報告日 2014 年 9 月 日 研究室学生発表出張報告書 氏名 1.学会名 中島平裕 9th International Symposium on Ultrasonic Doppler Methods for Fluid Mechanics and Fluid Engineering 2.期間 2014 年 8 月 27 日~8 月 29 日 3.会場 ENGEES 4.宿泊 BEST WESTERN Monopole Metropole 5.旅費 合計:¥216,487 内訳: JR(札幌→新千歳)¥2,140 往復航空券(新千歳→フランクフルト)¥139,140 フランクフルト空港→ストラスブール駅:¥6,811 ストラスブール駅→フランクフルト空港:¥8,284 ホテル代:¥32,312 学会登録費:¥27,800 6.論文 Viscoelastic response of flow driven by a moving permeable disk 7.論文集名 Proceedings of the 9th International Symposium on Ultrasonic Doppler Method for Fluid Mechanics and Fluid Engineering 27-29 August 2014, Strasbourg, France, pp. 69-72, (2014) 8.内容 (1)学会発表の Q&A Q:透明な液体で可視化ができるはずなのに今回わざわざ UVP を使ったのはなぜか.- HZDR:Mr. R.Nauber. A:今後の UVP の実用可能性を広げるためです. (とお伝えしたかったが,英語がしっかり と出てこなかった.) Q:今回の研究はどんな応用先があるのか.-IFSTTAR:Dr. N.Hemmerle. A’(Help comment):今回は物理的現象についての議論をしているので,工学的に直接応 用先があるわけではない.彼(中島)の言うヒントように UVP のビームの径の変動の可能 性や,viscoelastic な現象をマルチスケールでみること自体を目的としている.-ETH:Prof. Windhab. Q:UVP の周波数は 4.0MHz 以外に試したか.HZDR:Mr. M.Starace A:いえ,試していません.あくまで 4.0MHz のみでの実験を行いました. Q:今回見えている赤色の部分はどちら向きの流れか.-不明 A:赤色に見えている部分,つまり正の値は transducer の計測線から遠ざかる particle を 表しています. Q:スパイク状に見える速度変動はノイズではないか.UVP の計測ではしばしばモータの 振動やテーブルの振動に影響を受ける.-HZDR:Mr. M.Silmayer. A:ノイズではないと思います.なぜならもしノイズであるならば,水を使った計測でもそ れが出る可能性がありますが,今回は PAA の条件でのみこのスパイクが現れたからです. (2)学会全体の感想 初の国際学会での発表は,発表までの間とにかく緊張していたことが印象に残っている が,それでも UVP の専門家の方々の集まるなか,今回の Stripe like wave についての議論 は非常に有意義であったと思う.やはり専門家の方々の間でも意見が割れていた.特に 28 日の夜のディナーで聞いて回った際には,HZDR の Eckert 先生からは,何らかの artifact である可能性が高いとのお話をいただき,ETH の Windhab 先生からは,空間的に弾性の 緩和が連続して起こっている(?)などのご意見をいただいて,物理的現象なのか,実験 的誤差なものが原因なのかはやはり意見の相違があった.しかしそれだけ解釈の難しい結 果について,今回真っ向から挑戦できたのは自分にとって自信になったし,スムースに議 論が展開できたのは,その解釈の難しさが皆さんに伝わったということでもあると思うの で,その点では今回の自分の発表には満足している.ただ緊張で英語がブツブツに途切れ たり,意味不明な用語を突然発したりと,発表の質としてはあまり高いものではなかった というのが自己評価である.今後は本格的に AirFlow の研究に専念し,Stripe like wave については修論の際に今回の議論をもとに再度考察するつもりだが,研究内容はもちろん のこと,今後の RM などの発表を通して自分のプレゼンの質を高くできるよう意識的に努 力していきたいと思う.
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