能動的コーピングに関する質問紙表 The Proactive Coping Inventory: 日本語版 Nobuko Takeuchi, & Esther Greenglass, 2004 7つの質問群 能動的コーピング: Proactive Coping 内省的コーピング: Reflective Coping 計画的コーピング: Strategic Planning 予防的コーピング: Preventive Coping 行動面でのサポート摸索: Instrumental Support Seeking 感情面でのサポート摸索: Emotional Support Seeking 回避的コーピング: Avoidance Coping 回答者への指示 回答者へは『日常における出来事への反応に関する質問』と伝える。 「以下の記述は様々な状況に対する反応についてです。各々の文章に対しあなた 自身が最もふさわしいと思う欄に丸をつけて下さい。」 答えには『全くあてはまらない』、『ほとんどあてはまらない』、『いくら かあてはまる』、『全くその通り』の四つの選択肢が用意されています。 採点に際しては、『全くあてはまらない』には1点を、『ほとんどあてはま らない』には2点を、『いくらかあてはまる』には3点を、『全くその通り』に は4点を与えて下さい。 Note: The order of the items follows that of the English version (available at http://www.psych.yorku.ca/greenglass/pcinven.html) 能動的コーピング: Proactive Coping 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 ー 自分で主導権をとるたちだ。 物事を流れにまかせるようにしている。(-) 一つの目標を達成すると、次にもっと難しい目標を探す。 難しい物事に挑戦し、達成するのがすきだ。 夢を思い描き、成し遂げるようにする。 不幸な目に散々あっても、たいてい自分の欲しい物を手に入れる。 成功するにはどうすればいいか、目的を絞って考える。 障害をうまく乗り越える方法をいつも探す(何があってもあきらめない)。 よく失敗するのであまり高望みできない。(-) 仕事に応募する時、その仕事を受けたところを想像する。 障害を良い経験にする。 それは無理だよといわれても、きっとやってみせる。 問題にぶつかったら、解決に向けて主導権をとる。 問題を抱えている時、たいていはどのみち勝てない状況にある。(-) 印は得点計算が逆の項目を示す 内省的コーピング: Reflective Coping 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 難しい問題を解決している自分が目に浮かぶ。 衝動的に行動するより、たいていは問題解決に向けての様々な方法を考 える。 心の中で、色々違った結果に対処するための様々なシナリオを考える。 問題に取り組むために、現実的な対処法を考える。 同僚や友人、家族との間で問題があれば、実際に取り組む前に前もって どうすればうまく対処できるかをイメージする。 難しい問題に取り組む前に、成功することを想像する。 問題について注意深く考えた後でのみ、行動を起こす。 難しい問題に取り組むはめになる前から、その問題を解決している自分 を想像する。 適切なアプローチを見つけるまで、様々な角度から物事を検証する。 同僚や友人、家族との間で深刻な誤解が生ずれば、実際に切り出す前 に、何を言ったらいいか練習する。 実際に取り組む前に、問題に対するあらゆる結果を考える。 計画的コーピング: Strategic Planning 1 2 難しい問題を、取り組みやすい小さな課題に小分けする方法をしばしば 見つける。 計画をたて、それに従う。 3 4 問題を小さな問題に分解し、それを一つずつ実行する。 リストを作り、最も重要な課題にまず最初に集中する。 予防的コーピング: Preventive Coping 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 将来起こりうる出来事にどう対応するかを考える。 全部使ってしまうより、困った時のために貯金するのが好きだ。 不幸な出来事に備えている。 災害が起こる前に、前もって十分備えている。 行動を起こす前に、状況を変えるための計画的方法を練る。 くびにならないよう、仕事に関するスキルを身につける。 将来、不幸な出来事があっても家族が困らないようにしてある。 危険な状況を避けるために先を読む。 一番良い結果が得られるよう、計画を練る。 年をとってお金に困らないよう、今からお金をうまく運用するようにし ている。 行動面でのサポート摸索: Instrumental Support Seeking 1 2 3 4 5 6 7 8 問題解決に他人からのアドバイスが役に立つことがある。 友人からの助言をあおぐため、自分が抱えているストレスについて話 す。 他人から得た情報が、問題に対処する際に助けになった事がよくある。 だいたいの場合、問題解決には誰に助けを求めたらいいかわかっている。 他の人に、もし私の立場だったらどうするか尋ねる。 他人に話すと、問題に関する違った視点を得られるから本当に役に立つ。 問題を自分でややこしくする前に、友人に電話して相談する。 だいたいの場合において、困った時、周りの助けでどうにか切り抜ける ことができる。 感情面でのサポート模索: Emotional Support Seeking 1 2 3 4 5 落ち込んだら、気分が良くなるには誰に電話したらいいかわかっている。 周りの人の事を思う時、自分はその人達から大事にされているな、と感 じる。 本当に困った時、誰が頼りになるかわかっている。 落ち込んだら出かけて誰かと喋る。 親密な関係を確立、維持するために、他人に自分の気持ちを打ちあける。 回避的コーピング: Avoidance Coping 1 問題があると、一晩寝てから考える。 2 3 問題が難しすぎると分かれば、問題に取り組む用意ができるまでしばら くそっとしておく事がある。 問題があると普通、しばらくの間何もしないでおく。
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