第3回実用英語教育学会(SPELT)研究大会のご案内

第3回実用英語教育学会(SPELT)研究大会のご案内
テーマ: 「ビジョン 5-16: 教室を世界につなぐ《本物》のコミュニケーション」
Vision Five-Sixteen in English Education: Creating and Providing Authentic
Communication as a Way of Bridging the Classroom and the World
13:20~15:00
Ⅰ.基調講演
「教室を世界につなぐために子どもたちと教師ができること」
講演者: 川村 ジャネッテ(通訳士)
概要: グローバル人材育成の必要性が声高に叫ばれる中,今年度,“All English” の大号令が高等学
校で鳴り響いた。そして,その衝撃による混乱が続く中,2020 年の東京オリンピック・パラリンピッ
クの開催が決定した。さらには,東京五輪の興奮が日本を覆う中,まるでその知らせを待っていたかの
ように,文科省から「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」が発表され,私たちは,7 年後,
小学校英語活動が 3 年生からとなり,中学校の英語授業でも “All English” を目指す日がやって来る
ことを知る。一挙に押し寄せてきたこの「グローバル化」と「英語改革」の波に対して,その中心的役割
を担うべき私たち英語教員が防波堤となって守るべきものは何なのか。表面的な「グローバル化」の波
に翻弄されることなく,子どもたちに《地球人》としての心構えを身につけさせ,そのために必要不可
欠な道具としての英語を教え,子どもたちのこころとことばを,その「グローバル化」の波の向うにある
現実世界へと結ぶ懸け橋となるために,私たち英語教員は子どもたちとともに教室で何ができるのか。
世界の優れた教育を自ら経験し,教師として,また,通訳者として,多くの様々な国際舞台を体験して
きた川村氏が,外国人の目で,日本と世界の舞台で見た日本人を語り,これからの日本の教育現場,特
に英語教育の現場で求められること,日本の英語教育の進むべき方向を提案する。
【川村ジャネッテ氏の略歴】
ブラジル出身。ブラジルの名門私大マッケンジー大学を卒業後,アメリカのテキサス大学,イギリ
スのケンブリッジ大学,パリのソルボンヌ大学の大学院で学ぶ。この間,7 か国語に堪能となる。
ブラジル,サンパウロ国際空港VIPエリアでの通訳を経て,サンパウロ市ベラ・バルトーク高校
で国語(ポルトガル語)と英語の教鞭をとる。その後,日本人と結婚し,千歳在住。その卓越した語
学力と中等教育での外国語教育経験を生かし,ホテル日航千歳ACS学院で英・仏・独の 3 か国語を,
アカデミーハイテクノロジー看護学院で英・仏 2 か国語を教えるなど,豊富な外国語教育の経験を持
つ。現在も吉田学園や苫小牧看護学校などで英語を教えながら,千歳つくし幼稚園では幼児のための,
北海道千歳高等学校では高校生のための,さらに,千歳市民英語講座では成人のための英語教育にと,
あらゆる年齢層の英語教育に携わっている。また,通訳としても活躍し,苫小牧市ホテルニドムの専属
通訳や北海道フットボールクラブコンサドーレ札幌のチーム通訳を経て,現在は,新千歳国際空港の
国際線で通訳を務める。