厚生年金基金の解散について - 宮崎県建設業厚生年金基金

平成27年10月26日
年金受給者 様
宮崎県建設業厚生年金基金
理事長 仁科 俊一郎
厚生年金基金の解散について
拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素は当基金の事業運営につきまして、格別のご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げ
ます。
当基金は、宮崎県内の建設関連業界で働く皆様の老後生活の安定と福祉の向上を図るこ
とを目的として平成2年4月に設立され、皆様の退職後の生活を支える年金や一時金の給
付を行ってまいりました。
しかしながら、近年は、産業構造の変化に伴う加入員の減少や不安定な資産運用環境に
伴う運用利回りの低下などの要因により、厳しい財政運営が続いておりました。
このような環境下にあって、平成25年6月に厚生年金基金制度の見直しに関する改正
法が成立、平成26年4月より施行されました。このことにより、すべての厚生年金基金
が事業運営の方向性について検討せざるを得ない状況になりました。
このため、当基金では、代議員会、理事会、方向性検討委員会において、今後の基金の
方向性について存続を含め様々な検討を行ってまいりましたが、平成26年2月25日開
催の第3回代議員会において、不安定な経済状況、運用リスクの顕在化、建設業界の先行
きの不透明さなどを総合的に勘案した上で、事業主のこれ以上の負担は、事業所の存続や
従業員の雇用そのものに影響を及ぼす可能性があると判断し、基金解散の方針を議決した
次第であります。
皆様方には多大なご迷惑、ご心配をお掛けいたしますが、何卒事情ご賢察の上、ご理解
賜りますようお願い申し上げます。
なお、当基金では、平成28年1月の解散に向けて準備を進めておりますが、解散後は、
年金給付の取り扱いが別紙のとおりとなりますので、ご確認いただきますよう重ねてお願
い申し上げます。
敬具
(別紙)
基金解散に伴う年金給付の取り扱い
1.解散前後の基金の年金給付について
平成28年1月に解散した場合、当基金はその月分までの退職年金を支給します。
解散翌月(平成28年2月)以後の支給は、退職年金のうち「代行部分」は国(=日本
年金機構。以下同じ。)が引き継ぎ、「基金独自部分」は廃止になるため、対象者に残余
財産に基づき分配します。
◯代行部分と基金独自部分について
代行部分-本来国が支給する厚生年金の一部を基金が国に代わって支給している部分。
基金が解散した場合は、国がその支給を引継ぎます。
基金独自部分-事業主から拠出された掛金を元に、基金規約に基づき支給している部分。
解散前(~H28.1
解散前(~H28.1)
H28.1)
解散後(H28.2
解散後(H28.2~)
H28.2~)
(
基退
金職
支年
給金
廃止
基金独自部分
代行部分
一時金により分配
国へ返還
)
代行部分相当額
国
支
給
老齢年金
従来の老齢年金
2.解散後の年金支給と分配金に係る案内について
(1)平成27年9月末現在の基金の年金額は、以下のとおりとなります。
年金額
円 (代行部分
円 、基金独自部分
基
金
支
給
国
支
給
円)
(2)基金と国それぞれの対応は以下のとおりとなります。
①基金(支給がある方)
a.退職年金(最終支給となります。)
支給日:
支給内容:
b.分配金に係る請求書の案内
案内時期:平成29年11月頃
②国(国の老齢年金の受給権の有無により取り扱いが異なります。)
a.国の老齢年金の受給権がある方(支給がある方)
支給日
支給内容
平成28年2月15日 従来の年金額に係る2ヶ月分(12~1月分)
平成28年4月15日 代行部分を合算した年金額に係る2ヶ月分(2~3月分)
その後偶数月の15日 代行部分を合算した年金額に係る2ヶ月分
b.上記のa以外の方
障害・遺族年金受給者
老齢年金の受給権がない方
各年金の計算方法に基づき支給。 老齢年金の支給なし。
原則、代行部分の増額なし。
3.お問い合わせ
宮崎県建設業厚生年金基金 0985-23-0075
9:00~17:00(土、日、祝日を除きます。)