国家戦略特区 (養父市中山間農業改革特区) 地域説明会 報告書

国家戦略特区
(養父市中山間農業改革特区)
地域説明会
報告書
平成27年4月
養父市国家戦略特区担当チーム
◇ はじめに
平成26年5月1日、養父市は国家戦略特別区域法(平成 25 年 12 月 13 日法律第 107 号)
に基づき、我が国の経済社会の活力の向上に寄与することが見込まれ、経済戦略のモデルと
なる特別区域として政令により指定されました。この特別区域の指定については、全国で6
地区指定されましたが、過疎化と高齢化が急速に進む小さな自治体の挑戦として大きく取り
上げられ、養父市を全国的な知名度に押し上げました。
この特区指定は、養父市のまちづくりを進めるうえで大きなチャンスです。市では、この
絶好の機会を活かし、地域経済の活性化による人口減少の抑制を図りながら「響きあう心
界へ拓く 結の郷
世
やぶ」の創造を目指したいと考えています。
国家戦略特区の推進には、市民・農家・営農組織・市民活動団体などの皆さんと地域のご
理解とご協力が不可欠です。市では、市民皆様の理解と協力のもと、市民・民間事業者・市
が連携し、特区指定というチャンスを活かしたいと考えています。
この報告書は、地域説明会など市民皆様との対話の中で出されたおもな質疑とそれに対す
る応答についてまとめたものです。どうぞ市民皆様のご理解とご協力をお願いします。
平成27年4月
養父市国家戦略特区担当チーム
1
―
目次 ―
Ⅰ
国家戦略特区地域説明会
日程及び参加人数・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
Ⅱ
地域説明会資料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
Ⅲ
主な質問事項及びその回答・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
2
Ⅰ
国家戦略特区地域説明会
日程及び参加人数表
≪ 国家戦略特区地域説明会日程≫ 平成27年1月22日~平成27年3月12日 ま と め
開催地区
1
高 柳
2
建 屋
3
養 父
開催日時
1月22日
会 場
所要時間
出席者数
高柳ふれあい倶楽部
19:30~21:30
40
19時~
建屋教育集会所
19:00~21:15
20
14時~
ふれあいセンターやぶ
14:00~16:15
36
19時~
宿南ふれあい倶楽部
19:00~21:15
33
19時~
大屋地域局 2F 第2会議室
19:00~20:50
12
エイドホール(大集会室)
19:30~21:30
50
19時~
三宅公会堂
19:00~20:45
31
14時~
南谷ふるさとセンター
14:00~15:50
14
19時~
西谷ふれあいの家
19:00~21:00
25
(木) 19時30分~
2月13日 (金)
備 考
※大雪警報
2月16日 (月)
4
宿 南
5
大 屋
2月17日 (火)
6
関 宮
2月18日 (水) 19時30分~
7
大 谷
2月19日 (木)
8
南 谷
※農協会議
2月23日 (月)
9
西 谷
10
口大屋
2月24日 (火)
14時~
口大屋高齢者コミュニティセンター
14:00~16:00
19
11
小 佐
2月25日 (水)
14時~
小佐ふれあい倶楽部(交流室)
14:00~16:00
20
12
伊 佐
2月27日 (金)
19時~
伊佐ふれあい倶楽部(交流室)
19:00~20:30
23
13
八 鹿
3月2日 (月)
19時~
八鹿ふれあい倶楽部
19:00~20:50
24
14
熊 次
14時~
熊次コミュニティスポーツセンター
(熊次自治協会議室)
14:00~15:50
12
3月4日 (水)
15
三 谷
19時~
三谷多目的集会センター
19:00~21:00
32
16
浅 野
14時~
木の香る浅野校区コミュニティセンター
(浅野校区自治協議会)
13:55~15:45
29
19時~
出合コミュニティスポーツセンター
(であいの里)
19:00~21:00
39
19時~
養父公民館 他産業就業研修室
19:00~20:45
34
3月6日 (金)
17
出 合
18
広 谷
3月12日 (木)
493
合計
3
※CATV取材
※井堰会議
Ⅱ
H27.2
地域説明会資料
養父市国家戦略特区地域説明会資料
1.養父市の現状と国家戦略特区の位置づけ
1.養父市の現状と国家戦略特区の位置づけ
■養父市の現状
・人口減少、高齢化、地域経済の衰退
・耕作放棄地の拡大、担い手不足
項目
人口
高齢化率
耕地面積
・地域の新たな生命を育むまち
~産業を育み、人を育む~
市政方針
総農家数
項目
耕作放棄
うち営農
うち営農
地面積
再開 可
再開不可
1960 年
44,884 人
10.3%
3,012ha
6,014 戸
2010 年
26,501 人
33.1%
1,594ha
2,769 戸
2008 年
118.7ha
25.8ha
92.9ha
2040 年
17,123 人 ←県推定値
-
-
2012 年
226.3ha
85.7ha
140.6ha
出典)人口・高齢化率は国勢調査、耕地面積は耕地及び面積統計調査、総農家数は農林業センサス、耕作放棄地は荒廃農地調査による。
養父市地域経済活性化戦略の策定(H25.4 月)
○
人口問題と地域経済の問題は表裏一体
視点
①雇用の安定確保
②市内経済循環の構築 ③市外からの資金獲得
○ 農業 と 観光 を軸に展開し、地域経済の活性化を図る。
・コミュニティビジネスの推進
・養父市まるごと発信サイト
・異業種連携~6次産業化、農商工連携~
・北近畿豊岡自動車道の活用、周辺開発
■新たな取り組み
◯国家戦略特区の指定
国家戦略特区の指定
民間事業者の農業参入促進、6次産業化の推進、
農地の流動化促進
◯実践型地域雇用創造事業
実践型地域雇用創造事業
【重点分野:農業、食品製造業、観光業】
・地域農産物を活用した加工食品開発・販路拡大、
地域特性を活かした観光商品開発による雇用創出
・事業者・創業者向セミナー、地域求職者向セミナ
ーによる人材育成
・HP による求人情報等情報発信、就職マッチング
■これまでの主な取り組み
◯地域公共会社(やぶパートナーズ㈱)の設立
◯企業誘致(廃校活用)
=5社を誘致:約 140 人の雇用の場所
◯企業等振興奨励事業、起業支援事業
◯地域ブランド創出事業、農商工連携推進
◯農産物特産開発事業
=山椒、ニンニクなどの産地拡大と品質向上を支援
◯農業者就業支援
◯観光交流人口拡大事業
+
2.目的(
2.目的(特区指定と総合計画
目的(特区指定と総合計画~響きあう心 世界へ拓く 結の郷
結の郷 やぶ~
やぶ~)
地域経済の活性化、雇用の確保
「学びと交流と居住のまちづくり」
◯教育環境づくり
国家戦略特区による規制改革
・農業生産法人設立の促進
(農地活用・農業生産法人)
・農地流動化の促進
多様な農業
・古民家の有効利用
多様な担い手
◯防災・生活インフラ整備
◯子育て・高齢者支援(医療体制)
◯居住環境づくり
◯市民協働
、観光PRの強化
多様な農業の実践(植物工場)
定住人口の確保へ
+
◯文化・芸術振興
etc・・
【人口減少の歯止め】
地域循環経済の確立、コミュニティの維持、次世代へのバトンタッチ
4
3.特区の
特区の推進体制
推進体制について
体制について
養父市長
●兵庫県支援チーム
情報提供、作業支援等
養父市国家戦略特区推進本部
●三井物産株式会社
本部長:三野副市長
支援
部員:部長、次長(議会事務局長、会計管理者除)
情報提供、人材派遣等
●経済団体、金融機関 etc
事務局:企画総務部企画政策課
国家戦略特区担当チーム(6名)
市役所各部局
・産業環境部長(1名)
チームリーダー
・企画総務部
企画政策課(1名)
国との連絡調整等
・産業環境部
農林振興課(2名)
地域及び事業者との連絡調整等
・産業環境部
商工振興課(2名)
地域及び事業者との連絡調整等
(・まち整備部
4.養父市
土地利用未来課
)
国家戦略特区の内容(
国家戦略特区の内容(中山間農業改革特区)
国家戦略特区とは
○国
国が規制改革をすすめ ○養父市
養父市をモデル地域として
○民間事業者
民間事業者が経済活動を実践する
養父市
民間事業者
○全国6地区 (・東京圏
※
・関西圏 ・新潟市 ・養父市 ・福岡市 ・沖縄県)
特区に係る特例措置の適用として金融支援、税制支援あり
特区指定に係る経緯
規制改革の初期メニュー
1.農業委員会と市町村の事務分担
【農地流動化の促進】
養父市と養父市農業委員会との同意に基づき、養父市内全域の農地
について、農地法3条第1項本文に掲げる権利の設定又は移転に係る
同委員会の事務の全部を、養父市長が行う。
2.農業生産法人の要件緩和
※ 補助金・交付金なし
【6次産業化の推進】
農業生産法人の 6次産業化を推進する観点から、農業及び関連事業
(加工・販売等)を行う法人は農作業に従事する役員が1人いれば、
農業生産法人と同様の扱いとする。
3.農家レストランの農用地区域内設置容認【6次産業化の推進】
6次産業化の推進、所得向上、雇用の確保のために主として同一市
町内で生産される農畜産物又はそれを原材料として製造加工したもの
の提供を行う農家レストランについて、農業用施設として、農業者が
農用地区域内に設置することを可能とする。
4.農業への信用保証制度の適用
【資金調達の円滑化】
H25.8.28
H26.5.1
H26.7.23
H26.9.9
H27.1.27
特区提案
政令による特区指定
第 1 回区域会議開催
区域計画第1号認定
第 2 回区域会議開催及
び区域計画認定
区域会議構成員
・一般社団法人ノオト
・株式会社マイハニー
・株式会社近畿クボタ
・株式会社トーヨーエネルギーファーム
・有限会社新鮮組
・株式会社農援隊
・イオンアグリ創造株式会社
・吉井建設有限会社
商工業とともに農業を行おうとする者には商工業信用保証制度が
適用される。
・やぶパートナーズ株式会社&オリックス
5.歴史的建築物に関する旅館業法の特例
・ヤンマーアグリイノベーション株式会社
【地域活性化】
歴史上価値の高い建築物又は周囲の環境と一体をなして歴史的風致
を形成している伝統的な建造物群で価値の高いものを構成している建
築物に人を宿泊させる事業において、玄関帳場の設置を緩和する。
(た
だし、面接に適する玄関帳場その他これに類する設備に代替する機能
を有する設備を設けること)
5
株式会社(共同事業)
・株式会社姫路生花卸売市場
・山陽 Amnak 株式会社
・八鹿鉄工株式会社
・株式会社アグリイノベーターズ
5.事業者の
事業者の取組について
取組について(
について(区域会議構成員:
区域会議構成員:農業
構成員:農業関連
農業関連)
関連)
No
①
②
事業者名
事業計画概要
(株)マイハニー
1.れんげを栽培して養蜂業を実施
(養父市)
2.ハチミツを使った加工製品
(株)近畿クボタ
(尼崎市)
開始予定
時期
希望面積
農地紹介計画
H27.2月
当初10a
中央区
将来0.5ha
1.水稲鉄コーティング直播栽培と独自システムを活用し
たブランド化
H27.4月
当初2ha
大谷校区
将来40ha
2.地域農産物の栽培、産地化支援
3.農業体験圃場、新規就農者営農支援
3
(株)トーヨーエネルギーファーム
(福島県相馬市)
1.バイオマス発電
未定
約3ha
候補地検討中
H27.4月
当初10a
候補地検討中
未定
0.5ha
候補地検討中
7ha
候補地検討中
2.植物工場(ハウス)
3.カット野菜工場
④
5
(有)新鮮組
1.郷土料理、地域農産物を活用した商品開発
(愛知県田原市)
2.農家レストラン
(株)農援隊
1.機能性、付加価値の高いトマト栽培
(島根県出雲市)
(アイメック農法)
2.加工施設予定
6
イオンアグリ創造(株)
1.水稲、キャベツ、青ネギ栽培の直営農場
(千葉市美浜区)
2.農家レストラン
未定
0.03ha
3.木材加工品販売
4.農業体験、料理教室を取り込んだ宿泊ツアー
(新産業アグリパーク)
⑦
⑧
吉井建設(有)
1.ハバネロ類、豆類(小豆)の栽培
(朝来市)
2.加工予定
やぶパートナーズ(株)
1.ピーマン、たまねぎ、大豆、その他
オリックス(株)
2.加工予定
H27.6月
0.5~1ha
候補地検討中
H27.4月
4ha
候補地検討中
5ha
宮垣~夏梅
(養父市、東京都港区)
⑨
ヤンマーアグリイノベーション(株)
にんにくの産地化と支援
H27.4月
(大阪市北区)
⑩
11
12
⑬
将来18ha
(株)姫路生花卸売市場
高冷地の冷涼な気候を活かしたリンドウ、小ギク
(姫路市)
などの優良品種の育成・栽培
山陽Amnak(株)
1.酒米の栽培
(三木市)
2.但馬酒蔵との連携による6次化
八鹿鉄工(株)
1.高糖度トマトの生産
(養父市)
2.その他野菜を活用した6次産業化の展開
(株)アグリイノベーターズ
1.耕作放棄地を活用した農産物生産
(養父市)
2.新たな作物の加工品開発等の6次産業化
H27.3
当初0.5ha
和田区
将来3ha
未定
10ha
候補地検討中
未定
未定
候補地検討中
H27.4
将来8ha
養父地域
大屋地域
3.飲食提供、観光、地域振興
※ 番号を○で囲った事業者は区域計画に掲載された者
※ ①と⑬は自らが農業生産法人となり、その他の事業者は出資者となり新たに農業生産法人を設立する。
特区事業者以外
特区事業者以外の事業者
事業者以外の事業者のご紹介
の事業者のご紹介
○
Aグループ
三井物産アグロビジネス株式会社
食品スーパー「阪急オアシス」で産直販売(月水金)
※ 集荷組織が必要
○
阪急
オアシス
フジプレアム株式会社
太陽自動追尾システムによる農地への太陽光発電装置設置・売電
○
冬虫夏草を愛でる会
蚕から冬虫夏草を生産するため、エサとなる桑の葉の栽培
○
その他・・・
6
Bグループ
6.特区の効果と
特区の効果と市民
の効果と市民との連携
市民との連携について
との連携について
○効果1(国家戦略特区的効果)
・ 農業生産法人による耕作放棄地(今後見込まれる土地含む)の活用、農地の再生
・ 6次産業化(生産・加工・販売)による雇用の創出
・ 高付加価値化による中山間地域での経済活性化モデルの構築
・ 歴史的建築物の活用による地域活性化
養父市内の農地
耕作放棄地
耕作放棄地
作付農地
作付農地
・家族農業
・集落営農
集落営農
市内外事業者
農業生産法人
増加見込
(特定事業者 等)
地
・農地の活用
・農地の活用
・6次産業化
・6
次産業化
・認定農業者
・認定農業者
事業者が動きやすい環
境づくりが求められる
○効果2(市民への効果)の例
方
創
・ 地域(区・地域自治組織・まちづくりグループ等)と参入事業者とが一体となった
地域振興(地域イベントや共同作業への参加、特産品づくりや特産品販売、等)
生
・ 市民や市内企業などが自ら6次産業化へ取組む、若しくは事業の拡大。
の
市民と企業の連携イメージ
実
市 民
・地域住民
・地域住民、
住民、区
・農地の提供
・農業資機材の提供
・ビジネス提案
・地域自治組織
・特産品の共同開発
・市内企業
・市内企業
・地域行事のサポート
・ビジネスパートナー
※ 企業の協力を約束するものではありません。
企業の協力を約束するものではありません。
養父市及び各地域の活性化へ
★ みなさまへの
みなさまへのお願い
へのお願い
国家戦略特区
国家戦略特区の
特区の指定は、
指定は、養父市の将来を
養父市の将来を考えると非常
考えると非常に
非常に重要な位置づけにあ
重要な位置づけにあり
にあります。
参入事業者が事業を行
参入事業者が事業を行うための
事業者が事業を行うための情報提供
うための情報提供や
情報提供や協力体制
協力体制など
体制などご支援
などご支援・ご協力
ご支援・ご協力をお願いします
・ご協力をお願いします
(農地、人
農地、人材、加工所
、人材、加工所、
材、加工所、など地域
など地域の
地域の情報提供
情報提供など)
提供など)
この機会を
この機会を最大限
機会を最大限に
最大限に活用し、地域活性化に繋
活用し、地域活性化に繋げるため、皆様の
し、地域活性化に繋げるため、皆様のご協力と
げるため、皆様のご協力と創意工夫
ご協力と創意工夫をお願い
創意工夫をお願いします。
をお願いします。
7
現
・特区 特定事業者
・その他企業
その他企業
・市民グループ
・市民グループ
など・・・
参入事業者
参入事業者
へ
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資料1
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○ 現行役員要件は、
① 役員の過半が農業(販売・加工を含む)の常時従事者であるこ
と
② さらにその過半が農作業に従事
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○ 農業生産法人が6次産業化を進めていくと、①の要件は問題ない
ものの、②の要件をクリアすることが難しくなる。
このため、②は役員の1人以上が農作業に従事すればよいことと
する。
○ 役員要件のみであり、議決権(出資)要件等の要件は変更しない。
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10
12
平成25年12月24日
農 林 水 産 省
国家戦略特別区域における農業振興地域整備法施行規則の特例措置
(農家レストランの農用地区域内設置)の概要
○ 農家レストランについて、 6次産業化を推進し、農家の所得の増大等
を図る観点から、国家戦略特区において、農用地区域内に設置すること
ができるよう要件を緩和する特例を設ける。
現状
○
農用地区域内では、農地は原則として転用することができない。
○ 例外として、「農業用施設」に該当する場合は、農地転用許可を
することができる。
○ 農家レストランは、現在、農業用施設に該当しない。
(参考)現行農用地区域内に設置できる農業用施設
・畜舎、温室、農産物集出荷施設、たい肥舎、農機具格納施設等
・主として自己の農畜産物を使用する加工・販売施設
見直し後
○ 主として同一市町村内で生産される農畜産物又はそれを原材料とし
て製造・加工したものの提供を行う農家レストランについて、農業用施
設として、農業者がこれを農用地区域内に設置することを可能とする。
効果
6次産業化の推進、所得向上、雇用の確保
13
区域計画
1
国家戦略特別区域の名称
「養父市 中山間農業改革特区」
2 法第2条第2項に規定する特定事業の名称及び内容
(1)名称:農地等効率的利用促進事業
内容:農業委員会と市町村の事務分担に係る特例
(国家戦略特別区域法第 19 条に規定する農地等効率的利用促進事業)
7月4日付の養父市と養父市農業委員会との同意に基づき、養父市内全
域の農地について、農地法第3条第1項本文に掲げる権利の設定又は移転
に係る同委員会の事務の全部を、養父市長が行う。
(2)名称:農業法人経営多角化等促進事業
内容:農業生産法人に係る農地法等の特例
(国家戦略特別区域法第 18 条に規定する農業法人経営多角化等促進事業)
以下に掲げる法人が、養父市内の農業者等と連携して農地法等の特例を
活用した新たな農業生産法人を設立し、又は特例農業法人となって、養父市
内の耕作放棄地を含む農地を利用しながら農作物の生産・加工を行う。
①
有限会社新鮮組(愛知県田原市)[営農作物:米等]
②
株式会社近畿クボタ(兵庫県尼崎市)[営農作物:米及び野菜]
③
吉井建設有限会社(兵庫県朝来市)[営農作物:豆類及びハバネロ等]
④
オリックス株式会社(東京都港区)及びやぶパートナーズ株式会社(養父市)
[営農作物:野菜等]
⑤
ヤンマーアグリイノベーション株式会社(大阪府大阪市)
[営農作物:にん
にく等]
⑥
株式会社姫路生花卸売市場(兵庫県姫路市)
[営農作物:リンドウ及び小菊]
⑦
株式会社マイハニー(養父市)
(特例農業法人に移行)
[営農作物:れんげ等
の栽培による養蜂]
14
⑧
株式会社アグリイノベーターズ(養父市)
(特例農業法人に移行)
[営農作物:
米や果樹等]
(3)名称:農業への信用保証制度の適用 関連事業
内容:農業への信用保証制度の適用
(国家戦略特別区域法第 26 条に規定する政令等規制事業)
養父市が、新たな制度融資を創設し、新たに設立された農業生産法人を
はじめとする商工業とともに農業を営む中小企業者等が、兵庫県信用保証
協会の保証を得て資金融通を受けることができるようにする。
(4)名称:歴史的建築物利用宿泊事業
内容:歴史的建築物等に係る旅館業法施行規則の特例
(国家戦略特別区域法第 26 条に規定する政令等規制事業)
一般社団法人ノオト(兵庫県篠山市)が、養父市大屋町大杉地区において、
地域団体等と連携し、古民家等を活用した宿泊施設を営業する。
3
区域計画の実施が国家戦略特別区域に及ぼす経済的社会的効果
区域計画が実施されることにより、国家戦略特別区域である養父市において企業
など多様な担い手が農業に参入し効率的・先進的な生産に取り組むとともに農業者
自らも農畜産物の利用拡大に取り組むことを通じ、中山間地における農地の効率的
利用や革新的農業の推進、生産の拡大が図られ、養父市における農業等の産業の競
争力の強化及び国際的な経済活動拠点の形成に相当程度寄与する。
15
Ⅲ
主な質問事項及びその回答
質問事項一覧
1
国家戦略特区について
Q1 養父市が指定を受けた国家戦略特区とは何ですか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
Q2
養父市はなぜ国家戦略特区に提案することにしたのですか。また数多くの自治体から選ばれた
理由は何ですか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
Q3 国家戦略特区には期限があるのですか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19
Q4 新潟市も農業特区と聞いていますが、養父市と何が違うのですか。
・・・・・・・・・・・19
Q5
関西圏も特別区域に指定されていますが、養父市との関係はどうなるのですか。・・・・19
2
規制改革の内容について
Q6 養父市で行われる規制改革の具体的な内容について教えてください。
・・・・・・・・・・20
Q7 農地法第 3 条の許認可権限が農業委員会から市に移管されましたが、その効果についてはどう
なっていますか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20
Q8 6次産業化とはなんですか。また、どのような効果が期待できますか。
・・・・・・・・・21
Q9 農家レストランを農用地区域内で設置できると聞きましたがどういうことですか。
・・・・21
Q10
アグリ特区保証融資制度について教えてください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・21
Q11
歴史的建築物に関する旅館業法の特例によりどんなことができるのですか。
・・・・・・21
3
特定事業者について
Q12
区域会議構成員とはなんですか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
Q13
民間事業者は、採算が合わなければすぐに撤退するのではないですか。
・・・・・・・・22
4
農業分野に関することについて
Q14
農業特区は、民間事業者のための特区ではないのですか。
・・・・・・・・・・・・・・22
Q15
農業特区で期待される経済効果の中身について教えてください。
・・・・・・・・・・・23
Q16
特定事業者は、本当に耕作放棄地を再生するのでしょうか。また、そのような条件の悪い農
地を活用してくれるのですか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23
Q17
特例農業法人はどのようにして農地を確保するのですか。
・・・・・・・・・・・・・・23
Q18
平成 27 年 4 月から農地取得の際の要件となる下限面積が 30a から 10a に変わると聞きました
が、なぜそのような措置が行われることになったのでしょうか。
・・・・・・・・・・・23
Q19
担い手がいないため、耕作放棄地などの空き農地の活用をして欲しいのですが、情報提供は
どのようにすれば良いのでしょうか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23
Q20
6次産業化のために加工所が必要とのことですがどのような施設なのですか。
・・・・・24
Q21
特例農業法人は、地域とどのように関わるのでしょうか。
・・・・・・・・・・・・・・24
16
Q22
特定事業者が撤退した場合に農地はどうなりますか。
・・・・・・・・・・・・・・・・24
Q23
農家へのメリットは何かありますか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24
Q24
JAとの関係について教えてください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24
Q25
生産調整との関係はどうなりますか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24
5
その他の規制緩和について
Q26
大杉区の養蚕住宅が旅館に生まれ変わると聞きましたが中身について教えてください。
・25
Q27
シルバー人材センターの労働時間に関する規制緩和はどうなっていますか・・・・・・25
Q28
有害鳥獣対策で困っています。特区の中で何か対策はできますか。
・・・・・・・・・・25
Q29
国家戦略特区では追加で規制改革の提案ができると聞いています。現在、どのような内容が
話し合われているのですか。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25
6
市民・地域との関わりについて
Q30
市民へのメリットはどのようなことがありますか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・25
Q31
市民や地域に求められる役割とはどんなことでしょうか。
・・・・・・・・・・・・・・26
17
1
Q1
A
国家戦略特区について
養父市が指定を受けた国家戦略特区とは何ですか。
国家戦略特区とは、国の経済政策アベノミクス「第 3 の矢」である成長戦略の柱の
一つと位置付けられており、特定の地域や分野を限定して規制緩和や税制上の優遇措
置などを行うことで、民間事業者が経済活動しやすい環境を作り、新たな投資や人材
を呼び込んで地域経済の活性化を目指す政策です。
全国で6地区が区域指定されており、内閣総理大臣に認定された区域計画に基づき、
民間事業者が全国のモデルとなる新たなビジネスモデルを展開します。農業も成長分野
の大きな1つとして考えられており、養父市は、平成 26 年 5 月 1 日に中山間農業の改
革拠点として区域指定を受け、区域方針に基づき、全国の中山間地農業のモデルとなる
べく特区を推進することになっています。
○ 区域方針
<目標>
高齢化の進展、耕作放棄地の増大等の課題を抱える中山間地域において、高齢
者を積極的に活用するとともに民間事業者との連携による農業の構造改革を進め
ることにより、耕作放棄地の再生、農産物・食品の高付加価値化等の革新的農業
を実践し、輸出も可能となる新たな農業のモデルを構築する。
<政策命題>
(1)耕作放棄地等の生産農地への再生
(2)6次産業化による付加価値の高い新たな農産物・食品の開発
(3)農業と観光・歴史文化の一体的な展開による地域振興
Q2
養父市はなぜ国家戦略特区に提案することにしたのですか。また数多くの自治体から
選ばれた理由は何ですか。
A
急激に進行する人口減少と少子高齢化は、市民生活やまちづくりにおいて、さまざ
まな分野で困難な課題をもたらしています。養父市は持続的なまちづくりを目指し、
市民主体・市民協働(相互協働)
・地域尊重を基調にしたまちづくりの進め方の原理原
則を示したまちづくり基本条例を制定し、持続可能な地域づくりの枠組みとして地域
自治組織の設立などを進めてきました。また、総合計画を見直し、将来人口26,0
00人、市民規模で30,000人の維持を目指す第2次総合計画をスタートさせ、
まちづくりの基礎となる市民とコミュニティ(
「結」
)を育み、その上に「学び」
「交流」
「居住」のまちをテーマに5つの施策を柱にまちづくりを進めることとしています。
第2次総合計画に基づき各施策を進めていますが、
日本全国が人口減少社会を迎えた
今、定住人口を確保することは並大抵ではありません。養父市では、人口減少に合わせ
て、地域経済も縮小、衰退の道を進んでいます。そこで総合計画で「幹」として位置付
けた「経済」の成長戦略を受け、平成 25 年4月に「養父市地域経済活性化戦略」を策
18
定しました。計画では人口減少と地域経済の衰退という負の連鎖に対し、一体的かつ集
中的に取り組むことが必要との観点から、
「農業」と「観光」を軸にして、①雇用の安
定確保
②市内経済循環の構築
③市外からの資金獲得
を目指す経済活性化策に取
り組むこととしました。
このことに市政方針として「地域の新たな生命を育むまち~産業人を育み、人を育む
~」をテーマに掲げ、重点的に取り組むこととし、取り組みの起爆剤として、国が進め
る国家戦略特区に挑戦することとしました。
小さな過疎のまち養父市が国家戦略特区の指定を受けた大きな理由として、挑戦しよ
うとする市の意欲的な姿勢と市長のやる気だと言われています。
Q3
A
国家戦略特区には期限があるのですか
特段の期限は設けられておりませんが、集中取組期間として、特区法成立から2年
とされています。特区ではなくなる場合は、規制の特例措置が全国展開された場合と、
効果が十分に発揮できない場合は指定解除という2つ場合が考えられます。
Q4
A
新潟市も農業特区と聞いていますが、養父市と何が違うのですか。
新潟市は、養父市と同じくおもに農業分野の改革特区として区域指定を受けました
が、その位置づけ及び政策命題には違いがあります。新潟市は、大規模農業改革拠点
の位置づけを持ち、「革新的農業実践特区」という区域名称で、農業の生産性向上及
び農産物・食品の高付加価値化を実現し、農業の国際競争力強化のための拠点の形成
を目指すこととされています。
Q5
A
関西圏も特別区域に指定されていますが、養父市との関係はどうなるのですか
関西圏も全国6地区で指定された特別区域の1つになっていますが、正式には、
「京
都府、大阪府及び兵庫県の区域」が政令で指定された特別区域です。このことから兵
庫県の区域内にある養父市も含まれています。
関西圏は、健康・医療分野における国際的イノベーション拠点の形成を通じ、再生
医療を始めとする先端的な医薬品・医療機器等の研究開発・事業化を推進するととも
に、チャレンジングな人材の集まるビジネス環境を整えた国際都市を形成することを
目標として指定されていますが、現在のところ養父市を実施場所とするような事業は
予定されていません。
19
2
Q6
A
規制改革の内容について
養父市で行われる規制改革の具体的な内容について教えてください。
現在、次の5つの規制改革メニューが設けられています。
① 農業委員会と市町村の事務分担【農地流動化の促進】
農地流動化の促進するため、市と農業委員会との同意に基づき、養父市内全域の農
地について、所有権移転や賃借権の設定など(農地法第3条第1項本文に掲げる権
利の設定又は移転)に係る事務の全部を養父市長が行う。
② 農業生産法人の要件緩和【6次産業化の推進】
6次産業化を推進する観点から、農地法に定められた農業生産法人の要件のうち、
役員要件については、
(ア)役員の過半が農業(加工・販売等)の常時従事者である
こと、
(イ)さらにその過半が農作業に従事していることとなっているが、規制緩和
により、(イ)の要件が農作業に従事する役員が1人以上いればよいこととなった。
(この特例による農業生産法人のことを特例農業法人という。
)
③ 農家レストランの農用地区域内設置の容認【6次産業化の推進】
6次産業化の推進、所得向上、雇用の確保のために主として同一市町内で生産され
る農畜産物又はそれを原材料として製造加工したものを提供する農家レストランに
ついては、農業用施設として農業者が農用地区域内に設置することを可能とする。
④ 農業への信用保証制度の適用【資金調達の円滑化】
現行では、企業等が農業関連事業をする場合の資金借り入れに対しては、商工業信
用保証制度が使えないが、規制緩和により商工業とともに行う農業関連事業であれ
ば保証制度が適用される。
⑤ 歴史的建築物に関する旅館業法の特例 【地域活性化】
歴史上価値の高い建築物又は周囲の環境と一体をなして歴史的風致を形成している
伝統的な建造物群で価値の高いものを構成している建築物に人を宿泊させる事業に
おいて、玄関帳場の設置を緩和する。
(ただし、面接に適する玄関帳場その他これに
類する設備に代替する機能を有する設備を設けること)
Q7
農地法第 3 条の許認可権限が農業委員会から市に移管されましたが、その効果につい
てはどうなっていますか
A
農業委員会と市との役割分担の視点からこの特例を活用していますが、農業委員会
には農地のあっせんや耕作放棄地の解消の施策の推進など農業振興部分に従前より注
力いただくことで農地の流動化促進につながると考えております。
20
また、平成 26 年 10 月から市が農地法第 3 条申請の許認可事務をしていますが、現
在のところ申請から許可まで平均して 10 日程度となっており事務処理日数の短縮が図
られています。
Q8
A
6次産業化とはなんですか。また、どのような効果が期待できますか。
農畜産物の生産を第1次産業、農畜産物を食品加工することが第 2 次産業、そして
流通・販売することが第 3 次産業。生産から販売までを農業者が主体的かつ総合的に
関わることで、農畜産物の付加価値を高めることができ、農業を活性化させようとい
うものです。また、農産物の生産だけでなく、加工・販売を行うことでより多くの人
材が必要になるため、新たな雇用を生み出すことが期待できます。
Q9
A
農家レストランを農用地区域内で設置できると聞きましたがどういうことですか
6次産業化を促進するため、国家戦略特区では養父市内で生産される農畜産物又は
それを原材料として製造・加工したものの提供をするレストランのことを農家レスト
ランといいます。
農用地区域内では例外として「農業用施設」に該当する場合は、農地転用許可をす
ることができます。現状では農家レストランは「農業用施設」に該当しませんが、養
父市内で「農家レストラン設置に係る特例」の認定を受けた事業者は、農家レストラ
ンを「農業用施設」として、農用地区域内に設置することが可能となります。
Q10 養父市アグリ特区保証融資制度について教えてください。
A
従来は農業に対して信用保証協会の信用保証を付けることができませんでしたが、
国家戦略特区の特例により、商工業とともに養父市内で農業を営むための事業資金に
対して兵庫県信用保証協会の保証の対象となります。このことで商工業者に対する農
業分野の資金調達が円滑化になり、商工業者の農業への新規参入、規模拡大、6次産
業化の推進が図られることが期待できます。
一定の要件を満たせば、固定・低金利で借入できます(融資期間が 10 年以内の場合
は貸付利率 1.60%・融資期間が 10 年超の場合は貸付利率 1.85%)
。市は利用促進策とし
て信用保証料の補助(上限 20 万円)及び利子補給(年率 0.8%)を 3 年間交付します。
Q11 歴史的建築物に関する旅館業法の特例によりどんなことができるのですか
A
従来、旅館業法のうち「ホテル営業」若しくは「旅館営業」を営む施設には、玄関帳
場の設置義務がありますが、国家戦略特区における旅館業法の特例としては、歴史的建
築物として条例で定められた施設においては、この玄関帳場については代替機能があれ
ば設置しなくてもよいことになります。
将来的には、複数の宿泊施設管理が容易になり、施設の特徴を最大限に活用して交流
人口の拡大など地域活性化に繋がることを期待しています。
21
3
特定事業者について
Q12 区域会議構成員とはなんですか。
A
養父市国家戦略特区区域会議の構成員で基本的には、国家戦略特区担当大臣、関係
地方公共団体の長及び内閣総理大臣が選定した民間事業者の3者のことを指します。
この3者は協力・合意のもと「国家戦略特別区域計画」を作成し、内閣総理大臣に計
画の認定申請をします。また、認定された計画について責任を持って実施することに
なります。
なお、養父市区域会議における民間事業者は現在、農業関連事業として 13 事業者、
旅館業法関連で 1 事業者の合計 14 事業者となっています。
Q13 民間事業者は、採算が合わなければすぐに撤退するのではないですか。
A
養父市に農業分野で参入する民間事業者は、国家戦略特区法における規制改革の一
つとして農業生産法人の要件緩和という特例を活用することになっています。よって
民間事業者は新たに農業生産法人を設立し農業と合わせて加工・製造、販売を行う6
次産業化を確実に実施するため、企業の持つノウハウやネットワークなどを駆使し採
算性を高め持続的な活動の実現を目指しています。このことは養父市の農業の将来を
考えると必要なことであると考えています。
現行制度では農業生産法人の設立において資本金の出資比率について要件があり企
業は 25%以内となっています。つまり、75%以上は企業以外の方の資本であり具体的
には地域の農業者が出資しています。
よって、万が一企業が撤退の場合とは、新農業生産法人の資本のうち最大 25%を引
き上げるもので、新農業生産法人は存続することになります。
4
農業分野に関することについて
Q14 農業特区は、民間事業者のための特区ではないのですか。
A
兼業農家が多い養父市では家族農業による農地の活用が担い手の高齢化により耕作
放棄地が増加しています。市民の皆様による農業経営を第 1 に考え、集落営農などの
推進をしています。
しかし、高齢化や耕作放棄地拡大など養父市の現状を考慮すると市外からの農業者
確保も同時に進める必要があり、そのために農家として農地を所有することが農地法
で認められる農業生産法人の参入を進めることが最も適切と考えています。
よって、農業の担い手として民間事業者(企業等)が農業参入しやすくすることは
特区の趣旨でもありますが、これは地域の農業を守り、6次産業化により地域の経済
活性化ためでもあります。
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Q15 農業特区で期待される経済効果の中身について教えてください。
A
農業生産額の向上、6次産業化及び高付加価値化による農業所得の向上、雇用の創
出、加工所等の整備による投資、などが考えられます。
Q16 特定事業者は、本当に耕作放棄地を再生するのでしょうか。また、そのような
条件の悪い農地を活用してくれるのですか。
A
耕作放棄地の再生には多大な資金と労力が必要になります。経営の安定を考慮し、
軌道にのってから耕作放棄地の再生に取り掛かると聞いています。事業者がビジネス
モデルを作るためには、耕作放棄地の再生は必要であり、市としても再生するように
指導しています。
しかしながら、今後予想されて耕作放棄地の拡大を防ぐことも必要です。既に荒れ
た農地を再生するのか、拡大を防ぐのかは最終的には状況により判断されるところと
考えています。
Q17 特例農業法人はどのようにして農地を確保するのですか。
A
農地法第 3 条による農地の売買または賃借、また農業経営基盤強化法を使った利用
権の設定を行います。農地の確保についてはまちまちで、独自に農地を調査して地域
に入り込む事業者もあれば、所縁のある地域を選ぶ事業者、市に相談してくる事業者
などです。市に相談があった場合は、事業内容にあった候補を事業者に紹介し、地域
に繋いでいます。
Q18 平成 27 年 4 月から農地取得の際の要件となる下限面積が 30a から 10a に変わる
と聞きましたが、なぜそのような措置が行われることになったのでしょうか。
A
下限面積 10a は、既に大屋地域では実施されており、農地を取得しやすくなること
で、新たに農業を始めようとする非農家や新規就農希望者、田舎暮らしを志す移住希
望者などの多様な人々が農業の担い手になり得る可能性が高まると考えています。
今回下限面積の引き下げは養父市農業委員会によるもので、養父市の現状を踏まえ
て養父市全域での採用となりました。農業の担い手のすそ野が広がることで耕作放棄
地の解消や抑制に一定の効果があるものと考えられています。
Q19 担い手がいないため、耕作放棄地などの空き農地の活用をして欲しいのですが、情
報提供はどのようにすれば良いのでしょうか。
A
区や農会などで情報をまとめてもらい、国家戦略特区のチーム員(企画政策課・農
林振興課・商工振興課)に情報提供してください。
※H27 年度は企画政策課から国家戦略特区・地方創生課となる。
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Q20 6次産業化のために加工所が必要とのことですがどのような施設なのですか。
A
食堂等として利用されていたなど、加工に必要な水回りが整備されている建物で軽
微な改築で使えるような空き家などが想定されます。
Q21 特例農業法人は、地域とどのように関わるのでしょうか。
A
農家として地域の農地を利用するので、水路や農道を維持管理する共同活動や地域
振興のため地域の一員としてイベントには当然参加してもらえるものとして考えてい
る。
Q22 特定事業者が撤退した場合に農地はどうなりますか。
A
農地法第 3 条の許可にあたり、撤退時に次の農地利用者へ円滑に引き渡せる状況に
するなどの条件を付すことにしています。
特例農業法人の構成員には地元協力農家も入っていますので、撤退があったとして
も資材置き場になったり産業廃棄物の置き場になったりするような事はないと考えて
います。
Q23 農家へのメリットは何かありますか。
A
国家戦略特区は、産業の国際的競争力強化のため規制緩和し、農地流動化の促進や
6次産業化を進めるものなので、全ての農家に何らかのメリットが等しくあるもので
はありませんが、多くの方にメリットを受けられるようにしたいと考えています。
主なメリットですが、まず特定事業者と組んで新農業生産法人の役員等として6次
産業化を行うことで農業経営の安定化などが期待できます。次に、農地提供をした農
家の方などは、農地の活用又は保全管理が行われるようになります。
さらには、特定事業者の中には市内農家からの農作物の買取りなどを考えている事
業者もあり、一般の農家の方にとっても販路が拡大することもあり得ます。
Q24 JAとの関係について教えてください。
A
養父市の国家戦略特区では、これからの中山間農業のあり方の一つとして6次産業
化による農家所得の向上を目指しています。よって、JAに今回の規制改革事項が直
接影響することはありません。
JAたじまは6次産業化を推進する中で特定事業者と連携することが想定できます。
Q25 米の生産調整との関係はどうなりますか。
A
特定事業者が経営所得安定対策事業を取り組む場合は、事業者も地域の生産者の一
員として生産調整を考える必要がありますので、地域と事業者でより一層の連携が必
要になります。事業者が新たに耕作放棄地を再生し、水稲をする場合は全体の生産面
積が増えるので、地域で調整面積が増えることになります。
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5
その他の規制緩和について
Q26 大杉区の養蚕住宅が旅館に生まれ変わると聞きましたが中身について教えてくださ
い。
A
特定事業者である一般社団法人ノオトがNPO法人おおやアート村と連携して大杉
の養蚕住宅を改修して古民家再生旅館を営業します。また、建物内には本格的なレス
トランを設けて、地域産品などを提供するものです。
これにより、①地域の暮らしやざんざこ踊などの伝統文化・地域文化、②農作業、
③歴史的建築物、の農村文化を体験するツーリズム事業を展開しようとしています。
Q27 シルバー人材センターの労働時間に関する規制緩和はどうなっていますか
A
シルバー人材センターについては、昨年末に派遣の場合であれば週40時間まで拡
張されることで、法案が提出されましたが、衆議院の解散により法案が流れています。
現在再度法案を作成中であり、その際にはシルバーの件も盛り込まれると考えられま
すが、確実なことは申し上げる立場にございません。
Q28 有害鳥獣対策で困っています。特区の中で何か対策はできますか。
A
有害鳥獣の捕獲については、くくりわなの設置数増加や夜間における銃猟を可能に
するなど規制改革を求めています。
Q29 国家戦略特区では追加で規制改革の提案ができると聞いています。現在、どのよう
な内容が話し合われているのですか。
A
7月23日と1月27日の区域会議にて提案した内容については国(内閣府内にあ
る国家戦略特区ワーキングチーム)において各省庁と協議がされています。提案項目
は農業生産法人の設立に関する更なる規制緩和、有害鳥獣被害防止についてわなの設
置や銃猟、医療体制(研修医の定員枠制度廃止等)、旅館業法施行令等があります。
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市民・地域との関わりについて
Q30 市民へのメリットはどのようなことがありますか。
A
6次産業化の効果として雇用の創出や、市内の企業との連携などにより地域経済の
活性化が期待できます。また、農地が保全されることで、自然景観や住環境も守られ
ることも期待できます。
また、雇用の創出などにより定住人口の確保に繋げることで、集落・コミュニティ
ーの維持に繋げたいと考えています。
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Q31 市民や地域に求められる役割とはどんなことでしょうか。
A
特定事業者は全国から養父市の農地を活用した6次産業化や養父市内の古民家等を
活用して養父市の活性化に取り組んでいただくものです。また、養父市で法人化した
場合は市内企業となることから、地域で一体感をもって迎えていただくことが必要と
考えています。
重要なことは、市民の一人一人自らがメリットを見つけていただくことだと考えて
います。14 事業者が特区で養父市に進出していますので、個人、グループ、地域単位
などで様々なアイデア、創意工夫を図り事業者の活動を参考にしたり、場合によって
は連携して特産品づくりや、技術支援、販路の拡大を図ったりと良好な関係を築いて
いただき、経済活性化や生きがいづくりなどに生かしていただけたらと考えています。
市民の皆様には事業者の活動が円滑に進み、長くこの地で活動ができるように情報
や資機材の提供などのご支援、ご協力をお願いします。
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