No.19 - GRENE NC-CARP

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バイオマスネットワーク
ニュースレター
No.19
発行日 2014年4月15日
JPbiomass-net Report (20)
CONTENTS
植物生理学会シンポジウム「植物科学における“デザインドバイオマス”研究と展望」
開催記
坂本 亘
岡山大学 資源植物科学研究所 教授
3
JPbiomass-net Report
◆植物生理学会シンポジウム
「植物科学における“デザイ
ンドバイオマス”研究と展望」
開催記
シンポジウム開催案内・公募
情報
月18~20日に富山大学で開催され
CARPの試みも、各方面で理解が広まり
た第55回日本植物生理学会年会に
つつある。福田先生からは、そのような
おいて、NC-CARP共催の標記シンポジ
意味も込めて「デザインドバイオマス」
ウム「植物科学における“デザインドバ
というタイトルでシンポジウムを企画し
イオマス”研究と展望」を開催した。シ
たこと、バイオマス研究のターゲットと
ンポジウムの開催は、NC-CARPの運営
して、草本ではスイートソルガム、木本
委員会(幹事会)で昨年夏から計画さ
ではポプラを用いることなどが紹介され
れ、筆者と出村拓先生(奈良先端科学技
た。
術大学院大学)がオーガナイズすること
続いて、6人の演者がNC-CARPで進め
になった。今回はこのシンポジウム開催
ている研究を中心に、以下の演題で発表
について報告する。
した。
●
植
物生理学会のシンポジウムは、9
月に申請して11月に採択が決ま
マスのデザインに向けて(藤原徹)
●
るが、今回はシンポジウムが22課題あ
り、年会側でこれらをすべて採択してい
●
●
た。バイオマス研究には潜在的に興味の
木本におけるデザインドバイオマス
(出村拓)
●
150人近くの来場者が集まったので、研
究紹介と宣伝はまずまずのようであっ
バイオマスデザインのための光合成と
葉緑体機能の改良(坂本亘)
ジュールとなった。私たちのシンポジウ
ムは、1日目午後であったが、それでも
ソルガムにおけるバイオマス関連重要
形質のデザイン(佐塚隆志)
ただいた代わりに、学会中は5本のシン
ポジウムが同時進行するタイトなスケ
低肥料などの不良環境に耐えるバイオ
芳香族バイオポリマー開発への挑戦
(高谷直樹)
●
バイオマス特性評価法とバイオリファ
イナリーへの適用(近藤昭彦)
ある研究者が多いと感じた。
じ め に 福 田 裕 穂 代 表 か ら NC-
最
CARPプロジェクトとシンポジ
は、バイオマスの生産性向上には不可欠
ウムについて簡単な紹介があった。バイ
である、土壌肥料の有効利用に関する研
オマス利活用という明確な目的を掲げた
究紹介があった。
は
初の4題が植物に関する研究で、
まず東京 大学の藤原先生から
プログラムに植物研究者が積極的に加
植物が大きくなるためには、多くの有
わって二酸化炭素資源化を目指すNC-
機肥料、特に窒素が必要になる。低栄養
1
◆”未来へのバイオ技術“勉強
会 バイオ素材百花繚乱5:
シリコンバイオテクノロジーと
応用展開 (2014.4.21)
◆日本学術会議公開シンポジ
ウム 「生物多様性保全を志
向するグリーン・アグリインフ
ラストラクチャー - [農]の
目指すべき姿の創造-」
(2014.4.22)
◆公開フォーラム 新しい花を
創る ~交配から、遺伝子
組換え、ゲノム育種まで
(2014.4.26)
◆日本エネルギー学会 三部
会[リサイクル・バイオマス・
ガス化](RGB)シンポジウ
ム -廃棄物、バイオマス、
石炭等利用技術の最新動
向- (2014.5.9)
◆第7回新産業酵母研究会
(MINCY)講演会
(2014.5.16)
◆第1回SBJシンポジウム
-生物工学の新たな潮流を
つくる- (2014.5.22)
●一般財団法人材料科学技
術振興財団山崎貞一賞 第
14回候補者募集
●2014年度バイオインダスト
リー協会賞候補者募集
●2014年度発酵と代謝研究
奨励賞候補者募集
●2014年度化学・生物素材
研究開発奨励賞候補者募
集
●JST戦略的創造研究推進
事業 先端的低炭素化技術
開発(ALCA)研究開発提
案募集
●一般財団法人キヤノン財団
研究助成プログラム「理想
の追求」募集要項
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図1. 大変盛況であったシンポジウムの会場の様子。
の不良土壌によるバイオマスの生
の旺盛な生育を示す。サイズも比
耐性向上に関して岡山大学が現在
産は現在の食糧生産とも競合せ
較的小さくイネのシンテニーを利
行っている研究を紹介した。
ず、低肥料によるコスト低下も期
用した分子育種もやりやすい。
VIPP1タンパク質という葉緑体
待される。今回の発表では、NC-
名古屋大学のプロジェクトで
膜機能維持に関わる遺伝子の高発
CARPで取り組んでいる窒素応答
は、F1品種である「天高」にス
現株では生育改善が見られ、改良
の変異株や土壌微生物との共生を
イートの汁性を導入した新たな品
に使えそうな手応えを得はじめて
利用した低肥料条件でのバイオマ
種の育成を目指しているが、今回
いる。後半では、ソルガムを用い
ス増産技術につながる研究紹介が
は親品種の草丈を抑制している矮
たバイオマス重要形質としてステ
あった。特にミヤコグサの根粒形
性遺伝子の同定について研究紹介
イグリーンに着目し、この遺伝子
成変異体の解析、アーバスキュ
していただいた。
をQTL解析で同定するプロジェク
ラー菌根菌を用いたソルガム生育
親系統で使われている劣勢の矮
トの紹介を行った。
強化の現状について説明していた
性遺伝子の多くは、ソルガム育種
ステイグリーンはトウモロコシ
だいた。菌根菌を用いた生育促進
の初期から使われている遺伝子座
でも乾燥耐性向上や高バイオマス
は、実効的な生育方法として今後
であり、それらの組み合わせ検定
につながるとの報告があり、葉の
の進展も期待されるテーマであ
により現在の雑種強勢をうまく
老化を抑制して光合成を持続させ
る。
使ったスイート種が作られてきた
ることができれば、ステイグリー
ようである。今後のソルガムを用
ン遺伝子の有効利用も期待でき
古屋大学の佐塚先生は、
いた研究の方向性については質問
る。今回育成している組換え同質
本プロジェクトでも草本
もいくつか出され、バイオマス育
ソルガム系統は、その他のあらゆ
系バイオマス育種でのターゲット
種では相変わらず注目を集めてい
るバイオマス関連形質のQTL解析
となっているスイートソルガムに
ると感じた。
にも使える有効な材料であり、是
名
ついて研究紹介していただいた。
非研究者に活用していただきたい
スイートソルガムはサトウキビと
筆
同様の汁性を持つのでショ糖を茎
る生産性向上に関する研究の現状
に溜めこみ、草丈4メートル以上
と、光阻害の緩和によるストレス
ご存知の通り、C4植物である
者(岡 山 大 学・坂 本)か
(本稿でも改めて紹介させていた
らは、光合成の改良によ
だいた)。
2
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奈
良先端大の出村先生から
をお願いした。
バイオマスの利用における現状か
は、木質バイオマスの主
まず高谷先生からは、バイオマ
ら問題点、さらには有用物質生産
要成分として二次細胞壁の形成を
ス利用における芳香族ポリマー大
におけるバイオエタノールだけで
制御する試みと、木本系バイオマ
量生産を実現するため、D-フェニ
ない芳香族モノマーの合成を目指
スとしてポプラを用いた植物改変
ル乳酸などの芳香族モノマーを
した微生物利用について詳しく紹
の研究について紹介していただい
ターゲットとして大腸菌で大量生
介していただいた。
た。
産を可能にした研究をわかりやす
これまでにシロイヌナズナを用
く紹介していただいた。
現在、欧米では企業のコンソー
シアムなどが形成され、バイオ
いた研究で、二次細胞壁形成のマ
バイオポリマーへの有効性が高
ベースの物質生産が戦略的に進め
スター調節因子となる3つの転写
いD-フェニル乳酸を合成するため
られている。ターゲットとされる
因子、また、乾燥耐性・塩耐性に
のデザインとして、まずグルコー
12種類の化合物が提唱され、それ
関連することが明らかとなった遺
スを原料としたフェニルアラニン
らを合成するための研究が進めら
伝子が明らかにされている。これ
など芳香族アミノ酸の大量精製技
れている。セルロース系バイオマ
らの因子をポプラへ導入した形質
術が基盤になっている。ここから
スはリグニンやヘミセルロースの
転換植物における生育改善を実際
発展させてD-フェニル乳酸を合成
強固な構造が糖化プロセスに障壁
に観察しはじめている。木質バイ
するため、合成の鍵酵素をコード
となっており、これらのバイオマ
オマスの質的・量的改変に向けた
する遺伝子を様々な情報から求め
ス利用では糖化を効率的に行うた
取り組みが実際に行われており、
て発見し、それらをあわせて大腸
めの物理的、化学的前処理と酵素
まさにデザインドバイオマスを
菌で発現させ、最適な生産条件を
糖化の最適化が必要になる。その
リードする研究であるとの印象を
見出す。まさに昨今隆盛しつつあ
ような糖易化への植物材料の重要
持った。
る 合 成 生 物 学(Synthetic Biolo-
性が説明された。
後
gy)を絵に描いたような研究の展
また、バイオ由来プラスチック
半の2題は、バイオマス利
開で、筆者には目から鱗であっ
ポリマーの生産を目指した研究で
活用の研究から、微生物
た。
は、フェニル乳酸や3-アミノ-4-ヒ
を用いたデザインドバイオマス研
究の紹介として、筑波大学の高谷
先生、神戸大学の近藤先生に講演
ドロキシ安息香酸の生産を可能に
最
後の近藤先生にも、微生
するための遺伝子工学的解析、ひ
物を用いたセルロース系
いては糖化と発酵を同時に進行さ
図2. バイオマス利活用から、神戸大学近藤先生の講演。
3
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せる効率的な発酵技術の開発につ
いて、いつものようにわかりやす
ている。
スまで、微生物研究者も植物から
それでも、微生物研究者は糖化
の糖化やモノマーの重合プロセス
と発酵が中心で、バイオマスデザ
まで、といった幅広い領域を意識
最後に設けた総合討論の時間は
インのために必要となる植物材
しながら研究する必要が出てく
さほどとれなかったが、ソルガム
料、ポリマー重合と成形プロセス
る。今後ますます異分野融合的な
を使った研究の今後について期待
については、それぞれ植物研究
研究を進める必要があると感じ
されるコメントも多く聞かれた。
者、高分子研究者だけが担ってい
た。NC-CARPをきっかけに、こ
るのが現状である。今後、植物→
れらの試みが発展することを期待
回は植物生理学会で、植
セルロース→グルコース→モノ
したい。
物研究に対するプロジェ
マー→ポリマー→評価、といった
最後に、スライドの図をご提供
クト紹介のために、という主旨で
一環プロセスを意識したデザイン
くださった高谷先生、シンポジウ
NC-CARP幹事メンバーが主な演
ドバイオマスを実現するために
ムの写真をご提供くださった東京
者となって研究紹介したが、学会
は、それぞれの分野で研究の垣根
大学の楢本先生には、この場を借
員ではない高谷先生、近藤先生に
を拡げること、つまり、植物研究
りてお礼申し上げる。
は忙しい時間を割いてバイオマス
者も植物だけでなく糖化のプロセ
く紹介していただいた。
今
利活用の研究紹介もしていただい
た。演者の先生と、座長を引き受
けていただいた理研の榊原先生に
は改めてお礼申し上げる。後日開
催された運営委員会でも、今回の
企画で植物研究者にバイオマス利
活用の研究を知ってもらうことは
よいのではないか、今後は微生物
研究者に植物の研究を紹介させて
図3. これまでのバイオポリマー生産
もらう集会もあってよいのでは、
という意見があったので、次回は
そのような企画ができればとも感
じた。
オ
ーガナイザーの雑感とし
て、高谷先生が講演で話
されていた「バイオマス利活用研
究の融合」の印象が強く耳に残
り、本人にも許可をいただいてス
ライドを一部ここに紹介させてい
ただくことにした。発酵などの微
生物学では「合成生物学」の研究
が植物よりも格段と進んでおり、
今回提唱するようなバイオマスデ
ザインは、糖化した原料を用いた
発酵工学では実現できるレベルま
で進んでいて、出口がはっきりし
図4. これからのバイオポリマー生産
4
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シンポジウム開催案内・公募情報
“未来へのバイオ技術”勉強会
バイオ素材百花繚乱5:シリコンバイオテクノロジーと応用展開
日
時: 2014年4月21日(月)14:00~16:50 終了後、交流会あり
会 場:
主 催:
協 力:
定 員:
参加費:
申 込:
URL:
(一財)バイオインダストリー協会(東京都中央区八丁堀2-26-9 グランデビル8階)
(一財)バイオインダストリー協会
JBA新資源生物変換研究会
60名
JBA法人会員:無料、JBA個人会員:5,000円、非会員:10,000円、交流会参加費:無料
下記URLよりお申し込みください。
https://ssl.alpha-prm.jp/jba.or.jp/pc/activitie/tip_biotechnology/guidance/001309.html
問合せ: 〒104-0032 東京都中央区八丁堀2-26-9 グランデビル8階 (一財)バイオインダストリー協会
Tel:03-5541-2731 先端技術・開発部 担当:矢田、丹羽、穴澤
ケイ素は地球上で最も豊富に存
在する元素のひとつである。生物
の中には骨格や殻の成分として利
用しているものもあるが、生物と
ケイ素の関係には解き明かされて
いない点が多い。ケイ素と酸素の
化合物であるシリカは工業材料と
して重要であるため、生物によっ
て形成されたシリカも、その形成
機構や性状に注目が集まってい
る。
そ こ で「“未 来 へ の バ イ オ 技
術”勉強会」シリーズ「バイオ素
材百花繚乱」では、すぐれたバイ
オ素材としてのシリカに着目し、
生物による集積や利用、さらには
工業的な素材開発、商品開発への
ブレイクスルーについて、とりあ
げたい。
プログラム:
14:00 オープニング
オーガナイザー:
東田 英毅氏(新資源生物
変換研究会幹事、旭硝子
(株)技術企画室)
14:10 「シリカ誘導性タンパク質
の発現解析とその利用に向
けた取り組み」
藤野 泰寛氏(九州大学基
幹教育院 教育実践部 自
然科学部門 助教)
熱水湧出域のシリカ沈殿物
形成には、好熱性微生物の
関与が推測されている。演
者らは、地熱発電所設備に
沈着したシリカ沈殿物より
Thermus 属 細 菌 を 単 離 し、
シリカとの相互作用につい
て研究を行っている。講演
では、過飽和シリカ存在下
で産生されるシリカ誘導性
タンパク質と発現メカニズ
ム、更には本転写制御機構
を利用した異種タンパク質
発現システムの構築の取り
組みについてご紹介いただ
く。
15:00 「Bacillus属細菌のシリコン
バイオサイエンスと融合テ
クノロジー」
黒田 章夫氏(広島大学大
学院 先端物質科学研究科
分子生命機能科学専攻
教授)
演者らは、Bacillus属細菌の
内生胞子のシリカ形成につ
いて研究を行っている。
5
講演で は、発見したシリ カ
形成タンパク質や結合ペプ
チド(Si-tagと命名)を使っ
たタンパク質の精製や半導
体材料 との融合、シリコ ン
系材料 の可視化(アスベ ス
ト の 可 視 化)、多 孔 質 シ リ
カ粒子上への酵素集積など
の応用 可能性も含めて、幅
広くご紹介いただく。
16:00 「稲が作る再生可能な籾殻
シリカの応用展開」
奥谷 猛氏(籾殻研究セン
ター センター長)
ケイ酸植物の一つである稲
はシリカを多く生体内に蓄
積し、籾殻には20重量パー
セントものシリカが含まれ
て い る。こ の 籾 殻 シ リ カ
は、ケ イ 石,ケ イ 砂 な ど の
鉱物質のシリカとはその性
状が大きく異なっている。
講演で は、この籾殻シリ カ
の性状とこの特異なシリカ
の工業的利用についてご紹
介いただく。
17:00 交流会
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日本学術会議公開シンポジウム
生物多様性保全を志向するグリーン・アグリインフラストラクチャー
-[農]の目指すべき姿の創造-
日
時: 2014年4月22日(火)10:00~16:40
会 場:
主 催:
共 催:
参加費:
URL:
湖水ホール(山口県宇部市大字沖宇部254番地)
日本学術会議農業生産環境工学分科会
宇部市、山口大学、日本農業気象学会、日本生物環境工学会、農業施設学会、生態工学会、農村工学研究所
無料、当日受付
http://www.scj.go.jp/ja/event/pdf2/187-s-2-1.pdf
問合せ: 早川 誠而
〒755-0025 山口県宇部市野中3-4-29
緑と花と彫刻の博物館
Tel:0836-37-2888 Fax:0836-37-2889 E-mail:[email protected]
生態系が多様で、生物が多様で
あることで、私たちの命や暮らし
が支えられており、多くの生き物
たちと仲良く暮らす共生の心をは
ぐくむ事が大切である。生物多様
性の保全と持続可能な利用に関し
て世界に蓄積した知識を活用する
ことが必須となっており、グリー
ンインフラストラクチャーを基幹
的手法とした災害に強い地域空間
を実現しようとしている。持続可
能な形で利用する自然性の高い空
間としての農地や林地を活用し、
生物多様性を保全し、社会の負担
が少なく、多様な生態系サービス
を提供して地域振興をすることは
国土・国勢の未来可能性を保証す
るために不可欠である。
本シンポジウムは、多元的共生
を基軸とした地域振興のあるべき
姿の創造に寄与するグリーン・ア
グリインフラストラクチャーを目
指す農業環境システムイノベー
ションの哲学的基軸、進むべき方
向性および具現化すべき成果を模
索するために開催する。
プログラム:
10:00 開催挨拶
大政 謙次(日本学術会議
第二部会員,農学委員会農
業生産環境工学分科会委
員長,東京大学教授)
10:05 趣旨説明
早川 誠而(日本学術会議
第二部連携会員,山口大学
名誉教授)
基調講演
10:15 生物多様性保全とグリーン
インフラストラクチャー
鷲谷 いづみ(日本学術会
議第二部会員,環境学委員
会委員長,東京大学教授)
一般講演
11:15 地球環境の保全と修復にお
け る微 生物・植物・人類の
協働
丸本 卓哉(山口大学長)
11:45 「農」の目指すべき姿の創
造-地域環境資源の活用に
よる持続可能な高収益農
業-
北野 雅治(日本学術会議
第二部連携会員,九州大学
教授)
13:30 グリーン・アグリインフラ
ストラクチャーとして見た
温室
奥島 里美(日本学術会議
第二部連携会員,(独)農
業・食品産業技術総合研
究機構農村工学研究所上
級研究員)
14:00 森林における分解者シロア
リを利用した生物多様性評
価方法~熱帯大規模人工林
におけるシロアリ多様性調
査を例に
竹 松 葉 子(山 口 大 学 教
授)
14:30 多様性保全を目指した水生
生物生息環境評価法
関 根 雅 彦(山 口 大 学 教
授)
6
15:00 農業・環 境分野における リ
モートセンシングと空間情
報解析
大政 謙次(東京大学教授)
15:30 ツル飛来地周南市八代地区
の農業用水路における水生
植物の生態系保全
寺本 明広(きらら浜自然
観 察 公 園 レ ン ジ ャ ー),
深田 三夫(山口大学教授)
16:00 宇部市における生物多様性
保全の取組
浮田 正夫(山口大学名誉
教授)
16:30 今後の展望
橋本 康(日本学術会議連
携会員)
16:40 閉会挨拶
真木 太一(日本学術会議
第二部会連携会員,農学委
員会農業生産環境工学分
科会副委員長,九州大学名
誉教授)
*事務局より*
各種イベントの開催案内、
『JPbiomass-net 』へのご寄稿、お
よびご感想などは、NC-CARP事務
局までお寄せください。
*JPbiomass-net ニュースレター
バックナンバー*
ニュースレターバックナンバーは、
以下のサイトよりPDFファイルをダ
ウンロードしてご覧ください。
<URL>
http://nc-carp.org/newsletter/
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No.19
公開フォーラム 新しい花を創る
~交配から、遺伝子組換え、ゲノム育種まで
日
時: 2014年4月26日(土)13:00~17:20(開場 12:30)
会
主
場: 東京大学農学部 フードサイエンス棟 中島董一郎記念ホール(東京都文京区弥生1-1-1)
催: 日本学術振興会産学協力研究委員会 地球環境・食糧・資源のための植物バイオ第160委員会
参加費: 無料、登録不要
定 員: 約90名(先着順)
問合せ: サントリー(田中・中村)
日 本 学 術 振 興会 地 球 環境・食
糧・資源のための植物バイオ第160
委員会主催 公開フォーラム「新し
い花を創る」を、4月26日13:00か
ら東京大学中島ホールで開催いた
します。
新しい花の開発の現状を第一線
の研究者に平易に語っていただき
ます。皆様お誘い合わせの上、ご
参加くださいますようお願いいた
します。
Tel:075-962-8807(代表)
E-mail:[email protected]
プログラム:
1. 新しい花を創る
三位 正洋(千葉大学)
2. 新しいカーネーションを創る
八木 雅史(花き研究所)
3. 新しいキクを創る
柴田 道夫(東京大学)
4. 新しいバラを創る
武内 俊介(京 成バラ園芸
(株))
5. 新しい品種を生み出す動く遺伝
子 小関 良宏(東京農工大学)
6. アサガオの歴史と変化咲き
仁田坂 英二(九州大学)
7. ゲノム情報からわかること、
できること
田畑 哲之(公益財団法人
かずさDNA研究所)
8. おわりに
田中 良和(サントリーグ
ローバルイノベーションセ
ンター(株))
日本エネルギー学会
三部会[リサイクル・バイオマス・ガス化](RGB)シンポジウム
-廃棄物、バイオマス、石炭等利用技術の最新動向-
日
時: 2014年5月9日(金)10:00~17:15 ※シンポジウム終了後、講師を交え技術懇談会を開催します。
会
場: 全国家電会館 5階講堂(東京都文京区湯島3-6-1)
アクセス→ http://www.jie.or.jp/kadenkaikan_map.htm
主 催: 日本エネルギー学会 リサイクル部会、バイオマス部会、ガス化部会
参加費: 会員8,000円、シニア会員・学生4,000円、協賛団体会員9,000円、非会員10,000円、技術懇談会費3,000円
URL: http://www.jie.or.jp/2014/events/140509sanbukai.htm
申込締切:2014年5月7日(水)
我が国では東日本大震災後にエ
ネルギー需給構造の再構築が余儀
なくされており、エネルギーを賢
く使いつつ環境への負荷を減ら
す、持続可能な社会の実現に向け
た取り組みがさらに強く求められ
ています。
こうした状況に鑑み、廃棄物、
バイオマス、石炭等利用技術およ
び広くその関連・周辺技術の最新
動向が把握できるよう、三部会合
同シンポジウムを企画しました。
現下の情勢に多様な視点から応え
ようとする技術等を厳選した講演
と、技術懇談会の場も用意しまし
た。奮ってご参加ください。
プログラム:
10:00 開会の挨拶
主催部会長
10:10 廃棄物の高効率発電及び施
設強靭化の最新動向につい
て
宇野 晋((一社)日本環
境衛生施設工業会)
11:00 生ごみを用いたメタン発酵
井上 侑香(JFEエンジニ
アリング(株))
12:50 石炭地下ガス化:世界の技
術開発の現状
出口 剛太((NPO)地下
資源イノベーションネッ
トワーク)
7
13:40 地熱発電の現状
柳澤 教雄((独)産業技
術総合研究所)
14:30 風力発電:田原モデル
本庄 暢之(電源開発(株))
15:30 バイオマス発電FIT
中 島 浩 一 郎(銘 建 工 業
(株))
16:20 バイオマスエネルギーのア
ジア戦略と今後の展開
坂西 欣也((独)産業技
術総合研究所)
17:10 閉会の挨拶
主催部会長
17:20 技術懇談会
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No.19
第7回新産業酵母研究会(MINCY)講演会
日
時: 2014年5月16日(金)13:30~16:45 終了後、交流会あり
会 場: (一財)バイオインダストリー協会(東京都中央区八丁堀2-26-9 グランデビル8階)
共 催: 新産業酵母研究会、(一財)バイオインダストリー協会
参加費: JBA法人/個人会員・新産業酵母研究会会員:無料、非会員:一般2,000円、学生1,000円、交流会2,000円
申 込: 下記URLに記載の、新産業酵母研究会までお申し込みください。
締 切:2014年5月12日(月)
URL: https://ssl.alpha-prm.jp/jba.or.jp/pc/activitie/tip_biotechnology/guidance/001320.html
問合せ: (独)農業環境技術研究所 北本宏子・渡部貴志
(JBA担当:矢田・穴澤)Tel:03-5541-2731
Tel:029-838-8355
E-mail:[email protected]
第1回SBJシンポジウム -生物工学の新たな潮流をつくる-
時: 2014年5月22日(木)9:15~16:40
場: 早稲田大学 国際会議場 井深大記念ホール(東京都新宿区西早稲田1-20-14)
早稲田キャンパス18号館 早稲田大学総合学術センター
主 催: (公社)日本生物工学会
後 援: (公社)日本農芸化学会、(公社)化学工学会、(一財)バイオインダストリー協会
参加費: 会員・後援学会の会員:3,000円、非会員:5,000円、学生:無料、懇親会(5月21日):5,000円
URL: http://www.sbj.or.jp/event/sbj_sympo_20140522.html
申込み: https://www.sbj.or.jp/form/sbj_sympo2014.html
問合せ: (公社)日本生物工学会事務局(大阪府吹田市山田丘2-1 大阪大学工学部内)
Tel:06-6876-2731 Fax:06-6879-2034 E-mail:[email protected](SBJシンポジウム担当)
日
会
SBJシンポジウムは、日本生物
工学会がカバーする広い科学技
術・教育分野について、産官学の
連携を深め、さらにはアジアをは
じめとした諸外国の情報や動向に
ついて討議することを目的とし
て、創立100周年に向けて新たにス
タートするものです。
今 回 は、韓 国 生 物 工 学 会
(KSBB)からの講演者や生物工学
アジア若手賞受賞者も招待し、ア
ジアとの連携も図りたいと思いま
す。前日5月21日(水)の総会およ
び第19回生物工学懇話会に引き続
き、多数の皆様のご参加をお待ち
しております。
プログラム:
9:15 開会の辞
園元 謙二(日本生物工学会
会長)
9:20 何処へゆく? -私の微生物学五十嵐 泰夫(中国・西南大
学)
10:00 醤油醸造の近年の進歩と今
後の展望
濱田 孝司(キッコーマン
食品(株))
10:40 ポテリジェント技術と抗体
医薬品への応用について
設楽 研也,丹羽 倫平(協
和発酵キリン(株))
11:20 酒育について
石毛 直道(国立民族学博
物館)
13:00 遺伝子組換え植物を用いた
高付加価値物質生産の基盤
技術開発
松村 健((独)産業技術
総合研究所)
13:40 Korean Policy Measures for
the Age of Bioeconomy
Youn-Hee Choi(Korean
Institute for Industrial Economics
and
Trade
(KIET))
8
14:30 合成生物学研究部会の紹介
花井 泰三(九州大学)
14:40 Bacterial Genomics: from
Microbial Catabolism of Heterocycles to Chemicals Synthesis
Ping Xu(Shanghai Jiao
Tong University)
15:10 合成代謝工学による嫌気性
微生物を用いた再生可能資
源・エネ ルギー変換 技術の
開発
中島田 豊(広島大学)
15:40 動物細胞で作動する環境応
答型合成プロモーターシス
テムの開発と応用
上平 正道(九州大学)
16:10 日 本 か ら,ア ジ ア へ,そ し
て世界へと発信する生物工
学会-学会創立100周年を目
指した国際展開-
原島 俊(大阪大学)
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No.19
一般財団法人材料科学技術振興財団山崎貞一賞 第14回候補者募集
当賞は科学技術水準の向上とそ
の普及啓発に寄与することを目的
とし、また、当財団の初代理事長
を務めた故山崎貞一氏の科学技術
および産業の発展に対する功績、
人材の育成に対しての貢献を記念
して創設された賞であります。
授賞対象:当財団の事業内容に対
応した「材料」、「半導体及び半
導 体 装 置」、「計 測 評 価」、「バ
イオサイエンス・バイオテクノロ
ジー」の4分野からなり、論文の発
表、特許の取得、方法・技術の開
発等を通じて、実用化につながる
優れた創造的業績をあげている人
とし、1分野1件以内とします。
対象分野:1.「材料」、2.「半導体
及 び 半 導 体 装 置」、3.「計 測 評
価」、4.「バ イ オ サ イ エ ン ス・バ
イオテクノロジー」
※ 詳 細 は ホ ー ム ペ ー ジ(URL :
http://www.mst.or.jp/prize/index.
html)にてご確認ください。
推薦・応募受付期間:毎年2月1日
~4月末日まで
本賞・副賞:賞状並びに副賞とし
て金メダル、賞金300万円を贈呈い
たします。
連絡先:(一財)材料科学技術振
興財団 山崎貞一賞事務局
Tel:03-3415-2200
Fax:03-3415-5987
E-mail:[email protected]
2014年度バイオインダストリー協会賞候補者募集
対象分野および対象者:バイオサ
イエンス、バイオテクノロジーお
よびバイオインダストリーの分野
における研究・技術開発および産
業化推進活動で、バイオインダス
トリーの健全な発展に大きな貢献
をなし、または今後の発展に大き
な貢献をなすと期待される業績を
上げた個人、少人数のグループま
たは組織とする。対象とする分野
は、自然科学、人文科学および社
会科学とし、生命倫理、リスクア
セスメント等も含む。また、対象
業績には、国民理解、人材育成、
標準化、生物資源アクセス推進、
特許制度改革、国際共同研究推進
などを含む。
対象者の資格:年齢、所属不問
採用件数:原則として1件
賞状および副賞:当協会長名の賞
状および副賞100万円を授与する。
応募方法:推薦を原則とするが、
自薦も可。下記より応募用紙をダ
ウンロードし、所定事項をご記入
の 上、下 記 宛 ご 郵 送、ま た は Emailでお申し込み下さい。
応募用紙: http://www.jba.or.jp/pc/
activitie/research_encouragement/
info/001228.html
応募締切:2014年5月7日(水)
その他:応募資料は返却いたしま
せん。応募により取得した個人情
報は個人情報保護に関する法律の
法令及び関係法令を遵守します。
申込み先:(一財)バイオインダ
ストリー協会 広報部 渡邊 正人・
玉手 幸子 〒104-0032東京都中央
区八丁堀2-26-9 グランデビル8F
Tel:03-5541-2731
Fax:03-5541-2737
E-mail:jbaaward@jba.or.jp
(@を大文字で表記しています。)
2014年度発酵と代謝研究奨励賞候補者募集
対象分野および対象者:バイオサ
イエンスおよびバイオテクノロ
ジーに関連する自然科学分野で、
基礎ならびに応用研究において優
れた実績を上げ、大きな貢献が期
待される若手研究者とする。
対象者の資格:①民間の会社以外
の大学・研究所(非営利の社団法
人・財団法人を含む)等の研究者
であること。②本賞授与の時点で
当協会の個人会員であること。
採用件数:3件
賞状および副賞:当協会長名の賞
状および研究助成を目的として副
賞40万円を授与する。
応募方法:推薦を原則とするが、
自薦も可。下記より応募用紙をダ
ウンロードし、所定事項をご記入
の上、下記宛E-mail添付PDF(word
可)または郵送等にてお申し込み
下さい。文字はMS明朝体を使用。
応 募 用 紙 : http://www.jba.or.jp/pc/
activitie/research_encouragement/
info/001229.html
応募締切:2014年5月7日(水)
9
その他:応募資料は返却いたしま
せん。応募により取得した個人情
報は個人情報保護に関する法律の
法令及び関係法令を遵守します。
申込み先:(一財)バイオインダ
ストリー協会 広報部 渡邊 正人・
玉手 幸子 〒104-0032東京都中央
区八丁堀2-26-9 グランデビル8F
Tel:03-5541-2731
Fax:03-5541-2737
E-mail:fermentation@jba.or.jp
(@を大文字で表記しています。)
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No.19
2014年度化学・生物素材研究開発奨励賞候補者募集
対象分野および対象者:バイオテ
クノロジーまたはライフサイエン
スに関連する化学またはバイオの
素材に関する分野で、基礎・応用
研究および利用技術開発に携わる
有望な若手研究者とする。
対象者の資格:①本賞授与の時点
で当協会の会員(個人会員または
企業・団体会員の役員・従業員)
であること。②2014年4月1日にお
いて年齢45才未満であること。
採用件数:3~5件
賞状および副賞:当協会長名の賞
状および研究助成を目的として副
賞50万円を授与する。受賞者は協
会の求めに応じ研究成果の報告を
行うものとする。
応募方法:推薦を原則とするが、
自薦も可。下記より応募用紙をダ
ウンロードし所定事項をご記入の
上、下 記 宛 E-mail添 付の PDFで お
申し込み下さい。文字はMS明朝体
を使用。
応 募 用 紙 : http://www.jba.or.jp/pc/
activitie/research_encouragement/
info/001227.html
応募締切:2014年5月7日(水)
その他:応募資料は返却いたしま
せん。応募により取得した個人情
報は個人情報保護に関する法律の
法令及び関係法令を遵守します。
申込み先:一財)バイオインダス
トリー協会 広報部 渡邊 正人・玉
手 幸子 〒104-0032東京都中央区
八丁堀2-26-9 グランデビル8F
Tel:03-5541-2731
Fax:03-5541-2737
E-mail:chemical@jba.or.jp
(@を大文字で表記しています。)
JST 戦略的創造研究推進事業 先端的低炭素化技術開発(ALCA)
平成26年度研究開発提案募集
先端的低炭素化技術開発
(ALCA)では、温室効果ガスの排
出量を大幅に削減し得る『ゲーム
チェンジング・テクノロジー』創
出を目指して、研究開発代表者を
広く募集いたします。
研究開発機関、開発費規模:5年、
1億5千万円未満
募集締切:2014年5月28日(水)
正午
公募対象の技術領域:
A. 太陽電池及び太陽エネルギー利
用システム
B. 超伝導システム
C. 蓄電デバイス
D. 耐熱材料・鉄鋼リサイクル高性
能材料
E. バイオテクノロジー
F. 革新的省・創エネルギー化学プ
ロセス
G. 革新的省・創エネルギーシステ
ム・デバイス
※詳細はホームページの募集要項
等をご確認ください。
URL : http://www.jst.go.jp/alca/
koubo.html
募集説明会:
(1)2014年4月16日(水)10:00
一般財団法人キヤノン財団
研究助成プログラム「理想の追求」募集要項
キヤノン財団は人類の英知を深
め永続的な繁栄を目指す、科学技
術を核とした総合的な研究プロ
ジェクトに対して助成を行ないま
す。グ ロ ー バ ル な 視 点 か ら 挑 戦
し、大きなイノベーションを起こ
すことが期待できる、先駆的で独
創性のある研究プロジェクトを募
集します。
研究課題:『食』に関する研究
(1)『食』を作る研究
第6回募集(2014年)
(例)厳しい環境・不良土壌への
対応、植物工場、農学-工学連携等
(2)『食べる』研究
(3)新たな基軸、付加価値となる
『食』に関する研究
電 子 申 請 期 間 : 2014 年 6 月 2 日
(月)10時~2014年7月15日(火)
15時まで
電子データ・応募書類提出:
2014年7月18日(金)15時必着
※詳細は以下ページをご参照くだ
10
会場:JST東京本部別館 2階
会議室 A(千代田 区五番町 7
番地 K’s五番町)
(2)2014年4月25日(金)13:00
会場:JST東京本部 地下1階
大会議室(千代田区四番町53 サイエンスプラザ)
※事前申込については前記URLで
ご確認ください。
問合せ:JST環境エネルギー研究
開発推進部 ALCA担当
Tel:03-3512-3543
Fax:03-3512-3536
E-mail:alca@jst.go.jp
さい。
http://www.canon-foundation.jp
JPbiomass-net
バイオマスネットワーク
ニュースレター No.19
発行日: 2014年4月15日
発行: NC-CARP事務局
〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1
[email protected]
http://nc-carp.org