, T., Warabi, E., Itoh, K., Yamamoto, M., Yoshida, H., Koyama, A., Ishii, T. 第 78 回 日本生化学会大会, 神 戸 国 際 会 議 場,2005.10.19-22( 発 表 抄 録 集 p. 960) 15. IPAS/HIF3α is involved in translational regulation of erythropoietin. Toshiharu Yamashita, Osamu Ohneda, Masumi Nagano, Yoshiaki Fujii and Masayuki Yamamoto. 第 78 回 日本生化学会大会,神戸国際 会議場,2005.10.19-22(発表抄録集 p. 1013) 16. Targeted Disruption of the mouse mafB gene results in impaired macrophage differentiation. Hamda, M., Moriguchi, T., Morito, N., Zhang, C., Yokomizo, T., hasegawa, K., Kudo, T., Yamamoto, M. and Takahashi, S. 第 78 回 日本生化学会大会,神戸国際会議場, 2005.10.19-22(発表抄録集 p. 1060) 17. MafA is a key regulator of glucose-stimulated insulin secretion. Ayako Harada, Chuan Zhang, Takashi Moriguchi, Miwako Kajiwara, Ritsuko Esaki, Takashi Kudo, Homare Shimohata, Hisashi Oishi, Michito Hamada, Naoki Morito, Kazuteru Hasegawa, James Douglas Engel, Masayuki Yamamoto and Satoru Tamahashi. 第 78 回 日本生化学会大会,神戸国際 会議場,2005.10.19-22(発表抄録集 p. 1070) 25. ト ラ ン ス ジ ェ ニ ッ ク マ ウ ス を 用 い た Nrf2 活 性 化 の in vivo イ メ ー ジ ン グ. 田 内 雅 史, 勝 岡 史 城, 谷 中 昭 典, 本 橋 ほ づ み, 山 本 雅 之. 第 28 回 日本分子生物学会年会,福岡ヤフードーム, 2005.12.7-10(講演要旨集 p. 411) 19. 肝臓における誘導的エリスロポエチン遺伝子発現 制御機構 . 鈴木教郎,小原直,寺社下浩一,今川 重彦,山本雅之.第 14 回 腎とエリスロポエチン 研究会,品川プリンスホテル . 2005.11.5 26. PCR 産物を固定化したアレイを使った転写因子結 合サイト同定方法の検討.京基樹,紙谷光恵,山 本多恵,稲森和紀,本橋ほづみ,山本雅之.第 28 回 日本分子生物学会年会,福岡ヤフードーム, 2005.12.7-10(講演要旨集 p. 411) 20. 造血制御機構における転写因子 GATA-1 の機能解 析.清水律子,山本雅之.厚生労働省癌研究助成 金「造血器腫瘍における染色体転座関連遺伝子の 基礎的,臨床的研究」班会議,国立がんセンター, 2005.10.28 27. GATA-4-GATA-1 キ メ ラ タ ン パ ク 質 を 用 い た GATA-1 の機能ドメイン解析.大村咲恵,大根田 絹子,鈴木未来子,塚本佐保,大根田修,山本雅 之.第 28 回 日本分子生物学会年会,福岡ヤフー ドーム,2005.12.7-10(講演要旨集 p. 415) 21. 受容体シグナリング活性化分子をプローブとした レドックスセンサーの探索.柴田貴宏,中原寛子, 喜多なるみ,青木直人,田中浩士,高橋孝志,伊 東健,小林聡,山本雅之,内田浩二.第 28 回 日 本分子生物学会年会,ワークショップ,福岡ヤフー ドーム,2005,12,7-10(講演要旨集 p. 67) 28. mafG::mafK 複合変異マウス巨核球で減少してい る新規遺伝子 clone-325 の機能解析.勝岡史城, 玉川優奈,大根田修,西川光郎,加藤尚志,本橋 ほづみ,山本雅之.第 28 回 日本分子生物学会年会, 福岡ヤフードーム,2005.12.7-10(講演要旨集 p. 418) 22. タンパク質分解制御を介した酸化ストレスによ る転写因子 Nrf2 の活性化機構.小林聡,姜文一, 柴田貴広,内田浩二,山本雅之.第 28 回 日本分 子生物学会年会,ワークショップ,福岡ヤフードー ム,2005.12.7-10(講演要旨集 p. 69) 29. Gata1 依存的に造血組織で発現する末梢型ベンゾ ジアゼピンレセプターはヘム合成に関与する.竹 内未紀,西川恵三,安藤秀樹,高旭,金子寛,中 島 修,岡本 仁,小林麻己人,山本雅之.第 28 回 日本分子生物学会年会,福岡ヤフードーム, 2005.12.7-10(要旨集 p. 419) 23. 両方向性転写因子 MafG の SUMO-2/3 修飾.本橋 ほづみ,勝岡史城,三好千香,斉藤寿人,山本雅 之.第 28 回 日本分子生物学会年会,ワークショッ プ,福岡ヤフードーム,2005.12.7-10(講演要旨 集 p. 83) 30. BAC レポータートランスジェニックマウスを用 いた Gata1 遺伝子発現制御機構の解析.鈴木未来 子,大根田絹子,山本雅之.第 28 回 日本分子生 物学会年会,福岡ヤフードーム,2005.12.7-10 日(講 研究業績 18. エリスロポエチン遺伝子の GATA 配列を介した非 特異的発現の抑制 . 小原 直,鈴木教郎,今川重彦, 長澤俊郎,山本雅之.第 14 回 腎とエリスロポエ チン研究会,品川プリンスホテル . 2005.11.5 24. 転写因子 Nrf2 はカイニン酸誘発興奮毒性への脳 応答を制御する.段由規彦,梶谷康介,湯通堂紀子, 作見邦彦,土本大介,伊東 健,山本雅之,中別 府雄作,第 28 回 日本分子生物学会年会,福岡ヤ フードーム,2005.12.7-10(プログラム要旨集,p. 324) 115 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 演要旨集 p. 424) 31. マクロファージにおける AhR の機能と役割.三 村純正,大根田修,五十嵐勝秀,菅野純,山本雅之, 藤井義明.第 28 回 日本分子生物学会年会,福岡 ヤフードーム,2005.12.7-10(プログラム要旨集,p. 425) 研究業績 116 heme oxygenase 1. Zhang, J., Ohta, T., Hosoya, T., Maruyama, A., Nishikawa, K., Itoh, K., and Yamamoto, M.. 第 28 回 日本分子生物学会年会, 福岡ヤフードーム,2005.12.7-10(プログラム要 旨集,p. 446) 32. GATA-1 に よ る GATA-2 転 写 機 構 へ の 抑 制 性 制 御.小林牧,大根田修,高橋智,山本雅之.第 28 回 日本分子生物学会年会,福岡ヤフードーム, 2005.12.7-10(発表抄録集 p. 428) 38. Disturbed iron reutilization caused by macrophagespecific targeting of heme oxygenase gene. 細谷朋 方,高旭,川谷幸恵,中島修,吉田匡,伊東健, 山本雅之.第 28 回 日本分子生物学会年会,福岡 ヤフードーム,2005.12.7-10(プログラム要旨集,p. 536) 33. GFP ノックインマウスを利用した組織非特異型 5アミノレブリン酸シンターゼ遺伝子発現調節機構 の解析.岡野聡,柴田和秀,日下智聖,高旭,中 島修,山本雅之.第 28 回 日本分子生物学会年会, 福岡ヤフードーム,2005.12.7-10(プログラム要 旨集,p. 430) 39. VF-cadherin,PECAM,CD34,Tie2,endoglin 陽 性中胚葉細胞からの初期造血,血管内皮細胞の発 生.依馬正次,横溝智雅,照沼積,若松麻美,山 本雅之,高橋智.第 28 回 日本分子生物学会年会, 福岡ヤフードーム,2005.12.7-10(プログラム要 旨集,p. 681) 34. トランスジェニックレスキュー法を用いた Keap1 とメイン機能解析系の確立.鈴木隆史,山本多恵, 木村桃子,小林聡,若林順子,本橋ほづみ,山本 雅之.第 28 回 日本分子生物学会年会,福岡ヤフー ドーム,2005.12.7-10(講演要旨集 p. 436) 40. 尿 管 芽 形 成 に お け る 転 写 因 子 GATA-2 の 機 能. 星野朝文,清水律子,大森慎也,潘小青,長野 真 澄, 岩 田 典 子, 大 根 田 修, 山 本 雅 之. 第 28 回 日本分子生物学会年会,福岡ヤフードーム, 2005.12.7-10(プログラム要旨集,p. 688) 35. 性質が異なる二種のゼブラフィッシュ Keap1 の解 析.李麗,高木やえ子,辻田忠志,小林麻己人, 山本雅之.第 28 回 日本分子生物学会年会,福岡 ヤフードーム,2005.12.7-10(要旨集 p. 436) 特記事項 1. 平成 17 年度 魅力ある大学院教育イニシアティブ 「世界基準を体感する武者修行応援プログラム」 採択.代表:山本雅之.独立行政法人日本学術振 興会. 36. 胸腺細胞の Arylhydrocarbom receptor の活性化は Fas/Fas リガンド非依存的に胸腺萎縮を誘導する. 長井治子,久保允人,安部良,山本雅之,野原恵子. 第 28 回 日本分子生物学会年会,福岡ヤフードー ム,2005.12.7-10(プログラム要旨集,p. 436) 37. Chromatin remodeling factor BRG1 is essential for Nrf2-me diated transcriptional activation of 2. 第 64 回 日本癌学会学術総会シンポジウム「転写 機構研究のがん治療への展開」座長,企画.山本 雅之.ロイトン札幌,2005.9.14-16 3. 第 12 回赤血球基礎研究会.山本雅之.中外製薬 神戸支店会議室,2005.10.20 5.1.3 細胞形質のエピジェネティック制御 研究代表者:永田恭介 2. Synergistic action of MLL, a TRX protein with Template Activating Factor-I, a histone chaperone. Shimoyama T, Kato K, Miyaji-Yamaguchi M, and Nagata K. FEBS Lett. 579, 757-762(2005). 3. Stringent requirement of the C protein of wild-type measles virus for growth both in vitro and in macaque. Takeuchi K, Takeda M, Miyajima N, Ami Y, Nagata N, Suzaki Y, Shahnewaz J, Kadota S, and Nagata K. J. Virol. 79, 7838-7844(2005). 4. E n h a n c i n g o f m e a s l e s v i r u s i n f e c t i o n b y Magnetofection. Kadota S, Kanayama T, Miyajima N, Takeuchi K, and Nagata K. J. Virol. Meth. 128, 61-66 (2005). 5. Serum-dependent expression of promyelocytic leukemia protein suppresses propagation of influenza virus. Iki S, Yokota S, Okabayashi T, Yokosawa N, Nagata K, and Fujii N. Virology 343, 106-115(2005). 6. Assembly and disassembly of nucleosome core particles containing histone variants by human Nucleosome Assembly Protein-I. Okuwaki M, Kato K, Shimahara H, Tate S, and Nagata K. Mol. Cell. Biol. 25, 10639-10651(2005). 7. THAP7 associates with TAF-Iβ and inhibits histone acetylation to repress transcription. Todd M, Brandon P, Nagata K, and Debabrata C. Mol. Endocrinol. 20, 335-347(2005). 8. Association of functional influenza viral proteins and RNAs with nuclear chromatin and sub-chromatin structure. Takizawa N, Watanabe K, Nouno K, Kobayashi N, and Nagata K. Microbes and Infection 8, 823-833(2006). 9. Involvement of TAF-I/SET in transcription of adenovirus early genes as a positive-acting factor. Haruki H, Okuwaki M, Miyagishi M, Taira K, and Nagata K. J. Virol. 80, 794-801(2006). 10. Binding modes of the precursor of adenovirus major core protein VII to DNA and Template Activating Factor-I: Implication for the mechanism of remodeling of the adenovirus chromatin. Gyurcsik B, Haruki H, Takahashi T, Mihara H, and Nagata K. Biochemistry 45, 303-313(2006). 11. Regulation of histone acetylation and nucleosome assembly by transcription factor JDP2. Chunyuan J, Kato K, Chimura T, Yamasaki T, Nakade K, Murata T, Hongjie L, Jianzhi P, Mujun Z, Kailai S, Robert C, Ito T, Nagata K, Horikoshi M, and Yokoyama K. Nature Struc. & Mole. Biol. 13, 331-338(2006). 12. S t i m u l u s - a n d d o m a i n - d e p e n d e n t c e l l d e a t h acceleration by an IFN-inducible protein, human MxA. Numajiri A, Mibayashi M, and Nagata K. J. Interf. Cytok. Re. 26, 214-219.(2006). 13. Gene silencing and histone modification by JDP2, a repressor that binds to the AP-1 regulatory sequence, during the differentiation of F9 embryonic carcinoma cells. Bingbing L, Yamasaki T, Chunyuan J, Nakade 研究業績 研究論文 1. Involvement of influenza virus PA subunit in assemby of functional RNA polymerase complexes. Kawaguchi A, Naito T, and Nagata K. J. Virol. 79, 732-744 (2005). 117 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA K, Katoh K, Nagata K, Murata T, and Yokoyama K. Current Topics in Genetics,(2006)in press. 14. ウイルス感染におけるクロマチン制御.春木宏 仁,永田恭介.Molecular Medicine 211, 1027-1035 (2005). 15. 学会印象記「第 53 回日本ウイルス学会学術集会」. 滝沢直己,永田恭介.臨床と微生物 33, 208-208 (2006) . 研究業績 118 学会発表 (A)招待講演 1. ウイルスの複製と宿主因子.永田恭介.第 8 回ウ イルス感染症研究会.名古屋 :2005.1.8 2. Molecular targeting of histone chaperones. Nagata K. Indo-Japan workshop on understandeng of chromatin structure functions. Bangalore(India): 2005.1.20-23 3. ヒストンシャペロンの分子,生理機能.永田恭 介.クロマチン,フロンティアーズ,ジャパン . 東京 :2005.2.9 4. ヒストンシャペロンの役割分担,永田恭介.平成 17 年度国立遺伝学研究所研究会「クロマチンダ イナミクスとゲノム機能制御」 .三島 :2005.10.7-8 5. ヒストンシャペロンの動的役割分担.永田恭介, 奥脇暢,宮地(山口)まり,春木宏仁,村野健作, 加藤広介,上島州平.第 78 回日本生化学会大会 . 神戸 :2005.10.19-22 6. ウイルスの感染機構とウイルスの利用,永田恭介, 第 21 回蔵前スクール.田町 :2005.10.25 7. ウイルスゲノムの複製,転写と宿主因子,永田恭 介,百瀬文隆,杉山賢司,滝沢直己,内藤忠相, 村野健作,加藤広介,奥脇暢,森川裕子.第 28 回日本分子生物学会年会 . 2005.12.7-10 8. Dynamic roles of histone chaperones in cell function regulation. Nagata K, and Okuwaki M. The 9th AsianPacific Conference on Transcription. Miaoli(Taiwan): 2005.12.12-15 (B)その他の学会発表 1. ヒストンシャペロンによる遺伝子発現制御の特異 性.永田恭介,宮地(山口)まり,下山多映.染 色体ワークショップ.仙台 :2005.1.27-29 2. ヒストンシャペロンによる遺伝子発現活性化機 構.加藤広介,奥脇暢,宮地 (山口)まり,永田恭介. 染色体ワークショップ.仙台 :2005.1.27-29 3. ヒストンシャペロンによる核小体機能制御.村野 健作,奥脇暢,永田恭介.染色体ワークショップ . 仙台 :2005.1.27-29 4. インフルエンザウイルス RNA ポリメラーゼ PA サブユニットのゲノム複製における機能.川口敦 史,永田恭介.第 19 回インフルエンザ研究者交 流の会シンポジウム.倉敷 :2005.3.2-4 5. 核小体形成の制御機構.奥脇暢,上島州平,村野 健作,永田恭介.第 5 回細胞核ダイナミクス研究 会.箱根 :2005.5.18-20 6. MLL と酸性分子シャペロン TAF-I によるクロマ チン制御機構.下山多映,加藤広介,山口(宮地) まり,永田恭介.第 5 回細胞核ダイナミクス研究 会.箱根 :2005.5.18-20 7. ヒストンシャペロンによる核小体機能制御.村野 健作,奥脇暢,永田恭介.第 5 回細胞核ダイナミ クス研究会.箱根 :2005.5.18-20 8. A novel molecular function of influenza virus PA in viral RNA polymerase assembly. Kawaguchi A, Naito T, and Nagata K. International Congress of Virology. San Francisco(America): 2005.7.23-27 9. Development of an AIDS vaccine using recombinant influenza virus vector. Adachi K, Tamura K, Takahashi T, Shimochi A, Nagata K, Watanabe K, Kitazato K, and Kobayashi N. International Congress of Virology. San Francisco(America): 2005.7.23-27 10. Stimulation of influenza virus RNA synthesis by a host factor RAF-2 that is associated to viral nucleoprotein and the genome RNA. Momose F, Kawaguchi A, Iwamatsu A, Morikawa Y, Nagata K. International Congress of Virology. San Francisco(America): 2005.7.23-27 12. 白血病関連遺伝子産物 DEK-CAN および TAF-I/ SET-CAN による遺伝子発現の変化.齋藤祥子, 農野薫,永田恭介.第 64 回日本癌学会学術総会. 札幌 :2005.9.14-16 13. Regulation of the structure and function of the nucleolus by nucleophosmin/B23, a multi-functional ribosome biogenesis factor. Nagata K, Murano K, Ueshima S, and Okuwaki M. EMBO/FEBS Conference on Nuclear Structure and Dynamics. Montpellier(France): 2005.9.24-28 14. タンパク質 -RNA 複合体による核小体形成機構 . 奥脇暢,上島州平,村野健作,永田恭介 . 第 78 回日本生化学会大会.神戸 :2005.10.19-22 15. IFN 誘導性因子ヒト MxA による小胞体ストレス 依存性細胞死促進機構の解析.沼尻明子,永田恭 介 . 第 53 回日本ウイルス学会.2005.11.20-22 18. vRNP 機能に欠損を持つ新規インフルエンザウイ ルス PB2 変異株の単離と解析.川口敦史,永田 恭介.第 53 回日本ウイルス学会.2005.11.20-22 19. 宿主因子発現抑制細胞におけるインフルエンザウ イルス RNA 合成反応の解析.百瀬文隆, 川口敦史, 森川裕子,永田恭介.第 53 回日本ウイルス学会. 2005.11.20-22 20. H タンパク質に N481Y,S546G の変異を持つ麻 疹ウイルス野外株の性状.竹内薫,宮嶋直子,門 田伸一,永田恭介.第 53 回日本ウイルス学会. 2005.11.20-22 研究業績 11. Functional modulation of influenza virus RNA polymerases through their interaction with host factors. Nagata K, Momose F, Naito T, Kawaguchi A, Sugiyama K, and Morikawa Y. International Congress of Virology. San Francisco(America): 2005.7.23-27 信之.第 53 回日本ウイルス学会.2005.11.20-22 21. HIV V3 挿入組換えインフルエンザウイルスに よる AIDS ワクチン応用への基礎検討.足立圭, 下地章慶,横山寿子,永田恭介,渡辺健,北里 海 雄, 小 林 信 之. 第 53 回 日 本 ウ イ ル ス 学 会. 2005.11.20-22 119 22. RNA 結合因子による核小体機能制御.奥脇暢, 村野健作,上島州平,永田恭介.第 28 回日本分 子生物学会年会.2005.12.7-10 23. 酵母を用いたインフルエンザウイルスゲノム複製 系の確立.内藤忠相,喜安嘉彦,杉山賢司,木村 あゆみ,中野了輔,永田恭介.第 28 回日本分子 生物学会年会.2005.12.7-10 24. 急性リンパ性白血病にみられる染色体転座におけ る RAG の関与.沼田和志,齋藤祥子,永田恭介. 第 28 回日本分子生物学会年会.2005.12.7-9 16. 機能的なインフルエンザウイルス RNP と宿主核 内構造との結合.滝沢直己,永田恭介.第 53 回 日本ウイルス学会.2005.11.20-22 25. 酸 性 分 子 シ ャ ペ ロ ン NAP に よ る M 期 制 御 機 構 の 解 析. 山 口 - 宮 地 ま り, 紅 朋 浩, 菊 池 韶 彦,永田恭介.第 28 回日本分子生物学会年会. 2005.12.7-10 17. インフルエンザウイルスマトリックスタンパク質 (M1)結合宿主因子,Hsc70 の機能解析.渡辺健, 布施隆行,浅野郁星,永田恭介,北里海雄,小林 26. インフルエンザウイルス RNA 複製,転写に関わ るスプライシング因子の機能.百瀬文隆,川口敦 史,岩松明彦,森川裕子,永田恭介.第 28 回日 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 本分子生物学会年会. 2005.12.7-10 27. 熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparm)にお けるベルオキシレドキシン遺伝子ファミリーの転 写制御機構の解析.駒木-安田加奈子,奥脇暢, 永田恭介,狩野繁之,川津信一郎.第 28 回日本 分子生物学会年会.2005.12.7-10 研究業績 120 28. 転写因子 Jun Dimerization Protein 2(JDP2)の転 写調節機構の解析.山崎孝仁,村田武英,野口道 也,劉冰冰,潘健治,加藤広介,王碧昭,塩田邦 郎,永田恭介,横山和尚.第 28 回日本分子生物 学会年会.2005.12.7-10 29. B23/Nucleophosmin, a histone chaperone, regulates the cell grow th rate by regulating ribos omal biogenesis. Murano K, Okuwaki M, and Nagata K. The 9th Asian-Pacific Conference on Transcription. Miaoli(Taiwan): 2005.12.12-15 30. The gene activation mechanism by TAF-1, a histone chaperone. Kato K, Okuwaki M, Miyaji-Yamaguchi M, and Nagata K. The 9th Asian-Pacific Conference on Transcription. Miaoli(Taiwan): 2005.12.12-15 特記事項(学会主催,受賞,新聞報道記事など) 該当なし 5.1.4 自然免疫から獲得免疫への連携の分子メカニズムと その制御 研究代表者:渋谷 彰 研究論文 1. A carbohydrate binding protein Galectin-1, promotes proliferation of adult neural stem cells. Sakaguchi M, Shingo T, Shimazaki T, Okano HJ, Shiwa M, Ishibashi S, Oguro H, Ninomiya M, Kadoya T, Horie H, Shibuya A, Mizusawa H, Poirier F, Nakauchi H, Sawamoto K, and Okano H. Proc Natl Acad Sci USA, 103(18):7112-7(2006) (2006) 4. Tumor rejection by the poliovirus receptor family ligands of the DNAM-1(CD226)receptor. TaharaHanaoka, S., Shibuya, K., Kai, H., Miyamoto, A., Morikawa, Y., Ohkochi, N., Honda, S., and Shibuya, A. Blood 107, 1491-1496(2006). 2. LFA-1-dependent lipid rafts recruitment of DNAM-1 (CD226)in CD4 + T cell. Shirakawa J, Wang Y, Tahara-Hanaoka S, Honda S, Shibuya K and Shibuya A. Int Immunol, 18(6):951-7(2006) 5. Comment on“CD226 Is Specifically Expressed on the Surface of Th1 Cells and Regulates Their Expansion and Effector Functions”. Shibuya, K., Shibata, K., Tahara-Hanaoka, S., and Shibuya, A. J Immunol 176, 3855(2006). 3. Critical role of M. tuberculosis for dendritic cell maturation to induce collagen-induced arthritis in H-2b background of C57BL/6 mice. Kai, H., Shibuya, K., Wang, Y., Kameyama, K., Tahara-Hanaoka, S., Miyamoto, A., Honda, S., Matsumoto, I., Koyama, A., Sumida, T., and Shibuya, A. Immunology 118, 233-239 6. A specific CpG site demethylation in the human interleukin 2 gene promoter is an epigenetic memory. Murayama, A., Sakura, K., Nakama, M., YasuzawaTanaka, K., Fujita, E., Tateishi, Y., Wang, Y., Ushijima, T., Baba, T., Shibuya, K., Shibuya, A., Kawabe, Y., and Yanagisawa, J. Embo J 25, 1081-1092(2006). 7. Identification and characterization of murine DNAM-1 (CD226)and its poliovirus receptor family ligands. Tahara-Hanaoka, S., Miyamoto, A., Hara, A., Honda, S., Shibuya, K., and Shibuya, A. Biochem Biophys Res Commun 329, 996-1000(2005). 8. Requirement of the serine at residue 329 for lipid raft recruitment of DNAM-1(CD226). Shirakawa, J., Shibuya, K., and Shibuya, A. Int Immunol 17, 217-223 (2005). 10. Requirement of the tyrosines at residues 258 and 270 of MAIR-I in inhibitory effect on degranulation from basophilic leukemia RBL-2H3. Okoshi, Y., TaharaHanaoka, S., Nakahashi, C., Honda, S., Miyamoto, A., Kojima, H., Nagasawa, T., Shibuya, K., and Shibuya, A. Int Immunol 17, 65-72(2005) . 11. Positional identification of an asthma susceptibility gene on human chromosome 5q33. Noguchi, E., Yokouchi, Y., Zhang, J., Shibuya, K., Shibuya, A., Bannai, M., Tokunaga, K., Doi, H., Tamari, M., Shimizu, M., Shirakawa, T., Shibasaki, M., Ichikawa, K., and Arinami, T. Am J Respir Crit Care Med 172, 183-188(2005). 12. Suppression of eosinophilic airway inflammation by treatment with alpha-galactosylceramide. Morishima, Y., Ishii, Y., Kimura, T., Shibuya, A., Shibuya, K., Hegab, A. E., Iizuka, T., Kiwamoto, T., Matsuno, Y., Sakamoto, T., Nomura, A., Taniguchi, M., and Sekizawa, K. Eur J Immunol 35, 2803-2814(2005). 13. Fca/mR, a novel Fc receptor for innate antibodies IgM and IgA. Honda S, Miyamoto A, Shibuya A. in Taniguchi M., et al(Eds)The innate immune system: Strategies for disease control. International Congress Series pp78-83(2005) 15. 「免疫学者のつぶやき」.渋谷彰.分子呼吸器病 Vol.9 No.3 :45-47(2005) 16. 「免疫不全症から学ぶ免疫学の基本原理」.渋谷彰 (連載)ひと目で分かる分子免疫学(7)分子リウ マチ Vol.2 No.3: 65-69(2005) 17. 「腸管から学ぶ免疫学の基本原理」.渋谷彰(連 載)ひと目で分かる分子免疫学(6)分子リウマ チ Vol.2 No.2: 11 - 15(2005) 18. 「感染症から学ぶ免疫学の基本原理」.渋谷彰(連 載)ひと目で分かる分子免疫学(5) 分子リウマ チ Vol.2 no.5:69-73(2005) 19. 「DNAM-1 (CDD225) とキラー細胞機能」.田原聡子, 渋谷彰.臨床免疫 ,43(1):102 - 105(2005) 学会発表 (A)招待講演,座長 1. Fca/mR, a novel Fc receptor for innate antibodies IgM and IgA. Shibuya A The International Symposium of the Uehara Memorial Foundation. July 2005 2. Spontaneous autoantibody production in Fc Fca/ mR -deficient mice. Shibuya A. The 35th JSI Int. Symposium December 13, 2005 3. 「Fc レセプター」.渋谷彰 レビュートーク座長 第 34 回日本免疫学会総会 2005 4. 「N e w i n s i g h t i n t o i m m u n e r e g u l a t i o n by t h e immunoglobulin Fc receptors」.渋谷彰 Symposium 座長 第 34 回日本免疫学会総会 2005 (B)その他の学会発表 1. Identification and characterization of murine DNAM-1 (CD226)and its poliovirus receptor family ligands. Shibuya A. The 9th Society for Natural Immunity 研究業績 9. DNAM-1(CD226), a two-sword fencer for innate and adaptive immunity. Shibuya, A., Tahara-Hanaoka, S., and Shibuya, K. Curr Med Chem-AIAA 4, 53-58 (2005). 14. 「自己寛容から学ぶ免疫学の基本原理」渋谷彰(連 載)ひと目で分かる分子免疫学(8) 分子リウマ チ Vol.2 No.4: 54-59(2005) 121 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA November 4-8, 2005 2. 抗原量依存性 Th1 分化誘導における LFA-1 の役 割.王軼楠,渋谷和子,白川純,甲斐平康,柴田海, 宮本顕友,本多伸一郎,田原聡子,渋谷彰.第 35 回, 日本免疫学会総会,学術集会 2005.12. 研究業績 122 3. Th1/Th2 分化における CD8α 陽性樹状細胞上の DNAM-1 の役割.甲斐平康,渋谷和子,柴田海, 王軼楠,宮本顕友,本多伸一郎,田原聡子,渋谷彰. 第 35 回,日本免疫学会総会,学術集会 2005.12. 4. 活性化レセプター MAIR-II のアダプター分子の解 析.中橋ちぐさ,田原聡子,大越靖,宮本顕友, 本多伸一郎,渋谷和子,渋谷彰.第 35 回,日本 免疫学会総会,学術集会 2005.12. 5. 新規 IgM 受容体,Fca/m receptor のリガンド結合 様式の解析 張愉紀子.臼井健太,本多伸一郎, 栗田尚樹,宮本顕友,田原聡子,渋谷和子,渋谷彰. 第 35 回,日本免疫学会総会,学術集会 2005.12. 6. 新規 IgM 受容体,Fca/m receptor の液性免疫応答 における機能.本多伸一郎,宮本顕友,張愉紀子, 臼井健,栗田尚樹,田原聡子,渋谷和子,渋谷彰. 第 35 回,日本免疫学会総会,学術集会 2005.12. 7. LFA-1-dependent lipid rafts recruitment of DNAM-1 (CD226)in CD4+ T cells. Jun Shirakawa, Yinan Wang, Satoko Tahara-Hanaoka, Shin-ichiro Honda, Kazuko Shibuya and Akira Shibuya. JSI Vol35,2005 8. Memory cytotoxic T cell induction by the poliovirus receptor family ligands of the DNAM-1(CD226) receptor. Akira Shibuya, Satoko Tahara-Hanaoka, Kazuko Shibuya. NK Hawaii 2005 9. Identification and characterization of murine DNAM-1(CD226)and its poliovirus receptor family ligands. Tahara-Hanaoka S, Miyamoto A, Honda S, Shibuya K, Shibuya A. The American Association of Immunologists, San Diego, USA 2005 5.2 生命情報機能研究 アスペクト 5.2.1 エネルギー代謝転写調節ネットワーク機構の解明と 新規生活習慣病治療転写因子の特定 研究代表者:島野 仁 T, Motomura K, Matsuzaka T, Sone H, Suzuki H, Toyoshima H, Yamada N. Transgenic mice overexpressing SREBP-1a under the control of the PEPCK promoter exhibit insulin resistance, but not diabetes. Biochim Biophys Acta. 2005 Jun 10;1740 (3):427-33. Epub 2004 Dec 16. 2. Nakagawa Y, Shimano H, Yoshikawa T, Ide T, Tamura M, Furusawa M, Yamamoto T, Inoue N, Matsuzaka T, Takahashi A, Hasty AH, Suzuki H, Sone H, Toyoshima H, Yahagi N, Yamada N. TFE3 transcriptionally activates hepatic IRS-2, participates in insulin signaling and ameliorates diabetes. Nat Med. 2006 Jan;12(1) :107-13. 7. Suzuki M, Kakuta H, Takahashi A, Shimano H, Tada-Iida K, Yokoo T, Kihara R, Yamada N. Effects of atorvastatin on glucose metabolism and insulin resistance in KK/Ay mice. J Atheroscler Thromb. 2005;12(2):77-84. 3. Inoue N, Shimano H, Nakakuki M, Matsuzaka T, Nakagawa Y, Yamamoto T, Sato R, Takahashi A, Sone H, Yahagi N, Suzuki H, Toyoshima H, Yamada N. Lipid synthetic transcription factor SREBP-1a activates p21WAF1/CIP1, a universal cyclindependent kinase inhibitor. Mol Cell Biol. 2005 Oct;25(20):8938-47. 4. Amemiya-Kudo M, Oka J, Ide T, Matsuzaka T, Sone H, Yoshikawa T, Yahagi N, Ishibashi S, Osuga J, Yamada N, Murase T, Shimano H. Sterol regulatory element-binding proteins activate insulin gene promoter directly and indirectly through synergy with BETA2/E47. J Biol Chem. 2005 Oct 14;280 (41):34577-89. Epub 2005 Jul 29. 8. Yatoh S, Mizutani M, Yokoo T, Kozawa T, Sone H, Toyoshima H, Suzuki S, Shimano H, Kawakami Y, Okuda Y, Yamada N. Antioxidants and an inhibitor of advanced glycation ameliorate death of retinal microvascular cells in diabetic retinopathy. Diabetes Metab Res Rev. 2006 Jan-Feb;22(1):38-45. 学会発表など 1. 島野仁:メタボリックシンドロームにおける肝臓 の転写因子とインスリン抵抗性,シンポジウム. 第 9 回日本心血管内分泌代謝学会 2. 島野仁:エネルギー代謝と生活習慣病 - 栄養と身 体のクロストーク,シンポジウム.第 28 回日本 臨床栄養学会 3. 島野仁:エネルギー転写調節の視点からみた脂肪 肝とメタボリックシンドローム,シンポジウム. 第 20 回日本糖尿病合併症学会 5. Najima Y, Yahagi N, Takeuchi Y, Matsuzaka T, Sekiya M, Nakagawa Y, Amemiya-Kudo M, Okazaki H, Okazaki S, Tamura Y, Iizuka Y, Ohashi K, Harada K, Gotoda T, Nagai R, Kadowaki T, Ishibashi S, Yamada N, Osuga J, Shimano H. H i g h m o b i l i t y g r o u p protein-B1 interacts with sterol regulatory elementbinding proteins to enhance their DNA binding. J Biol Chem. 2005 Jul 29;280 (30):27523-32. 5. 島野仁:肝臓の転写因子とメタボリックシンド ローム.第 42 回日本臨床分子医学会 シンポジウ ム,2005 6. Takahashi A, Shimano H, Nakagawa Y, Yamamoto 6. 島野仁:脂質代謝恒常性維持,動脈硬化における 4. 島野仁:SREBP-1c and Metabolic Syndrome.第 10 回アディポサイエンス研究会 2005 研究業績 研究論文 1. Motoyama K, Fukumoto S, Koyama H, Emoto M, Shimano H, Maemura K, Nishizawa Y. SREBP inhibits VEGF expression in human smooth muscle cells. Biochem Biophys Res Commun. 2006 Mar 31;342 (1):354-60. Epub 2006 Feb 3. 123 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA クロストークー.第 37 回日本動脈硬化学会シン ポジウム,2005 7. 島野仁:エネルギー代謝転写因子を標的とした 創薬.第 37 回日本動脈硬化学会シンポジウム, 2005 研究業績 124 11. 島野仁:SREBP-1c and Transcription Factors that regulate insulin signaling in liver.第 47 回日本糖尿 病学会年次集会 シンポジウム,2005 8. 島野仁:メタボリックシンドロームと SREBPs. 第 78 回日本内分泌学会 シンポジウム,2005 特記事項 受賞 平成 17 年度日本医師会医学研究助成費 エネルギー代謝転写調節研究による生活習慣病の分 子機序の解明と新規治療法の開発 9. 島野仁:SREBP-1a と脂肪分化:細胞周期,増殖 への影響.第 78 回日本内分泌学会 シンポジウム, 2005 特許出願 PCT/JP2006/300008 発明者 島野仁,加藤豊範. 発明の名称 脂肪毒性の改善剤 10. 島野仁:エネルギー代謝とリポトキシシティ.第 47 回日本糖尿病学会年次集会 ランチョンセミ ナー,2005 新聞報道 インスリン働き強めるタンパク 筑波大がマウスで 確認糖尿病治療に成果(TFE3 に関する掲載記事) 日経産業新聞 平成 17 年 12 月 6 日 5.2.2 生活習慣病の発症基盤に関するゲノム応答ネット ワークの解明 研究代表者:深水昭吉 研究論文 1. Species differences in angiotensin II generation and degradation by mast cell chymases. Kunori, Y., Muroga, Y., Iidaka, M., Mitsukoshi, H., Kamimura, T., and Fukamizu, A. J. Recept. Signal. Transduct. Res. 25, 35-44(2005) 2. Angiotensin-converting enzyme 2 protects from severe acute lung failure. Imai, Y., Kuba, K., Rao, S., Huan, Y., Guo, F., Guan, B., Yang, P., Sarao, R., Wada, T., Leong-Poi, H., Crackower, M. A., Fukamizu, A., Hui, C. C., Hein, L., Uhlig, S., Slutsky, A.S., Jiang, C., and Penninger, J.M. Nature 436, 112-116(2005) 3. Acetylation of Foxo1 alters its DNA-binding ability and sensitivity to phosphorylation. Matsuzaki, H., Daitoku, H., Hatta, M., Aoyama, H., Yoshimochi, K., and Fukamizu, A. Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 102, 11278-11283(2005) 4. Attenuation of diet-induced weight gain and adiposity through increased energy expenditure in mice lacking angiotensin II type 1a receptor. Kouyama, R., Suganami, T., Nishida, J., Tanaka, M., Toyoda, T., Kiso, M., Chiwata, T., Miyamoto, Y., Yoshimasa, Y., Fukamizu, A., Horiuchi, M., Hirata, Y., and Ogawa, Y. Endocrinology 146, 3481-3489(2005) 5. Role of Natriuretic Peptide Receptor Guanylyl Cyclase-A in Myocardial Infarction Evaluated Using Genetically Engineered Mice. Nakanishi, M., Saito, Y., Kishimoto, I., Harada, M., Kuwahara, K., Takahashi, N., Kawakami, R., Nakagawa, Y., Tanimoto, K., Yasuno, S., Usami, S., Li, Y., Adachi, Y., Fukamizu, A., Garbers, D. L., and Nakao, K. Hypertension 46, 441-447(2005) 7. Genomic imprinting recapitulated in the human {beta}-globin locus. Tanimoto, K., Shimotsuma, M., Matsuzaki, H., Omori, A., Bungert, J., Engel, J. D., and Fukamizu, A. Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 102 , 10250-10255(2005) 8. Essential role of synoviolin in embryogenesis. Yagishita, N., Ohneda, K., Amano, T., Yamasaki, S., Sugiura, A., Tsuchimochi, K., Shin, H., Kawahara, KI., Ohneda, O., Ohta, T., Tanaka, S., Yamamoto, M., Maruyama, I., Nishioka, K., Fukamizu, A., and Nakajima, T. J. Biol. Chem. 280, 7909-7916(2005) 12. Expression of cyclooxygenase-2 in the juxtaglomerular apparatus of angiotensinogen gene-knockout mice. Hashimoto, T., Kihara, M., Sato, K., Matsushita, K., Tanimoto, K., Toya, Y., Fukamizu, A., and Umemura, S. Nephron Physiol. 102, 1-8(2005) 13. Molecular characterization of the zinc finger transcription factor Osterix. Hatta, M., Yoshimura, Y., Deyama, Y., Fukamizu, A., and Suzuki, K. Int. J. Mol. Med. 17, 425-30(2006) 14. Ileal bile acid-binding protein functionally associated with the farnesoid X receptor or Ileal bile acid transporter regulates bile acid activity in the small intestine. Nakahara, M., Furuya, N., Takagi, K., Sugaya, T., Hirota, K., Fukamizu, A., Kanda, T., Fujii, H., and Sato, R. J. Biol. Chem. 280, 42283-9(2005) 15. The nuclear import of RNA helicase A is mediated by importin-alpha3. Aratani, S., Oishi, T., Fujita, H., Nakazawa, M., Fujii, R., Imamoto, N., Yoneda, Y., Fukamizu, A., Nakajima, T. Biochem.Biophys.Res. Commun. 340, 125-133(2006) 9. G protein-coupled APJ receptor signaling induces focal adhesion formation and cell motility.Hashimoto, Y., Ishida, J., Yamamoto, R., Fujiwara, K., Asada, S., Kasuya, Y., Mochizuki, N., and Fukamizu, A. Int. J. Mol. Med. 16, 787-792(2005) 16. Structure of an RNA duplex (GGCGBrUGCGCU) r 2 with terminal tandem G.U base pairs. Utsunomiya,r., Suto, K., Balasundaresan,D,. Fukamizu, A., Kumar, PK,. Mizuno, H. Acta. Crystallogr. D. Biol. Crystallogr. 62, 331-338(2006) 10. pH-dependent structual changes at Ca2+-binding sites of coagulation factor IX-binding protein. Suzuki, N., Fujimoto, Z., Morita, T., Fukamizu, A., and Mizuno, H. J. Mol. Biol. 353, 80-87(2005) 17. A p e l i n S t i m u l a t e s M y o s i n L i g h t C h a i n Phosphorylation in Vascular Smooth Muscle Cells. Hshimoto, T., Kihara, M., Ishida, J., Imai, N., Yoshida, SI., Toya,Y., Fukamizu, A., Kitamura, H. Arterioscel. Thromb. Vasc. Biol. in press. 11. Enhanced erythropoiesis mediated by activation of the renin-angiotensin system via angiotensin II type 1a receptor. Kato, H., Ishida, J., Imagawa, S., Saito, T., Suzuki, N., Matsuoka, T., Sugaya, T., Tanimoto, 日本語総録 1. 糖代謝と転写因子の多重修飾による制御機構. 深 水 昭 吉, 大 徳 浩 昭.Molecular Medicine 442, 研究業績 6. Identification of a crucial site for synoviolin expression. Tsuchimochi, K., Yagishita, N., Yamasaki, S., Amano, T., Kato, Y., Kawahara, K., Aratani, S., Fujita, H., Ji, F., Sugiura, A., Izumi, T., Sugamiya, A., Maruyama, I., Fukamizu, A., Komiya, S., Nishioka, K., and Nakajima, T. Mol. Cell. Biol. 25, 7344-7356 (2005) K., Yokoo, T., Ohneda, O., Sugiyama, F., Yagami, K., Fujita, T., Yamamoto, M., Nangaku, M., and Fukamizu, A. FASEB J. 19, 2023-2025(2005) 125 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 989-994(2005) 2. 妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)とネットワーク 制御としてのレニンミアンジオテンシン系.深水 昭吉.Heart View 9, 858-862(2005) 3. 転写因子の多重修飾制御機構ミリン酸化,ユビキ チン化,アセチル化,脱アセチル化ミ.大徳浩照, 深水昭吉.最新医学 60, 47-52(2005) 研究業績 126 4. 糖代謝における HNF-4α の役割ミ糖代謝,インス リン分泌の分子機構ミ.廣田恵子,深水昭吉.医 学のあゆみ 213, 1107-1110(2005) 5. 代謝,寿命,老化を制御する転写因子 FOXO.. 大徳浩照,深水昭吉.生化学 77, 423-427(2005) 6.妊娠時疾患と受容体シグナルネットワーク.深水 昭吉,石田純治.実験医学(増刊)24, 191-195(2006) 学会発表 1. Multiple modifications of forkhead transcription factor/FOXO1 in response to insulin. 深 水 昭 吉. 62nd KSBMB Annual Meeting in 2005,韓国,ソウル, 2005.5. 2. Regulator roles for APJ, a seven-transmembrane receptor related to AT1, in blood pressure in vivo. Ishida, J., Hashimoto, T., Hashimoto, Y., Shiota, N., Okunishi, H., Kihara,M. Umemura, S., Sugiyama, F., Yagami, K., Kasuya, Y., Mochizuki, N., and Fukamiuz, A. 第 87 回米国内分泌学会,米国,サンディエゴ, 2005.6. 3. A molecular linkage of Foxo1 and Sir2 required for reversible acetylation. Daitoku, H., Hatta, M., Matsuzaki, H., Nakajima, T., and Fukamiuz, A.第 87 回米国内分泌学会,米国,サンディエゴ,2005. 6. 4. Mutation analysis of HNF-4 binding sites in the human glucose-6-phosphatase promoter. Hirota, K., Aoyama, H., and Fukamiuz, A.第 87 回米国内分泌学会,米国, サンディエゴ , 2005.6. 5. SHP-mediated repression of gluconeogenic gene expression by bile acids. Yamagata, K., Daitoku, H., Matsuzaki, H., Hirota, K., Ishida, J., and Fukamiuz, A. 第 87 回米国内分泌学会,米国,サンディエゴ, 2005.6. 6. G protein-coupled APJ receptor signaling induces focal adhesion formation and cell motility. Hashimoto, Y., Ishida, J., Asada, S., Kasuya, Y., Nochizuki, N., and Fukamiuz, A.第 87 回米国内分泌学会,米国,サ ンディエゴ , 2005.6. 7. 骨,脳特異的発現遺伝子ニューロコンドリン,N Cの組織特異的機能解析.深水昭吉.第 9 回骨代 謝セミナー,東京,2005.6. 8. シグナル伝達とメタボリックシンドロームの分子 機構.深水昭吉.JEOL NMR,メタボノミクスセ ミナー,つくば,20065.7. 9. フォークヘッド転写因子 Foxo1 のアセチル化,リ ン酸化による多重修飾制御機構の解析.大徳浩照. 第 9 回 Molecular Cardiovascular Conferende,キロ ロ,2006.8. 10. 膜 7 回貫通型受容体 APJ の血圧制御における生理 機能解析.石田純治,橋本達夫,橋本泰美,菅谷健, 塩田直孝,梅村敏,粕谷善俊,望月直樹,深水昭 吉.第 28 回日本高血圧学会総会,旭川,2005.9. 11. 部位特異的組換えを用いたトランスジーン,コプ レイスメント法によるアンジオテンシノーゲン遺 伝子シス制御配列の同定.谷本啓司,清水卓,大 石貴之,斉藤知子,廣田恵子,昆泰寛,深水昭吉 . 第 28 回日本高血圧学会総会,旭川,2006.9. 12. 複合生物系応答機構の解析と農学的高度利用 . 深 水昭吉 . 日本生物工学学会大会,つくば,2005.11. 13. 代謝分泌シグナルと転写制御の接点.深水昭吉. 第 9 回日本心血管内分泌代謝学会学術総会,東京, 2005.11. 14. 7 回膜貫通型受容体 APJ の血圧制御機能の解析. 石田純治,橋本達夫,橋本泰美,菅谷健,塩田直 孝,梅村敏,粕谷善俊,望月直樹,深水昭吉.第 9 回日本心血管内分泌代謝学会学術総会,東京, 2005.11. 16. Id like protein, GCIP/DIP1, negatively regulates cellcycle progression via interaction with CBP.藤田英 俊,中澤美奈子,荒谷聡子,西岡久寿樹,深水昭吉, 中島利博,第 28 回日本分子生物学会年会,福岡, 2005.12. 17. ヒト,Glucokinase 遺伝子転写調節機構の解析. 廣田恵子,大徳浩照,深水昭吉.第 28 回日本分 子生物学会年会,福岡,2005.12. 18. フォークヘッド転写因子 Foxo1 のアセチル化,リ ン酸化による多重修飾制御機構の解明.大徳浩 照,松﨑仁美,八田光世,青山久範,吉用賢治, 深水昭吉.第 28 回日本分子生物学会年会,福岡, 2005.12. 19. Sir2 は脱アセチル化酵素活性を介して FOXO1 依 存的な転写を活性化する.大徳浩照,八田光世, 松崎仁美,荒谷聡子,大島隆幸,宮岸真,中島利博, 深水昭吉.第 27 回日本分子生物学会年会,神戸, 2005.12. 21. マウス neurochondrin 遺伝子の神経組織における 生理機能.伊達木穣,堀居拓郎,望月礼子,石田 純治,長尾恭光,今井裕,深水昭吉.第 27 回日 本分子生物学会年会,神戸,2005.12. 22. Transcription down-regulation through nuclear exclusion of EWS methylated by protein arginine methyltransferase. Araya, N., Hiraga, H., Kako, K., Arao, Y., Kato, S., and Fukamizu, A..第 27 回日本 分子生物学会年会,神戸,2005.12. 23. 7 回膜貫通型 APJ 受容体を介した細胞骨格シグナ ル経路の解析.橋本泰美,石田純治,山本理恵, 藤原佳絵,浅田幸江,菅谷健,粕谷善俊,望月直樹, 深水昭吉.第 27 回日本分子生物学会年会,神戸, 2005.12. 24. Smad3 の p300/CBP 依存的アセチル化による転写 活性の制御.伊藤友香,井上靖道,安部健滋,岡 本尚,深水昭吉,小野嵜菊夫,林秀敏.第 27 回 日本分子生物学会年会,神戸,2005.12. 25. Regulated action of the fork head transcription factor Foxo1 by multiple modifications. Fukamizu, A. 文部 科学省特定領域研究 遺伝子情報発現における DECODE システムの解明 / 長崎シンポジウム,長 崎,2006.2. 研究業績 15. 脂肪組織における Foxo 1 過剰発現はインスリン 抵抗性を惹き起こす.青山久範,大徳浩照,山形 一行,谷本啓司,石田純治,杉山文博,八神健一, 深水昭吉.第 28 回日本分子生物学会年会,福岡, 2005.12. 20. Id like protein, GCIP/DIP1, negatively regulates cellcycle progression via interaction with CBP. Fujita, H., Aratani, S., Fukamizu, A., and Nakajima, T.第 27 回 日本分子生物学会年会,神戸,2005.12. 127 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 5.2.3 ユビキチン化ネットワークによる転写制御機構の解析 研究代表者:柳澤 純 研究業績 研究論文 1. Splicing potentiation by growth factor signals via estrogen receptor phosphorylation. Masuhiro Y, Mezaki Y, Sakari M, Takeyama K, Yoshida T, Inoue K, Yanagisawa J, Hanazawa S, O'malley BW, Kato S. Proc Natl Acad Sci U S A. 7;102 (23), 8126-31(2005 Jun) 2. Repressive domain of unliganded human estrogen receptor alpha associates with Hsc70. Ogawa S, Oishi H, Mezaki Y, Kouzu-Fujita M, Matsuyama R, Nakagomi M, Mori E, Murayama E, Nagasawa H, Kitagawa H, Yanagisawa J, Yano T, Kato S. Genes Cells 10(12), 1095-102(2005 Dec) 128 3. An hGCN5/TRRAP histone acetyltransferase complex co-activates BRCA1 transactivation function through histone modification. Oishi H, Kitagawa H, Wada O, Takezawa S, Tora L, Kouzu-Fujita M, Takada I, Yano T, Yanagisawa J, Kato S. J Biol Chem 281(1), 20-26 (JAN 6 2006) 4. A specific CpG site demethylation in the human interleukin 2 gene promoter is an epigenetic memory. Murayama A, Sakura K, Nakama M, YasuzawaTanaka K, Fujita E, Tateishi Y, Wang Y, Ushijima T, Shibuya K, Kawabe Y, Yanagisawa J. EMBO J 25, 1081-1092(2006) 学会発表 1. 転写のエピジェネティックな制御機構. 柳澤純. 文部科学省特定領域研究遺伝情報デコード第 2 回 公開国際シンポジウム,東京,2005.9.30. 2. 核内レセプターの転写制御機構と新規医薬品スク リーニング系の開発.柳澤純.第 126 年回日本薬 学会,仙台,2006.3.28-30. 学会主催,受賞他 5.2.4 トランスジェニックウサギ・モデルの開発と肥満・糖尿 病・動脈硬化の分子病態の解明および治療への応用 研究代表者:範 江林 研究論文 1. Fan J, Chen YE: Source (s)of CRP in atherosclerotic lesions, Am J Pathol 2006, 168:1054-1056 the progression of atherosclerosis in transgenic rabbits, Circulation 2006, 113:1993-2001(with an editorial and clinical perspective) 2. Liang J, Liu E, Koike T, Yu Y, Kitajima S, Jin Y, Morimoto M, Watanabe T, Sasaguri Y, Watanabe S, Fan J: Macrophage elastase(MMP-12)accelerates 3. Wu X, Wang J, Fan J, Chen M, Chen L, Huang W, Liu G: Localized vessel expression of lipoprotein lipase in rabbits leads to rapid lipid deposition in the balloon- injured arterial wall, Atherosclerosis 2006, 187:65-73 4. Kitajima S, Liu E, Morimoto M, Koike T, Yu Y, Watanabe T, Imagawa S, Fan J: Transgenic rabbits with increased VEGF expression develop hemangiomas in the liver: a new model for KasabachMerritt syndrome, Lab Invest 2005, 85:1517-1527 6. Ichikawa T, Liang J, Kitajima S, Koike T, Wang X, Sun H, Morimoto M, Shikama H, Watanabe T, Yamada N, Fan J: Macrophage-derived lipoprotein lipase increases aortic atherosclerosis in cholesterol-fed transgenic rabbits, Atherosclerosis 2005, 179:87-95 7. Liu E, Kitajima S, Morimoto M, Sun H, Watanabe T, Yamada N, Fan J: High lipoprotein lipase increases insulin sensitivity in transgenic rabbits, Metabolism 2005, 54:132-138 8. Koike T, Liang J, Shiomi M, Ichikawa T, Wang X, Sun H, Shikama H, Watanabe T, Liu G, Fan J: Enhanced atherosclerosis in WHHL transgenic rabbits expressing lipoprotein lipase, Cardiovasc Res 2005, 65:524-534 9. Sun H, Koike T, Ichikawa T, Hatakeyama K, Shiomi M, Zhang B, Kitajima S, Morimoto M, Watanabe T, Asada Y, Chen YE, Fan J: C-reactive protein in atherosclerotic lesions: its origin and pathophysiological significance, Am J Pathol 2005, 167:1139-1148(with a commentary and press release) 10. 小 池 智 也, 範 江 林. メ タ ボ リ ッ ク シ ン ド ロ ー ム 動 物 モ デ ル ー ウ サ ギ。 ア ニ テ ッ ク ス 2005, 17:91-97 11. 範江林,渡辺照男.アポ(a)トランスジェニッ クウサギ。The Lipids 2005, 16:4-10 2. 梁景岩,王暁斐,北嶋修司,小池智也,市川朝永, 森本正敏,渡辺照男,範江林:動脈硬化発生,進 展における MMP-12 の役割-トランスジェニック ウサギを用いた研究.第 94 回日本病理学会総会 2005.4 3. 山 田 壮 亮,Wang Ke-yong, 谷 本 昭 秀, 笹 栗 靖 之,渡邊照男,Fan Jianglin:動脈硬化進展におけ る MMP-12 の役割.第 94 回日本病理学会総会 2005.4 4. 小池智也,市川朝永,畠山金太,塩見雅志,張波, 北嶋修司,森本正敏,渡辺照男,浅田祐士郎,範 江林:動脈硬化病変の C 反応性蛋白-その由来と 病態生理学的重要性.第 52 回日本実験動物学会 総会 2005.5 5. Masashi Shiomi, Satoshi Yamada, Jianglin Fan, Takashi Ito: Coronary Atherosclerosis and Myocardial Infarction of WHHLMI Rabbits, an Animal Model for Spontaneous Myocardial Infarction. The 1st International Conference on Transgenic Rabbits, June, 2005. 6. Jingyan Liang, Shuji Kitajima, Xiaofei Wang, Tomonari Koike, Yingji Jin, Masatoshi Morimoto, Jianglin Fan: Participation of macrophage elastase (MMP-12)in atherosclerosis. The 1st International Conference on Transgenic Rabbits, June, 2005. 7. Enqi Liu, Shuji Kitajima, Masatoshi Morimoto, Teruo Watanabe, Jianglin Fan: Human LPL transgenic rabbits-Application of transgenic rabbit to human metabolic syndrome. The 1st International Conference on Transgenic Rabbits, June, 2005. 8. Tomonari Koike, Masashi Shiomi, Jingyan Liang, 研究業績 5. Watanabe N, Nakagawa H, Kitajima S, Liu E, Morimoto M, Watanabe T, Fan J: Establishment of a SPF colony of human apo(a)transgenic rabbits by frozen-thawed embryo transfer, Exp Anim 2005, 54:353-357 学会発表: 1. 小池智也,梁景岩,王暁斐,市川朝永,塩見雅志, 孫慧君,渡辺照男,範江林:リポ蛋白リパーゼの 過剰発現は WHHL ウサギの動脈硬化を促進する. 第 94 回日本病理学会総会 2005.4 129 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA S h u j i K i t a j i m a , M a s a t o s h i M o r i m o t o , Te r u o Watanabe, Nobuhiro Yamada, Jianglin Fan: Enhanced Atherosclerosis in Transgenic Watanabe Heritable Hyperlipidemic Rabbits Expressing Human Lipoprotein Lipase. The 1st International Conference on Transgenic Rabbits, June, 2005. 研究業績 130 9. 小池智也,市川朝永,畠山金太,塩見雅志,張波, 北嶋修司,森本正敏,渡辺照男,浅田祐士郎,範 江林:動脈硬化病変の C 反応性蛋白-その由来と 病態生理学的重要性.第 37 回日本動脈硬化学会 総会 2005.7 10. 梁景岩,王暁斐,北嶋修司,小池智也,市川朝永, 森本正敏,渡辺照男,範江林:動脈硬化発生,進 展における MMP-12 の役割-トランスジェニック ウサギを用いた研究.第 37 回日本動脈硬化学会 総会 2005.7 11. 于瑩,梁景岩,金英姫,小池智也,範江林:ウサ ギモデルを用いた動脈硬化病変における MMP 発 現様式についての検討.第 22 回日本疾患モデル 学会総会 2005.11 ◦第 70 回 日 本 循 環 器 学 会 国 際 留 学 生 Young Investigator Award(梁景岩,博士課程 4 年) ◦日本動脈硬化学会第 14 回若手研究者奨励賞(小池 智也,博士課程4年) ◦研究に関する新聞記事: 常陽新聞 平成 17 年 9 月 23 日(金)朝刊 11 ページ(社会) 免疫系タンパク動脈硬化に関与:範江 林筑波大助教授ら研究発表 茨城新聞 平成 17 年 9 月 24 日(土)朝刊 21 ページ(社会) C反応性たんぱく:動脈硬化と緊密関 係(筑波大研究グループが発表) 毎日新聞 平成 17 年 9 月 24 日(土)朝刊 3 ページ(総合) C反応性たんぱく質:動脈硬化と関連 産経新聞 平成 17 年 9 月 24 日(土)朝刊 25 ページ(社会) 動脈硬化に免疫タンパク 招待講演: 1. Fan, J. The 2005 International Symposium on Genomics, Medicine and Forensic Sciences, Xi'an, April, 2005. 日経産業新聞 平成 17 年 9 月 26 日(月)朝刊 10 ページ(先端技術) 動脈硬化関連たんぱく「肝臓で生産」 解明 2. Fan, J. The First International Symposium on Transgenic Rabbits, Tsukuba, June, 2005. 筑波大学新聞 平成 17 年 10 月 17 日(月) 4 ページ(学芸) 動脈硬化のメカニズム「C反応性蛋白」 が関与 範助教授グループが解明 3. Fan, J. The Matrix Remodeled Cross-linking: Development and Disease, Experimental Biology 2006, San Francisco, April, 2006. その他: ◦ The First International Symposium on Transgenic Rabbits,会長.筑波大学 , 2005.6. ◦第 52 回日本病理学学会秋季特別総会学術研究賞 (A 演説)(範江林) Medical News 平成 17 年 9 月 29 日(木) Today(US) インタネット版ニュース Liver CRP production linked to atherosclerosis EurekAlert (US) 平成 17 年 9 月 29 日(木) インタネット版ニュース Liver CRP production linked to atherosclerosis 5.3 ナノロジー研究 アスペクト 5.3.1 超高速信号処理ナノフォトニック・デバイスおよび 光集積技術に関する研究 研究代表者:浅川 潔 研究論文 1. Y. Tanaka, H. Nakamura, Y. Sugimoto, N. Ikeda, K. Asakawa, and K. Inoue,“Coupling properties between 2D photonic crystal slab waveguides with a triangular lattice of air holes,”IEEE Journal of Quantum Electronics, 41, pp. 76-84, 2005. 3. Y. Tanaka, Y. Sugimoto, N. Ikeda, H. Nakamura, K. Kanamoto, K. Asakawa, and K. Inoue,“Design, fabrication, and characterization of a two-dimensional photonic-crystal symmetric Mach-Zehnder interferometer for optical integrated circuits,”Appl. Phys. Lett., 86, pp. 141104, 2005. 4. Y. Tanaka, Y. Sugimoto, N. Ikeda, H. Nakamura, K. Asakawa, and K. Inoue,“Wavelength-dependent coupling characteristics in a two-dimensional photonic-crystal slab directional coupler,”Jpn. J. Appl. Phys., 44, pp. 4971-4974, 2005. 5. Y. Tanaka, Y. Sugimoto, N. Ikeda, H. Nakamura, Y. Watanabe, K. Asakawa, and K. Inoue,“Guided modes of a width-reduced photonic crystal slab line-defect waveguide with asymmetric cladding,”J. Lightwave Technol., 23, pp. 2749-2755, 2005. 6. Y. Sugimoto, Y. Tanaka, N. Ikeda, H. Nakamura, K. Kanamoto, S. Ohkouchi, Y. Watanabe, K. Inoue, and K. Asakawa,“Fabrication and characterization of photonic crystal based symmetric Mach-Zehnder (PC-SMZ)structures based on GaAs membrane slab waveguides,”IEEE Journal on Selected Areas in Communications, 23, pp. 1308-1314 , 2005. 7. N. Ikeda, Y. Sugimoto, Y. Tanaka, K. Inoue, and K. Asakawa,“Low Propagation Losses in SingleLine-Defect Photonic Crystal Waveguides on GaAs 8. Y. Sugimoto, K. Inoue, N. Ikeda, S. Ohkouchi, Y. Tanaka, Y. Nakamura, H. Nakamura, H. Sasaki, K. Ishida, and K. Asakawa,“Room Temperature Operation of InAs Quantum-Dot Laser Utilizing GaAs Photonic-Crystal-Slab-Based Line-Defect Waveguide With Optical Pump”, IEEE J. Selected Topics in Quantum Electronics, 11, 5, pp.1055-1062, 2005. 9. S. Ohkouchi, Y. Nakamura, H. Nakamura and K. Asakawa,“InAs Nano-Dot Array Formation Using Nano-Jet Probe for Photonics Applications”, Jpn. J. Appl. Physics, 44, 7B, pp.5777-5780, 2005. 10. S. Ohkouchi, Y. Nakamura, H. Nakamura and K. Asakawa,“Control of InAs Quantum Dot Emission Wavelengths in Narrow Regions by Selective Formation of GaInAs Covered Layers Grown with in situ Mask”, Jpn. J. Appl. Physics, 44, 7B, pp.5677-5679, 2005. 11. R.J.P. Engelen, Y. Sugimoto, Y. Watanabe, J.P. Korterik, N. Ikeda, N.F. van Hulst, K. Asakawa, L. Kuipers,“The effect of higher-order dispersion on slow light propagation in photonic crystal waveguides”, Optics Express, 14, 1658-1672(2006). 12. Direct micromachining of quartz glass plates using pulsed laser plasma soft x-rays. Tetsuya Makimura, Hisao Miyamoto, Youichi Kenmotsu, and Kouichi Murakami, and Hiroyuki Niino. Applied Physics Letters, 86, 103111-1-103111-3(2005). 13. Ablation of silica glass using pulsed laser plasma soft x-rays. T. Makimura, Y. Kenmotsu, H. Miyamoto, H. Niino, and K. Murakami. Surface Science 593, 248-251(2005) 14. 1.5μm light emission of Er3+ ions in SiO2 films including Si nanocrystallites and in SiOx films. 研究業績 2. Y. Sugimoto, H. Nakamura, Y. Tanaka, N. Ikeda, K. Inoue, and K. Asakawa,“High-precision optical interference in Mach-Zehnder-type photonic crystal waveguide,”Opt. Express 13, pp. 96-105, 2005. Membranes,”IEEE Journal on Selected Areas in Communications, in press, 23, pp. 1315-1320, 2005. 131 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA Tetsuya Makimura, Hiroshi Uematsu, Yuuki Okada, and Kouichi Murakami. Journal of Physics(印刷中) 15. 浅川潔,杉本喜正,中村均,金本恭三,池田直樹, 田中有,渡辺慶規,中村有水,大河内俊介,井上 久遠,“実用化に向けたフォトニック結晶の構造 制御”,応用物理,第 74 巻,第 2 号,pp.186-191, 2005. 研究業績 132 16. 杉本喜正,中村均,田中有,池田直樹,金本恭三, 中村有水,大河内俊介,渡辺慶規,井上久遠,石 川浩,浅川潔,“フォトニック結晶 / 量子ドット 融合超高速全光スイッチのスイッチング動作”, 信学技報,PN2004-87, OFT2004-93, OPE2004-194, LQE2004-141(2005-1), pp.7-12, 2005. 著書 1. 浅川潔,杉本喜正,第 30 章 超小型,超高速,低 エネルギー全光スイッチへの応用,フォトニック 結晶技術の新展開-産業化への動向-,(監修: 川上彰二郎),シーエムシー出版,310 ~ 321 頁, 2005. 学会発表 (A)招待講演 1. Kiyoshi Asakawa,“State-of-the-art technologies and perspective of photonic crystal-based ultrafast optical switches,”Photonic West 2005, San Jose, USA, January, 2005. 2. Kiyoshi Asakawa,“Fusion of quantum dots and photonic crystals ⊖ Application to ultra-fast all-optical switch ⊖”, Japan-Germany Colloquium 2005, Dresden, Germany, 2005. 3. Kiyoshi Asakawa,“Photonic Crystal- and Quantum Dot-Technologies ⊖ Application to Ultra-Fast All-Optical Switch ⊖”Eg-MRS 2005, Workshop on Photonic Materials and Optoelectronic Devices(II), Luxor, Egypt, 2005., 4. K. Asakawa, tonic Crystals and Quantum Dots:Killer Application to Integrated Ultra-Fast All-Optical Signal Processors ⊖”, Proceedings of International Symposium PECS-VI, Crete, Greece, June 2005 (Invited Paper) . 5. K. Asakawa,“Ultra-Small and Ultra-Fast All-Optical Switch Based on Nonlinear Quantum Dots and Photonic Crystals”, Proc. of 14th International Laser Physics Workshop, Kyoto, Japan, July(2005) (Invited Paper). 6. Hitoshi Nakamura, Yoshimasa Sugimoto, Kyozo Kanamoto, Naoki Ikeda, Yu Tanaka, Yusui Nakamura, Shunsuke Ohkouchi, Kuon Inoue, Hiroshi Ishikawa, and K. Asakawa,“Ultra-fast and ultra-small photonic crystal/quantum dot all-optical switch for future photonic networks,”SPIE Optics and Photonics 2005, San Diego, USA, July(2005). 7. Yoshimasa Sugimoto1, Hiroshi Ishikawa1, and Kiyoshi Asakawa,“Semiconductor-Based 2D Photonic Crystal Slab Waveguides for Ultra-Fast All-Optical Switch”, Proc. of 5th International Symposium on Modern Optics and Its Applications(ISMOA 2005), Bandung, Indonesia, August , 2005.(Invited Paper) . 8. K. Asakawa,“Photonic Crystal-Based UltraFast All-Optical Switch”, Proc. of SPIE Europe International Congress on Optics and Optoelectronics, Warsaw, Poland, August, 2005.(Invited Paper) . 9. K. Asakawa,“Photonic Crystal-Based Integrated Optics for Advanced Ultra-Fast All-Optical Processing”, Proc. of SPIE Europe International Congress on Optics and Optoelectronics, Warsaw, Poland, August, 2005.(Invited Paper) . 10. K. Asakawa,“Interaction of Photonic Crystals and Quantum Dots: Toward Integrated Optics for Advanced Ultra-Fast All-Optical Signal Processing”, Proc. of Second International CONFERNCE on ADVANCED OPTOELECTRONICS and LASERS (CAOL'2005), Yalta, Ukraine, September, 2005. (Invited Paper) . 11. K. Asakawa,“Photonic Crystal-/Quantum Dot-Based Nanophotonics for Ultra-Fast and Ultra-Low-Energy All-Optical Devices”, JSPS-UNT Joint Symposium on Nanano-Scale Materials for Optoelectronics and Biotechnology(SNMOB'06), Denton, USA(2006)., January(2006). 13. Micromachining of inorganic transparent materials using pulsed laser plasma soft x-rays at 10 nm. Tetsuya Makimura, Youichi Kenmotsu, Hisao Miyamoto, Niroyuki Niino, and Kouichi Murakami. SPIE Photonic West, Lasers and Applications in Science and Engineer-Ing, San Jones, 2005 Jan. 14. Direct Nanomachining of Inorganic Transparent Materials Using Laser Plasma Soft X-Rays. Tetsuya Makimura, Hisao Miyamoto, Satoshi Uchida, Hiroyuki Niino, and Kouichi Murakami. The 8th International Conference on Laser Ablation, Banff, September 11-16, 2005. 15. 杉本喜正,浅川潔.“フォトニック結晶による 極微小全光スイッチ:PC-SMZ”,レーザ学会学 術講演会第 25 回年次大会,けいはんなプラザ 2005.01.20-21 18. 浅川潔.“フォトニック結晶と量子ドットの新た な融合-極微小,超高速光スイッチへの応用-”, 応用物理学会関西支部セミナー「光物性とその応 用」:量子ナノ構造の光デバイス応用,神戸大学 ベンチャービジネスラボラトリ,2005 年 2 月 19. 浅川潔. “量子ドット,フォトニック結晶の融合 -超小型,超高速光スイッチへの応用-” ,第 1 回超高速光エレクトロニクス研究会-超高速光エ レクトロニクス技術の将来展望-,東京農工大, 2005 年 4 月 20. 無機透明材料のナノ加工を目指したレーザープラ ズマ軟 X 線アブレーション.牧村哲也,釼持洋一, 宮本久生,新納弘之,中田芳樹,村上浩一.レー ザー学会学術講演会第 25 回年次大会,けいはん な,平成 17 年 1 月 . (B)一般講演 1. Y. Sugimoto, H. Nakamura, Y. Tanaka, N. Ikeda, K. Inoue, Y. Watanabe, and K. Asakawa,“Experimental demonstration of high-precision optical interference in mach-Zehnder-type photonic crystal waveguide,” PECS-VI, International Symposium on Photonic and Electromagnetic Crystal Structures, Aghia Pelaghia, Crete, Greece, June 19-24, PD-18, 2005. 16. 杉本喜正,浅川潔.“非線形量子ドットとフォト ニック結晶の融合-極微小,超高速光スイッチの 実現-”,量子エレクトロニクス研究会「フォト ニック結晶の物理と応用」明治大学清里セミナー ハウス,2005.01.12-14 2. Y. Watanabe, Y. Sugimoto, H. Nakamura, and K. Asakawa,“Simulation of group-velocity-dependent phase shift induced by refractive-index change in an air-bridge-type two-dimensional photonic crystal slab waveguide,”PECS-VI, International Symposium on Photonic and Electromagnetic Crystal Structures, Aghia Pelaghia, Crete, Greece, June 19-24, PD-40, 2005. 17. 杉本喜正,中村均,田中有,池田直樹,金本恭三, 中村有水,大河内俊介,渡辺慶規,井上久遠,石 川浩,浅川潔.“フォトニック結晶 / 量子ドット 融合超高速全光スイッチのスイッチング動作”, レーザ,量子エレクトロニクス研究会大阪大学コ 3. R. J. P. Engelen, Y. Sugimoto, J. P. Korterik, N. F. van Hulst, N. Ikeda, K. Asakawa, and L. Kuipers, “Pulse tracking in photonic crystal devices by nearfield microscopy,”PECS-VI, International Symposium on Photonic and Electromagnetic Crystal Structures, 研究業績 12. K. Asakawa and Y.Sugimoto,“Nano-Photonic Technologies in Photonic Crystal- /Quantum Dot-Combined System”, The 4th NIMS International Conference on Photonic Processes inSemiconductor Nanostructures, Tsukuba, Japan, March(2006). ンベンションセンター,2005.01.26-28 133 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA Aghia Pelaghia, Crete, Greece, June 19-24, F-8, 2005. 4. Hitoshi Nakamura, Yoshimasa Sugimoto, Kyozo Kanamoto, Naoki Ikeda, Yu Tanaka, Yusui Nakamura, Shunsuke Ohkouchi, Kuon Inoue, Hiroshi Ishikawa, and K. Asakawa,“Ultra-fast and ultra-small photonic crystal/quantum dot all-optical switch for future photonic networks,”SPIE Optics and Photonics 2005, San Diego, USA, July(2005). 研究業績 134 5. Direct Micromachining of Inorganic Transparent Materials Using Laser Plasma Soft X-Rays. Tetsuya Makimura, Hisao Miyamoto, Satoshi Uchida, Hiroyuki Niino, and Kouichi Murakami. The 8th International Conference on X-ray Microscopy, Egret Himeji, July 26-30, 2005. 6. 1.5 _m light emission of Er 3+ ions in SiO2 films including Si nanocrystallites and in SiOx films. Tetsuya Makimura, Hiroshi Uematsu, Yuuki Okada, and Kouichi Murakami. The 8 th International Conference on Laser Ablation, Banff, September 11-16, 2005. 7. Nano-Ablation of Inorganic Materials Using Laser Plasma Soft X-Rays at around 10 nm. Tetsuya Makimura, Hisao Miyamoto, Satoshi Uchida, Takashige Fujimori, Hiroyuki Niino, and Kouichi Murakami. 2005 International Microprocesses and Nanotechnology Conference, Hotel Bellclassic Tokyo, October 25-28, 2005. 8. Ablation of Silica Glass using Laser Plasma Soft X-Rays at around 10 nm and Ablation Dynaimics. Tetsuya Makimura, Hisao Miyamoto, Satoshi Uchida, and Kouichi Murakami. The 4th International Conference on Materials Processing for Properties and Performance, AIST Tsukuba, November 30-December 2, 2005. 9. Nanomachining of Quartz Glass Plates Using Pulsed Laser Plasma Soft X-Rays. Satoshi Uchida, Tetsuya Makimura, Hisao Miyamoto, Kouichi Murakami, and Hiroyuki Niino. The 4th International Conference on Materials Processing for Properties and Performance, AIST Tsukuba, November 30-December 2, 2005. 10. Ablation of Inorganic Materials Using Laser Plasma Soft X-Rays. Hisao Miyamoto, Tetsuya Makimura, Satoshi Uchida, Kouichi Murakami, Hiroyuki Niino. The 4th International Conference on Materials Processing for Properties and Performance, AIST Tsukuba, November 30-December 2, 2005. 11. Ablation of silica glass using laser plasma soft X-rays at around 10 nm and ablation dynamics. Tetsuya Makimura, Hisao Miyamoto, Satoshi Uchida, Kouichi Murakami, Hiroyuki Niino. SPIE Photonic West 2006, San Jose, January 21-26, 2006. 12. 杉本喜正,中村均,田中有,池田直樹,井上久遠, 浅川潔.“マッハツェンダー型フォトニック結晶 導波路の高精度光干渉”,平成 17 年春季応物学会, 埼玉大学,2005 年 13. 田中有,中村均,金本恭三,池田直樹,杉本喜正, 中村有水,大河内俊介,井上久遠,石川浩,浅川 潔.“フォトニック結晶,量子ドット超高速光ス イッチ(PC-SMZ)の動作実証”,平成 17 年春季応 物学会,埼玉大学,2005 年 14. 渡辺慶規,杉本喜正,池田直樹,尾崎信彦,水谷 彰夫,高田賀章.J.S. Jensen, O. Sigmund, P.I. Borel, M. Kristensen,浅川潔.“フォトニック結晶導波路 交差構造のトポロジー最適設計”,平成 17 年秋季 応物学会,徳島大学,2005 年 15. 渡辺慶規,杉本喜正,池田直樹,尾崎信彦,水 谷彰夫,高田賀章,J. S. Jensen,O. Sigmund, P. I. Borel,M. Kristense,浅川潔.“トポロジー最適化 手法を用いたフォトニック結晶交差導波路の設 計”,平成 17 年秋季電子情報通信学会,北海道大 学,2005 年 16. 渡辺慶規,杉本喜正,池田直樹,尾崎信彦,水谷 彰夫,高田賀章,浅川潔.“フォトニック結晶超 高速光スイッチ(PC-SMZ)における方向性結合器 の広帯域設計”,平成 18 年春季応物学会,武蔵工 大,2006 年 17. 尾崎信彦,高田賀章,渡辺慶規,池田直樹,水谷 彰夫,杉本喜正,浅川潔.“2 次元フォトニック 結晶導波路の低群速度領域境界における透過率の 向上”,平成 18 年春季応物学会,武蔵工大,2006 年 19. 渡辺慶規,杉本喜正,池田直樹,尾崎信彦,水谷 彰夫,高田賀章,浅川潔.“フォトニック結晶超 高速全光スイッチ(PC-SMZ)における波長選択 方向性結合器の広帯域設計”,平成 18 年春季電子 情報通信学会,国士舘大,2006 年 20. レーザープラズマ軟 X 線による石英加工中に生 じる紫外過渡吸収.牧村哲也,釼持洋一,宮本久 生,新納弘之,村上浩一.第 52 回応用物理学関 係連合講演会,埼玉大学,H17.3. 21. レーザープラズマ軟 X 線を用いた石英の極微細 22. レーザープラズマ軟 X 線による石英のアブレー ション過程.牧村哲也,内田智,宮本久生,新納 弘之,村上浩一.2005 年秋季第 66 回応用物理学 会学術講演会,徳島大学,平成 17 年 9 月. 23. レーザープラズマ軟 X 線による無機材料のアブ レーション.宮本久生,牧村哲也,内田智,新納 弘之,村上浩一.2005 年秋季第 66 回応用物理学 会学術講演会,徳島大学,平成 17 年 9 月. 24. レーザープラズマ軟 X 線による石英のナノ加工 . 内田智,宮本久生,牧村哲也,新納弘之,村上浩 一.2005 年秋季第 66 回応用物理学会学術講演会, 徳島大学,平成 17 年 9 月. 25. レーザープラズマ軟X線による無機透明材料のナ ノ加工,牧村哲也,宮本久生,内田智,藤森隆成, 新納弘之,村上浩一.第 8 回X線結像工学シンポ ジウム,神戸市産業振興センター,平成 17 年 12 月. 26. レーザープラズマ軟X線による無機材料の極微細 加工,牧村哲也,宮本久生,内田智,新納弘之, 村上浩一.第 65 回レーザ加工学会,上智大学, 平成 17 年 12 月. 5.3.2 新しい超高感度非線形分光法の開発とナノ物質への 応用 研究代表者:舛本泰章 研究論文 1. Tunneling-induced dephasing in InP quantum dots. Y. Masumoto, F. Suto, M. Ikezawa, C. Uchiyama and M. Aihara. Physica E 26, 413(2005); Quantum Dots 2004(Banff, 2004) 2. Observation of biexcitonic quantum beat in straininaduced GaAs quantum dots. M. Ikezawa, Y. Masumoto and H.-W. Ren. Physica E 26, 149(2005); Quantum Dots 2004(Banff, 2004) 研究業績 18. 水谷彰夫,杉本喜正,尾崎信彦,渡辺慶規,高田 賀章,F. Laere, R. Baets ,池田直樹,浅川潔.“2 次元フォトニック結晶導波路の垂直入出力結合用 面型収束レンズ回折格子の検討”,平成 18 年春季 応物学会,武蔵工大,2006 年 加工.内田智,牧村哲也,宮本久生,新納弘之, 村上浩一.第 52 回応用物理学関係連合講演会 , 埼玉大学,H17.3. 135 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 3. Optical spin polarization in double charged InAs self-assembled quantum dots. V.K. Kalevich, I.A. Merkulov, A.Yu. Shiryaev, K.V. Kavokin, M. Ikezawa, T. Okuno, P.N. Brunkov, A.E. Zhukov, V.M. Ustinov and Y. Masumoto. physica status solidi( a) 202, 387(2005); 4th Int. Conf. Physics of Light-Matter Coupling in Nanostructures(St. Petersburg, 2004) 研究業績 136 and Y. Karasuyama. To be published in J. Lumin.; Int. Conf. on Luminescence and Optical Spectroscopy of Condensed Matter(ICL'05) (Beijing, 2005) . 4. Spin relaxation in CdTe quantum dots. Y. Chen, T. Okuno, Y. Masumoto, Y. Terai, S. Kuroda and K. Takita. Phys. Rev. B 71, 033314(2005) 11. Photon echo study of excitons and excitonic complexes in self-assembled quantum dots. M. Ikezawa, , S.V. Nair, F. Suto, Y. Masumoto, C. Uchiyama, M. Aihara and H. Ruda. To be published in J. Lumin.; Int. Conf. on Luminescence and Optical Spectroscopy of Condensed Matter(ICL'05) (Beijing, 2005).//INVITED PAPER// 5. Direct Observation of the Electron Spin Relaxation Induced by Nuclei in Quantum Dots. P.-F. Braun, X. Marie, L. Lombez, B. Urbaszek, T. Amand, P. Renucci, V.K. Kalevich, K.V. Kavokin, O. Krebs, P. Voisin and Y. Masumoto. Phys. Rev. Lett. 94, 116601(2005) 12. Highly sensitive time-resolved Kerr rotation measurements on single-layer quantum dots. A. Kanno and Y. Masumoto. J. Lumin.119-120,178 (2006) ; 15th Int. Conf. on Dynamical Processes in Excited States of Solids(DPC '05),(Shanghai, 2005). 6. Absorption Saturation Energy Density of InGaAsInAlAs Multiple Quantum Well under Tensile and Compressive Strain. T. Okuno, Y. Masumoto, A. Higuchi, H. Yoshino, H. Bando and H. Okamoto. Jpn. J. Appl. Phys. 44, L558(2005) 13. Non-Markovian tunneling induced dephasing in InP quantum dots. Y. Masumoto, F. Suto, M. Ikezawa, C. Uchiyama and M. Aihara. J. Phys. Soc. Jpn. 74(11), 2933-2936(2005) 7. Optical spin polarization and exchange interaction in doubly charged InAs self-assembled quantum dots. V.K. Kalevich, I.A. Merkulov, A.Yu. Shiryaev, L.V. Kavokin, M. Ikezawa, T. Okuno, P.N. Brunkov, A.E. Zhukov, V.M. Ustinov and Y. Masumoto. Phys. Rev. B 72, 045325(2005) 8. Crosshatch observation in MBE-grown Be-doped InGaAs epilayer on InP. H. Bando, M. Kosuge, K. Ban, H. Yoshino, R. Takahashi, H. Okamoto, T. Okuno and Y. Masumoto. J. Cryst. Growth 278, 610(2005) 9. Temperature behavior of hot carrier dynamics in InP quantum dots. A.V. Maleev, I.V. Ignatiev, I.Ya. Gerlovin, I.E. Kozin and Y. Masumoto. Phys. Rev. B 71, 195323(2005) 10. Optical anisotropy of excitons and biexcitons in InP quantum dots. Y. Masumoto, K. Mizuochi, K. Bando 14. Co nf in ed A cou stic Vibratio n M od es in C uBr Quantum Dots. M. Ikezawa, J. Zhao, A. Kanno, and Y. Masumoto. J. Phys. Soc. Jpn. 74(11),3082-3087 (2005) 15. Determination of strain-induced valence-band splitting in GaAsN thin films from circularly polarized photoluminescence. A.Yu. Egorov, V.K. Kalevich, M.M. Afanasiev, A.Yu.Shiryaev, V.M. Ustinov, M. Ikezawa and Y. Masumoto. J. Appl. Phys. 98, 013539 (2005) 16. Spin-dependent recombination in GaAsN alloys. V.K. Kalevich, E.L. Ivchenko, M.M. Afanasiev, A.Yu. Egorov, A.Yu. Shiryaev, V.M. Ustinov, B. Pal and Y. Masumoto. JETP Letters 82, 455(2005) 17. Direct observation of the electron spin dephasing induced by nuclei in InAs/GaAs quantum dots. P.-F. Braun, X. Marie, L. Lombez, B. Urbaszek, T. Amand, P. Renucci, V.K. Kalevich, K.V. Kavokin, O. Krebs, P. Voisin and Y. Masumoto. Proc. Ioffe Institute 13th Int. Symp. "Nanostructures: Physics and Technology", p.45(St. Petersburg, 2005) 19. Spin relaxation in magnetic field for InP quantum dots. I.Ya. Gerlovin, I.V. Ignatiev, B. Pal, S.Yu. Verbin and Y. Masumoto. Proc. Ioffe Institute 13th Int. Symp. "Nanostructures: Physics and Technology", p.63(St. Petersburg, 2005) 20. Submillisecond electron spin relaxation in InP quantum dots. M. Ikezawa, B. Pal, Y. Masumoto, I.V. Ignatiev, S.Yu. Verbin and I.Ya. Gerlovin. Phys. Rev. B 72, 153302(2005) 21. Detection of four-wave mixing signal from single layer quantum dots. M. Ikezawa, F. Suto, Y. Masumoto and H.-W. Ren. in "Ultrafast Phenomena XIV" ed. T. Kobayashi, T. Okada, T. Kobayashi, K.A. Nelson and S. De Silvestri.(Springer 2005)p.301-p.303; Proc. 14th Int. Conf. on Ultrafast Phenomena,(Niigata, 2004) 22. Origin of the amplified spontaneous emission from thiophene/phenylene co-oligomer single crystals: Towards co-oligomer lasers. K. Bando, T. Nakamura, Y. Masumoto, F. Sasaki, S. Kobayashi and S. Hotta. J. Appl. Phys. 99, 013518(2006) 23. Spin relaxation mechanism of strain-induced GaAs quantum dots studied by time-resolved Kerr rotation. A. Kanno and Y. Masumoto. Phys. Rev. B 73, 073309 (2006) 24. Biexciton binding energy in parabolic GaAs quantum 25. Millisecond-range electron spin memory in singlycharged InP quantum dots. B. Pal, M. Ikezawa, Y. Masumoto and I.V. Ignatiev. J. Phys. Soc. Jpn.75, 054702(2006) 26. Spin relaxation in charge tunable quantum dots. Y. Masumoto. Abstracts of the 4th NIMS Int. Conf. on Photonic Processes in Semiconductor Nanostructures (2nd Int. Symp on Functionality of Organized Nanostructures), p.27(Tsukuba, 2006) 学会発表 (A)招待講演 1. Photon echo study of excitons and excitonic complexes in self-assembled quantum dots. M. Ikezawa, , S.V. Nair, F. Suto, Y. Masumoto, C. Uchiyama, M. Aihara and H. Ruda. To be published in J. Lumin.; Int. Conf. on Luminescence and Optical Spectroscopy of Condensed Matter(ICL'05) (Beijing, 2005) .//INVITED PAPER// 2. Spin relaxation in charge tunable quantum dots. Y. Masumoto. Abstracts of the 4th NIMS Int. Conf. on Photonic Processes in Semiconductor Nanostructures (2nd Int. Symp on Functionality of Organized Nanostructures), p.27(Tsukuba, 2006) (B)その他の学会発表 1. Optical anisotropy of excitons and biexcitons in InP quantum dots. Y. Masumoto, K. Mizuochi, K. Bando and Y. Karasuyama. To be published in J. Lumin.; Int. Conf. on Luminescence and Optical Spectroscopy of Condensed Matter(ICL'05) (Beijing, 2005) . 2. Highly sensitive time-resolved Kerr rotation measurements on single-layer quantum dots. A. Kanno and Y. Masumoto. To be published in J. Lumin; 15th Int. Conf. on Dynamical Processes in Excited States of Solids(DPC'05),(Shanghai, 2005). 研究業績 18. Effect of nuclear spins on the electron spin dynamics in negatively charged InP quantum dots. I.V. Ignatiev, I.Ya. Gerlovin, S.Yu. Verbin, W. Maruyama and Y. Masumoto. Proc. Ioffe Institute 13th Int. Symp. "Nanostructures: Physics and Technology", p.47(St. Petersburg, 2005) dots. M. Ikezawa, S.V. Nair, H.-W. Ren, Y. Masumoto and H. Ruda. Phys. Rev. B 73, 125321(2006) 137 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 3. Direct observation of the electron spin dephasing induced by nuclei in InAs/GaAs quantum dots. P.-F. Braun, X. Marie, L. Lombez, B. Urbaszek, T. Amand, P. Renucci, V.K. Kalevich, K.V. Kavokin, O. Krebs, P. Voisin and Y. Masumoto. Proc. Ioffe Institute 13th Int. Symp. "Nanostructures: Physics and Technology", p.45(St. Petersburg, 2005) 研究業績 138 4. Effect of nuclear spins on the electron spin dynamics in negatively charged InP quantum dots. I.V. Ignatiev, I.Ya. Gerlovin, S.Yu. Verbin, W. Maruyama and Y. Masumoto. Proc. Ioffe Institute 13th Int. Symp. “Nanostructures: Physics and Technology”, p.47(St. Petersburg, 2005) 5. Spin relaxation in magnetic field for InP quantum dots. I.Ya. Gerlovin, I.V. Ignatiev, B. Pal, S.Yu. Verbin and Y. Masumoto. Proc. Ioffe Institute 13th Int. Symp. “Nanostructures: Physics and Technology”, p.63(St. Petersburg, 2005) 6. (チオフェン / フェニレン)コオリゴマー結晶の 吸収端近傍における光学遷移.阪東一毅,中村俊 輝,舛本泰章,小林俊介,佐々木史雄,堀田収. 日本物理学会,2005.9. 7. 半導体ナノ構造の光誘起カー回転Ⅲ.菅野敦史, 舛本泰章.日本物理学会,2005.9. 8. 高密度励起下における(チオフェン / フェニレン) コオリゴマー結晶の時間分解分光.藤原聖士,阪 東一毅,舛本泰章,佐々木史雄,小林俊介,堀田 収.日本物理学会.2005.9. 9. InGaAs 量子ドットにおけるフォトンエコー.池 沢道男,大島隆治,舛本泰章,岡田至崇.日本物 理学会,2005.9. 10. Very long spin memory in InP quantum dots observed in pump-probe photoluminescence spectroscopy . B. Pal,池沢道男,舛本泰章,I.V. Ignatiev.日本物 理学会,2005.9. 11. InP 単一量子ドットの励起子,励起子分子の光学 異方性.烏山陽子,水落清,阪東一毅,舛本泰章. 日本物理学会,2005.9. 12. InP 量子ドットにおけるスピン緩和 2.小口修平, 池沢道男,舛本泰章/日本物理学会,2005.9. 13. 半導体量子ドット中のキャリア間相互作用の時間 分解測定.舛本泰章.日本物理学会,2006.3. 14. チャージチューナブル InP 量子ドットのフォトン エコー.舛本泰章,須藤史敬,池沢道男.日本物 理学会,2006.3. 15. 高密度励起下における(チオフェン / フェニレン) コオリゴマー結晶の時間分解分光Ⅱ.藤原聖士, 阪東一毅,舛本泰章,佐々木史雄,小林俊介,堀 田収.日本物理学会,2006.3. 5.4 新物質創製研究 アスペクト 5.4.1 特異な分子構造と物性を持つ「かご状炭素物質」の開拓 研究代表者:赤阪 健 研究論文 1 A Singly Bonded Derivative of Endohedral Metallofullerene: La@C82CBr(COOC2H5)2. L. Feng, T. Nakahodo, T. Wakahara, T. Tsuchiya, Y. Maeda, T. Akasaka, T. Kato, E. Horn, K. Yoza, N. Mizorogi, and S. Nagase. J. Am. Chem. Soc., 127, 17136-17137 (2005). 3 Missing Metallofullerene La@C74. H. Nikawa, T. Kikuchi, T. Wakahara, T. Nakahodo, T. Tsuchiya, G. M. Aminur Rahman, T. Akasaka, Y. Maeda, K. Yoza, E. Horn, K. Yamamoto, N. Mizorogi, S. Nagase. J. Am. Chem. Soc., 127, 9684-9685(2005). 4 Chemical Reactivity of Sc3N@C80 and La2@C80. Y. Iiduka, O. Ikenaga, A. Sakuraba, T. Wakahara, T. Tsuchiya, Y. Maeda, T. Nakahodo, T. Akasaka, M. Kako, N. Mizorogi, S. Nagase. J. Am. Chem. Soc., 127, 9956-9957(2005). 5 Reversible and Regioselective Reaction of La@C82 with Cyclopentadiene. Y. Maeda, J. Miyashita, T. Hasegawa, T. Wakahara, T. Tsuchiya, T. Nakahodo, T. Akasaka, N. Mizorogi, K. Kobayashi, S. Nagase, T. Kato, N. Ban, H. Nakajima, and Y. Watanabe. J. Am. Chem. Soc., 127, 12190-12191(2005). 6 Structural Determination of Metallofullerene Sc3C82 Revisited: A Surprising Finding. Y. Iiduka, T. Wakahara, T. Nakahodo, T. Tsuchiya, A. Sakuraba, Y. Maeda, T. Akasaka, K. Yoza, E. Horn, T. Kato, M. T. H. Liu, N. Mizorogi, K. Kobayashi, and S. Nagase. J. Am. Chem. Soc., 127, 12500-12501(2005). 7 Chemical Reaction of the Cation and Anion of M@C82 (M = Y, La, and Ce). Y. Maeda, J. Miyashita, T. 8 Large-Scale Separation of Metallic and Semiconducting Single-Walled Carbon Nanotubes. Y. Maeda, S. Kimura, M. Kanda, Y. Hirashima, T. Hasegawa, T. Wakahara, Y. Lian, T. Nakahodo, T. Tsuchiya, T. Akasaka, J. Lu, S. Nagase, S. Kazaoui, N. Minami, T. Shimizu, H. Tokumoto, R. Saito. J. Am. Chem. Soc., 125, 10287-10290(2005). 9 2D NMR Characterization of the La@C82 Anion. T. Tsuchiya, T. Wakahara, Y. Maeda, T. Akasaka, M. Waelchli, T. Kato, N. Mizorogi, K. Kobayashi, S. Nagase. Angew. Chem., Int. Ed. Engl., 44, 3282-3285 (2005). 10 S-Heterocyclic Carbene with Disilane Backbone. H. Nikawa, T. Nakahodo, T. Tsuchiya, T. Wakahara, G. M. A. Rahman, T. Akasaka, Y, Maeda, M, T. H. Liu, A. Meguro S. Kyushin, H. Matsumoto, N. Mizorogi, and S. Nagase. Angew. Chem., Int. Ed. Engl., 117, 7739-7742(2005). 11 Spectroscopic study on the centrifugal fractionation of soluble single-walled carbon nanotubes. Y. Lian, Y. Maeda, T. Wakahara, T. Nakahodo, T. Akasaka, S. Kazaoui, N. Minami, T. Shimizu, H. Tokumoto. Carbon, 43, 2750-2759(2005). 12 Synthesis and Characterization of Exohedrally Silylated M@C82. M. Yamada, L. Feng, T. Wakahara, T. Tsuchiya, Y. Maeda, Y. Lian, M. Kako, T. Akasaka, T. Kato, K. Kobayashi, S. Nagase. J. Phys. Chem. B, 109, 6049-6051(2005). 13 Structural characterization of Y@C82. L. Feng, T. Wakahara, T. Tsuchiya, Y. Maeda, Y. Lian, T. Akasaka, N. Mizorogi, K. Kobayashi, S. Nagase, and K. M. Kadish. Chem. Phys. Lett., 405, 274-277(2005). 研究業績 2 Positional Control of Encapsulated Atoms inside Fullerene Cage by Exohedral Addition. M. Yamada, T. Nakahodo, T. Wakahara, T. Tsuchiya, Y. Maeda, T. Akasaka, M. Kako, K. Yoza, E. Horn, N. Mizorogi, K. Kobayashi, S. Nagase. J. Am. Chem. Soc., 127, 14570-14571(2005). Hasegawa, T. Wakahara, T. Tsuchiya, L. Feng, Y. Lian, T. Akasaka, K. Kobayashi, S. Nagase, M. Kako, K. Yama m oto, and K. M. Kadish. J. Am. Chem. Soc., 127, 2143-2146(2005). 139 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 14 Absorption configuration of NH3 on single-wall carbon nanotubes. J. Lu, S. Nagase, Y. Maeda, T. Wakahara, T. Nakahodo, T. Akasaka, D. Yu, Z. Gao, R. Han, and H. Ye. Chem. Phys. Lett., 405, 90-92(2005). 研究業績 140 15 Structural evolution of [2+1] cycloaddition derivatives of single-wall carbon nanotubes: From open structure to closed three-membered ring structure with increasing tube diameter. J. Lu, S. Nagase, X. Zhang, Y. Maeda, T. Wakahara, T. Nakahodo, T. Tsuchiya, T. Akasaka, D. Yu, Z. Gao, R. Han, H. Ye. J. Mol. Struct. (Theochem), 725, 255-257(2005). 16 Photophysical and Photochemical Properties of The La@C82 Anion. M. Fujitsuka, O. Ito, Y. Maeda, T. Wakahara, T. Tsuchiya, T. Nakahodo, T. Akasaka, N. Mizorogi and S. Nagase. Chem. Lett., 34, 1600-1601 (2005) 17 Fullerodendron-assisted Dispersion of Single-walled Carbon Nanotubes via Noncovalent Functionalization. Y. Takaguchi, M. Tamura, Y. Sako, Y. Yanagimoto, S. Tsuboi, T. Uchida, K. Shimamura, S. Kimura, T. Wakahara, Y. Maeda, and T. Akasaka. Chem. Lett., 34, 1608-1609(2005). 18 E n c a p s u l a t i o n o f R a d i o a c t i v e M e t a l s i n s i d e Multilayered Polyhedral Shells of Carbon as a Barrier to Radionuclide Release. K. Yamamoto, T. Wakahara and T. Akasaka. Prog. Nucl. Energy, 47, 616-623 (2005). 総説,その他 Centrifugal Purification of Chemically Modified Single-Walled Carbon Nanotubes. H. Jia, Y. Lian, M. O. Ishitsuka, T. Nakahodo, Y. Maeda, T. Tsuchiya, T. Wakahara, T. Akasaka. Sci. Tech. Adv. Mater., 6, 571-581(2005). 特許権等の知的財産権 出願番号 PCT/JP2005/13924 出願日 平成 17 年 7 月 29 日(2005.7.29) 出願人 国立大学法人筑波大学 発明者 赤阪健,若原孝次,前田優 発明の名称 「カーボンナノチューブの分離方法, 分散液及び該分離方法で得られるカー ボンナノチューブ」 学会発表 (A)招待講演 1. “Recent Progress in Chemistry of Endohedral Metallofullerenes: Singly Bonded Derivatives of La@C72 & La@C82”. T. Akasaka, PACIFICHEM 2005,2005 年 12 月 16 日,ハワイ 2. “N e w P r o g r e s s i n C h e m i s t r y o f E n d o h e d r a l Metallofullerenes”. T. Akasaka, Forum for NanoMaterial Science - 2005,Xian Jiaotong University, 2005 年 11 月,西安 3. “N e w P r o g r e s s i n C h e m i s t r y o f F u l l e r e n e s -Endohedral Metallofullerenes-” . 赤阪健,独フラー レンシンポジウム 2005(TAG der FULLERENE 2005),2005 年 11 月,ドレスデン 4. 「フラーレン科学の最前線:金属内包フラーレン の 化 学 」. 赤 阪 健, 第 40 回 有 機 反 応 若 手 の 会, 2005 年 7 月,白浜 5. 「フラーレン科学の新展開:金属内包フラーレン の化学」.赤阪健,「金属内包フラーレン研究の新 展開」分子科学研究所研究会,2005 年 11 月,岡崎 6. 「金属内包フラーレンの有機化学」.赤阪健,「ス ピン化学シンポジウム」城西大学大学院,2006 年 1 月,東京 7. 「ケイ素化フラーレン」.赤阪健,第 16 回神奈川 大学平塚シンポジウム -有機ケイ素化学の最前 線-,2006 年 3 月,平塚 (B)その他の学会発表 1. “Silylation of endohedral Dimetallofullerenes”. M. Yamada, T. Wakahara, T. Nakahodo, T. Tsuchiya, T. Akasaka, Y. Maeda, M. Waelchli, K. Yoza, E. Horn, K. Kobayashi, N. Mizorogi, and S. Nagase. Pacifichem 2005, Hawaii, USA, Dec. 2005. 2. “C h e m i c a l F u n c t i o n a l i z a t i o n a n d S t r u c t u r a l Determination of Sc Metallofullerene” . Y. Iiduka, T. Wakahara, Y. Maeda, T. Nakahodo, T. Tsuchiya, T. Akasaka, K. Yoza, T. Kato, K. Kobayashi, N. Mizorogi, and S. Nagase. Pacifichem 2005, Hawaii, USA, Dec. 2005. 4. “The S-Heterocyclic Carbene with a Disilane Backbone”. H. Nikawa, G. M. A. Rahman, T. Nakahodo, T. Tsuchiya, T. Wakahara, T. Akasaka, Y. Maeda, S. Kyushin, H. Matsumoto, N. Mizorogi, K. Kobayashi, and S. Nagase. Pacifichem 2005, Hawaii, USA, Dec. 2005. 5. “Chemical Functionalization of La@C82-B”.T. Kono, Y. Matsunaga, M. O. Ishitsuka, T. Nakahodo, T. Tsuchiya, T. Wakahara, Y. Maeda, T. Akasaka, T. Kato, N. Mizorogi, K. Kobayashi and S. Nagase. Pacifichem 2005, Hawaii, USA, Dec. 2005. 6. “Chemical derivatization of Ce@C 82 ”.M. O. Ishitsuka, M. Aoyagi, Y. Takano, T. Wakahara, T. Tsuchiya, T. Nakahodo, Y. Maeda, T. Akasaka, N. Mizorogi, K. Kobayashi, S. Nagase. Pacifichem 2005, Hawaii, USA, Dec. 2005. 7. “Missing Metallofullerene La@C74”.T. Kikuchi, H. Nikawa, T. Wakahara, T. Nakahodo, T. Tsuchiya, T. Akasaka, G.M. A. Rahman, Y. Maeda, K. Yoza, N. Mizorogi, and S. Nagase. Pacifichem 2005, Hawaii, USA, Dec. 2005. 8. “ H o s t - G u e s t c o m p l e x a t i o n o f e n d o h e d r a l metallofullerene with azacrown ether”.K. Sato, T. Tsuchiya, T. Wakahara, T. Akasaka, Y. Maeda, K. 9. “Complexation of Endohedral Metallofullerene with Unsaturated Thiacrown Ether”.H. Kurihara, T. Tsuchiya, T. Wakahara, T. Akasaka, T. Shimizu and N. Kamigata. Pacifichem 2005, Hawaii, USA, Dec. 2005. 10. “Chemical Functionalization of La 2@C 80”.C. Someya, M. Yamada, T. Wakahara, T. Tsuchiya, T. Nakahodo, Y. Maeda, T. Akasaka, N. Mizorogi, K. Kobayashi, and S. Nagase. Pacifichem 2005, Hawaii, USA, Dec. 2005. 11. “Chemical reactivities of the cation and anion of M@C82(M = Y, La and Ce) ”.Y. Maeda, J. Miyashita, T. Hasegawa, T. Wakahara, T. Tsuchiya, L. Feng, Y. Lian, T. Akasaka, K. Kobayashi, S. Nagase, M. Kako, K. Yamamoto, and K. M. Kadish. Pacifichem 2005, Hawaii, USA, Dec. 2005. 12. “Dispersion of single-walled carbon nanotube bundles in non-aqueous solution”.M. Kanda, Y. Maeda, S. Kimura, Y. Hirashima, Y. Lian, T. Wakahara, T. Akasaka, T. Hasegawa, Y. Miyauchi, S. Maruyama, H. Kataura, H. Tokumoto, T. Shimizu, K. Kobayashi, and S. Nagase. Pacifichem 2005, Hawaii, USA, Dec. 2005. 13. 「La@C82(Ad)アニオンの合成とキャラクタリゼー ション」.松永洋一郎,前田優,若原孝次,土屋敬広, 石塚みどり,赤阪健,小林郁,永瀬茂,Karl M. Kadish.21 世紀COEプログラム「未来型機能 を創出する学際物質科学の推進」第 1 回ヤングパ ワーによる学際融合研究発表会,つくば,平成 17 年 7 月 14. 「La@C82 とシクロペンタジエン誘導体の化学反応 性」.稲田浩司,前田優,宮下淳,長谷川正,土 屋敬広,若原孝次,赤阪健,溝呂木直美,小林郁, 永瀬茂,加藤立久.日本化学会第 86 回春季年会, 研究業績 3. “2D NMR Characterization of the La@C82 Anion”. T. Tsuchiya, T. Wakahara, Y. Maeda, T. Akasaka, M. Waelchli, H. Okubo, T. Kato, N. Mizorogi, K. Kobayashi, S. Nagase. Pacifichem 2005, Hawaii, USA, Dec. 2005 Yamaguchi, K. Ohkubo, S. Fukuzumi, K. Kobayashi, and S. Nagase. Pacifichem 2005, Hawaii, USA, Dec. 2005. 141 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 日本大学船橋,平成 18 年 3 月 15. 「金属内包フラーレン La@C74」.二川秀史,菊池 隆,若原孝次,仲程司,土屋敬広,G. M. Aminur Rahman, 赤 阪 健, 前 田 優, 与 座 健 治,Ernst Horn,溝呂木直美,永瀬茂.第 29 回フラーレン, ナノチューブ総合シンポジウム,京都大学,平成 17 年 7 月 研究業績 142 16 「A novel Singly-bonded derivative of endohedral metallofullerene: La@C82CBr(COOC2H5)2」.L. Feng, T. Nakahodo, T. Wakahara, T. Tsuchiya, Y. Maeda, T. Akasaka, T. Kato, E. Horn, K. Yoza, N. Mizorogi, S. Nagase.第 29 回フラーレン, ナノチュー ブ総合シンポジウム,京都大学,平成 17 年 7 月 17. 「Sc3N@C80 の化学修飾と構造解析」.飯塚裕子, 池長宙,若原孝次,仲程司,土屋敬広,前田優, 赤阪健,与座健司,Ernst Horn,溝呂木直美,小林郁, 永瀬茂.第 35 回構造有機化学討論会,大阪市立 大学,平成 17 年 9 月 18. 「金属内包フラーレン La@C82-A のカルベン付加」. 松永洋一郎,前田優,若原孝次,土屋敬広,石塚 みどり,長谷川正,赤阪健,Ernst Horn,与座健治, 加藤立久,小林郁,永瀬茂.第 55 回有機反応化 学討論会,新潟,平成 17 年 9 月 19. 「金属内包フラーレン La@C74」.菊池隆,二川秀 史,若原孝次,仲程司,土屋敬広,G. M. Aminur Rahman,赤阪健,前田優,与座健治,Ernst Horn, 溝呂木直美,永瀬茂.第 50 回有機合成化学協会 関東支部シンポジウム,長岡技術科学大学,平成 17 年 11 月 20. 「La 原子内包フラーレンの化学修飾」.染谷知香, 山田道夫,若原孝次,土屋敬広,前田優,赤阪健, 溝呂木直美,永瀬茂.第 50 回有機合成化学協会 関東支部シンポジウム,長岡技術科学大学,平成 17 年 11 月 21 「金属内包フラーレンと不飽和チアクラウンエー テルの包接挙動」.栗原広樹,土屋敬広,若原孝次, 仲程司,赤阪健,小林郁,永瀬茂,清水敏夫,上 方宣政.第 50 回有機合成化学協会関東支部シン ポジウム,長岡技術科学大学,平成 17 年 11 月 22. 「ジシラン骨格を有する含硫黄ヘテロ環状カルベ ン」.二川秀史,仲程司,土屋敬広,若原孝次,G. M. Aminur Rahman,赤阪健,前田優,Michael T. H. Liu,目黒聡,久新荘一郎,松本英之,溝呂木直美, 永瀬茂.第 32 回ヘテロ原子化学討論会,つくば 国際会議場,平成 17 年 12 月 23. 「Sc3C82 の構造決定」.飯塚裕子,若原孝次,仲程司, 土屋敬広,櫻庭明央,前田優,赤阪健,与座健治, Ernst Horn,加藤立久,Michael T. H. Liu,溝呂木 直美,小林郁,永瀬茂.第 30 回記念フラーレン, ナノチューブ総合シンポジウム,名城大学,平成 18 年 1 月 24. 「金属内包フラーレンと有機ドナーに基づく可逆 なスピン移動システムの構築」.佐藤久美子,土 屋敬広,若原孝次,前田優,仲程司,赤阪健,加 藤立久,大久保敬,福住俊一,溝呂木直美,小林 郁,永瀬茂.第 30 回記念フラーレン,ナノチュー ブ総合シンポジウム,名城大学,平成 18 年 1 月 25. 「金属内包フラーレン Sc3C82 の構造解析と分子 変 換 」. 飯 塚 裕 子, 若 原 孝 次, 仲 程 司, 土 屋 敬 広,櫻庭明央,前田優,赤阪健,与座健治,Ernst Horn,加藤立久,Michael T. H. Liu,溝呂木直美, 小林郁,永瀬茂.日本化学会第 86 回春季年会, 日本大学船橋,平成 18 年 3 月 26. 「Ce@C82 アニオンのランタノイド誘起 NMR シフ ト解析」.山田道夫,若原孝次,廉永福,土屋敬 広,赤阪健,Markus Waelchli,溝呂木直美,永瀬 茂,Karl M. Kadish.日本化学会第 86 回春季年会, 日本大学船橋,平成 18 年 3 月 27. 「ジシラン骨格を有する含硫黄ヘテロ環状カルベ ン」.二川秀史,仲程司,土屋敬広,若原孝次,G. M. Aminur Rahman,赤阪健,前田優,Michael T. H. Liu,目黒聡,久新荘一郎,松本英之,溝呂木直美, 永瀬茂.日本化学会第 86 回春季年会,日本大学 船橋,平成 18 年 3 月 28. 「フラーレンと環状有機ケイ素化合物の光反応」 口頭.永塚淳子,仲程司,加固昌寛,若原孝次, 前田優,土屋敬広,赤阪健,伊藤攻,永瀬茂.日 本化学会第 86 回春季年会,日本大学船橋,平成 18 年 3 月 30. 「La2@C80 カルベン誘導体の合成と構造」.染谷知 香,山田道夫,若原孝次,土屋敬広,仲程司,前 田優,赤阪健,溝呂木直美,永瀬茂.日本化学会 第 86 回春季年会,日本大学船橋,平成 18 年 3 月 31. 「金属内包フラーレン La@C74」.菊池隆,二川秀 史,若原孝次,仲程司,土屋敬広,G. M. Aminur Rahman,赤阪健,前田優,与座健治,Ernst Horn, 溝呂木直美,永瀬茂.日本化学会第 86 回春季年会, 日本大学船橋,平成 18 年 3 月 32. 「内包フラーレンとチアクラウンエーテルとの包 接錯体の構築」.栗原広樹,土屋敬広,若原孝次, 仲程司,赤阪健,溝呂木直美,永瀬茂,清水敏夫, 上方宣政.日本化学会第 86 回春季年会,日本大 学船橋,平成 18 年 3 月 33. 「直径の小さい単層カーボンナノチューブの分散 と分離」.神田信,前田優,木村新一,長谷川正, 廉永福,若原孝次,赤阪健,Said, Kazou,南信次, 岡崎敏也,清水哲夫,徳本洋志,Lu, Jing,永瀬茂. 日本化学会第 86 回春季年会,日本大学船橋,平 成 18 年 3 月 34. 「Sc3N@C80 の分子変換」.飯塚裕子,池長宙,若 原孝次,仲程司,土屋敬広,前田優,赤阪健,与 座健治,Ernst Horn,溝呂木直美,小林 郁,永瀬茂. 第 40 回有機反応若手の会,和歌山,平成 17 年 7 月 35. 「ジシラン骨格を有する含硫黄ヘテロ環状カルベ 36. 「Sc3N@C80 のシリル化」.飯塚裕子,池長 宙,若 原孝次,仲程司,土屋敬広,前田優,赤阪健,与 座健治,Ernst Horn,溝呂木直美,小林郁,永瀬茂. 第 29 回フラーレン,ナノチューブ総合シンポジ ウム,京都大学,平成 17 年 7 月 37. 「Reversible and Regioselective Reaction of La@C82 with Cyclopentadiene」 .前田優,稲田浩司,宮下淳, 長谷川正,若原孝次,土屋敬広,赤阪健,溝呂木 直美,小林郁,永瀬茂,加藤立久,伴紀孝,中島 洋,渡辺芳人.第 29 回フラーレン,ナノチュー ブ総合シンポジウム,京都大学,平成 17 年 7 月 38. 「金属内包フレロピロリジンの合成,単離,およ び構造解析」.山田道夫,仲程司,若原孝次,土 屋敬広,赤阪健,与座健治,Ernst Horn,溝呂木直美, 小林郁,永瀬茂.第 29 回フラーレン,ナノチュー ブ総合シンポジウム,京都大学,平成 17 年 7 月 39. 「La@C82(Ad)アニオンの合成とキャラクタリゼー ション」.松永洋一郎,前田優,若原孝次,土屋敬広, 石塚みどり,赤阪健,小林郁,永瀬茂,Karl M. Kadish.第 29 回フラーレン,ナノチューブ総合 シンポジウム,京都大学,平成 17 年 7 月 40. 「金属内包フラーレンと有機ドナー分子との電荷 移動錯体形成」.佐藤久美子,土屋敬広,若原孝次, 前田優,仲程司,赤阪健,加藤立久,大久保敬, 福住俊一,小林郁,永瀬茂.第 29 回フラーレン, ナノチューブ総合シンポジウム,京都大学,平成 17 年 7 月 41. 「La2@C80 の化学修飾」.染谷知香,山田道夫,若 原孝次,土屋敬広,前田優,赤阪健,溝呂木直美, 小林郁,永瀬茂.第 29 回フラーレン,ナノチュー ブ総合シンポジウム,京都大学,平成 17 年 7 月 研究業績 29. 「La@C82 のラジカル反応」.高野勇太,蓬田知行, 若原孝次,土屋敬広,仲程司,前田優,赤阪健, 加藤立久,溝呂木直美,永瀬茂.日本化学会第 86 回春季年会,日本大学船橋,平成 18 年 3 月 ン」.二川秀史,仲程司,土屋敬広,若原孝次,G. M. Aminur Rahman,赤阪健,前田優,Michael T. H. Liu,目黒聡,久新荘一郎,松本英之,溝呂木直美, 永瀬茂.第 40 回有機反応若手の会,和歌山,平 成 17 年 7 月 143 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 42. 「金属内包フラーレンと不飽和チアクラウンエー テルの錯形成」.栗原広樹,土屋敬広,若原孝次, 赤阪健,小林郁,永瀬茂,清水敏夫,上方宣政. 第 29 回フラーレン,ナノチューブ総合シンポジ ウム,京都大学,平成 17 年 7 月 研究業績 144 43. 「金属性,半導体性単層カーボンナノチューブの 分離」.神田信,前田優,木村新一,平嶋由哉, 長谷川正,若原孝次,Yongfu Lian,赤阪健,Jing Lu,永瀬茂,Said Kazaoui,南信次,清水哲夫, 徳本洋志,斉藤理一郎.第 29 回フラーレン,ナ ノチューブ総合シンポジウム,京都大学,平成 17 年 7 月 44. 「Material quality dependence of the extinction coefficients of single-walled carbon nanotubes」. Y. Lian, Y. Maeda, T. Wakahara, T. Nakahodo, T. Akasaka.第 29 回フラーレン,ナノチューブ総合 シンポジウム,京都大学,平成 17 年 7 月 45. 「NMR による金属内包フラーレンの構造解析」. 土屋敬広,若原孝次,前田優,赤阪健,Markus Waelchli,加藤立久,溝呂木直美,小林郁,永瀬 茂.第 35 回構造有機化学討論会,大阪市立大学, 平成 17 年 9 月 49. 「ジシラン骨格を有する含硫黄ヘテロ環状カルベ ン」.二川秀史,仲程司,土屋敬広,若原孝次,G. M. Aminur Rahman,赤阪健,前田優,Michael T. H. Liu,目黒聡,久新荘一郎,松本英之,溝呂木直美, 永瀬茂.第 55 回有機反応化学討論会,新潟,平 成 17 年 9 月 50. 「金属内包フラーレン La@C82-B の分子変換」.河 野孝佳,松永洋一郎,石塚みどり,仲程司,土屋 敬広,若原孝次,前田優,赤阪健,加藤立久,溝 呂木直美,小林郁,永瀬茂.第 55 回有機反応化 学討論会,新潟,平成 17 年 9 月 51. 「金属内包フラーレンの化学修飾」.山田道夫,仲 程 司, 若 原 孝 次, 土 屋 敬 広, 赤 阪 健, 前 田 優, Markus Waelchli,与座健治,Ernst Horn,溝呂木 直美,小林郁,永瀬茂.第 32 回へテロ原子化学 討論会,つくば国際会議場,平成 17 年 12 月 52. 「ケイ素化 Sc3N@C80 のキャラクタリゼーション」. 飯塚裕子,池長宙,若原孝次,仲程司,土屋敬広, 前田優,赤阪健,与座健治,Ernst Horn,溝呂木直 美,小林郁,永瀬茂.第 32 回へテロ原子化学討論会, つくば国際会議場,平成 17 年 12 月 46. 「金属内包フラーレンと有機ドナー分子との電荷 移動錯体の形成」.佐藤久美子,土屋敬広,若原 孝次,赤阪健,前田優,大久保敬,福住俊一,加 藤立久,小林郁,永瀬茂.第 35 回構造有機化学 討論会,大阪市立大学,平成 17 年 9 月 53. 「金属内包フラーレンに基づく溶液中での電荷移 動錯体の形成」.佐藤久美子,土屋敬広,栗原広樹, 若原孝次,前田優,仲程司,赤阪健,大久保敬, 福住俊一,加藤立久,小林郁,永瀬茂.第 32 回 ヘテロ原子化学討論会,つくば国際会議場,平成 17 年 12 月 47. 「金属内包フラーレン M2@C80 の化学修飾」.山田 道夫,若原孝次,仲程司,土屋敬広,赤阪健,前 田優,Markus Waelchli,与座健治,Ernst Horn, 溝呂木直美,小林郁,永瀬茂.第 55 回有機反応 化学討論会,新潟,平成 17 年 9 月 54. 「フラーレンとシラシクロプロパン類の光反応」 ポスター.永塚淳子,仲程司,杉谷幸愛,加固昌寛, 若原孝次,前田優,土屋敬広,赤阪健,佐々木佳子, 伊藤攻,小林郁,永瀬茂.第 32 回ヘテロ原子化 学討論会,つくば国際会議場,平成 17 年 12 月 48. 「M@C82(M = Y, La, Ce)アニオン,カチオンの化 学反応性」.前田優,長谷川正,若原孝次,土屋 敬広,Lai Feng,Yongfu Lian,赤阪健,小林郁, 永瀬茂,加固昌寛,山本和典,Karl M. Kadish. 第 55 回有機反応化学討論会,新潟,平成 17 年 9 月 55. 「フラーレンと有機カルコゲン化合物との反応」. 高橋健作,仲程司,若原孝次,土屋敬広,赤阪健. 第 32 回へテロ原子化学討論会,つくば国際会議 場,平成 17 年 12 月 56. 「不飽和チアクラウンエーテルと金属内包フラー レンの錯形成」.栗原広樹,土屋敬広,若原孝次, 仲程司,赤阪健,溝呂木直美,永瀬茂,清水敏夫, 上方宣政.第 32 回 ヘテロ原子化学討論会,つく ば国際会議場,平成 17 年 12 月 58. 「ジシラン骨格を有する含硫黄ヘテロ環状カルベ ン」.二川秀史,仲程司,土屋敬広,若原孝次,G. M. Aminur Rahman,赤阪健,前田優,Michael T. H. Liu,目黒聡,久新荘一郎,松本英之,溝呂木直美, 永瀬茂.第 30 回記念フラーレン,ナノチューブ 総合シンポジウム,名城大学,平成 18 年 1 月 59. 「Gd2@C78 の単離とキャラクタリゼーション」.竹 松裕司,河野孝佳,若原孝次,仲程司,土屋敬広, 前田優,赤阪健,加藤立久,永瀬茂.第 30 回記 念フラーレン,ナノチューブ総合シンポジウム, 名城大学,平成 18 年 1 月 60. La2@C78 and Its Reactivities toward 2-admantane2,3-diazirine.B. Cao, T. Nakahodo, T. Wakahara, T. Tsuchiya, K. Kobayashi, S. Nagase, and T. Akasaka. 第 30 回記念フラーレン,ナノチューブ総合シン ポジウム,名城大学,平成 18 年 1 月 61. 「Ce@C82 アニオンのランタノイド誘起 NMR シフ ト解析」.山田道夫,若原孝次,廉永福,土屋敬 広,赤阪健,Markus Waelchli,溝呂木直美,永瀬茂. 第 30 回記念フラーレン,ナノチューブ総合シン ポジウム,名城大学,平成 18 年 1 月 62. 「Gd@C82 のイオン化と化学修飾」.河野孝佳,松 永洋一郎,仲程司,土屋敬広,若原孝次,前田優, 赤阪健,大窪清吾,加藤立久,溝呂木直美,小林 郁,永瀬茂.第 30 回記念フラーレン,ナノチュー 63. 「La@C74(C6H3Cl2)-II の単離および構造解析」.菊 池隆,二川秀史,若原孝次,仲程司,土屋敬広,G. M. Aminur Rahman,赤阪健,前田優,与座健治, Ernst Horn,溝呂木直美,永瀬茂.第 30 回記念フ ラーレン,ナノチューブ総合シンポジウム,名城 大学,平成 18 年 1 月 64. 「La2@C80 カルベン誘導体の合成とキャラクタリ ゼーション」.染谷知香,山田道夫,若原孝次, 土屋敬広,前田優,赤阪健,溝呂木直美,永瀬茂. 第 30 回記念フラーレン,ナノチューブ総合シン ポジウム,名城大学,平成 18 年 1 月 65. 「C60 と環状有機ケイ素化合物の光反応」.永塚淳 子,仲程司,杉谷幸愛,加固昌寛,若原孝次,前 田優,土屋敬広,赤阪健,佐々木佳子,伊藤攻, 小林郁,永瀬茂.第 30 回記念フラーレン,ナノ チューブ総合シンポジウム,名城大学,平成 18 年1月 66. 「トルエン中における La@C82 のラジカル反応」. 高野勇太,蓬田知行,若原孝次,土屋敬広,仲程 司,前田優,赤阪健,加藤立久,溝呂木直美,永 瀬茂.第 30 回記念フラーレン,ナノチューブ総 合シンポジウム,名城大学,平成 18 年 1 月 67. 「直径の小さい単層カーボンナノチューブの分散 と分離」.神田信,前田優,木村新一,長谷川正, Yongfu Lian,若原孝次,赤阪健,Said Kazaoui, 南信次,岡崎俊也,清水哲夫,徳本洋志,Jing Lu,永瀬茂.第 30 回記念フラーレン,ナノチュー ブ総合シンポジウム,名城大学,平成 18 年 1 月 68. 「Gd2@C78 の単離とキャラクタリゼーション」.竹 松裕司,河野孝佳,若原孝次,仲程司,土屋敬広, 前田優,赤阪健,加藤立久,永瀬茂.日本化学会 第 86 回春季年会,日本大学船橋,平成 18 年 3 月 紹介記事 Material Today, September 2005, p13 研究業績 57. 「単層カーボンナノチューブ(SWNTs)のアミン による高分散化と金属性 SWNTs と半導体 SWNTs の分離」.神田信,前田優,木村新一,平嶋由哉, 長谷川正,若原孝次,Yongfu Lian,赤阪健,Jing Lu,永瀬茂,Said Kazaoui,南信次,清水哲夫, 徳本洋志,斉藤理一郎.第 32 回 ヘテロ原子化学 討論会,つくば国際会議場,平成 17 年 12 月 ブ総合シンポジウム,名城大学,平成 18 年 1 月 145 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 新聞記事 「金属型だけ効率回収 筑波大 品質維持産業利用 へ」 日経産業新聞 2005 年 10 月 7 日 「外側の化学修飾で原子の動き制御 金属内包フ ラ ー レ ン 特 異 機 能 発 現 へ 前 進 」 化 学 工 業 日 報 2005 年 11 月 29 日 研究業績 146 学会主催 平成 17 年 12 月 PACIFICHEM2005, ホ ノ ル ル( ハ ワイ)においてシンポジウム “Fullerene”の corresponding organizer を担当. 平成 17 年 12 月 第 32 回ヘテロ原子化学討論会開催 の実行委員長を担当. 平成 17 年 12 月 第 2 回つくば国際有機典型元素化学 シンポジウム開催の組織委員長を担 当. 平成 17 年 5 月 米 国 電 気 化 学 年 会, ケ ベ ッ ク( カ ナダ)においてシンポジウム Endofullerenes のオーガナイザーを 担当. 5.4.2 ナノ磁性体の創製とサイズ制御 研究代表者:大塩寛紀 研究論文 1. A Dinuclear MnIII-CuII Single-Molecule Magnet. H. Oshio, M. Nihei, A. Yoshida, H. Nojiri, M. Nakano, A. Yamaguchi, Y. Karaki, H. Ishimoto, Chem. Eur. J. 2005, 11, 843 - 848. 2. Antiferromagnetic Fe III6 Ring and Single-Molecule Magnet Mn II3Mn III4 Wheel. H. Oshio, M. Nihei, S. Koizumi, M. Nakano, Inorg. Chem. 2005, 44, 1208-1210. 3. A H e t e r o - M e t a l S i n g l e - M o l e c u l e M a g n e t o f [Mn III 2 Ni II 2 Cl 2(salpa)2 ]. H. Oshio, M. Nihei, S. Koizumi, T. Shiga, H. Nojiri, M. Nakano, N. Shirakawa, M. Akatsu, J. Am. Chem. 2005, 127, 4568-4569. 4. High-spin Molecules with Magnetic Anisotropy towards SMM. H. Oshio and M. Nakano, Chem. Eur. J. as Concept. 2005, 11, 5178 - 5185. 5. Two-step Spin Conversion in a Cyanide Bridged Ferrous Square. M. Nihei, M. Ui, M. Yokota, L.-Q. Han, A. Maeda, H. Kishida, H. Okamoto, H. Oshio, Angew. Chem. 2005, 44, 6484 - 6487. 6. Paramagnetic Platinum-Rhodium Octamers Bridged by Halogen Ions To Afford a Quasi-1D System. K. Uemura, K. Fukui, H. Nishikawa, S. Arai, K. Matsumoto, H. Oshio, Angew. Chem. 2005, 44, 5459 5464. 7. Charge Ordering and Pressure-induced Superconductivity in β(DODHT) 2 PF 6 . H. Nishikawa, Y. Sato, K. Kikuchi, I. Ikemoto, J. Yamada, H. Oshio, R. Kondo, S. Kagoshima, Phys. Rev. B, 2005, 72, 052510-1 - 052510-4. 8. Synthesis, Structure, and Physical Properties of an Iron (II)Complex with Four Ferrocenyl Groups. L. Han, M Nihei, H. Oshio, Polyhedron, 2005, 24, 2409 -2412. 9. Structure and Magnetic Property of a Phosphate Bridged Octadecanuclear Cu(II)Complex. T. Shiga, K. Maruyama, M. Nihei, H. Oshio, Chem. Lett. 2005, 34, 1648-1649. 10. Molecular Cubes with High-spin ground states. H. Oshio and T. Shiga, Sci. Tech. Adv. Mater., 2005, 6, 567-570. 学会発表 (A)招待講演 1. Single Molecule Magnets. H. Oshio, National Taiwan University, Taipei, Taiwan, April 2005. 2. Charge Ordering Insulating State in DODHT salts. H. Nishikawa, Y. Sato, T. Kodama, K. Kikuchi, I. Ikemoto, J. Yamada, H. Oshio, R. Kondo, S. Kagoshima, 6 th International Symposium on Crystalline Organic Metals, Superconductors, and Ferromagnets, Florida USA, Sep. 2005. 3. Novel Mn(III,IV)oxo-clusters encapsulated in coordination space, H.Oshio, M. Nihei, S. Yamashita, T. Shiga, H. Nojiri, H. Sawa, Pachichem 2005, Honolulu, Hawai, Dec. 2005. 4. Conductive Metal Complexes with Dihydrotetrath iafulvalene Ligands. Nishikawa, W. Yasuoka, H. Oshio, 1st International Conference on Chemistry of Coordination Space, Okazaki, Japan, Nov. 2005. 4. Homo- and hetero-metal single molecule mangets. H. Oshio, M. Nihei, S. Koizumi, and T. Shiga, Pachichem 2005, Honolulu, Hawai, Dec. 2005. 5. Iron(II)Spin-crossover Complexes with Functional Groups. M. Nihei, L. Han, T. Maeshima, H. Oshio, 1 st International Conference on Chemistry of Coordination Space, Okazaki, Japan, Nov. 2005. 5. Syntheses of Homo-and Hetero-Metal Single Molecule Magnets. H. Oshio, International Conference; SingleMolecule Quantum Magnets and Single-Chain Quantum Magnets-New Generation of Quantum Molecular Nano-Magnets, Okazaki, Aichi, Japan, Mar. 2006. 6. 単分子磁石の化学と物理.大塩寛紀,日本物理学 会 2005 年秋季大会(領域 7),大阪市立大学杉本 キャンパス,2005 年 9 月 12 日⊖ 15 日. 7. 基底高スピン多核錯体の合成と展開.大塩寛紀. 日本化学会第 86 春季年会 2006 年,日本大学西船 橋キャンパス,2005 年 3 月 27 日⊖ 30 日. (B)その他の学会発表 1. Iron(II)Spin-crossover Complexes with Functional Groups, M. Nihei, N. Takahashi, T. Maeshima, H. Oshio, International Symposium on Molecular Conductors, Shonan, Japan, July 2005) . 6. Structures and Magnetic Properties of [MnVIMnIII12] and [FeIII13]. K. Hasumi, S. Yamashita, S. Koizumi, M. Nihei, H. Nojiri, H. Oshio, 1st International Conference on Chemistry of Coordination Space, Okazaki, Japan, Nov. 2005. 7. Syntheses and Physical Properties of Iron(II) Spin-crossover Complexes with TTF Moieties. N. Takahashi, M. Nihei, H. Oshio, 1st International Conference on Chemistry of Coordination Space, Okazaki, Japan, Nov. 2005 8. Cyanide Bridged Iron(II)Square with Tri-stability. M. Nihei, M. Ui, H. Oshio, International chemical congress of pacific basin societies, Hawaii, USA, Dec. 2005. 9. Heterometal Single-molecule Magnets of Tetranuclear [ M n I I I2C u I I2] a n d [ M n I I I2N i I I2] c o m p l e x e s . S . Koizumi, M. Nihei, T. Shiga, H. Nojiri, M. Nakano, 研究業績 2. Homo-and Hetero-metal Single Molecule Magnets, H. Oshio, University of Florida, Gainsville, USA, Oct. 2005. 3. Syntheses and Magnetic Properties of Heptanuclear Manganese Wheel. S. Koizumi, M. Nihei, H. Nojiri, M. Nakano, N. Shirakawa, M. Akatsu, H. Oshio, 1st International Conference on Chemistry of Coordination Space, Okazaki, Japan, Nov. 2005. 147 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA N. Shirakawa, M .Akatsu, H. Oshio, International chemical congress of pacific basin societies, Hawaii, USA, Dec. 2005. 10. Syntheses, Structures and Magnetic Properties of Fe (II)Spin-crossover Complexes with Ferrocenyl groups, L. Han, M. Nihei, H. Oshio, International chemical congress of pacific basin societies, Hawaii, USA, Dec. 2005. 研究業績 148 11. One-dimensional Alternating Antiferromagnetic Chain Accompanying Charge Ordering in DODHT Organic Superconductor. H. Nishikawa, Y. Sato, K. Kikuchi, T. Kodama, I. Ikemoto, J. Yamada, H. Oshio, R. Kondo, S. Kagoshima, International chemical congress of pacific basin societies, Hawaii, USA, Sec. Dec. 2005. 12. 複合機能をもつ Fe(II)スピンクロスオーバー錯 体の合成と物性.二瓶雅之,前嶋禎,巨瀬友佳, 大塩寛紀.第 54 回錯体化学討論会,新潟朱鷺メッ セ,新潟,2005 年 9 月. 13. パルス磁場による単分子磁石 Mn(II/IIII)7 核錯体 の研究.小泉智史,志賀拓也,二瓶雅之,中野元裕, 野尻浩之,大島勇吾,白川直樹,赤津光洋,大塩 寛紀.新潟朱鷺メッセ,新潟,2005 年 9 月. 14. アルコキソ基を有するシッフ塩基配位子をもちい た銅(II)多核錯体の合成と磁気的性質.倉科昌, 志賀拓也,大塩寛紀.第 54 回錯体化学討論会, 新潟朱鷺メッセ,新潟,2005 年 9 月. 15. 希土類イオンを含む多核クラスターの構造と物 性.志賀拓也,野尻浩之,大塩寛紀.第 54 回錯 体化学討論会,新潟朱鷺メッセ,新潟,2005 年 9 月. 16. 新規銀錯体 [Ag(dppTTF)]PF6 の合成と結晶構造. 成田和代,高橋延和,西川浩之,二瓶雅之,大塩 寛紀.第 54 回錯体化学討論会,新潟朱鷺メッセ , 新潟,2005 年 9 月. 17. 鉄(II)環状四核錯体の合成と多段階スピン転移挙 動.宇井真由美,二瓶雅之,横田瑞穂,前田充史, 岸田英夫,岡本博,大塩寛紀.第 54 回錯体化学 討論会,新潟朱鷺メッセ,新潟,2005 年 9 月. 18. リン酸イオン及びその誘導体を用いた Cu (II) 18 核, Mn(II/III)9 核錯体の合成と物性.丸山和也,志 賀拓也,大塩寛紀.第 54 回錯体化学討論会,新 潟朱鷺メッセ,新潟,2005 年 9 月. 19. β ”-(DODHT)2PF6 の 圧 力 下 磁 化 率. 西 川 浩 之, 志賀拓也,大塩寛紀,比嘉 百夏,近藤 隆祐,鹿 児島 誠一.分子構造総合討論会,東京工業大学, 2005 年 9 月. 20. MnCu 異核金属複核錯体の超常磁性.二瓶雅之, 吉田彩乃,野尻浩之,中野元裕,山口明,石本英彦, 大塩寛紀.第 32 回ヘテロ原子化学討論会,つく ば国際会議場,2005 年 12 月. 21. Mn2-M2(M = Ni, Cu)異核金属 4 核錯体の磁気的 性質.小泉智史,志賀拓也,二瓶雅之,野尻浩之, 中野元裕,白川直樹,赤津光洋,大塩寛紀.第 32 回ヘテロ原子化学討論会,つくば国際会議場, 2005 年 12 月. 22. 静磁場及びパルス磁場による Mn(II/III)7 核単分 子磁石の磁気緩和挙動.小泉智史,志賀拓也,二 瓶雅之,野尻浩之,中野元裕,白川直樹,赤津光 洋,大塩寛紀.第 44 回電子スピンサイエンス学 会年会,仙台市戦災復興記念館,2005 年 10 月. 23. 複合機能をもつ鉄(II)スピンクロスオーバー錯体 の合成と物性.二瓶雅之,韓玲芹,前嶋禎,大塩 寛紀 , 日本化学会第 86 春季年会.日本大学西船 橋キャンパス,2006 年 3 月. 24. 混合原子価 Mn(II/III/IV)11 核錯体の合成と磁気 的性質.小泉智史,二瓶雅之,大塩寛紀.日本化 学会第 86 春季年会,日本大学西船橋キャンパス , 2006 年 3 月. 25. “拡張キュバンコアを有するマンガン 8 核錯体の 合成,構造と磁気的性質.志賀拓也,白川直樹, 大塩寛紀.日本化学会第 86 春季年会,日本大学 西船橋キャンパス,2006 年 3 月. (DODHT) 26. β ” 2PF6 の圧力下絶縁相.西川浩之,志 賀拓也,大塩寛紀,比嘉百夏,近藤隆祐,鹿児島 誠一.日本化学会第 86 春季年会,日本大学西船 橋キャンパス,2006 年 3 月. 特記事項(学会主催,受賞,新聞報道記事) 1. 大塩寛紀.平成 17 年度日本化学会学術賞受賞「基 底高スピン多核錯体の合成と展開」 ,2006 年 3 月 . 2. 報 道 記 事: 研 究 プ ロ ジ ェ ク ト の 研 究 記 事. Chemistry & Industry 誌 2005 年 4 月 18 日号. 3. 報 道 記 事: 研 究 プ ロ ジ ェ ク ト の 研 究 記 事. Chemical & Engineering News 誌 2005 年 5 月 2 日号 . 研究業績 5.4.3 未解明生物現象を司る鍵化学物質の構造と機能−新規 医薬及び農水産業に関わる薬剤の開発をめざして− 149 研究代表者:木越英夫 研究論文 1. Cladionol A, a polyketide glycoside from marinederived fungus Gliocladium species. Kasai, Y.; Komatsu, K.; Shigemori, H.; Tsuda, M.; Mikami, Y.; Kobayashi, J. J. Nat. Prod., 2005, 68, 777-779. 2. Isolation and identification of potent stimulatory allelopathic substances exuded from germinating burdock(Arctium lappa)seeds. Higashinakasu, K.; Yamada, K.; Shigemori, H.; Hasegawa, K. Heterocycles, 2005, 65 1431-1437. 3. Two new indole alkaloids from Aspidosperma subincanum and Geissospermum vellosii. Ishiyama, H.; Matsumoto, M.; Sekiguchi, M.; Shigemori, H.; Ohsaki, A.; Kobayashi, J. Heterocycles, 2005, 66, 651-658. 4. 植物の光屈性の謎解きー定説は覆る!?ー.繁森 英幸,長谷川宏司.バイオサイエンスとインダス トリー,2005, 63, 25-26. 5. Revised Structure of Zamamistatin. Hayakawa, I.; Teruya, T.; Kigoshi, H. Tetrahedron Lett. 2006, 47(1), 155-158. 6. Cinachyramine, the Novel Alkaloid Possessing a Hydrazone and Two Aminals from Cinachyrella sp.,. Shimogawa, H.; Kuribayashi, S.; Teruya, T.; Suenaga, K.; Kigoshi, H. Tetrahedron Lett. 2006, 47(9), 1409-1411. 7. Cyclohaliclonamines A-E: Dimeric, Trimeric, Tetrameric, Pentameric, and Hexameric 3-Alkyl Pyridinium Alkaloids from a Marine Sponge Haliclona sp. Teruya, T.; Kobayashi, K.; Suenaga, K.; Kigoshi. H. J. Nat. Prod. 2006, 69(1) ,135-139. 8. Structure Basis for Antitumor Effect of Aplyronine A. Hirata, K.; Muraoka, S.; Suenaga, K.; Kuroda, T.; Kato, K.; Tanaka, H.; Yamamoto, M.; Takata, M.; Yamada, K.; Kigoshi, H. J. Mol. Biol. 2006, 356(4), 945-954. 9. Study of the Interaction between Actin and Antitumor Substance Aplyronine A with a Novel Fluorescent Photoaffinity Probe. Kuroda, T.; Suenaga, K.; Sakakura, A.; Handa, T.; Okamoto, K.; Kigoshi, H. 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA Bioconjugate Chem. 2006, 17(2), 524-529. 10. Induction of β -glucosidase activity in maize coleoptiles by blue light illumination. Jabeen, R.; Yamada, K.; Shigemori, H.; Hasegawa, T.; Hara, M.; Kuboi, T.; Hasegawa, K. J. Plant Physiol., 2006, 163, 538-545. 研究業績 150 11. Plant growth inhibitory compounds from aqueous leachate of wheat straw. Nakano, H.; Morita, S.; Shigemori, H.; Hasegawa, K. Plant Growth Regulation, 2006, 48, 215-219. 12. A major factor in gravitropism in radish hypocotyls is the suppression in growth on the upper side of hypocotyls. Tokiwa, H.; Hasegawa, T.; Yamada, K.; Shigemori, H.; Hasegawa, K. J. Plant Physiol., in press. 13. A glycolipid involved in flower bud formation of Arabidopsis thaliana. Hisamatsu, Y.; Goto, N.; Hasegawa, K.; Shigemori, H. Botanical Bulletin of Academia Sinica, in press. 14. Growth inhibitory polyacetylenes from galls of Hedera rhombea Bean. Yamazoe, S.; Hasegawa, K.; Suenaga, K.; Shigemori, H. Nat. Prod. Commun., in press. 15. Senescence-promoting effect of arabidopside A. Hisamatsu, Y.; Goto, N.; Hasegawa, K.; Shigemori, H. Z. Naturforschung, in press 学会発表 (A)招待講演 1. Synthesis and bioactivities of marine macrolides and their analogs. Kigoshi, H. Pacifichem 2005, Honolulu, Hawaii, USA, 2005 年 12 月 15 日 2. Crystal Structure of Actin Complex with Aplyronine A, an Antitumor Substance of Marine Origin. Suenaga, K.; Kuroda, T.; Yamada, K.; Kigoshi, H.; Hirata, K.; Takata, M.; Kato, K.; Muraoka, S.; Yamamoto, M.; Tanaka, H. The 2nd Yamada Symposium on Key Natural Organic Molecules in Biological Systems, 兵庫淡路夢舞台 , 2005 年 9 月 13 日 (B)その他の学会発表 1. 抗腫瘍性海洋マクロライド,ビセライド B の合成 研究.早川一郎,山浦格,池田陽一,上田満,木 越英夫.新規素材探索研究会 第 4 回セミナー, ホテルアソシア静岡ターミナル,2005 年 6 月 10 日 2. ユズリミン系アルカロイドの合成研究.池戸彰之, 庄司靖隆,早川一郎,木越英夫.第 40 回天然物 化学談話会,熱川ハイツ,2005 年 7 月 13 日 3. クロロフィルの続成変化の化学的解明(3)-堆 積岩および化石ストロマトライトよりクロム酸 酸化抽出で得られるフタルイミド類の起源の検 討-.野中さやか,野本信也,三田肇,Nicola Mcloughlin(Oxford 大),木越英夫.第 23 回有機 地球化学シンポジウム(2005 年高知シンポジウ ム),2005 年 7 月 4. 光屈性刺激は β -glucosidase の活性化を通して屈曲 を誘導する.Jabeen Riffat,長谷川剛,山田小須弥, 繁森英幸,長谷川宏司.日本植物学会第 69 回大会, 富山,2005 年 9 月 5. シロイヌナズナ由来の新規糖脂質 Arabidopside 類の生物活性.久松洋輔,後藤伸治,長谷川宏 司,繁森英幸.日本植物学会第 69 回大会,富山, 2005 年 9 月 6. そば殻から放出される促進的アレロパシー物質. Wai Wai Then Tin,長谷川剛,山田小須弥,繁森 英幸,林 久喜,長谷川宏司.日本植物学会第 69 回大会,富山,2005 年 9 月 7. 光屈性に関与する光誘導性成長抑制物質の探索. 長谷川剛,山田小須弥,繁森英幸,長谷川宏司. 日本植物学会第 69 回大会,富山,2005 年 9 月 8. ダイコン下胚軸の重力屈性.常盤ひかり,長谷川 剛,山田小須弥,繁森英幸,長谷川宏司.日本植 物学会第 69 回大会,富山,2005 年 9 月 9. キヅタツボミフクレフシから単離されたポリアセ チレンの構造と生物活性.山添紗有美,長谷川宏 司,繁森英幸.日本植物学会第 69 回大会,富山, 2005 年 9 月 11. コムギ藁の水浸出物に含まれる植物成長阻害物 質.中野洋,森田敏,繁森英幸,長谷川宏司.植 物化学調節学会第 40 回大会,東京,2005 年 11 月 12. アベナ発芽種子から放出される促進的アレロパ シー物質.松山宏美,Jabeen Riffat,長谷川剛, 山田小須弥,繁森英幸,長谷川宏司.植物化学調 節学会第 40 回大会,東京,2005 年 11 月 13. 13- オキシインゲノールの合成研究.早川一郎, 阿須間夕紀,大好孝幸,青木健太,木越英夫.第 49 回香料,テルペンおよび精油化学に関する討 論会,福井大学工学部,2005 年 11 月 6 日 14. 13- オキシインゲノールの合成研究.阿須間夕紀, 大好孝幸,青木健太,早川一郎,木越英夫.第 32 回ヘテロ原子化学討論会,つくば国際会議場, 2005 年 12 月 5 日 15. 腫瘍細胞増殖阻害マクロライド,ビセライド類の 合成研究.山浦格,池田陽一,上田満,早川一郎, 木越英夫.第 32 回ヘテロ原子化学討論会,つく ば国際会議場,2005 年 12 月 5 日 16. 海洋産アクチン脱重合活性物質 Mycalolide B の全 合成研究.木村智之,末井敬太,上田祥子,宮沙 織,末永聖武,木越英夫.第 32 回ヘテロ原子化 学討論会,つくば,2005 年 12 月 5 日 18. Synthetic Studies on Mycalolide B, an Actindepolymerizing Marine Macrolide. Kimura, T.; Matsui, K.; Ueda, S.; Suenaga, K.; Kigoshi, H. Pachifichem 2005, Honolulu, Hawaii, USA, 2005 年 12 月 19 日 19. Synthesis and Activity of Aurilide, a Cytotoxic Cyclodepsipeptide of Marine Origin, and Its Analogs. Suenaga, K.; Kajiwara, S.; Hanada, T.; Kigoshi, H. Pachifichem 2005, Honolulu, Hawaii, USA, 2005 年 12 月 17 日 20. Analysis of the interaction between actin and aplyronine A with photo-affinity probes. Kuroda, T.; Suenaga, K.; Sakakuea, A.; Yamada, K.; Kigoshi, H. Pachifichem 2005, Honolulu, Hawaii, USA, 2005 年 12 月 17 日 21. Effect of a novel allelopathic substance, lepidimoide, on the chlorophyll biosynthesis. Yamada, K.; Honda, M.; Minami, E.; Hirose, K.; Hasegawa, T.; Shigemori, H.; Hasegawa, K. 2005 International Chemical Congress of Pacific Basin Societies Hawaii, December, 2005. 22. Synthetic studies of biselides and haterumalides. Hayakawa, I.; Yamaura, M.; Ueda, M.; Ikeda, Y.; Kigoshi, H. Nagoya University 21st Century COE International Conference - Chemistry for Life & 2nd Yoshimasa Hirata Memorial Lecture, Nagoya, Japan, 2006 年 1 月 26 日 23. ザマミスタチンの構造訂正.早川一郎,照屋俊明, 木越英夫.日本化学会第 86 春季年会,日本大学 理工学部(船橋),2006 年 3 月 28 日 24. 13 ⊖オキシインゲノールの合成研究.阿須間夕紀, 大好孝幸,青木健太,早川一郎,木越英夫.日本 化学会第 86 春季年会,日本大学理工学部(船橋), 研究業績 10. 腫瘍細胞増殖阻害マクロライド,ビセライド類の 単離と合成研究.早川一郎,照屋俊明,山浦格, 池田陽一,上田満,末永聖武,木越英夫.第 38 回天然有機化合物討論会,アスティ徳島,2005 年 10 月 9 日 17. Synthetic studies on biselides A and B. Hayakawa, I.; Yamaura, M.; Ikeda, Y.; Kigoshi, H. Pacifichem 2005, Honolulu, Hawaii, USA, 2005 年 12 月 19 日 151 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 2006 年 3 月 29 日 25. 腫瘍細胞増殖阻害マクロライド,ビセライド類と ハテルマライド類の合成研究(1) .上田満,山浦 格,池田陽一,早川一郎,木越英夫.日本化学会 第 86 春季年会,日本大学理工学部(船橋),2006 年 3 月 30 日 研究業績 152 26. 腫瘍細胞増殖阻害マクロライド,ビセライド類と ハテルマライド類の合成研究(2) .池田陽一,山浦 格,上田満,早川一郎,木越英夫.日本化学会第 86 春季年会,日本大学理工学部(船橋),2006 年 3 月 30 日 27 海洋産細胞毒性物質イエジマライドの人工類縁体 の合成と生物活性.五味浩之,末永聖武,木越英夫. 日本化学会第 86 春季年会,日本大学理工学部(船 橋),2006 年 3 月 29 日 28. 海洋産抗腫瘍性物質アプリロニン A に対するアク チンの結合部位の解明.黒田武史,岡本和人,末 永聖武,坂倉彰,山田靜之,木越英夫.日本化 学会第 86 春季年会,日本大学理工学部(船橋), 2006 年 3 月 29 日 29. 三重産カイメン由来の新規生物活性物質.和智大 幸,KUNDIM, Bangi Albert,末永聖武,木越英夫. 日本化学会第 86 春季年会,日本大学理工学部(船 橋),2006 年3月 30 日 30. 海洋産細胞毒性環状デプシペプチド,オーリライ ド誘導体の合成と生物活性.梶原朱理,栗林里 実,半田知久,末永聖武,木越英夫.日本化学会 第 86 春季年会,日本大学理工学部(船橋),2006 年 3 月 30 日 31. 海洋産アクチン脱重合活性物質 Mycalolide B の合 成研究.末井敬太,木村智之,上田祥子,末永聖 武,木越英夫.日本化学会第 86 春季年会,日本 大学理工学部(船橋),2006 年 3 月 30 日 32. 海洋産細胞毒性物質オーリピロン A 及び B の合 成研究.深澤絵美,佐藤七月,中村尚靖,末永聖 武,木越英夫.日本化学会第 86 春季年会,日本 大学理工学部(船橋),2006 年 3 月 30 日 33. Arabidopsis thaliana からの生理活性物質の探索. 中城治之,久松洋輔,後藤伸治,長谷川宏司,繁 森英幸.第 47 回日本植物生理学会年会,茨城, 2006 年 3 月 34. ヒマワリ下胚軸から単離された光誘導性成長抑 制物質の構造と機能.Jabeen Riffat,Wai Wai Then Tin,長谷川剛,久松洋輔,山田小須弥,末永聖武, 関口光広,繁森英幸,長谷川宏司.第 47 回日本 植物生理学会年会,茨城,2006 年 3 月 35. 光屈性反応に伴うトウモロコシ幼葉鞘の成長抑制 機構の解明.Jabeen Riffat,山田小須弥,長谷川剛, 南栄一,久松洋輔,繁森英幸,長谷川宏司.第 47 回日本植物生理学会年会,茨城,2006 年 3 月 特記事項(学会主催,受賞,新聞報道) 学会主催 1. 木越英夫,企業と大学の創薬研究(文部科学省派 遣型高度人材育成協同プラン),筑波大学,2006 年3月8日 新聞報道 1. 「新規制がん剤候補物質アプリロニンA,アク チン複合体 3 次元構造を解明」.化学工業日報, 2006 年 2 月 17 日 5.5 マルチメディア情報研究 アスペクト 5.5.1 複合現実感技術の研究 研究代表者:大田友一 研究論文 1. 注目喚起行動に基づいた机上作業映像の編集.尾 関基行,中村裕一,大田友一.電子情報通信学会 論文誌 D-II, J88, No.5, 844-853(2005) Hicham Bouchmaif, Yoshinari Kameda, Yasuhiro Mukaigawa, Yuichi Ohta, IAPR Conference on Machine Vision Applications, Tsukuba, May 2005. 3. Generating High-Definition Facial Video for shared Mixed Reality. Masayuki Takemura, Yuichi Ohta, IAPR Conference on Machine Vision Applications, Tsukuba, May 2005. 3. Automated Camerawork for Capturing Desktop Presentations. Motoyuki Ozeki, Yuichi Nakamura, Yuichi Ohta, IEE Proceedings-Vision, Image, and Signal Processing 152, No.4, 437-447(2005) 4. サッカーのインターネット中継が可能な自由視点 映像方式.古山孝好,古谷仁志,向川康博,亀田 能成,吉川文人,大田友一,第 1 回デジタルコン テンツシンポジウム , 東京 , 2005.5. 4. 協調型複合現実空間のための顔映像生成による視 線情報の復元.竹村雅幸,大田友一,日本バーチャ ルリアリティ学会論文誌 10, No.3, 313-321(2005) 5. 会話シーンの複数視点からの自動撮影 ・ 編集.西 崎隆志,尾形涼,中村裕一,亀田能成,大田友一 , 第 1 回デジタルコンテンツシンポジウム , 東京 , 2005.5. 5. 協調型複合現実空間における視線認知特性を考慮 した視線提示.立野圭祐,竹村雅幸,大田友一, 日本バーチャルリアリティ学会論文誌 10, No.3, 353-361(2005) 6. NaviView: Virtual Mirrors for Visual Assistance at Blind Intersection. Fumihiro Taya, Kazuhiro Kojima, Akihiko Sato, Yoshinari Kameda, Yuichi Ohta, International Journal of ITS Research 3, No.1, 29-38 (2005) 7. 記憶色に基づく色再現とその高画質化応用.塚 田正人,大田友一,映像情報メディア学会誌 60, No3, 348-357(2006) 学会発表 (B)その他の学会発表 1. Real-Time Transmission of 3D Video to Multiple Users via Network. Takayoshi Koyama, Yasuhiro Mukaigawa, Yoshinari Kameda, Yuichi Ohta, IAPR Conference on Machine Vision Applications, Tsukuba, May 2005. 2. Probabilistic Framework for Intelligent Filming by Switching Temporarily Locked Pan-Tilt Cameras. 6. 机上作業プレゼンテーション映像の自動取得.尾 関基行,中村裕一,大田友一,第1回デジタルコ ンテンツシンポジウム , 東京 , 2005.5. 7. 屋外大規模空間における自由視点映像生成のため の選手領域抽出法.古山孝好,向川康博,亀田能成 , 大田友一,画像の認識・理解シンポジウム , 兵庫 , 2005.7. 8. 協調型複合現実空間における視線情報再現のため の高精細顔映像生成,竹村雅幸,大田友一,画像 の認識・理解シンポジウム , 兵庫 , 2005.7. 9. Close-up Imaging of a Moving Object by Cooperative Multiple Pan-Tilt Cameras. Hicham Bouchmaif, Yoshinari Kameda, Yasuhiro Mukaigawa, Yuichi Ohta, 画像の認識・理解シンポジウム , 兵庫 , 2005.7. 10. SpaceRelighter: プロジェクタを用いた実照明環境 再現システムにおける動的な影の除去.金成幸司, 向川康博,大田友一,画像の認識・理解シンポジ ウム , 兵庫 , 2005.7. 11. Video Quality Analysis for an Automated Video 研究業績 2. SpaceRelighter: パターン投影による照明環境の再 現.向川康博,永井悠文,大田友一,日本バーチャ ルリアリティ学会論文誌 10, No.2, 155-162(2005) 153 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA capturing and Editing System for Conversation Scenes. Takashi Nishizaki, Ryo Ogata, Yoshinari Kameda, Yuichi Ohta, IEEE International Conference on Multimedia and Expo, Amsterdam, The Netherlands, July 2005. 12. Enhanced Eyes for Better Gaze-Awareness in Mixed Reality. Keisuke Tateno, Masayuki Takemura, Yuichi Ohta, 32nd SIGGRAPH2005, Los Angeles, USA, August 2005. 研究業績 154 13. 死角を透視表示する屋外型複合現実感システムに おける提示手法の比較検討.津田崇博,山本治由, 亀田能成,大田友一,マルチメディア・仮想環境 基礎研究会,はこだて未来大学 , 2005.9. 14. 屋外型複合現実感システムにおけるカメラ間の色 補正.山本治由,塚田正人,北原格,亀田能成, 大田友一,マルチメディア・仮想環境基礎研究会, はこだて未来大学 , 2005.9. 15. NaviView: Visual Assistance by Virtual Mirrors at Blind Intersection. Kazuhiro Kojima, Akihiko Sato, Fumihiro Taya, Yoshinari Kameda, Yuichi Ohta, 8th International IEEE Conference on Intelligent Transportation Systems, Vienna, Austria, September 2005. 16. Enhanced Eyes for Better Gaze-Awareness in Collaborative Mixed Reality. Keisuke Tateno, Masayuki Takemura, Yuichi Ohta, Fourth IEEE and ACM International Symposium on Mixed and Augmented Reality, Vienna, Austria, October 2005. 17. Adaptive Positioning on Windshield for Information Display. Akihiko Sato, Yoshinari Kameda, Yuichi Ohta, 12th World Congress on ITS, San Francisco, USA, November 2005. 18. NaviView: Virtual Slope Visualization of Blind Area at an Intersection. Fumihiro Taya, Yoshinari Kameda, Yuichi Ohta, 12th World Congress on ITS, San Francisco, USA, November 2005. 19. 人間行動観測のための視聴覚センサを用いた非 定常部分の抽出.服部傑,亀田能成,大田友一 , マルチメディア・仮想環境基礎研究会,鹿児島 , 2005.11. 20. 非校正カメラ群を用いた室内イベントの判別.西 崎隆志,亀田能成,大田友一,マルチメディア・ 仮想環境基礎研究会,鹿児島 , 2005.11. 21. NaviView: 動的環境センシングによる運転者への 視覚支援の取り組み.田谷文宏,北原格,亀田能 成,大田友一,計測自動制御学会 システム・情報 部門学術講演会,九州大学 , 2005.11. 22. Visualization Methods for Outdoor See-Through Vision. Takahiro Tsuda, Haruyoshi Yamamoto, Yoshinari Kameda, Yuichi Ohta, 15th International Conference on Artificial Reality and Telexistence, Christchurch, New Zealand, December 2005. 23. Visual Support for Medical Communication by Using Projector-Based Augmented Reality and Thermal Markers. Jeremy Bluteau, Itaru Kitahara, Yoshinari Kameda, Haruo Noma, Kiyoshi Kogure, Yuichi Ohta, 15th International Conference on Artificial Reality and Telexistence, Christchurch, New Zealand, December 2005. 24. 人間行動観測に向けた複数種センサの定常性に基 づくデータ処理.服部傑,亀田能成,大田友一 , 第 6 回計測自動制御学会システムインテグレー ション部門講演会,熊本 , 2005.12. 25. 非校正カメラ群を用いた人物観測における注目領 域抽出.西崎隆志,亀田能成,大田友一,第 6 回 計測自動制御学会システムインテグレーション部 門講演会,熊本 , 2005.12. 26. Visual Surveillance Using Less ROIs of Multiple Non-Calibrated Cameras. Takashi Nishizaki, Yoshinari Kameda, Yuichi Ohta, 7th Asian Conference on Computer Vision, Hyderabad, India, January 2006. 27. 非平面へのパターン投影における相互反射の補 償.柿沼孝行,向川康博,大田友一,第 152 回コ ンピュ-タビジョンとイメ-ジメディア研究会 , 大阪大学 , 2006.1. 28. 簡易な操作による背景領域の自由視点映像生成手 法.野村尚史,北原格,亀田能成,大田友一,電 子情報通信学会総合大会,国士舘大学 , 2006.3. 30. 複合現実感における視触覚融合による素材感呈 示.中原守勇,北原格,亀田能成,大田友一,電 子情報通信学会総合大会,国士舘大学 , 2006.3. 31. 視点移動自由度の大きい複合現実感のための入 れ子型マーカ.立野圭祐,北原格,大田友一,電 子情報通信学会 2006 年総合大会,国士舘大学, 2006.3. 5.5.2 ユビキタス環境における情報提示・操作技術の研究 研究代表者:田中二郎 研究論文 1. W. Lai, D. Yu, J. Tanaka and C. Fei,“Using Image Contour Recognition In GIS Navigation” , Proceedings of The Third International Conference on Information Technology and Applications(ICITA), Sydney, Australia, July 4-7, 2005, pp. 764-767. 2. W. Lai, X. Huang, R. Wibowo and J. Tanaka,“An On-Line Web Visualization System with Filtering and Clustering Graph”, The IEEE Intelligent Informatics Bulletin, Vol.5, No.1, 2005, pp. 11-17. 3. M. Miura, S. Kunifuji, S. Sato and J. Tanaka, “Capturing Window Attributes for Extending Web Browsing History Records”, Proceedings of the 9th International Conference on Knowledge-Based Intelligent Information and Engineering Systems (KES2005), Part I, pp. 418-424, Melbourne, Australia, Sep. 14-16, 2005. 4. S. Iwabuchi, B. Shizuki, K. Misue and J. Tanaka, “Natural Storage in Human Body”, Proceedings of the 9th International Conference on Knowledge-Based Intelligent Information and Engineering Systems (KES2005), Part IV, pp. 430-436, Melbourne, Australia, Sep. 14-16, 2005. 5. K. Misue and J. Tanaka,“A Handwriting Tool to Support Creative Activities”, Proceedings of the 9th International Conference on Knowledge-Based Intelligent Information and Engineering Systems (KES2005), Part IV, pp. 423-429, Melbourne, Australia, Sep. 14-16, 2005. 6. Yoshiyuki Mihara, Etsuya Shibayama, Shin Takahashi, “The Migratory Cursor: Accurate Speech-Based Cursor Movement by Moving Multiple Ghost Cursors with Non-Verbal Vocalizations”, ASSETS2005, the Seventh International ACM SIGACCESS Conference on Computers and Accessibility, pp.76-83, October 2005. 7. M. Miura, S. Kunifuji, B. Shizuki and J. Tanaka, “AirTransNote: Augmenting Classrooms with Digital Pen Devices and RFID Tags”, Proceedings of IEEE International Workshop on Wireless and Mobile Technologies in Education(WMTE2005), pp.56-58, Tokushima, Japan, Nov. 28-30, 2005. 研究業績 29. 道路監視カメラを用いた運転者の視覚支援~バー チャルミラーを用いた死角領域提示~,宮本徹, 北原格,亀田能成,大田友一,電子情報通信学会 総合大会,国士舘大学 , 2006.3. 155 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 8. K. Kobayashi, K. Misue, B. Shizuki and J. Tanaka, “Information Gathering Support Interface by the Overview Presentation of Web Search Results”, Proceedings of Asia Pacific Symposium on Information Visualization 2006(APVIS2006), pp. 103-108, Tokyo, Japan, Feb. 1-3, 2006. 研究業績 9. N. Nakazono, K. Misue and J. Tanaka,“NeL2: Network Drawing Tool for Handling Layered Structured Network Diagram”, Proceedings of Asia Pacific Symposium on Information Visualization 2006 (APVIS2006), pp. 109-115, Tokyo, Japan, Feb. 1-3, 2006. 10. T. Hansaki, B. Shizuki, K. Misue and J. Tanaka, “FindFlow: Visual Interface for Information Search based on Intermediate Results”, Proceedings of Asia Pacific Symposium on Information Visualization 2006 (APVIS2006), pp. 147-152, Tokyo, Japan, Feb. 1-3, 2006. 156 文誌 , Vol.46, No.9, 2005, pp. 2300-2310. 学会発表 1. 岩淵志学,久松孝臣,高橋伸,田中二郎,“周囲 の会話のざわめきを感じさせるインスタントメッ センジャー RippleDesk”,ヒューマンインタフェー スシンポジウム 2005, pp.977-980, 2005 年 9 月. 2. 高橋伸,岩淵志学,ジャッキーノ ヤン,山田徹, 久松孝臣,中村卓,土持幸久,金春明,田中二郎, “ラ イブカメラ画像を用いたプレゼンス情報の表示手 法”,第 13 回インタラクティブシステムとソフト ウェアに関するワークショップ,日本ソフトウェ ア科学会 WISS 2005, pp.15-18, 2005 年 12 月. 3. 石 原 正 樹, 三 末 和 男, 田 中 二 郎,“ 木 構 造 の 波 紋表現-時系列とカテゴリの同時表現手法-”, インタラクション 2006 論文集,情報処理学会, pp.109-116, 2006 年 3 月. 11. M. Ishihara, K. Misue and J. Tanaka,“Ripple Presentation for Tree Structures with Historical Information” , Proceedings of Asia Pacific Symposium on Information Visualization 2006(APVIS2006), pp. 153-160, Tokyo, Japan, Feb. 1-3, 2006. 特記事項 1. 田中二郎.(インタビューア 渡辺慶規),“TARA プロジェクト訪問インタビュー,マルチメディア 情報研究アスペクト,田中二郎プロジェクト,ユ ビキタス環境における情報提示・操作技術の研究” , TARA News No.31, pp.15-25, 2005 年 12 月. 12. 三浦 元喜,國藤進,志築文太郎,田中二郎, “デ ジタルペンと PDA を利用した実世界指向インタ ラクティブ授業支援システム”,情報処理学会論 2. 田中二郎,三末和男.Asia Pacific Symposium on Information Visualization(APVIS2006). Program Co-chairs. Tokyo, Japan, Feb.1-3, 2006. 5.5.3 フルーエンシ情報理論応用マルチメディアシステム 研究代表者:寅市和男 研究論文 1. 高橋知幸,河辺徹,中村浩二,寅市和男,片岸 一起,大津展之,不均等間隔標本補間に対する 標本化関数,電気学会論文誌 , Vol.125-C, No.7, pp.1093-1100(July 2005). 2. Kai Sheng,Keisuke Kameyama,Kazuo Toraichi, Yoshinori Mitamura,Kazuki Katagishi, Yasuo Morooka and Yasuhiro Ohmiya,A Shape-Directed Scaling Method for Fundus Image with Maintenance to Blood-Vessel Shapes and Color Reality,IEEJ Trans. EIS(Vol.125,No.9,2005). 3. 大宮康宏,寅市和男,三浦康之,喜多村守,岡本 明,和田耕一,亀山啓輔,諸岡泰男,フルーエン シ補間による TV 映像高精細化処理のハードウェ ア実装法 , 映像情報メディア学会論文誌(2006 年 7 月掲載決定). 学会発表 (A)招待講演 1. 寅市和男,Approaching Human Sensibility -Fluency Information Theory and Its Multimedia Applications-, 科学技術国際交流センター二の宮ハウス イブニ ングフォーラム,2005 年 9 月 16 日. 2. 寅市和男,生演奏に迫るデジタルサウンド,第 21 回 NICOGRAPH(芸術科学会),2005 年 11 月 11 日. 3. 寅市和男,フルーエンシ情報理論とマルチメディ アシステムへの展開,井上賞受賞記念講演 , 筑波 研究学園都市エリアプロジェクト,2005 年 11 月 18 日. 4. 寅市和男,超解像度医療画像の記述・配信・提示 用フルーエンシ技術,第 16 回 u-Japan クローズ アップセミナー , 2006 年 3 月 1 日. (B)その他の学会発表 1. Tetsu o Kamin a, Yas uh iro O h miy a, K azuk i Katagishi, Kazuo Toraichi, Secure Transmission For Fluency Images, The 2nd US - Japan Experts Workshop on Critical Information Infrastructure Protection(CIIP) (26.June.2005) 2. Keisuke Kameyama, Soo-Nyoun Kim, Kazuo Toraichi 3. Satoshi Toriiwa, Yasuo Morooka, Kazuo Toraichi, Yasuyuki Miura, Akira Okamoto and Mamoru K i t a m u r a , A P r o p o s a l o f R e a l - Ti m e Vi d e o Simulator using FPGA for Multimedia Processing, Proceedings of 2005 IEEE Pacific Rim Conference on Communications, Computers and Signal Processing, Victoria, Canada(August 2005). 4. Kai Sheng, Kazuki Katagishi, Kazuo Toraichi, Yoshinori Mitamura, Hitomi Murakami, Atsushi Koike, Tohru Asami, Shape-Directed Fundus Image Scaling Method Applied on an Opthalmology CAD System, Proceedings of 2005 IEEE Pacific Rim Conference on Communications, Computers and Signal Processing, Victoria, Canada(August 2005). 5. Kayoko Hirano, Keisuke Kameyama, Yasuhiro Ohmiya and Kazuo Toraichi, Image Enhancement Using Multiple Video Frames and Non-uniform Fluency Interpolation, The IASTED International Conference on Communications, Internet and Information Technology(CIIT 2005), Paper no. 496-073, Cambridge, USA(October 2005). 6. P a u l W. H . K w a n , K a z u o To r a i c h i , K e i s u k e Kameyama, Junbin Gao and Nobuyuki Otsu, A Multistep Strategy for Shape Similarity Search in Kamon Image Database, Proceedings of Image and Vision Computing New Zealand(IVCNZ 2005), Dunedin, New Zealand, pp.266-271,(November 2005). 7. Atsushi Fujii, Keisuke Kameyama, Tetsuo Kamina, Yasuhiro Ohmiya and Kazuo Toraichi, Image Resolution Conversion by Optimized Adaptation of Interpolation Kernels, The IASTED International Conference on Signal Processing, Pattern Recognition, and Applications -SPPRA 2006-, Paper no. 520-051, 研究業績 4. Takuto MOTOYAMA, Tohru KAWABE, Kazuo Toraichi and Kazuki KATAGISHI, New Integrated Design Approach of RHC with Adaptive DA Converter, WSEAS(World Scientific and Engineering Academy and Society)Transactions on Systems, Issue 5, vol.5, pp.981-988(May 2006 掲載決定) . and Takashi Yamamoto, Content-based Image Retrieval of Kaou Images by Region Characterization and Probabilistic Relaxation, Modeling Decisions for Artificial Intelligence 2005 - MDAI'05, Paper no.109, Tsukuba, Japan(July 2005). 157 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA Innsbruck, Austria(February 2006) . 8. Kentaro Miyamoto, Tetsuo Kamina, Tetsuo Sugiyama, Keisuke Kameyama and Kazuo Toraichi, An Image Segmentation Method for Function Approximation of Gradation Images, The IASTED International Conference on Signal Processing, Pattern Recognition, and Applications -SPPRA 2006-, Paper no. 520-057, Innsbruck, Austria(February 2006) . 研究業績 9. Kai Sheng, Keisuke Kameyama, Kazuki Katagishi and Kazuo Toraichi, Matched filter design by Fluency analysis for a more accurate fundus image bloodvessel extraction, The Fourth IASTED International Conference on biomedical engineering, Paper no. 519-088, Innsbruck, Austria(February 2006) . 158 10. Takuto Motoyama, Tohru Kawabe, Kazuo Toraichi and Kazuki KATAGISHI, New Integrated Control Design Method based on Receding Horizon Control with Adaptive DA Converter, Proc. of 8th WSEAS International Conference on Automatic Control, Modeling and Simulation(ACMOS'06), pp.6-11, Prague, Czech Republic(March 2006) . 11. 丹羽美由紀,紙名哲生,武徳安,亀山啓輔,片岸 一起,寅市和男,村上仁己,大橋正良,ユビキタス・ クラウドを記述するための理論的モデルの構築法 に関する考察(その 1),電子情報通信学会 2006 総合大会,B-19-14,東京(March 2006) 特記事項 (受賞) 1. 寅市和男,池田毅,第 30 回井上春成賞,2005 年 7 月 13 日 (新聞掲載) 2. フルーエンシによる携帯写真の高精細拡大に関す る記事,読売新聞 , 2005 年 11 月 15 日 3. オンライン DTP システムに関する記事,毎日新 聞,2005 年 11 月 16 日 4. 携帯写真構成再拡大及びそれら技術を用いたオン ライン DTP システムに関する記事,日刊工業新 聞,2005 年 11 月 24 日 5. フルーエンシ情報理論とマルチメディア応用全般 (CREST プロジェクト研究)に関する記事,科学 新聞,2005 年 11 月 24 日 (その他) 6. TARAセンター寅市PJ研究紹介,つくばエク スプレス駅構内設置つくば学園都市PRビデオ, 2005 年 8 月~ 5.5.4 次世代生体機能・性状情報イメージングシステムの開発 研究代表者:椎名 毅 研究論文 1. Itoh A, Ueno E, Tohno E, Kamma H, Takahashi H, Shiina T, Yamakawa M, Matsumura :“Breast Disease : Clinical Application of Ultrasound Elastography for Diagnosis,”Radiology, vol.239, No.2, pp.341-350, 2006. 2. Yamakawa Y, Shiina T:“Tissue Elasticity Reconstruction Based on Modified 3-Dimensional Finite-Element Model, Japanese Journal of Applied Physics, Vol.44, No.5B, pp.4567-4577, 2005. 3. Ito M, Chono T, Sekiguchi M, Shiina T, Mori H, Tohno E :“Quantitative Evaluation of Diagnostic Information around the Contours in Ultrasound Inages,”J. Med. Ultrasonics, Vol.32, pp.135-144, 2005. 4. Nitta N, Homma K, Shiina T,“Intravascular Shear Stress Imaging Based onUltrasonic Velocity Vector Measurement,”Proc. of 2005 IEEE Ultrasonics Symposium, pp.520-523, 2005 2005. 6. Yamakawa M, Shiina T, Matsumura T, Mitake T,“Fast Reconstruction of Quantitative Tissue Elasticity Image Based on Modified 3-D FiniteElement Model, Proc. of 2005 IEEE Ultrasonics Symposium,pp.1763-1766, 2005. 学会発表など(招待講演,その他の学会発表) (学会発表) 1. 新田尚隆,本間一弘,椎名毅:“超音波血流計測 に基づく粘性と勾配の同時推定に関する検討 ,” 第 26 回超音波の基礎と応用に関するシンポジウ ム講演論文集,p.143-144, 2005. 2. 山川誠,椎名毅:“無エコー病変に対応した組 織弾性イメージング法の検討 ,”第 26 回超音波 の基礎と応用に関するシンポジウム講演論文集, p.11-12, 2005. 7. 新田尚隆,本間一弘,椎名毅:“超音波を用いた 血管内ずり応力分布推定 ,”Vol.43 特別号 , p.255, 2005. (総 説) 1. 椎名毅,山岸正和 :“血管内超音波エラストグラ フィ,”循環器科,Vol.57, No.5, 435-439, 2005 2. 椎名毅:“最先端の超音波-ストレイン法でみる 血管評価-,”心エコー,Vol.6, No.10, 966-973, 2005. 3. 椎名毅:“機器構成要素の進歩と分解能の向上 ,” 総合臨床 m Vol.53, No.1, pp.11-16, 2005 4. 椎名毅:“ティッシュハーモニックの原理と長所 短所は ?,”検査と技術,Vol.34, No.2, (著 書) 1. 放射線技術学シリーズ 「放射線物理学」 (椎名毅, 共著)オーム社,202 頁,2006 2. Research and Development in Breast Ultrasound, ed by Ueno, Shiina, Kubota, Sawai, Springer, 207pages, 2005. 3. 藤井信彦,山川誠,椎名毅:“超音波組織弾性像 に基づく仮想触診法の検討 ,”生体医工学 , Vol.43 特別号 , p.249, 2005. 受 賞 ◦椎名毅:第 16 回日本心血管画像動態学会 Best Image Awards 金賞(平成 18 年 1 月) 「ストレインパワー像による不安定プラー クの組織性状評価」 4. 遠藤浩幸,新田尚隆,椎名毅:“冠動脈プラーク の易破綻部位のシミュレーション解析 ,”生体医 工学 , Vol.43 特別号 , p.251, 2005. ◦椎名毅,山川誠他:日本生体医工学会 新技術開発 賞(平成 17 年 4 月) 「超音波組織弾性イメージング装置」 5. 小宮大輔,山川誠,椎名毅,中谷敏:“経食道超 音波プローブを用いた大動脈プラークの性状評 価 ,”生体医工学 , Vol.43 特別号 , p.252, 2005. 研究業績 5. Matsumura T, Shinomura R., Mitake T, Kanda H, Yamakawa M, Shiina T,“Estimation of Pressuredistribution Effects upon Elasticity Imaging, Proc. of 2005 IEEE Ultrasonics Symposium, pp.1759-1762, 6. 藤岡裕一郎,山川誠,椎名毅:“超音波組織弾性 像に基づくCADの検討 ,”Vol.43 特別号 , p.253, 2005. 159 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 5.5.5 分散化により安全性を高めたセキュリティ管理方式の研究 研究業績 160 研究代表者:岡本栄司 研究論文 1. L.Wang, Z.Cao, T.Okamoto, Y.Miao and E.Okamoto: Authorization-limited transformation-free proxy cryptosystems and their security analyses, IEICE Trans. Fundamentals, Vol.E89-A, pp. 106-114, 2006. 2. R.Tso, Y.Miao, T.Okamoto and E.Okamoto: A sharecorrectable protocol for the Shamir threshold scheme and its application to participant enrollment, IPSJ Journal, Vol.46, No.8, pp.1880-1888, 2005. 3. R.Tso, Y.Miao, T.Okamoto and E.Okamoto: How to verify the threshold t of Shamir’ s(t,n)-threshold scheme, IPSJ Journal, Vol.46, No.8, pp.1824-1833, 2005. 4. J.Lopez, J.A.Montenegro, J.L.Vivas, E.Okamoto and E.Dawson: Specification and design of advanced authentication and authorization services, Computer Standard and Interface Journal, 27, pp.467-478, 2005. 5. R.Tso and T. Okamoto and E.Okamoto: A sharecorrectable protocol for the shamir threshold scheme and its application to participant enrollment, Cryptology ePrint Archive, Report 2005/239, 2005. 6. L.Wang T.Okamoto T.Takagi and E.Okamoto: lnsider impersonation-MIM attack to tripartite key agreement scheme and an efficient protocol for multiple keys, International Conference on Computational Intelligence and Security(CIS), Lecture Notes in Artificial Intelligence(LNAI)3802, pp.198-203, 2005. 7. R.Tso,T.Okamoto and E.Okamoto: Practical strong designated verifier signature schemes based on double discrete logarithms, SKLOIS Conference on Information Security and Cryptology(CISC), Lecture Notes in Computer Science(LNCS)3822, pp.113-127, 2005. 8. R.Tso and T.Okamoto and E.Okamoto: Simple and provable secure strong designated verifier signature schemes, Cryptology ePrint Archive, Report 2005/238, 2005. 9. J.M.Gonzalez Nieto, E.Dawson, J.Lopez and E.Okamoto: Anovel method to maintain privacy in mobile agent application, International Conference on Cryptology and Network Security(CANS), Lecture Notes in Computer Science(LNCS)3810, pp.113-127, 2005. 10. R.Tso, T.Okamoto, T.Takagi and E.Okamoto: An ID-based non interactive tripartite key agreement protocol with k-resilience, IASTED International Conference Communications and Computer Networks (CCN), IASTED Proceeding, pp.38-42, 2005. 11. I.Agudo, J.Lopez, J.A.Montenegro, E.Okamoto and E.Dawson: Delegation perspective of practical authorization schemes, International Network Conference(INC), pp.157-164, 2005. 12. A.Inomata, M.Rahman, T.Okamoto, E.Okamoto: A novel mail filtering method against phishing, IEEE Pacific Rim Conference on Communications, Computers and Signal Processing(PacRim), IEEE Proceeding CD-ROM-F26-4, 2005 13. S. Matsuda, A. Inomata, T. Okamoto and E. Okamoto: Performance evaluation of efficient algorithms for Tate pairing, IEEE Pacific Rim Conference on Communications, Computers and Signal Processing (PacRim)IEEE Proceeding CD-ROM S36-2, 2005. 14. T.Okamoto, A.Inomata, E.Okamoto: A proposal of short proxy signature using pairing, International Conference on Information Technology, Coding and Computing (ITCC), IEEE Computer Society, Volume I , pp.631-635, 2005. 16. T.Okamoto, R.Tso and E.Okamoto: One-way and two-party authenticated ID-based key agreement protocols using pairing, Modeling Decisions for Artificial Intelligence(MDAI), Lecture Notes in Artificial Intelligence(LNAI)3558, pp.122-133, 2005. 17. Y.Oyama, A.Inomata, T.Okamoto, and E.Okamoto: Real-time computation with enhanced pipe, Modeling Decisions for Artificial Intelligence(MDAI), CD-ROM, ISBN 84-00-08306-7, 2005. 18. L. Wang, E.Okamoto, Y. Miao, T.Okamoto and H. Doi: ID-based series-parallel multisignatures schemes for multi-messages from bilinear pairings, Proceeding of International Workshop on Coding and Cryptography (WCC), Lecture Notes in Computer Science(LNCS), 2005. 19. T.Okamoto, R.Tso, T.Takagi and E.Okamoto: k-resilient ID-based key distribution schemes from pairing - three party case, Proceeding of International Workshop on Coding and Cryptography(WCC), 2005. 20. A.Inomata, Y. Oyama, S. Uda, T. Okamoto and E. Okamoto: Leaner’ s privacy enhanced architecture for distance learning, IASTED International Conference on Web-Based Education(WBE),pp.414-418, 2005. 21. M.R.Sekhar and T.Okamoto and E.Okamoto: On 学会発表 (A)招待講演 1. 1-out-of-n signature with constant length, T.Okamoto, ISI seminar at Queensland University of Technology, Australia, 2006. 3. 2. Cryptography in ubiquitous era, E.Okamoto, 11th German, Japanese Symposium, 2005.9. 3. Cryptosystems based on elliptic curve pairing, E.Okamoto, Modeling Decisions for Artificial intelligence(MDAI2005),LNAI3558, 2005.7. 4. 科学技術振興調整費重要課題解決型研究,セキュ リティ情報の分析と共有システムの開発,プライ バシ関連技術,岡本栄司,情報セキュリティ戦略 シンポジウム,2005.3 (B)その他の学会発表 1. ID ベース暗号を用いたメール送信元サーバ認証 の提案,春名光一,猪俣敦夫,岡本栄司,暗号と 情報セキュリティシンポジウム(SCIS) ,電子情 報通信学会,2006. 2. 侵入検知システムを用いた動的ファイアウォール の提案と実装,山本真里子,猪俣敦夫,岡本栄司, 暗号と情報セキュリティシンポジウム(SCIS),電 子情報通信学会,2006. 3. 暗号 SLA と暗号危殆化リスクアセスメントツー ルの開発,穂積俊充,猪俣敦夫,岡本栄司,暗号 と情報セキュリティシンポジウム(SCIS),電子 情報通信学会,2006. 4. 楕円曲線上のペアリング計算におけるバッチ検 証,岩見真希,高木剛,岡本健,岡本栄司,暗号 と情報セキュリティシンポジウム(SCIS),電子 情報通信学会,2006. 研究業績 15. E.Okamoto and T.Okamoto: Cryptosystems based on elliptic curve pairing, Modeling Decisions for Artificial Intelligence(MDAI), Lecture Notes in Artificial Intelligence(LNAI)3558, pp.13-23, 2005. designatedly verified(non-interactive)watermarking schemes, Cryptology ePrint Archive, Report 2005/120, 2005. 161 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 5. 安 全 な 動 的 リ ソ ー ス 連 携 を 可 能 と す る GRID MyProxy 方式,猪俣敦夫,満保雅浩,岡本栄司, コンピュータセキュリティシンポジウム(CSS), 情報処理学会,pp.7-12, 2005. 6. 署名長が固定された 1-out-of-n 署名,岡本健,岡 本栄司,コンピュータセキュリティシンポジウム (CSS) ,情報処理学会 , pp.223-228, 2005. 研究業績 162 7. ハッシュ関数を用いた k-out-of-n 署名,樋口達己, 岡本健,岡本栄司,情報処理学会コンピュータセ キュリティシンポジウム(CSS) ,情報処理学会 , pp.229-234, 2005. ルチメディア,分散,協調とモバイルシンポジウ ム(DICOMO2005), pp697-700, 2005. 特記事項 (A)特許出願 発明者・出願人:岡本栄司,岡本健,樋口達巳,グ ループのメンバ間における多様な公開鍵の使用を許 すことを特長とする明確な署名者数確認機能付き k-out-of-n 署名方法及び k-out-of-n 署名装置,特願 2006-086769 (B)展示発表会 CEATEC JAPAN, 共同研究(株式会社ネクステージ) 8. 送信者に認証機能を付加したブロードキャスト暗 号,金沢史明,猪俣敦夫,岡本健,岡本栄司,コ ンピュータセキュリティシンポジウム(CSS),情 報処理学会,pp.349-354, 2005. (C)書籍・解説記事 D.J.Barrett 著 , 猪俣敦夫,岡本健,田淵貴昭 訳: Linux ハンドブック,オライリージャパン, ISBN: 4-87311-237-0, 2005-8. 9. オブリビアス署名の構成手法,椎名信行,岡本 健,岡本栄司,情報セキュリティ研究会(ISEC) 技 術 報 告, 電 子 情 報 通 信 学 会,ISEC2005-31, pp.165-172, 2005. 岡本栄司,松浦幹太,冨高政治,猪俣敦夫:情報社 会における脆弱性にかかわる研究動向,情報処理学 会誌,Vol.46, No.6, pp.625-629, 2005. 10. 暗号アルゴリズム危殆によるリスク分析の-考 察,穂積悛充,猪俣敦夫,田中永,岡本栄司,マ (D)受賞など 情報処理学会 2006 年 IPSJ 論文誌,船井ベストペー パー賞 5.6 総合人間科学研究 アスペクト 5.6.1 抗原提示能に応じた選択的癌細胞療法の開発 研究代表者:赤座英之 研究論文 1. Transgenic rabbits with increased VEGF expression develop hemangiomas in the liver: a new model for Kasabach-Merritt syndrome. Kitajima S, Liu E, Morimoto M, Koike T, Yu Y, Watanabe T, Imagawa S, Fan J. Lab Invest 85, 1517-1527(2005) 3. Overexpression of c-Maf contributes to T-cell lymphoma in both mice and human. Morito N, Yoh K, Fujioka Y, Nakano T, Shimohata H, Hashimoto Y, Yamada A, Maeda A, Matsuno F. Hata H, Suzuki A, Imagawa S, Mitsuya H, Esumi H, Koyama A, Yamamoto M, Mori N, Takahashi S. Cancer Res 66 (2): 812-819(2006) 4. Correlation between quantitative proton MRS choline determination and MIB-1 index in glioma. Matsumura A, Isobe T, Anno I, Takano S and Kawamura H. J Clin Neurosci 12, 416-420(2005) 5. Anti-angiogenic effects of SN38(active metabolite of Irinotecan): Inhibition of hypoxia-inducible factor 1 (HIF-1α ) / vascular endothelial growth factor(VEGF) expression of glioma and growth of endothelial cells. Kamiyama H, Takano S, Tsuboi K and Matsumura A. J Cancer Res Clin Oncol 131, 205-213(2005) 8. Olfactory ensheathing cell tumor: a case report. Yasuda M, Higuchi O, Takano S and Matsumura A. J Neuro-Oncol 76, 111-113(2006) 9. Primary cerebral angiitis containing marked xanthoma cells with massive intraparenchymal involvement-case report--. Ishikawa E, Tsuboi K, Takano S, Kimura H, Aoki T, Mashiko R, Nagata M. Neurol Med Chir (Tokyo)45, 156-160(2005) 10. Dendritic cell maturation by CD11c(-)T cells and Valpha 24(+)natural killer T-cell activation by alpha-Galactosylceramide. Ishikawa E, Motohashi S, Ishikawa A, Ito T, Uchida T, Kaneko T, Tanaka Y, Horiguchi S, Okamoto Y, Fujisawa T, Tsuboi K, Taniguchi M, Matsumura A, Nakayama T. Int J Cancer 117, 265-73(2005) 11. Advanced Chiari Type I malformation with marked spinal cord atrophy Case report. Ito Y, Tsuboi K, Akutsu H, Ihara S, Matsumura A. J Neurosug Spine 3, 324-327(2005) 12. Excision of juvenile pilocytic astrocytoma of the midbrain after radiotherapy. Tsuboi K, Matsuda W, Nakamura K, Takano S, Matsumura A. Pediatr Neurosurg(in press)2005 13. GATA 阻害薬・HIF-1 活性薬(K-11706)による持 久力増強効果.今川重彦,松本健,長澤俊郎,土 肥武,鈴木教郎,山本雅之.臨床スポーツ医学 22, 1049-1052(2005) 6. Non-invasive quantification of lactate by proton MR spectroscopy and its clinical application. Matsumura A, Isobe T, Takano S, Kawamura H and Anno I. Clin Neurol Neurosurg 107, 379-384(2005) 14. 2-oxoglutarate による血管形成抑制.松本健,今川 重彦,小原直,鈴木教郎,長澤俊郎,山本雅之 . 医学のあゆみ 215, 158-159(2005) 7. Anti-angiogenic and immunomodulatory effect of the herbal medicine“Juzen-taiho-to”on malignant glioma. Hiroshi Kamiyama, Shingo Takano, Eiichi 15. Caffeine と taurine の併用による持久力および乳酸 に及ぼす効果.今川貴彦,松本健,小原直,鈴木 教郎,山本雅之,今川重彦.臨床スポーツ医学 研究業績 2. Enhanced erythropoiesis mediated by activation of the renin-angiotensin system via angiotensin II type 1a receptor. Kato H, Ishida J, Imagawa S, Saito T, Suzuki N, Matsuoka T, Sugaya T, Tanimoto K, Yokoo T, Ohneda O,, Sugiyama F, Yagami K, Fujita T, Yamamoto M, Nangaku M, Fukamizu A. FASEB J 19, 2023-2025(2005) Ishikawa, Koji Tsuboi and Akira Matsumura. Biol Pharm Bull 28, 2111-2116(2005) 163 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 23, 207-210(2006) 16. ドーピング−最近の話題.今川重彦.医学のあゆ み 216, 845(2006) 17. 脳 保 護 剤 エ ダ ラ ボ ン の 放 射 線 防 護 作 用. 盛 武 敬,安西和紀,伊古田暢夫,坪井康次.Pharma Medica 23, 186-187(2005) 研究業績 164 18. 頭蓋髄膜瘤を合併した Megacisterna magna の 1 例. 大須賀覚,高野晋吾,榎本貴夫,坪井康次,松村 明.小児の脳神経 30, 254-257(2005) 19. 陽子線とエックス線を併用した高線量照射後にお ける膠芽腫の病理組織学的変化.佐藤允之,坪井 康次,山本哲哉,高野晋吾,津田恭治,松村明, 井垣浩,徳植公一,秋根康之. Neuro-Oncology 15, 56-60(2005) 20. 血管新生抑制療法−現状と展望−脳腫瘍の診断と 治療−最新の研究動向 −.高野晋吾.日本臨床 63(suppl 9), 534-539(2005) 21. 「陽子線治療」 脳腫瘍の診断と治療 最新研究動 向 VI. 脳腫瘍の治療 放射線療法.秋根康之, 井垣浩,徳植公一,坪井康次,高野晋吾.日本臨 床 63, 437-441(2005) 22. 『癌局所療法』Suggestion「放射線と腫瘍免疫」. 坪井康次.治療学 39, 19(1281)ライフサイエン ス出版 2005 23. 腎癌,前立腺癌および悪性脳腫瘍に対する活性化 NK 細胞療法.及川剛宏,河合弘二,石川栄一, 坪井康次,高野晋吾,今川重彦,松村明,島居徹, 赤座英之.BCG・BRM 療法研究会会誌(2005 in press) 学会発表 (A)招待講演 1. E r y t h r o p o i e t i n G e n e E x p r e s s i o n b y G ATA Transcription Factor. Imagawa S. JST-ERATO Ya m a m o t o E n v i r o n m e n t a l R e s p o n s e P r o j e c t International Symposium: Molecular Mechanism of Environmental Response to Food and Oxygen. EPOCHAL Tsukuba International Congress Center, Japan, Mar. 2005. (B)その他の学会発表 1. 2-oxoglutarate down-regulates expression of vascular endothelial growth factor and erythropoietin through decreasing hypoxia inducible factor-1 binding activity and protein in vitro and decreases tube formation. Matsumoto K, Imagawa S , Nakano Y, Obara N, Suzuki N, Nagasawa T, Yamamoto M. JST-ERATO Ya m a m o t o . E n v i r o n m e n t a l R e s p o n s e P r o j e c t International Symposium: Molecular Mechanism of Environmental Response to Food and Oxygen. EPOCHAL Tsukuba International Congress Center, Japan Mar. 2005. 2. GATA motif on the erythropoietin gene promoter is essential for repression of ectopic constitutive erythropoietin production. Obara N, Suzuki N, Kim K-B, Imagawa S, Nagasawa T, Yamamoto M. 47th Annual Meeting of the American Society of Hematology, Atlanta, Dec. 2005. 3. Essential role and regulatory mechanism of the Erythropoietin gene in the liver. Suzuki N, Obara N, Kim K-B, Pan X, Jishage K, Imagawa S, Yamamoto M. 47th Annual Meeting of the American Society of Hematology, Atlanta, Dec. 2005. 4. 2-oxoglutarate down-regulates expression of vascular endothelial growth factor and erythropoietin through decreasing hypoxia inducible factor-1 a and inhibits angiogenesis. Imagawa S, Matsumoto K, Obara N, Suzuki N, Nagasawa T, Yamamoto M. 47th Annual Meeting of the American Society of Hematology, Atlanta, Dec. 2005. 5. Epo 産生データ(筑波大学)紹介および 2 施設臨 床研究の考察.今川重彦.腎性貧血に対する Lアルギニンの効果検討会,東京,2005. 2. 6. 2-oxoglutarate による vascular endothelial growth factor,erythropoietin 産生抑制.松本健,今川重彦 , 小原直,鈴木教郎,長澤俊郎,山本雅之.第 2 回 がんとハイポキシア研究会,筑波,2005.3. 7. エリスロポエチンとは.今川重彦.中外製薬講演 会,筑波,2005.9. 9. 貧血とエリスロポエチン.今川重彦.第 13 回赤 血球基礎研究会,神戸,2005.10. 10. 2-oxoglutarate 投与 による抗腫瘍血管新生療法へ の試み.松本健,今川重彦,小原直,鈴木教郎, 長澤俊郎,山本雅之.第 78 回日本生化学大会, 神戸,2005.10. 11. GATA 阻害・HIF-1 活性薬(K-11706)による持久 力増強効果.今川重彦,松本健,小原直,鈴木教 郎,長澤俊郎,山本雅之.第 16 回日本臨床スポー ツ医学会学術集会,東京,2005.11. 16. グ リ オ ー マ に お け る hypoxia inducible factor・ angiopoietin の発現と血管新生.高野晋吾,神山洋, 坪井康次,松村明.第 2 回がんとハイポキシア研 究会,つくば,2005.3. 17. アストロサイトーマからグリオブラストーマへの 進行に伴う血管変化.高野晋吾,井口雅博,山本 哲哉,坪井康次,松村明.第 23 回日本脳腫瘍病 理学会,東京,2005.4. 18. 小児悪性脳腫瘍に対する集学的治療のポイント. 高野晋吾,佐藤允之,鶴淵隆夫,山本哲哉,坪井 康次,松村明.第 33 回日本小児神経外科学会(シ ンポジウム), 奈良,2005.5. 19. Atypical teratoid /rhabdoid tumor(AT/RT)の診断・ 治療のピットホール.佐藤允之,高野晋吾,鶴淵 隆夫,山本哲哉,松村明.第 33 回日本小児神経 外科学会,奈良,2005.5. 20. 小児橋グリオーマ 10 例の臨床検討.鶴淵隆夫, 高野晋吾,山本哲哉,坪井康次,松村明.第 33 回日本小児神経外科学会,奈良,2005.5. 12. エリスロポエチン遺伝子の GATA 配列を介した非 特異的発現の抑制,小原直,今川重彦,鈴木教郎, 長澤俊郎,山本雅之.第 14 回腎とエリスロポエ チン研究会,東京,2005.11. 21. グリオーマの 1p, 19q LOH 解析と化学療法反応性・ 病理組織.井口雅博,高野晋吾,坪井康次,山本 哲哉,松村明.第 64 回日本脳神経外科学会総会, 横浜,2005.10. 13. 肝臓のおける誘導的エリスロポエチン遺伝子発現 制御機構.鈴木教郎,小原直,寺下社浩一,今川 重彦,山本雅之.第 14 回腎とエリスロポエチン 研究会,東京,2005.11. 22. 慢性硬膜下血腫における VEGF の発現.鈴木謙介, 高野晋吾,山崎友郷,室井愛,松村明.第 64 回 日本脳神経外科学会総会,横浜,2005.10. 14. 腫瘍血管を標的とした悪性脳腫瘍の治療戦略.高 野晋吾,坪井康次,山本哲哉,井口雅博,松村明. 第 14 回茨城がん学会,水戸,2005.1. 23. 初発グリオーマの定量的 H-MRS と免疫組織化学 所見の比較検討.柴田靖,大須賀覚,片山亘,松 下明,高野晋吾,松村明.第 64 回日本脳神経外 科学会総会,横浜,2005.10. 15. 脳幹部グリオーマ 18 例の臨床的検討.鶴淵隆夫, 高野晋吾,坪井康次,柴田靖,山本哲哉,松村 明.第 18 回茨城県脳腫瘍治療研究会,つくば, 24. 初発グリオーマの定量的 H-MRS と組織診断との 比較検討.大須賀覚,柴田靖,片山亘,松下明, 高野晋吾,松村明.第 64 回日本脳神経外科学会 研究業績 8. 2-oxoglutarate 投与 による抗腫瘍血管新生療法へ の試み.松本健,今川重彦,小原直,鈴木教郎, 長澤俊郎,山本雅之.第 67 回日本血液学会・第 47 回日本臨床血液学会総会,横浜,2005.9. 2005.2. 165 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 総会,横浜,2005.10. 25. 当 院 に お け る グ リ オ ー マ の 悪 性 診 断 に お け る 210Tl / Tc99m MIBI-SPECT の検討.片山亘,柴田 靖,山本哲哉,高野晋吾,松村明.第 64 回日本 脳神経外科学会総会,横浜,2005.10. 研究業績 166 26. Olfactory ensheathing cell tumor: a case report. Muneyoshi Yasuda, Osamu Higuchi, Shingo Takano and Akira Matsumura. 第 20 回日本脳神経外科国際 学会フォーラム,松本,2005.7. 27. 悪性グリオーマにおける可溶性 VEGF 受容体の役 割と血管新生抑制効果.高野晋吾,坪井康次,神 山洋,宮川牧子,松村明.第 6 回日本分子脳神経 外科学会,大阪,2005.9. 28. Hypoxia-inducible factor 1 および VEGF を標的と したグリオーマ治療.高野晋吾,神山洋,宮川牧 子,松村明.第 13 回日本血管生物医学会,仙台, 2005.10. 29. CPT11 を用いた metronomic treatment による悪性 グリオーマの血管新生抑制および増殖抑制.高野 晋吾,神山洋,坪井康次,山本哲哉,井口雅博, 松村明.第 23 回日本脳腫瘍学会,霧島,2005.10. 30. ホウ素中性子捕捉療法を行った悪性グリオーマに おける再発様式の検討.山本哲哉,中井啓, 松村明, 影治照喜,遠藤聖,高野晋吾,柴田靖.第 23 回 日本脳腫瘍学会,霧島,2005.10. 31. HIF-1/VEGF を標的とした悪性神経膠腫に対する 抗血管新生療法.高野晋吾,神山洋,坪井康次, 山本哲哉,井口雅博,松村明.第 1 回脳腫瘍の基 礎シンポジウム,東京,2005.11. 32. 感覚野のグリオーマ手術におけるモニタリングの 有用性.高野晋吾,山本哲哉,室井愛,鮎沢聡, 坪井康次,松村明.第 10 回日本脳腫瘍の外科学会, 2005.11. 33. 脳腫瘍に対する免疫療法悪性神経膠腫に対する自 家 NK 細胞療法.坪井康次,高野晋吾,石川栄一, 及川剛宏,河合弘二,今川重彦,赤座英之,大野 忠夫,松村明.第 6 回日本分子脳神経外科学会, 豊中,2005.9. 34. 悪性脳腫瘍に対する免疫療法 過去 現在 未来. 坪井康次.第 2 回がんワクチン療法研究会,東京, 2005.11. 35. 前頭骨と眼窩周囲の開頭術.坪井康次.第 13 回 JCS 研究会,つくば,2005.12. 36. 陽子線とエックス線を併用した高線量照射後にお ける膠芽腫の病理組織学的変化.佐藤允之,坪井 康次,山本哲哉,高野晋吾,津田恭治,松村明, 井垣浩,徳植公一,秋根康之.第 29 回ニューロ オンコロジーの会,2005. 37. 陽子線を用いた過分割同時追加照射法の天幕上膠 芽腫に対する有効性の検討.坪井康次,徳植公一, 橋本孝之,秋根康之,山本哲哉,柴田靖,高野晋吾, 松村明.第 64 回日本脳神経外科学会総会,2005. 38. 斜台脊索腫の長期治療成績.高野晋吾,坪井康次, 山本哲哉,柴田靖,井垣浩,徳植公一,松村明. 第 64 回日本脳神経外科学会総会,2005. 39. 及川剛宏,河合弘二,島居徹,西條薫,大野忠夫, 赤座英之:臨床経過中に末梢血リンパ球の解析を 行い,抗腫瘍免疫の誘導を追跡しえた転移期腎細 胞癌の 3 例.第 93 回日本泌尿器科学会総会,東京, 2005.4. 40. 及川剛宏,河合弘二,島居徹,赤座英之,石川栄 一,坪井康次,高野晋吾,松村明,今川重彦:腎癌, 前立腺癌および悪性脳腫瘍に対する活性化 NK 細 胞療法.第 33 回 BCG・BRM 療法研究会,東京, 2005.7. 41. 及川剛宏,河合弘二,石川栄一,坪井康次,高野 晋吾,今川重彦,松村明,島居徹,赤座英之:難 治性悪性腫瘍に対する活性化 NK 細胞療法.第 64 回日本癌学会総会,札幌,2005.9. 42. 及川剛宏,河合弘二,石川栄一,坪井康次,高野 晋吾,今川重彦,松村明,島居徹,赤座英之:難 治性の腎癌,前立腺癌および悪性脳腫瘍に対する 活性化 NK 細胞療法.第 7 回泌尿器遺伝子細胞治 療研究会,岡山,2005.11. 43. 及川剛宏,河合弘二,関戸哲利,樋之津史郎,服 部一紀,宮永直人,島居徹,赤座英之:尿路上皮 癌に対する Gemcitabine+Paclitaxel 併用療法中の 発熱に関する検討.第 43 回日本癌治療学会総会, 名古屋,2005.10. 44. 及川剛宏,河合弘二,石川栄一,坪井康次,高野 晋吾,今川重彦,松村明,島居徹,赤座英之:難 治性悪性腫瘍に対する活性化 NK 細胞療法.第 19 回関越 UFT 研究会,大宮,2006.1. 防の研究 研究代表者:宮内 卓 研究論文 1. Acute exercise causes an enhancement of tissue renin-angiotensin system in the kidney in rats. Maeda S, Iemitsu M, Jesmin S and Miyauchi T. Acta Physiologica Scandinavica 185, 79-86(2005) 2. The penis: a new terget and source of estrogen in male reproduction. Mowa CN, Jesmin S and Miyauchi T. Histology and Histopathology 21 (1), 53-67(2005) 研究業績 5.6.2 生活習慣病における心臓血管機能障害への治療と予 167 259-270(2005) 6. An endothelin type a receptor antagonist reverses u p r e g u l a t e d V E G F a n d I C A M -1 l e v e l s i n streptozotocin-induced diabetic rat retina. Masuzawa K, Jesmin S, Maeda S, Kaji Y, Oshika T, Hori S, Goto K and Miyauchi T. Current Eye Research 31, 79-89 (2006) 3. Aortic stiffness and aerobic exercise: mechanistic insight from microarray analyses. Maeda S, Iemitsu M, Jesmin S, Miyauchi T, Kuno S, Matsuda M and Tanaka H. Medicine & Science in Sports & Exercise 37, 1710-1716(2005) 7. Age-related reduction of systemic arterial compliance induces excessive myocardial oxygen consumption during sub-maximal exercise. Otsuki T, Maeda S, KesenY, Yokoyama N, Tanabe T, Sugawara J, Miyauchi T, Kuno S, Ajisaka R and Matsuda M. Hypertension Research 29, 65-73(2006) 4. 2,4,6-Trinitrotoluene inhibits endothelial nitric oxide synthase activity and elevates blood pressure in rats. Yang S, Iemitsu M, Shimojo N, Miyauchi T, Amamiya M, Sumi D, Hayashi T, Guifan S, Shimojo N and Kumagai Y. Arch Toxicol 79, 705-710(2005) 8. Effects of short-term endurance training on aortic distensibility in young males. Kakiyama T, Sugawara J, Murakami H, Maeda S, Kuno S and Matsuda M. Medicine & Science in Sports & Exercise 37, 267-271 (2005) 5. Gene expression profiling of exercise-induced cardiac hypertrophy in rats. Iemitsu M, Maeda S, Miyauchi T, Matsuda M and Tanaka H. Acta Physiol Scand 185, 9. Effect of arterial lumen enlargement on carotid arterial compliance in normotensive postmenopausal women. Sugawara J, Otsuki T, Maeda S, Tanabe T, Kuno S, 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA Ajisaka R and Matsuda M. Hypertension Research 28, 323-329(2005) 10. Effects of aerobic exercise training on stiffness of central and peripheral arteries in middle-aged sedentary men. Hayashi K, Sugawara J, Komine H, Maeda S and Yokoi T. Japanese Journal of Physiology 55, 235-239(2005) 研究業績 168 総説 1. エンドセリンとエンドセリン拮抗薬.前田清司, 宮内卓,後藤勝年.血管 28, 121-132(2005) 2. 高血圧と血管内皮障害.前田清司,宮内卓.糖尿 病 48, 829-831(2005) 3. 運動トレーニングによる心臓の適応機序:遺伝子 レベルから.家光素行,前田清司,宮内卓.筑波 大学体育科学系紀要 28, 31-41(2005) 4. トレーニングに対する血管応答.前田清司.体育 の科学 55, 907-912(2005) 学会発表 1. Time-course change of MAPK signaling pathways in the heart during exercise and post-exercise. Iemitsu M, Maeda S, Matsuda M, Miyauchi T and Yamaguchi I. 第 69 回日本循環器学会,横浜,2005.3. 2. Gene expression profiling of exercise traininginduced physiological cardiac hypertrophy in the rats. Iemitsu M, Maeda S, Miyauchi T, Matsuda M and Yamaguchi I.第 69 回日本循環器学会,横 浜,2005.3. 3. In vivo direct nitric oxide(NO)measurement in the rat abdominal aorta using novel clinically practicable NO sensor-tipped catheter. Takeyasu N, Watanabe S, Miyauchi T, Sakai S, Ogata T, Shimojo N, Aihara H, Saitoh T, Toyama M, Sakamoto K, Eda K, Ishiyama M, Nishina H, Shintomi Y, Morimoto T, Ajisaka R, Yamanouchi T, Arai E and Yamaguchi I.第 69 回日 本循環器学会,横浜,2005.3. 4. A long-acting calcium channel blocker, benidipine, a me rio ra te s d ia be tic c a rdi ac r em od e lin g an d normalizes the upregurated endothelin-1 system in diabetic rat. Jesmin S, Sakuma I, Hattori Y, Miyauchi T and Yamaguchi I.第 69 回日本循環器学会,横浜, 2005.3. 5. Aortic stiffness and habitual exercise: molecular mechanistic insight.Maeda S, Iemitsu M, Miyauchi T, Yamaguchi I and Matsuda M.第 69 回日本循環器学 会,横浜,2005.3. 6. Estrogen receptor alpha and beta are equally involved in cerebral vascular endothelial growth factor / KDR / nitric oxide pathway in female mice. Jesmin S, Sakuma I, Hattori Y, Miyauchi T and Yamaguchi I.第 69 回日本循環器学会,横浜,2005.3. 7. Direction of estrogen receptor α alters cardiac VEGF/ AKT/NO pathway and coronary angiogenesis more than estrogen receptor. β . Jesmin S, Mowa C N, Zaedi S, Sakuma I, Hattori Y and Miyauchi T. Joint Congress of the Histochemical Society and the Society for Histochemistry, Amsterdam, The Netherlands, Apr. 2005. 8. Time dependent alterlations of endothelin system in lungs of endotoxemia. Shimojo N, Jesmin S, Zaedi S, Masuzawa K, Mowa C N, Maeda S, Gondo S and Miyauchi T. Joint Congress of the Histochemical S o c i e t y a n d t h e S o c i e t y f o r H i s t o c h e m i s t r y, Amsterdam, The Netherlands, Apr. 2005. 9. Estrogen receptor-α and -β are equally involved in the cerebral VEGF/AKT/NO pathway and cerebra angiogenesis in female mice. Mowa C N, Jesmin S, Zaedi S, Sakuma I, Hattori Y and Miyauchi T. Joint Congress of the Histochemical Society and the Society for Histochemistry , Amsterdam, The Netherlands, Apr. 2005. 10. Time-course of changes in cardiac hypertrophy-related cellular signaling pathway during exercise and 24h post-exercise. Iemitsu M, Maeda S and Miyauchi T. The 8th Asian Federation of Sports Medicine Congress 2005, 東京 , 2005.5. 11. Basal gene expression of angiogenesis-related factors in rat skeletal muscle differs between slow and fast fiber types. Otsuki T, Maeda S, Iemitsu M, Jesmin S and Miyauchi T. The 8th Asian Federation of Sports Medicine Congress 2005, 東京 , 2005.5. 13. Molecular mechanisms underlying exercise traininginduced reduction of aoric stiffness. Maeda S, Iemitsu M, Miyauchi T, Kuno S, Matsuda M and Tanaka H. The 52th Annual Meeting of the American College of Sports Medicine, Nashville, Tennessee, U.S.A, Jun. 2005. 14. Exercise-induced gene expression of angiogenesisregulated transcriptional factors differs between fiber types in the skeletal muscle. Otsuki T, Maeda S, Iemitsu M and Miyauchi T. The 52th Annual Meeting of the American College of Sports Medicine, Nashville, Tennessee, U.S.A, Jun. 2005. 15. Endothelin and antagonist in the pathophysiology of the cardiovascular system. Miyauchi T. 2nd Scientific Symposium of Endothelin Receptor Antagonist: From Scientific Innovation to Conerstone Therapy, 東京 , 2005.6. 16. 心不全・肺高血圧とエンドセリンおよび受容体遮 断薬.宮内卓.神戸大学大学院特別講演,神戸, 2005.2. 17. 雌性マウスにおける心臓の冠血管形成機構に関与 するエストロゲン受容体サブタイプのノックア ウトマウスを用いた同定.ジェスミン サブリナ, 18. 若年者における運動トレーニング様式の違いが動 脈伸展性に及ぼす影響.大槻毅,前田清司,家光 素行,斉藤陽子,谷村祐子,鰺坂隆一,宮内卓. 第 5 回臨床動脈波研究会,東京,2005.5. 19. Blood pressure-independent reversal of upregulated renin-angiotensin system by endothelin antagonism in the hypertrophied heart is specific in stroke prone spontaneously hypertensive rat(SHR-SP), not in SHR. Jesmin S, Zaedi S, Zaedi S, Maeda S, Yamaguchi I, Goto K and Miyauchi T. Ninth International Conference on Endothelin, Uta, U.S.A, Sep. 2005. 20. Dual endothelin(ET)−A/B receptor antagonist is better than the selective ET-A receptor antagonist in ameliorating the decreased VEGF singaling and inadequate coronary collateral development in early diabetic hearts. Jesmin S, Zaedi S, Shimojo N, Masuzawa K, Maeda S, Yamaguchi I, Goto K and Miyauchi T. Ninth International Conference on Endothelin, Uta, U.S.A, Sep. 2005. 21. Endothelin-A/-B dual antagonism reverses the angiogenic growth factor alterlation in the frontal cortex of SHR-SP without changing the regional cerebral blood flow. Zaedi S, Jesmin S, Maeda S, Zaedi S, Yamaguchi I, Goto K and Miyauchi T. Ninth International Conference on Endothelin, Uta, U.S.A, Sep. 2005. 22. Arterial stiffness, physical activity, and endothelin converting enzyme and endothelin receptor gene polymorphisms in elderly humans. Iemitsu M, Maeda S, Otsuki T, Sugawara J, Matsuda M, Goto K and Miyauchi T. Ninth International Conference on Endothelin, Uta, U.S.A, Sep. 2005. 23. Plasma endothelin-1 concentration and arterial stiffness in strength- and endurance-trained athletes. 研究業績 12. Gene expression profiling of exercise training-induced cardiac hypertrophy. Iemitsu M, Maeda S, Miyauchi T, Matsuda M and Tanaka H. The 52th Annual Meeting of the American College of Sports Medicine, Nashville, Tennessee, U.S.A, Jun. 2005. 服部裕一,宮内卓.第 78 回日本薬理学会年会 , 横浜,2005.3. 169 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance 研究業績 170 TARA Otsuki T, Maeda S, Iemitsu M, Saito Y, Tanimura Y, Ajisaka R, Goto K and Miyauchi T. Ninth International Conference on Endothelin, Uta, U.S.A, Sep. 2005. Gando S, Yamaguchi I, Goto K and Miyauchi T. Ninth International Conference on Endothelin, Uta, U.S.A, Sep. 2005. 24. Time course alternations of myocardial endothelin-1 production during the formation of exercise traininginduced cardiac hypertrophy. Iemitsu M, Maeda S, Goto K and Miyauchi T. Ninth International Conference on Endothelin, Uta, U.S.A, Sep. 2005. 30. Lifestyle modification reduces plasma endothelin-1 concentration in obese men. Maeda S, Jesmin S, Iemitsu M, Otsuki T, Matsuo T, Ohkawara K, Nakata Y, Tanaka K, Goto K and Miyauchi T. Ninth International Conference on Endothelin, Uta, U.S.A, Sep. 2005. 25. A long-acting calcium channel blocker ameliorates diabetic cardiac remodeling accompanied by normalization of the upregulated endothelin system in diabetic rats. Jesmin S, Zaedi S, Maeda S, Ya m a g u c h i I, Goto K and Miyauchi T. Ninth International Conference on Endothelin, Uta, U.S.A, Sep. 2005. 26. Endothelin-1 stimulates the expressions of VEGF, its receptors and eNOS in neonatal cardiomyocytes without enhancing the HIF-1a expression. Shimojo N, Jesmin S, Zaedi S, Maeda S, Yamaguchi I, Goto K and Miyauchi T. Ninth International Conference on Endothelin, Uta, U.S.A, Sep. 2005. 27. Eicosapentaenoic acid, a major component of fish oil, prevents the progression of endothelin-1-induced cardiomyocytic remodeling in vitro. Shimojo N, Jesmin S, Zaedi S, Iemitsu M, Maeda S, Yamaguchi I, Goto K and Miyauchi T. Ninth International Conference on Endothelin, Uta, U.S.A, Sep. 2005. 28. Regression of endothelin-1-induced cardiomyocytic hypertrophy by eicosapentaenoic acid, a major component of fish oil, is independent of TGF-1, FGF-2 and ACE in vitro. Shimojo N, Jesmin S, Zaedi S, Maeda S, Yamaguchi I, Goto K and Miyauchi T. Ninth International Conference on Endothelin, Uta, U.S.A, Sep. 2005. 29. Endothelin-1 and nitric oxide alter differentaly in lungs in different time-points in endotoxemia. Jesmin S, Zaedi S, Shimojo N, Masuzawa K, Maeda S, 31. Alterrations of NO, eNOS and endothelin-1 in whole kidney of steptozotocin-induced diabetes and effects of endothelin antagonism. Zaedi S, Jesmin S, Shimojo N, Masuzawa K, Maeda S, Yamaguchi I, Goto K and Miyauchi T. Ninth International Conference on Endothelin, Uta, U.S.A, Sep. 2005. 32. Changes of NO and ET-1 in plasma and cardiac tissues in streptozotocin-induced early diabetic rats: effects of selective and dual ET receptors antagonist. Zaedi S, Shimojo N, Jesmin S, Zaedi S, Masuzawa K, Maeda S, Yamaguchi I, Goto K and Miyauchi T. Ninth International Conference on Endothelin, Uta, U.S.A, Sep. 2005. 33. Clinical implication of endothelin antagonism in diabetic erectile dysfunction: changes in VEGF and NO in type I diabetic penis and benefical of detrimental effects of endothelin antagonism. Jesmin S, Zaedi S, Shimojo N, Masuzawa K, Maeda S, Yamaguchi I, Goto K and Miyauchi T. Ninth International Conference on Endothelin, Uta, U.S.A, Sep. 2005. 34. Reversal of upregulated VEGF and ICAM-1 levels by administration of endothelin type A receptor antagonist in type I diabetic retina. Masuzawa K, Jesmin S, Zaedi S, Shimojo N, Maeda S, Miyauchi T and Goto K. Ninth International Conference on Endothelin, Uta, U.S.A, Sep. 2005. 35. Subconjunctival injection of endothelin-1 to produce receptor beta. Jesmin S, Zaedi S, Iemitsu M, Shimojo N, Sakuma I, Hattori Y, Maeda S and Miyauchi T. American Heart Association Scientific Sessions, Dallas, Texas, U.S.A, Nov. 2005. 36. Alterlations of endothelin-1 and angiotensin II in the brain of endotoximia in the time dependent manner without change in nitric oxide. Shimojo N, Jesmin S, Zaedi S, Gando S, Yamaguchi I, Goto K and Miyauchi T. Ninth International Conference on Endothelin, Uta, U.S.A, Sep. 2005. 42. Dual education receptor antagonist reverses the upregulated VEGF-KDR axis in frontal cortex of SHR-SP without modulating the cerebral blood flow. JesminS, Miyauchi T, Zaedi S, Iemitsu M, Togashi H, Maeda S, Goto K and Yamaguchi I.第 70 回日本循 環器学会学術集会,名古屋,2006.3. 37. Endothelin(ET)-1 and nitric oxide (NO)were altered accompanied with alteration of inflammatory makers in hepatic tissue in sepsis in a time-dependent manner. Zaedi S, Jesmin S, Shimojo N, Maeda S, Gando S, Yamaguchi I, Goto K and Miyauchi T. Ninth International Conference on Endothelin, Uta, U.S.A, Sep. 2005. 43. Effects of athletic strength-and endurance-exercise training on aortic stiffness and plasma endothelin-1 concentration in young humans. Otsuki T, Miyauchi T, Maeda S, Iemitsu M, Saito Y, Tanimura Y, Ajisaka R, Goto K and Yamaguchi I.第 70 回日本循環器学会 学術集会,名古屋,2006.3. 38. Future directions of treatment of diastolic heart failure. Miyauchi T.第 9 回日本心不全学会学術集会,下関, 2005.10. 39. Exercise training improves aging-induced decrease of oxidative energy metabolic capacity in mitochondria through upregulation of nuclear respiratory factor-1 signaling by peroxisome proliferator-activated receptor gamma coactivator-1(PGC-1)alpha in the heart. Iemitsu M, Maeda S, Miyauchi T. American Heart Association Scientific Sessions, Dallas, Texas, U.S.A, Nov. 2005. 44. Endothelin-1 induces the expressions of VEGF and its receptors(Flt-1 and Flk-1)in neonatal cardiomyocytes in vitro dose-dependently. Shimojo N, Miyauchi T, Jesmin S, Zaedi S, Maeda S, Goto K and Yamaguchi I.第 70 回日本循環器学会学術集会, 名古屋,2006.3. 45. Exercise training improves aging-induced impairment of angiogenesis through upregulation of VEGF and Flk-1 in the heart. Iemitsu M, Maeda S, Jesmin S, Miyauchi T and Yamaguchi I.第 70 回日本循環器学 会学術集会,名古屋,2006.3. 40. Exercise training improves aging-induced derease of angiogenesis through upregulation of VEGF by hypoxia-inducible factor 1 alpha in the heart. Iemitsu M, Maeda S, Jesmin S, Miyauchi T and Yamaguchi I. American Heart Association Scientific Sessions, Dallas, Texas, U.S.A, Nov. 2005. 46. Endothelin receptor antagonist ameliorates the cardiac dysfunction, decreased cardiac VEGF signaling and inadequate coronary collateral development in early diabetic rats. Jesmin S, Miyauchi T, Iemitsu M, Zaedi S, Yamaguchi N, Shimojo N, Maeda S, Goto K and Yamaguchi I.第 70 回日本循環器学会学術集会, 名古屋,2006.3. 41. Detection of estrogen receptor alpha predominary affects coronary capillary density and cardiac VEGF signaling cascade in female mice than the estrogen 47. Changes of myocardial endothelin-1 level during the formation of exercise training-induced cardiac adaptation. Iemitsu M, Miyauchi T, Maeda S, Goto K 研究業績 the model of retinal ischemia-reperfusion injury in rats. Masuzawa K, Jesmin S, Zaedi S, Shimojo N, Maeda S, Miyauchi T and Goto K. Ninth International Conference on Endothelin, Uta, U.S.A, Sep. 2005. 171 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA and Yamaguchi I.第 70 回日本循環器学会学術集会, 名古屋,2006.3. 48. Exercise training improves aging-induced decrease of energy metabolic molecular system through peroxisome proliferator-activated receptor γ coactivator-1 α(PGC-1α )in the heart. Iemitsu M, Maeda S, Miyauchi T and Yamaguchi I.第 70 回日 本循環器学会学術集会,名古屋,2006.3. 研究業績 172 49. Arterial stiffness and competitive sports career in adolescent endurance- and strength-trained athletes. Otsuki T, Maeda S, Miyauchi T and Yamaguchi I.第 70 回日本循環器学会学術集会,名古屋,2006.3. 50. Estrogen receptor alpha is more activity involved in the cardiac VEGF/KDR/NO/ pathway compared to estrogen receptor beta in female mice. Jesmin S, Miyauchi T, Zaedi S, Iemitsu M, Maeda S, Sakuma I, Hattori Y and Yamaguchi I.第 70 回日本循環器学 会学術集会,名古屋,2006.3. 51. Eicosapentaenoic acid, a major component of fish oil, prevents the progression of endothelin-1-induced cardiomyocyte hypertrophy through suppressing phosphorylated JNK. Shimojo N, Miyauchi T, Jesmin S, Zaedi S, Soma M, Maeda S, Goto K and Yamaguchi I. 第 70 回 日 本 循 環 器 学 会 学 術 集 会, 名 古 屋, 2006.3. 52. 肥満者の血管機能障害の減量による改善メカニズ ムの解明:エンドセリンと nitric oxide の血中濃度 の検討.前田清司,ジェスミン サブリナ,家光 素行,大槻毅,中田由夫,田中喜代次,宮内卓. 第 13 回日本運動生理学会大会,東京,2005.7. 53. 老齢期の慢性運動による心臓の有酸素エネルギー 代謝能改善に PGC-1α を介した分子調節が関与す る.家光素行,前田清司,宮内卓.第 13 回日本 運動生理学会大会,東京,2005.7. 54. 抵抗性運動鍛錬者は一過性運動後の心臓副交感神 経系活動の回復応答が速くなる.大槻毅,前田清 司,家光素行,斉藤陽子,谷村祐子,鰺坂隆一, 宮内卓.第 13 回日本運動生理学会大会,東京, 2005.7. 55. 高血圧心と糖尿病心に対するエンドセリン遮断薬 の効果:レニン・アンジオテンシン系とのクロス トーク.ジェスミン サブリナ,下條信威,宮内卓. Cardiovascular Medicine 21 / 第 5 回フォーラム,東 京,2005.7. 56. 高血圧心と糖尿病心の心臓リモデリングに対する エンドセリン遮断薬の効果:レニン・アンジオテ ンシン系とのクロストーク.ジェスミン サブリ ナ,宮内卓,下條信威,後藤勝年,山口巖.第 8 回最先端循環器フォーラム,東京,2005.8. 57. 骨格筋に性ステロイドホルモン合成経路の酵素が 発現する.相澤勝治,前田清司,家光素行,大槻毅, ジェスミン サブリナ,林貢一郎,宮内卓,目崎登. 第 60 回日本体力医学会,岡山,2005.9. 58. 運動による心臓の遺伝子発現と転写調節.家光素 行,前田清司,宮内卓.第 60 回日本体力医学会, 岡山,2005.9. 59. 有酸素性運動競技者および抵抗性運動競技者にお ける血漿エンドセリン− 1 濃度と動脈伸展性.大 槻毅,前田清司,家光素行,斉藤陽子,谷村祐子, 鰺坂隆一,宮内卓,第 60 回日本体力医学会,岡山, 2005.9. 60. エストロゲン受容体 α 遺伝子多型は中高齢者の 動脈 stiffness に影響する:SAT プロジェクト 179. 林貢一郎,前田清司,家光素行,大槻毅,菅原順, 田辺匠,宮内卓,久野譜也,鰺坂隆一,横井孝志, 目崎登.松田光生.第 60 回日本体力医学会,岡山, 2005.9. 61. 老齢期からの運動トレーニングによる心臓の毛 細血管数低下の改善に Vascular Endothelial Growth Factor(VEGF)による分子レベルの改善が関与す る.家光素行,前田清司,ジェスミン サブリナ, 宮内卓.第 60 回日本体力医学会,岡山,2005.9. 62. 運動と骨関連遺伝子が骨強度に及ぼす影響.大久 保寛之,中田由夫,家光素行,宮内卓,前田清 司,田中喜代次.第 60 回日本体力医学会,岡山, 2005.9. 63. 老齢期からの運動トレーニングは加齢により亢進 した心臓のアポトーシス(細胞死)を改善させ る.家光素行,前田清司,宮内卓.日本体育学会 第 56 回大会,つくば,2005.11. 連酵素を活性化させる.相澤勝治.前田清司,家 光素行.大槻毅,宮内卓,目崎登.日本体育学会 第 56 回大会,つくば,2005.11. 65. 青年期における有酸素性および抵抗性の運動競技 継続年数と動脈伸展性および左心室の形態的適 応.大槻毅,前田清司,家光素行,斉藤陽子,谷 村祐子,鰺坂隆一,宮内卓.日本体育学会第 56 回大会,つくば,2005.11. 5.6.3 オーダーメイド減量プログラムの開発 研究代表者:田中喜代次 研究論文 1. A single bout of exercise at higher intensity enhances glucose effectiveness in sedentary men. Hayashi Y, Nagasaka S, Takahashi N, Kusaka I, Ishibashi S, Numao S, Lee DJ, Taki Y, Ogata H, Tokuyama K, and Tanaka K. Journal of Clinical Endocrinology and Metabolism 90, 4035-4040(2005) 2. Effects of aerobic exercise and obesity phenotype on abdominal fat reduction in response to weight loss. Okura T, Nakata Y, Lee DJ, Ohkawara K, and Tanaka K. International Journal of Obesity 29, 1259-1266(2005) 3. Cutoff and target values for intra-abdominal fat area for prevention of metabolic disorders in pre- and postmenopausal obese women before and after weight reduction. Shigematsu R, Okura T, Kumagai S, Kai Y, Hiyama T, Sasaki H, Amagai H, Tanaka K. Circulation Journal 70, 110-114(2006) 4. Effects of obesity phenotype on fat metabolism in obese men during endurance exercise. Numao S, Hayashi Y, Katayama Y, Matsuo T, Tomita T, Ohkawara K, Nakata Y, Tanaka K. International Journal of Obesity 30, 1189-1196(2006) 研究業績 64. 運動は骨盤筋局所の性ステロイドホルモン代謝関 173 5. Impact of weight reduction on production of plateletderived microparticles and fibrinolytic parameters in obesity. Murakami T, Horigome H, Tanaka K, Nakata Y, Ohkawara K, Katayama Y, Matsui A. Thrombosis Research(in press) 6. 強度を自己選択した運動中における骨格筋活動と 強度認知との関係.林容市,田中喜代次,中垣内 真樹,木竜徹.体育学研究 50, 437-447(2005) 7. 短期間の運動が中高齢者の内臓脂肪面積および糖 代謝能に及ぼす影響.林容市,田中喜代次,曽根 博仁,久野譜也.体力科学 54, 305-314(2005) 8. MC-FAN を用いた血液流動性(血液通過時間)測 定の再現性.片山靖富,中垣内真樹,田中喜代次. 日本バイオレオロジー学会誌 19, 100-106(2005) 9. 肥満女性における体格・体組成が骨量に与える影 響.中田由夫,田中喜代次,藪下典子,藤村透子, 阿久津智美.肥満研究 11, 174-177(2005) 10. ADRB3 遺伝子多型が減量抵抗性に及ぼす影響 : The SMART Study.中田由夫,田中喜代次,大藏 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance 研究業績 174 TARA 倫博,大河原一憲,李東俊.肥満研究 11, 301-305 (2005) 20. 運動処方における運動負荷自己選択法.林容市, 田中喜代次.教育医学 51, 215-222(2006) 11. 睡眠呼吸障害に対する短期減量プログラムの有用 性.大河原一憲,田中喜代次,中塘二三生,中田 由夫,片山靖富,山田真生,櫻井進,谷川武.体 力科学 54, 325-334(2005) 21. 定常負荷運動との比較による負荷自己選択法を用 いた運動中の安全性の検討.林容市,沼尾成晴, 中垣内真樹,田中喜代次.体育学研究(印刷中) 12. 多周波数 BI 法による肥満女性の体水分量の推定 精度.大河原一憲,田中喜代次,中田由夫,片山 靖富,沼尾成晴,薮下典子,林容市,中塘二三生. 肥満研究 11, 290-295(2005) 13. 障害者スポーツ大会における知的障害サッカー選 手への支援活動.関根弘和,戸村成男,柳久子, 田中喜代次,鷲田孝保. リハビリテーションスポー ツ 24, 2-7(2005) 22. 肥満度と介入方法の違いが内臓脂肪型肥満者の減 量効果に及ぼす影響.魏丞完,大藏倫博,中田由 夫,大河原一憲,沼尾成晴,片山靖富,田中喜代 次.肥満研究 12, 47-53(2006) 学会発表 (A)招待講演 1. 肥 満 の 予 防・ 改 善 の た め の 効 果 的 な 運 動 − SMART ダイエット−.田中喜代次.第 26 回日本 肥満学会,北海道,2005.10. 14. 運 動 と 体 脂 肪. 田 中 喜 代 次, 大 蔵 倫 博.Trim Japan 83, 14-17(2005) 2. 健康長寿のための運動処方.田中喜代次.第 56 回日本体育学会,茨城,2005.11. 15. 骨粗鬆症とリハビリテーション : 高齢者のリハビ リテーションにおける運動処方の実際.田中喜代 次,中田由夫.骨粗鬆症治療 4, 328-333(2005) (B)その他の学会発表 1. Weight rebound may not affect coronary heart disease risk factors: The Smart Study. Nakata Y, Ohkawara K, Numao S, Okura T, Tanaka K. The 8th Asian Federation of Sports Medicine Congress, Tokyo, May 2005. 16. Play Station2 を利用した全身運動による児童の身 体活動と運動有能感.仲村将典,藤村透子,阿久 津智美,藪下典子,野田文子,田中喜代次.臨床 スポーツ医学 23, 199-205(2006) 17. 体組成変化に対する BI 法の推定精度 : 減量期間 中の体組成変動の検討を含めて.大河原一憲,田 中喜代次,小野洋平,片山靖富,新村由恵,中田 由夫,中塘二三生.体力科学 55, 125-136(2006) 18. 減量に伴う骨量変化.中田由夫.保健の科学 48, 22-25(2006) 19. 減量後のリバウンドが冠危険因子に及ぼす影響と リバウンドを規定する肥満遺伝子の探索.中田由 夫,田中喜代次,大藏倫博,堀田紀久子.健康医 科学研究助成論文集 21, 83-90(2006) 2. Estimation of fat mass change by multi-frequency bioelectrical impedance method. Ohkawara K, Nakadomo F, Nakata Y, Tanaka K. The 8th Asian Federation of Sports Medicine Congress, Tokyo, May 2005. 3. Effects of rebound after weight loss on coronary heart disease risk factors: The Smart Study. Nakata Y, Ohkawara K, Numao S, Okura T, Tanaka K. The 52nd annual meeting of American College of Sports Medicine, Nashville, USA, June 2005. 4. Validation of multi-frequency bioelectrical impedance method to estimate changes in body composition during weight loss. Ohkawara K, Nakadomo F, Nakata Y, Tanaka K. The 52nd annual meeting of American College of Sports Medicine, Nashville, USA, June 2005. 5. Lipid mobilization during exercise in visceral fat obese men. Numao S, Hayashi Y, Katayama Y, Matuo T, Suzuki E, Tanaka K. The 52nd American College of Sports Medicine, Nashville, USA, June 2005. 7. Lifestyle modification reduces plasma endothelin-1 concentration in obese men. Maeda S, Jesmin S, Iemitsu M, Otsuki T, Matsuo T, Ohkawara K, Nakata Y, Tanaka K, Goto K, Miyauchi T. Ninth International Conference on Endothelin, Utah, USA, Sep. 2005. 8. Fat availability and oxidation during high-intensity endurance exercise in visceral and subcutaneous fat obesity: The SMART study. Numao S, Hayashi Y, Katayama Y, Matsuo T, Tomita T, Tanaka K. North American Association For The Study of Obesity, Vancouver, Canada, Oct. 2005. 9. 太極拳の習慣化が中高齢女性の健康度に及ぼす影 響.姜驚雷,藤村透子,中田由夫,林容市,沼尾 成晴,松尾知明,高田香代子,田中喜代次.第 22 回臨床運動療法研究会,埼玉,2005.4. 10. 肥満者の血管機能障害の減量による改善メカニズ ムの解明 : エンドセリンと nitric oxide の血中濃度 の検討.前田清司,S. ジェスミン,家光素行,大 槻毅,中田由夫,田中喜代次,宮内卓.第 13 回 日本運動生理学会,東京,2005.7. 11. 減量後 2 年以上経過時における冠リスク保有数 の変化:内臓脂肪蓄積量との関連− The SMART Study −.中田由夫,大河原一憲,沼尾成晴,大 12. 質問紙法による全身持久性体力推定の再検討−成 人女性を対象として−.坂井智明,中田由夫,大 藏倫博,重松良祐,中垣内真樹,田中喜代次.第 60 回日本体力医学会,岡山,2005.9. 13. 有酸素性運動と食事制限による体重減量が中年肥 満男性の血清ホモシスティン濃度に与える影響. 大藏倫博,中田由夫,大河原一憲,沼尾成晴,片 山靖富,松尾知明,田中喜代次.第 60 回日本体 力医学会,岡山,2005.9. 14. 運動と骨関連遺伝子が骨強度に及ぼす影響.大久 保寛之,中田由夫,家光素行,宮内卓,前田清 司,田中喜代次.第 60 回日本体力医学会,岡山, 2005.9. 15. 減量介入による体重減少量とその後の体重リバウ ンド量との関係 : The SMART Study.中田由夫, 大河原一憲,大藏倫博,田中喜代次.第 26 回日 本肥満学会,北海道,2005.10. 16. 減量中の有酸素性運動が肥満男性の血清ホモシス ティン濃度に与える影響− The SMART Study −. 大藏倫博,中田由夫,大河原一憲,沼尾成晴,片 山靖富,松尾知明,田中喜代次.第 26 回日本肥 満学会,北海道,2005.10. 17. 運動習慣が超音波法による骨評価指標に与える影 響.大久保寛之,中田由夫,藤村透子,田中喜代 次.第 56 回日本体育学会,茨城,2005.11. 18. 定常負荷運動との比較による負荷自己選択法を用 いた運動中の生理的安全性の検討.林容市,田中 喜代次.第 56 回日本体育学会,茨城,2005. 11. 19. 3 ヵ月間の減量介入による体幹・四肢別の体組成 変化について.大河原一憲, 田中喜代次,中田由夫, 片山靖冨,中塘二三生,大藏倫博.第 12 回ボディ・ コンポジションと代謝研究会,東京,2006.1. 研究業績 6. Serial measurements of human body composition during the weight-loss intervention in Japanese men. Ohkawara K, Tanaka K, Ono Y, Nakata Y, Katayama Y, Numao S, Nakadomo F. The 7th International Symposium In Vivo Body Composition Studies, Southampton, UK, Sep. 2005. 藏倫博,田中喜代次.第 60 回日本体力医学会, 岡山,2005.9. 175 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 20. 減量前後における腹部脂肪の変化と血中脂質との 関連性∼性差に着目して∼.沼尾成晴,中田由 夫,大河原一憲,片山靖冨,松尾知明,田中喜代 次.第 12 回ボディ・コンポジションと代謝研究会, 東京,2006.1. 21. 減量介入後の運動習慣とリバウンド∼内臓脂肪に 着目して∼.岡野亮太,中田由夫,大河原一憲, 片山靖冨,沼尾成晴,田中喜代次.第 12 回ボディ・ コンポジションと代謝研究会,東京,2006.1. 研究業績 176 22. 身体計測値を利用した腹部内臓脂肪面積の簡易推 定∼中高年肥満女性を対象にして∼.平林正晴, 中田由夫,沼尾成晴,岡野亮太,藪下典子,新村 由恵,田中喜代次.第 12 回ボディ・コンポジショ ンと代謝研究会,東京,2006.1. 23. 減量時の体水分変化量に対する多周波数 BI 法の 推定精度.大河原一憲,田中喜代次,中田由夫, 片山靖富,新村由恵,魏丞完,中塘二三生.第 13 回小児 BI 法研究会,東京,2006.2. 特記事項 1. 高血圧症・糖尿病をはじめとする生活習慣病に対 する運動プログラムの開発.山田信博,曽根博仁, 田中喜代次.平成 16 年度科学技術信仰調整費報 告書「高齢者の生活機能の維持・増進と社会参加 を促進する地域システムに関する研究」p.101-115 (2005) 2. 田中喜代次.TARA 田中プロジェクト公開セミ ナー,主催.筑波大学,2005.12. 3. 筑波大式 SMART ダイエットとは.田中喜代次, 中田由夫.栄養と料理 7 月号,p.65-71(2005) 4. 筑波大式 SMART ダイエットの女性向け 1200kcal 食事法.田中喜代次,室武由香子.栄養と料理 10 月号,p.92-96(2005) 5. 肥満者の血管機能障害の減量による改善メカニズ ムの解明:エンドセリンと nitric oxide の血中濃度 の検討.前田清司,S. ジェスミン,家光素行,大 槻毅,中田由夫,田中喜代次,宮内卓.第 13 回日 本運動生理学会大会若手優秀発表賞受賞.2005.7. 6. 食事療法と運動療法の併用が肥満女性の内臓脂肪 に及ぼす効果 : VO2max の増加度からみた検討. 魏丞完,田中喜代次,中田由夫,李東俊,大河原 一憲,藤村透子.平成 17 年度日本体力医学会学 会賞受賞.2005.9. 7. 中田由夫.第 19 回筑波大学河本体育科学研究奨 励賞受賞.2005.10. 5.6.4 ミトコンドリア DNA の突然変異に起因する多様な病 態発症機構の解明と治療戦略の探索 研究代表者:中田 和人 研究論文 1. Nuclear DNA but not mtDNA controls tumor phenotypes in mouse cells. Akimoto M, Niikura M, Ichikawa M, Yonekawa H, Nakada K, Honma Y and Hayashi J-I. Biochem. Biophys. Res. Commun. 327, 1028-35(2005) 2. Rare creation of recombinant mtDNA haplotypes in mammalian tissues. Sato A, Nakada K, Akimoto M, Ishikawa K, Shitara H, Yonekawa H and Hayashi J-I. Proc. Natl. Acad. Sci. USA. 102, 6057-6062(2005) 3. Application of ES cells for generation of respirationdeficient mice carrying mtDNA with a large-scale deletion. Ishikawa K, Kasahara A, Watanabe N, Nakada K, Sato A, Suda Y, Aizawa S and Hayashi J-I. Biochem. Biophys. Res. Commun. 333, 590-595 (2005) 4. Gene therapy for progeny of mito-mice carrying pathogenic mtDNA by nuclear transplantation. Sato A, Kono T, Nakada K, Ishikawa K, Inoue S-I, Yonekawa H and Hayashi J-I. Proc. Natl. Acad. Sci. USA. 102, 16765-16770(2005) 6. ミトコンドリア DNA の母性遺伝と組換え.佐 藤晃嗣,設楽浩志,林純一,米川博通.蛋白質 核酸 酵素 増刊 二層膜オルガネラの遺伝学 50, 1744-1748(2005) 7. ミトコンドリアゲノム遺伝子病モデルマウス.中 田和人,林純一.蛋白質 核酸 酵素 増刊 二層膜 オルガネラの遺伝学 50, 1774-1777(2005) 8. ミトコンドリアゲノムの相補作用.佐藤晃嗣,林 純一.蛋白質 核酸 酵素 増刊 二層膜オルガネラ の遺伝学 50, 1863-1712(2005) 9. ミトマウスを用いた糖尿病発症における変異型ミ トコンドリアゲノムの病原性の検証.中田和人, 佐藤晃嗣,林純一.細胞工学 24, 820-824(2005) 10. 哺乳類ミトコンドリア DNA における組換え.佐 藤晃嗣,中田和人,林純一.細胞工学 25, 54-59 (2006) 11. ミトコンドリア病モデルマウスを用いた受精卵 遺伝子治療.佐藤晃嗣,林純一.実験医学 24, 842-845(2006) 2. Rare creation of recombinant mtDNA haplotypes in mammalian tissues. Sato A and Hayashi J-I. International Conference on Mitochondria and Life 2005, Tokyo, Japan, Dec. 2005. (B)その他の学会発表 1. Generation of trans-mitochondrial mice carrying homoplasmic mtDNA with a pathogenic missense mutation in a structural gene using ES cells. Kasahara A, Ishikawa K, Akimoto M, Sato A, Nakada K, Endo H, Suda Y, Aizawa S and Hayashi J-I. International Conference on Mitochondria and Life 2005, Tokyo, Japan, Dec. 2005. 2. Application of ES cells for generation of respirationdeficient mice carrying mtDNA with a largescaledeletion. Ishikawa K, Kasahara A, Sato A, Nakada K and Hayashi J-I. International Conference on Mitochondria and Life 2005, Tokyo, Japan, Dec. 2005. 3. ミトコンドリア病モデルマウスにおける骨髄移 植治療の検討.井上信一,中田和人,三好浩之, 林純一.第 28 回日本分子生物学会年会,福岡, 2005.12. 4. ミトコンドリア糖尿病:病原性欠失突然変異型ミ トコンドリア DNA を導入したマウスを用いた検 討.中田和人,佐藤晃嗣,林純一.第 28 回日本 分子生物学会年会,福岡,2005.12. 5. ES 細胞を用いた大規模欠失突然変異型ミトコン ドリア DNA の導入による呼吸欠損マウスの作製. 石川香,笠原敦子,中田和人,佐藤晃嗣,林純一. 第 28 回日本分子生物学会年会,福岡,2005.12. 研究業績 5. Generation of trans-mitochondrial mice carrying homoplasmic mtDNA with a missense mutation in a structural gene using ES cells. Kasahara A, Ishikawa K, Yamaoka M, Ito M, Watanabe N, Akimoto M, Sato A, Nakada K, Endo H, Suda Y, Aizawa S and Hayashi1 J-I. Hum. Mol. Genet. 15, 871-881(2006) 学会発表 (A)招待講演 1. Gene therapy for progeny of mito-mice carrying pathogenic mtDNA by nuclear transplantation. Nakada K, Sato A and Hayashi J-I. International Conference on Mitochondria and Life 2005, Tokyo, Japan, Dec. 2005. 177 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 6. 病原性点突然変異 mtDNA を導入したマウスの作 製.笠原敦子,石川香,秋元美穂,佐藤晃嗣,中 田和人,林純一.第 28 回日本分子生物学会年会, 福岡,2005.12. 7. 哺乳類ミトコンドリア DNA における組換えの探 索.佐藤晃嗣,中田和人,秋元美穂,石川香,設 楽浩志,米川博通,林純一.第 28 回日本分子生 物学会年会,福岡,2005.12. 研究業績 178 特記事項 1. 新聞報道記事:ミトコンドリア病モデルマウスに おける受精卵核移植を用いた遺伝子治療.朝日新 聞,東京新聞,常陽新聞,日経産業新聞,日刊工 業新聞,共同通信(Web News). 2005.11.8. 6 研究費取得状況 179 6. 平成 17 年度研究費取得状況 単位:千円 6.1 分子発生制御研究アスペクト プロジェクト代表者(古久保(徳永)克男) 古久保(徳永 克男) 特定領域研究(A) (2)16 年度 3,000 古久保(徳永 克男) 基盤研究(B) (2)16 年度 4,900 小林 正友 基盤研究(C) (2)15 年度 2,100 プロジェクト代表者(山本 雅之) 山本 雅之 科学研究費補助金 特定領域研究 科学研究費補助金 基盤研究 B 清水 律子 小林 聡 9,000 273,000 科学研究費補助金 基盤研究 C 2,300 科学研究費補助金 特定領域研究 2,800 科学研究費補助金 基盤研究 C 2,600 研究費取得状況 科学技術振興事業団 ERATO 環境応答プロジェクト 24,800 181 プロジェクト代表者(永田 恭介) 永田 恭介 科学研究費補助金 特定領域研究(2) 10,700 科学研究費補助金 特定領域研究(2) 4,200 科学研究費補助金 特定領域研究(2) 3,300 科学研究費補助金 基盤研究(C) 1,800 科学研究費補助金 萌芽研究 1,900 理化学研究所基礎科学研究費バイオアーキテクト研究 2,000 プロジェクト代表者(渋谷 彰) 渋谷 彰 科学研究費補助金 特定領域研究(2) 7,500 科学技術振興調整費 7,000 上原記念財団助成金 3,000 日本医師会 1,500 学内プロジェクト 渋谷 和子 本多伸一郎 500 科学研究費補助金 特定領域研究(2) 4,800 特別プロジェクト(獲得性環境因子) 1,900 先進医薬研究振興財団 1,000 科学研究費補助金 特定領域(2) 4,800 科学研究費補助金 若手研究(B) 1,600 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 田原 聡子 科学研究費補助金 基盤研究(C) 260 学内プロジェクト 6.2 1,500 生命情報機能研究アスペクト プロジェクト代表者(島野 仁) 島野 仁 研究費取得状況 182 基盤研究(B)一般(2)平成 17 年 17-18 年 10,300 萌芽的研究一般(2)平成 17 年 3,300 メタボリックシンドローム研究会 3,000 病態代謝研究会 1,000 厚生労働科学研究費補助金 2,000 プロジェクト代表者(深水 昭吉) 深水 昭吉 科学研究費補助金「基盤研究 S」 科学研究費補助金「基盤研究 S」間接経費 科学研究費補助金「特定領域研究」 科学研究費補助金「萌芽研究」 21,800 6,540 26,000 1,300 21 世紀 COE プログラム「複合生物系応答機構の解析と農学的高度利用」 64,000 間接経費 谷本 啓司 科学研究費補助金「若手研究 A」 6,400 5,500 科学研究費補助金「若手研究 A」 間接経費 1,650 科学研究費補助金「特定領域研究」 3,000 科学研究費補助金「萌芽研究」 1,400 研究支援プロジェクト経費(研究助成 A) 2,000 石田 純治 科学研究費補助金「若手研究(B)」 1,400 大徳 浩照 科学研究費補助金「若手研究(B)」 1,400 プロジェクト代表者(柳澤 純) 柳澤 純 科学研究費補助金「特定領域研究」 21,200 科学研究費補助金「萌芽研究」 3,500 科学研究費補助金「基盤研究(B)」 7,600 プロジェクト代表者(範 江林) 範 江林 14,400 科学研究費補助金 萌芽研究 平成 16 年∼ 17 年 3,100 武田科学振興財団報彰基金研究奨励金 平成 17 年 2,000 小野医学研究財団研究助成金 平成 17 年 2,000 ノバルティス科学振興財団研究奨励金 平成 17 年 1,000 Schering AG Company, Research Grant 平成 18 年 3,000 孫 慧 君 科学研究費補助金 若手研究(B)平成 16 年∼ 18 年 3,300 北山智華子 科学研究費補助金 若手研究(B)平成 17 年∼ 19 年 4,500 小池 智也 科学研究費補助金 特別研究員奨励費 平成 17 ∼ 18 年 1,800 研究費取得状況 6.3 科学研究費補助金 基盤研究(B)平成 16 年∼ 18 年 ナノロジー研究アスペクト プロジェクト代表者(浅川 潔) 浅川 潔 183 新エネルギー・産業技術総合開発機構 5,100 国際共同研究助成事業(NEDO グラント) 新エネルギー・産業技術総合開発機構 エネルギー使用合理化技術戦略的開発 / エネルギー有効利用 82,300 基盤技術先導研究開発 科学研究費補助金 基盤研究(B) 6,400 渡辺 慶規 科学研究費補助金 基盤研究(C) 1,600 尾崎 信彦 科学研究費補助金 若手研究(B) 2,000 牧村 哲也 新エネルギー・産業技術総合開発機構 産業技術研究助成事業費助成金 13,340 (他にこれの 30% 分の間接経費) 科学研究費助成金 基盤研究(B) 科学研究費補助金 萌芽研究 10,300 500 プロジェクト代表者(舛本 泰章) 舛本 泰章 科学研究費補助金 基盤研究(S) 11,600 科学研究費補助金 特定領域研究 2,700 情報通信研究機構 国際共同研究助成金 9,632.5 池沢 道男 科学研究費補助金 萌芽研究 3,400 冨本 慎一 科学研究費補助金 若手研究(B) 3,100 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 6.4 新物質創製研究アスペクト プロジェクト代表者(赤阪 健) 赤阪 健 科学研究費補助金 基盤研究 B 科学研究費補助金 特別研究員奨励費 土屋 敬広 若原 孝次 3,800 800 筑波大学 ILC プロジェクト 3,000 科学研究費補助金 若手研究 B 2,200 三菱化学研究奨励基金 1,000 科学研究費補助金 若手研究 B 1,500 研究費取得状況 共同研究 赤阪 健 共同研究 H17 年度 ナノフロンティア(株) 10 「炭素ナノ素材の物性探索」 共同研究 H17 年度 和光純薬工業株式会社 50 「炭素クラスターの分子変換」 184 プロジェクト代表者(大塩 寛紀) 大塩 寛紀 科学研究費補助金 特定領域研究 33,000 科学研究費補助金 基盤研究 A 3,900 学内プロジェクト 助成研究(A) 1,800 志賀 拓也 学内プロジェクト 助成研究(B) 300 西川 浩之 科学研究費補助金 特定領域研究 1,850 科学研究費補助金 萌芽研究 2,400 科学研究費補助金 特定領域研究 2,300 科学研究費補助金 若手研究 B 1,300 二瓶 雅之 プロジェクト代表者(木越 英夫) 木越 英夫 繁森 英幸 科学研究費補助金(特定領域研究) 7,200 学内プロジェクト助成研究 (A) 2,000 科学研究費補助金(特定領域研究) 3,100 学内プロジェクト助成研究 (B) 末永 聖武 220 タカノ農芸化学研究助成財団研究助成金 1,000 松籟科学技術振興財団研究助成金 1,000 研究科イニシアティブ(若手奨励研究サポート) 300 末永 聖武 サントリー生物有機科学研究所 SUNBOR GRANT 旭硝子財団 奨励研究助成 医薬資源研究振興会 医薬資源研究奨励金 早川 一郎 6.5 科学研究費補助金(若手研究 B) 500 1,500 500 2,000 マルチメディア情報研究アスペクト プロジェクト代表者(大田 友一) 大田 友一 11,885 総務省 戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE) 13,791 プロジェクト代表者(田中 二郎) 科学研究費補助金 特定領域研究 4,200 科学研究費補助金 基盤研究(B) 4,700 高橋 伸 科学研究費補助金 若手研究(B) 1,700 三末 和男 奨学寄附金 富士通研究所 田中 二郎 500 プロジェクト代表者(寅市 和男) 寅市 和男 亀山 啓輔 文部科学省都市エリア産学官連携促進事業(発展型) 22,287 科学技術振興機構:CREST プログラム 63,283 科学研究費補助金若手研究(B) 900 プロジェクト代表者(椎名 毅) 椎名 毅 都市エリア産学官連携促進事業 (研究統括) 18 年度 200,000 科学研究費補助金 基盤研究(B) 5,900 科学研究費補助金 萌芽研究 3,400 国立循環器病センター 循環器病研究委託費 1,400 厚生労働省科学研究費 共同研究費等 800 2,500 研究費取得状況 科学技術振興調整費 185 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA プロジェクト代表者(岡本 栄司) 岡本 栄司 科学研究補助金 基盤研究(B) 5,200 科学研究補助金 特定領域研究 4,000 文部科学省 科学技術振興調整費 戦略的国際科学技術協力推進事業 7,130 NEDO 産業技術総合開発機構 3,705 受託研究費(日本電信電話株式会社) 2,000 奨学寄附金(株式会社日立製作所) 岡本 健 研究費取得状況 186 6.6 23,895 480 科学研究補助金 若手研究(B) 1,000 共同研究(株式会社ネクステージ) 1,200 総合人間科学研究アスペクト プロジェクト代表者(赤座 英之) 赤座 英之 今川 重彦 文部科学省科学研究補助金特定領域研究(班長) 16,000 厚生労働省科学研究補助金(分担) 350 厚生労働省科学研究補助金(分担) 200 科学研究費補助金 基盤研究(C)継続 1,400 World Anti-Doping Agency(WADA)100,000.00$ USD for the 1 st year 高野 晋吾 学内プロジェクト 及川 剛宏 科学研究費補助金 若手研究(B) 学内プロジェクト(若手研究者支援) 120 1,700 200 プロジェクト代表者(宮内 卓) 宮内 卓 科学研究費補助金 基盤研究 (B) 科学研究費補助金 萌芽研究 前田 清司 家光 素行 800 科学研究費補助金 外国人特別研究員奨励費 1,200 科学研究費補助金 基盤研究 (C) 1,400 学内プロジェクト 1,000 科学研究費補助金 若手研究 (B) 2,100 学内プロジェクト 大槻 毅 3,700 科学研究費補助金 若手研究 (B) 300 1,900 プロジェクト代表者(田中喜代次) 田中喜代次 , 曽根博仁 , 重松良祐 , 中垣内真樹 , 中塘二三生 科学研究費補助金平成 15-17 年度基盤研究 B 3,100 田中喜代次 , 吉田俊秀 , 徳山薫平 , 曽根博仁 科学研究費補助金平成 16-18 年度萌芽研究 1,400 田中喜代次 , 大田仁史 , 鈴木隆雄 , 奥野純子 , 大藏倫博 , 藪下典子 日本体力医学会プロジェクト研究補助金 2005‐2007 年度 500 中田由夫 , 田中喜代次 , 大藏倫博 , 堀田紀久子 明治安田厚生事業団第 21 回(平成 16 年度)健康医科学研究助成 1,000 大藏倫博 , 田中喜代次 , 中田由夫 , 堀田紀久子 1,000 中田由夫 . 科学研究費補助金 2005-2007 年度 若手研究 (B) 1,500 大藏倫博 , 田中喜代次 , 中田由夫 , 松尾知明 上原記念生命科学財団平成 17 年度研究奨励金 2,000 プロジェクト代表者(中田 和人) 中田 和人 佐藤 晃嗣 科学研究費補助金 若手研究 (A) 19,110 厚生労働省精神・神経疾患研究委託費 1,000 科学研究費補助金 特別研究員奨励費 900 学内プロジェクト研究 研究助成 (B) 400 研究費取得状況 財団法人循環器病研究振興財団公募研究助成 187 7 TARA センター 公開活動 189 7.1 平成 17 年度 TARA 公開セミナー等開催記録 1. アスペクト研究交流会 ◆平成 18 年 1 月 28 日(土) 新物質創製研究アスペクト 「炭素クラスターの理論化学」 趙 祥(西安交通大学化学物理研究所化学系 教授) コーディネーター:赤阪 健(先端学際領域研究センター) 2.公開セミナー “Theoretical Studies on Carbon Nanotubes and Endofullerenes” Zhongfang Chen(The University of Georgia Instructor) 公開活動 ◆平成 17 年 6 月 13 日(金) 赤阪 健プロジェクト(先端学際領域研究センター) ◆平成 17 年 7 月 4 日(月) 赤阪 健プロジェクト(先端学際領域研究センター) “The Inside and Out of Fullerene Chemistry” Yve Rubin(University of California Professor) ◆平成 17 年 8 月 25 日(木) 赤阪 健プロジェクト(先端学際領域研究センター) 「お椀型共役化合物の合成戦略」 櫻井 英博(自然科学研究機構分子科学研究所 助教授) ◆平成 17 年 9 月 2 日(金) 赤阪 健プロジェクト(先端学際領域研究センター) 「メーカーにおける製品・技術開発」 大垣 晴信(キャノン株式会社化成品事業本部材料プロセス開発センター 主任研究員) ◆平成 17 年 10 月 22 日(土) 赤阪 健プロジェクト(先端学際領域研究センター) 「超分子化学がフラーレンサイエンスにできること」 田代 健太郎(東京大学大学院工学系研究科 助手) ◆平成 17 年 10 月 22 日(土) 赤阪 健プロジェクト(先端学際領域研究センター) 「分子集合に基づく非対称ナノカプセル空間の構築」 小林 健二(静岡大学理学部化学科 助教授) ◆平成 17 年 10 月 23 日(日) 赤阪 健プロジェクト(先端学際領域研究センター) 「高配位ケイ素の特性を活用した新規な大環状化合物構築法の開発」 後藤 敬(東京大学大学院理学系研究科 助教授) 191 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA ◆平成 17 年 12 月 4 日(日) 宮内 卓プロジェクト(先端学際領域研究センター) 「生活習慣病予防の必要な体力」 宮地 元彦((独)国立健康・栄養研究所健康増進研究部身体活動調査研究室 室長) 3.その他 ◆平成 17 年 5 月 20 日(金) TARA プロジェクト研究成果報告会 「エネルギー代謝転写調節の支配因子の特定」 島野 仁(人間総合科学研究科 講師) 公開活動 192 「クロマチン制御による細胞の脱分化とがん細胞の脱がん化」 永田 恭介(人間総合科学研究科 教授) 「次世代生体機能・性状情報イメージングシステムの開発」 椎名 毅(システム情報工学研究科 教授) ◆平成 17 年 12 月 3 日(土) 第2回つくば国際有機典型元素化学シンポジウム 「新しい金属エナミン化学」 中村 栄一(東京大学大学院理学系研究科 教授) 「自己集積化炭素ナノチューブの創製と機能開拓」 相田 卓三(東京大学大学院工学系研究科 教授) 「自己集積化配位化合物の創製と機能開拓」 藤田 誠(東京大学大学院工学系研究科 教授) 「Single Crystal Crystallographic Studies of Endohedral Fullerenes」 Alan L. Balch(University of California Professor) 「安定ジアルキルシリレン化学の新展開」 吉良 満夫(東北大学大学院理学研究科 教授) 7.2 来訪日 平成 17 年度 TARA センター来訪者一覧 人数 H17.4.18 平成 17 年度文部科学省新規採用職員研修 受講者 80 名 瀧田センター長、加香講師、 亀山講師、清水講師、若原講師 H17.5.18 茨城産業人クラブ会員 20 名 瀧田センター長、寅市教授 H17.6.3 連携推進委員会委員 23 名 瀧田センター長、寅市教授 H17.6.15 駐日パナマ共和国大使一行 2名 瀧田センター長 H17.6.23 北京師範大学校務委員会主任一行 7名 土屋講師 H17.7.7 中国科学院研究生院学長一行 9名 赤阪教授、杉本客員教授 H17.7.14 循環型社会を目指すつくばフォーラム / NPO 法人筑波微粒子・界面・環境研究会 H17.7.28 木下文部科学省研究振興局学術研究 助成課企画室長 H17.8.1 福岡県立明善高等学校1・2年生 60 名 山本教授、小林講師、清水講師 H17.8.4 長崎県立諫早高等学校2年生 41 名 尾崎講師 H17.9.28 経営協議会委員 H17.10.12 島根県立松江南高等学校2年生 26 名 尾崎講師 長野県立長野高等学校2年生 44 名 山本教授 H17.10.21 新潟清心女子高等学校1年生 25 名 渡辺講師 自然学類1年次クラスセミナー 20 名 若原講師 H17.11.15 結城文部科学事務次官 他 3名 山本教授 H17.12.16 新潟県立佐渡高等学校 23 名 渡辺講師 H18.1.26 石黒岐阜県東濃振興局長 他 4名 若原講師、渡辺講師 H18.1.31 シェフィールド大学長一行 2名 瀧田センター長、寅市教授 H18.2.28 平成 17 年度全国都道府県在京文教 担当者連絡協議会研修事業受講者 15 名 1名 7名 35 名 対 応 者 若原講師 瀧田センター長、深水教授 瀧田センター長、浅川教授 亀山講師 公開活動 来 訪 者 193 8 連絡先一覧 ほか 205 8.1 TARAセンター連絡先一覧 H18. 10. 1 現在 先端学際領域研究センター長 深水 昭吉 先端学際領域研究センター 生命環境科学研究科・教授 分子発生制御研究アスペクト TEL 029-853-6080 TEL FAX 029-853-6074 FAX E-mail [email protected] E-mail 029-853-6158/3008 029-853-7318 [email protected] 研究アスペクト講師 清水 律子 人間総合科学研究科・講師 先端学際領域研究センター 029-853-7320 029-853-7318 [email protected] プロジェクト 環境適応・応答の分子機構の解明 207 平成 14 年度採択 プロジェクト代表者 山本 雅之 人間総合科学研究科・教授 先端学際領域研究センター 029-853-6158/3008 029-853-7318 [email protected] リサーチリーブ支援教員 小林 聡 人間総合科学研究科・講師 先端学際領域研究センター 029-853-7320 029-853-7318 [email protected] 細胞形質のエピジェネティック制御 プロジェクト代表者 永田 恭介 人間総合科学研究科・教授 リサーチリーブ支援教員 齋藤 祥子 人間総合科学研究科・助手 先端学際領域研究センター 平成 14 年度採択 029-853-3233/3134 029-853-3233 [email protected] 029-853-3942 029-853-3942 [email protected] 自然免疫から獲得免疫への連携の分子メカニズムとその制御 プロジェクト代表者 渋谷 彰 人間総合科学研究科・教授 リサーチリーブ支援教員 本多伸一郎 人間総合科学研究科・講師 先端学際領域研究センター 連絡先一覧 研究アスペクト教授 山本 雅之 人間総合科学研究科・教授 先端学際領域研究センター 平成 16 年度採択 029-853-3474 029-853-3410 [email protected] 029-853-3281 029-853-3410 [email protected] 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 肝不全に対する治療法の開発(血小板の持つ肝再生促進機能の解明と臨床応用) プロジェクト代表者 大河内信弘 人間総合科学研究科・教授 リサーチリーブ支援教員 村田聡一郎 人間総合科学研究科・助手 先端学際領域研究センター 生命情報機能研究アスペクト 連絡先一覧 208 平成 17 年度採択 029-853-3221 029-853-3222 [email protected] 029-853-7320/3221 029-853-3222 [email protected] TEL FAX E-mail 研究アスペクト教授 深水 昭吉 生命環境科学研究科・教授 先端学際領域研究センター 029-853-6070/6799 029-853-6070 [email protected] 研究アスペクト講師 加香孝一郎 生命環境科学研究科・講師 先端学際領域研究センター 029-853-7303 029-853-7303 [email protected] プロジェクト エネルギー代謝転写調節ネットワーク機構の解明と新規生活習慣病治療転写因子の特定 平成 14 年度採択 プロジェクト代表者 島野 仁 人間総合科学研究科・講師 リサーチリーブ支援教員 松坂 賢 人間総合科学研究科・助手 先端学際領域研究センター 029-853-3053 029-853-3174 [email protected] 029-853-3345 [email protected] 生活習慣病の発症基盤に関するゲノム応答ネットワークの解明 平成 15 年度採択 プロジェクト代表者 深水 昭吉 生命環境科学研究科・教授 先端学際領域研究センター 029-853-6070/6799 029-853-6070 [email protected] リサーチリーブ支援教員 大徳 浩照 生命環境科学研究科・講師 先端学際領域研究センター 029-853-7304 029-853-7303 [email protected] 転写因子と DNA メチル化による転写抑制制御ネットワークの解析 プロジェクト代表者 柳澤 純 生命環境科学研究科・教授 リサーチリーブ支援教員 村山 明子 生命環境科学研究科・講師 先端学際領域研究センター 平成 15 年度採択 029-853-6632/4683 029-853-4605 [email protected] 029-853-6885 029-853-4605 [email protected] ナノロジー研究アスペクト TEL FAX E-mail 研究アスペクト教授 浅川 潔 数理物質科学研究科・教授 先端学際領域研究センター 029-853-6423 029-853-6423 [email protected] 研究アスペクト講師 尾崎 信彦 数理物質科学研究科・講師 先端学際領域研究センター 029-853-7387 029-853-6450 [email protected] 平成 16 年度採択 プロジェクト代表者 浅川 潔 数理物質科学研究科・教授 先端学際領域研究センター 029-853-6423 029-853-6423 [email protected] リサーチリーブ支援教員 渡辺 慶規 数理物質科学研究科・講師 先端学際領域研究センター 029-853-6450 029-853-6450 [email protected] 新しい超高感度非線形分光法の開発とナノ物質への応用 プロジェクト代表者 舛本 泰章 数理物質科学研究科・教授 リサーチリーブ支援教員 阪東 一毅 数理物質科学研究科・助手 先端学際領域研究センター 平成 17 年度採択 029-853-4248 029-853-4350 [email protected] ナノ診断・治療を目指したバイオナノ粒子の設計 プロジェクト代表者 平成 18 年度採択 長崎 幸夫 数理物質科学研究科・教授 029-853-5749 029-853-5749 [email protected] リサーチリーブ支援教員 吉本敬太郎 数理物質科学研究科・講師 029-853-6441 029-853-6441 [email protected] 先端学際領域研究センター 新物質創製研究アスペクト TEL FAX E-mail 研究アスペクト教授 赤阪 健 数理物質科学研究科・教授 先端学際領域研究センター 029-853-6409/7289 029-853-6409 [email protected] 研究アスペクト講師 若原 孝次 数理物質科学研究科・講師 先端学際領域研究センター 029-853-7289 029-853-7289 [email protected] 連絡先一覧 プロジェクト 超高速信号処理ナノフォトニック・デバイスおよび光集積技術に関する研究 209 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA プロジェクト 特異な分子構造と物性を持つ「かご状炭素物質」の開拓 連絡先一覧 210 平成 13 年度採択 プロジェクト代表者 赤阪 健 数理物質科学研究科・教授 先端学際領域研究センター 029-853-6409/7289 029-853-6409 [email protected] リサーチリーブ支援教員 土屋 敬広 数理物質科学研究科・講師 先端学際領域研究センター 029-853-7348 029-853-7348 [email protected] ナノ磁性体の創製とサイズ制御 プロジェクト代表者 大塩 寛紀 数理物質科学研究科・教授 リサーチリーブ支援教員 志賀 拓也 数理物質科学研究科・助手 先端学際領域研究センター 平成 16 年度採択 029-853-4238 029-853-4238 [email protected] 029-853-5923 029-853-4426 [email protected] 未解明生物現象を司る鍵化学物質の構造と機能 -新規医薬及び農水産業に関わる薬剤の開発をめざして-平成 16 年度採択 プロジェクト代表者 木越 英夫 数理物質科学研究科・教授 リサーチリーブ支援教員 早川 一郎 数理物質科学研究科・助手 先端学際領域研究センター 029-853-4313 029-853-4313 [email protected] 029-853-5773 [email protected] 電子ダイナミクスに基づく生体物質の機能構造および反応機構の構築原理 プロジェクト代表者 押山 淳 数理物質科学研究科・教授 マルチメディア情報研究アスペクト 029-853-5908 TEL 029-853-5924 FAX 平成 18 年度採択 [email protected] E-mail 研究アスペクト教授 寅市 和男 システム情報工学研究科・教授 029-853-6432/5500 先端学際領域研究センター 029-853-6432 [email protected] 研究アスペクト講師 亀山 啓輔 システム情報工学研究科・講師 029-853-6819/6798 先端学際領域研究センター 029-853-6798 [email protected] プロジェクト ユビキタス環境における情報提示・操作技術の研究 プロジェクト代表者 田中 二郎 システム情報工学研究科・教授 029-853-5343 リサーチリーブ支援教員 高橋 伸 システム情報工学研究科・講師 029-853-7384/5165 先端学際領域研究センター 平成 13 年度採択 029-853-5809 [email protected] [email protected] フルーエンシ情報理論応用マルチメディアシステム 平成 14 年度採択 029-853-6432 [email protected] リサーチリーブ支援教員 丹羽美由紀 システム情報工学研究科・助手 029-853-6798 先端学際領域研究センター 029-853-6798 [email protected] 次世代生体機能・性状情報イメージング技術の高度化 プロジェクト代表者 椎名 毅 システム情報工学研究科・教授 029-853-5504 リサーチリーブ支援教員 山川 誠 システム情報工学研究科・講師 029-853-6032/8218 先端学際領域研究センター 双線形写像による新しい暗号システムの研究 プロジェクト代表者 岡本 栄司 システム情報工学研究科・教授 029-853-5277 リサーチリーブ支援教員 岡本 健 システム情報工学研究科・講師 029-853-5513 先端学際領域研究センター 総合人間科学研究アスペクト TEL 平成 14 年度採択 029-853-5206 [email protected] 029-853-6302 [email protected] 平成 15 年度採択 029-853-5277 [email protected] 029-853-5513 [email protected] FAX E-mail 研究アスペクト教授 宮内 卓 人間総合科学研究科・教授 029-853-3262/7852/7371 029-853-3039 先端学際領域研究センター [email protected] 研究アスペクト講師 前田 清司 人間総合科学研究科・講師 029-853-8859/3292/5881 029-853-6507 先端学際領域研究センター [email protected] 連絡先一覧 プロジェクト代表者 寅市 和男 システム情報工学研究科・教授 029-853-6432/5500 先端学際領域研究センター 211 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA プロジェクト 難治癌に対する個別化細胞療法の開発 プロジェクト代表者 赤座 英之 人間総合科学研究科・教授 リサーチリーブ支援教員 常樂 晃 人間総合科学研究科・助手 先端学際領域研究センター 平成 15 年度採択 029-853-3196 029-853-3224 [email protected] 029-853-3223 [email protected] 生活習慣病における心臓血管機能障害への治療と予防の研究 連絡先一覧 212 平成 16 年度採択 プロジェクト代表者 宮内 卓 人間総合科学研究科・教授 029-853-3262/7852/7371 029-853-3039 先端学際領域研究センター [email protected] リサーチリーブ支援教員 家光 素行 人間総合科学研究科・助手 先端学際領域研究センター [email protected] 029-853-3292 029-853-3292 オーダーメイド減量プログラムの開発 プロジェクト代表者 田中喜代次 人間総合科学研究科・教授 リサーチリーブ支援教員 中田 由夫 人間総合科学研究科・助手 先端学際領域研究センター 平成 16 年度採択 029-853-2655 029-853-6507 [email protected] 029-853-2660 029-853-6507 [email protected] ミトコンドリア DNA の突然変異に起因する多様な病態発症機構の解明と治療戦略の探索 平成 17 年度採択 プロジェクト代表者 中田 和人 生命環境科学研究科・助教授 029-853-6694 [email protected] 筑波大学 先端学際領域研究センター事務室 FAX 029-853-6074 E-mail [email protected] 吉原 貢 主任専門職員 大貫 康司 専門職員 黄田 崇 主任 029-853-6082 029-853-6083 029-853-6156 URL http://www.tara.tsukuba.ac.jp/ [email protected] [email protected] [email protected] 8.2 TARA センター ホームページ案内 ホームページ案内 213 TARA センターホームページ URL http://www.tara.tsukuba.ac.jp/ 担当 村井 賀子(研究支援推進員) 深水 昭吉(TARA センター・教授) 先端学際領域研究センター Tsukuba Advanced Research Alliance TARA 編集後記 Annual Report 2005 先端学際領域研究センター(Center for Tsukuba えています。私たち TARA センター専任教員は、 Advanced Research Alliance:TARA センター) 自らの研究活動と TARA センターの運営を通し の平成 17 年度年報を発刊することになりました。 て、TARA 構想の理念を実践していくことを使 本年報は、平成 17 年度の TARA センター活動 命としています。今後、さらなる筑波大学の発展 報告の公開を目的としています。平成 17 年度の に貢献すべく、教員一同が精一杯努力していく所 TARA センターの活動と成果の一端を皆さまに 存でございます。これからの TARA センターの お伝えできれば幸いに存じます。 挑戦にご期待ください。 TARA センターは、平成6年に当時の江崎玲 於奈学長のもとに設立されました。設立から 12 年が経過し、TARA センターは再出発の時を迎 宮内 卓(TARA センター教授) 214 発行日:2007 年1月 発行者:筑波大学先端学際領域研究センター長 深水 昭吉 連絡先:筑波大学先端学際領域研究センター 〒 305-8577 茨城県つくば市天王台 1-1-1 T E L:029-853-6156 FAX:029-853-6074 E-mail:[email protected] URLhttp://www.tara.tsukuba.ac.jp Designedby:永盛 祐介 Aspect, Project Sta f f ● 分子発生制御研究アスペクト 山本雅之プロジェクト 古久保―徳永克男プロジェクト 永田恭介プロジェクト 渋谷 彰プロジェクト ● 生命情報機能研究アスペクト 深水昭吉プロジェクト 島野 仁プロジェクト 柳澤 純プロジェクト 範 江林プロジェクト ● ナノロジー研究アスペクト 浅川 潔プロジェクト 舛本泰章プロジェクト ● 新物質創製研究アスペクト 赤阪 健プロジェクト 大塩寛紀プロジェクト 木越英夫プロジェクト ● 総合人間科学研究アスペクト 宮内 卓プロジェクト 田中喜代次プロジェクト ● マルチメディア情報研究アスペクト 寅市和男プロジェクト 大田友一プロジェクト 田中二郎プロジェクト 椎名 毅プロジェクト 岡本栄司プロジェクト
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