平成 17 年 12 月 各 位 日本ベンチャーキャピタル協会 会長 立岡 登與次 「JVCA ベンチャーキャピタリスト育 成 事 業 」 研修講 座 開 講 に関 するご案 内 拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 当会業務につきましては、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。 さて、当会では、昨年度に引き続き、ベンチャーキャピタリストの育成を目的とする「JVCA ベン チャーキャピタリスト育成事業」研修講座を開講する運びとなりました。本研修講座は、一昨年度、 経 済 産 業 省 より委 託 を受 け、株 式 会 社 富 士 総 合 研 究 所 (現 みずほ情 報 総 研 株 式 会 社 )と共 同で実施した「ベンチャーキャピタリスト人材能力開発プログラム開発・実証事業」の成果を活 用 したものです。ベンチャーキャピタリストに求められる知識・スキルの習 得・向上を目的とする講座 であり、皆様のスキルアップのためにご活用頂ければとご案内申し上げる次第です。 本研修 講座 の詳細については、「別 紙」をご参 照下さい。本研修 講座 受講の申 込 は、添付の 「応募用紙」に必要事項を記入の上、ご返送下さい (※) 。 なお、「応募用紙」の締め切りは、12 月 26 日(月)必着とさせて頂いております。 ご多忙の折、誠に恐縮ではございますが、趣旨をご理解 の上、本研修講座をご活用いただけ れば幸甚に存じます。 最後になりましたが、皆様の益々のご発展を祈念致します。 敬 具 ※本 研 修 講 座 の運 営 は、みずほ情 報 総 研 株 式 会 社 に委 託 しております。「応 募 書 類 」の送 信 先 等 は、同 社 宛 とな っておりますので、お間 違 えのないよう、ご確 認 下 さい。 【お問い合わせ先】 みずほ情報総研株式会社 経済・産業室 〒101-8443 東京都千代田区神田錦町 2-3 TEL:03-5281-5276 FAX:03-5281-5443 E-mail: [email protected] 担当:安田、井尻、野中、小野塚 別紙 研 修 講 座 の 概 要 1.研修講座の主要対象領域 本研修講座は、VC の投資業務担当者としてのスキル向上を主眼に置いています。したがって、ベン チャーキャピタリストに求められるスキルは多岐にわたりますが、本研修講座では主にインベストメントプ ロセスに関連するスキルの向上に重点を置きます。 インベストメントプロセスに 関連するスキル 本事業の対象 とするスキル ベンチャーキャピタリスト に求められるスキル VCの運営に 関するスキル 2.講座内容 本研修講座は、全 8 回の授業で構成されております。各授業の内容は以下の通りです。 テ ー マ 内 容 第1回 ベンチャーキャピタルの仕組みとベンチャ ーファイナンス VC がどのようなビジネスモデルに基づいて成り立っているのか、通常 どのような投資手法を通じて投資を実施しているのかを概観する。 また、ベンチャー企業のファイナンスソース(資金調達源)の中に占め る VC の資金の位置付けを理解する。デットとエクイティの根本的な差 を理解し、VC の資金の意義を理解する。 第2回 デューディリジェンス&バリュエーション ①投資機会の検討 投資対象先のビジネスプランを評価し、投資の検討を進めるか否かに ついて検討する。ビジネスプランの評価に際しての目の付け所やデュ ーディリジェンスの方法を学習する。 第3回 デューディリジェンス&バリュエーション ②バリュエーション 投資を検討する際に利用されているベンチャーキャピタルメソッドを習 得する。また、投資に使用される証券・優先株の意義を理解する。 第4回 デューディリジェンス&バリュエーション ③総合 バイアウトのケースを題材に、デューディリジェンスの重要性とキャッシ ュフローをベースにしたバリュエーションの手法を学習する。 第5回 ディールストラクチャー VC の投資契約についての理解を深める。投資契約書の主要項目に ついて学習し、各要項が VC 投資のリスクを軽減する上で、どのような 機能を果たし得るのかについて理解する。 第6回 付加価値サービス VC の付加価値活動について理解する。資金提供だけに留まらない VC の付加価値サービス(取締役会を通じたモニタリング、戦略立案の 支援、追加資金の調達、人材の補強など)について理解を深める。 第7回 投資回収(Exit) ①IPO IPO による投資回収に関して、主要な点を理解する。様々なステーク ホルダーの利益を調整しながら、投資利益を確保することの難しさを 認識する。 投資回収(Exit) ②Trade Sales Trade Sales による投資回収に関して、主要な点(M&A の考え方、IPO と Trade Sales の長短、現金買収と株式交換の長短など)を理解する。 ベンチャー企業の経営者とベンチャーキャピタリストの微妙な関係(投 資回収・EXIT における思惑の差)を認識する。 第8回 別紙 - 1 3.講義形式 本 研 修 講 座 は、主 としてケースメソッド方 式 で行 います。ケースメソッドとは、詳 細 な状 況 設 定 とデー タが与えられたケースを題材に、主人公の立場から与えられた課題を検討する学習手法です。実際の ビジネスの現場における意思決定プロセスをシミュレートすることができるため、より実践効果が高いとさ れています。 ケースメソッド方 式 では、課 題 について講 師 や他 の受 講 者 と議 論 を行 い、様 々な考 え方 を理 解 する ことが重 要 になります。したがって、事 前 にケースを熟 読 し、課 題 に対 する回 答 を提 出 した上 で、講 義 に臨むことが前提となります。 また、講義 時間は講師 や他の受講 者と議論をする場にあてられるため、基礎 的 な知識に関 するレク チャーは行 いません。従って、これらの点については、「事前学 習のポイント」(後 述)をご参 照頂 き、事 前に配布する教材やMBA関連テキスト等で、あらかじめ独習して頂くよう心がけてください。 4.受講対象者 (1)受講対象者の属性 本研修講座は、「ベンチャーキャピタリスト経験の無い方から、2~3年程度投資業務の実務を経験した ベンチャーキャピタリストまで」を主対象としています。 (2)事前学習のポイント 本講座の受講にあたっては、事前に配布する教材や関連テキスト等で独習し、「企業経営等の基本的 な知識を有し、関連する基礎的スキルを身に付けていること」が前提になります。事前学習のポイントにつ いては、以下をご参照下さい。 【事前学習のポイント】 ①ファイナンス・アカウンティング ROE、ROA、PBR などの基本的な財務分析についての知識 FCF、WACC、PER、PSR、EBIT、EBITDA など、企業価値評価の前提となる指標についての知識 DCF、マルチプル、APV などの一般的な企業価値評価手法についての知識 ②マネジメント 競争戦略、事業戦略、SWOT 分析、3C 分析、マーケティング戦略など、企業のマネジメントに関する 一般的な手法についての知識 ③法務 議 決 権 、強 制 転 換 、希 薄 化 防 止 、ストックオプションなど、タームシートに記 される基 本 的 な条 項 に ついての知識 別紙 - 2 5.スケジュール 本研修講座 の日程は下記の通りです。なお、受講希望者 が多数となった場合は、1コースの増設を 予定しておりますので、増設コースでもご参加いただけるか否かにつきまして、応募用紙の該当欄にマ ーク頂けますようお願いいたします(増設コースでのご参加につき、「可」にマーク頂いた方には、コース の増設を行う場合、いずれのコースでの受講をお願いするかについて、年内にご連絡いたします)。 【日程】 1 月 29 日から 2 月 19 日までの期間、毎週日曜日に開講致します。開講時間は原則 10:00 から 17:00 です。日程の詳細については、下表をご参照下さい。 日 付 テ ー マ 1 月 29 日(日)午前 「ベンチャーキャピタルの仕組みとベンチャーファイナンス」:第 1 回 1 月 29 日(日)午後 「デューディリジェンス&バリュエーション ①投資機会の検討」:第 2 回 2 月 5 日(日)午前 「デューディリジェンス&バリュエーション ②バリュエーション(企業価値評価)」:第 3 回 2 月 5 日(日)午後 「デューディリジェンス&バリュエーション ③総合」:第 4 回 2 月 12 日(日)午前 「ディールストラクチャー」:第 5 回 2 月 12 日(日)午後 「付加価値サービス」:第 6 回 2 月 19 日(日)午前 「投資回収(Exit) ①IPO」:第 7 回 2 月 19 日(日)午後 「投資回収(Exit) ②Trade Sales」:第 8 回 【増設コースを開講する場合の日程】 1 月 28 日から 2 月 18 日までの期間、毎週土曜日に開講致します。開講時間は原則 10:00 から 17:00 です。日程の詳細については、下表をご参照下さい。 日 付 テ ー マ 1 月 28 日(土)午前 「ベンチャーキャピタルの仕組みとベンチャーファイナンス」:第 1 回 1 月 28 日(土)午後 「デューディリジェンス&バリュエーション ①投資機会の検討」:第 2 回 2 月 4 日(土)午前 「デューディリジェンス&バリュエーション ②バリュエーション(企業価値評価)」:第 3 回 2 月 4 日(土)午後 「デューディリジェンス&バリュエーション ③総合」:第 4 回 2 月 11 日(土)午前 「ディールストラクチャー」:第 5 回 2 月 11 日(土)午後 「付加価値サービス」:第 6 回 2 月 18 日(土)午前 「投資回収(Exit) ①IPO」:第 7 回 2 月 18 日(土)午後 「投資回収(Exit) ②Trade Sales」:第 8 回 別紙 - 3 6.講師のプロフィール 本研修講座の講師は、VC 業界の中でも一線でご活躍されている有志の方々にお願いしております。 各回の講師のプロフィールについては、下表をご参照下さい。 テ ー マ 第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 ベンチャーキャピタル の仕組みとベンチャー ファイナンス デューディリジェンス &バリュエーション ①投資機会の検討 デューディリジェンス &バリュエーション ②バリュエーション デューディリジェンス &バリュエーション ③総合 ディールストラクチャー 講 師 プロフィール 秦 信行 (國學院大學) 早稲田大学大学院経済学研究科修士課程修 了後、株式会社野村総合研究所入社。 日本合同ファイナンス株式会社(現株式会社 ジャフコ)に出向後、審査部長、海外審査部 長などを歴任。 現 國學院大學経済学部教授。専門はベンチ ャーファイナンス、コーポレートファイナン ス。 篠原 浩 (三菱 UFJ キャピタル) 1983 年、三和銀行(現 UFJ 銀行)入行。投資 顧問会社にてファンドマネージャー、ロンド ン現法にてシンジケーション等のエクイテ ィ業務に従事。 1999 年より、三和キャピタル株式会社(現三 菱 UFJ キャピタル株式会社)にて、チーフキ ャピタリストとして投資委員会の常任メン バーを歴任。現在は、同社の企画部長。 有本雄観 (日本アジア投資) 1998 年、 日 本アジア投 資 株式会社入 社 。 投資本部大阪支店に配属以来、一貫して投資 業務を担当。現在、東京投資第 4 チームのチ ームリーダー。 主な投資分野はソフトウェア関連。 通算 6 社、現在 4 社の社外取締役に就任。 佐護啓生 (エヌ・アイ・エフ SMBC ベンチャーズ) オレゴン大学経営学部(B.S.)卒、シカゴ大 学経営大学院修士課程(MBA)修了。 1984 年、大和証券株式会社入社。コーポレー トファイナンス、ファイナンシャルアドバイ ザリー、M&A 業務に従事。 1999 年から大和証券 SMBC ストラクチャード ファイナンス部にてプライベートエクイテ ィ業務の立ち上げに関わり、同部プリンシパ ルインベストメントグループにて MBO、再 生案件を執行。その後、ドイツ証券東京支店 株式資本市場部長を歴任。 2002 年、エヌ・アイ・エフベンチャーズ株式 会社(現エヌ・アイ・エフ SMBC ベンチャー ズ株式会社)入社、バイアウト業務担当。 深川哲也 (クレセント・パートナーズ) 三菱銀行(現東京三菱銀行)、東京の McKinsey & Company, Inc.、ニューヨークと東京の J. P. Morgan を経て、1999 年、ウォーバーグ・ピ ンカス入社。マネージング・ディレクターと して投資業務全般を担当。 2005 年より、クレセント・パートナーズの共 同代表としてプライベートエクイティ投資 の助言業務を担当。 1980 年東京大学経済学部卒。1987 年ハーバー ドビジネススクールにて MBA 取得。 別紙 - 4 テ ー マ 第6回 第7回 第8回 付加価値サービス 投資回収(Exit) ①IPO 投資回収(Exit) ②Trade Sales 講 師 プロフィール 近藤直樹 (日興アントファクトリー) 米国法律事務所を経て、日米のベンチャー企 業の副社長、取締役 COO を歴任。 2001 年アントファクトリージャパン(現日興 アントファクトリー)に参画、経営企画担当 ヴァイスプレジデントに就任。メディア、コ ミュニケーション、IT、リテールセクター でPE/VC投資を手がける。現在は、同社 のPMパートナー。株式会社アントステラの 代表取締役社長・CEO も務める。 米ジョージタウン大学ビジネススクール、米 アメリカン大学ロースクール卒。ニューヨー ク州弁護士・米国法学博士。 仮屋薗聡一 (グロービス・キャピタル・パートナーズ) 株式会社三和総合研究所でのコンサルティ ング、株式会社グロービスのベンチャーキャ ピタル事業設立を経て、1999 年より、エイパ ックス・グロービス・パートナーズ(現グロ ービス・キャピタル・パートナーズ)パート ナー。 慶応義塾大学法学部卒、米国ピッツバーグ経 営大学院修士課程修了(MBA)。専門領域は、 メディア・コンテンツ、IT サービス全般、エ ンタープライズアプリケーション等。取締役 就任先企業として、株式会社ネットエイジ、 株式会社フィスコ、株式会社リアルコム、株 式会社 GDH、ユニバーサルソリューション システムズ株式会社、などがある。 著書に、『ケースで学ぶ起業戦略』(日経 BP 社)、『MBA ビジネスプラン』(ダイヤモン ド社)、『ベンチャーキャピタリストが語る 起業家への提言』(税務研究会)、などがあ る。 原口直道 (オリックス M&A ソリューションズ) 1980 年、東京大学法学部卒。同年、日本長期 信用銀行(現新生銀行)入行。本店債券部、 大阪営業第一部を経て、1986 年、ニューヨー ク大学大学院留学より帰国。マーチャントバ ンキンググループにて、M&A、クロスボーダ ーファイナンス等に従事。 1991 年、資本市場部、1993 年、長銀証券にて 国際機関、外国政府、海外優良企業の円建て ファイナンスを担当。1995 年、アジア部、1998 年、東京営業第二部において更生会社の MBO によるターンアラウンド取組を組成。1999 年、コーポレートアドバイザリー部部長職に て、M&A アドバイザリー業務を所管。 2003 年、オリックス M&A ソリューションズ 株式会社設立に伴い、代表取締役社長に就任 (現任)。 別紙 - 5 7.講座開設場所 本研修講座は、みずほ情報総研株式会社本社ビル(東京都千代田区神田錦町 3-1 安田シーケン スタワー)にて開催致します。詳細については、下の地図をご参照下さい。 【講座開設場所(地図)】 8.受講料 本研修講座の受講料は、400,000 円(税込み、教材費等を含む)となっております。応募用紙を受領 後、請求書を発送させて頂きますので、所定の口座にお振り込み下さい。 以 別紙 - 6 上 応募用紙 「J V C A ベ ン チ ャ ー キ ャ ピ タ リ ス ト 育 成 事 業 」 研修講座 応募用紙 本研修講座の受講を希望される場合には、本応募用紙にご記入の上、12 月 26 日(月)までに、下記宛 先までご返信願います(E-mail、FAX でも可。企業単位でのお申込みをご希望される場合は、事前にお問 い合わせ下さい)。 なお、本 応 募 用 紙 への記 載 事 項 については、本 研 修 講 座 の円 滑 な運 営 を図 るために活 用 するものであ り、同目的外で使用することは一切ございません。 【応募用紙送付先】 みずほ情報総研株式会社 〒101-8443 東京都千代田区神田錦町 2-3 TEL:03-5281-5276 FAX:03-5281-5443 E-mail: [email protected] 担当:安田、井尻、野中、小野塚 ■参加者の基本情報: 注記のない限り、全ての項目を記入、又は、該当する選択肢の□に×を付けてください。 フリガナ 氏名 性別 (名) (氏 ) E-mail 生年月日 □男性 西暦 □女性 年 月 日 (企業名) 勤務先 (部署名) (役職名) (住 所) 〒 (電話番号) 教材の送付希望先 (ファクシミリ) □上記勤 務先への送付を希望 教材等の送付先情報 (住所) 〒 【勤務先以外 の住所への 送付を希望 する方のみ】 (電話番号) ベンチャーキャピタリストと しての投 資 業 務 の実 務 経 験年数 増設コースでの受講の可否 □その他の住所への送付を希望 (ファクシミリ) 年 ヶ月 □可 □否 ■講座運営に関わる上記基本情報の第三者提供についての承認: 講 座運 営 は、育成 プログラムの共 同 開発 者 であり、当 会の賛 助会 員 でもある みずほ情 報 総 研 株 式 会 社 にその一 部 を委 託 しております。一 方 、個 人 情 報 保 護 法 の施 行 により、教 材 送 付 や課 題の 連 絡 、講 義 中 に開 催 を予 定 しているグループワークのためのグループ編 成 、出 欠 確 認 、その他 の諸 連絡等、円滑な講座運営を目的とした みずほ情報総研株式会社 への上記基本情報の提供につ いては、ご本人の同意が必要となっております。つきましては、趣旨をご理解の上、同意いただける場 合は、下記の□に×(承認印に代替するチェック)を付けてください。 □ 円滑な講 座運営を目 的とした「みずほ情報総 研㈱」への上記基本情 報 の提供について同意します。 応募用紙 - 1
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