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アトリエペペ雑文記(1988年8月号)

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アトリエペペ雑文記(1988年8月号)
夏休みのアトリエペペで、ペペ先生が、疲れ
て気持ちよさそうにグウグウ寝ていたら、きっ
ついに夏休みが来てしまいました。振甫プー
とどっかへ旅行している夢をみてるかもしれま
ルの午前中、大人の人達がゆったり泳いでいる、
せんから、
みんなでそっとしておきましょうね。
気分はビバリーヒルズのゆったりした気分から、
ねっ!ねっ!
7月21日を境に、一気に右を向いても左を向
いても子供子供子供の、見るだけで静かなとこ
今回もまた長い長い前置きで始まった雑文記
ろで本でも読んで、遠い異国の地に想いをはせ
でありますが、それではインドの街へふらふら
たい気分の、子供は元気、大人は自閉症の夏休
といってみたいと思います。
みが来てしまいました。
さて、
ペペ先生はデリーの街を歩いています。
夏休みのアトリエペペの予定表お渡しします。
先月号で書きましたが、歩いているすぐ隣の車
ペペ先生はちょっと頭が良くなって、
意識的に、
道には、
オートリキシャの運ちゃんが
「ハロー!
去年より子供の授業の日を減らしてあります。
乗りなさい、ハロー!何処まで行くの?ハロ
ー!乗りなさい。
」と、しつこく、くどく、全く
この日は大人の人の日ですよ!とか、休みの
ねちっこく、ペペ先生の隣を併走して500m、
日ですよ!と予定表に書いてあっても、「ペペ
600mとついてきます。
せん、チュウチュウ冷えてる?」「どうした
の?」
「プール行ってきて喉が乾いた。
」と子供
一方のペペ先生「いやだぁ!乗るもんかい
が入って来たり、「ペペせん、
買いに行くのがめ
っ!絶対にいやだあっ!」とでっかい声で叫び
んどくさいから、宿題の画用紙ちょうだい!」
ながら歩いています。
と入って来たり、
「ペペせん、プール行こうよ
っ!」と入ってきたり、
「ペペせん、私これでペ
でもインド人は、全然ひるまない。あいかわ
ペに何回来たか知ってる?」
「わからんなあ。
」
らずついてきます。ペペ先生、いい年こいて恥
「あのねフフフ・・・。
」と入ってきたりします
も外聞もなくわめいている姿になんとなく笑い
ので、どうせ、あいかわらずの夏休みのアトリ
がこみあげてきて、ついに「わっはっはっ」と
エペペになってしまうのは目に見えてますから、
笑ってしまいました。オトーリキシャの運ちゃ
無駄な抵抗かと思いますが、前向きに努力して
んもいっしょになって「わっはっはっ」の、つ
見ました。好きな日をよーく選んで来てくださ
られ笑い。
「単純な奴だな、こいつ。
」と思いつ
い。ペペ先生は来るものは拒みません。
つ、ペペ先生も大笑い。今度は2人で大声で笑
って歩いています。
でも夏休みは、アトリエペペのお部屋の中で
絵を描いたり遊んだりするよりは、天気がいい
リキシャの運ちゃん、ヒーヒー笑いながら言
野外で、蝉を追いかけたり走り回ったりするほ
います。
「ハロー!乗りなさい、ハロー!」全く
うが健康的ですよ。ひょっとして、アトリエペ
もってすごい根性であります。ペペ先生ついに
ペからすいぶん離れた遠いとこに、見たことも
根負けして笑いながら乗り込みます。どうもイ
ないきれいな蝉がいるかもしれないし、すばら
ンド人に連敗が続くこのごろです。
しい出会いがあるかもしれませんよ!「アトリ
エペペの授業があるのも忘れて、日が暮れるま
運ちゃん言います「どこまで行くの?」ペペ
で外で遊んでしまった。
」ペペ先生は、こういう
先生、そんなこと全く考えて乗ったわけではな
子供は大好きです。
いし、
デリーの街の地名なんか知る訳もないし、
「どこって言われてもねぇ?」と思いつつ、
「コ
な思考です。ペペ先生にこにこ顔で繰り返しま
ンノートプレイス!」と言ってしまいました。
す。「コンノートプレイスまでいくらで行く?
フフフ・・・」
途中からから雑文記を読んでいる人のために
説明しますと、コンノートプレイスというのは
デリーの街の中心に位置している、でっかい公
B地点
園がある場所で、そこから道が放射状にのびて
ニューデリーという都市ができています。ペペ
噴水
先生がとっさにその言葉がでたのは、デリーに
コンノートプレイス
A地点
ついた日その辺をてくてく散歩したのでどうい
うところか知っていたわけで、もっと簡単に言
ってしまえば、
「ペペ先生は、
ペペ先生はコンノ
ートプレイスしか知らないんだぞっ!」という
ぺぺ先生が
いるところ
インペリアル
ホテルがある方向
ことなのです。
ところが今回の場合、運ちゃんが運転してい
「2ルピー!」運ちゃんが言いました。日本
るすぐ前方を見ると「ででーーーん!」とコン
円に換算すれば、なんのことはない32円。そ
ノートプレイスが見えるのです。ちょうどアト
んな金額で500m以上歩きながら、けんけん
リエペペから振甫プールぐらいの距離かなあ?
がくがくやっているわけです。
そんなところをわざわざタクシーに乗って行こ
うとしているわけです。
でもここはインド国、日本の常識とは違いま
す。運ちゃんからしてみれば、
「めっちゃんこ、
ふっかけてやったがね。
」
と言うことかもしれま
せん。もう一度金額を確かめてから、目の前に
運転席
のマド
見えるコンノートプレイスへとスタートしまし
た。運ちゃん、バリバリバリとものすごいエン
(運ちゃんと
ぺぺ先生)
ジン音を響かせながらオートリキシャを走らせ
前に見えるのは
コンノートプレ
ます。
イスの公園
そして、くるりと後ろの席に乗っているペペ
先生の方に顔をむけて話しかけます。「ツーリ
でもインド人に連敗中のペペ先生、臆面もな
ストマップ持っているかい?」「ツーリストマ
く胸をはっていいます。
「コンノートプレイス
ップ?」
「そう、
カシミール行くときあると便利
までいくらで行く?」ペペ先生の表情にはなん
だ!」乗ったと思ったらいきなりこんな会話。
と余裕さえあります。なぜかと言うととっさに
すごいこと思いついたからなのです。右の図を
よく考えると、あまりに唐突で脈絡なく全然
ご覧ください。A地点もコンノートプレイス。
会話になってない。「全くインド人の考えてい
B地点もコンノートプレイスなのです。
ることはよくわからんなあ?」とペペ先生思い
つつ、ペペ先生答えます。
「ツーリストマップっ
B地点まで乗っていけば、この場合、タクシ
て何?」
「カシミールへ行くのか?」
「カシミー
ー乗ってもおかしくないんです。すごい立体的
ルってどこ?」
「何処からきたのか?」
「日本。
」
「えっ、日本?」
「そうだよ日本だよ。
」
「俺も、
日本人の友達いるよ、コンピュータの仕事やっ
ている斉藤って言う人。あんた会ったことある
か?」
「斉藤さんは色々いるけど、
どこにいる斉
藤さん?」
「日本!」
「日本はわかるけど日本の
どこ?」なんかあさってな会話が続きます。
よくみると運ちゃん後ろをふりかえったまま
で、全然前を見ないで運転している。アクセル
をふかすのもおろそかになって走っている速度
は、さっきペペ先生が歩いている時より遅いぐ
らい。
運ちゃん再び話を続けます。「サルタミ。」
「サルタミ?」
「そう、
サルタミ。
」
「サルタミっ
て何?」
「日本!」「日本のサルタミ?」
「うん、
サルタミ。
」
「何?それ?」
「日本!」「日本?」
(しばらくの沈黙)「サイタマ?」「うん、サ
ルタミ」
「埼玉県?」
「うん、
サルタミ!」
(どう
やら斉藤さんのこと言っているみたい。
)
運ちゃん再び「ツーリストマップあるか?」
(自分勝手に話題を変えないでねっ!)「ツー
リストマップ?」「うん。
」
「何それ?」
とここま
で話したら、運ちゃん
「ノープロブレム!OK!
ノープロブレム!」と言ったかと思うと、首を
ちょっと横にふって前方に体をむけて、急にア
クセルをふかしてバリバリバリとスピードを出
し始めます。
そしてコンノートプレイスのすぐ近くから、
左のほうへ旋回して走りだします。「あっあっ
あっ」とペペ先生。コンノートプレイスがどん
どん遠ざかっていきます。ペペ先生はどこへ行
ってしまうんでしょう?この続きは次号で。
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