お け 冬 ゆ No.39 2006 き か お し ょ う 味の文化を伝える水の都 松江から 発行 蔵元「カネモリ醤油」森山勇助商店 〒690‐0881 松江市石橋町393 TEL.0852(21)2165/FAX.0852(21)2180 http://www.kioke.com/ 押し下げます。 に昔から様々な圧搾装置が開発 熟成した﹁もろ味﹂を搾る為 ますが、近年大工場では自動圧 圧搾工程では人手と時間を要し 残りの醤油を確保します。この 時間をかけ少しずつ押し切り されて参りました。 搾機により大幅に省力化が計ら ﹁もろ味﹂を搾る ﹁もろ味﹂を圧搾するには先 ろ ふ ず濾布の中に﹁もろ味﹂を包み、 れています。 介致します。︶ それを積み上げた状態にします。 ︵次回はさまざまな圧搾装置をご紹 この状態で﹁もろ味﹂自身の 重さで﹁もろ味﹂から醤油が分 れ垂れ出します。これを﹁自然 垂れ﹂と云い半分以上の醤油は この時確保されます。 次に圧搾装置を使い積み上げ 神戸市在住の料理研究家 上 澤泰子先生のお弁当をシリーズ でお伝えします。 今 回 は﹃ 豚 の つ く ね 焼 き ﹄ の 料理をご紹介します。 ■材料 豚 ひ き 肉 百 、 玉 ネ ギ 四 分 の 一、 卵 二 分 の 一、 し ょ う が 汁 少 々、 ト マ ト ケ チ ャ ッ プ 大 一、 と ん か つ ソ ー ス 大 一、 パン粉適量、塩・こしょう少々 ■作り方 ①玉 ネ ギ を み じ ん 切 り に し て お く。 ②すべての材料をボールに入れよ く混ぜ、小さな丸形にまとめる。 ③フライパンにサラダ油を入れ両 面を焼き、中まで火を通す。 <まんが>出雲の阿国座 カタカナで英語を遊ぶ 日本語でも異文化体験 宍道湖のライバル 十三湖のシジミ伝説 マイ・オージー体験記 氷の文化誌 かき氷の謎を追って 世界の民族楽器 シタール(インド) た﹁もろ味﹂の濾布を押し板で 妖怪と遊ぶ──「遠野物語」を訪ねて── スローなプーにしてくれ──クマのプーさんのスローライフ── 小さな木造校舎──塩津小学校を訪れて── 木桶の中でスローに熟成──カネモリ醤油── 想 櫂 記 豚のつくね焼き 島 根 県 立 大 学 が 来 年 度 よ り 年 一 回 制 作・ 発 行 す る 予 定 特集◎スローな文化を探して の 文 化 情 報 紙﹁ の ん び り 雲 ﹂ の 創 刊 準 備 号 が こ の 程 出 来 特 集〝 ス ロ ー な 文 化 を 上りました。 探して〟の中でカネモリ 醤油が紹介されていま す。 こ の 情 報 紙 は 山 陰 各 地 の 高 校・ 大 学・ 図 書 館 に配布されています。 巻頭エッセイ◎松江を想う 佐野史郎 奥原 啓三 g のんびり雲 お弁当のメニュー お人柄をしのびここにお知らせ致します。 せ ず、 淡 々 と 人 の 為 に 尽 し て 来 ら れ た 方 で し た。 生 前 の お こ し、 食 お こ し な ど の 数 々 の 功 績 も 一 切 自 分 の も の と を 全 国 に 紹 介 す る な ど 本 物 の 食 文 化 を 支 え、 又 各 地 の 村 之さん︵島根県出身︶がご逝去されました。氏は﹁仁多米﹂ 去 る 十 月 十 四 日、 当 店 店 主 と 昵 懇 の 仲 で あ っ た 梅 木 宏 創刊準備号 2006 山陰文芸協会会員 作庭した当時は、権力者たちの 庇護があり、手入れもなされたで あろう。だが、時代を経るに従い、 西芳寺は京都の端の小寺院として 庇護もなくなった。 そうなれば、人の手が入らなく なり、歳月の経過と共に、庭園の 姿は次第に崩れ、自然に帰ろうと す る。 人 々 が 忘 れ 去 っ た も の は、 荒涼とした姿になってしまう。 幸いなことに、西芳寺の庭園は 苔 と い う 自 然 の 優 し さ に 覆 わ れ、 人工と自然が上手く調和した姿に なった貴重な例である。 えん ろ 緩やかな勾配の苑路が金剛池を 巡る下段の庭全域には苔が一面を 埋め尽くしている。長い時を経た 割 に は、 ほ っ そ り と し た 楓 や 椎、 赤松や馬酔木などの枝葉が巧みに 光を遮り、百二十種とも言われて いる苔の生育を助けている。 小径に佇み、艶やかな緑の苔を 見詰めていると、あくせくとした 日々の生活に追われ、つい忘れて しまっていた日本人としての心が 蘇って来るようだった。 レシピ 紹介 ・豚のつくね焼き ・大根とたこの煮物 ・かにの卵巻き揚げ ・ししとう素揚 ・レ タ ス、 ミ ニ ト マ ト、 即席つけもの ・おにぎり おかか、梅ぼし デザート ・パイナップル ・アメリカンチェリー 島根女子短期大学◎総合文化学科準備委員会発行 文化情報誌 西芳寺の庭園 京都に住む知人に誘われ、六月 下旬に西芳寺を訪れた。 はや 逸る心を抑えながら、参拝者に 課せられた本堂での読経や写経を 終えた。その後、順路通り方丈や 金剛池などのある庭園に向かう。 元々は天平年間に行基が開いた 寺だったそうだ。室町時代の初め、 足利尊氏が禅僧の夢窓疎石︵夢窓 国師︶を迎え再興した寺である。 石庭を自ら造った僧を石立僧と 呼ぶ。疎石はその始祖である。 彼の手により、上下二段の庭が 造られた。下段は金剛池を中心に した池泉廻遊式の庭園で、浄土を 意味している。上の段は洪隠山の 枯山水庭園で穢土を表している。 彼の作 庭思 想 は 金閣寺や 銀閣寺な ど、 後 世 の寺院の 庭園に影 響を及ぼ している そうだ。 西芳寺庭園 ﹁カネモリ醤油は 懐かしい香りがする﹂ ﹁昔のお醤油の香りだね﹂ 多くのお客様から異口同音にこんな 感想をいただきます。 このことばを聞くたびに私どもはとて も嬉しく、大きく力付けられます。 仕込み始めから終わりまで木桶で熟成させていること を、香りをとおして分かっていただけたからなのです。 き おけ だましい ︽使い分け︾ ■木桶 魂 お 寿 司、 お 刺 身 へ の つ け 醤 油 と し て、 又 焼 き も の 炒 め も の 等、 高 温 で お 使 い 下 さ い。 特 に お 肉 と の 相 性 は 抜 群 で す。 煮 も の の 仕 上 げ に 数 滴 た ら し、 か く し 味の決め手としてもお使い頂けます。 ■木おけ生醤油 ■二年熟成しょうゆ お寿司、お刺身へのつけ醤油として、又どのようなお 料理にもお使い頂けます。炊き込みご飯、お吸物では 豊かな香りを充分お感じになられるはずです。きばら ずに普通のおしょうゆとしてお使い下さい。尚、旨味 のエキス分が多いので控え目にお使い下さい。 ●文吉うどん 江戸時代の安政年 間に完成した名物 うどん│原文吉の ﹁油木引の干饅飩﹂ を 島 根・ 出 雲 の そ ば庄﹁たまき﹂さん がこの度再現され、 皆 様 に﹁ 文 吉 う ど ん﹂の名でお届け 出来ることとなり ました。当店の﹁木 桶しょう油のつゆ だし﹂と共にぜひ ご賞味下さい。 ●木桶醤油のつゆだし このつゆだしは二年間熟成の木桶しょうゆをベース に、 塩 は 沖 縄 の 天 然 海 塩〝 粟 國 の 塩 〟 を 使 用 し、 化 学 調 味 料 無 添 加 の お 品 で す の で、 安 心 し て お 使 い い ただけます。 特に、卵巻き・たまご丼・めんのかけつゆ、つけつゆ・ お煮〆等がとても簡単に出来ます。ぜひお試し下さい。 ●木桶しょう油の手造りかきもち こ の﹁ か き も ち ﹂ は 天 日 で 一 週 間 干 し、 更 に 二 ∼ 三 ヶ月室内で乾燥させた生地を一つ一つていねいに揚 げ、当店の﹁木桶醤油﹂で味付け致しました。 ●抹茶入り煎茶 出雲深緑 出雲の国松江は藩主松平不昧︵ふまい︶侯以来の お茶 が 盛 ん な 街。 自 然 の ま ま に 育 つ 茶 葉 を 使 っ た 昔 な が らのお抹茶と煎茶。 こ れ ら を 一 緒 に 味 わ い な が ら、 神 々 の 土 地 出 雲 に 流 れ る 悠 久 の 時 間、 自 然 の 恵 み を お 楽 し み い た だ け る のが﹁出雲深緑﹂です。 当 店 カ ネ モ リ 醤 油 と 同 じ 様 に、 伝 統 的 製 法 で 物 造 り に励んでいらっしゃる原田茶舗さんの商品です 。
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