医用治療機器学Ⅱ 第5回:光線治療器・光凝固装置 第5回のテーマ ¡ 「光線治療療器・光凝固装置」 ¡ 光線治療療器、光凝固装置の原理理・構造、適応、取り 扱いと安全管理理について学ぶ 前回出した予習課題 次に記したレーザの、波長と機能(用途)を調べなさい。 (第5回のミニテストは、この中から出題します。) ¡ アルゴンレーザ ¡ エキシマレーザ ¡ 色素レーザ ¡ ルビーレーザ ¡ 半導体レーザ ¡ アレキサンドライトレーザ 光凝固装置・光線治療機器 ¡ 標準テキスト:P407~409 ¡ 教科書 P89 ¡ 透過・吸収スペクトル ¡ 網膜の吸収率 ¡ アルゴンレーザ装置 ¡ 生体の光学的特性 ¡ 標準テキストP263、教科書P93 過去の問題から ¡ 15回:午後-問題84 ¡ 皮膚組織をよく透過する光の波長のおおよその値はど れか 1. 2. 200nm 300nm 3. 500nm 4. 5. 800nm 3000nm 眼科用レーザ治療 ¡ 近視治療装置 ¡ エキシマレーザ(Excimer Laser) ¡ 紫外線(157nm, 193nm)など ¡ Excited Dimer(励起した二重体) ¡ 角膜を削る。 ¡ 眼球内の膜の切断 ¡ Nd:YAGレーザ ¡ レーザの切開機能:1064nm, 532nm ¡ 血管や眼底の治療 ¡ アルゴンレーザ ¡ 水中での止血も可能、切開機能 ¡ 457nm, 488nm, 514nm (励起レベルによる) ¡ ダイ(dye; 色素)レーザ 白内障・緑内障 ¡ 白内障 ¡ 目のレンズ(水晶体)が曇る ¡ レンズの交換(人工のレンズを 入れる。) ¡ Nd:YAGレーザ ¡ 緑内障 ¡ 眼圧が上昇し、視神経を圧迫 する ¡ 視野の周辺が欠ける ¡ 40歳以上の3.56% ¡ 日本人の失明原因の上位 PDTとがん治療 ¡ PDT (Photo Dynamic Therapy) ¡ 光線力学治療 ¡ 光感受性薬剤+低出力レーザの組合せ ¡ エネルギー強度で焼くのではなく、 ¡ 光化学的な性質を利用する。 ¡ フォトフリン(Photofrin;商標)+エキシマ・ダイ・レーザ 脱毛処理とレーザ ¡ ルビーレーザ ¡ 694.3nm 赤色光 ¡ ⇒メラニン色素が吸収しやすい ¡ 毛根を焼く ¡ アレキサンドライト・レーザ ¡ 755nm:赤色光 ¡ メラニンの吸収が良い ¡ 半導体レーザ 色素レーザ ¡ ダイ[色素]レーザー ¡ 色素にレーザー光線をあてる。 ¡ その色素から出るレーザー光線を使用する。 ¡ 570nm[黄色]~640nm[赤色] ¡ 医療用で585nm付近を使用 ¡ あざの治療など 過去の問題から ¡ 16回:午前-問題75 レーザ治療器と光吸収体との組合せで誤っているのはどれか。 1. 光線力学的治療(PDT)器 -------- ヘマトポルフィリン誘導体 2. ルビーレーザ黒あざ治療器 -------- メラニン 3. Arレーザ網膜凝固装置 ------------- ヘモグロビン 4. Ho:YAGレーザ治療器 ------------- コラーゲン 5. CO2レーザ治療器 ------------------- 水 過去の問題から ¡ 18回:午前-問題71 ¡ 正しいのはどれか。 1. CO2レーザ ------------------------- 脱毛処理 2. Nd:YAGレーザ ------------------- 網膜光凝固 3. Arレーザ ---------------------------- 疼痛治療 4. 半導体レーザ ---------------------- 尿路結石破砕 5. エキシマレーザ -------------------- 角膜形成術 ¡ 正解:5 過去の問題から ¡ 19回:午前-問題73 ¡ レーザ治療器について誤っているのはどれか。 a. 切開作用はCO2レーザの方がNd:YAGレーザよ り強い。 b. あざ治療にはエキシマレーザが用いられる。 c. Arレーザは角膜形成術に用いられる. d. Nd:YAGレーザは内視鏡手術に用いられる。 e. 低出力半導体レーザは疼痛治療に用いられる。 1. a、b 2. a、e 3. b、c 4. c、d 5. d、e ¡ 正解:3 過去の問題から 20回:午前-問題71 ¡ Nd:YAGレーザについて誤っているのはどれか。 1. YAG結晶中のNdイオンがレーザ光を放出する。 2. レーザ媒質の励起は光で行う。 3. 出力光の基本波は近赤外線である。 4. 出力光は石英ファイバで伝送できる。 5. CO2レーザと比較して光侵達長が小さい。 正解:5 過去の問題から ¡ 21回:午前-問題70 ¡ レーザについて正しい組合せはどれか。 1.Nd:YAGレーザ -------------------網膜光凝固 2.Arレーザ ---------------------------白内障手術 3.エキシマレーザ -------------------脱毛処置 4.CO2レーザ -------------------------角膜切除術 5.半導体レーザ ---------------------疼痛治療 正解:5 過去問題で勉強する時の注意 ¡ 過去問題では「誤った組合せ」も記録されている。 ¡ これらを教材として眺めていると、「誤った組合せ」が意識 にインプットされてしまうから、「正しい組合せの資料」を自 分で作成する。 ¡ こうしないと、「誤った組合せだけ何度も目にしている」ことに なる。 ¡ 正しい組合せを記載したノートを作ることが大切。 ¡ 漠然と眺めて勉強したつもりになっていると、かえって逆効 果の場合がある。 第6回の予習 ¡ ここから、光を離れて超音波の勉強になります。 ¡ 前期に扱った、超音波吸引装置の復習をし、教科書 P143~P146を読んでおいてください。
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